JP2019095205A - レーザ追尾装置、及びレーザ追尾装置のゲイン調整方法 - Google Patents

レーザ追尾装置、及びレーザ追尾装置のゲイン調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光の出射方向を所定方向に回転させる際の駆動特性の低下を抑制可能なレーザ装置、及びレーザ装置のゲイン調整方法を提供する。【解決手段】レーザトラッカー10は、レーザ干渉計14と、レーザ干渉計14を方位角方向に回転させる第一モーター161と、レーザ干渉計14を仰角方向に回転させる第二モーター171と、第一エンコーダ163と、第二エンコーダ173と、所定の一定速度でレーザ干渉計14を回転させて標的を探索させる駆動指令を第一モーター161及び第二モーター171に出力した際の、第一エンコーダ163及び第二エンコーダ173で検出される回転量から、第一モーター161に対する第一ゲイン及び第二モーター171に対する第二ゲインをそれぞれ設定するゲイン設定手段155と、第一ゲイン及び第二ゲインに基づいて第一モーター161及び第二モーター171を制御してレーザ干渉計14を回転させる制御装置15とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ光を出射するレーザ追尾装置、及びレーザ追尾装置のゲイン調整方法に関する。
従来、標的に対してレーザ光を照射するレーザ追尾装置(例えばレーザトラッカー等)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のレーザ装置は、移動体に設けられたレトロリフレクタに対してレーザ光を照射し、移動体を追尾するようにレーザ光の照射方向を変更するレーザトラッカーである。
具体的には、このレーザトラッカーは、レーザ干渉計と、レーザ干渉計から出力されるレーザ光(出射光)の光軸方向を任意の方向に向ける2軸回転機構と、レトロリフレクタで反射された戻り光(反射光)の光軸のずれを検出する検出センサーとを備える。そして、レーザトラッカーは、検出センサーによって出射光と入射光とのずれを検出して、出射光と入射光とが同軸となるように2軸回転機構をフィードバック制御し、レトロリフレクタの中心に出射光が照射されるように追尾させる。
特開2009−229066号公報
ところで、レーザ光の出射方向を回転軸機構によって回転軸回りで回転させて標的を追尾するレーザ追尾装置では、回転軸の軸受の摩擦係数が経年変化等によって徐々に変化する。このような場合、所定の駆動信号を回転機構のモーターに入力した際の回転速度も変化するため、レーザ光の出射方向を所定方向に回転させる際の駆動特性が低下し、レーザ追尾装置の追尾性能が低下する。例えば、軸受の摩擦係数が低くなると、レーザ光の照射位置がレトロリフレクタを越えて移動してしまい、摩擦係数が高くなると、レーザ光の照射位置がレトロリフレクタの移動に追いつかなくなってしまい、追尾性能が低下する。
このため、従来のレーザトラッカーでは、このような課題を解決するために、2軸回転機構をステップ駆動させた際に検出されるレーザ干渉計の回転速度に係る速度信号をサンプリングし、操作者が、その信号波形を確認して、2軸回転機構の駆動制御系に係るゲインを手動で調整する必要があった。
本発明は、追尾性能の低下を抑制可能なレーザ追尾装置、及びレーザ追尾装置のゲイン調整方法を提供することを目的する。
本発明のレーザ追尾装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、第一軸を中心として回転させる第一角度調整手段と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、前記第一軸と交差する第二軸を中心として回転させる第二角度調整手段と、前記第一軸と中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第一角度検出手段と、前記第二軸と中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第二角度検出手段と、所定の一定速度で前記レーザ光源を回転させて標的を探索させる駆動指令を前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段に出力した際の、前記レーザ光源の第一軸回りの回転量及び第二軸回りの回転量から、前記第一角度調整手段に対する第一ゲイン及び前記第二角度調整手段に対する第二ゲインをそれぞれ設定するゲイン設定手段と、前記ゲイン設定手段により設定された前記第一ゲインに基づいて前記第一角度調整手段を制御し、前記ゲイン設定手段により設定された前記第二ゲインに基づいて前記第二角度調整手段を制御して、前記レーザ光源を回転させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、レーザ光源を第一軸回りに回転させる第一角度調整手段、及びレーザ光源を第二軸回りに回転させる第二角度調整手段を備えるレーザ追尾装置である。レーザ追尾装置では、通常、レーザ光源から出射されたレーザ光を標的に対して追尾させる際に、レーザ光を走査して標的を探索する探索処理を実施する。
そして、ゲイン設定手段は、この探索処理を実施した際のレーザ光源の回転量に基づいて、第一ゲインや第二ゲインを設定する。そして、制御手段は、ゲイン設定手段により設定された第一ゲインに基づいて、第一回転機構を制御し、ゲイン設定手段により設定された第二ゲインに基づいて、第二回転機構を制御する。
つまり、本発明では、探索処理において、レーザ光源を一定の速度で駆動させる旨の駆動指令を第一角度調整手段や第二角度調整手段に出力し、その際に検出される各軸回りの回転量に基づいて、ゲインを調整する。例えば、探索処理において、第一軸回り及び第二軸回りにレーザ光源を回転させる回転機構における軸部材と軸受での摩擦係数が小さい場合では、指令した速度よりも速くレーザ光源が所望の角度を越えて回転し、オーバーシュートする。この場合、ゲイン設定手段は、第一ゲインや第二ゲインを小さくする。また、軸部材と軸受との摩擦係数が大きい場合では、回転速度(単位時間当たりの回転量)が小さくなり、一定速度に到達するまでの時間が長くなる。この場合、ゲイン設定手段は、第一ゲインや第二ゲインを大きくする。
これにより、例えば、経年変化によって第一軸回りや第二回転機構の回転軸とその軸受とに摩擦係数の変化が生じた場合でも、標的を追尾制御する前に、第一回転機構や第二回転機構の駆動制御系のゲインを適正な値に調整することができる。よって、レーザ光により標的を追尾する際の追尾性能の低下を抑制できる。
本発明のレーザ追尾装置において、前記標的を探索させる駆動指令は、
