JP2019086516A - 荷重測定ユニットおよび荷重測定方法 - Google Patents

荷重測定ユニットおよび荷重測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被支持体の軸方向への移動を許容しつつ、支持体に負荷されるアキシャル荷重を測定する。【解決手段】嵌合孔42が形成された支持体41と、嵌合孔42の内周面に形成された本体凹部43内に配置されたセンサユニット50とを備えており、センサユニット50は、嵌合孔42の径方向を向く第1のセンサ54と、嵌合孔42の周方向を向く第2のセンサ55と、本体凹部43に嵌合されたホルダ51と、ホルダ51に形成された台座凹部57内に配置された台座部52とを備えており、台座凹部57は、嵌合孔42の径方向を向く底面部と嵌合孔42の周方向を向く側面部とを備えており、台座部52は、嵌合孔42の径方向を向く底面部と嵌合孔42の周方向を向く側面部とを備えており、第1のセンサ54は、台座凹部57の底面部と台座部52の底面部との間に配置され、第2のセンサ55は、台座凹部57の側面部と台座部52の側面部との間に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、荷重測定ユニットおよび荷重測定方法に関する。
コークス工場の事前処理設備における塊成機のローラに用いられる軸受が割損するトラブルが生じると、製骸量(コークス生産量)が低下することから、軸受の割損を防止することが望まれている。割損は、軸受設計で想定していたアキシャル荷重、ラジアル荷重より過大な荷重が発生している事が原因と考えられる。実際に発生している荷重を測定し、最適な軸受設計を行うことについて要望がある(ラジアル荷重の測定に関して、例えば下記特許文献1参照)。
特開昭55−156608号公報
アキシャル方向の荷重測定にあたっては、一般的に、アキシャル方向の荷重を直接、センサに負荷することが必要である。
しかしながら、アキシャル方向の荷重を直接、センサに負荷しようとすると、軸受のアキシャル方向への移動が妨げられて軸受ロックにつながる。前述の塊成機の軸受のような高温環境下で使用される軸受では、熱による軸伸び等を考慮し、軸受(被支持体)のチョック(支持体)に対するアキシャル方向(軸方向)への移動が許容されていることが必要になる場合がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、被支持体の軸方向への移動を許容しつつ、支持体に負荷されるアキシャル荷重を測定することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る荷重測定ユニットは、被支持体が嵌合する嵌合孔が形成された支持体と、前記嵌合孔の内周面に形成された本体凹部内に配置され、前記被支持体から前記支持体に負荷されるアキシャル荷重が作用するセンサユニットとを備えており、前記センサユニットは、前記嵌合孔の径方向を向く第1のセンサと、前記嵌合孔の周方向を向く第2のセンサと、前記本体凹部に嵌合されたホルダと、前記ホルダに形成された台座凹部内に配置された台座部とを備えており、前記台座凹部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部と、前記嵌合孔の周方向を向く側面部とを備えており、前記台座部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部と、前記嵌合孔の周方向を向く側面部とを備えており、前記第1のセンサは、前記台座凹部の底面部と前記台座部の底面部との間に配置され、前記第2のセンサは、前記台座凹部の側面部と前記台座部の側面部との間に配置されていることを特徴とする。
この場合、第1のセンサが、台座凹部の底面部と台座部の底面部との間に配置されるので、第1のセンサが、台座部の底面部に生じる応力を計測することができる。また、第2のセンサが、台座凹部の側面部と台座部の側面部との間に配置されるので、第2のセンサが、台座部の側面部に生じる応力を計測することができる。
ところで、この荷重測定ユニットでは、被支持体から支持体にラジアル荷重が負荷されると、台座部が径方向(ラジアル方向)に押圧され、台座部の底面部に径方向の垂直応力が生じる。なおこのとき、台座部が、径方向に圧縮されながら周方向に拡幅し、台座部の側面部にも周方向の垂直応力が生じる。
被支持体から支持体にアキシャル荷重が負荷されると、台座部の底面部が、嵌合孔の軸方向(アキシャル方向)に保持されたまま、台座部の頂面部が軸方向に変位し、台座部が軸方向にせん断変形する。その結果、台座部の側面部にせん断応力が生じるとともに、側面部の垂直応力が減少する。なおこのとき、アキシャル荷重を起因として台座部の底面部に生じる応力は小さい。
すなわち、被支持体から支持体にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部の底面部には、ラジアル荷重を起因とした垂直応力が主に生じる。したがって、台座部の底面部に生じる応力を表す第1のセンサの検出結果は、ラジアル荷重との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1のセンサの検出結果に基づいてラジアル荷重を算出することができる。
また、被支持体から支持体にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部の側面部には、ラジアル荷重を起因とした垂直応力と、アキシャル荷重を起因としたせん断応力と、が主に生じる。したがって、台座部の側面部に生じる応力を表す第2のセンサの検出結果は、ラジアル荷重およびアキシャル荷重との間に相関関係があると言える。ここで前述のように、ラジアル荷重は、第1のセンサの検出結果(台座部の底面部に生じる応力)との間に相関関係があることから、アキシャル荷重は、第1、第2のセンサの検出結果との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1、第2のセンサの検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出することができる。
以上から、第1のセンサの検出結果に基づいて、ラジアル荷重を算出するとともに、第1、第2のセンサの検出結果に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。またこのとき、アキシャル荷重を直接、センサに負荷することなく、台座部の側面部に生じる応力に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。したがって、被支持体の軸方向への移動を許容することができる。
なお、被支持体から支持体にラジアル荷重が負荷されず、アキシャル荷重のみが負荷される場合には、第2のセンサの検出結果のみに基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。すなわちこの場合、ラジアル荷重が第2のセンサの検出結果に影響を与えず、第2のセンサの検出結果は、アキシャル荷重のみとの間に相関関係がある。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第2のセンサの検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出することができる。
ここで、台座部が、ホルダの台座凹部に配置され、ホルダが、本体凹部に嵌合される。このように、台座部が、直接、支持体に嵌合されるのではなく、ホルダを介して支持体に嵌合される。したがって、支持体を直接、加工するのではなく、支持体の外部でホルダを適宜、加工することで、本体凹部に対するホルダの嵌め合いの程度や、台座部に対する台座凹部の嵌め合いの程度を調整することができる。これにより、荷重測定ユニットの生産性を確保しつつ、高精度な測定を実現することができる。
(2)上記(1)に記載の荷重測定ユニットでは、前記第1、第2のセンサは、前記台座部に設けられている構成を採用してもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の荷重測定ユニットでは、前記センサユニットには、前記被支持体から前記支持体に負荷されるラジアル荷重および前記アキシャル荷重が作用する構成を採用してもよい。
(4)上記(3)に記載の荷重測定ユニットでは、前記第1のセンサの検出結果に基づいて前記ラジアル荷重を算出し、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの検出結果に基づいて前記アキシャル荷重を算出する算出部を更に備える構成を採用してもよい。
