JP2019097943A - 眼科撮影装置 - Google Patents

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佳史 村田
Keishi Murata
佳史 村田
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Abstract

【課題】広い範囲を撮影可能な新規な光学系を持つ眼科撮影装置を提供する。【解決手段】眼科撮影装置は、撮影光を対物光学系を介して被検眼へ照射する照射光学系と、被検眼からの撮影光の戻り光を受光する受光素子を有する受光光学系と、受光素子からの受光信号に基づいて被検眼の画像を撮影する制御部と、を備える。対物光学系40は、照射光学系の中心領域を通過して対物光学系40へ入射する撮影光である第1撮影光と、中心領域に対して照射光学系の光軸から離れた周縁領域を通過して対物光学系40へ入射する撮影光である第2撮影光と、のうち、第2撮影光のみを偏向して被検眼へ導く偏向部51,52を、第2撮影光の通過範囲に有する。【選択図】図2

Description

本開示は、被検眼を撮影する眼科撮影装置に関する。
近年、被検眼のより広範囲を撮影する装置が注目されている。例えば、特許文献1には、光スキャナによって走査される光の走査範囲を、被検眼の眼前に偏心配置された2つの曲面鏡で広角化することにより、眼底の広範囲を撮影する装置が開示されている。
特表2013−524978号公報
特許文献1の装置のように、曲面鏡を偏心配置する場合、装置を精度良く組み立てることが難しい。また、より広い範囲を撮影しようとすると、光学系のサイズが大型化する傾向がある。
本開示は、従来技術の問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、被検眼の広い範囲を、新規な光学系を用いて撮影する眼科撮影装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示の第一態様に係る眼科撮影装置は、光源からの撮影光を、対物光学系を介して被検眼へ照射する照射光学系と、 前記被検眼からの前記撮影光の戻り光を受光する受光素子を有する受光光学系と、前記受光素子からの受光信号に基づいて前記被検眼の画像を撮影する画像取得部と、を備える眼科撮影装置であって、前記対物光学系は、前記照射光学系の中心領域を通過して前記対物光学系へ入射する前記撮影光である第1撮影光と、前記中心領域に対して前記照射光学系の光軸から離れた周縁領域を通過して前記対物光学系へ入射する前記撮影光である第2撮影光と、のうち、前記第2撮影光のみを偏向して前記被検眼へ導く偏向部を、前記第2撮影光の通過範囲に有する。
本開示によれば、被検眼の広い範囲が新規な光学系を用いて撮影される。
第1実施例における本装置1の光学系の概略構成図である。 本装置1に対してアタッチメントユニットが装着された状態での、撮影光の光線を説明するための図である。 第2実施例における対物光学系を示した図である。 第3実施例における対物光学系を示した図である。 第4実施例における対物光学系を示した図である。 第1撮影光と第2撮影光とのそれぞれで眼底の断層像を撮影した場合の画像処理を説明するための図である。 第1撮影光で眼底、第2撮影光で前眼部を撮影した場合に得られる断層画像の一例を示している。 変形例における対物光学系を示した図である。
「概要」
本開示の実施形態の一例について説明する。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
本実施形態に係る眼科撮影装置は、被検眼に対して照射される撮影光に基づいて、被検眼の画像を撮影する。眼科撮影装置は、照射光学系と、受光光学系と、画像取得部と、を少なくとも有する。
照射光学系は、対物光学系を少なくとも有する。照射光学系は、該対物光学系を介して光源からの撮影光を被検眼へ照射する。詳細は後述するが、対物光学系は、被検眼において所期する撮影範囲へ撮影光を導くために利用される。撮影光は、撮影範囲全体に同時に照射されてもよいし、撮影範囲上で走査されてもよい。