前記第一角度調整手段により前記レーザ光源を前記第一軸回りの正方向に回転させる第1走査、
前記第二角度調整手段により前記レーザ光源を前記第二軸回りの正方向に回転させる第2走査、
前記第一角度調整手段により前記レーザ光源を前記第一軸回りの負方向に前記第1走査での回転量よりも大きい回転量だけ回転させる第3走査、及び
前記第二角度調整手段により前記レーザ光源を前記第二軸回りの負方向に前記第2走査での回転量よりも大きい回転量だけ回転させる第4走査、
の順に繰り返し実施し、かつ、i回目(iは2以上の整数)に実施する第1走査での回転角度をθi,1を、i−1回目に実施した第3走査での回転角度θi−1,3よりも大きくし、i回目(iは2以上の整数)に実施する第2走査での回転角度φi,2を、i−1回目に実施した第4走査での回転角度θi−1,4よりも大きくする指令であることが好ましい。
本発明では、上記のような第1走査〜第4走査を順に繰り返して実施することで、レーザ光の出射方向は、略矩形渦巻き状のラインに沿って移動することになり、標的を効率よく探索することができる。
また、第1走査及び第3走査時には、第二角度調整手段が駆動されない。よって、ゲイン設定手段は、第一軸回りの回転量に基づいて第一角度調整手段の駆動制御系の第一ゲインを精度良く設定できる。同様に、第2走査及び第4走査時には、第一角度調整手段が駆動されない。よって、ゲイン設定手段は、第二軸回りの回転速度に基づいて第二回転機構の駆動制御系の第二ゲインを精度良く設定できる。
本発明のレーザ追尾装置において、前記ゲイン設定手段は、
前記第1走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第一軸回りの正方向に回転させる際の第一正方向ゲインを設定し、
前記第2走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第二軸回りの正方向に回転させる際の第二正方向ゲインを設定し、
前記第3走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第一軸回りの負方向に回転させる際の第一負方向ゲインを設定し、
前記第4走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第二軸回りの負方向に回転させる際の第二負方向ゲインを設定することが好ましい。
第一回転機構や第二回転機構では、レーザ光源を正方向に回転させる場合の摩擦係数と、負方向(逆方向)に回転させる場合の摩擦係数とが異なる場合がある。これに対して、本発明では、第1走査でレーザ光源を第一軸回りの正方向に回転させた際の回転量に基づいて第一正方向ゲインを設定し、第3走査でレーザ光源を第一軸回りの負方向に回転させた際の回転量に基づいて第一負方向ゲインを設定する。同様に、第2走査時の回転量に基づいて第二正方向ゲインを、第4走査時の回転量に基づいて第二負方向ゲインを設定する。これにより、第一回転機構や第二回転機構のレーザ光源を回転させるそれぞれの方向に対して適正なゲインを設定することができ、レーザ追尾装置の追尾性能の低下をより効果的に抑制できる。
本発明のレーザ追尾装置において、前記ゲイン設定手段は、前記第1走査を実施する毎に前記第一正方向ゲインを設定し、前記第2走査を実施する毎に前記第二正方向ゲインを設定し、前記第3走査を実施する毎に前記第一負方向ゲインを設定し、前記第4走査を実施する毎に前記第二負方向ゲインを設定することが好ましい。
本発明では、各走査毎にゲインを設定するため、標的の探索中に各方向に対するゲインが適正な値に徐々に設定されていく。例えば第一正方向ゲインを例にとると、最初の第1走査によって第一正方向ゲインが設定される。よって、第2走査から第4走査が実施された後、再び第1走査を実施する際に、先に実施した第1走査後に設定された第一正方向ゲインで第一角度調整手段が制御される。この場合、2回目以降に実施する第1走査では、先に実施した第1走査に基づいて設定された第一正方向ゲインが適正な値であるか否かを評価することができる。したがって、探索処理において、各走査を繰り返し実施することで、各方向に対するゲインをより適正な値に設定することができる。また、探索処理の後、設定したゲインが適正であるか否かを検証するために、レーザ光源を再度移動させる等の処理が不要となり、探索処理の後、即座にレーザ光で標的を追尾する追尾処理を実施することができる。
本発明のレーザ追尾装置において、前記レーザ光源は、前記レーザ光源から出射されるレーザ光である出射光と、前記標的により反射されたレーザ光である反射光との光軸のずれ量を検出する光軸検出センサーを備え、前記制御手段は、前記ずれ量が所定値以下となるように前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段の駆動を制御することを特徴とするレーザ追尾装置。ことが好ましい。
本発明では、レーザ追尾装置は、出射光と反射光とのずれ量に基づいて、出射光が標的に追尾するようにフィードバック制御する。これにより、レーザ追尾装置により、好適に標的を追尾させることができる。この際、上述したように、レーザ光源の回転機構において摩擦係数の変化が有る場合でも、当該摩擦係数の変化に応じた制御ゲインが設定されることで、標的に対してレーザ光を好適に追尾させることができる。
本発明のレーザ追尾装置のゲイン調整方法は、レーザ光を出射するレーザ光源と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、第一軸を中心として回転させる第一角度調整手段と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、前記第一軸と交差する第二軸を中心として回転させる第二角度調整手段と、前記第一軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第一角度検出手段と、前記第二軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第二角度検出手段と、を備えたレーザ追尾装置のゲイン調整方法であって、所定の一定速度で前記レーザ光源を駆動させて標的を探索させる駆動指令を前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段に出力して、前記標的を探索させる探索工程と、前記探索工程における前記レーザ光源の第一軸回りの回転量及び第二軸回りの回転量から、前記第一角度調整手段に対する第一ゲイン及び前記第二角度調整手段に対する第二ゲインをそれぞれ設定するゲイン設定工程と、を実施することを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、探索処理によって標的を探索する際に、ゲイン設定手段により、第一ゲイン及び第二ゲインが設定される。