JP2019090428A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2019090428A5
JP2019090428A5 JP2017217417A JP2017217417A JP2019090428A5 JP 2019090428 A5 JP2019090428 A5 JP 2019090428A5 JP 2017217417 A JP2017217417 A JP 2017217417A JP 2017217417 A JP2017217417 A JP 2017217417A JP 2019090428 A5 JP2019090428 A5 JP 2019090428A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
rotating member
damper structure
input
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017217417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019090428A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2017217417A priority Critical patent/JP2019090428A/ja
Priority claimed from JP2017217417A external-priority patent/JP2019090428A/ja
Priority to DE102018124196.8A priority patent/DE102018124196A1/de
Priority to CN201811305840.3A priority patent/CN109764087A/zh
Publication of JP2019090428A publication Critical patent/JP2019090428A/ja
Publication of JP2019090428A5 publication Critical patent/JP2019090428A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Description

ダンパディスク組立体
本発明は、ダンパディスク組立体、特に、エンジンから入力されるトルク変動を減衰してトランスミッション側に伝達するダンパディスク組立体に関する。
アイドリング時及び走行時には、車輌に振動及び異音が発生することがある。この問題を解決するために、ダンパディスク組立体が設けられている。特に、アイドリング時の振動及び異音を抑制するために、ダンパディスク組立体において、プリダンパ(第2ダンパ構造)が、メインダンパ(第1ダンパ構造)に組み付けられることがある(特許文献1を参照)。
特開2016−145614号公報
従来のダンパディスク組立体では、プリダンパがメインダンパの外側に配置されているので、ダンパディスク組立体の軸方向長さが大きくなってしまうという問題があった。また、プリダンパをメインダンパに装着するための部材例えばサポートプレートを、用意する必要があるので、部品点数が多くなるという問題がある。さらに、プリダンパを構成する各部材を、メインダンパに複数の部材を1部材ずつ組み付ける必要があるので、ダンパディスク組立体の組み立て時間が長くなるという問題もある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、軸方向において小型化できるダンパディスク組立体を、提供することにある。また、本発明の目的は、部品点数を低減できるダンパディスク組立体を、提供することにある。さらに、本発明の目的は、第2ダンパ構造を第1ダンパ構造に容易に組み付けることができるダンパディスク組立体を、提供することにある。
本発明の一側面に係るダンパディスク組立体は、エンジンから入力されるトルク変動を減衰してトランスミッション側に伝達するためのものである。
ダンパディスク組立体は、第1ダンパ構造と、第2ダンパ構造と、被出力部とを、有する。第1ダンパ構造は、エンジンからトルクが入力される。第1ダンパ構造は、高捩り角度領域において実質的に作動する。第2ダンパ構造は、第1ダンパ構造からトルクが伝達される。第2ダンパ構造は、第1ダンパ構造の内部に1ユニットとして配置される。第2ダンパ構造は、低捩り角度領域において実質的に作動する。
被出力部は、トランスミッションに連結可能に構成される。被出力部には、高捩り角度領域において、第1ダンパ構造からトルクが出力される。被出力部には、低捩り角度領域において、第2ダンパ構造からトルクが出力される。
本ダンパディスク組立体では、第2ダンパ構造が第1ダンパ構造の内部に配置されるので、ダンパディスク組立体を軸方向に小型化でき、ダンパディスク組立体の部品点数を低減できる。また、本ダンパディスク組立体では、第2ダンパ構造が第1ダンパ構造の内部に1ユニットとして配置されるので、第2ダンパ構造を第1ダンパ構造に容易に組み付けることができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第1ダンパ構造は、高捩り角度領域において、被出力部にトルクを出力する。第1ダンパ構造は、低捩り角度領域において、第2ダンパ構造にトルクを伝達する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、第2ダンパ構造を低捩り角度領域において好適に作動させることができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第1ダンパ構造は、第1回転部材を有する。第1回転部材は、エンジンからトルクが入力される第1入力回転部材と、第1入力回転部材と対向して一体回転可能に構成される第2入力回転部材とを、有する。第2ダンパ構造は、回転軸方向において、第1入力回転部材及び第2入力回転部材の間に配置される。
このように構成することによって、上記の効果とともに、第2ダンパ構造を第1ダンパ構造に好適に内蔵することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第1ダンパ構造は、第2回転部材と、第1ダンパ部とを、有する。第2回転部材は、回転軸方向において、第1入力回転部材及び第2入力回転部材の間に配置される。第2回転部材は、第1入力回転部材及び第2入力回転部材と相対回転可能に構成される。第1ダンパ部は、第1入力回転部材及び第2入力回転部材と、第2回転部材とを相対回転可能に連結する。第2ダンパ構造は、回転軸方向において、第1入力回転部材及び第2入力回転部材のいずれか一方と、第2回転部材との間に、配置される。
このように構成することによって、上記の効果とともに、第2ダンパ構造を第1ダンパ構造に好適に内蔵することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体では、次のように構成されることが好ましい。第2回転部材は、高捩り角度領域において、被出力部と一体回転可能に構成される。第2回転部材は、低捩り角度領域において、被出力部と相対回転可能に構成される。
