JP7168974B2 - 施工支援システム - Google Patents
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Description
「施工現場の作業者に装着された作業者端末が通信ネットワークを介して事業所端末と通信する施工支援システムであって、
前記作業者端末のカメラにより撮影された動画データに基づいて、前記作業者端末の眼鏡型ディスプレイに動画が表示され、記憶装置に前記動画データが工事記録として記憶される一方で、前記事業所端末に送信された前記動画データに基づきモニタに動画が表示され、
前記事業所端末の制御手段は、前記モニタに表示されている動画に対してポインティングデバイスにより行われる付加画像情報の入力に基づいて、前記付加画像情報のみを前記作業者端末に送信する手段を有していると共に、
前記作業者端末の制御手段は、前記眼鏡型ディスプレイに表示されている動画に重ねて、受信した前記付加画像情報を表示する手段を有しており、
前記作業者端末と前記事業所端末との間では、それぞれが備えるマイク及びスピーカを用いて音声の送受信が可能である」ものである。
「前記作業者端末は、前記カメラによる撮影に基づいて前記眼鏡型ディスプレイに表示されている動画に重ねて電子黒板フォームが表示されている状態で、作業者の入力に基づき電子黒板入り静止画データを取得する」ものとすることができる。
「前記作業者端末は、前記カメラによる撮影に基づき、長さまたは面積を測定したい対象物が、長さが既知の基準物と同じ奥行き位置にあるときの動画が前記眼鏡型ディスプレイに表示されている状態で、作業者の入力に基づき測定用静止画データを取得し、
前記事業所端末の制御手段は、前記測定用静止画データに基づいて前記モニタに表示されている静止画上において、前記基準物の長さが既知の部分に沿って設定された基準線、及び、前記基準物における前記基準線部分の実寸法の入力に基づき、ポインティングデバイスにより前記静止画上で特定された二点間の長さ、または、ポインティングデバイスにより前記静止画上で四角枠で囲まれた範囲の面積、を算出する手段を有している」ものである。
「施工マニュアルを含む資料データが記憶されたデータベースを具備しており、
前記作業者端末の制御手段は、前記データベースから前記資料データを読み出して前記眼鏡型ディスプレイに表示させる手段を有している」ものとすることができる。
「前記通信ネットワークはインターネットであると共に、
施工現場にはURLがコード化された二次元コードが配置されており、
前記作業者端末の制御手段は、前記二次元コードが前記眼鏡型ディスプレイに表示されている状態で前記二次元コードを読み取る手段と、前記二次元コードの読み取りにより特定されたURLのウェブページを前記眼鏡型ディスプレイに表示させる手段とを有している」ものとすることができる。
作業者端末50では、眼鏡型ディスプレイ62のメニュー画面に表示されている接続ボタンを選択することにより、管理サーバ30への動画データの送信を開始することができ、これに伴い、動画データの送信開始を通知する信号が事業所端末10に送信される。管理サーバ30は、受信した動画データを時刻情報及び作業者端末50の識別コードと関連付けて動画データベース32に保存する。なお、動画データの管理サーバ30への送信は、事業所端末10から作業者端末50に送信される要求信号に基づいて開始させることもできる。なお、作業者のプライバシーに配慮し、作業者端末50側での操作により動画データの送信を停止することができる。
事業所端末10のモニタ13に表示された動画で施工現場の監督を行っていた支援者が、作業者に指示や注意を与えたいとき、支援者はモニタ13に表示されている通話ボタンを選択することによって作業者端末50へ音声データが送信される状態とし、マイク15から送話を行う。事業所端末10から送信された音声データを受信した作業者端末50は、スピーカ56から支援者の音声を出力させる。
3-a)描画による支援
