JP2019097973A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収体の均一吸収性に優れる使い捨ておむつを提供すること。【解決手段】吸収性コア40に、コア形成材料の非集積部5,6が複数形成されており、複数の該非集積部5,6は、吸収性コア40の横方向Yの中央部にて縦方向Xに延在する主非集積部5と、該主非集積部5から横方向Yの外方に延在する補助非集積部6とを含む。主非集積部5において肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合されている。所定の方法に従って、おむつ1に領域I〜Vを設定した場合に、領域II及びIIIに主非集積部5が存在し、領域IIに補助非集積部6が存在する。領域II及びIIIに存在する補助非集積部6の総面積が、領域I及びIVに存在する補助非集積部6の総面積よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつの如き吸収性物品は、典型的には、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に配置された吸収体を具備する。また、吸収体としては、木材パルプや吸水性ポリマー等を含むコア形成材料が集積された液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアを被覆する透水性のコアラップシートとを含んで構成されているものが知られている。コアラップシートは、吸収体の保形性の確保、コア形成材料の脱落防止などの役割を果たす。
使い捨ておむつにおいては従来、フィット性や液吸収性などを向上させる目的で、吸収性コアに、該吸収性コアを厚み方向に貫通する貫通孔、あるいは周辺部よりも坪量の低い低坪量部を設けることが行われている。例えば特許文献1には、使い捨ておむつのフィット性及び液吸収性を向上させるために、吸収性コアに平面視直線状の低坪量部を格子状に形成し、該吸収性コアを高坪量部からなる複数のブロックに区分することが記載されている。
特開2013−255563号公報
使い捨ておむつにおいては、尿等の排泄液が吸収体の広い範囲に均一に吸収され、「吸収体全体に占める、実際に液吸収に利用された部分の割合」(吸収体利用率)が高いことが要望される。吸収体が均一吸収し難く、吸収体利用率の低いものであると、液吸収後の吸収体に、液吸収による膨潤部と液を吸収していない非膨潤部とが顕著に混在するようになる結果、液吸収後の吸収体の肌対向面に段差が不規則に形成され、該肌対向面がでこぼこした状態となるため、着用感の低下などの不都合を招くおそれがある。吸収体の広い範囲で液を均一に吸収することができる使い捨ておむつは未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、吸収体の均一吸収性に優れる使い捨ておむつを提供することに関する。
本発明は、液保持性の吸収体及び該吸収体の肌対向面側に配された表面シートを備え、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、また、着用時に該股間部に対向配置される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する使い捨ておむつであって、前記吸収体は、吸収性材料を含むコア形成材料が集積された吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成され、且つ展開且つ伸長状態の前記おむつを縦方向に二等分する縦中心線を跨いで腹側部から背側部にわたって縦方向に延在しており、前記吸収性コアに、前記コア形成材料の非集積部が複数形成されており、複数の該非集積部は、該吸収性コアの横方向中央部にて縦方向に延在する主非集積部と、該主非集積部から横方向外方に延在する補助非集積部とを含み、前記主非集積部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合されており、下記<領域I〜Vの決定方法>に従って、前記おむつに領域I〜Vを設定した場合に、領域II及びIIIに前記主非集積部が存在し、領域IIに前記補助非集積部が存在し、領域II及びIIIに存在する前記補助非集積部の総面積が、領域I及びIVに存在する該補助非集積部の総面積よりも大きい使い捨ておむつを提供するものである。
<領域I〜Vの決定方法>
展開且つ伸長状態の前記おむつにおいて、前記吸収体の腹側部側の縦方向端を通って横方向に延びる1本の仮想直線を基準線とし、該基準線よりも背側部側に、該基準線に対して平行な5本の仮想直線を等間隔に引く。この仮想直線どうしの間隔は、前記縦中心線から前記吸収体の腹側部側の縦方向端までの縦方向長さを5で除し、さらに2倍した値とする。これら6本の仮想直線によって5つに区分された領域を、前記基準線に近いものから順に、領域I、領域II、領域III、領域IV、領域Vとする。
本発明によれば、吸収体の均一吸収性に優れる使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態を各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態(展開且つ伸長状態)を示す表面シート側、即ち肌対向面側の一部破断平面図である。 図2(a)は、図1のA−A線での模式的な横断面図、図2(b)は、図1のB−B線での模式的な横断面図である。 図3は、図1に示すおむつにおける吸収体の肌対向面側の模式的な平面図である。 図4は、図3のC−Cでの模式的な横断面図である。 図5は、本発明に係る吸収体の他の実施形態の図3相当図である。 図6は、本発明に係る吸収体のさらに他の実施形態の図3相当図である。 図7は、本発明に係る吸収体のさらに他の実施形態の模式的な横断面図である。
以下、本発明の使い捨ておむつについて、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本実施形態の使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、また、着用時に該股間部に配される股下部Mと、股下部Mよりも着用者の腹側に配される腹側部Fと、股下部Mよりも着用者の背側に配される背側部Rとを縦方向Xに有する。
おむつ1は、図1に示す如き展開且つ伸長状態の平面視において、縦方向Xに長い縦長の形状を有し、その長手方向が縦方向Xに一致し、幅方向が横方向Yに一致している。おむつ1は、図1に示す如き平面視において、股下部Mを含む縦方向Xの中央部における、縦方向Xに沿う両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状を有している。股下部Mは、着用時に着用者のペニス等の排泄部に対向配置される図示しない排泄部対向部(排尿ポイント)を含んでいる。前記排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部よりもやや背側部R寄りに偏倚した位置にある。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、液保持性の吸収体4と、該吸収体4の肌対向面側に配され、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート2と、該吸収体4の非肌対向面側に配された液不透過性ないし撥水性の裏面シート3とを具備している。吸収体4は、両シート2,3間に介在配置されている。吸収体4は、図1に示す如き平面視において縦方向Xに長い縦長の形状をなし、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに二等分する縦中心線CLxを跨いで腹側部Fから背側部Rにわたって縦方向Xに延在している。
尚、本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側(着用者が着用している衣類側)に向けられる面である。また本明細書において、「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。裏面シート3は、図1に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形成している。表面シート2及び裏面シート3は、図2に示すように、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出して、後述するサイドシート34と共にサイドフラップ部を形成している。前記サイドフラップ部は、おむつ1における、吸収体4から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分である。表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3には、例えば、液不透過性のフィルムシート単独の形態と、該フィルムシートの非肌対向面、即ち外表面側に外装シートを積層配置した形態とがあり、該外装シートは例えば不織布である。
