JP2010247063A - 冷却水薬品の注入制御方法及び装置 - Google Patents

冷却水薬品の注入制御方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010247063A
JP2010247063A JP2009098826A JP2009098826A JP2010247063A JP 2010247063 A JP2010247063 A JP 2010247063A JP 2009098826 A JP2009098826 A JP 2009098826A JP 2009098826 A JP2009098826 A JP 2009098826A JP 2010247063 A JP2010247063 A JP 2010247063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
temperature
water
inlet
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009098826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5551381B2 (ja
Inventor
Shohei Shobu
昌平 菖蒲
Yoshiteru Miyama
義輝 三山
Isao Matsunaga
功 松永
Kojiro Yanagisawa
浩次郎 柳澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Swing Corp
Original Assignee
Ebara Engineering Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Engineering Service Co Ltd filed Critical Ebara Engineering Service Co Ltd
Priority to JP2009098826A priority Critical patent/JP5551381B2/ja
Publication of JP2010247063A publication Critical patent/JP2010247063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551381B2 publication Critical patent/JP5551381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】 冷却水系の運転負荷の変動に合わせて薬品注入量を調整して、冷却水中の薬品濃度を安定又は最適な薬品濃度に注入制御する。
【解決手段】 冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御方法において、前記冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度又は伝熱面の表面温度を測定し、その温度差から蒸発水量を求め、補給水量を算出し、算出した補給水量に基づいて、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系に注入することにより、冷却水中の薬品濃度を最適濃度に制御するか、又は、さらに、外気温及び湿球温度(湿度)を測定し、冷却水の入口温度との差から、より正確な蒸発水量を求めて行うか、又は、前記温度差を一定時間ごとに積算し、積算値が設定値に達するごとに蒸発水量を求めて行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、循環水路を形成する冷却水系で用いる防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む薬品の注入制御方法と装置に関する。
冷却水系で起きる障害には、腐食、スケール、スライムなどが挙げられる。
これらの障害を防止するために、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤などの冷却水処理薬品が使用される。冷却水薬品の効果を持続させるため、冷却水中の薬品濃度を一定濃度以上に保つように薬品注入管理をするが、冷却水系の運転負荷が変動すると、それに伴い冷却水中の薬品濃度が変動する場合がある。
冷却水薬品の注入制御方法としては、放出熱量を計測して薬品注入制御をする方法、補給水量に連動して薬品注入制御をする方法、冷却水の薬品濃度を測定して測定結果を基に薬品注入制御を行う方法などがある。
補給水量に連動して薬品注入制御を行う方法として、冷却水の電気伝導度が設定値より高い時は、ブローを行って補給水を注入し、冷却水の導電率が設定値より低い時は、ブローを停止し、補給水の注入量に合わせて薬剤を注入する方法が知られている(特公昭57−3875号公報)。
冷却水の薬品濃度を測定し、測定結果を基に薬品注入制御を行う方法として、冷却水薬品にトレーサー物質としてリチウムの水溶性塩を添加し、リチウムイオン濃度をリチウムイオン感応物質を用いて測定し、冷却水薬品の濃度管理を行う方法が知られている(特開2004−4045号公報)。
従来の冷却水薬品の注入制方法の問題点として、電気伝導度による制御においては、電気伝導度の上限及び下限をある程度広く取らなければならず、薬品濃度がばらつき細かな制御ができないことや、電気伝導度計への汚れの付着による装置の誤作動や、冷却水中へ空気中の成分溶解による電気伝導率の上昇や、測定箇所による電気伝導度のばらつきなどにより、薬剤濃度の変動が大きくなる等の問題がある。また、トレーサー物質を冷却水薬品へ添加する方法は、コスト高となる。
特公昭57−3875号公報 特開2004−4045号公報
