JP2019082933A - 報告書作成システム - Google Patents

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正志 藤田
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Abstract

【課題】建物検査の報告書の作成作業を従来よりも簡素化し、報告書の作成に要する時間を短縮することができる報告書作成システムを提供する。【解決手段】建物における検査箇所に関する情報である検査情報を生成する検査情報生成手段と、検査箇所を撮影することにより該検査箇所が写った画像の画像データを生成する撮影手段と、検査情報生成手段により生成された検査情報と、撮影手段により生成された画像データとに基づいて報告書を作成する報告書作成手段と、を備え、報告書作成手段は、検査情報生成手段により生成された複数の検査箇所に関する検査情報と、撮影手段により生成された複数の画像を表す画像データとを取得し、複数の画像の各々を当該画像に対応する検査情報と関連付け、所定のフォーマットに複数の画像を貼り付けることにより報告書を作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、建物を検査した報告書を作成する報告書作成システムに関する。
マンションやオフィスビルなどの建物は、定期的にその状態が検査され、検査結果に基づいて補修や修繕が行われる。このような検査においては、通常、検査の作業員が検査箇所を目視で確認して所見を記録すると共に、デジタルカメラなどを用いて検査箇所を撮影する。撮影された写真(画像)は整理され、検査報告書の作成に用いられる。
報告書作成に関連する技術として、例えば特許文献1には、移動先の現場において、ユーザが、デジタルカメラや、カメラ付きPDA・携帯パソコン等のモバイル情報機器(端末)で収集したデジタル画像データや音声データを、ネットワークを介して送信してデータ処理を行うサーバで受信し、サーバで、その受信したデジタル画像データを、所定のドキュメントフォーマットに編集し、また、受信した音声データも上記ドキュメントフォーマットの所定の領域に、音声コード画像又はテキストイメージとして貼り付け、この画像とテキストや音声コードが貼り付いたドキュメントを、特定用途の報告書として記録媒体に保存したり、紙ドキュメントとして印刷したり、ネットワークを介して特定のサイトに送信するドキュメント作成システムが開示されている。
また、建築作業現場などにおける状況の記録に関連する技術として、特許文献2には、カメラおよび端末装置を接続すると共に、該端末接続装置をネットワークに接続してサーバ手段と通信可能な状態とし、カメラによって現場の状況を撮影および取得することにより、現場情報を、端末装置を介してサーバ手段に伝送し、サーバ手段において、ネットワークを介して受信した現場情報に含まれている音声情報に基づいてヘッダIDを特定し、このヘッダIDと現場情報を関連付けて元データ用マスターデータに格納する電子書庫管理システムが開示されている。
また、建物検査に関連する技術として、特許文献3には、建物の図面に関する図面情報を記憶する図面情報記憶手段と、建物の検査すべき検査箇所の位置を示す検査位置情報を図面情報記憶手段に記憶されている図面情報に対応つけて記憶する検査位置情報記憶手段と、図面情報記憶手段が記憶する図面情報と、検査位置情報記憶手段が記憶する検査位置情報を表示する表示手段と、を備える携帯可能な建物検査支援装置が開示されている。この建物検査支援装置は、検査位置情報記憶手段に記憶されている検査位置情報に対応する検査箇所を撮像した撮像情報を取得する撮像情報取得手段と、撮像情報取得手段により取得された撮像情報を、検査位置情報記憶手段に記憶されている検査位置情報に対応つけて記憶する撮像情報記憶手段と、表示手段に表示される検査位置情報を選択する所定の入力操作に基づき、検査位置情報に対応する撮像情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えている。
また、特許文献4には、建造物の検査に用いられる携帯端末と、携帯端末と通信可能に構成されたサーバとを含む情報処理システムが開示されている。このうち、携帯端末は、検査結果データ入力部と、検査結果データ送信部とを備え、サーバは、帳票データ作成部を備える。検査結果データ入力部は、検査員が発話した音声の音声認識を行うことにより、建造物の検査結果を入力するためのフォーマットに検査結果データを入力し、検査結果データ送信部は、検査結果データをサーバに送信する。帳票データ作成部は、検査結果データに基づいて、検査結果への対応作業のための所定のフォーマットを有する帳票データを作成する。
特開2002−41502号公報 特開2003−263442号公報 特開2006−92274号公報 特開2017−84050号公報
建物検査における検査箇所や検査項目は、数百にも及ぶ。そのため、現場での検査はもちろん、その後に行われる報告書の作成作業においても、作業者の負担は大きい。特に、撮影により得られた画像を見ただけではどの箇所を写したものであるのか判別が困難であることが多いため、これらの画像を現場で記録された情報(位置や所見など)と紐付けすることは困難である。そのため、報告書の作成作業においても膨大な作業時間を要している。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、検査の報告書の作成作業を従来よりも簡素化し、報告書の作成に要する時間を短縮することができる報告書作成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様である報告書作成システムは、建物検査の報告書を作成する報告書作成システムであって、建物における検査箇所に関する情報である検査情報を生成する検査情報生成手段と、前記検査箇所を撮影することにより該検査箇所が写った画像の画像データを生成する撮影手段と、前記検査情報生成手段により生成された検査情報と、前記撮影手段により生成された画像データとに基づいて報告書を作成する報告書作成手段と、を備え、前記報告書作成手段は、前記検査情報生成手段により生成された複数の検査箇所に関する検査情報と、前記撮影手段により生成された複数の画像を表す画像データとを取得し、前記複数の画像の各々を当該画像に対応する検査情報と関連付け、所定のフォーマットに前記複数の画像を貼り付けることにより、前記報告書を作成する、ものである。
上記報告書作成システムにおいて、前記報告書作成手段は、前記撮影手段により前記複数の画像の各々が撮影された時刻と、前記入力手段により前記複数の検査箇所の各々に関する検査情報が生成された時刻とに基づいて、前記複数の画像の各々を当該画像に対応する検査情報と関連付けても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記検査情報生成手段は、検査箇所の位置を表す複数の項目を格納する第1のマスターデータと、検査箇所の所見を表す複数の項目を格納する第2のマスターデータと、を記憶するマスターデータ記憶部と、外部からなされる操作を受け付ける操作入力部と、を有し、前記操作入力部に対してなされた操作に応じて、前記第1又は第2のマスターデータに格納された項目を抽出し、該抽出した項目を用いて前記検査情報を生成しても良い。
上記報告書作成システムは、前記検査情報生成手段と通信ネットワークを介して接続されたサーバをさらに備え、前記検査情報生成手段は、音声の入力を受け付け、該音声を音声データに変換する音声入力部と、前記通信ネットワークを介して前記音声データを前記サーバに送信する通信インタフェース部と、を有し、前記サーバは、検査箇所の位置を表す複数の項目及び該複数の項目の各々に対応する略語を格納する第1のマスターデータと、検査箇所の所見を表す複数の項目及び該複数の項目の各々に対応する略語を格納する第2のマスターデータと、を記憶する記憶部と、前記第1又は第2のマスターデータに格納された略語に基づき、前記検査情報生成手段から送信された音声データの音声認識を行い、音声認識した略語に対応する項目を前記第1又は第2のマスターデータから抽出する音声認識部と、を有し、前記検査情報生成手段は、前記サーバにおいて抽出された項目を用いて前記検査情報を生成しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記報告書作成手段は、複数種類のフォーマットを記憶し、該複数種類のフォーマットの中から、当該報告書作成システムを利用するユーザに応じたフォーマットで前記報告書を作成しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記検査情報生成手段は、前記検査箇所に関する情報を数値で入力するための入力手段を有し、該入力手段により入力された数値を用いて前記検査情報を生成し、前記報告書作成手段は、数値で入力された前記検査箇所に関する情報を集計する集計部を有しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記検査情報生成手段は、前記建物の補修に使用される部材に関する情報を格納する補修情報データベースを有し、前記集計部により集計した結果と、前記補修情報データベースに格納された情報とに基づいて、前記建物の補修に用いられる部材を推定しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記撮影手段は、計時機能を有するデジタルカメラであり、前記検査情報生成手段は、携帯可能な端末装置であっても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記検査情報生成手段は、携帯可能な端末装置であり、前記撮影手段は、前記端末装置に内蔵されたカメラであっても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記検査情報生成手段は、前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、前記2次元又は3次元の画像を表示する表示部と、前記表示部に設けられたタッチセンサと、を有し、前記表示部に表示された前記2次元又は3次元の画像上の任意の位置に対してなされた操作に応じて、前記検査情報を生成しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記報告書作成手段は、前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、前記2次元又は3次元の画像を表示する表示部と、を有し、前記検査情報に基づいて、前記表示部に表示された前記2次元又は3次元の画像上の前記検査箇所に対応する位置に、所見の種類又は所見の模式図を表示しても良い。
