JP2019086400A - 回転操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノブの回転速度に依らず快適な操作感をユーザに与える。【解決手段】第一信号出力部は、ノブの回転に応じて信号レベルが変化する受光信号S01を出力する。第二信号出力部は、ノブが第一方向に回転している場合は受光信号S01の信号レベルが変化した後に信号レベルが変化し、当該ノブが当該第一方向と反対の第二方向に回転している場合は受光信号S01の信号レベルが変化する前に信号レベルが変化する受光信号S02を出力する。回転検出部62は、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化の順序に基づいて、ノブの回転方向を検出する。判断部63は、回転検出部62によりノブの回転が検出されている間に検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間に検出された場合、回転検出部62により検出された回転方向にノブが回転していると判断する。【選択図】図3
Description
本発明は、回転可能なノブを備えている回転操作装置に関する。
特許文献1は、この種の回転操作装置を開示している。当該装置は、回転可能な円筒状のノブを備えている。ノブの周縁部には、複数の遮光壁と複数のスリットが形成されている。複数の遮光壁とスリットは、ノブの周方向に交互かつ等間隔に配列されている。当該装置は、発光素子と受光素子を備えている。発光素子の発光面と受光素子の受光面は対向している。ノブの周縁部は、発光面と受光面の間に配置される。ノブが回転されると、発光面と受光面の間を、遮光壁とスリットが交互に通過する。これにより、発光面から出射された光が受光面に到達する受光状態と遮光壁により遮られる遮光状態が交互に得られる。受光素子は、受光状態と遮光状態とで異なるレベルの信号を出力するように構成されている。受光素子から出力される信号のレベル変化の回数を数えることにより、ノブの回転量が検出される。
より具体的には、受光素子から出力される信号レベルが所定の周期で検出される。ある信号レベル変化から次の信号レベル変化までの時間が検出周期よりも長ければ、信号レベル変化の回数は正確に把握される。しかしながら、ノブが高速で回転されると、検出周期よりも短い間隔で信号レベル変化が生じる場合がある。一検出周期内に2回以上の信号レベル変化が生じると、その回数を正確に把握できなくなる。すなわち、ノブの回転量を正確に検出できなくなる。
上記の事態の一対策として、ノブの回転速度を事前に規制することが考えられる。しかしながら、そのような規制はユーザに与える使用時の快適性を低下させる。
本発明の目的は、ノブの回転速度に依らず快適な操作感をユーザに与えることである。
上記の目的を達成するための一態様は、回転操作装置であって、
回転可能であるノブと、
前記ノブの回転に応じて信号レベルが変化する第一パルス信号を出力する第一信号出力部と、
前記ノブが第一方向に回転している場合は前記第一パルス信号の信号レベルが変化した後に信号レベルが変化し、当該ノブが当該第一方向と反対の第二方向に回転している場合は当該第一パルス信号の信号レベルが変化する前に信号レベルが変化する第二パルス信号を出力する第二信号出力部と、
周期的に検出された前記第一パルス信号の信号レベルに対応する第一検出信号、および周期的に検出された前記第二パルス信号の信号レベルに対応する第二検出信号を出力する検出部と、
前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化の順序に基づいて前記ノブの回転方向を検出する回転検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された場合、前記回転検出部により検出された前記回転方向に前記ノブが回転していると判断する判断部と、
を備えている。
回転可能であるノブと、
前記ノブの回転に応じて信号レベルが変化する第一パルス信号を出力する第一信号出力部と、
前記ノブが第一方向に回転している場合は前記第一パルス信号の信号レベルが変化した後に信号レベルが変化し、当該ノブが当該第一方向と反対の第二方向に回転している場合は当該第一パルス信号の信号レベルが変化する前に信号レベルが変化する第二パルス信号を出力する第二信号出力部と、
周期的に検出された前記第一パルス信号の信号レベルに対応する第一検出信号、および周期的に検出された前記第二パルス信号の信号レベルに対応する第二検出信号を出力する検出部と、
前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化の順序に基づいて前記ノブの回転方向を検出する回転検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された場合、前記回転検出部により検出された前記回転方向に前記ノブが回転していると判断する判断部と、
を備えている。
このような構成によれば、ノブの回転方向と回転操作装置により遂行される動作との間に生じる差異に起因する違和感の発生を抑制できる。したがって、ノブの回転速度に依らず快適な操作感をユーザに与えることができる。
上記の回転操作装置は、以下のように構成されうる。
