JP2019096710A - コモンモードフィルタ実装基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル信号の周波数が高い場合にも、コモンモードノイズを十分に除去したコモンモードフィルタ実装基板を提供する。【解決手段】コモンモードフィルタ実装基板1は、コモンモードフィルタ2と、導電パターン3と、絶縁層4と、グランドパターン5と、を備える。導電パターン3は、第1信号線6と、コモンモードフィルタ2を介して第1信号線6と接続された第2信号線7とを含む。グランドパターン5は、第1パターン8と、第2パターン9と、を含む。絶縁層4は、導電パターン3と、グランドパターン5との間に介在し、導電パターン3とグランドパターン5とを電気的に絶縁する。第1パターン8と第2パターン9との間にはスリット10が設けられている。【選択図】図3

Description

本開示は、コモンモードフィルタを実装した回路基板に関する。
パーソナルコンピュータやデジタル機器、携帯機器などさまざまな機器が高速伝送経路を介して接続されている。近年のデジタル通信はUSB(Universal Serial Bus)やHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)をはじめとして、差動モードによるデータ伝送が主流である。差動モードによる伝送では等振幅で逆相の信号を2線1ペアで伝送しその差分をとるため、外来ノイズやグランドパターンの影響を受けにくい。また、2線周辺の磁界はキャンセルされるため不要放射は少なくなる。
しかし、このような差動伝送においてもノイズ重畳や2線の信号のアンバランスなどが原因でコモンモードノイズが発生する場合がある。また、グランドパターンの基板構成によってはその影響を受ける。このような場合に発生するコモンモードノイズは、差動信号の周波数帯と同じ周波数帯域に発生するため、アナログ回路で用いられていた周波数分離型のローパスフィルタではコモンモードノイズのみを分離して除去することはできない。
そこで、差動伝送においては、伝送モードの違いでコモンモードノイズを分離できるコモンモードフィルタを利用している。上記のようなコモンモードフィルタを実装した回路基板が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、近年では多くの情報を伝送するためにデジタル信号の周波数は高くなる傾向にある。
特開2008−262943号公報
しかしながら、デジタル信号の周波数が高い場合にはコモンモードフィルタを経由する経路に限らず、コモンモードフィルタ周辺に配置されたグランドパターンを経由して電荷が信号線間を移動する虞がある。電荷がグランドパターン経由で信号線間を移動した場合には、コモンモードノイズを含む信号を伝送してしまうことになる。その結果、コモンモードノイズを十分に除去できない。
本開示のコモンモードフィルタ実装基板は、導電パターンと、コモンモードフィルタと、グランドパターンと、絶縁層とを備える。導電パターンは、一対の第1信号線と、一対の第1信号線との間に隙間を設けて配置される一対の第2信号線と、を含む。コモンモードフィルタは、一対の第1信号線と一対の第2信号線とを接続する。グランドパターンは、スリットにより第1パターンと第2パターンとに分割されている。絶縁層は、導電パターンとグランドパターンとの間に介在し、導電パターンとグランドパターンとを電気的に絶縁する。さらに、平面視において一対の第1信号線と一対の第2信号線との間の隙間が、第1パターンの一部に重なるようにグランドパターンが設けられている。
本開示は、グランドパターンがスリットにより第1パターンと第2パターンとに分割されている。そのため本開示によれば、コモンモードノイズの伝播を抑制したコモンモードフィルタ実装基板を提供することができる。
実施の形態1に係るコモンモードフィルタ実装基板の斜視図 図1に示すコモンモードフィルタ実装基板の分解斜視図 図1に示すコモンモードフィルタ実装基板の断面図 実施の形態2に係るコモンモードフィルタ実装基板の断面図 グランドパターンがスリットで分割されていない場合のコモンモードフィルタ実装基板の断面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される構成要素、構成要素の位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1から図4を参照しながら本開示の実施の形態1に係るコモンモードフィルタ実装基板1(以下、基板1と称す)を説明する。図1は基板1の斜視図である。基板1はコモンモードフィルタ2と導電パターン3と絶縁層4とグランドパターン5とを有し多層構造を形成している。グランドパターン5から絶縁層4、導電パターン3、コモンモードフィルタ2の順番で積層されている。
