JP2019098331A - 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム - Google Patents

薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019098331A
JP2019098331A JP2018225956A JP2018225956A JP2019098331A JP 2019098331 A JP2019098331 A JP 2019098331A JP 2018225956 A JP2018225956 A JP 2018225956A JP 2018225956 A JP2018225956 A JP 2018225956A JP 2019098331 A JP2019098331 A JP 2019098331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water quality
drug
injection
index value
medicine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018225956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6676737B2 (ja
Inventor
中嶋 祐二
Yuji Nakajima
祐二 中嶋
正人 金留
Masato Kanetome
正人 金留
田村 和久
Kazuhisa Tamura
和久 田村
昌則 藤岡
Masanori Fujioka
昌則 藤岡
田中 徹
Toru Tanaka
徹 田中
濱崎 彰弘
Akihiro Hamazaki
彰弘 濱崎
佐藤 賢二
Kenji Sato
賢二 佐藤
由起彦 井上
Yukihiko Inoue
由起彦 井上
秀晴 田中
Hideharu Tanaka
秀晴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Publication of JP2019098331A publication Critical patent/JP2019098331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6676737B2 publication Critical patent/JP6676737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

【課題】水系統への薬剤の注入量を適正化する薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】薬注制御装置110は、水系統の水の水質に基づいて、成分の異なる複数の薬剤それぞれの水系統への注入量を決定する決定部を備える。決定部としては、禁止される薬剤の組み合わせを含む制約条件に基づいて、前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定、またはコストが小さくなるように前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定するものであってよい。【選択図】図1

Description

本発明は、薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラムに関する。
発電プラントの循環水系統などの水系統においては、水系統に腐食、スケーリング、ファウリングなどの障害が生じないように、薬剤が注入されている。水系統に注入される薬剤は、予め水系統の最悪条件時の水質に基づいて調合される。そのため、水系統に所定の第1量の薬剤を注入し、かつ水系統から所定の第2量の水を排出することで、水系統の障害を防ぐことができる。
なお、特許文献1には、燃焼設備に供給する還元剤の最適供給量を求める技術が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、中央制御ユニットが、燃焼設備の状態量、運転条件、およびその他のパラメータの関数によって、還元剤の供給量を決定する。
特表平11−512799号公報
ところで、コストの削減、および環境負荷の低減を鑑みて、水系統への薬剤の注入量を低減したいという要望がある。特許文献1に記載の技術のように、水系統の状態に基づいて薬剤の注入量を制御することで薬剤の注入量を低減することができる可能性がある。一方、上述したように、薬剤が最悪条件時の水質に基づいて調合されたものである場合、例えば、スケーリングを防止するための最低限の薬剤を注入した場合に、ファウリングに作用する成分が過剰に投入される可能性がある。
本発明の目的は、水系統への薬剤の注入量を適正化する薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、薬注制御装置は、水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御装置であって、前記水系統の水の水質に基づいて、成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を決定する決定部を備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る薬注制御装置において、前記決定部は、禁止される薬剤の組み合わせを含む制約条件に基づいて、前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定するものであってよい。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る薬注制御装置において、前記複数の薬剤の少なくとも1つは、前記水系統の複数の障害因子に作用するものであってよい。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る薬注制御装置において、前記決定部は、コストが小さくなるように前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定するものであってよい。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様に係る薬注制御装置が、前記水質に基づいて、前記複数の薬剤それぞれの注入量の複数の候補を特定する候補特定部と、各薬剤の単位注入量あたりのコストである単位コストに基づいて、前記候補特定部が特定した前記複数の候補それぞれのコストを特定するコスト特定部とをさらに備え、前記決定部は、前記複数の候補のうち前記コストが最も小さい候補を、前記複数の薬剤それぞれの注入量に決定するものであってよい。
本発明の第6の態様によれば、水処理システムは、水系統と、成分の異なる薬剤を貯留する複数の薬剤タンクと、前記複数の薬剤タンクそれぞれに貯留される前記薬剤を前記水系統に供給する複数の薬注ポンプと、第1から第5の何れかの態様に係る薬注制御装置とを備える。
本発明の第7の態様によれば、薬注制御方法は、水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御方法であって、前記水系統の水の水質に基づいて、成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を決定するステップを含む。
本発明の第8の態様によれば、プログラムは、水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御装置のコンピュータに、前記水系統の水の水質に基づいて、成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を決定するステップを実行させる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、水質に応じて成分の異なる複数の薬剤の注入量を決定することで、薬剤を構成する成分の注入量を適正化することができる。