受光光学系は、受光素子を少なくとも有する。被検眼からの撮影光の戻り光が、受光素子によって受光される。
画像取得部は、受光素子からの受光信号に基づいて被検眼の画像を撮影する。画像取得部は、例えば、装置全体の動作を司るプロセッサと兼用されていてもよいし、専用の画像処理プロセッサであってもよい。
<対物光学系>
本実施形態において、対物光学系は、偏向部を少なくとも有する。偏向部の光学面の形状は、軸対称な輪状の曲面または平面であってもよい。この場合、偏向部は、対物光学系の光軸と共軸配置される。つまり、対物光学系において、偏向部の光学面は、光軸から離れた位置に形成され、且つ、光軸を対称軸とする曲面又は平面となる。
ここで、本実施形態において、撮影光は、通過領域に応じて、第1撮影光と第2撮影光とに大別される。第1撮影光は、照射光学系の中心領域を通過して対物光学系へ入射する撮影光である。中心領域は、例えば、照射光学系の光軸を含む光軸近傍の領域であってもよい。第2撮影光は、中心領域に対して照射光学系の光軸から離れた周縁領域を通過して対物光学系へ入射する撮影光である。
偏向部は、第2撮影光の通過領域に配置されており、第1撮影光と、第2撮影光と、のうち、第2撮影光のみを偏向して被検眼へ導く。これにより、第1撮影光の照射領域と、第2撮影光の照射領域と、が独立に設定される。
第1撮影光と第2撮影光との照射領域は、互いに連続であってもよいし、不連続であってもよい。第1撮影光と第2撮影光との照射領域が連続している場合は、前眼部上、又は、眼底上で、2種類の撮影光の照射領域が、部分的に重複していてもよいし、隙間無く隣接していてもよい。また、第1撮影光と第2撮影光との照射領域が不連続である場合は、第1撮影光と第2撮影光とが、互いに同一の部位に照射されていてもよい。例えば、前眼部および眼底のいずれか一方に、2種類の撮影光が照射され、且つ、2種類の撮影光の照射領域の間に隙間が形成されてもよい。また、第1撮影光と第2撮影光との照射領域が不連続である場合は、2種類の撮影光が互いに異なる部位に照射されていてもよい。例えば、第1撮影光と第2撮影光とのうち、一方が前眼部に他方が眼底に照射されてもよい。
偏向部は、屈折または反射によって、撮影光を偏向する光学素子である。例えば、偏向部は、ミラー、レンズ、プリズム、等の各種の光学素子のうちいずれか1種であってもよし、複数種を組み合わせたものであってもよい。
また、偏向部は、表面にスプリッターコーティングが施された透明部材であってもよい。このとき、偏向部は、入射した撮影光の一部を、反射することで、第2撮影光として被検眼へ導いてもよい。残り一部は、第1撮影光と同様の経路で、被検眼へ導かれてもよい。換言すれば、光学面(スプリッターコーティング面)を透過した第2撮影光と、反射された第2撮影光と、が偏向部によって、被検眼において互いに異なる位置へ導かれてもよい。なお、スプリッターコーティングは、撮影光を、波長帯に関して分割するものであってもよいし、光量に関して分割してもよい。
また、対物光学系には、偏向部とは別体の集光素子を有してもよい。集光素子は、少なくとも第1撮影光を、被検眼における所期する集光面で集光させる。集光素子は、照射光学系の中心領域のみに配置されていてもよいし、中心領域と周縁領域とに跨って配置されていてもよい。換言すれば、集光素子を、第1撮影光と第2撮影光との両方が通過してもよいし、第1撮影光のみが通過してもよい。
<ミラー型の偏向部>
ここで、偏向部が第2撮影光を反射によって偏向するものである場合について説明する。この場合、偏向部は、第2撮影光を少なくとも1回反射することによって偏向する。
しかし、偏向部の光学面(ここでは反射面)が、光軸を対称軸とする曲面である場合、偏向部によって第2撮影光が反射されることで、非点収差が生じる。そこで、偏向部は、非点収差を打ち消し合う、少なくとも2つの反射面を有していてもよい。2つの反射面は、偏向部とは別体の集光素子を挟むようにして配置されていてもよい。非点収差が相殺される結果として、画質の良好な被検眼の画像が得られる。また、眼底を撮影する場合、撮影光が虹彩でケラレ難くなる。
<アタッチメントユニット>