前記第一検出信号の信号レベルが変化した回数と前記第二検出信号の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に基づいて前記ノブの回転量を検出する回転量検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された回数を示す回数情報を取得する計数部と、
前記回転量検出部により検出された前記ノブの回転量を、前記回数情報に基づいて補正する補正部と、
を備えている。
前記第一検出信号の信号レベルが変化した回数と前記第二検出信号の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に基づいて前記ノブの回転量を検出する回転量検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された回数を示す回数情報を取得する計数部と、
前記回転量検出部により検出された前記ノブの回転量を、前記回数情報に基づいて補正する補正部と、
を備えている。
例えば、前記補正部は、前記第一検出信号の信号レベルが変化した回数と前記第二検出信号の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に前記回数情報を加えることにより、前記ノブの回転量を補正する。
このような構成によれば、ノブの回転量と回転操作装置により遂行される動作との間に生じる差異に起因する違和感の発生を抑制できる。したがって、ノブの回転速度に依らずさらに快適な操作感をユーザに与えることができる。
上記の回転操作装置は、以下のように構成されうる。
前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記判断部は、前記ノブが回転しているかの判断を停止する。
前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記判断部は、前記ノブが回転しているかの判断を停止する。
このように判断部における動作の停止条件を設定することにより、消費電力が増大する動作期間を必要最小限にすることができる。
上記の回転操作装置は、以下のように構成されうる。
前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記計数部と前記補正部は、前記回数情報の取得と前記ノブの回転量の補正をそれぞれ停止する。
前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記計数部と前記補正部は、前記回数情報の取得と前記ノブの回転量の補正をそれぞれ停止する。
このように計数部と補正部における動作の停止条件を設定することにより、消費電力が増大する動作期間を必要最小限にすることができる。
この場合、上記の回転操作装置は、以下のように構成されうる。
前記閾値は、前記検出部が前記第一パルス信号の信号レベルと前記第二パルス信号の信号レベルを検出する周期の整数倍である。
前記閾値は、前記検出部が前記第一パルス信号の信号レベルと前記第二パルス信号の信号レベルを検出する周期の整数倍である。
このような構成によれば、判断部、あるいは計数部と補正部における動作の停止を簡略化でき、動作の停止に必要な負荷を抑制できる。
本発明によれば、ノブの回転速度に依らず快適な操作感をユーザに与えることが可能である。
添付の図面を参照しつつ、実施形態例について以下詳細に説明する。
図1の(A)は、一実施形態に係る回転操作装置1の構成を示している。図1の(B)は、図1の(A)における線IB−IBに沿う断面を矢印方向から見た構成を示している。
回転操作装置1は、基板2、ノブ3、第一信号出力部4、および第二信号出力部5を備えている。ノブ3、第一信号出力部4、および第二信号出力部5は、基板2に支持されている。
ノブ3は、回転軸31を備えている。ノブ3は、回転軸31を中心として回転可能に基板2に支持されている。ノブ3は、周壁32を備えている。周壁32は、円筒形状を有している。周壁32の下部には、複数の遮光壁33と複数のスリット34が形成されている。複数の遮光壁33と複数のスリット34は、周壁32の周方向に沿って交互に配列されている。
第一信号出力部4は、発光素子41と受光素子42を含んでいる。発光素子41は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。発光素子41の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。受光素子42は、発光素子41から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた受光信号を出力する素子である。受光素子42の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
発光素子41と受光素子42は、発光素子41の発光面から出射された光が受光素子42の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように発光素子41と受光素子42が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、発光素子41と受光素子42の位置関係は、適宜に変更されうる。
