JP2019096443A - 燃料電池セルスタック - Google Patents

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Abstract

【課題】絞り流路部の変形を抑制可能な燃料電池セルスタックを提供する。【解決手段】燃料電池セルスタック1は、支持体3により支持された単セル2とセパレータ4とが交互に積層された積層構造5を有する。燃料電池セルスタック1は、燃料ガス流路51と、酸化剤ガス流路52と、絞り流路部6と、変形吸収部7とを有する。燃料ガス流路51は、支持体3とセパレータ4との間にあり、アノード21に燃料ガスFを供給する。酸化剤ガス流路52は、カソード22とセパレータ4との間にあり、カソード22に酸化剤ガスAを供給する。絞り流路部6は、燃料ガス流路51及び酸化剤ガス流路52の少なくとも1つに設けられ、ガス流を絞る。変形吸収部7は、単セル2のセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て単セル2と絞り流路部6との間にある支持体3の部分に設けられており、発電に伴う温度上昇による支持体3のセル面内方向の伸び変形を吸収する。【選択図】図9

Description

本発明は、燃料電池セルスタックに関する。
従来、固体電解質層の一方面にアノードおよび他方面にカソードが配置された単セルと、隣り合う単セル同士を電気的に直列に接続するとともにアノードに供給される燃料ガスとカソードに供給される酸化剤ガスとを隔離するセパレータとが交互に積層された燃料電池セルスタックが公知である。また、燃料電池セルスタックにおいて、単セルは、支持体によって支持された状態で積層されることもある。
例えば、特許文献1には、単セルとセパレータとが交互に積層された燃料電池セルスタックにおいて、セパレータのガス給気孔からガス流通溝へのガス導入部、セパレータのガス流通溝からガス排気孔へのガス導出部のいずれか一方または両方において、ガス流を絞る絞り流路部を設ける点が記載されている。
特開平10−172594号公報
上述した絞り流路部は、多層化された燃料電池セルスタックの各単セルに対して燃料ガスや酸化剤ガス等の反応ガスを均一に供給するための圧力損失部位としての役割がある。しかしながら、燃料電池セルスタックを構成する構成部材の線膨張係数差や、燃料電池セルスタックの発電時における温度分布、スタック加圧力などが原因で、絞り流路部が変形する。絞り流路部が変形すると、絞り抵抗が狙った制御範囲内から外れてしまうため、各単セルへの反応ガスの均一な分配が困難となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、絞り流路部の変形を抑制可能な燃料電池セルスタックを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、固体電解質層(20)の一方面にアノード(21)および他方面にカソード(22)が配置された単セル(2)と、上記単セルを支持する支持体(3)と、隣り合う上記単セル同士を電気的に直列に接続するとともに上記アノードに供給される燃料ガス(F)と上記カソードに供給される酸化剤ガス(A)とを隔離するセパレータ(4)とを備え、上記支持体により支持された上記単セルと上記セパレータとが交互に積層された積層構造(5)を有する燃料電池セルスタック(1)であって、
上記支持体と上記セパレータとの間に形成され、上記アノードに上記燃料ガスを供給するための燃料ガス流路(51)と、
上記カソードと上記セパレータとの間に形成され、上記カソードに上記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路(52)と、
上記燃料ガス流路および上記酸化剤ガス流路の少なくとも1つに設けられ、ガス流を絞る絞り流路部(6)と、
上記単セルのセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て上記単セルと上記絞り流路部との間にある上記支持体の部分に設けられており、発電に伴う温度上昇による上記支持体のセル面内方向の伸び変形を吸収する変形吸収部(7)と、
を有する、燃料電池セルスタック(1)にある。