一実施形態に係る水処理システムの構成を示す概略ブロック図である。 一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 薬注モデルの学習に用いられる教師データの一例である。 水質指標値とプラントデータとある薬剤の注入量と一定時間後の水質指標値の関係を示す負荷変動モデルの例を示すグラフである。 一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。 一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。 一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。 一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 標準コストと総コストの関係の例を示す図である。 一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。 一実施形態に係る薬剤管理装置の構成を示す概略ブロック図である。 一実施形態に係る薬剤管理装置の動作を示すフローチャートである。 一実施形態に係る水処理システムの構成を示す概略ブロック図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
〈第1の実施形態〉
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
《水処理システムの構成》
図1は、一実施形態に係る水処理システムの構成を示す概略ブロック図である。
第1の実施形態に係る水処理システム100は、発電プラント10に設けられる。水処理システム100は、発電プラント10の循環水系統に薬剤を注入することで、循環水系統に生じる複数の障害因子(例えば、腐食、スケーリング、ファウリングなど)を抑制する。
発電プラント10は、ボイラ11、蒸気タービン12、発電機13、復水器14、純水装置15、および冷却塔16を備える。
ボイラ11は、水を蒸発させて蒸気を発生させる。蒸気タービン12は、ボイラ11が発生させた蒸気により回転する。発電機13は、蒸気タービン12の回転エネルギーを電力に変換する。復水器14は、蒸気タービン12から排出される蒸気と冷却水とを熱交換させ、蒸気を水に戻す。純水装置15は、純水を生成する。冷却塔16は、復水器14で熱交換された冷却水を冷却する。
水処理システム100は、蒸気循環ライン101、第1補給ライン102、第1排水ライン103、第1薬注ライン104、冷却水循環ライン105、第2補給ライン106、第2排水ライン107、第2薬注ライン108、排水処理装置109、薬注制御装置110、環境測定装置111および運転監視装置112を備える。
蒸気循環ライン101は、蒸気タービン12、復水器14、およびボイラ11に水および蒸気を循環させるラインである。蒸気循環ライン101のうち復水器14とボイラ11との間には、第1給水ポンプ1011が設けられる。第1給水ポンプ1011は、復水器14からボイラ11へ向けて水を圧送する。
第1補給ライン102は、純水装置15が生成する純水を蒸気循環ライン101に供給するためのラインである。第1補給ライン102には、第2給水ポンプ1021が設けられる。第2給水ポンプ1021は、復水器14への水張り時に使用される。運転中において第1補給ライン102内の水は、復水器14の減圧により純水装置15から復水器14へ向けて圧送される。
第1排水ライン103は、蒸気循環ライン101を循環する水の一部を、ボイラ11から排水処理装置109へ排出するためのラインである。
第1薬注ライン104は、蒸気循環ライン101に防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤などの薬剤を供給するためのラインである。第1薬注ライン104は、薬剤を貯留する第1薬剤タンク1041と、第1薬剤タンク1041から蒸気循環ライン101へ薬剤を供給する第1薬注ポンプ1042とを備える。
冷却水循環ライン105は、復水器14および冷却塔16に冷却水を循環させるラインである。冷却水循環ライン105には、第3給水ポンプ1051および循環水質センサ1052が設けられる。第3給水ポンプ1051は、冷却塔16から復水器14へ向けて冷却水を圧送する。循環水質センサ1052は、冷却水循環ライン105を循環する冷却水の水質を検出する。センサによって検出される水質の例としては、電気伝導率、pH値、塩濃度、金属濃度、COD(Chemical Oxygen Demand)、BOD(Biochemical Oxygen Demand)、微生物濃度、およびシリカ濃度、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。循環水質センサ1052は、検出した水質を示す循環水質指標値を薬注制御装置110に出力する。
第2補給ライン106は、水源から取水される原水を、補給水として冷却水循環ライン105に供給するためのラインである。第2補給ライン106には、第4給水ポンプ1061および補給水質センサ1062が設けられる。第4給水ポンプ1061は、水源から冷却塔16へ向けて補給水を圧送する。補給水質センサ1062は、検出した水質を示す補給水質指標値を薬注制御装置110に出力する。
第2排水ライン107は、冷却水循環ライン105を循環する水の一部を排水処理装置109へ排出するためのラインである。第2排水ライン107には、ブロー弁1071および排水質センサ1072が設けられる。ブロー弁1071は、冷却水循環ライン105から排水処理装置109へブローする排水の量を制限する。排水質センサ1072は、第2排水ライン107から排出される排水の水質を検出する。排水質センサ1072は、検出した水質を示す排水質指標値を薬注制御装置110に出力する。
第2薬注ライン108は、冷却水循環ライン105に薬剤を供給するためのラインである。第2薬注ライン108は、異なる種類の薬剤を貯留する複数の第2薬剤タンク1081と、各第2薬剤タンク1081から冷却水循環ライン105へ薬剤を供給する複数の第2薬注ポンプ1082とを備える。複数の第2薬剤タンク1081に貯留される各薬剤は、複数の障害因子の少なくとも1つに作用する薬剤である。すなわち、薬剤は、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤の何れかとして機能する。
排水処理装置109は、第1排水ライン103および第2排水ライン107から排出された排水に、酸、アルカリ、凝集剤、またはその他の薬剤を注入する。排水処理装置109は、薬剤により処理された排水を廃棄する。
薬注制御装置110は、循環水質センサ1052、補給水質センサ1062、および排水質センサ1072が検出した水質、および環境測定装置111が測定する発電プラント10周辺の環境データに基づいて、第4給水ポンプ1061の動力、ブロー弁1071の開度、および第2薬注ポンプ1082の注入量(プランジャのストローク量またはストローク数)を決定する。
環境測定装置111は、発電プラント10周辺の環境を測定し、環境データを生成する。環境データの例としては、発電プラント10の周辺地域の天候、気温および湿度、ならびに補給水の水質(濁りレベルなど)が挙げられる。
運転監視装置112は、発電プラント10の運転データを測定し、運転データを生成する。運転データの例としては、発電プラント10の出力、各種(蒸気、水、冷却水、薬品など)流量、ボイラの温度や圧力、冷却水温度、冷却塔の風量などが挙げられる。
《薬剤について》
各第2薬剤タンク1081には、上述したように、循環水系統である冷却水循環ライン105の複数の障害因子の少なくとも1つに作用する薬剤が貯留される。
薬剤の例としては、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤などが挙げられる。防食剤の例としては、リン酸塩、ホスホン酸塩、二価金属塩、カルボン酸系低分子ポリマー、亜硝酸塩、クロム酸塩、アミン・アゾール類などが挙げられる。防スケール剤の例としては、塩酸、硫酸、ホスホン酸、酸性ポリマーなどが挙げられる。スライムコントロール剤の例としては、次亜塩素酸塩、クロラミン、ハロゲン化合物などが挙げられる。
