JP2019093688A - 媒体支持機構、印刷装置、および印刷装置の制御方法 - Google Patents

媒体支持機構、印刷装置、および印刷装置の制御方法 Download PDF

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遼介 伴
良次 東海
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Abstract

【課題】印刷される媒体が蛇行したり保持部材から外れたりせず、媒体のセットが容易な媒体支持機構および印刷装置を提供する。【解決手段】搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆って保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部に対して当接する当接位置と離間する離間位置との間を移動する当接部材と、アクチュエーターと、を有し、前記当接部材は、前記アクチュエーターによって、少なくとも前記当接位置および前記離間位置の一方から他方へ移動される。【選択図】図3

Description

本発明は、用紙などの媒体を支持する媒体支持機構、当該媒体支持機構を備える印刷装
置、および印刷装置の制御方法に関する。
従来、搬送される媒体が浮き上がらないように支持する媒体支持機構を備える印刷装置
が知られている。例えば、特許文献1には、押えクランプにより印字用紙(媒体)をプラ
テンに密着させる用紙押え機構が開示されている。また、特許文献2には、保持部材の位
置を安定させる機構が開示されている。これにより、搬送される媒体が浮き上がらないよ
うに支持したり、カールした媒体を支持したりできる。
特開2004−90538号公報 特開2011−201209号公報
上述したような印刷装置では、幅方向における長さ(以下、単に「幅」と称する)が異
なる媒体を印刷することができ、媒体の幅が変わる場合には、媒体の側縁部に保持部材が
重なるように、媒体の幅に応じて保持部材が幅方向に移動される。
ところで、特許文献1の技術では、保持部材の位置が固定されないため、媒体が搬送さ
れている最中に保持部材の位置が動いて媒体の蛇行が発生したり、媒体が保持部材から外
れたりするという課題があった。一方、特許文献2の技術によれば、保持部材の位置が固
定用ピンによって固定されるため、上述のような課題は解決されるが、オペレーターは、
媒体をセットする度に、固定用ピンを緩めたり締めたりしなければならず煩わしいという
課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)
本適用例に係る媒体支持機構は、搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と
、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆っ
て保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接する当
接位置と前記媒体支持部から離間する離間位置との間を移動する当接部材と、アクチュエ
ーターと、を有し、前記当接部材は、前記アクチュエーターによって、少なくとも前記当
接位置および前記離間位置の一方から他方へ移動されることを特徴とする。
この構成によれば、保持部材が備える当接部材は、媒体支持部に対して押圧して当接す
る当接位置と離間する離間位置との間を移動可能であり、アクチュエーターによって、少
なくとも当接位置および離間位置の一方から他方へ移動される。そのため、当接部材は、
当接位置に移動されると媒体支持部を押圧して、保持部材が媒体支持部に対して位置が固
定される固定状態となる。また、当接部材が離間位置に移動されると、媒体支持部に対す
る固定が解除されて、保持部材が自由に移動できる解放状態となる。したがって、固定用
ピンなどの固定具が不要で、媒体をセットする度にオペレーターが固定具を操作する必要
がない媒体支持機構を実現できる。
なお、本明細書において、アクチュエーターとは、入力されたエネルギー(例えば、電
力)を物理的運動に変換する機能ユニットを指す。
(適用例2)
上記適用例において、前記アクチュエーターは、正方向動作と逆方向動作とを行う双方
向動作ユニットであり、前記当接部材は、前記正方向動作と前記逆方向動作とに基づいて
、前記当接位置および前記離間位置の間を移動されることが好ましい。
この構成によれば、アクチュエーターは、正方向動作と逆方向動作とを行い、その動作
によって、当接部材が当接位置および離間位置の間を移動される。そのため、当接部材は
、アクチュエーターの制御によって、当接位置および離間位置の間を移動できる。
(適用例3)
上記適用例において、前記アクチュエーターは一方向動作を行う一方向動作ユニットで
あり、前記保持部材は、さらに、前記一方向動作によって発生する駆動力に抗する付勢力
を有する弾性部材を備え、前記当接部材は、前記一方向動作と前記付勢力とに基づいて、
前記当接位置および前記離間位置の間を移動されることが好ましい。
この構成によれば、アクチュエーターは一方向動作を行い、アクチュエーターの動作に
よって発生する駆動力に抗する付勢力を有する弾性部材を備える。そのため、一方向動作
によって発生する駆動力によって移動された当接部材は、当該駆動力がなくなると弾性部
材の付勢力によって逆方法へ移動される。これにより、当接部材は、当接位置および離間
位置の間を移動できる。
(適用例4)
上記適用例において、前記当接部材は、第一当接部材と、前記媒体支持部を挟んで前記
第一当接部材と対向する位置に配置される第二当接部材と、を含むことが好ましい。
この構成によれば、媒体支持部を挟んで、第一当接部材と第二当接部材とが対向する位
置に配置される。その結果、当接部材が当接位置に移動された時、第一当接部材と第二当
接部材とが両側から媒体支持部を挟み込むため、保持部材の位置が、媒体支持部に対して
確実に固定される。
(適用例5)
上記適用例において、前記当接部材は、前記当接位置と前記離間位置との間を直線的に
移動されることが好ましい。
この構成によれば、当接部材は、当接位置と離間位置との間を直線的に移動する。その
結果、媒体支持部を押圧する押圧力の方向と当接部材の移動方向とが一致するため、媒体
