JP2019089848A - ラパマイシン誘導体の精製 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、精製されたラパマイシン誘導体、例えば精製されたバイオリムスA9を得るための方法を提供する。バイオリムスA9の結晶形態も記載する。【解決手段】40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる2013年3月15日に出願された米国特許仮出願第61/799,857号の優先権を主張する出願である。
本発明は、40−O−ラパマイシン誘導体を、その合成中に生ずる類似の極性を有する不要な副生成物から精製するための、経済的及び効果的な手段を提供する。ラパマイシンは、シロリムス(CAS[53123−88−9])としても知られており、ストレプトマイセス・ハイグロスコピクス(Streptomyces hygroscopicus)によって合成される商業的に利用可能なマクロライド系天然産物である。好ましい誘導体である40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシン、ウミロリムス(INN/USAN)、バイオリムスA9(商標)[BA9(商標)としても知られる]は、平滑筋細胞増殖及び再狭窄を防ぐための冠状動脈ステントの被覆薬として開発された有効医薬成分である。この「リムス(limus)」ファミリーの他のメンバーとしては、エベロリムス(CAS[159351−69−6])、ゾタロリムス(CAS[221877−54−9])及びテムシロリムス(CAS[162635−04−03])が挙げられる。これらファミリーのメンバーは、インビボで免疫抑制、抗真菌、抗腫瘍、及び/又は抗炎症活性を有し、移植拒絶、感染症、自己免疫疾患、及び過度の細胞増殖によって特徴づけられる病態の処置に有用であることが知られている。
BA9の化学構造は、31員トリエンマクロライドラクトンからなり、このラクトンはコアにラパマイシン環構造を保持しており、ラパマイシンの40位の側鎖のヒドロキシル基がさらにエトキシエチル基によりアルキル化されている点でのみラパマイシンと異なっている。
BA9の化学構造を、シロリムス及び他のシロリムス誘導体と比較して、図1に示す。BA9は、構造上、ラパマイシン(シロリムスとしても知られている)と関連している。構造は、ラパマイシン31員マクロライドトリエンラクトン環からなり、40位がエトキシエチル化されている。
BA9は、シロリムスと同様に、細胞内のイムノフィリンタンパク質FKBP12に結合する。結果として生じるマクロライド/FKBP12複合体は次いで、シロリムスと同様の様式で、細胞周期の進行に重要なタンパク質であるmTORに結合すると考えられている。mTORの不活性化により、いくつかの特定のシグナル伝達経路が抑制され、G1からS期で細胞周期が停止する。
BA9及び他のラパマイシン誘導体の治療的価値を考慮すると、この有効成分のファミリーの改善された調製方法が所望される。本発明は、この必要性及び他の必要性に取り組む。
本発明は、式I:

(式中、Rは、H、R−(O)−R[ここで、RはC1〜5アルキレンであり、RはC1〜5アルキル又はC1〜5アルキレン−OHであり、下付文字dは0〜1から選択される整数である]、C1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルキル、ヒドロキシC1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルコキシ、C1〜5アルコキシC1〜5アルキル、アシル、アシルC1〜5アルキル、アミノC1〜5アルキル、C1〜5アルキルアミノC1〜5アルキル、アシルアミノC1〜5アルキル、C1〜5アルコキシカルボニルアミノC1〜5アルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択される)
の構造を有する、精製された固体化合物を得るための方法を提供する。
前記方法は、a)式Iの構造を有する粗化合物と非極性有機溶媒とを含む混合物を、前記化合物を溶解させるために十分な条件下で形成するステップと、b)式Iの構造を有する化合物の少なくとも一部を固体化するステップと、c)固体化された化合物の少なくとも一部を前記混合物中の溶媒から分離するステップであって、それにより精製された固体化合物を得るステップを含む。
別の実施形態において、本発明は、BA9の結晶化形態を提供する。
シロリムス(バイオリムスA9)及び関連誘導体の化学構造を示す図である。
本発明の方法によるラパマイシン誘導体の調製及び前記誘導体の精製のためのスキームを示す図である。
BA9ロット2Aについて観察されたX線粉末回析(XRPD)パターンを示すグラフである。
BA9ロット2Aについて観察された示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示すグラフである。
BA9ロット2Bについて観察されたXRPDパターンを示すグラフである。
BA9ロット2Bについて観察されたDSCサーモグラムを示すグラフである。
BA9ロット2Bについて観察された光学顕微鏡写真図を示す図である。
BA9ロット2Bについて観察された動的気相蒸着(DVS)動力学プロットを示すグラフである。
DVS実験後のBA9ロット2Bについて観察されたXRPDパターンと、BA9のI型の参照パターンとの重ね合わせを示すグラフである。
溶媒スラリーから得られたXRPDパターンとBA9のI型の参照パターンとの重ね合わせを示すグラフである。
貧溶媒結晶化実験から得られたXRPDパターンとBA9のI型の参照パターンとの重ね合わせを示すグラフである。
KBrペレット中の試料を使用して得られたBA9のI型の赤外線スペクトルを示すグラフである。
I.概略
本発明は、ラパマイシン誘導体、例えばバイオリムスA9(BA9)を精製するための改善された方法を提供する。本プロセスは、ラパマイシン誘導体の非極性有機溶媒からの固体化、次いで、精製された生成物の単離、及び場合に応じて極性有機溶媒と水との混合物からの析出を含む。プロセスの様々なステップを本明細書に記載する。様々な不純物の効果的な除去が、驚くほど単純で経済的なプロセスからもたらされることが発見された。これらの利点を以下に記載する。
温度を低下させることによる単純な固体化により、不要な40−O誘導体不純物及び非−40−O誘導体から40−O誘導体を非常に明瞭に分離できるという発見は、驚くべき及び予期できないことであった。経済的にも有益であるが、その理由は、不要な副生成物は、所望の生成物とは類似の極性を有することが多く、大規模なクロマトグラフィー技術を使用して分離することは難しいためである。本方法を使用して、優れた安定性を示すBA9の結晶形態を調製することができる。
II.定義
用語「精製された」は、不純物を除去する処理がなされた化合物を指す。不純物としては、溶媒、化合物を調製するために使用した試薬、出発物質、化合物を生ずる反応での副生成物が挙げられうる。いくつかの実施形態において、精製された化合物は、他の化学種を実質的に含まない。
用語「粗化合物」は、所望の化合物(例えば、本明細書に記載の式Iの化合物)と、溶媒、塩基などの試薬、出発物質、及び所望の化合物を生ずる反応での副生成物から選択される少なくとも1種の他の化学種とを含む混合物を指す。
