JP2019094806A - 流体通路構造及びエンジンのシリンダブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】流体通路内の良好な流体流れを確保しつつ、流体通路内に配置された検出手段の検出性能を十分に確保可能な流体通路構造を提供する。【解決手段】メインギャラリ74に交差し、オイルがメインギャラリ74から流入する第1分岐路75aと、メインギャラリ74と第1分岐路75aとの交差点としての連通口81よりもメインギャラリ74における流体流れ方向の先方に設けられた袋小路部32dと、袋小路部32dの奥側に配置され、オイルの油温/油圧を検出するための油温/油圧センサの検出部34aとを備え、袋小路部32dは、検出部34aよりも連通口81側において袋小路部32dの径方向の中間位置に配置され、オイルが前記中間位置よりも当該径方向の片側を連通口81から袋小路部32dの奥側に向かって流れ、該袋小路部32dの奥側で反転して、当該径方向の反対側を連通口81に向かって流れるように仕切り壁部33を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、流体通路構造及び当該流体通路構造を備えたエンジンのシリンダブロックに関するものである。
一般に油回路、冷却回路、排気通路などの流体通路には、当該流体通路中を流れる流体の温度や圧力等の物性を検出するためのセンサを設けることが行われている。
例えば特許文献1には、油回路が形成された内燃機関において、該内燃機関の壁部内に、第1油回路と、該第1油回路と交差して相互に連通する第2油回路とが形成され、前記油回路内の油温を測定する温度センサの細長形状温度検出部が前記第1油回路と前記第2油回路とが交差する個所に位置し、かつ前記温度センサの長手方向が前記第1油回路の延伸方向に指向して、前記温度センサが前記内燃機関壁に取付けられた構造が開示されている。
特開2011−1923号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、第1油回路と第2油回路とが交差する位置に温度センサの温度検出部を配置すると、第1油回路から第2油回路へ流れるオイルの流れに対し、温度検出部が流路抵抗となって、オイル流れが妨げられるという問題があった。
本発明は、流体通路内の良好な流体流れを確保しつつ、流体通路内に配置された検出手段の検出性能を十分に確保可能な流体通路構造を提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、第1流路における該第1流路と第2流路との交差点よりも先方に袋小路部を形成し、当該袋小路部の奥側に検出手段の検出部を配置して交差点近傍の流路抵抗の上昇を抑制するようにした。また、袋小路部における検出部よりも第1流路側に仕切り壁部を設けて、第1流路から袋小路部に流入した流体が袋小路部の奥側にまで流入後反転して第1流路側へ戻る流体の流路を形成して、袋小路部の奥側に配置された検出部に接触する流体の流れを形成するようにした。
すなわち、ここに開示する第1の開示技術に係る流体通路構造は、流体が流れる第1流路と、前記第1流路に交差し、前記流体が前記第1流路から流入する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路との交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に設けられた袋小路部と、前記袋小路部の奥側に配置され、前記流体と接触して該流体の物性を検出するための検出手段の検出部とを備え、前記袋小路部は、前記検出部よりも前記交差点側において該袋小路部の径方向の中間位置に配置され、前記流体が前記中間位置よりも当該径方向の片側を前記交差点から前記袋小路部の奥側に向かって流れ、該袋小路部の奥側で反転して、前記中間位置よりも当該径方向の反対側を前記交差点に向かって流れるように、該袋小路部を部分的に仕切る仕切り壁部を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、特許文献1に記載の技術のように、第1流路と第2流路との交差点に検出手段の検出部が配置されていないので、交差点における流路抵抗の上昇が抑制され、第1流路から第2流路への良好な流体の流れを確保することができる。また、上記交差点と検出部との間に仕切り壁部が設けられているから、第1流路から第2流路に流入せず袋小路部に流入した流体の流れが仕切り壁部の片側に案内されて袋小路部の奥側まで到達した後反転して、仕切り壁部の反対側に案内されて上記交差点近傍へ戻る流体の流れが袋小路部内に生じる。そうすると、袋小路部の奥側に配置された検出部周りに流体の流れが生じるから、検出手段による十分な検出性能を確保することができる。
第2の開示技術は、第1の開示技術に記載の流体通路構造において、前記第1流路は、直線状であり、前記第2流路は、前記第1流路の壁面に開口した連通口において該第1流路に交差し、前記袋小路部は、前記第1流路における流体流れ方向の先方に延びていることを特徴とする。
本構成によれば、第1流路から袋小路部の奥側に向かって流入する流体の流れを確保することができ、検出手段の良好な検出性能を確保することができる。