したがって、レーザ光源を回転させる軸部材と軸受との摩擦係数が経年劣化等による変化した場合でも、レーザ光の追尾制御の前に、摩擦係数の変化に対応した適正なゲインを調整することができ、レーザ追尾装置の追尾性能の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るレーザトラッカーの概略構成を示す図。 本実施形態のレーザトラッカーの制御構成を示す図。 本実施形態のレーザトラッカーにおけるゲイン調整方法を示すフローチャート。 本実施形態の探索処理でのレーザ光の出射方向の移動経路を示す図。 速度信号渡過応答の評価及びゲイン調整処理を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施形態のレーザトラッカー10の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態のレーザトラッカー10の制御構成を示す概略図である。
図1において、本実施形態のレーザトラッカー10は、本発明のレーザ追尾装置に相当し、このレーザトラッカー10は、三次元空間を任意に移動可能に支持された標的31の動的位置を追尾しつつ、その三次元位置を計測したり、レーザトラッカー10から標的31までの距離を測長したりするものである。この標的31は、三次元に移動可能な図示されない移動機構に、ヘッド30を介して支持される。このような機構の具体例としては、例えばテーブルに対して主軸が三次元移動する工作機械や三次元測定装置等が挙げられる。
標的31は、レトロリフレクタであり、ヘッド30に装着される。標的31としては他の再帰反射体であってもよい。
レーザトラッカー10は、ベース11、第一支持部12、第二支持部13、レーザ干渉計14、及び制御部15を有する。
ベース11は、例えば工作機械や三次元測定装置等のステージ32上に載置(又は固定)される。
第一支持部12は、ベース11に対して第一回転機構16(図2参照)により、第一軸L1(基準軸)を回転中心として回転可能に支持される。第一軸L1は、例えば、ステージ32の上面に対して直交する軸となる。
第二支持部13は、第一支持部12に対して第二回転機構17(図2参照)により、第二軸L2(基準軸)を回転中心として回転可能に支持される。第二軸L2は、第一軸L1に対して交差(本実施形態では直交)する軸である。
第一軸L1と第二軸L2の交点は、レーザトラッカー10による測定基準点Mとなる。
第一回転機構16は、本発明の第一角度調整手段に相当する第一モーター161(図2参照)と、第一軸受機構162とを有する。
第一モーター161は、第一支持部12を、第一軸L1を中心に回転させるモーターである。
第一軸受機構162は、第一支持部12をベース11に対して回転可能に支持する。この第一軸受機構162は、図示は省略するが、例えば、第一モーター161により回転される軸部材と、当該軸部材を受ける軸受とを備える。このような第一軸受機構162は、軸部材と軸受との摩擦係数が経年変化等によって変動する場合がある。
第一回転機構16により、レーザ干渉計14は、方位角方向に対して例えば0°から180°の範囲で回転可能となる。
また、第一回転機構16には、第一角度検出手段である第一エンコーダ163(図2参照)が設けられている。
第一エンコーダ163は、例えばロータリーエンコーダにより構成され、所定の原点位置(θ=0°)からの第一支持部12の位置(方位角θ)を検出する。よって、第一エンコーダ163により検出される方位角θの変化から、レーザ干渉計14の方位角方向での回転角度(回転量)を算出でき、単位時間当たりの回転角度からレーザ干渉計14の方位角方向の移動速度(回転速度)を算出できる。
同様に、第二回転機構17は、本発明の第二角度調整手段に相当する第二モーター171と、第二軸受機構172とを備えている。
第二モーター171は、第二支持部13を、第二軸L2を中心に回転させるモーターである。
第二軸受機構172は、第二支持部13を第一支持部12に対して回転可能に支持する。この第二軸受機構172は、図示は省略するが、例えば、第二モーター171により回転される軸部材と、当該軸部材を受ける軸受とを備える。このような第二軸受機構172は、第一軸受機構162と同様、軸部材と軸受との摩擦係数が経年変化等によって変動する場合がある。
第二回転機構17により、レーザ干渉計14は、仰角方向に対して例えば0°から90°の範囲で回転可能となる。
また、第二回転機構17には、第二角度検出手段である第二エンコーダ173(図2参照)が設けられている。
第二エンコーダ173は、例えばロータリーエンコーダにより構成され、所定の原点位置(φ=0°)からの第二支持部13の位置(仰角φ)を検出する。よって、第二エンコーダ173により検出される仰角φの変化から、レーザ干渉計14の仰角方向での回転角度(回転量)を算出でき、単位時間当たりの回転角度からレーザ干渉計14の仰角方向の移動速度(回転速度)を算出できる。
レーザ干渉計14は、本発明のレーザ光源に相当し、第二支持部13に支持され、2つの回転機構16,17で指定される方角(方位角θ、仰角φ)に向けてレーザ光(出射光)を照射し、標的31で再帰反射されたレーザ光(反射光)を受光し、照射光と反射光との干渉から測定基準点Mと標的31との距離の変化を測定する。
また、レーザ干渉計14は、出射光の主光軸と、反射光の主光軸とを検出する光軸検出センサー141(図2参照)を備える。この光軸検出センサー141としては、例えば、特開2007−309677号公報に記載された従来の構成のセンサーを用いることができ、半透過鏡により出射光と反射光とのそれぞれを光スポット位置検出素子に反射させ、光スポット位置検出素子で出射光のスポット位置と反射光のスポット位置との位置のずれ量を検出する構成等が例示できる。
制御部15は、図2に示すように、光軸検出センサー141に接続された第一制御部151及び第二制御部152を備える。第一制御部151及び第二制御部152は、本発明の制御手段に相当し、光軸検出センサーにより検出される出射光と反射光との光軸のずれ量が0となるように、第一モーター161及び第二モーター171をフィードバック制御する。
また、第一制御部151と第一モーター161との間には、第一プログラマブルゲインアンプ(以降、第一PGA153と称する)が設けられ、第二制御部152と第二モーター171との間には、第二プログラマブルゲインアンプ(以降、第二PGA154と称する)が設けられる。
さらに、制御部15は、第一PGA153及び第二PGA154のゲインを設定するゲイン設定手段155を備える。