(5)本発明に係る荷重測定方法は、上記(3)または(4)に記載の荷重測定ユニットを利用して前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を測定する荷重測定方法であって、前記第1のセンサの検出結果に基づいて前記ラジアル荷重を算出し、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの検出結果に基づいて前記アキシャル荷重を算出することを特徴とする。
(6)本発明に係る荷重測定ユニットは、被支持体が嵌合する嵌合孔が形成された支持体と、前記嵌合孔の内周面に形成された本体凹部内に配置され、前記被支持体から前記支持体に負荷されるアキシャル荷重が作用するセンサユニットとを備えており、前記センサユニットは、前記嵌合孔の径方向を向く第1、第2のセンサと、前記本体凹部に嵌合されたホルダと、前記ホルダに形成された台座凹部内に配置された台座部とを備えており、前記台座凹部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部を備えており、前記台座凹部の底面部は、第1、第2の傾斜面を備えており、前記第1、第2の傾斜面は、前記嵌合孔の軸方向に並んで配置されており、前記台座部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部を備えており、前記台座部の底面部は、第3、第4の傾斜面を備えており、前記第3、第4の傾斜面は、前記第1、第2の傾斜面に対向配置されており、前記第1のセンサは、前記第1の傾斜面と前記第3の傾斜面との間に配置され、前記第2のセンサは、前記第2の傾斜面と前記第4の傾斜面との間に配置されていることを特徴とする。
この場合、第1のセンサが、台座凹部の第1の傾斜面と台座部の第3の傾斜面との間に配置されるので、第1のセンサが、台座部の第3の傾斜面に生じる応力を計測することができる。また、第2のセンサが、台座凹部の第2の傾斜面と台座部の第4の傾斜面との間に配置されるので、第2のセンサが、台座部の第4の傾斜面に生じる応力を計測することができる。
ところで、この荷重測定ユニットでは、被支持体から支持体にラジアル荷重が負荷されると、台座部が径方向(ラジアル方向)に押圧され、台座部の第3、第4の傾斜面に垂直応力が生じる。
被支持体から支持体にアキシャル荷重が負荷されると、そのアキシャル荷重の向きに応じて、例えば、台座部の第3の傾斜面が台座凹部の第1の傾斜面に押圧されたり、台座部の第4の傾斜面が台座凹部の第2の傾斜面に押圧されたりする。その結果、例えば、台座部の第3、第4の傾斜面に垂直応力が生じる。
すなわち、被支持体から支持体にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部の第3、第4の傾斜面には、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を起因とした垂直応力が生じる。台座部の第3、第4の傾斜面に生じる応力を表す第1、第2のセンサの検出結果のうち、嵌合孔の径方向の分力(径方向分力)は、ラジアル荷重との間に相関関係があると言え、嵌合孔の軸方向の分力(軸方向分力)は、アキシャル荷重との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1、第2のセンサの検出結果(第1、第2のセンサの検出結果から求められる径方向分力および軸方向分力)に基づいてラジアル荷重およびアキシャル荷重を算出することができる。このとき、アキシャル荷重を直接、センサに負荷することなく、台座部の第3、第4の傾斜面に生じる応力に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。すなわち、センサが被支持体に対して軸方向の両側に配置された状態ではなく、センサが被支持体に対して径方向外側に配置された状態で、アキシャル荷重を算出することができる。したがって、被支持体の軸方向への移動を規制することなく、アキシャル荷重を算出することができる。
なお、第1、第2のセンサの検出結果から径方向分力および軸方向分力を求めるためには、台座部の第3の傾斜面に対する垂直方向とラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第1角度、および台座部の第4の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第2角度を利用することができる。
また、被支持体から支持体にラジアル荷重が負荷されず、アキシャル荷重のみが負荷される場合には、第2のセンサの検出結果のみに基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。すなわちこの場合、ラジアル荷重が第2のセンサの検出結果に影響を与えず、第2のセンサの検出結果は、アキシャル荷重のみとの間に相関関係がある。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第2のセンサの検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出することができる。
(7)上記(6)に記載の荷重測定ユニットでは、前記第1、第2の傾斜面は、前記台座凹部の底面部の中央が窪む形状を形成し、前記第3、第4の傾斜面は、前記台座部の底面部の中央が凸となる形状を形成する構成を採用してもよい。
(8)上記(6)に記載の荷重測定ユニットでは、前記第1、第2の傾斜面は、前記台座凹部の底面部の中央が凸となる形状を形成し、前記第3、第4の傾斜面は、前記台座部の底面部の中央が窪む形状を形成する構成を採用してもよい。
(9)上記(6)から(8)のいずれか1つに記載の荷重測定ユニットでは、前記第1、第2のセンサは、前記台座部に設けられている構成を採用してもよい。
(10)上記(6)から(9)のいずれか1つに記載の荷重測定ユニットでは、前記センサユニットには、前記被支持体から前記支持体に負荷されるラジアル荷重および前記アキシャル荷重が作用する構成を採用してもよい。
(11)上記(10)に記載の荷重測定ユニットでは、前記第3の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第1角度と、前記第4の傾斜面に対する垂直方向と、前記ラジアル荷重が付与される荷重方向と、の間の第2角度と、前記第1、第2のセンサの検出結果とに基づいて前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を算出する算出部を更に備える構成を採用してもよい。
(12)本発明に係る荷重測定方法は、上記(10)または(11)に記載の荷重測定ユニットを利用して前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を測定する荷重測定方法であって、前記第3の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第1角度と、前記第4の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第2角度と、前記第1、第2のセンサの検出結果とに基づいて前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を算出することを特徴とする。
本発明によれば、被支持体の軸方向への移動を許容しつつ、支持体に負荷されるアキシャル荷重を測定することができる。