上記報告書作成システムにおいて、前記報告書作成手段は、前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、前記建物の各部を構成する部材又は前記各部の補修に使用される部材に関する情報を、前記建物を表す2次元又は3次元の画像における座標と関連付けて格納した属性情報データベースと、前記建物を構成する部材又は前記建物の補修に使用される部材の費用に関する情報を格納した管理情報データベースと、を有し、前記検査情報に基づき、前記属性情報データベース及び前記管理情報データベースを参照することにより、前記検査箇所を補修に要する費用を見積もっても良い。
本発明によれば、検査の現場において、撮影手段により検査箇所を撮影すると共に、検査情報生成手段により検査箇所に関する情報である検査情報を生成し、撮影手段により生成された画像データと、検査情報生成手段により生成された検査情報とを報告書作成手段に取り込み、複数の画像の各々を検査情報と関連付け、所定のフォーマットに画像を貼り付けることにより報告書を作成するので、検査の現場で記録した事項と各画像とを突き合わせて対応関係を判断するといった手間が不要となり、報告書の作成作業を従来よりも簡素化することができると共に、報告書の作成に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る報告書作成システムの概略構成を示すネットワーク図である。 図1に示すサーバの概略構成を示すブロック図である。 マスターデータ(検査箇所マスター)を例示する表である。 マスターデータ(所見マスター)を例示する表である。 図1に示すユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す携帯端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る報告書作成方法を示すフローチャートである。 図7に示す検査のシーケンス図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 建物の検査中に携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 図7に示す報告書の作成処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。 検査情報と画像データとの紐付け処理を説明するための模式図である。 検査情報及び画像データの編集処理においてユーザ端末に表示される画面を例示する模式図である。 ユーザ端末に表示される報告書画面を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例において携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る報告書作成システムにおけるユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る報告書作成システムにおける携帯端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において携帯端末に表示される画面を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態においてユーザ端末に表示される画面を例示する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る報告書作成システムにおけるサーバの概略構成を示すブロック図である。 音声入力用マスターデータ(所見マスター)を例示する表である。 本発明の第3の実施形態における検査のシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態に係る報告書作成システムの概略構成を示すネットワーク図である。 本発明の第4の実施形態における検査のシーケンス図である。 本発明の第5の実施形態に係る報告書作成システムにおいて用いられるユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 属性情報データベースに格納されている情報を例示する表である。 管理情報データベースに格納されている情報を例示する表である。 本発明の第5の実施形態における報告書の作成処理を示すフローチャートである。 見積書のフォーマットを例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る報告書作成システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る報告書作成システムの概略構成を示すネットワーク図である。本実施形態に係る報告書作成システムは、集合住宅、家屋(一軒家)、オフィスビル、工場、倉庫などの建物(建築物、建造物)の状態を検査した報告書を作成するシステムである。図1に示すように、報告書作成システム1は、当該システム全体を管理するサーバ10と、ユーザが使用する端末であるユーザ端末20と、検査の現場において用いられる携帯端末30及び撮影装置40とを備える。このうち、サーバ10とユーザ端末20とは、通信ネットワークNを介して接続されている。また、携帯端末30は、必要に応じて通信ネットワークNに接続され、サーバ10やユーザ端末20と通信を行う。さらに、携帯端末30及び撮影装置40は、必要に応じてユーザ端末20と接続され、ユーザ端末20との間でデータの送受信を行う。
通信ネットワークNとしては、例えばインターネット回線や電話回線、専用線、移動体通信網、LAN、WiFi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)等の通信回線、又はこれらの組み合わせが用いられる。通信ネットワークNは、有線、無線、又はこれらの組み合わせのいずれであっても良い。
サーバ10は、演算処理能力の高いホストコンピュータによって構成され、このホストコンピュータにおいて所定のプログラムを動作させることにより、サーバ機能を発現する。詳細には、サーバ10は、通信インタフェース11と、サーバ10において使用される各種情報を記憶する記憶部12と、サーバ10の動作を統括的に制御するプロセッサ13とを有する。
通信インタフェース11は、サーバ10を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された他の機器との間で情報の送受信を行う。通信インタフェースは、例えば、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等によって構成される。
記憶部12は、例えばROMやRAMといった半導体メモリやハードディスク等のコンピュータ読取可能な記憶媒体であり、プロセッサ13に実行させるサーバ用プログラムの他、プロセッサ13に各種機能を実行させるアプリケーションプログラムや、これらのプログラムの実行中に使用される各種パラメータ等を記憶する。詳細には、記憶部12は、プログラム記憶部121と、顧客情報データベース122と、マスターデータ記憶部123とを含む。
顧客情報データベース122は、当該報告書作成システム1を利用するユーザに関する情報(以下、顧客情報ともいう)を格納する。顧客情報には、ユーザの氏名、ID、認証用のパスコード等の情報が含まれる。
マスターデータ記憶部123は、建物の検査対象となる箇所(以下、検査箇所という)や当該箇所の所見などを表す項目を格納する。図3及び図4は、マスターデータ記憶部123に記憶されているマスターデータを例示する表である。
このうち図3は、検査箇所の位置を表す項目を格納する検査箇所マスターである。図3に示すように、検査箇所マスターD1は、建物の階数や部屋番号や方角を入力する際に使用されるキー項目(数字、東西南北の漢字等)と、建物における場所(屋上、住戸など)をそれぞれ表す項目と、各場所における部位(壁、床など)をそれぞれ表す項目とを格納する。
図4は、検査箇所の所見を表す項目を格納する所見マスターである。図4に示すように、所見マスターD2は、検査箇所の状態を表す複数の項目を階層的に格納している。例えば、第1階層の項目「躯体の劣化」に対して、第2階層には、「ひび割れ」「エフロレッセンスの析出」「コンクリートの欠損」といった複数の項目が格納されている。
マスターデータに格納されている情報は、通信ネットワークNを介して入力される情報に基づいて随時更新されることとしても良い。一例として、サーバ10は、認証されたユーザ端末20から、図3に示す検査箇所マスターD1又は図4に示す所見マスターD2と同様の形式で作成されたテーブルを受信した場合、受信したテーブルに格納された情報とマスターデータに格納された情報との差分を、マスターデータに追加する。
プロセッサ13がプログラム記憶部121に記憶されたプログラムを読み込むことにより実現される機能部には、顧客情報管理部131と、認証部132と、マスターデータ管理部133とが含まれる。顧客情報管理部131は、顧客情報データベース122に格納されている顧客情報を管理する。認証部132は、顧客情報データベース122に基づき、通信ネットワークNを介してアクセスしてきた機器(例えば、ユーザ端末20や携帯端末30)の認証を行う。マスターデータ管理部133は、マスターデータ記憶部123に記憶されている検査箇所マスターD1や所見マスターD2に対し、項目の追加、削除、修正などのメンテナンスを行う。
図5は、ユーザ端末20の概略構成を示すブロック図である。ユーザ端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、ノートPC、タブレット端末などの汎用の端末装置によって構成される。図5に示すように、通信インタフェース21と、表示部22と、操作入力部23と、出力部24と、記憶部25と、プロセッサ26とを有する。本実施形態においては、ユーザ端末20が報告書作成手段として機能する。
通信インタフェース21は、ユーザ端末20を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された他の機器との間で情報の送受信を行う。通信インタフェース21は、例えばケーブルモデム、無線モデム、ソフトモデム等を用いて構成される。
表示部22は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)によって形成された表示パネル及び駆動部を含むディスプレイである。
操作入力部23は、キーボード、操作ボタン、マウス、表示部22上に設けられたタッチセンサなどの入力デバイスであり、外部からなされる操作を受け付け、該操作に応じた信号をプロセッサ26に入力する。