ゲイン設定手段155は、レーザ光により追尾する標的31を探索する探索処理を実施する際に、第一エンコーダ163から出力される速度信号、及び第二エンコーダ173から出力される速度信号をサンプリングし、これらの速度信号を速度信号過渡応答としてその評価を行い、評価結果に基づいてゲインを設定する。ゲイン設定手段155によるゲインの設定方法の詳細に関しては、後述する。
[レーザトラッカー10におけるゲイン調整方法]
次に、上述したレーザトラッカー10におけるゲイン調整方法について説明する。
図3は、本実施形態におけるゲイン調整方法を示すフローチャートである。
本実施形態のレーザトラッカー10では、例えば操作者の操作によって標的31までの距離を測定する測定指令が入力された場合、及び、レーザ干渉計14による測長中に出射光が標的31から外れた場合(光軸検出センサー141で検出されるずれ量が測定可能な範囲(閾値)を超えて、反射光の光軸が検出できなくなった場合)に、制御部15は、レーザトラッカー10の駆動モードを探索モードに切り替えて(ステップS1)、探索処理(探索工程)を実施する。
探索処理では、制御部15は、走査回数を示す変数i、及び走査方向を示す変数jを初期化し、i=1、j=1とする(ステップS2)。
次に、制御部15は、変数i,jに対する探索処理を実施する(ステップS3)。
ステップS3の探索処理について詳細に説明する。
図4は、本実施形態の探索処理におけるレーザ光の出射方向の移動経路を示す図である。なお、この図4では、開始位置Pにレーザ光が照射されている場合のレーザ光の光軸に対して直交する平面での、レーザ光の移動経路を示している。
制御部15は、変数jに応じて第j走査を実施する。
つまり、j=1の場合、制御部15は、レーザ光の出射方向を図4の−X側に移動させる第1走査を実施し、j=2の際にレーザ光の出射方向を図4の−Y側に移動させる第2走査を実施し、j=3の際にレーザ光の出射方向を図4の+X側に移動させる第3走査を実施し、j=4の際にレーザ光の出射方向を図4の+Y側に移動させる第4走査を実施する。
より具体的には、j=1の第1走査では、制御部15は、第一制御部151から第一モーター161に、一定の速度でレーザ干渉計14を正方向(例えば、本実施形態では、第一軸L1に沿って第一支持部12からベース11を見た際の第一軸L1を中心とした反時計回り方向)に所定時間だけ回転させる旨の駆動指令を出力する。つまり、第一回転機構16により、レーザ干渉計14の方位角θを所定の回転量(角度θi,1)だけ正方向に回転させる。
これにより、レーザ光の出射方向は、図4に示す−X側に例えばxi,1だけ移動する。
なお、本実施形態では、第1走査から第4走査が順に繰り返し実施されるが、2回目以降のi回目の第1走査でレーザ干渉計14が駆動される角度θi,1は、i−1回目の第3走査でレーザ干渉計14が駆動される角度θi−1,3よりも大きい角度となる。よって、図4に示すように、xi,1>xi−1,1となる。
j=2の際に実施される第2走査では、制御部15は、第二制御部152から第二モーター171に、一定の速度でレーザ干渉計14を正方向(例えば、本実施形態では、ステージ32に向かう方向を正方向とする)に所定時間だけ回転させる旨の駆動指令を出力する。つまり、第二回転機構17により、レーザ干渉計14の仰角φを所定の角度φi,2だけ回転させる。なお、第一ゲインと第二ゲインとは、それぞれ個別に算出されるので、第2走査での速度は、第1走査での速度と異なる速度であってもよい。
これにより、レーザ光の出射方向は、第1走査での移動先から図4に示す−Y側に例えばyi,2だけ移動する。
なお、本実施形態では、第1走査から第4走査が順に繰り返し実施されるが、2回目以降のi回目の第2走査でレーザ干渉計14が駆動される角度φi,2は、i−1回目の第4走査でレーザ干渉計14が駆動される角度φi−1,4よりも大きい角度となる。よって、図4に示すように、yi,2>yi−1,2となる。
j=3の際に実施される第3走査では、制御部15は、第一制御部151から第一回転機構16に、一定の速度でレーザ干渉計14を負方向(第1走査とは反対の方向)に所定時間だけ回転させる旨の駆動指令を出力する。この際、本実施形態では、第1走査と同一の速度で、第1走査よりも長い時間だけレーザ干渉計14を回転させる。つまり、第3走査では、第一回転機構16により、レーザ干渉計14の方位角θを、第1走査での角度θi,1よりも大きい回転量(角度θi,3)だけ回転させる。
これにより、レーザ光の出射方向は、図4に示す+X側に例えばxi,3(>xi,1)だけ移動する。
j=4の際に実施される第4走査では、制御部15は、第二制御部152から第二回転機構17に、一定の速度でレーザ干渉計14を負方向(第2走査とは反対の方向)に所定時間だけ回転させる旨の駆動指令を出力する。この際、本実施形態では、第2走査と同一の速度で、第2走査よりも長い時間だけレーザ干渉計14を回転させる。つまり、第4走査では、第二回転機構17により、レーザ干渉計14の仰角φを、第2走査での角度φi,2よりも大きい回転量(角度φi,4)だけ回転させる。
これにより、レーザ光の出射方向は、図4に示す+Y側に例えばyi,4(>yi,2)だけ移動する。
本実施形態では、第1走査から第4走査を繰り返し実施することで、図4に示すように、レーザ光の出射方向が矩形渦巻き状のラインに沿って移動される。
また、ステップS3の走査処理の間、レーザ干渉計14の回転移動における速度信号(速度信号過渡応答)のサンプリングを実施する(ステップS4)。速度信号過渡応答のサンプリングは、例えば、第一エンコーダ163や第二エンコーダ173から出力される検出信号の単位時間当たりのパルス数(角度変化量)をカウントすることで得られる。第一エンコーダ163からの検出信号に基づいて方位角方向の角速度の速度信号過渡応答が検出でき、第二エンコーダ173からの検出信号に基づいた仰角方向の角速度の速度信号過渡応答が検出できる。また、サンプリングされた速度信号過渡応答は、制御部15に設けられたメモリ(図示略)等の記憶回路に記憶される。
なお、本実施形態では、第1走査から第4走査の各走査を順に実施するので、各走査の切り替わり時は、図4における矩形渦巻き状における角部に相当し、レーザ干渉計14の回転駆動における加減速が行われる部分となる。本実施形態では、各走査処理中の速度信号過渡応答をサンプリングすることで、レーザ干渉計14を加減速するタイミングでの速度信号過渡応答を得ることができる。
さらに、制御部15は、ステップS3の走査処理中において、標的31が探索されたか否かを判定する(ステップS5)。