偏向部は、眼科撮影装置の装置本体から着脱可能であってもよい。この場合、偏向部は、装置本体に対して着脱されるアタッチメントユニットに含まれる。ここでいう装置本体には、照射光学系と、受光光学系との、主要な部材が含まれている。
この場合、対物光学系を形成する偏向部と別体の集光素子は、装置本体に設けられていてもよい。
<画像処理部>
眼科撮影装置は、更に、画像処理部を有してもよい。画像処理部は、第1撮影光の戻り光に基づく被検眼の画像である第1画像と、第2撮影光の戻り光に基づく被検眼の画像である第2画像と、を合成した合成画像を生成し、出力する。即ち、合成画像には、被検眼において、第1撮影光が照射された領域と、第2撮影光が照射された領域と、の両方が含まれる。このとき、第1画像と、第2画像とは、偏向部の有無による撮影条件の差異が存在するので、位置のズレ、縮尺の違い、歪みの違い等が存在することが考えられる。そこで、画像処理部は、第1画像と、第2画像と、のうち少なくとも一方に対し、偏向部の有無による撮影条件の違いを補正する補正処理を行ったうえで、第1画像と第2画像との合成処理を行ってもよい。補正処理における補正量は、偏向部の有無に依存するので、既知の補正量であってもよいし、画像から検出してもよい。
<第1実施例>
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施例を説明する。実施例に係る図1は、眼科撮影装置1を、便宜上、「本装置1」と省略する。
まず、図1,2を参照して、本装置1の概略構成を示す。本装置1は、アタッチメントユニット5が着脱可能となっている。本装置1の装置本体に対するアタッチメントユニット5の着脱によって、本装置1における被検眼の撮影範囲が切換えられる。
図1は、アタッチメントユニット5が未装着の状態を示しており、図2は、装着された状態を示している。
図1に示した本装置1は、スキャン型の装置である。即ち、被検眼の組織上で光を走査し、その戻り光に基づいて被検眼の画像を取得する。
以下では、本装置1は、眼底を撮影する、走査型レーザー検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope)であるものとして説明する。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、本装置1は、光干渉断層計(OCT:Optical Coherence Tomography)であってもよい。
図1を参照して、装置本体(つまり、アタッチメントユニット5が未装着の状態の本装置1)の概略構成を説明する。
<光学系の構成>
本装置1の光学系は、投光光学系2と、受光光学系3と、に大別される。なお、投光光学系2と受光光学系3と、をまとめて撮影光学系と称する。
投光光学系2は、被検眼Eの眼底Erにレーザー光(照明光)を投光する。本実施形態において、投光光学系2は、光源11、ビームスプリッター22、光スキャナ部25、および、対物レンズ40、を少なくとも有する。
ここでは、被検眼E上でスポット状の光が2次元的に走査される光学系を示す。但し、必ずしもこれに限られるものでは無く、ラインスキャンタイプの光学系であってもよい。
光源11は、例えば、レーザー光を撮影光として出射する。レーザー光を出射する光源としては、例えば、レーザーダイオード(LD)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)等が用いられてもよい。
ビームスプリッター22は、投光光学系2と受光光学系3との光路を分岐させる。ビームスプリッター22としては、ハーフミラー、および、穴あきミラー等が用いられてもよい。
光スキャナ部25は、撮影光を被検眼Eの組織上で走査する。2次元的に走査する場合において、光スキャナ部25は、主走査用、副走査用のそれぞれに1つずつ、つまり、少なくとも2つの光スキャナを含んでいてもよい。この場合、光スキャナとして、レゾナントミラー、ポリゴンミラー、ガルバノミラー、MEMSスキャナ、音響偏向素子、等の各種スキャナを、光スキャナとして、適宜用いることができる。また、光スキャナ部25には、単体で2次元的な走査が可能な光スキャナを有していてもよい。