出力部24は、例えばプリンタであり、報告書などのハードコピーを作成する。
記憶部25は、例えばROMやRAMといった半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な記憶媒体である。記憶部25は、オペレーティングシステムプログラム及びドライバプログラムに加えて、各種機能を実行するアプリケーションプログラムや、これらのプログラムの実行中に使用される各種パラメータ等を記憶する。詳細には、記憶部25は、各種プログラムを記憶するプログラム記憶部251と、検査情報記憶部252と、画像データ記憶部253と、補修情報データベース254とを含む。
プログラム記憶部251に記憶されているアプリケーションプログラムとしては、検査において携帯端末30により生成された検査情報と、検査において撮影装置40により生成された画像データとを取得し、これらの検査情報及び画像データを用いて報告書を作成する報告書作成プログラムが挙げられる。
検査情報記憶部252は、携帯端末30から取得した検査情報を記憶する。検査情報には、当該検査情報が生成された時刻情報と、検査箇所の位置情報と、検査箇所の所見を表す情報とが含まれる。検査箇所の位置情報としては、検査箇所の場所及び部位を表すテキスト情報や、検査箇所の位置座標を表す情報(GPS位置情報など)を用いることができる。本実施形態においては、前者を使用するものとして、以下説明する。
画像データ記憶部253は、撮影装置40から取得した画像データを記憶する。
補修情報データベース254は、建物の補修に関する情報を格納する。補修に関する情報としては、補修箇所の階数に応じて必要な部材(例えば足場部材)の種類及び本数や、所見マスターD2(図4参照)に格納された各種項目を補修するために必要な部材の種類や量といった情報が含まれる。例えば、所見項目「ひび割れ」に対して、ひびの単位長さ当たりのパテの量が、補修情報として格納される。或いは、部材の単価を補修情報データベース254に格納しても良い。
プロセッサ26は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、プログラム記憶部251に記憶された各種プログラムを読み込むことにより、ユーザ端末20の各部を統括的に制御すると共に、検査の報告書を作成するための各種処理を実行する。詳細には、プロセッサ26により実現される機能部には、表示部22における表示動作を制御する表示制御部261と、報告書作成部262と、集計部263とが含まれる。
報告書作成部262は、検査情報記憶部252に記憶された検査情報と、画像データ記憶部253に記憶された画像データとを取り込み、これらの検査情報と画像データとを紐付けて報告書を作成する。
集計部263は、検査情報に含まれる所定の項目を集計すると共に、集計した結果と補修情報データベース254とに基づいて、当該建物の補修に必要な部材の種類や量などを推定する。
図6は、携帯端末30の概略構成を示すブロック図である。携帯端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDAなど、通信機能を有し、携帯可能な汎用の端末装置によって構成される。図6に示すように、携帯端末30は、通信インタフェース31と、表示部32と、操作入力部33と、センサ部34と、撮影部35と、音声入力部36と、音声出力部37と、記憶部38と、プロセッサ39とを有する。本実施形態においては、携帯端末30が、検査において検査情報を生成する検査情報生成手段として機能する。
通信インタフェース31は、携帯端末30を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された他の機器との間で情報の送受信を行う。
表示部32は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)によって形成された表示パネル及び駆動部を含むディスプレイである。
操作入力部33は、操作ボタンや表示部32上に設けられたタッチセンサなどの入力デバイスであり、外部からなされる操作を受け付け、該操作に応じた信号をプロセッサ39に入力する。
センサ部34は、例えばGPSモジュールを含み、当該携帯端末30の位置情報を取得する。
撮影部35は、携帯端末30に内蔵されたカメラである。
音声入力部36は、マイクロフォンであり、外部から入力された音声を音声データに変換し、プロセッサ39に入力する。
音声出力部37は、スピーカ又はヘッドフォン(イヤフォン)であり、音声データを音声に変換して出力する。
記憶部38は、例えばROMやRAMといった半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な記憶媒体であり、プログラム記憶部381と、マスターデータ記憶部382と、検査情報記憶部383とを含む。プログラム記憶部381は、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種機能を実行するアプリケーションプログラム、及び、プログラムの実行中に使用される各種パラメータ等を記憶する。マスターデータ記憶部382は、サーバ10からダウンロードされたマスターデータ(図3及び図4参照)を記憶する。検査情報記憶部383は、検査において生成された検査情報を記憶する。
プログラム記憶部381に記憶されているアプリケーションプログラムとしては、マスターデータ記憶部382に記憶されているマスターデータに含まれる項目を階層順に表示部32に表示し、操作入力部33を用いて選択された項目や入力された数値を検査情報として登録する検査情報生成用のアプリケーションプログラムが挙げられる。
プロセッサ39は、例えばCPUを用いて構成され、プログラム記憶部381に記憶された各種プログラムを読み込むことにより、携帯端末30の各部を統括的に制御すると共に、検査情報を生成するための各種処理を実行する。詳細には、プロセッサ39により実現される機能部には、表示部32における表示動作を制御する表示制御部391と、検査情報登録部392とが含まれる。検査情報登録部392は、操作入力部33に対してなされる操作に応じて、表示部32に表示された項目の中から選択された項目や入力された数値を検査情報として登録する。
撮影装置40は、計時機能を有する汎用のデジタルカメラであり、画像データを記憶する内蔵又は可搬型の記憶媒体を備える。撮影装置40は、撮影を行うことにより画像データを生成し、該画像データに撮影時刻などの情報を付帯させた上で記憶媒体に格納する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る報告書作成方法を説明する。図7は、本実施形態に係る報告書作成方法を示すフローチャートである。なお、以下に説明する一連の作業に先立って、携帯端末30からサーバ10にアクセスし、最新のマスターデータをダウンロードしておく。
まず、ステップS1において、ユーザは、携帯端末30及び撮影装置40を持参して検査対象の建物に出向き、検査を行う。この際、携帯端末30が内蔵する時計の時刻と、撮影装置40が内蔵する時計の時刻とを予め合わせておく。なお、検査中、携帯端末30の通信機能はオフにしても構わない。
図8は、ステップS1における検査のシーケンス図である。また、図9〜図18は、建物の検査中に携帯端末30に表示される画面を例示する模式図である。携帯端末30において、検査情報生成用のアプリケーションを起動すると、図9に例示するトップ画面M1が表示部32に表示される。このトップ画面M1は、携帯端末30に保存されている検査案件の物件名が並んだ物件名表示欄m10と、新規物件ボタンm11とを含む。
新規の検査を開始する際、ユーザは、新規物件ボタンm11に対して所定の操作(例えばタップ操作)を行う(ステップS101)。携帯端末30は、新規物件ボタンm11への操作を検知すると、図10に例示する物件名入力画面M2を表示部32に表示する(ステップS102)。この物件名入力画面M2は、物件名入力欄m12と、OKボタンm13とを含む。
ユーザは、物件名入力欄m12に検査対象の建物の物件名を入力する操作を行い、さらに、OKボタンm13に対して所定の操作を行う(ステップS103)。携帯端末30は、OKボタンm13に対する操作を検知すると、物件名入力欄m12に入力された物件名を当該検査案件の名称として登録する(ステップS104)。その後、携帯端末30は、図11に例示する検査情報生成画面M3を表示部32に表示する。検査情報生成画面M3は、撮影準備ボタンm14と、検査情報表示欄m15とを含む。
新規の検査情報を生成する場合、ユーザは、撮影準備ボタンm14に対して所定の操作を行う(ステップS105)。携帯端末30は、撮影準備ボタンm14に対する操作を検知すると、新規の検査情報を生成する(ステップS106)。詳細には、携帯端末30は、検査情報生成画面M3に検査情報表示欄m15を追加すると共に、検査箇所表示欄m16及び所見表示欄m17とを展開して表示する。検査情報表示欄m15には、検査情報を識別するための情報として、少なくとも、識別番号(例えば通し番号00001)と、検査日と、検査情報が生成された(即ち、撮影準備ボタンm14が操作された)時刻とが表示される。
ユーザが検査箇所表示欄m16に対して所定の操作を行い(ステップS107)、携帯端末30がこの操作を検知すると、携帯端末30は、図12に例示する検査箇所選択画面M4を表示部32に表示する(ステップS108)。検査箇所選択画面M4は、検査箇所マスターD1(図3参照)に「場所」として格納された項目を表示する場所表示欄m18と、「部位」として格納された項目を表示する部位表示欄m19と、テンキーm20と、方角キーm21とを含む。
ユーザは、検査箇所選択画面M4に対して所定の操作を行うことにより、検査箇所の場所及び部位を選択する(ステップS109)。詳細には、ユーザは、まず、階数や部屋番号をテンキーm20で入力する操作を行い、或いは、場所表示欄m18に表示された項目のうちの所望の項目をタップするなどして、検査箇所の場所を選択する。携帯端末30は、選択された場所に応じて、部位表示欄m19に所定の項目を表示する。ユーザはさらに、部位表示欄m19に表示された項目のうちの所望の項目をタップするなどして検査箇所の部位を選択し、登録ボタンm22をタップする。携帯端末30は、登録ボタンm22に対する操作を検知すると、検査箇所選択画面M4において選択された場所及び部位を登録する(ステップS110)。図13に示す検査情報生成画面M5は、当該検査情報に、検査箇所の場所及び部位(502号室 バルコニー 上裏)が登録された状態を示している。
ユーザが検査情報生成画面M5の所見表示欄m17に対して所定の操作を行い(ステップS111)、携帯端末30がこの操作を検知すると、携帯端末30は、図14に例示する所見選択画面M6を表示部32に表示する(ステップS112)。所見選択画面M6は、所見マスターD2(図4参照)に第1階層として格納された項目を表示する第1階層表示欄m23を含む。
