JP2007107794A - 冷却塔の水質管理方法及びその水質管理方法を用いた冷却塔 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンス及び運転コストを軽減でき、冷却塔の冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持する。
【解決手段】 冷熱負荷(12)から戻される高温の冷却水を空気中に散布し(6)、水の蒸発潜熱により冷却水を冷却して再び冷熱負荷に循環供給する冷却塔(1)の水質管理方法において、冷却水の戻り温度(21)と冷却水の供給温度(20)との差及び冷却塔に流通される冷却水量に基づいて放熱量を求め(22)、その放熱量を水の蒸発潜熱で賄うものとして冷却水の蒸発量を求め(22)、求めた蒸発量に基づいて冷却水中の不純物濃度を求め(22)、その不純物濃度を許容値以下に維持するように冷却塔への補給水量(18)と冷却水のブローダウン量(19)とを制御することにより、冷却塔の冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却塔の水質管理方法及びその水質管理方法を用いた冷却塔に係り、具体的には、カウンターフロー型及びクロスフロー型等の開放型冷却塔の水質管理技術に関する。
一般に、冷房装置や冷温水機などの冷熱が要求される冷熱負荷装置に低温の冷却水を供給し、冷熱負荷装置から戻ってくる高温の冷却水を大気中に散布して一部の冷却水を蒸発させ、その蒸発潜熱により低温の冷却水を再生して再び冷熱負荷装置に循環供給する開放型の冷却塔が広く用いられている。
このような開放型の冷却塔の循環冷却水は、放熱のために一部の冷却水が蒸発するため、冷却水に含まれる例えばシリカなどの不純物が濃縮される。濃縮された不純物が冷熱負荷装置の伝熱管等にスケールとなって付着すると、伝熱性能の悪化及び伝熱管等の腐食を引き起こすことがある。
このようなスケール付着を防止するため、一般に、循環冷却水の一部を定期的に排水(ブローダウン)して新たな冷却水を補給することにより、不純物の濃縮倍率を管理値以下に保持することが行われている。しかし、ブローダウン量を冷却塔の定格の循環冷却水量に合わせて一定量に設定すると、季節や時間によって冷熱負荷が少なく蒸発量が少ないにもかかわらず、必要以上に冷却水をブローダウンすることになり不経済である。
そこで、特許文献1に、冷却水の導電率を計測し、冷却水中の不純物の濃縮倍率が管理値を超えた場合に、冷却水をブローダウンすることが提案されている。これによれば、冷熱負荷に相関する蒸発量に合わせてブローダウン量を制御できるから、無駄に冷却水を棄てることがなくなり、運転コストを下げることができる。
特開昭47−24392号公報
しかしながら、特許文献1に記載された導電率計による水質管理方式の場合、ブローダウン量を減らすために水質管理値を厳しく設定すると、導電率計そのものに不純物のスケールが付着することがある。導電率計にスケールが付着すると、導電率が低い方に計測されてしまうため、ブローダウン量が減って、さらにスケールが付着しやすい状態になり、伝熱管にとっては好ましくない方向になる。したがって、水質管理値を安全側に設定するか、導電率計のメンテナンスを定期的に行なって、不純物濃度を許容値以下に安定に保持する必要がある。
一方、不純物スケールの付着を抑制する薬剤を冷却水中に注入して、不純物の許容濃縮倍率を高く(例えば、2倍)することが知られているが、薬剤費による運転コストの上昇という問題の他、冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持するために、水質分析及び薬注管理を比較的短い周期で定期的に実施する必要があるという問題がある。
本発明は、メンテナンス及び運転コストを軽減でき、冷却塔の冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、冷熱負荷から戻される高温の冷却水を空気中に散布し、水の蒸発潜熱により前記冷却水を冷却して再び前記冷熱負荷に循環供給する冷却塔の水質管理方法において、前記冷却塔における冷却水の蒸発量を求め、該蒸発量に基づいて前記冷却水中の不純物濃度を求め、該不純物濃度を許容値以下に維持するように前記冷却塔への補給水量と前記冷却水のブローダウン量とを制御することを特徴とする。
