JP2019086253A - 加熱調理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱調理器に、加熱部に載置されている調理容器の種類に対応した自動調理を実行させることができる技術を開示する。【解決手段】 加熱調理器は、調理物を収容する調理容器と、レシピデータに従った自動調理を実行可能な加熱調理器と、を備える。調理容器は、ユーザによる操作を受け付ける容器操作部と、容器制御部と、を備える。加熱調理器は、調理容器を載置可能であって、調理容器を加熱する加熱部と、加熱制御部と、を備える。容器制御部は、調理容器に対応する第1のレシピデータを記憶しており、ユーザによって、第1のレシピデータに従った自動調理を加熱調理器に実行させるための操作が容器操作部に実行される場合に、調理容器に対応する第1のレシピデータを加熱調理器に送信する。加熱制御部は、調理容器から、調理容器に対応する第1のレシピデータを受信し、調理容器に対応する第1のレシピデータに従って、加熱部の動作を制御する。【選択図】図5

Description

本明細書で開示する技術は、加熱調理システムに関する。
特許文献1には、調理物を収容する調理容器と、レシピデータに従った自動調理を実行可能な加熱調理器と、を備える加熱調理システムが開示されている。加熱調理器は、調理容器を載置可能であって、調理容器を加熱する加熱部と、加熱操作部と、加熱制御部と、を備える。加熱制御部は、レシピデータを記憶しており、ユーザによって、当該レシピデータの自動調理を実行するための操作が加熱操作部に実行される場合に、当該レシピデータに従って、加熱部の動作を制御する。
特開2015−158345号公報
加熱調理器の加熱部には、複数種類の調理容器が載置され得る。調理容器の種類毎に、当該調理容器を利用して実行可能な自動調理の内容が異なる。特許文献1の加熱調理器の加熱制御部には、複数種類の調理容器のそれぞれに対応するレシピデータが記憶されている。この場合、ユーザによって自動調理の実行が選択されたレシピデータに対応する調理容器の種類と、加熱部に載置されている調理容器の種類と、が異なる場合がある。この状態において、加熱調理器が、ユーザによって選択されたレシピデータに従った自動調理を実行すると、自動調理が失敗する。
本明細書では、加熱調理器に、加熱部に載置されている調理容器の種類に対応した自動調理を実行させることができる技術を開示する。
本明細書が開示する加熱調理システムは、調理物を収容する調理容器と、レシピデータに従った自動調理を実行可能な加熱調理器と、を備える。前記調理容器は、ユーザによる操作を受け付ける容器操作部と、容器制御部と、を備える。前記加熱調理器は、前記調理容器を載置可能であって、前記調理容器を加熱する加熱部と、加熱制御部と、を備える。前記容器制御部は、前記調理容器に対応する第1の前記レシピデータを記憶しており、前記ユーザによって、前記第1のレシピデータに従った自動調理を前記加熱調理器に実行させるための操作が前記容器操作部に実行される場合に、前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータを前記加熱調理器に送信する。前記加熱制御部は、前記調理容器から、前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータを受信し、前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータに従って、前記加熱部の動作を制御する。
上記の構成において、調理容器には、当該調理容器に対応する第1のレシピデータが記憶されている。調理容器は、ユーザによって、第1のレシピデータに従った自動調理を加熱調理器に実行させるための操作が容器操作部に実行される場合に、第1のレシピデータを加熱調理器に送信する。そして、加熱調理器は、調理容器から第1のレシピデータを受信すると、第1のレシピデータに従って、加熱部の動作を制御する。この場合、調理容器から加熱調理器に送信される第1のレシピデータに対応する調理容器の種類と、加熱部に載置されている調理容器の種類と、が一致する。従って、加熱調理器による自動調理が成功する。
また、調理容器には、当該調理容器に対応するレシピデータのみが記憶されていればよい。このため、複数種類の調理容器に対応するレシピデータを記憶する場合と比較して、調理容器が記憶するレシピデータの数が少なくて済む。従って、複数種類の調理容器に対応するレシピデータを記憶する場合と比較して、調理容器の記憶容量を低減させることができる。
加熱調理システムは、さらに、調理容器に対応する第2のレシピデータを記憶する外部サーバを備えてもよい。容器制御部は、ユーザによって、外部サーバから第2のレシピデータを取得するための操作が容器操作部に実行される場合に、第1の要求信号を外部サーバに送信してもよい。外部サーバは、さらに、調理容器から、第1の要求信号を受信し、第1の要求信号を受信する場合に、第2のレシピデータを調理容器に送信してもよい。容器制御部は、第1の要求信号を外部サーバに送信したことに応じて、第2のレシピデータを外部サーバから受信する場合に、第1のレシピデータとして第2のレシピデータを記憶してもよい。