第2薬剤タンク1081に貯留される薬剤は、単一成分の薬剤の原液であることが好ましい。複合成分の薬剤には、安定化剤、pH調整剤、溶媒など、障害因子に作用しない成分が含まれることがあるため、単一成分の薬剤の原液を用いることで障害因子に作用しない成分の注入を削減することができる。また、防食剤は、それぞれ異なる薬剤タンクに貯留されたリン酸塩、ホスホン酸塩、二価金属塩、カルボン酸系低分子ポリマー、亜硝酸塩、クロム酸塩、アミン・アゾール類などを混合したものであってもよい。防スケール剤は、それぞれ異なる薬剤タンクに貯留された塩酸、硫酸、ホスホン酸、酸性ポリマーなどを混合したものであってもよい。スライムコントロール剤は、それぞれ異なる薬剤タンクに貯留された次亜塩素酸塩、クロラミン、ハロゲン化合物などを混合したものであってもよい。
《薬注制御装置の構成》
図2は、一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
第1の実施形態に係る薬注制御装置110は、水質指標値取得部1101、環境データ取得部1102、運転データ取得部1103、モデル記憶部1104、決定部1105、制御部1106を備える。
水質指標値取得部1101は、循環水質センサ1052、補給水質センサ1062、および排水質センサ1072から水質を示す水質指標値を取得する。水質指標値取得部1101は、循環水質センサ1052から循環水質指標値を取得し、補給水質センサ1062から補給水質指標値を取得し、排水質センサ1072から排水質指標値を取得する。循環水質指標値、補給水質指標値、および排水質指標値は、いずれも腐食に係る指標値、スケーリングに係る指標値、およびファウリングに係る指標値を含む。なお、指標値の例として、電気伝導率、pH値、塩濃度、金属濃度、COD、BOD、微生物濃度、およびシリカ濃度が挙げられる。このうち、電気伝導率、pH値、塩濃度、金属濃度は、スケーリングに係る指標値の一例である。COD、BOD、微生物濃度は、ファウリングに係る指標値の一例である。pH値は、腐食に係る指標値の一例である。他方、上記の各指標値の例は、1つの障害因子のみに影響を及ぼすものではなく、複数の障害因子のそれぞれに影響を及ぼし得る。例えば、電気伝導率が同じ値であっても、CODの値によってスケーリングのリスクの大きさは変動し得る。
環境データ取得部1102は、環境測定装置111から発電プラント10周辺の環境データ(天候、気温および湿度、補給水の水質など)をプラントデータとして取得する。
運転データ取得部1103は、運転監視装置112から発電プラント10の運転データ(発電プラント10の出力、ボイラの温度や圧力など)をプラントデータとして取得する。
モデル記憶部1104は、各水質指標値と各プラントデータ(環境データ及び運転データ)を入力し、各薬剤の注入量を出力するための薬注モデルを記憶する。
薬注モデルは、例えばニューラルネットワークなどの機械学習モデルである。薬注モデルは、予め、各水質指標値とプラントデータと、このときの各薬剤の注入量との組み合わせを教師データとして学習されたものである。図3は、薬注モデルの学習に用いられる教師データの一例である。教師データは、例えば、予め技術者によって作成される。また、教師データは、既知の情報から自動的に生成されたものであってもよい。例えば、予め機械学習等により、水質指標値とプラントデータと一定時間後の水質指標値との関係を表す負荷変動モデルを求めておくことで、水質指標値と各薬剤の注入量との既知の関係と、負荷変動モデルとに基づいて教師データを自動的に生成することができる。具体的には、水質指標値とプラントデータを乱数によって求め、これらを負荷変動モデルに入力することで一定時間後の水質指標値を得て、水質指標値に対する各薬剤の注入量を既知の計算式に当てはめて求めることで、水質指標値とプラントデータと各薬剤の注入量との組み合わせを得ることができる。
図4は、水質指標値とプラントデータとある薬剤の注入量と一定時間後の水質指標値の関係を示す負荷変動モデルの例を示すグラフである。図4に示すような負荷変動モデルが既知である場合、水質指標値とプラントデータの値が与えられたときに、一定時間後の水質指標値(すなわち一定時間後のリスク)を一定値以下に抑えるために必要なある薬剤の注入量を決定することができる。つまり、プラントデータと水質指標値を乱数によって決定し、負荷変動モデルに代入することで、必要な薬剤の注入量を得ることができる。これにより、負荷変動モデルを用いて水質指標値とプラントデータと薬剤の注入量との組み合わせである教師データを自動的に生成することができる。
決定部1105は、水質指標値取得部1101が取得した各水質指標値と、環境データ取得部1102が取得した環境データと、運転データ取得部1103が取得した運転データとをモデル記憶部1104が記憶する薬注モデルに代入することで、各薬剤の注入量を決定する。これにより、決定部1105は、複数の薬剤それぞれの水系統への注入量を、障害因子毎の水質指標値が障害因子毎の水質目標値に近づくように決定することができる。
制御部1106は、決定部1105が決定した注入量に基づいて、各第2薬注ポンプ1082に制御命令を出力する。
《薬注制御装置の動作》
次に、本実施形態に係る薬注制御装置110の動作について説明する。
図5は、一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。
薬注制御装置110が起動すると、薬注制御装置110は、以下に示す処理を一定時間ごとに実行する。
水質指標値取得部1101は、循環水質センサ1052、補給水質センサ1062、および排水質センサ1072から水質を示す水質指標値を取得する。また、環境データ取得部1102は、環境測定装置111から環境データを取得する。同様に、運転データ取得部1103は、運転監視装置112から運転データを取得する。(ステップS111)。
次に、決定部1105は、水質指標値と環境データと運転データとをモデル記憶部1104が記憶する薬注モデルに代入することで、各薬剤の注入量を決定する(ステップS12)。そして、制御部1106は、決定部1105が決定した注入量に基づいて、各第2薬注ポンプ1082に制御命令を出力する(ステップS13)。
《作用・効果》
このように、第1の実施形態によれば、薬注制御装置110は、循環水系統である冷却水循環ライン105の水の障害因子毎の水質指標値に基づいて、成分の異なる複数の薬剤それぞれの水系統への注入量を決定する。これにより、調合された1種類の薬剤を用いて水質を調整する場合と比較して、複数の障害因子のそれぞれに作用する成分の量を、必要最小限な量まで、低減することができる。
すなわち、防食剤と防スケール剤とスライムコントロール剤とを所定の割合で配合した1種類の薬剤を用いる場合、薬剤の注入量は、最もリスクが高い障害因子によって決定される。例えば、1種類の薬剤を用いる場合、腐食リスクが高く、スケーリングリスクが低いときに、腐食リスクに合わせて薬剤の注入量が決定されるため、スケーリングリスクが小さいにも関わらず多量の防スケール剤が注入されることとなる。
他方、第1の実施形態によれば、薬注制御装置110が異なる成分の複数の薬剤それぞれの注入量を決定することで、各障害因子に応じた各薬剤の最小限の注入量を決定することができる。例えば、第1の実施形態によれば、防食剤と防スケール剤の注入量を異ならせることができるため、薬注制御装置110は、腐食リスクが高く、スケーリングリスクが低いときに、防スケール剤が多量に注入されることを防ぐことができる。
〈第2の実施形態〉
薬剤の種類によっては、他の特定の薬剤と混ぜることで、障害因子を誘発するものがある。例えば、混ぜることで沈殿が生じ、スケーリングの発生に寄与する薬剤の組み合わせがある。したがって、薬注制御装置110は、このような薬剤の組み合わせを避けるように各薬剤の注入量を決定することが好ましい。
第2の実施形態に係る薬注制御装置110は、これに鑑みて、禁止される薬剤の組み合わせを含む制約条件に基づいて、複数の薬剤それぞれの注入量を決定する。
第2の実施形態に係る薬注制御装置110の構成は、第1の実施形態と同様である。
他方、モデル記憶部1104が記憶する薬注モデルの学習方法が、第1の実施形態と異なる。具体的には、第2の実施形態に係る薬注モデルは、学習課程において、制約条件に基づくペナルティが加味される。
一般的なニューラルネットワークモデルにおいては、教師データに含まれる入力値から得られた出力値(暫定出力値)と教師データに含まれる出力値(正解出力値)とを比較し、その差が大きいほど大きくなるペナルティ値(回帰ペナルティ値)を算出し、これを最小化するように学習がなされる。