「アルキル」は、示された数の炭素原子を有する直鎖又は分岐の飽和、脂肪族ラジカルを指す。アルキルは、任意の数の炭素を含んでよく、例えばC1〜2、C1〜3、C1〜4、C1〜5、C1〜6、C1〜7、C1〜8、C1〜9、C1〜10、C2〜3、C2〜4、C2〜5、C2〜6、C3〜4、C3〜5、C3〜6、C4〜5、C4〜6及びC5〜6でありうる。例えば、C1〜6アルキルとしては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなどである。アルキルは、20個までの炭素原子を有するアルキル基、例えば限定されないが、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなども指しうる。
「アルキレン」は、示された数の炭素原子と、少なくとも2つの他の基への連結とを有する直鎖又は分岐の飽和、脂肪族ラジカル、すなわち2価の炭化水素ラジカルを指す。アルキレンに連結された2つの部分は、アルキレン基の同じ原子又は異なる原子に結合することができる。例えば、直鎖アルキレンは、2価のラジカル−(CH−でありえ、ここで、nは1、2、3、4、5又は6である。代表的なアルキレン基としては、限定されないが、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、ペンチレン及びヘキシレンが挙げられる。
「アルケニル」は、少なくとも2つの炭素原子及び少なくとも1つの二重結合を有する直鎖又は分岐炭化水素を指す。アルケニルは、任意の数の炭素を含んでよく、例えばC、C2〜3、C2〜4、C2〜5、C2〜6、C2〜7、C2〜8、C2〜9、C2〜10、C、C3〜4、C3〜5、C3〜6、C、C4〜5、C4〜6、C、C5〜6及びCでありうる。アルケニル基は、任意の適切な数、例えば、限定されないが、1、2、3、4又は5つ以上の二重結合を有することができる。アルケニル基の例としては、限定されないが、ビニル(エテニル)、プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソブテニル、ブタジエニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、イソペンテニル、1,3−ペンタジエニル、1,4−ペンタジエニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル、1,5−ヘキサジエニル、2,4−ヘキサジエニル、又は1,3,5−ヘキサトリエニルが挙げられる。
「アルキニル」は、少なくとも2つの炭素原子及び少なくとも1つの三重結合を有する直鎖又は分岐炭化水素を指す。アルキニルは、任意の数の炭素を含んでよく、例えばC、C2〜3、C2〜4、C2〜5、C2〜6、C2〜7、C2〜8、C2〜9、C2〜10、C、C3〜4、C3〜5、C3〜6、C、C4〜5、C4〜6、C、C5〜6及びCでありうる。アルキニル基の例としては、限定されないが、アセチレニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、イソブチニル、sec−ブチニル、ブタジイニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、イソペンチニル、1,3−ペンタジイニル、1,4−ペンタジイニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、1,3−ヘキサジイニル、1,4−ヘキサジイニル、1,5−ヘキサジイニル、2,4−ヘキサジイニル、又は1,3,5−ヘキサトリイニルが挙げられる。
「アリール」は、任意の適切な数の環原子及び任意の適切な数の環を有する芳香族環系を指す。アリール基は、任意の適切な数の環原子、例えば、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16個の環原子、並びに6〜10、6〜12又は6〜14個の環員を有することができる。アリール基は、単環、又は縮合して形成された二環若しくは三環、又は連結して形成されたビアリール基でありうる。代表的なアリール基としては、フェニル、ナフチル及びビフェニルが挙げられる。他のアリール基としては、メチレン連結基を有するベンジルが挙げられる。いくつかのアリール基は、6〜12個の環員を有し、例えば、フェニル、ナフチル又はビフェニルである。他のアリール基は、6〜10個の環員を有し、例えば、フェニル又はナフチルである。いくつかの他のアリール基は、6個の環員を有し、例えば、フェニルである。
「アルコキシ」は、酸素原子を有し、その酸素原子によってアルキル基が接続点に結合しているアルキル基、つまりアルキル−O−を指す。アルキル基に関して、アルコキシ基は、任意の適切な数の炭素原子、例えば、C1〜6を有しうる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ−プロポキシ、ブトキシ、2−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシなどが挙げられる。
「カルボニル」は、炭素−酸素二重結合(つまり、−C(O)−)で構成される部分を指す。
「アシル」は、本明細書に記載されるように、カルボニル基を有し、本明細書に記載されるようなアルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基に結合している部分を指す。
「混合物を形成すること」及び「接触させること」は、少なくとも2種の別個の化学種を、それらが混合して一緒になるように接触させるプロセスを指す。
「非極性有機溶媒」は、室温又は室温付近で液体であり、実質的に水を含まず、低誘電率(つまり、約5未満)によって特徴づけられる炭素系物質を指す。本明細書で使用するために適した非極性有機溶媒の例としては、限定されないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、シクロヘキサン、ペンタン、n−オクタン、イソ−オクタン、メチルシクロヘキサン、鉱油、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、1,4−ジオキサン、クロロホルム、芳香族炭化水素溶媒(ベンゼン及びトルエン等)、シクロペンタン、n−オクタン、イソ−オクタン及びメチルシクロヘキサンが挙げられる。
「アルカン有機溶媒」は、室温又は室温付近で液体であって、実質的に水を含まない飽和炭化水素を指す。アルカン有機溶媒の例としては、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、シクロヘキサン、ペンタン、n−オクタン、イソ−オクタン、メチルシクロヘキサン、及び鉱油が挙げられる。
「極性有機溶媒」は、室温又は室温近くで液体であり、実質的に水を含まず、中度から高度の誘電率(つまり、約5より大)によって特徴づけられる炭素系物質を指す。極性有機溶媒の例としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、プロピレンカーボナート、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、テトラヒドロフラン及びアセトンが挙げられる。
「可溶化」は、固体形態の物質を溶媒に溶解させて溶液を形成するプロセスを指す。固体物質の全体又はその一部の溶解を生じさせる場合がある。溶解していない物質は、懸濁物の形態で溶媒中に存在している場合がある。
「冷却」は、物質又は物質混合物の温度を低下させるプロセスを指す。
「固体化」は、溶液中の化合物を凝固させて固体形態の物質を生じさせるプロセスを指す。溶液中の化合物の全体又はその一部の固体化が生じる場合がある。固体形態は非晶質又は結晶物質でありうる。「析出」は、非晶質形態で物質を固体化させることを指す。