本実施の形態に係るコモンモードフィルタ実装基板1の構成要素について図2を参照して説明する。図2は基板1を分解して示した斜視図である。コモンモードフィルタ2は、信号線を流れる電流のうちコモンモードのノイズ電流だけを選択的に除去する。コモンモードフィルタ2はコモンモードチョークコイルを含んで構成されている。コモンモードチョークコイルは、フェライトのコアに巻き方向が互いに反対方向である2本の銅線を巻いた構成を有する。コモンモードチョークコイルにコモンモードの電流が流れると、それぞれのコイルにおける電磁誘導現象によって磁束が発生し、発生した磁束の向きが同じ方向となり磁束が強め合うことでコイルがインダクタとして働く。
なお、コモンモードフィルタ2は積層構造であってもよい。また、ここでは安価で透磁率の高いフェライトをコア材料として用いているが、コア材料はフェライトに限定されない。
導電パターン3は、入力側の一対の第1信号線6と、一対の第1信号線との間に隙間を設けて配置される一対の第2信号線7、を含む。ノイズを含む信号は第1信号線6から入力されコモンモードフィルタ2を通り第2信号線7へ出力される。第1信号線6と第2信号線7とはコモンモードフィルタ2を介して電気的に接続されているため、第2信号線7にはコモンモードノイズが低減された信号が出力される。
絶縁層4は、導電パターン3とグランドパターン5とを絶縁するように両者の間に配されている。なお、絶縁層4の材料は白色ガラスエポキシプリプレグに限定されない。
図3は基板1の断面図である。グランドパターン5は第1パターン8と第2パターン9とを含み、第1パターン8と第2パターン9との間にスリット10が設けられている。図3のようにスリット10はコモンモードフィルタ2の下側に配置される。
グランドパターン5は、例えば、基板1外部から基板1内部への電磁波ノイズ(外乱ノイズ)や基板内部から基板外部への電磁波ノイズを低減するために設けられている。グランドパターン5は、スリット10により第1パターン8と、第2パターン9とに分割されている。
本実施の形態に係る基板1は、一対の第1信号線6と一対の第2信号線7との間に設けられた隙間がスリット10の少なくとも一部に重なるようにグランドパターンが設けられている。ここで、X軸の正方向、負方向をそれぞれ右方向、左方向と便宜上定義する。また、図2のように一対の信号線の幅Wおよび一対の信号線間の距離Sを定義する。
この定義に基づいて第1領域および第2領域を規定する。第1領域は、横の長さが、第1信号線6の右端から第2信号線7の左端までの距離、縦の長さが、一対の信号線の幅Wで定義される二次元領域である。また、第2領域は、横の長さが、第1信号線6の右端から第2信号線7の左端までの距離、縦の長さが、一対の信号線間の距離Sで定義される二次元領域である。
本開示における一対の第1信号線6と一対の第2信号線7との間に設けた隙間とは、例えば、第1領域であるとしてもよい。ただし、隙間の領域は第1領域には限らない。例えば、前述の第1領域から第2領域を除いた領域を一対の第1信号線6と一対の第2信号線7との間に設けた隙間であるとしてもよい。
なお、スリット10の形状、幅などは、図3の形状幅等に限定されず、基板設計に合わせて適宜変更可能である。第1信号線6と第2信号線7との間の隙間幅とスリット10の幅との位置関係は変形例で詳述する。
次に基板1の構造による作用及び効果について説明する。図5はグランドパターン25がスリットで分割されていない場合のコモンモードフィルタ実装基板21の断面図である。コモンモードフィルタ実装基板21のグランドパターン25は平面板状を有する。この構成において入力された信号がどのような経路で出力されるのかを図面を参照しながら説明する。
第1信号線26にコモンモードノイズを含む信号が流れる場合、信号はコモンモードフィルタ22を通り第2信号線27へ出力される。このときコモンモードフィルタ22の効果によりコモンモードノイズは低減され所望の信号(ディファレンシャルモード信号)を出力することができる。しかしながら、信号の周波数が上がるにつれて電荷の持つエネルギーが大きくなり第1信号線26からグランドパターン25へ電荷が流れ出る現象が起きやすくなる。このとき、電荷はグランドパターン25を経由して出力側へ移動する。そして、出力側においても電荷の持つエネルギーが高いためにグランドパターン25から第2信号線27へ電荷が流れ出る現象が起きる。
このように第1信号線26から入力された信号はグランドパターン25を経由して第2信号線27へ出力される。その結果、コモンモードフィルタ2を設けた効果が小さくなってしまう。
基板1はこのような問題を解決する。
図3の第1信号線6にコモンモードノイズを含む信号が流れる場合、信号はコモンモードフィルタ2を通り第2信号線7へ出力される。このときコモンモードフィルタ2の効果によりコモンモードノイズが低減された所望の信号を出力することができる。
信号の周波数が上がるにつれて、電荷の持つエネルギーが大きくなり第1信号線6からグランドパターン5へ電荷が流れ出る現象が起きやすくなる。このとき、電荷はグランドパターン5を経由して出力側へ移動しようとする。
