JP2019085289A - 水素生成装置 - Google Patents

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吉田 豊
Yutaka Yoshida
豊 吉田
繁 飯山
Shigeru Iiyama
繁 飯山
憲有 武田
Kenyu Takeda
憲有 武田
尾関 正高
Masataka Ozeki
正高 尾関
直弥 本田
Naoya Honda
直弥 本田
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Abstract

【課題】バーナを囲む燃焼筒と内筒とで改質触媒の内周側に隣接する燃焼排ガス流路を形成し、燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサを有する水素生成装置において、突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒の高温劣化を抑制する。
【解決手段】内周面がバーナ19によって加熱される燃焼筒21と外周面が改質触媒11と接する内筒30との間にバーナ19からの燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路22を形成し、燃焼筒21の外周面に内筒30の内周面と当接して燃焼排ガス流路22の間隔を維持する突起47を設けた水素生成装置1であって、突起47を、燃焼筒21の周方向で、十字形火炎40の4箇所の頂点から離れた位置に配置したので、突起47に近接する部分の改質触媒11が部分的に高温化するのを抑制でき、劣化を見越した分の改質触媒11の搭載が不要となり、水素生成装置1の低コスト化、小型化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化水素化合物を原料として水素を含むガスを生成して、燃料電池等に供給する水素生成装置に関するものである。
近年、小型装置でも高効率な発電を可能とする燃料電池発電システムは、分散型エネルギー供給源の発電システムとして開発が進められているが、発電時の燃料となる水素ガス又は水素含有ガスは、未だ一般的なインフラとして整備されていない。
そこで、燃料電池発電システムには、例えば都市ガス、プロパンガス等の既存の化石原料インフラから供給される原料と水蒸気(水)との改質反応により水素含有ガスを生成させる水素生成装置が併設される。
一般的に水素生成装置は、原料と水とを改質反応させ、水素含有ガスを生成させる改質器を備える。改質器で生成される水素含有ガスには、一酸化炭素が含まれるので、水素生成装置に、水素含有ガス中の一酸化炭素を低減させるCO低減器、および一酸化炭素を酸化させて除去するCO除去器を設けることが多い。
それらの反応器には、各反応に適した触媒、例えば、改質器にはRuやNiを含んだ改質触媒、CO低減器にはCu−Znを含んだ変成触媒、CO除去器にはRuを含んだ選択酸化触媒等が用いられている。また、各触媒には反応に適した設計温度があり、改質触媒は650℃程度、変成触媒は250℃程度、選択酸化触媒は150℃程度で使用されることが多い。
水素生成装置の各触媒を所定の温度まで昇温させるため、燃料を燃焼させ、その燃焼熱で水素生成装置の各触媒を加熱するバーナなどが用いられる。従来、この種の水素生成装置において、それぞれ径が異なる多重円筒状構造体の筒間に触媒を充填し、内部からバーナにより触媒を加熱する構成で、隣接する筒間の間隔を維持するために突起やスペーサが用いた水素生成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1で提案された従来の水素生成装置の概略構成を示す縦断面図、図10は、図9のC−C断面図である。
図9と図10に示す従来の水素生成装置は、燃料を燃焼して燃焼排ガスを発生するバーナ19と、バーナ19を囲むように配置された燃焼筒21と、燃焼筒21を囲むように配置され、燃焼筒21との間に燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路22を形成する内筒30と、内筒30を囲むように配置された中筒31と、内筒30と中筒31の間に充填され原料を改質して水素を含む改質ガスを生成する粒状の改質触媒11と、燃焼筒21の外周面または内筒30の内周面に周方向と中心軸方向の両方向に所定間隔で複数設けられた燃焼排ガス流路22の間隔を維持するための突起47と、を有している。
特許第5640395号公報