「固体」は、気体、液体又は溶液でない化合物の凝集形態を指す。固体は、1種の化学種のみであってもよく、2種以上の化学種の混合物であってもよい。固体化合物は、結晶形態、非晶質形態、ガラス、発泡体又はそれらの2種以上の形態の混合物であってもよい。
「結晶形態」は、構成単位分子が規則的に秩序だった繰り返しパターンで充填されている、化合物の固体形態を指す。結晶形態は、三斜晶系、単斜晶系、斜方晶系、四角形、三角形、六角形、又は立方体でありうる。結晶形態は、明確な結晶境界を有する1つ以上の領域、つまり粒子を含有してもよい。結晶性固体は、2種以上の結晶幾何学的形状を含みうる。
「非晶質形態」は、明確な結晶構造を有しない、つまり構成単位分子の規則的な秩序だった繰り返しパターンを欠く、化合物の固体形態を指す。
「固体化していない」は、固体形態でない化合物を指す。固体化していない化合物は、例えば、溶液中に溶解されていてもよく、又はコロイド中に懸濁化されていてもよい。
「分離」は、化合物の少なくとも一部を、化合物と少なくとも1つの他の物質とを含有する混合物から単離するプロセスを指す。単離された化合物は、混合物中に存在していた少なくとも1種の他の物質を実質的に含んでいない。
「還流」は、溶媒を沸騰させる一方で、溶媒蒸気を濃縮させて、濃縮した溶媒を沸騰ポットに戻すプロセスを指す。還流は、一般に、溶媒又は溶媒混合物の沸点又は沸点付近で特定の圧力で実施する。
「乾燥」は、液体化学種、例えば溶媒を、化合物から除去することを指す。乾燥は、一般に、化合物を加熱すること、化合物が置かれている条件の圧力を低下させること、又はその両方によって実施される。
用語「約(about)」及び「周辺(around)」は、本明細書で数値を修飾するために使用されるとき、明示された値を囲む近接範囲を示す。「X」がその値である場合、「約X」又は「X周辺」は、0.9X〜1.1X、より好ましくは、0.95X〜1.05Xの値を示す。「約X」又は「X周辺」の任意の言及は、少なくともその値X、0.95X、0.96X、0.97X、0.98X、0.99X、1.01X、1.02X、1.03X、1.04X、及び1.05Xを示す。したがって「約X」及び「X周辺」は、クレームの限界、例えば「0.98X」を教示し、その記述的根拠を提供することを意図している。
III.発明の実施形態
本発明は、式I:

(式中、Rは、H、R−(O)−R[ここで、RはC1〜5アルキレンであり、RはC1〜5アルキル又はC1〜5アルキレン−OHであり、下付文字dは0〜1から選択される整数である]、C1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルキル、ヒドロキシC1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルコキシ、C1〜5アルコキシC1〜5アルキル、アシル、アシルC1〜5アルキル、アミノC1〜5アルキル、C1〜5アルキルアミノC1〜5アルキル、アシルアミノC1〜5アルキル、C1〜5アルコキシカルボニルアミノC1〜5アルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択される)
の構造を有する、精製された固体化合物を得るための方法を提供する。
方法は、a)式Iの構造を有する粗化合物と非極性有機溶媒とを含む混合物を、前記化合物を溶解させるために十分な条件下で形成するステップと、b)式Iの構造を有する化合物の少なくとも一部を固体化するステップと、c)固体化された化合物の少なくとも一部を前記混合物中の溶媒から分離するステップであって、それにより精製された固体化合物を得るステップとを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法で使用される粗化合物は、図2に示されるプロセスに従って調製される。プロセスは、ラパマイシンを制御された温度で適切なトリフラートと反応させることと、続いて後処理することと、及び場合により生成物を単離することとを含む。アイソトープで標識された出発物質、例えば重水素物質を、アイソトープで標識されたラパマイシン誘導体を調製するために使用することができる。本発明の方法は、一般に式Iの化合物を、溶媒と、塩基を含む試薬と、並びに式II及び式IIIの出発物質とを含む反応混合物から分離することを指す(図2参照)。適切な分離技術としては、限定されないが、式Iの固体化化合物の濾過、式Iの固体化化合物の遠心分離、蒸留、液体抽出、昇華及びクロマトグラフ技術が挙げられる。クロマトグラフ技術の例としては、限定されないが、順相カラムクロマトグラフィー(つまり、シリカゲルカラムクロマトグラフィー)、逆相カラムクロマトグラフィー、及び薄層クロマトグラフィーが挙げられる。2つ以上の分離技術を併用して式Iの化合物を分離することもできる。いくつかの実施形態において、クロマトグラフィーは、ヘキサン又はヘプタンと酢酸エチルとを用いるシリカゲルクロマトグラフィーである。
クロマトグラフィー及び他の分離技術により、様々な精製レベルの式Iの粗化合物が提供される。粗化合物には、式Iの化合物、並びに、溶媒、塩基などの試薬、式II若しくは式IIIの出発物質、及びラパマイシン誘導体反応の副生成物(単数又は複数)から選択される少なくとも1種の他の化学種が含まれうる。一般に、粗化合物は、少なくとも40重量%の式Iの化合物を含んでいる。一定の実施形態において、粗化合物は、少なくとも50重量%の式Iの化合物を含んでいる。粗化合物は、例えば、約40重量%〜約99重量%、又は約50重量%〜約99重量%、又は約75重量%〜約95重量%の式Iの化合物を含んでもよい。いくつかの実施形態において、粗化合物は、約90重量%〜約95重量%の式Iの化合物を含んでいる。
任意の適切な溶媒を本発明の方法で使用することができる。一般に、適切な溶媒は非極性である。好ましい溶媒としては、アルカン有機溶媒(つまり、飽和炭化水素溶媒)及びアルケン有機溶媒が挙げられる。アルカン有機溶媒の例としては、限定されないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン(つまり、石油エーテル)、シクロヘキサン、オクタン、ペンタン、及び鉱油(例えば、パラフィン系油及びナフテン系油)が挙げられる。いくつかの実施形態において、非極性有機溶媒は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、シクロヘキサン、ペンタン、n−オクタン、イソ−オクタン、メチルシクロヘキサン、鉱油、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、シクロペンタン、n−オクタン、イソ−オクタン、メチルシクロヘキサン及びそれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態において、非極性有機溶媒は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態において、非極性有機溶媒はヘキサンである。いくつかの実施形態において、非極性有機溶媒はヘプタンである。他の非極性溶媒は、特定のラパマイシン誘導体の特性に依存して本発明の方法で使用することができる。
任意の適切な量の溶媒を本発明の方法で使用することができる。一般に、使用する溶媒の量は、式Iの化合物を溶解するために十分な量である。典型的に、溶媒の量は、粗化合物に対して、約1重量部〜約500重量部である。溶媒:粗製物比は、重量で約1:1〜約500:1、又は約50:1〜約250:1でありうる。溶媒:粗製物比は、重量で約95:1、又は約100:1、又は約105:1、又は約110:1、又は約115:1、又は約120:1であってもよい。いくつかの実施形態において、溶媒:粗製物比は、重量で約110:1である。溶媒:粗製物における粗製物の重量は、粗混合物の全重量を指してもよく、又は、例えばHPLC若しくは別の分析技術によって測定される混合物中の式Iの化合物の重量を指してもよい。