対物レンズ40は、本実施例の装置本体に設けられた対物光学系である。対物レンズ40は、光スキャナ部25と共役な位置に、撮影光が旋回される、旋回点を形成する。旋回点が前眼部に位置されることにより、光スキャナ部25からの撮影光を、瞳を介して、被検眼Eの眼底へ導くことができる。
対物レンズ40は、複数枚のレンズによるレンズ群によるものであってもよい。また、装置本体における対物光学系は、レンズ系に限られるものではなく、一又は複数枚のミラーによるミラー系であってもよいし、両者を組み合わせたものであってもよい。本実施例では、光スキャナ部25によって、眼底上で撮影光が2次元走査される。その結果、眼底Erで反射・散乱される光(戻り光)が瞳孔から出射される。
次に、受光光学系3について説明する。受光光学系3は、投光光学系2によって投光されたレーザー光の眼底反射光を受光する受光素子31を有する。本実施例において、受光素子25は、点受光素子であってもよく、例えば、APD(アバランシェフォトダイオード)が用いられてもよい。なお、ラインスキャン型の装置であれば、受光素子として、ラインセンサ、又は、二次元撮像素子等が適用され得る。
図1の受光光学系3は、対物レンズ40、光スキャナ部25、ビームスプリッター22を、投光光学系2と共用する。ビームスプリッター22と受光素子31との間の眼底共役位置には、共焦点絞り(例えば、ピンホール)が配置されていてもよい。
本実施例において、眼底Erからの戻り光は、対物レンズ40を通過し、光スキャナ部25によってデスキャンされ、ビームスプリッター22を経て、受光素子31で受光される。
本実施例では、例えば、1フレーム分の撮影光の走査が、光スキャナ部25によって行われる度に、受光素子31から出力される1フレーム分の受光信号が画像処理部(例えば、制御部50)によって処理され、その結果、1フレームの画像が生成される。
本装置1は、この他に、前眼部観察光学系、固視呈示光学系、アライメント指標投影光学系等の種々の光学系を有していてもよい。これらの光学系は、例えば、対物レンズ40を介して投受光が行われるものであってもよい。
次に、1の制御系を説明する。本装置1は、制御部100によって各部の制御が行われる。制御部100は、本装置1の各部の制御処理と、演算処理とを行う電子回路を有する処理装置(プロセッサ)である。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等で実現される。制御部100は、記憶部51と、バス等を介して電気的に接続されている。また、制御部100は、光源21、光スキャナ部25、モニタ80等の各部とも電気的に接続されている。
次に、図2を参照して、アタッチメントユニット5が装着された状態について説明する。
図2に示すアタッチメントユニット5には、偏向部51,52を備えている。本実施例において、偏向部51,52は、光軸Lに向けて形成された反射面(ミラー面)を持つ。装置本体にアタッチメントユニット5が装着されることにより、偏向部51,52と、対物レンズ40と、によって本装置1における対物光学系が形成される。
各偏向部51,52の反射面は、軸対称な円筒形状で形成されている。この場合、中空なミラーパイプによって、各偏向部51,52は形成されてもよい。各偏向部51,52の反射面は、装着時に、装置本体の光軸Lと共軸配置される。
これにより、対物光学系へ入射する撮影光のうち、照射光学系の中心領域を通過する光は、そのまま対物レンズ40へ入射して被検眼Eへ導かれ、周縁領域を通過する撮影光(実施例における第2撮影光)は、偏向部51へ入射される(図2(b)参照)。
第2撮影光は、偏向部51のミラー面で反射された後、対物レンズ40を通過し、偏向部52へ導かる。そして、撮影光は、更に、偏向部52を反射することによって、被検眼Eへ導かれる。
