JP2019083476A - 電力増幅回路 - Google Patents

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翔太 石原
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Abstract

【課題】電力利得の改善を図る。【解決手段】電力増幅回路は、第1信号及び第1信号よりも周波数が高い第2信号の両方を増幅可能な電力増幅器と、電力増幅器において増幅された第1信号の経路となる第1インダクタを備え、電力増幅器において増幅された第2信号を減衰させる第1フィルタ部と、電力増幅器において増幅された第2信号の経路となる第1キャパシタを備え、電力増幅器において増幅された第1信号を減衰させる第2フィルタ部と、第1フィルタ部から出力される第1信号が供給される第1出力経路と、第2フィルタ部から出力される第2信号が供給される第2出力経路と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、出力整合回路を備える電力増幅回路に関する。
携帯電話等の移動通信端末においては、基地局へ送信する信号の電力を増幅するために電力増幅回路(パワーアンプ)が用いられる。移動通信端末は、互いに周波数帯域(バンド)の異なる複数の信号を送信することが可能なマルチバンド対応の電力増幅回路を備えることがある。
ところで、移動通信端末では、高機能化に伴う高密度実装を背景として、アンテナ、スイッチ、分配器、電力増幅器、等の各種部品を共用とすることで、部品点数の削減が検討されている。例えば、特許文献1には、互いに異なる第1及び第2周波数の信号を増幅する電力増幅回路が開示されている。当該電力増幅回路は、第1及び第2の周波数の伝送信号を増幅する電力増幅器を備え、電力増幅器の出力側に、第1周波数を共振周波数とし、スイッチを含む第1LC並列共振回路と、第2周波数を共振周波数とし、スイッチを含む第2LC並列共振回路とが並列接続される。そして、電力増幅器が第1周波数の信号を増幅する時には、第1LC並列共振回路側のスイッチがオン状態、第2LC並列共振回路側のスイッチがオフ状態となる。また、電力増幅器が第2周波数の信号を増幅する時には、第1LC並列共振回路のスイッチがオフ状態、第2LC並列共振回路のスイッチがオン状態となる。
国際公開第2012/105534号
しかしながら、特許文献1に記載の電力増幅回路では、スイッチがインダクタに直列接続されてキャパシタが信号の主経路とされている。このため、第1周波数が第2周波数よりも低い場合、第2周波数の信号を減衰させるために、第1LC並列共振回路はキャパシタンスの小さいキャパシタを備える必要がある。しかし、第1LC並列共振回路のキャパシタのキャパシタンスが小さいと、第1LC並列共振回路のキャパシタを通過する第1周波数の信号のロスが増加してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電力利得の改善を図ることができる電力増幅器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電力増幅回路は、第1信号及び第1信号よりも周波数が高い第2信号の両方を増幅可能な電力増幅器と、電力増幅器において増幅された第1信号の経路となる第1インダクタを備え、電力増幅器において増幅された第2信号を減衰させる第1フィルタ部と、電力増幅器において増幅された第2信号の経路となる第1キャパシタを備え、電力増幅器において増幅された第1信号を減衰させる第2フィルタ部と、第1フィルタ部から出力される第1信号が供給される第1出力経路と、第2フィルタ部から出力される第2信号が供給される第2出力経路と、を備える。
本発明によれば、電力利得の改善を図ることができる電力増幅回路を提供することが可能となる。
第1実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第1信号及び第2信号の整合回路の一例を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る電力増幅回路において、第1信号を増幅する動作を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る電力増幅回路において、第2信号を増幅する動作を概略的に示す図である。 第3実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第4実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第5実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第6実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第7実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第8実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第9実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第10実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第11実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。 第12実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。 第13実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。 第14実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部及び高調波終端部の回路構成を概略的に示す図である。 第15実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。 第16実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。但し、第2実施形態以降において、第1実施形態と同一または類似の構成要素は、第1実施形態と同一または類似の符号で表し、詳細な説明を適宜省略する。また、第2実施形態以降の実施形態において得られる効果について、第1実施形態と同様のものについては説明を適宜省略する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。図2は、第1信号及び第2信号の整合回路の一例を概略的に示す図である。
電力増幅回路1は、携帯電話などの移動通信端末において、互いに異なる周波数の第1信号LB及び第2信号HBの電力を基地局に送信するために必要なレベルまで増幅する高周波回路である。ここで、第1信号LB及び第2信号HBは、例えば、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)等により所定の通信方式に応じて変調されたRF(Radio Frequency)信号である。第2信号HBの属する周波数帯域は、第1信号LB属する周波数帯域よりも高い。但し、電力増幅回路1は、第1信号LB及び第2信号HBの電力を増幅するのであれば移動通信端末への実装に限定されるものではなく、固定通信端末に実装されてもよい。
電力増幅回路1は、第1入力端子LBin、第2入力端子HBin、第1出力端子LBout、第2出力端子HBoutを備えている。電力増幅回路1において、第1信号LBは、第1入力端子LBinから入力され、第1出力端子LBoutから出力される。電力増幅回路1において、第2信号HBは、第2入力端子HBinから入力され、第2出力端子HBoutから出力される。
