JP2019082792A - インターフェースユニット - Google Patents

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堀 元人
Motohito Hori
元人 堀
池田 良成
Yoshinari Ikeda
良成 池田
哲也 砂子
Tetsuya Sunago
哲也 砂子
道弘 稲場
Michihiro Inaba
道弘 稲場
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Abstract

【課題】半導体ユニットのナットのネジ径と接続用のボルトのネジ径とが異なる場合であっても、半導体ユニット及び外部機器を滞りなく接続できるインターフェースユニットを提供する。【解決手段】インターフェースユニット1は、第1の貫通孔5a1を有する第1の端部領域5a、第1の貫通孔5a1とは異なる口径の第2の貫通孔5b1を有する第2の端部領域5b、及び、第1の端部領域5aと第2の端部領域5bとの間の中央領域5cを有するバスバー5と、中央領域5cを封止し第2の貫通孔5b1と対向する領域に第2の貫通孔5b1の口径より幅の広いナット収容穴25が配置された封止樹脂部材2と、第1のナット55のネジ径と異なるネジ径を有しナット収容穴25に配置された第2のナット95と、を備え、第1の端部領域5aは封止樹脂部材2から外側に延在し、第1の貫通孔5a1と第2の貫通孔5b1が同じ方向に開口している。【選択図】図9

Description

本発明は、半導体装置を製造するために、半導体ユニットと外部機器とを接続するインターフェースユニットの技術に関する。
半導体装置、特に電力用半導体装置(パワー半導体装置)は、半導体素子が搭載された半導体ユニットが、汎用インバータ等の外部機器に、外部機器側に設けられたプリント板やバスバー等を介して接続されることで実現される。半導体ユニットと外部機器とをボルトでネジ締めして接続する際、半導体ユニットが備えるナットのネジ径と接続用のボルトのネジ径とが異なる可能性が懸念される。そのため、ボルトのネジ径に合わせたネジ径のナットを備えた半導体ユニットを改めて別に用意する、或いは接続用のボルトや外部機器のバスバーの仕様を変更するといった必要が生じ、負担が大きい。
半導体ユニット及び外部機器の接続に関する技術として、例えば特許文献1には、冷却器と、冷却器上に並べて固定された複数のパワー半導体ユニットと、パワー半導体ユニットを電気的に接続するバスバーユニットとが開示されている。このバスバーユニットは、各パワー半導体ユニットのコレクタ側の外部端子、又はエミッタ側の外部端子を相互に接続する複数のバスバーを備えている。
また特許文献2には、並列に接続された複数のパワー半導体モジュールにおける外部端子を連結して電気的に接続するプリント基板が開示されている。プリント基板には、制御用又は計測用の外部端子と電気的に接続するための回路パターンが形成されていると共に、プリント基板上にはこの回路パターンに接続され上下方向に延びる外部端子が設けられている。
また特許文献3及び4には、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、バスバーと、封止部材と、電流センサとを備える電力変換装置が開示されている。バスバーは半導体モジュールに接続するためのモジュール接続端子及び外部機器に接続するための外部出力端子を有している。また特許文献5には、バスバーとバスバーを貫通するコアがケースにモールドされた、電力変換装置の端子台を兼ねる電流センサが開示されている。コアのギャップ部にはホール素子が配置され、ホール素子を搭載する回路基板がケースに固定されている。バスバーには外部機器との接続に用いられる貫通孔が形成され、この貫通孔にボルトが挿し込まれることで電力変換装置と外部機器とが接続されている。
しかし特許文献1〜5のいずれの場合においても半導体ユニットと外部機器とをネジ締めする際、半導体ユニットのナットのネジ径と半導体ユニット及び外部機器の接続用のボルトのネジ径とが異なる場合における具体的な接続手段は開示されていない。そのためネジ径同士が異なる場合の接続における有効な解決手段が望まれていた。
国際公開第2016/031462号 特開2014−236150号公報 特開2013−258843号公報 特開2013−055763号公報 特開2006−194650号公報
本発明は上記した問題に着目して為されたものであって、半導体ユニットのナットのネジ径と接続用のボルトのネジ径とが異なる場合であっても、外部機器及び半導体ユニットを滞りなく接続できるインターフェースユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るインターフェースユニットのある態様は、第1のナットを有する半導体ユニットに接続されるインターフェースユニットであって、第1のナットのネジ孔と対向する第1の貫通孔を有する第1の端部領域、第1の貫通孔とは異なる口径の第2の貫通孔を有する第2の端部領域、及び、第1の端部領域と第2の端部領域との間の中央領域を有するバスバーと、中央領域を封止し、第2の貫通孔と対向する領域に第2の貫通孔の口径より幅の広いナット収容穴が配置された封止樹脂部材と、第1のナットのネジ径と異なるネジ径を有し、ナット収容穴に配置された第2のナットと、を備え、第1の端部領域は封止樹脂部材から外側に延在し、第1の貫通孔と第2の貫通孔が同じ方向に開口していることを要旨とする。
前記バスバーの前記中央領域は、前記封止樹脂部材の側壁に沿って内側に封止され、前記第1の端部領域と前記第2の端部領域は、前記中央領域との境界でそれぞれ反対側へ屈曲して互いに平行に配置されていてもよい。
前記ナット収容穴の幅が前記第2のナットの最大径より大きく、かつ、前記第2のナットの外周を固定し、前記ナット収容穴に収容して回転を制約するソケットを備えていてもよい。
前記第2の端部領域が平行に配置された複数の前記バスバーを有し、前記封止樹脂部材は、複数の前記バスバーを横切り前記封止樹脂部材の側面まで延在する溝部を有し、前記第2の端部領域のいずれか少なくとも1つに隣接して配置されたセンサを有し、前記センサの配線が前記溝部に配置されていてもよい。