しかしながら、前記従来の水素生成装置では、バーナ19の火炎の輻射熱と燃焼排ガスの熱が、燃焼筒21から、突起47と、内筒30を伝わって、突起47に近接する部分の改質触媒11が局所的に加熱されて、高温による劣化が進行しやすいので、劣化することを見越した分の改質触媒も予め搭載しておくことが必要となり、高コストになるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、バーナを囲む燃焼筒と内筒とで改質触媒の内周側に隣接する燃焼排ガス流路を形成し、燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサを有する水素生成装置において、突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒の高温劣化を抑制することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、それぞれ径が異なる多重円筒状構造体の最も内側に位置する燃焼筒と、燃焼筒の外側に位置する内筒と、内筒の外側に位置する中筒と、燃焼筒を内部から加熱するバーナと、燃焼筒と内筒との間にあってバーナからの燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路と、燃焼排ガス流路の間隔を維持するために燃焼排ガス流路中に燃焼筒の外周面または内筒の内周面に設けた突起またはスペーサと、内筒と中筒との間にあって水蒸気と原料ガスとの混合ガスの供給により水蒸気改質反応が行われ水素を含む改質ガスを生成する改質触媒と、を備えた水素生成装置であって、バーナで形成される火炎の形態が燃焼排ガス流路の主軸方向から見たとき十字形であり、十字形の火炎が燃焼筒と近接する位置と、突起またはスペーサの位置とが、燃焼排ガス流路の主軸方向から見たときに一致しないようにしたものである。
これによって、燃焼筒は、十字形の火炎が近接する位置は加熱量が比較的多くなって温度が比較的高く、十字形の火炎が近接しない位置は加熱量が比較的少なくなって温度が比較的低くなる。
突起またはスペーサは、加熱量の比較的少ない位置に設けられているので、突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒が局所的に高温化するのを抑制できる。この結果、劣化することを見越した分の改質触媒の搭載が不要となることで低コストの水素生成装置を提供することができる。
本発明の水素生成装置は、改質触媒の内周側に隣接する燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサが、十字形の火炎による加熱量の比較的少ない位置に配置されることになるので、突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒が局所的に高温化するのを抑制でき、劣化することを見越した分の改質触媒の搭載が不要となることで、低コスト化できるとともに、小型の水素生成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略構成を示す縦断面図 図1のA−A断面図 本発明の実施の形態1における水素生成装置のバーナの概略構成を示す縦断面図 本発明の実施の形態1における水素生成装置のバーナの十字形火炎と燃焼用空気との関係を示す説明図 本発明の実施の形態2における水素生成装置の概略構成を示す縦断面図 図5のB−B断面図 本発明の実施の形態2における水素生成装置のバーナの概略構成を示す縦断面図 本発明の実施の形態2における水素生成装置のバーナの三角星形火炎と燃焼用空気との関係を示す説明図 従来の水素生成装置の概略構成を示す縦断面図 図9のC−C断面図
第1の発明は、それぞれ径が異なる多重円筒状構造体の最も内側に位置する燃焼筒と、燃焼筒の外側に位置する内筒と、内筒の外側に位置する中筒と、燃焼筒を内部から加熱するバーナと、燃焼筒と内筒との間にあってバーナからの燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路と、燃焼排ガス流路の間隔を維持するために燃焼排ガス流路中に燃焼筒の外周面または内筒の内周面に設けた突起またはスペーサと、内筒と中筒との間にあって水蒸気と原料ガスとの混合ガスの供給により水蒸気改質反応が行われ水素を含む改質ガスを生成する改質触媒と、を備えた水素生成装置であって、バーナで形成される火炎の形態が燃焼排ガス流路の主軸方向から見たとき十字形であり、十字形の火炎が燃焼筒と近接する位置と、突起またはスペーサの位置とが、燃焼排ガス流路の主軸方向から見たときに一致しないようにしたものである。
これによって、改質触媒の内周側に隣接する燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサが、十字形の火炎による加熱量の比較的少ない位置に配置されることになるので、突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒が局所的に高温化するのを抑制でき、劣化することを見越した分の改質触媒の搭載が不要となることで、低コストで小型の水素生成装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の十字形の火炎が燃焼筒と近接する位置と、突起またはスペーサの配置される位置とが、燃焼排ガス流路の主軸方向から見たときに、略等間隔に交互配置されるようにしたものである。
