JP2019097539A - ソーセージ竿掛装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】竿を移送する機構が簡単で、装置を安価に実現できるソーセージ竿掛装置を提供する。【解決手段】本発明に係るソーセージ竿掛装置では、フック1として、略水平方向の軸回りに回転するフック部を有するものを用い、当該フック部に連鎖状ソーセージSを、ループを形成するように吊り下げる機能と、吊り下げられた連鎖状ソーセージSをループに挿通された竿Pに移し替える機能を持たせている。そして、片持ち状態の竿Pを、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSの方向に移送すると共に、竿の先端をソーセージのループに挿通させた状態で、竿Pを軸方向に移送しながら、フック1から竿Pへの連鎖状ソーセージSの移し替えを行っている。【選択図】図4

Description

本発明は、連鎖状ソーセージを竿にループ状に掛けるソーセージ竿掛装置に関する。
連鎖状ソーセージは、腸等の表皮で作成されたケーシングに一定間隔で設けられた結束部を介して複数のソーセージが鎖状に連なったものである。この連鎖状ソーセージを製造する装置では、食肉充填機によりケーシングに原料(ミンチ肉等)を詰め、所定間隔毎にねじることにより連鎖状ソーセージを作成し、それをスモーク(加熱燻煙)用の竿にループ状に掛けている。
そして、別途、竿の引掛け部が多数備えられた台車を用意し、作業者の手作業により、ソーセージを掛けた竿を台車の引掛け部に順次引掛けた後、台車をスモーク室に移動させてソーセージのスモークを行っている。
上述の一連の作業のうち、連鎖状ソーセージをスモーク用の竿に掛ける作業は、これまで人手により行われていたが、作業者を確保する必要があるのは勿論のこと、作業性が悪く、スモーク作業の効率を低下させる原因となっていた。
このため、連鎖状ソーセージを竿に掛ける作業を、自動的にかつ高速で行うソーセージ竿掛装置が開発され、実用に供されている。
例えば、特許文献1に記載のソーセージ竿掛装置では、無端の循環体であるエンドレスチェーンに所定の間隔で取り付けられたフックを用いて連鎖状ソーセージのループを形成し、そのループの中に竿を挿通して竿掛けを行っている。
上述したソーセージ竿掛装置では、第2の無端の循環体を用いて竿を支持する専用の機構を設け、その機構によって支持された竿に、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージを移し替えているため、竿掛装置の構造が複雑となり、コストアップの原因ともなっていた。
これに対し、片持ち状態の竿を水平方向に移送し、その竿に連鎖状ソーセージを掛ける方式のソーセージ竿掛装置が提案されている(特許文献2、3参照)。この方式では、片持ち状態の竿を水平方向に移送するだけで一竿分の連鎖状ソーセージを竿に掛けることができるため、竿掛装置の構造が単純化し、装置を安価に実現できる。
特開2006−197935号公報 特開2002−142663号公報 特開2016−86726号公報
例えば特許文献2に記載のソーセージ竿掛装置では、水平に保持された竿を、竿送給機構を用いて水平方向に移送し、竿の移送に合わせて連鎖状ソーセージを折り畳むようにして竿に掛けている。
特許文献2に記載の竿掛装置は、竿送給機構を簡単な構成で実現できるが、ソーセージを左右に振りながら竿に掛ける機構が必要となるため、構造が複雑となる。更に、連鎖状ソーセージが竿にループ状に掛けられていないため、作業者が竿を持ち運ぶ際にソーセージが竿から落下する恐れがあり、片持ち方式の利点を十分生かせない。
一方、特許文献3に記載のソーセージ竿掛装置は、竿支持構造によって片持ち状態で支持された竿を、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージのループに挿通するように構成されており、比較的簡単な構成により竿を水平方向に移送している。
その反面、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージを竿に移し替える際、竿を上昇させて各フックからソーセージを外している。このような方式を採用した場合、竿を水平方向に移送する機構とは別に竿を垂直方向に移送する機構が必要になり、竿掛装置の構造が複雑となる
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、片持ち状態の竿を水平方向に移送するだけで、フックに吊り下げられた一竿分の連鎖状ソーセージを竿に移し替えることができるソーセージ竿掛装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係るソーセージ竿掛装置は、
第1の回転軸と第2の回転軸の回りに掛け渡されて循環移動する無端の循環体と、
略水平方向の軸回りに回転するフック部を有し、前記無端循環体に一定の間隔で取り付けられ、個々のソーセージが結束部を介して連結された連鎖状ソーセージを、前記フック部にループを形成するように掛け、かつ前記フック部を回転させることにより、当該フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを、前記ループに挿通された竿に移し替えることが可能な複数のフックと、
前記竿を片持ち状態で把持する竿把持手段と、
当該竿把持手段に把持された竿を、当該竿の軸線方向に移送し、前記複数のフックに吊り下げられた連鎖状ソーセージの各ループに挿通する竿移送手段と、
前記フックの移動経路に沿って設置され、前記フックとの連係動作により前記フック部を回転させて、当該フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを前記竿に移し替える移し替え実行手段と、を備え、
前記無端循環体により一定のピッチで移送されるフックの移動に合わせて、前記連鎖状ソーセージのループに挿通された竿を、前記竿移送手段によってフックの移送方向に移送すると共に、前記移し替え実行手段を用いて前記フックに吊り下げられた一竿分の連鎖状ソーセージを前記竿に移し替えることを特徴とする。
ここで、前記フックの好ましい形態は、
連結プレートを介して前記無端循環体に取り付けられたフック本体と、
前記フック部が一方の端に取り付けられ、前記フック本体に回転可能な状態で支持されたロッドと、
前記フック部の端部近傍に取り付けられ、前記フック部に掛けられたソーセージを、鉛直方向に対して角度を保った状態に保持するサポート部と、
前記フック本体に取り付けられ、ソーセージ製造装置から送り出された連鎖状ソーセージを前記フック部に案内するガイド部と、
前記ロッドの他方の端に取り付けられ、当該ロッドの回転軸と直交する面内で旋回するアームと、
当該アームの先端近傍に取り付けられ、当該アームの旋回面と平行な面内で回転可能なローラと、を備え、
前記移し替え実行手段によって前記アームを旋回させることにより、前記フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを前記竿に移し替えることである。
また前記移し替え実行手段の好ましい形態は、前記フックのローラが係合し、かつ上下方向に変位する案内溝が形成されたカム部材で構成されることであり、更には、前記カム部材を水平方向に移動させる移動機構を備えていることである。
また前記竿把持手段の好ましい形態は、
前記竿供給手段から引き渡された竿の一方の端を載置する凹部が形成された竿載置部材と、
軸を中心に回転可能で、前記竿載置部材に載置された竿を上方から押し付け、前記竿載置部材と共に竿を把持する竿把持部材と、
前記竿載置部材および竿把持部材を支持し、かつ前記竿把持部材を回転させるアクチュエータが収容された筐体とで構成されることである。
また前記竿移送手段の好ましい形態は、