前記封止樹脂部材は、前記溝部が部分的に張り出すように設けられた収納部を有し、前記センサが前記収納部に収納されていてもよい。
前記収納部内に配置され前記センサを前記第2の端部領域に当接させる位置決め部材を備えていてもよい。
前記収納部内に設けられ前記センサの周囲の隙間を埋める充填材を備えていてもよい。
前記センサはU字状であり、U字の内側に前記第2の端部領域を挟み込んで取り付けられていてもよい。
前記センサは、例えば、電流センサ又は温度センサである。
複数の前記バスバーを備え、前記第1の貫通孔の中心の間隔と前記第2の貫通孔の中心の間隔とが異なっていてもよい。
本発明に係るインターフェースユニットによれば、半導体ユニットのナットのネジ径と接続用のボルトのネジ径とが異なる場合であっても、外部機器及び半導体ユニットを滞りなく接続できる。
図1は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットの構成の概略を模式的に説明する斜視図(鳥瞰図)である。 図2は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットで接続される半導体ユニットの構成の概略を模式的に説明する平面図である。 図3は、図2中のA−A線方向から見た断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットの構成の概略を模式的に説明する平面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットの封止樹脂部材及びバスバーの配置関係説明する模式的な斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットをバスバーの厚みが表れる方向から見た模式的な側面図である。 図7(a)は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットの封止樹脂部材に1個のセンサが収納された状態を、バスバーを除いて模式的に説明する平面図である。図7(b)は、3個のセンサが収納された状態を、バスバーを除いて模式的に説明する平面図である。 図8は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットを作製する際、バスバーの第2の端部領域を折り曲げる前の状態を模式的に説明する断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るインターフェースユニットを用いて、半導体ユニット及び外部機器を接続する工程を模式的に説明する断面図である。 図10は、本発明の実施形態の第1変形例に係るインターフェースユニットで用いられるソケットの構成の概略を模式的に説明する斜視図である。 図11は、本発明の実施形態の第2変形例に係るインターフェースユニットの構成の概略を模式的に説明する断面図である。 図12は、本発明の実施形態の第3変形例に係るインターフェースユニットの構成の概略を模式的に説明する斜視図である。 図13は、本発明の実施形態の第4変形例に係るインターフェースユニットの構成の概略を模式的に説明する平面図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
実施形態に係るインターフェースユニット1は、図1に示すように、汎用インバータ等の外部機器100と、この外部機器100に供給される電力を制御する半導体装置としての半導体ユニット30との間に介在して設けられる。半導体ユニット30には、外部機器100とのネジ締結に用いられるナットが収納されている。この半導体ユニット30のナットのネジ径(口径)は、外部機器100のバスバー105,107,109の貫通孔の口径に応じた第2のボルト15b,17b,19bのネジ径と異なる。そのため第2のボルト15b,17b,19bを用いて半導体ユニット30及び外部機器100を直接接続することができない。ネジ径同士が異なる両者の接続を実現するため、実施形態に係るインターフェースユニット1は半導体ユニット30及び外部機器100間に介在する連結装置として機能する。
図1に例示したインターフェースユニット1は、筐体としての封止樹脂部材2及びこの封止樹脂部材2に取り付けられた3本のバスバー5,7,9を備える。封止樹脂部材2は全体がほぼ直方体状であり、例えばエポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性の成形材料で作製できる。封止樹脂部材2の上部には、3本のバスバー5,7,9の下を3本のバスバー5,7,9に直交するように横切って封止樹脂部材2の長手方向の側端面間を延在する溝部3が設けられている。
インターフェースユニット1のバスバー5,7,9は、封止樹脂部材2の半導体ユニット30側に張り出して延在する第1の端部領域5a,7a,9a及び封止樹脂部材2の上面上に設けられた第2の端部領域5b,7b,9bを有する。第1の端部領域5a,7a,9aと第2の端部領域5b,7b,9bとの間に設けられた中央領域5c,7c,9cは、封止樹脂部材2の鉛直な側壁に沿って内側に封止されている。
半導体ユニット30は直方体状であって、図3に示すようなパワー半導体チップ75,85を搭載した半導体モジュール(パワー半導体モジュール)70,80が、封止樹脂である本体30aの内側に密封されている。半導体ユニット30の上面上には3本のバスバー35,37,39が設けられ、これらのバスバー35,37,39の上面とインターフェースユニット1のバスバー5,7,9の第1の端部領域5a,7a,9aの下面とは部分的に重ね合わせられている。インターフェースユニット1のバスバー5,7,9の第1の端部領域5a,7a,9a及び半導体ユニット30のバスバー35,37,39には第1のボルト15a,17a,19aがそれぞれ挿し込まれている。図1中のネジ頭の寸法を比較して分かるように、第1のボルト15a,17a,19aのネジ径は第2のボルト15b,17b,19bのネジ径より大きい。
