JP2019095787A - エレクトロクロミック素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】バスバーのスペースを拡大することなくバスバーの抵抗を低減したエレクトロクロミック素子を提供する。【解決手段】一対の基材102と、一対の基材102の間に配置された一対の電極101と、一対の電極101の間に配置されたエレクトロクロミック層103と、電極101に電気的に接続された少なくとも一つのバスバー105とを有し、基材102または電極101に、バスバー105の配置部が設けられ、バスバー105の少なくとも一部は、配置部に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロクロミック素子に関する。
電気化学的な酸化還元反応により、物質の光学吸収の性質(吸収波長、吸光度)が変化するエレクトロクロミック(以降、「EC」と略する場合がある)材料を利用したEC素子は、消色時の高い透過率と、着色時の低い透過率を両立できる特長を持つ。この特長を利用して表示装置、可変反射率ミラー、可変透過窓等の応用がなされている。これらの応用用途における高機能化、また応用範囲を拡大するための開発の方向性として、素子の大型化に関する開発が積極的に行われている。EC素子は、基本的にEC材料の電気化学反応によりファラデー電流が流れることでその光学特性が変化する電流駆動の素子である。このため、よく比較対象となる電圧駆動の液晶素子より大きな電流が流れることが多い。その大きな電流による電圧降下の影響を低減するため、EC素子の抵抗を低減する工夫がなされてきた。EC素子に用いられる透明電極の抵抗に起因する素子の抵抗を低減する方法として、素子の有効光学領域の外側(主に基板上)に金属を付与するバスバー(給電電線)は広く用いられている。EC素子を大型化する場合には、そのEC素子の単位面積当たりの電流(電流密度)は通常変化しないため、電流の増大に伴うバスバーの抵抗低減が求められている。
バスバーの抵抗を低減するにはバスバーの断面積を増大させればよいので、単純にはバスバーの幅と厚さを増大させればよい。しかしその幅と厚さの増大にはEC素子の機能上の制限がある。バスバーの幅の増大は、EC素子の有効光学領域(EC素子がその機能を発揮するために光吸収を行う領域)の周辺領域となる(非有効光学領域の)ベゼル部を増大させることになる。これは、例えばEC素子の応用用途である表示装置、可変反射率ミラー、可変透過窓等の周囲部を増大させることになり外観、及び機能上好ましくない。またEC素子は、対向する二枚の電極から構成されることが多いが、バスバー厚さの増大は、対向する電極との接触による短絡を招くために限界がある。このため、バスバーのスペースを拡大することなくバスバーの抵抗を低減することが求められている。
特許文献1には、導電性エポキシに埋設したタブを有するバスバーが基材の側面に位置する電気変色性レンズが開示されている。バスバーの側面への配置は、バスバーを厚くすることによる対向電極との短絡を回避するうえでは効果的である。
特表2002−507781号公報
しかし、特許文献1の方法では、側面への張り出しは生じるため、ベゼル部が増大するという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされるものであり、その目的は、バスバーのスペースを拡大することなくバスバーの抵抗を低減したEC素子を提供することにある。
本発明は、一対の基材と、前記一対の基材の間に配置された一対の電極と、前記一対の電極の間に配置されたエレクトロクロミック層と、前記電極に電気的に接続された少なくとも一つのバスバーとを有し、
前記基材または前記電極に、前記バスバーの配置部が設けられ、前記バスバーの少なくとも一部は、前記配置部に配置されていることを特徴とするエレクトロクロミック素子を提供する。
また、本発明は、一対の基材と、前記一対の基材の間に配置されている一対の電極と、前記一対の電極の間に配置されているエレクトロクロミック層と、前記一対の電極にそれぞれ接続されているバスバーと、を有するエレクトロクロミック素子であって、
前記基材または前記電極は、前記一対の電極の一方に接続されている前記バスバーと前記一対の電極の他方に接続されている前記バスバーとの距離を大きくするバスバー離間部を有することを特徴とするエレクトロクロミック素子を提供する。
