JP2019088172A - 太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体及び当該型枠組立体を用いた架台の施工法 - Google Patents

太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体及び当該型枠組立体を用いた架台の施工法 Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構造のコンクリート架台を採用することで、設置時間及び設置コスト・労力を軽減する。【解決手段】複数の部材4、5から組立分解可能に形成され、周状の側壁を備え、上端及び下端が開口状のコンクリート型枠と、コンクリート型枠の上端に取り外し可能に設けられる帯状部6と、帯状部6に形成された少なくとも1つの立ち上がり片62とを有するコンクリート型枠用補助材Fと、立ち上がり片62に取り外し可能に設けられたプレート8と、からなり、プレート8は立ち上がり片62に取り付けられた時に、立ち上がり片62に当接する上側部位と、帯状部6を越えて、コンクリート型枠の上端よりも下方に延びる下側部位とからなる。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体及び当該型枠組立体を用いた架台の施工法に関するものである。
いわゆる野立て太陽光発電システムは、地上の架台に設置した太陽光発電パネルを用いて太陽光発電を行うものである。野立て太陽光発電システムの架台基礎としてはコンクリート基礎、コンクリート置き基礎やスクリュー杭基礎が知られているが、広大な敷地にコンクリート基礎工事を行うとなると施工が大がかりになってしまい、また、スクリュー杭基礎の場合、重機が入れない場所での施工ができないという不具合がある。したがって、コンクリート置き基礎を用いた架台が採用される場合が多い。
特許文献1には、ソーラーパネルを野外に独立した状態で簡易かつ安価に設置することができるパネル支持装置が開示されており、当該支持装置は、細長い支柱状のコンクリート製の基材と、基材に埋め込むように固定された複数の締結部(アンカーボルト)と、締結部に連結支持される連結部材を備え、連結部材によってソーラーパネルを支持している。
特許文献2は、太陽電池パネルを地上に設置する場合の基礎に関するものであり、複数本のプレキャストコンクリートの棒状部材を組み合わせて構成された基礎体が開示されており、棒状部材の上面にはネジ軸(アンカーボルト)が突設されており、ネジ軸を用いて支柱を立設している。
特許文献3には、ソーラーパネル用基礎架台の型枠が開示されており、当該型枠に生コンを打ち込み、形成・養生させた後、型枠を外してソーラーパネル用基礎架台を生産し、当該基礎架台を、上面が水平となるようにその一部を地面に埋設し、アンカーボルトを当該基礎架台に埋め込み、アンカーボルトに架台を取り付け、その架台にソーラーパネルを固定している。
実用新案登録第3186068号 特許第5628229号 特許第5465808号
本発明は、太陽光発電パネルを設置するにあたり、シンプルな構造のコンクリート架台を採用することで、設置時間及び設置コスト・労力を軽減することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
複数の部材から組立分解可能に形成され、周状の側壁を備え、上端及び下端が開口状のコンクリート型枠と、
前記コンクリート型枠の上端に当該上端の開口を架け渡すように取り外し可能に設けられる帯状部と、前記帯状部に形成された少なくとも1つの立ち上がり片とを有するコンクリート型枠用補助材と、
上側部位と下側部位とからなり、前記上側部位を介して前記立ち上がり片に取り外し可能に設けられ、前記下側部位は前記帯状部を越えて前記コンクリート型枠の上端(より具体的には、打設されるコンクリート上面の設定高さ位置)よりも下方に延びる、プレートと、
からなる、太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体、である。
1つの態様では、前記プレートの上側部位は、前記立ち上がり片に当接ないし近接している。
1つの態様では、前記立ち上がり片は、前記帯状部に対向状に形成されており、
前記プレートは、前記対向状の立ち上がり片を挟むように対向状に設けられる2枚のプレートである。