本発明の第1実施形態に係る塊成機を示す断面図であって、ロールを側面視した状態を示す図である。 図1に示す塊成機を構成する荷重測定ユニットの斜視図である。 図2に示す荷重測定ユニットの要部の分解斜視図である。 図2に示す荷重測定ユニットを構成するセンサユニットを径方向の内側から見た平面図である。 図4に示すセンサユニットを構成するホルダを軸方向から見た正面図である。 図4に示すセンサユニットを構成する台座部を径方向の外側から見た底面図である。 図6に示す台座部を周方向の外側から見た側面図である。 図6および図7に示す台座部に設けられた張出台の拡大側面図である。 図2に示す荷重測定ユニットの制御ブロック図である。 図4に示す荷重測定ユニットの作用を説明する図であって、図4に示すX−X矢視に相当する、荷重測定ユニットの模式的な断面図である。 図10に示す荷重測定ユニットの台座部にラジアル荷重が付加された状態を示す荷重測定ユニットの断面図である。 図4に示す荷重測定ユニットの作用を説明する図であって、図4に示すXII−XII矢視に相当する、荷重測定ユニットの模式的な断面図である。 図10に示す荷重測定ユニットの台座部にアキシャル荷重が負荷された状態を示す荷重測定ユニットの断面図である。 図4に示すセンサユニットの検証工程におけるシミュレーション結果を示すグラフであって、台座部にラジアル荷重が負荷されたときにおける第1のセンサおよび第2のセンサの検出結果を示すグラフである。 図4に示すセンサユニットの検証工程におけるシミュレーション結果を示すグラフであって、台座部にアキシャル荷重が負荷されたときにおける第1のセンサおよび第2のセンサの検出結果を示すグラフである。 図4に示すセンサユニットの検証工程におけるシミュレーション結果を示すグラフであって、ラジアル荷重の算出結果とシミュレーション値とを比較するグラフである。 図4に示すセンサユニットの検証工程におけるシミュレーション結果を示すグラフであって、アキシャル荷重の算出結果とシミュレーション値とを比較するグラフである。 本発明の第2実施形態に係る塊成機を構成する荷重測定ユニットの斜視図である。 図18に示す荷重測定ユニットの要部の分解斜視図である。 図18に示す荷重測定ユニットを構成するセンサユニットのホルダを径方向の内側から見た平面図である。 図20に示すホルダを周方向から見た側面図である。 図20に示すXXII−XXII矢視に相当するホルダの断面図である。 図21に示すXXIII−XXIII矢視に相当するホルダの断面図である。 図21に示すXXIV−XXIV矢視に相当するホルダの断面図である。 図18に示す荷重測定ユニットを構成するセンサユニットの台座部を周方向から見た正面図である。 図25に示す台座部を軸方向から見た側面図である。 図25に示す台座部を径方向の外側から見た底面図である。 図25に示す台座部を径方向の外側から見た斜視図である。 図25に示す台座部の正面図に相当する図であって、ロールから軸受チョックにラジアル荷重Fが負荷された状態を示す図である。 図25に示す台座部の正面図に相当する図であって、ロールから軸受チョックにアキシャル荷重Wが負荷された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る塊成機を構成する荷重測定ユニットのホルダの図であって、図20に示すXXII−XXII矢視に相当するホルダの断面図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る塊成機を構成する荷重測定ユニットのホルダの斜視図である。 図32に示すXXXIII−XXXIII断面矢視図である。 図32に示す荷重測定ユニットを構成する台座部の斜視図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る塊成機を構成する荷重測定ユニットのホルダの斜視図である。 図35に示すXXXVI−XXXVI断面矢視図である。 図35に示す荷重測定ユニットを構成する台座部の斜視図である。 図37に示す台座部の側面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図17を参照し、本発明の一実施形態に係る塊成機10を説明する。塊成機10は、コークス工場の事前処理設備に設けられる。
図1に示すように、塊成機10は、ロール20(被支持体、回転体)と、荷重測定ユニット30と、を備える。
ロール20は、軸部21と、一対の軸受22と、を備える。一対の軸受22は、軸部21の両端部それぞれに設けられている。軸受22としては、例えばラジアル軸受が挙げられ、本実施形態では、軸受22として、自動調心ころ軸受を採用した場合について示す。なお以下では、軸部21の軸方向を軸方向X(後述する嵌合孔42の軸方向)といい、軸部21の径方向を径方向R(嵌合孔42の径方向)といい、軸部21の周方向を周方向C(嵌合孔42の周方向)という。
荷重測定ユニット30は、軸受チョック41(支持体)と、センサユニット50と、算出部56と、を備える。
軸受チョック41は、ロール20を支持する。軸受チョック41は、ロール20の両端部を支持するように一対設けられている。一対の軸受チョック41は、一対の軸受22それぞれを支持する。軸受チョック41は、例えばSS400等により形成される。
軸受チョック41には、嵌合孔42が形成されている。嵌合孔42には、ロール20が嵌合される。本実施形態では、嵌合孔42が、軸受チョック41の内部により形成され、嵌合孔42内に軸受22が嵌合されている。本実施形態では、ロール20が嵌合孔42内に嵌合された状態で、一対の軸受チョック41がロール20を支持している。
一対の軸受チョック41のうち、第1軸受チョック41aは、ロール20を、軸方向Xへの移動を許容した状態で支持し、第2軸受チョック41bは、ロール20を、軸方向Xへの移動を規制した状態で支持する。なお以下では、軸方向Xに沿う第1軸受チョック41a側を第1側Xaといい、第2軸受チョック41b側を第2側Xbという。
図2および図3に示すように、第1軸受チョック41aの嵌合孔42(以下、「第1嵌合孔42a」という。)の内周面には、本体凹部(本体溝、本体収容部)43が形成されている。本体凹部43は、第1嵌合孔42aの内周面に、軸方向Xの全長にわたって形成されている。本体凹部43は、軸方向Xに直交する横断面視において、矩形状に形成されている。本体凹部43は、径方向Rを向く底面部43aと、周方向Cを向く一対の側面部43bと、を備える。軸方向Xから見た正面視において、底面部43aと側面部43bとは、90度を形成している。一対の側面部43bは、軸方向Xの全長にわたって略平行となっている。
センサユニット50は、本体凹部43内に配置されている。センサユニット50には、ロール20(軸受22)から軸受チョック41に負荷されるラジアル荷重およびアキシャル荷重が作用する。センサユニット50は、ホルダ51と、台座部52と、第1のセンサ54と、第2のセンサ55と、を備えている。
図3から図5に示すように、ホルダ51は、本体凹部43に嵌合(しまりばめ)されている。ホルダ51は、軸方向Xに長い直方体状に形成されている。ホルダ51は、径方向Rを向く底面部51aおよび頂面部51cと、周方向Cを向く一対の側面部51bと、軸方向Xを向く一対の端面部51dと、を備える。軸方向Xから見た正面視において、底面部51aと側面部51bとは90度を形成し、頂面部51cと側面部51bとも90度を形成している。ホルダ51の頂面部51cは、第1嵌合孔42aの内周面と面一に形成されている。一対の端面部51dは、ホルダ51における軸方向Xの両端部に配置されている。
ホルダ51は、例えばSUS603等により形成される。なお例えば、本体凹部43の公差クラス(JIS B 0401−1:2016、以下の公差クラスについても同様)をH7とし、ホルダ51の公差クラスをr6とすることができる。ロール20から軸受チョック41に荷重が負荷されていない状態(以下、「無負荷状態」という)で、本体凹部43およびホルダ51の底面部43a、51a同士の面圧や側面部43b、51b同士の面圧(以下、「第1面圧」という。)は、例えば、9.7MPa〜65.7MPaとすることができる。
ホルダ51には、台座凹部(台座溝、台座収容部)57が形成されている。台座凹部57は、第1嵌合孔42aの内周面に配置される。台座凹部57は、ホルダ51の頂面部51cに形成されている。台座凹部57は、軸方向Xに延びている。本実施形態では、台座凹部57が、ホルダ51の一対の端面部51dのうち、第1側Xaを向く端面部51dには開口し、第2側Xbを向く端面部51dには非開口である。
台座凹部57は、軸方向Xに直交する横断面視において、矩形状に形成されている。台座凹部57は、径方向Rを向く底面部57aと、周方向Cを向く一対の側面部57bと、軸方向Xを向く端面部57dと、を備える。軸方向Xから見た正面視において、底面部57aと側面部57bとは、90度を形成している。底面部57aには、軸方向Xに延びる引き出し溝58が形成されている。引き出し溝58は、台座凹部57の幅方向に間隔をあけて一対配置されている。一対の側面部57bは、軸方向Xの全長にわたって略平行となっている。端面部57dは、台座凹部57における第2側Xbの端部に配置されている。端面部57dは、径方向Rの内側から見た平面視において、第2側Xbに向けて凸となる曲線状に形成されている。
ホルダ51は、本体凹部43に前述のように嵌合されることにより、支持体41に組み付けられる。これにより、ホルダ51の頂面部51cは、前述のように第1嵌合孔42aの内周面と面一となる。
図3、図4、図6および図7に示すように、台座部52は、台座凹部57に嵌合(しまりばめ)されて配置されている。台座部52は、軸方向Xに長い直方体状に形成されている。