本発明によれば、バスバーの抵抗低減と省スペースを両立したEC素子を提供することができる。
第1の実施形態のEC素子の概要を説明する概略図である。 図1(b)のEC素子で用いた基材を示す概略図である。 バスバーの長さと電圧降下との関係を示すグラフである。 第2の実施形態のEC素子の概要を説明する概略図である。 第3の実施形態のEC素子の概要を説明する概略図である。 実施例1のEC素子躯体の作製を説明する概略図である。 実施例1のEC素子のバスバーの長さと特性の関係を示すグラフである。 実施例2のEC素子躯体の作製を説明する概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係るエレクトロクロミック素子は、一対の基材と、一対の基材の間に配置された一対の電極と、一対の電極の間に配置されたエレクトロクロミック層と、電極に電気的に接続された少なくとも一つのバスバーとを有する。そして、基材または電極に、バスバーの配置部が設けられ、バスバーの少なくとも一部は、前記配置部に配置されている。基材または電極に設けられている配置部は、凹部であってよい。この凹部にバスバーが埋め込まれるようにして配置されてよい。
また、本発明に係るエレクトロクロミック素子は、一対の基材と、一対の基材の間に配置されている一対の電極と、一対の電極の間に配置されているエレクトロクロミック層と、一対の電極にそれぞれ接続されているバスバーと、を有する。そして、基材または電極は、一対の電極の一方に接続されているバスバーと一対の電極の他方に接続されているバスバーとの距離を大きくするバスバー離間部を有する。バスバー離間部は、前記基材または前記電極に設けられた凹部であってよい。この凹部にバスバーが埋め込まれるようにして配置されてよい。
バスバーの配置部、またはバスバー離間部を設けることで、バスバー同士の短絡を抑制することができる。電極間の短絡が抑制されているので、電極間距離は、100μm以下であってよい。さらに電極間距離は、25μm以上100μm以下であってよい。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態のエレクトロクロミック素子の概要を説明する概略図であり、EC素子の長手方向に直行する面での断面図である。図1(a)は比較のためのEC素子(以下、「比較素子」と称する場合がある)、図1(b)は本実施形態のEC素子である。図2は、図1(b)のEC素子で用いた基材を示す概略図であり、図2(a)は上面図、図2(b)は図2(a)のA−A’断面図である。
図1において、EC素子100は、素子を着消色させるための、少なくとも一方が透明である対向する一対の電極101を有する。電極101は、少なくとも一方が透明である対向する一対の基材102の上に配置されたものが好ましく用いられる。電極101の間の空間には、電圧の印加により光透過率が変化するエレクトロクロミック層103が配置され、EC層103は必要に応じて隔壁104によって外部から隔離される。
本実施形態のEC素子100は、電極101に電気的に接続され、電極101に駆動電圧を印加するためのバスバー(給電電線)105を少なくとも1つ有する。バスバー105の基本的な役割は、金属と比較して抵抗値の高い電極101(特に透明性電極)の電気伝導を補助して電極101面内の電位分布を均一なものとすることにある。そのため、バスバー105の電気抵抗は、電極101の電気抵抗よりも小さいことが好ましい。また、バスバー105は、図2(a)に示すように、長さL、幅W、厚さtのバスバー105の長手方向(図2(a)の左右方向)が、電極101の長手方向(図2(a)の左右方向)に沿うように配置することが好ましい。また、図2(b)に示すようにバスバー105は、電極101及び基材102に埋め込まれていることが好ましい。図2(b)に示すようにバスバー105を配置することは、電極101及び基材102に設けられたバスバー配置部またはバスバー離間部、好ましくは凹部にバスバーを配置しているということもできる。
一般に三次元の導電性をもつ導体の抵抗は式(1)で表される。
R=ρL/A=ρL/Wt ・・・(1)
(R:抵抗、ρ:導体の抵抗率、L:導体の長さ、A:導体の断面積、W:導体の幅、t:導体の厚さ)
ここで、駆動電流密度がI、バスバー105の長手方向の長さがL、単位幅(幅=1)のEC素子を想定する。この時、バスバー105における電圧降下はバスバー105の抵抗とバスバー105を流れる電流との積で与えられるため、式(2)であらわされる。