上記の構成によると、調理容器は、ユーザによって、外部サーバから第2のレシピデータを取得するための操作が容器操作部に実行されると、外部サーバから第2のレシピデータを受信し、第1のレシピデータとして第2のレシピデータを記憶する。従って、ユーザは、容器操作部を操作することで、調理容器に新たなレシピデータを追加することができる。
加熱調理システムは、さらに、端末装置と、調理容器に対応する第2のレシピデータを記憶する外部サーバと、を備えてもよい。端末装置は、ユーザによる操作を受け付ける端末操作部と、端末制御部と、を備えてもよい。端末制御部は、外部サーバから、調理容器に対応する第2のレシピデータを取得するための操作がユーザによって端末操作部に実行される場合に、第2の要求信号を外部サーバに送信してもよい。外部サーバは、端末装置から、第2の要求信号を受信し、第2の要求信号を受信する場合に、第2のレシピデータを端末装置に送信してもよい。端末制御部は、第2のレシピデータを外部サーバから受信し、第2のレシピデータを記憶し、第2のレシピデータを調理容器に送信するための操作がユーザによって端末操作部に実行される場合に、第2のレシピデータを調理容器に送信してもよい。容器制御部は、第2のレシピデータを端末装置から受信し、第1のレシピデータとして第2のレシピデータを記憶してもよい。
上記の構成によると、調理容器は、外部サーバから、端末装置を介して、第2のレシピデータを受信し、第1のレシピデータとして第2のレシピデータを記憶する。即ち、ユーザは、端末装置の端末操作部を操作することで、調理容器に新たなレシピデータを追加することができる。端末装置の端末操作部は、調理容器の容器操作部よりも操作性が高い。従って、ユーザは、端末操作部を操作することで、容器操作部を操作する場合と比較して、調理容器に新たなレシピデータを容易に追加することができる。
加熱調理器は、さらに、複数個の加熱部と、複数個の加熱部のうち調理容器が載置されている加熱部である特定の加熱部を特定するための特定部と、を備えてもよい。加熱制御部は、調理容器から第1のレシピデータを受信する場合に、特定部を利用して、特定の加熱部を特定し、調理容器に対応する第1のレシピデータに従って、特定の加熱部の動作を制御してもよい。
加熱調理器が複数個の加熱部を有する場合において、加熱制御部が、第1のレシピデータを加熱調理器に送信した調理容器が載置されていない加熱部の動作を制御すると、自動調理が失敗する。上記の構成によると、加熱調理器は、特定部を利用して、自動調理が実行されるべき調理容器が載置されている特定の加熱部を特定する。そして、加熱調理器は、自動調理において、特定の加熱部の動作を制御する。従って、加熱調理器による自動調理が確実に成功する。
調理容器は、さらに、調理容器に収容される調理物の温度である調理物温度を検知するための容器温度センサを備えてもよい。容器制御部は、調理物温度を加熱調理器に送信してもよい。加熱制御部は、調理容器から、調理物温度を受信し、第1のレシピデータ及び調理物温度に従って、加熱部の動作を制御してもよい。
レシピデータには、自動調理中に制御すべき調理物の温度などの情報が含まれる。従って、加熱調理器は、自動調理において、調理容器から受信した調理物温度を利用することで、加熱部の動作を適切に制御することができる。
実施例に係る加熱調理システムの制御構成を示す図である。 実施例に係る加熱調理器を手前側から見た斜視図である。 実施例に係る調理容器の斜視図である。 図3における破線部IVの拡大図である。 実施例に係る加熱調理システムを利用して実行される自動調理のシーケンス図である(ケースA)。 実施例において、左コンロに調理容器が載置されている様子を示す図である。 実施例において、調理容器の容器操作部を利用して、調理容器に新たなレシピデータを追加するシーケンス図である(ケースB)。 実施例において、携帯端末の端末操作部を利用して、調理容器に新たなレシピデータを追加するシーケンス図である(ケースC)。
(実施例)
(加熱調理システム1の構成)
図1を参照して、加熱調理システム1について説明する。加熱調理システム1は、加熱調理器2と、調理容器100と、携帯端末200と、データサーバ300と、を備える。加熱調理器2と調理容器100は、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従ったNFC通信を実行して、互いに通信可能である。加熱調理器2、調理容器100、携帯端末200、及び、データサーバ300は、それぞれ、Wi−Fi(登録商標)方式に従ったWi−Fi通信を実行して、インターネット400に接続可能である。
(加熱調理器2の構成)