台座部52は、径方向Rを向く底面部52aおよび頂面部52cと、周方向Cを向く一対の側面部52bと、軸方向Xを向く一対の端面部52dと、を備える。軸方向Xから見た正面視において、底面部52aと側面部52bとは90度を形成し、頂面部52cと側面部52bとも90度を形成している。ホルダ51の頂面部51cは、前述のように第1嵌合孔42aの内周面と面一となっており、台座部52の頂面部52cは、第1嵌合孔42aの内周面およびホルダ51の頂面部51cと面一に形成されている。一対の端面部52dは、台座部52における軸方向Xの両端部に配置されている。一対の端面部52dはそれぞれ、径方向Rの内側から見た平面視において、第1側Xaまたは第2側Xbに向けて凸となる曲線状に形成されている。
図8に示すように、台座部52の底面部52aおよび頂面部52cにはそれぞれ、張出台59が設けられている。張出台59は、底面部52aおよび側面部52bに、軸方向Xに間隔をあけて複数設けられている。張出台59は、底面部52aおよび側面部52bそれぞれに、3つずつ配置されている。張出台59は、底面部52aおよび頂面部52cそれぞれにおいて、軸方向Xの同等の位置に配置されている。張出台59は、底面部52aにおける周方向Cの全幅、および側面部52bにおける径方向Rの全幅に設けられている。張出台59は、底面部52aの平面視および側面部52bの平面視それぞれにおいて矩形状に形成されている。各張出台59の張出量は、全域にわたって均一となっている。張出量は、台座部52の周方向Cの幅や径方向Rの高さよりも小さい。
底面部52aおよび側面部52bそれぞれにおいて、軸方向Xに隣り合う張出台59の間は、窪み部60とされている。窪み部60は、底面部52aにおける周方向Cの全幅、および側面部52bにおける径方向Rの全幅に設けられている。窪み部60は、底面部52aの平面視および側面部52bの平面視それぞれにおいて矩形状に形成されている。各窪み部60の窪み量は、全域にわたって均一となっている。
図3および図4に示すように、台座部52は、軸方向Xに間隔をあけて一対設けられている。一対の台座部52は、互いに同等の形状で、かつ同等の大きさに形成されている。一対の台座部52は、軸受22の転動体22a(図1参照)と軸方向Xに同等の位置に配置され、転動体22aの径方向Rの外側に位置している。
台座部52は、例えばSUS630等により形成される。なお例えば、台座凹部57の公差クラスをH7とし、台座部52の公差クラスをr6とすることができる。無負荷状態で、台座凹部57および台座部52の底面部57a、52a同士の面圧や側面部57b、52b同士の面圧(以下、「第2面圧」という。)は、例えば、3.6MPa〜21.0MPaとすることができる。
図3および図6に示すように、第1のセンサ54は径方向Rを向き、第2のセンサ55は周方向Cを向く。第1、第2のセンサ54、55は、台座部52に設けられ(固着され)ている。第1のセンサ54は、本体凹部43の底面部43aと台座部52の底面部52aとの間に配置され、図示の例では、台座凹部57および台座部52の底面部57a、52a同士の間に配置されている。第2のセンサ55は、本体凹部43の側面部43bと台座部52の側面部52bとの間に配置され、図示の例では、台座凹部57および台座部52の側面部57b、52b同士の間に配置されている。第1のセンサ54および第2のセンサ55は、全方位の荷重(圧力)を検出する薄膜センサにより形成されたいわゆるセンサ素子である。第1のセンサ54および第2のセンサ55は、台座部52の底面部52aまたは側面部52bの張出台59に設けられている。第1のセンサ54および第2のセンサ55は、張出台59の表面の全域にわたって蒸着されている。無負荷状態で第1のセンサ54および第2のセンサ55に作用する面圧は、前記第1面圧と前記第2面圧との合計値により求めることが可能であり、例えば、13.3MPa〜86.7MPaとすることができる。
図9に示すように、算出部56は、第1のセンサ54および第2のセンサ55の検出結果に基づいてラジアル荷重およびアキシャル荷重を算出する。本実施形態では、算出部56は、第1のセンサ54の検出結果に基づいてラジアル荷重を算出し、第1のセンサ54および第2のセンサ55の検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出する。算出部56は、例えば、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。算出部56は、バスで接続されたCPU(Central Processor Unit)、メモリおよび補助記憶装置を備える。算出部56は、専用プログラムを実行することによって動作する。
算出部56は、第1軸受チョック41aの外部に配置されている。算出部56は、第1のセンサ54および第2のセンサ55それぞれと引き出し線56aを介して接続されている。引き出し線56aは、引き出し溝58内に配置されている。
次に、センサユニット50の軸受チョック41への取付け方法について説明する。
はじめに、台座部52を、ホルダ51に組み付ける。このとき、ホルダ51を昇温した状態で(例えば、200K程度昇温させた状態で)、台座部52を台座凹部57に嵌合させる。その後、ホルダ51と、このホルダ51に組み付けられた台座部52と、を一体的に冷却した状態で(例えば、200K程度冷却した状態で)、本体凹部43に嵌合させる。
これにより、センサユニット50が軸受チョック41に取り付けられる。
次に、荷重測定ユニット30を利用した荷重測定方法について説明する。
図10から図13に示すように、センサユニット50では、第1のセンサ54が、本体凹部43の底面部43aと台座部52の底面部52aとの間(図示の例では、台座凹部57および台座部52の底面部57a、52a同士の間)に配置されるので、第1のセンサ54が、台座部52の底面部52aに生じる応力を計測することができる。また、第2のセンサ55が、本体凹部43の側面部43bと台座部52の側面部52bとの間(図示の例では、台座凹部57および台座部52の側面部57b、52b同士の間)に配置されるので、第2のセンサ55が、台座部52の側面部52bに生じる応力を計測することができる。なお本実施形態では、ホルダ51が、本体凹部43にしまりばめされ、かつ、台座部52が、台座凹部57にしまりばめされている。これにより、台座部52の側面部52b(第2のセンサ55)に対して十分に予圧をかけておくことができる。その結果、第2のセンサ55が、台座部52の側面部52bに生じる応力を高精度に計測することができる。
ところで、この荷重測定ユニット30では、図10および図11に示すように、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重が負荷されると、台座部52が径方向R(ラジアル方向)に押圧され、台座部52の底面部52aが台座凹部57の底面部57aに押し当てられる。その結果、台座部52の底面部52aに径方向Rの垂直応力(台座凹部57の底面部57aから台座部52の底面部52aに向かう垂直抗力)が生じる。なおこのとき、台座部52が、台座凹部57の底面部57aに押し当てられて径方向Rに圧縮されながら周方向Cに拡幅し(図11参照)、台座部52の側面部52bが台座凹部57の側面部57bに押し当てられる。その結果、台座部52の側面部52bにも周方向Cの垂直応力(台座凹部57の側面部57bから台座部52の側面部52bに向かう垂直抗力)が生じる。
図12および図13に示すように、ロール20から軸受チョック41にアキシャル荷重が負荷されると、台座部52の底面部52aが台座凹部57の底面部57aに保持されたまま、台座部52の頂面部52cが嵌合孔42の軸方向X(アキシャル方向)に変位し、台座部52が軸方向Xにせん断変形する(図13参照)。その結果、台座部52の側面部52bにせん断応力が生じるとともに、側面部52bの垂直応力が減少する。なおこのとき、アキシャル荷重を起因として台座部52の底面部52aに生じる応力は小さい。
すなわち、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部52の底面部52aには、ラジアル荷重を起因とした垂直応力が主に生じる。したがって、台座部52の底面部52aに生じる応力を表す第1のセンサ54の検出結果は、ラジアル荷重との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1のセンサ54の検出結果に基づいてラジアル荷重を算出することができる(算出方法の具体例については、後述する検証工程を参照)。
