JP2020202712A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020202712A
JP2020202712A JP2019110097A JP2019110097A JP2020202712A JP 2020202712 A JP2020202712 A JP 2020202712A JP 2019110097 A JP2019110097 A JP 2019110097A JP 2019110097 A JP2019110097 A JP 2019110097A JP 2020202712 A JP2020202712 A JP 2020202712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential side
semiconductor module
conductor
terminal
lower potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019110097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7283243B2 (ja
Inventor
修 中島
Osamu Nakajima
修 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2019110097A priority Critical patent/JP7283243B2/ja
Publication of JP2020202712A publication Critical patent/JP2020202712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7283243B2 publication Critical patent/JP7283243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】半導体モジュールの直上に、半導体モジュールを駆動する駆動回路を配置することが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置において、電力変換部10は、正側導体40および負側導体50は、各々、表面31aに略平行な脚部41および脚部51と、表面31aに略垂直な立壁部42および立壁部52とを含む。そして、正側導体40および負側導体50は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面のうちの、制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。【選択図】図4

Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、複数の半導体モジュールを備える電力変換装置に関する。
従来、複数の半導体モジュールを備える電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1では、2つのスイッチング素子を収納する複数の半導体モジュールを備える電力変換装置が開示されている。また、複数の半導体モジュールに並列に、2つのコンデンサが設けられている。また、複数の半導体モジュールと、2つのコンデンサとを電気的に接続するための配線が設けられている。なお、この配線には寄生インダクタンスが存在する。そして、上記特許文献1では、寄生インダクタンスを低減するために、配線が、積層されたバスバーにより構成されている。
具体的には、上記特許文献1では、2つのコンデンサの正側電極と、複数の半導体モジュールの正側電極とがバスバー(以下、正側バスバーという)により電気的に接続されている。また、2つのコンデンサの負側電極と、複数の半導体モジュールの負側電極とがバスバー(以下、負側バスバーという)により電気的に接続されている。
上記特許文献1では、上記の正側バスバーと負側バスバーとは、共に、略U字形状を有する銅板により構成されている。そして、略U字形状の負側バスバーの内側に、略U字形状の正側バスバーが配置されている。また、略U字形状の正側バスバーの内側に、2つのコンデンサが配置されている。また、複数の半導体モジュールの負側電極は、略U字形状の負側バスバーの底部に電気的に接続されている。また、上記特許文献1には明記されていないが、複数の半導体モジュールの正側電極は、負側バスバーに設けられた孔部を介して、略U字形状の正側バスバーの底部に電気的に接続されていると考えられる。また、複数の半導体モジュールの直上において、複数の半導体モジュールを覆うように、略U字形状の正側バスバーおよび略U字形状の負側バスバーが配置されている。
特開2016−213945号公報
