JP2019091139A - タッチパネル - Google Patents

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寿二 安原
Toshiji Yasuhara
寿二 安原
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Abstract

【課題】製造時、特にロールツゥーロールによる製造時において外部応力に起因する歩留まり悪化を有効に低減することができるタッチパネルを提供すること。【解決手段】フィルム基材の両側の面に、少なくとも接着層及び金属メッシュ配線を備えるタッチパネルにおいて、前記接着層の塑性変形量が650nm以下であることを特徴とするタッチパネルとし、好ましくは、前記接着層のマルテンス硬度が15N/mm2以上35N/mm2以下であることを特徴とするタッチパネルとする。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の表示画面上に装着されて表示内容と対応して指示体の指示位置を検出する静電容量方式のタッチパネルに係り、特には支持基材をフィルムとするタッチパネルに関する。
近年、有機ELディスプレイに代表される軽量でフレキシブルなディスプレイの開発が進んでいる。そしてこれらの入力デバイスとして、フレキシブルなタッチパネルが有力視されている。プラスチックフィルムを基材とするフレキシブルなタッチパネルは、ガラスタイプに比べて、軽量で生産性が高く、柔軟性があることから表示パネルへの貼り合せが容易である。そのためプラスチックフィルム製タッチパネルは、生産性に優れ、製造コストを低減できるという利点があり、タブレットコンピュータやテレビ等の表示装置に多く使用されている。
中でもフィルム基材上に金属メッシュ配線を形成した静電容量型のフィルムタッチパネルは、低抵抗である金属配線の特性を活かし、高感度で、小型から大型サイズのディスプレイまで幅広く対応することが可能な入力デバイスである。そのようなタッチパネルとして、フィルム基材の両側の面に、接着層を介して金属メッシュ配線を備えるタッチパネルの構造が提案されている(例えば特許文献1、2)。
従来の構成のタッチパネルにおいて、フィルム基材の両面に設けられる各接着層は、それぞれ金属メッシュ配線に対する接着性能を十分に確保できるように、一定の応力変形への追従性を持たせて作製されていた。そのため、ロールツゥロール製造での搬送時に外部応力を受けることにより、以下の事象に起因する歩留まりの悪化が生じていた。すなわち、搬送ロールなどに接触する側のメッシュ配線が断線する点、ロールに巻き取った際に各メッシュ配線が互いに擦れることにより断線する点、静電容量値不良の要因となる配線ヨレ(拠れ)が発生する点等である。ここで、配線パターンが微細化すればするほど、配線の擦れやヨレは発生する頻度が高まる傾向にある。
図4は、従来の構成のタッチパネルにおける上記各事象の発生事例を示す図である。図4(a)は、金属メッシュ配線に断線が生じた部分Aと、配線ヨレが生じた部分Bを示す光学顕微鏡写真である。図4(b)は断線部分Aを拡大した電子顕微鏡写真を示し、図4(c)は配線ヨレ部分Bを拡大した電子顕微鏡写真を示す。
特開2015−125563号公報 特開2016−66255号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、製造時、特にロールツゥロールによる製造時において外部応力に起因する歩留まり悪化を有効に低減することができるタッチパネルを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチパネルは、フィルム基材の両側の面に少なくとも接着層及び金属メッシュ配線を備えるタッチパネルにおいて、前記接着層の塑性変形量が650nm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係るタッチパネルは、前記接着層のマルテンス硬度が15N/mm以上35N/mm以下であることが好ましい。
さらに本発明に係るタッチパネルは、前記接着層の厚みが4μm以上7μm以下であることが好ましい。
さらに本発明に係るタッチパネルは、前記金属メッシュ配線が銅を主原料とすることが好ましい。
本発明によれば、フィルムを基材とした場合であっても、製造時、特にロールツゥロールによる製造時、において外部応力に起因する歩留まり悪化を有効に低減することができるタッチパネルが提供される。
本発明の実施形態のタッチパネルの模式断面図である。 微小硬度計により、塑性変形量とマルテンス硬度を測定する方法を説明するための説明図である。 引っ掻き試験の方法を説明するための概念図である。 従来のタッチパネルで、(a)金属配線に断線と配線ヨレが生じた様態を示す光学顕微鏡写真を示す図、(b)断線部を拡大した電子顕微鏡写真を示す図、(c)配線ヨレ部を拡大した電子顕微鏡写真を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るタッチパネルについて図面を用いて説明する。尚、各図面において、見易さのため構成要素の厚さや比率は誇張されて示される。
図1は、本発明の実施形態のタッチパネル10の模式断面図である。実施形態のタッチパネル10は、ユーザが視認する側から順に、カバーパネル5、第1のOCA4−1、第1の金属メッシュ配線3−1、第1の接着層2−1、フィルム基材1、第2の接着層2−2、第2の金属メッシュ配線3−2、第2のOCA4−2を有する。尚、OCAとはOptial Clear Adhesive(光学透明粘着剤)の略称である。タッチパネル10は、ディスプレイパネル6上に積層される。