しかしながら、本実施の形態に係る基板1では、グランドパターン5がスリット10により第1パターン8と第2パターン9とに分割されている。スリット10が、電荷は第1パターン8から第2パターン9へ電荷が移動することを抑制する。第1パターン8と第2パターン9との間隔(すなわちスリット10の幅)を大きくすることで信号の周波数を上げた場合にもコモンモードノイズの伝播を抑制する。
導電パターン3とグランドパターン5との間隔は、差動ラインのインピータンスコントロール設計や基板1の厚みの制約を受けるため間隔を大きくすることができない。一方、スリット10の幅は、自由に設計可能である。
したがって、スリット10の幅を十分に大きく設計することでコモンモードノイズの伝播を抑制した基板1を提供することができる。
なお、スリット10の位置および幅は本実施形態には限定されない。コモンモードフィルタ2を実装した領域における第1信号線6と第2信号線7との間の隙間とスリット10との位置関係については、変形例1から3のような位置関係であってもよい。変形例1から3では、上面視で第1信号線6と第2信号線7との間の隙間と同じ領域のスリット10の領域について、当該隙間とスリット10との位置関係を規定している。
(変形例1)
変形例1では、平面視したときに第1信号線6と第2信号線7との間の隙間が第1パターン8の一部に重なるようにグランドパターン5を設ける場合を説明する。
ずなわち、第1信号線6と第2パターン9、あるいは、第2信号線7と第1パターン8とが平面視で重ならないようにスリット10を設ける場合である。
上記構成により、デジタル信号の周波数が高い場合にも、第1信号線6から第2パターン9を経由して第2信号線7へ電荷が移動することや、第1信号線6から第1パターン8を経由して第2信号線7へ電荷が移動することを抑制できる。
なお、第1信号線6と第2信号線7との間の隙間幅とスリット10の幅とは同一でなくてもよい。すなわち第1信号線6と第2信号線7との間の隙間幅がスリット10の幅よりも大きくてもよいし、その逆であってもよい。
(変形例2)
変形例2では、平面視したときに第1信号線6と第2信号線7との間の隙間が、第1パターン8の一部と第2パターン9の一部の両方に重なるようにスリット10を設ける場合を説明する。すなわち第1信号線6と第2信号線7との間の隙間はスリット10の幅よりも大きい。変形例2は変形例1と同様に、第1信号線6と第2パターン9、あるいは、第2信号線7と第1パターン8とが平面視で重ならないようにスリット10を設けている。
グランドパターン5は、基板1外部から基板1内部への電磁波ノイズ(外乱ノイズ)を低減するために設けられている。このため、スリット10の幅が基板1の設計により予め制限されている場合に、スリット10の幅を一定にしたまま、第1信号線6と第2信号線7との間の隙間の大きさを調整することができる。
スリット10の幅を一定にしたまま、変形例2の構成にすることで、第1信号線6から第2パターン9までの間隔あるいは第2信号線7から第1パターン8までの間隔が、実施形態1(変形前)と比較して大きくなる。
したがって、第1信号線6から第2パターン9を経由して第2信号線7へ電荷が移動することや、第1信号線6から第1パターン8を経由して第2信号線7へ電荷が移動することをさらに抑制できる。
(変形例3)
変形例3では、平面視において、前記隙間の全部が前記スリット10の一部に重なるようにグランドパターン5を設ける場合を説明する。
すなわち、スリット10の幅は第1信号線6と第2信号線7との間の隙間よりも大きい。変形例3は変形例1、2と同様に、第1信号線6と第2パターン9、あるいは、第2信号線7と第1パターン8とが平面視で重ならないようにスリット10を設けている。
コモンモードフィルタ2は、予めその大きさが決められている場合がある。コモンモードフィルタの大きさが決まると、第1信号線6と第2信号線7との間の隙間幅が制限される。このような場合に、第1信号線6と第2信号線7との間の隙間幅を一定にしたまま、スリット10の幅の大きさを調整することができる。
第1信号線6と第2パターン9との間の隙間幅を一定にしたまま変形例3の構成にすることで、第1信号線6から第2パターン9までの間隔あるいは第2信号線7から第1パターン8までの間隔が、実施形態1(変形前)と比較して大きくなる。
したがって、第1信号線6から第2パターン9を経由して第2信号線7へ電荷が移動することや、第1信号線6から第1パターン8を経由して第2信号線7へ電荷が移動することをさらに抑制できる。
実施形態1の基板1におけるスリット10の形状は矩形状であっても曲線形状であってよい。第1パターン8と第2パターン9とを電気的に絶縁する構成であればその形状は限定されない。また、スリット10の幅についても限定されない。スリット10の幅が第1信号線6から第2信号線7までの距離よりも大きくても問題ない。
基板1ではグランドパターン5の第1パターン8と第2パターン9との間にスリット10が設けられている。そのため、グランドパターン5経由で第1信号線6から第2信号線7へコモンモードノイズが伝播することを抑制することができる。