1つの態様では、前記2枚のプレートは、上側部位を各立ち上がり片に重ね合わせて当該立ち上がり片に対向状に取り外し可能に設けられている。
1つの態様では、前記帯状部は、第1の方向に延びる第1帯状部と第2の方向に延びる第2帯状部とからなり、
前記帯状部は、前記第1帯状部の少なくとも一端、及び、前記第2帯状部の少なくとも一端において、前記コンクリート型枠の上端に着脱可能に装着され、
前記立ち上がり片は、前記第1帯状部あるいは前記第2帯状部に形成されている。
1つの態様では、コンクリート型枠の上端、コンクリート型枠用補助材のいずれか一方には係止部、他方には被係止部が形成されており、前記係止部と前記被係止部は上下方向に係脱可能となっており、コンクリート型枠用補助材は上方からコンクリート型枠に載置することで当該コンクリート型枠に係止し、コンクリート型枠に対して上方に移動させることで取り外し可能となっている。
1つの態様では、第1帯状部の端部、第2帯状部の端部に垂下状の係止片(係止部)を形成し、コンクリート型枠用補助材は、コンクリート型枠に上方から載置するだけで当該コンクリート型枠の上端に着脱可能に係止する。
なお、係止部と被係止部の組み合わせは、係止凸部と被係止孔ないし凹部であってもよい。
コンクリート型枠用補助材をコンクリート型枠に対して迅速かつ簡単に着脱させるには、コンクリート型枠用補助材をコンクリート型枠に対して取り外し可能に設ける手段は「係止」が有利であるが、本発明は「係止」に限定されるものではなく、嵌合、螺子止め等の他の手段であってもよい。
1つの態様では、前記帯状部は、第1の方向に延びる第1帯状部と、前記第1帯状部から第2の方向に延びる2本の第2帯状部とからなり、
前記第1帯状部の両端の一方あるいは両方が前記コンクリート型枠の上端に着脱可能に装着され、
前記第2帯状部の先端が前記コンクリート型枠の上端に着脱可能に装着され、
前記立ち上がり片は、前記第1帯状部に形成されている。
1つの態様では、前記第1帯状部の長さ方向の少なくとも一方の端部には前記コンクリー型枠の上端に係止する係止片が形成され、前記第2帯状部の先端には前記コンクリート型枠の上端に係止する係止片が形成されている。
1つの態様では、前記立ち上がり片は、前記第1帯状部の長さ方向中央に対向状に形成されており、
前記第2帯状部は、前記第1帯状部から前記立ち上がり片を挟んで平行状に延びている。
前記帯状部の形状は、上記に限定されず、例えば、第1帯状部と第2帯状部から平面視L形状に形成されてもよく、あるいは、第1帯状部と第2帯状部から平面視十字状に形成されてもよい。
1つの態様では、前記側壁は平面視方形状であり、コンクリート型枠は直方体状である。
1つの態様では、前記コンクリート型枠は、平面視長手方向と短手方向を備え、
前記第1帯状部は短手方向に延び、前記第2帯状部は長手方向に延び、
前記立ち上がり片は、前記第1帯状部の長さ方向中央に形成されており、
前記第2帯状部は、前記第1帯状部から前記立ち上がり片を挟んで平行状に延びる。
後述する実施形態では、コンクリート型枠は平面視長方形状であるが、コンクリート型枠の形状は平面視長方形に限定されるものではなく、例えば、平面視円形、正方形、楕円形等であってもよい。
1つの態様では、前記立ち上がり片及び前記プレートの上側部位には、螺子の軸部が通る孔が形成されており、
前記立ち上がり片と前記プレートの上側部位は、前記孔を通る螺子を用いて着脱可能に連結されている。
前記プレートは、水平状に延びる螺子の軸部を介して立ち上がり片に対して吊持されるように取り付けられる。
後述する実施形態では、前記プレートと前記立ち上がり片は、螺子(ボルト)とナットによって連結されており、下側部位が打設されたコンクリートに埋設された当該プレートの上側部位に対して前記立ち上がり片が取り外し可能となっている。
1つの態様では、前記プレートの上側部位にはパネルを支持するフレームを取り付けるための孔が形成されており、下側部位には少なくとも1つの孔が形成されている。
1つの態様では、上側部位に設けられたフレームを取り付けるための孔は、水平方向に延びる長孔である。
上側部位に設けられたフレームを取り付けるための孔は、プレートを立ち上がり片に取り付ける際の螺子が通る孔と兼用してもよい。
下側部位に設けられた前記少なくとも1つの孔は、打設されたコンクリートに対するアンカーとして機能する。