これによって、突起またはスペーサは、火炎と近接するところから、より離れたところに設けることができる。これによって、突起またはスペーサに近接する改質触媒の部分的な高温化をさらに抑制し、劣化することを見越した分の改質触媒の搭載が不要となることで低コストの水素生成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略構成を示す縦断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は本発明の実施の形態1における水素生成装置のバーナの概略構成を示す縦断面図、図4は本発明の実施の形態1における水素生成装置のバーナの十字形火炎と燃焼用空気との関係を示す説明図である。
図1から図4に示すように、実施の形態1における水素生成装置1は、径が異なる複数の筒を、それぞれの鉛直方向の中心軸が重なり、径の比較的大きい筒が径の比較的小さい筒を囲むように配置した多重筒状構造になっており、内側から順に、燃焼筒21、内筒30、中筒31、外筒32、を多重筒状に配置し、燃焼筒21の内側には、燃焼筒21を内部から加熱するバーナ19を配置している。
また、バーナ19で行う燃焼に必要な燃料を供給するための燃料供給部25、燃焼用空気を供給するための空気供給部35は、それぞれ水素生成装置1の上部に設けている。
バーナ19は、バーナ19の中心軸上に配置され鉛直方向に延び燃料供給部25から供給された燃料を下端(先端)部近傍で周囲方向(半径方向外側)に放射状(例えば、16方向)に噴出する複数(例えば、16個)の燃料噴出孔27を有する燃料配管26と、下方に開口し火炎放出方向(下方)に徐々に内径が拡大する略すり鉢形状で燃料配管26の燃料噴出孔27が形成された下端(先端)部を囲むように配置されて火炎を形成して保持する炎形成室を形成すると共に、周囲から炎形成室の中心軸方向に空気供給部35から供給された燃焼用空気を噴出する複数の空気噴出孔37が形成された炎孔板36を備える。
燃焼筒21は、炎孔板36の外周部分と接合され燃料配管26と炎孔板36を囲み空気供給部35から供給される燃焼用空気を漏れることなく空気噴出孔37から噴出させる。
燃焼筒21と内筒30との間は、バーナ19の燃焼排ガスを内筒30の上端部から外側に突出する燃焼排ガス出口23から外部に排出するための燃焼排ガス流路22になっている。
燃焼排ガス流路22の隙間(間隔)を一定に保つために、燃焼筒21の外側(外周面)に、周方向に90度間隔で4箇所に、中心軸方向(鉛直方向)に所定間隔で3箇所に、突起またはスペーサ(以下、突起47と呼ぶ)を設け、突起47が内筒30の内側(内周面)に接触するようにしている。
燃焼筒21の下端は、内筒30の下端よりも上方に位置し、燃焼筒21の下端と、内筒30の下端の開口部を塞ぐように形成される内筒底部33との間は、バーナ19の燃焼排ガスを燃焼筒21の内側から燃焼排ガス流路22に導く折り返し通路となっている。
炎孔板36の空気噴出孔37は、比較的小径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に45度毎に交互に繰り返され、それぞれ、4箇所ずつある。
本実施の形態では、比較的大径の空気噴出孔37の内径の大きさを、比較的小径の空気噴出孔37の内径の大きさの約1.5倍としたが、これに限定しない。
バーナ19は、燃料供給部25から供給された燃料が、バーナ19の中心軸上に配置された燃料配管26の複数の燃料噴出孔27から外側の炎孔板36に向かって噴出し、炎孔板36の内周面に沿って下方に流れながら炎孔板36に開口した数列の空気噴出孔37から噴出する燃焼用空気と混合されて燃焼するように構成されている。
バーナ19で形成される火炎は、空気噴出孔37に形成される1次火炎と、1次火炎で燃焼しなかった燃料が燃焼する炎孔板36(炎形成室)の下方に延びる2次火炎とからなる。
本実施の形態では、炎孔板36は、比較的小径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に45度毎に交互に繰り返され、それぞれ、4箇所ずつあるので、空気噴出孔37から噴出する燃焼用空気の流量に強弱ができ、比較的大径の空気噴出孔37から比較的小径の空気噴出孔37よりも多くの燃焼用空気が炎形成室の火炎に向かって供給されることになり、炎形成室の中心に存在する未燃焼の燃料の領域まで燃焼用空気が押し込まれるようになっている。
その結果、従来、空気噴出孔の内径が炎孔板の全周にわたって同じであったために、円形であった2次火炎の断面形状を、星形(略十字形)に変形させて、炎形成室の単位体積
当たりの燃焼反応の反応帯面積を拡大(火炎断面の反応帯の周方向長さを従来のものより約2倍に延長)して、2次火炎の長さが従来のものより約2/3に短縮されるように設計されている。
