JP2019083653A - ロータコアの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を向上させることのできるロータコアの製造装置を提供する。【解決手段】ロータコアの製造装置は、中心孔11a及び複数の磁石収容孔13を有する複数枚の鉄心片12が積層された積層体11の位置決めを行うとともに積層体11における磁石収容孔13の各々における両方の開口を閉塞し、磁石収容孔13の各々の内部に樹脂材を充填して磁石14を固定することによりロータコアを製造するものであり、積層体11の一端面11cに当接される第1の型20と、積層体11の一端面11cとは反対側の他端面11dに当接される第2の型40と、積層体11の中心孔11aに挿入される本体部31及び第1の型20に抜き差し可能に設けられた基端部を有するポスト部材30とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータコアの製造装置に関する。
従来、磁石埋込型モータ、所謂IPM(Interior Permanent Magnet )モータが知られている。この種のモータのロータコアは、中心孔及び複数の磁石収容孔を有する複数の鉄心片が積層された積層体と、積層体の各磁石収容孔に収容された複数の磁石と、各磁石収容孔の内部に充填されて磁石を固定する熱硬化性の樹脂材とを有している。
上記のようなロータコアの製造工程においては、各磁石収容孔に磁石が収容され、樹脂材が充填された積層体全体を加熱することにより、樹脂材を熱硬化させて磁石を固定している(例えば、特許文献1参照)。
また、同文献に記載の樹脂封止装置は、下型及び上型を有する金型を備えている。下型は、積層体を載置する載置プレートと、載置プレートを載置する下型プレートとを有している。載置プレートの上面には、積層体の中心孔に挿入される柱状部が一体に設けられている。載置プレートは、下型プレートに対して分離可能とされており、積層体を搬送する搬送トレイを構成している。ここで、積層体の芯出しを精度よく行うために、積層体の中心孔の内周面と柱状部の外周面とのクリアランスが極めて小さく設定されている。
特開2017−85872号公報
ところで、前述した特許文献1に記載の樹脂封止装置においては、樹脂材が熱硬化した後に、磁石が固定された積層体、すなわちロータコアが載置プレートから取り外される。このとき、載置プレートは樹脂材を加熱した際の余熱により高温となっており、熱膨張しているため、ロータコアの製造ラインにおいて、次に樹脂材の充填及び熱硬化を行う積層体の中心孔に対して載置プレートの柱状部を挿入することが困難となる。そのため、載置プレート全体が冷却されるまで待つ必要があり、このことが、ロータコアの生産性を向上させる上での課題の一つとなっている。
本発明の目的は、生産性を向上させることのできるロータコアの製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するためのロータコアの製造装置は、中心孔及び複数の磁石収容孔を有する複数枚の鉄心片が積層された積層体の位置決めを行うとともに前記積層体における前記磁石収容孔の各々における両方の開口を閉塞し、前記磁石収容孔の各々の内部に樹脂材を充填して磁石を固定することによりロータコアを製造するものであり、前記積層体の一端面に当接される第1の型と、前記積層体の前記一端面とは反対側の他端面に当接される第2の型と、前記積層体の中心孔に挿入される本体部及び前記第1の型に抜き差し可能に設けられた基端部を有するポスト部材と、を備える。
同構成によれば、ポスト部材の基端部が第1の型に対して抜き差し可能に設けられている。このため、樹脂材が硬化された後に、ポスト部材を第1の型から抜き出し、第1の型から分離された状態で冷却させることができる。これにより、第1の型及びポスト部材が一体化された構成に比べて、ポスト部材の冷却に要する時間、より詳しくは、製造ラインにおいて次の積層体の中心孔にポスト部材の本体部を挿入することが可能となる温度までポスト部材を冷却するのに要する時間を短くすることができる。したがって、ロータコアの生産性を向上させることができる。