腹側部F及び背側部Rそれぞれのウエスト部、即ち縦方向Xの端部における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材31が横方向Yに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時における該ウエスト部には、弾性部材31の収縮によりウエストギャザーが形成される。また、おむつ1の表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれサイドシート(防漏カフ形成用シート)34が配されている。サイドシート34は、縦方向Xに沿う内側縁部と、該内側縁部よりも横方向Yの外方に位置して縦方向Xに沿う外側縁部とを有し、図1に示す如き平面視において、該内側縁部は吸収体4と重なり、該外側縁部は吸収体4の縦方向Xに沿う側縁から横方向Yの外方に延出し裏面シート3と接合されている。着用者の脚周りに配される左右のレッグ部におけるサイドシート34と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材32が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時におけるレッグ部には、弾性部材32の収縮により一対の防漏カフが形成される。また、サイドシート34の内側縁部には、糸状の弾性部材33が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時には弾性部材33の収縮により少なくとも股下部Mに防漏カフが形成される。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、各弾性部材31,32,33及びサイドシート34は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
おむつ1は、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1に示すように、おむつ1の背側部Rの縦方向Xに沿う両側縁部(前記サイドフラップ部)には、一対のファスニングテープ35,35が設けられている。ファスニングテープ35には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域36が形成されている。被止着領域36は、腹側部Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段、例えば接着剤やヒートシール等で接合固定して形成されており、ファスニングテープ35の前記止着部を着脱自在に止着可能になされている。おむつ1を着用する際には、背側部Rの前記サイドフラップ部を着用者の腹側に引き延ばし、該サイドフラップに設けられたファスニングテープ35,35を腹側部Fの外表面の被止着領域36に止着する。
図3には、吸収体4の肌対向面側が示されている。吸収体4は、液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面を被覆する肌側コアラップシート41と、該吸収性コア40の非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシート42とを含んで構成されている。吸収性コア40とコアラップシート41,42との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。本実施形態においては、吸収性コア40は単層構造であり、図3に示す如き平面視において、縦方向Xに長い縦長の形状をなしている。
吸収性コア40は、吸収性材料を含むコア形成材料が集積されてなる。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の繊維材料(好ましくは親水性繊維)や吸水性ポリマーが挙げられる。吸収性コア40は、繊維材料の集積体、あるいは該集積体に粒子状の吸水性ポリマーを担持させたものであり得る。
肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とは、1)1枚の連続したシートであってもよく、2)それぞれ別体のシートであってもよい。前記1)の形態の一例として、吸収性コア40の横方向Yの長さ(幅)の2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したコアラップシートが、吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の下方に巻き下げられて、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆する形態が挙げられる。そして、この1枚のコアラップシートにおいて、吸収性コア40の肌対向面を被覆する部分が肌側コアラップシート41、吸収性コア40の非肌対向面を被覆する部分が非肌側コアラップシート42である。
前記2)の場合は、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とで、横方向Yの長さ、即ち幅は同じでもよく、異なっていてもよい。両シート41,42で幅が異なる場合は、どちらが長くてもよい。例えば、肌側コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面の最大幅と同じ幅を有する、即ち吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆可能な大きさを有するものとし、非肌側コアラップシート42は、該シート41よりも幅広にすることができる。その幅広の非肌側コアラップシート42は、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の肌対向面に対向配置された肌側コアラップシート41上に巻き上げられ、該シート41の縦方向Xに沿う両側縁部を被覆していてもよい。
コアラップシート41,42としては、液透過性のシートを用いることができ、例えば、紙、不織布を例示できる。しかしながら、コアラップシート41,42の破れを確実に防止し、後述する非集積部5,6において両シート41,42どうしを確実に接合する観点から、両シート41,42としては不織布が好ましい。不織布は、紙に比べて強度が高くて加工時に破れにくく、また、吸収性コアを構成するコア形成材料として吸水性ポリマー粒子が使用されている場合には、吸水性ポリマー粒子の膨潤による吸収性コアの変形に柔軟に対応し得る。不織布としては、各種製法で製造されたものを特に制限なく用いることができる。また、不織布としては、親水化処理が施された合成繊維からなる親水性不織布が好ましい。
吸収性コア40の厚み(後述する非集積部5,6以外の部分の厚み)は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である。
吸収性コア40の坪量(後述する非集積部5,6以外の部分の坪量)は、好ましくは250g/m以上、さらに好ましくは350g/m以上、そして、好ましくは600g/m以下、さらに好ましくは500g/m以下である。
コアラップシート41,42の坪量(後述する非集積部5,6以外の部分の坪量)は、好ましくは5g/m以上、さらに好ましくは7g/m以上、そして、好ましくは20g/m以下、さらに好ましくは15g/m以下である。
おむつ1又はおむつ1の構成部材(吸収性コア40、表面シート2等)の厚みは下記方法により測定される。
<使い捨ておむつ又はその構成部材の厚みの測定方法>
測定対象物を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cmの荷重下での測定対象物の厚みを測定する。具体的には、厚みの測定に、例えば、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5-C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いる。このとき、厚み計の先端部と切り出した測定対象物との間に、測定対象物に対する荷重が5cN/cmとなるように大きさを調整した平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、厚みを測定する。厚み測定は、10点測定し、それらの平均値を算出して測定対象物の厚みとする。
吸収性コア40には、図中符号5,6で示す非集積部が複数形成されている。それら複数の非集積部5,6は、図3に示すように、吸収性コア40の横方向Yの中央部にて縦方向Xに延在する主非集積部5と、該主非集積部5から横方向Yの外方に延在する補助非集積部6とを含む。主非集積部5と補助非集積部6とは互いに連結して1つの連続した非集積部を構成している。