比較的大径の空気噴出孔37に形成された1次火炎は、比較的小径の空気噴出孔37に形成された1次火炎よりも大きくなり、2次火炎は、4箇所の比較的大径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分に面する部分が炎孔板36(炎形成室)の中心軸方向に向かって押し込まれ、4箇所の比較的小径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分に面する部分が炎孔板36近くまで引き延ばされて、2次火炎の断面形状が略十字形となっている。
炎孔板36で形成される火炎の形状は、燃焼排ガス流路22の主軸方向から見て十字形であり(以下、十字形火炎40と呼ぶ)、十字形火炎40の4箇所の頂点(凸部)は燃焼筒21の内周面に近接し、十字形火炎40の隣接する頂点の間にある十字形火炎40の4箇所の凹部は炎孔板36(炎形成室)の中心軸に近接するようにしている。
十字形火炎40の根元側の横断面は、相対的に十字形火炎40と燃焼筒21との距離が小さい部分と、相対的に十字形火炎40と燃焼筒21との距離が大きい部分とが、周方向に、45度毎に交互に繰り返す形状になっており、相対的に十字形火炎40と燃焼筒21との距離が小さい部分が、周方向に、90度間隔で、4箇所あり、相対的に十字形火炎40と燃焼筒21との距離が大きい部分が、周方向に、90度間隔で、4箇所ある。
突起47は、燃焼筒21の中心軸方向となる鉛直方向(上下方向)に、上から下に向かって第1突起47A、第2突起47B、第3突起47Cの3段設けており、いずれの突起47も、十字形火炎40の4箇所の頂点とは略等間隔に交互に4箇所配置している。
中筒31の上端部は、内筒30と中筒31の間に水を供給するための水供給部28、内筒30と中筒31の間に原料を供給するための原料供給部29にそれぞれ繋がっている。
内筒30と中筒31の間の上部には内筒30からの熱により原料と水との混合ガスを生成するための蒸発器5が構成され、蒸発器5の下方で内筒30と中筒31の間に蒸発器5で生成された混合ガスを水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスに変える粒状の改質触媒11が充填された改質器10が構成される。改質触媒11の層の下端部は燃焼筒21の下端部と略同一高さである。
中筒31と外筒32との間には、改質触媒11によって生成された改質ガスに含まれるCOの濃度を低減するための変成触媒14が充填されたCO低減器13が配置され、中筒31と外筒32との間で、CO低減器13の上方(CO低減器13の下流側)には、CO低減器13を通過した改質ガスからCOを除去するための選択酸化触媒16が充填されたCO除去器15が配置される。
外筒32の上部には、CO除去器15を通過した改質ガスを水素生成装置1の外部に排出するための出口配管17を備える。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成装置1について、以下その動作、作用を説明する。
水素生成装置1には、必要な水素量を得るために、原料供給部29から原料を、水供給部28から水を適正な比率で供給する。供給された水は、蒸発器5で蒸発して水蒸気となり、原料と混合される。
原料と水蒸気の混合ガスは改質器10(改質触媒11)に供給され水蒸気改質反応が行われてCOと水素を含む改質ガスとなる。改質器10で生成された改質ガスは、CO低減器13に充填されている変成触媒14によりCO濃度が低減され、さらにCO除去器15に充填されている選択酸化触媒16によりCO濃度が数ppm程度にまでCOが除去されて、外筒32の上部に設けられた出口配管17から水素生成装置2の外部に出る。
バーナ19は、炎孔板36で形成される十字形火炎40の輻射熱と高温の燃焼排ガスにより、燃焼筒21を加熱する。さらに燃焼筒21からの輻射熱と燃焼排ガス流路22を流れる燃焼排ガスにより内筒30を加熱することにより、改質触媒11が設計温度である約650〜550℃に加熱される。
バーナ19の燃焼排ガスは、内筒30の下端の内筒底部33で折り返して、燃焼筒21と内筒30の間に形成される燃焼排ガス流路22を通り、内筒30の上端部の外側に突出する燃焼排ガス出口23から外部に排出される。
図3、図4に示すように、バーナ19では、燃料は燃料配管26の燃料噴出孔27から外側の炎孔板36に向かって放射状に噴出し、炎孔板36の内側表面に沿って下方に流れながら、炎孔板36に開口した多数の空気噴出孔37から噴出する燃焼用空気と混合し燃焼する。火炎は、炎孔板36の下方に形成される。
図4において、燃焼用空気の矢印の長さは、燃焼用空気の流量を表しており、比較的大径の空気噴出孔37を通過する比較的長い矢印で示された燃焼用空気の流量は、比較的小径の空気噴出孔37を通過する比較的短い矢印で示された燃焼用空気の流量よりも多い。
空気噴出孔37から炎形成室に噴出する燃焼用空気量が多くなる部分と少なくなる部分とが4箇所ずつ周方向に交互にできるので、火炎の断面形状が湾曲し、4個の頂点を持つ十字形火炎40が形成される。