支持部に押圧力が確実に伝わって保持部材が媒体支持部に対して固定される。
(適用例6)
上記適用例において、前記当接部材は、回転によって前記当接位置と前記離間位置との
間を移動されることが好ましい。
この構成によれば、当接部材は、回転することによって当接位置と離間位置との間を移
動する。これにより、当接部材を移動させるために、当接部材を直線的に移動させる構造
とは異なる構造を使用することができ、媒体支持機構の設計自由度を増すことができる。
(適用例7)
上記適用例において、前記保持部材は、前記媒体を覆って保持する保持部が透光性部材
で構成されることが好ましい。
この構成によれば、媒体を覆って保持する保持部が透光性部材で構成される。そのため
、媒体が覆われている状態が保持部を透して目視で確認可能となる。
(適用例8)
本適用例に係る印刷装置は、媒体に印刷データを印刷する印刷装置であって、搬送され
る前記媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と、前記媒体が搬送される方向と交差する
方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆って保持する保持部材と、を備え、前記保
持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接する当接位置と前記媒体支持部から離間する離
間位置との間を移動する当接部材とアクチュエーターとを有する、媒体支持機構と、前記
媒体支持機構を制御する制御部と、を備え、前記当接部材は、前記アクチュエーターによ
って、少なくとも前記当接位置および前記離間位置の一方から他方へ移動されることを特
徴とする。
この構成によれば、媒体に印刷する印刷装置は、媒体支持機構と媒体支持機構を制御す
る制御部とを備える。媒体支持機構は、媒体を支持する媒体支持部と媒体を保持する保持
部材とを備える。そして、保持部材は、媒体支持部に対して当接する当接位置と離間する
離間位置との間を移動する当接部材と、アクチュエーターと、を有する。そのため、保持
部材が備える当接部材が、媒体支持部に対して当接する当接位置と離間する離間位置との
間を移動可能であり、アクチュエーターによって、少なくとも当接位置および離間位置の
一方から他方へ移動される。その結果、当接部材が当接位置に移動されると、保持部材が
媒体支持部に対して位置が固定される固定状態となり、当接部材が離間位置に移動される
と、媒体支持部に対する固定が解除されて、保持部材が自由に移動できる解放状態になる
。そのため、固定用ピンが不要で、かつ媒体をセットする度に固定用ピンを緩めたり締め
たりする必要がない印刷装置を実現できる。
(適用例9)
本適用例に係る印刷装置の制御方法は、搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支
持部と、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体
を覆って保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接
する当接位置と前記媒体支持部から離間する離間位置との間を移動する当接部材とアクチ
ュエーターとを有する、媒体支持機構を備える印刷装置の制御方法であって、前記媒体が
前記媒体支持面に対して載置される時および除去される時、前記アクチュエーターを制御
して前記保持部材を前記離間位置に移動させ、前記媒体の搬送される方向に対する前記媒
体の傾きを補正するスキュー取り処理時、前記アクチュエーターを制御して前記保持部材
を前記離間位置に移動させ、前記媒体に印刷する時、前記アクチュエーターを制御して前
記保持部材を前記当接位置に移動させることを特徴とする。
この方法によれば、媒体が媒体支持面に対して載置される時、除去される時、および媒
体の傾きを補正するスキュー取り処理時に、アクチュエーターを制御して保持部材を離間
位置に移動させる。そのため、保持部材は、媒体支持部に対する固定が解除されて自由に
移動できる解放状態となる。その結果、媒体の載置や除去容易になりスキュー取りが可能
となる。さらに、媒体に印刷する時に、アクチュエーターを制御して保持部材を当接位置
に移動させる。そのため、保持部材は、媒体支持部に対して位置が固定される固定状態と
なる。その結果、媒体が保持部材によって確実に保持され、安定した印刷ができる。
本発明を適用した印刷装置の内部構成を示す断面図。 印刷部の構成を示す斜視図。 媒体支持機構の一例を示す側面図。 印刷装置のシステム構成を示すブロック図。 媒体支持機構の制御方法の一例を示すフローチャート。 媒体支持機構の制御方法の一例を示すフローチャート。 媒体支持機構の制御方法の他の一例を示すフローチャート。 媒体支持機構の他の一例を示す側面図。
(実施形態)
以下、本発明を適用した印刷方法および印刷装置10の実施形態について図面を参照し
て説明する。本実施形態では、印刷装置10として、インクジェット印刷方式の大判プリ
ンター(LFP:Large Format Printer)を例に挙げて説明する。
なお、説明の便宜上、図中に、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図
示する。各軸の方向を示す矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」といい、X軸に平
行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸
方向」という。
本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向をZ軸とし、+Z軸側を「上」とする
。Z軸方向と直交する方向をX軸とする。また、Z軸方向とX軸方向とに直交する方向を
Y軸とし、+Y軸側を「前」とする。また、画像が印刷される媒体Sの搬送方向に沿う位
置関係を「上流側」、「下流側」ともいう。本実施形態では、媒体Sは、−Y軸側である
後側から+Y軸側である前側に搬送されるので、−Y軸側を上流側、+Y軸側を下流側と
いう。
なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、装置を構成する部材
あるいは構成する一部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。ま