(実施の形態2)
以下、図4を参照しながら基板1Aについて説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略し、同一の要素については同一の符号を付する。本実施の形態では、入力側の第1パターン8と出力側の第2パターン9とを接続する必要がある場合について説明する。
図4はコモンモードフィルタ実装基板1Aの断面図である。本実施の形態では、第2パターン9(出力側)に電源供給コネクタが実装され、第1パターン8へ電流を通す(グランド接続する)必要がある場合を説明する。なお、本開示の第1パターンと第2パターンとは区別されるものではないため、入力側を第2パターン、出力側を第1パターンとしてもよい。
実施の形態1のように第1パターン8と第2パターン9との間にスリット10を入れる構成では、コモンモードノイズの伝播を抑制できるが、第2パターン9から第1パターン8へ電流を流すことはできない。そこで、本実施の形態では、第1パターン8と第2パターン9との間にスリット10を設けるだけではなく、パターン8とパターン9とをノッチフィルタ11で接続する。ノッチフィルタ11はQ値が高いバンドストップフィルタである。
コモンモードノイズは信号のうち交流成分に多く含まれ、ノッチフィルタ11を用いることで電流の交流成分を多く含む特定の帯域だけを非常に低いレベルに減衰させることができる。また、Q値が高いため、他の周波数にはあまり影響を与えない。そのため電流の直流成分についてはあまり減衰させずに通すことができる。
また、ノッチフィルタ11の代わりにローパスフィルタを用いても良い。ローパスフィルタは、遮断周波数より低い周波数の成分についてはほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を低減させる。コモンモードノイズは高周波数帯域に多く含まれるのでローパスフィルタを用いてもよい。
また、ノッチフィルタ11としてフェライトビーズを設けてもよい。フェライトビーズは、フェライトでできたビーズの中にリード線を通したインダクタである。リード線に電流が流れるとフェライトビーズの中に磁束が発生する。フェライトは高周波数での電流のエネルギー損失が大きな材料であるためノイズを効果的に吸収することができる。なお、ビーズの材料はフェライトには限定されない。高周波数で電流のエネルギー損失が大きい材料であればよい。
また、図4にしめすように第2パターン9は電源に接続するための端子部12を備えていてもよいが、端子部12は基板1Aにおける必須の構成ではない。
基板1Aでは第1パターン8と第2パターン9とがノッチフィルタまたはローパスフィルタにより接続されている。この構成により、第2パターン9から第1パターン8へ直流電流を流すとともに信号に含まれるコモンモードノイズを低減できる。したがって、第1パターン9から第1パターン8へ電力を供給する場合でも、ノッチフィルタまたはローパスフィルタがグランドパターン5経由で伝送される信号に含まれるノイズを除去することができる。
以上、本開示に係るコモンモードフィルタ実装基板について説明したが、上記の構成に限らず、本実施の技術的思想を逸脱しない範囲で変更することが可能である。例えば、ビーズの位置はコモンモードフィルタ2の直下に設けられなくてもよい。また、コモンモードフィルタ実装基板1、1Aはコモンモードフィルタ2以外にも部品やチップを実装していてもよい。
<本開示のまとめ>
本開示のコモンモードフィルタ実装基板は、導電パターンと、コモンモードフィルタと、グランドパターンと、絶縁層とを備える。導電パターンは、一対の第1信号線と、一対の第1信号線との間に隙間を設けて配置される一対の第2信号線と、を含む。コモンモードフィルタは、一対の第1信号線と一対の第2信号線とを接続する。グランドパターンは、スリットにより第1パターンと第2パターンとに分割されている。絶縁層は、導電パターンとグランドパターンとの間に介在し、導電パターンとグランドパターンとを電気的に絶縁する。さらに、平面視において一対の第1信号線と一対の第2信号線との間の隙間が、第1パターンの一部に重なるようにグランドパターンが設けられている。
これによれば、グランドパターンがスリットにより第1パターンと第2パターンとに分割されているため、グランドパターン経由で第1信号線から第2信号線へコモンモードノイズを含む信号が伝送してもコモンモードノイズを低減することができる。
なお、平面視において、一対の第1信号線と一対の第2信号線との間に設けられた隙間が、第1パターンの一部に重なるようにグランドパターンを設けるようにしてもよい。
この構成によれば、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターンとが平面視で重なることはなく、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターン8は一定の間隔を有する。したがって、デジタル信号の周波数が高い場合にも、第1信号線から第2パターン経由して第2信号線へ電荷が移動することや、第1信号線から第1パターンを経由して第2信号線へ電荷が移動することを抑制できる。
