JP2019088633A - 医薬品搬送用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一包化調剤に関する作業効率が高められる医薬品搬送用治具を提供する。【解決手段】医薬品搬送用治具1は複数の医薬品用カップ100を支持する支持部21を備える。【選択図】図1

Description

本発明は医薬品を搬送する医薬品搬送用治具に関する。
特許文献1は複数種類の薬を一包化する一包化装置を開示している。この一包化装置は凹部連続体(39)に収容される複数種類の薬を一包化するための装置であり、移動部(37)および閉塞機構(48)を備える。この一包化装置を用いた一包化調剤では、移動部(37)が凹部連続体(39)上を移動して凹部連続体(39)内に医薬品を投入し、閉塞機構(48)が凹部連続体(39)の開口を閉鎖するようにシートを貼り付ける。
特開2017−184877号公報
従来の一包化装置を用いた一包化調剤では、上記のように凹部連続体(39)への薬の投入、および、凹部連続体(39)の閉鎖等の一連の工程が1つの一包化装置において実施される。これとは別の一包化調剤の方法として、複数種類の薬を容器に投入する投入工程を実施するための投入装置、および、その容器の開口を閉じる閉鎖工程を実施するための閉鎖装置を用いる方法が挙げられる。この方法によれば、個々の装置の設計の自由度が高くなるという利点がある。ただし、閉鎖工程を実施するために、投入装置にセットされている容器を閉鎖装置に搬送する必要が生じるため、一包化調剤に関する効率の低下が懸念される。
(1)本発明に関する医薬品搬送用治具は、複数の医薬品用カップを支持する支持部を備える。
上記医薬品搬送用治具は、投入装置および閉鎖装置を用いた一包化調剤に利用できる。投入装置にセットされている複数の医薬品用カップを閉鎖装置に搬送する場合、医薬品搬送用治具の支持部により複数の医薬品用カップが支持される。複数の医薬品用カップは医薬品搬送用治具の支持部に支持された状態で閉鎖装置に搬送され、閉鎖装置の台にセットされる。このように、投入装置にセットされている複数の医薬品用カップが一括して閉鎖装置に搬送されるため、一包化調剤が効率的に実施される。
(2)好ましい例では(1)に記載の医薬品搬送用治具において、前記支持部は前記複数の医薬品用カップが台に載せられた状態において前記複数の医薬品用カップの相対的な位置関係を崩すことなく前記複数の医薬品用カップから離れることができるように構成されている。
複数の医薬品用カップが閉鎖装置に搬送された後、閉鎖装置における作業の邪魔にならないよう、医薬品搬送用治具が複数の医薬品用カップから離される。このとき、複数の医薬品用カップの相対的な位置関係が崩れることなく医薬品搬送用治具が複数の医薬品用カップから離れるため、投入装置における複数の医薬品用カップの相対的な位置関係が閉鎖装置の台にセットされた複数の医薬品用カップにおいても保たれる。このため、複数の医薬品用カップの搬送後に複数の医薬品用カップの相対的な位置関係の確認等の作業を省略でき、一包化調剤に関する作業効率が高められる。
(3)好ましい例では(2)に記載の医薬品搬送用治具において、前記支持部は前記複数の医薬品用カップが前記台に載せられた状態において前記複数の医薬品用カップに対してスライドできるように構成されている。
このため、医薬品搬送用治具を複数の医薬品用カップから離す作業を容易に実施できる。
(4)好ましい例では(2)または(3)に記載の医薬品搬送用治具において、前記支持部は前記医薬品用カップに設けられたフランジを支持する。
このため、医薬品搬送用治具に支持された医薬品用カップの姿勢が安定する。
(5)好ましい例では(4)に記載の医薬品搬送用治具において、前記支持部は前記フランジを支持する櫛を備える。
このため、支持部の構成が簡素化される。
(6)好ましい例では(1)〜(5)のいずれか一項に記載の医薬品搬送用治具において、前記医薬品用カップの開口に配置されることにより前記医薬品用カップの開口を閉じる仮蓋をさらに備える。
搬送される複数の医薬品用カップに仮蓋がセットされることにより、搬送中の医薬品用カップ内に異物が侵入することが妨げられる。