外部機器100の本体101には3本のバスバー105,107,109が外側に延びるように設けられている。これらのバスバー105,107,109の下面とインターフェースユニット1のバスバー5,7,9の第2の端部領域5b,7b,9bの上面とは部分的に重ね合わせられている。インターフェースユニット1のバスバー5,7,9の第1の端部領域5a,7a,9a及び外部機器100のバスバー105,107,109には第2のボルト15b,17b,19bがそれぞれ挿し込まれている。
<半導体ユニット>
まず半導体ユニット30の構造を具体的に説明する。図2に示すように、半導体ユニット30の本体30aの上面上で長手方向の両端には、半導体ユニット30を他の部材や装置等に取り付ける際にネジ等が挿し込まれる取付孔40a,40bが設けられている。取付孔40a,40bの周囲には、本体30aの上面上から上方に鉛直に起立する側壁が袴部33a,33bとして設けられ、袴部33a,33bの内壁面は、本体30aの上面に垂直な方向から見た平面パターンで取付孔40a,40bを囲むようにそれぞれ円弧を描いている。
図2中の下側の袴部33aの両側であって中央寄り位置には、内部の半導体モジュール70,80から上方に延びる棒状の上アーム用のソース信号用端子31a及び下アーム用のソース信号用端子31bのそれぞれの上端が円形状に示されている。上アーム用のソース信号用端子31a及び下アーム用のソース信号用端子31bは、半導体ユニット30の短辺方向に沿って同一直線上に、袴部33aを中心に左右対称的に設けられている。上アーム用のソース信号用端子31a及び下アーム用のソース信号用端子31bはソース側電圧を検出する。
また袴部33aの両側で本体30aの下端寄りの位置には、半導体モジュール70,80から上方に延びる棒状の左側のゲート信号用端子32a及び右側のゲート信号用端子32bのそれぞれの上端が円形状に示されている。左側のゲート信号用端子32a及び右側のゲート信号用端子32bは、半導体ユニット30の短辺方向に沿った同一直線上に、袴部33aを中心に左右対称的に設けられている。左側のゲート信号用端子32a及び右側のゲート信号用端子32bはパワー半導体チップ75,85のON/OFFを制御する。
半導体ユニット30の本体30aの上面の中央には、平面パターンで、矩形で板状のバスバー35,37,39が等間隔で、それぞれの長手方向が半導体ユニット30の短辺方向に沿って延びるように設けられている。バスバー35,37,39は銅(Cu)やアルミニウム(Al)等の板状の導電性材料で作製されている。図2中に例示した最下段のバスバー35はプラス極用であり、中央のバスバー37はマイナス極用であり、最上段のバスバー39は出力用である。3本のバスバー35,37,39は、いずれもCuやAl等で作製され導電性を有している。
本体30aの上面上で最下段のプラス極用のバスバー35の中央には、バスバー35を下側から支持する台座65が、またこの台座65の外側の左右両側には棒状のドレイン用の外部端子34a,34bの上端が円形状で、それぞれ点線で示されている。ドレイン用の外部端子34a,34bは2本で一組であり、溶接又ははんだ付け等によりプラス極用のバスバー35の下面に接合されている。台座65の内側にはナットグローブ45及びこのナットグローブ45に格納された第1のナット55の外縁がそれぞれ点線で示されている。
同様に中央のマイナス極用のバスバー37の内側には、台座67、ソース用の外部端子36a,36b、ナットグローブ47及び第1のナット57の外縁がそれぞれ点線で示されている。また同様に中央の出力用のバスバー39の内側には、台座69、出力用の外部端子38a,38b、ナットグローブ49及び第1のナット59の外縁がそれぞれ点線で示されている。
第1のナット55のそれぞれのネジ孔は、バスバー35,37,39の中央に設けられた第3の貫通孔35a,37a,39aとほぼ同径である。またバスバー35,37,39のそれぞれの第3の貫通孔35a,37a,39aは、図1に示したインターフェースユニット1のバスバー5,7,9に設けられた第1の貫通孔とほぼ同径である。また図3に示すように、第3の貫通孔35a,37a,39aは本体30aの上部にほぼ埋め込まれた第1のナット55,57,59のネジ孔とほぼ同心である。
図3に示すように、半導体ユニット30の本体30aの内部には、半導体ユニット30の長手方向に沿って半導体モジュール70,80が2個設けられている。すなわち半導体ユニット30は、2個の半導体モジュールを組み合わせて用いる、いわゆる「2in1」用(2in1型)である。
2個のパワー半導体モジュール70,80のうち、図3中の右側に示す半導体モジュール70は、セラミック基板等で作製された絶縁層71と、絶縁層71の表面側に設けられた表面導電箔72と、絶縁層71の裏面側に設けられた裏面導電箔73とを有する。表面導電箔72及び裏面導電箔73は銅板等で作製できる。表面導電箔72の上面上には、はんだ74を介してパワー半導体チップ75が搭載されている。
パワー半導体チップ75の上方には、プリント基板90が設けられ、プリント基板90の下面とパワー半導体チップ75の上面との間には、棒状のポスト電極91が複数本、下側に延びるように設けられている。ポスト電極91は、パワー半導体チップ75の上面上に設けられたはんだ76と接合し、パワー半導体チップ75とプリント基板90との電気的な接合が確保されている。
一方、図3中の左側に示す半導体モジュール80は、右側の半導体モジュール70と同様に、絶縁層81と、絶縁層81の表面上の表面導電箔82と、絶縁層81の裏面上の裏面導電箔83とを有する。表面導電箔82の上面上には、はんだ84を介してパワー半導体チップ85が搭載されている。パワー半導体チップ85の上面上には、プリント基板90から下側に延びる棒状のポスト電極92の下端がはんだ86を介して電気的に接合されている。
パワー半導体チップ75の裏面には、ドレイン用の外部端子34a,34bを介して電流が供給され、パワー半導体チップ85のおもて面からはソース用の外部端子36a,36bを介して外部に電流が流れる。出力用の外部端子38a,38bは、パワー半導体チップ75のおもて面(ソース側)とパワー半導体チップ85の裏面(ドレイン側)を接続する配線に接続されている。
<インターフェースユニット>