式Iの粗化合物及び非極性の有機溶媒を含有する混合物は、粗化合物を溶解するために十分な条件下で形成される。混合物は、必要に応じて、化合物を溶解するために加熱してもよい。任意の適切な温度を、式Iの化合物を溶解するために使用することができる。当業者であれば、加熱温度が、部分的に、例えば溶媒の極性、溶媒の量、粗化合物の純度レベル、及び式Iの化合物の特定の構造を含む1つ以上の要因に依存することを認識する。そのような要因は、さらに、粗化合物を溶解するために必要な時間の長さもある程度左右する。任意の適切な長さの時間を、数分から数時間の範囲で用いることができる。例えば、粗化合物と有機溶媒とを含む混合物は、加熱あり又はなしで、約10分、約20分、30分、約40分又は約1時間混合してもよい。したがって、本発明のいくつかの実施形態においては、上述の式Iの精製された固体化合物を得るための方法であって、粗化合物と有機溶媒とを含有する混合物を形成することが、混合物を加熱することを含む上記方法が提供される。いくつかの実施形態において、混合物を形成することは、混合物を約35℃〜約100℃の温度に加熱することを含む。いくつかの実施形態において、混合物を形成することは、混合物を加熱還流することを含む。
式Iの精製化合物を粗物質中の他の化合物から分離するために、式Iの化合物を固体化させ、有機溶媒混合物の母液から単離する。式Iの化合物を固体化することには、混合物を冷却することを含めても良い。混合物は、任意の適切な温度で冷却することができる。当業者は、冷却温度が、部分的に、有機溶媒における式Iの化合物の溶解度、並びに処理に使用する溶媒の量に依存することを認識する。いくつかの実施形態において、混合物を冷却することは、混合物を約−78℃〜約25℃の温度に冷却することを含む。いくつかの実施形態において、混合物を冷却することは、混合物を約15℃の温度に冷却することを含む。冷却は、任意の適切な長さの時間かけて、典型的には数分から数時間の範囲で実施することができる。例えば、混合物は、所望の温度に3〜4時間かけてゆっくり冷却させてもよい。混合物が所望の温度に達した後、さらに数分から数時間の範囲で、さらなる時間、その温度又は温度周辺で混合物を維持してもよい。
有機溶媒から固体化化合物を分離することは、いくつかの技術によって達成することができ、例えば、混合物をフィルタに通過させて固体物質を母液から単離すること、又は混合物を遠心分離して母液上清を除去することが挙げられる。分離した固体物質を追加分の有機溶媒で粉砕して、存在すれば残余の不純物を除去してもよい。ただし、母液には、固体化しなかった式Iの化合物が様々な量で含まれている場合がある。母液がそのような固体化していない物質を含んでいる場合は、固体化していない物質を、例えば、真空下で有機溶媒を取り出すことにより回収し、溶解/固体化ステップを再度施してもよい。したがって、本発明のいくつかの実施形態は、さらに、式Iの構造を有する任意の固体化していない粗化合物を単離することを含む上述のような方法を提供する。いくつかの実施形態において、方法は、さらに、固体化されていない粗化合物に、上述のステップa)、b)及びc)を施すことを含む。
精製された固体化合物は、本発明の方法を使用して、いくつかの形態で得ることができる。式Iの化合物は、例えば、粉末、ガラス、又は発泡体として得ることができる。式Iの化合物は、結晶形態又は非晶質形態で得てもよい。化合物は、2種以上の形態の混合物として得てもよい。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物は、結晶形態で得られる。結晶形態は、規則的な秩序だった繰り返しパターンで充填され、一般に3つ全ての空間次元で伸長している構成単位分子で特徴づけられる。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物は、非晶質形態で得られる。非晶質形態は、明確な結晶構造を有しない、つまり、構成単位分子の規則的な秩序だった繰り返しパターンを欠く固体形態である。
当業者は、精製化合物の固体形態が、固体化合物の構造並びに溶解/固体化ステップで使用する溶媒の特性にある程度依存することを認識するであろう。上述の特定の形態で得られた精製された固体化合物は、必要に応じて、より好ましい固体形態を得るために、さらに処理してもよい。いくつかの実施形態において、上述の方法は、さらに、d)固体化化合物を極性有機溶媒中に可溶化して溶液を形成するステップと、e)前記溶液を水と接触させて前記化合物の少なくとも一部を析出するステップと、f)析出された化合物を乾燥するステップとを含む。
任意の適切な有機溶媒を、精製された固体化合物を溶解させるために使用することができる。一般に、最も適切な極性有機溶媒は、水と混和性である。極性有機溶媒の例としては、例えば限定されないが、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、プロピレンカーボナート、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、テトラヒドロフラン、アセトン及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい極性有機溶媒は沸点が100℃未満である。いくつかの実施形態において、極性有機溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、テトラヒドロフラン及びアセトンから選択される。いくつかの実施形態において、極性有機溶媒はメタノールである。一般に、極性有機溶媒と精製された固体化合物との比は、重量で約1:1〜約500:1である。極性有機溶媒と精製された固体化合物との比は、例えば、重量で約2:1又は重量で約3:1でありうる。
水は、極性有機溶媒中の式Iの精製化合物の溶液に、一般的には、溶液から式Iの化合物を析出させるために十分な量で添加する。任意の適切な量の水を、本発明の方法で使用することができる。典型的には、水と極性有機溶媒との比は、体積で約1:20〜約20:1の範囲である。水と極性有機溶媒との比は、例えば、約10:1でありうる。析出に続き、析出された化合物は、上述のように濾過又は遠心分離を介して単離することができる。代替的には、混合物を凍結してもよく、溶媒/水混合物を昇華によって析出物から取り出しても良い。いくつかの実施形態において、析出された化合物は、減圧下で乾燥させる。任意の適切な圧力及び乾燥時間を使用して、微量の水及び溶媒を析出化合物から除去してもよい。乾燥は、例えば減圧下で、析出化合物の重量が一定になるまで行ってもよい。
本発明の方法を使用して複数のマクロライド誘導体を精製してもよい。マクロライド化合物、例えば図2における式IIの構造を有する化合物は、マクロライドラクトン環によって特徴づけられる天然産物又は合成類縁体のポリケチドである。本発明の方法は、特にラパマイシン誘導体のバイオリムスA9(BA9)、エベロリムス、ゾタロリムス、及びテムシロリムスの調製に有用である。本発明のいくつかの実施形態では、上述の式Iの精製された固体化合物(ここで、Rは、H及びR−(O)−Rから選択される)を得る方法が提供される。いくつかの実施形態において、Rは、H、CH−CH−OH、及びCH−CH−O−CH−CHから選択される。いくつかの実施形態において、Rは、CH−CH−O−CH−CHである。他のマクロライド誘導体も、本発明の方法を使用して精製することができる。