た、説明に必要な構成要素以外は、図示を省略する場合がある。
(印刷装置の構成)
図1は、本実施形態に係る印刷装置10の内部構成を示す断面図である。図2は、印刷
装置10に含まれる印刷部58の構成を示す斜視図である。印刷装置10の構成について
、図1および図2を参照して説明する。
印刷装置10は、外部装置であるホストコンピューター100(図4参照)から印刷デ
ータを受信し、印刷データに基づいて媒体Sにインク組成物(以下、単に「インク」と称
する)の液滴(以下「インク滴」と称する)を吐出することより印刷データに対応する画
像(文字などの情報を含む)を印刷する。印刷データは、例えば、デジタルカメラなどに
よって得られた画像データ(例えば、RGBカラーのデジタル画像情報)を、ホストコン
ピューター100が備えるアプリケーションおよびプリンタードライバーによって印刷装
置10で印刷できるデータ形式(例えば、CMYKカラー形式)に変換処理した画像形成
用のデータである。
図1に示すように、印刷装置10は、媒体Sを搬送する搬送部21、ロール状の媒体S
を搬送部21に供給するための媒体供給部14、搬送される媒体Sに画像を印刷する印刷
部58、印刷された媒体Sをロール状に巻き取る媒体巻取部15、を含んで構成される。
印刷部58は、略直方体状の筐体部11内に設けられる。これらの各部は、車輪12が下
端に取り付けられた一対の脚部13によって支持される。
媒体供給部14は、筐体部11の後側(−Y軸方向)に設けられる。媒体供給部14に
は、未使用の媒体Sが円筒状に巻き重ねられたロール体R1が保持される。なお、媒体供
給部14には、媒体Sの幅(X軸方向の長さ)や巻き数の異なるロール体R1が交換可能
に装填される。ロール体R1が回転されることで、ロール体R1から媒体Sが巻き解かれ
て印刷部58へ給送される。
媒体巻取部15は、筐体部11の前側(+Y軸方向)に設けられる。媒体巻取部15に
は、印刷部58で印刷された媒体Sが円筒状に巻き取られてロール体R2が形成される。
媒体巻取部15には、自重によって垂れ下がる媒体Sの印刷面とは反対側の面を押圧し、
媒体巻取部15に巻き取られる媒体Sに張力を付与するテンションローラー16が備えら
れる。
主に図1に示すように、印刷装置10は、搬送部21によって搬送される媒体Sを下方
から支持する上流側支持部23、プラテン(媒体支持部)24および下流側支持部25を
備える。上流側支持部23は、筐体部11の後側に設けられ、媒体供給部14から供給さ
れる媒体Sを搬送部21に案内する。プラテン24は、キャリッジ55と対向する位置に
設けられた媒体支持面で、印刷中の媒体Sを支持する。下流側支持部25は、筐体部11
の前側に設けられ、印刷された媒体Sをプラテン24から媒体巻取部15へ案内する。つ
まり、上流側支持部23、プラテン24および下流側支持部25は、媒体Sの搬送経路2
2を構成する。
また、プラテン24を中心とする搬送経路22に沿って、プラテン24を含む媒体支持
機構60が配置される。媒体支持機構60については、詳細に後述する(図2、図3、図
6参照)。
搬送部21は、媒体Sの搬送方向と交差する方向に延在し、プラテン24と上流側支持
部23との間に設けられる。搬送部21は、搬送経路22の下側に配置されて回転駆動す
る搬送駆動ローラー21aと、この搬送駆動ローラー21aの上側に配置され、搬送駆動
ローラー21aの回転に従動して回転する搬送従動ローラー21bとで構成される搬送ロ
ーラー対である。搬送従動ローラー21bは、搬送駆動ローラー21aに対して離間又は
圧接するように移動可能に構成される。搬送駆動ローラー21aと搬送従動ローラー21
bとが圧接された状態において、搬送部21(搬送ローラー対)は、媒体Sを挟持(ニッ
プ)しつつ搬送方向(+Y軸方向)の印刷部58に送り出す。筐体部11内には、搬送駆
動ローラー21aに回転力を与える動力源としての搬送用モーター(不図示)が設けられ
る。制御部40に制御されて搬送用モーターが駆動され、搬送駆動ローラー21aが回転
駆動することで、搬送従動ローラー21bと搬送駆動ローラー21aとの間にニップされ
た媒体Sが搬送方向へ搬送される。
制御部40は、筐体部11内に配置され、印刷装置10の各部に備えられる装置の動作
を制御する(図4参照)。
(印刷部)
図1に示すように、筐体部11の内部には、印刷部58が備えられる。筐体部11の後
側(−Y軸側)には、上流側支持部23の上側となる位置に、印刷部58へ媒体Sを供給
するための供給口18が設けられる。また、筐体部11の前側(+Y軸側)には、下流側
支持部25の上側となる位置に、印刷部58で印刷された媒体Sを排出するための排出口
19が設けられる。
印刷部58は、プラテン24に対して上方(+Z軸側)に配置され、媒体Sの幅方向(
X軸方向)に延在する。印刷部58は、媒体供給部14から給送され上流側支持部23お
よびプラテン24に支持されて搬送される媒体Sに対してインクを吐出する吐出ヘッド5
2、吐出ヘッド52が搭載されるキャリッジ55、キャリッジ55を搬送方向と交差する
主走査方向(X軸方向)に移動させるヘッド移動部59などを有する。
キャリッジ55は、主走査方向に沿って配置されたガイドレール56,57に支持され
、ヘッド移動部59によって主走査方向に往復移動可能に構成される。吐出ヘッド52は
、キャリッジ55と共に、X軸方向に沿って往復移動される。ヘッド移動部59について
は、図2で詳述する。
また、キャリッジ55の下部には、媒体Sの所在を検出する反射型センサー53が備え
られ、反射型センサー53からの検出結果を制御部40に送信する。そのため、制御部4
0は、当該検出結果に基づいて、媒体Sの紙幅(X軸方向における長さ)を算出できる。
反射型センサー53は、光源部および受光部を備えた光学式センサーであり、光源部か
ら下方に向けて照射した光の反射光を受光部で受光し、受光部で受けた反射光の強さに応
じた検出値(電圧値)を制御部40に出力する。制御部40は、キャリッジ55を主走査
方向へ移動させながら反射型センサー53で検出を行い、検出値に基づいて、反射対象が
変わる位置、すなわち媒体SのX軸方向における両端部の位置を検知することで、媒体S
の幅を算出する。
なお、本実施形態では、長尺の媒体S(例えば、連続紙)がロール・ツー・ロール(ro
