JP2019096279A - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器のメモリおよびハードウェアの状態を表すハイバネーションデータを利用した起動を高速化できる電子機器およびその制御方法を提供すること。【解決手段】電子機器は、起動指示の入力が検出されたことに応じて、電子機器の動作時の状態を復元するための情報を有するハイバネーションデータを用いた第1の起動処理を実行する。そして、電子機器は、電子機器を起動指示に関連づけられた特定の機能を提供する状態に復元するために必要な複数のハイバネーションデータの組み合わせを用いて第1の起動処理を実行する。【選択図】図11

Description

本発明は、電子機器およびその制御方法に関し、特には起動高速化技術に関する。
コンピュータを用いる電子機器において消費電力の低減や起動時間の短縮を実現する技術としてハイバネーションが知られている。ハイバネーションは、電子機器を休止状態にする際、休止状態に移行する直前の状態を復元するための情報(メモリ内容やレジスタの値など)を格納したハイバネーションデータを生成し、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置に記憶する技術である。休止状態から復帰する際に、ハイバネーションデータの内容を復元することにより、電子機器を休止状態に移行する直前の状態に復元できる。休止状態中は電子機器の電源を切ることができるため、消費電力を低減できる。また、通常の起動よりも復元までの時間を短縮できる(特許文献1)。
特開2012−252576号公報
特許文献1ではOSのカーネル機能を用いてハイバネーションから復帰する際に、カーネルの初期化と並行してハイバネーションデータを先読みすることで起動時間を短縮している。しかし、休止状態への移行時に使用していた機能(アプリケーション)とは別の機能を利用したい場合でも、休止状態への移行時に使用していた全ての機能が利用可能になるハイバネーションデータの復元が完了するまで待つ必要がある。そのため、希望する機能が利用できる様になるまでの時間が長くなっていた。
本発明はこのような従来技術の課題を少なくとも軽減することを目的とする。具体的には、本発明は電子機器のメモリおよびハードウェアの状態を表すハイバネーションデータを利用した起動を高速化できる電子機器およびその制御方法を提供する。
上述の目的は、電子機器の動作時の状態を復元するための情報を有するハイバネーションデータを記憶する記憶手段と、起動指示の入力が検出されたことに応じて、ハイバネーションデータを用いた第1の起動処理を実行する制御手段と、を有し、記憶手段は、組み合わせて利用可能な複数のハイバネーションデータを記憶し、制御手段は、電子機器を起動指示に関連づけられた特定の機能を提供する状態に復元するために必要な複数のハイバネーションデータの組み合わせを用いて第1の起動処理を実行する、ことを特徴とする電子機器によって達成される。
本発明によれば、本発明は電子機器のメモリおよびハードウェアの状態を表すハイバネーションデータを利用した起動を高速化できる電子機器およびその制御方法を提供する。
実施形態に係る電子機器の一例である撮像装置の構成例を示す図 実施形態におけるソフトウェア構成例に関する模式図 ハイバネーションデータ生成およびハイバネーションデータを用いた起動処理の概要の模式図 ハイバネーションデータ生成処理の概要のフローチャート ハイバネーションデータの構成例を示す図 起動処理の概要を示すフローチャート 機能別ハイバネーションデータ生成処理の模式図 機能別ハイバネーションデータ生成処理のフローチャート 機能別ハイバネーションデータの構成例を示す図 機能復帰プログラムのデータ構造例を示す図 撮影機能の起動処理の概要を示す模式図 起動処理に関するフローチャート 再生機能の起動処理の概要を示す模式図 撮影機能または再生機能の起動処理に関するフローチャート 実施形態の変形例に係るシステムの概要を示す模式図 実施形態の変形例における起動処理に関するフローチャート
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。なお、以下ではデジタルカメラ(撮像装置1)に本発明を適用した実施形態について説明するが、本発明は、プログラマブルプロセッサを用いる任意の電子機器に適用可能である。なお、このような電子機器には撮像装置以外にスマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ゲーム機などが含まれるが、これらに限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1において「回路」と記載されている機能ブロックは、それぞれが独立したハードウェア(ASIC、ASSPなど)で構成されてもよいし、複数の機能ブロックが1つのハードウェアで構成されてもよい。撮像素子100は、例えばCCDまたはCMOSイメージセンサであり、撮影光学系10で形成された被写体の光学像を電気信号に光電変換する。後述するように、撮像素子100は二次元配置された複数の画素を有し、各画素は撮像用画素としても焦点検出用画素としても利用可能な構成を有する。以下の説明では、画素の用途により、撮像用画素または焦点検出用画素と呼ぶ。
撮像素子100の動作(蓄積、リセット、読み出しなど)は、プログラマブルプロセッサの一例である中央処理装置(CPU)103の制御によってタイミングジェネレータ(TG)102が生成する各種の信号によって制御される。アナログフロントエンド(AFE)101は、撮像素子100から読み出されたアナログ画像信号に対して、ゲイン調整やA/D変換などを行う。TG102は、CPU103の制御に従い、撮像素子100およびAFE101の動作を制御する。なお、図1ではAFE101およびTG102を撮像素子100と別の構成として記載しているが、撮像素子100に内蔵される構成であってもよい。