プレートの下側部位に形成されたアンカーは、孔には限定されず、アンカーは、突起や凹凸等であってもよい。
本発明が採用した他の技術手段は、前記コンクリート型枠組立体を用いた施工法であって、
前記コンクリート型枠組立体を設置する工程と、
前記コンクリート型枠内にコンクリートを打設する工程であって、前記プレートの下側部位を前記コンクリートに埋設する工程と、
コンクリート硬化後に、前記プレートを残して、前記コンクリート型枠用補助材及び前記コンクリート用型枠を取り外し、上面に前記プレートの上側部位が取付片として突設されたコンクリートブロックを得る工程と、
を備えている。
1つの態様では、前記施工法は、さらに、
少なくとも2つのコンクリートブロックを離間させて設置する工程と、
前記2つのコンクリートブロック間に長尺状のフレームを架け渡し、前記取付片に取り付ける工程を備えている。
本発明は、コンクリート型枠とコンクリート型枠用補助材とプレートからなるコンクリート型枠組立体を用いることで、コンクリート架台の製作と同時に、コンクリート架台の上面の所定部位に取付片を形成することができ、取付片に直接支持フレーム等の部材を取付けることができるので、コンクリートブロック上面に突設したアンカーボルトに取付金具や構造部材を設けるような場合に比べて、施工工程や施工の手間を削減することができ、太陽光発電パネルの設置において、設置時間及び設置コスト・労力を軽減することができる。
また、コンクリート型枠組立体において、組立て分解可能なコンクリート型枠やコンクリート型枠用補助材は、再利用可能であり、型枠費のコスト削減が可能である。
本実施形態に係る施工法を用いて施工された太陽光発電パネルの架台の斜視図、及び、当該架台に取り付けられた太陽光発電パネルの斜視図である。 本実施形態に係るコンクリート用型枠組立体の斜視図である。 本実施形態に係る型枠の第1要素、第2要素の斜視図である。 本実施形態に係る型枠組立体の第3要素の斜視図である。 (A)本実施形態に係る型枠組立体の第3要素に取り外し可能に取り付けられるプレート、及び、プレートを取り付けるためのボルトを示す。(B)本実施形態に係る型枠の第1要素と第2要素を組み立て分解可能に連結するためのボルトとナットを示す。 本実施形態に係る施工法において、型枠の第1要素の設置を説明する図である。本実施形態では、パネルの低い側の地面を所定深さまで掘削して、第1要素を設置する。 位置決めして置かれた第1要素に対して、第2要素、第3要素を取り付けて型枠組立体を組み立てる工程を示す図である。 第3要素の立ち上がり片に対するプレートの取り付けを説明する図である。 所定の場所に設置された型枠組立体に、上方の開口からコンクリートを打設する工程を説明する図である。 コンクリート養生後に、第1要素から第2要素、第3要素を取り外してコンクリート架台を得る工程を説明する図である。 コンクリート架台に対してフレームを取り付ける工程を説明する図である。 コンクリート架台とフレームからなる架台に太陽光発電パネルを取り付けた状態を示す斜視図である。
本実施形態は、野立て太陽光発電システムの架台の施工に用いるコンクリート型枠及び型枠用補助材に関する。図1に示すように、太陽光発電パネルの設置現場には、所定距離だけ離間して直方体状のコンクリート架台1A、1Bが設置される。コンクリート架台1A、1Bは、風による引き抜き等に耐え得る重量、押し込みに耐え得る基礎底面の面積を備える。本実施形態では、コンクリート架台1A、1Bは同形・同寸の部材であるが、コンクリート架台1Bは、下方部位が地中に埋設されており、コンクリート架台1Aの上面はコンクリート架台1Bの上面よりも高い位置にある。なお、高さの異なるコンクリート型枠を用意して、異なる高さのコンクリート架台を製作してもよい。
コンクリート架台1A、1Bは、平面視において、長手方向と短手方向を備えた直方体状のコンクリートブロックであり、コンクリート架台1A、1Bの上面には、長手方向両端部に近い側に位置して、一対の対向状の取付片8´がそれぞれ形成されている。各取付片8´は、コンクリート架台1A、1Bの短手方向に平行状に延びる板状の垂直片である。後述するように、取付片8´は、下側部位がコンクリート架台1A、1Bに埋設されたプレート8の上側部位からなる。