本発明の方法により、高純度の式Iの化合物が提供される。一般に、精製された固体化合物は、少なくとも90%の純度を有する。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物は、少なくとも95%の純度を有する。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物の純度は、粗化合物に比して約1%〜約20%増加している。本発明の方法は、特定のラパマイシン誘導体の構造及び粗物質の出発時の純度などの要因に一部依存して、精製された固体化合物の純度をより高めることができる。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物の純度は、粗化合物に比して約1%〜約10%増加している。いくつかの実施形態において、精製された固体化合物の純度は、粗化合物に比して約3%増加している。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、精製された固体化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップも含む。本発明の方法は、精製化合物の溶液を貧溶媒組成物と合わせることを含んでも良い。一般に、貧溶媒組成物は、化合物が室温以下で不溶又は難溶である非極性有機溶媒を含有する。貧溶媒組成物は、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、リグロイン、シクロヘキサン、オクタン、ヘキサン、ヘプタン及びそれらの混合物を含むことができる。いくつかの実施形態において、貧溶媒組成物は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ヘキサン、ヘプタン又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、貧溶媒組成物は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、方法は、精製化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップと、化合物の結晶固体形態を得るステップとを含む。
関連する態様において、本発明は、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態を提供する。結晶形態は、非晶質形態と比較して、優れた安定性を示す。
いくつかの実施形態において、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態は、その示差走査熱量測定サーモグラムが138℃周辺及び192℃周辺で1つ又は複数の極小値を示す結晶形態である。いくつかの実施形態において、サーモグラムは、137.9℃及び191.6℃又はそれらの周辺で極小値を示す。いくつかの実施形態において、サーモグラムは本明細書の図5に実質的に従う。
いくつかの実施形態において、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態は、その赤外線スペクトルが、2967.1cm−1、2931.7cm−1、2863.3cm−1、1745.9cm−1、1718.8cm−1、1645.7cm−1、1619.0cm−1、1451.2cm−1、1378.2cm−1、1189.4cm−1、1073.9cm−1及び988.1cm−1から選択される波数又はその波数周辺で1つ又は複数のピークを示す結晶形態である。いくつかの実施形態において、赤外線スペクトルは、2967.1cm−1、2931.7cm−1、2863.3cm−1、1745.9cm−1、1718.8cm−1、1645.7cm−1、1619.0cm−1、1451.2cm−1、1378.2cm−1、1189.4cm−1、1073.9cm−1、及び988.1cm−1から選択される波数又はその波数周辺で5個以上のピークを示す。いくつかの実施形態において、赤外線スペクトルは、2967.1cm−1、2931.7cm−1、2863.3cm−1、1745.9cm−1、1718.8cm−1、1645.7cm−1、1619.0cm−1、1451.2cm−1、1378.2cm−1、1189.4cm−1、1073.9cm−1、及び988.1cm−1から選択される波数又はその波数周辺で10個以上のピークを示す。いくつかの実施形態において、赤外線スペクトルは本明細書の図12に実質的に従う。
いくつかの実施形態において、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態は、X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示すような結晶形態である。いくつかのこれらの実施形態において、そのX線粉末回折パターンは、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で10個以上の回折ピークを示す。さらにいくつかのこれらの実施形態において、そのX線粉末回折パターンは、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で25個以上の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、表4に示される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、表4に示される角度(2θ)又はその角度周辺で10個以上、又は25個以上の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは本明細書の図6に実質的に従う。
(例1)BA9の精製
図2によるBA9の合成法に従って、n−ヘキサン及び酢酸エチルを様々な比率で含むクロマトグラフィー勾配を最初の精製ステップで使用した。クロマトグラフィー中に90個の画分が回収された。画分15〜30を組み合わせてロットAを形成した(3.6gのBA9を含有)。画分31〜50を組み合わせてロットBを形成した(4.6gのBA9を含有)。画分51〜70を組み合わせてロットCを形成した(3.4gのBA9を含有)。画分1〜14及び71〜90を組み合わせてロットEを形成した(2.2gのBA9を含有)。HPLCによって決定されるように、様々なロットは92.0〜94.9%のBA9を含んでおり、下記表1に概要を示した。相対量は、AUC%(つまり曲線下面積)として、つまり所与のクロマトグラムにおける単一のピーク(順に、単一の化学種、又は類似/同一の吸収波長及び保持時間を有する2種以上の化学種に相当)に相当する全体のシグナルに対する分率として表す。表1に示す不純物1〜9は、保持時間の増加に従って番号付けしている。保持時間は実験を通じて再現性があった。
4.6gのBA9を含有する粘性粗物質のロットBに、n−ヘキサン(490g)を室温で添加した。混合物を激しく撹拌しながら、30分以内で加熱還流(約70℃)させた。粘性物質は、約56℃で容易に撹拌される再懸濁した粉末となり、還流下で約5分間撹拌した後、透明な溶液となった。システムを20分間還流し、次いで、3時間以内で室温に冷却した。冷却により、白色固体が析出した。懸濁液をさらに2時間、25〜15℃で撹拌した。次いで、懸濁液を濾過し、単離固体をフィルタ上でn−ヘキサン50gで洗浄した。次いで、固体を、真空下で乾燥させ、一定の重量にした(収率=3.4g、BA9の74%回収率)。