主非集積部5は、吸収性コア40を構成し、繊維材料や吸水性ポリマー等の吸収性材料を含むコア形成材料が集積されていない部分であり、主非集積部5における該コア形成材料の坪量は実質的にゼロである。主非集積部5は、吸収性コア40を厚み方向に貫通する貫通孔とも言える。主非集積部5は、尿等の排泄液の導液路として機能し、その延在方向である縦方向Xに排泄液を拡散させる作用を有する。尚、前記の「坪量が実質的にゼロ」には、コア形成材料が意図せずに混入するなどして、主非集積部5にごく少量のコア形成材料が存在する形態が包含される。但し斯かる形態において、主非集積部5に存在するコア形成材料の量は、後述する、「主非集積部5での肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42との接合」が阻害されない程度のものである。
一方、補助非集積部6としては、主非集積部5と同じく貫通孔の形態の他に、吸収性コア40の他の領域よりも少量のコア形成材料が若干存在している形態があり得る。このような少量集積部からなる補助非集積部6によっても、貫通孔からなる補助非集積部6と同様の作用効果(液拡散作用等)が奏されるためである。斯かる少量集積部からなる補助非集積部6の坪量は、好ましくは300g/m以下、さらに好ましくは250g/m以下である。尚、補助非集積部6がこのような少量集積部である場合、該補助非集積部6では通常、後述する、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42との接合はなされない。液拡散効果等を考慮すると、少量集積部からなる補助非集積部6よりも、貫通孔からなる補助非集積部6の方が好ましい。本実施形態における補助非集積部6は、図2(b)に示すように、吸収性コア40を厚み方向に貫通する貫通孔であり、主非集積部5と同じである。
非集積部5,6(貫通孔からなる非集積部)は、吸収性コア40の製造時におけるコア形成材料の集積工程において、コア形成材料の集積を意図的に阻害して形成された部位である。非集積部5,6を有する吸収性コア40は、従来公知の吸収性コアの製造方法に従って製造することができる。具体的には例えば、積繊装置を用い、空気流に乗せて供給したコア形成材料(吸収性材料)を、回転ドラムの外周面に形成された成形型上に吸引して堆積させて吸収性コア40を得る方法において、該成形型として所定パターンの成形型、例えば非集積部5,6に対応する部位が周辺部に比して上方に突出している成形型を用いることで製造することができる。斯かる方法で得られた吸収性コア40において、コア形成材料が存在していない部分が非集積部5,6である。尚、非集積部5,6を有する吸収性コア40の他の製造方法として、非集積部5,6を有していない吸収性コアを製造し、該吸収性コアの所定部位に型抜き加工や切削加工等の後加工を施して非集積部5,6を形成する方法を採用することもできる。また、前記の「少量集積部からなる補助非集積部6」を有する吸収性コアも、前記方法に準じて製造することができる。
図2に示すように、主非集積部5においては肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合されている。斯かる構成により、吸収性コア40と両シート41,42との密着性が向上するため、両シート41,42間に介在配置された吸収性コア40の保形性が向上し、吸収性コア40を構成するコア形成材料に含まれる吸水性ポリマー粒子等の吸収性材料が尿等の排泄液を吸収することによって膨潤しても、吸収性コア40の変形の程度が抑制される。また、肌側コアラップシート41が表面シート2に接着剤によって接合され、非肌側コアラップシート42が裏面シート3に接着剤によって接合されていることと相俟って、斯かる構成により、吸収体4の動きが拘束されるため、おむつ1の着用中に吸収体4が表面シート2や裏面シート3に対して移動し難い。従って、おむつ1の使用中に吸収体4(吸収性コア40)が壊れ難く、優れた吸収性能が安定的に発揮され得る。また、斯かる構成により、吸収性コア40による排泄液の取り込み性が向上すると共に、コア形成材料に含まれる吸収性材料の膨潤に起因する主非集積部5の埋没が効果的に防止される。
本実施形態においては、前述したように、補助非集積部6も主非集積部5と同じく貫通孔であるところ、図2(b)に示すように、その貫通孔の補助非集積部6において肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合されている。補助非集積部6において両シート41,42が接合されていることは必須ではないが、斯かる接合がなされていることで、主非集積部5で両シート41,42が接合されていることと相俟って、両シート41,42の接合による作用効果(吸収性コア40の保形性の向上等)がより一層確実に奏されるようになるため好ましい。
非集積部5,6における両シート41,42の接合方法は特に制限されず、例えば、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の接合方法を用いることができる。非集積部5,6における両シート41,42の接合部は、例えば次のようにして形成することができる。即ち、両シート41,42の少なくとも一方における非集積部5,6の対応位置に予めホットメルト型接着剤等の接着剤を塗布しておき、吸収性コア40を両シート41,42で被覆して吸収体4を得た後、吸収体4の非集積部5,6を肌対向面及び/又は非肌対向面側から押圧処理して両シート41,42の一方又は両方を押し込むことにより、非集積部5,6において両シート41,42を接合させることができる。前記押圧処理は、熱を伴うか若しくは伴わないエンボス又は超音波エンボス等の公知のエンボス加工を採用できる。前記押圧処理として、例えば熱を伴うエンボス加工の如き加熱加圧処理を採用した場合、両シート41,42は互いに加熱圧着されるため、接着剤による接着力と相俟って両シート41,42どうしは強固に接合し得る。
特に、コアラップシート41,42が、ポリプロピレン(PP)樹脂を含有する繊維を含んで構成された不織布、とりわけ、PPのみからなる不織布であると、前記の非集積部5,6における両シート41,42の接合を、加熱や超音波などの樹脂の溶融処理を伴わずに、また接着剤を用いずに、シート41,42の押圧のみで実施することが可能となり、しかも、両シート41,42の接合部において十分な接合強度が得られるため、加工適性、製造コストなどの点で有利である。
本実施形態においては、非集積部5,6における両シート41,42の接合部は、図2に示すように、吸収体4の厚み方向の中央部に位置しており、従って、両シート41,42は、それぞれ、非集積部5,6の形成位置において凹状に窪んでいる。このような両シート41,42の接合部の形態は、前記の接合部の形成方法において、非集積部5,6の形成位置にて両シート41,42を同時に押圧することで得られる。尚、非集積部5,6における両シート41,42の接合部の位置は、吸収体4の厚み方向の中央部でなくてもよく、肌対向面側即ち表面シート2側に偏在していてもよく、あるいは非肌対向面側即ち裏面シート3側に偏在していてもよい。前者の場合、肌側コアラップシート41は平坦であるが、非肌側コアラップシート42は非集積部5,6の形成位置において凹状に窪んでいる。後者の場合、非肌側コアラップシート42は平坦であるが、肌側コアラップシート41は非集積部5,6の形成位置において凹状に窪んでいる。
非集積部5,6において、両シート41,42どうしは、非集積部5,6それぞれの少なくとも一部において接合されていればよく、非集積部5,6それぞれの全域にわたって接合されていなくてもよいが、非集積部5,6による作用効果を安定的に奏させるようにする観点からは、「非集積部5,6それぞれの面積に占める、両シート41,42の接合部の面積の割合」(接合部占有率)は、高いほど好ましく、具体的には好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上、理想的には100%である。本実施形態においては、非集積部5,6は、図1及び図3に示すように、平面視において一方向(縦方向X)に長い形状、具体的には長方形形状をなしているところ、両シート41,42は、長方形形状の非集積部5,6それぞれの縦方向X即ち長手方向の全長にわたって連続している。ここでいう、「全長」とは、非集積部5,6の縦方向Xの全長及びそれに準ずる長さを意味し、具体的には、非集積部5,6の全長の90%以上を意味する。
おむつ1は、吸収性コア40における複数の非集積部5,6の配置パターンの点で特徴付けられる。即ち、下記<領域I〜Vの決定方法>に従って、おむつ1に領域I〜Vを設定した場合に、領域II及びIIIに主非集積部5が存在し、領域IIに補助非集積部6が存在する。
<領域I〜Vの決定方法>