本発明によれば、生産性を向上させることができる。
ロータコアの製造装置の一実施形態について、同製造装置により製造されるロータコアを示す斜視図。 同実施形態のロータコアを示す縦断面図。 同実施形態のロータコアの製造装置を示す縦断面図。 同実施形態のロータコアの製造装置の各構成を互いに離間して示す分解断面図。 同実施形態のロータコアの製造装置について、第1の型にポスト部材及び積層体が設けられた状態を示す平面図。 同実施形態のロータコアの製造装置について、第1の型を示す平面図。 同実施形態のロータコアの製造装置について、第2の型を示す平面図。 同実施形態のロータコアの製造装置について、第2の嵌合部を中心にして示す製造装置の拡大平面図。 同実施形態のロータコアの製造装置について、第1の嵌合部を中心にして示す製造装置の拡大下面図。
以下、図1〜図9を参照して、ロータコアの製造装置の一実施形態について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の製造装置により製造されるロータコア10について説明する。
図1及び図2に示すように、ロータコア10は、電磁鋼板からなる複数枚の鉄心片12が積層された積層体11を備えている。
積層体11は、中心孔11aと、中心孔11aの外周側に位置するとともに周方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の磁石収容孔13とを有している。中心孔11a及び各磁石収容孔13は、積層体11の軸線方向(図1及び図2の上下方向)に沿って貫通している。
図1に示すように、中心孔11aの内周面には、積層体11の径方向において互いに対向する一対のキー部11bが突設されている。
図2に示すように、各磁石収容孔13には、積層体11の軸線Cに沿って延在する板状の磁石14が挿入されている。各磁石収容孔13の内部には、磁石14を固定するための樹脂材16が充填されている。なお、樹脂材16としてはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が好ましい。
図1及び図2に示すように、積層体11における磁石収容孔13よりも内周側の部分には、磁石14を冷却するための冷却媒体が流通される複数の冷却孔15が周方向に互いに間隔をおいて設けられている。各冷却孔15は、積層体11の周方向に沿って湾曲した円弧状をなしており、周方向において互いに隣り合う一対の磁石収容孔13の間に設けられている。各冷却孔15は、軸線方向に沿って積層体11を貫通している。また、各冷却孔15は、積層体11の内部において分岐して中心孔11aと連通する連通部(図示略)を有している。
なお、本実施形態の積層体11は、数枚〜十数枚の鉄心片12が積層された複数のブロックからなる。各ブロックを構成する鉄心片12には、所謂ダボ加工により積層方向(軸線方向)の一方に向けて突出形成された周知の結合部(図示略)が設けられており、互いに隣り合う鉄心片12は、それらの結合部同士が凹凸の関係により、かしめられることで互いに結合されている。また各ブロックの一端には、上記結合部が打ち抜かれた孔(図示略)を有するダミーの鉄心片12が含まれている。このため、ダミーの鉄心片12は、隣り合う一対の鉄心片12のうち当該ダミーの鉄心片12と同一のブロックを構成する鉄心片12とは結合される一方、当該ダミーの鉄心片12とは別のブロックを構成する鉄心片12に対しては結合されない。したがって、積層体11を構成する各ブロックは、各磁石収容孔13の内部に樹脂材16が設けられていない状態において互いに分離されている。
次に、ロータコア10を製造する製造装置について説明する。
図3に示すように、製造装置は、積層体11の一端面11c(同図の下端面)に当接される第1の型20と、積層体11の一端面11cとは反対側の他端面11d(同図の上端面)に当接される第2の型40と、積層体11の中心孔11aに挿入されることで積層体11の芯出しを行うためのポスト部材30とを備えている。なお、以降において、ポスト部材30の軸線方向を単に軸線方向と称するとともに、ポスト部材30の軸線を単に軸線Cと称する。