燃焼排ガス流路22の主軸方向からみて、十字形火炎40の頂点が形成される方向は燃焼筒21及び内筒30への加熱量が比較的多くなるが、十字形火炎40の頂点が形成されない方向(十字形火炎40の隣接する頂点の間にある十字形火炎40の凹部が形成される方向)の燃焼筒21及び内筒30への加熱量は比較的少なくなる。
突起47は、加熱量の比較的少ない方向に設けられているので、内筒30における突起47と接触する部分の温度が局所的に比較的高くなるのを抑制し、突起47に近接する改質触媒11の温度を設計温度以下に抑えることが可能となる。
以上のように、本実施の形態においては、バーナ19で十字形火炎40を形成し、十字形火炎40の4箇所の頂点が突起47とは略等間隔となるように交互配置する(突起47を、燃焼筒21の周方向で、十字形火炎40の4箇所の頂点から最も離れた位置で十字形火炎40の4箇所の凹部と略対向する位置に配置する)ことにより、突起47に近接する部分の改質触媒11が突起47を介して部分的に高温化するのを抑制できる。この結果、劣化することを見越した分の改質触媒11の搭載が不要となることで低コストで小型の水素生成装置1を提供することができる。
また、本実施の形態の水素生成装置1のバーナ19の炎孔板36は、比較的小径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔37が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に45度毎に交互に繰り返され、それぞれ、4箇所ずつあるので、空気噴出孔37から噴出する燃焼用空気の流量に強弱が
でき、比較的大径の空気噴出孔37から比較的小径の空気噴出孔37よりも多くの燃焼用空気が炎形成室の火炎に向かって供給されることになり、炎形成室の中心に存在する未燃焼の燃料の領域まで燃焼用空気が押し込まれるようになっており、その結果、従来、空気噴出孔の内径が炎孔板の全周にわたって同じであったために、円形であった2次火炎の断面形状が、星形(略十字形)に変形して、炎形成室の単位体積当たりの燃焼反応の反応帯面積を拡大(火炎断面の反応帯の周方向長さを従来のものより延長)して、2次火炎の長さが従来のものより短縮されるので、小型の水素生成装置1を提供することができる。
なお、突起47が燃焼筒21の周方向に4箇所の場合は、燃焼筒21の周方向で、十字形火炎40の4箇所の頂点から最も離れた位置で十字形火炎40の4箇所の凹部と略対向する位置に配置するのが最も効果的であるが、これに限定されない。
しかし、突起47は、突起47が燃焼筒21の周方向に4箇所の場合に限らず、燃焼筒21の周方向で、十字形火炎40の4箇所の頂点をできるだけ避けた位置にすることが効果的で好ましい。
また、突起47が燃焼筒21の周方向で等間隔に6箇所の場合は、十字形火炎40の4箇所の頂点から最も離れた位置で十字形火炎40の4箇所の凹部と略対向する位置に6箇所のうちの2箇所が配置され、十字形火炎40の隣接する頂点の間に残りの4箇所が2箇所ずつ配置されるのが最も効果的である。
また、突起47が燃焼筒21の周方向で等間隔に5箇所の場合は、十字形火炎40の4箇所の頂点から最も離れた位置で十字形火炎40の4箇所の凹部と略対向する位置に5箇所のうちの1箇所が配置され、十字形火炎40の隣接する頂点の間に残りの4箇所のうちの2箇所が配置されるのが最も効果的である。
また、突起47が燃焼筒21の周方向で等間隔に8箇所の場合は、十字形火炎40の4箇所の頂点が、周方向に隣接する突起47の中間になるよう配置されるのが最も効果的である。
また、複数の突起47が燃焼筒21の周方向で等間隔である必要はなく、複数の突起47を燃焼筒21の周方向で等間隔で配置すると、いずれかの突起47が十字形火炎40の頂点に近接する場合には、突起47が、燃焼筒21の周方向で、十字形火炎40の4箇所の頂点を(できるだけ)避けた位置になるように、突起47における燃焼筒21の周方向の間隔を部分的に変えることが好ましい。
なお、突起47は、改質器10と対向する部分で、燃焼筒21の中心軸方向となる鉛直方向(上下方向)に第1突起47A、第2突起47B、第3突起47Cの3段の構成として説明しているが、燃焼排ガス流路22の間隔を保てるのであれば、何段であっても構わず、また、全ての突起47が、改質器10と対向する部分に配置される必要はない。
なお、本発明の実施の形態では、十字形火炎40を形成しているが、十字形状以外で、頂点が3箇所または5箇所以上である星形火炎形状の場合であっても、火炎の頂点を避けるように突起47を配置すれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における水素生成装置の概略構成を示す縦断面図、図6は図5のB−B断面図、図7は本発明の実施の形態2における水素生成装置のバーナの概略構成を示す縦断面図、図8は本発明の実施の形態2における水素生成装置のバーナの三角星形火炎と燃焼用空気との関係を示す説明図である。