ユーザは、所見選択画面M6に対して所定の操作を行うことにより、検査箇所を目視で観察することによって得た所見を選択する(ステップS113)。詳細には、ユーザは、まず、第1階層表示欄m23に表示された項目のうちの所望の項目をタップするなどして、所見の第1階層の項目を選択する。これに応じて、携帯端末30は、選択された項目の下層(第2階層)の項目を展開して表示する。例えば、図15に示す所見選択画面M7においては、第1階層表示欄m23において選択された項目「防水層の劣化」に対応する所見「ウレタンの破断」〜「ウレタンの膨れ」が、第2階層表示欄m24に表示されている。ユーザは、さらに、第2階層表示欄m24に表示された項目のうちの所望の項目をタップするなどして、所見の第2階層の項目を選択する。携帯端末30は、選択された項目に応じて、さらに下層(第3階層)の項目を展開して表示する。例えば、図16に示す所見選択画面M8においては、第2階層表示欄m24において選択された項目「ウレタンの膨れ」に対応する所見「雨水の侵入」が、第3階層表示欄m25に表示されている。
また、携帯端末30は、第2階層表示欄m24において選択された項目が、数値入力を要する項目である場合には、表示部32にテンキーを表示し、ユーザに数値入力を促す。ここで、数値入力を要する項目とは、例えば、ひび割れ、欠損、破断など、破損の程度を数値(長さや面積)で表すことができる項目のことである。
携帯端末30は、登録ボタンm26に対する操作を検知すると、所見選択画面M8において選択(又は入力)された所見を登録する(ステップS114)。図17に示す検査情報生成画面M9は、当該検査情報に、検査箇所の所見(防水層の劣化 ウレタンの膨れ 雨水の侵入)が登録された状態を示している。なお、検査情報の登録後、検査箇所表示欄m16及び所見表示欄m17に表示されるテキストを、所定の操作によりユーザが適宜編集できるようにしても良い。
項目表示欄m27、m28は、必要に応じて、検査情報として必要な項目を登録するために設けられている。項目表示欄m27、m28は、検査箇所表示欄m16及び所見表示欄m17と同様に、複数の項目のうちからユーザに所望の項目を選択させる形式にしても良いし、ユーザに自由にテキスト入力させる形式にしても良い。
また、ユーザは、撮影装置40を操作して、当該検査箇所を撮影する(ステップS115)。これに応じて、撮影装置40は、検査箇所が写った画像の画像データを生成する(ステップS116)。撮影を行うタイミングは、撮影準備ボタンm14に対する操作(ステップS105参照)を行った後、次に撮影準備ボタンm14を操作する前(即ち、別の検査情報が生成される前)であればいつでも良い。つまり、検査箇所の場所及び部位や、所見の選択操作を行う前であっても良い。また、撮影回数も1回に限定されず、複数回行っても良い。
このようなループL1(ステップS105〜S116)を繰り返すことにより、携帯端末30において複数の検査箇所に関する検査情報が順次生成されると共に、各検査箇所が写った画像の画像データが撮影装置40に蓄積される。図18は、検査情報生成画面M10に複数の検査情報表示欄m15が設けられた状態を示している。
建物の全ての検査箇所に対する検査を終了すると、ユーザは検査終了操作を行う(ステップS117)。検査終了操作の一例として、ユーザは、図18に示す検査情報生成画面M10の物件名表示欄m29をタップすることにより、メニューを表示させ、終了ボタンをタップするといった操作を行う。携帯端末30は、検査終了操作を検知すると、生成した検査情報を1つの検査案件のフォルダにまとめて保存する(ステップS118)。
再び図7を参照すると、ステップS1に続くステップS2において、撮影装置40に保存された画像データと、携帯端末30に保存された検査情報とを、ユーザ端末20に転送する。撮影装置40からユーザ端末20への画像データの転送は、可搬型の記憶媒体(例えば、SDカード)を介して行っても良いし、データ転送用のケーブルを介して行っても良い。或いは、撮影装置40が無線通信機能を有している場合には、通信ネットワークN(例えば、WiFiやブルートゥース(登録商標))を介して画像データを転送しても良い。また、携帯端末30からユーザ端末20への検査情報の転送についても、通信ネットワークNを介して行っても良いし、テータ通信用のケーブルを介して行っても良い。ユーザ端末20に転送された画像データ及び検査情報は、検査案件ごとに作成された同一のフォルダに保存される。
続くステップS3において、ユーザ端末20は報告書を作成する。図19は、報告書の作成処理におけるユーザ端末20の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS131において、ユーザ端末20は、各検査箇所に関する検査情報と画像データとの紐付けを行う。図20は、検査情報と画像データとの紐付け処理を説明するための模式図である。上述したように、携帯端末30は、撮影準備ボタンm14(図11参照)に対する操作をトリガーとして検査情報を生成する。また、ユーザは、撮影準備ボタンm14を操作した後で、撮影装置40により当該検査箇所の撮影を行う。そこで、ユーザ端末20は、撮影準備ボタンm14が操作されてから次に当該ボタンが操作されるまでの間に行われた撮影により生成された画像データを、そのときに生成された検査情報と紐付ける。具体的には、撮影準備ボタンm14が操作された時刻t0から次に当該ボタンが操作される時刻t1までの間に行われた撮影T1により生成された画像データを、時刻t0に生成された検査情報R1と紐付ける。同様に、時刻t1から時刻t2の間に行われた撮影T2により生成された画像データを、時刻t1に生成された検査情報R2と関連付ける。同様に、時刻t2から時刻t3の間に行われた2回の撮影T3、T4によりそれぞれ生成された画像データを、時刻t2に生成された検査情報R3と紐付ける。
続くステップS132において、ユーザ端末20は、検査情報及び画像データの編集を行う。図21は、検査情報及び画像データの編集処理においてユーザ端末20に表示される画面を例示する模式図である。図21に示すように、ユーザ端末20は、表計算ソフトウェア(スプレッドシート)を起動し、検査情報に含まれる情報(検査情報の生成日時、場所及び部位、所見など)と、検査情報に紐付けられた画像データのファイル名及びファイルパスと、サムネイル画像とを、一覧表に貼り付ける。ユーザは、表示部22に表示された一覧表を見て、画像の並び順を変更する、不要な画像を削除する、などといった編集操作を行うことができる。なお、図21においては、表計算ソフトウェアとしてマイクロソフトコーポレーションの製品「Microsoft Excel」を使用した例を示しているが、使用可能な表計算ソフトウェアはこれに限定されない。
続くステップS133において、ユーザ端末20は、一連の検査情報から共通する項目を抽出して集計する。さらに、ユーザ端末20は、補修情報データベース254を参照し、集計された項目ごとに、補修に必要な部材の種類や量等を抽出する。例えば、所見「ウレタンの破断」を抽出して破断した長さを合計し、トータルの長さを補修するのに必要なパテの量を算出する。或いは、補修が必要な階数やエリアを集計し、必要な足場部材の種類や本数を算出しても良い。
続くステップS134において、ユーザ端末20は、図21に示す一覧表を、文書作成ソフトウェアにおいて予め設定された報告書のフォーマットに変換する。図22は、ユーザ端末20に表示される報告書画面を例示する模式図である。図22に示す報告書においては、1ページに3つの画像を配置し、各画像の右側に検査箇所や所見などが表示されるテキスト表示欄を設けている。このフォーマットは、予め複数種類用意しておき、一覧表から変換する際にフォーマットを選択できるようにしても良い。また、ステップS133における集計の結果や、この結果に基づいて抽出された補修用の部材に関する情報は、報告書の一部として表示しても良いし、附録として添付しても良い。なお、図22においては、文書作成ソフトウェアとしてマイクロソフトコーポレーションの製品「Microsoft Word」上で報告書を作成した例を示しているが、使用可能な文書作成ソフトウェアはこれに限定されない。
続くステップS135において、ユーザ端末20は、作成した報告書を保存し、或いは印刷してハードコピーを出力する。その後、処理はメインルーチンに戻る(図7参照)。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、携帯端末30において生成された検査情報と、撮影装置40において生成された画像データとを、ユーザ端末20において自動的に紐付けるので、報告書の作成する際に、従来のように、検査の現場で記録した事項と画像とを突き合わせて対応関係を判断するといった作業が不要となり、短時間に効率良く報告書を作成することができる。
また、本実施形態によれば、予め携帯端末30に記憶されたマスターデータを利用して検査情報を作成するので、検査において、従来のように、検査箇所の位置を記録したり、所見をメモしたりする手間を省くことができ、検査についても短時間に効率良く作業を進めることができる。
つまり、本実施形態によれば、検査及び報告書に要するトータルの時間及び手間を従来よりも大幅に削減することが可能となる。また、報告書の作成作業における画像の取り違えといった人為的なミスを低減し、報告書の信頼性を向上させることも可能である。
ここで、建物の検査の現場では、従来より使い慣れており、且つ、充実した撮影機能を有するデジタルカメラを使用したいとの要望が強い。この点、本実施形態によれば、携帯端末30における検査情報の生成時刻と、撮影装置40における撮影時刻とに基づいて、検査情報と画像データとを紐付けるので、検査の作業者は、撮影装置40として、従来通り一般的なデジタルカメラを使用することができる。従って、作業者の負担を増やすこともない。
また、本実施形態によれば、検査情報及び画像データを、一旦、表計算ソフトウェアの一覧表に貼り付けてユーザに提示するので、ユーザは、この一覧表において画像の要不要を判断し、簡単に編集操作を行うことができる。
また、本実施形態によれば、検査情報及び画像データを貼り付けた一覧表を、文書作成ソフトウェア上で予め設定された報告書のフォーマットに変換するので、簡単且つ短時間に報告書を作成することができる。また、文書作成ソフトウェア上に予め複数種類のフォーマットを用意しておくことで、様々なフォーマットの報告書を簡単に作成することができ、一旦報告書を作成した後でフォーマットを変更することも可能である。