上述のように、CPU103は例えばROM107に記憶されているプログラム(OSおよびアプリケーションプログラムを含む)を一次記憶装置であるRAM106に読み込んで実行することにより、撮像装置の各部を制御し、撮像装置1の機能を実現する。本実施形態の撮像装置1が用いるOSはマルチタスクOSである。なお、以下で回路として説明する機能ブロックの少なくとも一部は、ASICやASSPなどのハードウェアによって実現される代わりに、CPU103がプログラムを実行することによって実現されてもよい。
操作部104は、タッチパネル、キー、ボタンなどの入力デバイス群であり、ユーザが撮像装置に指示やパラメータなどを入力するために用いられる。シャッタボタン、電源スイッチ、方向キー、メニューボタン、決定(セット)ボタン、撮影モードダイヤル、再生ボタン、動画撮影ボタンなどが操作部104に含まれるが、これらは単なる例示である。また、タッチパネルは表示装置105に組み込まれる場合もある。CPU103は操作部104を監視し、操作部104に対する操作を検出すると検出した操作に応じた動作を実行する。
表示装置105は、CPU103の制御により、撮影した画像(静止画や動画)、メニュー画面、撮像装置1の設定値や状態などを表示する。
RAM106は、AFE101が出力する画像データや、画像処理回路108で処理された画像データを記憶するために用いられたり、CPU103のワークメモリとして用いられたりする。RAM106はシステムメモリとも呼ばれる。本実施形態ではRAM106はDRAMで構成されるものとするが、それに限定されない。
ROM107は、CPU103が実行するプログラムや、各種の設定値、GUIデータなどを記憶する。ROM107の少なくとも一部は書き換え可能であってよい。
画像処理回路108は、画像データに対して様々な画像処理を適用する。画像処理には色補間、ホワイトバランス調整、光学歪み補正、階調補正、符号化、復号など、撮影された画像の記録や再生に関する処理が含まれる。また、画像処理には、コントラストAF用の評価値算出や、像面位相差AF用の像信号生成、AE用の輝度評価値生成、被写体検出、動きベクトル検出など、撮影動作の制御に関する処理も含まれる。なお、ここで列挙した画像処理は単なる例示であって、実施が必須であることを意味しない。また、他の画像処理が実行されてもよい。
相関演算回路120は、画像処理回路108が生成する像面位相差AF用の像信号に対して相関演算を行い、像信号間の位相差(大きさおよび方向)を算出する。
AF演算回路109は、相関演算回路120から出力される相関演算結果に基づいて、フォーカスレンズ119の駆動方向および駆動量を算出する。記録媒体110は、撮影した画像データを撮像装置1内に記録する場合に用いられる。記録媒体110は例えば着脱可能なメモリカードおよび/または内蔵固定メモリであってよい。
シャッタ111は静止画撮影時に撮像素子100の露光時間を調節するためのメカニカルシャッタであり、モータ122によって開閉される。モータ122の開閉はシャッタ駆動回路121を通じてCPU103が制御する。なお、メカニカルシャッタの代わりにTG102が供給する信号によって撮像素子100の電荷蓄積時間を調整してもよい(電子シャッタ)。
フォーカス駆動回路112は、フォーカスアクチュエータ114を駆動することによってフォーカスレンズ119を光軸方向に移動させ、撮影光学系の合焦距離を変更する。像面位相差AFを実行する場合、AF演算回路109が算出したフォーカスレンズ119の駆動方向および駆動量に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動する。
絞り駆動回路113は、絞りアクチュエータ115を駆動することによって絞り117の開口径を変更する。第1レンズ116は、撮影光学系の先端に配置され、光軸方向に進退可能に保持される。絞り117及び第2レンズ118は一体となって光軸方向に進退し、第1レンズ116の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)を実現する。
HDD(Hard Disk Drive)/SSD(Solid State Drive)123は二次記憶装置である。なお、二次記憶装置はHDDやSSDに限定されず、任意の不揮発性記憶装置を用いることができる。なお、ROM107とHDD/SSD123とが実際には同一の記憶装置の別領域として実現されてもよい。
通信回路151は、ここでは無線LANや公衆無線電話網といった無線ネットワークに接続可能な無線通信回路であるものとする。しかし、通信回路151は有線通信回路であってもよいし、有線通信回路と無線通信回路の両方を備えていてもよい。通信回路151の動作はCPU103または必要に応じて設けられる通信プロセッサ150が制御する。
なお、通信プロセッサ150はCPU103と独立して動作可能である。撮像装置1が電源オフ状態であっても通信プロセッサ150と通信回路151には待機電源が供給され、外部ネットワークから撮像装置1へ送信されたパケットを受信可能である。また、通信プロセッサ150は撮像装置1の電源投入イベントを発行したり、ROM107に記憶されたプログラムを実行したりすることができる。
なお、CPU103と、CPU103に接続された各ブロックは、互いに通信可能に共通したシステムバスに接続されている。また、以下の説明において、プログラムなどのソフトウェアを動作主体として記載している動作は、実際にはCPU103がそのソフトウェアを実行することにより動作が実現される。
図2は、撮像装置1のソフトウェア構成を、図1に示したハードウェアの一部とともに模式的に示した図である。