このように構成することによって、上記の効果とともに、低捩り角度領域において、トルクを第1ダンパ構造から第2ダンパ構造へと好適に伝達することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体では、次のように構成されることが好ましい。第1ダンパ部は、回転軸方向において第1回転部材及び第2回転部材の間に配置される第1ヒステリシストルク発生機構を、有する。第1ヒステリシストルク発生機構は、第1回転部材及び第2回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって第1ヒステリシストルクを発生する第1摺動部を、有する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、振動及び異音を好適に低減することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体では、次のように構成されることが好ましい。第1ヒステリシストルク発生機構は、高捩り角度領域でのみ前記第1ヒステリシストルクを発生する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、高捩り角度領域において振動及び異音を好適に低減することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第2ダンパ構造は、第3回転部材と、第4回転部材と、第2ダンパ部とを、有する。第3回転部材には、第1ダンパ構造からトルクが伝達される。第4回転部材は、第3回転部材と相対回転可能に構成される。第2ダンパ部は、第3回転部材及び第4回転部材を相対回転可能に連結する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、第2ダンパ構造を好適に作動させることができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第2ダンパ部は、回転軸方向において第3回転部材及び第4回転部材の間に配置される第2ヒステリシストルク発生機構を、有する。第2ヒステリシストルク発生機構は、第3回転部材及び第4回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって第2ヒステリシストルクを発生する第2摺動部を、有する。
このように構成することによって、第2ヒステリシストルクが低捩り角度領域及び高捩り角度領域の両方において発生する場合と比較して、第2ダンパ構造の耐久性を向上することができる。また、上記の効果も同時に得ることができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第2ヒステリシストルク発生機構は、低捩り角度領域でのみ第2ヒステリシストルクを発生する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、低捩り角度領域において振動及び異音を好適に低減することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第1ダンパ構造は、第1回転部材と、第2回転部材とを、有する。第1回転部材には、エンジンからトルクが入力される。第2回転部材は、第1回転部材と相対回転可能に構成される。第3回転部材は、第2回転部材と一体回転可能に構成される。第4回転部材は、被出力部と一体回転可能に構成される。
このように構成することによって、上記の効果とともに、低捩り角度領域において、トルクを第1ダンパ構造から第2ダンパ構造へと好適に伝達することができる。
本発明の別の側面に係るダンパディスク組立体は、次のように構成されることが好ましい。第3回転部材は、互いに対向して配置され、且つ連結部材によって互いに一体回転可能に構成される1対の対向部材を、有する。第4回転部材は、1対の対向部材の間に配置され、1対の対向部材と相対回転可能に構成される。
第2摺動部は、対向部材と前記第4回転部材との間に配置される。第2摺動部は、付勢部材によって対向部材及び第4回転部材の少なくともいずれか一方に接触し、対向部材及び第4回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって、第2ヒステリシストルクを発生する。
このように構成することによって、上記の効果とともに、低捩り角度領域において振動及び異音を好適に低減することができる。
本発明では、ダンパディスク組立体を軸方向に小型化でき、ダンパディスク組立体の部品点数を低減できる。また、本発明では、第2ダンパ構造を第1ダンパ構造に容易に組み付けることができる。
本発明の一実施形態によるクラッチディスク組立体の断面図(図2のI−I断面)。 図1の正面図。 第2ダンパ構造の部分拡大断面図。 第2ダンパ構造を説明するための分解断面図。 捩り特性を説明するための模式図。
[全体構成]
図1には、本発明の一実施形態によるクラッチディスク組立体1(ダンパディスク組立体の一例)が、示されている。
図1は、クラッチディスク組立体1の断面図であり、図2はその正面図である。クラッチディスク組立体1は、車輌のクラッチ装置に用いられる。クラッチディスク組立体1は、クラッチ機能と、ダンパ機能とを、有している。
図1においてO−Oがクラッチディスク組立体1の回転軸すなわち回転中心線である。また、以下では、回転軸Oから離れる方向を径方向と記し、回転軸に沿う方向を軸方向(回転軸方向)と記す。さらに、以下では、回転軸Oをまわりの方向を周方向又は回転方向と記す。
図1の左側にエンジン及びフライホイール(図示せず)が配置され、図1の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。図2のR1側がクラッチディスク組立体1の回転方向駆動側(正側)であり、R2側がその反対側(負側)である。
クラッチディスク組立体1は、エンジンから入力されるトルク変動を減衰してトランスミッション側に伝達する。図1に示すように、クラッチディスク組立体1は、第1ダンパ構造3と、第2ダンパ構造5と、ハブ7(被出力部の一例)とを、備えている。
<第1ダンパ構造>
第1ダンパ構造3には、エンジンからのトルクが入力される。第1ダンパ構造3は、捩り特性の高捩り角度領域HR(図5を参照)において実質的に作動する。第1ダンパ構造3は、高捩り角度領域HRにおいて、ハブ7にトルクを出力する。第1ダンパ構造3は、低捩り角度領域LRにおいて、第2ダンパ構造5にトルクを伝達する。
図1及び図2に示すように、第1ダンパ構造3は、第1入力側部材11(第1回転部材の一例)と、第1出力側部材13(第2回転部材の一例)と、第1ダンパ部15とを、有する。
−第1入力側部材−
第1入力側部材11には、エンジンからトルクが入力される。詳細には、第1入力側部材11には、トルクがフライホイール(図示せず)から入力される。図1及び図2に示すように、第1入力側部材11は、クラッチプレート17(第1入力回転部材の一例)と、リティーニングプレート19(第2入力回転部材の一例)と、クラッチディスク21とを、有している。なお、クラッチディスク21は、第1入力回転部材の一例と解釈してもよい。
クラッチプレート17及びリティーニングプレート19は、実質的に環状に形成されている。クラッチプレート17及びリティーニングプレート19は、軸方向に間隔を隔てて配置されている。ここでは、クラッチプレート17はエンジン側に配置され、リティーニングプレート19はトランスミッション側に配置されている。クラッチプレート17及びリティーニングプレート19は、固定部材例えば第1ピン部材16によって、互いに一体回転可能に連結される。
クラッチプレート17及びリティーニングプレート19それぞれには、複数(例えば4個)の第1収納枠部17a,19aが、周方向に間隔を隔てて形成されている。各第1収納枠部17a,19aには、第1高剛性スプリング部33(後述する)が配置される。各第1収納枠部17a,19aにおいて周方向に対向する壁部には、第1高剛性スプリング部33の両端部が当接している。
また、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19それぞれには、複数(例えば4個)の第2収納枠部17b,19bが、周方向に間隔を隔てて形成されている。各第2収納枠部17b,19bには、第2高剛性スプリング部35(後述する)が配置される。各第2収納枠部17b,19bにおいて周方向に対向する壁部には、第2高剛性スプリング部35の両端部が当接している。
さらに、クラッチプレート17には、複数(例えば7個)の第1保持孔17cが、形成されている。複数の第1保持孔17cは、第1ヒステリシストルク発生機構37(後述する)を保持するために用いられる。各第1保持孔17cには、第1ヒステリシストルク発生機構37の第1突出部39cが、嵌合される。
リティーニングプレート19は、複数(例えば10個)の第2保持孔19cを、有している。複数の第2保持孔19cは、第2ダンパ構造5を位置決めするために用いられる。各第2保持孔19cには、第2ダンパ構造5を保持するための第2位置決め部材(例えばリング部材20)の第2突出部20bが、嵌合される。
クラッチディスク21は、図示しないフライホイールに押し付けられる部分である。クラッチディスク21は、クラッチプレート17に固定される。クラッチディスク21は、クラッチプレート17に固定されるクッショニングプレート21aと、クッショニングプレート21aの両面に固定された摩擦フェーシング21bとから、構成されている。クラッチディスク21は、周知の構成と同様であるので、クラッチディスク21についての詳細な説明は省略する。