水平方向に設置されたレールと、
当該レールに摺動自在に支持された第1のスライダと、
当該第1のスライダに取り付けられ、端部に前記竿把持手段が取り付けられた第1のブラケットと、
前記レールと平行に配置され、両端が一対の第1のタイミングプーリに巻回された第1のタイミングベルトと、
当該一対の第1のタイミングプーリの一方を回転させる第1のモータと、
前記第1のブラケットに取り付けられ、前記第1のタイミングベルトを把持する第1の接続部材とで構成されることである。
本発明に係るソーセージ竿掛装置の好ましい形態は、前記竿把持手段に把持された竿の中間部を支持する竿サポート手段を更に備え、
当該竿サポート手段は、
前記竿移送手段のレールに摺動自在に支持された第2のスライダと、
当該第2のスライダに取り付けられた第2のブラケットと、
当該第2のブラケットの先端近傍に取り付けられたロータリーアクチュエータと、
当該ロータリーアクチュエータの回転軸に取り付けられ、前記竿を支持する凹部が形成された竿サポートアームと、
前記竿移送手段のレールと平行に配置され、両端が一対の第2のタイミングプーリに巻回された第2のタイミングベルトと、
前記一対の第2のタイミングプーリの一方を回転させる第2のモータと、
前記第2のブラケットに取り付けられ、前記第2のタイミングベルトを把持する第2の接続部材とで構成されることである。
本発明に係るソーセージ竿掛装置の好ましい形態は、複数の竿が保管された場所から1本の竿を取り出して前記竿把持手段に供給する竿供給手段を更に備え、
当該竿供給手段は、
竿の保管場所から1本の竿を分離して取り出す一対の竿分離部材と、
分離された前記竿の移送をガイドする一対のガイド部材と、
前記移送された竿を収容する凹部を有し、軸を中心に旋回する一対の竿転送アームとで構成され、
前記一対の竿転送アームを旋回させて、前記凹部に収容された竿を前記竿把持手段に引き渡すことである。
また前記竿分離部材の上流側に配置された竿整列部材を更に備え、当該竿整列部材は、前記竿が前記竿分離部材に円滑に運ばれるよう竿を整列させることである。
本発明に係るソーセージ竿掛装置の好ましい形態は、連鎖状ソーセージが吊り下げられ、かつ一方の端が前記竿把持手段の竿載置部材に支持され、中間部が前記竿サポート手段の竿サポートアームに支持された竿を、竿載置台に排出する竿排出手段を更に備え、
当該竿排出手段は、軸を中心に旋回し、前記竿載置部材および竿サポートアームに支持された竿を、下方から押し上げて前記竿載置部材および竿サポートアームの各凹部から取り出す一対の竿排出アームを有することである。
本発明に係るソーセージ竿掛装置では、片持ち状態の竿を、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージの方向に移送すると共に、竿の先端をソーセージのループに挿通させた状態でフックから竿へソーセージの移し替えを行っている。従って、片持ち状態の竿を水平に保持すると共に、竿の軸線方向に移送するだけで良いため、竿を移送する機構が簡単になり、装置を安価に実現できる。
本発明の実施の形態に係るソーセージ竿掛装置を上方から見下ろした状態を示す平面図である。 チェーンに取り付けられたフックの側面図である。 チェーンに取り付けられたフックの平面図である。 フックの基本的な動作を説明する正面図である。 竿掛けの工程Aの実行に供されるスプロケット近傍の構成を示す平面図である。 複数のフックに連鎖状ソーセージが吊り下げられた状態を示す正面図である。 竿供給手段、竿把持手段および竿移送手段の構成を示す一部断面側面図である。 竿把持手段、竿移送手段、竿サポート手段および移し替え実行手段の構成を示す正面図である。 竿サポート手段の構成を示す一部断面側面図である。 移し替え実行手段の構成を示す正面図である。 移し替え実行手段の構成を示す一部断面側面図である。 フックから竿への移し替えのタイミングを説明する概略平面図(その1)である。 フックから竿への移し替えのタイミングを説明する概略平面図(その2)である。 フックから竿への移し替えの動作を説明する正面図(その1)である。 フックから竿への移し替えの動作を説明する正面図(その2)である。 図14(b)の右側部分を拡大して示した正面図である。 竿排出手段の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るソーセージ竿掛装置について、図面を参照して説明する。
<ソーセージ竿掛装置の概略構成と竿掛けの工程>
図1に、本実施の形態にかかるソーセージ竿掛装置を上方から見下ろした状態を示す。図1は、竿掛けの各工程とそれが実行される領域との関係を説明することを目的としているため、各工程を実行する手段の大半は省略している。これらの手段については、竿掛けの各工程を説明する際に、図面を参照して説明する。
ソーセージ竿掛装置100は、長尺状の基台20の上に設置された3つのスプロケット22、23、24に掛け渡された無端の循環体であるコンベアチェーン(以降、単に「チェーン」という)21に、連鎖状のソーセージSを吊り下げるフック1が複数個一定のピッチで取り付けられたものである。
スプロケット22は支柱25を介して、またスプロケット23は支柱26を介して基台20に支持されている。支柱25にはスプロケット22の回転軸が収容され、支柱26にはスプロケット23の回転軸が収容されている。また、基台20の下方には、スプロケット22を回転駆動するモータおよび竿掛装置の動作を制御する制御ボックスを収容した筐体27が設置されている。
スプロケット24は、テンション調節部材28を介して基台20に支持されている。テンション調節部材28は、チェーン21のテンションを一定の値に保持して、チェーンのたるみを防止している。
チェーン21、スプロケット22、23、24および図示しないモータでフック移送手段2を構成しており、チェーン21は、筐体27に収容されたモータ(図示せず)によってスプロケット22を回転させることより、スプロケット22と23の間を間歇的に移動する。
実際のソーセージ竿掛装置100では、チェーン21に100個以上のフック1が取り付けられているが、図1では煩雑さを避けるため一部のフックのみを表示し、他の部分は省略している。以後の図面においても同様である。
ソーセージ竿掛装置1における竿掛け作業は、以下のA〜Fの6つの工程に分かれており、図1に示すように、フック1がチェーン21の軌道に沿って紙面に向かって時計回りに一周する間に、A〜Fの符号で示された領域において、以下の各工程が実行される。
A:連鎖状ソーセージSのフック1への吊り下げ
B:連鎖状ソーセージSが吊り下げられたフック1の移送
C:保管場所からの竿Pの取り出しと移送
D:連鎖状ソーセージSのフック1から竿Pへの移し替え
E:連鎖状ソーセージSが掛けられた竿Pの排出
F:空フック1の移送
以降、便宜的に、図1に符号Aで示された領域を領域Aという。同様に、符号B、C・E、DおよびFで示された領域を、それぞれ領域B、領域C・E、領域Dおよび領域Fという。
上述の各工程について簡単に説明すると、工程Aにおいては、フック移送手段2を用いて、フック1をスプロケット23の周囲を旋回するように移送し、隣接するソーセージ製造装置200から送り出された連鎖状ソーセージSを、フック1のフック部13(図2参照)に吊り下げる。
工程Bにおいては、1本の竿Pに掛けられる長さの連鎖状ソーセージSが吊り下げられた一群のフック1を、フック移送手段2を用いて竿掛けを行う領域Dまで移送する。
工程Cにおいては、フック移送手段2に隣接する位置に設置された竿供給手段4を用いて、竿の保管場所から1本の竿Pを取り出した後、竿移送手段6の下方に設けられた竿把持手段5(図7参照)に供給する。