これに対し、第2の実施形態に係る薬注モデルの学習課程においては、上記の回帰ペナルティ値に加え、制約条件に基づく制約ペナルティ値を算出し、回帰ペナルティ値と制約ペナルティ値の和が最小になるように学習を行う。制約ペナルティ値は、例えば、暫定出力値が制約条件を満たさない場合(制約条件に含まれる薬剤の組み合わせに係る注入量が一定量以上である場合など)に正数をとり、暫定出力値が制約条件を満たす場合にゼロをとる。なお、教師データに含まれる出力値は制約条件を満たすものである。
これにより、第2の実施形態に係る薬注モデルは、制約条件に基づいて複数の薬剤それぞれの注入量を出力するものとなる。したがって、決定部1105は、当該薬注モデルを用いることで、制約条件に基づいて複数の薬剤それぞれの注入量を、複数の薬剤それぞれの水系統への注入量を、障害因子毎の水質指標値が障害因子毎の水質目標値に近づくように決定することができる。
《作用・効果》
このように、第2の実施形態に係る薬注制御装置110は、禁止される薬剤の組み合わせを含む制約条件に基づいて、複数の薬剤それぞれの注入量を決定する。これにより、薬注制御装置110は、障害因子を誘発する組み合わせに係る薬剤の注入を抑制することができる。
《変形例》
なお、第2の実施形態に係る薬注制御装置110は、薬注モデルの学習課程において制約条件に鑑みた学習がなされるが、他の実施形態においてはこれに限られない。例えば、他の実施形態に係る決定部1105は、薬注モデルに基づいて複数の薬剤の注入量の候補を生成し、このうち制約条件を満たすものを特定するものであってもよい。
〈第3の実施形態〉
薬剤の種類によっては、他の特定の薬剤と混ぜることで効果が相殺されるものや、相乗されるものがある。したがって、効果が相殺される組み合わせを避け、効果が相乗される組み合わせを採用することで、1つの薬剤を冷却水循環ライン105に注入する場合と比較してコストを抑えることができる可能性がある。
また、薬剤の種類によっては、単一の成分によって2つ以上の障害因子に作用するものや、一の障害因子に作用する一方で、副作用として他の障害因子を誘発するものがある。薬剤A(特に単一成分の薬剤)が例えば腐食とスケーリングに作用する場合、当該薬剤を冷却水循環ライン105に注入することで、防食剤として作用する薬剤Bと防スケール剤として作用する薬剤Cとをそれぞれ冷却水循環ライン105に注入する場合と比較してコストを抑えることができる可能性がある。
また例えば、スケーリングに作用する一方で腐食を誘発しうる薬剤Dが、スケーリングに作用し腐食を誘発しない薬剤Eより安価である場合において、腐食のリスクが十分に小さい場合には、薬剤Eの注入量を減らし薬剤Dの注入量を増加させることでコストを抑えることができる可能性がある。
一方で、薬剤の組み合わせによる相乗効果や相殺効果や、また単一成分の副作用、およびこれらの度合いについては、必ずしも既知とは限らない。そのため、薬注制御装置110が薬注モデルに従って複数の薬剤を注入したときに、一定時間後の水質と目標水質とにずれが生じる可能性がある。第3の実施形態に係る薬注制御装置110は、これに鑑みて、一定時間後の水質に基づいて薬注モデルを更新する。
《薬注制御装置の構成》
図6は、一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
第3の実施形態に係る薬注制御装置110は、図6に示すように第1の実施形態の構成に加え、さらに更新部1107を備える。
更新部1107は、制御部1106による制御指令の出力の一定時間後に水質指標値取得部1101が取得した水質と、冷却水循環ライン105の目標水質との差が小さくなるように、モデル記憶部1104が記憶する薬注モデルを更新する。
《薬注制御装置の動作》
図7は、一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。
水質指標値取得部1101、環境データ取得部1102、運転データ取得部1103は、それぞれ水質指標値、環境データ、および運転データを取得する。(ステップS31)。次に、決定部1105は、水質指標値と環境データと運転データとをモデル記憶部1104が記憶する薬注モデルに代入することで、各薬剤の注入量を決定する(ステップS32)。制御部1106は、決定部1105が決定した注入量に基づいて、各第2薬注ポンプ1082に制御命令を出力する(ステップS33)。
制御部1106が制御命令を出力してから一定時間が経過した後、水質指標値取得部1101は、水質指標値を再度取得する(ステップS34)。更新部1107は、ステップS31で取得した水質指標値(実指標値)と目標水質に係る水質指標値(目標指標値)との差が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS35)。薬注モデルが適切に学習されている場合、実指標値は目標指標値とほぼ同じ値を示す。すなわち、実指標値と目標指標値との差が閾値以上である場合、薬注モデルの学習が不十分である可能性がある。
実指標値と目標指標値との差が閾値以上である場合(ステップS35:YES)、更新部1107は、実指標値と目標指標値との差に基づいて、ステップS32で決定部1105が決定した薬剤の注入量を補正する(ステップS36)。例えば、スケーリングに係る実指標値が目標指標値より大きい場合、更新部1107は、実指標値と目標指標値との差に応じて主にスケーリングに作用する薬剤の注入量を増加させる。他方、スケーリングに係る実指標値が目標指標値より小さい場合、更新部1107は、実指標値と目標指標値との差に応じて主にスケーリングに作用する薬剤の注入量を減少させる。腐食やファウリングなど、他の障害因子についても同様である。
更新部1107は、ステップS31で取得した水質指標値、環境データ、および運転データと、ステップS36で補正した注入量とに基づいて、モデル記憶部1104が記憶する薬注モデルを更新する(ステップS37)。例えば、薬注モデルがニューラルネットワークである場合、更新部1107は、水質指標値、環境データ、および運転データと、ステップS36で補正した注入量とに基づくバックプロパゲーションにより、薬注モデルを更新する。他方、実指標値と目標指標値との差が閾値未満である場合(ステップS35:NO)、更新部1107は、薬注モデルを更新しない。
《作用・効果》
このように、第3の実施形態に係る薬注制御装置110は、一定時間後の水質に基づいて薬注モデルを更新する。これにより、薬注制御装置110は、薬剤の組み合わせによる相乗効果または相殺効果や、薬剤が有する副作用の影響を加味して薬剤の注入量を制御することができる。以下に、第3の実施形態により、相乗効果、相殺効果、および副作用の影響を加味して薬剤の注入量を制御することができる理由を説明する。
薬剤の組み合わせによる相乗効果がある場合、薬注モデルに基づいて決定された薬剤の注入量が過剰である可能性がある。この場合、一定時間後の水質が目標水質より良好な状態となるため、更新部1107は、決定部1105が決定した注入量を下方修正して、薬注モデルを更新する。これにより、更新部1107は、薬剤の組み合わせによる相乗効果がある場合に、単体の薬剤を注入する場合と比較して少ない注入量が出力されるように薬注モデルを更新することができる。
薬剤の組み合わせによる相殺効果がある場合、薬注モデルに基づいて決定された薬剤の注入量が過少である可能性がある。この場合、一定時間後の水質が目標水質より不良な状態となるため、更新部1107は、決定部1105が決定した注入量を上方修正して、薬注モデルを更新する。これにより、更新部1107は、薬剤の組み合わせによる相殺効果がある場合に、単体の薬剤を注入する場合と比較して多い注入量が出力されるように薬注モデルを更新することができる。
薬剤が障害因子について好ましい副作用を有する場合、一定時間後の水質が目標水質より良好な状態となるため、更新部1107は、決定部1105が決定した注入量のうち他の薬剤の注入量を下方修正して、薬注モデルを更新する。他方、薬剤が障害因子について好ましくない副作用を有する場合、一定時間後の水質が目標水質より不良な状態となるため、更新部1107は、決定部1105が決定した注入量のうち他の薬剤の注入量を上方修正して、薬注モデルを更新する。これにより、更新部1107は、薬剤が副作用を有する場合に、適切な注入量が出力されるように薬注モデルを更新することができる。
〈第4の実施形態〉