具体的には、制御部15は、光軸検出センサー141から出力される出射光と反射光との光軸のずれ量に応じた信号に基づいて、標的31が探索されたか否かを判定する。つまり、標的31からの反射光がない場合、光軸検出センサー141で出射光の光軸のみが検出されるため、ずれ量が検出されない。一方、反射光が有る場合、光軸検出センサー141で出射光と反射光との光軸のずれ量が検出される。したがって、ステップS5では、制御部15は、光軸検出センサー141で検出されるずれ量を監視し、ずれ量に応じた信号が出力されると、ステップS5でYesと判定する。
ステップS5において、Yesと判定される場合は、制御部15は、レーザ干渉計14の移動を停止する(ステップS6)。この場合、第j走査の開始時から標的31が探索されるまでの間の速度信号過渡応答サンプリングされることになる。
また、ステップS5において、Noと判定された場合は、更に制御部15は、第j走査が終了したか否かを判定し(ステップS7)、ステップS7でNoと判定された場合は、第j走査を引き続き継続して、速度信号過渡応答のサンプリングを継続する(ステップS3に戻る)。
ステップS6の後、及びステップS7でYesと判定された場合、ゲイン設定手段155は、メモリに記憶された速度信号過渡応答を読み出し、その評価を行うとともに、変数jに対応する方向のゲインを設定する(ステップS8;ゲイン設定工程)。図5は、ステップS8のゲイン設定工程を示すフローチャートである。
このステップS8では、ゲイン設定手段155は、まず、第i走査における速度信号過渡応答がオーバーシュートしているか否かを判定する(ステップS81)。
例えば、j=1の場合、第1走査から第2走査に切り替わる際、レーザ干渉計14の方位角方向への駆動が減速される。この際、第一回転機構16の第一軸受機構162の摩擦係数が小さくなっている場合、レーザ干渉計14の回転角が、駆動指令により指令された回転角の角度θi,1を超えて移動し、検出される回転速度も、駆動指令により指定された速度よりも速くなる。
ステップS81においてYesと判定される場合、ゲイン設定手段155は、変数jに対応する方向にレーザ干渉計14を駆動させる際のゲインを減少させる(ステップS82)。
ここで、j=1の場合、ゲイン設定手段155は、第1走査時に検出された速度信号過渡応答の判定に基づいて、第一モーター161を正方向に回転駆動させる際の第一PGA153のゲイン(第一正方向ゲイン)を減少させる。
j=2の場合、ゲイン設定手段155は、第2走査時に検出された速度信号過渡応答の判定に基づいて、第二モーター171を正方向に回転駆動させる際の第二PGA154のゲイン(第二正方向ゲイン)を減少させる。
j=3の場合、ゲイン設定手段155は、第3走査時に検出された速度信号過渡応答の判定に基づいて、第一モーター161を負方向(逆方向)に回転駆動させる際の第一PGA153のゲイン(第一負方向ゲイン)を減少させる。
j=4の場合、ゲイン設定手段155は、第4走査時に検出された速度信号過渡応答の判定に基づいて、第二モーター171を負方向に回転駆動させる際の第二PGA154のゲイン(第二負方向ゲイン)を減少させる。
一方、ステップS81においてNoと判定された場合、ゲイン設定手段155は、第i走査における速度信号過渡応答の時定数が所定値以上となるか否かを判定する(ステップS83)。
例えば、j=1の場合、第1走査の開始時に、レーザ干渉計14の方位角方向(正方向)への駆動が加速される。この際、第一回転機構16の第一軸受機構162の摩擦係数が高くなっている場合、レーザ干渉計14の回転量が、駆動指令により指令された速度に達するまでに、標準よりも長い時間を要し、時定数が所定値以上となる。
ステップS83においてYesと判定される場合は、ゲイン設定手段155は、変数jに対応する方向にレーザ干渉計14を駆動させる際のゲインを増大させる(ステップS84)。
ここで、ステップS82と同様に、ゲイン設定手段155は、変数jに対応するゲインを減少させる。
つまり、j=1の場合、ゲイン設定手段155は、第1走査時に検出された速度信号過渡応答の判定に基づいて、第一正方向ゲインを増大させる。
j=2の場合、ゲイン設定手段155は、第二正方向ゲインを増大させる。
j=3の場合、ゲイン設定手段155は、第一負方向ゲインを増大させる。
j=4の場合、ゲイン設定手段155は、第二負方向ゲインを増大させる。
ステップS83においてNoと判定される場合は、現在の第一PGA153や第二PGA154で設定されているゲインが最適な値であるとして、ゲインの変更は行わない(ステップS85)。
以上のステップS8の後、制御部15は、探索処理を終了するか否かを判定する(ステップS9)。例えばステップS2の探索処理中に、ステップS5により標的31が探索されている場合、このステップS9ではYesと判定され、ゲイン調整処理を終了させる。
ステップS9でYesと判定された場合は、制御部15は、駆動モードを、探索モードから追尾モードに切り替えて、設定されたゲインに基づいて第一回転機構16及び第二回転機構17の駆動を制御して、レーザ干渉計14から出射されるレーザ光を、標的31に追尾させる追尾動作に引き続き移行する。
ステップS9において、Noと判定された場合、制御部15は、変数jがj=4であるか否かを判定し(ステップS10)、ステップS10においてNoと判定された場合、変数jに1を加算して(ステップS11)、ステップS3に戻る。また、ステップS10でYesと判定された場合は、変数iが予め設定された最大値Imaxであるか否かを判定し(ステップS12)、ステップS12でNoと判定された場合は、変数jを初期化(j=1に設定)するとともに、変数iに1を加算し(ステップS13)、ステップS3に戻る。
つまり、図4に示すように、レーザ光の出射方向を矩形渦巻き状に移動させるとともに、レーザ光の出射方向が矩形の角部まで移動されたタイミングで、ゲインの調整を実施する処理を、変数iがImaxとなるまで繰り返し実施する。言い換えれば、走査処理とゲイン設定処理とが交互に実施されることで、各方向に対するゲインが最適値に設定されることになる。
また、ステップS12でYesと判定される場合、開始位置Pを中心とした所定範囲内で標的31を探索できなかったとして、エラー処理を実施して(ステップS14)、探索処理を終了させる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態のレーザトラッカー10では、標的31を探索する探索処理によりレーザ干渉計14を一定速度で所定の移動経路に従って移動させる際に、第一エンコーダ163により検出される検出信号に基づく速度信号過渡応答により、第一PGA153の第一ゲインを設定し、第二エンコーダ173により検出される検出信号に基づく速度信号過渡応答により、第二PGA154の第二ゲインを設定する。つまり、ゲイン設定手段155は、速度信号過渡応答がオーバーシュートしている場合にゲインを減少させ、速度信号過渡応答の時定数が長い場合にゲインを増大させる。これにより、第一回転機構16の第一軸受機構162や第二回転機構17の第二軸受機構172において、経年変化等による摩擦係数の変動が生じていたとしても、その影響をキャンセルする最適な制御ゲインを設定することができる。