第3の開示技術は、第1又は第2の開示技術に記載の流体通路構造において、前記第1流路は、前記交差点の上流側で、上流側から下流側に向かうにつれて拡径するように形成された段差部を有することを特徴とする。
本構成によれば、第1流路は、段差部から下流側は上流側に比べて拡径されているので、上流側から下流側に流入する流体の流れを促進させることができる。また、袋小路部に流入した後第1流路に戻ってくる流体の流れを段差部により第2流路側に指向させて第2流路への流体の流れを促進させることができる。
第4の開示技術は、第1〜第3の開示技術のいずれか1つに記載の流体通路構造において、前記第2流路は、前記第1流路の壁面に開口した連通口において該第1流路に交差し、前記仕切り壁部は、前記連通口の中心を通る前記第2流路の軸心と垂直な板状に形成されていることを特徴とする。
第1流路を流れる流体は、連通口から第2流路に流入する流れが主流となり、一部が袋小路部の奥側に流入する。袋小路部の奥側に流入する流体は主流に引きずられるから、連通口をかすめて流れるようになりやすい。これに対して、仕切り壁部は、連通口の中心を通る第2流路の軸心に対して垂直になっているから、流体が連通口をかすめて袋小路部の奥側に流れるように仕切り壁部が流体の流れを整流する形になる。すなわち、流体が連通口をかすめて仕切り壁部の両側の流路のうち連通口が存する側を通って袋小路部の奥側に流れ、該袋小路部の奥で反転して、仕切り壁部の両側の流路のうち連通口とは反対側を通って第1流路側へ流れるように、流体の流れが仕切り壁部によって整流される。よって、流体が袋小路部の奥で滞留することなく流れやすくなり、検出部による流体物性の検出の信頼性が高まる。
第5の開示技術は、第1〜第4の開示技術のいずれか1つに記載の流体通路構造において、前記第1流路及び前記第2流路は、エンジンのシリンダブロックに穿設された油路であり、前記第1流路は、前記交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に、前記シリンダブロックの外部に通じる開口部を有しており、前記袋小路部は、前記開口部に接続されて前記第1流路を閉塞する有底筒状の孔部を備えた蓋部材の該孔部により形成されており、前記仕切り壁部は、前記蓋部材に設けられていることを特徴とする。
シリンダブロックなどのエンジン本体側に仕切り壁部を設ける構成では、蓋部材を組み付けたときに検出部と仕切り壁部との間に隙間が形成されているかどうか確認することが困難となる。本構成によれば、蓋部材に形成された袋小路部としての孔部に仕切り壁部を設けることにより、蓋部材をエンジン本体に組み付ける前に、検出部と仕切り壁部との距離を予め確認、調整することが可能となる。
第6の開示技術は、第5の開示技術に記載の流体通路構造において、前記流体はエンジン用のオイルであり、前記検出手段は、前記オイルの温度又は圧力を検出するための油温センサ又は油圧センサであることを特徴とする。
本構成によれば、オイルの流路抵抗の増大を抑制しつつ、オイルの温度又は圧力の検出精度を向上させることができる。
第7の開示技術は、第5又は第6の開示技術に記載の流体通路構造において、前記検出手段は、前記蓋部材の前記孔部の奥側の側壁に設けられており、前記検出部は、前記側壁から前記孔部内へ突出していることを特徴とする。
本構成によれば、検出手段を孔部の奥側の側壁に設けることにより、前記第1流路の開口部が設けられたシリンダブロックの側壁に沿って検出手段のコネクタ部等を配置することができるから、エンジンのコンパクト化に資することができる。また、検出手段の検出部は側壁から孔部内へ突出しているので、検出部と流体との十分な接触面積を確保することができ、検出部による流体物性の検出の信頼性が高まる。
上述した流体通路構造は、エンジンのシリンダブロックに好適に適用することができる。
以上述べたように、本発明によると、第1流路と第2流路との交差点に検出手段の検出部が配置されていないので、交差点における流路抵抗の上昇が抑制され、第1流路から第2流路への良好な流体の流れを確保することができる。また、上記交差点と検出部との間に仕切り壁部が設けられているから、第1流路から第2流路に流入せず袋小路部に流入した流体の流れが仕切り壁部の片側に案内されて第2流路の奥側まで到達した後反転して、仕切り壁部の反対側に案内されて上記交差点近傍へ戻る流体の流れが袋小路部内に生じる。そうすると、袋小路部の奥側に配置された検出部周りに流体の流れが生じるから、検出手段による十分な検出性能を確保することができる。
エンジンのシリンダヘッドに備えられたオイル供給装置を模式的に示す斜視図である。 図1のオイル供給装置に備えられた、実施形態1に係る流体通路構造を示す斜視図である。 蓋部材の斜視図である。 蓋部材の右側面図である。 図4において、蓋部材をシリンダブロックに組み付けた状態における、A−A線の断面図である。 図4において、蓋部材をシリンダブロックに組み付けた状態における、B−B線の概略断面図である。 図6の流体通路構造において、オイルの流れを説明するための図である。 実施形態2における蓋部材の孔部の右側面図である。 図8のC−C線における概略断面図である。 図9の孔部を有する蓋部材をシリンダブロックに組み付けた状態における流体通路構造を示す図6相当図である。 実施形態3における図8相当図である。 図11のD−D線における概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<エンジンのオイル供給装置>