精製の結果を表2に要約する。析出操作により、遅く溶出するBA9不純物(つまり不純物5〜9)の量が低下した。不純物4及び他のより極性の不純物の量は、開始ロットとBA9の精製/析出ロットとで類似していた。
ロットA、C及びEも還流n−ヘキサンから析出させた。これに関して、BA9の重量(定量的HPLC解析によって確認)とn−ヘキサンの重量との1:110の同様の重量比で使用した。n−ヘキサン精製によって得られるBA9の4つのロットの量及び純度を表3に要約する。表3から明らかなように、n−ヘキサンの還流から析出することによるBA9の一部の精製により、改善した純度レベル(つまり>95%)でBA9を含む2つの新しいロットA及びB(表3に提示)が生成された。ロットは、驚くほど単純で経済的な本発明の方法を使用して得られた。表3は、表1に対して改善された値を示す。
温度を低下させることによる単純な固体化により、40−O誘導体を不要な不純物/副生成物から非常に明確に分離できるという発見は、驚くべき及び予期できないことである。経済的にも有益であるが、その理由は、不要な副生成物は、所望の生成物と類似の極性を有することが多く、除去するために労働集約的で費用のかかる大規模なクロマトグラフィー技術が必要となるためである。
(例2)BA9の固体形態の調製及び特性決定
バッチプロファイリング及び多形スクリーニング方法。BA9ロット2A及び2Bを上述のようにn−ヘキサンからの析出を使用して精製した。精製プロセス後、ロット2A(82.9g)をメタノール(190g)に溶解し、メタノール溶液を水に溶解させることによって析出させた。合わせたメタノール溶液を、添加漏斗に移し、次いで、反応器中の激しく撹拌させた注射用水(2.18kg)へ0〜5℃の温度範囲で、ゆっくりと1時間15分以内で添加した。BA9のメタノール溶液の添加が完了した後、得られた白色懸濁液をさらに15分間、同じ温度範囲で撹拌した。析出されたBA9は、84.8%の収率で単離された(HPLCによって決定された純度は96.3%であった)。次いで、懸濁液を濾過し、単離白色固体をフィルタ上で洗浄した。ロット2AをXRPDとDSCにより特性決定し、ロット2BはXRPD、DSC、光学顕微鏡検査及び赤外線(IR)分光分析により特性決定した。ロット2Aは、XRPDによる評価で非晶質であることが分かった。ロット2Bの結晶形態は、XRPDによって評価されるように、結晶と分かり、この結晶形態をI型と名付けた。動的蒸気吸着(DVS)実験をロット2Bに対して実施した。
BA9ロット2AのEtOAc及びアセトン中の2種の原液を調製した。これらの溶液をガラスバイアルに分配し、真空オーブン下に置いて蒸発乾固させた。乾燥後に得られた固体を、異なる溶媒/溶媒混合物に溶解し、一晩撹拌した。溶解再結晶プロセス後に得られた任意の固体を、XRPDによって湿性ケークとして分析した。
貧溶媒結晶化実験は、6種の異なる有機溶媒にロット2Aを溶解することにより実施した。ヘキサンを貧溶媒として加えた。固体が観察されなかった場合、溶液を室温で撹拌させた。
結果及び考察
バッチプロファイリング。BA9ロット2AをXRPD(図3)及びDSC(図4)により特性決定し、ロット2BをXRPD(図5)、DSC(図6)、光学顕微鏡検査(図7)及び赤外線分光分析(図12)により特性決定した。ロット2Aは、XRPDによる評価で非晶質である。ロット2BはXRPDによる評価で結晶であり、I型と名付けた。I型についての回折角(2θ)を表4に列挙する。
DVS実験をロット2Bに対して行った。試料の質量増加は、90%RHで約0.5%であった。動力学的プロットを図8に示す。DVS後の試料をXRPDで分析して、I型として確認した。図9に、DVS後の試料のXRPDパターンとI型の参照パターンとを重ね合わせて示す。
多形スクリーニング。BA9ロット2A(100mg/ml)の酢酸エチル溶液(表4の原液A)及びアセトン溶液(表4の原液B)の2種の原液を、約380mgの物質を3.8mlの各溶媒に溶解することによって調製した。これらの溶液を22個のガラスバイアルに分配して(各バイアルについて0.4ml、1つの原液当たり11個のバイアル)室温で真空オーブン下に置いて蒸発乾固させた。2日間乾燥後、約40mgの物質を、割れ目のあるゲルとして各バイアル中で得た。
11種の様々な溶媒/溶媒混合物をバイアル(各160μl)に添加し、得られた溶液を室温で撹拌した。一晩撹拌した後、固体が析出していた場合は、スラリーを濾過し、得られた固体を湿性ケークとしてXRPDで分析した。これらの実験の結果を表5に示す。図10に、再結晶実験で得られたXRPDパターンとI型の参照パターンとを重ね合わせて示す。
貧溶媒結晶化実験は、6つの異なる有機溶媒にロット2Aをそれぞれ約40mg溶かすことにより実施した(各200μl)。ヘキサンを貧溶媒として固体物が析出するまで200μlずつ添加し、1.6mlのヘキサンを添加した。固体が観察されなかった場合、溶液を室温で撹拌した。これらの実験の結果を表6に示す。図11に貧溶媒結晶化実験で得られたXRPDパターンとI型の参照パターンとを重ね合わせて示す。
(例3)結晶BA9は優れた安定性を示す。
光分解試験を非晶質及び結晶のBA9(つまりI型)に対して行なった。ICH Q1B当たり、最小120万ルクス時間及び200W・時/m以上曝露させた後、結晶及び非晶質BA9の両方で同様の保持時間を有する化合物の分解に有意な増加が示された。ただし、表7に示されるように、結晶BA9の光分解は、HPLCで測定される主要分解物が全体的に少なかった。さらに、純度分析測定により、光分解後、結晶BA9の純度は70.2%と分析され、この純度は、非晶質BA9の16.3%と分析された純度よりも実質的に高かった。
結晶BA9の安定性が非晶質BA9と比較して改善していることは、暗所対照(Dark Control)の比較によってさらに支持される。暗所対照とは、試験期間中に光に曝されなかったことを除き、試験試料と同じ条件下で標準的な実験室温度で維持された試料を指す。結晶暗所対照(分析値98.0%)を非晶質暗所対照(88.2%)と比較しても改善された安定性が示された。したがって、結晶BA9は、光分解下及び実験室条件下での貯蔵において、非晶質BA9よりも著しく安定していることが示された。
酸化試験を、非晶質及び結晶BA9に対して行なった。30%Hに3時間曝露した後、結晶及び非晶質BA9は共に、同様のHPLC保持時間を有する化合物の分解の増加が示された。ただし、結晶BA9の酸化分解では、主要分解物が全体的により低いレベルとなった。さらに、分析測定結果において、酸化分解後、結晶BA9の重量減少は3.4%(対照試料と比較)であり、非晶質BA9によって示される6.5%の重量減少より実質的に低いことが示された。したがって、非晶質BA9の方が酸化分解を受け易いことは明白である。
結晶BA9の優れた光安定性及び化学的安定性により、保存中及び被覆医療機器の作製中に貴重な物質の喪失を防ぐことができる。新たな結晶形態並びに経済性及び驚くべき単純性を備えた結晶形態の調製方法の利点は、薬物被覆製品の完全性を維持する一方で、その製造におけるコストと複雑さを低減させることに役立つ。
上記の説明は明確性と理解の目的のために説明及び実施例を用いて幾分詳細に記述しているが、当業者は、添付の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で一定の変更及び修正が可能であることを理解するであろう。さらに、本明細書で提供される各参照文献は、参照文献が個別に組み込まれているのと同じ程度に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態において、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態は、その示差走査熱量測定サーモグラムが138℃周辺及び192℃周辺で1つ又は複数の極小値を示す結晶形態である。いくつかの実施形態において、サーモグラムは、137.9℃及び191.6℃又はそれらの周辺で極小値を示す。いくつかの実施形態において、サーモグラムは本明細書の図に実質的に従う。