(7)好ましい例では(6)に記載の医薬品搬送用治具において、前記仮蓋は少なくとも2つの前記医薬品用カップの開口に配置できるように構成されている。
このため、仮蓋を医薬品用カップにセットする作業、および、仮蓋を医薬品用カップから取り外す作業を効率的に実施できる。
(8)好ましい例では(6)または(7)に記載の医薬品搬送用治具において、前記仮蓋は前記医薬品用カップ内の空気を抜く通気部を備える。
仮蓋が医薬品用カップにセットされた場合に通気部を通過して外部の空気が医薬品用カップ内に流れ、医薬品用カップ内の圧力が大気圧よりも低下しないため、真空状態が形成されない。これにより、仮蓋を医薬品用カップから容易に取り外すことができる。
(9)好ましい例では(1)〜(8)のいずれか一項に記載の医薬品搬送用治具において、作業者が持ち運びできるように軽量な材料により構成されている。
このため、医薬品用カップを搬送する作業を容易に実施できる。
(10)本発明に関する医薬品搬送用治具は、医薬品用カップに対するスライドが可能な状態で複数の前記医薬品用カップのフランジを支持する支持部を備える。
上記医薬品搬送用治具によれば、上記(1)の医薬品搬送用治具により得られる効果と同様の効果が得られる。
(11)好ましい例では(10)に記載の医薬品搬送用治具において、前記支持部は櫛である。
上記医薬品搬送用治具によれば、上記(5)の医薬品搬送用治具により得られる効果と同様の効果が得られる。
本発明に関する医薬品搬送用治具によれば、一包化調剤を効率的に実施できる。
実施形態の医薬品搬送用治具の分解斜視図。 図1の医薬品搬送用治具の斜視図。 図1の台の斜視図。 図1の支持部の斜視図。 図1の仮蓋の正面側の斜視図。 図1の仮蓋の背面側の斜視図。 図1の台にカップが配置された状態の台およびカップの斜視図。 搬送部セット工程の途中を示す斜視図。 搬送部セット工程が完了した状態の斜視図。 分離工程に関する斜視図。 搬送工程に関する斜視図。
(実施形態)
図1および図2に示される医薬品搬送用治具1は複数種類の薬を医薬品用カップ100(以下「カップ100」)に収容する一包化調剤に用いられる。一包化調剤の一例では、複数種類の薬をカップ100に投入する投入工程を実施するための投入装置200(図10参照)、および、そのカップ100の開口110Aを閉じる閉鎖工程を実施するための閉鎖装置300(図11参照)が用いられる。
カップ100に収容された薬を服用する方法としては、一般にカップ100内の薬を掌に載せ、掌から口腔内に投入する方法が実施されている。以下では、この服用方法を「従来服用」と称する。従来方法では、カップ100から薬を取り出すときに薬が掌に載らず、床等に落下することがある。この問題は服用者の身体能力が標準的な身体能力に比して低下している高齢者等において特に生じやすい。
このような背景から服薬者が快適に服薬できる環境の提供が望まれている。これを実現する手段の1つとして、カップ100内の薬を直接的に口腔内に投入する服用方法が挙げられる。以下では、この服用方法を「直接服用」と称する。直接服用ではカップ100内の薬を掌に載せる動作が省略されるため、薬が床等に落下しにくい。一方、カップ100内の薬を口腔内に投入する場合にカップ100が唇に触れるため、唇にソフトな接触感が与えられることが好ましい。従来のカップ100は直接服用を想定した構造ではない。このため、従来のカップ100を用いて直接服用を実施した場合、カップ100の縁が唇に触れることにより服用者に不快感を与えるおそれがある。これに関する具体的な例として、複数のカップ100のフランジ同士が繋がった状態でカップ100の集合体が製造される場合が挙げられる。この集合体を用いて薬が調剤された場合、服用時には配薬者または服用者により服用分のカップ100がカップ100の集合体から分離される。多くの場合、このときにフランジの縁に粗い破断面が形成される。この破断面に存在する凹凸が服用者の唇に触れることにより服用者に不快感が与えられるおそれがある。これを解決するため、フランジを有するカップ100を個別に成型し、このカップを直接服用に用いることが考えられる。この服用方法では、カップ100のフランジに粗い破断面が形成されることがないため、服用者に不快感を与えるおそれが軽減される。