図1及び図2を参照して、加熱調理器2について説明する。図2に示すように、加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、調理物を収容する調理容器100を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された調理容器100を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられている鍋底センサ12a、12b、12cと、が設けられている。鍋底センサ12a、12b、12cは、調理容器100の有無を検知する。コンロバーナ10aには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁(図示省略)が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。天板6上において、コンロバーナ10a、10b、10cの左側には、ラベル14a、14b、14cが設けられている。ラベル14aは、ラベル14aの下側に、後述するNFCI/F(インターフェースの略)70a(図1参照)が配設されていることを示す。また、ラベル14b、14cは、ラベル14b、14cの下側にNFCI/F70b、70cが配設されていることを示す。なお、図1では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、鍋底センサ12b、12c、及び、NFCI/F70b、70cを省略している。なお、ラベル14a14b、14cが設けられる位置は、コンロバーナ10a、10b、10cの左側に限定されない。例えば、ラベル14bがコンロバーナ10bの右側に設けられてもよい。
本体4は、本体4の内部に設けられて調理物を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ部操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル部操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した調理物を加熱するグリルバーナ20a(図1参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。また、本体4には、加熱調理器2に電力を供給する電池(図示省略)が格納されている。
コンロ部操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
パネル操作部44は、コンロ表示部46と、コンロ操作部48a、48b、48cと、を備える。コンロ表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される(図5参照)。ユーザは、コンロ操作部48aを操作することで、自動調理の設定等をすることができる。コンロ操作部48b、48cは、それぞれ、コンロバーナ10b、10cに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。
グリル部操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20aの点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ部操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
パネル操作部62は、グリル表示部64と、グリル操作部66と、を備える。グリル表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。グリル表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。グリル操作部66の機能はグリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。
また、図1に示すように、加熱調理器2は、NFCI/F70aと、Wi−FiI/F72と、加熱制御部80と、を備える。NFCI/F70aは、外部機器とのNFC通信を実行するための無線I/Fである。Wi−FiI/F72は、外部機器とのWi−Fi通信を実行するための無線I/Fである。加熱調理器2は、Wi−FiI/F72を介して、インターネット400にアクセスすることができる。加熱制御部80は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成されるメモリ(図示省略)を備える。加熱制御部80は、メモリに格納されているプログラム(図示省略)に従って、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。
(調理容器100の構成)