電力増幅回路1は、電力増幅部AMP及びフィルタ部FLTを備えている。第1信号LB及び第2信号HBは、電力増幅部AMPにおいて増幅される。増幅された第1信号LB及び第2信号HBは、フィルタ部FLTを通して出力される。電力増幅回路1は、フィルタ部FLTと第1出力端子LBoutとの間に第1整合回路LBMNを備え、フィルタ部FLTと第2出力端子HBoutとの間に第2整合回路HBMNを備えている。
電力増幅部AMPは、例えば二段の増幅回路からなり、第1電力増幅器PA1、第2電力増幅器PA2(電力増幅器)を備えている。電力増幅部AMPは、第1信号LB又は第2信号HBを増幅する。第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2は、例えば、1つの半導体チップ(PA Die)に形成されている。第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2は、例えば、バイポーラトランジスタ(例えばヘテロ接合バイポーラトランジスタ)を含んで構成され、入力される信号を増幅して出力する。第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2は、例えば、エミッタ接地型増幅回路であり、コレクタに供給される電源電圧Vccに基づいてベースに入力される信号を増幅する。なお、電力増幅部AMPを構成する増幅回路の段数は二段に限られず、一段であってもよいし、三段以上であってもよい。
第1電力増幅器PA1は、ドライバー段増幅回路に相当する。第1電力増幅器PA1は、所定レベルの電源電圧Vcc(例えば、バッテリ電圧もしくはレギュレータ電圧)の供給を受けて第1信号LB又は第2信号HBを増幅する。
第1入力端子LBinと第1電力増幅器PA1との間にはスイッチSW11が設けられ、第2入力端子HBinと第1電力増幅器PA1との間にはスイッチSW12が設けられている。スイッチSW11は、第1電力増幅器PA1への第1信号LBの入力をオンオフする。スイッチSW12は、第1電力増幅器PA1への第2信号HBの入力をオンオフする。電源電圧Vccを供給する電源ラインVLと第1電力増幅器PA1との間には、インダクタL11が接続されている。また、インダクタL11には、直列接続されたインダクタL12及びスイッチSW13が並列接続されている。スイッチSW13は、インダクタL12を通した第1電力増幅器PA1への電源電圧Vccの供給をオンオフする。つまり、スイッチSW13が開いた状態では、電源電圧Vccは、インダクタL11を経路として第1電力増幅器PA1に供給される。スイッチSW13が閉じた状態では、電源電圧Vccは、インダクタL11及びインダクタL12を経路として第1電力増幅器PA1に供給される。
第1電力増幅器PA1と第2電力増幅器PA2との間にはキャパシタC12が接続されている。また、キャパシタC12には、直列接続されたキャパシタC11及びスイッチSW14が並列接続されている。スイッチSW14は、第1電力増幅器PA1と第2電力増幅器PA2との間における、キャパシタC11を通したRF信号の伝達をオンオフする。つまり、スイッチSW14が開いた状態では、第1電力増幅器PA1から出力されたRF信号は、キャパシタC12を経路として、第2電力増幅器PA2に入力される。スイッチSW14が閉じた状態では、第1電力増幅器PA1から出力されたRF信号は、キャパシタC11及びキャパシタC12を経路として、第2電力増幅器PA2に入力される。キャパシタC11及びキャパシタC12は、第1電力増幅器PA1と第2電力増幅器PA2との間でのインピーダンスの整合状態を調整する段間整合回路である。段間整合回路は、インダクタや抵抗素子等の他の素子を備えてもよい。
第2電力増幅器PA2は、出力段の増幅回路に相当する。第2電力増幅器PA2は、電源電圧Vcc(例えば、バッテリ電圧もしくはレギュレータ電圧)の供給を受けて、第1電力増幅器PA1で増幅された第1信号LB又は第2信号HBを、さらに増幅する。電源電圧Vccを供給する電源ラインVLと第2電力増幅器PA2との間には、インダクタL13が接続されている。
なお、第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2は、入力される第1信号LB又は第2信号HBの振幅レベルに応じたレベルに制御される電源電圧Vccの供給を受ける、いわゆるエンベロープトラッキング方式で制御されてもよい。また、第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2は、平均パワートラッキング方式で制御されてもよい。
フィルタ部FLTは、第2電力増幅器PA2の出力と第1出力端子LBoutとの間に設けられた第1フィルタ部FL1と、第2電力増幅器PA2の出力と第2出力端子HBoutとの間に設けられた第2フィルタ部FL2とを備えている。
第1フィルタ部FL1は、インダクタL1(第1インダクタ)及びキャパシタC2(第2キャパシタ)が並列接続されたLC並列共振回路を備えている。インダクタL1は、第1信号LBの経路となる。第1フィルタ部FL1のLC並列共振回路は、電力増幅回路1に入力されるRF信号のうち比較的高周波帯域のRF信号を減衰させる帯域阻止フィルタHBRとして機能し、第2信号HBを減衰させる。
第2フィルタ部FL2は、キャパシタC1(第1キャパシタ)及びインダクタL2(第2インダクタ)が並列接続されたLC並列共振回路を備えている。キャパシタC1は、第2信号HBの経路となる。第2フィルタ部FL2のLC並列共振回路は、電力増幅回路1に入力されるRF信号のうち比較的低周波帯域のRF信号を減衰させる帯域阻止フィルタLBRとして機能し、第1信号LBを減衰させる。
第2電力増幅器PA2から出力された第1信号LBは第1フィルタ部FL1を通して出力され、第2電力増幅器PA2から出力された第2信号HBは第2フィルタ部FL2を通して出力される。具体的には、電力増幅回路1では、第1信号LBは、第2フィルタ部FL2で反射及び減衰される一方、第1フィルタ部FL1のインダクタL1を伝達経路として出力される。また、電力増幅回路1では、第2信号HBは、第1フィルタ部FL1で反射及び減衰される一方、第2フィルタ部FL2のキャパシタC1を伝達経路として出力される。
このように、第2信号HBよりも低周波の第1信号LBがインダクタL1を経路として出力されることで、第1信号LBのロスを低減することができる。また、第1信号LBよりも高周波の第2信号HBがキャパシタC1を経路として出力されることで、第2信号HBのロスを低減することができる。電力増幅回路1は、1つの電力増幅部AMPで2つの信号(第1信号LB及び第2信号HB)を増幅することができるため、電力増幅回路の面積を低減することができる。電力増幅回路1では、第2電力増幅器PA2から第1出力端子LBoutまでの間の第1信号LBの伝達経路にスイッチが配置されておらず、第2電力増幅器PA2から第2出力端子HBoutまでの間の第2信号HBの伝達経路にスイッチが配置されていない。このため、電力増幅回路1の面積を低減でき、第1信号LB及び第2信号HBのロスを低減することができる。
インダクタL2のインダクタンスは、インダクタL1のインダクタンスよりも大きくてもよい。これによれば、第2フィルタ部FL2の帯域阻止フィルタLBRにおいて減衰される周波数帯域の幅を狭くすることができる。キャパシタC2のキャパシタンスは、キャパシタC1のキャパシタンスよりも小さくてもよい。これによれば、第1フィルタ部FL1の帯域阻止フィルタHBRにおいて減衰される周波数帯域の幅を狭くすることができる。したがって、電力増幅回路1は、第1フィルタ部FL1における第1信号LBのロスを低減し、第2フィルタ部FL2における第2信号HBのロスを低減することができる。
第1整合回路LBMNは、第1フィルタ部FL1から出力される第1信号LBが供給される第1出力経路に形成されている。第1整合回路LBMNは、第1出力経路における第1信号LBのインピーダンスの整合状態を調整する。第1整合回路LBMNは、第2信号HBを減衰してもよい。これによれば、第1整合回路LBMNは、第1フィルタ部FL1における減衰が不充分であって第1出力経路に漏出した第2信号HBを減衰させることができるため、第1出力端子LBoutからの第2信号HBの漏出を低減することができる。また、第1信号LBの高調波が第1フィルタ部FL1を通過可能な周波数帯域に属する場合、第1整合回路LBMNは、第1信号LBの当該高調波を減衰するように形成されてもよい。