コンクリート架台1A、1Bの取付片8´に支持フレーム2を取り付けるようになっており、コンクリート架台1A、1B間に架け渡すように2本のフレーム2が傾斜姿勢で平行状に取り付けられている。平行する傾斜状のフレーム2に太陽光発電パネル3が支持される。フレーム2は断面視コ字形状の長尺部材である。本実施形態では、フレーム2は鉄骨フレームであり、表面に溶融亜鉛めっきが施されている。鉄骨フレームはコスト面、強度面で、アルミフレームに対して有利であるが、本発明におけるフレーム2の材料は限定されず、例えばアルミフレームであってもよい。
コンクリート架台1A、1Bは、組立分解可能のコンクリート型枠組立体Fを用いてコンクリートを打設することによって得られる。図2に示すように、型枠組立体Fは、平面視L形状の第1要素4と、平面視L形状の第2要素5とから組立分解可能に組み立てられる直方体状のコンクリート型枠と、コンクリート型枠の上面に取り外し可能に設けられるコンクリート型枠用補助材6と、コンクリート型枠用補助材6に取り外し可能に設けられたプレート8と、からなる。コンクリート型枠は第1要素4と第2要素5からなる閉鎖状の四周壁を備え、上端及び下端が開口状となっており、上端の開口から型枠内部にコンクリートを打設するようになっている。
図3に示すように、第1要素4は、垂直状の第1壁40と第2壁41とから平面視L形状を有しており、平面視において第1壁40が長辺、第2壁41が短辺となっている。第1要素4は平面視L形状で水平状の上辺42と下辺43を備えており、上辺42は、第1壁40の上端の第1部分420と第2壁41の上端の第2部分421とからなる。上辺42には垂下状の周縁が形成されている。第2壁41の端部には垂直状の端片44が形成されており、端片44には高さ方向に間隔を存して複数(図示の態様では3つ)の取付孔440が形成されている。第1壁40の端部には高さ方向に間隔を存して複数(図示の態様では3つ)の取付孔400が形成されている。第1壁40には上辺42と下辺43間で高さ方向に延びる補強材(図示せず)が設けてある。
図3に示すように、第2要素5は、垂直状の第1壁50と第2壁51とから平面視L形状を有しており、平面視において第1壁50が長辺、第2壁51が短辺となっている。第2要素5は平面視L形状で水平状の上辺52と下辺53を備えており、上辺52は、第1壁50の上端の第1部分520と第2壁51の上端の第2部分521とからなる。上辺52には垂下状の周縁が形成されている。第2壁51の端部には垂直状の端片54が形成されており、端片54には高さ方向に間隔を存して複数(図示の態様では3つ)の取付孔540が形成されている。第1壁50の端部には高さ方向に間隔を存して複数(図示の態様では3つ)の取付孔500が形成されている。第1壁50には上辺52と下辺53間で高さ方向に延びる補強材55が設けてある。
第1要素4と第2要素5は、第2要素5の端片54を第1要素4の第1壁40の端部に当接させた時に、取付孔540と取付孔400が一致し、第1要素4の端片44を第2要素5の第2壁50の端部に当接させた時に、取付孔440と取付孔500が一致するようになっており、取付孔540、400、取付孔440、500を通るボルト7Aと、ナット7Bを用いて直方体状に組み立てられる。第1要素4と第2要素5を連結して得られた型枠は平面視方形状の型枠で、上方及び下方が開口状の直方体状ないし箱状の型枠である。組み立てられた型枠を分解する時には、ボルト7Aに対してナット7Bを緩めて取り外し、ボルト7Aを取付孔540、400、取付孔440、500から引き抜くことで、型枠を第1要素4と第2要素5に分解することができる。
コンクリート型枠用補助材6は、コンクリート架台上に取付片8´を形成するプレート8を位置決めして設けるためのセッティングバーである。図2に示すように、2つのコンクリート型枠用補助材6が、型枠の長手方向の両側に位置して取り付けられる。図4に示すように、コンクリート型枠用補助材6は、第1の方向に延びる水平状の第1帯状部60と、第1帯状部60から第2の方向(第1の方向に対して直角方向)に延びる水平状の2本の第2帯状部61を備えている。第1帯状部60の長さ方向中央部位には立ち上がり片62が対向状に形成されており、2本の第2帯状部61は、立ち上がり片62の両側に位置して第2の方向に延びている。第1帯状部60の長さ方向両端には、係止片600、601がそれぞれ垂下状に形成されている。第2帯状部61の長さ方向先端には、係止片610が垂下状に形成されている。立ち上がり片62には、幅方向中央に位置して取付孔である第1孔620が形成されており、第1孔620の上方に位置して長孔状の第2孔621が形成されている。第2孔621は、コンクリート型枠用補助材6を掴む際の掴み部をして機能するものであり、任意要素である。本実施形態では、第1帯状部60が第2帯状部61に対して幅広であるが、これには限定されない。