また、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部52の側面部52bには、ラジアル荷重を起因とした垂直応力と、アキシャル荷重を起因としたせん断応力と、が主に生じる。したがって、台座部52の側面部52bに生じる応力を表す第2のセンサ55の検出結果は、ラジアル荷重およびアキシャル荷重との間に相関関係があると言える。ここで前述のように、ラジアル荷重は、第1のセンサ54の検出結果(台座部52の底面部52aに生じる応力)との間に相関関係があることから、アキシャル荷重は、第1、第2のセンサ54、55の検出結果との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1、第2のセンサ54、55の検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出することができる(算出方法の具体例については、後述する検証工程を参照)。
以上から、第1のセンサ54の検出結果に基づいて、ラジアル荷重を算出するとともに、第1、第2のセンサ54、55の検出結果に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。なお、アキシャル荷重を算出する前にラジアル荷重を算出する場合、アキシャル荷重を算出する際に、第1のセンサ54の検出結果が換算されてなるラジアル荷重の算出結果と、第2のセンサ55の検出結果と、に基づいて、アキシャル荷重を算出することもできる(算出方法の具体例については、後述する検証工程を参照)。なお本実施形態では、算出部56が、まず、第1のセンサ54の検出結果に基づいてラジアル荷重を算出し(第1算出工程)、その後、ラジアル荷重の算出結果および第2のセンサ55の検出結果に基づいてアキシャル荷重を算出する(第2算出工程)。
またこのとき、アキシャル荷重を直接、センサに負荷することなく、台座部52の側面部52bに生じる応力に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。したがって、ロール20の軸方向Xへの移動を許容することができる。
次に、センサユニット50による測定結果の検証工程について、シミュレーション結果をもとに説明する。
この検証工程では、はじめに、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたときにおける第1、第2のセンサ54、55の検出結果について検証する。
この検証工程では、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重が負荷された場合を想定したシミュレーション、およびアキシャル荷重が負荷された場合を想定したシミュレーションをそれぞれ実施し、各シミュレーションにおいて第1、第2のセンサ54、55の出力の結果(シミュレーション結果)を確認した。ラジアル荷重が負荷された場合を想定したシミュレーションにおける第1、第2のセンサ54、55の出力のシミュレーション結果を図14に示す。アキシャル荷重が負荷された場合を想定したシミュレーションにおける第1、第2のセンサ54、55の出力のシミュレーション結果を図15に示す。
図14および図15では、横軸がいずれもセンサ出力(MPa)を表し、縦軸が各荷重の大きさ(トン)を表す。2種類のプロットのうち、「◇」(白いひし形)が第1のセンサ54の出力のシミュレーション結果であり、「■」(黒い正方形)が第2のセンサ55の出力のシミュレーション結果である。
図14に示すように、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重が負荷されたときには、第1のセンサ54および第2のセンサ55いずれについてもラジアル荷重とセンサ出力とに同程度の相関関係が確認された。
図15に示すように、ロール20から軸受チョック41にアキシャル荷重が負荷されたときには、第1のセンサ54については、第2のセンサ55に比べて、アキシャル荷重とセンサ出力との間の相関関係が弱いことが確認された。
次に、この検証工程では、第1、第2のセンサ54、55の検出結果に基づいて算出されたラジアル荷重およびアキシャル荷重の算出結果について検証する。
ここで、ラジアル荷重の算出に際しては、ラジアル荷重と、第1のセンサ54の検出結果との相関関係を表す関係式(以下、「第1の関係式」という。)を予め求めておくことで、ラジアル荷重を、この関係式と第1のセンサ54の検出結果とに基づいて算出することができる。第1の関係式は、例えば図16に示されるように、所定のラジアル荷重を負荷したときの第1のセンサの検出結果を、異なる大きさのラジアル荷重について複数取得した上で、ラジアル荷重を従属変数とし、第1のセンサ54の検出結果を独立変数とする回帰分析により求められる。
アキシャル荷重の算出に際しては、アキシャル荷重と、第2のセンサ55の検出結果との相関関係を表す関係式(以下、「第2の関係式」という。)をラジアル荷重ごとに予め求めておくことで、アキシャル荷重を、この関係式とラジアル荷重および第2のセンサ55の検出結果とに基づいて算出することができる。第2の関係式は、例えば図17に示されるように、所定のラジアル荷重およびアキシャル荷重を負荷したときの第2のセンサの検出結果を、異なる大きさのラジアル荷重およびアキシャル荷重について複数取得した上で、アキシャル荷重を従属変数とし、ラジアル荷重および第2のセンサ55の検出結果を独立変数とする回帰分析により求められる。
そこで、この検証工程では、第1、第2の関係式を予め求めておいた上で、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷された場合を想定したシミュレーションを実施する。そして、実施するシミュレーションの前提となるラジアル荷重およびアキシャル荷重それぞれの大きさをシミュレーション値とし、このシミュレーション値と、このシミュレーションにおける第1、第2のセンサ54、55の出力および第1、第2の関係式に基づいて算出された算出結果とを比較した。
結果を図16および図17に示す。図16は、第1のセンサ54の出力(MPa、横軸)とラジアル荷重(トン、縦軸)との関係を示す。図17は、第2のセンサ55の出力(MPa、横軸)とアキシャル荷重(トン、縦軸)との関係を示す。2種類のプロットのうち、「◇」(白いひし形)が各荷重のシミュレーション値であり、「■」(黒い正方形)が算出結果である。
図16および図17に示すように、ラジアル荷重およびアキシャル荷重のいずれについても、シミュレーション値と算出結果が実質的に同等となっており、第1のセンサ54および第2のセンサ55の検出結果に基づいてラジアル荷重およびアキシャル荷重を高精度に算出することができることが確認された。
以上説明したように、本実施形態に係るセンサユニット50によれば、ロール20の軸方向Xへの移動を許容しつつ、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を測定することができる。
さらに、台座部52が、ホルダ51の台座凹部57に嵌合され、ホルダ51が、本体凹部43に嵌合される。このように、台座部52が、直接、軸受チョック41に嵌合されるのではなく、ホルダ51を介して軸受チョック41に嵌合される。したがって、軸受チョック41を直接、加工するのではなく、軸受チョック41の外部でホルダ51を適宜、加工することで、本体凹部43に対するホルダ51の嵌め合いの程度や、台座部52に対する台座凹部57の嵌め合いの程度を調整することができる。これにより、荷重測定ユニット30の生産性を確保しつつ、高精度な測定を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、図18から図30を参照し、本発明の第2実施形態に係る荷重測定ユニット130を説明する。
なお、この実施形態においては、前記実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。また、前記実施形態における構成要素と対応する部分については、百の桁の符号を異ならせた符号(下二桁が同一の符号)を付し、説明の一部または全部を省略する。
本実施形態に係る荷重測定ユニット130を構成するセンサユニット150では、台座凹部157が、図18から図24に示すように、軸方向Xの両側に非開口である。本実施形態では、台座凹部157は、軸方向Xに間隔をあけて複数(図示の例では2つ)配置されている。複数の台座凹部157は、互いに同等の形状かつ同等の大きさである。