図1、図3、及び、図4を参照して、調理容器100について説明する。図4は、図3の破線部IVの拡大図である。図3に示すように、調理容器100は、調理物を収容する収容部102と、ユーザによって把持される取っ手部104と、を備える。収容部102は、底面を備える円筒形状を有する。収容部102の底部には、収容部102に収容される調理物の温度である調理物温度を検知する温度センサ110(図1参照)が設けられている。取っ手部104は、容器表示部106と、容器操作部108と、を備える。また、取っ手部104には、調理容器100に電力を供給する乾電池(図示省略)が格納されている。
図4に示すように、容器表示部106には、自動調理の調理名などが表示される。容器操作部108は、電源スイッチ108aと、設定スイッチ108bと、「△」スイッチ108cと、「▽」スイッチ108dと、で構成される。設定スイッチ108bは、自動調理を実行する調理名を設定するためのスイッチである。「△」スイッチ108c及び「▽」スイッチ108dは、自動調理の調理名を変更するためのスイッチである。
また、図1に示すように、調理容器100は、NFCI/F112と、Wi−FiI/F114と、容器制御部120と、を備える。NFCI/F112、Wi−FiI/F114は、それぞれ、加熱調理器2のNFCI/F70a、Wi−FiI/F72と同様の構造を有する。調理容器100は、Wi−FiI/F114を介して、インターネット400にアクセスすることができる。
容器制御部120は、メモリ122を備える。メモリ122は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。容器制御部120は、メモリ122に格納されているプログラム(図示省略)に従って、調理容器100の各構成要素の動作を制御する。また、メモリ122には、複数のレシピデータ124が格納されている。複数のレシピデータ124は、調理容器100(例えば鍋)に対応するレシピデータであり、自動調理のためのレシピデータである。レシピデータ124には、自動調理中の調理物の温度などに関する情報が含まれる。
(携帯端末200の構成)
続いて、図1を参照して、携帯端末200の構成について説明する。携帯端末200は、携帯電話、スマートフォン等の可搬型の端末装置である。携帯端末200は、端末表示部202と、Wi−FiI/F204と、端末制御部210と、を備える。端末表示部202は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。Wi−FiI/F204は、加熱調理器2のWi−FiI/F72と同様の構造を有する。携帯端末200は、Wi−FiI/F204を介して、インターネット400にアクセスすることができる。端末制御部210は、メモリ(図示省略)に格納されているプログラム(図示省略)に従って、携帯端末200の各構成要素の動作を制御する。
(データサーバ300の構成)
続いて、データサーバ300について説明する。データサーバ300は、加熱調理器2の製造元によって提供されるサーバである。データサーバ300には、様々な種類の調理容器に対応するレシピデータが登録されている。例えば、データサーバ300には、鍋で調理される料理のレシピデータ、フライパンで調理される料理のレシピデータなどが登録されている。データサーバ300の管理者は、データサーバ300にレシピデータを追加することもできるし、データサーバ300からレシピデータを削除することもできる。
(自動調理(ケースA);図4〜図6)
続いて、図4〜図6を参照して、加熱調理器2によって実行される自動調理について説明する。以下では、コンロバーナ10aを利用して調理名「煮物」の自動調理が実行される場合を例に説明する。なお、図5の各装置間の通信は、NFC通信である。
図5のT10において、ユーザによって調理容器100が五徳8a上に載置され、T11において、加熱調理器2は、鍋底センサ12aによって、調理容器100の載置を検知する。なお、ユーザは、調理容器100の取っ手部104がラベル14aの上方に位置するように、取っ手部104の位置を調整する(図6参照)。そして、T12において、ユーザによって調理容器100の電源をONするための操作が電源スイッチ108aに実行されると、調理容器100の電源がONされ、T14において、加熱調理器2のNFCI/F70aと調理容器100のNFCI/F114との間にNFC通信リンクが確立される。
調理容器100は、T12において、調理容器100の電源がONされると、T16において、自動調理の調理名を選択するための画面であるレシピ選択画面を容器表示部106に表示させる(図4参照)。ユーザは、レシピ選択画面が表示されている状態において、「△」スイッチ108c及び「▽」スイッチ108dを操作することで、自動調理の調理名を変更することができる。そして、調理容器100は、T18において、ユーザによって調理名「煮物」を選択するための操作が容器操作部108に実行されると、T20において、調理名「煮物」に対応するレシピデータ124を、加熱調理器2に送信する。