図5から図8に示す実施の形態2における水素生成装置2において、図1から図4に示す実施の形態1における水素生成装置1と同一構成については同一符号を付与する。
実施の形態2における水素生成装置2において、実施の形態1における水素生成装置1と異なる点は、火炎の形状が三角星形であること(以下、三角星形火炎41と呼ぶ)である。
図5から図8に示すように、実施の形態2における水素生成装置2は、径が異なる複数の筒を、それぞれの鉛直方向の中心軸が重なり、径の比較的大きい筒が径の比較的小さい筒を囲むように配置した多重筒状構造になっており、内側から順に、燃焼筒21、内筒30、中筒31、外筒32、を多重筒状に配置し、燃焼筒21の内側には、燃焼筒21を内部から加熱するバーナ46を配置している。
また、バーナ46で行う燃焼に必要な燃料を供給するための燃料供給部25、燃焼用空気を供給するための空気供給部35は、それぞれ水素生成装置2の上部に設けている。
バーナ46は、バーナ46の中心軸上に配置され鉛直方向に延び燃料供給部25から供給された燃料を下端(先端)部近傍で周囲方向(半径方向外側)に放射状(例えば、16方向)に噴出する複数(例えば、16個)の燃料噴出孔27を有する燃料配管26と、下方に開口し火炎放出方向(下方)に徐々に内径が拡大する略すり鉢形状で燃料配管26の燃料噴出孔27が形成された下端(先端)部を囲むように配置されて火炎を形成して保持する炎形成室を形成すると共に、周囲から炎形成室の中心軸方向に空気供給部35から供給された燃焼用空気を噴出する複数の空気噴出孔49が形成された炎孔板50を備える。
燃焼筒21は、炎孔板50の外周部分と接合され燃料配管26と炎孔板50を囲み空気供給部35から供給される燃焼用空気を漏れることなく空気噴出孔49から噴出させる。
燃焼筒21と内筒30との間は、バーナ46の燃焼排ガスを内筒30の上端部から外側に突出する燃焼排ガス出口23から外部に排出するための燃焼排ガス流路22になっている。
燃焼排ガス流路22の隙間(間隔)を一定に保つために、燃焼筒21の外側(外周面)に、周方向に120度間隔で3箇所に、中心軸方向(鉛直方向)に所定間隔で3箇所に、突起またはスペーサ(以下、突起48と呼ぶ)を設け、突起48が内筒30の内側(内周面)に接触するようにしている。
燃焼筒21の下端は、内筒30の下端よりも上方に位置し、燃焼筒21の下端と、内筒30の下端の開口部を塞ぐように形成される内筒底部33との間は、バーナ46の燃焼排ガスを燃焼筒21の内側から燃焼排ガス流路22に導く折り返し通路となっている。
炎孔板50の空気噴出孔49は、比較的小径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に60度毎に交互に繰り返され、それぞれ、3箇所ずつある。
本実施の形態では、比較的大径の空気噴出孔49の内径の大きさを、比較的小径の空気噴出孔49の内径の大きさの約1.5倍としたが、これに限定しない。
バーナ46は、燃料供給部25から供給された燃料が、バーナ46の中心軸上に配置された燃料配管26の複数の燃料噴出孔27から外側の炎孔板50に向かって噴出し、炎孔
板50の内周面に沿って下方に流れながら炎孔板50に開口した数列の空気噴出孔49から噴出する燃焼用空気と混合されて燃焼するように構成されている。
バーナ46で形成される火炎は、空気噴出孔49に形成される1次火炎と、1次火炎で燃焼しなかった燃料が燃焼する炎孔板50(炎形成室)の下方に延びる2次火炎とからなる。
本実施の形態では、炎孔板50は、比較的小径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に60度毎に交互に繰り返され、それぞれ、3箇所ずつあるので、空気噴出孔49から噴出する燃焼用空気の流量に強弱ができ、比較的大径の空気噴出孔49から比較的小径の空気噴出孔49よりも多くの燃焼用空気が炎形成室の火炎に向かって供給されることになり、炎形成室の中心に存在する未燃焼の燃料の領域まで燃焼用空気が押し込まれるようになっている。
その結果、従来、空気噴出孔の内径が炎孔板の全周にわたって同じであったために、円形であった2次火炎の断面形状を、星形(略三角星形)に変形させて、炎形成室の単位体積当たりの燃焼反応の反応帯面積を拡大(火炎断面の反応帯の周方向長さを従来のものより延長)して、2次火炎の長さが従来のものより短縮されるように設計されている。
比較的大径の空気噴出孔49に形成された1次火炎は、比較的小径の空気噴出孔49に形成された1次火炎よりも大きくなり、2次火炎は、3箇所の比較的大径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分に面する部分が炎孔板36(炎形成室)の中心軸方向に向かって押し込まれ、3箇所の比較的小径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分に面する部分が炎孔板50近くまで引き延ばされて、2次火炎の断面形状が略三角星形となっている。