第2整合回路HBMNは、第2フィルタ部FL2から出力される第2信号HBが供給される第2出力経路に形成されている。第2整合回路HBMNは、第2出力経路における第2信号HBのインピーダンスの整合状態を調整する。第2整合回路HBMNは、第1信号LBの高調波を減衰してもよい。これによれば、第1信号LBの当該高調波が第2フィルタ部FL2を通過可能な波長帯域に属するとしても、第2整合回路HBMNが第1信号LBの当該高調波を減衰させることができるため、第2出力端子HBoutからの第1信号LBの当該高調波の漏出を低減することができる。また、第2整合回路HBMNは、第1信号LBを減衰するように形成されてもよい。
図2に示すように、例えば、第1整合回路LBMNは、インダクタLm11,Lm12、及びキャパシタCm11,Cm12を備えている。インダクタLm11,Lm12は、第1出力経路に直列に接続されている。キャパシタCm11は、インダクタLm11とインダクタLm12との間において、第1出力経路と接地との間に接続されている。キャパシタCm12は、インダクタLm12と第1出力端子LBoutとの間において、第1出力経路と接地との間に接続されている。同様に、第2整合回路HBMNは、第2出力経路に直列接続されたインダクタLm21,Lm22,Lm23と、第2出力経路と接地との間に接続されたキャパシタCm21,Cm22,Cm23を備えている。なお、第1整合回路LBMN及び第2整合回路HBMNは、上記の構成に限定されるものではない。
<第2実施形態>
次に、図3を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路2の構成について説明する。図3は、第2実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第2実施形態に係る電力増幅回路2は、スイッチSW1(第1スイッチ)、キャパシタC3(第3キャパシタ)、スイッチSW2(第2スイッチ)、インダクタL3(第3インダクタ)、及びキャパシタC4(第4キャパシタ)をさらに備えている点で、第1実施形態に係る電力増幅回路1と相違している。
スイッチSW1及びキャパシタC3は、第1フィルタ部FL1に備えられている。スイッチSW1は、キャパシタC2に直列接続され、インダクタL1に並列接続されている。キャパシタC3は、第1出力経路と接地との間に接続されている。キャパシタC3は、インダクタL1と第1整合回路LBMNとの間の第1出力経路から分岐するように接続されている。スイッチSW1がONの時、電力増幅回路2は第2信号HBの電力増幅回路として動作している。スイッチSW1がOFFの時、電力増幅回路2は第1信号LBの電力増幅回路として動作している。以下、第2信号HBの電力を増幅する動作をHB動作と称し、第1信号LBの電力を増幅する動作をLB動作と称する。
LB動作の時は、スイッチSW1がOFF状態であり、第1信号LBは、インダクタL1を通って、第1出力端子LBoutから出力される。一方、HB動作の時は、スイッチSW1がON状態であり、第1フィルタ部FL1は、キャパシタC2とインダクタL1とで並列共振回路を形成しており、共振周波数付近のインピーダンスを高くすることができる。よって、スイッチSW1がON時の抵抗成分が大きくても、第1フィルタ部FL1の並列共振回路によるインピーダンスが高くなっているので、スイッチSW1の抵抗成分の影響を無視することができる。したがって、スイッチSW1を小型化することができる。LB動作の時には、第1フィルタ部FL1は、インダクタL1とキャパシタC3とを有するローパスフィルタ構成の整合回路として働き、第1信号LBの経路としてスイッチSW1を使用しない。このことから、LB動作の時、第1フィルタ部FL1は、スイッチSW1のON時の抵抗成分による第1信号LBの損失を考慮しなくてもよく、第1信号LBにスイッチを経由させない整合回路として扱うことができる。これによれば、電力増幅回路2は、電力利得の低減を抑制することができる。
図3に示した構成例では、第2電力増幅器PA2とキャパシタC2との間にスイッチSW1が設けられている。但し、スイッチSW1が第1フィルタ部FL1の並列共振回路としての機能をオンオフできるのであれば、スイッチSW1及びキャパシタC2の接続の順番は逆でもよい。つまり、第2電力増幅器PA2とスイッチSW1との間に、キャパシタC2が接続されてもよい。
スイッチSW2及びインダクタL3は、第2フィルタ部FL2に備えられている。スイッチSW2は、インダクタL2に直列接続され、キャパシタC1に並列接続されている。インダクタL3は、第2出力経路と接地との間に接続されている。インダクタL3は、キャパシタC1と第2整合回路HBMNとの間の第2出力経路から分岐するように接続されている。スイッチSW2がONの時、電力増幅回路2はLB動作しており、OFFの時、電力増幅回路2はHB動作している。
HB動作の時は、スイッチSW2がOFF状態であり、第2信号HBは、キャパシタC1を通って、第2出力端子HBoutから出力される。一方、LB動作の時は、スイッチSW2がON状態であり、第2フィルタ部FL2は、キャパシタC1とインダクタL2とで並列共振回路を形成しており、共振周波数付近ではインピーダンスを高くすることができる。スイッチSW2がON時の抵抗成分が大きくても、第2フィルタ部FL2の並列共振回路によるインピーダンスが高くなっているので、スイッチSW2の抵抗成分の影響を無視することができる。したがって、スイッチSW2を小型化することができる。HB動作の時には、第2フィルタ部FL2は、キャパシタC1とインダクタL3とを有するハイパスフィルタ構成の整合回路として働き、第2信号HBの経路としてスイッチSW2を使用しない。このことから、HB動作の時、第2フィルタ部LFL2は、スイッチSW2のON時の抵抗成分による第2信号HBの損失を考慮しなくてもよく、第2信号HBにスイッチを経由させない整合回路として扱うことができる。これによれば、電力増幅回路2は、電力利得の低減を抑制することができる。
図3に示した構成例では、第2電力増幅器PA2とインダクタL2との間にスイッチSW2が設けられている。但し、スイッチSW2が第2フィルタ部FL2の並列共振回路としての機能をオンオフできるのであれば、スイッチSW2及びインダクタL2の接続の順番は逆でもよい。つまり、第2電力増幅器PA2とスイッチSW2との間に、インダクタL2が接続されてもよい。
キャパシタC4は、電力増幅部AMPとフィルタ部FLTとの間に接続されている。このとき、スイッチSW1はキャパシタC4とキャパシタC2との間に接続され、スイッチSW2はキャパシタC4とインダクタL2との間に接続されている。これによれば、キャパシタC4によって第2電力増幅器PA2からのDC電圧を遮断することができる。このため、キャパシタC4は、スイッチSW1及びスイッチSW2に印加される電圧を、直流成分を含まないRF信号のみにすることができる。このため、スイッチSW1及びスイッチSW2は、振幅の大きいRF信号を通すことができる。
図3に示した構成例において、スイッチSW1はキャパシタC4とキャパシタC2との間に設けられ、スイッチSW2はキャパシタC4とインダクタL2との間に設けられている。これによれば、スイッチSW1及びスイッチSW2を小型化することができ、第1信号LBのスイッチSW1におけるロス、及び第2信号HBのスイッチSW2におけるロスを低減することができる。なお、キャパシタC4は、第2電力増幅器PA2と第2フィルタ部FL2との間に接続されていればよい。これによれば、少なくとも、スイッチSW2を小型化することができ、スイッチSW2における第2信号HBのロスを低減することができる。また、第2電力増幅器PA2とスイッチSW1との間にキャパシタC4が接続されない場合において、スイッチSW1と第2電力増幅器PA2との間にキャパシタC2が接続されるとする。このとき、スイッチSW1に印加されるDC電圧はキャパシタC2によって遮断され、スイッチSW2に印加されるDC電圧はキャパシタC4によって遮断される。すなわち、スイッチSW1及びスイッチSW2を小型化することができ、第1信号LBのスイッチSW1におけるロス、及び第2信号HBのスイッチSW2におけるロスを低減することができる。