図1において、X、Yは互いに直交し、それぞれタッチパネル10の表面を規定する方向である。ZはX、Yの各方向に直交する方向であり、通常使用状態におけるユーザが視認する方向に相当する。本実施形態では、第1の金属メッシュ配線3−1と第2の金属メッシュ配線3−2は、X−Y平面において、それぞれX、Yの各方向と非平行でありかつ互いに異なる方向に延びている。また、各配線3−1、3−2は、平面視、つまりX−Y平面において互いに直交している。
従来のフィルム基材を使用したタッチパネルは、金属メッシュを配線として利用し、かつ配線パターンを視認できないように微細化している。また、接着層はこのような微細な配線を適切に固着するため一定の応力変形への追従性を備えていた。 そのため、配線パターンは外部応力の影響を受け易く、断線や配線ヨレを招きやすい構成となっていた。例えば、ロールツゥロールで製造された場合、ロールに巻き取られたタッチパネルは対向する各面に形成された配線が互いに応力を与え合い、結果として配線ヨレ等を生じると想定
される。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、上記の断線等は接着層が持つ硬度を所定の範囲に設定することにより、配線パターンに対する接着性能を確保しつつも配線パターンの断線等を適切に防止することができることを見出した。ここで外部応力の影響は、タッチパネルの引っ掻きに対する耐性によってモニタリングすることが可能である。該引っ掻き耐性を高めるためには、配線パターンの線幅に応じて接着層の硬度を適切な範囲に設定することにより実現される。接着層の硬度を所定範囲に設定することにより、外部応力に対する接着層の歪みが小さくなり、微細配線が受ける影響を低減することができる。
ここで、接着層に好適な硬度は、微小硬度計によって測定される塑性変形量、または微小硬度計によって測定されるマルテンス硬度によって定義することができる。マルテンス硬度は、試験荷重を、接触ゼロ点から圧子の侵入した表面積で除した数値で表わされ、単位はN/mmである。
本実施形態のタッチパネル10は、微小硬度計によって測定される接着層の塑性変形量を650nm以下に設定する。塑性変形量を650nmよりも大きく設定すると、異物の混入等の外部応力により接着層に凹みが発生しやすくなり、配線パターンが接着層から剥離する割合が増加する。また、剥離した配線パターンが上記異物に押し付けられる等によって、配線ヨレや断線の発生原因となる。さらに、製造後にロール体にした場合、巻き芯部近傍の圧力が高い領域において、接着層と引き回しの太い配線とが重なった部位で、配線パターンが転写された接着層に歪みが発生する。
または、微小硬度計によって測定される接着層のマルテンス硬度が15N/mm以上35N/mm以下に設定される。使用する接着層のマルテンス硬度が本条件の上限を上回ると、可撓性に乏しくなり、ロールに巻き取る際に接着層が破壊するおそれがあるため好ましくない。逆に該硬度が本条件の下限を下回ると、応力変形への適切な追従性が得られなくなり、接着強度も低下してしまうため好ましくない。
上記の塑性変形量やマルテンス硬度を得るために、本実施形態のタッチパネル10では、接着層2−1、2−2用の接着剤の主剤に対する硬化剤の配合比を適切に設定している。
メッシュ配線3−1、3−2は、それぞれタッチパネルのセンシング電極線とドライブ電極線として機能する。各配線3−1、3−2は、Cu、Ag、Pt、Au、Al、Zn、Zrの金属材料を、フォトリソグラフィ法を用いてメッシュ構造にすることにより形成される。
Cu、Ag、Pt、Au、Al、Zn、Zrの金属材料は導電性が高く、配線の低抵抗化に有利という利点がある。また、配線の形状を線幅20μm以下の線状パターンからなるメッシュ構造とすることにより、ユーザから視認されにくく高い透明性が得られる。特にCuは抵抗の低さとメッシュ構造の加工し易さに優れる。これらの金属材料は、蒸着やスパッタリングにより形成することもできるが、両面に低抵抗で高品質な金属膜を形成することは技術的ハードルが高いため、電解銅箔(例えば三井金属工業製のTQ−M2−VLP)を使用することが好ましい。銅箔の厚みは、概ね1〜18μmの範囲で、目的とする線幅、抵抗値に応じて決められる。
接着層2−1、2−2としては、金属箔との接着性や透明性に優れた樹脂であれば特に限定するものではない。本実施形態では、汎用性やコスト面に鑑み、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂を採用する。
より具体的には、アクリルポリマーあるいはウレタンポリマーをイソシアネートあるいはエポキシ等の架橋材で3次元架橋させるものが採用される。一例としては、熱硬化型では、アクリル/イソシアネート系(1392−Y12、日立化成製)、ウレタン/イソシアネート系(HD−1013、ロックペイント製)、エステル−ウレタン/イソシアネート系(AD−76P1、東洋モートン製)等が例示できる。
接着層の膜厚は4μm以上7μm以下に収めることが望ましい。該膜厚が上限を超えるとコストアップが避けられなくなるだけでなく、架橋反応において未反応基の割合が多くなり、十分な硬度アップを得られなくなる。また膜厚が下限を下回ると金属箔とフィルム基との密着力が低下することと金属箔の表面凹凸を埋めることができず、金属層と接着層間に空隙が入ってしまい好ましくない。