展開且つ伸長状態のおむつ1(図1参照)において、図3に示すように、吸収体4の腹側部F側の縦方向端(前端)4Fを通って横方向Yに延びる1本の仮想直線を基準線V1とし、該基準線V1よりも背側部R側に、該基準線V1に対して平行な5本の仮想直線V2〜V6を等間隔Sxに引く。この仮想直線V1〜V6どうしの間隔Sxは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに二等分する縦中心線CLxから吸収体4の前端4Fまでの縦方向長さLxを5で除し、さらに2倍した値とする。これら6本の仮想直線V1〜V6によって5つに区分された領域を、基準線V1に近いものから順に、領域I、領域II、領域III、領域IV、領域Vとする。
前記決定方法により決定される領域I〜Vは、主として、吸収体4(吸収性コア40)における非集積部5,6の位置を特定するために利用されるものであるから、これらの領域を区分する仮想直線V1〜V6は、吸収体4の寸法(縦方向Xの長さ)に基づいて設定するのが適切とも考えられる。しかしながら、本発明では前記の通り、吸収体4ではなく、図1に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1において、その縦方向Xの長さに基づき、おむつ1を縦方向Xに二等分する縦中心線CLxを基準として、仮想直線V1〜V6を設定している。その理由は、非集積部5,6の位置は、おむつ1の着用時における、吸収体4での尿等の排泄液の吸収部位に基づき決定されるべきものであるところ、斯かる吸収部位は、吸収体4の寸法のみでは特定できず、おむつ1における吸収体4の位置などを考慮する必要があるためである。仮に、吸収体が常に、展開且つ伸長状態のおむつの縦方向中央に配されているのであれば、吸収体の縦方向長さに基づいて仮想直線V1〜V6を設定しても概ね問題ないと考えられるが、おむつにおける吸収体の配置位置は多種多様であり、例えばおむつ1において、吸収体4がおむつ1の腹側部F側に偏在している場合があり得る。その場合、吸収体4の縦方向Xの中心と展開且つ伸長状態のおむつ1のそれとが一致しないため、該吸収体4の縦方向Xの長さを基準に前記領域I〜Vを決定しても、そうして決定された各領域は、該吸収体4において実際に排泄液が吸収される部位を反映していないおそれがあり、結果として、非集積部5,6を適切な位置に形成することが困難になるおそれがある。よって本発明では、展開且つ伸長状態の使い捨ておむつの縦方向長さに基づいて、仮想直線V1〜V6を設定し、領域I〜Vを決定しているのである。
前記決定方法において、基準線V1が通る「吸収体4の縦方向端(前端)4F」は、吸収体4の構成部材のうち、おむつ1の腹側部F側のウエスト端1Fに最も近いものの縦方向端である。従って例えば、コアラップシート41,42が、吸収性コア40の腹側部F側の縦方向端(前端)からウエスト端1F側に延出している場合、その両シート41,42の、吸収性コア40の前端からの延出部の先端が、吸収体4の前端4Fである。本実施形態においては、吸収体4の構成部材の全部、即ち吸収性コア40並びに肌側コアラップシート41及び非肌側コアラップシート42の縦方向Xの長さが互いに同じであり、従って吸収体4の前端4Fは、これら3つの構成部材それぞれの腹側部F側の縦方向端(前端)と一致する。
また本実施形態においては、図3に示すように、吸収体4の縦方向Xの長さが領域I〜Vの縦方向Xの長さと同じであり、吸収体4が縦方向Xに領域I〜Vに五等分されている。但し吸収体4はこれに限定されず、本発明には、吸収体4の縦方向Xの長さが領域I〜Vの縦方向Xの長さとは異なる形態が包含される。具体的には、1)吸収体4の縦方向Xの長さが領域I〜Vの縦方向Xの長さよりも短い形態、即ち、吸収体4の背側部R側の縦方向端(後端)4Rが、仮想直線V6よりも吸収体4の前端4F寄りに位置する形態と、2)吸収体4の縦方向Xの長さが領域I〜Vの縦方向Xの長さよりも長い形態、即ち、吸収体4の後端4Rが、仮想直線V6よりも吸収体4の前端4Fから遠くに位置する形態とが挙げられる。前記1)の形態の吸収体4(吸収性コア40)の典型的なものでは、吸収体4の後端4Rが、仮想直線V5とV6との間又は仮想直線V4とV5との間に位置する。
また本実施形態においては、図3に示すように、吸収体4(展開且つ伸長状態のおむつ1)を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる横中心線CLy上に、1個の主非集積部5が縦方向Xに連続して延在し、該主非集積部5から複数(本実施形態では16個)の補助非集積部6が延在している。また、主非集積部5における縦方向Xの1箇所から複数(本実施形態では2個)の補助非集積部6がそれぞれ別方向に延在している。主非集積部5には、このような複数(2個)の補助非集積部6の起点となる箇所が8個存在し、その8個の起点それぞれから横方向Yの両外方それぞれに1個の補助非集積部6が延在し、各該起点ごとに2個1組の補助非集積部6の対を形成している。これら複数(8対16個)の補助非集積部6は、主非集積部5を対称軸として線対称に形成されている。
また本実施形態においては、非集積部5,6は、それぞれ、図3に示す如き吸収体4の平面視において長方形形状をなしている。主非集積部5の長手方向は縦方向Xに一致し、補助非集積部6の長手方向は横方向Yに一致している。複数の補助非集積部6どうしは、平面視において互いに同形状同寸法である。
おむつ1において、領域II及びIIIは、着用者が排泄した尿等の排泄液を最初に受ける部位である前記排泄部対向部(排尿ポイント)が存在する領域であり、排泄液が集中するため吸収体利用率が特に高い。このような領域II及びIIIにおける吸収体4に、尿等の排泄液の導液路として機能する非集積部5,6が存在することで、排泄液が非集積部5,6によってそれらの延在する方向に拡散され、吸収体4の均一吸収が図られる。特に、領域II及びIIIに、吸収性コア40の横方向Yの中央部にて縦方向Xに延在する主非集積部5が存在することで、排泄液の縦方向Xへの拡散が促進され、また、領域IIに、主非集積部5から横方向Yの外方に延在する補助非集積部6が存在することで、排泄液の横方向Yへの拡散が促進され、これらの液拡散作用が相俟って、吸収体4の均一吸収性が向上する。
特に本実施形態においては、図3に示すように、主非集積部5が、領域II及びIIIのみならず、領域I及びIVにも存在しており、より具体的には、領域I〜領域IVにわたって連続して延在している。斯かる構成により、排泄液が主非集積部5によって領域I〜IVに効率よく拡散されるため、吸収体4の均一吸収性が向上し、吸収体利用率の向上が期待できる。また本実施形態においては、尿が存在する確率が比較的高い領域I〜IVに主非集積部5が存在し、且つ該主非集積部5にて肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合されているため、湿潤状態であっても吸収性コア40の壊れが生じ難い。
本実施形態においては、吸収性コア40は、図3に示すように、領域I又はIIに、該吸収性コア40における領域IIIに位置する部分よりも横方向Yの長さ(幅)の長い、幅広部40Wを有している。図示の形態では、幅広部40Wは、領域I及びIIの双方に存在し、両領域に跨って存在している。幅広部40Wは、吸収性コア40における領域IIIに位置する部分よりも吸収性材料が多い部分であり、液吸収容量が相対的に多い部分であるところ、このような幅広部40Wに非集積部5,6が存在することにより、吸収体利用率のさらなる向上が期待できる。
また本実施形態においては、図3に示すように、非集積部5,6はいずれも、所定の一方向に連続して延在している。ここでいう「連続して延在」とは、図示の如く、非集積部が一方向に途切れることなく連続する形態のみならず、その一方向の長さが比較的短い小非集積部が、該一方向に僅かな間隔(好ましくは5mm以下)を置いて複数間欠配置された形態が含まれる。後者の形態、即ち、小非集積部の集合体からなる非集積部は、厳密に言えば一方向に不連続であるが、小非集積部どうしの間隔が狭く実質的に一方向に連続しているため、排泄液の導液路として機能し得る。
また、おむつ1においては、領域II及びIIIに存在する補助非集積部6の総面積S1が、領域I及びIVに存在する補助非集積部6の総面積S2よりも大きい。総面積S1,S2は、吸収体4の肌対向面(肌側コアラップシート41の肌対向面)での各補助非集積部6の面積の合計を意味する。本実施形態においては、補助非集積部6の各領域における数は、図3に示すように、領域II及びIIIそれぞれに6対12個、領域I及びIVそれぞれに1対2個であり、また、複数の補助非集積部6どうしの面積は互いに同じであるから、前記の「総面積S1>総面積S2」なる大小関係が成立している。斯かる大小関係が成立していることにより、排泄液の横方向Yへの拡散性が向上するため、吸収体4の横方向Yの中央部に集中しがちな排泄液を横方向Yの外方に速やかに拡散させることが可能となり、吸収体4の均一吸収性が向上する。総面積S1と総面積S2との比率は、総面積S1>総面積S2を前提として、総面積S1/総面積S2として、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である。