図20から図23に示すように、台座凹部157は、径方向Rを向く底面部157aと、周方向Cを向く一対の側面部157bと、軸方向Xを向く一対の端面部157dと、を備える。図22に示すように、底面部157aは、この底面部157aの中央に向けて窪む形状を形成する第1、第2の傾斜面157e、157fを備えている。第1、第2の傾斜面157e、157fは、軸方向Xに並んで配置されている(軸方向Xに沿って配置されている)。第1、第2の傾斜面157e、157fは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに順に配置されている。軸方向Xおよび径方向Rに沿って台座凹部157(ホルダ151)を断面視したときに、台座凹部157の第1の傾斜面157eは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに向かうに従い径方向Rの外側に向けて延び、台座凹部157の第2の傾斜面157fは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに向かうに従い径方向Rの内側に向けて延びている。前述の断面視において、底面部157aは、径方向Rの外側に向けて凸となる三角形状(二等辺三角形状)に形成されている。前記三角形状の頂角の角度(前述の断面視において第1、第2の傾斜面157e、157fの間の角度)は、例えば、100度〜150度程度である。
また本実施形態では、引き出し溝158が、図21、図23および図24に示すように、ホルダ151の側面部151bに形成されている。図23に示すように、引き出し溝158は、台座凹部157の側面部157bに開口し、引き出し溝158内は、台座凹部157内に連通する。
また本実施形態では、台座部152は、図25から図28に示すように、径方向Rを向く底面部152aおよび頂面部152cと、周方向Cを向く一対の側面部152bと、軸方向Xを向く一対の端面部152dと、を備える。図25および図28に示すように、底面部152aは、この底面部152aの中央に向けて凸となる形状を形成する第3、第4の傾斜面152e、152fを備えている。第3、第4の傾斜面152e、152fは、軸方向Xに並んで配置されており、台座凹部157の第1、第2の傾斜面157e、157fに対向配置されている。第3、第4の傾斜面152e、152fは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに順に配置されている。軸方向Xおよび径方向Rに沿って台座部152を断面視したときに(台座部152を周方向Cから正面視したときに)、台座部152の第3の傾斜面152eは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに向かうに従い径方向Rの外側に向けて延び、台座部152の第4の傾斜面152fは、軸方向Xに沿う第1側Xaから第2側Xbに向かうに従い径方向Rの内側に向けて延びている。前述の断面視において、底面部152aは、径方向Rの外側に向けて凸となる三角形状(二等辺三角形状)に形成され、台座部152は、全体で五角形状に形成されている。前記三角形状の頂角の角度α3(前述の断面視において第3、第4の傾斜面152e、152fの間の角度。以下、台座部152の頂角の角度α3という。)は、例えば、100度〜150度程度である。
そして本実施形態では、第1のセンサ154は、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第3の傾斜面152eとの間に配置されている。第2のセンサ155は、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第4の傾斜面152fとの間に配置されている。第1のセンサ154および第2のセンサ155は、全方位の荷重(圧力)を検出する薄膜センサにより形成されたいわゆるセンサ素子である。第1のセンサ154および第2のセンサ155は、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fに蒸着されている。図26から図28に示すように、第1のセンサ154および第2のセンサ155は、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fに、周方向Cに間隔をあけて複数設けられている。本実施形態のように、第1のセンサ154を複数設けている場合、例えば、複数の第1のセンサ154のうちの一部を主として使用するセンサ154とし、残りを予備用のセンサ154としてもよく、複数の第1のセンサ154それぞれの検出結果の平均を、第1のセンサ154の検出結果としてもよい。第2のセンサ155についても同様である。
なお本実施形態において、図19に示すようなホルダ151が、本体凹部43にしまりばめされていなくてもよい。例えば、ホルダ151を本体凹部43に対して配置した状態で、本体凹部43の両側(Xa側、Xb側)に他の部材を配置することで、ホルダ151の軸方向Xの移動を規制することとしてもよい。この場合、ホルダ151が軸方向Xに移動しようとしたときに、ホルダ151が前記他の部材に突き当たることにより、ホルダ151の移動が規制される。さらに例えば、ホルダ151を本体凹部43に対して配置した状態で、ホルダ151および軸受チョック41を一体にねじ止めしてもよい。
また本実施形態では、台座部152は、台座凹部157内に配置されているものの、台座凹部157にしまりばめされておらず、例えばゆるみばめ等されている。言い換えると、台座部152および台座凹部157の側面部152b、157b同士の間、および台座部152および台座凹部157の端面部152d、157d同士の間には、隙間が設けられている。ロール20(図1参照)から軸受チョック41にアキシャル荷重が負荷されたときに、台座部152は台座凹部157内で軸方向X(アキシャル方向)に移動しようとする。しかしながら、この移動は、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第1のセンサ154とが突き当たること、または、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第2のセンサ155とが突き当たることにより、規制される。ロール20から軸受チョック41に、軸方向Xの第1側Xaから第2側Xbに向かうアキシャル荷重が負荷されたときには、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第2のセンサ155とが突き当たる。ロール20から軸受チョック41に、軸方向Xの第2側Xbから第1側Xaに向かうアキシャル荷重が負荷されたときには、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第1のセンサ154とが突き当たる。
このように台座部152を、台座凹部157内にしまりばめしない場合、事前面圧の負荷が不要となり、例えば、荷重測定ユニット130の設置が容易になる。なおこの場合であっても、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重が負荷されるときには、ロール20からのラジアル荷重が台座部152を介してホルダ151に負荷される。このとき、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第1のセンサ154とが突き当たり、かつ、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第2のセンサ155とが突き当たる。
次に、荷重測定ユニット130を利用した荷重測定方法について説明する。
図25に示すように、本実施形態では、第1のセンサ154が、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第3の傾斜面152eとの間に配置されるので、第1のセンサ154が、台座部152の第3の傾斜面152eに生じる応力を計測することができる。また、第2のセンサ155が、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第4の傾斜面152fとの間に配置されるので、第2のセンサ155が、台座部152の第4の傾斜面152fに生じる応力を計測することができる。
ところで、図29に示すように、この荷重測定ユニット130では、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重(図29に示す矢印F)が負荷されると、台座部152が径方向R(ラジアル方向)に押圧され、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fに垂直応力が生じる。
図30に示すように、ロール20から軸受チョック41にアキシャル荷重(図30に示す矢印W)が負荷されると、アキシャル荷重が、軸方向X(アキシャル方向)に沿って第1側Xaから第2側Xbに向かう荷重のときには、台座部152の第4の傾斜面152fが台座凹部157の第2の傾斜面157fに押圧され、台座部152の第4の傾斜面152fに垂直応力が生じる。アキシャル荷重が、軸方向X(アキシャル方向)に沿って第2側Xbから第1側Xaに向かう荷重のときには、台座部152の第3の傾斜面152eが台座凹部157の第1の傾斜面157eに押圧され、台座部152の第3の傾斜面152eに垂直応力が生じる。