工程Dにおいては、竿把持手段5によって一方の端が把持された片持ち状態の竿Pを、竿移送手段6(図8参照)を用いて竿Pの軸心方向に移送し、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージ9のループに挿通すると共に、フック1の移送に合わせて竿Pを移送する。それと同時に、移し替え実行手段8(図8参照)を用いて一竿分の連鎖状ソーセージSをフック1から竿Pに移し替える。
工程Eにおいては、一竿分の連鎖状ソーセージSが掛けられた竿Pを、初期の位置に戻すと共に、竿排出手段9(図17参照)を用いて竿載置台91に排出する。
工程Fにおいては、連鎖状ソーセージSが取り外された空のフック1を、フック移送手段2を用いて領域Aまで移送する。
なお、領域Aと領域Bとの接続部分には作業者Mが控えており、自動化できない作業や突発的に発生する作業を行う。具体的には、作業者Mは、食肉充填機を含むソーセージ製造装置200へのケーシングの供給や連鎖状ソーセージSの充填開始操作を行う。また作業者Mは、連鎖状ソーセージSがフック1に吊り下げられた後、必要に応じてソーセージの端末処理を行う。
基台20上に支柱111を介して設置された操作盤110(二点鎖線で表示)には、タッチパネル式ディスプレイと操作ボタンが備えられている。上述したフック移送手段2や竿移送手段6等の速度やタイミングの設定は、作業者Mが操作盤110のタッチパネルやボタンを操作して、筐体27内に設置された制御ボックスに信号を送ることにより行われる。また移送手段2、6等の動作状態は、操作盤110のディスプレイに表示される。
移送手段2、6等の駆動は、モータやエアーシリンダ等のアクチュエータによって行われるが、図では、煩雑さを避けるため、一部を除いてアクチュエータは表示しない。同様に、移送手段2、6等を駆動するアクチュエータや、筐体27内の制御ボックスと操作盤110の間は、電力供給用および信号伝送用のケーブルで接続されているが、これらについても図面には表示しない。
<フックの構成と機能>
次に、図2〜図4を参照してフック1の構成と機能を説明する。図2は、チェーン21に取り付けられたフック1を側面から見た図、図3は、同じく上面から見た図である。また図4は、フック1を正面から見た図で、フック1の基本的な動作を説明するために用いる。
個々のフック1は、略水平方向の軸回りに回転するフック部を有しており、当該フック部は、連鎖状ソーセージSを、ループを形成するように吊り下げことができる機能と、吊り下げられた連鎖状ソーセージSをループに挿通された竿Pに移し替えることができる機能を実現している。
本発明では、上述の機能を備えたフックを用い、片持ち状態の竿Pの先端を連鎖状ソーセージSのループに挿通させた状態で、竿Pを軸方向に移送しながらフック1から竿Pへのソーセージの移し替えを行っている。
前述したように、フック1はチェーン21に一定の間隔で取り付けられており、チェーン21が間歇的に移動することによって移送される。また図1に示したように、フック1は、3つのスプロケット22、23、24に規制されて水平方向に移動しながら、竿掛けの各工程の実行に供される。なお、フック1の各部の材料には、錆に強いステンレスや合成樹脂が用いられる。
フック1は、フック本体11、ロッド12、フック部13、サポート部14、ガイド部15、アーム16およびローラ17を備えている。
ロストワックス法で製造された直方体状のフック本体11の下部には、略水平方向に孔が開けられ、その孔に棒状のロッド12が回転可能な状態で取り付けられている。ロッド12の前端部には、長方形状の平板で形成され、先端が略直角に折り曲げられたフック部13が取り付けられ、後端部にはアーム16が取り付けられている。
更に、フック部13の折り曲げられた前端部には、平板状のサポート部14が斜め前方に突き出すように取り付けられている。またフック部13のうちロッド12との接続部には、フック部13の移動を規制する円盤状のフランジ131が形成されている。更にフック部13の前端部には、フック部13に吊り下げられた連鎖状ソーセージSの移動を規制する移動規制ピン132が、フック部13の回転軸と直交する方向に形成されている。
フック部13は、連鎖状ソーセージSを吊り下げるために用いられる。図2および図3に二点鎖線で示すように、連鎖状ソーセージSは、結束部がフック部13とサポート部14との間に掛かった状態で吊り下げられる。
サポート部14は、図2に示すように、フック部13に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを、鉛直方向に対して角度を保った状態で保持して、フック部13の回転軸と直交する方向にループを形成するために用いられる。またフック部13の移動規制ピン132が、ソーセージSの結束部が後方に移動するのを防止している。
フック本体1の前部上方には、フック本体11と一体で作製された平板状のガイド部15が取り付けられている。ガイド部15は、ソーセージ製造装置200の送り出し口に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを、フック部13に案内するために用いられる。
図2および図3に破線で示したように、ガイド部15は、周辺部が肉厚の略直角三角形の板を、鉛直方向に対して若干傾いた状態でフック本体11に取り付けたもので、ガイド部15の前端部には、移動規制ピン132が収容される薄肉部が形成されている。
フック本体11の上部は、アタッチメント211を介してチェーン21に取り付けられている。アタッチメント211は、チェーン21の側面に平板状の突起を形成したもので、突起の先端はボルトによってフック本体11に固定されている。フック1は、アタッチメント211によってチェーン21と一体となって移動する。
フック本体11の下方には、潤滑性のある樹脂で作製されたレール状の平滑部材31が設置されている。図示しないが、平滑部材31は基台20に固定されており、フック1がチェーン21によって水平方向に移送される際、フック本体11は平滑部材31の上を滑りながら移動する。
ロッド12の後端部に取り付けられたアーム16は、ロッド12の軸と直交する方向に延び、先端にはローラ17が取り付けられている。アーム16およびローラ17は、それぞれロッド12の軸と直交する面内で旋回可能および回転可能である。
次に、図4を参照して、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを、竿把持手段5(図7参照)に把持された竿Pに移し変えるときの動作を説明する。図4では省略しているが、フック本体11は平滑部材31の上を滑りながら移動するため、鉛直方向の位置は変わらない。
フック部13は、外部から力が加わっていない状態では、サポート部14の重さおよびフック部13に架けられた連鎖状ソーセージSの重さのため時計方向に回転し、そのままではフック部13に掛けられた連鎖状ソーセージSがフック1から落下してしまう。
そこで、図2に示すように、フック1の移送方向に一対のローラガイド部材32および33を配置し、その間に形成された案内溝G1にローラ17を係合させることにより、フック部13の位置を保持している。
図4(a)に示すように、フック1がフック移送手段2によって水平方向に移送されるとき、案内溝G1が高い位置にあるために、サポート部14は斜め上方を向いた状態になり、連鎖状ソーセージSがフック1から落下することはない。
一方、後述するように、竿掛けの工程Dを行う領域には、移し替え実行手段8(図8参照)が設置されており、連鎖状ソーセージSをフック1から竿Pに移し替える箇所では、ローラ17が係合する案内溝が斜め下方に傾斜している。
具体的には、図4(b)に示すように、連鎖状ソーセージSを竿把持手段5に把持された竿Pに移し替えるときには、案内溝G3が斜め下方に傾斜している。このため、フック1の移送に伴ってサポート部14が時計回りに回転して斜め下を向いた状態となり、連鎖状ソーセージSの結合部がサポート部14の斜面を滑って竿Pまで落下する。