すなわち、本発明は、冷却水が蒸発して冷却水中の不純物が濃縮されて濃度が高くなることから、蒸発量を求めれば冷却水中の不純物の濃縮度合いを求めることができることに鑑みてなされたものである。このようにして不純物の濃度が求まれば、その濃度を許容値以下に維持するために必要な新たな冷却水の補給量を計算により求めることができる。そして、求めた量の新たな冷却水を補給することにより、冷却水中の不純物濃度を許容値以下に低減でき、伝熱管等にスケールが付着することに伴う問題を回避することができる。特に、導電率計等の計測器や薬剤を用いないことから、メンテナンス及び運転コストを軽減でき、冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持できる。
ここで、冷却水の蒸発量は、冷熱負荷から戻される冷却水の戻り温度と冷熱負荷に供給する冷却水の供給温度との差及び冷却塔に流通される冷却水量に基づいて放熱量を求め、求めた放熱量が冷却水の蒸発潜熱で賄われたものとして算出することができる。つまり、冷却水の戻り温度と供給温度との差は、基本的に、蒸発した冷却水の蒸発潜熱によって生じたものであり、かつ流通される冷却水量に相関する。そこで、戻り温度と供給温度を通常設けられる温度センサにより検出するとともに、冷却水量を例えば冷熱負荷の運転状態量に基づいて求めることにより、容易に冷却水の蒸発量を算出することができる。
ところで、蒸発量と同じ量の新たな冷却水だけを補給すると、新たな冷却水中に含まれる不純物のために不純物濃度が徐々に高くなるから、蒸発量以上の冷却水を補給しなければならない。そこで、不純物濃度の許容値を補給水中の不純物濃度のF倍とし、蒸発量をVaとしたとき、補給水量VqをF・Va/(F−1)を目標に制御し、ブローダウン量VbをVa/(1−F)を目標に制御することにより、不純物濃度を許容値近傍に維持することができる。
また、本発明の水質管理方法を実施する水質管理手段を備えた冷却塔は、頂部に開口を有するケーシングと、該ケーシング内の上部に設けられた冷却水の散水ノズルと、前記ケーシングの底部に設けられた冷却水の水槽と、前記ケーシングの前記開口に設けられ該ケーシング内に空気を流通させる送風機と、前記水槽内の冷却水を吸引して冷熱負荷に供給して前記散水ノズルに循環させる冷却ポンプと、前記水槽の水位を設定範囲に保持するように補給水を供給する水位制御手段と、前記設定範囲の上限よりも高い水位に開口位置が設定されたオーバーフロー配管と、前記冷却水の水質を管理する水質管理手段とを備え、前記水質管理手段は、前記冷却塔における冷却水の蒸発量を求める蒸発量演算手段と、該蒸発量演算手段により求めた蒸発量に基づいて前記冷却水中の不純物濃度を許容値以下に維持するのに必要な冷却水の補給水量を求める補給水量演算手段と、該補給水量演算手段により求めた必要補給水量を冷却塔に補給する補給水供給手段とを有してなることを特徴とする。
この場合において、水質管理手段は、水位制御手段により補給される補給水量を検出する流量検出器と、この流量検出器により検出された補給水量を設定時間ごとに積算して補給水量積算値を求める補給水量積算手段と備えて構成することができる。そして、蒸発量演算手段は、蒸発量を前記設定時間ごとに積算して蒸発量積算値を求め、補給水量演算手段は、前記設定時間ごとに蒸発量積算値に基づいて不純物濃度を許容値以下に維持する必要補給水量を求め、その必要補給水量と補給水量積算手段により求めた補給水量積算値との差を補給水量とすることを特徴とすることができる。
この場合において、蒸発量演算手段は、冷却水ポンプが運転開始してから設定時間内(例えば、20秒以上)は、蒸発量の積算を停止することが好ましい。冷却水ポンプの起動直後は、冷却水温度が変動し、信頼性に欠けるためである。