いくつかの実施形態において、40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態は、X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示すような結晶形態である。いくつかのこれらの実施形態において、そのX線粉末回折パターンは、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で10個以上の回折ピークを示す。さらにいくつかのこれらの実施形態において、そのX線粉末回折パターンは、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で25個以上の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、表4に示される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、表4に示される角度(2θ)又はその角度周辺で10個以上、又は25個以上の回折ピークを示す。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは本明細書の図に実質的に従う。
上記の説明は明確性と理解の目的のために説明及び実施例を用いて幾分詳細に記述しているが、当業者は、添付の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で一定の変更及び修正が可能であることを理解するであろう。さらに、本明細書で提供される各参照文献は、参照文献が個別に組み込まれているのと同じ程度に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
また、本発明の好ましい態様には以下が含まれる。
(1)式I:

(式中、R は、H、R −(O) −R [ここで、R はC 1〜5 アルキレンであり、R はC 1〜5 アルキル又はC 1〜5 アルキレン−OHであり、下付文字dは0〜1から選択される整数である]、C 1〜5 アルキル、C 6〜10 アリールC 1〜5 アルキル、ヒドロキシC 1〜5 アルキル、C 6〜10 アリールC 1〜5 アルコキシ、C 1〜5 アルコキシC 1〜5 アルキル、アシル、アシルC 1〜5 アルキル、アミノC 1〜5 アルキル、C 1〜5 アルキルアミノC 1〜5 アルキル、アシルアミノC 1〜5 アルキル、C 1〜5 アルコキシカルボニルアミノC 1〜5 アルキル、及びC 6〜10 アリールから成る群から選択される)
の構造を有する、精製された固体化合物を得るための方法であって、
a)式Iの構造を有する粗化合物及び非極性有機溶媒を含む混合物を、前記化合物を溶解させるために十分な条件下で形成するステップと、
b)式Iの構造を有する化合物の少なくとも一部を固体化させるステップと、
c)固体化した化合物の少なくとも一部を前記混合物中の溶媒から分離するステップであって、それにより精製された固体化合物を得るステップとを含む上記方法。
(2)非極性有機溶媒が、ヘキサン、ヘプタン、メチルt−ブチルエーテル、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物から成る群から選択される、(1)に記載の方法。
(3)非極性有機溶媒が、ヘキサンである、(2)に記載の方法。
(4)非極性有機溶媒が、ヘプタンである、(2)に記載の方法。
(5)ステップa)の混合物を形成することが、混合物を加熱することを含む、(1)に記載の方法。
(6)ステップa)の混合物を形成することが、混合物を約35℃〜約100℃の温度に加熱することを含む、(5)に記載の方法。
(7)ステップa)の混合物を形成することが、混合物を加熱還流することを含む、(5)に記載の方法。
(8)ステップb)の化合物の一部を固体化することが、混合物を冷却することを含む、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)ステップb)の混合物を冷却することが、混合物を約−78℃〜約25℃の温度に冷却することを含む、(8)に記載の方法。
(10)ステップb)の混合物を冷却することが、混合物を約15℃の温度に冷却することを含む、(9)に記載の方法。
(11)精製された固体化合物が結晶形態で得られる、(1)に記載の方法。
(12)精製された固体化合物が非晶質形態で得られる、(1)に記載の方法。
(13)さらに、
d)固体化化合物を極性有機溶媒中に可溶化して溶液を形成するステップと、
e)前記溶液を水と接触させて前記化合物の少なくとも一部を析出させるステップと、
f)析出した化合物を乾燥するステップと
を含む、(1)に記載の方法。
(14)極性有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、テトラヒドロフラン及びアセトンから成る群から選択される、(13)に記載の方法。
(15)極性有機溶媒が、メタノールである、(14)に記載の方法。
(16)乾燥するステップが、減圧下で実施される、(13)に記載の方法。
(17)さらに、
i)化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップと、
ii)化合物の結晶固体形態を得るステップと
を含む、(1)に記載の方法。
(18)さらに、
i)化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップと、
ii)化合物の結晶固体形態を得るステップと
を含む、(13)に記載の方法。
(19)化合物が、精製されており、固体である、(17)又は(18)に記載の方法。
(20)化合物が精製されている、(17)又は(18)に記載の方法。
(21)化合物が固体である、(17)又は(18)に記載の方法。
(22)貧溶媒組成物が、ヘキサン、ヘプタン、メチルt−ブチルエーテル、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物を含む、(17)又は(18)に記載の方法。
(23)R がH及びR −(O) −R からなる群から選択される、(1)に記載の方法。
(24)R が、H、CH −CH −OH及びCH −CH −O−CH −CH から成る群から選択される、(23)に記載の方法。
(25)R がCH −CH −O−CH −CH である、(24)に記載の方法。
(26)精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約1%〜約20%増加している、(1)に記載の方法。
(27)精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約1%〜約10%増加している、(1)に記載の方法。
(28)精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約3%増加している、(1)に記載の方法。
(29)40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態。