このように、フック1と移し替え実行手段8の案内溝G1、G3との連携動作により、フック1から竿Pへの連鎖状ソーセージSの移し替えが行われる。移し替え実行手段8については、後に図面を参照して詳述する。
なお、フック1の各部の構造は、図2〜図4に示したものに限定されない。同様の機能を実現できるものであれば、他の構造を採用してもよい。
<竿掛けの各工程の説明>
次に、前述の図1および図5〜図17を参照して、ソーセージ竿掛装置1における竿掛けの各工程を説明する。なお、図5〜図17においては、煩雑さを避けるために、原則として、対象となる工程に関連した部材だけを表示し、それ以外の部材については省略している。
最初に、図1および図5を参照して、連鎖状ソーセージSをフック1に吊り下げる工程Aについて説明する。図5に、工程Aの実行に供されるスプロケット23近傍の構成を示す。
竿掛け作業が終了した空のフック1は、フック移送手段2により、スプロケット22と23の間を右方向に移送され、スプロケット23に到達する。案内溝G1は、スプロケット22の下流側には設けられていないため、領域Aに到達した時点では、サポート部14は、自重により斜め下方を向いた状態(図4(b)参照)に保持される。
図示しないが、スプロケット23の支柱26の下部側面には、図4(b)とは逆に、下方から上方に向かうように案内溝が形成されている。このため、フック1の移動に伴ない、案内溝に係合したローラ17によって、サポート部14が斜め下方を向いた状態(図4(b)参照)から斜め上方を向いた状態(図4(a)参照)に変わる。
この状態において、スプロケット23が時計回りに回転し、図中白抜きの矢印で示すように、フック1が、ソーセージ製造装置200から送り出された連鎖状ソーセージSが吊り下げられた位置まで移送される。その後、ソーセージ製造装置200によるソーセージの送り出しと同期してチェーン21を移送すると、連鎖状ソーセージSの結束部がフック部13にかかり、ソーセージの吊り下げが開始される。
ソーセージ製造装置200によるソーセージの送り出し速度に対してフック1の移送速度を調節すると、例えばソーセージ製造装置200の送り出し口から吊り下げられた連鎖状ソーセージSの5つ目の結束部を、フック部13とサポート部14との間に掛けることができる。結果として、図5に示すように、隣接するフック1、1の間に4個のソーセージが吊り下げられた状態が実現される。
工程Aを終えた段階で、一竿分の連鎖状ソーセージSが吊り下げられたフック1の列がスプロケット23と22との間に形成される。作業者Mは、フック1に連鎖状ソーセージSが吊り下げられた後、必要に応じて端末処理を行う。その後、フック1の列は、連鎖状ソーセージSの竿Pへの移し変えが行われる領域Dまで移送される。
図1および図6を参照して、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを移送する工程Bについて説明する。図6は、フック移送手段2によって移送される複数のフック1に連鎖状ソーセージSが吊り下げられた状態を示している。図では、見易さを考慮して、フック1を移送するチェーン21およびフック本体11が載置される平滑部材31を省略している。
図6に示すように、各フック1の間に4個のソーセージが規則正しく吊り下げられている。また前述の図2に示したように、吊り下げられた4個のソーセージは、サポート部14によってループを形成するように左右に拡がり、吊り下げられたソーセージの間に、竿Pを挿通する十分な広さの空間が形成されている。
図1に示すように、領域Bのうち竿移送手段2によって移送されるフック1の下方には、板状の揺れ防止部材35が、支持部材を介して基台20に取り付けられており、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSが、移送の途中で揺れるのを防止している。フック1が間歇移送される際、連鎖状ソーセージSは大きく揺れるが、揺れ防止部材35に接触させることによって揺れを最小限に留め、竿の先端をソーセージのループに挿通する作業に支障が生じないようにしている。
次に、図7および図8を参照して、竿Pを保管場所から取り出して竿把持手段5に供給する工程Cについて説明する。
図7に、保管場所から竿Pを取り出し、フック把持手段5まで移送する竿供給手段4の構成を示す。前述の図1に示したように、竿供給手段4は、竿掛けが行われる領域Dに隣接して配置されている。
竿供給手段4は、竿ガイド部材41および42、竿整列部材43、竿分離部材44、竿姿勢保持部材45、竿検知部材46、ならびに竿転送アーム47で構成されている。これらの部材は、竿供給手段4の左右に、それぞれ一対配置されている。
竿ガイド部材41および42はステンレス製の棒を折り曲げたものである。竿ガイド部材41の上部は竿Pの保管場所を兼用しており、複数の竿Pを保管すると共に、取り出された1本の竿Pを竿転送アーム47まで移送する際のガイドの役割を果たしている。竿ガイド部材41の途中に配置された竿分離部材44は、竿Pの保管場所から1本の竿Pを分離して取り出すもので、円板の外周部に竿Pを収容する溝441が2個形成されている。
図示しないモータによって竿分離部材44が矢印方向に回転すると、保管場所に保管されている竿Pのうち一番下にある竿が竿分離部材44の溝441に入り込む。竿Pは、竿分離部材44の回転に伴って時計回りに移動した後、自重によって溝441から落下し、竿ガイド部材41および42に案内されて竿転送アーム47の凹部471に収容される。
竿転送アーム47の回転軸にはエアーシリンダ(図示せず)が連結されており、エアーシリンダが伸長すると、図中二点鎖線で示すように、竿転送アーム47は軸を中心として時計回りに旋回する。これに伴い、竿転送アーム47の凹部471に収容されていた竿Pの紙面手前側の端は、竿把持手段5の一部である竿載置部材52の凹部521に載置される。
一方、竿Pの紙面奥側の端は、後述する竿サポート手段7(図9参照)の竿サポートアーム74の凹部741に載置される。
なお、竿分離部材44の上方には竿検知部材46が設置されており、竿分離部材44の溝441に竿Pが収容されているか否かを検知する。検知結果は操作盤110のディスプレイに表示される。
竿分離部材44の上流側に配置された竿整列部材43は、竿Pが整列した状態で竿分離部材44の溝441に移送されるのを手助けするもので、円の一部が外側に突出した形状をしている。竿整列部材43は、竿分離部材44とは逆方向(半時計回り)に回転し、竿ガイド部材41と42の間で竿が詰まらないように、突出した部分で竿を常に攪拌している。
竿姿勢保持部材45は、竿分離部材44に形成された溝441の底とほぼ等しい直径の円板で構成され、竿分離部材44の回転軸48に取り付けられている。竿姿勢保持部材45は、竿分離部材44による竿の移送途中で竿Pが斜めになって竿転送アーム47への移送に支障が生じるのを防止している。
次に、図7ないし図16を参照して、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを竿把持手段5に把持された片持ち状態の竿Pに移し替える工程Dについて説明する。
工程Dは、本発明に係るソーセージ竿掛装置を実現する上で重要な工程であり、連鎖状ソーセージSをフック1から竿Pに移し替える構成として、従来の竿掛装置では採用されていない新規な構成を採用している。
前述したように、本発明では、それぞれのフック1は、略水平方向の軸回りに回転するフック部を有しており、当該フック部は、連鎖状ソーセージSを、ループを形成するように吊り下げることができる機能と、吊り下げられた連鎖状ソーセージSをループに挿通された竿Pに移し替えることができる機能を実現している。
そして、上述のフック1を用い、片持ち状態の竿Pの先端を連鎖状ソーセージSのループに挿通させた状態で、竿Pを軸方向に移送しながらフック1から竿Pへのソーセージの移し替えを行っている。