また、水位制御手段は、ボールタップ式自動弁を用いることができる。また、これに代えて、水槽の水位を検出する水位センサと、補給水配管に設けられ水位センサにより検出された水位に応じて開閉される電磁弁とを備えて構成することができる。
さらに、オーバーフロー配管は、開口位置を水槽水位の設定範囲の上限よりも、少なくとも冷却水ポンプを停止したときのシステム戻り水の水高を加えた水位に設定することが好ましい。
本発明によれば、メンテナンス及び運転コストを軽減でき、冷却塔の冷却水中の不純物濃度を許容範囲内に安定に保持できる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に本発明の水質管理方法が適用されてなる一実施形態の冷却塔と冷熱負荷を含む冷却水系統構成図を示し、図2に本実施形態の水質管理手順のフローチャートを示す。
図1に示すように、冷却塔1は、筒状のケーシング2を備え、ケーシング2の下部の側面に空気流入口3が形成され、底部に冷却水の水槽4が設けられている。また、空気流入口3の位置よりも上方のケーシング2内に充填材5が収容され、充填材5の上方に、冷却水の散水ノズル6が配設されている。また、ケーシング2の頂部に開口7が設けられ、その開口7に送風機8が設けられている。水槽4の底部近傍に冷却ポンプ9の吸引口が連通され、冷却ポンプ9の吐出口は、冷却水の供給配管10を介して冷温水機11に設けられた冷熱負荷である熱交換器の伝熱コイル12の一端に連結されている。伝熱コイル12の他端は冷却水の戻り配管13を介して冷却塔1の散水ノズル6に連結されている。
水槽4には、給水配管14が挿入され、その先端に水位制御手段であるボールタップ式自動弁15が設けられ、後述するように、水槽4の水位を設定範囲に保持するようになっている。また、給水配管14から分岐して電磁弁16を備えた補給水配管17が水槽4の上部に挿入して設けられている。補給水配管17の分岐部の上流側の給水配管14には、給水量を計測する流量検出器18が設けられている。通常、補給水には水道水が用いられるから、流量検出器18は水道メータを適用することができる。さらに、水槽4には、水槽4の上端から冷却水が周囲に溢れ出ないように、図示しない排水溝に連通されたオーバーフロー配管19が設けられている。オーバーフロー配管19の上端開口は、水槽4の水位の設定範囲の上限よりも高い位置に設定されている。
一方、冷却水の供給配管10と伝熱コイル12との接続部に、冷却水入口温度を検出する温度センサ20が設けられ、冷却水の戻り配管13と伝熱コイル12との接続部に、冷却水出口温度を検出する温度センサ21が設けられている。冷温水機11には、冷却水ポンプ9と電磁弁16を制御する制御盤22が設けられ流量検出器18と温度センサ20,21の検出信号が入力されるようになっている。制御盤22には、流量検出器18と温度センサ20,21の検出信号に基づいて冷却水の水質を管理する本発明の特徴に係る水質管理手段が組み込まれている。つまり、水質管理手段は、冷却塔1における冷却水の蒸発量を求める蒸発量演算手段と、この蒸発量演算手段により求めた蒸発量に基づいて冷却水中の不純物濃度を許容値以下に維持するのに必要な冷却水の補給水量を求める補給水量演算手段と、この補給水量演算手段により求めた必要補給水量に基づいて、電磁弁16を開閉制御して冷却塔1の水槽4に冷却水を補給する補給水供給手段とを有して構成されている。
ここで、水槽4の水位を設定範囲に保持する水位制御手段であるボールタップ式自動弁15の構成について、図3に示した模式図を参照して説明する。オーバーフロー配管19の上端開口の位置OFLは、水槽4の上端縁の位置MLよりも若干の余裕を持たせた低い位置に設定される。一方、冷却水ポンプ9を停止したとき、散水ノズル6、冷却水の戻り配管13及び伝熱コイル12等に残っている冷却水が、システム戻り水として水槽4に流下して、水槽4の水位が停止時水位SDLまで上昇する。そこで、オーバーフロー配管19の上端開口の位置OFLは、停止時水位SDLよりも余裕を持った高い位置に設定される。また、停止時の水位上昇分を見込んで通常運転時の上限水位HLが設定され、通常運転時の下限水位LLは冷却ポンプ9が空気を吸い込むことがない水位に設定される。そして、ボールタップ式自動弁15は、水槽4内の水位に応じてボールが上下方向に揺動し、水位が下限水位LLに達したときに図示していない弁体を開き、上限水位HLに達したときに弁体を閉じるように構成されている。このように構成されることから、ボールタップ式自動弁15の働きによって、冷却塔1の運転状態に応じて、水槽4の運転水位OLは、下限水位LLと上限水位HLとの設定範囲内に保持されるようになっている。