ここで、検査の依頼主(建物の所有者、管理会社、設計会社、施工会社、資材業者など)は、自身の好みのフォーマットで報告書の作成を依頼することが多い。そのため、一般的な報告書作成方法の場合、依頼主が希望するフォーマットに合わせて、報告書への画像の貼付け作業やテキスト入力作業を行う必要があり、作業が煩雑であった。しかしながら、本実施形態によれば、文書作成ソフトウェア上に依頼主に応じた報告書のフォーマットを登録しておけば、報告書の編集は依頼主によらず共通の作業で行うことができるので、非常に簡単に、しかも、依頼主の要望に沿った報告書を作成することが可能となる。
また、本実施形態によれば、検査情報から共通する項目を抽出して集計し、補修用の部材の種類を抽出すると共に、必要な量を自動で算出するので、当該建物の補修の準備を効率良く行うことができる。さらには、補修情報データベース254に補修用の部材の単価や工数を格納しておいても良く、この場合、補修費用の見積りを算出することも可能となる。
また、本実施形態によれば、検査中、携帯端末30はオフラインで動作させることができるので、通信環境が整っていないエリアで検査を行う場合や、通信セキュリティ面で不安がある場合においても、問題なく検査を進めることができる。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について説明する。図23は、本変形例において携帯端末30に表示される画面を例示する模式図である。上記第1の実施形態においては、撮影装置40により検査箇所の撮影を行ったが、携帯端末30が内蔵するカメラ(撮影部35)を用いて撮影を行っても良い。その際には、必要に応じて、市販の広角レンズやマクロレンズを携帯端末30に取り付けても良い。
携帯端末30で撮影を行う場合には、携帯端末30の表示部32(図6参照)に、図23に例示する画像確認画面M11を表示させ、撮影した画像や、画像と検査情報との対応関係をその場で確認することとしても良い。また、この場合には、携帯端末30からユーザ端末20に画像データ及び検査情報の両方を転送すれば良いので、転送作業(図7のステップS2参照)に要する手間を低減させることもできる。また、携帯端末30において、検査情報と画像データとを紐付けることができるので、ユーザ端末20において、時刻情報に基づいて検査情報と画像データとを紐付ける処理(図19のステップS131参照)が不要となる。
次に、本発明の第1の実施形態の別の変形例について説明する。上記第1の実施形態においては、ユーザ端末20において報告書を作成することとしたが、サーバ10において報告書を作成しても良い。この場合、報告書のフォーマットや補修情報データベース254を予めサーバ10に格納しておく。報告書を作成する際には、ユーザ端末20から検査情報及び画像データをサーバ10に送信する。それにより、サーバ10において報告書が作成され、完成した報告書のデータがユーザ端末20に送信される。
(第2の実施形態)
図24は、本発明の第2の実施形態に係る報告書作成システムにおけるユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。また、図25は、同報告書作成システムにおける携帯端末の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る報告書作成システムのネットワーク構成は全体として図1と同様であるが、本実施形態においては、図1に示すユーザ端末20の代わりに図24に示すユーザ端末20Aが用いられ、図1に示す携帯端末30の代わりに図25に示す携帯端末30Aが用いられる。
図24に示すように、ユーザ端末20Aは、図5に示すユーザ端末20における記憶部25の代わりに、記憶部25Aを有する。記憶部25Aは、図5に示す記憶部25に対し、検査対象である建物を表す2次元又は3次元画像の画像データを記憶する物件画像データ記憶部255をさらに有する。物件画像データ記憶部255以外のユーザ端末20Aの各部の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。
図25に示すように、携帯端末30Aは、図6に示す携帯端末30における記憶部38の代わりに、記憶部38Aを有する。記憶部38Aは、図6に示す記憶部38に対し、検査対象である建物を表す2次元又は3次元画像の画像データを記憶する物件画像データ記憶部384をさらに有する。物件画像データ記憶部384以外の携帯端末30Aの各部の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態においては、携帯端末30Aとして、表示部32の面積が大きいタブレット端末を用いることが好ましい。
ユーザ端末20Aの物件画像データ記憶部255及び携帯端末30Aの物件画像データ記憶384に記憶される2次元画像としては、例えば、建物の平面図及び立面図の組み合わせなど、建物における検査箇所の3次元な位置を特定することができる複数の画像の組み合わせが挙げられる。また、建物を表す3次元画像としては、3次元CADなど、建物における検査箇所の3次元な位置を特定することができる画像であれば、どのような種類の画像であっても良い。
図26は、建物の検査(図7のステップS1及び図8参照)において携帯端末30Aの表示部32に表示される画面を例示する模式図である。本実施形態においては、図26に例示する物件表示画面M20を携帯端末30Aに表示し、物件表示画面M20内の建物の画像上で検査箇所を指定する。物件表示画面M20における建物の画像の向きやサイズは、操作入力部33に対する所定の操作(例えばピンチ操作、ストレッチ操作、回転操作)により変更することができる。
詳細には、ユーザが物件表示画面M20上の所望の検査箇所m30に所定の操作(例えばタップ操作)を行うと、携帯端末30Aは、新規の検査情報を生成し、操作された時刻並びに当該操作を検知した画像上の箇所に対応する場所及び部位を検査情報に登録する。また、検査箇所の所見については、物件表示画面M20に表示されたアイコンに対する選択操作により登録することができる。或いは、物件表示画面M20とは別のウィンドウに、所見の項目(図4参照)を階層ごとにテキスト表示させ、当該テキストに対する選択操作により所見が登録されるようにしても良い。携帯端末30Aは、検査済み(検査情報の生成済み)の箇所に対して、検査済みである旨を示す所定のマーク(例えばカメラマークm31)を表示する。なお、物件表示画面M20に表示する画像は、図26に例示する3次元画像に限定されず、例えば平面図や立面図、間取り図等の2次元画像であっても良い。
図27は、報告書の作成処理(図7のステップS3参照)においてユーザ端末20Aの表示部22に表示される画面を例示する模式図である。本実施形態においては、検査箇所の画像及びテキスト表示欄からなる形式の報告書(図22参照)本体に加えて、補修箇所が表示された建物の画像を作成する。図27に例示するように、補修部位表示画面M21には、建物の画像が表示され、さらに、補修箇所に対応する画像上の位置に、所見の種類を示すマークm32や、所見の模式図(例えばひび割れの書き込み及び長さを示す数値)m33が表示されている。なお、補修部位表示画面M21においても、建物の画像の向きやサイズを、操作入力部33に対する所定の操作により変更することができる。また、補修部位表示画面M21に表示する画像についても、図27に例示する3次元画像に限定されず、平面図や立面図、間取り図等の2次元画像であっても良い。
最終的な報告書のアウトプットとしての報告書の本体(図22参照)及び建物の画像(図27参照)は、これらを印刷し、ハードコピーとして利用しても良いし、報告書本体及び建物の画像を電子データのまま表示装置の画面に表示させて利用しても良い。後者の場合、報告書本体と建物の画像との間で、互いにリンクを張っておくと良い。例えば、報告書本体に表示されたある補修箇所を選択すると、当該補修項目に該当する建物の画像上の位置が点滅するなど強調表示されるように設定しても良い。或いは、建物の画像に表示されたマーク等(例えばマークm32)を選択すると、報告書本体における該当する補修項目にジャンプし、詳細を確認できるようにしても良い。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、ユーザは、携帯端末30Aに表示された建物の画像と現場の状況と対比することで、簡単且つ正確に検査箇所を特定することが可能となる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、ユーザ端末20Aに表示された建物の画像上に、検査で発見された補修箇所を表示するので、ユーザは補修箇所を直感的に把握することができ、その後の補修計画を効率良く立てることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態の変形例について説明する。上記第2の実施形態においては、携帯端末30Aに表示された建物の画像に対してユーザが操作を行うことにより、検査箇所を特定することとした。しかしながら、携帯端末30Aが内蔵するGPSセンサ(センサ部34)によって位置情報を取得することにより、検査箇所を特定することとしても良い。この場合、建物の画像における基準点の位置情報と、GPSセンサにより取得された実際の建物の基準点における位置情報とを予め合わせておく。これにより、実際に検査箇所を撮影した場所(検査情報を生成した場所)の位置情報と、物件表示画面M20に表示される建物の画像における座標とを自動的に対応づけることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の別の変形例について説明する。上記第2の実施形態においては、撮影装置40によって検査箇所を撮影することとしたが、携帯端末30Aに内蔵されたカメラ(撮影部35)によって検査箇所を撮影しても良い。この場合、携帯端末30Aの設定により、携帯端末30Aに内蔵されたGPSセンサ(センサ部34)により取得された位置情報を、画像データに埋め込むことができる。従って、建物の画像における基準点の位置情報と、GPSセンサにより取得された実際の建物の基準点における位置情報とを予め合わせておくことにより、検査箇所に関する画像データと、建物の画像における座標とを自動的に対応づけることが可能となる。つまり、検査情報(検査箇所の位置情報及び所見)と画像データとを、直接(即ち、時刻情報を用いることなく)紐付けることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態のさらに別の変形例について説明する。上記第2の実施形態においては、ユーザ端末20Aにおいて報告書を作成することとしたが、サーバ10において報告書を作成しても良い。この場合、報告書のフォーマット、補修情報データベース254、及び物件画像データを予めサーバ10に格納しておく。報告書を作成する際には、ユーザ端末20Aから検査情報及び画像データをサーバ10に送信する。それにより、サーバ10において報告書(報告書本体及び建物の画像)が作成され、完成した報告書のデータ一式がユーザ端末20Aに送信される。