具体的には、片持ち状態の竿Pを、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSの方向に移送すると共に、竿の先端をソーセージのループに挿通させた状態で、竿Pを軸方向に移送しながら、フック1から竿Pへの連鎖状ソーセージSの移し替えを行っている。従って本発明では、片持ち状態の竿Pを水平に保持すると共に、竿の軸線方向に移送するだけで良いため、竿の移送機構が簡単になり、装置を安価に実現できる。
更に、本発明では、上述した構成に関連して、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージSを竿に移し替える位置を変えることにより、一竿分の連鎖状ソーセージSの竿掛けが終了した後、次の竿掛けが始まるまでの時間を短縮している。
上述したソーセージ竿掛装置では、フックに吊り下げられた連鎖状ソーセージSは一定のピッチで移送される。ソーセージの竿掛けが終了した竿Pは、竿移送手段6で竿排出手段9まで移送された後、竿載置台91に排出され、その後、竿把持手段5に把持された新たな竿Pが移し替え位置に到着する。
ソーセージを竿Pに移し替える位置を固定にした場合、新たな竿Pが到着するまでの間、連鎖状ソーセージSが吊り下げられたフック1が竿の移し替え位置に到着しないよう、フック1へのソーセージPの吊り下げを中止しなければならない。
竿掛けが終了した竿を竿排出手段9まで移送した後、新たな竿が竿掛けの位置に戻るまでに、フックにソーセージを吊り下げる時間(例えば0.5秒)の10倍近くかかる。ソーセージを竿Pに移し替える位置を固定にした場合、その間、ソーセージの供給を停止することになるため、ソーセージ製造装置200の能力を十分生かすことができない。
これに対し、本発明では、ソーセージを移し替える位置を可変とすることにより、ソーセージが吊り下げられた先頭のフックの位置にかかわらず、その位置から次の竿への移し替えを開始するようにしている。このため、複数の竿に吊り下げるソーセージが、途切れなく供給される場合でも、連続して竿掛けを行うことができる。
図7、図8および図9を参照して、工程Dを実現する手段のうち、竿Pを片持ち状態で把持する竿把持手段5、竿把持手段5に把持された竿Pを、竿の軸線方向に移送する竿移送手段6および片持ち状態の竿Pをサポートする竿サポート手段7について説明する。
図7の右側に、竿把持手段5の外観および竿移送手段6の断面を示す。図8は、竿把持手段5、竿移送手段6および竿サポート手段7の配置を示した図で、図1に示したソーセージ竿掛装置100のうち、領域C・EおよびDを正面から見た図である。また図9は、竿サポート手段7を側面から見た図である。なお、図8は、これら各手段の配置を説明するものであるため、フック1や竿Pに連鎖状ソーセージSが吊り下げられる前の状態を示している。
竿移送手段6は、竿供給手段4の前方、かつチェーン21によって移送されるフック1の上方に設置されている。また竿把持手段5および竿サポート手段7は、竿移送手段6の下方に設置され、かつ図8に示すように、竿把持手段5は紙面に向かって左側に配置され、竿サポート手段7は右側に配置されている。
以下、竿把持手段5について説明する。竿把持手段5は、竿Pの左側端部を把持するもので、図7に示すように、竿移送手段6のブラケット64の下端に取り付けられた筐体51、筐体51に取り付けられた竿載置部材52および竿把持部材53で構成されている。図示しないが、筐体51内には、竿把持部材53を回転させるアクチュエータが収容されている。
上述したように、竿転送アーム47の旋回に伴い、竿Pの一方の端は竿転送アーム47の凹部471から竿載置部材52の凹部521に移し替えられ、他方の端は竿サポートアーム74の凹部741に移し替えられる。その後、図7に二点鎖線で示すように、竿把持部材53を反時計回りに回転させ、竿載置部材52とで竿Pの一方の端を把持する。これにより竿Pは、竿把持手段5によって片持ち状態で把持される。またこの時点で、竿サポートアーム74による竿Pの他方の端の支持は解除される。
次に、竿移送手段6について説明する。図7および図8に示すように、竿移送手段6は、筐体60、ブラケット61、64、レール62、スライダ63、タイミングベルト65、タイミングプーリ66aおよび66b、ならびに接続部材67で構成されている。
筐体60の底部には、長尺のブラケット61が図示しない金具によって固定され、ブラケット61の側面にレール62が取り付けられている。レール62には、レールに沿って摺動可能なスライダ63が取り付けられており、スライダ63の背面には、竿把持手段5の筐体51を支持するブラケット64が取り付けられている。
ブラケット64は、互いに直角に接続された4枚の金属板で作製され、最上部の板が締結部材によってスライダ63に接続され、同様に、最下部の板が筐体51に接続されている。
筐体60の下面には、ブラケット64の移動を妨げないようにスリットが形成されている。また筐体60の内部空間には、レール62と平行に無端のタイミングベルト65が配置されており、両端は一対のタイミングプーリ66a、66bに巻回されている(図8参照)。図示しないが、一方のタイミングプーリ66bの回転軸にはモータが取り付けられており、モータの回転により、タイミングベルト65は、レール61と平行な方向に移動する。
図7に示すように、ブラケット64の頭部には、タイミングベルト65を把持する接続部材67が取り付けられており、接続部材67でタイミングベルト65を上下から挟んでいるため、ブラケット64およびスライダ63は、タイミングベルト65の移動に伴い、レール62に沿って水平方向に移動する。
従って、竿載置部材52および竿把持部材53によって一方の端が把持された片持ち状態の竿Pは、図示しないモータが回転してタイミングベルト65が移動すると、その移動に伴って竿の軸線方向(すなわち水平方向)に移送される。
図8に示すように、略直方体形状の中空の筐体60の下面の前後左右に脚部68が取り付けられている。また筐体60の下面には、若干の傾きを持って排水路69が取り付けられており、竿移送手段6を洗浄した際の排水が、筐体60内に溜まらないような構成となっている。
次に、図8および図9を参照して、竿サポート手段7について説明する。竿サポート手段7は、上述の工程Dにおいて、片持ち状態の竿Pにフック1から連鎖状ソーセージSが移し替えられたときに、ソーセージの重さで竿Pが曲がってソーセージが竿Pから落下するのを防止するために用いられる。
竿サポート手段7は、竿移送手段6と類似の構造を有し、共用のレール62と、これに摺動自在に取り付けられたスライダ71、スライダ71の背面に取り付けられたブラケット72、ブラケット72の先端に取り付けられたロータリーアクチュエータ(以降、単に「アクチュエータ」という)73、アクチュエータ73の回転軸に取り付けられた竿サポートアーム74で構成されている。
図9に示すように、ブラケット72の先端に取り付けられたアクチュエータ73の回転軸には、先端が上方に折れ曲がった竿サポートアーム74が取り付けられている。竿サポートアーム74は、通常、下方に垂れ下がった状態にあるが、竿Pを支持するときは、図中、二点鎖線で示すように、時計回りに旋回して凹部741で竿Pの中間部を支持し、ソーセージの重さで竿Pが曲がるのを防止する。
アクチュエータ73への圧縮空気の供給方向を変えると、竿サポートアーム74は、図9の実線および二点鎖線で示すいずれかの位置に保持される。
竿サポート手段7を水平方向に移送する機構は、竿移送手段6のそれと変わらない。スライダ71の背面には、アクチュエータ73を支持するブラケット72が取り付けられている。筐体60の内部空間には、レール62と平行に無端のタイミングベルト78が配置されており、両端は一対のタイミングプーリ76a、76bに巻回されている(図8参照)。