薬の適切な管理という側面からすると、所定の服用期間に対応する複数のカップ100が1つの集合体を構成することが好ましい。上述のとおりフランジが繋がったカップ100の集合体は服用者に不快感を与えるおそれがあるため、服用者に対する快適な服用環境の提供を考慮した場合には、フランジとは別の手段により複数のカップ100の集合体を製造することが求められる。別の手段の一例として、個別に成型された複数のカップ100に1枚の大きな蓋である集合蓋を接合し、この蓋により複数のカップ100を連結する方法が挙げられる。以下では、この方法により構成された複数のカップ100の集合体を「蓋連結型集合体」と称する。
蓋連結型集合体において、集合蓋は複数のカップ100のそれぞれに形成される開口を閉じる個別の蓋としての機能も備えている。服用者が服用する場合には集合蓋から服用分のカップ100の蓋が分離されることにより、蓋連結型集合体から服用分のカップ100が分離される。直接服用のため、蓋連結集合体から分離されたカップ100の蓋が剥がされ、開口したカップ100が服用者の口元に運ばれる。カップ100が個別に成型されているため、カップ100のフランジが服用者の唇に触れた場合でも服用者にソフトな接触感が与えられる。
投入装置200および閉鎖装置300を用いた調剤方法では、次のように蓋連結型集合体を製造することができる。最初に、個別に成型された複数のカップ100が投入装置200にセットされる。次に、複数のカップ100のそれぞれに複数種類の薬が投入される。次に、複数のカップ100が閉鎖装置300に搬送される。次に、複数のカップ100の全部の開口を覆うように集合蓋が複数のカップ100に接合され、蓋連結型集合体が製造される。集合蓋における個別の蓋に対して、その蓋に対応するカップ100内の薬に関する情報を記録することにより、蓋連結型集合体を適切に管理することができる。その情報を集合蓋に正確に記録するための方法として、例えば、投入装置200における複数のカップ100の位置関係と閉鎖装置300における複数のカップ100の位置関係とを対応させる方法が挙げられる。このような対応関係を得るための手段の一例として、投入装置200に設けられるカップ100の台を投入装置200の本体から分離できるように構成し、複数のカップ100が載せられた台を閉鎖装置300に載せる方法が考えられる。複数のカップ100に対して集合蓋を正確に取り付けるため、閉鎖装置300の台は投入装置200の台と比較して高い寸法精度が要求される。このため、投入装置200の台をそのまま閉鎖装置300に設置し、複数のカップ100に対して集合蓋の取り付けを実施した場合には、集合蓋が正確に複数のカップ100に取り付けられないおそれがある。これを回避する別の方法として、作業者が投入装置200におけるカップ100と閉鎖装置300におけるカップ100との位置関係を確認しながら手作業で投入装置200から閉鎖装置300にカップ100を搬送する方法が挙げられる。しかし、この方法では一包化調剤に関する効率が低下するおそれがある。
これらの問題を踏まえ、投入装置200における複数のカップ100の位置関係が閉鎖装置300において再現されるように投入装置200から閉鎖装置300に複数のカップ100を搬送する方法について検討した。その結果、複数のカップ100を投入装置200から閉鎖装置300に搬送するための専用の治具を準備することに想到した。医薬品搬送用治具1はこの思想を反映して構成された治具の形態の1つである。医薬品搬送用治具1が一度に搬送できるカップ100の数(以下「最大搬送数」)は2以上のいずれかの整数から任意に選択できる。最大搬送数が多くなるほど、搬送に関する効率が高められる。最大搬送数が少なくなるほど、医薬品搬送用治具1が小型化および軽量化される。