上記燃料電池セルスタックは、上記構成を有している。上記燃料電池セルスタックでは、発電に伴う温度上昇によって単セルを支持している支持体が熱膨張する。支持体の熱膨張による伸び変形のうち、セル面内方向への伸び変形は、単セルのセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て単セルと絞り流路部との間にある支持体の部分に設けらた変形吸収部にて吸収される。そのため、上記燃料電池セルスタックでは、支持体のセル面内方向への伸び変形が生じても、絞り流路部の剛性が確保され、絞り流路部の変形が抑制される。したがって、上記燃料電池セルスタックによれば、絞り抵抗が狙った制御範囲内から外れ難く、絞り流路部を通過させるガスを各単セルに対して均一に分配しやすい。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1に係る燃料電池セルスタックの分解斜視図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体により支持された単セルとセパレータとが積層された状態を示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体における単セルの支持側の面を示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体におけるセパレータ側の面を示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、セパレータにおける支持体側の面を示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、単セルに供給される燃料ガスおよび酸化剤ガスのガス流れ方を説明するための説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、燃料ガス流路の入口部分を拡大して示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体におけるセパレータ側の面を拡大して示した説明図である。 実施形態1に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体により支持された単セルとセパレータとが積層された状態の断面の一部を示した説明図である。 図9と対応させて、実施形態2に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体により支持された単セルとセパレータとが積層された状態の断面の一部を示した説明図である。 図9と対応させて、実施形態3に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体により支持された単セルとセパレータとが積層された状態の断面の一部を示した説明図である。 図9と対応させて、実施形態4に係る燃料電池セルスタックにおいて、支持体により支持された単セルとセパレータとが積層された状態の断面の一部を示した説明図である。
(実施形態1)
実施形態1の燃料電池セルスタックについて、図1〜図9を用いて説明する。図1〜図9に示されるように、本実施形態の燃料電池セルスタック1は、単セル2と、支持体3と、セパレータ4とを備え、支持体3により支持された単セル2とセパレータ4とが交互に積層された積層構造5を有している。
単セル2は、図9に示されるように、固体電解質層20の一方面にアノード21および他方面にカソード22が配置された構成を有している。つまり、単セル2は、電解質として固体電解質を用いる固体電解質型の燃料電池である。本実施形態では、固体電解質層20を構成する固体電解質として、酸素イオン導電性を示す固体酸化物セラミックスが用いられる。固体電解質として固体酸化物セラミックスを用いる燃料電池は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)と称される。
本実施形態では、図9に示されるように、単セル2は、平板形の電池構造を有している。なお、固体電解質層20の材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア等の酸化ジルコニウム系酸化物などが挙げられる。アノード21の材料としては、例えば、Ni、NiO等の触媒と、上記酸化ジルコニウム系酸化物との混合物などが挙げられる。カソード22の材料としては、例えば、ランタン−ストロンチウム−コバルト系酸化物等の遷移金属ペロブスカイト型酸化物と、セリアやセリア系固溶体との混合物などが挙げられる。
支持体3は、単セル2を支持する部材である。本実施形態では、支持体3は、具体的には、金属板材より構成することができる。金属板材を構成する金属材料としては、例えば、フェライト系ステンレス鋼、耐熱Cr合金、耐熱NiCr合金、オーステナイト系ステンレス鋼などが挙げられる。支持体3は、図3に示されるように、単セル2におけるアノード21の表面を支持するセル支持面部30を有している。セル支持面部30は、後述する燃料ガス流路51と連通する複数の貫通孔31を有している。この構成により、セル支持面部30によって単セル2を確実に支持しつつ、複数の貫通孔31を通じてアノード21表面に燃料ガスFを供給することできる。なお、図示はしないが、支持体3は、他にも、開口部を有する枠状に形成されており、その開口部の外周縁にて単セル2を支持するよう構成することもできる。なお、図1、図9等では、セル支持面部30に支持された単セル2の外周縁が、シール部材80を間に挟んだ状態でリテーナ部材81にて支持体3に固定されている例が示されている。