図1は、本実施形態に係る流体通路構造を備えたエンジンEのオイル供給装置1を示している。本実施形態におけるエンジンEは、直列4気筒のエンジンであり、そのエンジン本体は、シリンダヘッドE1とシリンダブロックE2、オイルパンE3を備えている。
本明細書において、方向は、図1に示すように、エンジンEを基準とする。すなわち、「左右方向」は、図1の紙面の右側を右側、左側を左側とする方向であり、図示しない気筒列方向と平行である。「前後方向」は、図1の紙面の手前側を前側、奥側を後側とする方向であり、気筒列方向と直交する方向である。「上下方向」は、シリンダヘッドE1側を上側、オイルパンE3側を下側とする方向である。
エンジンEのオイル供給装置1は、エンジンEの各部にエンジン用のオイル(流体)を供給するための装置である。オイル供給装置1は、前記シリンダブロックE2と、前記オイルパンE3と、オイルパンE3のオイルを吸い上げて吐出するオイルポンプ14と、オイルポンプ14から吐出されるオイルを濾過するオイルフィルタ13と、オイルポンプ14から吐出されるオイルの温度を調整するオイルクーラ15とを備えている。シリンダヘッドE1、シリンダブロックE2及びオイルパンE3には、オイルが流通する給油路7(油路)が形成されている。オイルポンプ14によってオイルパンE3から吸い上げられたオイルは、給油路7を流通してエンジンEの各部に供給される。
給油路7は、主にオイルパンE3に形成されたオイルパン側給油路71と、主にシリンダブロックE2に穿設されたシリンダブロック側給油路72と、主にシリンダヘッドE1に穿設されたシリンダヘッド側給油路77と、オイルパン側給油路71とシリンダブロック側給油路72とを連通させる第1連通路73と、シリンダブロック側給油路72とシリンダヘッド側給油路77とを連通させる第2連通路78とを含んでいる。
オイルポンプ14は、例えば公知の可変容量型のオイルポンプであり、クランクシャフト(不図示)により駆動される。オイルポンプ14から吐出されたオイルは、図1中矢印で示すように、オイルパン側給油路71を通ってオイルフィルタ13へ流入して濾過された後、オイルクーラ15へ流入して冷却される。オイルクーラ15で冷却されたオイルは、第1連通路73を通ってシリンダブロックE2のシリンダブロック側給油路72に供給される。
シリンダブロック側給油路72は、メインギャラリ74(第1流路)を備えている。メインギャラリ74は、シリンダブロックE2に気筒列方向に延びるように断面円形状且つ直線状に穿設されている。
メインギャラリ74の第1分岐点74a(交差点)からは、図示しないクランク軸潤滑部にオイルを供給するための断面円形状の第1分岐路75a(第2流路)が分岐している。同様に、第2分岐点74b、第3分岐点74c、第4分岐点74d、及び第5分岐点74eからは、それぞれクランク軸潤滑部にオイルを供給するための第2分岐路75b、第3分岐路75c、第4分岐路75d及び第5分岐路75eが分岐している。第1分岐路75a〜第5分岐路75eのそれぞれの下流端は、シリンダブロックE2のクランク軸を収容する壁の半円状の切欠部の内周面に開口している。
メインギャラリ74の第1分岐路75a側には、後述する蓋部材31が設けられており、当該蓋部材31には、メインギャラリ油温/油圧センサ34(検出手段)が設けられている。メインギャラリ油温/油圧センサ34は、後述するように、メインギャラリ74を右側から流れてくるオイルの油温及び油圧を検出するためのものである。メインギャラリ74、第1分岐路75a、蓋部材31及びメインギャラリ油温/油圧センサ34は、後述するように、本実施形態に係る流体通路構造Fを構成している。
メインギャラリ74のヘッド側分岐点74fからはシリンダヘッドE1へ延びる第2連通路78が分岐しており、シリンダヘッド側給油路77と連通している。
シリンダヘッド側給油路77は、詳細な説明は省略するが、カムシャフトの吸気側及び排気側それぞれのカムジャーナルに配置されたメタルベアリングのオイル供給部、油圧ラッシュアジャスタ、オイルシャワー、可変バルブタイミング機構等にオイルを供給するように形成されている。
そして、給油路7は、上述の構成以外にも、例えばタイミングチェーンのオイルジェット、ピストンを冷却するためのオイルジェット等にオイルを供給するように形成されている。
給油路7を介してエンジンEの各部に供給されたオイルは、冷却や潤滑を終えた後、ドレイン油路(不図示)を通ってオイルパンE3に滴下して貯留される。
このように構成されたオイル供給装置1は、コントローラ(不図示)によって制御される。コントローラには、エンジンEの運転状態を検出する各種センサからの検出信号が入力される。具体的には例えば、コントローラには、エンジンEのクランク角センサ、エアフローセンサ、水温センサ、カムシャフトのカム角センサ等からの検出信号に加えて、上記メインギャラリ油温/油圧センサ34を含む給油路7の各所に配置された油温センサ、油圧センサからの検出信号が入力される。