次に、図4及び図5を参照しつつ、第2実施形態に係る電力増幅回路2の動作について説明する。図4は、第2実施形態に係る電力増幅回路において、第1信号を増幅する動作を概略的に示す図である。図5は、第2実施形態に係る電力増幅回路において、第2信号を増幅する動作を概略的に示す図である。
図4に示すように、第1信号LBを増幅する場合、スイッチSW11,SW14,及びSW2を閉じて、スイッチSW12,SW13,及びSW1を開く。第1信号LBは、第1入力端子LBinからスイッチSW11を通して第1電力増幅器PA1に入力される。第1電力増幅器PA1には、電源ラインVLからインダクタL11を通して電源電圧Vccが印加される。第1電力増幅器PA1によって増幅された第1信号LBは、キャパシタC11及びキャパシタC12を通り、第2電力増幅器PA2に入力される。第2電力増幅器PA2には、電源ラインVLからインダクタL13を通して電源電圧Vccが印加される。
第2電力増幅器PA2によって増幅された第1信号LBは、インダクタL1及び第1整合回路LBMNを通り、第1出力端子LBoutから出力される。このとき、第2電力増幅器PA2から出力される第1信号LBに混ざる直流成分(DC電圧)はキャパシタC4において遮断される。第2電力増幅器PA2は、キャパシタC1およびインダクタL2による並列共振回路によって第1信号LBのインピーダンスを高めることができる。このため、第2出力端子HBoutに第1信号LBが出力されることはない。
図5に示すように、第2信号HBを増幅する場合、スイッチSW12,SW13,及びSW1を閉じて、スイッチSW11,SW14,及びSW2を開く。第2信号HBは、第2入力端子HBinからスイッチSW12を通して第1電力増幅器PA1に入力される。第1電力増幅器PA1には、電源ラインVLからインダクタL11及びL12を通して電源電圧Vccが印加される。第1電力増幅器PA1によって増幅された第2信号HBは、キャパシタC11を通り、第2電力増幅器PA2に入力される。第2電力増幅器PA2には、電源ラインVLからインダクタL13を通して電源電圧Vccが印加される。
第2電力増幅器PA2によって増幅された第2信号HBは、キャパシタC1及び第2整合回路HBMNを通り、第2出力端子HBoutから出力される。このとき、第2電力増幅器PA2から出力される第2信号HBに混ざる直流成分(DC電圧)はキャパシタC4において遮断される。また、第2電力増幅器PA2から出力される高調波は、キャパシタC2及びインダクタL1によって形成される帯域阻止フィルタHBRによって減衰される。第2電力増幅器PA2は、キャパシタC2およびインダクタL1による並列共振回路によって第2信号HBのインピーダンスを高めることができる。このため、第1出力端子LBoutに第2信号HBが出力されることはない。
<第3実施形態>
次に、図6を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路3の構成について説明する。図6は、第3実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第3実施形態に係る電力増幅回路3は、アンテナスイッチANT−SW(出力スイッチ)及び第1高調波終端部TN1をさらに備えている点で、第2実施形態に係る電力増幅回路2と相違している。
アンテナスイッチANT−SWは、第1出力経路に供給された第1信号LB又は第2出力経路に供給された第2信号HBのいずれか一方を出力する。アンテナスイッチANT−SWは、第1出力端子LBout及び第2出力端子HBoutと、アンテナ端子ANToutとの電気的な接続状態を切り替える。アンテナ端子ANToutは、外部のアンテナに電気的に接続された端子である。つまり、第1信号LB及び第2信号HBの両方が、アンテナ端子ANToutを通して出力される。アンテナスイッチANT−SWは、第1信号LBを出力する場合には第2出力端子HBoutとアンテナ端子ANToutとの間の電気的接続をオープンにし、第2信号HBを出力する場合には第1出力端子LBoutとアンテナ端子ANToutとの間の電気的接続をオープンにする。これによれば、電力増幅回路2は、第1信号LBを増幅する際に、第2出力端子HBoutを通して漏出する第1信号LBの高調波や基本波を低減することができる。
第1高調波終端部TN1は、電力増幅部AMPにおいて発生する第1信号LBの高調波又は第2信号HBの高調波を減衰させる。このため、電力増幅回路3は、第1信号LBを増幅する際に、第2出力端子HBoutから漏出する第1信号LBの高調波を低減することができる。第1高調波終端部TN1は、第2電力増幅器PA2とキャパシタC4との間の経路と接地との間に接続されている。
第1高調波終端部TN1は、キャパシタC5(第5キャパシタ)、スイッチSW3(第3スイッチ)、及びインダクタL4(第4インダクタ)を備えている。スイッチSW3は、キャパシタC5と接地との間に接続されている。スイッチSW3は、第1高調波終端部TN1の動作をオンオフする。つまり、スイッチSW3が閉じた状態では、キャパシタC5及びインダクタL4が形成するLC直列共振回路が形成され、LC直列共振回路が接地される。よって、LC直列共振回路の共振周波数となる高調波信号を接地させる経路として機能する。スイッチSW3が開いた状態では、キャパシタC5がインダクタL4と接続しないため、LC直列共振回路として働かないため、高調波信号を接地させる経路として機能しない。これによれば、キャパシタC5によってDC電圧を遮断することができる。このため、スイッチSW3は振幅の大きいRF信号を通すことができる。インダクタL4は、スイッチSW3と接地との間に接続されている。但し、インダクタL4は、キャパシタC5に直列接続されていればその位置を限定されるものでなく、キャパシタC5とスイッチSW3との間に接続されてもよい。
なお、第1高調波終端部TN1は、第2電力増幅器PA2と第2フィルタ部FL2との間の経路と接地との間に接続されるものであれば、その接続位置を上記に限定されるものではない。
<第4実施形態>
次に、図7を参照しつつ、本発明の第4実施形態に係る電力増幅回路4の構成について説明する。図7は、第4実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第4実施形態に係る電力増幅回路4は、第1高調波終端部TN1のスイッチSW3がキャパシタC4と第2フィルタ部FL2との間の経路と接地との間に接続されている点で、第3実施形態に係る電力増幅回路3と相違している。
第3実施形態では、スイッチSW3は、キャパシタC5を介して、第2電力増幅器PA2に接続されていた。第4実施形態では、スイッチSW3は、キャパシタC4を介して第2電力増幅器PA2に接続されている。キャパシタC4は、第2電力増幅器PA2から出力されるDC電圧を遮断することができる。このため、スイッチSW3には、DC電圧を除くRF信号の電圧が印加される。よって、第3実施形態のようにスイッチSW3にDC電圧を除去するためのキャパシタC5を必要としない。よって、電力増幅回路4は、第1高調波終端部TN1内において、各素子を自由にレイアウトすることができる。
<第5実施形態>
次に、図8を参照しつつ、本発明の第5実施形態に係る電力増幅回路5の構成について説明する。図8は、第5実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第5実施形態に係る電力増幅回路5は、第1高調波終端部TN1がキャパシタC6(第6キャパシタ)をさらに備えている点で、第4実施形態に係る電力増幅回路4と相違している。