ソフトウェアはOS層とアプリケーション層とを有し、撮像装置1の動作時にはROM107からRAM106に読み込まれて、CPU103によって実行される。OS層はOSコア部(カーネル)204と、各ハードウェアのドライバ(デバイスドライバ)205、206、208、210および二次記憶装置(HDD/SSD123)のファイルシステム207を有する。OSコア部204は、RAM106の制御やタスク制御、CPU103の制御等、OSとして必須の処理を行う。
なお、図2には便宜上撮像装置1が有するハードウェアおよびデバイスドライバの一部のみを示している。実際には他のハードウェア(例えば操作部104に含まれる入力デバイス)と、そのデバイスドライバなども含まれる。
アプリケーション層には各種ライブラリと、アプリケーションフレームワークと、アプリケーションプログラムとが含まれる。最上層のアプリケーションは撮像装置1の機能を提供する。撮影アプリケーション216は撮影機能を提供する。再生アプリケーション217は、記録媒体110および/またはHDD/SSD123に記録されている画像データを再生して表示装置105に表示する機能を提供する。リモート制御アプリケーション218は通信回路151を通じて外部から撮像装置1の動作を制御する機能を提供する。
アプリケーションの下層にはアプリケーションフレームワークとして、撮影サービス213、再生サービス214、ネットワークサービス215が存在する。これらのサービスは、アプリケーションが機能を提供するためのデバイス制御などを行うミドルウェアである。
アプリケーションフレームワークの下層には、サービスがデバイスにアクセスするためのインターフェースライブラリとして、I/Oライブラリ212、ディスプレイライブラリ209、ネットワークライブラリ211が存在する。これらのインターフェースライブラリは、アプリケーションやサービスがコールするAPI(Application Programming Interface)を含んでいる。
なお、図2に記載したアプリケーションプログラム、サービス、ライブラリは例示であり、他の機能を実現するアプリケーションプログラムや、それに対応するサービスやライブラリがさらに含まれてもよい。
図3(a)は、撮像装置1の撮影スタンバイ状態におけるRAM106の状態の一例と、ハイバーネーション動作を模式的に示した図である。
撮像装置1は、操作部104が有する電源スイッチ300によって電源オン状態とされると、撮影スタンバイ状態となる。撮影スタンバイ状態ではOSコア部204、センサドライバ205、二次記憶装置デバイスドライバ206、ファイルシステム207、撮影サービス213、撮影アプリケーション216の起動シーケンスが完了し、撮影指示に応答可能な状態である。撮影指示は例えば操作部104が有するシャッタボタンの押下によって入力される。
さらに、再生アプリケーション217、再生サービス214、リモート制御アプリケーション218、ネットワークサービス215などの起動シーケンスも完了している。これにより、操作部104の様々な操作に対する機能を提供可能な状態となる。図3(a)は、すべてのアプリケーションやサービスの起動シーケンスが完了し、RAM106に展開された状態を模式的に示している。
撮影スタンバイ状態におけるRAM106にはアプリケーションやサービスのプログラムデータや、数値データ等が書き込まれており、OSコア部204(CPU103)はRAM106に書き込まれたプログラムデータや数値データを認識している。電子機器の動作時の状態を復元するための情報(メモリに展開されているデータやレジスタの値など)を格納したデータ(以下、ハイバネーションデータ)を用いてOSの起動を高速化する場合、ハイバネーションデータを生成する必要がある。例えば撮像装置1が休止状態となる際に、ハイバネーション機能が、RAM106に書きこまれているプログラムデータや数値データからハイバネーションデータ303を生成することができる。なお、ハイバネーション機能は一般的にはOSコア部204が有するため、図3および以下の説明では便宜上OSコア部204がハイバネーション機能を実現するものとして記載する。
OSコア部204は、生成したハイバネーションデータ303を二次記憶装置(HDD/SSD123)に記憶し、撮像装置1の電源をオフする。なお、ハイバネーションデータ303は、撮像装置1の休止状態への移行時以外のタイミングで生成されてもよい。したがって、ハイバネーションデータ303が生成されたことによって撮像装置1が休止状態に移行しなくてもよい。
この状態で電源スイッチ300が押下されるなどして起動指示が与えられると、OSコア部204は、起動シーケンス処理時にHDD/SSD123に記憶したハイバネーションデータ303をRAM106へ展開し直す(後述)。これにより、アプリケーションやサービスなどの起動シーケンスを1からやり直すことなく、撮影スタンバイ状態のRAM106の状態へ復帰させることができるため、起動時間を短縮することができる。
図4はOSコア部204がハイバネーションデータ303を生成する手順を示すフローチャートである。ハイバネーションデータ303の生成は、撮像装置1のOSコア部204が、ハイバネーションデータの生成開始命令をコマンド入力や省電力モードへの移行イベント等によって受信することによって開始される。
まずOSコア部204は、ハイバネーションデータ303の生成中にRAM106の状態が変更されない様に、OS機能やドライバの機能を停止させる(S101)。次にOSコア部204はRAM106の状態を解析する(S102)。そして、OSコア部204は、解析によって、現在使用中の領域(アプリケーションの起動に必要な情報を含んだ領域)と判定される領域の内容を収集し(S103)、一つのハイバネーションデータを生成する。