カップ100を構成する材料は薬の保護に適した樹脂材料である。好ましい例では、カップ100に薬が収容された状態で監査を実施できるように透明の樹脂材料により構成される。カップ100は収容部110およびフランジ120に区分される。収容部110には、処方薬を収容する空間110B、および、空間110Bに対して薬を出し入れするための開口110Aが形成されている。フランジ120は開口110Aの周囲に設けられている。カップ100には服用条件に従って分類される複数種類の薬が収容される。服用条件の一例は1日における服用時期、および、服用日数である。好ましい例では、1回の服用分の薬が1つのカップ100の収容部110に収容される。複数のカップ100は、好ましくは、個々に分離した状態で医薬品搬送用治具1の台10に載せられる。
医薬品搬送用治具1を構成する主な要素は台10、搬送部20、および、仮蓋30である。台10、搬送部20、および、仮蓋30を構成する材料は任意に選択できる。好ましい例では、作業者が持ち運びできるように軽量な樹脂材料が用いられる。その一例は、アクリル樹脂およびABS樹脂である。このため、カップ100を搬送する作業を容易に実施できる。
図3に示される台10の平面視の形状は長方形である。台10は投入装置200(図10参照)の下方に設置される。台10の高さはカップ100の高さよりも低い。台10には、搬送部20の移動を規制する治具規制部11、および、カップ100を支持するカップ支持部12が設けられている。
治具規制部11は搬送部20が複数のカップ100を支持している位置(以下「支持位置」)において、台10に対してカップ100に接近する方向の移動を規制する。一例では、治具規制部11は台10に形成された複数の凸部11Aを含む。搬送部20は支持位置(図9参照)において、複数の凸部11Aのそれぞれに接触することにより、カップ100に接近する方向の移動が規制される。
カップ支持部12は台10に対してカップ100を位置決めする。カップ100の位置決めとは、例えば、台10の平面視に規定される座標系におけるカップ100の位置を固定することである。カップ支持部12の構成は任意に選択可能である。第1例では、カップ支持部12は複数のカップ100を個別に挿入できる複数の孔12Aを含む。複数の孔12Aは台10を貫通している。孔12Aにカップ100の収容部110が挿入されることにより、カップ100が位置決めされる。カップ100の収容部110が孔12Aに挿入された状態では、収容部110の底面が例えば台10の背面に設置されている監査用のカメラを固定する台(図示略)と接触し、フランジ120と台10との間に隙間が形成される。第1例の場合、収容部110の底が台10から露出するため、監査用のカメラ(図示略)を用いて収容部110の底を撮影することにより、カップ100に収容されている薬の監査を実施できる。第2例では、カップ支持部12は複数のカップ100を個別に挿入できる複数の凹部を含む。複数の凹部は台10を貫通していない。第2例の場合、凹部の深さはカップ100の収容部110の深さよりも浅いことが好ましい。凹部にカップ100の収容部110が挿入されることにより、カップ100が位置決めされる。カップ100の収容部110が凹部に挿入された状態では、カップ100の収容部110の底が凹部の底と接触することにより、カップ100が台10に支持され、フランジ120と台10との間に隙間が形成される。カップ支持部12によってカップ100が位置決めされている状態において投入装置200が動作することにより、複数のカップ100に規定の分量の薬が投入される。なお、投入装置200としては、例えば、特開2017−184877号公報に記載の装置を用いることができる。
複数の孔12Aは、台10の短辺方向に沿う複数の列13に区分できる。複数の列13は台10の長辺方向に並んでいる。一例では、複数の孔12Aの数は1人の服用者が一定期間に薬を服用する回数と同じである。一定期間は1日よりも長い期間であり、日、週、月、または、年を単位期間とする。1つの列13を構成する孔12Aの数は1人の服用者が1日に薬を服用する回数と同じである。複数の列13の数は一定期間を規定する単位期間の総数と同じである。単位期間が日であり、一定期間が複数の日である場合、複数の列13の数は複数の日と同じである。