図示しないが、一方のタイミングプーリ76bの回転軸77にはモータが取り付けられており、モータの回転によりタイミングベルト78は、レール62と平行な方向に移動する。
タイミングプーリ66aと66b、76aと76bが設置された位置は、図8に示すように水平方向にずれ、また図7および図9に示すように前後方向にずれている。更に、竿サポート手段7は常に竿把持手段5の右側に位置するよう制御されるため、両者が衝突することはない。
なお、タイミングプーリ66bおよび76bを回転させるモータの制御、ならびに竿サポートアーム74の回転制御は、前述した制御ボックスからの信号によって行なわれる。
次に、図10および図11を参照して、工程Dを実現する手段のうち、移し替え実行手段8の構成と機能を説明する。移し替え実行手段8は、フック1との連携動作によってフック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSを竿Pに移し替えるものである。
図10は、フック移送手段2と移し替え実行手段8との相互の位置関係を示す正面図、図11は、その一部断面側面図である。移し替え実行手段8は、フック移送手段2の下方に、かつフック1の移動経路に沿って配置されている。
移し替え実行手段8は、カム部材81、ポスト82、レール83、86、スライダ85、タイミングベルト87、タイミングプーリ88a、88b、ならびに接続部材89で構成されている。
基台20上に設置された直方体状の筐体38の上面にポスト82を介して長尺のレール83が取り付けられ、レール83の上部には、カム部材81の下面に形成された溝が係合している。図10に示すように、カム部材81は長尺の部材片81aと、その先端に固定された矩形の部材片81bで構成され、部材片81aと81bの間にフック1のローラ17が係合する案内溝G3が形成されている。
案内溝G3は左下方に向かって傾斜しており、その右端は、カム部材81と前述のローラガイド部材32によって形成された直線状の案内溝G2に連結され、更に、案内溝G2は、ローラガイド部材32および33によって形成された案内溝G1に連結されている(図2参照)。従って、フック移送手段2によって左方向に移送されるフック1は、ローラ17が係合する案内溝の位置によってフック部13およびサポート部14の傾きが変化する。
案内溝G1は、支柱34に固定されたローラガイド部材32および33によって形成され、また案内溝G2は、ローラガイド部材32とカム部材の部材片81aによって形成されているため、上下方向に変位することはない。これに対し、案内溝G3はカム部材の部材片81aと81bによって形成されており、上下方向に変位している。
前述の図4で説明したように、案内溝G1およびG2のように溝が高い位置にあるときは、連鎖状ソーセージSがフック1から落下することはない。これに対し、フック1が、案内溝G3が形成された位置を通過するとき、フック部13およびサポート部14が時計回りに回転し、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSが下方に落下して竿Pに移し替えられる。
次に、カム部材81を水平方向に移動させる機構について説明する。筐体38の上面には、ポスト82を介して長尺のレール83が固定され、カム部材81の下面に形成された溝に係合している。
一方、筐体36の内部空間には、ブラケット37を介してレール86が水平方向に取り付けられている。レール86には、レールに沿って摺動可能なスライダ85が取り付けられており、スライダ85の背面には、カム部材81を支持するブラケット84が取り付けられている。
ブラケット84は、互いに直角に接続された5枚の金属板で作製され、最上部の板がカム部材81の背面に接続され、最下部の板がスライダ85に接続されている。
筐体36の上面には、ブラケット84の移動を妨げないようにスリットが形成されている。また筐体36の内部空間には、レール86と平行に無端のタイミングベルト87が配置されており、両端は一対のタイミングプーリ88a、88bに巻回されている(図10参照)。
図示しないが、一方のタイミングプーリ88bの回転軸にはモータが取り付けられており、モータの回転により、タイミングベルト87は、レール86と平行な方向に移動する。
図11に示すように、ブラケット84の底部には、タイミングベルト87を把持する接続部材89が取り付けられており、接続部材89でタイミングベルト87を上下から挟んでいるため、ブラケット84およびカム部材81は、タイミングベルト87の移動に伴って水平方向に移動する。従って、カム部材81は、図示しないモータが回転してタイミングベルト87が移動すると、その移動に合わせてレール83上を水平方向に移動する。
図11において、ブラケット84を構成する最上部の板の前面に、金具を介してシリコン樹脂で作製された板状の回転サポート部材80が取り付けられている。この回転サポート部材80は、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えを円滑に行うために設けられており、ソーセージが回転サポート部材80に接触したときに、シリコン樹脂との摩擦力によってソーセージをフック1から引き離す方向の力が発生し、フック部13の回転を手助けする。
次に、図12〜図16を参照して、フック1から竿PにソーセージSを移し替える際の手順を説明する。図12および図13は、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えのタイミングを説明する図で、フック1がスプロケット23からスプロケット22(図示せず)に向けて移送される状態を示している。
図中、煩雑さを避けるため、フック1を白抜きの棒で、またフック1に吊り下げられたソーセージを2つの〇で表し、更に、竿把持手段5に把持された竿Pを太い直線で表している。なお、ソーセージSの近傍に付与された1から15の数字は、フック1の順番を示している。また、ソーセージの移し替えに関係しない領域Fのフックは省略している。
図14および図15は、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えの手順を示す図である。また図16は、図14(b)の右側部分を拡大して示したものである。
ソーセージ製造装置200およびソーセージ竿掛装置100の動作開始後、図12(a)に示すように、ソーセージ製造装置200から供給された連鎖状ソーセージSがフック1に次々と吊り下げられ、左方向に移送される。そして15個のフックに吊り下げられた連鎖状ソーセージSが一竿分として竿Pに移し替えられる。15個のフック1に連鎖状ソーセージSが連続して吊り下げられた後、1つおいて15個のフック1に、次の一竿分の連鎖状ソーセージSが吊り下げられる。
図14(a)に、図12(a)に示したタイミングにおける竿把持手段5、竿サポート手段7および移し替え実行手段8の位置を示す。
移し替え工程Dの準備段階として、竿供給手段4から供給された竿Pは竿把持手段5によって片持ち状態で把持される。この段階においては、竿把持手段5は竿移送手段6によって左端に配置され、竿Pの右端がフック1に向き合っている。またフック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSはフック移送手段2によって左方向に移送される途中にある。一方、移し替え実行手段8は、カム部材81が移し替え開始位置まで移送され、そこで待機している。
次に、竿移送手段6によって竿把持手段5を右方向に移動させ、竿Pの先端を、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSのループに挿通する。この段階において、連鎖状ソーセージSのフック1から竿Pへの移し替えの準備が完了する。