−第1出力側部材−
第1出力側部材13は、第1入力側部材11と相対回転可能に構成される。詳細には、第1出力側部材13は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19と相対回転可能に構成される。第1出力側部材13は、低捩り角度領域LRにおいて、ハブ7と相対回転可能に構成される。第1出力側部材13は、高捩り角度領域HRにおいて、ハブ7と一体回転可能に構成される。
具体的には、図1及び図2に示すように、第1出力側部材13は、ハブ7の外周部に配置される。第1出力側部材13は、周方向に実質的に円環状に形成され、ハブ7の径方向外側に配置される。第1出力側部材13は、ハブ7とは別体で形成されている。
第1出力側部材13は、所定の捩り角度範囲例えば低捩り角度領域LR(図5を参照)において、ハブ7と相対回転可能である。また、第1出力側部材13は、所定の捩り角度の範囲外例えば高捩り角度領域HRにおいて、ハブ7と一体回転可能である。
ここでは、捩り角度Aは、例えば、ハブ7に対する第1出力側部材13の捩り角度(相対回転角度)によって定義されている。なお、後述するように、第2入力側部材51(第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59)は、第1出力側部材13と一体回転可能に構成されているので、捩り角度Aは、例えば、ハブ7に対する第2入力側部材51(第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59)の捩り角度(相対回転角度)によって、定義されているとも言える。
具体的には、図1に示すように、第1出力側部材13は、軸方向において、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の間に配置される。図1及び図2に示すように、第1出力側部材13は、第1孔部23と、複数(例えば4個)の第3収納枠部25と、複数(例えば4個)の第4収納枠部27と、複数(例えば4個)の第1係合凹部29と、複数(例えば4個)のストッパ用凹部31とを、有する。
第1孔部23は、第1出力側部材13の中心部に形成されている。第1孔部23には、ハブ7を挿入可能である。第1孔部23には、複数の内歯23aが形成されている。複数の内歯23aには、ハブ7の大径部83に形成された複数の外歯83aが、係合する。詳細には、周方向に互いに隣接する内歯23aの間には、ハブ7の各外歯83aが配置される。また、内歯23aと、内歯23aに隣接する外歯83aとの周方向間には、隙間が形成されている。この隙間によって、第1出力側部材13とハブ7とは、低捩り角度領域LRにおいて相対回転可能になっている。
複数の第3収納枠部25は、周方向に間隔を隔てて、第1出力側部材13に形成されている。各第3収納枠部25は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第1収納枠部17a,19aに対して、軸方向に対向して配置されている。各第3収納枠部25には、各第1高剛性スプリング部33が配置される。各第3収納枠部25において周方向に対向する壁部には、各第1高剛性スプリング部33の両端部が当接している。
複数の第4収納枠部27は、周方向に間隔を隔てて、第1出力側部材13に形成されている。各第4収納枠部27は、周方向に互いに隣接する第3収納枠部25の間に配置されている。各第4収納枠部27は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第2収納枠部17b,19bに対して、軸方向に対向して配置されている。各第4収納枠部27には、各第2高剛性スプリング部35が配置される。各第4収納枠部27において周方向に対向する壁部は、各第2高剛性スプリング部35の両端部と間隔を隔てて配置されている。
複数の第1係合凹部29それぞれには、第1ホルダプレート57の爪部57b(後述する)が係合する。各第1係合凹部29は、各第3収納枠部25の内周側の縁部に、形成されている。各第1係合凹部29は、各第3収納枠部25の内周側の縁部において、回転軸Oに向けて凹状に形成されている。
ストッパ用凹部31は、第1出力側部材13の外周部に形成されている。ストッパ用凹部31には、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19を固定する第1ピン部材16が、当接可能である。例えば、ストッパ用凹部31及び第1ピン部材16の当接によって、第1出力側部材13に対するクラッチプレート17及びリティーニングプレート19の回転が、規制される。すなわち、ストッパ用凹部31及び第1ピン部材16は、第1入力側部材11及び第1出力側部材13の相対回転を停止するためのストッパ機構として、機能する。
−第1ダンパ部−
第1ダンパ部15は、第1入力側部材11と第1出力側部材13とを相対回転可能に連結する。詳細には、第1ダンパ部15は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19と、第1出力側部材13とを相対回転可能に連結する。
図1及び図2に示すように、第1ダンパ部15は、複数(例えば4個)の第1高剛性スプリング部33と、複数(例えば4個)の第2高剛性スプリング部35と、第1ヒステリシストルク発生機構37とを、有する。複数の第1高剛性スプリング部33の剛性及び複数の第2高剛性スプリング部35の剛性を合成した全体剛性は、複数の低剛性スプリング部71の剛性より高い。
(第1高剛性スプリング部)
複数の第1高剛性スプリング部33は、第1入力側部材11及び第1出力側部材13を回転方向に弾性的に連結する。詳細には、複数の第1高剛性スプリング部33は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19と、第1出力側部材13とを回転方向に弾性的に連結する。複数の第1高剛性スプリング部33の剛性は、複数の低剛性スプリング部71の剛性より高い。
図1及び図2に示すように、各第1高剛性スプリング部33は、高剛性用の第1スプリング33aと、高剛性用の第2スプリング33bとを、有している。高剛性用の第2スプリング33bは、高剛性用の第1スプリング33aの内周部に配置されている。ここでは、高剛性用の第2スプリング33bは、高剛性用の第1スプリング33aと実質的に同じ長さである。
高剛性用の第1スプリング33a及び高剛性用の第2スプリング33bは、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第1収納枠部17a,19aと、第1出力側部材13の第3収納枠部25とに、配置されている。
高剛性用の第1スプリング33aの両端部及び高剛性用の第2スプリング33bの両端部は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第1収納枠部17a,19aにおいて周方向に対向する壁部に、当接している。また、高剛性用の第1スプリング33aの両端部及び高剛性用の第2スプリング33bの両端部は、第1出力側部材13の各第3収納枠部25において周方向に対向する壁部に、当接している。
ここで、第1出力側部材13に対する、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の捩り角度Aが所定の第1捩り角度A1以上になると(図5を参照)、高剛性用の第1及び第2スプリング33a,33bが作動する。
(第2高剛性スプリング部)
複数の第2高剛性スプリング部35は、第1入力側部材11及び第1出力側部材13を回転方向に弾性的に連結する。詳細には、複数の第2高剛性スプリング部35は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19と、第1出力側部材13とを、回転方向に弾性的に連結する。
図1及び図2に示すように、各第2高剛性スプリング部35は、高剛性用の第3スプリング35aを有している。高剛性用の第3スプリング35aは、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第2収納枠部17b,19bと、第1出力側部材13の第4収納枠部27とに、配置されている。