ll to roll)方式で供給される印刷装置10の構成を例示したが、これに限定されるもの
ではない。例えば、印刷装置10は、予め所定の長さにカットされた単票紙を枚葉式で供
給する構成であってもよい。また、印刷後の媒体Sを媒体巻取部15に代えて設置される
排出バスケットなど(不図示)に収容する構成であってもよい。
(媒体支持機構)
次に、図2を参照して、印刷部58のより詳細な構成について説明しつつ、媒体支持機
構60について説明する。
図2に示すように、印刷部58は、搬送部21(図2では、搬送従動ローラー21bは
不図示)とヘッド移動部59とを含む。ヘッド移動部59は、ガイドレール56,57(
ガイドレール57は、図1参照。図2では不図示。)、キャリッジ55、タイミングベル
ト38、キャリッジモーター33を含んで構成される。ガイドレール56,57は、筐体
部11の内部にX軸方向に水平に延在するように設けられる。また、キャリッジ55は、
ヘッド駆動部51(図4参照)と吐出ヘッド52とを搭載し、ガイドレール56,57に
支持されつつ、ガイドレール56,57に沿って、X軸に水平に往復移動(走査)する。
ガイドレール56の後方には、一対のプーリー37に掛け渡されたタイミングベルト3
8が配置される。プーリー37の一方はキャリッジモーター33の回転軸に接続される。
2つのプーリー37の間で、タイミングベルト38は、ガイドレール56に対して平行に
走行自在である。また、タイミングベルト38の一部は、キャリッジ55に結合される。
このため、ユニット制御部44(図4参照)に制御されてキャリッジモーター33が作動
すると、それによってキャリッジ55が主走査方向(X軸方向)に移動される。
吐出ヘッド52には、インク滴を吐出するノズルが一定の間隔で整列して並べられ、各
ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子(例えば、ピエゾ
素子)が設けられる。駆動素子は、制御部40に制御されるヘッド駆動部51によって駆
動されて、各ノズルからインク滴を吐出させる。
吐出ヘッド52は、主走査方向(X軸方向)に移動されながらインク滴を印刷媒体S上
に吐出し、媒体S上に印刷データに対応した画像が形成される。
媒体支持機構60は、搬送経路22(プラテン24の媒体支持面、上流側支持部23、
および下流側支持部25:図1参照)と保持部材61とを含んで構成される(図2では、
上流側支持部23は不図示)。図2に示すように、搬送経路22上の媒体Sは、搬送され
る方向と交差する方向の一方の側縁部(図2では、−X軸側)が、保持部材61によって
覆われて保持される。また、媒体Sの他方の側縁部(+X軸側)は、保持部材65によっ
て覆われて保持される。
保持部材61は、保持部62、第一基部63、および第二基部64(図2では、不図示
)を備える。保持部材65は、少なくとも保持部66を備える。保持部62,66は、媒
体Sとの間に空間が構成されるように媒体Sの側縁部を覆う。換言すれば、保持部62,
66は、媒体Sを搬送経路22に押さえつけないように媒体Sの側縁部を覆って、媒体S
を保持する。これにより、媒体Sは、搬送経路22上の位置を保持されつつ抵抗なく搬送
される。同時に、媒体Sが浮き上がった場合は、側縁部が保持部62,66に接触して、
媒体Sが浮き上がらないように保持される。さらに、媒体Sがカールしている場合は、保
持部62,66によってカールした箇所が押し均されて、媒体Sが浮き上がらないように
保持される。
なお、保持部62,66は、透明プラスチックなどの透光性部材で形成されると好適で
ある。なぜなら、これにより、透光性の保持部62,66を透して、媒体Sの保持状態が
視認可能となるからである。また、透光性部材は、媒体Sの剛性により変形しない程度の
剛性を備える透明フィルムであってもよい。
保持部材61は、媒体Sの幅に合わせて媒体Sの側縁部が保持部62により覆われるよ
うに、X軸方向に移動可能である。一方、保持部材65はX軸方向の位置が固定され、搬
送経路22上における媒体Sの一方の側縁部(図2においては、+X軸側)の位置を所定
の位置に規定する。これにより、媒体支持機構60は、幅の異なる媒体Sに対応して側縁
部を覆って媒体Sを保持できる。
なお、保持部材65は、保持部材61と同様に、保持部66と基部とを備え、X軸方向
に移動可能に構成されてもよい。
次に、図3を参照して、媒体支持機構60のより詳細な構成について説明する。図3は
、媒体支持機構60の一例を示す側面図であり、図2の印刷部58における媒体支持機構
60を−X軸側から見た図である。
図3に示すように、媒体支持機構60を構成する保持部材61は、搬送経路22に沿っ
てY軸方向に延在する保持部62と、−Z軸方向に展延する第一基部63および第二基部
64を含む。
第一基部63は、プラテン24と当接する当接位置と離間する離間位置との間を、Y軸
方向における同軸上を直線的に移動(図中の矢印参照)する第一当接部材71を備える。
図3では、第一当接部材71が当接位置にある状態を実線で図示し、第一当接部材71が
離間位置にある状態を二点鎖線で図示する。
第一基部63は、さらに、当接位置と離間位置との間で第一当接部材71を移動させる
第一アクチュエーター81を内部に備える。
また、第二基部64は、プラテン24を挟んで第一基部63と対向する位置に配置され
、第二当接部材72と第二アクチュエーター82とを備える。第二当接部材72および第
二アクチュエーター82の機能および動作は、それぞれ第一当接部材71および第一アク
チュエーター81と同様である。図3では、第二当接部材72が当接位置にある状態を実
線で図示し、第二当接部材72が離間位置にある状態を二点鎖線で図示する。
第一当接部材71および第二当接部材72は、当接位置に移動するとプラテン24を両
側から挟み込む。そのため、保持部材61は、プラテン24に固定されて安定する。その
結果、保持部62が安定して媒体Sを保持できる。
一方、第一当接部材71および第二当接部材72が離間位置に移動すると、保持部材6
1は、プラテン24に対する固定状態が解除される(解放状態となる)。そのため、保持
部材61は、X軸方向に自由に移動でき、媒体Sの幅に合わせるように保持部62の位置
が調整可能となる。
第一アクチュエーター81は、制御部40に制御されて、第一当接部材71を当接位置
と離間する離間位置とに移動させる。同様に、第二アクチュエーター82は、制御部40