また、領域II及びIIIにおける吸収体4の横方向Yの中央部は、排泄液が特に集中する箇所であることから、液吸収後は周辺部よりも膨らみが大きくなりがちであるところ、そのような吸収体4における部分的な膨らみの発生は、それを見る者に、均一吸収が行われていないという印象を与えるおそれがあり、使い捨ておむつという製品に対する信頼性の低下に繋がるおそれがある。これに対し、おむつ1においては、液吸収による膨らみが大きくなりがちな部位である、領域II及びIIIにおける吸収体4の横方向Yの中央部に、コア形成材料が存在しない主非集積部5が形成されており、液を縦方向X(前後方向)へ移行させることができるため、このような不都合が生じ難い。
しかしながら主非集積部5は、コア形成材料が存在しない部分であるため、例えば、おむつ1の使用前に吸収体4を外部から目視観察した場合に、主非集積部5の形成位置において吸収体4が分断されているように感じられ、観察者によっては、液吸収性などの、吸収体4によって主に奏される性能に疑問を抱く可能性がある。斯かる事情は、補助非集積部6についても当てはまる。従って非集積部5,6は、前述した作用効果を奏し得る範囲でなるべく目立たないことが望ましい。斯かる観点から、非集積部5,6の横方向Yの長さ(幅)はそれぞれ5mm以下が好ましい。非集積部5,6による所定の作用効果の発現と非集積部5,6を目立たないようすることとのバランスの観点から、非集積部5,6の幅は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは4mm以下である。非集積部5,6の幅は、互いに同じでもよく、異なっていてもよい。尚、ここでいう、非集積部5,6の「幅」(横方向Yの長さ)は、該幅が縦方向Xにおいて一定でない場合は、最大幅を意味する。同様に、非集積部5,6の幅は、該幅が吸収体4の肌対向面と非肌対向面とで異なる場合は、最大幅を意味する。
また、おむつ1の着用時においては通常、吸収体4は領域II及びIIIにて着用者の大腿部に挟まれた状態にあり、そのため、領域II及びIIIにおいて吸収体4の主体をなす吸収性コア40は、着用者の動きに起因する外力を受けて壊れやすい。特に、吸収性コア40が排泄液を吸収して湿潤状態となり、乾燥状態に比して強度低下や自重増加が生じている場合には、吸収性コア40は一層壊れやすい状態にあり、外力受けて複数の塊に分断されることが懸念される。これに対し、本実施形態においては、前述したように、主非集積部5のみならず補助非集積部6においても、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合されており、これにより、領域II及びIIIの複数箇所において吸収性コア40が両シート41,42によってしっかりと拘束されているため、湿潤状態であっても吸収性コア40の壊れが生じ難い。特に、縦方向Xの長さが相対的に短い補助非集積部6は、吸収性コア40の壊れ防止に主体的な役割を果たすものであり、この補助非集積部6が、主非集積部5を対称軸として線対称に複数対形成されているため、吸収性コア40の壊れが効果的に防止される。
一方、領域Vは、前記排泄部対向部が存在する領域II及びIIIから最も遠い領域であり、吸収体利用率が低い部位であることから、吸収体4の吸収性能の向上の観点からは、このような領域Vにまで排泄液を拡散させる必要性に乏しく、むしろ、領域Vにコア形成材料が存在しない非集積部5,6を設けると、おむつ1の使用前において、非集積部5,6の形成位置にコア形成材料が存在しないことによる、吸収体4の段差を使用者が認知し、それによって使用者に均一吸収できない、吸収体が分断されているなどの、不必要な不安を与えてしまうおそれがある。そのため図3に示すように、領域Vには非集積部5,6が存在しない。非集積部5,6は、均一吸収性、吸収体の壊れ防止等の観点から最低限必要な部位のみに配置することが重要である。
主非集積部5の平面視形状は、図3に示す如き長方形形状に限定されず、縦方向Xに長い形状であればよく、例えば、楕円形、菱形、5角形以上の多角形形状などでもよい。主非集積部5の縦方向Xの長さは、該非集積部5による所定の作用効果の発現と該非集積部5を目立たないようすることとのバランスの観点から、吸収性コア40の縦方向Xの長さに対して、好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上、そして、好ましくは80%以下、さらに好ましくは70%以下である。また、漏れ防止の観点から、主非集積部5の縦方向端は、図3に示すように、吸収性コア40の縦方向端に達していないことが好ましく、即ち主非集積部5の縦方向端は、開放端ではなく、図3に示す如き閉鎖端であることが好ましい。
図4には、図3に示す吸収体4における主非集積部5及びその近傍の横方向Yに沿う断面が示されている。本実施形態においては、吸収体4は図4に示すように、主非集積部5(コアラップシート41,42の接合部)の横方向Yの両側に、該主非集積部5から横方向Yの外方に向かう(該主非集積部5から離れる)に従って吸収体4(吸収性コア40)の坪量が漸次増加する、グラデーション領域4Gを有している。グラデーション領域4Gは主非集積部5に隣接し、主非集積部5の縦方向Xに沿う側縁における補助非集積部6の非存在部に存在している。またグラデーション領域4Gは、吸収体4の横方向Yの両端(縦方向Xに沿う両側縁)には達しておらず、主非集積部5と吸収体4における坪量が一定の領域との間に挟まれている。吸収体4がこのようなグラデーション領域4Gを有していると、主非集積部5の存在が目立ちにくくなるという効果が期待できる。
グラデーション領域4Gによる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、グラデーション領域4Gの横方向Yの長さ(幅)4GW(図4参照)は、主非集積部5の横方向Yの長さ(幅)5W(図4参照)よりも長いことが好ましく、特に、幅5Wを2倍した値よりも幅4GWの方が大きい、即ち「4GW>(5W×2)」なる大小関係が成立することが好ましい。両者の比率は、幅4GW>幅5Wを前提として、幅4GW/幅5Wとして、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である。
補助非集積部6の平面視形状は、図3に示す如き長方形形状に限定されず、所定の一方向に長い形状であればよく、例えば、楕円形、菱形、5角形以上の多角形形状などでもよい。補助非集積部6の長手方向の長さ(本実施形態では横方向Yの長さ)は、主非集積部5の長手方向の長さ(本実施形態では縦方向Xの長さ)の長さに対して、好ましくは1/5以下、さらに好ましくは1/6以下である。
また、非集積部5,6がなるべく目立たないようにする観点から、非集積部5,6が存在する領域に位置する表面シート2は、コア形成材料が集積されていない非集積部5,6に対応して形成される窪みを埋めること、及び非集積部5,6を視覚的に隠蔽することが可能なように、高坪量且つ肉厚なものが好ましい。具体的には、非集積部5,6が存在する領域に位置する表面シート2は、坪量が好ましくは30g/m以上、さらに好ましくは35g/m以上であり、厚みが好ましくは0.7mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上である。本実施形態においては、図3に示すように領域I〜IVに非集積部5,6が存在しているので、表面シート2は、少なくとも領域I〜IVにおいてこのような高坪量且つ肉厚であることが好ましく、領域Vも含めた表面シート2の全体がこのような高坪量且つ肉厚であってもよい。尚、非集積部5,6が存在する領域に位置する表面シート2の坪量及び厚みの上限については、表面シート2に実用上十分な強度を付与するなどの観点から、坪量については、好ましくは50g/m以下、さらに好ましくは40g/m以下であり、厚みについては、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。また、表面シート2は1枚のシートからなるものでもよく、複数のシートが重ねあわされて成形された、複数のシートの積層構造でもよい。非集積部5,6を目立たないようにする観点及びコストの観点から、表面シート2は、2枚のシートの積層構造を有し、且つ少なくとも一面(肌対向面)に3次元的な凹凸構造を有する不織布が好ましい。
以下、本発明の他の実施形態について図面を参照して説明する。後述する他の実施形態については、前述したおむつ1(吸収体4)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、おむつ1(吸収体4)についての説明が適宜適用される。