図2に示すように、高剛性用の第3スプリング35aの両端部は、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の各第2収納枠部17b,19bにおいて周方向に対向する壁部に、当接している。また、高剛性用の第3スプリング35aの両端部は、第1出力側部材13の各第4収納枠部27において周方向に対向する壁部と間隔を隔てて、配置されている。
ここで、第1出力側部材13に対する、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の捩り角度Aが、所定の第2捩り角度A2に到達する、高剛性用の第3スプリング35aの両端部は、第1出力側部材13の各第4収納枠部27の壁部に当接する。これにより、捩り角度Aが所定の第2捩り角度A2以上になると(図5を参照)、高剛性用の第1から第3スプリング33a,33b,35aが作動する。
(第1ヒステリシストルク発生機構)
第1ヒステリシストルク発生機構37は、高捩り角度領域HRにおいてトルク変動を減衰する。例えば、第1ヒステリシストルク発生機構37は、高捩り角度領域HRでのみ第1ヒステリシストルクH1を発生する(図5を参照)。
図1に示すように、第1ヒステリシストルク発生機構37は、軸方向において、第1入力側部材11及び第1出力側部材13の間に配置される。
図3に示すように、第1ヒステリシストルク発生機構37は、第1入力側部材11及び第1出力側部材13の少なくともいずれか一方との摺動によって第1ヒステリシストルクを発生する第1摺動部材39(第1摺動部の一例)を、有する。
詳細には、第1ヒステリシストルク発生機構37は、第1摺動部材39と、第1付勢部材41とを、有する。
第1摺動部材39は、第1出力側部材13と摺動可能に構成される。第1摺動部材39は、第1入力側部材11と一体回転可能に構成される。
例えば、第1摺動部材39は、軸方向において、第1入力側部材11のクラッチプレート17と第1出力側部材13との間に配置される。詳細には、第1摺動部材39は、軸方向において、第1付勢部材41と第1出力側部材13との間に配置される。第1摺動部材39は、クラッチプレート17と一体回転可能なように、クラッチプレート17に装着される。
第1摺動部材39は、第1環状部39aと、摺動部39bと、複数(例えば7個)の第1突出部39cとを、有する。第1環状部39aは、実質的に環状に形成されている。第1環状部39aは、軸方向において、第1付勢部材41及び第1出力側部材13の間に配置される。
複数の第1突出部39cは、第1環状部39aに設けられている。各第1突出部39cは、第1環状部39aからクラッチプレート17に向けて、第1環状部39aから突出している。各第1突出部39cは、第1付勢部材41に設けられる各貫通孔41aを挿通され、クラッチプレート17の各第1保持孔17cに嵌合される。
摺動部39bは、実質的に環状に形成されている。摺動部39bは、第1環状部39aに固定されている。詳細には、摺動部39bは、第1環状部39a及び第1出力側部材13の軸方向間に配置され、第1環状部39aが第1出力側部材13に対向する面に、固定されている。摺動部39bは、第1出力側部材13に接触し、第1出力側部材13と摺動可能である。
第1付勢部材41は、第1摺動部材39を第1出力側部材13に向けて付勢可能に構成される。第1付勢部材41は、軸方向において、クラッチプレート17及び第1摺動部材39の間に配置される。第1付勢部材41には、複数(例えば7個)の貫通孔41aが設けられている。各貫通孔41aには、第1摺動部材39の各第1突出部39cが挿通される。
第1付勢部材41は、例えばコーンスプリングである。第1付勢部材41の外周部は第1摺動部材39に接触し、第1付勢部材41の内周部はクラッチプレート17に接触している。この状態で、第1付勢部材41は、第1摺動部材39を第1出力側部材13に向けて付勢する。これにより、第1摺動部材39は、第1出力側部材13に押し付けられる。そして、第1入力側部材11が第1出力側部材13に対して相対回転すると、第1摺動部材39(摺動部39b)が第1出力側部材13と摺動し、第1ヒステリシストルクH1が発生する(図5を参照)。
上述した構成を有する第1ダンパ部15は、捩り特性の高捩り角度領域HR(図5を参照)の範囲で、実質的に作動する。詳細には、複数の第1高剛性スプリング部33は、高捩り角度領域HRにおける第1捩り角度A1以上且つ第2捩り角度A2未満において、実質的に作動する。複数の第2高剛性スプリング部35は、高捩り角度領域HRにおける第2捩り角度A2以上且つ第3捩り角度A3未満において、実質的に作動する。第1ヒステリシストルク発生機構37は、高捩り角度領域HRにおける第1捩り角度A1以上且つ第3捩り角度A3未満において、実質的に作動する。
<第2ダンパ構造>
第2ダンパ構造5は、第1ダンパ構造3からトルクが伝達される。第2ダンパ構造5は、第1ダンパ構造3より低剛性に構成される。第2ダンパ構造5は、捩り特性の低捩り角度領域LRにおいて実質的に作動する(図5を参照)。例えば、第2ダンパ構造5は、第1ダンパ構造3に係合し、第1ダンパ構造3のプリダンパとして機能する。第1ダンパ構造3が実質的に作動を開始すると、第2ダンパ構造5は実質的に作動を停止する。
第2ダンパ構造5は、第1ダンパ構造3の内部に1ユニットとして配置される。すなわち、ユニット化された第2ダンパ構造5が、第1ダンパ構造3の内部に配置される。図3に示すように、第2ダンパ構造5は、軸方向において、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19の間に配置される。詳細には、第2ダンパ構造5は、軸方向において、クラッチプレート17及びリティーニングプレート19のいずれか一方と、第1出力側部材13との間に、配置される。
ここでは、第2ダンパ構造5は、軸方向において、リティーニングプレート19と第1出力側部材13との間に、配置される。また、第2ダンパ構造5は、第1及び第2高剛性スプリング部33,35より径方向内側、且つリティーニングプレート19と第1出力側部材13との軸方向間に配置される。
また、第2ダンパ構造5は、ハブ7の外周部に配置される。例えば、第2ダンパ構造5は、ハブ7の外周部に配置された状態において、第1位置決め部材例えばスナップリング18によって、ハブ7に対して位置決めされる。
さらに、第2ダンパ構造5は、第2位置決め部材例えばリング部材20によって、第2入力側部材51例えば第2ホルダプレート59(後述する)に対して、位置決めされる。リング部材20は、第2環状部20aと、複数の第2突出部20bとを、有している。なお、リング部材20は、第1ダンパ構造3に含まれる部材と解釈してもよい。
第2環状部20aは、実質的に環状に形成されている。第2環状部20aは、軸方向において、第2ダンパ構造5及びリティーニングプレート19の間に配置される。詳細には、第2環状部20aは、軸方向において、第2ホルダプレート59及びリティーニングプレート19の間に配置される。
複数の第2突出部20bは、第2環状部20aに設けられている。各第2突出部20bは、第2環状部20aからリティーニングプレート19に向けて、第2環状部20aから突出している。各第2突出部20bは、リティーニングプレート19の各第2保持孔19cに嵌合される。これにより、リング部材20は、リティーニングプレート19と一体回転する。
図3及び図4に示すように、第2ダンパ構造5は、第2入力側部材51(第3回転部材の一例)と、第2出力側部材53(第4回転部材の一例)と、第2ダンパ部55とを、有する。第2入力側部材51、第2出力側部材53、及び第2ダンパ部55は、1ユニットとして組み立てられ、リティーニングプレート19と第1出力側部材13との軸方向間に装着される。
−第2入力側部材−
第2入力側部材51には、第1ダンパ構造3からトルクが伝達される。詳細には、低捩り角度領域LRにおいて、第1ダンパ構造3から第2入力側部材51へとトルクが伝達される。第2入力側部材51は、第1ダンパ構造3の第1出力側部材13と一体回転可能に構成される。第2入力側部材51は、第2出力側部材53と相対回転可能に構成される。
図3及び図4に示すように、第2入力側部材51は、第1ホルダプレート57(対向部材の一例)と、第2ホルダプレート59(対向部材の一例)とを、有する。第1ホルダプレート57には、第1ダンパ構造3からトルクが入力される。例えば、第1ホルダプレート57は、第1出力側部材13に係合可能に構成されている。