セパレータ4は、隣り合う単セル2同士を電気的に直列に接続するとともにアノード21に供給される燃料ガスF(水素ガス等)とカソード22に供給される酸化剤ガスA(空気等)とを隔離するものである。セパレータ4は、支持体3と同様の金属板材より構成することができる。
なお、本実施形態において、支持体3により支持された単セル2とセパレータ4とが交互に積層されてなる積層構造5は、図1に示されるように、積層方向の一端部および他端部に配置された一対のプレート部材82によって挟持され、ボルト・ナット等の締結部材83によって荷重が負荷されるように構成されている。以下、燃料電池セルスタック1の積層構造5を詳細に説明する。
燃料電池セルスタック1は、アノード21に燃料ガスFを供給するための燃料ガス流路51を有している。燃料ガス流路51は、支持体3とセパレータ4との間に形成されている。
本実施形態では、燃料ガス流路51は、一端部にて燃料ガス供給マニホルド511と連通するとともに、他端部にて燃料ガス排気マニホルド512と連通している。燃料ガス供給マニホルド511は、具体的には、セパレータ4および支持体3に形成された各燃料ガス供給孔511a、511bが積み重なって構成されている。なお、燃料ガス供給マニホルド511は、後述する酸化剤ガス流路52に燃料ガスFが流れ込まないように、適宜、シール部材511cにてシールされている。また、燃料ガス排気マニホルド512は、具体的には、セパレータ4および支持体3に形成された各燃料ガス排気孔512a、512bが積み重なって構成されている。なお、燃料ガス排気マニホルド512は、酸化剤ガス流路52に燃料ガスFが流れ込まないように、適宜、シール部材512cにてシールされている。
また、図4に示されるように、支持体3における単セル2の支持側の面とは反対側の面(セパレータ4側の面)には、ガス流路溝32が形成されている。ガス流路溝32は、支持体3に形成された燃料ガス供給孔511bおよび燃料ガス排気孔512bに接続されている。そして、燃料ガス流路51は、ガス流路溝32が形成された支持体3の面と、セパレータ4の支持体3側の面とが重ねられて形成された空間より構成されている。ガス流路溝32は、上述したセル支持面部30に対応するセル支持面領域321と、セル支持面領域321と燃料ガス供給孔511bとの間に配置された燃料ガス導入領域323と、セル支持面領域321と燃料ガス排気孔512bとの間に配置された燃料ガス導出領域325と、を有している。燃料ガス導入領域323には、燃料ガス供給マニホルド511から供給された燃料ガスFを、セル支持面領域321に導く複数のリブ324が形成されている。セル支持面領域321には、セル支持面部30に形成された複数の貫通孔31の端部が存在するとともに、アノード21面方向に沿って一方向に燃料ガスFを流すための複数のリブ322が設けられている。燃料ガス導出領域325には、セル支持面領域321を流れて貫通孔31に流入しなかった燃料ガスFを、燃料ガス排気マニホルド512に導く複数のリブ326が形成されている。
燃料電池セルスタック1は、カソード22に酸化剤ガスAを供給するための酸化剤ガス流路52を有している。酸化剤ガス流路52は、カソード22とセパレータ4との間に形成されている。
本実施形態では、酸化剤ガス流路52は、一端部にて酸化剤ガス供給マニホルド(不図示)と連通するとともに、他端部にて酸化剤ガス排気マニホルド522と連通している。具体的には、図1、図6等に示されるように、単セル2を支持する支持体3と隣り(上方)の単セル2側にあるセパレータ4との間に、空間を確保するためのスペーサ部材84が配置されている。酸化剤ガス流路52は、スペーサ部材84によって確保された空間より構成されている。より具体的には、スペーサ部材84は、支持体3により支持された単セル2の外周に配置されており、マイカ等などからなる板状の絶縁部材841と、ステンレス等からなる板状の金属部材842との二層より構成されている。スペーサ部材84を構成する絶縁部材841は、枠状に形成されており、スペーサ部材84を構成する金属部材842は、一端が開口するコの字状に形成されている。コの字状に開口した部分は、酸化剤ガス供給マニホルドと接続されており、当該部分より酸化剤ガスAが流入する。なお、単セル2のカソード22と、カソード22の隣りに配置されたセパレータ4とは、集電体85を介して電気的に接続される。一方、酸化剤ガス排気マニホルド522は、セパレータ4および支持体3に形成された各酸化剤ガス排気孔522a、522b、スペーサ部材84を構成する絶縁部材841および金属部材842に形成された各酸化剤ガス排気孔522c、522dが積み重なって構成されている。なお、酸化剤ガス排気マニホルド522は、燃料ガス供給マニホルド511を間に挟むように配置されている。