2つのコンクリート型枠用補助材6が、第1の方向を型枠の短手方向、第2の方向を型枠の長手方向として、型枠の上端に取り外し可能に取り付けられる。コンクリート型枠用補助材6を型枠の上端に取り付けた状態で、第1帯状部60は型枠の上端の開口を短手方向に横切るように当該型枠の側壁(長辺)40、50間で水平に延びており、第2帯状部61は、第1帯状部61から型枠の上端の開口を当該型枠の側壁(短辺)41、51の近い方に向かって長手方向に水平に延びている。
第1帯状部60の一方の端部の係止片600が第2要素5の上辺52の第1部分520あるいは第1要素4の上辺42の第1部分420に係止し、他方の端部の係止片601が第1要素4の上辺42の第1部分420あるいは第2要素5の上辺52の第1部分520に係止する。すなわち、第1帯状部60の長さ寸法は、コンクリート型枠の上端の開口の短手寸法と略同じであり、第1帯状部60を型枠の上端に上方から下方に向かって載置した時に、長さ方向両端の係止片600、601が上辺52の第1部分520の垂下状の縁部、上辺42の第1部分420の垂下状の縁部に係止するようになっている。立ち上がり片62を、予め第1帯状部60の長さ方向の所定部位に形成しておくことで、型枠の短手方向における立ち上がり片62の位置決めがなされる。一対の立ち上がり片62間の間隔は、本実施形態では、第1帯状部60の幅寸法によって決定され、一対の立ち上がり片62間の間隔によって一対の取付片8´の間隔が決定される。
第2帯状部61は、第1帯状部61から型枠の上端の開口を第2要素5の上辺52の第2部分521あるいは第1要素4の上辺42の第2部分421に向かって当該型枠の長手方向に水平に延びており、先端の係止片610が第2要素5の上辺52の第2部分521あるいは第1要素4の上辺42の第2部分421に係止する。第2帯状部61の長さ寸法を予め所定の長さに形成しておくことで、型枠の長手方向における立ち上がり片62の位置決めがなされる。
図5に示すように、プレート8は、縦長方形状の本体80を備え、本体80の高さ方向中央よりも上方には第1孔800が形成されており、第1孔800の上方に位置して長孔状の第2孔801が形成されており、本体80の下端に近い位置に長孔状の第3孔802が形成されている。第1孔800及び第2孔801は、プレート8の上側部位に形成されており、第3孔802は、プレート8の下側部位に形成されている。
コンクリート型枠用補助材6の一対の立ち上がり片62のそれぞれにプレート8が垂直姿勢で取り外し可能に取り付けられる。図8に示すように、一方のプレート8の上側部位を、一方の立ち上がり片62の外面に当接させ、他方のプレート8の上側部位を、他方の立ち上がり片62の外面に当接させる。この時、2枚のプレート8の第1孔800と一対の立ち上がり片62の第1孔620を一致させ、水平方向に一致する第1孔800、620を挿通するようにボルト9の軸部91を差し込む。軸部90の先端(ボルト9の頭部90と反対側)には雌ネジ910が形成されており、雌ネジ910にナット(図示せず)を螺合し、ナットを締めることで、頭部90とナット間で重なり合ったプレート8と立ち上がり片62を固定する。プレート8の下側部位は、第1帯状部60を越えて下方に延びている。ナットを緩めてボルト9の軸部91を引き抜くことで、プレート8に対してコンクリート型枠用補助材6を垂直状に上方に移動可能となっている。
図6〜図12を参照しつつ、施工工程について説明する。図6に示すように、地上の所定位置に間隔を設けて型枠の第1要素4、4を配置する。典型的には、一方の第1要素4が置かれる部位(太陽光発電パネルの低い側)を掘削して低地にして当該第1要素4を配置する。図7に示すように、各第1要素4に対して、第2要素5をそれぞれ取り付けて直方体状の型枠を形成する。型枠の上端には、型枠の長手方向の両端に近い側に位置して一対のコンクリート型枠用補助材6が着脱可能に取り付けられる。