図12(b)に示すように、竿把持手段5に把持された竿Pが移し替え位置に到着すると、フック1から竿Pへの連鎖状ソーセージの移し替えが開始される。図中、二点鎖線で示した直線Tは、移し替えが行われる位置を示す。
図14(b)に、図12(b)に対応した状態を示す。図14(b)の一部を拡大した図16に示すように、カム部材81の案内溝G3は左下方に傾斜している。このため、図4で説明したように、フック移送手段2によってフック1が左方向に移送されると、フック部13およびサポート部14が時計回りに回転して連鎖状ソーセージSの結束部がフック部13から外れて竿P上に落下し、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えが行われる。
その後、図12(c)(d)に示すように、竿把持手段5がフック1の動きと同期して左方向に移動し、逆に、移し替え実行手段8が右方向に移動し、移し替え位置が固定されている場合に比較してより速い速度でソーセージの移し替えが行われる。図中、移し替えが終了したフック1については、ソーセージを示す〇印を省略している。
図13(a)に示すように、フック1から竿Pへの移し替えが進んだ時点で、竿サポート手段7が作動する。その状態を図15(a)に示す。前述の図9に示したように、竿サポートアーム74を回転させ、凹部741によって竿Pを支持する。それ以降、竿Pは左端を竿把持手段5によって把持され、中間部を竿サポート手段7によって支持された状態で、タイミングベルト65および78により、同速で左方向に移送される。
この段階では、連鎖状ソーセージSの移し替えによって重くなった竿Pが竿サポートアーム74によって水平状態に保持されるため、竿Pが曲がってソーセージが竿Pから落下するような事態を回避できる。
次に、図13(b)に示すように、一竿分のソーセージの竿Pへの移し替えが終了すると、竿移送手段6および竿サポート手段7によって、連鎖状ソーセージSが掛けられた状態の竿Pが竿排出領域Eまで移送される。その状態を図15(b)に示す。
その後、連鎖状ソーセージSが掛けられた竿Pの排出および新たな竿Pの供給が行われる。図13(c)に示すように、その間、フック1に吊り下げられた連鎖状ソーセージSが左方に移動し、図13(d)に示すように、新たな竿Pが供給された段階で、次の一竿分の連鎖状ソーセージSについて、フック1から竿Pへの移し替えが開始される。なお、竿Pの排出については、後に図17を用いて詳述する。
上述したように、本実施の形態では、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えの位置Tを調整できるため、複数の竿に掛けるソーセージが途切れなく連続して移送されても、支障なく移し替えを行うことができる。
このようにフック1から竿PへのソーセージSの移し替え位置を調整することにより、ソーセージ製造装置200によってフック1に短時間かつ連続してソーセージが供給されても、フック1から竿Pへのソーセージの移し替えを支障なく実行でき、結果として、ソーセージ製造装置200の能力を最大限生かした竿掛けを実現できる。
なお、本実施の形態では、ソーセージ製造装置200から一竿分として15個のフックに吊り下げられる長さの連鎖状ソーセージが供給される場合について説明したが、連鎖状ソーセージの長さは、これに限定されない。一つの竿に最大でフック26個分の連鎖状ソーセージを吊り下げることができる。
また、ソーセージ製造装置200から連鎖状ソーセージSを連続して供給し、竿に掛けるループの数を常に等しくすることも可能である。この場合、連鎖状ソーセージSが定められた数のフックに吊り下げられた時点で、結束部を切断して端末処理を行い、その後、切断と端末処理を繰り返せば、一竿に常に同じ長さの連鎖状ソーセージを掛けることができる。
次に、前述の図8および図17を参照して、連鎖状ソーセージSの竿掛けが終了した竿Pを排出する工程Eについて説明する。図17に、連鎖状ソーセージSの竿掛けが終了した竿Pを竿載置台に排出する竿排出手段9の概略構成を示す。
竿排出手段9は、一対の竿載置台91a、91b、一対の竿排出アーム92a、92bおよび一対のアクチュエータ93a、93bで構成されており、これらの部材は、図8に示すように、竿供給手段4から供給された竿Pの左右端部の近傍に、竿と直交するように配置されている。
図8に示すように、紙面に向かって左側に配された竿載置台91aおよびアクチュエータ93aはプレート94aに固定され、プレート94aの左側の筐体95a内には、アクチュエータ93aの駆動源であるエアーシリンダが収容されている。同様に、右側に配された竿載置台91bおよびアクチュエータ93bはプレート94bに固定され、プレート94bの右側の筐体95b内には、アクチュエータ93bの駆動源であるエアーシリンダが収容されている。
更に、筐体95aは支持部材を介してフレーム96に固定されている。また竿載置台91a、91bの下方には、ソーセージから垂れた液体を受けるドレンパン97が設置されている。
前述の図15(b)に示したように、竿Pへの連鎖状ソーセージSの移し替えが終了した段階では、竿Pの左端は竿把持手段5によって把持され、竿Pの中間部は竿サポート手段7に支持されている。その後、図17に矢印で示すように、竿把持部材53を時計回りに回転させて竿Pの把持を開放する。この時点では、竿Pは、竿載部材52と竿サポートアーム74(図10参照)によって支持されている。
竿排出アーム92a、92bはアクチュエータ93a、93bにより、軸を中心に旋回できるように構成されており、図17に実線で示すように、非動作時には、竿Pの移送の妨げとならない位置および角度に保持されている。
連鎖状ソーセージSのフック1から竿Pへの移し替えが終了し、図15(b)に示す位置に戻った後、竿把持部材53の把持から開放された竿Pは、回転アーム92a、92bを矢印で示す方向(反時計回り)に旋回させる。回転アーム92a、92bが竿載置部材52および竿サポートアーム74に支持された竿Pに接触し、竿載置部材52の凹部521および竿サポートアーム74の凹部741から竿Pを押し出す。
竿載置部材52の凹部521および竿サポートアーム74の凹部741から押し出された竿Pは、竿載置台91a、91bの傾斜部の上を滑って左端まで移動し、そこで停止する。竿載置台91a、91bに載置された竿Pは、作業者Mによって、もしくは専用の搬送装置を用いて取り出され、スモーク用の台車に移し替えられる。
次に、前述の図1を参照して、竿掛け作業が終了した空のフック1を、領域Aまで移送する工程Fについて説明する。
図1に示したように、チェーン21は、3つのスプロケット22、23、24に掛け渡されており、連鎖状ソーセージSのフック1から竿Pへの移し替えを終えたフック1は、スプロケット22および24を経過した後、領域Fを移送され、領域Aまで戻る。
スプロケット24と23の間には、レール状の平滑部材38が設置されており、フック1は、フック本体11を平滑部材38に載せた状態で、領域Aまで移送され、その後、前述した工程Aの連鎖状ソーセージの吊り下げ作業に供される。
上述したように、本実施の形態に係るソーセージ竿掛装置では、片持ち状態の竿を水平状態に保持すると共に、竿の軸線方向に移送するだけで、フックから竿への連鎖状ソーセージの移し替えができるため、竿の移送機構が簡単になり、結果として装置を安価に実現できる。
更に、本実施の形態に係るソーセージ竿掛装置では、フックから竿へのソーセージの移し替え位置を調整できるため、ソーセージ製造装置によってフックに連続してソーセージが供給されても、フックから竿へのソーセージの移し替えを支障なく実行できる。
なお、本実施の形態において、フック移送手段、竿供給手段、竿把持手段、竿移送手段、竿サポート手段、移し替え実行手段および竿排出手段の構成は、図面に示した構成に限定されない。同様の機能を実現できるものであれば、他の構成を採用してもよいことは言うまでもない。