図5はハイバネーションデータ303の構成の一例である。ハイバネーションデータ303には、RAM106の使用中の領域のそれぞれについて、復帰実データ(メモリに展開されていたデータやプログラムのコピー)と、復帰アドレス(RAM106内の位置)とが関連づけて格納されている。また、ハイバネーションデータ303には、CPU103のレジスタの値がCPUレジスタ情報として格納されている。
OSコア部204は、生成したハイバネーションデータを二次記憶装置(HDD/SSD123)に保存する(S105)。その後、OSコア部204は、S101で停止したOS機能およびドライバの機能を再開させてもよいし、撮像装置1の電源をオフにしてもよい。
次に、撮像装置1の起動処理動作について図3(b)に示す模式図および図6に示すフローチャートを用いて説明する。
撮像装置1の電源オフ(または休止状態)の状態で電源スイッチ300が押下されるなどして起動指示が与えられると、BIOSがブートローダを起動させる(CPU103がブートローダを実行する)。
S201でブートローダはHDD/SSD123の所定の場所にハイバネーションデータ303が存在するかどうか確認し、存在する場合にはS202へ、存在しない場合にはS205へ処理を進める。
S205でブートローダはOSコア部204をRAM106に読み込んで起動する。OSコア部204はデバイスドライバの読み込み、デバイス初期化といった処理の通常起動シーケンスを実行し、起動処理を終了する。S205はハイバネーションデータ303を用いない通常の起動動作に相当する。
S202でブートローダはHDD/SSD123からハイバネーションデータ303を読み出す。
S203でブートローダは、読み出したハイバネーションデータ303に含まれる復帰実データを、関連づけられた復帰アドレスに従ってRAM106に展開し、RAM106の内容をハイバネーションデータ303の生成時点の状態に復帰させる。また、ブートローダは、ハイバネーションデータ303に記述されたCPUレジスタ情報に基づいてCPU103の内部情報を変更し、CPU103についてもハイバネーションデータ303の生成時点の状態に復帰させる。そして、ブートローダは復帰ポイントからOSコア部204を起動させ(OSコア部204が有するレジューム機能を呼び出し)、起動処理を終了する。
ハイバネーションデータを用いて起動することで、通常起動処理でOSコア部204が行うデバイスドライバの読み込みや各種の初期化処理を省略することができるため、起動時間を短縮することができる。
図2に示した撮像装置1の動作時のソフトウェア構成を、撮像装置1が提供する機能に着目してグループ化することができる。
例えば撮影機能を提供するためには、撮影アプリケーション216、撮影サービス213、I/Oライブラリ212、センサドライバ205が必要である。また、撮影で得られた画像データを記録媒体110に保存するために、ファイルシステム207と二次記憶装置デバイスドライバ206とが必要になる。また、タスク管理やタイマ管理など、OSとしての基本機能を提供するOSコア部204も必要になる。
また、再生機能を提供するためには、再生アプリケーション217、再生サービス214が必要である。また、再生すべき画像データを読み出すためにI/Oライブラリ212、ファイルシステム207、二次記憶装置デバイスドライバ206が必要である。さらに、再生した画像を表示装置105に出力するためのディスプレイライブラリ209とディスプレイドライバ208とが必要である。また、OSが提供する基本機能を利用するため、OSコア部204も必要である。
さらに、リモート制御機能を提供するためには、リモート制御アプリケーション218、ネットワークサービス215が必要である。また、リモート制御を行う外部機器と通信を行うために、ネットワークライブラリ211、ネットワークドライバ210が必要である。また、OSが提供する基本機能を利用するため、OSコア部204も必要である。
このようなグループ化により、撮像装置1で動作するソフトウェアと機能との間には特有の関係が存在することが分かる。例えば、撮影アプリケーション216、撮影サービス213、センサドライバ205は撮影機能にのみ必要である。また、再生アプリケーション217、再生サービス214、ディスプレイライブラリ209、ディスプレイドライバ208は再生機能にのみ必要である。リモート制御アプリケーション218、ネットワークサービス215、ネットワークライブラリ211、ネットワークドライバ210はリモート制御機能にのみ必要である。I/Oライブラリ212、ファイルシステム207、二次記憶装置デバイスドライバ206は、撮影機能、再生機能のどちらにも必要である。また、OSコア部204は、すべての機能において必要である。
本実施形態では、このような、ある機能にだけ必要なソフトウェアのハイバネーションデータ、一部の機能に共通して必要なソフトウェアのハイバネーションデータ、全ての機能に必要なソフトウェアのハイバネーションデータをそれぞれ生成する。つまり、本実施形態で生成するハイバネーションデータは、複数のハイバネーションデータを組み合わせて用いることを前提としている。起動時に提供する機能を提供するために最低限必要なハイバネーションデータを組み合わせて起動処理に用いる。そのため、起動に要する時間を短縮できるほか、後述するように、起動時に提供する機能を容易に変更することを可能とする。
(機能別ハイバネーションデータの生成)
図7〜図10を用いて、ハイバネーションデータの生成処理に関してさらに説明する。ここでは便宜上、起動時に提供する機能を撮影機能と再生機能から選択可能とするためのハイバネーションデータの生成について説明するが、他の機能を選択可能とするためのハイバネーションデータも同様に生成できる。
図7は、機能別のハイバネーションデータ生成処理を図3(a)と同様に模式的に示している。ここでは、撮像装置1が起動しており、撮影機能および再生機能を実現するためのソフトウェアが全てRAM106に展開された状態であるとする。例えば、撮像装置1を起動させ、撮影スタンバイ状態になってから、再生モードに切り替えた状態であってよい。