薬剤のコストは、常に同じではなく、原油価格などの情勢等に応じて変化する可能性がある。第4の実施形態に係る薬注制御装置110は、薬剤のコストが変化する場合に、これに鑑みてコストが小さくなるように薬剤の注入量を決定する。
《薬注制御装置の構成》
図8は、一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
第4の実施形態に係る薬注制御装置110は、図8に示すように第1の実施形態の構成に加え、さらにコスト記憶部1108、候補特定部1109、コスト特定部1110を備える。
コスト記憶部1108は、第2薬剤タンク1081に貯留される各薬剤の単位量あたりのコストを記憶する。コスト記憶部1108が記憶するコストは、管理者等によって書き換えが可能である。
候補特定部1109は、薬注モデルに基づいて、複数の薬剤の注入量の候補を特定する。
コスト特定部1110は、コスト記憶部1108が記憶する情報に基づいて、各候補について薬剤の総コストを算出する。
第4の実施形態に係る決定部1105は、候補特定部1109が特定した複数の候補のうち、コスト特定部1110が特定した総コストが最も小さいものを特定する。
《薬注制御装置の動作》
図9は、一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。
水質指標値取得部1101、環境データ取得部1102、運転データ取得部1103は、それぞれ水質指標値、環境データ、および運転データを取得する。(ステップS41)。次に、候補特定部1109は、水質指標値と環境データと運転データとをモデル記憶部1104が記憶する薬注モデルに代入することで、各薬剤の注入量に係る複数の候補を生成する(ステップS42)。
コスト特定部1110は、コスト記憶部1108が記憶する情報に基づいて、候補特定部1109が特定した各候補について総コストを算出する(ステップS43)。すなわち、コスト特定部1110は、各候補について、単位量あたりのコストに基づく各薬剤の注入量の加重和を算出する。決定部1105は、複数の候補のうち、総コストが最も小さいものを特定する(ステップS44)。制御部1106は、決定部1105がステップS44で特定した候補に係る注入量に基づいて、各第2薬注ポンプ1082に制御命令を出力する(ステップS45)。
《作用・効果》
このように、第4の実施形態に係る薬注制御装置110は、コスト記憶部が記憶するコストに基づいて、コストが小さくなるように複数の薬剤それぞれの注入量を決定する。これにより、薬注制御装置110は、薬剤のコストの変化によらず、コストが小さくなるように薬剤の注入量を決定することができる。
〈第5の実施形態〉
第1から第4の実施形態に係る薬注制御装置110は、所定の目標水質になるように薬剤の注入量を決定する。他方、第5の実施形態に係る薬注制御装置110は、薬剤の費用対効果が大きくなるように、薬剤の注入量を決定する。
《薬注制御装置の構成》
図10は、一実施形態に係る薬注制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
第5の実施形態に係る薬注制御装置110は、図10に示すように第4の実施形態の構成に加え、さらに標準コスト特定部1111を備える。
標準コスト特定部1111は、水質の改善度と薬剤の標準コストとの関係を示す予め定められたコストモデルに基づいて、複数の目標水質について標準コストを特定する。
第5の実施形態に係る候補特定部1109は、薬注モデルに基づいて、目標水質別に複数の薬剤の注入量の候補を特定する。
第5の実施形態に係る決定部1105は、候補特定部1109が特定した複数の候補のうち、標準コスト特定部1111が特定した標準コストからコスト特定部1110が特定した総コストを減じたコスト差が最も大きいものを特定する。
図11は、標準コストと総コストの関係の例を示す図である。
図11に示すように、コストモデルMは、目標水質と標準コストとの関係を示すモデルである。ここで、候補特定部1109が目標水質別に候補Cを生成し、コスト特定部1110が各候補の総コストを算出することで、目標水質ごとの総コストが得られる。決定部1105は、目標水質ごとに、標準コストから総コストを減算することで、目標水質ごとのコスト差Dを算出する。決定部1105は、コスト差Dが最も大きい候補Cを、薬剤の注入量に決定する。
《薬注制御装置の動作》
図12は、一実施形態に係る薬注制御装置の動作を示すフローチャートである。
水質指標値取得部1101、環境データ取得部1102、運転データ取得部1103は、それぞれ水質指標値、環境データ、および運転データを取得する。(ステップS51)。次に、候補特定部1109は、水質指標値と環境データと運転データとをモデル記憶部1104が記憶する薬注モデルに代入し、目標水質別に、各薬剤の注入量に係る候補を生成する(ステップS52)。
コスト特定部1110は、コスト記憶部1108が記憶する情報に基づいて、候補特定部1109が特定した各候補について総コストを算出する(ステップS53)。標準コスト特定部1111は、コストモデルに基づいて各候補に係る目標水質ごとに標準コストを特定する(ステップS54)。標準コスト特定部1111は、例えば、ステップS51で取得した水質指標値と各目標水質の差に基づいて水質の改善度を求め、各改善度に係る標準コストを、目標水質ごとの標準コストとして特定する。
決定部1105は、複数の候補のうち、標準コストと総コストとのコスト差が最も大きいものを特定する(ステップS55)。制御部1106は、決定部1105がステップS55で特定した候補に係る注入量に基づいて、各第2薬注ポンプ1082に制御命令を出力する(ステップS56)。
《作用・効果》
このように、第5の実施形態に係る薬注制御装置110は、コストモデルに基づいて複数の目標水質について標準コストを特定し、コスト差が最も大きい候補を、薬剤の注入量に決定する。これにより、薬注制御装置110は、薬剤の費用対効果が大きくなるように、薬剤の注入量を決定することができる。
〈第6の実施形態〉
第5の実施形態に係る薬注制御装置110は、薬剤の費用対効果が大きくなるように、薬剤の注入量を決定する。これに対し、第6の実施形態に係る薬剤管理装置は、薬剤の費用対効果が大きくなるように、薬剤の購入タイミングおよび購入量を決定する。
《薬剤管理装置の構成》
図13は、一実施形態に係る薬剤管理装置の構成を示す概略ブロック図である。
第6の実施形態に係る発電プラント10は、第5の実施形態に係る構成に加え、図13に示す薬剤管理装置200を備える。薬剤管理装置200は、図13に示すように、環境予測データ取得部2001、運転計画取得部2002、水質指標値予測部2003、モデル記憶部2004、薬注量予測部2005、決定部2006、出力部2007を備える。
環境予測データ取得部2001は、現在を起点とする所定期間(例えば2か月)の間の発電プラント10周辺の環境データの予測値をプラントデータとして取得する。環境予測データ取得部2001は、例えば過去の同じ日付における環境データの平均値や、気象予報などの値を、環境データの予測値として取得する。
運転計画取得部2002は、現在を起点とする所定期間の間における発電プラント10の運転計画をプラントデータとして取得する。運転計画は、例えば、発電プラント10の運転開始時期、運転期間、運転停止時期、定期点検のタイミングやその期間、運転期間における運用効率等の情報を含むものであってよいし、発電プラント10の出力、各種(蒸気、水、冷却水、薬品など)流量、ボイラの温度や圧力、冷却水温度、冷却塔の風量などを時系列に表したものであってもよい。
水質指標値予測部2003は、現在を起点とする所定期間の間の循環水、補給水、および排水の水質指標値を予測する。水質指標値予測部2003は、例えば環境予測データ取得部2001が取得した環境データの予測値および運転計画取得部2002が取得した運転計画に基づいて発電プラント10の運転をシミュレートすることで、循環水、補給水、および排水の水質指標値を予測する。
モデル記憶部2004は、薬注モデルと購入モデルとを記憶する。薬注モデルは、第1から第5の実施形態に係る薬注モデルと同様のものである。すなわち、薬注モデルは、水質指標値とプラントデータとの組み合わせから各薬剤の注入量を求めるモデルである。