支援者は、作業者端末50から送信された動画がモニタ13に表示されている状態で、ポインティングデバイスを使用してマーカーMを描画することにより、マーカーMの情報を付加画像情報として作業者端末50へ送信することができる。マーカーMは、二以上の点を特定して入力される直線、折れ線、四角形、三角形などである。支援者がモニタ13に表示されている動画上にマーカーMを書き込んだ上で、モニタ13に表示されている送信ボタンを選択すると、マーカーMのデータ(マーカーMを構成する点の座標データ)が、付加画像情報として作業者端末50に送信される。座標データを受信した作業者端末50は、カメラ53が撮影した動画を表示している眼鏡型ディスプレイ62の画面において、送信された座標データに対応する座標を特定し、図3に示すように、動画102に重ねてマーカーMを表示させる。ここで、眼鏡型ディスプレイ62に表示されるマーカーMは、座標が特定された二以上の点を入力順に直線でつないで形成される図形であり、二以上の点が直線上にない場合は、始点と終点とをつないだ図形とすることができる。
支援者は、入力装置12を介した文字入力により、作業者端末50の眼鏡型ディスプレイ62にテキストを表示させることができる。具体的には、事業所端末10のモニタ13に表示されている「テキスト」ボタンを押すと、ディスプレイ上に文字入力用のボックスが表示される。このボックスにキーボードから文字を入力して確定キーを押すと、入力された文字情報が付加画像情報として作業者端末50に送信される。作業者端末50では、眼鏡型ディスプレイ62に表示されている動画に重ねて文字情報を表示させる。これにより、例えば、騒音の大きい施工現場など、音声による作業者の支援が難しい場合であっても、文字によって作業者の支援を行うことができる。
作業者端末50で、眼鏡型ディスプレイ62に表示されている資料アイコンを選択すると、管理サーバ30の資料データベース33に記憶されている資料のリストが表示される。資料には、工事の作業マニュアルや設計図が含まれる。リストから一つの資料を選択すると、その入力に基づいて作業者端末50から管理サーバ30に資料データの送信を求める信号が送信される。それを受けて、管理サーバ30から資料データが作業者端末50に送信され、作業者端末50では受信した資料データを眼鏡型ディスプレイ62に表示させる。作業者は、資料を読むために手を使う必要がないため、作業を行いながら資料を参照することができる。
作業者端末50で、眼鏡型ディスプレイ62に表示されている黒板アイコンを選択すると、管理サーバ30の電子黒板フォームデータベース34に記憶されている電子黒板フォームのリストが表示される。電子黒板フォームとしては、工事名、撮影場所、工種、測点、工事内容、設計・実測寸法、施工者、発注者などの項目のうちのいくつかを組み合わせたフォームであって、その組み合わせが異なる複数種類のフォームが用意されている。これらの電子黒板フォームから一つを選択すると、図4に示すように、その電子黒板フォーム104が眼鏡型ディスプレイ62上で動画102に重ねて表示される。表示された電子黒板フォーム104をクリックすると、各項目を入力するための画面が表示されるため、眼鏡型ディスプレイ62上に表示させたキーボードを介して各項目に文字情報を入力する。各項目に入力すべき事項は、ある程度定まっていることも多いため、予めプルダウンリストを作成しておくこともできる。
施工現場では、設計通りに施工されているか否かの確認のために、長さや面積を測定したい場合がある。そのような場合は、作業者端末50のカメラ53に対して同じ奥行き位置に、測定したい対象物と長さが既知の基準物111がある状態で、対象物と基準物111とを含む動画をカメラ53で撮影して眼鏡型ディスプレイ62に表示させ、静止画ボタンを押す。これにより、計測用静止画データが取得され、管理サーバ30に送信される。送信された計測用静止画データは、時刻情報と作業者端末50の識別コードと関連付けられて計測用静止画データベース36に記憶される。
管理サーバ30のアプリケーションデータベースには、事業所端末制御手段20として事業所端末10のプロセッサを機能させるプログラム、及び作業者端末制御手段70として作業者端末50のプロセッサを機能させるプログラムが、それぞれのソフトウェアバージョンと関連付けて記憶されている。システムの運営事業者2は、各プログラムの機能の拡張や不具合の除去などを行い、常に最新のプログラムをアプリケーションデータベースに記憶させておく。事業所端末10及び作業者端末50では、それぞれプログラムの起動時に管理サーバ30にアクセスしてソフトウェアバージョンの対比が行われ、プログラムがバージョンアップされている場合は、その旨が事業所のモニタ13及び作業者端末50の眼鏡型ディスプレイ62に表示される。事業所端末10及び作業者端末50で、それぞれアップデートボタンが押されると、各プログラムのアップデートが実行される。