或いは、報告書の作成を携帯端末30Aにおいて行うようにしても良い。この場合、ユーザ端末20Aに設けられた報告書作成部262及び集計部263と同様の機能を、携帯端末30Aに設けると共に、補修情報データベース254を携帯端末30Aに格納しておく。携帯端末30Aは、建物の検査が終了すると、撮影装置40(図1参照)から転送された画像データ又は内蔵するカメラ(撮影部35)により生成された画像データを用いて、報告書を作成する。携帯端末30Aとしては、高速処理が可能な汎用のタブレット端末を用いると良い。
(第3の実施形態)
図28は、本発明の第3の実施形態に係る報告書作成システムにおけるサーバの概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る報告書作成システムのネットワーク構成は全体として図1と同様であり、図1に示すサーバ10の代わりに図28に示すサーバ10Aが用いられる。
図28に示すように、サーバ10Aは、通信インタフェース11と、記憶部12Aと、プロセッサ13Aとを有する。記憶部12Aは、図2に示すサーバ10の記憶部12に対し、マスターデータ記憶部123の代わりに音声入力用マスターデータ記憶部124を有すると共に、音声認識辞書記憶部125をさらに有する。また、プロセッサ13Aは、図2に示すプロセッサ13に対し、音声認識部134をさらに有する。音声入力用マスターデータ記憶部124、音声認識辞書記憶部125、及び音声認識部134以外のサーバ10Aの各部の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。
音声入力用マスターデータ記憶部124は、検査箇所の位置(場所及び部位)並びに所見を表す複数の項目と、これらの項目の各々に対応する略語(項目略語)とを格納した音声入力用マスターデータを記憶する。図29は、音声入力用マスターデータのうち、所見マスターを例示する表である。図29に示すように、所見マスターD3は、所見の第1階層〜第3階層に加えて、各項目に対応する項目略語を格納する。
音声入力用マスターデータに格納されている情報は、通信ネットワークNを介して入力される情報に基づいて随時更新されることとしても良い。一例として、サーバ10Aは、認証されたユーザ端末20から、図29に示す所見マスターD3と同様の形式で作成されたテーブルを受信した場合、受信したテーブルに格納された情報(例えば項目略語)と音声入力用マスターデータに格納された情報との差分を、音声入力用マスターデータに追加する。
音声認識辞書記憶部125は、一般的な音声認識用の辞書を格納する。
音声認識部134は、携帯端末30から通信ネットワークNを介して音声データを受信した際に音声認識を行う。詳細には、音声認識部134は、まず、音声認識辞書記憶部125に記憶された音声認識用の辞書を参照して、受信した音声データをテキストデータに変換し、さらに、音声入力用マスターデータを参照して、変換したテキストデータに対応する項目を抽出する。例えば、音声認識部134は、受信した音声データから「タイル、ひび」という用語を認識した場合、所見マスターD3を参照し、項目略語「タイル、ひび」に対応する所見の項目「躯体の劣化−タイルのひび割れ」を抽出する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る報告書作成方法を説明する。本実施形態に係る報告書作成方法は、全体として第1の実施形態と同様であり(図7参照)、ステップS1の検査における詳細な処理が第1の実施形態と異なる。図30は、本実施形態における検査のシーケンス図である。本実施形態においては、検査中、携帯端末30の通信機能をオンにして、通信ネットワークNを介してサーバ10Aと通信可能な状態にしておく。図30のステップS301〜S308は、図8のステップS101〜S108に対応している。
ステップS308において検査箇所選択画面M4(図12参照)が表示部32に表示されると、ユーザは、携帯端末30に対し、検査箇所の場所及び部位を音声入力する(ステップS309)。これに応じて、携帯端末30は、入力された音声を音声データに変換し、サーバ10Aに送信する(ステップS310)。
サーバ10Aは、受信した音声データに基づいて音声認識を行い(ステップS311)、音声の認識結果を携帯端末30に送信する(ステップS312)。詳細には、サーバ10Aは、受信した音声データをテキストデータに変換し、音声入力用マスターデータの項目略語を参照して、テキストデータに対応する項目(場所及び部位)を抽出して携帯端末30に送信する。
携帯端末30は、受信した認識結果、即ち、検査箇所の場所及び部位を検査情報として登録する(ステップS313)。この際、携帯端末30は、登録に先立って、音声の認識結果(場所及び部位)を表示部32にテキスト表示し、ユーザに確認させることとしても良い。或いは、サーバ10Aにより認識された項目略語を音声出力部37(図6参照)から出力し、ユーザに確認させても良い。
続いて、ユーザは、検査情報生成画面M5(図13参照)の所見表示欄m17に対して所定の操作(例えばタップ操作)を行う(ステップS314)。携帯端末30は、所見表示欄m17に対する操作を検知すると、所見選択画面M6(図14参照)を表示部32にさせる(ステップS315)。
ユーザは、携帯端末30に対し、検査箇所の所見を音声入力する(ステップS316)。これに応じて、携帯端末30は、入力された音声を音声データに変換し、サーバ10Aに送信する(ステップS317)。
サーバ10Aは、受信した音声データに基づいて音声認識を行い(ステップS318)、音声の認識結果を携帯端末30に送信する(ステップS319)。詳細には、サーバ10Aは、受信した音声データをテキストデータに変換し、音声入力用の所見マスターD3(図29参照)を参照して、テキストデータに対応する項目(所見)を抽出して携帯端末30に送信する。
携帯端末30は、受信した認識結果、即ち、検査箇所の所見を検査情報として登録する(ステップS320)。この際にも、携帯端末30は、登録に先立って、音声の認識結果(所見)を表示部32にテキスト表示したり、認識された項目略語を音声出力部37から出力したりして、ユーザに確認させることとしても良い。
また、ユーザは、撮影装置40を操作して、当該検査箇所を撮影する(ステップS321)。なお、撮影装置40の動作については、第1の実施形態と同様である(図8のステップS116参照)。このようなループL2(ステップS305〜S321)を繰り返すことにより、携帯端末30において複数の検査箇所に関する検査情報が生成されると共に、各検査箇所が写った画像の画像データが撮影装置40に蓄積される。
その後のステップS322、S323は、図8のステップS117、S118に対応している。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、ユーザは検査情報の各項目を音声で入力することができるので、携帯端末30に対する操作を簡素化することができ、検査の効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の第3の実施形態によれば、ユーザは、検査箇所の場所及び部位や所見の項目を略語によって音声入力することができる。従って、ユーザは、普段使用している用語や社内専用の用語などを音声入力用マスターデータに項目略語として予め登録しておくことにより、呼び慣れた用語を用いて検査を進めることができ、検査の効率をさらに向上させることが可能となる。
(第4の実施形態)
図31は、本発明の第4の実施形態に係る報告書作成システムの概略構成を示すネットワーク図である。図31に示すように、本実施形態に係る報告書作成システム2は、サーバ10Aと、ユーザ端末20と、携帯端末30と、撮影装置40と、コントローラ50と、ヘッドセット60とを備える。このうち、ユーザ端末20及び撮影装置40の構成及び動作は、上記第1の実施形態と同様である。また、サーバ10A及び携帯端末30の構成及び動作は、上記第3の実施形態と同様である。
コントローラ50は、携帯端末30を遠隔操作する装置であり、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により携帯端末30と接続される。コントローラ50には複数のボタン型スイッチが設けられており、コントローラ50側でスイッチを操作することにより、携帯端末30に対して各種入力を行うことができる。このようなコントローラ50は、例えば、「ワイヤレスコントローラ」「ワイヤレスリモコン」「ブルートゥース(登録商標)コントローラ」などの名称で市販されている。
ヘッドセット60は、ヘッドフォン(又はイヤフォン)とマイクロフォンとを一体化した装置であり、ユーザの頭部に装着して用いられる。ヘッドセット60は、ケーブル、又は、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により携帯端末30と接続される。
次に、本発明の第4の実施形態に係る報告書作成方法を説明する。本実施形態に係る報告書作成方法は、全体として第1の実施形態と同様であり(図7参照)、ステップS1における検査の詳細な処理が第1の実施形態と異なる。図32は、本実施形態における検査のシーケンス図である。本実施形態においては、検査中、携帯端末30の通信機能をオンにして、通信ネットワークNを介してサーバ10Aと通信可能な状態にしておく。また、ユーザは、ヘッドセット60を頭部に装着すると共に、コントローラ50を手に持ち、操作可能な状態にしておく。
コントローラ50に設けられたボタン型スイッチは、予め携帯端末30に対する所定の操作に割り当てておく。一例として、コントローラ50に4つのボタンが設けられている場合、第1のボタンを新規の検査情報の生成開始操作(検査情報生成画面M3(図11参照)の撮影準備ボタンm14へのタップ操作に相当)に割り当て、第2のボタンを検査箇所の場所及び部位の音声入力操作に割り当て、第3のボタンを所見の音声入力操作に割り当て、第4のボタンを音声入力された内容の確定操作に割り当てる。以下、上記第1のボタンを撮影準備ボタンといい、第2のボタンを検査箇所入力ボタンといい、第3のボタンを所見入力ボタンといい、第4のボタンを確定ボタンという。
図32のステップS401〜S404は、図8のステップS101〜S104に対応している。ユーザは、ステップS403において携帯端末30に物件名を入力した後、携帯端末30をポケット等にしまっても良い。
ステップS404において物件名が登録された後、ユーザは、コントローラ50の撮影準備ボタンを押下する(ステップS405)。これに応じて、携帯端末30は、新規の検査情報を生成する(ステップS406)。