次に、製造装置の各構成について順に説明する。
<第1の型20>
図3、図4及び図6に示すように、第1の型20は、作業台(図示略)上に載置される略長方形板状のベースプレート21と、ベースプレート21上に固定され、ベースプレート21よりも小さい略長方形板状のスペーサ22とを備えている。
ベースプレート21には、軸線Cを中心とする平面視円形状の貫通孔21aが設けられている。また、スペーサ22には、軸線Cを中心とする平面視円形状の貫通孔22aが設けられている。スペーサ22の貫通孔22aの内径は、ベースプレート21の貫通孔21aの内径よりも大きくされている。
ベースプレート21における貫通孔21aとスペーサ22の貫通孔22aとの間の部分には、軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔状の複数(本実施形態では4つ)の第1の嵌合孔21b,121bが周方向に等間隔にて設けられている。
複数の第1の嵌合孔21b,121bは、3つの第1の嵌合孔21bと、第1の嵌合孔21bよりも短手方向の幅が拡大された1つの拡大嵌合孔121bとからなる(図9参照)。
図3及び図4に示すように、スペーサ22の上面は、積層体11の一端面11cに当接される当接面22bとされている。スペーサ22の当接面22b上に積層体11の一端面11cが当接されている状態において、貫通孔22aは積層体11の冷却孔15よりも内周側に位置する(図3参照)。
スペーサ22における積層体11の各磁石収容孔13に対応する位置には、挿通孔22cが設けられている。各挿通孔22cには、下方から規制ピン23が挿通されて固定されている。各規制ピン23の上端部には、スペーサ22の当接面22bよりも上方に突出する突出部23aが設けられている。
図3に示すように、スペーサ22の当接面22b上に積層体11の一端面11cが当接されている状態において、各規制ピン23の突出部23aが各磁石収容孔13内に位置する。このため、各磁石収容孔13内において、各磁石14の下面が積層体11の一端面11cよりも上方において各規制ピン23の突出部23aに当接されることとなる。このことにより、磁石14の下方への変位が規制され、軸線方向における磁石14の位置決めがなされる。
<ポスト部材30>
図3及び図4に示すように、ポスト部材30は、積層体11の中心孔11aに挿入される円筒状の本体部31と、本体部31の基端(同図の下端)に固定され、積層体11の各磁石収容孔13よりも内周側の位置まで本体部31よりも外周側に突出した円板状の鍔部33とを有している。
図5に示すように、本体部31の外周面には、積層体11の各キー部11bが挿入される一対のキー溝部31bが軸線方向に沿って設けられている。本体部31のキー溝部31bに対して積層体11のキー部11bが挿入されることでポスト部材30に対する積層体11の位相、より詳しくは積層体11を構成する各ブロックの位相が決められる。
図3及び図4に示すように、本体部31の中心孔31aのうち先端部分(図3及び図4の上端部分)の内径は、その他の部分よりも縮径されている。
鍔部33の外径は、スペーサ22の内径よりも僅かに小さく設定されている。また、鍔部33の厚みは、スペーサ22の厚みよりも小さくされている(図3参照)。また、鍔部33は、ベースプレート21の貫通孔21aと略同径の中心孔33aを有している。
図3、図4及び図9に示すように、鍔部33の下面におけるベースプレート21の各第1の嵌合孔21bに対応する位置には、各第1の嵌合孔21bに向けて突出する複数(本実施形態では4つ)の円柱状の第1の嵌合ピン32,132が固定されている。