コントローラは、該検出結果に基づいてエンジンEの運転状態を判定し、判定した運転状態に応じてオイル供給装置1を制御する。具体的には例えば、コントローラはエンジンEの運転状態に応じた目標油圧を規定したマップを記憶しており、判定した運転状態とマップとを照らし合わせて、目標油圧を決定する。そして、コントローラは、油圧センサにより検出される油圧がそれぞれの目標油圧となるように、給油路7に設けられたオイル制御弁を制御する。
<流体通路構造>
図2は、給油路7のうち本実施形態に係る流体通路構造Fが適用された部分を示している。具体的には、図1におけるメインギャラリ油温/油圧センサ34が設けられた近傍を拡大して示している。
−メインギャラリ及び第1分岐路について−
メインギャラリ74の壁面には円形の連通口81が開口している。連通口81は、上述の第1分岐点74aであり、第1分岐路75aは連通口81からクランク軸潤滑部に向かって延びている。言い換えると、メインギャラリ74と第1分岐路75aとは、連通口81において交差して互いに連通している。
図2中の符号S1〜S3で示す矢印は、流体としてのオイルの流れを示している。図1に示すように、第1連通路73を通じてオイルパンE3側からシリンダブロックE2側へ上がってきたオイルは、メインギャラリ74に流入した後、第1分岐路75a側への流れ、第3分岐路75c側への流れ、そして第2分岐路75bに流入する流れに分岐される。第1連通路73から流入し第1分岐路75a側に分岐した流れは、図2中、符号S1の矢印で示すように、右側から左側へと流れる。そして、符号S2の矢印で示すように、連通口81を通じて第1分岐路75aへと流入していく。
なお、図2に示すように、メインギャラリ74には、連通口81の上流側に、上流側から下流側に向かうにつれて拡径するように形成された段差部82が形成されている。段差部82が形成されていることにより、メインギャラリ74の上流側から下流側の連通口81近傍に流入する矢印S1のオイル流れを促進させることができる。
−袋小路部について−
メインギャラリ74は、連通口81よりも符号S1の矢印で示すオイル流れ方向における先方に、開口部74gを有している。この開口部74gは、シリンダブロックE2の左側面に形成されている。すなわち、メインギャラリ74は、シリンダブロックE2の左側面に形成された開口部74gにおいてシリンダブロックE2の外部と通じている。
そして、シリンダブロックE2の左側面には、この開口部74gを閉塞するように蓋部材31がボルト固定されている。
図3及び図4に蓋部材31の斜視図及び右側面図を示している。図5は、図4に示す蓋部材31をシリンダブロックE2に組み付けた状態でのA−A線における断面図である。
図3及び図4に示すように、蓋部材31は、シリンダブロックE2に締結される締結部35を有している。締結部35は、フランジ部35aと、上下一対のボルト挿通孔35bと、当該ボルト挿通孔35bに挿通される一対の締結ボルト35cを備えている。
図5に示すように、ボルト挿通孔35bに挿通された締結ボルト35cは、シリンダブロックE2の外壁に設けられた上下一対のボルト締結孔E21に挿入される。そうして、蓋部材31は、シリンダブロックE2の外壁に固定される。
図3〜図5に示すように、蓋部材31の右側面には、円形の蓋部材開口部32aが設けられている。そして、蓋部材31には、蓋部材開口部32aを開口とする有底筒状の孔部32が形成されている。孔部32は、蓋部材開口部32aと、孔部側壁32bと、孔部32の奥側に位置する孔部奥壁32cとにより形成されている。
図5に示すように、蓋部材31がシリンダブロックE2の外壁に固定されると、蓋部材開口部32aは、メインギャラリ74の開口部74gと接続される。そうして、孔部32によりメインギャラリ74は閉塞される。このとき孔部32は、メインギャラリ74と第1分岐路75aとの交差点である連通口81よりもメインギャラリ74におけるオイル流れ方向、すなわち矢印S1の先方に延びるように袋小路部32dを形成する。
図2及び図5に示すように、メインギャラリ74を矢印S1で示すように流れてきたオイルの一部は、上述のごとく、矢印S2で示すように連通口81を通じて第1分岐路75aへと流入していく。このメインギャラリ74から第1分岐路75aへの矢印S2の流れは、当該流体通路構造Fを流れるオイルのいわば主流となる。もっとも、メインギャラリ74のオイル流れ方向の先方には袋小路部32dが形成されている。そうすると、メインギャラリ74を流れてきた矢印S1のオイル流れの一部は、符号S3で示す矢印のように、袋小路部32dの方へ分岐して、袋小路部32dへ流入することになる。
−メインギャラリ油温/油圧センサの配置について−