また、レーザ光を標的31に追尾させるレーザトラッカー10では、追尾させる標的31の位置を特定する必要があるため、追尾処理の前の探索処理は必須である。本実施形態では、追尾処理の直前に実施される探索処理において検出された速度信号過渡応答に基づいて第一ゲイン及び第二ゲインが設定されるため、例えば、電源投入時や、予め設定された時刻にゲイン調整を行う場合に比べて、より最適な第一ゲイン及び第二ゲインを設定することができ、追尾性能の低下をより確実に抑制できる。
本実施形態では、探索処理において、第一回転機構16によりレーザ干渉計14を方位角方向(第一軸回り)の正方向に回転させる第1走査、第二回転機構17によりレーザ干渉計14を仰角方向(第二軸回り)の正方向に回転させる第2走査、第一回転機構16によりレーザ干渉計14を方位角方向(第一軸回り)の負方向に第1走査時よりも大きい回転量(回転角)で回転させる第3走査、及び第二回転機構17によりレーザ干渉計14を仰角方向(第二軸回り)の負方向に第2走査時よりも大きい回転量(回転角)で回転させる第4走査を、順に、繰り返し実施する。そして、i(i≧2)回目以降に実施する第1走査での回転角度θi,1を、i−1回目に実施した第3走査での回転角度θi−1,3よりも大きくし、i(i≧2)回目以降に実施する第2走査での回転角度φi,2を、i−1回目に実施した第4走査での回転角度φi−1,4よりも大きくする。
このような駆動指令により探索処理を実施することで、レーザ光の出射方向を、開始位置Pを中心に、矩形渦巻き状のラインに移動させることができ、開始位置Pに近い位置から順に標的31を効率よく探索することができる。
また、このようなラインに沿って探索処理を実施する場合、第1走査及び第3走査時で、第二回転機構17が駆動されず、第一回転機構16のみが移動される。第一エンコーダ163に、第二回転機構17の駆動による振動等に起因したノイズが含まれず、第一ゲインを精度良く設定できる。同様に、第2走査及び第4走査時で、第一回転機構16が駆動されないため、第二ゲインを精度良く設定できる。
そして、本実施形態では、第1走査において検出された第一エンコーダ163からの速度信号過渡応答から、第一回転機構16によりレーザ干渉計14を正方向に回転させる際の第一正方向ゲインを設定し、第3走査において検出された第一エンコーダ163からの速度信号過渡応答から、第一回転機構16によりレーザ干渉計14を負方向に回転させる際の第一負方向ゲインを設定する。
つまり、本実施形態では、第1走査と第3走査では、レーザ干渉計14の回転方向が逆であり、それぞれの方向に応じたゲインをそれぞれ設定することができる。これにより、例えば、正方向及び負方向で同一の第一ゲインを用いる場合に比べて、第一回転機構16の駆動性能をより高度に維持することができる。
同様に、第2走査で検出される速度信号過渡応答から、第二回転機構17によりレーザ干渉計14を正方向に回転させる際の第二正方向ゲインを設定し、第4走査で検出される速度信号過渡応答から、第二回転機構17によりレーザ干渉計14を負方向に回転させる際の第二負方向ゲインを設定する。これにより、第二回転機構17の駆動性能をより高度に維持することができる。
さらに、本実施形態では、第j走査が終了する毎に、第j走査に対応するレーザ干渉計14の移動方向に対するゲインを設定する。例えば、第1走査が終了すると、第1正方向ゲインを設定して、第二走査を実施する。このように、第j走査が終了する毎に、つまり、レーザ光の出射方向が矩形渦巻き状の移動経路の角部に到達する毎に当該方向に対するゲインが設定されることで、次の(i+1回目の)第j走査において、先に設定したゲインが適正であるか否かを評価することができ、探索処理において、複数回の第j走査を実施することで、第一モーター161及び第二モーター171の駆動制御に係る最適なゲインを設定することができる。
[変形例]
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲の変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、本発明のレーザ装置として、標的31に対してレーザ光を追尾させて、標的31と測定基準点Mとの距離を計測する装置を例示したが、これに限定されない。
例えば、測長機能を有さず、標的31を追尾するのみのレーザ追尾装置であってもよい。すなわち、上記実施形態のレーザ干渉計14の代わりに、レーザ光を出射する光源部と、出射光と反射光とのずれ量を検出する光軸検出センサーとを有するレーザ光源を用いてもよい。
また、上記実施形態において、第1走査と第3走査とでレーザ干渉計14を回転させる速度(角速度)を同一とし、第2走査と第4走査とでレーザ干渉計14を回転させる速度(角速度)を同一とする駆動指令を用いたが、第1走査から第4走査で、それぞれ、異なる速度を指令する駆動指令であってもよい。すなわち、第1走査、第2走査、第3走査、及び第4走査の各走査の途中で速度が変動せず、予め決められた一定速度で移動させる駆動指令であれば、如何なる速度でレーザ干渉計14を駆動させてもよい。
なお、各走査において、それぞれ速度が異なる場合は、各走査での回転角(角度θi,1,φi,2, θi,3,φi,4)が所定値となるように、つまり、レーザ光の出射方向が矩形渦巻き状のラインに沿って移動するように、各走査での時間を調整する。
上記実施形態の探索処理では、第j走査と、第j走査に基づいたゲイン設定とを交互に実施し、第一回転機構16及び第二回転機構17を駆動させる際の制御ゲインを1回の探索処理中で最適値に設定するように制御した。これに対して、開始位置Pから標的31が探索されるまでの速度信号過渡応答(又は、標的31が探索できなかった場合は、i=IMaxとなるまでの速度信号過渡応答)からゲインを設定してもよい。この場合、複数回の第j走査で得られた速度信号過渡応答の代表値より対応するゲインを設定する。例えば、第一正方向ゲインの設定では、複数回の第1走査において得られた速度信号過渡応答の代表値を用いる。代表値としては、例えば、平均値、最大値及び最小値(ステップS81の判定時に最大値、ステップS83の判定時に最小値)、最頻値等を用いることができる。