図1に示されるように、搬送部20は支持部21、取手22、第1壁部23、および、第2壁部24を備える。図4に示される支持部21は複数のカップ100に対するスライドが可能な状態で複数のカップ100のフランジ120を一括して支持する。支持部21は複数のカップ100が台10に載せられた状態において、複数のカップ100の相対的な位置関係を崩すことなく複数のカップ100から離れることができるように構成されている。このため、医薬品搬送用治具1を複数のカップ100から離す作業を容易に実施できる。支持部21はカップに100に設けられたフランジ120を支持する。このため、医薬品搬送用治具1に支持されたカップ100の姿勢が安定する。支持部21は複数の櫛21Aを備える。このため、支持部21の構成が簡素化される。複数の櫛21Aの長手方向の寸法は台10の短辺方向の寸法と実質的に等しい。複数の櫛21Aは台10の長辺方向において等間隔で配置されている。複数の櫛21Aのうちの隣り合う櫛21Aの間隔LAはカップ100の収容部110の最大の幅よりも若干広い。複数の櫛21Aのうちの隣り合う櫛21Aが1つの列13に含まれるカップ100のフランジ120を一括して支持する。
取手22は支持部21によって支持されている複数のカップ100を一括して移動するときに作業者により把持される板状の部分である。取手22は複数の櫛21Aの長手方向の一方の端部の全てと連結されている。
第1壁部23は取手22と複数の櫛21Aの一方の端部との間から立ち上がるように設けられている。第1壁部23は支持部21が支持位置(図9参照)のときに台10の治具規制部11と接触する。
第2壁部24は複数の櫛21Aの最も外側に配置されている2本の櫛21Aの中間部分から立ち上がるように設けられている。第2壁部24は支持位置の支持部21に仮蓋30がセットされた状態において、仮蓋30の第1規制壁33と接触することにより、仮蓋30が支持部21に対してスライドすることを規制する。
図5は仮蓋30の正面側の斜視図である。図6は仮蓋30の背面側の斜視図である。仮蓋30はカップ100の開口110Aに配置されることにより、カップ100の開口110Aを閉じる。このため、搬送される複数のカップ100に仮蓋30がセットされることにより、搬送中のカップ100内に異物が侵入することが妨げられる。仮蓋30は全てのカップ100の開口110Aに配置できるように構成されている。このため、仮蓋30をカップ100にセットする作業、および、仮蓋30をカップ100から取り外す作業を効率的に実施できる。仮蓋30は複数の孔31、複数の監査部32、一対の第1規制壁33、および、第2規制壁34を備える。
孔31は仮蓋30を貫通している。仮蓋30に設けられる孔31の数は任意である。一例では、仮蓋30に設けられる孔31の数は台10に設けられる孔12Aの数と等しい。孔31の形状は任意である。図示される第1例では、孔31の形状は円である。第1例の場合、孔31の外径はカップ100の開口110Aの外径よりも若干長いことが好ましい。第2例では、孔31の形状は多角形である。
複数の孔31にはカップ100に収容されている薬の監査に利用される監査部32が嵌め込まれている。監査部32を構成する材料は任意に選択できる。好ましい例では、容易に監査を実施できるように、透明な樹脂材料により構成される。その一例は、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂である。監査部32を構成する材料が透明な樹脂材料である場合、医薬品搬送用治具1の上方に設置されたカメラ、または、目視によって薬の監査を実施できる。図6に示されるように、監査部32は仮蓋30の裏面30Bから突出しないように、孔31に嵌め込まれている。このため、仮蓋30の裏面30Bと監査部32との間には段差30Aが形成されている。段差30Aにカップ100のフランジ120が嵌め込まれるように仮蓋30がセットされる。このため、カップ100に対する仮蓋30の位置が安定する。監査部32には、カップ100内の空気を抜く通気部32Aが設けられている。通気部32Aは監査部32を貫通する孔である。このため、仮蓋30がカップ100にセットされた場合に通気部32Aを通過して外部の空気がカップ100内に流れ、カップ100内の圧力が大気圧よりも低下しないため、真空状態が形成されない。これにより、仮蓋30をカップ100から容易に取り外すことができる。