図9に示すように、複数の第1の嵌合ピン32,132は、3つの第1の嵌合ピン32と、第1の嵌合ピン32よりも拡径された1つの拡大嵌合ピン132とからなる。上記3つの第1の嵌合ピン32の外径は、対応する上記3つの第1の嵌合孔21bの短手方向の幅よりも僅かに小さく設定されている。また、上記拡大嵌合ピン132の外径は、上記第1の嵌合孔21bの短手方向の幅よりも大きく、且つ上記拡大嵌合孔121bの短手方向の幅よりも僅かに小さく設定されている。このことにより、上記3つの第1の嵌合ピン32は、第1の嵌合孔21b,121bのいずれにも挿入可能とされている。また、拡大嵌合ピン132は、拡大嵌合孔121bには挿入可能とされる一方、他の3つの第1の嵌合孔21bには挿入不能とされている。
各第1の嵌合ピン32,132と各第1の嵌合孔21b,121bとによって、凹凸の関係により互いに嵌合する第1の嵌合部60が構成されている。
図3及び図4に示すように、ポスト部材30の鍔部33は、第1の型20を構成するスペーサ22の貫通孔22aに対して抜き差し可能に収容される。なお、スペーサ22の貫通孔22aが本発明に係る凹部として機能する。
図3〜図5、及び図8に示すように、ポスト部材30の本体部31の先端部31c(図3及び図4の上端)には、先端側に向けて突出する円柱状の複数の第2の嵌合ピン34,134が周方向に等間隔にて固定されている。なお、複数の第2の嵌合ピン34,134は、周方向における複数の第1の嵌合ピン32,132に対応する位置に設けられている。
図5及び図8に示すように、複数の第2の嵌合ピン34,134は、3つの第2の嵌合ピン34と、第2の嵌合ピン34よりも拡径された1つの拡大嵌合ピン134とからなる。
<第2の型40>
図7に示すように、第2の型40は、略長方形板状をなしている。
図3、図4及び図7に示すように、第2の型40には、軸線Cを中心とする平面視円形状の貫通孔40aを有している。第2の型40の下面は、積層体11の他端面11dに当接される当接面40bとされている。
第2の型40には、軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔状の複数(本実施形態では4つ)の第2の嵌合孔40c,140cが周方向に等間隔にて設けられている。
複数の第2の嵌合孔40c,140cは、3つの第2の嵌合孔40cと、第2の嵌合孔40cよりも短手方向の幅が拡大された1つの拡大嵌合孔140cとからなる(図7及び図8参照)。
図8に示すように、前述したポスト部材30における3つの第2の嵌合ピン34の外径は、対応する上記3つの第2の嵌合孔40cの短手方向の幅よりも僅かに小さく設定されている。また、上記拡大嵌合ピン134の外径は、上記第2の嵌合孔40cの短手方向の幅よりも大きく、且つ上記拡大嵌合孔140cの短手方向の幅よりも僅かに小さく設定されている。このことにより、上記3つの第2の嵌合ピン34は、第2の嵌合孔40c,140cのいずれにも挿入可能とされている。また、拡大嵌合ピン134は、拡大嵌合孔140cには挿入可能とされる一方、他の3つの第2の嵌合孔40cには挿入不能とされている。
各第2の嵌合ピン34,134と各第2の嵌合孔40c,140cとによって、凹凸の関係により互いに嵌合する第2の嵌合部70が構成されている。
図3及び図7に示すように、第2の型40には、積層体11の各磁石収容孔13に対して樹脂材16を充填するための複数の充填ポット41が周方向に互いに間隔をおいて設けられている。各充填ポット41は、周方向において互いに隣り合う一対の磁石収容孔13に対して1つずつ設けられている。各充填ポット41は、第2の型40の上面における上記一対の磁石収容孔13の間の部分に凹設され、図示しない樹脂供給通路に接続される平面視円形状の接続部41aと、接続部41aにそれぞれ接続され、第2の型40を厚さ方向に貫通して上記一対の磁石収容孔13に連通する一対のノズル部41bとを備えている。
図3及び図4に示すように、製造装置には、第2の型40の上方から貫通孔40aに挿通されることで、ポスト部材30の本体部31の先端部31cを第1の型20に向けて押圧する円柱状の押圧部材50が設けられている。押圧部材50の外径は、第2の型40の貫通孔40aよりも僅かに小さくされている。