購入モデルは、所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移と各薬剤のコストに関する情報とが入力されることで、各薬剤の購入量を出力するモデルである。各薬剤のコストに関する情報は、例えば単位量あたりの価格、単位量あたりの効率、タンクの大きさまたは法律等で定められる保管許容量、使用期限などが挙げられる。なお、単位量あたりの価格は、計算時点の値を用いてもよいし、予測された価格変動に基づいて決定されるものであってもよい。
購入モデルは、例えばニューラルネットワークなどの機械学習モデルである。購入モデルは、強化学習により、所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移と各薬剤のコストに関する情報との組み合わせから、薬剤の購入コストが最小となり、かつ所定期間内に薬剤が不足せず、かつ所定期間内に各薬剤の許容保管量を超えないように各薬剤の購入タイミングおよび購入量を出力するように学習されたものである。つまり、購入モデルは、所定期間の間の薬剤の購入コストが小さいほど報酬が高くなり、所定期間の間に薬剤が不足したとき、および許容保管量を超えたときにペナルティが与えられるように学習される。購入モデルの学習は、薬注モデルを用いて所定期間の間の薬注量を繰り返し計算することで所定期間の間の薬剤の使用量および薬剤の保管量を特定し、当該計算結果に基づいて報酬を計算することで行われる。
薬注量予測部2005は、環境予測データ取得部2001が取得した環境データの予測値、運転計画取得部2002が取得した運転計画、および水質指標値予測部2003が予測した水質指標値を、薬注モデルに入力することで、所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移を予測する。このとき、薬注量予測部2005は、第5の実施形態と同様に標準コストに基づいてコスト差が最も大きくなるように薬剤の使用量を予測する。
決定部2006は、薬注量予測部2005が予測した所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移と、各薬剤のコストに関する情報とを、購入モデルに入力することで、各薬剤の購入タイミングおよび購入量を決定する。
出力部2007は、決定部2006が決定した各薬剤の購入タイミングおよび購入量を、図示しないディスプレイなどの出力装置に出力させる。なお、他の実施形態においては、出力部2007は、各薬剤の購入タイミングおよび購入量に基づいて、薬剤の販売者へ薬剤の購入リクエストを出力してもよい。
《薬注制御装置の動作》
図14は、一実施形態に係る薬剤管理装置の動作を示すフローチャートである。
環境予測データ取得部2001および運転計画取得部2002は、それぞれ現在を起点とする所定期間の間の発電プラント10周辺の環境データの予測値および発電プラント10の運転計画を取得する(ステップS61)。水質指標値予測部2003は、ステップS61で取得した環境データの予測値および運転計画に基づいて発電プラント10の運転をシミュレートすることで、循環水、補給水、および排水の水質指標値を予測する(ステップS62)。
薬注量予測部2005は、ステップS61で取得した環境データの予測値および運転計画、ならびにステップS62で予測した水質指標値を、薬注モデルに入力することで、所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移を予測する(ステップS63)。決定部2006は、ステップS63で予測した所定期間の間の薬剤の使用量および保管量の推移と、各薬剤のコストに関する情報とを購入モデルに入力することで、各薬剤の購入タイミングおよび購入量を決定する(ステップS64)。出力部2007は、決定部2006が決定した各薬剤の購入タイミングおよび購入量を、出力する(ステップS65)。
《作用・効果》
このように、第6の実施形態に係る薬剤管理装置200は、所定期間の間の薬剤の注入量を予測し、予測された薬剤の注入量の推移に基づいて、コストが低くなるように薬剤の購入量および購入タイミングを決定する。これにより、薬剤管理装置200は、薬剤の費用対効果が大きくなるように、薬剤の購入量および購入タイミングを決定することができる。なお、他の実施形態においては、薬剤管理装置200は、各薬剤の購入量を決定し、購入タイミングについて考慮しないものであってよい。また他の実施形態において、薬剤の保管量が規制されない場合、薬剤管理装置200は、許容保管量に鑑みずに各薬剤の購入量を決定してもよい。また、他の実施形態に係る薬剤管理装置200は、薬剤を保管するタンクまたは倉庫の増減にさらに鑑みて、各薬剤の購入量を決定してもよい。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
上述した実施形態に係る薬注制御装置110は、発電プラントの循環水系統に薬剤を注入するが、これに限られない。他の実施形態に係る薬注制御装置110は、発電プラント以外の様々なプラント設備、例えば、石油、化学、製鉄プラントなどの各種産業用プラントに適用されるものであってもよい。
上述した実施形態に係る薬注制御装置110は、冷却水循環ライン105の薬剤の注入を制御するが、これに限られない。
図15は、一実施形態に係る水処理システムの構成を示す概略ブロック図である。
例えば、図15に示すように、他の実施形態に係る水処理システム100が複数の第1薬剤タンク1041と複数の第1薬注ポンプ1042を備える場合、薬注制御装置110は、循環水系統である蒸気循環ライン101への薬剤の注入を制御してもよい。また、他の実施形態に係る薬注制御装置110は、空調機などの水冷熱交換器などの水系統において薬剤の注入を制御してもよい。
上述した実施形態に係る薬注制御装置110は、機械学習によって学習された薬注モデルに基づいて薬剤の注入量を制御するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る薬注モデルは、機械学習によらずに生成されたものであってもよい。
上述した実施形態に係る薬注モデルは、水質指標値、環境データ、および運転データを入力し、各薬剤の注入量を出力するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る薬注モデルは、水質指標値から各薬剤の注入量を出力するものであってもよい。この場合、薬注制御装置110は、環境データおよび運転データによらずに各薬剤の注入量を求めてもよいし、水質指標値、環境データ、および運転データから一定時間後の水質指標値を求め、一定時間後の水質指標値を薬注モデルに代入して各薬剤の注入量を求めてもよい。
〈コンピュータ構成〉
図16は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、インタフェース904を備える。
上述の薬注制御装置110または薬剤管理装置200は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902および補助記憶装置903に確保する。
補助記憶装置903の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置903は、コンピュータ900のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース904または通信回線を介してコンピュータ900に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
110 薬注制御装置
1101 水質指標値取得部
1102 環境データ取得部
1103 運転データ取得部
1104 モデル記憶部
1105 決定部
1106 制御部
1107 更新部
1108 コスト記憶部
1109 候補特定部
1110 コスト特定部
1111 標準コスト特定部

Claims (15)

  1. プラントの水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御装置であって、
    前記水系統の複数の障害因子毎の水質指標値を取得する水質指標値取得部と、
    前記プラントに関する環境データを取得する環境データ取得部と、
    前記プラントに関する運転データを取得する運転データ取得部と、