例えば竿供給手段では、溝が形成された円板を用いて竿の分離を行っているが、近接した場所に設置された2個のシャッタを用いて竿の分離を行うようにしてもよい。
G1、G2、G3 案内溝
P 竿
S 連鎖状ソーセージ
1 フック
2 フック移送手段
4 竿供給手段
5 竿把持手段
6 竿移送手段
7 竿サポート手段
8 移し替え実行手段
9 竿排出手段
11 フック本体
12 ロッド
13 フック部
14 サポート部
15 ガイド部
16 アーム
17 ローラ
20 基台
21 チェーン
22、23、24 スプロケット
25、26、34、68 支柱
27、51、60、94a、94b 筐体
28 テンション調節部材
31、38 平滑部材
32、33 ローラガイド部材
35 揺れ防止部材
41、42 竿ガイド部材
43 竿整列部材
44 竿分離部材
45 竿姿勢保持部材
46 飛び出し防止部材
47 竿転送アーム
48 回転軸
52 竿載置部材
53 竿把持部材
61、95a、95b プレート
62、83、86 レール
63、71、85 スライダ
64、72、84 ブラケット
65、87 タイミングベルト
66a、66b、76a、76b、88a、88b タイミングプーリ
67、89 接続部材
73、83a、83b アクチュエータ
74 竿サポートアーム
80 回転サポート部材
81 カム部材
82 ポスト
91a、91b 竿載置台
92a、92b 竿排出アーム
96 フレーム
100 ソーセージ竿掛装置
110 操作盤
200 ソーセージ製造装置

Claims (10)

  1. 第1の回転軸と第2の回転軸の回りに掛け渡されて循環移動する無端の循環体と、
    略水平方向の軸回りに回転するフック部を有し、前記無端循環体に一定の間隔で取り付けられ、個々のソーセージが結束部を介して連結された連鎖状ソーセージを、前記フック部にループを形成するように掛け、かつ前記フック部を回転させることにより、当該フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを、前記ループに挿通された竿に移し替えることが可能な複数のフックと、
    前記竿を片持ち状態で把持する竿把持手段と、
    当該竿把持手段に把持された竿を、当該竿の軸線方向に移送し、前記複数のフックに吊り下げられた連鎖状ソーセージの各ループに挿通する竿移送手段と、
    前記フックの移動経路に沿って設置され、前記フックとの連係動作により前記フック部を回転させて、当該フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを前記竿に移し替える移し替え実行手段と、を備え、
    前記無端循環体により一定のピッチで移送されるフックの移動に合わせて、前記連鎖状ソーセージのループに挿通された竿を、前記竿移送手段によってフックの移送方向に移送すると共に、前記移し替え実行手段を用いて前記フックに吊り下げられた一竿分の連鎖状ソーセージを前記竿に移し替えることを特徴とするソーセージ竿掛装置。
  2. 前記フックは、
    連結プレートを介して前記無端循環体に取り付けられたフック本体と、
    前記フック部が一方の端に取り付けられ、前記フック本体に回転可能な状態で支持されたロッドと、
    前記フック部の端部近傍に取り付けられ、前記フック部に掛けられたソーセージを、鉛直方向に対して角度を保った状態に保持するサポート部と、
    前記フック本体に取り付けられ、ソーセージ製造装置から送り出された連鎖状ソーセージを前記フック部に案内するガイド部と、
    前記ロッドの他方の端に取り付けられ、当該ロッドの回転軸と直交する面内で旋回するアームと、
    当該アームの先端近傍に取り付けられ、当該アームの旋回面と平行な面内で回転可能なローラと、を備え、
    前記移し替え実行手段によって前記アームを旋回させることにより、前記フック部に掛けられた連鎖状ソーセージを前記竿に移し替える、請求項1に記載のソーセージ竿掛装置。
  3. 前記移し替え実行手段は、前記フックのローラが係合し、かつ上下方向に変位する案内溝が形成されたカム部材で構成された、請求項2に記載のソーセージ竿掛装置。
  4. 前記移し替え実行手段は、前記カム部材を水平方向に移動させる移動機構を更に備えた、請求項3に記載のソーセージ竿掛装置。
  5. 前記竿把持手段は、
    前記竿供給手段から引き渡された竿の一方の端を載置する凹部が形成された竿載置部材と、
    軸を中心に回転可能で、前記竿載置部材に載置された竿を上方から押し付け、前記竿載置部材と共に竿を把持する竿把持部材と、
    前記竿載置部材および竿把持部材を支持し、かつ前記竿把持部材を回転させるアクチュエータが収容された筐体とで構成された、請求項1ないし4のいずれかに記載のソーセージ竿掛装置。
  6. 前記竿移送手段は、
    水平方向に設置されたレールと、
    当該レールに摺動自在に支持された第1のスライダと、
    当該第1のスライダに取り付けられ、端部に前記竿把持手段が取り付けられた第1のブラケットと、
    前記レールと平行に配置され、両端が一対の第1のタイミングプーリに巻回された第1のタイミングベルトと、
    当該一対の第1のタイミングプーリの一方を回転させる第1のモータと、
    前記第1のブラケットに取り付けられ、前記第1のタイミングベルトを把持する第1の接続部材とで構成された、請求項1ないし5のいずれかに記載のソーセージ竿掛装置。
  7. 前記竿把持手段に把持された竿の中間部を支持する竿サポート手段を更に備え、
    当該竿サポート手段は、
    前記竿移送手段のレールに摺動自在に支持された第2のスライダと、
    当該第2のスライダに取り付けられた第2のブラケットと、
    当該第2のブラケットの先端近傍に取り付けられたロータリーアクチュエータと、
    当該ロータリーアクチュエータの回転軸に取り付けられ、前記竿を支持する凹部が形成された竿サポートアームと、
    前記竿移送手段のレールと平行に配置され、両端が一対の第2のタイミングプーリに巻回された第2のタイミングベルトと、
    前記一対の第2のタイミングプーリの一方を回転させる第2のモータと、
    前記第2のブラケットに取り付けられ、前記第2のタイミングベルトを把持する第2の接続部材とで構成された、請求項6に記載のソーセージ竿掛装置。
  8. 複数の竿が保管された場所から1本の竿を取り出して前記竿把持手段に供給する竿供給手段を更に備え、
    当該竿供給手段は、
    竿の保管場所から1本の竿を分離して取り出す一対の竿分離部材と、
    分離された前記竿の移送をガイドする一対のガイド部材と、
    前記移送された竿を収容する凹部を有し、軸を中心に旋回する一対の竿転送アームとで構成され、
    前記一対の竿転送アームを旋回させて、前記凹部に収容された竿を前記竿把持手段に引き渡す、請求項1ないし7のいずれかに記載のソーセージ竿掛装置。
  9. 前記竿分離部材の上流側に配置された竿整列部材を更に備え、当該竿整列部材は、前記竿が前記竿分離部材に円滑に運ばれるよう竿を整列させる、請求項8に記載のソーセージ竿掛装置。
  10. 連鎖状ソーセージが吊り下げられ、かつ一方の端が前記竿把持手段の竿載置部材に支持され、中間部が前記竿サポート手段の竿サポートアームに支持された竿を、竿載置台に排出する竿排出手段を更に備え、
    当該竿排出手段は、軸を中心に旋回し、前記竿載置部材および竿サポートアームに支持された竿を、下方から押し上げて前記竿載置部材および竿サポートアームの各凹部から取り出す一対の竿排出アームを有する、請求項7に記載のソーセージ竿掛装置。
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