(30)X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示す、(29)に記載の結晶形態。
(31)X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で10個以上の回折ピークを示す、(29)に記載の結晶形態。
(32)X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で25個以上の回折ピークを示す、(29)に記載の結晶形態。

Claims (32)

  1. 式I:


    (式中、Rは、H、R−(O)−R[ここで、RはC1〜5アルキレンであり、RはC1〜5アルキル又はC1〜5アルキレン−OHであり、下付文字dは0〜1から選択される整数である]、C1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルキル、ヒドロキシC1〜5アルキル、C6〜10アリールC1〜5アルコキシ、C1〜5アルコキシC1〜5アルキル、アシル、アシルC1〜5アルキル、アミノC1〜5アルキル、C1〜5アルキルアミノC1〜5アルキル、アシルアミノC1〜5アルキル、C1〜5アルコキシカルボニルアミノC1〜5アルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択される)
    の構造を有する、精製された固体化合物を得るための方法であって、
    a)式Iの構造を有する粗化合物及び非極性有機溶媒を含む混合物を、前記化合物を溶解させるために十分な条件下で形成するステップと、
    b)式Iの構造を有する化合物の少なくとも一部を固体化させるステップと、
    c)固体化した化合物の少なくとも一部を前記混合物中の溶媒から分離するステップであって、それにより精製された固体化合物を得るステップとを含む上記方法。
  2. 非極性有機溶媒が、ヘキサン、ヘプタン、メチルt−ブチルエーテル、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 非極性有機溶媒が、ヘキサンである、請求項2に記載の方法。
  4. 非極性有機溶媒が、ヘプタンである、請求項2に記載の方法。
  5. ステップa)の混合物を形成することが、混合物を加熱することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. ステップa)の混合物を形成することが、混合物を約35℃〜約100℃の温度に加熱することを含む、請求項5に記載の方法。
  7. ステップa)の混合物を形成することが、混合物を加熱還流することを含む、請求項5に記載の方法。
  8. ステップb)の化合物の一部を固体化することが、混合物を冷却することを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップb)の混合物を冷却することが、混合物を約−78℃〜約25℃の温度に冷却することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. ステップb)の混合物を冷却することが、混合物を約15℃の温度に冷却することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 精製された固体化合物が結晶形態で得られる、請求項1に記載の方法。
  12. 精製された固体化合物が非晶質形態で得られる、請求項1に記載の方法。
  13. さらに、
    d)固体化化合物を極性有機溶媒中に可溶化して溶液を形成するステップと、
    e)前記溶液を水と接触させて前記化合物の少なくとも一部を析出させるステップと、
    f)析出した化合物を乾燥するステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 極性有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、テトラヒドロフラン及びアセトンから成る群から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 極性有機溶媒が、メタノールである、請求項14に記載の方法。
  16. 乾燥するステップが、減圧下で実施される、請求項13に記載の方法。
  17. さらに、
    i)化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップと、
    ii)化合物の結晶固体形態を得るステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  18. さらに、
    i)化合物を貧溶媒組成物と接触させるステップと、
    ii)化合物の結晶固体形態を得るステップと
    を含む、請求項13に記載の方法。
  19. 化合物が、精製されており、固体である、請求項17又は18に記載の方法。
  20. 化合物が精製されている、請求項17又は18に記載の方法。
  21. 化合物が固体である、請求項17又は18に記載の方法。
  22. 貧溶媒組成物が、ヘキサン、ヘプタン、メチルt−ブチルエーテル、リグロイン、オクタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物を含む、請求項17又は18に記載の方法。
  23. がH及びR−(O)−Rからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  24. が、H、CH−CH−OH及びCH−CH−O−CH−CHから成る群から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. がCH−CH−O−CH−CHである、請求項24に記載の方法。
  26. 精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約1%〜約20%増加している、請求項1に記載の方法。
  27. 精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約1%〜約10%増加している、請求項1に記載の方法。
  28. 精製された固体化合物の純度が、粗化合物に比して約3%増加している、請求項1に記載の方法。
  29. 40−O−(2−エトキシエチル)ラパマイシンの結晶形態。
  30. X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で1つ又は複数の回折ピークを示す、請求項29に記載の結晶形態。
  31. X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で10個以上の回折ピークを示す、請求項29に記載の結晶形態。
  32. X線粉末回折パターンが、5.00°、7.06°、9.22°、10.07°、10.50°、11.94°、12.71°、13.15°、14.73°、16.33°、16.80°、17.07°、18.01°、18.57°、19.42°、19.81°、20.16°、20.44°、20.93°、21.55°、22.29°、22.58°、23.92°、24.26°、24.83°、25.17°、26.32°、27.48°、28.60°及び32.28°から成る群から選択される角度(2θ)又はその周辺で25個以上の回折ピークを示す、請求項29に記載の結晶形態。
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