一対の第1規制壁33は仮蓋30が搬送部20にセットされた状態において、搬送部20の第1壁部23と第2壁部24との間に配置されることにより、仮蓋30が搬送部20に対してスライドすることを規制する。第1規制壁33は仮蓋30の短手方向の一方の端部から立ち上がるように設けられている。第1規制壁33の長手方向の寸法は、櫛21Aの長手方向における第1壁部23と第2壁部24との間隔よりも短い。
第2規制壁34は仮蓋30が搬送部20にセットされた状態において、複数の櫛21Aの他方の端部と接触することにより、仮蓋30が搬送部20に対してスライドすることを規制する。第2規制壁34は仮蓋30の短手方向の他方の端部から第1規制壁33と反対側に突出するように設けられている。
医薬品搬送用治具1を用いた一包化調剤の一例について説明する。一例では、投入装置200(図10参照)および閉鎖装置300(図11参照)が設置された薬局において薬剤師により一包化調剤が実施される。一包化調剤は台設置工程、カップ配置工程、薬投入工程、搬送部セット工程、仮蓋セット工程、監査工程、搬送工程、分離工程、および、蓋取付工程を含む。
台設置工程では、投入装置200に台10が設置される。台設置工程が実施された後にカップ配置工程が実施される。図7に示されるように、カップ配置工程では、台10の孔12Aのそれぞれにカップ100の収容部110が挿入される。カップ配置工程の後に薬投入工程が実施される。薬投入工程では、投入装置200が駆動することにより、複数のカップ100の収容部110のそれぞれに規定の分量の薬が投入される。薬投入工程の後に搬送部セット工程が実施される。図8に示されるように、搬送部セット工程では、薬が投入された複数のカップ100のフランジ120と台10との隙間に複数の櫛21Aが挿入される。図9に示されるように、搬送部20の第1壁部23と台10の治具規制部11とが接触する位置まで搬送部20がスライドされることにより、支持部21が支持位置を形成する。搬送部セット工程の後に仮蓋セット工程が実施される。仮蓋セット工程では、仮蓋30の第1規制壁33が搬送部20の第1壁部23と第2壁部24との間に挿入されるように仮蓋30が搬送部20に重ね合わせられる。仮蓋セット工程の後に監査工程が実施される。
監査工程では、カメラによって監査部32を介してカップ100の収容部110が撮影される。作業者はカメラにより撮影された画像に基づいて、収容部110に規定数の薬が存在するか否かを確認する。監査工程が実施された後に搬送工程が実施される。図10に示されるように、搬送工程では作業者により取手22が掴まれて持ち上げられることにより、搬送部20、カップ100、および、仮蓋30が台10から離間する。次に、図11に示されるように、搬送部20、カップ100、および、仮蓋30が閉鎖装置300の台310に搬送され、台310の凹部320に複数のカップ100が挿入される。
搬送工程の後に分離工程が実施される。分離工程では、搬送部20から仮蓋30が分離される。次に、台10に対して搬送部20がスライドすることにより、複数のカップ100の相対的な位置関係が崩れることなく医薬品搬送用治具1が複数のカップ100から離れる。分離工程の後に蓋取付工程が実施される。蓋取付工程では、閉鎖装置300の蓋取付部330によって複数のカップ100の全部の開口を覆うように集合蓋が複数のカップ100に接合され、蓋連結型集合体が製造される。集合蓋における個別の蓋に対して、その蓋に対応するカップ100内の薬に関する情報を記録することにより、蓋連結型集合体を適切に管理することができる。
医薬品搬送用治具1によれば、次のような作用および効果が得られる。