キャパシタC6は、キャパシタC5及びスイッチSW3に並列接続され、インダクタL4に直列接続されている。すなわち、第1高調波終端部TN1は、スイッチSW3によってキャパシタンスを切り替えることができ、共振周波数を変更することができる。これによれば、第1高調波終端部TN1における第1信号LBの高調波及び第2信号HBの高調波の減衰効率を向上させることができる。
<第6実施形態>
次に、図9を参照しつつ、本発明の第6実施形態に係る電力増幅回路6の構成について説明する。図9は、第6実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第6実施形態に係る電力増幅回路6は、第1高調波終端部TN1がインダクタL5(第5インダクタ)をさらに備えている点で、第4実施形態に係る電力増幅回路4と相違している。
インダクタL5は、インダクタL4及びスイッチSW3に並列接続され、キャパシタC5に直列接続されている。すなわち、第1高調波終端部TN1は、スイッチSW3によってインダクタンスを切り替えることができ、共振周波数を変更することができる。これによれば、第1高調波終端部TN1における第1信号LBの高調波及び第2信号HBの高調波の減衰効率を向上させることができる。
<第7実施形態>
次に、図10を参照しつつ、本発明の第7実施形態に係る電力増幅回路7の構成について説明する。図10は、第7実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第7実施形態に係る電力増幅回路7は、アンテナスイッチANT−SW及び第2高調波終端部TN2を備えている点で、第2実施形態に係る電力増幅回路2と相違している。アンテナスイッチANT−SWは、第3実施形態に係る電力増幅回路3に備えられているものと同様の構成である。このため、アンテナスイッチANT−SWの詳細な説明は省略する。
第2高調波終端部TN2は、電力増幅部AMPにおいて発生する第1信号LBの高調波又は第2信号HBの高調波を減衰させる。このため、電力増幅回路7は、第1信号LBを増幅する際に、第2出力端子HBoutから漏出する第1信号LBの高調波を低減することができる。第2高調波終端部TN2は、第2信号HBの第2出力経路と接地との間に接続されている。
第2高調波終端部TN2は、スイッチSW4(第4スイッチ)、キャパシタC7(第7キャパシタ)、及びインダクタL6(第6インダクタ)を備えている。キャパシタC7は、スイッチSW4とインダクタL6との間に接続されている。インダクタL6は、キャパシタC7と接地との間に接続されている。電力増幅回路7は、キャパシタC1によってDC電圧を遮断することができるため、スイッチSW4は、振幅の大きいRF信号を通すことができる。また、スイッチSW4へのDC電圧を必ずしもキャパシタC7によって遮断しなくてもよいため、第2高調波終端部TN2内において、各素子を自由にレイアウトすることができる。
<第8実施形態>
次に、図11を参照しつつ、本発明の第8実施形態に係る電力増幅回路8の構成について説明する。図11は、第8実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第8実施形態に係る電力増幅回路8は、抵抗素子R1(第1抵抗素子)及び抵抗素子R2(第2の抗素子)を備えている点で、第3実施形態に係る電力増幅回路3と相違している。
抵抗素子R1は、第1フィルタ部FL1に備えられている。抵抗素子R1は、キャパシタC2及びスイッチSW1に直列接続され、インダクタL1に並列接続されている。これによれば、インダクタL1及びキャパシタC2によって構成されるLC並列共振回路のQ値が低下する。したがって、インダクタL1及びキャパシタC2が、帯域阻止フィルタHBRとして減衰させる周波数帯域を広帯域化することができる。抵抗素子R1は、スイッチSW1とキャパシタC2との間に接続されている。これによれば、電力増幅回路8が第1信号LBを増幅する場合、すなわちスイッチSW1が開いている場合には、第1信号LBが抵抗素子R1を通過しないため、抵抗素子R1における第1信号LBのロスを低減することができる。
抵抗素子R2は、第2フィルタ部FL2に備えられている。抵抗素子R2は、インダクタL2及びスイッチSW2に直列接続され、キャパシタC1に並列接続されている。これによれば、インダクタL2及びキャパシタC1によって構成されるLC並列共振回路のQ値が低下する。したがって、インダクタL2及びキャパシタC1が、帯域阻止フィルタLBRとして減衰させる周波数帯域を広帯域化することができる。抵抗素子R2は、スイッチSW2とインダクタL2との間に接続されている。これによれば、電力増幅回路8が第2信号HBを増幅する場合、すなわちスイッチSW2が開いている場合には、第2信号HBが抵抗素子R2を通過しないため、抵抗素子R2における第2信号HBのロスを低減することができる。
<第9実施形態>
次に、図12を参照しつつ、本発明の第9実施形態に係る電力増幅回路9の構成について説明する。図12は、第9実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第9実施形態に係る電力増幅回路9は、キャパシタC8(第8キャパシタ)、インダクタL7(第7インダクタ)、スイッチSW5(第5スイッチ)及びスイッチSW6(第6スイッチ)を備えている点で、第3実施形態に係る電力増幅回路3と相違している。
キャパシタC8及びスイッチSW5は、第1フィルタ部FL1に備えられている。キャパシタC8及びスイッチSW5は、互いに直列接続されており、キャパシタC2及びスイッチSW1に並列接続されている。これによって、第1フィルタ部FL1のLC並列共振回路におけるキャパシタンスを切り替えることができる。すなわち、第1フィルタ部FL1のLC並列共振回路は、共振周波数を切り替えることができるため、第2信号HBの減衰効率を向上させることができる。つまり、電力増幅回路9は、第1出力端子LBoutから漏出する第2信号HBを低減することができる。電力増幅回路9は、第1出力端子LBoutから漏出する第1信号LBの高調波を低減することもできる。
インダクタL7及びスイッチSW6は、第2フィルタ部FL2に備えられている。インダクタL7及びスイッチSW6は、互いに直列接続されており、インダクタL2及びスイッチSW2に並列接続されている。これによって、第2フィルタ部FL2のLC並列共振回路におけるインダクタンスを切り替えることができる。すなわち、第2フィルタ部FL2のLC並列共振回路は、共振周波数を切り替えることができるため、第1信号LBの減衰効率を向上させることができる。つまり、電力増幅回路9は、第2出力端子HBoutから漏出する第1信号LBを低減することができる。
<第10実施形態>
次に、図13を参照しつつ、本発明の第10実施形態に係る電力増幅回路10の構成について説明する。図13は、第10実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第10実施形態に係る電力増幅回路10は、キャパシタC2、スイッチSW1、インダクタL2、スイッチSW2、及びキャパシタC4を備えていない点で、第3実施形態に係る電力増幅回路3と相違している。
第1フィルタ部FL1は、インダクタL1及びキャパシタC3によって形成されるローパスフィルタである。第2フィルタ部FL2は、キャパシタC1及びインダクタL3によって形成されるハイパスフィルタである。このような構成であっても、上記したのと同様の効果を得ることができる。
<第11実施形態>
次に、図14を参照しつつ、本発明の第11実施形態に係る電力増幅回路11の構成について説明する。図14は、第11実施形態に係る電力増幅回路の回路構成を概略的に示す図である。
第11実施形態に係る電力増幅回路11は、インダクタL8及びキャパシタC9をさらに備える点で、第10実施形態に係る電力増幅回路10と相違している。
インダクタL8は、キャパシタC3と接地との間に接続されている。これによれば、第1フィルタ部FL1における第2信号HBの減衰効率を向上させることができる。つまり、電力増幅回路11は、第1出力端子LBoutから漏出する第2信号HBを低減することができる。電力増幅回路11は、第1出力端子LBoutから漏出する第1信号LBの高調波の減衰効率を低減することもできる。