メモリ解析処理部901は、OSコア部204、撮影アプリケーション216、もしくは再生アプリケーション217を使用してCPU103で実行される。ハイバネーションデータ生成処理部902、復帰プログラム生成処理部907は、OSコア部204を使用してCPUにより実行される。メモリ解析処理部901は、RAM106の使用中の領域について、機能との対応関係を解析する。ハイバネーションデータ生成処理部902は、機能別のハイバネーションデータを生成し、HDD/SSD123に記録する。復帰プログラム生成処理部907は、機能別の復帰プログラムを生成し、ROM107に記録する。
以下、機能別のハイバネーションデータ生成処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、ハイバネーションデータの生成処理は、撮像装置1の製造工程で実行してもよいし、ユーザの指示によって実行してもよい。
まず、図8を用いて、撮影機能、I/O処理、OSコア部に関するハイバネーションデータの生成処理について説明する。
S301〜S303では、メモリ解析処理部901(CPU103)によりRAMの使用領域の解析を行う。
S301でメモリ解析処理部901(CPU103)は、RAM106を対象に、OSコア部204により使用されたメモリ領域を判別する。OSコア部204が使用する領域は、OSコア部204が提供する既知のAPIのシンボル情報からアドレスを特定することによって判別しても良いし、OSコア部204を実際に動作させてプロファイルを取得することによって判別してもよい。
S302で、撮影アプリケーション216(CPU103)は撮影機能を実行し、一連の撮影動作(撮影準備動作、撮影動作、記録動作)が実行される。そして、メモリ解析処理部901は、撮影動作の間に使用されたRAM106のメモリ領域と、撮影動作の間に使用されなかったRAM106のメモリ領域とを判別する。
撮影動作の終了後、S303で再生アプリケーション217(CPU103)が、再生機能、例えば記録媒体110に保存されている所定の画像ファイルについて再生動作、を実行する。再生動作の実行中、メモリ解析処理部901は、再生動作で使用されたRAM106の領域と、再生動作で使用されなかったRAM106の領域とを判別する。
その後、S304で、OSの一部機能やドライバの機能を停止させる。
次に、S305〜S308において、S301〜S304でのメモリ解析処理部901の解析結果に応じて、ハイバネーションデータ生成処理部902が、機能別ハイバネーションデータの生成を実行する。
S305でハイバネーションデータ生成処理部902は、撮影機能で使用され、再生機能では使用されなかったRAM106のメモリ領域の情報を、撮影機能ハイバネーションデータ904として生成し、HDD/SSD123に記録する。
S306でハイバネーションデータ生成処理部902は、撮影機能で使用され、かつ、再生機能でも使用されたRAM106のメモリ領域の情報を、I/O処理ハイバネーションデータ905として生成し、HDD/SSD123に記録する。
S307でハイバネーションデータ生成処理部902は、撮影機能で使用されず、再生機能で使用されたRAM106のメモリ領域の情報を、再生機能ハイバネーションデータ903として生成し、HDD/SSD123に記録する。
S308でハイバネーションデータ生成処理部902は、RAM106に撮影機能で使用されず、かつ、再生機能でも使用されなかったRAM106のメモリ領域のうち、OSで使用されたRAM106のメモリ領域の情報を、OSコア部ハイバネーションデータ906として生成し、HDD/SSD123に記録する。図9に、ハイバネーションデータ生成処理部902が生成する機能別ハイバネーションデータの構成例を示す。このような構成の機能別ハイバネーションデータが生成され、データファイルとしてHDD/SSD123に記録される。機能別ハイバネーションデータは、復帰アドレスと復帰実データの組み合わせから構成される。図5に示したハイバネーションデータとは、CPUレジスタアドレス情報を有さない点で異なる。CPUレジスタ情報は、異なる機能別ハイバネーションデータで共通に使用される情報である。そのため、本実施形態では、機能別ハイバネーションデータごとにCPUレジスタ情報を持たせずに、復帰プログラム内にCPUレジスタ情報を格納するが、機能別ハイバネーションデータごとにCPUレジスタ情報を持たせてもよい。個々の復帰実データに関連づけられた復帰アドレスは、対応する復帰実データを展開すべきRAM106の位置(例えば先頭アドレス)である。
S309、S310では、復帰プログラム生成処理部907が、機能別ハイバネーションデータを用いた起動処理を実行するための復帰プログラムを生成し、ROM107に記録する。
復帰プログラム生成処理部は、撮影機能、再生機能のそれぞれを復帰させるための情報を含んだ復帰プログラムを、機能ごとに生成する。
S309では、撮影機能復帰プログラム908(1200)を生成してROM107に記録し、S310では、再生機能復帰プログラム909(1204)を生成してROM107に記録する。
図10は、撮影機能用の復帰プログラム1200(908)と、再生機能用の復帰プログラム1204(909)の構成例を模式的に示す。
各復帰プログラムは、プログラム本体と、機能を復帰させるために必要なハイバネーションデータの組み合わせに関する情報や、復帰に必要なハイバネーションデータを特定するための情報、機能の復帰ポイント、およびCPUレジスタ情報を有する。