加熱調理器2は、T20において、調理容器100から調理名「煮物」に対応するレシピデータ124を受信すると、T22において、自動調理を実行させるコンロバーナを特定する。本ケースにおいて、加熱調理器2は、鍋底センサ12aによって調理容器100が検知されており、かつ、NFCI/F70aと調理容器100のNFCI/F114との間にNFC通信リンクが確立されていると判断し、五徳8a上に自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されていると判断する。そして、加熱調理器2は、T22において、調理容器100が載置されている五徳8aに対応するコンロバーナ10aを、自動調理を実行させるコンロバーナとして特定する。なお、加熱調理器2は、T22において、自動調理を実行する調理容器を特定することができない場合、エラーを報知する。
加熱調理器2は、T24において、コンロバーナ10aを利用した自動調理の準備が完了したことを示す自動調理画面S1をコンロ表示部46に表示させる。自動調理画面S1では、コンロバーナ10a、10b、10cが、それぞれ、「左コンロ」、「右コンロ」、「後コンロ」に対応する。自動調理画面S1では、左コンロに対応する画面領域に、調理名「煮物」と、自動調理の準備が完了したことを示す「準備完了」と、が表示される。
加熱調理器2は、T26において、ユーザによってコンロバーナ10aを点火させるための点火操作が加熱量操作部42aに実行されると、T28において、自動調理を開始する。そして、加熱調理器2は、T30において、自動調理が開始されたことを示す調理開始信号を調理容器100に送信する。
調理容器100は、T30において、調理開始信号を加熱調理器2から受信すると、T32において、温度センサ110によって検知される調理物温度を加熱調理器2に送信する。なお、調理容器100は、調理開始信号を受信してから後述する調理終了信号を受信する(T42)までの間、所定時間毎(例えば1秒毎)に、調理物温度を加熱調理器2に送信する。
加熱調理器2は、T32において、調理物温度を調理容器100から受信すると、T34において、受信した調理物温度に基づいて、コンロバーナ10aの加熱量を調整する。
加熱調理器2は、T40において、レシピデータ124に従った自動調理が終了すると、T42において、調理終了信号を調理容器100に送信する。
調理容器100は、T42において、調理終了信号を加熱調理器2から受信すると、T44において、調理物温度の加熱調理器2への送信を停止する。
(新たなレシピデータの追加(ケースB、C);図7、図8)
続いて、図7、図8を参照して、調理容器100のメモリ122に新たなレシピデータを追加するケースB、Cについて説明する。ケースB、Cでは、調理名「茶碗蒸し」のレシピデータを追加する場合を例に説明する。なお、図7、図8の各装置間の通信は、Wi−Fi通信である。
(ケースB;図7)
ケースBでは、ユーザによって調理容器100の容器操作部108が操作されることで、調理容器100のメモリ122に新たなレシピデータが追加される場合について説明する。図7の初期状態では、調理容器100の電源はONされている。
調理容器100は、T110において、ユーザによって、データサーバ300に登録されているレシピデータを取得するための操作が容器操作部108に実行されると、T112において、調理名要求信号をデータサーバ300に送信する。調理名要求信号は、データサーバ300に登録されている複数のレシピデータの調理名の送信を要求するための信号である。
データサーバ300は、T112において、調理名要求信号を調理容器100から受信すると、T114において、データサーバ300に登録されている複数のレシピデータの調理名を含むレシピ情報を調理容器100に送信する。
調理容器100は、T114において、レシピ情報をデータサーバ300から受信すると、T120において、第1の調理名選択画面を容器表示部106に表示させる。第1の調理名選択画面には、1個の調理名が表示される。ユーザは、容器操作部108を操作することで、容器表示部106に表示される調理名を変更したり、ユーザが所望する自動調理の調理名を選択したりすることができる。なお、第1の調理名選択画面に表示される調理名は、調理容器100に対応する調理名のみであってもよい。
調理容器100は、T122において、調理名「茶碗蒸し」を選択するための操作が容器操作部108に実行されると、T124において、第1の要求信号をデータサーバ300に送信する。第1の要求信号は、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを調理容器100に送信することを要求するための信号である。調理容器100は、T126において、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータをデータサーバ300から受信すると、T128において、当該レシピデータをメモリ122に記憶させる。
(ケースC;図8)