炎孔板50で形成される火炎の形状は、燃焼排ガス流路22の主軸方向から見て三角星形であり、三角星形火炎41の3箇所の頂点(凸部)は燃焼筒21の内周面に近接し、三角星形火炎41の隣接する頂点の間にある三角星形火炎41の3箇所の凹部は炎孔板50(炎形成室)の中心軸に近接するようにしている。
三角星形火炎41の根元側の横断面は、相対的に三角星形火炎41と燃焼筒21との距離が小さい部分と、相対的に三角星形火炎41と燃焼筒21との距離が大きい部分とが、周方向に60度毎に、交互に繰り返す形状になっており、相対的に三角星形火炎41と燃焼筒21との距離が小さい部分が、周方向に、120度間隔で、3箇所あり、相対的に三角星形火炎41と燃焼筒21との距離が大きい部分が、周方向に、120度間隔で、3箇所ある。
突起48は、燃焼筒21の中心軸方向となる鉛直方向(上下方向)に、上から下に向かって第1突起48A、第2突起48B、第3突起48Cの3段設けており、いずれの突起48も、三角星形火炎41の3箇所の頂点とは略等間隔に交互に3箇所配置している。
中筒31の上端部は、内筒30と中筒31の間に水を供給するための水供給部28、内筒30と中筒31の間に原料を供給するための原料供給部29にそれぞれ繋がっている。
内筒30と中筒31の間の上部には内筒30からの熱により原料と水との混合ガスを生成するための蒸発器5が構成され、蒸発器5の下方で内筒30と中筒31の間に蒸発器5で生成された混合ガスを水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスに変える粒状の改質触媒11が充填された改質器10が構成される。改質触媒11の層の下端部は燃焼筒2
1の下端部と略同一高さである。
中筒31と外筒32との間には、改質触媒11によって生成された改質ガスに含まれるCOの濃度を低減するための変成触媒14が充填されたCO低減器13が配置され、中筒31と外筒32との間で、CO低減器13の上方(CO低減器13の下流側)には、CO低減器13を通過した改質ガスからCOを除去するための選択酸化触媒16が充填されたCO除去器15が配置される。
外筒32の上部には、CO除去器15を通過した改質ガスを水素生成装置2の外部に排出するための出口配管17を備える。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成装置2について、以下その動作、作用を説明する。
水素生成装置2には、必要な水素量を得るために、原料供給部29から原料を、水供給部28から水を適正な比率で供給する。供給された水は、蒸発器5で蒸発して水蒸気となり、原料と混合される。
原料と水蒸気の混合ガスは改質器10(改質触媒11)に供給され水蒸気改質反応が行われてCOと水素を含む改質ガスとなる。改質器10で生成された改質ガスは、CO低減器13に充填されている変成触媒14によりCO濃度が低減され、さらにCO除去器15に充填されている選択酸化触媒16によりCO濃度が数ppm程度にまでCOが除去されて、外筒32の上部に設けられた出口配管17から水素生成装置2の外部に出る。
バーナ46は、炎孔板50で形成される三角星形火炎41の輻射熱と高温の燃焼排ガスにより、燃焼筒21を加熱する。さらに燃焼筒21からの輻射熱と燃焼排ガス流路22を流れる燃焼排ガスにより内筒30を加熱することにより、改質触媒11が設計温度である約650〜550℃に加熱される。
バーナ46の燃焼排ガスは、内筒30の下端の内筒底部33で折り返して、燃焼筒21と内筒30の間に形成される燃焼排ガス流路22を通り、内筒30の上端部の外側に突出する燃焼排ガス出口23から外部に排出される。
図7、図8に示すように、バーナ46では、燃料は燃料配管26の燃料噴出孔27から外側の炎孔板50に向かって放射状に噴出し、炎孔板50の内側表面に沿って下方に流れながら、炎孔板50に開口した多数の空気噴出孔49から噴出する燃焼用空気と混合し燃焼する。火炎は、炎孔板50の下方に形成される。
図8において、燃焼用空気の矢印の長さは、燃焼用空気の流量を表しており、比較的大径の空気噴出孔49を通過する比較的長い矢印で示された燃焼用空気の流量は、比較的小径の空気噴出孔49を通過する比較的短い矢印で示された燃焼用空気の流量よりも多い。
空気噴出孔49から炎形成室に噴出する燃焼用空気量が多くなる部分と少なくなる部分とが3箇所ずつ周方向に60度毎に交互にできるので、火炎の断面形状が湾曲し、3個の頂点を持つ三角星形火炎41が形成される。
燃焼排ガス流路22の主軸方向からみて、三角星形火炎41の頂点が形成される方向は燃焼筒21及び内筒30への加熱量が比較的多くなるが、三角星形火炎41の頂点が形成されない方向(三角星形火炎41の隣接する頂点の間にある三角星形火炎41の凹部が形成される方向)の燃焼筒21及び内筒30への加熱量は比較的少なくなる。