しかしながら、上記特許文献1では、複数の半導体モジュールの直上に、複数の半導体モジュールを覆うように、略U字形状の正側バスバーおよび略U字形状の負側バスバーが配置されている。このため、複数の半導体モジュールの直上に、複数の半導体モジュールを駆動する駆動回路が配置できないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、半導体モジュールの直上に、半導体モジュールを駆動する駆動回路を配置することが可能な電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による電力変換装置は、上位電位と中間電位と下位電位との3つのレベルの電位の電力を出力する電力変換装置であって、上位電位側および下位電位側に各々設けられ、複数のスイッチング素子を内部に収納する上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールと、上位電位側と下位電位側との間に接続されるとともに、互いに直列に接続されている上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサと、上位電位側半導体モジュールと下位電位側半導体モジュールとに接続されるとともに、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサの接続点に接続され、複数のダイオードを内部に収納するダイオードモジュールと、上位電位側半導体モジュールの正側端子と、上位電位側コンデンサの正側端子とを接続する正側導体と、下位電位側半導体モジュールの負側端子と、下位電位側コンデンサの負側端子とを接続する負側導体と、を備え、正側導体および負側導体は、各々、上位電位側半導体モジュール、下位電位側半導体モジュールおよびダイオードモジュールが配置される配置面に略平行な脚部と、配置面に略垂直な立壁部とを含むとともに、配置面に垂直な方向から見て、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面のうちの、制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置されている。
この発明の一の局面による電力変換装置では、上記のように、正側導体および負側導体は、各々、上位電位側半導体モジュール、下位電位側半導体モジュールおよびダイオードモジュールが配置される配置面に略平行な脚部と、配置面に略垂直な立壁部とを含むとともに、配置面に垂直な方向から見て、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面のうちの、制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置されている。これにより、制御端子が配置される領域には、正側導体および負側導体が配置されないので、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に、半導体モジュールを駆動する駆動回路(制御端子に接続される駆動回路)を配置することができる。また、正側導体および負側導体の立壁部は、配置面に略垂直に配置されているので、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に、正側導体および負側導体が配置されるのを、容易に、抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの各々において、正側端子および負側端子は、一方端部側に設けられており、上位電位側半導体モジュールの一方端部側と下位電位側半導体モジュールの一方端部側とが互いに対向するように、上位電位側半導体モジュールと下位電位側半導体モジュールとが配置面上に配置されている。このように構成すれば、正側導体に接続される上位電位側半導体モジュールの正側端子と、負側導体に接続される下位電位側半導体モジュールの負側端子との間の距離が比較的小さくなる。これにより、正側端子と負側導体とを隣り合うように配置することができる。その結果、正側導体に接続される上位電位側コンデンサと、負側導体に接続される下位電位側コンデンサとを近接するように配置した状態で、正側導体と上位電位側コンデンサとを接続するとともに、負側導体と下位電位側コンデンサとを接続することができる。
この場合、好ましくは、配置面に垂直な方向から見て、正側導体の脚部は、制御端子が配置される領域に達することなく、上位電位側半導体モジュールの制御端子側に延びるように上位電位側半導体モジュールの正側端子の表面上に配置されており、配置面に垂直な方向から見て、負側導体の脚部は、制御端子が配置される領域に達することなく、下位電位側半導体モジュールの制御端子側に延びるように下位電位側半導体モジュールの負側端子の表面上に配置されている。このように構成すれば、正側導体の脚部および負側導体の脚部が、制御端子が配置される領域を覆うのを抑制することができるので、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に、正側導体および負側導体が配置されるのを、確実に、抑制することができる。
上記上位電位側半導体モジュールの一方端部側と下位電位側半導体モジュールの一方端部側とが互いに対向する電力変換装置において、好ましくは、配置面に垂直な方向から見て、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置され、上位電位側半導体モジュールの一方端部側と下位電位側半導体モジュールの一方端部側とが互いに対向する、上位電位側半導体モジュールの負側端子と、下位電位側半導体モジュールの正側端子とを接続する交流導体をさらに備える。このように構成すれば、交流導体が設けられた場合でも、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に、駆動回路を配置することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、ダイオードモジュールの出力端子と、上位電位側コンデンサの負側端子と、下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、中間導体は、配置面に垂直な方向から見て、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面のうちの、制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置されている。このように構成すれば、中間導体が設けられた場合でも、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に、駆動回路を配置することができる。
