JP2019085163A - 折畳み容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】段積み状態における側壁部の変形を防止するとともに、スライドスタックをスムースに実行可能とする折畳み容器を提供する。【解決手段】折畳み容器1は、底壁構成部2の支持部37との間に隙間が形成されるように底壁構成部2の外周対応部34から下方に突出する底壁側係止部38、39と、組立状態の折畳み容器1を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の底壁側係止部38、39と、支持部37との間に挿入される側壁側係止部31、32とを備え、長側壁側係止部31は長辺側側壁部6の横幅方向に延在する。さらに、組立状態にある折畳み容器1に対し、その上側に載せた折畳み容器1が長辺側側壁部6の横幅方向においてずれた場合に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31上面に当接するスライド補助突起41と、組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、上側の折畳み容器1のスライド補助突起41が収容される収容凹部44とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、物品の運搬等に使用される折畳み容器に関するものである。
従来、物品の運搬等に使用される容器として、略矩形状をなす底壁部、及び、該底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部を具備する底壁構成部と、各土台部に対してそれぞれ回動可能に連結された側壁部とを備え、上方に開口する箱型に組立可能に構成されるとともに、各側壁部を底壁部の上方に倒して折畳むことのできる折畳み容器が知られている。
また、折畳み容器には、折畳み容器同士を安定的に積み重ねる(段積みする)ことができるように構成されているものもある。より具体的には、底壁部に対し、組立状態にある折畳み容器を段積みした場合には、上側の折畳み容器の底壁構成部のうち外周側の部位(以下、「外周対応部」と称する)が、下側の折畳み容器の側壁部の上辺部に当接して支持されるようになっている。さらに、底壁部は、外周対応部よりも内周側の部位から下方に突出する支持部を備えている。そして、組立状態にある折畳み容器を段積みした場合には、上側の折畳み容器の支持部が、下側の折畳み容器の側壁部の内周側に挿入される(略嵌合する)ように構成されている。
さらに、相対する一対の長辺側側壁部の上辺部から上方に突出し、当該長辺側側壁部の横幅方向に沿って延在する側壁側係止部を設ける一方で、底壁部の長側辺部に対応する外周対応部から下方に突出する底壁側係止部を支持部との間に隙間が形成されるようにして設けるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。かかる折畳み容器を組立て状態として段積みした場合には、上側の折畳み容器の底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の側壁側係止部が挿入される。これにより、上側の折畳み容器の底壁側係止部と、支持部とによって、下側の折畳み容器の側壁側係止部の変位が規制されることとなり、下側の折畳み容器の側壁部が折畳み容器の内外周方向に傾倒変位したり、変形したりしてしまうといった事態を抑止することができる。
また、折畳み容器の段積み作業に際して、組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、長辺側側壁部の横幅方向においてずれる場合がある。この場合、上側に載せた折畳み容器を、下側の折畳み容器の側壁部の上辺部に滑らせるようにして、相対位置が合致するまでスライドさせる(スライドスタックする)といったことが行われる。このとき、上記のように、上側の折畳み容器の底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の側壁側係止部が挿入された状態とされることにより、スライドスタックをよりスムースかつ確実に行うことができるようになっている。
特開2001−335029号公報
ところで、上記特許文献1の折畳み容器の短辺側側壁部には、側壁側係止部が設けられていないことから、折畳み容器を組立て状態として段積みした場合に、短辺側側壁部が折畳み容器の内外周方向に傾倒変位したり、変形したりしてしまうといった事態が懸念される。
これに対し、短辺側側壁部にも側壁側係止部を設けるとともに、当該側壁側係止部に対応する底壁側係止部を設けることも考えられる。しかし、この場合には、上記のようなスライドスタックが行い難くなってしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、段積み状態における側壁部の変形を防止するとともに、スライドスタックをスムースに実行可能とする折畳み容器を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.平面視略矩形状をなす底壁部、前記底壁部の相対する一対の第1側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する第1土台部、及び、前記底壁部の相対する一対の第2側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する第2土台部を具備する底壁構成部と、
前記各第1土台部に対してそれぞれ回動変位可能に連結された第1側壁部と、
前記各第2土台部に対してそれぞれ回動変位可能に連結された第2側壁部とを備え、
前記各第1側壁部、及び、前記各第2側壁部が、それぞれ前記第1土台部、及び、前記第2土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に寝かされる寝かせ位置との間を回動変位可能に構成された折畳み容器において、
全ての前記側壁部を前記起立位置とさせた組立状態にある折畳み容器同士を上下に積み重ね可能に構成され、
前記各第1側壁部は、当該第1側壁部の上辺部から上方に突出し、当該第1側壁部の横幅方向に沿って延在する第1側壁側係止部を備え、