燃料電池セルスタック1は、燃料ガス流路51および酸化剤ガス流路52の少なくとも1つに、ガス流を絞る絞り流路部6を有している。
本実施形態では、燃料ガス流路51の入口部分および出口部分に、それぞれ燃料ガス流を絞るための燃料ガス絞り流路部61が設けられている。燃料ガス絞り流路部61は、具体的には、燃料ガス流路51の入口部分および出口部分の流路断面を燃料ガス流路51の途中部分よりも小さくすることによって形成されている。図4、図9等では、支持体3に形成したガス流路溝32の入口部分および出口部分に、ガス流路溝32の途中部分よりも溝幅が小さい絞り流路溝320を設けることによって、燃料ガス絞り流路部61を構成した例が示されている。したがって、本実施形態では、絞り流路溝320は、ガス流路溝32の燃料ガス導入領域323および燃料ガス導出領域325の両方に存在している。なお、図示はしないが、燃料ガス流路51の入口部分および出口部分のいずれか一方に、燃料ガス絞り流路部61が設けられた構成とすることもできる。また、本実施形態では、酸化剤ガス流路52の出口部分にも、酸化剤ガス流を絞るための酸化剤ガス絞り流路部62が設けられている。酸化剤ガス絞り流路部62は、具体的には、酸化剤ガス流路52の出口部分の流路断面を酸化剤ガス流路52の途中部分よりも小さくすることによって形成されている。図1では、スペーサ部材84を構成する金属部材842にスリット842aを設けることによって、酸化剤ガス絞り流路部62を構成する例が示されている。
燃料電池セルスタック1は、単セル2のセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て単セル2と絞り流路部6との間にある支持体3の部分に、変形吸収部7が設けられている。変形吸収部7は、発電に伴う温度上昇による支持体3のセル面内方向の伸び変形を吸収する部位である。
本実施形態では、変形吸収部7は、図4、図8、図9等に示されるように、支持体3における単セル2の支持側の面とは反対側の面(セパレータ4側の面)に形成された溝部71aより構成されている。溝部71aは、具体的には、上記ガス流れ方向で見て、燃料ガス流路51の入口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分に形成されている。また、溝部71aは、具体的には、上記ガス流れ方向で見て、燃料ガス流路51の出口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分にも形成されている。なお、変形吸収部7は、上記ガス流れ方向で見て、燃料ガス流路51の入口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分、燃料ガス流路51の出口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分のいずれか一方に設けられていてもよい。
ここで、変形吸収部7は、変形吸収部7における強度が最も弱い部位である最弱部72を有する構成とすることができる。この構成によれば、発電に伴う温度上昇による支持体3のセル面内方向の伸び変形が生じた際に、変形吸収部7の最弱部72にて確実に上記伸び変形を吸収することが可能となる。また、変形吸収部7は、支持体3の厚みが変形吸収部7の周囲に比べて薄肉化された薄肉部を有する構成とすることができる。この構成によれば、薄肉部を最弱部72とすることができる。なお、図9では、溝部71aの底部分の厚みが薄肉化されることによって、変形吸収部7の最弱部72が形成されている例が示されている。
また、本実施形態では、変形吸収部7が有する最弱部72を隔てた両側は、同種のガス雰囲気となるように構成されている。この構成によれば、上記伸び変形や繰り返し疲労等によって最弱部72が破壊した場合でも、燃料ガスFと酸化剤ガスAとが混ざらずに済むので、電池性能を維持しやすくなる。本実施形態では、具体的には、図9に示されるように、最弱部72を挟んだ一方側には、燃料ガス流路51が配置されている。したがって、最弱部72を挟んだ一方側のガス雰囲気は、燃料ガス雰囲気となっている。また、最弱部72を挟んだ他方側には、単セル2のアノード21および固体電解質層20と、最弱部72と、支持体3と、リテーナ部材81とによって囲まれた隙間86が存在している。そして、この隙間86のガス雰囲気は、燃料ガス雰囲気となっている。