ΔV=ILR=(IρL2)/Wt ・・・(2)
図3には、バスバー105の厚さtを変化させたときのEC素子100のバスバー105の長さLと電圧降下ΔVとの関係を示す。尚、図3では、ρ=5×10-5Ωcm、W=0.2cm、I=5.5mAcm-2を想定している。ここからバスバー105の抵抗率が一定と想定し、バスバー105の長さ(本形態ではEC素子100の長さ)Lをn倍に変化させた場合には、バスバー105における電圧降下はn2倍となることが確認される。裏返して言えば、バスバー105における電圧降下を一定に保つためには、バスバー105の長手方向に直行する面の断面積(厚さt×幅W)をn2倍とする必要があることがわかる。このように、大型化された素子においても特性を維持するためには、バスバー105の断面積は、素子の長さに対して二次関数的に増大する必要がある。一方で実用的観点から、EC素子100の有効光学領域(素子機能発揮の為に光吸収を行う領域)の周辺領域となる非有効光学領域のベゼル部106の面積、素子全体に占める割合、電極101間の距離といったバスバー105のスペースに関する制約が存在する。本実施形態ではこれらを両立するために、バスバー105の少なくとも一部を、基材102または電極101に埋め込むこととした。
即ち、比較素子では、図1(a)に示すように、バスバー105は電極101上に形成されているが、本実施形態のEC素子100では、図1(b)に示すように、バスバー105の一部が電極101及び基材102に埋め込まれて形成される。そのことにより、比較素子に比べて、バスバー105間の空隙110を保持しながらバスバー105の厚さtを増大させることができる。従って、比較素子に比べて、バスバー105の幅Wを増大させることなく、バスバー105の断面積を増大させることができる。その結果、比較素子に比べて、EC素子100のベゼル部106の幅を維持または減少させつつバスバー105の抵抗を低減することができる。ベゼル部106の幅を減少させれば、素子に占める有効光学領域の割合を大きくすることができる。このことによって例えば素子全体のサイズをコンパクトにしたEC素子や外観に優れたEC素子を提供することができる。さらに、バスバー105の電極101表面から突出した部分の高さを比較素子よりも低くすることにより、2枚の電極101間の距離を短縮することができる。その結果として、EC層103の厚さの設計自由度を上げることができる。具体的には、電極間距離(EC層103の厚さ)を小さくすることによって、応答速度を向上させる、濃度を制御するといったことが可能となる。
バスバー105の素材としては、単位体積当たりの導電率が高い材料であれば特に限定なく用いられる。基本的には金属材料が用いられ、その中でも銀、銅、アルミニウム等が好ましく用いられる。本実施形態のバスバー105の形成方法は、特に限定なく選択することができる。例としては、あらかじめ掘り込み加工を行った基材102を準備し、その後にバスバー105を形成する方法が挙げられる。基材102の掘り込み加工方法は、基材102の素材に応じた方法を選択することができる。たとえば基材102がガラスの場合であれば、レーザー加工、エッチング、超音波加工、研削といった手法を挙げることができる。バスバー105を形成する方法は、バスバー105、基材102両方の素材に応じた方法を選択することができる。具体的には、金属ペーストを用いた印刷、スパッタリング、めっきといった手法を用いることができる。また、これらの形成方法にくわえて、パターニング、研磨といった手法を用いることで所望の形状にバスバー105を形成することが好ましく行われる。
以下、図1,2に示した各構成要素について、具体的に説明していく。
EC素子100は、電気的に光の吸収量を変化させることができる素子である。このEC素子100は、透過型、反射型、光散乱型等いずれの形態であってもよい。EC素子100としては、無機材料を用いたものと、有機材料を用いたものとがあり、有機材料を用いたものとしては、高分子有機材料、低分子有機材料を用いたものがある。本実施形態のEC素子100としては、いずれの素子も用いることが可能である。コントラスト、最大透過率の観点から、特に低分子有機材料を用いたEC素子が好ましく用いられる。EC素子100の光吸収率の制御範囲は特に制限されるものではないが、応用用途、例えば防眩ミラー、調光窓としての性能を満たすための範囲を確保していることが望まれる。具体的な数値としては、0%〜99.999%という値が理想的には挙げられ、1%〜99.9%という値が実際には挙げられる。またこれらの間の光吸収率の制御については、ON/OFFのみの制御もありうるが、複数の階調、もしくは無段階の階調で制御できることが好ましい。