次にインターフェースユニット1の構造を具体的に説明する。インターフェースユニット1の3本のバスバー5,7,9は、CuやAl等の板状の導電性材料で作製されている。図4に示すように、3本のバスバー5,7,9は、平面パターンで封止樹脂部材2の短辺方向に沿って延び、封止樹脂部材2の長辺方向に沿って等間隔で平行であるため、第1の端部領域5a,7a,9a及び第2の端部領域5b,7b,9bはそれぞれ互いに平行配置されている。
バスバー5,7,9の第1の端部領域5a,7a,9aには第1の貫通孔5a1,7a1,9a1が、また第2の端部領域5b,7b,9bには第2の貫通孔5b1,7b1,9b1がそれぞれ設けられている。第1の貫通孔5a1,7a1,9a1及び第2の貫通孔5b1,7b1,9b1はいずれも、図5中の上下方向に延びる3本の破線状の直線(中心線)に沿って円形状に開口している。
第1の貫通孔5a1,7a1,9a1及び第2の貫通孔5b1,7b1,9b1は口径が互いに異なる。図4中に例示した第1の貫通孔5a1,7a1,9a1は6mm程度、第2の貫通孔5b1,7b1,9b1は4mm程度であり、第1の貫通孔5a1,7a1,9a1の口径より第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の口径の方が小さく設定されている。
第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の下側で、第2の貫通孔5b1,7b1,9b1と対向する封止樹脂部材2の上部領域には3個のナット収容穴25,27,29が設けられている。図4中には開口部の平面パターンが正六角形状のナット収容穴25,27,29が点線で例示されている。それぞれのナット収容穴25,27,29には、第2のナット95,97,99が配置されている。第2のナット95,97,99のネジ径は上側の第2の貫通孔5b1,7b1,9b1とほぼ同径の4mm程度に設定され、半導体ユニット30側でのネジ締結に用いられる第1のナットのネジ径とはネジ径が異なる。
開口部が正六角形状のナット収容穴25,27,29の場合、「ナット収容穴の幅」とは、正六角形の中心を挟んで正対する2個の頂点を結ぶ、正六角形中で最大長を形成する対角線の長さを意味する。また「第2のナットの最大径」は、ネジ頭の上面が正六角形状の第2のナット95,97,99の場合、正六角形の中心を挟んで正対する2個の頂点を結ぶ対角線の長さと定義する。
第2のナット95,97,99のネジ径は第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の口径とほぼ同径である一方、ネジ頭の上面において定義される第2のナット95,97,99の最大径はネジ径より大きくなる。そのためネジ頭を含めて第2のナット95,97,99を収容するナット収容穴25,27,29の幅も第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の口径より広くなる。
図5に示すように、封止樹脂部材2の上部で溝部3のナット収容穴25,27,29が配置された位置と反対側となる溝部3の領域には3個の収納部4a,4b,4cがそれぞれ溝部3に連続して設けられている。収納部4a,4b,4cは、溝部3が部分的に第1の貫通孔5a1,7a1,9a1側に張り出すように形成された窪みであり、平面パターンで矩形状である。収納部4a,4b,4c及び溝部3の窪みの深さはほぼ同じである。
バスバー5,7,9の第1の端部領域5a,7a,9aと第2の端部領域5b,7b,9bは、中央領域5c,7c,9cとの境界でそれぞれ反対側へ屈曲して、厚みが表れる側方から見てZ字状をなす。第1の端部領域5a,7a,9a及び第2の端部領域5b,7b,9bは、Z字の両端の延長方向によって2つの段差が形成されるように、互いに平行に配置されている。図6に示すように、第1の端部領域5aは、主面が封止樹脂部材2の下部の高さで、中央領域5cの主面に対して約90°をなすように折り曲げられ、封止樹脂部材2の側壁の下部から外側へ突出している。第1の端部領域5aの下面と封止樹脂部材2の下面とはほぼ同じ高さに揃えられている。
図6では図示を省略しているが、図5に示した第1の端部領域7a,9aも同様に、主面が封止樹脂部材2の下部の高さで、中央領域7c,9cの主面に対して約90°をなすように折り曲げられ、封止樹脂部材2の側壁の下部から外側へ突出する。また図5に示した第1の端部領域7a,9aの下面と封止樹脂部材2の下面もほぼ同じ高さに揃えられている。
第2の端部領域5bは、主面が封止樹脂部材2の上面より僅かに高い位置で中央領域5cの主面に対して約90°をなすように折り曲げられ、下面の位置が封止樹脂部材2の上面の位置とほぼ重るように延びている。図示を省略しているが、第2の端部領域7b,9bも同様に、主面が封止樹脂部材2の上面より僅かに高い位置で中央領域7c,9cの主面に対して約90°をなすように折り曲げられ、下面の位置が封止樹脂部材2の上面の位置とほぼ重って延びている。バスバー5,7,9の第2の端部領域5b,7b,9bは、図5に示したナット収容穴25,27,29を覆うと共に、図1に示すように、溝部3及び収納部4a,4b,4cを部分的に覆うように封止樹脂部材2の上に架け渡されている。
図7(a)中には、封止樹脂部材2の右端の収納部4aにセンサ6aが収納されると共に、このセンサ6aの配線6a1が溝部3に配置された状態が例示されている。収納部4aにセンサ6aが収納されることにより、封止樹脂部材2にバスバー5が取り付けられるとセンサ6aはバスバー5の対応する第2の端部領域5bに隣接する。収納されるセンサの個数は適宜変更でき、例えば図7(b)に示すように3個の収納部4a,4b,4cのそれぞれにセンサ6a,6b,6cを配置できる。また溝部3にセンサ6a,6b,6cの配線6a1,6b1,6c1をすべてまとめて配置することもできる。3個のセンサ6a,6b,6cが配置される場合においても、封止樹脂部材2にバスバー5,7,9が取り付けられると3個のセンサ6a,6b,6cはそれぞれ対応するバスバー5,7,9の第2の端部領域5b,7b,9bに隣接する。
センサ6a,6b,6cとしてはバスバー5,7,9に流れる電流を測定する電流センサや、バスバー5,7,9の温度を測定する温度センサ等、各種のセンサ6a,6b,6cが採用できる。電流センサとしては例えば巨大磁気抵抗(GMR)効果を利用した電流測定センサ等があり、例えばGMR電流センサを出力用のバスバー9の下に配置すれば出力電流を測定できる。