第1ホルダプレート57は、実質的に環状に形成されている。第1ホルダプレート57は、軸方向において、第1出力側部材13及びリティーニングプレート19の間に配置される。詳細には、第1ホルダプレート57は、軸方向において、第1出力側部材13及び第2出力側部材53の間に配置される。第1ホルダプレート57は、径方向において、ハブ7と間隔を隔てて配置される。
第1ホルダプレート57は、複数の爪部57bを、有する。複数(例えば4個)の爪部57bそれぞれは、第1出力側部材13の第1係合凹部29に、係合可能に構成されている。各爪部57bは、第1ホルダプレート57の外周部から第1出力側部材13に向けて軸方向に延びている。各爪部57bが各第1係合凹部29に係合することによって、第1ホルダプレート57は、第1出力側部材13と一体回転可能になる。
第2ホルダプレート59は、軸方向において第1ホルダプレート57と対向して配置され、第1ホルダプレート57と一体回転可能に構成される。第2ホルダプレート59は、実質的に環状に形成されている。第2ホルダプレート59は、軸方向において、第1出力側部材13及びリティーニングプレート19の間に配置される。詳細には、第2ホルダプレート59は、軸方向において、第2出力側部材53及びリティーニングプレート19の間に配置される。
第2ホルダプレート59は、径方向において、ハブ7と間隔を隔てて配置される。第2ホルダプレート59は、軸方向において、第1ホルダプレート57と対向して配置される。第2ホルダプレート59は、第1ホルダプレート57と一体回転可能なように、固定手段例えば第2ピン部材22によって、連結される。
第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59それぞれには、複数(例えば4個)の第5収納枠部57a,59aが、周方向に間隔を隔てて形成されている。各第5収納枠部57a,59aには、低剛性スプリング部71が配置される。各第5収納枠部57a,59aにおいて周方向に対向する壁部には、低剛性スプリング部71の両端部が当接している。
−第2出力側部材−
第2出力側部材53は、第2入力側部材51と相対回転可能に構成される。詳細には、第2出力側部材53は、軸方向において、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59の間に配置される。第2出力側部材53は、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59と相対回転可能に構成される。また、第2出力側部材53は、ハブ7と一体回転可能に構成される。第2出力側部材53は、スナップリング18によって、ハブ7に対して軸方向に位置決めされる(図3を参照)。
図3及び図4に示すように、第2出力側部材53は、第2孔部61と、複数(例えば4個)の第6収納枠部63と、複数(例えば4個)の第1長孔65と、複数(例えば4個)の第2長孔67とを、有する。
第2孔部61は、第2出力側部材53の中心部に形成されている。第2孔部61には、ハブ7が挿入される。第2孔部61には、複数の内歯61aが形成されている。複数の内歯61aは、ハブ7の第2小径部87に形成された複数の外歯87aが、係合する。これにより、第2出力側部材53は、ハブ7と一体回転可能になる。
複数の第6収納枠部63は、第2出力側部材53に形成されている。詳細には、複数の第6収納枠部63は、周方向に間隔を隔てて形成されている。各第6収納枠部63は、軸方向において、各第5収納枠部57a,59aと対向して配置される。各第6収納枠部63には、低剛性スプリング部71が配置される。各第6収納枠部63において周方向に対向する壁部には、各低剛性スプリング部71の両端部が、当接している。
複数の第1長孔65は、第2出力側部材53の内周側に形成される。各第1長孔65は、周方向に間隔を隔てて、出力側部材53に設けられている。各第1長孔65は、周方向に延びる孔部である。各第1長孔65には各第2ピン部材22が挿通され、各第2ピン部材22は各第1長孔65の内部において周方向に移動可能である。
図4に示すように、複数の第2長孔67は、第2出力側部材53の外周側に形成される。各第2長孔67は、周方向に間隔を隔てて、第2出力側部材53に設けられている。各第2長孔67は、周方向に延びる孔部である。各第2長孔67には各第3ピン部材24が挿通され、各第3ピン部材24は各第2長孔67の内部において周方向に移動可能である。
−第2ダンパ部−
第2ダンパ部55は、低捩り角度領域LRにおいてトルク変動を減衰する。第2ダンパ部55は、第2入力側部材51及び第2出力側部材53を相対回転可能に連結する。詳細には、第2ダンパ部55は、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59と、第2出力側部材53とを相対回転可能に連結する。
図3及び図4に示すように、第2ダンパ部55は、複数の低剛性スプリング部71と、第2ヒステリシストルク発生機構79と、第3ヒステリシストルク発生機構81(請求項に記載の第2ヒステリシストルク発生機構の一例)とを、有する。
(低剛性スプリング部)
複数の低剛性スプリング部71は、第2入力側部材51及び第2出力側部材53を弾性的に連結する。また、複数の低剛性スプリング部71は、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の少なくともいずれか一方と、摺動可能である。複数の低剛性スプリング部71の剛性は、複数の第1高剛性スプリング部33の剛性及び複数の第2高剛性スプリング部35の剛性を合成した全体剛性より低い。
具体的には、図3及び図4に示すように、各低剛性スプリング部71は、低剛性用のスプリング71aを有する。各低剛性用のスプリング71aは、第1及び第2ホルダプレート57,59の第5収納枠部57a,59aと、第2出力側部材53の各第6収納枠部63とに、配置される。
各低剛性用のスプリング71aの両端部は、第1及び第2ホルダプレート57,59の第5収納枠部57a,59aの壁部と、第2出力側部材53の各第6収納枠部63の壁部とに、当接している。この状態において、各低剛性用のスプリング71aは、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59と、第2出力側部材53とを、弾性的に連結する。また、各低剛性用のスプリング71aの外周部は、各第5収納枠部57a,59a及び各第6収納枠部63と摺動可能である。
(第2ヒステリシストルク発生機構)
第2ヒステリシストルク発生機構79は、低捩り角度領域LRでのみ第2ヒステリシストルクH2を発生する(図5を参照)。第2ヒステリシストルク発生機構79は、複数の低剛性スプリング部71と、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の少なくともいずれか一方との摺動によって、第2ヒステリシストルクH2を発生する。
ここでは、図3に示すように、第2ヒステリシストルク発生機構79は、複数の低剛性スプリング部71と、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の摺動によって、第2ヒステリシストルクH2を発生する。
具体的には、第2ヒステリシストルク発生機構79は、各低剛性スプリング部71と、第1及び第2ホルダプレート57,59及び第2出力側部材53との摺動によって、第2ヒステリシストルクH2を発生する。より具体的には、第2ヒステリシストルク発生機構79は、各低剛性スプリング部71の作動時に、各低剛性スプリング部71と、各第5収納枠部57a,59a及び各第6収納枠部63との摺動によって、第2ヒステリシストルクH2を発生する。
このことから、第2ヒステリシストルク発生機構79は、複数の低剛性スプリング部71と、第2入力側部材51と、第2出力側部材53とから、構成されると解釈してもよい。
(第3ヒステリシストルク発生機構)
第3ヒステリシストルク発生機構81は、低捩り角度領域LRでのみ第3ヒステリシストルクH3を発生する。第3ヒステリシストルク発生機構81は、第2摺動部材73及び第3摺動部材75と、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の少なくともいずれか一方との摺動によって、第3ヒステリシストルクH3を発生する。
ここでは、図3に示すように、第3ヒステリシストルク発生機構81は、第2摺動部材73及び第3摺動部材75と、第2出力側部材53との摺動によって、第3ヒステリシストルクH3を発生する。