次に、本実施形態の製造装置を用いてロータコア10を製造する手順について説明する。
まず、図4に示すように、積層体11の中心孔11aにポスト部材30の本体部31を挿入する。このとき、ポスト部材30の本体部31に設けられたキー溝部31bに積層体11のキー部11bが挿入されることでキー溝部31bとキー部11bとが互いに係合される。またこのとき、積層体11の一端面11cは鍔部33の上面に当接される。
続いて、ポスト部材30の各第1の嵌合ピン32,132をベースプレート21の各第1の嵌合孔21b,121bに嵌合させることにより、積層体11に挿入されたポスト部材30の鍔部33をスペーサ22の貫通孔22aに差し込む。
ここで、図3に示すように、鍔部33の厚みは、スペーサ22の厚みよりも小さくされている。このため、ポスト部材30の鍔部33がスペーサ22の貫通孔22aに差し込まれると、鍔部33が積層体11の一端面11cから下方に離間されるとともに、スペーサ22の当接面22bによって積層体11の一端面11cに当接されることとなる。
続いて、積層体11の各磁石収容孔13に磁石14を挿入する。このとき、第1の型20のスペーサ22に設けられた規制ピン23により、各磁石14は、スペーサ22の当接面22bから上方に離間した位置で保持される。
続いて、第2の型40の各第2の嵌合孔40c,140cに、ポスト部材30の各第2の嵌合ピン34,134を嵌合させることにより、第2の型40の当接面40bを積層体11の他端面11dに当接させる。
ここで、ポスト部材30の鍔部33がスペーサ22の貫通孔22aに差し込まれた状態においては、ポスト部材30の本体部31が積層体11の他端面11dよりも下方に位置している。このため、第2の型40の当接面40bと本体部31の先端部31cとの間には隙間が存在することとなる。
続いて、押圧部材50によりポスト部材30の本体部31を第1の型20に向けて押圧することにより、積層体11の芯出しを行う。
続いて、製造装置を加熱装置(図示略)内に移動させ、樹脂供給通路(図示略)及び第2の型40の各充填ポット41を介して、積層体11の各磁石収容孔13内に樹脂材16を充填する。
その後、加熱装置により製造装置全体を加熱することにより、熱硬化性の樹脂材16を熱硬化させることで積層体11に対して磁石14が固定される。
このようにしてロータコア10が製造される。
以上説明した本実施形態に係るロータコアの製造装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)ロータコア10の製造装置は、積層体11の一端面11cに当接される第1の型20と、積層体11の一端面11cとは反対側の他端面11dに当接される第2の型40と、積層体11の中心孔11aに挿入される本体部31及び第1の型20に抜き差し可能に設けられた基端部としての鍔部33を有するポスト部材30とを備えている。
こうした構成によれば、ポスト部材30の鍔部33が第1の型20に対して抜き差し可能に設けられている。このため、樹脂材16が熱硬化された後に、ポスト部材30を第1の型20から抜き出し、第1の型20から分離された状態で冷却させることができる。これにより、第1の型20及びポスト部材30が一体化された構成に比べて、ポスト部材30の冷却に要する時間、より詳しくは、製造ラインにおいて次の積層体11の中心孔11aにポスト部材30の本体部31を挿入することが可能となる温度までポスト部材30を冷却するのに要する時間を短くすることができる。したがって、ロータコア10の生産性を向上させることができる。
(2)ポスト部材30の基端部には、積層体11の各磁石収容孔13よりも内周側の位置まで本体部31よりも外周側に突出する鍔部33が設けられている。
第1の型20の温度がポスト部材30の温度よりも高く、その温度差が大きい場合において、ポスト部材30の基端部を第1の型20に差し込んで支持させた後に、積層体11の中心孔11aに本体部31が挿入される場合には、ポスト部材30よりも高温である第1の型20からの受熱により、冷却されていたポスト部材30が加熱される。そして、ポスト部材30が熱膨張した場合には、積層体11の中心孔11aに本体部31を挿入することが困難となるおそれがある。