<インターフェースユニットの製造方法>
バスバー5に着目した図8に示すように、インターフェースユニット1を組み立てるには例えばまず、第1の端部領域5aのみ中央領域5cとの境界で屈曲させたL字状の銅板等をバスバー素材として用意する。そしてこのバスバー素材の中央領域5cが封止樹脂部材2の側壁に沿って内側に封止されるように、トランスファー成形装置等を用いてバスバー素材と樹脂とを一体成形する。一体成形により封止樹脂部材2の上部に、ナット収容穴25、溝部3及び収納部4aも同時に形成する。一体成形の時点では第2の端部領域5bが折り曲げられていないので、ナット収容穴25、溝部3及び収納部4aのそれぞれの開口部は第2の端部領域5bによって覆われることなく大きく外部に露出する。
次に露出したナット収容穴25に第2のナット95を収容し、収納部4aにセンサ6aを配置すると共に溝部3にセンサ6aの配線を整理して収納する。そして第2の端部領域5bを中央領域5cとの境界で、第1の端部領域5aとは反対側に約90度折り曲げて屈曲させる。バスバー7,9についても同様で、バスバー7,9の第2の端部領域7b,9bを中央領域7c,9cとの境界で折り曲げ、第1の端部領域7a,9aとは反対側へ屈曲させれば、図1に例示したようなインターフェースユニット1を得ることができる。
尚、第2のナット95,97,99は上下にスライド可能であり、ボルトを締めることでナット95,97,99は第2の端部領域5b,7b,9bに密着して固定される。
<半導体ユニット及び外部機器の接続方法>
次にインターフェースユニット1を用いて半導体ユニット30と外部機器100を接続する手順を、バスバー5に着目した図9を参照して説明する。図9は半導体ユニット30、インターフェースユニット1及び外部機器100を、図7(a)中のB−B線と同じの位置で、第1のボルト15a及び第2のボルト15b以外の部材を断面して表す図である。またバスバー5に接続される外部機器100のバスバー105には接続用の第4の貫通孔105bが形成されている。
まず半導体ユニット30のバスバー35とインターフェースユニット1のバスバー5の第1の端部領域5aとを重ね合わせる。そして半導体ユニット30の本体30aの上部に収容されている第1のナット55のネジ孔及び第3の貫通孔35aに、第1の端部領域5aの第1の貫通孔5a1を重ね合わせて対向させ第1のボルト15aを挿し込む。第1のナット55のネジ孔の内径は、半導体ユニット30のバスバー35の第3の貫通孔35a及びインターフェースユニット1のバスバー5の第1の貫通孔5a1とほぼ同じである。そして第1のボルト15aと半導体ユニット30の第1のナット55とをネジ締結し、半導体ユニット30とインターフェースユニット1を接続する。
また、外部機器100のバスバー105とインターフェースユニット1のバスバー5の第2の端部領域5bとを重ね合わせる。そしてインターフェースユニット1の封止樹脂部材2の上部に格納されている第2のナット95のネジ孔に第2の端部領域5bの第2の貫通孔5b1及び外部機器100のバスバー105の第4の貫通孔105bを重ね合わせて対向させ第2のボルト15bを挿し込む。第2のナット95のネジ孔の内径は、外部機器100のバスバー105の第4の貫通孔105b及びインターフェースユニット1のバスバー5の第2の貫通孔5b1とほぼ同じである。そして第1のボルト15aよりネジ径の小さな第2のボルト15bと封止樹脂部材2の第2のナット95とをネジ締結し、外部機器100とインターフェースユニット1を接続する。
尚、図9中にはバスバー5における接続方法が示されていたが、バスバー7及びバスバー9における接続方法も同様である。上記の一連の工程により、インターフェースユニット1を介して半導体ユニット30及び外部機器100は物理的に堅固に一体化されると共に電気的な接続も実現される。
本発明の実施形態に係るインターフェースユニット1によれば、封止樹脂部材2には外部機器100側の第2のボルト15b,17b,19bのネジ径に応じた第2のナット95,97,99が格納される。また封止樹脂部材2に取り付けられたバスバー5,7,9には半導体ユニット30の第1のナット55,57,59のネジ径に応じた第1の貫通孔5a1,7a1,9a1が形成される。よって半導体ユニット30の第1のナット55,57,59のネジ径と外部機器100側で用意した第2のボルト15b,17b,19bのネジ径とが異なる場合であっても、半導体ユニット30及び外部機器100を滞りなく連結して接続できる。
互いにネジ径が異なる間の半導体ユニット30及び外部機器100の接続に際しては、半導体ユニット30よりも遥かに簡易な構造のインターフェースユニット1を用意すれば済む。すなわち外部機器100側で用意した第2のボルト15b,17b,19bのネジ径に応じたナットを備えた半導体ユニット30を一つ一つ用意する手間を省くことができる。同時に、外部機器100を有する納入先では半導体ユニット30の第1のナット55,57,59のネジ径に応じて、接続用のボルトのネジ径やバスバー105,107,109の第4の貫通孔105b,107b,109bの口径を都度変更する手間を省略できる。
また実施形態に係るインターフェースユニット1では、バスバー5,7,9の両端に設けられた第1の貫通孔5a1,7a1,9a1及び第2の貫通孔5b1,7b1,9b1が同じ方向に開口する。そのため接続作業時に、同一方向から締結作業を行うことが可能になる。例えば一方の貫通孔で締結作業を実施した後、続けて他方の貫通孔において締結作業を実施するために、締結対象物の天地を反転させたり、ボルト締め装置等の向きを変えたりする作業が生じないので、作業負担を軽減できる。