    前記水質指標値、前記環境データ、及び前記運転データに基づいて、少なくとも一つの前記障害因子に作用し、且つ、互いに成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を、前記障害因子毎の前記水質指標値が前記障害因子毎の水質目標値に近づくように決定する決定部と、
    前記注入量に基づき、前記水系統への薬剤の注入命令を出力する制御部と、
    を備える薬注制御装置。
  2. 薬注モデルを記憶するモデル記憶部を更に備え、
    前記薬注モデルは、前記水質指標値、前記環境データ、及び前記運転データを入力データ、前記注入量を出力データとしたときの前記入力データと前記出力データとの関係性に基づいて、機械学習で生成されたものである
    請求項1に記載の薬注制御装置。
  3. 前記決定部は、禁止される薬剤の組み合わせを含む制約条件に基づいて、前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定する
    請求項1または請求項2に記載の薬注制御装置。
  4. 前記複数の薬剤の少なくとも1つは、前記水系統の複数の障害因子に作用する
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の薬注制御装置。
  5. 前記決定部は、コストが小さくなるように前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の薬注制御装置。
  6. 前記水質指標値に基づいて、前記複数の薬剤それぞれの注入量の複数の候補を特定する候補特定部と、
    各薬剤の単位注入量あたりのコストである単位コストに基づいて、前記候補特定部が特定した前記複数の候補それぞれのコストを特定するコスト特定部と
    をさらに備え、
    前記決定部は、前記複数の候補のうち前記コストが最も小さい候補を、前記複数の薬剤それぞれの注入量に決定する
    請求項5に記載の薬注制御装置。
  7. 水質の改善度と薬剤の標準コストとの関係を示す予め定められたコストモデルに基づいて、複数の目標水質について標準コストを特定する標準コスト特定部をさらに備え、
    前記候補特定部は、前記水質に基づいて、前記目標水質別に、前記複数の薬剤それぞれの注入量の複数の候補を特定し、
    前記決定部は、前記複数の候補のうち、前記標準コスト特定部が特定した標準コストから前記コスト特定部が特定したコストを減算した値が最も大きいものを、前記複数の薬剤それぞれの注入量に決定する
    請求項6に記載の薬注制御装置。
  8. 前記決定部は、前記複数の障害因子のそれぞれに作用する成分の量が必要最小限となるように前記複数の薬剤それぞれの注入量を決定する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の薬注制御装置。
  9. 前記複数の障害因子は、前記水系統の腐食、スケーリング、及びファウリングを含む
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の薬注制御装置。
  10. 水系統と、
    成分の異なる薬剤を貯留する複数の薬剤タンクと、
    前記複数の薬剤タンクそれぞれに貯留される前記薬剤を前記水系統に供給する複数の薬注ポンプと、
    請求項1から請求項9の何れか1項に記載の薬注制御装置と
    を備える水処理システム。
  11. プラントの水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御方法であって、
    前記水系統の複数の障害因子毎の水質指標値を取得するステップと、
    前記プラントに関する環境データを取得するステップと、
    前記プラントに関する運転データを取得するステップと、
    前記水質指標値、前記環境データ、及び前記運転データに基づいて、少なくとも一つの前記障害因子に作用し、且つ、互いに成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を、前記障害因子毎の前記水質指標値が前記障害因子毎の水質目標値に近づくように決定するステップと、
    前記注入量に基づき、前記水系統への薬剤の注入命令を出力するステップと、
    を含む薬注制御方法。
  12. プラントの水系統への薬剤の注入を制御する薬注制御装置のコンピュータに、
    前記水系統の複数の障害因子毎の水質指標値を取得するステップと、
    前記プラントに関する環境データを取得するステップと、
    前記プラントに関する運転データを取得するステップと、
    前記水質指標値、前記環境データ、及び前記運転データに基づいて、少なくとも一つの前記障害因子に作用し、且つ、互いに成分の異なる複数の薬剤それぞれの前記水系統への注入量を、前記障害因子毎の前記水質指標値が前記障害因子毎の水質目標値に近づくように決定するステップと、
    前記注入量に基づき、前記水系統への薬剤の注入命令を出力するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  13. プラントの水系統へ注入する薬剤の購入量を決定する薬剤管理装置であって、
    所定期間の間の前記プラントに関する環境データの予測値を取得する環境予測データ取得部と、
    前記所定期間の間の前記プラントの運転計画を取得する運転計画取得部と、
    前記所定期間の間の前記水系統の水質指標値を予測する水質指標値予測部と、
    前記環境データの予測値、前記運転計画、および予測された前記水質指標値に基づいて、前記所定期間の間の少なくとも一つの前記障害因子に作用し、且つ、互いに成分の異なる複数の薬剤それぞれの使用量の推移を予測する薬注量予測部と、
    予測された前記薬剤の使用量の推移に基づいて、薬剤の購入コストが小さくなるように、前記複数の薬剤それぞれの購入量を決定する決定部と
    を備える薬剤管理装置。
  14. 前記薬注量予測部は、前記所定期間の間の薬剤の保管量の推移をさらに予測し、
    前記決定部は、薬剤の購入コストが小さくなり、かつ薬剤の保管量が許容保管量を超えないように、前記複数の薬剤それぞれの購入量を決定する
    請求項13に記載の薬剤管理装置。
  15. 前記決定部は、薬剤の購入コストが小さくなるように前記複数の薬剤それぞれの購入量および購入タイミングを決定する
    請求項13または請求項14に記載の薬剤管理装置。
JP2018225956A 2017-12-01 2018-11-30 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム Active JP6676737B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017231727 2017-12-01
JP2017231727 2017-12-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019098331A true JP2019098331A (ja) 2019-06-24
JP6676737B2 JP6676737B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=66975057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018225956A Active JP6676737B2 (ja) 2017-12-01 2018-11-30 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6676737B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020241635A1 (ja) 2019-05-27 2020-12-03 株式会社Lixil 障子及び建具
CN114995161A (zh) * 2022-07-18 2022-09-02 武汉华信数据系统有限公司 投药系统控制方法、装置以及计算机可读存储介质

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000271564A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Japan Organo Co Ltd 冷却水系の水処理用薬品の濃度管理方法