前記各第2側壁部は、当該第2側壁部の上辺部から上方に突出する第2側壁側係止部を備え、
前記底壁部は、当該底壁部のうち前記組立状態にある前記折畳み容器同士を積み重ねた場合に下側の前記折畳み容器の前記側壁部の上辺部に当接して支持される部位である外周対応部よりも内周側の部位から下方に突出する支持部を備え、
前記底壁構成部は、
前記外周対応部のうち前記第1土台部の下方に位置する第1外周対応部において、前記支持部との間に隙間が形成されるようにして前記第1外周対応部から下方に突出する第1底壁側係止部と、
前記外周対応部のうち前記第2土台部の下方に位置する第2外周対応部において、前記支持部との間に隙間が形成されるようにして前記第2外周対応部から下方に突出する第2底壁側係止部とを備え、
前記組立状態にある折畳み容器同士を積み重ねた場合に、上側の折畳み容器の前記第1底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部が挿入され、かつ、上側の折畳み容器の前記第2底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第2側壁側係止部が挿入される構成であって、
前記底壁構成部は、前記第1外周対応部から下方に突出するスライド補助突起を備え、
前記第1側壁側係止部には、前記組立状態にある折畳み容器同士を積み重ねた場合に、上側の折畳み容器の前記スライド補助突起が収容される収容凹部が設けられ、
組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、前記第1側壁部の横幅方向においてずれた場合においても、上側の折畳み容器の前記第1底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部が挿入された状態とされるとともに、
組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、前記第1側壁部の横幅方向においてずれた場合に、上側の折畳み容器の前記スライド補助突起が、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部の上面に当接状態とされることを特徴とする折畳み容器。
手段1によれば、折畳み容器同士を上下に積み重ねる(段積みする)作業に際して、組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、第1側壁部の横幅方向においてずれた場合であっても、上側の折畳み容器の第1底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部が挿入された状態とされることにより、上側に載せた折畳み容器を、下側の折畳み容器の第1側壁部の上辺部に滑らせるようにして、相対位置が合致するまで比較的スムース、かつ、確実にスライドさせる(スライドスタックする)ことができる。
また、組立状態にある折畳み容器を段積みした場合には、上側の折畳み容器の第1底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部が挿入され、かつ、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部が挿入されるようになっている。このため、組立状態にある折畳み容器を段積みした場合に、下側の折畳み容器の第1側壁部、及び、第2側壁部が折畳み容器の内外周方向に傾倒変位したり、変形したりしてしまうといった事態を防止することができ、結果として、折畳み容器の段積み状態の安定化等を図ることができる。
さらに、本手段1によれば、第1外周対応部において下方に突出するスライド補助突起が設けられ、第1側壁部の横幅方向に沿って折畳み容器をスライドスタックさせる場合には、スライド補助突起が第1側壁側係止部の上面に当接状態とされるようになっている。つまり、第1側壁部の横幅方向に沿って折畳み容器をスライドスタックさせる場合には、最後に、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部が、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部を乗り越えて、第2側壁側係止部の外面側に位置する必要がある。このとき、上側の折畳み容器のスライド補助突起が、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部の上面を摺接することにより、例えば、スライド補助突起が省略されて、上側の折畳み容器の第1外周対応部が、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部の上面を摺接する構成に比べ、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部を、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部に対して、相対的に上方に位置させ易くすることができる。従って、スライドスタックに際して比較的容易に上側の折畳み容器の第2底壁側係止部と、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部とを係止させることができ、結果として、段積み作業性の向上を図ることができる。
さらに、スライドスタックを経て、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部と、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部とが係止状態とされた場合には、スライド補助突起が収容凹部に収容されることとなる。これにより、折畳み容器の段積み状態において、上側の折畳み容器の荷重が基本的にスライド補助突起でしか支持されなくなってしまうといった事態を回避しつつ、上側の折畳み容器の第1底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部が挿入された状態とされ、かつ、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部と、支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部が挿入された状態をより確実なものとする(底壁側係止部と、側壁側係止部とのかかり代を十分に確保する)ことができる。