ケースCでは、ユーザによって携帯端末200の端末表示部202が操作されることで、調理容器100のメモリ122にレシピデータが追加される場合について説明する。図8の初期状態では、調理容器100の電源はONされている。
携帯端末200は、T210において、データサーバ300に登録されているレシピデータを取得するための操作が端末表示部202に実行されると、T212において、調理名要求信号をデータサーバ300に送信する。
データサーバ300は、T212において、調理名要求信号を携帯端末200から受信すると、T214において、データサーバ300に登録されている複数のレシピデータの調理名を含むレシピ情報を携帯端末200に送信する。
携帯端末200は、T214において、レシピ情報をデータサーバ300から受信すると、T220において、第2の調理名選択画面を端末表示部202に表示させる。第2の調理名選択画面には、データサーバ300に登録されている複数のレシピデータの調理名の一覧が示される。ユーザは、端末表示部202を操作することで、ユーザが所望する自動調理の調理名を選択することができる。
携帯端末200は、T222において、ユーザによって、調理名「茶碗蒸し」を選択するための操作が端末表示部202に実行されると、T224において、第2の要求信号をデータサーバ300に送信する。第2の要求信号は、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを携帯端末200に送信することを要求するための信号である。そして、携帯端末200は、T226において、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータをデータサーバ300から受信すると、T228において、当該レシピデータを携帯端末200のメモリに記憶させる。
携帯端末200は、T228において、ユーザによって、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを調理容器100に送信するための操作が端末表示部202に実行されると、T232において、当該レシピデータを調理容器100に送信する。
調理容器100は、T232において、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを携帯端末200から受信すると、T234において、当該レシピデータをメモリ122に記憶させる。なお、調理容器100は、鍋とは異なる種類の調理容器(例えばフライパン)に対応するレシピデータを受信する場合、当該レシピデータをメモリ122に記憶させない。また、鍋とは異なる種類の調理容器に対応するレシピデータが選択されたことを示すメッセージを容器表示部106に表示させる。
上述のように、調理容器100(鍋)の容器制御部120のメモリ122には、鍋に対応するレシピデータ124が記憶されている。調理容器100は、ユーザによって鍋に対応するレシピデータ124に従った自動調理を実行するための操作が容器操作部108に操作される場合(図5のT18)に、レシピデータ124を加熱調理器2に送信する(図5のT20)。そして、加熱調理器2は、調理容器100からレシピデータ124を受信する(図5のT20)と、レシピデータ124に従って、コンロバーナ10aの動作を制御する(図5のT28、T34)。この場合、ユーザによって選択されたレシピデータ124に対応する調理容器の種類(鍋)と、五徳8aに載置されている調理容器の種類(鍋)と、が一致する。従って、加熱調理器2による自動調理が成功する。
また、調理容器100には、調理容器100に対応するレシピデータ124のみが記憶されていればよい。このため、複数種類の調理容器に対応するレシピデータを記憶する場合と比較して、調理容器100が記憶するレシピデータの数が少なくて済む。従って、複数種類の調理容器に対応するレシピデータを記憶する場合と比較して、調理容器100のメモリ122の記憶容量を低減させることができる。
また、調理容器100は、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを取得するための操作がユーザによって容器操作部108に実行される場合(図7のT122)に、当該レシピデータをデータサーバ300から受信し(図7のT126)、当該レシピデータをメモリ122に記憶させる(図7のT128)。従って、ユーザは、容器操作部108を操作することで、調理容器100のメモリ122に新たなレシピデータを追加することができる。
また、調理容器100は、データサーバ300から、携帯端末200を介して、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータを受信し(図8のT226、T232)、当該レシピデータをメモリ122に記憶させる(図8のT234)。即ち、ユーザは、携帯端末200の端末表示部202を操作することで(図8のT222、T228)、調理容器100のメモリ122に新たなレシピデータを追加することができる。また、携帯端末200の端末表示部202は、調理容器100の容器操作部108よりも操作性が高い。従って、ユーザは、端末表示部202を操作することで、容器操作部108を操作する場合と比較して、調理容器100のメモリ122に新たなレシピデータを容易に追加することができる。