上記実施形態において、第j走査が終了する毎に、第j走査に対応するレーザ干渉計14の移動方向に対するゲインを設定し、その後、第j+1走査(j=4の場合は、第1走査)を実施した。これに対して、第j走査の終了後、第j走査に対応するレーザ干渉計14の移動方向に対するゲインの設定と同時に、第j+1走査を実施してもよい。すなわち、i回目の第j走査に基づいて算出されるゲインは、i+1回目の第j走査までに算出されていればよい。
また、上記実施形態では、2軸回転機構により、レーザ干渉計14を方位角θ及び仰角φで回転させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、標的31が方位角方向にのみ変位する場合では、レーザ干渉計14を仰角方向に回転移動させる第二回転機構17が設けられていなくてもよい。この場合、レーザ干渉計14を、方位角方向に移動させて標的31を探索する探索動作において、一定速度でレーザ干渉計14を回転させ、その際の速度信号過渡応答によりゲインを設定すればよい。
さらに、3軸以上の回転機構を有するレーザ追尾装置でも同様である。この場合は、各軸回りの回転速度を一定として、レーザ干渉計14を駆動させて標的31を探索させる。これにより、各軸回りでの制御ゲインをそれぞれ個別に設定することができる。
上記実施形態において、1回目(i=1)の第1走査の後に第一正方向ゲインを設定し、1回目(i=1)の第3走査の際に、第一正方向ゲインを、仮の第一負方向ゲインとして設定して、第一回転機構16を駆動させてもよい。つまり、第1走査と第3走査は、ともに第一回転機構16を制御する際の制御ゲインであり、正方向と負方向とで第一軸受機構162における摩擦係数が異なる値となる場合でも、その差は小さい。したがって、上記のように、第3走査時の仮の第一負方向ゲインとして第一正方向ゲインを設定することで、第3走査時にレーザ干渉計14をスムーズに回転させることができ、標的31の探索効率を向上できる。
同様に、第2走査の後に第二正方向ゲインを設定し、第4走査の際に、第二正方向ゲインを、仮の第二負方向ゲインとして設定して、第二回転機構17を駆動させてもよい。
また、上記実施形態では、第一正方向ゲインと第一負方向ゲインとの双方を算出し、第二正方向ゲインと第二負方向ゲインとの双方を算出する例であるが、第一モーター161を制御する際には、正逆方向によらず、第一ゲインを用い、第二モーター171を制御する際には、正逆方向によらず、第二ゲインを用いてもよい。
この場合、第1走査によって第一ゲインを設定し、第3走査では当該第一ゲインに基づいてレーザ干渉計14を回転させ、第一ゲインが適正なゲインであるか否かを評価することができる。同様に、第2走査によって第二ゲインを設定し、第4走査では当該第二ゲインに基づいてレーザ干渉計14を回転させ、第二ゲインが適正なゲインであるか否かを評価することができる。
上記実施形態では、標的31を探索する際の駆動指令として、第1走査及び第3走査で第一回転機構16のみを駆動させ、第2走査及び第4走査で第二回転機構17のみを駆動させたが、これに限定されない。
例えば、以下のように、各走査で、第一回転機構16及び第二回転機構17の双方を駆動させる駆動指令であってもよい。
第1走査で、第一モーター161を正方向に一定速度で回転させるとともに、第二モーター171を正方向に一定速度で回転させる。
第2走査で、第一モーター161の回転方向を反転させて負方向に一定速度で回転させ、第二モーター171の回転方向は維持して正方向に一定速度で回転させる。
第3走査で、第一モーター161の回転方向は維持して負方向に一定速度で回転させ、第二モーター171の回転方向を反転させて負方向に一定速度で回転させる。この際、第一モーター161及び第二モーター171での回転量(回転角)を第1走査時よりも増大させる。
第4走査で、第一モーター161の回転方向を反転させて正方向に一定速度で回転させ、第二モーター171の回転方向を維持して負方向に一定速度で回転させる。この際、第一モーター161及び第二モーター171での回転量(回転角)を第2走査時よりも増大させる。
そして、i(i≧2)回目以降の第1走査において、第一モーター161及び第二モーター171での回転量(回転角)を、i−1回目の第3走査時よりも増大させ、i(i≧2)回目以降の第2走査において、第一モーター161及び第二モーター171での回転量(回転角)を、i−1回目の第4走査時よりも増大させる。
このような駆動指令でも、レーザ光の出射方向は、矩形渦巻き状のラインに沿って移動されることになり、標的31を好適に探索できる。
この際、上記実施形態と同様に、各走査の後に速度信号過渡応答の評価及びゲイン設定することで、第1走査時の直後に、第一正方向ゲイン及び第二正方向ゲインの双方を設定することができる。
また、第2走査時の直後に、設定した第二正方向ゲインが適正であるか否かを評価することができ、不十分である場合に微調整することができる。加えて、第2走査の直後に、第一負方向ゲインを設定することができる。なお、1回目(i=1)の第2走査において、上述した変形例のように、第1走査で設定した第一正方向ゲインを仮の第一負方向ゲインとして第2走査を実施してもよい。
同様に、第3走査時の直後では、設定した第一負方向ゲインの評価と、第二負方向ゲインの設定を行うことができる。なお、1回目(i=1)の第3走査において、第2走査で設定した第二正方向ゲインを仮の第二負方向ゲインとして第3走査を実施してもよい。
そして、第4走査時の直後では、第1走査の直後に設定した第一正方向ゲインの評価と、第3走査時に設定した第二負方向ゲインの評価を行うことができる。
したがって、上記実施形態よりも1走査分だけ早期に第一正方向ゲイン、第二正方向ゲイン、第一負方向ゲイン、及び第二負方向ゲインを設定することができる。
上記実施形態では、第一軸L1回りの正方向を反時計回り方向としたが、時計回り方向であってもよく、この場合、レーザ光の出射方向は、第1走査においてレーザ光の出射方向は+X側に移動する。同様に、第二軸L2回りの正方向をステージ32に向かう方向としたが、ステージ32から離れる方向としてもよく、この場合、第2走査においてレーザ光の出射方向は+Y側に移動する。
また、本適用例では、第1走査及び第3走査において第一回転機構16を制御し、第2走査及び第4走査において第二回転機構17を制御したが、第1走査及び第3走査において第二回転機構17の駆動を制御して、第2走査及び第4走査において第一回転機構16の駆動を制御してもよい。この場合、レーザ光の出射方向は、先ず第1走査で仰角方向に移動され、第2走査で方位角方向に移動され、第3走査で仰角方向の第1走査とは反対側に移動され、第4走査で方位角方向の第2走査とは反対側に移動される。よって、上記実施形態と同様に、矩形渦巻き状にレーザ光の出射方向が移動されることになる。