図3〜図5に示すように、蓋部材31の左側には、メインギャラリ油温/油圧センサ34が設けられている。具体的には、メインギャラリ油温/油圧センサ34は、蓋部材31の左側且つ側方、具体的には、孔部32の孔部奥壁32c側の孔部側壁32bに配置されている。メインギャラリ油温/油圧センサ34の検出部34aは、孔部奥壁32c側の孔部側壁32bから孔部32内へ突出するように設けられている。そして、メインギャラリ油温/油圧センサ34の検出部34aを除くコネクタ部等からなる本体34bは孔部側壁32bから蓋部材31の外側へ突出するように配置されている。このような配置を採用することで、図5に示すように、蓋部材31をシリンダブロックE2の外壁に取り付けたときに、メインギャラリ油温/油圧センサ34の本体34bがシリンダブロックE2の左側面の外壁に沿って配置されるようになり、エンジンEのコンパクト化に資することができる。
図5に示すように、蓋部材31がシリンダブロックE2に取り付けられた状態では、メインギャラリ油温/油圧センサ34の検出部34aは、袋小路部32dの奥側の孔部側壁32bから袋小路部32dの内部に突出するように配置されることになる。そうすると、上述のごとくメインギャラリ74から袋小路部32dの内部に流入したオイルが袋小路部32dに配置されたメインギャラリ油温/油圧センサ34の検出部34aに接触する。そうして、検出部34aによりオイルの物性としての油温及び油圧が検出される。本構成のように、検出部34aを袋小路部32dの奥側に配置することにより、メインギャラリ74と第1分岐路75aとの交差点としての連通口81近傍には、検出部34aは配置されないことになる。そうして、連通口81における流路抵抗の上昇が抑制され、矢印S2で示すメインギャラリ74から第1分岐路75aへの主流において良好なオイル流れを確保することができる。
−仕切り壁部について−
図3〜図5に示すように、蓋部材31の孔部32は、検出部34aが配置された位置よりも蓋部材開口部32a側であって検出部34aから離間した位置に、孔部32を部分的に仕切る仕切り壁部33を備えている。
図3及び図4に示すように、仕切り壁部33は、孔部32の蓋部材開口部32aの径方向の中間位置に配置されている。具体的には、仕切り壁部33は、図4に示すように、蓋部材開口部32aの直径Tを半径T11,T12に二分する位置に形成されている。そして、仕切り壁部33は、蓋部材開口部32aの中心O33を中心として蓋部材開口部32aの径方向に同一の厚さT1,T2を有する板状に形成されている。さらに、仕切り壁部33は、孔部32の蓋部材開口部32a側の空間を2つの空間に仕切るように、蓋部材開口部32a側から孔部奥壁32c側へと延びる板状に形成されている。
図4に示すように、孔部32の右側面視では、仕切り壁部33の右側端部は、蓋部材開口部32aをその中間位置で二分するように延びている。蓋部材開口部32aの中心O33を通り、仕切り壁部33の右側端部と平行な直線をL332とする。そして、図3に示すように、中心O33を通り、符号L331で示す直線に垂直且つ仕切り壁部33に平行な直線をL331とする。仕切り壁部33は、これら直線L331,L332を含む平面PL33に平行となっている。
また、図4に示すように、仕切り壁部33の孔部側壁32bとの接続部には、右側面視で、中心O33から孔部側壁32bに向かうにつれて略扇状に広がるように形成された脚部33cが形成されている。脚部33cは、仕切り壁部33の蓋部材開口部32a側から孔部奥壁32c側へと延びるように形成されており、仕切り壁部33を支持している。
ここに、図6及び図7は、蓋部材31をシリンダブロックE2に組み付けた状態での、B−B線による概略的な断面図であり、図5に示す流体通路構造Fを模式的に示している。なお、図6及び図7では、簡単のため、仕切り壁部33の脚部33cは図示を省略している。
図6に示すように、仕切り壁部33は、仕切り壁部33に平行な平面PL33が、連通口81の中心O81を通る第1分岐路75aの軸心L81と垂直な板状となっている。なお、本明細書において、平面と直線とが垂直というときは、当該平面と当該直線とのなす角が80度以上100度以下の角度をなしていることをいう。
蓋部材31がシリンダブロックE2に取り付けられた状態では、仕切り壁部33は、検出部34aよりも連通口81側において袋小路部32dの径方向の中間位置に配置されている。そうして、図6に示すように、仕切り壁部33の連通口81側の一面33aと孔部側壁32bとにより形成される連通口側通路32eと、仕切り壁部33の連通口81側と反対側の他面33bと孔部側壁32bとにより形成される反対側通路32fとが形成される。また、仕切り壁部33が形成されていない袋小路部32dの奥側には、奥側空間32gが形成され、当該奥側空間32gに検出部34aが配置された状態となっている。
以下、図7を参照して、メインギャラリ74から袋小路部32dに流入するオイルの流れについて説明する。
図7に示すように、メインギャラリ74から袋小路部32dに流入する矢印S3のオイル流れは、連通口81から第1分岐路75aに流入する矢印S2の主流に引きずられるから、連通口81をかすめて流れるようになりやすい。そうすると、仕切り壁部33が位置する中間位置よりも径方向の片側である連通口81側の連通口側通路32eに流入する。そして、符号S4の矢印で示すように、連通口81側から袋小路部32dの奥側に向かって連通口側通路32e内を流れた後、該袋小路部32dの奥側に形成された奥側空間32gに流入し、当該奥側空間32gで反転して、仕切り壁部33が位置する中間位置よりも径方向の反対側である連通口81と反対側に形成された反対側通路32fに流入する。そして、符号S5の矢印で示すように、当該反対側通路32f内を孔部奥壁32c側から蓋部材開口部32a、延いては連通口81側に向かって流れ、連通口81を通じて第1分岐路75aへと流入していく。