また、加熱調理器2は、調理容器100のNFCI/F112とのNFC通信リンクが確立されているNFCI/F70aを特定することで、自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されている五徳8aを特定する。そして、加熱調理器2は、自動調理において、五徳8aに対応するコンロバーナ10aの加熱量を制御する(図5のT22)。従って、加熱調理器2による自動調理が確実に成功する。
また、加熱調理器2は、自動調理中において、調理容器100の温度センサ110によって検知される調理物温度を調理容器100から受信する(図5のT32)。調理物温度は、調理容器100に収容されている調理物の温度である。従って、加熱調理器2は、自動調理において、調理容器100から受信する調理物温度を利用することで、コンロバーナ10aの加熱量を適切に制御することができる(図5のT34)。
(対応関係)
携帯端末200、データサーバ300が、それぞれ、「端末装置」、「外部サーバ」の一例である。五徳8a、8b、8c、及び、コンロバーナ10a、10b、10cが、「加熱部」の一例である。調理名「煮物」に対応するレシピデータ、調理名「茶碗蒸し」に対応するレシピデータが、それぞれ、「第1のレシピデータ」、「第2のレシピデータ」の一例である。温度センサ110が、「容器温度センサ」の一例である。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(第1変形例)加熱調理器2は、1個の五徳8、及び、五徳8aに対応する1個のコンロバーナ10aのみを備えてもよい。この場合、「特定部」を省略可能である。
(第2変形例)加熱調理器2の鍋底センサ12a、12b、12cは、調理容器100の底部の温度を検知可能であってもよい。この場合、加熱調理器2は、鍋底センサ12a、12b、12cによって検知される温度、及び、温度センサ110によって検知される調理物温度を利用して、自動調理中のコンロバーナ10a、10b、10cの動作を制御する。
(第3変形例)加熱調理器2に、五徳8a、8b、8cのそれぞれに対応する非接触式IC(Integrated Circuitの略)カードリーダが設けられており、調理容器100にICカードが設けられていてもよい。この場合、加熱調理器2は、ICカードを検出したカードリーダに対応する五徳に自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されていると判断する。本変形例では、非接触式ICカードリーダが、「特定部」の一例である。
また、加熱調理器2は、加熱調理器2を撮影可能なカメラを備えてもよい。この場合、加熱調理器2は、カメラによって撮影された画像を利用して、自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されている五徳を特定してもよい。本変形例では、「カメラ」が、特定部の一例である。
また、加熱調理器2は、各五徳8a、8b、8cのそれぞれに対応するBluetooth(登録商標)I/Fを備えてもよい。この場合、調理容器100は、NFCI/F112に代えて、BluetoothI/Fを備える。そして、加熱調理器2は、Bluetooth通信リンクが確立されているBluetoothI/Fに対応する五徳に自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されていると判断する。本変形例では、「BluetoothI/F」が、特定部の一例である。なお、別の変形例では、加熱調理器2が備えるBluetoothI/Fの数は1個でもよい。この場合、加熱調理器2は、BluetoothI/Fによって測定される電波強度を利用して、自動調理が実行されるべき調理容器100が載置されている五徳を特定する。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :加熱調理システム
2 :加熱調理器
4 :本体
4a :前面
6 :天板
8 :五徳
10 :コンロバーナ
12 :鍋底センサ
14 :ラベル
20 :グリル庫
20a :グリルバーナ
22 :グリル扉
24 :コンロ部操作部
26 :グリル部操作部
40 :電源スイッチ
42 :加熱量操作部
44 :パネル操作部
46 :コンロ表示部
48 :コンロ操作部
60 :加熱量操作部
62 :パネル操作部
64 :グリル表示部
66 :グリル操作部
70 :NFCI/F
72 :Wi−FiI/F
80 :加熱制御部
100 :調理容器
102 :収容部
104 :取っ手部
106 :容器表示部
108 :容器操作部
110 :温度センサ
112 :NFCI/F
114 :Wi−FiI/F