ユーザは検査箇所入力ボタンを押下し(ステップS407)、検査箇所の場所及び部位を項目略語で音声入力する(ステップS408)。これに応じて、携帯端末30は、入力された音声を音声データに変換し、サーバ10Aに送信する(ステップS409)。
サーバ10Aは、受信した音声データに基づいて音声認識を行い(ステップS410)、音声の認識結果を携帯端末30に送信する(ステップS411)。詳細には、サーバ10Aは、受信した音声データをテキストデータに変換し、音声入力用マスターデータの項目略語を参照して、テキストデータに対応する項目略語及びこの項目略語に対応する項目(場所及び部位)を抽出して携帯端末30に送信する。
携帯端末30は、認識された項目略語の音声を出力する(ステップS412)。ユーザは、ヘッドセット60を介して出力された音声を聞き、自分が発した音声が正しく再現されていれば、確定ボタンを押下する(ステップS413)。これに応じて、携帯端末30は、項目略語に対応する項目(場所及び部位)を検査情報として登録する(ステップS414)。なお、ユーザは、携帯端末30から出力された音声を聞き、自分が発した音声が正しく再現されていないと判断した場合、ステップS407〜S412を繰り返す。
続いて、ユーザは、コントローラ50の所見入力ボタンを押下し(ステップS415)、検査箇所の所見を項目略語で音声入力する(ステップS416)。これに応じて、携帯端末30は、入力された音声を音声データに変換し、サーバ10Aに送信する(ステップS417)。
サーバ10Aは、受信した音声データに基づいて音声認識を行い(ステップS418)、音声の認識結果を携帯端末30に送信する(ステップS419)。音声の認識方法はステップS410と同様である。サーバ10Aは、認識した項目略語及びこの項目略語に対応する項目(所見)を抽出して携帯端末30に送信する。
携帯端末30は、認識された項目略語の音声を出力する(ステップS420)。ユーザは、ヘッドセット60を介して出力された音声を聞き、自分が発した音声が正しく再現されていれば、確定ボタンを押下する(ステップS421)。これに応じて、携帯端末30は、項目略語に対応する項目(所見)を検査情報として登録する(ステップS422)。なお、ユーザは、携帯端末30から出力された音声を聞き、自分が発した音声が正しく再現されていないと判断した場合、ステップS415〜S420を繰り返す。
また、ユーザは、撮影装置40を操作して、当該検査箇所を撮影する(ステップS423)。なお、撮影装置40の動作については、第1の実施形態と同様である(図8のステップS116参照)。このようなループL3(ステップS405〜S423)を繰り返すことにより、携帯端末30において複数の検査箇所に関する検査情報が生成されると共に、各検査箇所が写った画像の画像データが撮影装置40に蓄積される。
その後のステップS424、S425は、図8のステップS117、S118に対応している。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態によれば、ユーザはコントローラ50により携帯端末30を遠隔操作すると共に、ヘッドセット60により携帯端末30に検査情報を音声入力するので、ハンズフリーで携帯端末30を操作することができる。従って、検査の効率をさらに向上させることが可能となる。特に、ユーザは、携帯端末30をポケットなどにしまった状態で移動したり、検査箇所を観察したりすることができるので、携帯端末30と撮影装置40を持ち換える手間や、携帯端末30を落下させる不安がなくなり、手早く検査を行うことが可能となる。
(第5の実施形態)
図33は、本発明の第5の実施形態に係る報告書作成システムにおいて用いられるユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る報告書作成システムのネットワーク構成は全体として図1と同様であるが、本実施形態においては、図1に示すユーザ端末の代わりに図33に示すユーザ端末20Bが用いられ、図1に示す携帯端末30の代わりに図25に示す携帯端末30Aが用いられる。本実施形態においては、検査箇所を撮影する手段として、携帯端末30に内蔵されたカメラ(撮影部35)を使用しても良いし、撮影装置40を使用しても良い。前者の場合には、撮影装置40は設けなくても良い。
図33に示すように、ユーザ端末20Aは、図5に示すユーザ端末20における記憶部25及びプロセッサ26の代わりに、記憶部25B及びプロセッサ26Bを有する。記憶部25B及びプロセッサ26B以外のユーザ端末20Bの構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。
記憶部25Bは、図5に示す記憶部25に対し、物件画像データ記憶部255、属性情報データベース256、及び管理情報データベース257をさらに有する。物件画像データ記憶部255は、第2の実施形態において説明した物件画像データ記憶部255(図24参照)と同様に、検査対象である建物を表す2次元又は3次元画像の画像データを記憶する。物件画像データ記憶部255に記憶される2次元画像としては、例えば、建物の平面図及び立面図の組み合わせなど、建物における検査箇所の3次元な位置を特定することができる複数の画像の組み合わせが挙げられる。また、建物を表す3次元画像としては、3次元CADなど、建物における検査箇所の3次元な位置を特定することができる画像であれば、どのような種類の画像であっても良い。
図34は、属性情報データベース256に格納されている情報を例示する表である。属性情報データベース256は、検査対象の建物の各部を構成する部材又は各部の補修に使用される部材の名称、型番、数量、工法や補修方法、工数などの情報(以下、これらの情報を属性情報と呼ぶ)を格納している。図34に示すように、属性情報は、物件画像データ記憶部255に記憶されている検査対象の建物の2次元又は3次元画像における座標と関連付けられている。
図35は、管理情報データベース257に格納されている情報を例示する表である。管理情報データベース257は、当該建物を構成する部材又は建物の補修に使用される部材の名称、型番、用途(適用箇所)、単価など費用に関する情報(以下、これらの情報を管理情報と呼ぶ)を格納している。
プロセッサ26Bは、図5に示すプロセッサ26に対し、見積算出部264をさらに有する。見積算出部264は、属性情報データベース256及び管理情報データベース257を参照して、検査箇所の補修に必要な予算を見積もる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る報告書の作成方法について説明する。本実施形態において、報告書の作成は、全体として図7に示すフローチャートに沿って行われる。このうち、建物の検査(ステップS1)においては、第2の実施形態と同様に、携帯端末30A(図5参照)に建物の画像(図26の物件表示画面M20参照)を表示させ、この画像上で検査箇所を指定することにより、検査情報における位置情報を特定する。或いは、携帯端末30Aに内蔵されたGPSセンサ(センサ部34)により位置情報を自動で取得することとしても良い。また、検査箇所の撮影は、撮影装置40又は携帯端末30Aに内蔵されたカメラ(撮影部35)によって行う。検査が終了すると、画像データ及び検査情報がユーザ端末20Bに転送される(ステップS2)。
図36は、本実施形態における報告書の作成処理(ステップS3)を示すフローチャートである。まず、ステップS231において、ユーザ端末20Bは、各検査箇所に関する検査情報と画像データとの紐付けを行う。詳細には、撮影装置40により検査箇所が撮影された場合、ユーザ端末20Bは、検査情報が生成された時刻と、画像データが生成された時刻とに基づいて、両者を紐付ける。あるいは、画像データに位置情報が埋め込まれている場合には(撮影装置40がGPSセンサを備えている場合など)、位置情報に基づいて検査情報と画像データとを紐付けても良い。なお、携帯端末30Aに内蔵されたカメラにより検査箇所が撮影された場合には、携帯端末30Aにおいて検査情報と画像データとを直接紐付けることができるため、ステップS231の処理を不要としても良い。
続くステップS232において、ユーザ端末20Bは、検査情報及び画像データの編集を行う。この編集処理の詳細は、第1の実施形態と同様である(図19のステップS132及び図21参照)。この際、各検査情報と建物の画像における座標とを紐付けは維持しておく。
続くステップS233において、ユーザ端末20Bは、検査情報に含まれる位置情報をもとに、建物の画像における検査箇所の座標を取得し、属性情報データベース256を参照して、検査箇所の属性情報を取得する。
続くステップS234において、ユーザ端末20Bは、管理情報データベース257を参照し、各検査箇所の所見及び属性情報に基づいて、各検査箇所を補修するのに必要な部材及び費用の見積りを取得する。
続くステップS235において、ユーザ端末20Bは、ステップS234において取得した見積りを集計する。
続くステップS236において、ユーザ端末20Bは、図21に示す一覧表を、文書作成ソフトウェアにおいて予め設定された報告書のフォーマット(図22参照)に変換すると共に、ステップ235において集計した見積りを、報告書の添付書類(見積書)としてのフォーマットに変換する。図37は、見積書のフォーマットを例示する模式図である。図37に示すように、見積書は、補修箇所の名称、補修内容(仕様)、必要な部材の数量、金額、型番等の情報を含む。この他、見積書に、工数や期間に関する情報を含めても良い。
続くステップS237において、ユーザ端末20Bは、作成した報告書を保存及び出力する。報告書には、検査箇所の画像及び所見等が表示された報告書本体(図22参照)に加え、補修箇所が表示された建物の画像(図27参照)と、見積書(図37参照)とが含まれる。報告書は、印刷してハードコピーとして利用しても良いし、電子データのまま表示装置の画面に表示させて利用しても良い。後者の場合、報告書本体と、建物の画像と、見積書との間で、互いにリンクを張っておくと良い。例えば、見積書において、ある補修項目を選択すると、当該補修項目に該当する建物の画像上の位置が点滅するなど強調表示されたり、報告書本体の該当する箇所にジャンプしたりするように設定しても良い。或いは、建物の画像に表示されたマーク等(例えばマークm32)を選択すると、見積書における該当する補修項目にジャンプするように設定しても良い。