第二信号出力部5は、発光素子51と受光素子52を含んでいる。発光素子51は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。発光素子51の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。受光素子52は、発光素子51から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた受光信号を出力する素子である。受光素子52の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
発光素子51と受光素子52は、発光素子51の発光面から出射された光が受光素子52の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように発光素子51と受光素子52が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、発光素子51と受光素子52の位置関係は、適宜に変更されうる。
ノブ3は、発光素子41から受光素子42に至る光路上、および発光素子51から受光素子52に至る光路上に周壁32が位置するように配置されている。発光素子41と受光素子42は、ノブ3が時計回り方向に回転される場合の上流側に配置される。発光素子51と受光素子52は、ノブ3が反時計回り方向に回転される場合の上流側に配置される。
ノブ3が回転されると、遮光壁33とスリット34が交互に両光路上を通過する。したがって、発光素子41から出射された光がスリット34を通過して受光素子42に到達する受光状態と、発光素子41から出射された光が遮光壁33によって遮られる遮光状態とが交互に得られる。同様に、発光素子51から出射された光がスリット34を通過して受光素子52に到達する受光状態と、発光素子51から出射された光が遮光壁33によって遮られる遮光状態とが交互に得られる。
図1の(A)に示されるように、回転操作装置1は、制御部6を備えている。制御部6は、第一信号出力部4および第二信号出力部5と通信可能に接続されている。制御部6は、発光素子41と発光素子51への電力供給を許容して発光動作を行なわせる。
例えば、制御部6は、基板2に搭載されたマイクロコンピュータでありうる。この場合、制御部6は、プロセッサ7とメモリ8を含んでいる。プロセッサ7としては、CPUやMPUが例示されうる。メモリ8としては、ROMやRAMが例示されうる。ROMには、以下に説明される処理を実行するプログラムが記憶されうる。プロセッサ7は、ROM上に記憶されたプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して以下に説明される処理を実行しうる。
図2は、ノブ3が回転することにより受光素子42と受光素子52からそれぞれ出力される受光信号S01と受光信号S02の一例を示している。受光信号S01と受光信号S02は、受光状態に対応する信号レベルと遮光状態に対応する信号レベルを有している。信号レベルとは、信号の電圧値または電流値を意味する。本例に係る受光信号S01と受光信号S02においては、受光状態に対応する信号レベルは、遮光状態に対応する信号レベルよりも高い。以降の説明においては、受光状態に対応する信号レベルを高信号レベルと称し、遮光状態に対応する信号レベルを低信号レベルと称する。
ノブ3が回転されることにより、受光信号S01と受光信号S02は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。すなわち、受光信号S01は、第一パルス信号の一例である。受光信号S02は、第二パルス信号の一例である。
図3の(A)に示されるように、制御部6は、検出部61、回転検出部62、判断部63、回転量検出部64、計数部65、および補正部66を備えている。以下に説明する検出部61、回転検出部62、判断部63、回転量検出部64、計数部65、および補正部66の各機能の少なくとも一部は、メモリ8に記憶されたプログラムの少なくとも一部をプロセッサ7が実行することによって実現されうる。
検出部61は、受光素子42から出力される受光信号S01の信号レベルを検出周期Tで検出し、検出信号S11を出力する。他方、検出部61は、受光素子52から出力される受光信号S02の信号レベルを検出周期Tで検出し、検出信号S12を出力する。図2における符号t1〜t24は、検出部61による検出がなされる時点を示している。検出信号S11は、第一検出信号の一例である。検出信号S12は、第二検出信号の一例である。
図3の(A)に示される回転検出部62は、検出周期Tで検出された受光信号S01の信号レベルと受光信号S02の信号レベル(すなわち検出信号S11の信号レベルと検出信号S12の信号レベル)の少なくとも一方に基づいて、ノブ3の回転を検出する。具体的には、回転検出部62は、検出信号S11の信号レベルと検出信号S12の信号レベルの少なくとも一方が変化した事実をもってノブ3が回転していると判断する。
図2に示される例においては、時点t2において検出信号S11の信号レベルが低信号レベルから高信号レベルに変化している。よって、回転検出部62は、ノブ3が回転していると判断する。
ノブ3が時計回り方向に回転されると、遮光壁33とスリット34が通過することによる信号レベル変化は、受光信号S01において先に生じ、続いて受光信号S02において生じる。この順序は、検出信号S11と検出信号S12に反映される。したがって、検出信号S11の信号レベル変化に続いて検出信号S12の信号レベル変化が生じた事実をもって、ノブ3が時計回りに回転していることが検出されうる。時計回り方向は、第一方向の一例である。