尚、「少なくとも前記スライド補助突起と、前記第1側壁部の側辺部との間に前記第1底壁側係止部が設けられていること」としてもよい。この場合、第1底壁側係止部を設けることでスライドスタックをスムースかつ確実に行うことができるという作用効果がより確実に操作される。
手段2.前記第2底壁側係止部は、外側面の下端部を含む部位において、外方に向けて上方に傾斜するスライド補助傾斜面を備えていることを特徴とする手段1に記載の折畳み容器。
手段2によれば、スライドスタックにおいて、上側の折畳み容器の第2底壁側係止部が下側の折畳み容器の第2側壁側係止部をより乗り越え易くなるようにすることができ、段積み作業性のより一層の向上を図ることができる。
手段3.前記第2底壁側係止部は、内側面の下端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する底壁側段バラシ補助傾斜面を備え、
前記第2側壁側係止部は、外側面の上端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する側壁側段バラシ補助傾斜面を備えていることを特徴とする手段1又は2に記載の折畳み容器。
手段3によれば、段積みされた折畳み容器のうち、下側の折畳み容器に対して、上側の折畳み容器を第1側壁部の横幅方向にスライドさせて段積み状態を解消する(段バラシする)作業を行う場合に、作業者が上側の折畳み容器の手前側の第2側壁部を若干引き上げつつ作業者側に引っ張る際に、作業者にとって奥側に位置する第2側壁部側の第2底壁側係止部が、下側の折畳み容器の第2側壁側係止部を乗り越え易くなるようにすることができる。従って、段バラシ作業性の向上を図ることができる。
手段4.前記底壁構成部は、前記スライド補助突起に対し前記底壁部の外周側に隣接して、前記スライド補助突起よりも下方に突出するガイド突起を備えていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の折畳み容器。
手段4によれば、スライドスタックに際し、上側の折畳み容器のスライド補助突起が、下側の折畳み容器の第1側壁側係止部から脱落してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
組立状態にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み容器の部分拡大斜視図である。 折畳み容器の一部断面を含む部分拡大斜視図である。 折畳み容器の下面側を示す部分拡大斜視図である。 組立状態にある折畳み容器を段積みした状態における、下側の折畳み容器の側壁部と、上側の折畳み容器の底壁構成部との位置関係を説明するための部分拡大斜視図である。 段積みされた折畳み容器を示す部分拡大断面図である。 スライドスタックの過程における、下側の折畳み容器の側壁部と、上側の折畳み容器の底壁構成部との位置関係を説明するための部分拡大斜視図である。 スライドスタックの過程における折畳み容器を示す部分拡大断面図である。 段バラシの過程における、下側の折畳み容器の側壁部と、上側の折畳み容器の底壁構成部との位置関係を説明するための部分拡大斜視図である。 段バラシの過程における折畳み容器を示す部分拡大断面図である。 蓋部材を示す斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2等に示すように、折畳み容器1は、平面視略矩形状をなす底壁部3と、底壁部3の各長辺部(第1側辺部)に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する第1土台部としての長辺側土台部4と、底壁部3の各短辺部(第2側辺部)に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する第2土台部としての短辺側土台部5とを具備する底壁構成部2を備えている。さらに、折畳み容器1は、各長辺側土台部4に対してそれぞれ回動可能に連結された第1側壁部としての長辺側側壁部6と、各短辺側土台部5に対してそれぞれ回動可能に連結された第2側壁部としての短辺側側壁部7とを備えている。本実施形態の底壁構成部2、長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7は、ポリプロピレンにより構成されている。
長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7は、それぞれ長辺側土台部4、及び、短辺側土台部5の上方に立設される起立位置と、底壁部3の中央部側に寝かされる寝かせ位置との間を回動変位可能に構成されている。また、図5等に示すように、長辺側土台部4の底壁部3からの突出長は、短辺側土台部5の底壁部3からの突出長よりも長くなっており、図4、図7に示すように、長辺側側壁部6を回動可能に支持するための長辺側軸受部11の形成位置も、短辺側側壁部7を回動可能に支持するための短辺側軸受部12の形成位置よりも上方に位置している。さらに、長辺側側壁部6の横幅は、底壁構成部2の長手幅とほぼ同じに構成され、短辺側側壁部7の横幅は、一対の長辺側土台部4間の距離とほぼ同じに構成されている。
このため、本実施形態では、全ての長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が起立位置とされた組立状態にある折畳み容器1を、全ての長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が寝かせ位置とされた折畳み状態とする場合には、一対の短辺側側壁部7を先に寝かせ位置へと変位させてから、長辺側側壁部6を寝かせ位置へと変位させる構成となっている。そして、折畳み容器1が折畳み状態とされた場合には、寝かせ位置とされた短辺側側壁部7が底壁部3の上方に重なるとともに、寝かせ位置とされた長辺側側壁部6が短辺側側壁部7の上方に重なるようになっている。