本発明は、レーザ光の出射するレーザ光源やレーザ干渉計を回転軸回りに回転させて標的を追尾させるレーザ追尾装置、レーザトラッカー等に利用できる。
10…レーザトラッカー(レーザ追尾装置)、11…ベース、12…第一支持部、13…第二支持部、14…レーザ干渉計(レーザ光源)、15…制御部、16…第一回転機構、17…第二回転機構、31…標的、141…光軸検出センサー、151…第一制御部(制御手段)、152…第二制御部(制御手段)、153…第一PGA、154…第二PGA、155…ゲイン設定手段、161…第一モーター(第一角度調整手段)、162…第一軸受機構、163…第一エンコーダ(第一角度検出手段)、171…第二モーター(第二角度調整手段)、172…第二軸受機構、173…第二エンコーダ(第二角度検出手段)、L1…第一軸、L2…第二軸。

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、第一軸を中心として回転させる第一角度調整手段と、
    入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、前記第一軸と交差する第二軸を中心として回転させる第二角度調整手段と、
    前記第一軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第一角度検出手段と、
    前記第二軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第二角度検出手段と、
    所定の一定速度で前記レーザ光源を回転させて標的を探索させる駆動指令を前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段に出力した際の、前記レーザ光源の第一軸回りの回転量及び第二軸回りの回転量から、前記第一角度調整手段に対する第一ゲイン及び前記第二角度調整手段に対する第二ゲインをそれぞれ設定するゲイン設定手段と、
    前記ゲイン設定手段により設定された前記第一ゲインに基づいて前記第一角度調整手段を制御し、前記ゲイン設定手段により設定された前記第二ゲインに基づいて前記第二角度調整手段を制御して、前記レーザ光源を回転させる制御手段と、を備える
    ことを特徴とするレーザ追尾装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ追尾装置において、
    前記標的を探索させる駆動指令は、
    前記第一角度調整手段により前記レーザ光源を前記第一軸回りの正方向に回転させる第1走査、
    前記第二角度調整手段により前記レーザ光源を前記第二軸回りの正方向に回転させる第2走査、
    前記第一角度調整手段により前記レーザ光源を前記第一軸回りの負方向に前記第1走査での回転量よりも大きい回転量だけ回転させる第3走査、及び
    前記第二角度調整手段により前記レーザ光源を前記第二軸回りの負方向に前記第2走査での回転量よりも大きい回転量だけ回転させる第4走査、
    の順に繰り返し実施し、かつ、i回目(iは2以上の整数)に実施する第1走査での回転角度θi,1を、i−1回目に実施した第3走査での回転角度θi−1,3よりも大きくし、i回目(iは2以上の整数)に実施する第2走査での回転角度φi,2を、i−1回目に実施した第4走査での回転角度θi−1,4よりも大きくする指令である
    ことを特徴とするレーザ追尾装置。
  3. 請求項2に記載のレーザ追尾装置において、
    前記ゲイン設定手段は、
    前記第1走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第一軸回りの正方向に回転させる際の第一正方向ゲインを設定し、
    前記第2走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第二軸回りの正方向に回転させる際の第二正方向ゲインを設定し、
    前記第3走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第一軸回りの負方向に回転させる際の第一負方向ゲインを設定し、
    前記第4走査における前記レーザ光源の回転量に基づいて、前記レーザ光源を前記第二軸回りの負方向に回転させる際の第二負方向ゲインを設定する
    ことを特徴とするレーザ追尾装置。
  4. 請求項3に記載のレーザ追尾装置において、
    前記ゲイン設定手段は、前記第1走査を実施する毎に前記第一正方向ゲインを設定し、前記第2走査を実施する毎に前記第二正方向ゲインを設定し、前記第3走査を実施する毎に前記第一負方向ゲインを設定し、前記第4走査を実施する毎に前記第二負方向ゲインを設定する
    ことを特徴とするレーザ追尾装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置において、
    前記レーザ光源は、前記レーザ光源から出射されるレーザ光である出射光と、前記標的により反射されたレーザ光である反射光との光軸のずれ量を検出する光軸検出センサーを備え、
    前記制御手段は、前記ずれ量が所定値以下となるように前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段の駆動を制御する
    ことを特徴とするレーザ追尾装置。
  6. レーザ光を出射するレーザ光源と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、第一軸を中心として回転させる第一角度調整手段と、入力された駆動指令に基づいて、前記レーザ光源を、前記第一軸と交差する第二軸を中心として回転させる第二角度調整手段と、前記第一軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第一角度検出手段と、前記第二軸を中心とした前記レーザ光源の回転量を検出する第二角度検出手段と、を備えたレーザ追尾装置のゲイン調整方法であって、
    所定の一定速度で前記レーザ光源を駆動させて標的を探索させる駆動指令を前記第一角度調整手段及び前記第二角度調整手段に出力して、前記標的を探索させる探索工程と、
    前記探索工程における前記レーザ光源の第一軸回りの回転量及び第二軸回りの回転量から、前記第一角度調整手段に対する第一ゲイン及び前記第二角度調整手段に対する第二ゲインをそれぞれ設定するゲイン設定工程と、
    を実施することを特徴とするレーザ追尾装置のゲイン調整方法。

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