本発明は、上記従来技術に鑑み、冷却水系の運転負荷の変動に合わせて薬品注入量を調整することにより、冷却水中の薬品濃度を安定又は最適な薬品濃度に注入制御する方法及び装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明では、冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御方法において、前記冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度を測定し、その温度差と外気温及び湿球温度(湿度)と冷却水の入口温度との差から蒸発水量を求め、補給水量を算出し、算出した補給水量に基づいて、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系に注入することにより、冷却水中の薬品濃度を最適濃度にすることを特徴とする冷却水薬品の注入制御方法としたものである。
それにより、冷却水系に注入する冷却水薬品の過剰注入を抑え、運転負荷の変動に合わせて適正な濃度に制御することができる。
また、本発明では、冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御方法において、前記冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度を測定し、その温度差を一定時間ごとに積算し、積算値が設定値に達するごとに蒸発水量を求め、補給水量を算出し、算出した補給水量に基づいて、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系に注入することにより、冷却水中の薬品濃度を最適濃度に制御することを特徴とする冷却水薬品の注入制御方法としたものである。
それにより、冷却水系に注入する冷却水薬品の過剰注入を抑え、薬品濃度のばらつきを少なくすることができる。
前記冷却水薬品の注入制御方法において、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度を測定し、出入口の温度におけるCaCO、Zn(OH)、Zn(POの溶解度から飽和pH値を求め、冷却水のpH値と各飽和pH値の関係から冷却水系が腐食傾向かスケール付着傾向かを判定し、防食剤と防スケール剤の濃度バランスを制御することができる。それにより、防食剤及び防スケール剤の注入量を適正にコントロールし、冷却水系内及び熱交換器の腐食及びスケール付着を防ぐことができる。
また、本発明では、冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御装置において、前記冷却塔入口及び出口の冷却水温度、又は、前記熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度、及び、外気温及び湿球温度(湿度)を測定する手段と、それらの測定した温度の温度差から蒸発水量及び補給水量を算出する演算器と、その演算器の信号を受けて防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系へ注入して冷却水中の薬品濃度を制御する手段とを有する冷却水薬品の注入制御装置としたものである。
さらに、本発明では、冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御装置において、前記冷却塔入口及び出口の冷却水温度、又は、前記熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度、及び、外気温及び湿球温度(湿度)を測定する手段と、それらの測定した温度の温度差を一定時間ごとに積算し、積算値が設定値に達するごとにパルス信号を発信する装置と、パルス信号を受けて蒸発水量及び補給水量を算出する演算器と、その演算器の信号を受けて防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系へ注入して冷却水中の薬品濃度を制御する手段とを有する冷却水薬品の注入制御装置としたものである。
本発明によれば、冷却水中の薬品濃度をほぼ一定に保つことができ、余分な薬品の使用を抑えて防食・防スケール及びスライム抑制が可能となる。また、冷却水系の運転負荷の変動に合わせて、最適な薬品濃度に制御することができる。
本発明は、冷却塔の入口、出口の冷却水温度の差、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の温度差を冷却水系の運転負荷の指標として、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品の注入量を制御し、冷却水中の薬品濃度を安定又は最適な薬品濃度に注入制御させる方法である。
また、温度差の積算値を指標とすることにより、制御装置をより簡略化させ、冷却水系の負荷変動に対応する薬品注入制御を低コストで実現することができる。
本発明において、冷却水温度測定部は、冷却塔の入口及び出口に設けた測温抵抗体又は熱電対等の温度センサーと温度差計を有し、冷却水の温度差の信号を出力する。さらに、熱交換器の冷却水及び冷媒の入口及び出口の温度を測定、外気温及び湿球温度(湿度)の測定を行い、その信号も出力することができる。
測定した温度差から、蒸発水量及び補給水量を算出する演算器を有し、その演算器の信号を受けて、補給水量を調整する。この補給水量に比例して、薬品を注入する装置により冷却水薬品を注入する。蒸発水量E及び補給水量Mは、下記のように算出できる。
E=R×0.01×(Δt1−Δt2×K) /5.8
R:循環水量
Δt1:冷却水温度差(冷却水入口温度−冷却水出口温度)
Δt2:外気温度差(冷却水入口温度−外気温度)
K:定数(0.05〜0.5)通常0.1
M=NE/(N−1)
N:濃縮倍数
冷却水温度測定部で測定した温度差Δt3を一定時間ごとに積算し、その温度差積算値Δt3tが設定値に達するごとにパルス信号を発信する装置を有する。パルス信号を受けて蒸発水量を求め、補給水量を調整する。この補給水量に比例して薬品を注入する装置により冷却水薬品を注入する。冷却水温度測定部で測定した温度差Δt3及び一定時間ごとに積算した温度差積算値Δt3tは、下記のように算出できる。
Δt3=Δt1−Δt2×K
Δt3t=Δt30+Δt31+Δt32‥
Δt1:冷却水温度差(冷却水入口温度−冷却水出口温度)
Δt2:外気温度差(冷却水入口温度−外気温度)