この点、上記構成によれば、積層体11の中心孔11aにポスト部材30の本体部31が挿入された状態において、ポスト部材30の鍔部33により積層体11の一端面11cが支持されることとなる。このため、ポスト部材30が第1の型20から分離されている状態であっても、積層体11の中心孔11aにポスト部材30の本体部31を挿入した状態を保持することができる。したがって、積層体11の中心孔11aにポスト部材30の本体部31を挿入するとともに鍔部33により積層体11の一端面11cを支持させた後に、ポスト部材30の基端部である鍔部33を第1の型20に差し込むようにすれば、上述したような不都合の発生を回避できる。
(3)第1の型20を構成するスペーサ22には、ポスト部材30の鍔部33を抜き差し可能に収容する凹部としての貫通孔22aが設けられている。
こうした構成によれば、第1の型20の貫通孔22aにポスト部材30の鍔部33が差し込まれるため、第1の型20によってポスト部材30が安定して支持される。
(4)ポスト部材30の本体部31の外周面には、積層体11の中心孔11aの内周面に突設されたキー部11bが挿入されることでポスト部材30に対する積層体11の位相を決めるキー溝部31bがポスト部材30の軸線方向に沿って延設されている。
ポスト部材30の鍔部33及び第1の型20を構成するベースプレート21には、凹凸の関係により互いに嵌合して第1の型20に対するポスト部材30の位相を決める第1の嵌合部60が設けられている。
こうした構成によれば、積層体11の中心孔11aの内周面に設けられたキー部11bがポスト部材30の本体部31のキー溝部31bに挿入されることにより、ポスト部材30に対する積層体11の位相が決められる。また、ポスト部材30の基端部及び第1の型20に設けられた第1の嵌合部60を互いに嵌合させることにより、第1の型20に対するポスト部材30の位相が決められる。したがって、ポスト部材30の基端部を第1の型20に対して抜き差し可能としながらも、第1の型20に対する積層体11の位相を精度良く、且つ迅速に決めることができる。
(5)第1の嵌合部60は、ポスト部材30の鍔部33から第1の型20に向けて突出するとともにポスト部材30の周方向に複数設けられた第1の嵌合ピン32,132と、第1の型20に設けられ、各第1の嵌合ピン32,132が嵌合する複数の第1の嵌合孔21b,121bとからなる。各第1の嵌合孔21b,121bは、ポスト部材30の軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔である。
第1の型20の温度がポスト部材30の温度よりも高く、その温度差が大きい場合には、第1の型20の熱膨張に起因してポスト部材30の鍔部33及び第1の型20に設けられた第1の嵌合部60を互いに嵌合させることが困難となるおそれがある。
この点、上記構成によれば、各第1の嵌合孔21b,121bがポスト部材30の軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔であるため、第1の型20が熱膨張及び熱収縮しても、各第1の嵌合孔21b,121bに対してポスト部材30の各第1の嵌合ピン32,132を嵌合させることができる。
(6)複数の第1の嵌合孔21b,121bには、他の3つの第1の嵌合孔21bよりも拡大された1つの拡大嵌合孔121bが含まれている。また、複数の第1の嵌合ピン32,132には、他の3つの第1の嵌合ピン32よりも拡大された1つの拡大嵌合ピン132が含まれている。
こうした構成によれば、第1の型20に対してポスト部材30を正規の位相にて確実に差し込むことができ、誤組み付けを防止できる。
(7)第2の型40には、各磁石収容孔13に対して樹脂材16を供給する充填ポット41が設けられている。ポスト部材30の先端部31c及び第2の型40には、凹凸の関係により互いに嵌合して第2の型40に対するポスト部材30の位相を決める第2の嵌合部70が設けられている。