JP2003019479A (ja) * 2001-07-10 2003-01-21 Touzai Kagaku Sangyo Kk 水処理管理方法及び水処理管理システム
JP2003245653A (ja) * 2002-02-25 2003-09-02 Kurita Water Ind Ltd 処理装置の運転支援方法、水処理装置の運転支援方法及びその装置
JP2010247063A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ebara Engineering Service Co Ltd 冷却水薬品の注入制御方法及び装置
JP2011161369A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Aquas Corp 混合できない複数液体の水系への比例注入方法
JP2011163828A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Toshiba Corp 薬剤注入システムおよび薬剤注入方法
JP2014061497A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Miura Co Ltd 薬剤供給装置
JP2015514565A (ja) * 2012-03-06 2015-05-21 ナルコ カンパニー 工業用水システムの処理方法
JP2017056428A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 水質管理装置、水処理システム、水質管理方法、および水処理システムの最適化プログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000271564A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Japan Organo Co Ltd 冷却水系の水処理用薬品の濃度管理方法
JP2003019479A (ja) * 2001-07-10 2003-01-21 Touzai Kagaku Sangyo Kk 水処理管理方法及び水処理管理システム
JP2003245653A (ja) * 2002-02-25 2003-09-02 Kurita Water Ind Ltd 処理装置の運転支援方法、水処理装置の運転支援方法及びその装置
JP2010247063A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ebara Engineering Service Co Ltd 冷却水薬品の注入制御方法及び装置
JP2011163828A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Toshiba Corp 薬剤注入システムおよび薬剤注入方法
JP2011161369A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Aquas Corp 混合できない複数液体の水系への比例注入方法
JP2015514565A (ja) * 2012-03-06 2015-05-21 ナルコ カンパニー 工業用水システムの処理方法
JP2014061497A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Miura Co Ltd 薬剤供給装置
JP2017056428A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 水質管理装置、水処理システム、水質管理方法、および水処理システムの最適化プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020241635A1 (ja) 2019-05-27 2020-12-03 株式会社Lixil 障子及び建具
CN114995161A (zh) * 2022-07-18 2022-09-02 武汉华信数据系统有限公司 投药系统控制方法、装置以及计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP6676737B2 (ja) 2020-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5925371B1 (ja) 水質管理装置、水処理システム、水質管理方法、および水処理システムの最適化プログラム
US10670340B2 (en) Cooling water supply system and method
JP6676737B2 (ja) 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
JP6779185B2 (ja) 水質制御装置、水処理システム、熱プラント、発電プラント、および水質制御方法
TW482885B (en) Use of control matrix for cooling water systems control.
WO2019107552A1 (ja) 薬注制御装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
CN105988378A (zh) 循环冷却水控制系统及加药控制装置和方法
JP4711187B2 (ja) 水処理薬剤の注入方法及びその注入システム
JP2009139047A (ja) ボイラの水質管理装置及びボイラの水質管理方法
JP2015202446A (ja) 水道の消毒剤注入制御システム
JP6851275B2 (ja) Lpガスの消費予測装置、及び、lpガスの消費予測方法
JP5033457B2 (ja) 水処理薬剤の注入方法
TW392052B (en) Method for controlling at least two interdependent chemicals in the fluids of at least two continuously stirred tank reactors and automatic control system thereof, and method for controlling the sodium-to-phosphate ratio of the fluids of at least
Kirilina et al. Water chemistry development for a thermal power plant circulating cooling system using the VTIAMIN EKO-1 chemical agent
JP2009243805A (ja) 水処理薬剤の注入方法
JP6961475B2 (ja) 状態評価装置、状態評価システム、状態評価方法、およびプログラム
JP2011008305A (ja) 設備管理支援システム
JP7263480B2 (ja) 補機動力決定装置、プラント、補機動力決定方法、およびプログラム
JP7339374B2 (ja) 水処理設備の更新支援方法
JPH06317393A (ja) 冷却塔における循環冷却水の水質管理方法
WO2023276410A1 (ja) 汚泥処理管理装置および汚泥処理管理方法
JP7088977B2 (ja) 水処理設備の更新支援システム
JP7091275B2 (ja) 運転方針評価装置、運転方針評価方法、およびプログラム
CN117566817A (zh) 一种水质智能监测系统及其控制方法
Ochkov et al. Calculation and visual displaying of the water chemistry conditions in return cooling systems at thermal power stations

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6676737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150