に制御されて、第二当接部材72を当接位置と離間する離間位置とに移動させる。
(印刷装置および媒体支持機構のシステム)
次に、印刷装置10のシステムについて図4を参照して説明する。図4は、印刷装置1
0のシステム構成を示すブロック図である。印刷装置10は、制御部40、搬送部21、
ヘッド移動部59、キャリッジ55、操作パネル30、および媒体支持機構60を含む。
制御部40は、ホストコンピューター100から受信した印刷データに基づいて、印刷
装置10の各部を制御し、印刷データに対応する画像を媒体Sに印刷する。制御部40は
、インターフェイス部(I/F部)41、演算処理部42、メモリー43、ユニット制御
部44、駆動信号生成部45、および媒体支持機構制御部46を備える。
I/F部41は、外部装置であるホストコンピューター100との間でデータの送受信
を行う。演算処理部42は、CPU(Central Processing Unit)などで構成され、印刷
装置10全体を制御するための演算処理を行う。メモリー43は、RAM(Random Acces
s Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)
などの記憶素子を含み、演算処理部42のCPUを動作させるプログラムを格納し、かつ
CPUの作業領域などを確保する。
ユニット制御部44は、演算処理部42の指示に基づいて、搬送部21およびヘッド移
動部59の動作を制御する。
駆動信号生成部45は、吐出ヘッド52を駆動させる駆動信号を生成し、キャリッジ5
5に搭載されたヘッド駆動部51に送る。ヘッド駆動部51は、駆動信号に基づいて、吐
出ヘッド52の駆動素子を駆動してノズルからインク滴を吐出させる。
また、前述したように、キャリッジ55は、反射型センサー53を備え、反射型センサ
ー53は、媒体SのX軸方向における所在を検出して検出結果を演算処理部42に送信す
る。演算処理部42は、当該検出結果に基づいて媒体Sの両端部の位置を検知し、印刷位
置を決定する。
媒体支持機構制御部46は、演算処理部42の指示に基づいて、媒体支持機構60に備
えられる第一アクチュエーター81および第二アクチュエーター82に駆動信号を送り、
第一当接部材71および第二当接部材72を当接位置と離間位置との間を移動させる。
操作パネル30は、印刷条件設定画面などが表示される表示部と、印刷条件などの入力
および各種指示を与える際に操作される操作部とを備える。操作部より入力された印刷条
件や各種指示は、制御部40に送られて処理される。なお、操作部には、第一当接部材7
1および第二当接部材72を離間位置に移動させる指示を行う解放スイッチが備えられて
いてもよい。
(印刷装置および印刷装置の制御)
次に、図5Aおよび図5Bを参照して、媒体支持機構60の制御を主体にして印刷装置
10の制御方法について説明する。図5Aおよび図5Bは、印刷装置10の制御方法の一
例を示すフローチャートである。図5Aは、主に、印刷装置10の電源投入後、印刷のた
めに媒体Sが印刷部58にセットされる時に演算処理部42が実行する処理を示す。図5
Bは、筐体部11のカバー(筐体カバー)が開けられた時(オープンされた時)に演算処
理部42が実行する割り込み処理(割り込み制御)を示す。
なお、図5Aおよび図5Bでは、第一アクチュエーター81および第二アクチュエータ
ー82が、正方向動作と逆方向動作とを行う双方向動作ユニットであるとして、印刷装置
10の制御方法を説明する。
つまり、第一アクチュエーター81は、媒体支持機構制御部46から正方向動作を行う
駆動信号が送られると、第一当接部材71を離間位置(図3の二点鎖線位置)に移動させ
る。一方、第一アクチュエーター81は、媒体支持機構制御部46から逆方向動作を行う
駆動信号が送られると、第一当接部材71を当接位置(図3の実線位置)に移動させる。
同様に、第二アクチュエーター82は、媒体支持機構制御部46から正方向動作を行う駆
動信号が送られると、第二当接部材72を離間位置に移動させ、媒体支持機構制御部46
から逆方向動作を行う駆動信号が送られると、第二当接部材72を当接位置に移動させる
図5Aに示すように、印刷装置10の電源がONされると、演算処理部42は、処理を
開始する(START)。
電源がONされて処理が開始されると、演算処理部42は、第一アクチュエーター81
および第二アクチュエーター82に正方向動作をさせる駆動信号を送り、第一当接部材7
1および第二当接部材72を離間位置に移動させて、保持部材61を解放状態とする(ス
テップS01)。その結果、オペレーターが、媒体Sを載置し、保持部材61を移動させ
て媒体Sの側縁部を覆うように保持部62の位置を調整することができる。
演算処理部42は、媒体Sがセットされる状態(セット状態)を監視する。具体的には
、演算処理部42は、反射型センサー53から受信する検出結果により、媒体Sの所在(
有無)を検出する(ステップS02)。さらに、媒体Sが載置されて、媒体Sが検出され
ると(ステップS02のYES)、演算処理部42は、搬送部21(搬送ローラー対)で
媒体Sがニップされたかを検出する(ステップS03)。その結果、媒体Sがニップされ
ている場合は、ステップS04に進む(ステップS03のYES)。
続いて、演算処理部42は、ユニット制御部44を介して搬送部21を制御して媒体S
の搬送を行うことで、搬送される方向に対する媒体Sの傾きを補正するスキュー取り処理
を実行する(ステップS04)。スキュー取り処理が行われると、搬送される方向に対し
て媒体Sの傾きがなくなるため、連続紙としての媒体Sは、安定して印刷部58に搬送さ
れるようになる。スキュー取り処理の終了後、オペレーターは、保持部62が媒体Sの側
縁部を覆う位置に保持部材61を移動する。
次に、演算処理部42は、第一アクチュエーター81および第二アクチュエーター82
に逆方向動作をさせる駆動信号を送り、第一当接部材71および第二当接部材72を当接
位置に移動させて、保持部材61を固定状態とする(ステップS05)。
続いて、演算処理部42は、搬送部21で媒体Sがニップされているかを再度検出する
(ステップS06)。その結果、媒体Sがニップされている場合は、ステップS07に進
み(ステップS06のYES)、媒体Sがニップされていない場合は、ニップされるまで
待機する(ステップS06のNO)。