図5に示す吸収体4Aにおいては、領域I及びIIに存在する補助非集積部6の少なくとも1個が、該補助非集積部6を主非集積部5から離れる方向に向かって仮想的に延長した場合に、その仮想延長線(図示せず)が基準線V1と交差し、且つ横方向Yとのなす角度θが10度以上90度未満である。吸収体4Aにおいては、図5に示すように、領域I〜IVにわたって6対12個の補助非集積部6が形成されているところ、それら複数の補助非集積部6の全部が、前記のように、その仮想延長線が基準線V1と交差し、且つ横方向Yとのなす角度θが10度以上90度未満である。「補助非集積部6の仮想延長線が基準線V1と交差する」ということは、補助非集積部6が主非集積部5から吸収体4の前端4F(おむつ1の腹側部F側のウエスト端1F)側に向かって斜めに延びているということである。補助非集積部6がこのように、主非集積部5から腹側方向に延在していることにより、尿等の排泄液を腹側部Fに積極的に拡散させることが可能となり、吸収体利用率のさらなる向上が図られる。特に吸収体4Aにおいては、吸収性コア40が領域I及びIIに幅広部40Wを有し、領域IIIなどの他の領域に比して吸収体4Aの液吸収容量が多くなっているところ、このような領域I及びII(幅広部40W)に、腹側方向に延びる補助非集積部6が存在することは、吸収体利用率の向上の点で有利である。
図6に示す吸収体4Bにおいては、縦方向Xの位置が互いに異なる5対10個の補助非集積部6が形成され、それら複数の補助非集積部6のうち、主非集積部5又はその仮想延長線(図示の形態では横中心線CLyに一致)とのなす角度で且つ腹側部F側から背側部R側に向かって増加する角度αが、90度又は90度に最も近いものを、特定補助非集積部60とした場合、1)特定補助非集積部60が領域II又はIIIに存在し、且つ2)特定補助非集積部60よりも吸収体4の腹側部F側の縦方向端(前端)4Fに近い補助非集積部6(以下、「腹側補助非集積部61」ともいう)は、角度αが特定補助非集積部60のそれよりも小さく、また、3)特定補助非集積部60よりも吸収体4の背側部R側の縦方向端(後端)4Rに近い補助非集積部6(以下、「背側補助非集積部62」ともいう)は、角度αが特定補助非集積部60のそれよりも大きい。
このような構成の吸収体4Bによれば、領域II又はIIIの横方向Yの中央部(前記排泄部対向部)で受けた尿等の排泄液は、特定補助非集積部60によって主に横方向Yに略平行に拡散され、また、腹側補助非集積部61によって主に腹側(前側)拡散され、また、背側補助非集積部62によって主に背側(後側)拡散されることとなるため、吸収体4Bの均一吸収性、吸収体利用率の向上が図られる。また、特に本実施形態においては、非集積部5,6は図6に示すように、吸収体利用率が比較的低い部位である領域Vには配されておらず、均一吸収性、吸収体の壊れ防止等の観点から最低限必要な部位(領域II及びIIIを中心とする部位)に限定的に配されているため、おむつ1の使用者に不必要な不安を与えることなく、均一吸収性、吸収体利用率が高められている。非集積部61,62それぞれの、主非集積部5又はその仮想延長線とのなす角度αは、10度以上90度未満の範囲で適宜設定することができ、非集積部61,62どうしで該角度αが互いに異なっていてもよい。
図7に示す吸収体4Cにおいては、主非集積部5の横方向Yの長さ(幅)が、吸収体4Cの肌対向面43から非肌対向面44に向かうに従って漸次増加している。換言すれば、主非集積部5の横方向Yの長さ(幅)が、吸収体4Cの非肌対向面44から肌対向面43に向かうに従って漸次減少している。従って吸収体4Cにおいては、主非集積部5において、肌対向面43と非肌対向面44とで幅が異なっており、「肌対向面43での幅Wa<非肌対向面44での幅Wb」なる大小関係が成立している。
主非集積部5の横方向Yの長さ(幅)に関して前記の大小関係が成立している吸収体4Cにおいては、吸収性コア40が図7に示すように、幅が厚み方向において一定の定幅部40Aと、幅が肌対向面43から非肌対向面44に向かうに従って漸次減少するテーパー部40Bとを有し、該テーパー部40Bが、主非集積部5と横方向Yにおいて隣接している。
一般に、吸収体4Cの肌対向面43は、非肌対向面44に比して外部観察されやすい面であるところ、その肌対向面43での主非集積部5の幅Waが大きすぎると、未使用状態のおむつの肌対向面を観察する者に、主非集積部5の形成位置において吸収体4Cが分断されていることを強く印象付け、そのことによって観察者が、液吸収性などの、吸収体4Cによって主に奏される性能に疑問を抱き、おむつに対する信頼性の低下を招くおそれがある。一方、これをおそれて主非集積部5の幅Waを小さくしすぎると、主非集積部5におけるコアラップシート41,42どうしの接合力が低下し、それによって、特に湿潤状態における吸収性コア40の保形性が低下し、前述した主非集積部5による作用効果が十分に奏されないおそれがある。これに対し、吸収体4Cにおいては、主非集積部5において前記の通り、「肌対向面43での幅Wa<非肌対向面44での幅Wb」なる大小関係が成立しているため、おむつ1の肌対向面(表面シート2側)を観察した場合に主非集積部5の存在が目立たないにもかかわらず、主非集積部5にて両シート41,42が強固に接合され、主非集積部5による所定の効果が安定的に奏される。
また、主非集積部5において、「肌対向面43での幅Wa<非肌対向面44での幅Wb」なる大小関係が成立すると、該主非集積部5における肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42との接合部の厚みが、図7に示す如き横方向Yに沿う断面視において、主非集積部5の横方向Yの中央部から横方向Yの外方に向かうに従って漸次増加するようになる。主非集積部5における両シート41,42の接合部が、このような、横方向Yの中央部の厚みが相対的に薄く、両側部の厚みが相対的に厚い構造(アーチ構造)を有していると、該接合部自体の外力に対する抵抗力が向上するため、吸収性コア40の保形性の向上に繋がる。
このような、両シート41,42のアーチ構造の接合部による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、主非集積部5の横方向Yの中央における該接合部の厚みをT1とし、該主非集積部5の横方向Yの端部における該接合部の厚みをT2とした場合、厚みT1<厚みT2となることが好ましい。
吸収性コア40に、コア形成材料(吸収性材料)として、木材パルプなどの繊維材料と吸水性ポリマー(吸水性ポリマー粒子)が含有されている場合、テーパー部40Bにおける、吸水性ポリマーに対する繊維材料の含有質量比(繊維材料の質量/吸水性ポリマーの質量)は、定幅部40Aにおけるそれよりも低いことが好ましい。即ち、テーパー部40Bは、定幅部40Aに比して、吸水性ポリマーの含有量が少ないことが好ましい。主非集積部5と横方向Yにおいて隣接するテーパー部40Bに、液吸収による膨潤度が繊維材料よりも大きな吸水性ポリマーが多量に含有されていると、尿等の排泄液の吸収後にテーパー部40Bが大きく膨らみ、それによって主非集積部5の幅や形状が大きく変化してしまい、主非集積部5による所定の効果の発現が阻害されることが懸念されるが、前記の通り、吸水性ポリマーに対する繊維材料の含有質量比に関して、「テーパー部40B<定幅部40A」なる大小関係が成立していることにより、テーパー部40Bの液吸収後の膨潤が抑制されるので、斯かる懸念が払拭される。
定幅部40A及びテーパー部40Bを有する吸収性コア40は、積繊装置を用いた従来公知の吸収性コアの製造方法に準じて製造することができる。具体的には例えば、積繊装置を用い、空気流に乗せて供給した繊維材料及び吸水性ポリマー粒子を、回転ドラムの外周面に形成された成形型上に吸引して堆積させて吸収性コア40を得る方法において、該成形型として、主非集積部5に対応する部位が周辺部に比して上方に突出し、且つ該部位が、上方に向かって幅が漸次減少する形状(テーパー部40Bとは幅の減少方向が逆である逆テーパー状)をなしている成形型を用いることで製造することができる。また、テーパー部40Bは、定幅部40Aに比して、含有されている吸水性ポリマー粒子が脱落しやすいため、吸収性コア40の製造時において、前記の「(定幅部40Aにおける吸水性ポリマーに対する繊維材料の含有質量比)>(テーパー部40Bにおける吸水性ポリマーに対する繊維材料の含有質量比)」なる大小関係を成立させるための特段の工夫をしなくても、常法通りに吸水性ポリマー粒子が全体に均一分布した吸収性コア40を製造すれば、その製造後から使用されるまでの期間に、テーパー部40Bから多くの吸水性ポリマー粒子が脱落するため、吸収性コア40の使用時即ちおむつ1の着用時には、前記大小関係が成立している。
尚、前述した吸収体4のグラデーション領域4G(図4参照)は、テーパー部40Bを有する吸収性コア40を、該吸収性コア40の厚み方向に圧縮することで形成される。こうして形成されたグラデーション領域4Gを有する吸収性コア40は、斯かる圧縮によってテーパー部40Bが変形してそのテーパー形状が崩れるため、テーパー部40Bを有していない。