基材102としては、光透過性の基材が用いられる。ここで、「光透過性」とは、該当する基材、電極等が光を透過することを意味し、透過率が、50%以上100%以下であることを意味する。具体的にはガラス、高分子化合物などが用いられ、必要に応じて、反射防止等のコートが行われる。
基材102に形成された電極101の材料としては、透明性と導電性を有し、EC材料の反応に際して安定性を有しているものが好ましく使用できる。例としては、酸化インジウムスズ(ITO),フッ素ドープ酸化スズなどの透明導電性酸化物電極が好ましく用いられる。また、金属細線や薄膜を配置して抵抗値を低減したもの、カーボンナノチューブ等の他の導電性物質を用いてもよい。EC素子100を反射型とする場合には、光路上後方の電極101として光反射性の電極を用いてもよい。具体的には、金属、特に電気化学的に安定な貴金属を用いることができる。この場合、光透過性の電極でなく、光の透過しない電極を用いてもよい。具体的には、金属を用いることができる。
EC層103としては、EC性を示す材料が用いられる。またEC層103は、電極101上にEC材料を成膜した固体EC層であってもよく、EC材料を溶媒に溶解した溶液EC層であってもよい。EC層103に用いられる材料の例としては以下のものを上げることができる。無機EC素子であれば、酸化タングステン、酸化イリジウム等の無機EC材料、有機高分子EC素子であれば、ポリチオフェン、ポリアニリン等の高分子有機EC材料、有機低分子EC素子であれば、以下に示す有機低分子EC材料が用いられる。有機低分子EC材料の例としては、ピリジン塩の誘導体、芳香族アミン化合物、ヘテロ環式化合物の誘導体が挙げられ、これらは、溶媒に溶解した状態で用いられてよい。この溶媒としては、EC材料を始めとする溶質の溶解性、蒸気圧、粘性、電位窓等を考慮して、用途に応じて選択されるが、極性を有する溶媒であることが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルスルホキシド、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、プロピオンニトリル、ベンゾニトリル、ジメチルアセトアミド、メチルピロリジノン、ジオキソラン等の有機極性溶媒や水が挙げられる。また、EC層103には、必要に応じて、電解質、粘度調整剤、UV安定化剤等を含んでいてよい。粘度調整剤は、EC層103の粘度を上げるものであっても、下げるものであってもよいが、好ましくは粘度を上げるものである。EC層103の粘度を上げると、EC素子100の光透過面の面積が大きくなる場合、すなわち大面積化に有利である。
EC層103を2枚の電極101の間に保持するために、また、両電極間の距離を保つために隔壁104が好ましく用いられ、この隔壁104としてはシール材が好ましく用いられる。シール材としては、化学的に安定で、気体及び液体を透過しにくく、EC材料の酸化還元反応を阻害しない材料であることが好ましい。例えば、ガラスフリット等の無機材料、エポキシ系、アクリル系樹脂等の有機材料、金属等を用いることができる。尚、シール材は、スペーサー材料を含有する等して2枚の電極101の間の距離を保持する機能を有していてもよい。シール材が電極101間の距離を規定する機能を有していない場合は、別途スペーサーを配置して両電極間の距離を保持してもよい。スペーサーの素材としては、シリカビーズ、ガラスファイバー等の無機材料や、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリジビニルベンゼン、フッ素ゴム、エポキシ樹脂等の有機材料を用いることができる。尚、このスペーサーにより、EC素子100を構成する電極101間の距離を規定、保持することが可能である。
≪第2の実施形態≫
図4は、本発明の第2の実施形態のEC素子の概要を説明する概略図であり、図1と同じ面での断面図である。図4(a)は比較のためのEC素子、図4(b)、(c)は本実施形態のEC素子である。本実施形態では、バスバー105の抵抗(断面積)を比較素子にそろえた以外は、第1の実施形態と同様である。