図2、図4に示すように、長辺側側壁部6には、長辺側土台部4の長辺側軸受部11に対して回動可能に連結される長辺側ヒンジ部13が設けられている。長辺側ヒンジ部13は、長辺側側壁部6の下辺部から下方に突出するヒンジ本体14と、長辺側側壁部6の横幅方向におけるヒンジ本体14の両側面の下端部から側方に突出する一対の軸部(図示略)とを備えている。さらに、短辺側側壁部7には、短辺側土台部5の短辺側軸受部12に対して回動可能に連結される短辺側ヒンジ部16が設けられている。短辺側ヒンジ部16についても、ヒンジ本体17、及び、軸部(図示略)を備えている。
また、図3等に示すように、短辺側側壁部7の外面の両側部には、外方に突出する挿入突起21が設けられている。これに対し、長辺側側壁部6には、内面の両側部から内方に突出する係止壁22が設けられるとともに、係止壁22において、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、短辺側側壁部7の挿入突起21が挿入される挿入孔部23が設けられている。当該構成により、短辺側側壁部7の外側への傾倒変位が防止されるとともに、長辺側側壁部6と、短辺側側壁部7との間の上下方向における位置ずれが防止されるようになっている。
さらに、短辺側側壁部7の外面側には、短辺側側壁部7の内側への傾倒変位を防止するロック機構24が設けられている。ロック機構24は、長辺側側壁部6の各側辺部において出没可能に設けられた左右一対のスライド片25を備え、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、スライド片25の先端部が、長辺側側壁部6の内面側に設けられた係止凹部(図示略)に挿入されるようになっている。加えて、ロック機構24は、作業者が操作可能な操作部26を備え、操作部26の所定の操作を行うことで、左右一対のスライド片25がともに係止凹部から抜け出した位置へと変位するようになっている。
また、図1等に示すように、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の上部には、長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の厚み方向に貫通し、作業者が手を掛けることのできる持ち手部27が設けられている。さらに、各持ち手部27に対応して、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の内面側に対し、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の内面よりも内側に突出しないように装着され、持ち手部27を閉塞する持ち手カバー28が設けられている。持ち手カバー28は弾性変形可能に構成され、作業者が持ち手部27に指先を挿入する場合には内側に変形し、指先を持ち手部27から外した場合に、自らの弾性力により持ち手部27を閉塞する姿勢に戻るようになっている。
尚、一対の短辺側土台部5間の距離は、短辺側側壁部7の高さ(上下幅)の2倍の長さよりも長くなっている。このため、寝かせ位置とされた一対の短辺側側壁部7の高さが揃うようになっている。その一方で、一対の長辺側土台部4間の距離は、長辺側側壁部6の高さ(上下幅)の2倍の長さよりも短くなっている。このため、折畳み容器1を折畳む場合には、一対の長辺側側壁部6のうち一方の長辺側側壁部6を寝かせ位置へと変位させた後、他方の長辺側側壁部6を、既に寝かせ位置とされた一方の長辺側側壁部6の上方に重ねるようにして、寝かせ位置へと変位させる。つまり、一対の長辺側側壁部6は、互いに折り重なるようにして畳まれる。さらに、長辺側軸受部11は、寝かせ位置にある長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部13の上下方向における変位を許容するように構成されており、寝かせ位置とされた一対の長辺側側壁部6は、ともに略水平方向に延在するようになっている。
さて、図1、図3等に示すように、各長辺側側壁部6は、当該長辺側側壁部6の上辺部のうち長辺側側壁部6の内側部位から上方に突出し、当該長辺側側壁部6の横幅方向に沿って延在する第1側壁側係止部としての長側壁側係止部31を備えている。本実施形態の長側壁側係止部31は、長辺側側壁部6の横幅方向全体にわたって設けられている。
さらに、各短辺側側壁部7は、当該短辺側側壁部7の上辺部のうち短辺側側壁部7の内側部位から上方に突出し、当該短辺側側壁部7の横幅方向に沿って延在する第2側壁側係止部としての短側壁側係止部32を備えている。本実施形態の短側壁側係止部32は、短辺側側壁部7の横幅方向中央部を含む範囲にのみ設けられている。加えて、本実施形態では、短辺側側壁部7の上辺部のうち、短側壁側係止部32の両側方に隣接する部位等を含む一般部は、短側壁側係止部32の上面と同じ高さとなっている。さらに、長側壁側係止部31の上面は、短辺側側壁部7の上辺部(一般部の上面、及び、短辺側係止部32の上面)と同じ高さとなっている。
また、図4、図5、図6に示すように、底壁部3は、略矩形板状の底板部33と、底板部33のうち、組立状態にある折畳み容器1同士を積み重ねた(段積みした)場合に、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7の上辺部に当接して支持される部位である外周対応部34(底壁部3のうち上面側において長辺側土台部4及び短辺側土台部5が形成されている部位)よりも内周側の部位から下方に突出する支持部37とを備えている。支持部37は、底板部33から下方に突出するリブが下面視で格子状に設けられることで構成されている。また、図4に示すように、本実施形態の底板部33のうち外周対応部34は、その内周側の部位よりも上方に位置するようにして設けられている。尚、図6(及び、後出の図7〜図11)では、便宜上、上側の折畳み容器1の側壁部6、7の図示を省略している。