次に、本発明の第5の実施形態の別の変形例について説明する。上記第5の実施形態においては、携帯端末30Aに建物の画像(図26の物件表示画面M20参照)を表示させ、この画像上で検査箇所を指定することにより、検査情報における位置情報を特定することとした。しかしながら、携帯端末30Aに内蔵されたGPSセンサを利用する場合には、携帯端末30Aに物件表示画面M20を表示しなくても良い。この場合、予め設定された建物の基準点においてGPS位置情報を取得した上で、各検査箇所におけるGPS位置情報を取得する。検査終了後、検査情報及び画像データをユーザ端末20Bに転送する際に、建物の基準点におけるGPS情報をユーザ端末20Bに送信して、ユーザ端末20Bに格納された建物の画像(図27の補修部位表示画面M21参照)における基準点の座標と紐付けることにより、各検査箇所のGPS位置情報を建物の画像における対応する座標に紐付けることができる。
また、この場合、携帯端末30Aで検査箇所を撮影することにより、画像データにGPS位置情報を埋め込むことができるので、検査情報としては、検査箇所の所見を入力するだけで良い。この場合には、携帯端末30Aにおいて、検査情報(検査箇所の所見)と当該検査箇所の画像データとを紐付け、検査情報及び画像データをユーザ端末20Bに転送する。或いは、報告書の編集処理(図19のステップS132及び図21参照)の際に、ユーザが検査箇所の画像を見て所見を入力することとしても良く、この場合には、携帯端末30Aからユーザ端末20Bに、GPS位置情報が埋め込まれた画像データを転送するだけでも良い。
次に、本発明の第5の実施形態の別の変形例について説明する。上記第5の実施形態においては、ユーザ端末20Bにおいて報告書を作成することとしたが、サーバ10において報告書を作成しても良い。この場合、報告書のフォーマット、物件画像データ、属性情報データベース、及び管理情報データベースを予めサーバ10に格納しておく。報告書を作成する際には、ユーザ端末20Bから検査情報及び画像データをサーバ10に送信する。それにより、サーバ10において報告書(報告書本体、建物の画像、及び見積書)が作成され、完成した報告書のデータ一式がユーザ端末20Aに送信される。
或いは、報告書の作成を携帯端末30Aにおいて行うようにしても良い。この場合、ユーザ端末20Bに設けられた報告書作成部262、集計部263、及び見積算出部264と同様の機能を、携帯端末30Aに設けると共に、属性情報データベース及び管理情報データベースを携帯端末30Aに格納しておく。携帯端末30Aは、建物の検査が終了すると、撮影装置40(図1参照)から転送された画像データ又は内蔵するカメラ(撮影部35)により生成された画像データを用いて、報告書を作成する。携帯端末30Aとしては、高速処理が可能な汎用のタブレット端末を用いると良い。
本発明は、上記第1〜第5の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、上記第1〜第5の実施形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上記第1〜第5の実施形態及び変形例に示した全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、上記第1〜第5の実施形態及び変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
1、2 報告書作成システム
10、10A サーバ
11、21、31 通信インタフェース
12、12A、25、25A、38、38A 記憶部
13、13A、26、39 プロセッサ
20、20A ユーザ端末
22、32 表示部
23、33 操作入力部
24 出力部
30、30A 携帯端末
34 センサ部
35 撮影部
36 音声入力部
37 音声出力部
40 撮影装置
50 コントローラ
60 ヘッドセット
121、251、381 プログラム記憶部
122 顧客情報データベース
123、382 マスターデータ記憶部
124 音声入力用マスターデータ記憶部
125 音声認識辞書記憶部
131 顧客情報管理部
132 認証部
133 マスターデータ管理部
134 音声認識部
252 検査情報記憶部
253 画像データ記憶部
254 補修情報データベース
255、384 物件画像データ記憶部
256 属性情報データベース
257 管理情報データベース
261、391 表示制御部
262 報告書作成部
263 集計部
264 見積算出部
383 検査情報記憶部
392 検査情報登録部

Claims (12)

  1. 建物検査の報告書を作成する報告書作成システムであって、
    建物における検査箇所に関する情報である検査情報を生成する検査情報生成手段と、
    前記検査箇所を撮影することにより該検査箇所が写った画像の画像データを生成する撮影手段と、
    前記検査情報生成手段により生成された検査情報と、前記撮影手段により生成された画像データとに基づいて報告書を作成する報告書作成手段と、
    を備え、
    前記報告書作成手段は、前記検査情報生成手段により生成された複数の検査箇所に関する検査情報と、前記撮影手段により生成された複数の画像を表す画像データとを取得し、前記複数の画像の各々を当該画像に対応する検査情報と関連付け、所定のフォーマットに前記複数の画像を貼り付けることにより、前記報告書を作成する、報告書作成システム。
  2. 前記報告書作成手段は、前記撮影手段により前記複数の画像の各々が撮影された時刻と、前記入力手段により前記複数の検査箇所の各々に関する検査情報が生成された時刻とに基づいて、前記複数の画像の各々を当該画像に対応する検査情報と関連付ける、
    請求項1に記載の報告書作成システム。
  3. 前記検査情報生成手段は、
    検査箇所の位置を表す複数の項目を格納する第1のマスターデータと、検査箇所の所見を表す複数の項目を格納する第2のマスターデータと、を記憶するマスターデータ記憶部と、
    外部からなされる操作を受け付ける操作入力部と、
    を有し、前記操作入力部に対してなされた操作に応じて、前記第1又は第2のマスターデータに格納された項目を抽出し、該抽出した項目を用いて前記検査情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の報告書作成システム。
  4. 前記検査情報生成手段と通信ネットワークを介して接続されたサーバをさらに備え、
    前記検査情報生成手段は、音声の入力を受け付け、該音声を音声データに変換する音声入力部と、前記通信ネットワークを介して前記音声データを前記サーバに送信する通信インタフェース部と、を有し、
    前記サーバは、
    検査箇所の位置を表す複数の項目及び該複数の項目の各々に対応する略語を格納する第1のマスターデータと、検査箇所の所見を表す複数の項目及び該複数の項目の各々に対応する略語を格納する第2のマスターデータと、を記憶する記憶部と、
    前記第1又は第2のマスターデータに格納された略語に基づき、前記検査情報生成手段から送信された音声データの音声認識を行い、音声認識した略語に対応する項目を前記第1又は第2のマスターデータから抽出する音声認識部と、
    を有し、
    前記検査情報生成手段は、前記サーバにおいて抽出された項目を用いて前記検査情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の報告書作成システム。
  5. 前記報告書作成手段は、複数種類のフォーマットを記憶し、該複数種類のフォーマットの中から、当該報告書作成システムを利用するユーザに応じたフォーマットで前記報告書を作成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の報告書作成システム。
  6. 前記検査情報生成手段は、前記検査箇所に関する情報を数値で入力するための入力手段を有し、該入力手段により入力された数値を用いて前記検査情報を生成し、
    前記報告書作成手段は、数値で入力された前記検査箇所に関する情報を集計する集計部を有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の報告書作成システム。
  7. 前記検査情報生成手段は、前記建物の補修に使用される部材に関する情報を格納する補修情報データベースを有し、前記集計部により集計した結果と、前記補修情報データベースに格納された情報とに基づいて、前記建物の補修に用いられる部材を推定する、請求項6に記載の報告書作成システム。
  8. 前記撮影手段は、計時機能を有するデジタルカメラであり、
    前記検査情報生成手段は、携帯可能な端末装置である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の報告書作成システム。
  9. 前記検査情報生成手段は、携帯可能な端末装置であり、
    前記撮影手段は、前記端末装置に内蔵されたカメラである、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の報告書作成システム。
  10. 前記検査情報生成手段は、
    前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記2次元又は3次元の画像を表示する表示部と、
    前記表示部に設けられたタッチセンサと、
    を有し、
    前記表示部に表示された前記2次元又は3次元の画像上の任意の位置に対してなされた操作に応じて、前記検査情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の報告書作成システム。
  11. 前記報告書作成手段は、
    前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記2次元又は3次元の画像を表示する表示部と、
    を有し、
    前記検査情報に基づいて、前記表示部に表示された前記2次元又は3次元の画像上の前記検査箇所に対応する位置に、所見の種類又は所見の模式図を表示する、
    請求項1又は2に記載の報告書作成システム。
  12. 前記報告書作成手段は、
    前記建物を表す2次元又は3次元の画像の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記建物の各部を構成する部材又は前記各部の補修に使用される部材に関する情報を、前記建物を表す2次元又は3次元の画像における座標と関連付けて格納した属性情報データベースと、
    前記建物を構成する部材又は前記建物の補修に使用される部材の費用に関する情報を格納した管理情報データベースと、
    を有し、
    前記検査情報に基づき、前記属性情報データベース及び前記管理情報データベースを参照することにより、前記検査箇所を補修に要する費用を見積もる、請求項1又は2に記載の報告書作成システム。


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