次に、上記のように構成される本実施形態の冷却塔1の制御盤22における水質管理手段の構成を動作とともに説明する。まず、本実施形態の冷却水の水質管理方法の原理について説明する。本発明は、冷却塔1における放熱量から蒸発量を求め、蒸発量に基づいて冷却水中の不純物の濃縮度合い(濃縮倍率)を求め、不純物の濃度を許容値以下にするために必要な新たな冷却水の補給量とブローダウン量とを計算により求めることを特徴とする。そこで、計算に関係する蒸発量等の因子を下記のとおり定義する。なお、本実施例の水質管理制御は、設定時間(例えば、30分)ごとの積算値に基づいて行うものとする。
放熱量の積算値 :ΣQ
必要補給水量 :Vq
蒸発量 :Va
排水量(ブローダウン量):Vb
補給水中の不純物濃度 :c
不純物の許容濃縮倍率 :F
水の蒸発潜熱 :Qs(例えば、600kcal/L)
補給水の積算値 :ΣV
ボールタップ式自動弁15又は電磁弁16を介して補給される補給水により冷却水に入ってくる不純物量はc・Vqであり、排水により冷却水から出てゆく不純物量はc・F・Vbである。不純物量の入出がつりあう条件は、c・Vq=c・F・Vbであるから、次式(1)が成立する。
Vb=Vq/F (1)
また、給水の入出の収支から、次式(2)が成立する。
Vq=Va+Vb (2)
冷却塔における放熱は、全て水の蒸発潜熱Qsによるものとすると、次式(3)が成立する。
Va=ΣQ/Qs (3)
上記の式(1)〜(3)より、必要補給水量Vqは、次式(4)のようになる。
Vq=ΣQ+Vq/F
(1−F)Vq=F・ΣQ/Qs
Vq=F・ΣQ/((1−F)Qs) (4)
また、ブローダウン量である排水量Vbは、次式(5)のようになる。
Vb=ΣQ/((F−1)Qs) (5)
したがって、設定時間ごとに必要補給水量Vqを演算し、その設定時間内における実際の補給水量の積算値ΣVとを比較し、次式(6)が成立するように、電磁弁16を開いて冷却水を補給することにより、冷却水中の不純物の濃縮倍率を許容値F以下に保持することができる。
ΣV≧Vq (6)
ここで、実際の補給水量の積算値ΣVは、流量検出器18に水道メータを用いた場合は、水道メータから発信されるパルス数をカウントし、設定時間ごとに1パルス当りの流量を乗じて求める。また、許容濃縮倍率Fは、補給水の水質分析結果から得られる不純物濃度cと、循環冷却水の基準許容濃度との比率により設定する。
また、冷却水の放熱量の積算値ΣQは、次式(7)により求めることができる。同式において、CTiは温度センサ20により検出された伝熱コイル12の冷却水入口温度(冷却水の供給温度)、CToは温度センサ21により検出された伝熱コイル12の冷却水出口温度(冷却水の戻り温度)である。また、温度補正値Kは、温度センサ20、21相互のばらつきによる温度計測誤差を補正するものであり、工場の出荷検査又は試運転において、それらの温度センサ20、21が設けられら部位の温度が同一になる条件の基に温度を実測し、例えば、CTi−CTo=Kを求めて制御盤22に記憶しておく。
(CTo−CTi+K≦0のとき)
ΣQ=ΣQ
(CTo−CTi+K>0のとき)
ΣQ=ΣQ+(CTo−CTi+K)×w×t (7)
ここで、wは、循環冷却水量(L/min)であり、例えば、冷熱負荷の機種ごとに異なる値であり、tは、冷熱負荷容量の計測時間間隔(演算周期:min)である。