図8に示すように、型枠に取り付けられたコンクリート型枠用補助材6の対向状の立ち上がり片62には、2枚のプレート8が垂直状に対向して取り外し可能に設けられる。プレート8の上側部位には第1孔800、第2孔801が形成されており、当該上側部位を、立ち上がり片62に重なるように当接させる。プレート8の下側部位には第3孔802が形成されており、当該下側部位は、コンクリート型枠用補助材6の第1帯状部60よりも下方に延びており、かつ、下側部位の第3孔802を含む部位は、打設されるコンクリートの上面よりも下方に位置している。
現場にコンクリート型枠組立体(第1要素4、第2要素5からなるコンクリート型枠、コンクリート型枠用補助材6、プレート8)が設置された後に、コンクリート型枠組立体の上方の開口からコンクリートCを打設し、コンクリート表面を平面に均す。この時、プレート8の下側部位はコンクリートC内に埋設されており、プレート8の上側部位はコンクリートCの上面よりも上方に突出している。コンクリートC内に埋設されたプレート8の下側部位にはアンカーとして機能する第3孔802が形成されているので、プレート8の下側部位は強固にコンクリートCに固定される。
図10に示すように、打設したコンクリートを養生し、硬化した後に、下側部位がコンクリートに埋設されたプレート8を残して、コンクリート型枠の上端に取り付けたコンクリート型枠用補助材6を上方に垂直状に持ち上げて取り外し、当該型枠を構成する第1要素4と第2要素5を分解してコンクリートブロックから取り外すことで、上面の所定部位に対向状の取付片8´が形成された直方体状のコンクリート架台1A、1Bを得る。
図11に示すように、コンクリート架台1A、1B間に架け渡すように、コンクリート架台1A、1Bの各一対の取付プレート8´にフレーム2を傾斜姿勢で取り付ける。本実施形態では、フレーム2は上面20と側面21から断面視コ字形状を有し、側面21にはボルト(図示せず)の軸部の取付孔210が形成されている。フレーム2の上面20の幅寸法は、対向状の取付プレート8´間の寸法に対応しており、一対の取付プレート8´間にフレーム2を挿入し、取付プレート8´の第2孔801、側面21の取付孔210、取付プレート8´の第2孔801にボルト(図示せず)の軸部を貫通させ、軸部に反対側からナットを締めることで、取付片8´にフレーム2を固定する。
図12に示すように、コンクリート架台1A、1B間で平行状かつ傾斜状に延びる2本のフレーム2に対して太陽光発電パネル3を取り付ける。フレーム2の上面20には、長さ方向に間隔を存して複数の取付孔200が形成されており、取付孔200にボルトとナットを用いて、例えばハット型金物、Z型金物等の取付部材(図示せず)を取り付け、当該取付部材を用いて太陽光発電パネル3を取り付ける。フレーム2に対する太陽光発電パネル3の具体的な取り付けについては、当業者において様々な手法が採り得ることが理解され、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るコンクリート型枠は、第1要素4と第2要素5に分解することができ、可搬性に優れ、機動性、汎用性が高く、施工場所の制限が緩和されるため、設置場所を選ばない汎用性の高いシステムを提供する。また、専用型枠である第1要素4、第2要素5、及び、コンクリート型枠用補助材6は再利用可能であり、型枠費の削減が可能である。また、一人での作業も可能であり、人件費を削減することができる。
本実施形態に係るコンクリート型枠組立体(特に、コンクリート型枠用補助材6)を用いることで、コンクリート架台1A、1Bの製作と同時に、コンクリート架台1A、1Bの上面の所定部位に取付片8´を形成することができ、コンクリートブロック上面に突設したアンカーボルトに取付金具や構造部材を設けるような場合に比べて、施工工程を削減することができる。本実施形態に係るコンクリート型枠組立体を用いて得られるコンクリート架台1A、1Bは、直方体の上面の所定部位に対向状の取付片8´が形成されたシンプルな構造のコンクリートブロックである。本実施形態では、太陽光発電パネルを傾斜姿勢で支持するための従来の支持構造における構造部材(特許文献1における連結部材25、26、特許文献2における支柱21、特許文献3における架台8)を基礎部分(コンクリート架台1A、1B)で兼用しており、そして、コンクリート架台1A、1Bの上面の取付片8´間に支持フレーム2を傾斜姿勢で取り付けて、この支持フレーム2を用いて太陽光発電パネル3を取り付けるようにしたので、簡単施工が実現され、施工期間の短縮及びコスト・労力の削減を可能とするものである。