以上の吸収体4Cにおける主非集積部5の構成は、補助非集積部6にも適用可能であり、補助非集積部6についても、前記の「肌対向面43での幅Wa<非肌対向面44での幅Wb」なる大小関係が成立し、また、テーパー部40Bが、補助非集積部6と該補助非集積部6の延在方向と直交する方向において隣接し得る。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば、補助非集積部6の数は特に制限されず、1個でもよく、即ち、主非集積部5の横方向Yの両外方のうちの一方のみに1個の補助非集積部6が延在する形態でもよい。また前記実施形態においては、複数の補助非集積部6が主非集積部5を対称軸として線対称に形成されていたが(図3、図5及び図6参照)、複数の補助非集積部6は線対称に形成されていなくてもよく、例えば、主非集積部5の横方向Yの両外方のうちの一方に延在する補助非集積部6と、他方に延在する補助非集積部6とが、縦方向Xにおいて交互に配置されていてもよい。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
また、本発明の使い捨ておむつは、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、体液の吸収に用いられるおむつ全般に適用することができ、例えば、パンツ型の使い捨ておむつに適用することができる。パンツ型の使い捨ておむつは、典型的には、液保持性の吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、腹側部及び背側部それぞれの該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成された構成を有する。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1> 液保持性の吸収体及び該吸収体の肌対向面側に配された表面シートを備え、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、また、着用時に該股間部に対向配置される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する使い捨ておむつであって、
前記吸収体は、吸収性材料を含むコア形成材料が集積された吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成され、且つ展開且つ伸長状態の前記おむつを縦方向に二等分する縦中心線を跨いで腹側部から背側部にわたって縦方向に延在しており、
前記吸収性コアに、前記コア形成材料の非集積部が複数形成されており、複数の該非集積部は、該吸収性コアの横方向中央部にて縦方向に延在する主非集積部と、該主非集積部から横方向外方に延在する補助非集積部とを含み、
前記主非集積部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合されており、
下記<領域I〜Vの決定方法>に従って、前記おむつに領域I〜Vを設定した場合に、領域II及びIIIに前記主非集積部が存在し、領域IIに前記補助非集積部が存在し、
領域II及びIIIに存在する前記補助非集積部の総面積が、領域I及びIVに存在する該補助非集積部の総面積よりも大きい使い捨ておむつ。
<領域I〜Vの決定方法>
展開且つ伸長状態の前記おむつにおいて、前記吸収体の腹側部側の縦方向端を通って横方向に延びる1本の仮想直線を基準線とし、該基準線よりも背側部側に、該基準線に対して平行な5本の仮想直線を等間隔に引く。この仮想直線どうしの間隔は、前記縦中心線から前記吸収体の腹側部側の縦方向端までの縦方向長さを5で除し、さらに2倍した値とする。これら6本の仮想直線によって5つに区分された領域を、前記基準線に近いものから順に、領域I、領域II、領域III、領域IV、領域Vとする。
<2> 前記吸収性コアは、前記領域I又はIIに、該吸収性コアにおける前記領域IIIに位置する部分よりも横方向長さの長い、幅広部を有し、
前記領域I及びIIに存在する前記補助非集積部の少なくとも1個は、該補助非集積部を前記主非集積部から離れる方向に向かって仮想的に延長した場合に、その仮想延長線が前記基準線と交差し、且つ横方向とのなす角度が10度以上90度未満である前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3> 前記補助非集積部は、前記吸収性コアを厚み方向に貫通している前記<1>又は<2>に記載の使い捨ておむつ。
<4> 前記補助非集積部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合されている前記<3>に記載の使い捨ておむつ。
<5> 前記主非集積部及び前記補助非集積部の少なくとも1個、好ましくは全部において、該非集積部の面積に占める、前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとの接合部の面積の割合である、接合部占有率が、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上、より好ましくは100%である前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<6> 前記主非集積部及び前記補助非集積部の横方向長さがそれぞれ5mm以下であり、具体的には、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは4mm以下である前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<7> 前記領域Vに前記主非集積部及び前記補助非集積部が存在しない前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<8> 前記主非集積部における縦方向の1箇所から複数の前記補助非集積部がそれぞれ別方向に延在している前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<9> 前記補助非集積部が前記主非集積部を対称軸として線対称に形成されている前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<10> 前記主非集積部及び前記補助非集積部は、それぞれ、平面視において長方形形状をなしている前記<1>〜<9>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<11> 前記主非集積部の長手方向が縦方向に一致し、前記補助非集積部の長手方向が横方向に一致している前記<10>に記載の使い捨ておむつ。
<12> 複数の前記補助非集積部どうしは、平面視において互いに同形状同寸法である前記<1>〜<11>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<13> 前記領域II及びIIIに存在する前記補助非集積部の総面積(S1)が、前記領域I及びIVに存在する該補助非集積部の総面積(S2)よりも大きく、両者の比率が、前者(S1)/後者(S2)として、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である前記<1>〜<12>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<14> 前記主非集積部の縦方向長さが、前記吸収性コアの縦方向長さに対して、好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上、そして、好ましくは80%以下、さらに好ましくは70%以下である前記<1>〜<13>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<15> 前記主非集積部の縦方向端が、前記吸収性コアの縦方向端に達していない前記<1>〜<14>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<16> 前記吸収体が、前記主非集積部の横方向両側に、該主非集積部から横方向外方に向かうに従って該吸収体の坪量が漸次増加するグラデーション領域を有している前記<1>〜<15>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<17> 前記グラデーション領域の横方向長さが、前記主非集積部の横方向長さよりも長い前記<16>に記載の使い捨ておむつ。
<18> 前記グラデーション領域の横方向長さと前記主非集積部の横方向長さとの比率が、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上、そして、好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である前記<16>又は<17>に記載の使い捨ておむつ。