K:定数(0.05〜0.5)通常0.1
Δt3t:一定時間ごとの温度差積算値
CaCOの飽和pHは、冷却水のランゲリア指数の計算方法により、以下のように算出できる。
pHs=(9.3+A+B)-(C+D)
A:全固形分から導かれる値
B:温度から導かれる値
C:カルシウム硬度から導かれる値
D:M−アルカリ度から導かれる値
冷却水のpHからpHsを減じた差(pH−pHs)がランゲリア指数であり、pH−pHs<0の時、冷却水系は腐食傾向であり、pH−pHs>0の時、冷却水系はスケール付着傾向にある。温度は、熱交換器の冷却水及び冷媒の入口及び出口の温度を測定した値を用いる。全固形分、カルシウム硬度、M−アルカリ度は補給水の水質分析値に濃縮倍数を乗じて算出する。
Znの飽和度は、冷却水中のZnの理論含有量をその温度でのZnの飽和溶解度で割った値である。
Znの飽和度=Znの理論含有量/ Znの飽和溶解度
Znの飽和度<1の時、冷却水系は腐食傾向であり、Znの飽和度>1の時、冷却水系はスケール付着傾向にある。Znの飽和溶解度は、熱交換器の冷却水及び冷媒の入口及び出口の温度における飽和溶解度の値を用いる。Znの理論含有量は、補給水の水質分析値に濃縮倍数を乗じて算出する。
ランゲリア指数とZnの飽和度から、冷却水系が腐食傾向であれば防食剤の注入比率を高くし、スケール付着傾向であれば防スケール剤の注入比率を高くして濃度バランスを制御する。
次に、本発明を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明に用いる冷却水循環装置と冷却水薬品注入装置を示すフロー構成図である。図1において、1は、冷却水と空気とを接触させる開放型冷却塔であり、2は、冷却水に熱を放出する熱交換器である。この冷却塔1と熱交換器2は、配管3、4で連接され、冷却水が循環ポンプ5によって循環されて循環冷却水系を形成している。循環冷却水系には、水を補給する弁6を有する配管7と、循環冷却水の一部をブローする弁8を有する配管9が、配設されている。さらに、循環冷却水系には、冷却水薬品を注入する薬注ポンプ10を有する薬品タンク11が配設されている。さらに、冷却水の入口及び出口の水温を計る温度センサー12、13、外気温度センサー14及び冷却水のpHを計るpH計15が設けられて、その信号を受けて、弁6、8及び薬注ポンプ10を制御する制御装置16が配設されている。
また、本発明において、入口及び出口の温度を測定する位置を図2の(a)〜(d)に示す。図2(a)は、冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、図2(b)は、熱交換器の入口及び出口の冷却水温度、図2(c)は、熱交換器の入口及び出口の冷媒温度、図2(d)は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の温度のそれぞれの測定位置Tである。
実施例1
図1に示した装置を用いて、冷却水系の薬品注入制御を実施した結果を示す。
冷却塔1としては、保有水量200L、循環水量39L/min、冷却水入口温度37℃、冷却水出口温度32℃、湿球温度27℃、冷却能力13.6kWの開放型冷却塔を用いた。熱交換器2としては、伝熱面積190cm、伝熱面設定温度60℃、チューブ内径34mmを用いた。運転条件として、補給水として袖ヶ浦市水道水(pH7.0、電気伝導度30mS/m、カルシウム硬度64mg−CaCO/L、塩化物イオン29mg−Cl/L、シリカ25mg−SiO/L)を用い、5倍濃縮で運転した。これらの条件で、本方式を用いて運転した時の冷却水系内の薬品濃度変化を図3に示す。
図3において、(1)は、従来の冷却水の電気伝導率から補給水量を求め、冷却水薬品を比例注入する方法、(2)は、本発明の冷却水の温度差から補給水量を求め冷却水薬品を比例注入する方法、及び、(3)は、本発明の冷却水の温度差と外気温差から補給水量を求め冷却水薬品を比例注入する方法を適用した例を示す。(2)の方法では、冷却水温度差が4.2〜5.9℃であり、計算式より温度差から蒸発水量を求め、薬注量を制御することで、薬品濃度のばらつきが小さくなり、薬品濃度は平均で230mg/L(方法(1)では、270mg/L)と薬品注入量を低減させることができた。(3)の方法では、計算式に外気温(5〜30℃、K=0.05)による補正をして、薬注量を制御することで、(2)の方法と比べて、より安定した制御が可能となり、薬品濃度の平均は210mg/Lであった。(1)の方法では、冷却水中の薬品濃度がばらつき、薬品濃度管理基準範囲を外れることがあった。(2)の方法では、薬品濃度のばらつきは小さくなり、薬品濃度管理基準範囲内を推移したが、負荷の低い冬季と負荷の高い夏季で薬品濃度に若干差があった。(3)の方法では、薬品濃度は安定した濃度で管理基準範囲内を維持しており、適切な薬品濃度で運転することができた。冷却水の温度差と外気温差により薬品注入量を制御することで、冷却水中の薬品濃度のばらつきを防ぎ、薬品の過剰注入を防ぐことができた。
表1に、方法(1)〜(3)における防食効果、防スケール効果及び薬品使用量をまとめたものを示す。
Figure 2010247063
* 鉄鋼に対して10mdd以下で防食効果があるとみなされる。
** 伝熱面設定温度は60℃
従来法の(1)においては、防食及び防スケールの効果は得られていたが、本方式である(2)及び(3)と比べると薬品使用量が多かった。本方式の(2)及び(3)では、より少ない薬品使用量で防食および防スケール効果が十分に得られていた。本方式で運転することにより、薬品の過剰添加を防ぎ、冷却水系内の防食及び防スケール効果が得ることができた。防食効果は、テストピースを用いて腐食速度を測定することにより判断した。防スケール効果は、熱交換機の伝熱面温度の変化を測定することにより判断した。
実施例2
実施例1と同様な装置及び補給水を用いたが、補給水量を一定時間の積算値から算出して実施した結果を図4に示す。