ノブ3が反時計回り方向に回転されると、遮光壁33とスリット34が通過することによる信号レベル変化は、受光信号S02において先に生じ、続いて受光信号S01において生じる。この順序は、検出信号S11と検出信号S12に反映される。したがって、検出信号S12の信号レベル変化に続いて検出信号S11の信号レベル変化が生じた事実をもって、ノブ3が反時計回りに回転していることが検出されうる。反時計回り方向は、第二方向の一例である。
したがって、回転検出部62は、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化の順序に基づいて、ノブ3の回転方向を検出できる。
制御部6は、検出されたノブ3の回転方向に基づいて、対応する動作を回転操作装置1に行なわせる。例えば、回転操作装置1は、車両に搭載されるオーディオ機器の操作装置の一部を構成しうる。この場合、回転操作装置1は、ノブ3の操作に応じた動作をオーディオ機器に実行させる。
ノブ3の回転速度が上がるほど、受光信号S01のパルス幅と受光信号S02のパルス幅は狭くなる。本明細書において、「パルス幅」とは、パルス信号が特定の信号レベルを維持している期間を意味する。ある信号レベル変化が生じた時点から次の信号レベル変化が生じた時点までの期間としても定義されうる。図2に示される例においては、受光信号S01のパルス幅は、時点t1から時点t10までの間、徐々に狭くなっている。受光信号S02のパルス幅は、時点t2から時点t11までの間、徐々に狭くなっている。したがって、ノブ3の回転速度が増していることが判る。
他方、受光信号S01の信号レベルと受光信号S02の信号レベルは、検出部61による検出周期Tとは無関係に変化する。例えば、受光信号S01の信号レベルは、時点t1と時点t2の間に低信号レベルから高信号レベルに変化する。その変化の瞬間は、検出部61に認識されない。検出部61によって認識されるのは、受光信号S01が時点t1において低信号レベルであることと、時点t2において高信号レベルであることのみである。次は時点t4と時点t5の間に受光信号S0の信号レベルが高信号レベルから低信号レベルへ変化する。この変化が検出部61によって認識されるのは、時点t5である。
したがって、得られる検出信号S11の波形は、受光信号S01の波形と異なる。しかしながら、ノブ3が回転している間、検出信号S11は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。受光信号S02と検出信号S12の関係についても同じ説明を適用できる。
結果として、受光信号S01の信号レベル変化のタイミングと受光信号S02の信号レベル変化のタイミングは異なっているにもかかわらず、検出信号S11の信号レベル変化のタイミングと検出信号S12の信号レベル変化のタイミングが一致してしまう場合がありうる。
図2に示される例においては、時点t8において検出信号S11の信号レベル変化のタイミングと検出信号S12の信号レベル変化のタイミングが一致している。このように検出信号S11の信号レベルと検出信号S12の信号レベルが同時とみなせる期間内に変化すると、ノブ3の回転方向が正確に認識されない場合がありうる。
図3の(A)に示される判断部63は、回転検出部62によりノブ3の回転が検出されている間に検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された場合、回転検出部62により検出されたノブ3の回転方向にノブ3が回転していると判断する。換言すると、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出される直前の回転検出部62によるノブ3の回転方向の検出結果が維持される。
図2に示される例においては、時点t8、時点t9、および時点t12において、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に生じている。本例においては、検出信号S11の信号レベル変化が検出信号S12の信号レベル変化に先立つため、回転検出部62により検出されているノブ3の回転方向は、図1の(B)における時計回り方向である。したがって、判断部63は、いずれの時点においても、ノブ3が時計回り方向に回転していると判断する。
このような構成によれば、ノブ3の回転方向と回転操作装置1により遂行される動作との間に生じる差異に起因する違和感の発生を抑制できる。したがって、ノブ3の回転速度に依らず快適な操作感をユーザに与えることができる。
図3の(A)に示される回転量検出部64は、検出信号S11の信号レベルが変化した回数と検出信号S12の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に基づいて、ノブ3の回転量を検出する。
ノブ3の回転量が大きくなるほど、受光信号S01の信号レベル変化の回数が増える。したがって、検出信号S11の信号レベル変化の回数も増える。単位角度あたりのスリット34の数は既知であるので、回転量検出部64は、検出信号S11の信号レベル変化の回数に基づいて、ノブ3の回転量を検出できる。受光信号S02と検出信号S12の関係についても同じ説明を適用できる。