第3ヒステリシストルク発生機構81は、軸方向において、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の間に配置される。第3ヒステリシストルク発生機構81は、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の少なくともいずれか一方との摺動によって第3ヒステリシストルクH3を発生する第2及び第3摺動部材73,75(第2摺動部の一例)を、有する。詳細には、第3ヒステリシストルク発生機構81は、第2及び第3摺動部材73,75と、第2付勢部材77とを、有する。
−第2摺動部材及び第3摺動部材−
第2及び第3摺動部材73,75は、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の少なくともいずれか一方と摺動可能に構成される。ここでは、第2及び第3摺動部材73,75は、第2出力側部材53と摺動可能に構成される。
図3及び図4に示すように、第2及び第3摺動部材73,75は、軸方向において、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の間に配置される。第2及び第3摺動部材73,75は、複数の低剛性スプリング部71の径方向外側に配置される。
具体的には、第2摺動部材73は、実質的に環状に形成されている。固定部材例えば第2ピン部材22は、第2摺動部材73の内周側を通過する。第2摺動部材73は、軸方向において、第1ホルダプレート57及び第2出力側部材53の間に配置される。詳細には、第2摺動部材73は、径方向においてハブ7と間隔を隔てて配置され、第1ホルダプレート57と第2出力側部材53との軸方向間に配置される。より詳細には、第2摺動部材73は、径方向においてハブ7と間隔を隔てて配置され、第2付勢部材77及び第2出力側部材53の軸方向間に配置される。第2摺動部材73は、第2出力側部材53に接触する。
第3摺動部材75は、実質的に環状に形成されている。固定部材例えば第2ピン部材22は、第3摺動部材75の内周側を通過する。第3摺動部材75は、軸方向において、第2出力側部材53及び第2ホルダプレート59の間に配置される。詳細には、第3摺動部材75は、径方向においてハブ7と間隔を隔てて配置され、第2出力側部材53と第2ホルダプレート59との軸方向間に配置される。第3摺動部材75は、第2出力側部材53に接触する。
第2摺動部材73及び第3摺動部材75は、第2入力側部材51、例えば第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59と、一体回転可能に構成されている。ここでは、第2摺動部材73及び第3摺動部材75は、固定手段例えば第3ピン部材24によって、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59に固定されている。第2摺動部材73及び第3摺動部材75には、第3ピン部材24を挿通するための複数のピン用の孔部73a,75aが、設けられている。
−第2付勢部材−
第2付勢部材77は、第2摺動部材73を第2出力側部材53に向けて付勢可能に構成される。また、第2付勢部材77は、第2出力側部材53を第3摺動部材75に向けて付勢可能に構成される。第3摺動部材75の軸方向移動は、第2ホルダプレート59によって規制されている。
図3及び図4に示すように、第2付勢部材77は、軸方向において、第2入力側部材51及び第2出力側部材53の間に配置される。第2付勢部材77は、複数の低剛性スプリング部71の径方向外側に配置される。第2付勢部材77は、実質的に円環状に形成されている。固定手段例えば第2ピン部材22は、第2付勢部材77の内周側を通過する。
第2付勢部材77は、例えばコーンスプリングである。第2付勢部材77の外周部は第2摺動部材73に接触し、第2付勢部材77の内周部は、第2入力側部材51例えば第1ホルダプレート57に、接触している。この状態で、第2付勢部材77は、第2摺動部材73を第2出力側部材53に向けて付勢する。すると、第2付勢部材77によって、第2摺動部材73が第2出力側部材53に押し付けられ、第2出力側部材53が第3摺動部材75に押し付けられる。これにより、第2摺動部材73及び第3摺動部材75が、第2出力側部材53の両面に各別に接触する。
上述したように、第2摺動部材73及び第3摺動部材75は、第2入力側部材51(第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59)と一体回転可能に構成されている。また、第2摺動部材73及び第3摺動部材75は、第2出力側部材53に接触している。この状態において、第2入力側部材51が第2出力側部材53に対して相対回転すると、第2摺動部材73及び第3摺動部材75が、第2出力側部材53と摺動する。これにより、第3ヒステリシストルクH3が発生する。
このことから、第3ヒステリシストルク発生機構81は、第2摺動部材73及び第3摺動部材75と、第2出力側部材53とから、構成されると解釈してもよい。
<ハブ>
ハブ7は、トランスミッションに連結可能に構成される。ハブ7には、高捩り角度領域HRにおいて、第1ダンパ構造3からトルクが出力される。ハブ7には、低捩り角度領域LRにおいて、第2ダンパ構造5からトルクが出力される。
図1から図4に示すように、ハブ7は、実質的に筒状に形成されている。図3及び図4に示すように、ハブ7の外周面には、軸方向中央部に形成された大径部83と、軸方向の両端部に形成された第1小径部85及び第2小径部87とを、有している。
第1小径部85は、大径部83を基準として、軸方向において、クラッチプレート17側に設けられる。第1小径部85の外側には、第1ヒステリシストルク発生機構37が配置される。第2小径部87は、大径部83を基準として、軸方向において、リティーニングプレート19側に設けられる。第2小径部87の外周部には、第2ダンパ構造5が配置される。
大径部83の外周面には、複数の外歯83aが形成されている。外歯83aには、第1出力側部材13の内歯23aが係合する。各外歯83aと、各外歯83aに隣接する内歯23aとの間には、隙間が設けられている。
所定の捩り角度例えば第1捩り角度A1未満において(図5を参照)、各内歯23aは、隣接する外歯83aの間において周方向に移動可能である。この状態では、第1出力側部材13は、ハブ7に対して相対回転可能である。この状態の捩り角度領域は、低捩り角度領域LRに対応する。
所定の捩り角度例えば第1捩り角度A1以上において(図5を参照)、各内歯23aは、隣接する外歯83aのいずれか一方に、当接する。この状態では、第1出力側部材13は、ハブ7と一体回転可能である。この状態の捩り角度領域は、高捩り角度領域HRに対応する。
第2小径部87の外周面には、複数の外歯87aと、複数の位置決め凹部87bとが、形成されている。外歯87aには、第2出力側部材53の内歯61aが係合する。各位置決め凹部87bには、スナップリング18の各内歯18a(図3を参照)が係合する。この状態において、スナップリング18は、第2出力側部材53の内周側側面に当接し、第2出力側部材53をハブ7に位置決めする。
[第2ダンパ構造の組み立て、及び第1ダンパ構造に対する第2ダンパ構造の取り付け]
第2ダンパ構造5は、1ユニットとして構成される。ここでは、図4を参照して、第2ダンパ構造の組み立てについて説明する。
まず、第2付勢部材77及び第2摺動部材73が、第1ホルダプレート57及び第2出力側部材53の軸方向間に、配置される。次に、複数の低剛性スプリング部71が、第1ホルダプレート57と第2出力側部材53に配置される。
続いて、第3摺動部材75が、第2出力側部材53及び第2ホルダプレート59の軸方向間に、配置される。この状態において、第2ピン部材22及び第3ピン部材24によって、第1ホルダプレート57及び第2ホルダプレート59が連結される。このようにして、第2ダンパ構造5は、ユニット化される。
ユニット化された第2ダンパ構造5は、次のようにして、第1ダンパ構造3に取り付けられる。第1ダンパ構造3においてリティーニングプレート19を除いた部分が組み立てられた状態で、第2ダンパ構造5が、第1出力側部材13及びハブ7に取り付けられる。
例えば、図3に示すように、第1ホルダプレート57の各爪部57bが、第1出力側部材13の各第1係合凹部29に係合される。第2出力側部材53の内歯61aは、ハブ7における第2小径部87の外歯87aに係合される。この状態において、スナップリング18が、ハブ7の位置決め凹部87bに嵌合される。このようにして、第2ダンパ構造5は、第1ダンパ構造3に取り付けられる。