本実施形態の燃料電池セルスタック1は、上記構成を有している。燃料電池セルスタック1では、発電に伴う温度上昇によって単セル2を支持している支持体3が熱膨張する。支持体3の熱膨張による伸び変形のうち、セル面内方向への伸び変形は、単セル2のセル面内方向に沿う燃料ガスFのガス流れ方向で見て、単セル2と燃料ガス絞り流路部61(絞り流路部6)との間にある支持体3の部分に設けらた変形吸収部7にて吸収される。そのため、燃料電池セルスタック1では、支持体3のセル面内方向への伸び変形が生じても、燃料ガス絞り流路部61(絞り流路部6)の剛性が確保され、燃料ガス絞り流路部61(絞り流路部6)の変形が抑制される。したがって、燃料電池セルスタックによれば、絞り抵抗が狙った制御範囲内から外れ難く、燃料ガス絞り流路部61(絞り流路部6)を通過させる燃料ガスFを各単セル2に対して均一に分配しやすい。
また、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、支持体3は、単セル2におけるアノード21の表面を支持するセル支持面部30を有している。セル支持面にて単セル2を支持する支持体3は、開口部の外周縁にて単セル2を支持する支持体3に比べ、セル面内方向の伸び変形が大きくなりやすい。しかし、本実施形態の燃料電池セルスタック1は上記変形吸収部7を有しているので、上述した作用効果が十分に発揮され、絞り流路部6の形状変形を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、少なくとも燃料ガス流路51に絞り流路部6としての燃料ガス絞り流路部61が設けられている。燃料電池セルスタック1において、燃料ガスFの使用量は、省エネルギーの観点から、酸化剤ガスAの使用量に比べて、できるだけ少量に留めることが望ましい。そのため、燃料ガスFの流量制御は、酸化剤ガスAの流量制御に比べて、制御条件が厳しい。少なくとも燃料ガス流路51に絞り流路部6が設けられている構成によれば、単セル2と燃料ガス流路51の燃料ガス絞り流路部61との間にある支持体3の部分に設けられた変形吸収部7にて、発電に伴う温度上昇による支持体3のセル面内方向の伸び変形を吸収することができる。それ故、燃料ガス絞り流路部61の変形が抑制され、各単セル2への燃料ガスFの均一な分配に有利となる。
また、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、支持体3に形成したガス流路溝32による燃料ガス流路51を構成している。そのため、加工精度検査が支持体3に集約され、燃料電池セルスタック1の検査作業の向上、検査コストの低減などの利点がある。
(実施形態2)
実施形態2の燃料電池セルスタックについて、図10を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図10に例示されるように、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、変形吸収部7は、支持体3における単セル2の支持側の面に形成された溝部71bより構成されている。溝部71bは、具体的には、単セル2のセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て、燃料ガス流路51の入口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分に形成されている。また、溝部71bは、具体的には、上記ガス流れ方向で見て、燃料ガス流路51の出口部分に設けられた燃料ガス絞り流路部61と単セル2との間にある支持体3の部分にも形成されている(不図示)。
また、本実施形態では、絞り流路部6としての燃料ガス絞り流路部61の周囲において、支持体3とセパレータ4とが一体化されている。この構成によれば、支持体3の熱膨張による伸び変形によって、絞り流路部6の周辺において支持体3とセパレータ4とが浮き上がることがなくなる。そのため、この構成によれば、変形吸収部7の効果と相まって、絞り流路部6の変形をより一層抑制可能な燃料電池セルスタック1が得られる。それ故、本実施形態の燃料電池セルスタック1によれば、各単セル2に対してより均一に燃料ガスFを分配しやすい。なお、支持体3とセパレータ4とを一体化する手法としては、例えば、スポット溶接等を例示することができる。その他の構成および作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態3の燃料電池セルスタックについて、図11を用いて説明する。
図11に例示されるように、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、変形吸収部7は、支持体3における単セル2の支持側の面とは反対側の面(セパレータ4側の面)に形成された溝部71aと、支持体3における単セル2の支持側の面に形成された溝部71bとによって構成されている。溝部71aの形成位置と溝部71bの形成位置とは、互いにずれている。そして、変形吸収部7の最弱部72は、溝部71aと溝部と71bの間に積層方向に沿って形成された壁部より構成されている。その他の構成および作用効果は、実施形態1および実施形態2と同様である。