撮影機能復帰プログラム1200は、プログラム本体1201と、撮影機能復帰ハイバネーション情報1202と、CPUレジスタ情報1203とを有する。撮影機能復帰ハイバネーション情報1202には、必要なハイバネーションデータの組み合わせ(OSコア部、撮影機能、I/O処理)に関する情報が含まれる。また、撮影機能復帰ハイバネーション情報1202には、撮影機能を復帰するために必要となる、OSコア部ハイバネーションデータ、撮影機能ハイバネーションデータ、I/O処理ハイバネーションデータそれぞれについて、ハイバネーションデータを特定するための情報も記録する。撮影機能の復帰ポイントの情報については、CPUレジスタ情報1203に含まれている。同様に、再生機能復帰プログラム1204は、プログラム本体1205と、再生機能復帰ハイバネーション情報1206と、再生機能の復帰ポイントを含むCPUレジスタ情報1207とを有する。
なお、機能の復帰に必要なハイバネーションデータを特定する情報の形式に特に制限はなく、ハイバネーションデータの名称でもよいし、IDなどの番号であってもよい。HDD/SSD123の記録位置を特定するファイルパス情報を記録するようにしてよい。
なお、復帰プログラムが有する復帰ポイントは、復帰プログラムが復帰させる機能に対応したものである。具体的には、撮影機能復帰プログラムであれば、撮影機能ハイバネーションデータに含まれるものと同じ撮影機能の復帰ポイントを有する。再生機能復帰プログラムであれば、再生機能ハイバネーションデータに含まれるものと同じ再生機能の復帰ポイントを有する。CPUレジスタ情報は復帰させる機能に依存せず、復帰プログラムに共通した内容である。
(撮影機能の起動処理)
次に、機能別ハイバネーションデータと復帰プログラムとを用いた撮影機能の起動処理について、図11の模式図および図12のフローチャートを用いて説明する。なお、図11ではCPU103がクアッドコアCPUである構成を示しているが、CPU103のコア数に特に制限はない。
撮像装置1の電源オフ(または休止状態)の状態で電源スイッチ300が押下されるなどして起動指示が与えられると、BIOSがブートローダを起動させる(CPU103がブートローダを実行する)。これにより、撮影機能の起動処理が開始される。
撮像装置1の電源スイッチ300が検出されると、ブートローダは例えばROM107の電源スイッチ応答アドレス1071に存在するプログラムをCPU103に実行させるものとする。電源スイッチ応答アドレス1071にプログラムが存在しなければ、S205で説明したように通常の起動シーケンスを開始する。
ここでは、電源スイッチ応答アドレス1071に撮影機能復帰プログラム1200が存在するものとする。従って、撮像装置1が電源オフの状態で電源スイッチ300が押下されると、S502でCPU103はROM107の電源スイッチ応答アドレス1071から配置された撮影機能復帰プログラム1200を実行する。撮影機能復帰プログラム1200はCPU103の初期化やRAM106の初期化などの必要最小限のハードウェアの初期化を実行する。
S503で撮影機能復帰プログラム1200は自身が有する撮影機能復帰ハイバネーション情報1202を参照し、撮影機能の復帰に必要なハイバネーションデータを特定する。そして、撮影機能復帰プログラム1200は、特定したハイバネーションデータをHDD/SSD123から取得し、個々のハイバネーションデータ(復帰実データ)を、関連づけられた復帰アドレス情報の位置に、RAM106に展開する。
また、撮影機能復帰プログラム1200は、ハイバネーションデータのRAM106への展開が完了すると、S504で、CPUレジスタ情報1203に基づいてCPU103のレジスタ設定と復帰ポイントをCPU103へ設定する。
S505で撮影機能復帰プログラム1200は、復帰ポイントへジャンプし、復帰処理を終了する。以上の起動処理により、RAM106およびCPU103のレジスタ設定が撮影機能の実行が可能な状態で起動が完了する。従って、例えば電源スイッチ300の押下をトリガとして、撮影機能の起動シーケンスを高速化することができる。
なお、本実施形態では、撮影機能復帰プログラムを、ROM107内の、起動指示操作に関連づけられたアドレスに配置した構成を説明した。しかし、ブートローダなど、起動指示によって動作するプログラムが電源復帰プログラムと同等の機能を備え、起動指示に応じてその機能を実行するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、起動操作に関連づけられた特定の機能に必要な最小限のハイバネーションデータを用いて起動処理を行うため、起動が完了するまでの時間を短縮することが可能になる。
(撮影機能または再生機能の起動処理)
上述の撮影機能の起動処理では機能別ハイバネーションデータを用いて撮影機能の起動処理の高速化を実現するものであったが、機能別ハイバネーションデータを用いることで、起動時に提供する機能を変更することも可能になる。そのため、起動が完了してから別途所望の機能を呼び出す操作(例えばキーやボタンの操作)を行う場合と比較して、所望の機能が使用できるようになるまでの時間を短縮することができる。
本実施形態では、起動処理において撮影機能の起動シーケンスを実行中に再生機能を呼び出す指示が入力された場合の動作について図13の模式図および図14のフローチャートを用いて説明する。図14において図12と同様の処理については図12と同じ参照数字を付した。また、本実施形態でもCPU103は4コアCPUとするが、コア数は1以上の任意の数であってよい。
撮像装置1の電源オフ状態で電源スイッチ300が押下されると、先に説明したように撮影機能を復帰させる起動処理が開始される(S502)。S503におけるハイバネーションデータの展開中、OSコア部204は、再生機能の呼び出し操作(割り込み)を監視する(S604)。再生機能の呼び出し操作は、例えば再生ボタン1500の押下であってよい。OSコア部204は、撮影機能ハイバネーションデータの展開が終了したかを判断し(S603)、撮影機能ハイバネーションデータの展開が終了するまで、再生機能の呼び出し操作(割り込み)を監視する。再生ボタン1500の押下が検出されずに、撮影機能ハイバネーションデータの展開が終了した場合(S603でYes)は、S504以降の処理を実行する。