すなわち、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重およびアキシャル荷重が負荷されたとき、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fには、ラジアル荷重およびアキシャル荷重を起因とした垂直応力が生じる。したがって、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fに生じる応力を表す第1、第2のセンサ154、155の検出結果のうち、径方向Rの分力(径方向分力)は、ラジアル荷重との間に相関関係があると言え、軸方向Xの分力(軸方向分力)は、アキシャル荷重との間に相関関係があると言える。そのため、この相関関係を表す関係式について予め求めておくことで、第1、第2のセンサ154、155の検出結果(第1、第2のセンサ154、155の検出結果から求められる径方向分力および軸方向分力)に基づいてラジアル荷重およびアキシャル荷重を算出することができる。このとき、アキシャル荷重を直接、センサに負荷することなく、台座部152の第3、第4の傾斜面152e、152fに生じる応力に基づいて、アキシャル荷重を算出することができる。すなわち、センサ154、155がロール20に対して軸方向Xの両側(Xa側、Xb側)に配置された状態ではなく、センサ154、155がロール20に対して径方向外側に配置された状態で、アキシャル荷重を算出することができる。したがって、ロール20の軸方向Xへの移動を規制することなく、アキシャル荷重を算出することができる。
なお、第1、第2のセンサ154、155の検出結果から径方向分力および軸方向分力を求めるためには、図29に示すように、台座部152の第3の傾斜面152eに対する垂直方向(第3の傾斜面152eに直交する方向)とラジアル荷重が付与される荷重方向(径方向R)との間の第1角度α1、および台座部152の第4の傾斜面152fに対する垂直方向(第4の傾斜面152fに直交する方向)とラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第2角度α2を利用することができる。図30に示すように、第1角度α1は、台座部152の第3の傾斜面152eの沿面方向(第3の傾斜面152eに平行な方向)とアキシャル荷重が付与される荷重方向(軸方向X)との間の角度でもある。第2角度α2は、台座部152の第4の傾斜面152fの沿面方向(第4の傾斜面152fに平行な方向)とアキシャル荷重が付与される荷重方向との間の角度でもある。第1角度α1は、嵌合孔42の軸方向Xおよび径方向Rに沿って台座部152を断面視したときに軸方向Xに延びる(頂面部152cに平行な)基準線Lが第3の傾斜面152eに対してなす角度でもある。第2角度α2は、前記断面視したときに前記基準線Lが第4の傾斜面152fに対してなす角度でもある。図29および図30に示す例では、第1角度α1と第2角度α2とはいずれも共通の角度θである。また第1角度α1と、第2角度α2と、台座部152の頂角の角度α3と、の合計は180°となっている。
図29に示すように、ロール20から軸受チョック41にラジアル荷重Fが負荷されたとすると、このラジアル荷重Fは、上記角度θ、第1のセンサ154の検出結果σ1、第2のセンサ155の検出結果σ2を用いて、例えば、以下の(1)式で算出することができる。
F=α・(σ1+σ2)/(2cos(θ)) ・・・ (1)
ここでαは、ラジアル荷重と軸方向分力との相関関係を示す相関係数である。相関係数αは、例えば予備試験やシミュレーションなどにより予め算出しておくことができる。
図30に示すように、ロール20から軸受チョック41にアキシャル荷重Wが負荷されたとすると、このアキシャル荷重Wは、上記角度θ、第1のセンサ154の検出結果σ1、第2のセンサ155の検出結果σ2を用いて、例えば、以下の(2)式で算出することができる。
W=β・(σ2−σ1)/(2sin(θ)) ・・・ (2)
ここでβは、アキシャル荷重と軸方向分力との相関関係を示す相関係数である。相関係数βは、例えば予備試験やシミュレーションなどにより予め算出しておくことができる。また上記(2)式では、軸方向Xの第1側Xaから第2側Xbに向かう方向の力を正とし、第2側Xbから第1側Xaに向かう方向の力を負としている。
ところで、図3に示すような第1実施形態に係る荷重測定ユニット30では、台座部52が台座凹部57内に配置され、しまりばめによって固定されている。各センサ54、55は、台座部52の底面部52aと台座凹部57の底面部57aとの間や、台座部52の側面部52bと台座凹部57の側面部52bとの間に配置される。
ここで、第1実施形態に係る荷重測定ユニット30では、第2のセンサ55が、台座部52の側面部52bに生じるせん断応力を検出することから、第2のセンサ55を駆動する(検出可能な状態にしておく)ためには、第2のセンサ55に予圧をかけて事前に押圧しておく(押しつぶしておく)必要がある。荷重を測定する際、第2のセンサ55は基本的に押圧されない(押しつぶされない)ため、台座部52を台座凹部57にしまりばめすることによって意図的に第2のセンサ55を押圧し、第2のセンサ55に荷重を加えておくことで、第2のセンサ55を起動している(検出可能な状態にしている)。
しまりばめをする場合、例えば、ホルダ51を加熱した状態で台座凹部57内に台座部52を嵌合させるいわゆる焼き嵌めを実施することがある。このとき、ホルダ51から各センサ54、55に熱が伝わることで、各センサ54、55が損傷し、荷重を正確に測定することができなくなるおそれがある。
これに対し、図19に示すような第2実施形態に係る荷重測定ユニット130では、台座部152は、台座凹部157内に配置され、ゆるみばめによって固定されている。各センサ154、155は、台座凹部157の第1の傾斜面157eと台座部152の第3の傾斜面152eとの間や、台座凹部157の第2の傾斜面157fと台座部152の第4の傾斜面152fとの間に配置されている。ここで、台座凹部157の両傾斜面157e、157fは、軸方向Xに並んで配置され、台座部152の両傾斜面152e、152fも、軸方向Xに並んで配置されている。そのため、例えば、台座部152にアキシャル荷重が加わった場合であっても、台座部152とホルダ151とが相対的に移動することで各センサ154、155が押圧(押しつぶす)される。結果として、各センサ154、155に予圧をかけることなく、各センサ154、155を駆動させることができる。よって、焼き嵌めを実施する必要がなく、各センサ154、155の損傷を抑制することができる。
(第1変形例)
ところで本実施形態のホルダは、図22に示すホルダ151のように、1つの部品によって形成してもよく、図31に示す第1変形例に係るホルダ251のように、複数の部品を組み合わせて形成してもよい。このホルダ251は、本体部品72と、補助部品73と、を備えている。本体部品72には、凹部74が形成されている。凹部74内に補助部品73が配置されることで、凹部74が台座凹部157を形成している。補助部品73は、軸方向Xに一対配置されている。一対の補助部品73はそれぞれ、台座凹部157の第1の傾斜面57eおよび第2の傾斜面57fを形成する。
(第2変形例)
また、図32および図33に示す第2変形例に係るホルダ351のように、各センサ154、155が、台座凹部157における第1、第2の傾斜面157e、157fに設けられていてもよい。この場合、各センサ154、155を各傾斜面157e、157fに蒸着させることに代えて、例えば、各センサ154、155となる金属箔を予め形成した後、それらの金属箔を傾斜面157e、157fに接着させる等してもよい。またこの場合、図34に示すように、台座部352における第3、第4の傾斜面152e、152fに各センサ154、155を設けずに済む。なお、図32に示すホルダ351(および後述する図35に示すホルダ451)では、図面の見やすさのために引き出し溝158の図示を省略している。
(第3変形例)
さらに、図35から図38に示す第3変形例に係る荷重測定ユニットを構成するホルダ451や台座部452のように形状を変更してもよい。
図35および図36に示すホルダ451では、第1、第2の傾斜面457e、457fが、台座凹部457の底面部457aの中央が窪む形状を形成するのに代えて、台座凹部457の底面部457aの中央が凸となる形状を形成している。
図37および図38に示す台座部452では、第3、第4の傾斜面452e、452fが、台座部452の底面部452aの中央が凸となる形状を形成することに代えて、台座部452の底面部452aの中央が窪む形状を形成している。