1A、1B コンクリート架台
2 フレーム
3 太陽光発電パネル
4 コンクリート型枠の第1要素
5 コンクリート型枠の第2要素
6 コンクリート型枠用補助材
60 第1帯状部
600 係止片
601 係止片
61 第2帯状部
610 係止片
62 立ち上がり片
620 第1孔
621 第2孔
7A ボルト
7B ナット
8 プレート
80 本体
800 第1孔
801 第2孔
802 第3孔
9 ボルト
C コンクリート
F コンクリート型枠組立体

Claims (7)

  1. 複数の部材から組立分解可能に形成され、周状の側壁を備え、上端及び下端が開口状のコンクリート型枠と、
    前記コンクリート型枠の上端に当該上端の開口を架け渡すように取り外し可能に設けられる帯状部と、前記帯状部に形成された少なくとも1つの立ち上がり片とを有するコンクリート型枠用補助材と、
    上側部位と下側部位とからなり、前記上側部位を介して前記立ち上がり片に取り外し可能に設けられ、前記下側部位は前記帯状部を越えて前記コンクリート型枠の上端よりも下方に延びる、プレートと、
    からなる、太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体。
  2. 前記立ち上がり片は、前記帯状部に対向状に形成されており、
    前記プレートは、前記対向状の立ち上がり片を挟むように対向状に設けられる2枚のプレートである、
    請求項1に記載の太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体。
  3. 前記帯状部は、第1の方向に延びる第1帯状部と第2の方向に延びる第2帯状部とからなり、
    前記帯状部は、前記第1帯状部の少なくとも一端、及び、前記第2帯状部の少なくとも一端において、前記コンクリート型枠の上端に着脱可能に装着され、
    前記立ち上がり片は、前記第1帯状部あるいは前記第2帯状部に形成されている、
    請求項1、2いずれか1項に記載の太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体。
  4. 前記立ち上がり片及び前記プレートの上側部位には、螺子の軸部が通る孔が形成されており、
    前記立ち上がり片と前記プレートの上側部位は、前記孔を通る螺子を用いて着脱可能に連結されている、
    請求項1〜3いずれか1項に記載の太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体。
  5. 前記プレートの上側部位にはパネルを支持するフレームを取り付けるための孔が形成されており、下側部位には孔が形成されている、
    請求項1〜4いずれか1項に記載の太陽光発電パネルの架台用コンクリート型枠組立体。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のコンクリート型枠組立体を用いた施工法であって、
    前記コンクリート型枠組立体を設置する工程と、
    前記コンクリート型枠内にコンクリートを打設する工程であって、前記プレートの下側部位を前記コンクリートに埋設する工程と、
    コンクリート硬化後に、前記プレートを残して、前記コンクリート型枠用補助材及び前記コンクリート型枠を取り外し、上面に前記プレートの上側部位が取付片として突設されたコンクリートブロックを得る工程と、
    を備えた太陽光発電パネルの架台の施工法。
  7. 第1の方向に延び、長さ方向両端の少なくとも一方に係止片が形成された第1帯状部と、
    前記第1帯状部から第2の方向に延び、先端に係止片が形成された少なくとも1本の第2帯状部と、
    前記第1帯状部に形成された少なくとも1つの立ち上がり片と、
    前記立ち上がり片に形成された孔と、
    を備えた、コンクリート型枠用補助材。
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