120 :容器制御部
122 :メモリ
124 :レシピデータ
200 :携帯端末
202 :端末表示部
204 :Wi−FiI/F
210 :端末制御部
300 :データサーバ

Claims (5)

  1. 調理物を収容する調理容器と、レシピデータに従った自動調理を実行可能な加熱調理器と、を備える加熱調理システムであって、
    前記調理容器は、
    ユーザによる操作を受け付ける容器操作部と、
    容器制御部と、を備え、
    前記加熱調理器は、
    前記調理容器を載置可能であって、前記調理容器を加熱する加熱部と、
    加熱制御部と、を備え、
    前記容器制御部は、
    前記調理容器に対応する第1の前記レシピデータを記憶しており、
    前記ユーザによって、前記第1のレシピデータに従った自動調理を前記加熱調理器に実行させるための操作が前記容器操作部に実行される場合に、前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータを前記加熱調理器に送信し、
    前記加熱制御部は、
    前記調理容器から、前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータを受信し、
    前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータに従って、前記加熱部の動作を制御する、
    加熱調理システム。
  2. 前記加熱調理システムは、さらに、前記調理容器に対応する第2の前記レシピデータを記憶する外部サーバを備え、
    前記容器制御部は、
    前記ユーザによって、前記外部サーバから前記第2のレシピデータを取得するための操作が前記容器操作部に実行される場合に、第1の要求信号を前記外部サーバに送信し、
    前記外部サーバは、さらに、
    前記調理容器から、前記第1の要求信号を受信し、
    前記第1の要求信号を受信する場合に、前記第2のレシピデータを前記調理容器に送信し、
    前記容器制御部は、
    前記第1の要求信号を前記外部サーバに送信したことに応じて、前記第2のレシピデータを前記外部サーバから受信する場合に、前記第1のレシピデータとして前記第2のレシピデータを記憶する、
    請求項1に記載の加熱調理システム。
  3. 前記加熱調理システムは、さらに、端末装置と、前記調理容器に対応する第2のレシピデータを記憶する外部サーバと、を備え、
    前記端末装置は、
    前記ユーザによる操作を受け付ける端末操作部と、
    端末制御部と、を備え、
    前記端末制御部は、
    前記外部サーバから、前記調理容器に対応する第2の前記レシピデータを取得するための操作が前記ユーザによって前記端末操作部に実行される場合に、第2の要求信号を前記外部サーバに送信し、
    前記外部サーバは、
    前記端末装置から、前記第2の要求信号を受信し、
    前記第2の要求信号を受信する場合に、前記第2のレシピデータを前記端末装置に送信し、
    前記端末制御部は、
    前記第2のレシピデータを前記外部サーバから受信し、
    前記第2のレシピデータを記憶し、
    前記第2のレシピデータを前記調理容器に送信するための操作が前記ユーザによって前記端末操作部に実行される場合に、前記第2のレシピデータを前記調理容器に送信し、
    前記容器制御部は、
    前記第2のレシピデータを前記端末装置から受信し、
    前記第1のレシピデータとして前記第2のレシピデータを記憶する、
    請求項1または2に記載の加熱調理システム。
  4. 前記加熱調理器は、さらに、
    複数個の前記加熱部と、
    前記複数個の加熱部のうち前記調理容器が載置されている前記加熱部である特定の前記加熱部を特定するための特定部と、を備え、
    前記加熱制御部は、
    前記調理容器から前記第1のレシピデータを受信する場合に、前記特定部を利用して、前記特定の加熱部を特定し、
    前記調理容器に対応する前記第1のレシピデータに従って、前記特定の加熱部の動作を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の加熱調理システム。
  5. 前記調理容器は、さらに、前記調理容器に収容される前記調理物の温度である調理物温度を検知するための容器温度センサを備え、
    前記容器制御部は、
    前記調理物温度を前記加熱調理器に送信し、
    前記加熱制御部は、
    前記調理容器から、前記調理物温度を受信し、
    前記第1のレシピデータ及び前記調理物温度に従って、前記加熱部の動作を制御する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の加熱調理システム。
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