図4において、(4)は、従来の冷却水の電気伝導率から補給水量を求め冷却水薬品を比例注入する方法を示し、(5)は、本発明の冷却水の温度差を一定時間ごとに積算し、その積算値から補給水量を求め、冷却水薬品を比例注入する方法を適用した例を示す。(5)の方法では、冷却水温度差が3.8〜6.3℃であり、温度差を積算し、計算式より積算値から蒸発水量を求め、薬注量を制御することで、薬品濃度のばらつきが小さくなり、薬品濃度は平均で220mg/L((4)の方法では、250mg/L)と薬品注入量を低減させることができた。(4)の方法と比べて(5)の方法では、冷却水中の薬品濃度のばらつきを防いで運転することができた。負荷に応じた適切な量を注入することで、薬品の過剰注入または注入不足を防ぎ、適切な薬品注入量に制御することができた。
実施例3
実施例3では、開放循環冷却水系A〜Fについて、計算式によりランゲリア指数を求め、防食剤とスケール剤の濃度バランスを制御することで、防食効果及び防スケール効果が得られた。
表2に、開放循環冷却水系A〜Fについて、本発明方法を適用し、防食効果及び防スケール効果をまとめたものを示す。
Figure 2010247063
注) A値は0.1、B値は1.8として計算した。
* 鉄鋼に対して10mdd以下で防食効果があるとみなされる。
** 2℃以下を正常値とする。
各水質及び運転条件において、防食及び防スケール効果が十分に得られていた。本方式で運転することにより、冷却水系内の防食及び防スケール効果が得ることができた。防食効果は、テストピースを用いて腐食速度を測定することにより判断した。防スケール効果は、冷凍機のLTD(冷凍機凝縮器出口温度―冷却水出口温度)を測定することにより判断した。運転期間は各水系ともに30日間とした。
本発明に用いた冷却水循環装置と冷却水薬品注入装置を示すフロー構成図。 各温度の測定箇所を示す概略図で、(a)冷却塔冷却水温度、(b)熱交換器冷却水温度、(c)熱交換器冷媒温度、(d)熱交換器伝熱面表面温度。 従来の薬品注入方法と本発明の薬品注入方法による冷却水内の薬品濃度の経時変化を示すグラフ。(実施例1) 従来の薬品注入方法と本発明の薬品注入方法(温度差積算)による冷却水内の薬品濃度の経時変化を示すグラフ。(実施例2)
1:開放型冷却塔、2:熱交換器、3:冷却水配管、4:冷却水配管、5:冷却水循環ポンプ、6:補給水弁、7:補給水配管、8:ブロー弁、9:ブロー配管、10:薬注ポンプ、11:薬品タンク、12:温度センサー、13:温度センサー、14:外気温度センサー、15:pH計、16:制御装置、T:温度測定位置

Claims (5)

  1. 冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御方法において、前記冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度を測定し、その温度差と外気温及び湿球温度(湿度)と冷却水の入口温度との差から蒸発水量を求め、補給水量を算出し、算出した補給水量に基づいて、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系に注入することにより、冷却水中の薬品濃度を最適濃度にすることを特徴とする冷却水薬品の注入制御方法。
  2. 冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御方法において、前記冷却塔の入口及び出口の冷却水温度、又は、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度を測定し、その温度差を一定時間ごとに積算し、積算値が設定値に達するごとに蒸発水量を求め、補給水量を算出し、算出した補給水量に基づいて、防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系に注入することにより、冷却水中の薬品濃度を最適濃度に制御することを特徴とする冷却水薬品の注入制御方法。
  3. 請求項1又は2に記載の注入制御方法において、熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度を測定し、出入口の温度におけるCaCO、Zn(OH)又はZn(POの溶解度から飽和pH値を求め、冷却水のpH値と各飽和pH値との関係から冷却水系が腐食傾向か、スケール付着傾向かを判定し、防食剤と防スケール剤の冷却水系への注入量をコントロールし、防食剤と防スケール量の濃度バランスを制御することを特徴とする冷却水薬品の注入制御方法。
  4. 冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御装置において、前記冷却塔入口及び出口の冷却水温度、又は、前記熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度、及び、外気温及び湿球温度(湿度)を測定する手段と、それらの測定した温度の温度差から蒸発水量及び補給水量を算出する演算器と、その演算器の信号を受けて防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系へ注入して冷却水中の薬品濃度を制御する手段とを有することを特徴とする冷却水薬品の注入制御装置。
  5. 冷却塔と熱交換器とを循環水路で結んだ冷却水系への冷却水薬品の注入制御装置において、前記冷却塔入口及び出口の冷却水温度、又は、前記熱交換器の冷却水又は冷媒の入口及び出口の温度、又は、熱交換器の伝熱面の入口及び出口の表面温度、及び、外気温及び湿球温度(湿度)を測定する手段と、それらの測定した温度の温度差を一定時間ごとに積算し、積算値が設定値に達するごとにパルス信号を発信する装置と、パルス信号を受けて蒸発水量及び補給水量を算出する演算器と、その演算器の信号を受けて防食剤、防スケール剤、スライムコントロール剤を含む冷却水薬品を冷却水系へ注入して冷却水中の薬品濃度を制御する手段とを有することを特徴とする冷却水薬品の注入制御装置。