図4(b)に示される本実施形態のEC素子100では、比較素子のバスバー105と厚さt及び幅Wが等しいバスバー105の一部が電極101及び基材102に埋め込まれて形成される。そのことにより、比較素子と比べて、バスバー105間の空隙110およびバスバー105の厚さtを保持しながら、2枚の電極101間の距離を短縮することができる。その結果として、EC層103の厚さの設計自由度を上げることができる。具体的には、電極間距離(EC層103の厚さ)を小さくすることによって、応答速度を向上させる、濃度を制御するといったことが可能となる。
また、図4(c)に示される本実施形態のEC素子100では、比較素子のバスバー105よりも厚さtは大きいが断面積が等しいバスバー105の一部が電極101及び基材102に埋め込まれて形成される。そのことにより、バスバー105間の空隙110およびバスバー105の断面積を保持しながら、ベゼル部106を縮小することができる。その結果として、素子に占める有効光学領域の割合を大きくすることができる。このことによって例えば素子全体のサイズをコンパクトにしたEC素子や外観に優れたEC素子を提供することができる。
≪第3の実施形態≫
図5は、本発明の第3の実施形態のEC素子の概要を説明する概略図であり、図1と同じ面での断面図である。本実施形態では、バスバー105の表面が、電極101の表面と面一または電極101の表面から凹んだ位置にあること以外は、第1の実施形態と同様である。
図5(a)に示すEC素子100では、バスバー105は、バスバー105の表面が電極101の表面と面一となるように配置されている。この場合、バスバー105が電極101表面に対して凸となることを抑制できることで、バスバー105が目立つことを回避することができ、外観をよいものとすることができる。具体的に記載すると、あたかもバスバー105が存在していないように見せることができるためにすっきりした外観となり、また、表層にコートを行うときに、段差が目立たず、コートの均一性が高まるといったことが挙げられる。
また、図5(b)に示すEC素子100では、バスバー105は、バスバー105の表面が電極101の表面から凹んだ位置であって、基材102の表面と面一となるように配置されている。さらに、図5(b)に示すEC素子100では、バスバー105の上に電極101が配置されている。この場合には、バスバー105の材料選択の自由度が向上する。具体的には、EC層103と直接接していた場合にはEC層103の着消色反応を行う電位においてEC層103と反応する材料であっても、バスバー105の材料として選択することができる。また、図5(b)に示すように、バスバー105を有効光学領域と重なる領域に配置させることもでき、ベゼル部106を縮小または無くすことが可能となる点においても好ましい。ベゼル部106を縮小することは、EC素子100の機能に直接関係のない周辺部が減少するということなので、EC素子100の小型化や、外観上、周辺部(枠部)が減少することで、すっきりした外観となることといった有利点がある。
≪エレクトロクロミック素子の用途≫
本発明に係るエレクトロクロミック素子は、カメラ等の撮像装置の光学フィルタに用いられてよい。カメラ等の撮像装置は、光学フィルタと、複数のレンズを有する撮像光学系と、撮像光学系を通過した光を受光する撮像素子とを有してよい。光学フィルタは、エレクトロクロミック素子と、このエレクトロクロミック素子に接続されている能動素子を有してよい。能動素子は、トランジスタ等があげられ、当該トランジスタは、スイッチング素子や増幅素子として用いられてよい。光学フィルタは、撮像装置の撮像素子の直前または撮像光学系が有する複数のレンズの間に配置されてよい。また、光学フィルタは、撮像装置の撮像素子と、当該光学フィルタとの間に撮像光学系が配置されるように配置されてよい。この場合、撮像光学系の外側と表現することもできる。
本発明に係るエレクトロクロミック素子は、自動車等に用いられるエレクトロクロミックミラーに用いられてよい。エレクトロクロミックミラーは、電極、基材とは別に反射部材を有してよいし、一対の電極の一方が反射性を有する部材で構成されても、一対の基材の一方が反射性を有する部材で構成されてもよい。エレクトロクロミックミラーは、エレクトロクロミック素子と、このエレクトロクロミック素子に接続されている能動素子とを有する。本発明に係るエレクトロクロミック素子は、自動車、航空機等の窓に用いられてよい。当該窓は、乗員乗客が透過率を変更するための操作部を有する。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明していくが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪実施例1≫