この場合、好ましくは、上位電位側コンデンサは、正側導体および中間導体の配置面側とは反対側において、正側導体の立壁部および中間導体の立壁部に接続されており、下位電位側コンデンサは、負側導体および中間導体の配置面側とは反対側において、負側導体の立壁部および中間導体の立壁部に接続されている。このように構成すれば、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサと、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面との間の距離(配置面に垂直な方向の距離)が比較的大きくなるので、駆動回路を容易に配置することができる。
上記中間導体を備える電力変換装置において、好ましくは、正側導体、負側導体、および、中間導体の各々の立壁部は、配置面に平行な方向に沿って、互いに隣り合うように配置されている。このように構成すれば、上位電位側コンデンサと下位電位側コンデンサとを近接するように配置した状態で、正側導体および中間導体と、上位電位側コンデンサとを接続するとともに、負側導体および中間導体と、下位電位側コンデンサとを接続することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、配置面に平行な方向から見て、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサと、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面とは、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの各々の厚みよりも大きい距離分、互いに離間している。このように構成すれば、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサと、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの表面との間の距離を、確実に、大きくすることができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの各々の制御端子と、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサとの間に配置され、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールに収容される複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路をさらに備える。このように構成すれば、上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールの直上に駆動回路が配置されるので、制御端子と駆動回路とを接続する配線の配線長を短縮することができる。
この場合、好ましくは、駆動回路と、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサとは、所定の絶縁距離以上離間した状態で配置されている。このように構成すれば、駆動回路と、上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサとが短絡するのを確実に抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、上位電位側半導体モジュールの出力端子と、ダイオードモジュールのカソード端子とを接続するとともに、配置面に略平行な脚部と配置面に略垂直な立壁部とを含む第1接続導体をさらに備え、配置面に垂直な方向から見て、上位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのカソード端子とは、所定の方向に沿って一列に配置され、第1接続導体の脚部が、所定の方向に沿って一列に配置されている、上位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのカソード端子とに接続されている。このように構成すれば、上位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのカソード端子とが一列に配置されているので、比較的簡易な形状(略長方形など)の第1接続導体の脚部により、上位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのカソード端子とを接続することができる。