回転量検出部64は、検出信号S11と検出信号S12のうち、信号レベル変化が早い側の回数に基づいてノブ3の回転量を検出しうる。あるいは、回転量検出部64は、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が異なるタイミングでなされた事実をもって計数を行なうことにより、ノブ3の回転量を検出しうる。
前述のように、受光信号S01の信号レベルと受光信号S02の信号レベルは、検出部61による検出周期Tとは無関係に変化する。そのため、受光信号S01の信号レベル変化のタイミングと受光信号S02の信号レベル変化のタイミングは異なっているにもかかわらず、検出信号S11の信号レベル変化のタイミングと検出信号S12の信号レベル変化のタイミングが一致してしまう場合がありうる。
このような事態は、ノブ3の回転速度が速い場合に生じやすくなる。図2に示される例においては、一検出周期Tに対応する時点t9と時点t10の間に、受光信号S01の信号レベルが2回変化している。同様に、時点t10と時点t11の間に、受光信号S02の信号レベルが2回変化している。このような場合、受光信号S01のパルス幅の経時変化と受光信号S02のパルス幅の経時変化が、対応する検出信号のパルス幅の経時変化に反映されない事態が生じうる。結果として、ノブ3の回転量が正確に検出されない。回転量の根拠となる信号レベル変化の回数が正確に検出されていないからである。
図3の(A)に示される計数部65は、回転検出部62によりノブ3の回転が検出されている間に検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された回数を示す回数情報を取得する。
図2に示される例においては、時点t8、時点t9、および時点t12において、検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に生じている。したがって、本例において計数部65が取得する回数情報は、「3」である。
図3の(A)に示される補正部66は、回転量検出部64により検出されたノブ3の回転量を、計数部65により取得された回数情報に基づいて補正する。
具体的には、補正部66は、回転量検出部64によって計数された検出信号S11と検出信号S12の少なくとも一方のレベル変化の回数に、計数部65により取得された回数情報が示す回数を加える。あるいは、補正部66は、回転量検出部64によって検出されたノブ3の回転量に、計数部65により取得された回数情報に対応するノブ3の回転量を加える。
制御部6は、補正部66により補正されたノブ3の回転量に基づいて、対応する動作を回転操作装置1に行なわせる。
このような構成によれば、ノブ3の回転量と回転操作装置1により遂行される動作との間に生じる差異に起因する違和感の発生を抑制できる。したがって、ノブ3の回転速度に依らずさらに快適な操作感をユーザに与えることができる。
図3の(B)を参照しつつ、本実施形態に係る回転操作装置1の状態遷移例を説明する。検出部61から出力される検出信号S11または検出信号S12の信号レベルが変化しない時間が所定値以上である場合、制御部6は、回転操作装置1を停止状態に遷移させる。停止状態とは、ノブ3が停止または停止に準ずる状態を意味する。例えば、当該時間は、検出周期Tの4倍に相当する期間とされる。検出信号S11または検出信号S12の信号レベルに変化がない限り、停止状態が維持される。
検出部61により検出信号S11または検出信号S12に信号レベルの変化が検出されると、制御部6は、回転操作装置1を回転状態に遷移させる。回転状態とは、ノブ3が比較的遅い速度で回転している状態を意味する。検出信号S11の信号レベル変化のタイミングと検出信号S12の信号レベル変化のタイミングが異なっている限り、回転状態が維持される。
検出信号S11の信号レベル変化と検出信号S12の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出されると、制御部6は、回転操作装置1を高速回転状態に遷移させる。高速回転状態においては、上述した判断部63、計数部65、および補正部66による処理が有効とされる。後述する解除条件が満足されるまで、高速回転状態が維持される。
ノブ3の回転速度が低下したと判断されると、制御部6は、回転操作装置1を回転状態に遷移させる。本実施形態においては、検出部61から出力される検出信号S11または検出信号S12の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、回転状態への遷移がなされる。例えば、当該時間は、検出周期Tの3倍に相当する期間とされる。このとき、計数部65により取得された回数情報はリセットされる。
図2に示される例においては、時点t16から時点t19までの期間に得られた検出信号S11のパルス幅が検出周期Tの3倍に対応している。したがって、判断部63は、ノブ3が回転しているかの判断を停止する。同様に、計数部65と補正部66は、回数情報の取得とノブ3の回転量の補正をそれぞれ停止する。
このように判断部63、計数部65、および補正部66における動作の停止条件を設定することにより、消費電力が増大する動作期間を必要最小限にすることができる。
本実施形態においては、高速動作状態を解除する基準となる閾値が、検出周期Tの整数倍である。