(1)EC素子躯体の作製
図6は、EC素子躯体の作製を説明する概略図である。図6(a)は実施例のEC素子躯体の作製を説明する図、図6(b)は比較例のEC素子躯体の作製を説明する図であり、いずれも図1と同じ面での断面図である。また、図6(c)は、実施例及び比較例のEC素子躯体の上面図である。
(1a)実施例のEC素子躯体の作製
図6(a)に示す通りに実施例のEC素子躯体を作製する。まず厚さt(=200,150,120,80)μmのバスバー形成用の溝107(幅2mm、深さtμm)を、レジスト形成、エッチング工程により形成したガラス基材を基材102として準備する。この基材102に、電極101として酸化インジウムスズ膜(ITO)をスパッタリングで成膜(厚さ400nm)し、透明導電性ガラスを用意する。基材102の溝107上へのAgペーストの印刷/硬化工程を繰り返すことで、幅W=2mm、厚さtμmのバスバー105を形成する。この時のバスバー105の抵抗率ρは5×10-5Ωcmである。その後、隔壁104として、50μmのスペーサービーズを混合したUV硬化性のシール材を塗布する。その後、電極101が対向するように、二枚の基材102を重ね合わせて、UV光を照射することで、シール材を硬化させる。さらにバスバー105の片側の端部に給電線109を超音波はんだにより接続する。これにより、二枚の基材102を接着し、電極間距離が50μm、有効光学領域が10mm(バスバー105の長手方向に垂直な方向の長さ)×200mm(バスバー105の長手方向に平行な方向の長さ)のEC素子躯体を作製する。
(1b)比較例のEC素子躯体の作製
図6(b)に示す通り、基材102にバスバー形成用の溝107を形成しない以外は実施例と同様にしてEC素子躯体を作製する。バスバー105の厚さtは20μm、対向するバスバー105間の距離は10μmである。
(2)電解質溶液の注入
アノード性のEC化合物である5,10−ジメチル−5,10−ジヒドロフェナジンと、カソード性のEC化合物であるヘプチルビオロゲントリフルオロメタンスルホン酸塩とを炭酸プロピレンに溶解させて電解質溶液を調製する。このとき電解質溶液に含まれるEC化合物の濃度はそれぞれ100mMである。次に、この電解質溶液を隔壁104に形成しておいた注入口(不図示)からEC層となる空間108に注入した後、前述のUV硬化性シール材で封止をすることで、EC素子を得る。
(3)評価
EC素子に駆動電圧0.62Vを印加し、給電線109を取り付けた端部側の素子の有効光学領域端部からの距離(L)と、電圧降下、EC素子の消色状態から着色状態の吸光度変化(ΔOD)を測定する。結果を図7に示す。
図7(a)は、バスバーの厚さを変化させたときの距離Lと電圧降下の関係である。実施例の素子では、電極間距離に制限(本実施例では電極間距離50μm)がある場合においても、十分大きなバスバー厚を確保することができる。そのため、比較例の素子と比較して電圧降下を大幅に抑制することが可能となることがわかる。
また図7(b)には、バスバーの厚さを変化させたときの距離LとEC素子の波長605nmにおけるΔODの関係を示す。ここから、実施例の素子では、比較例の素子と比較して電圧降下を低減できるため、Lの増大に伴うΔODの低下を大幅に抑制できることがわかる。ここから実施例の素子は、比較例の素子においてはほとんど着色しないL>16cmの領域においても良好な着色特性が得られる高い着色均一性を持った素子であることがわかる。
以上まとめると、本実施例から、以下のような効果が得られることが言える。
・電極間距離、ベゼル部のスペースに制限がある素子においてもバスバーの厚さを確保することが可能となる。
・素子の拡大に伴う電圧降下を低減することができる。
・ΔODの低下を大幅に抑制できる。
・着色均一性の高い素子を提供できる。
≪実施例2≫
(1)EC素子躯体の作製
図8は、EC素子躯体の作製を説明する概略図である。図8(a)は実施例のEC素子躯体の作製工程を説明する図、図8(b)は比較例のEC素子躯体の作製工程を説明する図であり、いずれも図1と同じ面での断面図である。また、図8(c)は、実施例のEC素子躯体の上面図、図8(d)は、比較例のEC素子躯体の上面図である。