JP2009098826A 2009-04-15 2009-04-15 冷却水薬品の注入制御方法及び装置 Active JP5551381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009098826A JP5551381B2 (ja) 2009-04-15 2009-04-15 冷却水薬品の注入制御方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009098826A JP5551381B2 (ja) 2009-04-15 2009-04-15 冷却水薬品の注入制御方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010247063A true JP2010247063A (ja) 2010-11-04
JP5551381B2 JP5551381B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43310032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009098826A Active JP5551381B2 (ja) 2009-04-15 2009-04-15 冷却水薬品の注入制御方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5551381B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204982A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd 冷却水ラインの汚れ監視方法及び薬注制御方法
WO2019107552A1 (ja) * 2017-12-01 2019-06-06 三菱重工業株式会社 薬注制御装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
JP2019098331A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 三菱重工業株式会社 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
US10640392B2 (en) 2015-09-18 2020-05-05 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Water quality management device, water treatment system, water quality management method, and program for optimizing water treatment system
CN111427392A (zh) * 2020-04-21 2020-07-17 西安西热水务环保有限公司 一种火电厂循环水浓缩倍率适时调节控制系统及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106872345B (zh) * 2017-03-06 2019-05-14 中国核动力研究设计院 腐蚀试验的全自动安全控制系统

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60248998A (ja) * 1984-05-23 1985-12-09 Toshiba Corp 冷却塔補給水の供給装置
JPS63243695A (ja) * 1987-03-30 1988-10-11 Toshiba Corp 冷却塔の自動ブロ−ダウン装置
JPS6449893A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Kurita Water Ind Ltd Water balance measuring device for cooling tower
JPH07119916A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Sekiguchi:Kk 給水量加減算式給水比例薬注装置
JPH0975950A (ja) * 1995-09-18 1997-03-25 Katayama Chem Works Co Ltd 水処理方法
JP2001048711A (ja) * 1999-08-11 2001-02-20 Dainippon Ink & Chem Inc 冷却用水処理剤
JP2003130587A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Ebara Corp 冷却水の循環冷却装置及びその水質管理方法
JP2007107794A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Yazaki Corp 冷却塔の水質管理方法及びその水質管理方法を用いた冷却塔
JP2008249300A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aquas Corp 水処理薬剤の注入方法
JP2009041844A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Miura Co Ltd 冷却塔補給水の水質調整装置
JP2009243805A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aquas Corp 水処理薬剤の注入方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60248998A (ja) * 1984-05-23 1985-12-09 Toshiba Corp 冷却塔補給水の供給装置
JPS63243695A (ja) * 1987-03-30 1988-10-11 Toshiba Corp 冷却塔の自動ブロ−ダウン装置
JPS6449893A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Kurita Water Ind Ltd Water balance measuring device for cooling tower