また実施形態に係るインターフェースユニット1では、バスバー5,7,9の両端が中央領域5c,7c,9cを挟んで折り曲げられ、中央領域5c,7c,9cが封止樹脂部材2の側壁に沿って取り付けられる。バスバー5,7,9を折り曲げずにインターフェースユニット1の封止樹脂部材2を半導体ユニット30の横に配置する場合に比べて、インターフェースユニット1の封止樹脂部材2を半導体ユニット30に対して積み上げているので、両端の第1の貫通孔5a1,7a1,9a1及び第2の貫通孔5b1,7b1,9b1間の平面パターン上の間隔が短くなる。よって半導体ユニット30と外部機器100との接続部におけるバスバー5,7,9のフットプリント(占有面積)が小さく抑えられ、コンパクトで取り扱い性を高めることができる。また締結作業時に、一方の貫通孔から他方の貫通孔へボルト締め装置を移動させる距離や、ボルト締めを実施する作業者が移動する距離を短縮できるので、作業時間を低減できる。
また実施形態に係るインターフェースユニット1によれば、収納部4a,4b,4c内に選択的にセンサ6a,6b,6cが収納可能であるため、必要な個数だけセンサ6a,6b,6cを取り付けたインターフェースユニット1を必要に応じて提供できる。また収納されるセンサ6a,6b,6cの種類としては、電流センサや温度センサ等、各種のセンサを選択できるため、汎用性が高い。
また実施形態に係るインターフェースユニット1によれば、箱状の封止樹脂部材2の内部空間を利用して収納部4a,4b,4cが形成されているため、収納領域を別途確保する必要がなく、センサ6a,6b,6cをコンパクトに収納できる。同様に封止樹脂部材2の内部空間を利用して溝部3が形成されているため、センサ6a,6b,6cの配線6a1,6b1,6c1もコンパクトに収納できる。
<第1変形例>
図10に示すように、本発明に係るインターフェースユニット1は、第2のナット95の最大幅w1より大きな最大幅w2のナット収容穴25を有し、かつ、第2のナット95の外周に固定されるソケット115を備えてもよい。図10中には開口部を正面から見て、内縁及び外縁がいずれも正六角形状のリング状のソケット115が例示されている。ソケット115は、第2のナット95をナット収容穴25に収容して回転を制約する。
例えば、第2のナット95の最大幅w1が4mmであり、対応するナット収容穴25の最大幅w2が6mmの場合、第2のナット95をそのままではナット収容穴25の中に安定して配置できない。しかし図10に例示したようなソケット115を第2のナット95に装着することで第2のナット95の最大幅w1を6mmに拡幅できる場合、第2のナット95をナット収容穴25の中に密に嵌め合わせることができる。第1変形例に係るインターフェースユニット1の他の構成については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1における同名の部材とそれぞれと等価であるため重複説明を省略する。
第1変形例に係るインターフェースユニット1によれば、第2のナット95に拡幅可能なソケット115を装着させることにより、ナット収容穴25の最大幅w2と異なる最大幅w1の第2のナット95であっても接続に用いることができる。また寸法が異なるソケット115を用意しておくことにより、1個のナット収容穴25の中に収容できるナットの幅のバリエーションを拡大できる。すなわち複数のネジ径のボルトに一つ一つ応じたナット収容穴25を都度形成する手間が軽減されるので、設計負担及び在庫負担を低減できる。第1変形例に係るインターフェースユニット1の他の効果については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1の場合と同様である。
<第2変形例>
図11に示すように、本発明に係るインターフェースユニット1は、上側にセンサ6aを載置してセンサ6aの上面をバスバー5の第2の端部領域5bの下面に当接させる位置決め部材8を備えてもよい。位置決め部材8は樹脂等で作製でき、収納部4aの底面上及び溝部3の底面上に亘って配置され、収納部4a内でのセンサ6aの位置を決定する。位置決め部材8の上部のバスバー5の中央領域5c寄りの領域には、センサ6aの下部の形状に応じて窪んだ第1凹部8aが設けられ、この第1凹部8a内にセンサ6aがほぼ密に嵌め込まれ固定される。位置決め部材8は弾性部材であってもよい。
また位置決め部材8の上部のナット収容穴25寄りの領域には、上面が滑らかに湾曲した窪みが第2凹部8bとして設けられ、この第2凹部8b内にセンサ6aの配線が、他のセンサの配線6b1,6c1と共に配置される。また収納部4a内で位置決め部材8の上側には、センサ6a及び配線6b1,6c1の周囲の隙間を埋めるように、樹脂等の充填材10が密に設けられている。第2変形例に係るインターフェースユニット1の他の構成については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1における同名の部材とそれぞれと等価であるため重複説明を省略する。
第2変形例に係るインターフェースユニット1によれば、位置決め部材8の上にセンサ6aが載置されることにより、製造や接続等の際、センサ6aに加わる衝撃を低減できる。また位置決め部材8の第1凹部8a内にセンサ6aが固定されることにより、センサ6aの収納部4a内における平面内の位置及び上下方向の高さ位置が正確に決定される。また位置決め部材8及び充填材10を用いることにより、収納時のセンサ6aの安定性を高めることができる。尚、位置決め部材8及び充填材10はいずれか一方のみが採用されてもよく、それぞれ単独使用であっても収納時のセンサ6aの安定性が高められる。第2変形例に係るインターフェースユニット1の他の効果については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1の場合と同様である。
<第3変形例>
図12に示すように、本発明の実施形態の第3変形例に係るインターフェースユニット1aの封止樹脂部材2aは、バスバー5w,7w,9wの厚みが表れる側方から見てL字状をなす2段の階段状である。バスバー5w,7w,9wの第2の端部領域5b,7b,9bは、中央領域5c,7c,9cとの境界部及び第2の貫通孔5b1,7b1,9b1との間で約90度ずつ2回折り曲げられ、Z字状をなしている。折り曲げられた中央部分は封止樹脂部材2aのL字の縦棒に相当する側壁に沿って封止されている。すなわちバスバー5w,7w,9wの第2の端部領域5b,7b,9bは、封止樹脂部材2aの上面上では、階段の1段目に配置された領域と2段目に配置された領域とに分割配置され、異なる高さで互いに平行である。