(1a)実施例のEC素子躯体の作製
図8(a)に示す通りに実施例のEC素子躯体を作製する。まず厚さ20μmのバスバー形成用の溝107(幅2mm、深さ20μm)を、レジスト形成、エッチング工程により形成したガラス基材を基材102として準備する。この基材102の溝107上へのAgペーストの印刷/硬化工程を繰り返すことで、幅W=2mm、厚さ20μmのバスバー105を形成する。この時のバスバー105の抵抗率ρは5×10-5Ωcmである。バスバー105の表面を研磨工程により基材102面と均一になるよう平坦化し、酸化インジウムスズ膜(ITO)をスパッタリングで成膜(厚さ400nm)し、電極101として透明導電性電極を形成する。その後、隔壁104として、50μmのスペーサービーズを混合したUV硬化性のシール材を塗布する。一方で、他の基材102上にスパッタリングでAg層111を下層、ITO層112を上層として製膜し、電極101として反射電極を形成する。反射電極を透明電極上に電極101どうしが対向するように、二枚の基材102を重ね合わせて、UV光を照射することで、シール材を硬化させる。さらにバスバー105の両端部に給電線109を超音波はんだにより接続する。これにより、二枚の基材102を接着し、電極間距離が50μm、有効光学領域が20mm×20mmの反射型EC素子躯体を作製する。この時のバスバー105間の距離L1は、20mmである。
(1b)比較例のEC素子躯体の作製
図8(b)に示す通り、実施例1の比較例と同様の工程を用いて透明電極を有する基材102を作製した以外は実施例と同様にして、比較例のEC素子躯体を作製する。バスバーの厚さWは20μm、バスバー間の距離L0は24mmである。
(2)電解質溶液の注入
実施例1と同様の工程で電解質溶液を空間108に注入、封止をすることで、EC素子を得る。
(3)評価
EC素子の着色状態における着色濃度のムラを評価する。具体的には、着色領域において最も高濃度に着色するバスバー近傍の部位と、素子の中心部の着色状態を比較する。具体的には、EC素子に電圧0.62Vを印加し着色させたときの、ΔODを測定する。結果を表1に示す。
Figure 2019095787
実施例の素子では、バスバーの表面を基材の表面と面一となるように配置し、上面に電極を形成することにより、バスバーが電極表面に対して凸となることを抑制している。そのことでバスバーの鉛直上に隔壁を配置することが可能となり、隔壁下の透明電極による電圧降下を回避することができる。そのため、表1のように比較例の素子と比較して素子の着色濃度の均一性を向上することができる。
また、実施例の素子では、バスバーの鉛直上に隔壁を配置することが可能となるため、図8(c)に一点鎖線で示した切断線113の位置でガラス基材を切断することによりベゼル部を小さくし、すっきりした外観とすることも可能となる。
以上まとめると、本実施例から、以下のような効果が得られることが言える。
・基材の表層にコートを行うときに、段差が小さく均一なコートを行うことができる。
・バスバー配置の自由度を上げることができる。
・着色均一性の高い素子を提供できる。
・ベゼル部を小さくすることができ、外観の品位を向上させることができる。
≪実施例3≫
(1)EC素子躯体の作製
(1a)実施例のEC素子躯体の作製
実施例1と同様の手法を用い、以下の三点を変更したEC素子躯体を作製する。
A.バスバー形成用の溝107の深さ、およびバスバー105の厚さtをともに20μmとする。
B.隔壁104として、25μmのスペーサービーズを混合したUV硬化性のシール材を使用することで、電極間距離を25μmとする。
C.有効光学領域を10mm×10mmとする。
(1b)比較例のEC素子躯体の作製
実施例1と同様の手法を用い、以下の点を変更したEC素子躯体を作製する。A.有効光学領域を10mm×10mmとする。
(2)電解質溶液の注入
実施例1と同様の工程で電解質溶液を注入、封止をすることで、EC素子を得る。
(3)評価
EC素子に駆動電圧0.62Vを10s印加して着色し、その後、短絡した際の消色応答時間を測定する。消色応答時間は、ΔODが着色時の1/100となるまでの時間として算出した。結果を表2に示す。
Figure 2019095787