(実施形態4)
実施形態4の燃料電池セルスタックについて、図12を用いて説明する。
図12に例示されるように、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、セパレータ4における単セル2側の面に、ガス流路溝40が形成されている。ガス流路溝40は、セパレータ4に形成された燃料ガス供給孔511aおよび燃料ガス排気孔512bに接続されている。そして、燃料ガス流路51は、ガス流路溝40が形成されたセパレータ4の面と、支持体3のセパレータ4側の面とが重ねられて形成された空間より構成されている。また、燃料ガス絞り流路部61は、セパレータ4に形成したガス流路溝40の入口部分および出口部分(不図示)に、ガス流路溝40の途中部分よりも溝幅が小さい絞り流路溝41を設けることによって構成されている。つまり、本実施形態では、支持体3におけるセパレータ4側の面は、ガス流路溝32が形成されておらず、平坦面とされている。その他の構成は、基本的に、実施形態2と同様である。
本実施形態の燃料電池セルスタック1によっても、実施形態2と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態の燃料電池セルスタック1では、セパレータ4に形成したガス流路溝40によって燃料ガス流路51を構成している。この構成によれば、既に複雑な形状を呈している支持体3側への加工が減り、ガス流路溝40の精度を確保しやすい燃料電池セルスタック1が得られるなどの利点がある。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
1 燃料電池セルスタック
2 単セル
20 固体電解質層
21 アノード
22 カソード
3 支持体
4 セパレータ
5 積層構造
51 燃料ガス流路
52 酸化剤ガス流路
6 絞り流路部
7 変形吸収部
F 燃料ガス
A 酸化剤ガス

Claims (6)

  1. 固体電解質層(20)の一方面にアノード(21)および他方面にカソード(22)が配置された単セル(2)と、上記単セルを支持する支持体(3)と、隣り合う上記単セル同士を電気的に直列に接続するとともに上記アノードに供給される燃料ガス(F)と上記カソードに供給される酸化剤ガス(A)とを隔離するセパレータ(4)とを備え、上記支持体により支持された上記単セルと上記セパレータとが交互に積層された積層構造(5)を有する燃料電池セルスタック(1)であって、
    上記支持体と上記セパレータとの間に形成され、上記アノードに上記燃料ガスを供給するための燃料ガス流路(51)と、
    上記カソードと上記セパレータとの間に形成され、上記カソードに上記酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路(52)と、
    上記燃料ガス流路および上記酸化剤ガス流路の少なくとも1つに設けられ、ガス流を絞る絞り流路部(6)と、
    上記単セルのセル面内方向に沿うガス流れ方向で見て上記単セルと上記絞り流路部との間にある上記支持体の部分に設けられており、発電に伴う温度上昇による上記支持体のセル面内方向の伸び変形を吸収する変形吸収部(7)と、
    を有する、燃料電池セルスタック(1)。
  2. 上記変形吸収部は、上記変形吸収部における強度が最も弱い部位である最弱部(72)を有している、請求項1に記載の燃料電池セルスタック。
  3. 上記最弱部を隔てた両側が、同種のガス雰囲気となるように構成されている、請求項2に記載の燃料電池セルスタック。
  4. 上記絞り流路部の周囲において、上記支持体と上記セパレータとが一体化されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池セルスタック。
  5. 上記絞り流路部は、少なくとも上記燃料ガス流路に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池セルスタック。
  6. 上記支持体は、上記単セルにおける上記アノードの表面を支持するセル支持面部(30)を有しており、
    上記セル支持面部は、上記燃料ガス流路と連通する複数の貫通孔(31)を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池セルスタック。
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