キャパシタC9は、第2信号HBの第2出力経路とインダクタL3との間に接続されている。これによれば、第2フィルタ部FL2における第1信号LBの減衰効率を向上させることができる。つまり、電力増幅回路11は、第2出力端子HBoutから漏出する第1信号LBを低減することができる。
<第12実施形態>
次に、図15を参照しつつ、本発明の第12実施形態に係る電力増幅回路12の構成について説明する。図15は、第12実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
第12実施形態に係る電力増幅回路12は、電力増幅部AMP以外の部分の構成が上記いずれかの実施形態と同様であるため、図示を省略している。第12実施形態に係る電力増幅部AMPは、出力段が並列接続された第2電力増幅器PA2及び第3電力増幅器PA3からなり、第1電力増幅器PA1、第2電力増幅器PA2、及び第3電力増幅器PA3それぞれにバイアス回路BCが接続されている点で、上記いずれかの実施形態に係る電力増幅部AMPと相違している。
これによれば、ハイパワーモードで動作する場合と、ローパワーモードで動作する場合とで、出力段の電力増幅器の種類又は増幅器の数を切り替えることができる。例えば、ハイパワーモードで動作する場合、第1電力増幅器PA1、第2電力増幅器PA2及び第3電力増幅器PA3がオンとなる。また、例えば、ローパワーモードで動作する場合、第1電力増幅器PA1及び第2電力増幅器PA2がオン、第3電力増幅器PA3がオフとなる。これにより、電力増幅回路12は、電力増幅部AMPにおける消費電流を削減することができる。
<第13実施形態>
次に、図16を参照しつつ、本発明の第13実施形態に係る電力増幅回路13の構成について説明する。図16は、第13実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
第13実施形態に係る電力増幅回路13の電力増幅部AMPは、後段の第3電力増幅器PA3がバイアス回路BCに接続されており、スイッチSW15によって後段の第2電力増幅器PA2とバイアス回路BCとの接続が開閉される点で、第12実施形態に係る電力増幅回路12の電力増幅部AMPと相違している。これによれば、第12実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第12実施形態及び第13実施形態では、後段を複数の電力増幅器で構成しているが、前段を複数の電力増幅器で構成してもよい。
<第14実施形態>
次に、図17を参照しつつ、本発明の第14実施形態に係る電力増幅回路14の構成について説明する。図17は、第14実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
第14実施形態に係る電力増幅回路14は第1高調波終端部TN1を備え、スイッチSW11,SW12,SW3が、SOI−CMOSデバイスに形成されている。このとき、バイアス回路BCの制御部CNTが、スイッチSW11及びスイッチSW12と、スイッチSW13との間に設けられている。これによれば、電力増幅回路14は、SOI−CMOSデバイスにおいて、スイッチSW11とスイッチSW3との間のアイソレーションを高めることができる。また、スイッチSW12とスイッチSW3との間のアイソレーションを高めることができる。これによれば、第1電力増幅器PA1から出力されたRF信号が、再び第1電力増幅器PA1に入力されることを抑止することができる。電力増幅回路14は、第1電力増幅器PA1、第2電力増幅器PA2、及び第3電力増幅器PA3での発振を抑制することができる。また、電力増幅回路14は、ノイズを改善することができる。制御部CNTは上記の位置に限定されるものではなく、第1電力増幅器PA1、第2電力増幅器PA2、及び第3電力増幅器PA3それぞれの入力部に接続されたスイッチと出力部に接続されたスイッチとの間に設けられていればよい。例えば、制御部CNTは、スイッチSW11とスイッチSW14との間でもよく、スイッチSW14とスイッチSW3との間でもよい。
<第15実施形態>
次に、図18を参照しつつ、本発明の第15実施形態に係る電力増幅回路15の構成について説明する。図18は、第15実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
第15実施形態に係る電力増幅回路15の電力増幅部AMPは、スイッチがハイパスフィルタで置換されている。具体的には、スイッチSW12の替わりにハイパスフィルタHPF12が設けられ、スイッチSW13の替わりにハイパスフィルタHPF13が設けられ、スイッチSW14の替わりにハイパスフィルタHPF14が設けられている。このような実施形態においても、上記したのと同様の効果を得ることができる。
<第16実施形態>
次に、図19を参照しつつ、本発明の第16実施形態に係る電力増幅回路16の構成について説明する。図19は、第16実施形態に係る電力増幅回路における電力増幅部の回路構成を概略的に示す図である。
第16実施形態に係る電力増幅回路16の電力増幅部AMPは、帰還回路を備えている。具体的には、電源ラインVLと第1電力増幅器PA1とを接続する経路と、第1電力増幅器PA1へ第1信号LB又は第2信号HBを入力する経路と、の間に抵抗素子R11,R12、キャパシタC13,C14、及びローパスフィルタLPFが設けられている。抵抗素子R11及びキャパシタC13は、直列接続されている。抵抗素子R12、キャパシタC14、及びローパスフィルタLPFは、互いに直列接続され、抵抗素子R11及びキャパシタC13に並列接続されている。これによれば、第1信号LBを増幅する場合と、第2信号HBを増幅する場合とで、帰還量を調整することができる。なお、帰還量を調整することができるのであれば、抵抗素子R12及びキャパシタC14に接続されるのはローパスフィルタLPFに限定されず、ハイパスフィルタであってもよい。
以上のように、本発明の一態様によれば、第1信号LB及び第1信号LBよりも周波数が高い第2信号HBの両方を増幅可能な電力増幅器PA2と、電力増幅器PA2において増幅された第1信号LBの経路となる第1インダクタL1を備え、電力増幅器PA2において増幅された第2信号HBを減衰させる第1フィルタ部FL1と、電力増幅器PA2において増幅された第2信号HBの経路となる第1キャパシタC1を備え、電力増幅器PA2において増幅された第1信号LBを減衰させる第2フィルタ部FL2と、第1フィルタ部FL1から出力される第1信号LBが供給される第1出力経路と、第2フィルタ部FL2から出力される第2信号HBが供給される第2出力経路と、を備える電力増幅回路、が提供される。
上記態様によれば、第2信号よりも低周波の第1信号が第1インダクタを経路として出力されることで、第1信号のロスを低減することができる。また、第1信号よりも高周波の第2信号が第1キャパシタを経路として出力されることで、第2信号のロスを低減することができる。電力増幅回路は、1つの電力増幅部で2つの信号(第1信号及び第2信号)を増幅することができるため、電力増幅回路の面積を低減することができる。電力増幅回路は、第2電力増幅から出力された第1信号の伝達経路にスイッチが配置されておらず、第2電力増幅から出力された第2信号の伝達経路にスイッチが配置されていない。このため、電力増幅回路の面積を低減でき、第1信号及び第2信号のロスを低減することができる。
第1フィルタ部FL1は、第1インダクタL1に並列接続された第2キャパシタC2をさらに備え、第2フィルタ部FL2は、第1キャパシタC1に並列接続された第2インダクタL2をさらに備えてもよい。これによれば、第1フィルタ部において第1インダクタ及び第2キャパシタによるLC並列共振回路を形成し、当該LC並列共振回路によって第2信号の減衰効率を向上させることができる。第2フィルタ部において第2インダクタ及び第1キャパシタによるLC並列共振回路を形成し、当該LC並列共振回路によって第1信号の減衰効率を向上させることができる。