ROM107には再生ボタン応答アドレスが割り当てられ、そのアドレスには再生機能復帰プログラム1204が予め配置されている。OSコア部204はS604で再生ボタン1500の押下を検出すると、処理をS605に進める。
S605でOSコア部204はCPU103が有するコア1〜コア4のうち、例えばコア2からコア4のリソースを撮影機能復帰プログラム1200から解放し、再生機能復帰プログラム1204に割り当て、再生機能復帰プログラム1204の実行を開始する。
S606でOSコア部204は、CPU103のコア1と、コア2〜4との処理を分岐させる。
コア1が実行する撮影機能復帰プログラム1200は、S607でハイバネーションデータの展開処理を継続する。展開が終了すると、撮影機能復帰プログラム1200は、S504およびS505でレジスタ情報の復元と撮影機能の復元ポイントへのジャンプを実行し、撮影機能を実行可能な状態で起動処理を完了する。
一方、コア2〜4が実行する再生機能復帰プログラム1204は、S611で、自身が有する再生機能復帰ハイバネーション情報1206を参照し、再生機能の復帰に必要なハイバネーションデータを特定する。そして、再生機能復帰プログラム1204は、特定したハイバネーションデータをHDD/SSD123から取得し、個々のハイバネーションデータ(メモリ内容)を、関連づけられた復帰アドレス情報に従って、RAM106に展開する。
また、再生機能復帰プログラム1204は、ハイバネーションデータのRAM106への展開が完了すると、S612で、CPUレジスタ情報1207に基づいてCPU103のレジスタ内容と復帰ポイントをCPU103へ設定する。
S613で再生機能復帰プログラム1204は、再生機能の復帰ポイントへジャンプし、復帰処理を終了する。これにより、再生機能を実行が可能な状態で起動処理を完了する。
なお、撮影機能復帰プログラム1200と再生機能復帰プログラム1204との両方が復元対象とするハイバネーションデータについては、後から展開処理するプログラムが同じメモリ領域を上書きしても。あるいは、既に展開済みであると判断して、展開処理をスキップしてもよい。
本実施形態では、起動指示によって実行が開始される復帰プログラムによる第1の起動処理よりも、後に実行が開始される復帰プログラムによる第2の起動処理に対して多くの処理リソース(ここではCPUコア)を割り当てる。これにより、後に実行を開始した復帰プログラム(第2の起動処理)を優先的に実行することができる。しかし、第1の起動処理の実行中に第2の起動処理の実行を開始する場合、第2の起動処理を実行する間は第1の起動処理を中断し、第2の起動処理に全ての処理リソースを割り当ててもよい。この場合、第2の起動処理の実行が完了したら、中断していた第1の起動処理の実行を再開する。
いずれの場合においても、電源スイッチを押下した後、再生ボタンを押下することで、ユーザは、再生機能が直ちに利用可能な状態に、かつ高速に撮像装置を起動させることができる。
●<実施形態の変形例>
本実施形態では、撮像装置1の操作ではなく、外部機器から撮像装置1への通信によって起動指示を入力可能としたことを特徴とする。本実施形態では、撮像装置1が有する通信プロセッサ150および通信回路151を用いる。
図15は、撮像装置1が通信回路151によって無線アクセスポイント1800が形成する無線通信ネットワークに参加しており、同じ無線通信ネットワークに参加している情報端末1801と通信可能な状態を模式的に示している。なお、図15では一例として無線アクセスポイント1800が形成する無線通信ネットワーク(例えば無線LAN)を想定している。しかし、撮像装置1と情報端末1801とが通信可能に接続されれば、有線ネットワークを含め、任意の規格に準拠した通信ネットワークを用いることができる。また、情報端末1801はスマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、ポータブルゲーム機のようなモバイル機器であってもよいし、デスクトップパソコンのような据え置き型の端末であってもよい。
また、上述したように、撮像装置1の電源がオフされた状態でも、通信プロセッサ150および通信回路151には待機電源が供給され、通信回路151は外部機器との通信が可能である。
ネットワークの通信規格にかかわらず、情報端末1801には撮影を指示するユーザインタフェース(UI)1802と、再生を指示するUI1803とが設けられている。なお、図15の例ではUI1802,1803がGUI(Graphical User Interface)であり、タッチディスプレイに表示されている状態を模式的に示している。しかし、ハードウェアボタン、スイッチ、キーが撮影指示や再生指示の発行に割り当てられてもよい。図15ではUI1802の操作によって情報端末1801から撮像装置1宛の撮影開始パケット1804が発行される。この撮影開始パケット1804を撮像装置1の通信回路151が受信すると、通信プロセッサ150は起動指示が入力されたものとして撮像装置1の電源をオンさせる。
図16は、撮像装置1が外部機器と通信可能な待機状態にある際の動作に関するフローチャートである。
待機状態では撮像装置1の主電源はオフされており、通信回路151と通信プロセッサ150だけが待機電力で動作している。この状態で通信プロセッサ150は、通信回路151パケットを受信すると、撮影開始パケット1804であるかどうか判定する処理(S701)を実行する。
情報端末1801で稼働する遠隔制御アプリケーションでUI1802が操作されると、情報端末1801から撮像装置1宛に撮影開始パケット1804が送信される。情報端末1801には予め撮像装置1(通信回路151)のアドレスなどの情報が登録されているものとする。