突起48は、加熱量の比較的少ない方向に設けられているので、内筒30における突起48と接触する部分の温度が局所的に比較的高くなるのを抑制し、突起48に近接する改質触媒11の温度を設計温度以下に抑えることが可能となる。
以上のように、本実施の形態においては、バーナ46で三角星形火炎41を形成し、三角星形火炎41の3箇所の頂点が突起48とは略等間隔となるように交互配置する(突起48を、燃焼筒21の周方向で、三角星形火炎41の3箇所の頂点から最も離れた位置で三角星形火炎41の3箇所の凹部と略対向する位置に配置する)ことにより、突起48に近接する部分の改質触媒11が突起48を介して部分的に高温化するのを抑制できる。この結果、劣化することを見越した分の改質触媒11の搭載が不要となることで低コストで小型の水素生成装置2を提供することができる。
また、本実施の形態の水素生成装置2のバーナ46の炎孔板50は、比較的小径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分と、比較的大径の空気噴出孔49が火炎放出方向に配列された部分とが、周方向に等間隔で、周方向に60度毎に交互に繰り返され、それぞれ、3箇所ずつあるので、空気噴出孔49から噴出する燃焼用空気の流量に強弱ができ、比較的大径の空気噴出孔49から比較的小径の空気噴出孔49よりも多くの燃焼用空気が炎形成室の火炎に向かって供給されることになり、炎形成室の中心に存在する未燃焼の燃料の領域まで燃焼用空気が押し込まれるようになっており、その結果、従来、空気噴出孔の内径が炎孔板の全周にわたって同じであったために、円形であった2次火炎の断面形状が、星形(三角星形)に変形して、炎形成室の単位体積当たりの燃焼反応の反応帯面積を拡大(火炎断面の反応帯の周方向長さを従来のものより延長)して、2次火炎の長さが従来のものより短縮されるので、小型の水素生成装置2を提供することができる。
なお、本発明の実施の形態では、頂点が3個である三角星形火炎41の構成で説明しているが、頂点が5個以上の多角星形火炎であっても構わない。
以上のように、本発明にかかる水素生成装置は、燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサに近接する部分の改質触媒の高温劣化を抑制でき、劣化することを見越した分の改質触媒の搭載を不要にして、水素生成装置の低コスト化、小型化を図ることができるので、内周面がバーナによって加熱される燃焼筒と外周面が改質触媒と接する内筒との間にバーナからの燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路を形成し、燃焼筒の外周面または内筒の内周面に燃焼排ガス流路の間隔を維持するための突起またはスペーサを設けた水素生成装置に好適である。
1 水素生成装置
2 水素生成装置
5 蒸発器
10 改質器
11 改質触媒
13 CO低減器
14 変成触媒
15 CO除去器
16 選択酸化触媒
17 出口配管
19 バーナ
21 燃焼筒
22 燃焼排ガス流路
23 燃焼排ガス出口
25 燃料供給部
26 燃料配管
27 燃料噴出孔
28 水供給部
29 原料供給部
30 内筒
31 中筒
32 外筒
33 内筒底部
35 空気供給部
36 炎孔板
37 空気噴出孔
40 十字形火炎
41 三角星形火炎
46 バーナ
47 突起
47A 第1突起
47B 第2突起
47C 第3突起
48 突起
48A 第1突起
48B 第2突起
48C 第3突起
49 空気噴出孔
50 炎孔板

Claims (2)

  1. それぞれ径が異なる多重円筒状構造体の最も内側に位置する燃焼筒と、前記燃焼筒の外側に位置する内筒と、前記内筒の外側に位置する中筒と、前記燃焼筒を内部から加熱するバーナと、前記燃焼筒と前記内筒との間にあって前記バーナからの燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路と、前記燃焼排ガス流路の間隔を維持するために前記燃焼排ガス流路中に前記燃焼筒の外周面または前記内筒の内周面に設けた突起またはスペーサと、前記内筒と前記中筒との間にあって水蒸気と原料ガスとの混合ガスの供給により水蒸気改質反応が行われ水素を含む改質ガスを生成する改質触媒と、を備えた水素生成装置であって、前記バーナで形成される火炎の形態が前記燃焼排ガス流路の主軸方向から見たとき十字形であり、前記十字形の火炎が前記燃焼筒と近接する位置と、前記突起またはスペーサの位置とが、前記燃焼排ガス流路の主軸方向から見たときに一致しないことを特徴とする水素生成装置。
  2. 前記十字形の火炎が前記燃焼筒と近接する位置と、前記突起またはスペーサの配置される位置とが、前記燃焼排ガス流路の主軸方向から見たときに、略等間隔に交互配置されることを特徴とする請求項1に記載の水素生成装置。
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