ステップS06で搬送部21が媒体Sをニップしたのが確認されると、媒体Sが搬送さ
れる方向に対して傾くことなく印刷装置10にセットされたので、演算処理部42は、画
像の印刷処理を実行する(ステップS07)。
次に、図5Bを参照して、演算処理部42が実行する割り込み処理について説明する。
印刷部58を覆う筐体部11の一部である筐体カバーが開けられると(オープンされる
と)、演算処理部42は、筐体カバーのオープンを検出する(ステップS31)。図面で
は示していないが、例えば、筐体カバーが開かれた時にONし、筐体カバーが閉じられた
時にOFFする機械的なスイッチを筐体部11と筐体カバーとの間に設け、その検出結果
を確認することによって、演算処理部42は、筐体カバーのオープンを検出する。
筐体カバーのオープンが検出されると、演算処理部42は、割り込み処理を開始する(
START)。
割り込み処理では、まず演算処理部42は、第一アクチュエーター81および第二アク
チュエーター82に正方向動作をさせる駆動信号を送り、第一当接部材71および第二当
接部材72を離間位置に移動させて、保持部材61を解放状態とする(ステップS32)
。これは、筐体カバーが開けられる時は、オペレーターが保持部材61を操作する(例え
ば、媒体Sをセットや除去する)可能性が高いためである。
その後、演算処理部42は、筐体カバーの開閉状態を監視し(ステップS33)、筐体
カバーが開いたままの状態である場合は監視を継続し(ステップS33のYES)、筐体
カバーが閉じられたことを検出した場合はステップS34に進む(ステップS33のNO
)。
ステップS33で筐体カバーが閉じられたことを検出すると、第一アクチュエーター8
1および第二アクチュエーター82に逆方向動作をさせる駆動信号を送り、第一当接部材
71および第二当接部材72を当接位置に移動させて、保持部材61を固定状態として(
ステップS34)、割り込み処理を終了する(END)。筐体カバーが閉じられた時に保
持部材61を固定状態とするのは、オペレーターが保持部材61の操作を終了したことを
意味するからである。
(作用効果)
上述のように、本実施形態によれば、印刷装置10の電源がONされて媒体Sが印刷装
置10にセットされる場合、および筐体カバーが開けられて保持部材61が操作される可
能性がある場合は、演算処理部42が、第一アクチュエーター81および第二アクチュエ
ーター82を制御して、保持部材61の第一当接部材71および第二当接部材72を離間
位置に移動させて保持部材61を解放状態とする。したがって、オペレーターは、保持部
材61を解放状態とするために従来のような煩雑な作業を行うことなく、すぐに保持部材
61の位置を調整する、あるいは媒体Sを除去するなどの作業に取り掛かることができる

さらに、保持部材61の位置を調整するなどの作業が終了した時や筐体カバーが閉じら
れた時には、演算処理部42が第一アクチュエーター81および第二アクチュエーター8
2を制御して、保持部材61の第一当接部材71および第二当接部材72を当接位置に移
動させて保持部材61を固定状態とする。したがって、オペレーターは、保持部材61を
固定状態とするために従来のような煩雑な作業を行うことなく、所望の位置に保持部材6
1を固定できる。
さらに、保持部材61は、第一アクチュエーター81および第二アクチュエーター82
の駆動力によって、第一当接部材71および第二当接部材72がプラテン(媒体支持部)
24を押圧して当接し固定状態となる。そのため、第一アクチュエーター81および第二
アクチュエーター82に与える電力を変更することによりその駆動力を制御して、消費電
力と保持部材61の固定力(押圧力)とを最適化することができる。
以上のように、本発明の技術によれば、オペレーターが煩わしい操作をする必要がない
ため作業効率が向上し、かつ媒体Sが搬送される時に保持部材61の位置が動いて媒体S
の蛇行が発生したり、媒体Sが保持部材61から外れたりするという課題が解決される。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、例え
ば下記のように、さまざまな変形が可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、媒体Sが印刷装置10にセットされる時、セット終了時、および筐
体カバーの開閉時において、演算処理部42が、保持部材61を解放状態または固定状態
に制御する例を説明した。しかしながら、演算処理部42が保持部材61を制御するタイ
ミングはこれに限られず、保持部材61を解放状態にさせる指示を行う解放スイッチを設
け、オペレーターが解放スイッチを操作することを受けて、演算処理部42が保持部材6
1を解放状態または固定状態に制御してもよい。
図6は、印刷装置10の制御方法の他の一例を示すフローチャートであり、具体的には
、解放スイッチの操作に基づいて、演算処理部42が、保持部材61を解放状態または固
定状態に制御する例を示す。
図6に示すように、印刷装置10の電源がONされると、演算処理部42は処理を開始
する(START)。
処理が開始されると、演算処理部42は、解放スイッチがONされているか確認する(
ステップS51)。その結果、解放スイッチがONされている場合は、ステップS52に
進み(ステップS51のYES)、解放スイッチがONされていない場合は、ステップS
58に進む(ステップS51のNO)。
なお、オペレーターが電源をONした後解放スイッチをONするまでに、タイムラグが
発生することが考えられる。そのため、ステップS51は、電源がONされた後所定の時
間をおいて実行されるのが好ましい。あるいは、電源がONされた後所定の時間解放スイ
ッチのONを継続して確認するのが好ましい。
解放スイッチがONされている場合の処理において、ステップS52〜ステップS55
は、図5AのステップS01〜ステップS04と同様であるため、説明は省略する。
演算処理部42は、スキュー取り処理(ステップS55)が終了すると、解放スイッチ
がOFFされているか確認する(ステップS56)。その結果、解放スイッチがOFFさ
れた場合は、ステップS57に進む(ステップS56のNO)。一方、解放スイッチがO
Nの状態のままである場合は、OFFされるまで待機する(ステップS56のYES)。
ステップS56で解放スイッチがOFFされたことが確認された場合の処理において、