このようにして求めた放熱量の積算値ΣQに基づいて、許容濃縮倍率F以下に保持するために必要な補給水量Vqを前記式(4)により求める。なお、真夏などの気温が高い場合は、自然蒸発量を無視できなくなる場合があるから、水質分析を行って許容濃縮倍率Fの基準値との差がある場合は、補給水量の補正値Rを求めて、式(4)の補給水量Vqを補正した次式(8)を用いることが望ましい。
Vq=F・ΣQ/((1−F)Qs)×R (8)
このようにして求めた必要な補給水量Vqと、流量検出器18の検出出力に基づいて求めた実際の補給水量の積算値ΣVとを比較し、Vq>ΣVであれば、給水が必要と判断して、その差(Vq−ΣV)を求め、その差(Vq−ΣV)がゼロになるまで、電磁弁16を開いて冷却水を補給する。冷却水が補給されることにより、水槽4の水位が上昇し、濃縮された不純物を含む冷却水の一部がオーバーフロー配管19を介して排水され、冷却水中の不純物濃度を許容値以下に抑えることができる。一方、Vq≦ΣVであれば、冷却水の補給は不要と判断する。
このような原理に基づいて、制御盤22の水質管理手段で実行する処理を、図2に示したフローチャートに沿って説明する。図2のフローチャートは、周期的に実行する。まず、ステップS1で、メモリに記憶されている補給水量の積算値ΣVと放熱量の積算値ΣQを現在の値に書き換えてリセットする。次いで、ステップS2において、冷却水ポンプが運転中か否かを判断し、運転中でなければステップS6に進んで電磁弁16を閉じて、あるいは閉じていることを確認してステップS2に戻る。
冷却ポンプが運転中の場合は、ステップS3に進んで、前回の補給から設定時間である30分以上が経過したか否かを判断し、経過していなければステップS6に進み、経過していればステップS4に進む。ステップS4では、必要な補給水量Vqと、実際の補給水量の積算値ΣVとを比較し、Vq>ΣVであれば、給水が必要と判断してステップS5に進み電磁弁16を開いて、ステップS4に戻る。一方、Vq≦ΣVであれば、冷却水の補給は不要と判断して、ステップS1に戻る。
図4に、図2のステップS1における補給水量の積算値ΣVと放熱量の積算値ΣQを現在の値に書き換えてリセットする処理の詳細な処理手順のフローチャートを示す。図4の処理は、所定の演算周期ごとに実行する。まず、ステップS11において冷温水機11が運転中か否かを判断し、運転している場合はステップS12に進んで補給水量の積算値ΣVを積算してメモリに記憶する。次いで、ステップS13に進んで冷却水ポンプが運転中で、かつ起動後、設定時間(例えば、20秒)以上経過しているか否かを判断する。この判断が肯定(Y)であれば、ステップS14に進んで、設定積算時間(例えば、30分)を計数するT1(タイマ)のカウントを進め、放熱量の積算値ΣQの積算を実行してメモリに記憶する。一方、ステップS11の判断が否定(N)であれば、ステップS15に進んで、補給水量の積算値ΣVの積算を停止し、さらにステップS16に進んで、T1(タイマ)のカウントを一時停止するとともに、放熱量の積算値ΣQの積算を一時停止する。また、ステップS13の判断が否定(N)であれば、ステップS16に進んで、T1(タイマ)のカウントを一時停止するとともに、放熱量の積算値ΣQの積算を一時停止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、冷却水の戻り温度と冷却水の供給温度との差及び冷却塔1に流通される冷却水量に基づいて放熱量を求め、求めた放熱量が冷却水の蒸発潜熱で賄われたものとして冷却塔1における冷却水の蒸発量を求めて、冷却水中の不純物の濃縮倍率が許容値以下に維持するために必要な新たな冷却水の補給量を計算により求め、求めた量の新たな冷却水を補給するようにしていることから、伝熱管等にスケールが付着することに伴う問題を回避することができる。特に、導電率計等の計測器や薬剤を用いないことから、メンテナンス及び運転コストを軽減でき、冷却水中の不純物濃度を許容値以下に安定に保持できる。
具体的には、不純物濃度の許容値を補給水中の不純物濃度のF倍とし、蒸発量をVaとしたとき、補給水量VqをF・Va/(F−1)を目標に制御し、ブローダウン量VbをVa/(1−F)を目標に制御していることから、不純物濃度を許容値近傍に維持することができる。