投入装置200にセットされている複数のカップ100を閉鎖装置300に搬送する場合、医薬品搬送用治具1の支持部21により複数のカップ100が支持される。複数のカップ100は医薬品搬送用治具1の支持部21に支持された状態で閉鎖装置300に搬送され、閉鎖装置300の台310にセットされる。このように、投入装置200にセットされている複数のカップ100が一括して閉鎖装置300に搬送されるため、一包化調剤が効率的に実施される。複数のカップ100が閉鎖装置300に搬送された後、閉鎖装置300における作業の邪魔にならないよう、医薬品搬送用治具1が複数のカップ100から離される。このとき、複数のカップ100の相対的な位置関係が崩れることなく、医薬品搬送用治具1が複数のカップ100から離れるため、投入装置200における複数のカップ100の相対的な位置関係が閉鎖装置300の台310にセットされた複数のカップ100においても保たれる。このため、複数のカップ100の搬送後に複数のカップ100の相対的な位置関係の確認等の作業を省略でき、一包化調剤に関する作業効率が高められる。
(変形例)
上記実施形態は本発明に関する医薬品搬送用治具が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する医薬品搬送用治具は実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の一例を示す。
・支持部21の構成は任意に変更可能である。一例では、支持部21は複数のカップ100の収容部110を一括して挟むことができるように構成される。この例では、支持部21は支持位置においてカップ100の収容部110を挟む第1位置と、カップ100の収容部110と間隔を介して対向する第2位置との間を移動可能に構成される。
・医薬品搬送用治具1の構成は任意に変更可能である。第1例では、台10が医薬品搬送用治具1から省略される。この例では、台10は投入装置200に予め備え付けられる。第2例では、仮蓋30が医薬品搬送用治具1から省略される。
1 :医薬品搬送用治具
10 :台
21 :支持部
21A :櫛
30 :仮蓋
32A :通気部
100 :医薬品用カップ
110 :収容部
110A :開口
120 :フランジ
200 :投入装置
300 :閉鎖装置

Claims (11)

  1. 複数の医薬品用カップを支持する支持部を備える
    医薬品搬送用治具。
  2. 前記支持部は前記複数の医薬品用カップが台に載せられた状態において前記複数の医薬品用カップの相対的な位置関係を崩すことなく前記複数の医薬品用カップから離れることができるように構成されている
    請求項1に記載の医薬品搬送用治具。
  3. 前記支持部は前記複数の医薬品用カップが前記台に載せられた状態において前記複数の医薬品用カップに対してスライドできるように構成されている
    請求項2に記載の医薬品搬送用治具。
  4. 前記支持部は前記医薬品用カップに設けられたフランジを支持する
    請求項2または3に記載の医薬品搬送用治具。
  5. 前記支持部は前記フランジを支持する櫛を備える
    請求項4に記載の医薬品搬送用治具。
  6. 前記医薬品用カップの開口に配置されることにより前記医薬品用カップの開口を閉じる仮蓋をさらに備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬品搬送用治具。
  7. 前記仮蓋は少なくとも2つの前記医薬品用カップの開口に配置できるように構成されている
    請求項6に記載の医薬品搬送用治具。
  8. 前記仮蓋は前記医薬品用カップ内の空気を抜く通気部を備える
    請求項6または7に記載の医薬品搬送用治具。
  9. 作業者が持ち運びできるように軽量な材料により構成されている
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬品搬送用治具。
  10. 医薬品用カップに対するスライドが可能な状態で複数の前記医薬品用カップのフランジを支持する支持部を備える
    医薬品搬送用治具。
  11. 前記支持部は櫛である
    請求項10に記載の医薬品搬送用治具。
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