OCA4−1、4−2は、例えばアクリル系重合体、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン系重合体などを主成分とする粘着剤である。中でも、アクリル系重合体からなる粘着剤は、透明性、粘着性、耐熱性、耐候性等に優れていることからより好ましい。
フィルム基材1は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂などを採用することができる。但し、透明で耐熱性や適度な物理的および化学的強度があれば上記材料に限定するものではない。尚、本実施形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)を採用する。
カバーパネル5は絶縁性を持ち、タッチパネル10の操作面として機能する。カバーパネル5は、樹脂フィルムやガラスフィルム等によって形成される。カバーパネル5は、第1のOCA4−1によって第1のメッシュ配線3−1が形成された層に貼り合わされる。
以下、実施例 及び比較例に基づいて、本発明の実施形態のタッチパネルをより具体的に説明する。実施例1から実施例4のタッチパネルの断面構造はいずれも図1に示される。
実施例1のタッチパネルを以下のようにして作製した。まず、PETフィルムに、主剤と硬化剤を所定の比率で配合した熱硬化性接着剤をバーコーティングした。次に80℃のオーブンで1分間乾燥した後、2μmの厚みの銅箔をラミネータにより接着剤を介してPETフィルムに圧着した。次に60℃でエージングして接着剤を硬化させ積層体を作製した。尚、PETフィルムの膜厚、接着剤の主剤と硬化剤の配合比、接着層のドライ膜厚の各値は以下のように設定した。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.3
ドライ膜厚 4μm
次に、上記工程により得られた積層体の金属箔上にフォトレジストを熱ラミネートにより塗布した。その後所定のパターンを有するマスクを介して、紫外線を100mJ/mだけ照射して上記フォトレジストを硬化させた。尚、実施例1では光源として高圧水銀ランプを使用した。その後、現像して未硬化部分のフォトレジストを除去した。マスクのパターン形状としては、実施例1では、線幅10μm、配線間隔200μmのメッシュ形状のパターンからなるマスクを用いた。
次に、エッチング液として塩化第二銅液を用いて銅箔のエッチングを行い、その後不要なフォトレジスト残膜を除去した。これにより、PETフィルム、接着層、及び線幅3μ
mの銅メッシュ配線からなる銅メッシュ配線基材を作製した。
尚、製品としてのタッチパネルは、銅メッシュ配線基材を作製した工程後、公知の手法によりOCAを用いつつ、カバーパネルを貼り合せる工程が実行される。以下に一例としてエアギャップ方式による貼り合せ工程を説明する。
前記銅メッシュ配線基材の作製工程後、銅メッシュ配線基材の上面にOCAをラミネートする。次にラミネートされたOCA上にカバーパネルを当接する。次に銅メッシュ配線基材の下面にOCAをラミネートしタッチパネル10(図1参照)を作製する。
実施例2のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される。そのため、実施例2のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、実施例2では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.5
ドライ膜厚 4μm
実施例3のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される。そのため、実施例3のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、実施例3では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.8
ドライ膜厚 4μm
実施例4のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される。そのため、実施例4のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、実施例4では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.5
ドライ膜厚 7μm
<比較例1>
以上の各実施例に対して、次に3つの比較例を提示する。比較例1のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される。そのため、比較例1のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、比較例1では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。つまり、比較例1は、主剤と硬化剤の配合比は上記実施例2等と同一であるが、膜厚を2μmの厚さに設定した例である。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.5
ドライ膜厚 2μm
<比較例2>
比較例2のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される