第2インダクタL2のインダクタンスは、第1インダクタL1のインダクタンスよりも大きくてもよい。これによれば、第2フィルタ部の帯域阻止フィルタにおいて減衰される周波数帯域の幅を狭くすることができる。つまり、電力増幅回路は、第2フィルタ部における第2信号のロスを低減することができる。
第2キャパシタC2のキャパシタンスは、第1キャパシタC1のキャパシタンスよりも小さくてもよい。これによれば、第1フィルタの帯域阻止フィルタにおいて減衰される周波数帯域の幅を狭くすることができる。つまり、電力増幅回路は、第1フィルタ部における第1信号のロスを低減することができる。
第1フィルタ部FL1は、第1出力経路と接地との間に接続された第3キャパシタC3をさらに備えてもよい。これによれば、第2電力増幅器から出力される高調波は、第1インダクタ及び第3キャパシタによって形成されるローパスフィルタによって減衰される。このため、電力増幅回路は、第1出力端子からの高調波の漏出を低減することができる。
また、第1フィルタ部FL1は、ローパスフィルタの機能だけでなく、第2電力増幅器と第1出力端子との間におけるインピーダンス整合の機能も有している。
第2フィルタ部FL2は、第2出力経路と接地との間に接続された第3インダクタL3をさらに備えてもよい。これによれば、第2フィルタ部FL2は、第2電力増幅器と第2出力端子のインピーダンス整合の機能を有している。
第3キャパシタC3のキャパシタンスは、第1キャパシタC1のキャパシタンスよりも大きくてもよい。これによれば、第1インダクタ及び第3キャパシタによって形成されるローパスフィルタの通過可能な周波数帯域を狭帯域化することができる。すなわち、電力増幅回路は、不所望な周波数のRF信号の漏出を抑制し、ノイズを低減することができる。
第3インダクタL3のインダクタンスは、第1インダクタL1のインダクタンスよりも小さくてもよい。これによれば、第1キャパシタ及び第3インダクタによって形成されるハイパスフィルタの通過可能な周波数帯域を狭帯域化することができる。すなわち、電力増幅回路は、不所望な周波数のRF信号の漏出を抑制し、ノイズを低減することができる。
第1フィルタ部FL1は、第2キャパシタC2に直列接続された第1スイッチSW1をさらに備えてもよい。これによれば、第1スイッチが第1信号の主経路となる第1インダクタではなく、第1インダクタと共にLC並列共振回路を形成する第2キャパシタに直列接続されている。第1スイッチは、第2信号HBを増幅するHB動作時にONされ、第1信号LBを増幅するLB動作時にOFFされる。従って、第1スイッチは、LB動作時には開いていることから、第1スイッチを小さくすることができる。
第2フィルタ部FL2は、第2インダクタL2に直列接続された第2スイッチSW2をさらに備えてもよい。これによれば、第2スイッチが第2信号の主経路となる第1キャパシタではなく、第1キャパシタと共にLC並列共振回路を形成する第2インダクタに直列接続されている。従って、第2スイッチは、HB動作時には開いていることから、第2スイッチを小さくすることができる。
電力増幅回路は、電力増幅器PA2と第2フィルタ部FL2との間に接続された第4キャパシタC4をさらに備えてもよい。これによれば、第4キャパシタによって第2電力増幅器からのDC電圧を遮断することができる。このため、第1スイッチ及び第2スイッチは、振幅の大きいRF信号を通すことができる。
電力増幅回路は、第1出力経路に供給された第1信号又は第2出力経路に供給された第2信号のいずれか一方を出力する出力スイッチANT−SWをさらに備えてもよい。これによれば、出力スイッチは、第1信号を出力する場合には第2出力端子とアンテナ端子との間の電気的接続をオープンにし、第2信号を出力する場合には第1出力端子とアンテナ端子との間の電気的接続をオープンにする。これによれば、電力増幅回路は、第1信号を増幅する際に、第2出力端子を通して漏出する第1信号の高調波を低減することができる。
電力増幅回路は、電力増幅器PA2と第2フィルタ部FL2との間の経路と接地との間に接続され、第1信号LB又は第2信号HBの高調波を減衰させる第1高調波終端部TN1をさらに備えてもよい。これによれば、第1高調波終端部は、第1信号の高調波又は第2信号の高調波を減衰させる。このため、電力増幅回路は、第1信号を増幅する際に、第2出力端子から漏出する第1信号の高調波を低減することができる。
第1高調波終端部は、第5キャパシタC5と、第5キャパシタC5に接続された第4インダクタL4と、第5キャパシタC5と接地との間に接続された第3スイッチSW3と、を備えてもよい。これによれば、第5キャパシタによってDC電圧を遮断することができる。このため、第3スイッチは、振幅の大きいRF信号を通すことができる。
電力増幅回路は、第4キャパシタC4と第2フィルタ部FL2との間の経路と接地との間に接続され、第1信号又は第2信号の高調波を減衰させる第1高調波終端部TN1をさらに備え、第1高調波終端部TN1は、第5キャパシタC5と、第5キャパシタC5に接続された第4インダクタL4と、第5キャパシタC5に接続された第3スイッチSW3と、を備えてもよい。これによれば、第4キャパシタがDC電圧を遮断する。このため、第3スイッチは、振幅の大きいRF信号を通すことができる。言い換えると、第3スイッチへのDC電圧を必ずしも第5キャパシタによって遮断しなくてもよいため、第1高調波終端部TN1内において、各素子を自由にレイアウトすることができる。
第1高調波終端部TN1は、第5キャパシタC5に並列接続された第6キャパシタC6をさらに備えてもよい。これによれば、第1高調波終端部TN1は、第3スイッチによってキャパシタンスを切り替えることができ、共振周波数を変更することができる。これによれば、第1高調波終端部における第1信号の高調波及び第2信号の高調波の減衰量を改善させることができる。
第1高調波終端部TN1は、第4インダクタL4に並列接続された第5インダクタL5をさらに備えてもよい。これによれば、第1高調波終端部は、第3スイッチによってインダクタンスを切り替えることができ、共振周波数を変更することができる。これによれば、第1高調波終端部における第1信号の高調波及び第2信号の高調波の減衰量を改善させることができる。
電力増幅回路は、第2出力経路と接地との間に接続された第4スイッチSW4、第7キャパシタC7、及び第6インダクタL6を備えており、第1信号の高調波を減衰する第2高調波終端部TN2をさらに備えてもよい。これによれば、第2高調波終端部は、電力増幅部において発生する第1信号の高調波又は第2信号の高調波を減衰させる。このため、電力増幅回路は、第1信号を増幅する際に、第2出力端子から漏出する第1信号の高調波を低減することができる。
第1フィルタ部FL1は、第2キャパシタC2に直列接続された第1抵抗素子R1をさらに備えてもよい。これによれば、第1インダクタ及び第2キャパシタによって構成されるLC並列共振回路のQ値が低下する。したがって、第1インダクタ及び第2キャパシタが、帯域阻止フィルタとして減衰させる周波数帯域を広帯域化することができる。
第2フィルタ部FL2は、第2インダクタL2に直列接続された第2抵抗素子R2をさらに備えてもよい。これによれば、第2インダクタ及び第1キャパシタによって構成されるLC並列共振回路のQ値が低下する。したがって、第2インダクタ及び第1キャパシタが、帯域阻止フィルタとして減衰させる周波数帯域を広帯域化することができる。
第1フィルタ部FL1は、第2キャパシタC2に並列接続された第8キャパシタC8をさらに備えてもよい。これによれば、第1フィルタ部のLC並列共振回路におけるキャパシタンスを切り替えることができる。すなわち、電力増幅回路は、第1フィルタ部のLC並列共振回路の共振周波数を切り替えることができるため、第2信号の減衰効率を向上させることができる。