この場合、各々の偏向部51,52の位置関係は、例えば、次のように設定されてもよい。まず、光スキャナ部25側から、偏向部51に照射される光は、偏向部51の反射面に関して、光スキャナ部25の位置P(より詳細には、光スキャナ部25における光の旋回位置)とは対称な位置(反射位置P´)からの光相当となって、被検眼Eへ向かう。但し、このままでは、対物レンズ40を通過しても、被検眼Eから逸れていく。そこで、本実施形態では、反射位置P´から被検眼Eへ向かう光線上に、偏向部52の反射面が配置される。このとき、偏向部52の反射面に関して対称な、被検眼Eの瞳位置の対称位置Q´が、光線上に配置される。これにより、対物光学系へ入射する撮影光のうち、光軸Lから離れた周縁領域を通過する第2撮影光は、瞳を介して眼底へ導かれる。しかも、このとき、第2撮影光を、アタッチメントユニット5の非装着状態に対して、急峻な角度で、被検眼Eへ入射させることができる。従って、アタッチメントユニット5が装着されることで、本装置1における撮影範囲が切換わる。
アタッチメントユニット5は、加工が比較的容易な対称部材のみで系を構成しうるので、広角化・観察部位の追加など機能を追加することが出来る。また、光軸上の性能は光学部材の有無によって変らないので、固視灯などは基本的に変更の必要がない。即ち、簡便・安価にて診断能の向上を図った装置にできる。
また、対物レンズ40を介して投受光が行われる、他の光学系(前眼部観察光学系、固視呈示光学系、アライメント指標投影光学系等)を有する場合において、中心領域のみの投受光によりそれらの光学系が十分に機能する場合は、アタッチメントユニット5の着脱の前後で、それらの他の光学系における投受光の条件(例えば、光学系の配置)を変更する必要が無くなる。従って、装置本体の装置を簡素化できる。
<第2実施例>
次に、図3を参照して、第2実施例を説明する。図3に示すように、偏向部は、中実状の部材であってもよい。例えば、図3では、対物レンズ40と被検眼Eとの間に配置される偏向部152が、ガラスロッドによって形成されている。ガラスロッドの側面にミラー面が形成されることによって、ガラスロッドの側面へ照射されない第1撮影光と、側面へ照射され、反射された第2撮影光とによって、第1実施例と同様に、被検眼へ光を照射できる。
<第3実施例>
次に、図4を参照して、第3実施例を説明する。第1および第2実施例では、光スキャナから対物レンズ40までの範囲、対物レンズ40から被検眼Eまでの範囲で、それぞれ1回、第2撮影光が反射された。しかし、必ずしもこれに限られるものでは無く、2つの範囲のうち少なくともいずれかにおいて、第2撮影光を複数回反射する偏向部が設けられていてもよい。
一例として、図4では、対物レンズ40から被検眼Eまでの範囲に、偏向部252が設けられている。偏向部252は、光軸Lと垂直に交差する平面252a,252bと、光軸を外れた回転対称な曲面252cと、によって外形が形成されている。偏向部252は、2つの硝材を組み合わせて形成されており、接合面252dが形成されている。接合面252dは、光スキャナ25側に凸な回転対称面である。
また、接合面252dのうち、光軸Lから離れた領域には、反射面が形成されてもよい。この反射面は、スプリッタコートによるものであってもよい。また、2つの硝材は、同一材料で形成されたものあってもよい。硝材を接合前後で同じくしておくと、中心部分を通過した光は屈折の影響を受けるが、その屈折力(パワー)はゼロである。このため、中心部分を通過した光については、偏向部252を配置する前と同等な走査範囲で撮影光を走査可能である。また、中心部分の外側を通過した光は、接合面252dに形成された反射面と、偏向部252の外周曲面252cと、に反射され、急峻な角度で被検眼Eに導かれる。
これにより、例えば、撮影光を広角に導くことができる。
なお、図4の偏向部252は、曲率を持った、2つの穴開きミラーに置き換え可能である。
<第4実施例>
次に、図5を参照して、第4実施例を説明する。第1から第2実施例では、第1撮影光と第2撮影光との両方が、同一組織上(同一の深さ領域にある組織)の異なる位置に照射される場合について説明した。第4実施例では、第1撮影光と第2撮影光とが、互いに異なる組織(互いに異なる深さ領域にある組織)に照射される場合を説明する。第4実施例における偏向部352の概略構成は、第3実施例と略同様であるが、接合面の形状と、偏向部353の外周形状と、が相違しており、これにより、第2撮影光は、瞳を通過せずに、被検眼Eの隅角領域(虹彩角膜領域ともいう)へ導かれる。このとき、隅角の角度分割線(虹彩と角膜とに挟まれた線)に沿うようにして、第2撮影光は隅角領域へ照射されてもよい。これにより、第1撮影光に基づいて眼底画像が撮影され、第2撮影光に基づいて隅角画像が撮影される。