作業者端末制御手段70は、上記のようにインターネット92上で提供されるウェブページを閲覧する手段を有していることに加え、二次元コードを読み取る手段を有している。そして、施工現場には、URLをコード化した二次元コードを設置しておく。例えば、施工現場で使用される装置に、その装置の製造者が運営しているウェブページであって、装置に関する情報を開示しているページのURLをコード化した二次元コードを貼っておく。このような二次元コードは、事業所1側で用意しても良いし、システムの運営事業者2が事業所1に提供しても良い。
13 モニタ
15 マイク
16 スピーカ
20 事業所端末制御手段(事業所端末の制御手段)
30 管理サーバ
30m 補助記憶装置(記憶装置)
33 資料データベース(資料データが記憶されたデータベース)
50 作業者端末
53 カメラ
55 マイク
56 スピーカ
62 眼鏡型ディスプレイ
70 作業者端末制御手段(作業者端末の制御手段)
92 インターネット
102 動画(眼鏡型ディスプレイに表示されている動画)
104 電子黒板フォーム
110 静止画(モニタに表示されている静止画)
111 基準物
115 基準線
Claims (4)
- 施工現場の作業者に装着された作業者端末が通信ネットワークを介して事業所端末と通信する施工支援システムであって、
前記作業者端末のカメラにより撮影された動画データに基づいて、前記作業者端末の眼鏡型ディスプレイに動画が表示され、記憶装置に前記動画データが工事記録として記憶される一方で、前記事業所端末に送信された前記動画データに基づきモニタに動画が表示され、
前記事業所端末の制御手段は、前記モニタに表示されている動画に対してポインティングデバイスにより行われる付加画像情報の入力に基づいて、前記付加画像情報のみを前記作業者端末に送信する手段を有していると共に、
前記作業者端末の制御手段は、前記眼鏡型ディスプレイに表示されている動画に重ねて、受信した前記付加画像情報を表示する手段を有しており、
前記作業者端末と前記事業所端末との間では、それぞれが備えるマイク及びスピーカを用いて音声の送受信が可能であると共に、
前記作業者端末は、前記カメラによる撮影に基づき、長さまたは面積を測定したい対象物が、長さが既知の基準物と同じ奥行き位置にあるときの動画が前記眼鏡型ディスプレイに表示されている状態で、作業者の入力に基づき測定用静止画データを取得し、
前記事業所端末の制御手段は、前記測定用静止画データに基づいて前記モニタに表示されている静止画上において、前記基準物の長さが既知の部分に沿って設定された基準線、及び、前記基準物における前記基準線部分の実寸法の入力に基づき、ポインティングデバイスにより前記静止画上で特定された二点間の長さ、または、ポインティングデバイスにより前記静止画上で四角枠で囲まれた範囲の面積、を算出する手段を有している
ことを特徴とする施工支援システム。 - 前記作業者端末は、前記カメラによる撮影に基づいて前記眼鏡型ディスプレイに表示されている動画に重ねて電子黒板フォームが表示されている状態で、作業者の入力に基づき電子黒板入り静止画データを取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の施工支援システム。 - 前記通信ネットワークはインターネットであると共に、
施工現場にはURLがコード化された二次元コードが配置されており、
前記作業者端末の制御手段は、前記二次元コードが前記眼鏡型ディスプレイに表示されている状態で前記二次元コードを読み取る手段と、前記二次元コードの読み取りにより特定されたURLのウェブページを前記眼鏡型ディスプレイに表示させる手段とを有している
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の施工支援システム。 - 施工マニュアルを含む資料データが記憶されたデータベースを具備しており、
前記作業者端末の制御手段は、前記データベースから前記資料データを読み出して前記眼鏡型ディスプレイに表示させる手段を有している
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の施工支援システム。
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