ステップS57〜ステップS59は、図5AのステップS05〜ステップS07と同様で
あるため、説明は省略する。
上述のように、変形例1によれば、オペレーターは、解放スイッチを操作することによ
って、保持部材61を解放状態あるいは固定状態に切り替えることができる。
(変形例2)
上記実施形態では、アクチュエーター81,82が、双方向動作ユニットである媒体支
持機構60を備える印刷装置10の制御方法を説明した。しかしながら、アクチュエータ
ー81,82はこれに限られず、一方向動作ユニットであっても良い。一方向動作ユニッ
トとは、電力(エネルギーの一例)が与えられた時に所定の一方向に動作を行う機能ユニ
ットである。
この場合、基部63,64は、アクチュエーター81,82とともに、アクチュエータ
ー81,82によって所定の一方向に移動される当接部材71,72に所定の一方向の逆
方向に付勢力を与える弾性部材(バネなど)を備える。これにより、当接部材71,72
は、アクチュエーター81,82が駆動された時は、その駆動力によって当接位置または
離間位置に移動され、アクチュエーター81,82が駆動されない時は、弾性部材の付勢
力によって対向する離間位置または当接位置に移動される。
そのため、媒体支持機構60は、当接部材71,72を当接位置および離間位置のいず
れか一方に維持するためにアクチュエーター81,82に電力が与えられれば良く、他方
の位置に維持するためには電力は不要となる。その結果、印刷装置10の低消費電力化が
実現できる。
なお、弾性部材の付勢力によって当接部材71,72が当接位置に維持される構成が好
適である。なぜなら、当接部材71,72が離間位置に維持される必要があるのは、媒体
Sが印刷装置10にセットされる時あるいは除去される時であり、当接部材71,72が
当接位置に維持される必要があるのは、媒体Sが印刷される時である。通常は、当接部材
71,72が当接位置に維持される時間の方が、離間位置に維持される時間より長いため
、弾性部材の付勢力によって当接部材71,72が当接位置に維持される構成の方が、よ
り印刷装置10の低消費電力化に貢献できる。
(変形例3)
上記実施形態では、アクチュエーター81,82が、当接部材71,72を当接位置と
離間位置との間を直線的に移動させる構成である例を説明した。しかしながら、アクチュ
エーター81,82の構成はこれに限られず、当接部材71,72を回転させることによ
って当接位置と離間位置との間を移動させてもよい。
図7は、当接部材71,72が、回転されることによって当接位置と離間位置との間を
移動される媒体支持機構60を示す側面図である。当接部材71,72は、回転軸77を
軸として回転可能な円形部材である。
本変形例の媒体支持機構60は、当接部材71,72が回転移動をすることを除いて、
図3で説明した媒体支持機構60と同様の構成である。そのため、図3と同一の構成部位
については、同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図7に示すように、第一基部63は図示しないアクチュエーターを備え、当該アクチュ
エーターは、回転軸77を中心にして第一当接部材75を回転させる。第一当接部材75
は、回転軸77に対して偏心しているため、回転することで、プラテン24と当接する当
接位置と離間する離間位置との間を移動する。具体的には、図中矢印で示すように、第一
当接部材75は、時計回りに回転することで当接位置に移動し、反時計回りに回転するこ
とで離間位置に移動する。図7では、第一当接部材75が当接位置にある状態を実線で示
し、離間位置にある状態を二点鎖線で示す。
また、第二基部64は、プラテン24を挟んで第一基部63と対向する位置に配置され
、第二当接部材76とアクチュエーター(不図示)とを備える。第二当接部材76および
第二基部64に備わるアクチュエーターの機能および動作は、それぞれ第一当接部材75
および第一基部63に備わるアクチュエーターと同様であるが、第二当接部材76の回転
方向が第一当接部材75の回転方向と反対方向となるように、第二基部64に備わるアク
チュエーターが構成される。図7では、第二当接部材76が当接位置にある状態を実線で
図示し、第二当接部材76が離間位置にある状態を二点鎖線で図示する。
以上のようにして、第一当接部材75および第二当接部材76が当接位置になることに
よって、保持部材61が固定され、保持部62が安定して媒体Sを保持できる。一方、第
一当接部材75および第二当接部材76が離間位置になることによって、保持部材61の
固定状態が解除され、媒体Sの幅に合わせるように保持部62の位置が調整可能となる。
なお、図7において、第一当接部材75が反時計回りに回転し第二当接部材76が時計
回りに回転することによって、保持部材61が固定されるように構成されることが好まし
い。なぜなら、第一当接部材75および第二当接部材76が保持部材61を固定する時、
−Z方向に保持部材61を移動させる力が発生し、保持部材61が、Y軸方向からプラテ
ン24に固定されると同時に、プラテン24の媒体支持面に押し付けられるため、保持部
62が、媒体Sとの間に所定の空間を保って媒体Sの側縁部を確実に覆うことができるか
らである。
(変形例4)
上記実施形態で説明したように、制御部40は、反射型センサー53からの検出結果に
基づいて、媒体Sの端部を検出できる。したがって、保持部材61をX軸方向に移動させ
るアクチュエーターを備えることによって、制御部40が、当該アクチュエーターを制御
して媒体Sの紙端まで保持部材61を移動させ固定することも可能となる。これにより、
媒体セット時の保持部材61の位置合わせやスキュー取りを自動で行うことが可能となる

また、反射型センサー53からの検出によらず、操作パネル30から媒体Sの幅が入力
され、それに基づいて制御部40が、アクチュエーターを制御してもよい。
(変形例5)
上記実施形態および上記変形例では、基部63および基部64は、それぞれ個別に、ア
クチュエーター(実施形態では、アクチュエーター81,82)と、当接部材(実施形態
では、当接部材71,72。変形例では、当接部材75,76)と、を備える。しかしな
がら、基部63および基部64の一方は、当接部材を備えアクチュエーターを備えない形
態も取り得る。この形態では、基部63および基部64の他方に備わるアクチュエーター