第2フィルタ部FL2は、第2インダクタL2に並列接続された第7インダクタL7をさらに備えてもよい。これによれば、第2フィルタ部のLC並列共振回路におけるインダクタンスを切り替えることができる。すなわち、電力増幅回路は、第2フィルタ部のLC並列共振回路の共振周波数を切り替えることができるため、第1信号の減衰効率を向上させることができる。
電力増幅回路は、第1出力経路に接続され、第2信号を減衰させる第1整合回路をさらに備えてもよい。これによれば、第1整合回路は、第1フィルタ部における減衰が不充分であって第1出力経路に漏出した第2信号を減衰させることができるため、第1出力端子からの第2信号の漏出を低減することができる。また、第1信号の高調波が第1フィルタ部を通過可能な周波数帯域に属する場合、第1整合回路は、第1信号の当該高調波を減衰することもできる。
電力増幅回路は、第2出力経路に接続され、第1信号の高調波を減衰させる第2整合回路を備えてもよい。これによれば、第1信号の高調波が第2フィルタ部を通過可能な波長帯域に属するとしても、第2整合回路が第1信号の当該高調波を減衰させることができるため、第2出力端子からの第1信号の当該高調波の漏出を低減することができる。また、第2整合回路は、第1信号を減衰するように形成されてもよい。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、電力利得の改善を図ることができる電力増幅回路を提供することが可能となる。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…電力増幅回路
LB…第1信号
HB…第2信号
LBin…第1入力端子
HBin…第2入力端子
LBout…第1出力端子
HBout…第2出力端子
AMP…電力増幅部
PA1…第1電力増幅器
PA2…第2電力増幅器
FLT…フィルタ部
FL1…第1フィルタ部
FL2…第2フィルタ部
TN1…第1高調波終端部
LBMN,HBMN…整合回路
SW11,SW12,SW13,SW14,SW1,SW2,SW3…スイッチ
C11,C12,C1,C2,C3,C4,C5…キャパシタ
L11,L12,L13,L1,L2,L3,L4…インダクタ
ANT‐SW…出力スイッチ
ANTout…アンテナ端子

Claims (23)

  1. 第1信号及び前記第1信号よりも周波数が高い第2信号の両方を増幅可能な電力増幅器と、
    前記電力増幅器において増幅された前記第1信号の経路となる第1インダクタを備え、前記電力増幅器において増幅された前記第2信号を減衰させる第1フィルタ部と、
    前記電力増幅器において増幅された前記第2信号の経路となる第1キャパシタを備え、前記電力増幅器において増幅された前記第1信号を減衰させる第2フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部から出力される前記第1信号が供給される第1出力経路と、
    前記第2フィルタ部から出力される前記第2信号が供給される第2出力経路と、
    を備える電力増幅回路。
  2. 前記第1フィルタ部は、前記第1インダクタに並列接続された第2キャパシタをさらに備え、
    前記第2フィルタ部は、前記第1キャパシタに並列接続された第2インダクタをさらに備える、
    請求項1に記載の電力増幅回路。
  3. 前記第2インダクタのインダクタンスは、前記第1インダクタのインダクタンスよりも大きい、
    請求項2に記載の電力増幅回路。
  4. 前記第2キャパシタのキャパシタンスは、前記第1キャパシタのキャパシタンスよりも小さい、
    請求項2又は3に記載の電力増幅回路。
  5. 前記第1フィルタ部は、前記第1出力経路と接地との間に接続された第3キャパシタをさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  6. 前記第2フィルタ部は、前記第2出力経路と接地との間に接続された第3インダクタをさらに備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  7. 前記第3キャパシタのキャパシタンスは、前記第1キャパシタのキャパシタンスよりも大きい、
    請求項5に記載の電力増幅回路。
  8. 前記第1フィルタ部は、前記第2キャパシタに直列接続された第1スイッチをさらに備える、
    請求項2に記載の電力増幅回路。
  9. 前記第2フィルタ部は、前記第2インダクタに直列接続された第2スイッチをさらに備える、
    請求項2又は8に記載の電力増幅回路。
  10. 前記電力増幅器と前記第2フィルタ部との間に接続された第4キャパシタをさらに備える、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  11. 前記第1出力経路に供給された前記第1信号又は前記第2出力経路に供給された前記第2信号のいずれか一方を出力する出力スイッチをさらに備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  12. 前記電力増幅器と前記第2フィルタ部との間の経路と接地との間に接続され、前記第1信号又は前記第2信号の高調波を減衰させる第1高調波終端部をさらに備える、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  13. 前記第1高調波終端部は、
    第5キャパシタと、
    前記第5キャパシタに接続された第4インダクタと、
    前記第5キャパシタと接地との間に接続された第3スイッチと、
    を備える、
    請求項12に記載の電力増幅回路。
  14. 前記第4キャパシタと前記第2フィルタ部との間の経路と接地との間に接続され、前記第1信号又は前記第2信号の高調波を減衰させる第1高調波終端部をさらに備え、
    前記第1高調波終端部は、
    第5キャパシタと、
    前記第5キャパシタに接続された第4インダクタと、
    前記第5キャパシタに接続された第3スイッチと、
    を備える、
    請求項10に記載の電力増幅回路。
  15. 前記第1高調波終端部は、前記第5キャパシタに並列接続された第6キャパシタをさらに備える、
    請求項13又は14に記載の電力増幅回路。
  16. 前記第1高調波終端部は、前記第4インダクタに並列接続された第5インダクタをさらに備える、
    請求項13から15のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  17. 前記第2出力経路と接地との間に接続された第4スイッチ、第7キャパシタ、及び第6インダクタを備えており、前記第1信号の高調波を減衰する第2高調波終端部をさらに備える、
    請求項1から16のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  18. 前記第1フィルタ部は、前記第2キャパシタに直列接続された第1抵抗素子をさらに備える、
    請求項2に記載の電力増幅回路。
  19. 前記第2フィルタ部は、前記第2インダクタに直列接続された第2抵抗素子をさらに備える、
    請求項2又は18に記載の電力増幅回路。
  20. 前記第1フィルタ部は、前記第2キャパシタに並列接続された第8キャパシタをさらに備える、
    請求項2に記載の電力増幅回路。
  21. 前記第2フィルタ部は、前記第2インダクタに並列接続された第7インダクタをさらに備える、
    請求項2又は20に記載の電力増幅回路。
  22. 前記第1出力経路に接続され、前記第2信号を減衰させる第1整合回路をさらに備える、
    請求項1から21のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  23. 前記第2出力経路に接続され、前記第1信号の高調波を減衰させる第2整合回路を備える、
    請求項1から22のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
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