なお、符号S6の矢印で示すように、反対側通路32f内を孔部奥壁32c側から蓋部材開口部32aへ向かって戻るように流れてきたオイル流れの一部は、メインギャラリ74を矢印S1の流れに対して逆流する方向にメインギャラリ74内に流入し得る。ここに、メインギャラリ74の連通口81よりも上流側には、段差部82が形成されているから、矢印S6のオイル流れは、当該段差部82に案内されて、第1分岐路75aへと指向され、連通口81を通じて第1分岐路75aへと流入していく。そうして、第1分岐路75aへのオイル流れが促進される。
<作用効果>
上記構成によれば、メインギャラリ74から第1分岐路75aに流入せず袋小路部32dに流入した矢印S3で示す流体の流れが仕切り壁部33の片側に案内されて袋小路部32dの奥側まで到達した後反転して、仕切り壁部33の反対側に案内されて連通口81近傍へ戻る流体の流れが袋小路部32d内に生じる(矢印S4〜S6)。そうすると、袋小路部32dの奥側に配置された検出部34a周りに流体の流れが生じるから、メインギャラリ油温/油圧センサ34による十分な検出性能を確保することができる。
なお、仕切り壁部33は、図6に示すように、連通口81の中心を通る第1分岐路75aの軸心L81に対して垂直になっているから、オイルが連通口81をかすめて袋小路部32dの奥側に流れるように仕切り壁部が流体の流れを整流する形になる。すなわち、オイルが連通口81をかすめて仕切り壁部33の両側の流路のうち連通口81が存する側を通って袋小路部32dの奥側に流れ、該袋小路部32dの奥で反転して、仕切り壁部の両側の流路のうち連通口81とは反対側を通ってメインギャラリ74側へ流れるように、オイルの流れが仕切り壁部33によって整流される。よって、オイルが袋小路部32dの奥で滞留することなく流れやすくなり、検出部34aによる流体物性の検出の信頼性が高まる。
また、上記構成では、仕切り壁部33は、蓋部材31に形成されている。これにより、蓋部材31をシリンダブロックE2に組み付ける前に、検出部34aと仕切り壁部33との距離を予め確認、調整することが可能となる。
さらに、メインギャラリ油温/油圧センサ34の検出部34aは孔部側壁32bから孔部32内へ突出しているので、袋小路部32d内で、上述の矢印S4で示すオイル流れが生じると、検出部34aとオイルとの十分な接触面積を確保することができる。そうして、検出部34aによるオイルの油温/油圧の検出の信頼性が高まる。
(実施形態2)
以下、本発明に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は、実施形態2に係る流体通路構造Fを構成する蓋部材31の孔部32の右側面図である。図9は、図8のC−C線における概略的な断面図、図10は、図8及び図9の孔部32を有する蓋部材31をシリンダブロックE2に組み付けた状態での流体通路構造Fを模式的に示す図6相当の断面図である。
図8〜図10に示すように、実施形態2における仕切り壁部33は、後側から見た断面形状が、略フットボール形状となるように、蓋部材開口部32aから孔部奥壁32c側へ向かってその中腹が盛り上がるような板状として形成されている。言い換えると、図9及び図10の断面視で、仕切り壁部33の連通口81側の一面33a及び連通口81側と反対側の他面33bが、中腹で孔部側壁32b側に膨出する曲面となるように形成されている。なお、図10に示すように、本実施形態においても、仕切り壁部33は、平面PL33が軸心L81に垂直となるように形成されている。
本構成によれば、矢印S3で示す袋小路部32dに流入したオイル流れが一面33a及び他面33bの曲面によって自然に案内され、矢印S4,S5で示す連通口側通路32e、奥側空間32g及び反対側通路32fを流れるオイルの流れが促進される。そうして、奥側空間32gに配置された検出部34a周りのオイル流れが促進され、メインギャラリ油温/油圧センサ34による油温/油圧検出の信頼性が高まる。
なお、仕切り壁部33は、中腹で孔部32の径方向の厚さが厚くなっているので、孔部側壁32bとの接続強度が十分に確保されるため、図8に示すように、脚部33cを有していない。このように仕切り壁部33の形状等の構成に応じて、脚部33c形成の有無を選択することができる。
また、本実施形態では、メインギャラリ油温/油圧センサ34は、蓋部材31の孔部奥壁32cに配置されており、その検出部34aは、孔部奥壁32cから孔部32内、すなわち袋小路部32d内部へと突出している。このように、メインギャラリ油温/油圧センサ34及びその検出部34aの配置は、検出部34aが連通口81近傍に突出しないように配置されていればよく、蓋部材31の左側、すなわち孔部32の奥側に配置されていればいずれの位置に配置されていてもよい。
(実施形態3)
図11及び図12は、実施形態3に係る流体通路構造Fの図8及び図9相当図である。