S701で撮影開始パケット1804を受信したことが検出されると、S702で通信プロセッサ150は電源スイッチ300が操作された場合と同様の電源投入イベントを発行し、撮像装置1を起動状態に遷移させる。そして、S703で通信プロセッサ150は、ROM107の電源スイッチ応答アドレス1071に配置された撮影機能復帰プログラム1200の実行を開始する。なお、撮影機能復帰プログラム1200は、起動したCPU103が実行してもよい。
以降は、図12を用いて説明したように起動処理が実行される(S503〜S505)。なお、撮影機能復帰プログラム1200の実行中に再生ボタン1500が押下されたり、ユーザインタフェース1803の操作によって発行された再生開始パケットを通信回路151が受信したりした場合、図13、図14に関して説明した処理を実行してもよい。
このように、本変形例では、実施形態で説明した処理を、外部機器から遠隔的に実行させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態では、ハイバネーションデータを利用して起動する電子機器がハイバネーションデータを生成する機能を有する構成について説明した。しかし、予め電子機器に記憶されたハイバネーションデータを用いる構成の場合、ハイバネーションデータの生成機能を備えなくてもよい。
100…撮像素子、102…タイミングジェネレータ、103…CPU、106…RAM、109…AF演算回路、123…HDD/SSD、150…通信プロセッサ、151…通信回路

Claims (12)

  1. 電子機器の動作時の状態を復元するための情報を有するハイバネーションデータを記憶する記憶手段と、
    起動指示の入力が検出されたことに応じて、前記ハイバネーションデータを用いた第1の起動処理を実行する制御手段と、を有し、
    前記記憶手段は、組み合わせて利用可能な複数のハイバネーションデータを記憶し、
    前記制御手段は、前記電子機器を前記起動指示に関連づけられた特定の機能を提供する状態に復元するために必要な複数のハイバネーションデータの組み合わせを用いて前記第1の起動処理を実行する、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記記憶手段が、複数の機能に共通する1つ以上のハイバネーションデータと、1つの機能にのみ対応する1つ以上のハイバネーションデータとを記憶し、
    前記制御手段は、前記特定の機能にのみ対応するハイバネーションデータと、前記複数の機能に共通するハイバネーションデータとの組み合わせを用いて前記第1の起動処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記第1の起動処理の実行中に、前記第1の起動処理に用いていないハイバネーションデータを必要とする機能に関連づけられた指示が検出された場合、該機能を提供する状態に復元するために必要な複数のハイバネーションデータの組み合わせを用いた第2の起動処理の実行を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記第2の起動処理を前記第1の起動処理よりも優先的に実行することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記第2の起動処理を実行する間、前記第1の起動処理を中断することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記起動指示が、前記電子機器が有する操作手段を通じて入力されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記起動指示が、前記電子機器の外部機器から入力されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器が撮影機能を有し、
    前記記憶手段が記憶する前記複数のハイバネーションデータが、撮影機能にのみ対応するハイバネーションデータと、再生機能にのみ対応するハイバネーションデータと、前記撮影機能および前記再生機能とに共通するハイバネーションデータとを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記第1の起動処理が、前記電子機器を、前記撮影機能を提供する状態に復元するための起動処理であることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記複数のハイバネーションデータを生成する生成手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器は、前記電子機器の動作時の状態を復元するための情報を有するハイバネーションデータを記憶する記憶手段を有し、
    前記制御方法は、
    制御手段が、起動指示の入力が検出されたことに応じて、前記ハイバネーションデータを用いた第1の起動処理を実行する制御工程を有し、
    前記記憶手段は、異なる組み合わせで利用可能な複数のハイバネーションデータを記憶し、
    前記制御工程は、前記電子機器を前記起動指示に関連づけられた特定の機能を提供する状態に復元するために必要な複数のハイバネーションデータの組み合わせを用いて前記第1の起動処理を実行する、
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  12. 電子機器が有するコンピュータを、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電子機器の前記制御手段として機能させるためのプログラム。
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