さらに、図5等に示すように、底壁構成部2は、外周対応部34のうち長辺側土台部4の下方に位置する第1外周対応部としての長辺側外周対応部35において、支持部37との間に隙間が形成されるようにして長辺側外周対応部35から下方に突出する第1底壁側係止部としての長手底壁側係止部38と、外周対応部34のうち短辺側土台部5の下方に位置する第2外周対応部としての短辺側外周対応部36において、支持部37との間に隙間が形成されるようにして短辺側外周対応部36から下方に突出する第2底壁側係止部としての短手底壁側係止部39とを備えている。尚、本実施形態では、長手底壁側係止部38の下面と、短手底壁側係止部39の下面とが同じ高さ位置となっている。
図1、図5に示すように、本実施形態では、長手底壁側係止部38は、底壁部3の長側辺部の両端部近傍にそれぞれ設けられるとともに、底壁構成部2の外周面と面一となるように底壁部3の長側辺部に沿って設けられている。また、短手底壁側係止部39は、底壁部3の短側辺部の中央部を含む範囲に設けられるとともに、底壁構成部2の外周面と面一となるように底壁部3の短側辺部に沿って設けられている。
そして、図6に示すように、組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合には、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38と、支持部37(図5、図8参照)との間の隙間に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31が挿入されるように構成されている。さらに、図7に示すように、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32が挿入されるように構成されている。
当該構成により、組立状態にある折畳み容器1の段積み状態において、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が折畳み容器1の内外周方向に傾倒変位したり、変形したりすることが抑止される。また、折畳み容器1を段積みする作業に際して、組立状態にある折畳み容器1に対し、その上側に載せた折畳み容器1の水平方向における相対位置が、長辺側側壁部6の横幅方向においてずれた場合であっても(あえて、ずらして載せる場合もある)、図8に示すように、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31が挿入された状態とされる。これにより、上側に載せた折畳み容器1を、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の上辺部に滑らせるようにして、相対位置が合致するまでスライドさせる(スライドスタックする)ことができる。
また、図5、図8に示すように、本実施形態の底壁構成部2は、長辺側外周対応部35から下方に突出するスライド補助突起41と、スライド補助突起41に対し底壁部3の外周側に隣接して、スライド補助突起41よりも下方に突出するガイド突起42とを備えている。スライド補助突起41は、各長手底壁側係止部38よりも底壁部3の長側辺部の中央部側に位置するようにして一対で設けられ、各スライド補助突起41に隣接してガイド突起42が設けられている。本実施形態では、スライド補助突起41の下面は、短手底壁側係止部39の下面よりも若干下方に位置している。さらに、ガイド突起42は、底壁部3の内外周方向において長手底壁側係止部38と同様の位置(長辺側土台部4の外面と面一)に設けられるとともに、厚みが長手底壁側係止部38と同じとなっている。当該構成により、折畳み容器1をスライドスタックさせる際には、少なくとも上側の折畳み容器1のスライド補助突起41が、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の上面に当接状態とされる(ガイド突起42に案内されつつ長側壁側係止部31の上面を摺接する)ようになっている。
さらに、図4、図7等に示すように、短手底壁側係止部39は、外側面の下端部を含む部位において、外方に向けて上方に傾斜するスライド補助傾斜面43を備えている。このため、図9に示すように、スライドスタックの最後に、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39が、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32を乗り越える際に、短手底壁側係止部39と、短側壁側係止部32とが接触したとしても、スライド補助傾斜面43により、短手底壁側係止部39が上方に案内されて、比較的スムースに、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39が下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32の外面側に位置するようになっている。
さらに、図1、図8等に示すように、長辺側側壁部6の上辺部には、組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、上側の折畳み容器1のスライド補助突起41が収容される収容凹部44が設けられている。このため、組立状態にある折畳み容器1の段積みが完了した場合には、図6に示すように、上側の折畳み容器1のスライド補助突起41と、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の上面とが当接する状態が解消され、長辺側側壁部6の横幅方向全域にわたり、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の上面と、上側の折畳み容器1の底壁部3(長辺側外周対応部35)とが当接する。さらには、上側の折畳み容器1の全ての長手底壁側係止部38の内側面が、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の外側面と当接、又は、近接するようになっている。尚、折畳み容器1の短辺側についても、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32の上面と、上側の折畳み容器1の底壁部3(短辺側外周対応部36)とが当接するようになっている。