仕切り壁部33の脚部33cを形成する場合は、上記実施形態1の構成に限られるものではなく、例えば図11及び図12に示すように、脚部33cを仕切り壁部33と平行な平面PL33と垂直な直径Tの方向に延びるように形成してもよい。すなわち、脚部33cは、仕切り壁部33を孔部32内、袋小路部32d内に支持する役割を有するものであり、その配置は流体通路構造Fの構成に応じて適宜変更することができる。なお、連通口側通路32e及び反対側通路32fを流れるオイルの流路抵抗を低減させる観点からは、実施形態1に示すように、平面PL33に平行に、仕切り壁部33から延設させて形成することが望ましい。
(その他の実施形態)
上記実施形態1〜3では、仕切り壁部33は、蓋部材31に設けられている構成であったが、シリンダブロックE2に形成されていてもよい。これにより、蓋部材31の構成を簡略化することができる。
上記実施形態1〜3では、仕切り壁部33の右側端部は、蓋部材開口部32aの中心O33を含むように構成されていたが、蓋部材開口部32aよりも奥まった位置又は突出した位置まで設ける構成としてもよい。
上記実施形態1〜3では、仕切り壁部33は、連通口81の中心O81を通る第1分岐路75aの軸心L81と垂直になるように配置されていたが、図7に示す矢印S4、S5の流れが生じる構成であれば、垂直でなくてもよく、例えば平面PL33と軸心L81とのなす角が45度〜135度程度の角度をなすように構成されていてもよい。
メインギャラリ74及び第1分岐路75aは、断面円形状に形成されていたが、適宜変更し得る。また、メインギャラリ74は直線状に形成されていたが、矢印S1の流れが生じる構成であれば、他の構成であってもよい。連通口81及び蓋部材開口部32aは円形であったが、楕円形や四角形状等の他の形状であってもよい。
段差部82は、図2及び図5に示すように、上流側から下流側に向かって漸次拡径された段差部でもよいし、図6等に示すように、急に拡径された段差部であってもよい。
メインギャラリ油温/油圧センサ34は、油温/油圧のいずれか一方を検出するセンサであってもよい。また、オイルの粘度等のその他の物性を検出するセンサであってもよい。
上記実施形態では、自動車のエンジンの油路に本開示技術に係る流体通路構造Fを適用したものであったが、エンジンのウォータージャケットや、エンジンの吸排気通路など、冷却液や吸気、排気等の他の流体が流れる流体通路にも適用可能である。また、自動車のエンジンに限らず、その他の内燃機関に設けられる流体通路や、各種装置等に設けられる種々の液体、気体の流体が流れる流体通路にも適用できる。
本発明は、流体通路構造の分野において、極めて有用である。
31 蓋部材
32 孔部
32b 孔部側壁(側壁)
32d 袋小路部
33 仕切り壁部
34 メインギャラリ油温/油圧センサ(検出手段)
34a 検出部
7 給油路(油路)
74g 開口部
74 メインギャラリ(第1流路)
75a 第1分岐路(第2流路)
81 連通口(交差点)
82 段差部
E2 シリンダブロック
L81 第1分岐路の軸心(第2流路の軸心)
O81 (連通口の)中心
すなわち、ここに開示する第1の開示技術に係る流体通路構造は、流体が流れる第1流路と、前記第1流路に交差し、前記流体が前記第1流路から流入する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路との交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に設けられた袋小路部と、前記袋小路部の奥側に配置され、前記流体と接触して該流体の物性を検出するための検出手段の検出部とを備え、前記袋小路部は、前記検出部よりも前記交差点側において該袋小路部の径方向の中間位置に配置され、前記流体が前記中間位置よりも当該径方向の片側を前記交差点から前記袋小路部の奥側に向かって流れ、該袋小路部の奥側で反転して、前記中間位置よりも当該径方向の反対側を前記交差点に向かって流れるように、該袋小路部を部分的に仕切る仕切り壁部を備え、前記第1流路は、前記交差点の上流側で、上流側から下流側に向かうにつれて拡径するように形成された段差部を有することを特徴とする。
本構成によれば、特許文献1に記載の技術のように、第1流路と第2流路との交差点に検出手段の検出部が配置されていないので、交差点における流路抵抗の上昇が抑制され、第1流路から第2流路への良好な流体の流れを確保することができる。また、上記交差点と検出部との間に仕切り壁部が設けられているから、第1流路から第2流路に流入せず袋小路部に流入した流体の流れが仕切り壁部の片側に案内されて袋小路部の奥側まで到達した後反転して、仕切り壁部の反対側に案内されて上記交差点近傍へ戻る流体の流れが袋小路部内に生じる。そうすると、袋小路部の奥側に配置された検出部周りに流体の流れが生じるから、検出手段による十分な検出性能を確保することができる。また、前記第1流路は、前記交差点の上流側で、上流側から下流側に向かうにつれて拡径するように形成された段差部を有する。本構成によれば、第1流路は、段差部から下流側は上流側に比べて拡径されているので、上流側から下流側に流入する流体の流れを促進させることができる。また、袋小路部に流入した後第1流路に戻ってくる流体の流れを段差部により第2流路側に指向させて第2流路への流体の流れを促進させることができる。