<第5実施例>
第1実施例から第4実施例においては、本装置1はSLOであるので、被検眼の眼底(または前眼部)の正面画像が得られた。本装置1をOCTへ適用した場合には、被検眼の断層像を得ることができる。
この場合、第1撮影光(第1測定光)と、第2撮影光(第2測定光)と、には、偏向部による、撮影する部位の違いによる、又は、その両方による、光路長差が存在し得る。そこで、例えば、第1撮影光と第2撮影光との光路長差に対応した光路長差を持つ、参照光学系を、2つ有していてもよい。また、光スキャナ部25と被検眼Eとの間であって、撮影光が通過する中心領域と周縁領域とのいずれか一方に、光路長差を調整する部材が配置されていてもよい。
これらの構成により、第1撮影光(第1測定光)が照射された領域と、第2撮影光(第2測定光)が照射された領域と、の各々を良好に撮像できる。
また、第1撮影光(第1測定光)と、偏向部を介した第2撮影光(第2測定光)と、が同一部位へ照射される場合、第1撮影光(第1測定光)が照射された領域の断層像と、第2撮影光(第2測定光)が照射された領域の断層像と、の出現位置が、深さ方向に関してズレうる。このズレを補正し、第1撮影光(第1測定光)が照射された領域の像と、第2撮影光(第2測定光)が照射された領域の像と、を含み、且つ、ズレが補正された1つの画像を、画像処理部は生成してもよい(図6参照)。
また、第5実施例における偏向部353が配置された状態で、1つの横断方向へ測定光が走査される場合、図7に示すように、隅角領域と眼底の断層像が、1回のBスキャンで取得され得る。
OCT光学系の測定光(撮影光)が、隅角の角度分割線に沿うようにして、隅角領域に照射されることによって、隅角が感度良く撮影される。
この場合において、OCT光学系は、偏光OCTであってもよい。偏光OCTの場合、本装置1は、隅角における偏光特性を示す偏光特性データを取得可能である。偏光特性データは、偏光特性に関する解析結果であってもよく、例えば、隅角領域の複屈折性に関する情報(複屈折情報)、隅角領域の偏光一様性(DOPU)に関する情報、隅角領域の偏光軸回転(Axis-Orientation)に関する情報、の少なくともいずれかであってもよい。なお、これらの情報の算出方法については、当業者に周知の技術を採用できるので説明を省略する。
偏光特性データに基づいて、屈折性、偏光一様性、偏光軸回転、等の各種偏光特性の1つ以上において、隅角の他の部位と異なる性質を持つ組織が、特徴部として検出可能である。例えば、線維柱帯そのもの、色素沈着部、シュレム管等が検出されてもよい。また、更には、被検眼に存在する人工物が、特徴物として偏光特性データに基づいて検出されてもよい。人工物としては、例えば、緑内障インプラント等の生体埋植装置であってもよい。
OCT光学系の測定光(撮影光)が、隅角の角度分割線に沿うようにして、隅角領域に照射されることによって感度良く撮影でき、偏光特性データを、良好に得ることができる。
更に、このとき、本装置1は、OCTと撮影範囲(換言すれば、撮影光の照射範囲)が同一な、正面撮影光学系を有してもよい。正面撮影光学系は、対物光学系を介して、OCTと同一の範囲に撮影光を照射し、その範囲の正面画像を撮影する。正面撮影光学系は、カラー画像による正面画像を撮影可能であってもよい。
この場合、隅角については、カラー画像と、偏光OCTによる撮影結果とによって、特徴部において対応づけることができる。従って、線維柱帯の色素沈着等の房水の経路の状態等を、多角的に把握できるようになるので、緑内障診断おいて有意義である。
<変形例>
以上、実施形態に基づいて説明を行ったが、本開示は種々の変形を許容し得る。