この場合、好ましくは、ダイオードモジュールの出力端子と、上位電位側コンデンサの負側端子と、下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、中間導体は、第1接続導体の脚部に設けられた貫通孔を介して、ダイオードモジュールの出力端子に接続されている。このように構成すれば、中間導体と第1接続導体とを積層した状態で、中間導体とダイオードモジュールの出力端子とを接続することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、下位電位側半導体モジュールの出力端子と、ダイオードモジュールのアノード端子とを接続するとともに、配置面に略平行な脚部と配置面に略垂直な立壁部とを含む第2接続導体をさらに備え、配置面に垂直な方向から見て、下位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのアノード端子とは、所定の方向に沿って一列に配置され、第2接続導体の脚部が、所定の方向に沿って一列に配置されている、下位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのアノード端子とに接続されている。このように構成すれば、下位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのアノード端子とが一列に配置されているので、比較的簡易な形状(略長方形など)の第2接続導体の脚部により、下位電位側半導体モジュールの出力端子とダイオードモジュールのアノード端子とを接続することができる。
この場合、好ましくは、ダイオードモジュールの出力端子と、上位電位側コンデンサの負側端子と、下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、中間導体は、第2接続導体の脚部に設けられた貫通孔を介して、ダイオードモジュールの出力端子に接続されている。このように構成すれば、中間導体と第2接続導体とを積層した状態で、中間導体とダイオードモジュールの出力端子とを接続することができる。
本発明によれば、上記のように、半導体モジュールの直上に、半導体モジュールを駆動する駆動回路を配置することができる。
本実施形態による電力変換装置(電力変換部)の回路図である。 本実施形態による半導体モジュールの斜視図である。 本実施形態による電力変換部の斜視図である。 本実施形態による電力変換部の側面図である。 本実施形態による電力変換部の分解斜視図である。 本実施形態による冷却部の表面上に配置された半導体モジュールの上面図である。 本実施形態による正側導体の斜視図である。 本実施形態による負側導体の斜視図である。 本実施形態による電力変換部の上面図(コンデンサを省いた状態の図)である。 本実施形態による電力変換部の斜視図(正側導体、負側導体、中間導体、および、コンデンサを省いた状態の図)である。 本実施形態による中間導体の斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図11を参照して、本実施形態による電力変換装置100の構成について説明する。図1に示すように、電力変換装置100は、上位電位と中間電位と下位電位との3つのレベルの電位の電力を出力するように構成されている。なお、電力変換装置100は、たとえば、鉄道車両に配置されている。なお、電力変換装置100が鉄道車両に設けられた場合、Y方向は、鉄道車両の走行方向に対応する。
電力変換装置100は、コンバータ部(図示せず)と、インバータ部(図示せず)とを含む。コンバータ部は、互いに並列に接続される2つの電力変換部10により構成されている。また、インバータ部は、互いに並列に接続される3つの電力変換部10により構成されている。以下、1つの電力変換部10の構成について説明する。
図1に示すように、電力変換部10は、互いに直列に接続されるスイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4を含む。スイッチング素子Q1〜Q4は、正極電位側Pと負極電位側Nとの間に接続されている。また、スイッチング素子Q1〜Q4には、それぞれ、逆並列にダイオードDが接続されている。なお、スイッチング素子Q1〜Q4は、たとえば、シリコン(Si)半導体からなるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
また、電力変換部10は、正極電位側Pと負極電位側Nとの間に、互いに直列に接続されているコンデンサC1およびコンデンサC2を含む。なお、コンデンサC1とコンデンサC2との接続点は、中間電位点Mである。コンデンサC1およびコンデンサC2は、スイッチング素子Q1〜Q4に対して電気的に並列に接続されている。なお、コンデンサC1およびコンデンサC2は、それぞれ、特許請求の範囲の「上位電位側コンデンサ」および「下位電位側コンデンサ」の一例である。
また、電力変換部10は、半導体モジュール20a(スイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2の接続点N1)と、半導体モジュール20b(スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4の接続点N2)とに電気的に接続されるとともに互いに直列に接続されるダイオードD1およびダイオードD2を含む。なお、ダイオードD1およびダイオードD2は、クランプダイオードとして機能する。また、ダイオードD1のアノードが、中間電位点Mに電気的に接続されている。また、ダイオードD1のカソードが、接続点N1に電気的に接続されている。ダイオードD2のアノードが、接続点N2に電気的に接続されている。また、ダイオードD2のカソードが、中間電位点Mに電気的に接続されている。また、ダイオードD1およびダイオードD2は、たとえば、シリコン半導体からなるダイオードである。