により当接部材が、プラテン24に押圧されることにより、対向する基部63および基部
64の一方に備わる当接部材と共に両側からプラテン24を挟み込む。この場合、アクチ
ュエーターが基部63および基部64の両方にないため、プラテン24を挟み込む押圧力
が低下するが、アクチュエーターの駆動力を上げることで、保持部材61に必要な固定力
を確保できる。
以上、本発明の実施形態と変形例について説明したが、本発明は、前述の実施形態や変
形例に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現する
ことができる。例えば、実施形態や変形例中の技術的特徴は、前述の課題の一部又は全部
を解決するために、あるいは、前述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し
替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須
なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…印刷装置、21…搬送部、21a…搬送駆動ローラー、21b…搬送従動ローラ
ー、22…搬送経路、23…上流側支持部、24…プラテン(媒体支持部)、25…下流
側支持部、40…制御部、52…吐出ヘッド、53…反射型センサー、55…キャリッジ
、58…印刷部、60…媒体支持機構、61…保持部材、62…保持部、63…第一基部
、64…第二基部、65…保持部材、66…保持部、71…第一当接部材、72…第二当
接部材、81…第一アクチュエーター、82…第二アクチュエーター、100…ホストコ
ンピューター。

Claims (9)

  1. 搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と、
    前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆っ
    て保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接する当接位置と前記媒体支持部から離
    間する離間位置との間を移動する当接部材と、アクチュエーターと、を有し、
    前記当接部材は、前記アクチュエーターによって、少なくとも前記当接位置および前記
    離間位置の一方から他方へ移動されることを特徴とする媒体支持機構。
  2. 請求項1において、
    前記アクチュエーターは、正方向動作と逆方向動作とを行う双方向動作ユニットであり

    前記当接部材は、前記正方向動作と前記逆方向動作とに基づいて、前記当接位置および
    前記離間位置の間を移動されることを特徴とする媒体支持機構。
  3. 請求項1において、
    前記アクチュエーターは、一方向動作を行う一方向動作ユニットであり、
    前記保持部材は、さらに、前記一方向動作によって発生する駆動力に抗する付勢力を有
    する弾性部材を備え、
    前記当接部材は、前記一方向動作と前記付勢力とに基づいて、前記当接位置および前記
    離間位置の間を移動されることを特徴とする媒体支持機構。
  4. 請求項1から3のいずれか一項において、
    前記当接部材は、第一当接部材と、前記媒体支持部を挟んで前記第一当接部材と対向す
    る位置に配置される第二当接部材と、を含むことを特徴とする媒体支持機構。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、
    前記当接部材は、前記当接位置と前記離間位置との間を直線的に移動されることを特徴
    とする媒体支持機構。
  6. 請求項1から4のいずれか一項において、
    前記当接部材は、回転によって前記当接位置と前記離間位置との間を移動されることを
    特徴とする媒体支持機構。
  7. 請求項1から6のいずれか一項において、
    前記保持部材は、前記媒体を覆って保持する保持部が透光性部材で構成されることを特
    徴とする媒体支持機構。
  8. 媒体に印刷データを印刷する印刷装置であって、
    搬送される前記媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と、前記媒体が搬送される方向
    と交差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆って保持する保持部材と、を備
    え、前記保持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接する当接位置と前記媒体支持部から
    離間する離間位置との間を移動する当接部材とアクチュエーターとを有する、媒体支持機
    構と、
    前記媒体支持機構を制御する制御部と、を備え、
    前記当接部材は、前記アクチュエーターによって、少なくとも前記当接位置および前記
    離間位置の一方から他方へ移動されることを特徴とする印刷装置。
  9. 搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部と、前記媒体が搬送される方向と交
    差する方向の前記媒体の側縁部において前記媒体を覆って保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、前記媒体支持部を押圧して当接する当接位置と前記媒体支持部から離間
    する離間位置との間を移動する当接部材とアクチュエーターとを有する、媒体支持機構を
    備える印刷装置の制御方法であって、
    前記媒体が前記媒体支持面に対して載置される時および除去される時、前記アクチュエ
    ーターを制御して前記保持部材を前記離間位置に移動させ、
    前記媒体の搬送される方向に対する前記媒体の傾きを補正するスキュー取り処理時、前
    記アクチュエーターを制御して前記保持部材を前記離間位置に移動させ、
    前記媒体に印刷する時、前記アクチュエーターを制御して前記保持部材を前記当接位置
    に移動させることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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