このような構成によれば、判断部63、計数部65、および補正部66における動作の停止を簡略化でき、動作の停止に必要な負荷を抑制できる。
前述のように、検出周期Tの4倍に対応する期間、検出信号S11または検出信号S12の信号レベルに変化がなければ、制御部6は、回転操作装置1を停止状態に遷移させる。図2に示される例においては、時点t19から時点23までの期間が検出周期Tの4倍に対応している。この間検出信号S11の信号レベルに変化がないため、停止状態への遷移がなされる。
なお、図3の(B)に破線で示されるように、高速回転状態から停止状態へ直接に遷移がなされてもよい。例えば、高速回転状態において検出部61から出力される検出信号S11または検出信号S12の信号レベルが変化しない時間が、検出周期Tの4倍以上である場合、停止状態への遷移がなされうる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
上述した検出部61、回転検出部62、判断部63、回転量検出部64、計数部65、および補正部66の各機能の少なくとも一部は、図1の(A)に示されるプロセッサ7およびメモリ8とは異なる少なくとも一つのハードウェア資源(例えば、ASICやFPGAなどの集積回路)によって実現されてもよい。
上述した検出部61、回転検出部62、判断部63、回転量検出部64、計数部65、および補正部66の各機能の少なくとも一部は、図1の(A)に示されるプロセッサ7およびメモリ8とは異なるプロセッサとメモリによって実行されるソフトウェアの一機能として実現されてもよい。回転操作装置1が車両に搭載されるオーディオ機器の操作装置の一部を構成する前述の例においては、検出部61、回転検出部62、判断部63、回転量検出部64、計数部65、および補正部66の各機能の少なくとも一部は、当該オーディオ機器が備えているプロセッサとメモリ、あるいは当該車両に搭載された電子制御ユニット(ECU)が備えているプロセッサとメモリによって実現されてもよい。
上記の実施形態においては、ノブ3の回転は光学的に検出されている。しかしながら、ノブ3の回転に伴ってパルス状の信号が出力されるのであれば、ノブ3の回転は、機械的あるいは磁気的に検出されてもよい。
1:回転操作装置、3:ノブ、4:第一信号出力部、5:第二信号出力部、6:制御部、61:検出部、62:回転検出部、63:判断部、64:回転量検出部、65:計数部、66:補正部、S01、S02:受光信号、S11、S12:検出信号、T:検出周期
Claims (6)
- 回転可能であるノブと、
前記ノブの回転に応じて信号レベルが変化する第一パルス信号を出力する第一信号出力部と、
前記ノブが第一方向に回転している場合は前記第一パルス信号の信号レベルが変化した後に信号レベルが変化し、当該ノブが当該第一方向と反対の第二方向に回転している場合は当該第一パルス信号の信号レベルが変化する前に信号レベルが変化する第二パルス信号を出力する第二信号出力部と、
周期的に検出された前記第一パルス信号の信号レベルに対応する第一検出信号、および周期的に検出された前記第二パルス信号の信号レベルに対応する第二検出信号を出力する検出部と、
前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化の順序に基づいて前記ノブの回転方向を検出する回転検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された場合、前記回転検出部により検出された前記回転方向に前記ノブが回転していると判断する判断部と、
を備えている、
回転操作装置。 - 前記第一検出信号の信号レベルが変化した回数と前記第二検出信号の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に基づいて前記ノブの回転量を検出する回転量検出部と、
前記回転検出部により前記ノブの回転が検出されている間に前記第一検出信号の信号レベル変化と前記第二検出信号の信号レベル変化が同時とみなせる期間内に検出された回数を示す回数情報を取得する計数部と、
前記回転量検出部により検出された前記ノブの回転量を、前記回数情報に基づいて補正する補正部と、
を備えている、
請求項1に記載の回転操作装置。 - 前記補正部は、前記第一検出信号の信号レベルが変化した回数と前記第二検出信号の信号レベルが変化した回数の少なくとも一方に前記回数情報を加えることにより、前記ノブの回転量を補正する、
請求項2に記載の回転操作装置。 - 前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記判断部は、前記ノブが回転しているかの判断を停止する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の回転操作装置。 - 前記第一検出信号の信号レベルまたは前記第二検出信号の信号レベルが変化しない時間が閾値以上である場合、前記計数部と前記補正部は、前記回数情報の取得と前記ノブの回転量の補正をそれぞれ停止する、
請求項2または3に記載の回転操作装置。 - 前記閾値は、前記検出部が前記第一パルス信号の信号レベルと前記第二パルス信号の信号レベルを検出する周期の整数倍である、
請求項4または5に記載の回転操作装置。
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