また、平面視において、一対の第1信号線と一対の第2信号線との間に設けられた隙間が、第1パターンの一部と第2パターンの一部の両方に重なるようにスリットを設けてもよい。
この構成によれば、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターンとが平面視で重なることはなく、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターン8は一定の間隔を有する。
したがって、第1信号線から第2パターン経由して第2信号線へ電荷が移動することや、第1信号線から第1パターンを経由して第2信号線へ電荷が移動することをさらに抑制できる。
また、平面視において、一対の第1信号線と一対の第2信号線との間に設けられた隙間の全部がスリットの一部に重なるようにグランドパターンを設けてもよい。
この構成によれば、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターンとが平面視で重なることはなく、第1信号線と第2パターン、あるいは、第2信号線と第1パターン8は一定の間隔を有する。
また、ノッチフィルタとローパスフィルタのいずれか一方をさらに備えていてもよい。ノッチフィルタまたはローパスフィルタは、電源から送られる信号波形のうち直流成分を通し交流成分を低減する。
この構成によれば、第1パターンに電源を接続する構成にしたときにも、ノッチフィルタまたはローパスフィルタがグランドパターン経由で伝送される信号に含まれるノイズを除去することができる。
また、ノッチフィルタはビーズである。この構成によれば、ビーズ内部にあるリード線に電流が流れると、ビーズがインダクタとして働くため、グランドパターン経由で伝送される信号に含まれるノイズを除去できる。
また、第1パターンまたは第2パターンは、電源に接続される端子部を含んでもよい。この構成によれば、グランドパターンの第1パターンまたは第2パターンを電源に接続することができる。
本開示によるコモンモードフィルタ実装基板は、差動モードによるデータ伝送を用いるパーソナルコンピュータ、デジタル機器、携帯機器などさまざまな機器に好適である。
1 コモンモードフィルタ実装基板
2 コモンモードフィルタ
3 導電パターン
4 絶縁層
5 グランドパターン
6 第1信号線
7 第2信号線
8 第1パターン
9 第2パターン
10 スリット
11 ノッチフィルタ
12 端子部

Claims (7)

  1. 一対の第1信号線と、前記一対の第1信号線との間に隙間を設けて配置される一対の第2信号線とを含む導電パターンと、
    前記一対の第1信号線と前記一対の第2信号線とを接続するコモンモードフィルタと、
    スリットにより第1パターンと第2パターンとに分割されているグランドパターンと、
    前記導電パターンと、前記グランドパターンとの間に介在して、前記導電パターンと、前記グランドパターンとを電気的に絶縁する絶縁層と、を備え、
    平面視において前記隙間が前記スリットの少なくとも一部に重なるように前記グランドパターンが設けられた、
    コモンモードフィルタ実装基板。
  2. 平面視において、前記隙間が、前記第1パターンの一部に重なるように前記グランドパターンが設けられた、
    請求項1に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
  3. 平面視において、前記隙間が、前記第1パターンの一部と前記第2パターンの一部の両方に重なるように前記スリットが設けられた、
    請求項1に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
  4. 平面視において、前記隙間の全部が前記スリットの一部に重なるように前記グランドパターンが設けられた、
    請求項1に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
  5. 電源から送られる信号波形のうち直流成分を通し交流成分を低減するように、前記第1パターンと前記第2パターンとを接続する、ノッチフィルタとローパスフィルタのいずれか一方をさらに備えた、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
  6. 前記ノッチフィルタはビーズである、
    請求項5に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
  7. 前記第1パターンまたは前記第2パターンは、前記電源に接続される端子部を含む、
    請求項5または6に記載のコモンモードフィルタ実装基板。
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