また、図4、図7等に示すように、短手底壁側係止部39は、内側面の下端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する底壁側段バラシ補助傾斜面45を備えている。さらに、短側壁側係止部32は、外側面の上端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する側壁側段バラシ補助傾斜面46を備えている。例えば、図10に示すように、段積みされた折畳み容器1のうち、下側の折畳み容器1に対して、上側の折畳み容器1を長辺側側壁部6の横幅方向にスライドさせて段積み状態を解消する(段バラシする)作業を行う場合には、作業者が上側の折畳み容器1の手前側の短辺側側壁部7を若干引き上げつつ作業者側に引っ張ることに伴い、作業者にとって奥側に位置する短辺側側壁部7側の短手底壁側係止部39が、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32を折畳み容器1の内側に乗り越える必要がある。このとき、図11に示すように、短手底壁側係止部39と、短側壁側係止部32とが接触したとしても、底壁側段バラシ補助傾斜面45、及び、側壁側段バラシ補助傾斜面46により、短手底壁側係止部39が上方に案内されて、比較的スムースに、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39が下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32の内面側に位置するようになっている。
尚、図5等に示すように、本実施形態の底壁構成部2は、一対のスライド補助突起41の間、及び、各スライド補助突起41と、当該各スライド補助突起41から底壁部3の長側辺部の両端部側へ所定距離離れた位置との間において、長辺側外周対応部35から下方へ突出する補助脚部47を備えている。補助脚部47は、長手底壁側係止部38と同様に底壁部3の長側辺部に沿って設けられるとともに、長辺側外周対応部35から下方への突出長、及び、厚みが長手底壁側係止部38と同じとなっている。組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合、図6に示すように、上側の折畳み容器1の補助脚部47は、長手底壁側係止部38と同様に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の外側面と当接、又は、近接するように構成されている。
また、本実施形態では、図12に示すような蓋部材51を折畳み容器1に装着可能に構成されている。蓋部材51は、平面視略矩形状の天壁部52と、天壁部52の外周縁から下方に突出する略四角枠状の外周壁部53とを備えている。そして、組立状態にある折畳み容器1に対し蓋部材51を被せた場合に、長辺側側壁部6の長側壁側係止部31の外側面に対して蓋部材51の外周壁部53が当接、又は、近接するように構成されている。上記のように、本実施形態では、長側壁側係止部31が長辺側側壁部6の横幅方向全体に設けられており、蓋部材51の外周壁部53を、長側壁側係止部31の外方、かつ、長辺側側壁部6の上辺部の上方に位置させることができる。特に、本実施形態では、折畳み容器1の長辺側側壁部6の外面、及び、蓋部材51の外周壁部53の外面が略面一とされるようになっている。尚、本実施形態の蓋部材51はポリプロピレンにより構成されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、折畳み容器1を段積みする作業に際して、組立状態にある折畳み容器1に対し、その上側に載せた折畳み容器1の水平方向における相対位置が、長辺側側壁部6の横幅方向においてずれた場合であっても、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31が挿入された状態とされる。これにより、上側に載せた折畳み容器1を、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の上辺部に滑らせるようにして、相対位置が合致するまで比較的スムース、かつ、確実にスライドスタックさせることができる。
また、組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合には、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31が挿入され、かつ、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32が挿入されるようになっている。このため、組立状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が折畳み容器1の内外周方向に傾倒変位したり、変形したりしてしまうといった事態を防止することができ、結果として、折畳み容器1の段積み状態の安定化等を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば、長辺側外周対応部35において下方に突出するスライド補助突起41が設けられ、長辺側側壁部6の横幅方向に沿って折畳み容器1をスライドスタックさせる場合には、スライド補助突起41が長側壁側係止部31の上面に当接状態とされるようになっている。つまり、長辺側側壁部6の横幅方向に沿って折畳み容器1をスライドスタックさせる場合には、最後に、短手底壁側係止部39が、短側壁側係止部32を乗り越えて、短側壁側係止部32の外面側に位置する必要がある。このとき、上側の折畳み容器1のスライド補助突起41が、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の上面を摺接することにより、例えば、スライド補助突起41が省略されて、上側の折畳み容器1の長辺側外周対応部35(底板部33の下面)が、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の上面を摺接する構成に比べ、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39を、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32に対して、相対的に上方に位置させ易くすることができる。従って、スライドスタックに際して比較的容易に上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39と、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32とを係止させることができ、結果として、段積み作業性の向上を図ることができる。
