JP2019085978A - 横軸斜流ポンプの運転制御システム及び運転制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図3は、従来の横軸斜流ポンプの要部断面図である。
図3において、横軸斜流ポンプ1は、吸込水槽2の水を吐出水槽3に排水するものであり、ポンプ機場における吸込水槽2上部の機器設置床4に設置される。機器設置床4には、減速機(図示せず)、電動機5などが設置され、横軸斜流ポンプ1は減速機を介して電動機5によって駆動される。
吸込水槽2には水位を計測するための水位計6を設けている。
ポンプケーシング7の吐出側には吐出弁10を介して吐出管11が接続され、吐出管11の吐出口は吐出水槽3内に開口している。また、吐出管11の吐出口には逆止弁12が設けられている。
羽根車はポンプケーシング7内に配置された水中軸受に回転自在に支持された主軸に取り付けられ、主軸は軸封機構を介して吸込エルボ8の外側に延設している。
制御装置19は、水位計6の計測結果に基づいて、吸込水槽2内の水位が水位や停止水位に達したか否かの判定を行い、横軸斜流ポンプ1の始動停止を制御する。
これによりポンプケーシング7内の空気が排気され、吸込水槽2内の水がポンプケーシング7に吸い込まれる。
吸い込まれた水がポンプケーシング7の上部に達し、さらに満水検知器14まで達すると、満水検知器14はポンプケーシング7が満水になったことを検知する。
その後、吸気弁16を閉じ、電動機5を起動し、吐出弁10を開く。
これにより、ポンプケーシング7内の羽根車が回転し、吸込水槽2内の水は連続的にポンプケーシング7に吸い込まれ、吐出管11、吐出口を通って吐出水槽3内に吐出される。
従って、下部ケーシング7bには残留した水を排出するためのドレン管20を排水口22接続している。
ドレン管20にはケーシングドレン弁21を設け、ポンプケーシング7内の水を落水させた後、ドレン管20のケーシングドレン弁21を開き、下部ケーシング7bに残留した水を排水する。
本発明は、ポンプケーシングに残留した水を作業者の手によらず自動で排出することのできる、横軸斜流ポンプの運転制御システム及び運転制御方法を提供する。
また、ドレン管が機器設置床の下方で開放されているため、吸気音が機器設置床で遮られ、ポンプ場内に響くのを防止する。
従来技術と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する。
ポンプケーシング7の上部ケーシング7aには排気口13が穿設され、この排気口13が満水検知器14に連通され、満水検知器14に吸気管15の一端が連通される。吸気管15は、吸気弁16を介して真空ポンプ17に連通される。
ケーシングドレン弁21は電動弁を用いることで制御装置19による操作を可能とする。
制御装置19は、水位計6、満水検知器14の計測結果に基づいて、吸込水槽2、ポンプケーシング7内の水位が始動、停止水位に達したか否かの判定を行い、横軸斜流ポンプ1の始動停止操作を行う。
横軸斜流ポンプ1を始動する際には、まず吐出弁10を閉じると共に、ケーシングドレン弁21を閉じ、吸気弁16を開く。そして、真空ポンプ17を起動することで、ポンプケーシング7内の空気が排気され、吸込水槽2内の水がポンプケーシング7に吸い込まれる。吸い込まれた水がポンプケーシング7の上部に達し、さらに満水検知器14まで達すると、満水検知器14でポンプケーシング7が満水になったことを検知する。
横軸斜流ポンプ1を停止する際は、まず、吐出弁10を閉じ、遮断機(図示せず)を切ることで電動機5を停止する。
下部ケーシング7bに残留した水は、ドレン管20から吸込水槽2へ落水し、ポンプケーシング7内から完全に水が排水される。ドレン管20から落水する際は、同時にドレン管20から吸気が行われる。
2 吸込水槽
6 水位計
7 ポンプケーシング
10 吐出弁
14 満水検知器
15 吸気管
16 吸気弁
17 真空ポンプ
19 制御装置
20 ドレン管
21 ケーシングドレン弁
Claims (2)
- 羽根車を配設したポンプケーシング(7)上部に、満水検知器(14)を介して吸気弁(16)を設けた吸気管(15)を連通すると共に、
ポンプケーシング(7)下部に、ケーシングドレン弁(21)を設けたドレン管(20)を連通し、
ポンプケーシング(7)吐出側に吐出弁(10)を設けた横軸斜流ポンプの運転制御システムにおいて、
吸込水槽(2)の水位計(6)が横軸斜流ポンプ(1)始動水位を検知した場合、
ケーシングドレン弁(21)と吐出弁(10)を閉じ、
吸気弁(16)を開くと共に吸気管(15)に接続した真空ポンプ(17)を稼働させ、
満水検知器(14)が満水を検知した後、吸気弁(16)を閉じ、吐出弁(10)を開いて横軸斜流ポンプ(1)を始動させ、
吸込水槽(2)の水位計(6)が横軸斜流ポンプ(1)停止水位を検知した場合、
吐出弁(10)を閉じて横軸斜流ポンプ(1)を停止した後、ケーシングドレン弁(21)を開くことで、ポンプケーシング(7)内の水を排水する制御を行う制御装置(19)を備える
ことを特徴とする横軸斜流ポンプの運転制御システム。 - 羽根車を配設したポンプケーシング(7)上部に吸気弁(16)を設けた吸気管(15)を連通すると共に、ポンプケーシング(7)下部にケーシングドレン弁(21)を設けたドレン管(20)連通し、ポンプケーシング(7)吐出側に吐出弁(10)を設け、ケーシングドレン弁(21)を自動で開閉する横軸斜流ポンプの運転制御方法において、
横軸斜流ポンプ(1)を始動させる場合、
ケーシングドレン弁(21)と吐出弁(10)を閉じ、
吸気弁(16)を開くと共に吸気管(15)に接続した真空ポンプ(17)を稼働させて横軸斜流ポンプ(1)を満水とした後、
吸気弁(16)を閉じ、吐出弁(10)を開いて横軸斜流ポンプ(1)を始動させ、
横軸斜流ポンプ(1)を停止させる場合、
吐出弁(10)を閉じて横軸斜流ポンプ(1)を停止した後、ケーシングドレン弁(21)を開くことで、ポンプケーシング(7)内の水を排水する
ことを特徴とする横軸斜流ポンプの運転制御方法。
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JP2017217117A JP6797368B2 (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 横軸斜流ポンプの運転制御システム及び運転制御方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH1193885A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-04-06 | Hitachi Ltd | 横軸型ポンプの水中軸受損傷防止装置 |
JP2011106384A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Torishima Pump Mfg Co Ltd | 横軸ポンプ |
JP2017082694A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ制御装置およびポンプ制御方法ならびに排水システム |
-
2017
- 2017-11-10 JP JP2017217117A patent/JP6797368B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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久保恭伸,富田真,加藤佳照: "千歳川南9号排水機場機械設備更新工事における無水化対策について", [ONLINE], JPN6020027564, 18 February 2014 (2014-02-18), ISSN: 0004316366 * |
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