バスバー5w,9wの第2の端部領域5b,9bの、封止樹脂部材2aの階段の1段目の上面上に配置される被挟持部5bw,9bwには、U字状のセンサ11a,11cがそれぞれ搭載されている。図12中には2個のU字状のセンサ11a,11cが、それぞれのU字の内側に、ドレイン用のバスバー5w及び出力用のバスバー9wの被挟持部5bw,9bwを挟み込んだ状態で取り付けられた状態が例示されている。U字状のセンサ11a,11cは、U字の開口幅が被挟持部5bw,9bwの厚みより僅かに小さくなるように作製されている。そのため、U字状のセンサ11a,11cを被挟持部5bw,9bwに挟み込む際には、U字の開口幅を僅かに拡げて挿し込めばよく、U字の側壁の復元力によってU字状のセンサ11a,11cが被挟持部5bw,9bwに固定される。反対にU字状のセンサ11a,11cを被挟持部5bw,9bwから取り外す際には、U字の開口幅を僅かに拡げながら被挟持部5bw,9bwから抜き取ればよい。尚、図12中の左側に示すU字状のセンサ11cが取り付けられている出力用のバスバー9wは説明のため、部分的に切り欠いて描かれている。
また被挟持部5bw,9bwの下側の収納部4a1,4c1はそれぞれ封止樹脂部材2aの側端面に開口し、それぞれの側端面において収納部4a1,4c1及び溝部3の開口部が一体となって全体の開口領域が大きく確保されている。第3変形例に係るインターフェースユニット1aの他の構成については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1における同名の部材とそれぞれ等価であるため重複説明を省略する。
第3変形例に係るインターフェースユニット1aでは、被挟持部5bw,9bwに挟み込むだけで着脱可能なU字状のセンサ11a,11cが用いられるため、図1に示したインターフェースユニット1のようにセンサがバスバーによって覆い隠されない。そのためセンサ11a,11cをバスバー5w,9wから分離する場合に、バスバー5w,9wを封止樹脂部材2aから取り外す必要が無いので、修理や交換を容易に行うことができ、経済性を高めることができる。また収納部4a1,4c1が側方に大きく開口されていることにより、U字状のセンサ11a,11cをバスバー5w,9wから一層容易に着脱できる。第3変形例に係るインターフェースユニット1aの他の効果については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1の場合と同様である。
<第4変形例>
図13に示すように、本発明の実施形態の第4変形例に係るインターフェースユニット1bでは、バスバー5x,7,9xの第1の貫通孔5a1,7a1,9a1の中心の間隔d1と、第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の中心の間隔d2とが異なる。第4変形例に係るインターフェースユニット1bでは、間隔d1及び間隔d2が異なるように3本のバスバー5x,7,9xが形成されていることにより、外部機器のバスバー間隔と半導体ユニットのバスバー間隔とが異なる場合であっても接続が可能になる。
3本のバスバー5x,7,9xのうち中央のソース用のバスバー7を除く、右側のドレイン用のバスバー5xと左側の出力用のバスバー9xはいずれも平面パターンでZ字状をなすように屈曲した部分である傾斜部5bx,9bxを有する。傾斜部5bx,9bxは、ドレイン用のバスバー5x及び出力用のバスバー9xのそれぞれの第2の端部領域5b,9bにおいて、中央領域との境界近傍の位置と第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の近傍の位置との間に位置する。傾斜部5bx及び傾斜部9bxは、ソース用のバスバー7を中心に左右対称的に配置されている。傾斜部5bx,9bxが形成されていることにより、ドレイン用のバスバー5x及び出力用のバスバー9xにおいて、それぞれの第2の貫通孔5b1,9b1は上面側から見て第1の貫通孔5a1,9a1より外側に配置され同一直線上に並ばない。
ドレイン用のバスバー5xの傾斜部5bxは平行四辺形状であり、傾斜部5bxの下には、傾斜部5bxの平面パターンに応じて平行四辺形状のセンサの収納部4a1が設けられている。同様に、出力用のバスバー9xの傾斜部9bxも平行四辺形状であり、傾斜部9bxの下にも、傾斜部9bxの平面パターンに応じて平行四辺形状のセンサの収納部4c1が設けられている。第4変形例に係るインターフェースユニット1bの他の構成については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1における同名の部材とそれぞれ等価であるため重複説明を省略する。
第4変形例に係るインターフェースユニット1bでは平面パターン上、バスバー5x,7,9xの第1の貫通孔5a1,7a1,9a1は、下側の半導体ユニット側の第1のナットのネジ孔に重ね合わせ対向配置される。またインターフェースユニット1bのバスバー5x,7,9xの第2の貫通孔5b1,7b1,9b1は、上側の外部機器側から第2のボルトが挿し込まれる第2のナット95,97,99のネジ孔に重ね合わせ対向配置されている。そのため半導体ユニット側の第1のナットの間隔が外部機器側で用いる第2のボルトの間隔と異なる場合であっても、半導体ユニット及び外部機器を滞りなく接続できる。第4変形例に係るインターフェースユニット1bの他の効果については、図1〜図9を用いて説明したインターフェースユニット1の場合と同様である。
<その他の実施形態>
本発明は上記の開示した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。本開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。例えばインターフェースユニットのバスバーの本数は3本に限定されず、適宜変更することができる。また図1に例示したインターフェースユニット1のバスバー5,7,9はZ字状をなすように折り曲げられていたが、バスバーは一切折り曲げられることなく、例えば一直線状のような平坦な形状であってもよい。