さらに、スライドスタックを経て、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39と、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32とが係止状態とされた場合には、スライド補助突起41が収容凹部44に収容されることとなる。これにより、折畳み容器1の段積み状態において、上側の折畳み容器1の荷重が基本的にスライド補助突起41でしか支持されなくなってしまうといった事態を回避しつつ、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31が挿入された状態とされ、かつ、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39と、支持部37との間の隙間に、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32が挿入された状態をより確実なものとする(長手底壁側係止部38、及び、短手底壁側係止部39と、長側壁側係止部31、及び、短側壁側係止部32とのかかり代を十分に確保する)ことができる。
また、短手底壁側係止部39は、外側面の下端部を含む部位において、外方に向けて上方に傾斜するスライド補助傾斜面43を備えている。このため、スライドスタックにおいて、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39が下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32をより乗り越え易くなるようにすることができ、段積み作業性のより一層の向上を図ることができる。
さらに、短手底壁側係止部39は、内側面の下端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する底壁側段バラシ補助傾斜面45を備え、短側壁側係止部32は、外側面の上端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する側壁側段バラシ補助傾斜面46を備えている。このため、段積みされた折畳み容器1のうち、下側の折畳み容器1に対して、上側の折畳み容器1を長辺側側壁部6の横幅方向にスライドさせて段バラシする作業を行う場合に、作業者が上側の折畳み容器1の手前側の短辺側側壁部7を若干引き上げつつ作業者側に引っ張る際に、作業者にとって奥側に位置する短辺側側壁部7側の短手底壁側係止部39が、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32を乗り越え易くなるようにすることができる。従って、段バラシ作業性の向上を図ることができる。
加えて、底壁構成部2には、各スライド補助突起41に対し底壁部3の外周側に隣接して、スライド補助突起41よりも下方に突出するガイド突起42が設けられている。このため、スライドスタック(或いは上記のような上段の折畳み容器1を左右方向にスライドさせての段バラシ作業)に際し、上側の折畳み容器1のスライド補助突起41が、下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31から脱落してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、短側壁側係止部32においてスライド補助傾斜面43、及び、底壁側段バラシ補助傾斜面45が設けられ、短側壁側係止部32において側壁側段バラシ補助傾斜面46が設けられているが、これらを適宜省略することも可能である。さらに、上記実施形態では、各スライド補助突起41に隣接してガイド突起42が設けられているが、ガイド突起42を省略することも可能である。
(b)上記実施形態では、短手底壁側係止部39の下面が、スライド補助突起41の下面よりも若干上方に位置しているが、短手底壁側係止部39の下面が、スライド補助突起41の下面よりも下方に位置したり、同じ高さ位置とされたりすることとしてもよい。すなわち、スライド補助突起41が設けられる場合には、スライド補助突起41が設けられない場合に比べ、スライドスタックに際して、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39の高さ位置を、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32に対して相対的に上方に位置させ易くすることができる。従って、スライドスタックに際して、上側の折畳み容器1の短手底壁側係止部39が、下側の折畳み容器1の短側壁側係止部32を乗り越え易くなるといった作用効果が奏される。勿論、補助脚部47の下面が、短手底壁側係止部39の下面がよりも下方に位置することにより、かかる作用効果がより顕著に奏されることとなる。
(c)上記実施形態では、折畳み容器1に蓋部材51を被せた場合に、蓋部材51の外周壁部53が、長辺側側壁部6の外面よりも外方に突出しないようにするために、長辺側側壁部6の横幅方向全体にわたって長側壁側係止部31を設けることとしているが、折畳み容器1の段積みが完了する前にスライドスタックが途中で規制されてしまうといった事態を回避可能に構成されていればよい。例えば、長側壁側係止部31は、折畳み容器1を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の長手底壁側係止部38のうち長辺側側壁部6の両側辺部にそれぞれ近い一対の長手底壁側係止部38が配置される部位の間の範囲に連続して設けられていることとしてもよい。