の開示技術は、第1又は第2の開示技術のいずれか1つに記載の流体通路構造において、前記第2流路は、前記第1流路の壁面に開口した連通口において該第1流路に交差し、前記仕切り壁部は、前記連通口の中心を通る前記第2流路の軸心と垂直な板状に形成されていることを特徴とする。
の開示技術は、第1〜第の開示技術のいずれか1つに記載の流体通路構造において、前記第1流路及び前記第2流路は、エンジンのシリンダブロックに穿設された油路であり、前記第1流路は、前記交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に、前記シリンダブロックの外部に通じる開口部を有しており、前記袋小路部は、前記開口部に接続されて前記第1流路を閉塞する有底筒状の孔部を備えた蓋部材の該孔部により形成されており、前記仕切り壁部は、前記蓋部材に設けられていることを特徴とする。
の開示技術は、第の開示技術に記載の流体通路構造において、前記流体はエンジン用のオイルであり、前記検出手段は、前記オイルの温度又は圧力を検出するための油温センサ又は油圧センサであることを特徴とする。
の開示技術は、第又は第の開示技術に記載の流体通路構造において、前記検出手段は、前記蓋部材の前記孔部の奥側の側壁に設けられており、前記検出部は、前記側壁から前記孔部内へ突出していることを特徴とする。

Claims (8)

  1. 流体が流れる第1流路と、
    前記第1流路に交差し、前記流体が前記第1流路から流入する第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路との交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に設けられた袋小路部と、
    前記袋小路部の奥側に配置され、前記流体と接触して該流体の物性を検出するための検出手段の検出部と
    を備え、
    前記袋小路部は、前記検出部よりも前記交差点側において該袋小路部の径方向の中間位置に配置され、前記流体が前記中間位置よりも当該径方向の片側を前記交差点から前記袋小路部の奥側に向かって流れ、該袋小路部の奥側で反転して、前記中間位置よりも当該径方向の反対側を前記交差点に向かって流れるように、該袋小路部を部分的に仕切る仕切り壁部を備えた
    ことを特徴とする流体通路構造。
  2. 請求項1に記載の流体通路構造において、
    前記第1流路は、直線状であり、
    前記第2流路は、前記第1流路の壁面に開口した連通口において該第1流路に交差し、
    前記袋小路部は、前記第1流路における流体流れ方向の先方に延びている
    ことを特徴とする流体通路構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の流体通路構造において、
    前記第1流路は、前記交差点の上流側で、上流側から下流側に向かうにつれて拡径するように形成された段差部を有する
    ことを特徴とする流体通路構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の流体通路構造において、
    前記第2流路は、前記第1流路の壁面に開口した連通口において該第1流路に交差し、
    前記仕切り壁部は、前記連通口の中心を通る前記第2流路の軸心と垂直な板状に形成されている
    ことを特徴とする流体通路構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の流体通路構造において、
    前記第1流路及び前記第2流路は、エンジンのシリンダブロックに穿設された油路であり、
    前記第1流路は、前記交差点よりも該第1流路における流体流れ方向の先方に、前記シリンダブロックの外部に通じる開口部を有しており、
    前記袋小路部は、前記開口部に接続されて前記第1流路を閉塞する有底筒状の孔部を備えた蓋部材の該孔部により形成されており、
    前記仕切り壁部は、前記蓋部材に設けられている
    ことを特徴とする流体通路構造。
  6. 請求項5に記載の流体通路構造において、
    前記流体はエンジン用のオイルであり、
    前記検出手段は、前記オイルの温度又は圧力を検出するための油温センサ又は油圧センサである
    ことを特徴とする流体通路構造。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の流体通路構造において、
    前記検出手段は、前記蓋部材の前記孔部の奥側の側壁に設けられており、
    前記検出部は、前記側壁から前記孔部内へ突出している
    ことを特徴とする流体通路構造。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載の流体通路構造を備えたエンジンのシリンダブロック。
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