その後、リング部材20がリティーニングプレート19に装着され、この状態のリティーニングプレート19が、第1ピン部材16(図1を参照)によって、クラッチプレート17に固定される。これにより、クラッチディスク組立体1が組み立てられる。
[クラッチディスク組立体の動作]
上記の構成を有するクラッチディスク組立体1の動作を、図5に示す捩り特性を参照しながら、説明する。まず、クラッチディスク組立体1に対してトルクの入力が開始されると、第1ダンパ構造3は、上記の隙間によって、ハブ7に対して相対回転する。この状態において、第1ダンパ構造3に伝達されたトルクは、第2ダンパ構造5に伝達される。すると、第2ダンパ構造5が作動する。
ここで、第1ダンパ構造3は第2ダンパ構造より高剛性であり、且つ第1ダンパ構造3における第1出力側部材13の内歯23aと、ハブ7の外歯83aとの間には、上記の隙間が形成されているので、第1ダンパ構造3は実質的に未作動である。
一方で、第2ダンパ構造は第1ダンパ構造3より低剛性であるので、第2ダンパ構造5は作動する。すなわち、第2ダンパ構造5における複数の低剛性スプリング部71が、作動するので、複数の低剛性スプリング部71によって、1段目の捩り剛性K1が形成される。この1段目の捩り剛性K1が形成される範囲(0<捩り角度A<第1捩り角度A1)が、低捩り角度領域LRに対応している。
低捩り角度領域LRでは、第2ヒステリシストルク発生機構79及び第3ヒステリシストルク発生機構79,81において、第2及び第3ヒステリシストルクH2,H3が発生する。すなわち、第2ダンパ構造5に入力されたトルク変動は、第2ヒステリシストルク発生機構79及び第3ヒステリシストルク発生機構81によって減衰される。このように、低捩り角度領域LRでは、第2及び第3ヒステリシストルク発生機構81のみが作動する。
次に、クラッチディスク組立体1に対するトルクの入力が大きくなり、捩り角度Aが第1捩り角度A1に到達すると、第1ダンパ構造3における第1出力側部材13の内歯23aが、ハブ7の外歯に当接する(上記の隙間がゼロになる)。そして、捩り角度Aが第1捩り角度A1以上且つ第3捩り角度A3未満の範囲において、第1ダンパ構造3の第1入力側部材11及び第1出力側部材13が相対回転し、第1ダンパ構造3が作動を開始する。
例えば、捩り角度Aが第1捩り角度A1以上且つ第2捩り角度A2未満の範囲において、第1ダンパ構造3における複数の第1高剛性スプリング部33が作動する。これにより、2段目の捩り剛性K2が形成される。そして、捩り角度Aが第2捩り角度A2以上且つ第3捩り角度A3未満の範囲において、第1ダンパ構造3における複数の第1及び第2高剛性スプリング部33,35が、作動する。これにより、3段目の捩り剛性K3が形成される。
ここで、2段目の捩り剛性K2が形成される範囲(第1捩り角度A1≦捩り角度A<第2捩り角度A2)、及び3段目の捩り剛性K3が形成される範囲(第2捩り角度A2≦捩り角度A<第3捩り角度A3)が、高捩り角度領域HRに対応している。
高捩り角度領域HRでは、第1ヒステリシストルク発生機構37において、第1ヒステリシストルクH1が発生する。すなわち、第1ダンパ構造3に入力されたトルク変動は、第1ヒステリシストルク発生機構37によって減衰される。このように、高捩り角度領域HRでは、第1ヒステリシストルク発生機構37のみが作動する。
なお、高捩り角度領域HRでは、第1ダンパ構造3の第1出力側部材13は、ハブ7と一体回転している。また、第2ダンパ構造5の第2入力側部材51は、第1ダンパ構造3の第1出力側部材13と一体回転する。さらに、第2ダンパ構造5の第2出力側部材53は、ハブ7と一体回転する。すなわち、第2ダンパ構造5では、第2入力側部材51及び第2出力側部材53がハブ7と一体回転しているので、この状態では、第2ダンパ構造5は作動を停止している。
最後に、クラッチディスク組立体1に対するトルクの入力が大きくなり、捩り角度Aが第3捩り角度A3に到達すると、第1ピン部材16がストッパ用凹部31の壁部に当接する。これにより、第1入力側部材11は第1出力側部材13に対して相対回転不能になり、第1ダンパ構造3は作動を停止する。
[まとめ]
本クラッチディスク組立体1では、第2ダンパ構造5が第1ダンパ構造3の内部に配置されるので、クラッチディスク組立体1を軸方向に小型化でき、クラッチディスク組立体1の部品点数を低減できる。
また、本クラッチディスク組立体1では、第2ダンパ構造5が第1ダンパ構造3の内部に1ユニットとして配置されるので、第2ダンパ構造5を第1ダンパ構造3に容易に組み付けることができる。
さらに、本クラッチディスク組立体1では、高捩り角度領域HRでは第1ヒステリシストルク発生機構37のみが作動し、低捩り角度領域LRでは第2及び第3ヒステリシストルク発生機構79,81のみが作動する。このため、第1ヒステリシストルク発生機構37が低捩り角度領域LR及び高捩り角度領域HRの両方において発生する場合と比較して、第2ダンパ構造5の耐久性を向上することができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、第1及び第2高剛性スプリング部33,35が、第1入力側部材11及び第1出力側部材13と摺動することによるヒステリシストルクについては、説明しなかったが、この摺動によってヒステリシストルクが発生すると解釈してもよい。
(b)前記実施形態では、第1ダンパ構造3が、2つの高剛性スプリング部(第1及び第2高剛性スプリング部33,35)を有する場合の例を示したが、第1ダンパ構造3は、1つの高剛性スプリング部(第1高剛性スプリング部33又は第2高剛性スプリング部35)から構成してもよい。
(c)前記実施形態では、第1高剛性スプリング部33が、2つのスプリング(高剛性用の第1スプリング33a及び高剛性用の第2スプリング33b)を有する場合の例を示したが、第1高剛性スプリング部33は、1つのスプリング(高剛性用の第1スプリング33a又は高剛性用の第2スプリング33b)から構成してもよい。
(d)前記実施形態では、第2及び第3摺動部材73,75が、第2出力側部材53と摺動する場合の例を示したが、第2及び第3摺動部材73,75が、第2入力側部材51と摺動するように構成してもよい。この場合、第2及び第3摺動部材73,75は、第2出力側部材53と一体回転可能に構成され、第2入力側部材51と摺動する。
1 クラッチディスク組立体
3 第1ダンパ構造
5 第2ダンパ構造
7 ハブ
11 第1入力側部材
13 第1出力側部材
15 第1ダンパ部
17 クラッチプレート
19 リティーニングプレート
21 クラッチディスク
51 第2入力側部材
53 第2出力側部材
55 第2ダンパ部
71 低剛性スプリング部
73 第2摺動部材
75 第3摺動部材
79 第2ヒステリシストルク発生機構
81 第3ヒステリシストルク発生機構
H2 第2ヒステリシストルク
H3 第3ヒステリシストルク
HR 高捩り角度領域
LR 低捩り角度領域

Claims (12)

  1. エンジンから入力されるトルク変動を減衰してトランスミッション側に伝達するためのダンパディスク組立体であって、
    前記エンジンからトルクが入力され、高捩り角度領域において実質的に作動する第1ダンパ構造と、
    前記第1ダンパ構造からトルクが伝達され、前記第1ダンパ構造の内部に1ユニットとして配置され、低捩り角度領域において実質的に作動する第2ダンパ構造と、
    前記トランスミッションに連結可能に構成され、前記高捩り角度領域において前記第1ダンパ構造からトルクが出力され、前記低捩り角度領域において前記第2ダンパ構造からトルクが出力される被出力部と、
    を備えるダンパディスク組立体。
  2. 前記第1ダンパ構造は、前記高捩り角度領域において前記被出力部にトルクを出力し、前記低捩り角度領域において前記第2ダンパ構造にトルクを伝達する、
    請求項1に記載のダンパディスク組立体。
  3. 前記第1ダンパ構造は、第1回転部材を有し、
    前記第1回転部材は、前記エンジンからトルクが入力される第1入力回転部材と、前記第1入力回転部材と対向して一体回転可能に構成される第2入力回転部材とを、有し、
    前記第2ダンパ構造は、回転軸方向において、前記第1入力回転部材及び前記第2入力回転部材の間に配置される、
    請求項1又は2に記載のダンパディスク組立体。
  4. 前記第1ダンパ構造は、第2回転部材と、第1ダンパ部とを、有し、