電力変換部10には、複数の半導体モジュール20(半導体モジュール20a、半導体モジュール20bおよび半導体モジュール20c)が複数設けられている。半導体モジュール20aは、上位電位側(P側)に設けられ、スイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2を内部に収容する。半導体モジュール20bは、下位電位側(N側)に設けられ、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4を内部に収容する。半導体モジュール20cは、半導体モジュール20aと半導体モジュール20bとに接続されるとともに、コンデンサC1およびコンデンサC2の接続点(図1の中間電位点M)に接続され、ダイオードD1およびダイオードD2を内部に収容する。なお、半導体モジュール20a、20bおよび20cは、それぞれ、特許請求の範囲の「上位電位側半導体モジュール」、「下位電位側半導体モジュール」、および、「ダイオードモジュール」の一例である。
図1(回路図)では、電力変換部10には、半導体モジュール20a、半導体モジュール20b、および、半導体モジュール20cは、各々、1つずつ記載されている。一方、実際には、図6に示すように、半導体モジュール20a、半導体モジュール20b、および、半導体モジュール20cは、各々、2つずつ(並列に)、設けられている。
図2に示すように、半導体モジュール20は、正側端子21と、負側端子22と、制御端子23と、出力端子24と、を含む。半導体モジュール20の表面において、正側端子21と、負側端子22と、制御端子23と、出力端子24とがこの順で、A1方向側からA2方向側に沿って配置されている。また、半導体モジュール20(半導体モジュール20a、20bおよび20cの各々)において、正側端子21および負側端子22は、一方端部側(A1方向側)に配置されている。また、半導体モジュール20において、出力端子24は、他方端部側(A2方向側)に配置されている。また、半導体モジュール20において、制御端子23は、正側端子21および負側端子22と、出力端子24との間(中央領域)に配置されている。また、半導体モジュール20は、略直方体形状を有する。
半導体モジュール20a(半導体モジュール20b)の正側端子21および負側端子22は、それぞれ、コレクタ(C)端子およびエミッタ(E)端子である。半導体モジュール20cの正側端子21および負側端子22は、それぞれ、カソード端子およびアノード端子である。
また、図3〜図5に示すように、電力変換部10は、冷却部30を備えている。冷却部30は、略平板形状の冷却部本体部31と、冷却部本体部31から下方(Z2方向側)に延びる放熱フィン32とを含む。また、複数の半導体モジュール20は、冷却部本体部31の上方(Z1方向側)の表面31a上に配置されている。なお、表面31aは、特許請求の範囲の「配置面」の一例である。
本実施形態では、図6に示すように、半導体モジュール20aの一方端部側(A1方向側、図2参照)と、半導体モジュール20bの一方端部側(A1方向側、図2参照)とが互いに対向するように、半導体モジュール20aと半導体モジュール20bとが表面31a上に配置されている。具体的には、冷却部本体部31の表面31a上において、X方向に沿って、半導体モジュール20aと半導体モジュール20bとが配置されている。半導体モジュール20aと半導体モジュール20bの各々の長辺に対応する端面F1は、X方向に沿って揃っている(面一である)。
また、互いに並列に接続される2つの半導体モジュール20a(互いに並列に接続される2つの半導体モジュール20b)が、Y方向に沿って配置されている。2つの半導体モジュール20a(2つの半導体モジュール20b)の短辺に対応する端面F2同士は、Y方向に沿って揃っている(面一である)。
また、互いに並列に接続される2つの半導体モジュール20cが、X方向に沿って配置されている。2つの半導体モジュール20cの出力端子24同士が互いに対向している。2つの半導体モジュール20cの長辺に対応する端面F1は、X方向に沿って揃っている(面一である)。なお、Y方向における、半導体モジュール20aと半導体モジュール20bとの離間間隔d1は、半導体モジュール20a(半導体モジュール20b)と、半導体モジュール20cとの離間間隔d2よりも小さい。
本実施形態では、表面31aに垂直な方向(Z方向)から見て、半導体モジュール20aの出力端子24と、半導体モジュール20cのカソード端子(正側端子21)とは、所定の方向(Y方向)に沿って一列(直線状に)に配置されている。また、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20bの出力端子24と半導体モジュール20cのアノード端子(負側端子22)とは、所定の方向(Y方向)に沿って一列に配置されている。
図4に示すように、半導体モジュール20aの制御端子23の上方(Z1方向側)、および、半導体モジュール20bの制御端子23の上方には、駆動回路1(制御基板2、図6参照)が配置される。一方、半導体モジュール20cの制御端子23の上方には、駆動回路1(制御基板2、図6参照)は、配置されない。