JPH07119916A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Sekiguchi:Kk 給水量加減算式給水比例薬注装置
JPH0975950A (ja) * 1995-09-18 1997-03-25 Katayama Chem Works Co Ltd 水処理方法
JP2001048711A (ja) * 1999-08-11 2001-02-20 Dainippon Ink & Chem Inc 冷却用水処理剤
JP2003130587A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Ebara Corp 冷却水の循環冷却装置及びその水質管理方法
JP2007107794A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Yazaki Corp 冷却塔の水質管理方法及びその水質管理方法を用いた冷却塔
JP2008249300A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aquas Corp 水処理薬剤の注入方法
JP2009041844A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Miura Co Ltd 冷却塔補給水の水質調整装置
JP2009243805A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aquas Corp 水処理薬剤の注入方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204982A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd 冷却水ラインの汚れ監視方法及び薬注制御方法
US10640392B2 (en) 2015-09-18 2020-05-05 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Water quality management device, water treatment system, water quality management method, and program for optimizing water treatment system
WO2019107552A1 (ja) * 2017-12-01 2019-06-06 三菱重工業株式会社 薬注制御装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
JP2019098331A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 三菱重工業株式会社 薬注制御装置、薬剤管理装置、水処理システム、薬注制御方法、およびプログラム
CN111427392A (zh) * 2020-04-21 2020-07-17 西安西热水务环保有限公司 一种火电厂循环水浓缩倍率适时调节控制系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5551381B2 (ja) 2014-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551381B2 (ja) 冷却水薬品の注入制御方法及び装置
JP2009030936A (ja) 冷却水系の薬注制御方法及び装置
ES2297865T3 (es) Sistema de control de rendimiento.
JP5818907B2 (ja) 設備機器及び給湯暖房システム
CN100545104C (zh) 臭氧处理冷却循环水系统的自动控制装置
TWI654395B (zh) Boiler medicine injection control device and method
KR100306097B1 (ko) 피드백제어형침전억제제투입량최적화시스템
ZA200608181B (en) Control of cooling water system using rate of consumption of fluorescent polymer
JP5699445B2 (ja) 開放循環冷却水系の水処理薬品注入管理方法および装置
CN100545105C (zh) 臭氧处理冷却循环水系统的自动控制方法
JP3358523B2 (ja) 水処理薬剤の濃度演算方法および自動管理方法
ES2594558T3 (es) Procedimiento para el funcionamiento de una bomba de dosificación y dispositivo de dosificación asociado
JP2003130587A (ja) 冷却水の循環冷却装置及びその水質管理方法
US20220064037A1 (en) Process cooling water system control systems and methods for iron and steelmaking applications
JP2002159962A (ja) 循環水系における水処理薬品注入制御システム
JP5226357B2 (ja) 水処理薬剤の注入方法
JP2010058079A (ja) 水処理剤及び水処理方法
JP2010149054A (ja) 循環冷却水系の水質制御方法
JP5953882B2 (ja) 循環冷却水の水質管理方法
JP5672237B2 (ja) 水質診断を用いたヒートポンプ利用の給湯システムの運転方法
JP2007093128A (ja) 蒸気質モニタリング装置
JP2006105542A (ja) 空気調和装置およびその運転方法
JP5033457B2 (ja) 水処理薬剤の注入方法
JP2004025036A (ja) 水処理薬剤の濃度管理システムおよび濃度管理方法
WO2016158512A1 (ja) 水処理管理装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250