例えば、上記各実施例において、眼科撮影装置1は、走査によって撮影範囲へ撮影光を照射するスキャン型の装置であったが、必ずしもこれに限られるものではない。眼底カメラのように光源からの撮影光を、撮影範囲の各位置に対して同時に照射する装置に対しても、本開示は適用され得る。
また、上記実施形態では、第2撮影光の通過位置上に、偏向部が配置されることで、第2撮影光の主光線が偏向された。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、第2撮影光の主光線の向きを変えずに、視度のみを変更する光学部材が、偏向部に代えて、又は偏向部と共に、配置されてもよい。図8の例では、光路長差を調整するために、リング状3つの反射部材が、対物レンズ40と光スキャナ部25との間に配置されている。
1 眼科撮影装置
2 投光光学系
3 受光光学系
5 偏向部
25 受光素子
40 対物レンズ
100 制御部
E 被検眼

Claims (13)

  1. 光源からの撮影光を、対物光学系を介して被検眼へ照射する照射光学系と、
    前記被検眼からの前記撮影光の戻り光を受光する受光素子を有する受光光学系と、
    前記受光素子からの受光信号に基づいて前記被検眼の画像を撮影する画像取得部と、を備える眼科撮影装置であって、
    前記対物光学系は、前記照射光学系の中心領域を通過して前記対物光学系へ入射する前記撮影光である第1撮影光と、前記中心領域に対して前記照射光学系の光軸から離れた周縁領域を通過して前記対物光学系へ入射する前記撮影光である第2撮影光と、のうち、前記第2撮影光のみを偏向して前記被検眼へ導く偏向部を、前記第2撮影光の通過範囲に有する、眼科撮影装置。
  2. 前記偏向部は、前記第2撮影光を少なくとも1回反射することによって偏向する、請求項1記載の眼科撮影装置。
  3. 前記偏向部は、非点収差を相殺するように複数回反射することによって偏向する、請求項2記載の眼科撮影装置。
  4. 前記偏向部は、前記光軸を対称軸とする曲面を、前記第2撮影光の反射面として有する、請求項2又は3記載の眼科撮影装置。
  5. 前記偏向部は、透明材料で形成され、且つ、スプリッタコートされた光学面によって、前記第2撮影光を一部反射し、一部透過するものであり、前記光学面を透過した前記第2撮影光と、反射された前記第2撮影光と、を被検眼において互いに異なる位置へ導く、
    請求項1から4のいずれかに記載の眼科撮影装置。
    前記第2撮影光の
  6. 前記偏向部は、前記撮影光学系に対して挿脱可能である請求項1から5のいずれかに記載の眼科撮影装置。
  7. 前記偏向部は、着脱可能なアタッチメントユニットに含まれており、着脱によって前記撮影光学系に対して挿脱される請求項6記載の眼科撮影装置。
  8. 前記アタッチメントユニットの着脱に伴って、前記被検眼上で前記撮影光が照射される領域が切換る、請求項7記載の眼科撮影装置。
  9. 前記偏向部は、前記第1撮影光が照射される前記被検眼上の領域とは連続する領域へ、前記第2撮影光を導く、請求項1から8のいずれかに記載の眼科撮影装置。
  10. 前記画像取得部は、前記第1撮影光の戻り光に基づく前記被検眼の画像である第1画像と、前記第2撮影光の戻り光に基づく前記被検眼の画像である第2画像と、を取得し、
    更に、前記第1画像と、前記第2画像と、の少なくとも一方に、前記偏向部の有無による撮影条件の違いを補正する補正処理を行い、補正処理後の第1画像と第2画像とを合成する画像処理部を更に有する請求項9記載の眼科撮影装置。
  11. 前記偏向部は、前記第1撮影光が照射される前記被検眼上の領域とは不連続な領域へ、前記第2撮影光を導く、請求項1から8のいずれかに記載の眼科撮影装置。
  12. 互いに不連続な領域である、前記第1撮影光が照射される領域と、前記第2撮影光が照射される領域とのうち、一方は前眼部の隅角領域である請求項11記載の眼科撮影装置。
  13. 前記偏向部は、前記第2撮影光を、前記隅角の角度分割線に沿うようにして、前記隅角領域へ照射する請求項12記載の眼科撮影装置。
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