また、冷却水ポンプが運転開始してから設定時間内(例えば、20秒以上)は、蒸発量の積算を停止するようにしているから、冷却水ポンプの起動直後の冷却水温度の変動を排除することができ、蒸発量の積算値の信頼性を向上できる。
(実施形態2)
図5に、本発明の水質管理方法が適用されてなる他の実施形態の冷却塔と冷熱負荷を含む冷却水系統構成図を示す。本実施形態が、図1の実施形態と相違する点は、水位制御手段であるボールタップ式自動弁15に代えて、水槽4の水位を検出する水位センサ31と、補給水配管17に設けられ水位センサ31により検出された水位に応じて開閉される電磁弁16とを備えて構成したことにある。その他の構成は、図1の実施形態と同一であることから、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、水位センサ31は3芯式のレベルスイッチであり、図3で説明したように、水槽4の水位が下限水位LL以下に達したときにオフ信号を、上限水位HL以上に達したときにオン信号を、制御盤22に出力するようになっている。制御盤は、水槽4の水位が下限水位LL以下に達したときに電磁弁16を開き、上限水位HLに達したときに電磁弁16を閉じるように構成されている。その結果、水槽4の水位は、下限水位LLと上限水位HLとの設定範囲内に保持されるようになっている。
すなわち、図6に示すように、水位センサ31のオン・オフ状態を判断し(ステップS21)、水位が下限水位LL以下に低下して水位センサ31がオフしたときは、電磁弁16を開いて給水し(ステップS22)、その給水によって水位が上昇して上限水位HLに達し、水位センサ31がオンしたときは、電磁弁16を閉じて給水を停止する。
水位センサ31がオンしたときは、ステップS23に進み、冷却水ポンプが運転開始してから設定時間(例えば、20秒)以上経過したか否かを判断する。この判断が肯定(Y)の場合は、ステップS24に進み、T1(タイマ)カウンタが設定積算時間(例えば、30分)を超えているか否か判断する。この判断が肯定(Y)の場合は、ステップS25に進んで、必要な補給水量Vqと、実際の補給水量の積算値ΣVとを比較し、Vq>ΣVで給水が必要と判断した場合は、ステップS26に進み電磁弁16を開いてステップS25に戻る。一方、ステップS25の判断で、Vq≦ΣVで冷却水の補給は不要と判断した場合は、ステップS27に進んで、T1(タイマ)カウンタ、補給水量の積算値ΣVと放熱量の積算値ΣQをゼロにする。そして、ステップS28に進んで、電磁弁16を閉じる。また、ステップS23とステップS24における判断が、否定(N)のときは、ステップS28に進んで、電磁弁16を閉じて終了する。
本実施形態によれば、図1の実施形態1の水質管理と同様の効果を奏することができる。
なお、上記の実施形態1、2のいずれの場合でも、冷熱負荷が不要なとき(例えば、冷温水機11が暖房モード運転のとき)は、電磁弁16を閉じて給水をしないようにしていることは言うまでもない。また、冷温水機11が暖房モード運転から冷房モード運転に切り替えられたときは、電磁弁16を開いて所定の水位HLまで水張りを行うことは、従来と同様である。この場合、実施形態1のボールタップ自動弁15で水張りする場合、水位が上限水位HLに近づくにつれて弁開度が自動的に絞られるから、水張りに時間がかかる。これに対し、実施形態2の場合は、水位センサ31がオンするまで電磁弁16を全開にすることができるから、水張り時間を短縮できる。
本発明の水質管理方法が適用されてなる一実施形態の冷却塔と冷熱負荷を含む冷却水系統構成図である。 本発明の水質管理方法の一実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 水槽の水位制御を説明する模式図である。 補給水量の積算値ΣVと放熱量の積算値ΣQを現在の値に書き換え処理手順を示すフローチャートである。 本発明の水質管理方法が適用されてなる他の実施形態の冷却塔と冷熱負荷を含む冷却水系統構成図である。 図5の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 冷却塔