実施例の素子では、バスバーを基板に埋め込むことにより、十分なバスバーの厚さを保持しつつ電極間距離を小さくすることができる。その結果実施例の素子では、比較例の素子ではバスバーどうしが接触するために不可能な電極間距離(25μm)の素子を実現することができる。そのことにより、比較例の素子と比較して消色応答速度を大幅に向上させることが可能となることがわかる。
以上まとめると、本実施例から、以下のような効果が得られることが言える。
・バスバー厚の自由度を上げることができる。
・電極間距離の自由度を上げることができる。
・応答速度を向上させることができる。
100:EC素子、101:電極、102:基材、103:EC層、104:隔壁、105:バスバー、106:ベゼル部

Claims (17)

  1. 一対の基材と、前記一対の基材の間に配置された一対の電極と、前記一対の電極の間に配置されたエレクトロクロミック層と、前記電極に電気的に接続された少なくとも一つのバスバーとを有し、
    前記基材または前記電極に、前記バスバーの配置部が設けられ、前記バスバーの少なくとも一部は、前記配置部に配置されていることを特徴とするエレクトロクロミック素子。
  2. 前記配置部は、凹部であることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック素子。
  3. 一対の基材と、前記一対の基材の間に配置されている一対の電極と、前記一対の電極の間に配置されているエレクトロクロミック層と、前記一対の電極にそれぞれ接続されているバスバーと、を有するエレクトロクロミック素子であって、
    前記基材または前記電極は、前記一対の電極の一方に接続されている前記バスバーと前記一対の電極の他方に接続されている前記バスバーとの距離を大きくするバスバー離間部を有することを特徴とするエレクトロクロミック素子。
  4. 前記バスバー離間部は、前記基材または前記電極に設けられた凹部であることを特徴とする請求項3に記載のエレクトロクロミック素子。
  5. 前記バスバーの電気抵抗は、前記電極の電気抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  6. 前記一対の電極の間の距離は、100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  7. 前記バスバーの表面は、前記電極の表面と面一または前記電極の表面から凹んだ位置にあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  8. 前記バスバーの表面は、前記基材の表面と面一または前記基材の表面から凹んだ位置にあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  9. 前記バスバーの上に前記電極が配置されていることを特徴とする請求項8に記載のエレクトロクロミック素子。
  10. 前記バスバーは、前記バスバーの長手方向が、前記電極の長手方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  11. 前記バスバーの上に隔壁が配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子と、前記エレクトロクロミック素子に接続されている能動素子とを有することを特徴とする光学フィルタ。
  13. 複数のレンズを有する撮像光学系と、前記撮像光学系を通過した光を受光する撮像素子と、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子と、前記エレクトロクロミック素子に接続されている能動素子と、前記エレクトロクロミック素子を通過した光を反射する反射部材を有することを特徴とするエレクトロクロミックミラー。
  15. 前記反射部材は、前記一対の基材のうちの一方であることを特徴とする請求項14に記載のエレクトロクロミックミラー。
  16. 前記反射部材は、前記一対の電極のうちの一方であることを特徴とする請求項15に記載のエレクトロクロミックミラー。
  17. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のエレクトロクロミック素子と、前記エレクトロクロミック素子の透過率を変更するための操作部とを有することを特徴とする窓。
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