(d)上記実施形態では、一対の短辺側側壁部7を先に寝かせ位置とした後、一対の長辺側側壁部6を寝かせ位置とするように構成されているが、一対の長辺側側壁部6を先に寝かせ位置とした後、一対の短辺側側壁部7を寝かせ位置とするような構成としてもよい。さらに、上記実施形態では、寝かせ位置とされた一対の短辺側側壁部7の高さ位置が揃っている一方で、寝かせ位置とされた一対の長辺側側壁部6同士が上下に重なり合うように構成されているが、例えば、寝かせ位置とされた短辺側側壁部7同士が上下に重なり合うように構成してもよいし、寝かせ位置とされた長辺側側壁部6の高さ位置が揃うように構成してもよい。
(e)上記実施形態において、長手底壁側係止部38を底壁部3の長側辺部の中央部側に延長させるような格好で、補助脚部47と連結されるように構成してもよい。尚、補助脚部47は、長手底壁側係止部38と同様に底壁部3の長側辺部に沿って設けられるとともに、外周対応部34から下方への突出長が長手底壁側係止部38と同じとなっている。当該構成を採用する場合、折畳み容器1を段積みした状態の安定化や、長手底壁側係止部38等の耐久性の向上等を図るといった作用効果がより一層奏される。尚、本実施形態の長手底壁側係止部38は、基本的に、折畳み容器1をスライドスタックさせる際に下側の折畳み容器1の長側壁側係止部31の外面側に略係止状態とされる部位(スライドスタックの安定化に寄与する部位)を意図している。
(f)上記実施形態の折畳み容器1、及び、蓋部材51はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…折畳み容器、2…底壁構成部、3…底壁部、4…長辺側土台部、5…短辺側土台部、6…長辺側側壁部、7…短辺側側壁部、31…長側壁側係止部、32…短側壁側係止部、33…底壁部、34…外周対応部、35…長辺側外周対応部、36…短辺側外周対応部、37…支持部、38…長手底壁側係止部、39…短手底壁側係止部、41…スライド補助突起、42…ガイド突起、43…スライド補助傾斜面、44…収容凹部、45…底壁側段バラシ補助傾斜面、46…側壁側段バラシ補助傾斜面。

Claims (3)

  1. 平面視略矩形状をなす底壁部、前記底壁部の相対する一対の第1側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する第1土台部、及び、前記底壁部の相対する一対の第2側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する第2土台部を具備する底壁構成部と、
    前記各第1土台部に対してそれぞれ回動変位可能に連結された第1側壁部と、
    前記各第2土台部に対してそれぞれ回動変位可能に連結された第2側壁部とを備え、
    前記各第1側壁部、及び、前記各第2側壁部が、それぞれ前記第1土台部、及び、前記第2土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に寝かされる寝かせ位置との間を回動変位可能に構成された折畳み容器において、
    全ての前記側壁部を前記起立位置とさせた組立状態にある折畳み容器同士を上下に積み重ね可能に構成され、
    前記各第1側壁部は、当該第1側壁部の上辺部から上方に突出し、当該第1側壁部の横幅方向に沿って延在する第1側壁側係止部を備え、
    前記各第2側壁部は、当該第2側壁部の上辺部から上方に突出する第2側壁側係止部を備え、
    前記底壁部は、当該底壁部のうち前記組立状態にある前記折畳み容器同士を積み重ねた場合に下側の前記折畳み容器の前記側壁部の上辺部に当接して支持される部位である外周対応部よりも内周側の部位から下方に突出する支持部を備え、
    前記底壁構成部は、
    前記外周対応部のうち前記第1土台部の下方に位置する第1外周対応部において、前記支持部との間に隙間が形成されるようにして前記第1外周対応部から下方に突出する第1底壁側係止部と、
    前記外周対応部のうち前記第2土台部の下方に位置する第2外周対応部において、前記支持部との間に隙間が形成されるようにして前記第2外周対応部から下方に突出する第2底壁側係止部とを備え、
    前記組立状態にある折畳み容器同士を積み重ねた場合に、上側の折畳み容器の前記第1底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部が挿入され、かつ、上側の折畳み容器の前記第2底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第2側壁側係止部が挿入される構成であって、
    前記底壁構成部は、前記第1外周対応部から下方に突出するスライド補助突起を備え、
    前記第1側壁側係止部には、前記組立状態にある折畳み容器同士を積み重ねた場合に、上側の折畳み容器の前記スライド補助突起が収容される収容凹部が設けられ、
    組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、前記第1側壁部の横幅方向においてずれた場合においても、上側の折畳み容器の前記第1底壁側係止部と、前記支持部との間の隙間に、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部が挿入された状態とされるとともに、
    組立状態にある折畳み容器に対し、その上側に載せた折畳み容器の水平方向における相対位置が、前記第1側壁部の横幅方向においてずれた場合に、上側の折畳み容器の前記スライド補助突起が、下側の折畳み容器の前記第1側壁側係止部の上面に当接状態とされることを特徴とする折畳み容器。
  2. 前記第2底壁側係止部は、外側面の下端部を含む部位において、外方に向けて上方に傾斜するスライド補助傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み容器。
  3. 前記第2底壁側係止部は、内側面の下端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する底壁側段バラシ補助傾斜面を備え、
    前記第2側壁側係止部は、外側面の上端部を含む部位において、内方に向けて上方に傾斜する側壁側段バラシ補助傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み容器。
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