4 水槽
6 散水ノズル
8 送風機
9 冷却水ポンプ
10 供給配管
11 冷温水機
12 伝熱コイル
13 戻り配管
14 給水配管
15 ボールタップ式自動弁
16 電磁弁
17 補給水管
18 流量検出器
19 オーバーフロー配管
20、21 温度センサ
22 制御盤

Claims (9)

  1. 冷熱負荷から戻される高温の冷却水を空気中に散布し、水の蒸発潜熱により前記冷却水を冷却して再び前記冷熱負荷に循環供給する冷却塔の水質管理方法において、前記冷却塔における冷却水の蒸発量を求め、該蒸発量に基づいて前記冷却水中の不純物濃度を求め、該不純物濃度を許容値以下に維持するように前記冷却塔への補給水量と前記冷却水のブローダウン量とを制御することを特徴とする冷却塔の水質管理方法。
  2. 前記冷却水の蒸発量は、前記冷熱負荷から戻される冷却水の戻り温度と前記冷熱負荷に供給する冷却水の供給温度との差及び前記冷却塔に流通される冷却水量に基づいて放熱量を求め、該放熱量を冷却水の蒸発潜熱で賄うものとして算出することを特徴とする請求項1に記載の冷却塔の水質管理方法。
  3. 不純物濃度の許容値を前記補給水中の不純物濃度のF倍とし、前記蒸発量をVaとしたとき、前記補給水量VqをF・Va/(F−1)を目標に制御し、前記ブローダウン量VbをVa/(1−F)を目標に制御することを特徴とする請求項1に記載の冷却塔の水質管理方法。
  4. 頂部に開口を有するケーシングと、該ケーシング内の上部に設けられた冷却水の散水ノズルと、前記ケーシングの底部に設けられた冷却水の水槽と、前記ケーシングの前記開口に設けられ該ケーシング内に空気を流通させる送風機と、前記水槽内の冷却水を吸引して冷熱負荷に供給して前記散水ノズルに循環させる冷却ポンプと、前記水槽の水位を設定範囲に保持するように補給水を供給する水位制御手段と、前記設定範囲の上限よりも高い水位に開口位置が設定されたオーバーフロー配管と、前記冷却水の水質を管理する水質管理手段とを備えてなる冷却塔において、
    前記水質管理手段は、前記冷却塔における冷却水の蒸発量を求める蒸発量演算手段と、該蒸発量演算手段により求めた蒸発量に基づいて前記冷却水中の不純物濃度を許容値以下に維持するのに必要な冷却水の補給水量を求める補給水量演算手段と、該補給水量演算手段により求めた必要補給水量を冷却塔に補給する補給水供給手段とを有してなることを特徴とする冷却塔。
  5. 前記水質管理手段は、前記水位制御手段により補給される前記補給水量を検出する流量検出器と、該流量検出器により検出された補給水量を設定時間ごとに積算して補給水量積算値(ΣV)を求める補給水量積算手段と備え、
    前記蒸発量演算手段は、前記蒸発量を前記設定時間ごとに積算して蒸発量積算値(ΣQ/Qs)を求め、
    前記補給水量演算手段は、前記設定時間ごとに前記蒸発量積算値に基づいて前記不純物濃度を許容値以下に維持する前記必要補給水量(Vq)を求め、該必要補給水量と前記補給水量積算手段により求めた補給水量積算値(ΣV)との差を前記補給水量とすることを特徴とする請求項4に記載の冷却塔。
  6. 前記蒸発量演算手段は、前記冷却水ポンプが運転開始してから設定時間内は、前記蒸発量の積算を停止することを特徴とする請求項5に記載の冷却塔。
  7. 前記水位制御手段は、ボールタップ式自動弁であることを特徴とする請求項4に記載の冷却塔。
  8. 前記水位制御手段は、前記水槽の水位を検出する水位センサ(31)と、補給水配管に設けられ前記水位センサにより検出された水位に応じて開閉される電磁弁とを備えてなることを特徴とする請求項4に記載の冷却塔。
  9. 前記オーバーフロー配管は、前記開口位置を前記設定範囲の上限よりも、少なくとも前記冷却水ポンプを停止したときのシステム戻り水の水高を加えた水位に設定されてなることを特徴とする請求項4に記載の冷却塔。
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