<19> 前記補助非集積部の縦方向長さが、前記主非集積部の縦方向長さに対して、好ましくは1/5以下、さらに好ましくは1/6以下である前記<1>〜<18>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<20> 前記主非集積部及び前記補助非集積部が存在する領域に位置する前記表面シートの坪量が、好ましくは30g/m以上、さらに好ましくは35g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、さらに好ましくは40g/m以下である前記<1>〜<19>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<21> 前記主非集積部及び前記補助非集積部が存在する領域に位置する前記表面シートの厚みが、好ましくは0.7mm以上、さらに好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは3mm以下である前記<1>〜<20>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<22> 前記吸収性コアにおける前記主非集積部及び前記補助非集積部以外の部分の厚みが、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である前記<1>〜<21>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<23> 前記吸収性コアにおける前記主非集積部及び前記補助非集積部以外の部分の坪量が、好ましくは250g/m以上、さらに好ましくは350g/m以上、そして、好ましくは600g/m以下、さらに好ましくは500g/m以下である前記<1>〜<22>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<24> 縦方向の位置が互いに異なる複数の前記補助非集積部が形成され、該複数の補助非集積部のうち、前記主非集積部又はその仮想延長線とのなす角度で且つ腹側部側から背側部側に向かって増加する角度が、90度又は90度に最も近いものを特定補助非集積部とした場合、
前記特定補助非集積部が前記領域II又はIIIに存在し、且つ
前記特定補助非集積部よりも前記吸収体の腹側部側の縦方向端に近い前記補助非集積部は、前記角度が該特定補助非集積部のそれよりも小さく、
前記特定補助非集積部よりも前記吸収体の背側部側の縦方向端に近い前記補助非集積部は、前記角度が該特定補助非集積部のそれよりも大きい前記<1>〜<23>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<25> 前記領域Vに前記主非集積部及び前記補助非集積部が存在しない前記<24>に記載の使い捨ておむつ。
<26> 前記主非集積部及び前記補助非集積部の少なくとも1個、好ましくは全部において、該非集積部の横方向長さが、前記吸収体の肌対向面から非肌対向面に向かうに従って漸次増加している前記<1>〜<25>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
<27> 前記吸収性コアが、横方向長さが該吸収性コアの厚み方向において一定である定幅部と、横方向長さが該吸収性コア(前記吸収体)の肌対向面から非肌対向面に向かうに従って漸次減少するテーパー部とを有し、該テーパー部が、前記主非集積部又は前記補助非集積部と横方向において隣接しており、
前記吸収性コアに、前記吸収性材料として、繊維材料及び吸水性ポリマーが含有されており、前記テーパー部における、該吸水性ポリマーに対する該繊維材料の含有質量比、即ち、繊維材料の質量/吸水性ポリマーの質量が、前記定幅部におけるそれよりも低い前記<1>〜<26>のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
1 使い捨ておむつ
F 腹側部
M 股下部
R 背側部
2 表面シート
3 裏面シート
4,4A,4B,4C 吸収体
40 吸収性コア
40A 定幅部
40B テーパー部
40W 幅広部
41 肌側コアラップシート
42 非肌側コアラップシート
4G グラデーション領域
5 主非集積部
6 補助非集積部
60 特定補助非集積部
61 腹側補助非集積部
62 背側補助非集積部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (9)

  1. 液保持性の吸収体及び該吸収体の肌対向面側に配された表面シートを備え、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、また、着用時に該股間部に対向配置される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する使い捨ておむつであって、
    前記吸収体は、吸収性材料を含むコア形成材料が集積された吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成され、且つ展開且つ伸長状態の前記おむつを縦方向に二等分する縦中心線を跨いで腹側部から背側部にわたって縦方向に延在しており、
    前記吸収性コアに、前記コア形成材料の非集積部が複数形成されており、複数の該非集積部は、該吸収性コアの横方向中央部にて縦方向に延在する主非集積部と、該主非集積部から横方向外方に延在する補助非集積部とを含み、
    前記主非集積部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合されており、
    下記<領域I〜Vの決定方法>に従って、前記おむつに領域I〜Vを設定した場合に、領域II及びIIIに前記主非集積部が存在し、領域IIに前記補助非集積部が存在し、
    領域II及びIIIに存在する前記補助非集積部の総面積が、領域I及びIVに存在する該補助非集積部の総面積よりも大きい使い捨ておむつ。
    <領域I〜Vの決定方法>
    展開且つ伸長状態の前記おむつにおいて、前記吸収体の腹側部側の縦方向端を通って横方向に延びる1本の仮想直線を基準線とし、該基準線よりも背側部側に、該基準線に対して平行な5本の仮想直線を等間隔に引く。この仮想直線どうしの間隔は、前記縦中心線から前記吸収体の腹側部側の縦方向端までの縦方向長さを5で除し、さらに2倍した値とする。これら6本の仮想直線によって5つに区分された領域を、前記基準線に近いものから順に、領域I、領域II、領域III、領域IV、領域Vとする。
  2. 前記吸収性コアは、前記領域I又はIIに、該吸収性コアにおける前記領域IIIに位置する部分よりも横方向長さの長い、幅広部を有し、
    前記領域I及びIIに存在する前記補助非集積部の少なくとも1個は、該補助非集積部を前記主非集積部から離れる方向に向かって仮想的に延長した場合に、その仮想延長線が前記基準線と交差し、且つ横方向とのなす角度が10度以上90度未満である請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記補助非集積部は、前記吸収性コアを厚み方向に貫通している請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記補助非集積部において前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが接合されている請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記主非集積部及び前記補助非集積部の横方向長さがそれぞれ5mm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記領域Vに前記主非集積部及び前記補助非集積部が存在しない請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記主非集積部における縦方向の1箇所から複数の前記補助非集積部がそれぞれ別方向に延在している請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記補助非集積部が前記主非集積部を対称軸として線対称に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 縦方向の位置が互いに異なる複数の前記補助非集積部が形成され、該複数の補助非集積部のうち、前記主非集積部又はその仮想延長線とのなす角度で且つ腹側部側から背側部側に向かって増加する角度が、90度又は90度に最も近いものを特定補助非集積部とした場合、
    前記特定補助非集積部が前記領域II又はIIIに存在し、且つ
    前記特定補助非集積部よりも前記吸収体の腹側部側の縦方向端に近い前記補助非集積部は、前記角度が該特定補助非集積部のそれよりも小さく、
    前記特定補助非集積部よりも前記吸収体の背側部側の縦方向端に近い前記補助非集積部は、前記角度が該特定補助非集積部のそれよりも大きい請求項1〜8のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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