    前記第2回転部材は、前記回転軸方向において前記第1入力回転部材及び前記第2入力回転部材の間に配置され、前記第1入力回転部材及び前記第2入力回転部材と相対回転可能に構成され、
    前記第1ダンパ部は、前記第1入力回転部材及び前記第2入力回転部材と、前記第2回転部材とを相対回転可能に連結し、
    前記第2ダンパ構造は、前記回転軸方向において、前記第1入力回転部材及び前記第2入力回転部材のいずれか一方と、前記第2回転部材との間に、配置される、
    請求項3に記載のダンパディスク組立体。
  5. 前記第2回転部材は、前記高捩り角度領域において前記被出力部と一体回転可能に構成され、前記低捩り角度領域において前記被出力部と相対回転可能に構成される、
    請求項に記載のダンパディスク組立体。
  6. 前記第1ダンパ部は、前記回転軸方向において前記第1回転部材及び前記第2回転部材の間に配置される第1ヒステリシストルク発生機構を、有し、
    前記第1ヒステリシストルク発生機構は、前記第1回転部材及び前記第2回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって第1ヒステリシストルクを発生する第1摺動部を、有する、
    請求項4又は5に記載のダンパディスク組立体。
  7. 前記第1ヒステリシストルク発生機構は、前記高捩り角度領域でのみ前記第1ヒステリシストルクを発生する、
    請求項6に記載のダンパディスク組立体。
  8. 前記第2ダンパ構造は、第3回転部材と、第4回転部材と、第2ダンパ部とを、有し、
    前記第3回転部材には、前記第1ダンパ構造からトルクが伝達され、
    前記第4回転部材は、前記第3回転部材と相対回転可能に構成され、
    前記第2ダンパ部は、前記第3回転部材及び前記第4回転部材を相対回転可能に連結する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のダンパディスク組立体。
  9. 前記第2ダンパ部は、前記回転軸方向において前記第3回転部材及び前記第4回転部材の間に配置される第2ヒステリシストルク発生機構を、有し、
    前記第2ヒステリシストルク発生機構は、前記第3回転部材及び前記第4回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって第2ヒステリシストルクを発生する第2摺動部を、有する、
    請求項8に記載のダンパディスク組立体。
  10. 前記第2ヒステリシストルク発生機構は、前記低捩り角度領域でのみ前記第2ヒステリシストルクを発生する
    請求項9に記載のダンパディスク組立体。
  11. 前記第1ダンパ構造は、第1回転部材と、第2回転部材とを、有し、
    前記第1回転部材には、前記エンジンからトルクが入力され、
    前記第2回転部材は、前記第1回転部材と相対回転可能に構成され、
    前記第3回転部材は、前記第2回転部材と一体回転可能に構成され、
    前記第4回転部材は、前記被出力部と一体回転可能に構成される、
    請求項8から10のいずれか1項に記載のダンパディスク組立体。
  12. 前記第3回転部材は、互いに対向して配置され且つ連結部材によって互いに一体回転可能に構成される1対の対向部材を、有し、
    前記第4回転部材は、1対の前記対向部材の間に配置され、1対の前記対向部材と相対回転可能に構成され、
    前記第2摺動部は、前記対向部材と前記第4回転部材との間に配置され、
    前記第2摺動部は、付勢部材によって前記対向部材及び前記第4回転部材の少なくともいずれか一方に接触し、前記対向部材及び前記第4回転部材の少なくともいずれか一方との摺動によって、前記第2ヒステリシストルクを発生する、
    請求項9から11のいずれか1項に記載のダンパディスク組立体。
JP2017217417A 2017-11-10 2017-11-10 ダンパディスク組立体 Pending JP2019090428A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217417A JP2019090428A (ja) 2017-11-10 2017-11-10 ダンパディスク組立体
DE102018124196.8A DE102018124196A1 (de) 2017-11-10 2018-10-01 Dämpfungsscheibenanordnung
CN201811305840.3A CN109764087A (zh) 2017-11-10 2018-11-05 减振盘组装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217417A JP2019090428A (ja) 2017-11-10 2017-11-10 ダンパディスク組立体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019090428A JP2019090428A (ja) 2019-06-13
JP2019090428A5 true JP2019090428A5 (ja) 2019-07-18

Family

ID=66335348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017217417A Pending JP2019090428A (ja) 2017-11-10 2017-11-10 ダンパディスク組立体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2019090428A (ja)
CN (1) CN109764087A (ja)
DE (1) DE102018124196A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7449762B2 (ja) 2020-04-03 2024-03-14 株式会社エクセディ ダンパ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5705935B2 (ja) ダンパディスク組立体
JP6141783B2 (ja) ダンパディスク組立体
JP6541983B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP4495936B2 (ja) クラッチディスク組立体
WO2016129182A1 (ja) ダンパーディスク組立体
US5857914A (en) Configuration for connecting outer radial portions of disk portions of a damper disk assembly
JP6501295B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP2019090428A5 (ja)
JP2019090428A (ja) ダンパディスク組立体
JP2017187067A (ja) ダンパディスク組立体
US10041561B2 (en) Spring assembly and damper device including spring assembly
JP6654162B2 (ja) ダンパディスク組立体
JP6545972B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JPH10159938A (ja) トルクコンバータのロックアップダンパー及びダンパー機構
JP6756645B2 (ja) ダンパディスク組立体
JP2021038762A (ja) ダンパ装置
JP6976874B2 (ja) 動力伝達構造及び動力伝達装置
JP6782349B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP2018150956A (ja) 車輌用の摩擦発生構造
JP7422618B2 (ja) ダンパ装置
JP6587715B2 (ja) 動力伝達装置及びトルクコンバータのロックアップ装置
JP7148419B2 (ja) ダンパ装置
JP5060269B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP2022184493A (ja) ダンパ装置
JP4125702B2 (ja) ダンパー機構