。そのため、比較例2のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、比較例2では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。つまり、比較例2は、膜厚は実施例1と同じ4μmとしているものの、主剤と硬化剤の配合比を変更した例である。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.0
ドライ膜厚 4μm
<比較例3>
比較例3のタッチパネルは、実施例1のタッチパネルと略同様の工程により作製される。そのため、比較例3のタッチパネルの作製工程に関する詳細な説明は割愛する。但し、比較例3では、PETフィルムの膜厚、主剤と硬化剤の配合比、ドライ膜厚の各値は以下のように設定した。つまり、比較例3は、主剤と硬化剤の配合比は比較例2と同じにしたものの、膜厚は7μmと変更した例である。
PETフィルムの膜厚 100μm
主剤と硬化剤の配合比 7.5:1.0
ドライ膜厚 7μm
[接着層の塑性変形量とマルテンス硬度の測定方法]
各実施例と比較例のタッチパネルに対し、微小硬度計を用いて、押し込み荷重を増減させることにより、変形量(押し込み深さ)を測定した。ここで、各種測定や評価に際して用いられる試料としてのタッチパネルは、OCA,カバーパネルを有していない状態のものを使用する。これにより、より精確な測定結果が得られる。測定に際しては、いずれにおいても押し込み圧子は頂角115°のダイヤモンド三角錐を採用し、最大荷重は0.3mNで統一した。図2は、微小硬度計により塑性変形量とマルテンス硬度を測定する方法を説明するための説明図である。図2において、縦軸が荷重を、横軸が変形量を表す。
図2に示すように、荷重を 連続的に増減し、押し込み荷重を除いた後に復元しなかった凹み量が塑性変形量として測定される。また、マルテンス硬度(HM)は次式によって算出できる。(例えば、新潟県工業技術総合研究所、「薄膜硬度計(ナノインデンター)と測定事例の紹介」平成25年、参照)
HM=Fmax/{26.43×(Dmax)
ここで、Fmax:最大荷重
Dmax:最大深さ=塑性変形量+弾性変形量
[断線と配線ヨレの評価方法]
また、各実施例と比較例のタッチパネルに対し、鉛筆を用いた引っ掻き試験を行った。図3は、引っ掻き試験を説明するための概念図である。ここでは、鉛筆硬度を9H、引っ掻き長さを3cmに設定し、荷重を10gから100gの範囲で変化させた。評価は、鉛筆で引っ掻いた箇所の銅メッシュ配線を光学顕微鏡で観察し、断線の有無や配線ヨレの有無を判定することにより行った。
[評価結果]
各実施例と比較例における、塑性変形量とマルテンス硬度の測定結果、及び引っ掻き試験時の荷重に応じた断線と配線ヨレの評価結果を表1にまとめて示す。表1において、断線が生じたものを×、配線ヨレが生じたものを△、断線および配線ヨレがない良好なものを〇と記す。
表1に示すように、塑性変形量、マルテンス硬度が本発明の規定条件を満たす実施例1
〜4については、通常のタッチパネル作製段階において加わる荷重と想定される30g程度ではいずれも断線、配線ヨレともに発生していないことが判明した。特に、実施例4のタッチパネルでは、100g程度の荷重が加えられたとしても断線や配線ヨレが生じない、外部応力に対して十分な耐性をもっていることがわかる。一方で、規定の条件を満たさない各比較例については30gの荷重以下で既に断線、配線ヨレが発生してしまい、実用化に難があるが確認できた。
以上が本発明の実施形態である。本発明に係るタッチパネルは、上記実施形態に限定されるものではなく例えば以下のような構成であっても良い。
上記実施形態では、配線形成は、フォトリソグラフィ法を用いて金属材料を加工することによりなされると説明した。本発明に係るタッチパネルはこれに限定されるものではなく、Al、Ag等の金属粉が含有された導電性インクを用いてパターン印刷することにより配線を形成することも可能である。
1・・・・・フィルム基材
2−1・・・第1の接着層
2−2・・・第2の接着層
3−1・・・第1のメッシュ配線
3−2・・・第2のメッシュ配線
4−1・・・第1のOCA
4−2・・・第2のOCA
5・・・・・カバーパネル
6・・・・・ディスプレイパネル
10・・・・タッチパネル
12・・・・接着層
13・・・・メッシュ配線
21・・・・天秤
22・・・・鉛筆

Claims (4)

  1. フィルム基材の両側の面に、少なくとも接着層及び金属メッシュ配線を備えるタッチパネルにおいて、
    前記接着層の塑性変形量が650nm以下であることを特徴とするタッチパネル。
  2. 請求項1に記載のタッチパネルであって、
    前記接着層のマルテンス硬度が15N/mm以上35N/mm以下であることを特徴とするタッチパネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のタッチパネルであって、
    前記接着層の厚みが4μm以上7μm以下であることを特徴とするタッチパネル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタッチパネルであって、
    前記金属メッシュ配線が銅を主原料とすることを特徴とするタッチパネル。
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