こうした構成によれば、ポスト部材30の先端部31c及び第2の型40に設けられた第2の嵌合部70を互いに嵌合させることにより、第2の型40に対するポスト部材30の位相が決められる。したがって、第2の型40に対する積層体11の位相を精度良く、且つ迅速に決めることができる。
(8)第2の嵌合部70は、ポスト部材30の先端部31cから第2の型40に向けて突出するとともにポスト部材30の周方向に複数設けられた第2の嵌合ピン34,134と、第2の型40に設けられ、各第2の嵌合ピン34,134が嵌合する複数の第2の嵌合孔40c,140cとからなる。
各第2の嵌合孔40c,140cは、ポスト部材30の軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔である。
第2の型40の温度がポスト部材30の温度よりも高く、その温度差が大きい場合には、第2の型40の熱膨張に起因してポスト部材30の先端部及び第2の型40に設けられた第2の嵌合部70を互いに嵌合させることができないおそれがある。
この点、上記構成によれば、各第2の嵌合孔40c,140cがポスト部材30の軸線Cを中心とした径方向に沿って延在する長孔であるため、第2の型40が熱膨張及び熱収縮しても、各第2の嵌合孔40c,140cに対してポスト部材30の各第2の嵌合ピン34を嵌合させることができる。
(9)複数の第2の嵌合孔40c,140cには、他の3つの第2の嵌合孔40cよりも拡大された1つの拡大嵌合孔140cが含まれている。また、複数の第2の嵌合ピン34,134には、他の3つの第2の嵌合ピン34よりも拡大された1つの拡大嵌合ピン134が含まれている。
こうした構成によれば、ポスト部材30に対して第2の型40を正規の位相にて確実に差し込むことができ、誤組み付けを防止できる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・本実施形態では、4つの第1の嵌合ピン32,132のうちの1つを拡大嵌合ピン132としたが、4つの第1の嵌合ピン32,132のうちの2つを拡大嵌合ピン132にすることもできる。この場合、第1の嵌合孔21b,121bについても同様な変更を行えばよい。また、こうした変形を第2の嵌合ピン34,134及び第2の嵌合孔40c,140cに対して適用することもできる。
・拡大嵌合ピン132(134)及び拡大嵌合孔121b(140c)を省略することもできる。この場合、第1の型20及びポスト部材30に、第1の型20に対するポスト部材30の位相を決めるための目印などを設定することが好ましい。また、ポスト部材30及び第2の型40に、ポスト部材30に対する第2の型40の位相を決めるための目印などを設定することが好ましい。
・第1の嵌合ピン32,132及び第1の嵌合孔21b,121bの数や形状を適宜変更することもできる。また、第2の嵌合ピン34,134及び第2の嵌合孔40c,140c数や形状を適宜変更することもできる。
・第1の型20を構成するベースプレート21に第1の嵌合凸部を設けるとともに、ポスト部材30の鍔部33に第1の嵌合凸部と嵌合する第1の嵌合孔を設けるようにしてもよい。また、第2の型40に第2の嵌合凸部を設けるとともに、ポスト部材30に第2の嵌合凸部と嵌合する第2の嵌合孔を設けるようにしてもよい。
・ポスト部材30の本体部31と鍔部33とを一体形成することもできる。
・ポスト部材30の鍔部33を省略することもできる。この場合、本体部31の基端部に嵌合凸部を設けるようにすればよい。
・鍔部33の厚みをスペーサ22の厚みと同一にすることもできる。
・第1の型20は、ベースプレート21とスペーサ22とからなるものに限定されず、ベースプレート21とスペーサ22とが一体形成されたものであってもよい。
・上記実施形態では、積層体11の他端面11dに第2の型40が当接された状態において、ポスト部材30と第2の型40との間に隙間が存在するようにしたが、ポスト部材30と第2の型40とを当接させるようにしてもよい。