ところで、図28に示す第2実施形態に係る台座部152では、図37に示す第3変形例に係る台座部452に比べて、端面部152d(452d)における径方向Rの長さが短い。そのため、図28に示す台座部152に対して径方向Rの荷重が加えられた場合には、図37に示す台座部452に対して径方向Rの荷重が加えられた場合に比べて、端面部152d(452d)の軸方向Xへ向けた変形量が小さくなる。結果として、図28に示す台座部152では、この台座部152の端面部152dと台座凹部157の端面部157dとの間で生じる摩擦力を抑えることが可能になり、台座部152に加えられる荷重を各センサ154、155によって精度よく検出することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
第1のセンサ54、154および第2のセンサ55、155が、薄膜センサでなくてもよい。例えば、第1のセンサ54、154および第2のセンサ55、155が、ひずみゲージであってもよい。この場合、第1のセンサ54、154や第2のセンサ55、155を、張出台59に代えて窪み部60に配置することが好ましい。
算出部56がなくてもよい。例えば、算出部56に代えて作業者が、第1、第2のセンサ54、55、154、155の検出結果に基づいて、ラジアル荷重およびアキシャル荷重それぞれを算出してもよい。
前記実施形態では、ラジアル荷重およびアキシャル荷重の両方を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限られない。すなわち、アキシャル荷重のみがセンサユニット50、150に負荷される場合であって、アキシャル荷重のみを算出する場合にも当然に適用できる。
荷重測定ユニット30、130は、コークス工場の事前処理設備における塊成機10以外にも適用することが可能である。例えば、粉砕機に用いられるテーブルを支持する軸などに、荷重測定ユニットを適用することも可能である。軸受22が、自動調心ころ軸受でなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
20 ロール(被支持体)
30、130 荷重測定ユニット
41 軸受チョック(支持体)
42 嵌合孔
43 本体凹部
50、150 センサユニット
51、151、251、351、451 ホルダ
52、152、352、452 台座部
52a、152a、452a 底面部
52b、152b、452b 側面部
152e、452e 第3の傾斜面
152f、452f 第4の傾斜面
54、154、454 第1のセンサ
55、155、455 第2のセンサ
56 算出部
57 台座凹部
57a、157a、457a 底面部
57b、157b、457b 側面部
57e、157e、457e 第1の傾斜面
57f、157e、457e 第2の傾斜面
C 周方向
R 径方向

Claims (12)

  1. 被支持体が嵌合する嵌合孔が形成された支持体と、
    前記嵌合孔の内周面に形成された本体凹部内に配置され、前記被支持体から前記支持体に負荷されるアキシャル荷重が作用するセンサユニットとを備えており、
    前記センサユニットは、
    前記嵌合孔の径方向を向く第1のセンサと、
    前記嵌合孔の周方向を向く第2のセンサと、
    前記本体凹部に嵌合されたホルダと、
    前記ホルダに形成された台座凹部内に配置された台座部とを備えており、
    前記台座凹部は、
    前記嵌合孔の径方向を向く底面部と、
    前記嵌合孔の周方向を向く側面部とを備えており、
    前記台座部は、
    前記嵌合孔の径方向を向く底面部と、
    前記嵌合孔の周方向を向く側面部とを備えており、
    前記第1のセンサは、前記台座凹部の底面部と前記台座部の底面部との間に配置され、
    前記第2のセンサは、前記台座凹部の側面部と前記台座部の側面部との間に配置されていることを特徴とする荷重測定ユニット。
  2. 前記第1、第2のセンサは、前記台座部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷重測定ユニット。
  3. 前記センサユニットには、前記被支持体から前記支持体に負荷されるラジアル荷重および前記アキシャル荷重が作用することを特徴とする請求項1または2に記載の荷重測定ユニット。
  4. 前記第1のセンサの検出結果に基づいて前記ラジアル荷重を算出し、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの検出結果に基づいて前記アキシャル荷重を算出する算出部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の荷重測定ユニット。
  5. 請求項3または4に記載の荷重測定ユニットを利用して前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を測定する荷重測定方法であって、
    前記第1のセンサの検出結果に基づいて前記ラジアル荷重を算出し、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの検出結果に基づいて前記アキシャル荷重を算出することを特徴とする荷重測定方法。
  6. 被支持体が嵌合する嵌合孔が形成された支持体と、
    前記嵌合孔の内周面に形成された本体凹部内に配置され、前記被支持体から前記支持体に負荷されるアキシャル荷重が作用するセンサユニットとを備えており、
    前記センサユニットは、
    前記嵌合孔の径方向を向く第1、第2のセンサと、
    前記本体凹部に嵌合されたホルダと、
    前記ホルダに形成された台座凹部内に配置された台座部とを備えており、
    前記台座凹部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部を備えており、
    前記台座凹部の底面部は、第1、第2の傾斜面を備えており、
    前記第1、第2の傾斜面は、前記嵌合孔の軸方向に並んで配置されており、
    前記台座部は、前記嵌合孔の径方向を向く底面部を備えており、
    前記台座部の底面部は、第3、第4の傾斜面を備えており、
    前記第3、第4の傾斜面は、前記第1、第2の傾斜面に対向配置されており、
    前記第1のセンサは、前記第1の傾斜面と前記第3の傾斜面との間に配置され、
    前記第2のセンサは、前記第2の傾斜面と前記第4の傾斜面との間に配置されていることを特徴とする荷重測定ユニット。
  7. 前記第1、第2の傾斜面は、前記台座凹部の底面部の中央が窪む形状を形成し、
    前記第3、第4の傾斜面は、前記台座部の底面部の中央が凸となる形状を形成する請求項6に記載の荷重測定ユニット。
  8. 前記第1、第2の傾斜面は、前記台座凹部の底面部の中央が凸となる形状を形成し、
    前記第3、第4の傾斜面は、前記台座部の底面部の中央が窪む形状を形成する請求項6に記載の荷重測定ユニット。
  9. 前記第1、第2のセンサは、前記台座部に設けられている請求項6から8のいずれか1項に記載の荷重測定ユニット。
  10. 前記センサユニットには、前記被支持体から前記支持体に負荷されるラジアル荷重および前記アキシャル荷重が作用することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の荷重測定ユニット。
  11. 前記第3の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第1角度と、前記第4の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第2角度と、前記第1、第2のセンサの検出結果とに基づいて前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を算出する算出部を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の荷重測定ユニット。
  12. 請求項10または11に記載の荷重測定ユニットを利用して前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を測定する荷重測定方法であって、
    前記第3の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第1角度と、前記第4の傾斜面に対する垂直方向と前記ラジアル荷重が付与される荷重方向との間の第2角度と、前記第1、第2のセンサの検出結果とに基づいて前記ラジアル荷重および前記アキシャル荷重を算出することを特徴とする荷重測定方法。
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