またインターフェースユニットのバスバーに設けられる第1の貫通孔及び第2の貫通孔のそれぞれの口径は、上記の例示の値に限定されず、適宜設定できる。また本発明の実施形態では第1の貫通孔5a1,7a1,9a1より第2の貫通孔5b1,7b1,9b1の方の口径が小さく設定されていたが、第2の貫通孔より第1の貫通孔の方の口径が小さくてもよい。また実施形態では、第1のボルト及び第2のボルトのネジ頭の上面の形状、第1のナット及び第2のナットの上面の形状並びにナット収容穴の開口部の形状としては正六角形状のものを例示したが、これに限定されない。正方形、正八角形等の多角形を含んだ他の幾何学形状のものを適宜採用できる。
また図1〜図13に示したそれぞれの実施形態及び変形例に係るインターフェースユニットの構成を部分的に組み合わせて、本発明に係るインターフェースユニットを実現してもよい。以上のとおり本発明は、上記に記載していない様々な実施形態等を含むとともに、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,1a,1b…インターフェースユニット
2,2a,2b…封止樹脂部材
3…溝部
4a,4b,4c…収納部
4a1,4c1…収納部
5,7,9…バスバー
5a,7a,9a…第1の端部領域
5a1,7a1,9a1…第1の貫通孔
5b,7b,9b…第2の端部領域
5b1,7b1,9b1…第2の貫通孔
5bw,9bw…被挟持部
5bx,9bx…傾斜部
5c,7c,9c…中央領域
5w,7w,9w…バスバー
5x,9x…バスバー
6a,6b,6c…センサ
6a1,6b1,6c1…配線
8…位置決め部材
8a…第1凹部
8b…第2凹部
10…充填材
11a,11c…センサ
15a,17a,19a…第1のボルト
15b,17b,19b …第2のボルト
25,27,29…ナット収容穴
30…半導体ユニット
30a…本体
31a,31b…ソース信号用端子
32a,32b…ゲート信号用端子
33a,33b…袴部
34a,34b…ドレイン用の外部端子
35,37,39…バスバー
36a,36b…ソース用の外部端子
38a,38b…出力用の外部端子
40a,40b…取付孔
45,47,49…ナットグローブ
55,57,59…第1のナット
65,67,69…台座
70,80…半導体モジュール
71,81…絶縁層
72,82…表面導電箔
73,83…裏面導電箔
74,76,84,86…はんだ
75,85…パワー半導体チップ
90…プリント基板
91,92…ポスト電極
95,97,99…第2のナット
100…外部機器
101…本体
105,107,109…バスバー
105b…第4の貫通孔
115…ソケット
d1,d2…間隔
w1,w2…最大幅

Claims (10)

  1. 第1のナットを有する半導体ユニットに接続されるインターフェースユニットであって、
    前記第1のナットのネジ孔と対向する第1の貫通孔を有する第1の端部領域、前記第1の貫通孔とは異なる口径の第2の貫通孔を有する第2の端部領域、及び、前記第1の端部領域と前記第2の端部領域との間の中央領域を有するバスバーと、
    前記中央領域を封止し、前記第2の貫通孔と対向する領域に前記第2の貫通孔の口径より幅の広いナット収容穴が配置された封止樹脂部材と、
    前記第1のナットのネジ径と異なるネジ径を有し、前記ナット収容穴に配置された第2のナットと、を備え、
    前記第1の端部領域は、前記封止樹脂部材から外側に延在し、
    前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔が同じ方向に開口していること
    を特徴とするインターフェースユニット。
  2. 前記バスバーの前記中央領域は、前記封止樹脂部材の側壁に沿って内側に封止され、
    前記第1の端部領域と前記第2の端部領域は、前記中央領域との境界でそれぞれ反対側へ屈曲して互いに平行に配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載のインターフェースユニット。
  3. 前記ナット収容穴の幅が前記第2のナットの最大径より大きく、かつ、
    前記第2のナットの外周を固定し、前記ナット収容穴に収容して回転を制約するソケットを備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインターフェースユニット。
  4. 前記第2の端部領域が平行に配置された複数の前記バスバーを有し、
    前記封止樹脂部材は、複数の前記バスバーを横切り前記封止樹脂部材の側面まで延在する溝部を有し、
    前記第2の端部領域のいずれか少なくとも1つに隣接して配置されたセンサを有し、前記センサの配線が前記溝部に配置されること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインターフェースユニット。
  5. 前記封止樹脂部材は、前記溝部が部分的に張り出すように設けられた収納部を有し、
    前記センサが前記収納部に収納されていること
    を特徴とする請求項4に記載のインターフェースユニット。
  6. 前記収納部内に配置され前記センサを前記第2の端部領域に当接させる位置決め部材を備えること
    を特徴とする請求項5に記載のインターフェースユニット。
  7. 前記収納部内に設けられ前記センサの周囲の隙間を埋める充填材を備えること
    を特徴とする請求項5又は6に記載のインターフェースユニット。
  8. 前記センサはU字状であり、U字の内側に前記第2の端部領域を挟み込んで取り付けられていること
    を特徴とする請求項4に記載のインターフェースユニット。
  9. 前記センサは、電流センサ又は温度センサであること
    を特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載のインターフェースユニット。
  10. 複数の前記バスバーを備え、
    前記第1の貫通孔の中心の間隔と前記第2の貫通孔の中心の間隔とが異なること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のインターフェースユニット。
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