・押圧部材50を省略することもできる。
10…ロータコア、11…積層体、11a…中心孔、11b…キー部、11c…一端面、11d…他端面、12…鉄心片、13…磁石収容孔、14…磁石、15…冷却孔、16…樹脂材、20…第1の型、21…ベースプレート、21a…貫通孔、21b…第1の嵌合孔、22…スペーサ、22a…貫通孔、22b…当接面、22c…挿通孔、23…規制ピン、23a…突出部、30…ポスト部材、31…本体部、31a…中心孔、31b…キー溝部、31c…先端部、32…第1の嵌合ピン、33…鍔部、33a…中心孔、34…第2の嵌合ピン、40…第2の型、40a…貫通孔、40b…当接面、40c…第2の嵌合孔、41…充填ポット、41a…接続部、41b…ノズル部、50…押圧部材、60…第1の嵌合部、70…第2の嵌合部、121b…拡大嵌合孔、132…拡大嵌合ピン、134…拡大嵌合ピン、140c…拡大嵌合孔、C…軸線。

Claims (7)

  1. 中心孔及び複数の磁石収容孔を有する複数枚の鉄心片が積層された積層体の位置決めを行うとともに前記積層体における前記磁石収容孔の各々における両方の開口を閉塞し、前記磁石収容孔の各々の内部に樹脂材を充填して磁石を固定することによりロータコアを製造する装置において、
    前記積層体の一端面に当接される第1の型と、
    前記積層体の前記一端面とは反対側の他端面に当接される第2の型と、
    前記積層体の中心孔に挿入される本体部及び前記第1の型に抜き差し可能に設けられた基端部を有するポスト部材と、を備える、
    ロータコアの製造装置。
  2. 前記ポスト部材の前記基端部には、前記積層体の前記磁石収容孔の各々よりも内周側の位置まで前記本体部よりも外周側に突出する鍔部が設けられている、
    請求項1に記載のロータコアの製造装置。
  3. 前記第1の型には、前記ポスト部材の前記基端部を抜き差し可能に収容する凹部が設けられている、
    請求項1または請求項2に記載のロータコアの製造装置。
  4. 前記ポスト部材の前記本体部の外周面には、前記積層体の前記中心孔の内周面に突設された突条が挿入されることで前記ポスト部材に対する前記積層体の位相を決める溝部が前記ポスト部材の軸線方向に沿って延設されており、
    前記ポスト部材の前記基端部及び前記第1の型には、凹凸の関係により互いに嵌合して前記第1の型に対する前記ポスト部材の位相を決める第1の嵌合部が設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のロータコアの製造装置。
  5. 前記第1の嵌合部は、前記ポスト部材の前記基端部から前記第1の型に向けて突出するとともに前記ポスト部材の周方向に複数設けられた第1の嵌合凸部と、前記第1の型に設けられ、前記第1の嵌合凸部の各々が嵌合する複数の第1の嵌合孔とからなり、
    前記第1の嵌合孔の各々は、前記ポスト部材の軸線を中心とした径方向に沿って延在する長孔である、
    請求項4に記載のロータコアの製造装置。
  6. 前記第2の型には、前記磁石収容孔の各々に対して樹脂材を供給する供給路が設けられており、
    前記ポスト部材の先端部及び前記第2の型には、凹凸の関係により互いに嵌合して前記第2の型に対する前記ポスト部材の位相を決める第2の嵌合部が設けられている、
    請求項4または請求項5に記載のロータコアの製造装置。
  7. 前記第2の嵌合部は、前記ポスト部材の前記先端部から前記第2の型に向けて突出するとともに前記ポスト部材の周方向に複数設けられた第2の嵌合凸部と、前記第2の型に設けられ、前記第2の嵌合凸部の各々が嵌合する複数の第2の嵌合孔とからなり、
    前記第2の嵌合孔の各々は、前記ポスト部材の軸線を中心とした径方向に沿って延在する長孔である、
    請求項6に記載のロータコアの製造装置。
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