図4、図5および図7に示すように、電力変換装置100は、正側導体40を備えている。正側導体40は、半導体モジュール20aの正側端子21と、コンデンサC1の正側端子C1pとを接続する。また、正側導体40は、表面31aに略平行な脚部41と、表面31aに略垂直な立壁部42とを含む。脚部41は、略長方形形状を有する。立壁部42には、略長方形形状の切欠き部43が設けられている。また、正側導体40は、銅バー(バスバー)により構成されている。また、正側導体40は、略L字形状を有する。
図4、図5および図8に示すように、電力変換装置100は、負側導体50を備えている。負側導体50は、半導体モジュール20bの負側端子22と、コンデンサC2の負側端子C2nとを接続する。また、負側導体50は、表面31aに略平行な脚部51と、表面31aに略垂直な立壁部52とを含む。脚部51は、略長方形形状を有する。立壁部52には、略長方形形状の切欠き部53が設けられている。また、負側導体50は、銅バー(バスバー)により構成されている。また、負側導体50は、略L字形状を有する。
ここで、本実施形態では、図9および図10に示すように、正側導体40および負側導体50は、各々、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面のうちの、制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。具体的には、表面31aに垂直な方向から見て、正側導体40の脚部41は、制御端子23が配置される領域に達することなく、半導体モジュール20aの制御端子23側(X1方向側)に延びるように、半導体モジュール20aの正側端子21の表面上に配置されている。
詳細には、図4に示すように、正側導体40の脚部41は、半導体モジュール20bの正側端子21の表面上から、X1方向側に向かって、半導体モジュール20aの正側端子21のX1方向側の端部(位置P1)まで延びるように設けられている。X方向における、脚部41の長さL11は、正側端子21の長さL1よりも大きい。立壁部42は、半導体モジュール20bの正側端子21の直上に配置されている。また、正側導体40の脚部41は、後述する交流導体60の貫通孔61(図5参照)を介して、接続銅管44(図7参照)により正側端子21に接続されている。また、正側導体40の脚部41は、2つの半導体モジュール20aの正側端子21同士を接続する。なお、図4では、正側導体40、負側導体50、第1接続導体80、および、第2接続導体90にハッチングを施している。
また、本実施形態では、表面31aに垂直な方向から見て、負側導体50の脚部51は、制御端子23が配置される領域に達することなく、半導体モジュール20bの制御端子23側(X2方向側)に延びるように半導体モジュール20bの負側端子22の表面上に配置されている。詳細には、X方向における、脚部51の長さL12は、負側端子22の長さL2と略同じである。また、立壁部52は、負側端子22の直上に配置されている。また、負側導体50の脚部51は、直接、負側端子22に接続されている。また、負側導体50の脚部51は、2つの半導体モジュール20bの負側端子22同士を接続する。
また、本実施形態では、図10に示すように、電力変換装置100は、交流導体60を備えている。交流導体60は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。そして、交流導体60は、半導体モジュール20aの一方端部側と半導体モジュール20bの一方端部側とが互いに対向する、半導体モジュール20aの負側端子22と、半導体モジュール20bの正側端子21とを接続する。具体的には、交流導体60は、平板形状を有する。また、交流導体60には、半導体モジュール20aの正側端子21を露出するように、2つの貫通孔61が設けられている。交流導体60は、半導体モジュール20aの負側端子22から、半導体モジュール20bの正側端子21に跨るように配置されている。
また、本実施形態では、図4、図5および図11に示すように、電力変換装置100は、中間導体70を備えている。中間導体70は、半導体モジュール20cの出力端子24と、コンデンサC1の負側端子C1nと、コンデンサC2の正側端子C2pとを接続する。そして、中間導体70は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面のうちの、制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。具体的には、中間導体70は、表面31aに略平行な脚部71と、表面31aに略垂直な立壁部72とを含む。脚部71は、略長方形形状を有するとともに、一対設けられている。また、一対の脚部71のうちの一方の脚部71と、立壁部72との間には、段差部73が設けられている。また、立壁部72には、略長方形形状の切欠き部74が設けられている。
図4に示すように、X方向において、一対の脚部71のうちのX1方向側の脚部71の長さL21は、半導体モジュール20aの正側端子21の長さL1に略等しい。また、脚部71は、出力端子24側(X1方向側)に延びるように配置されている。また、X方向において、中間導体70の脚部71の端部の位置P1、正側導体40の脚部41の端部の位置P1、および、半導体モジュール20aの正側端子21のX1方向側の端部の位置P1は、略一致している。
X方向において、一対の脚部71のうちのX2方向側の脚部71の長さL22は、半導体モジュール20bの負側端子22の長さL2よりも大きい。また、脚部71は、出力端子24側(X2方向側)に延びるように配置されている。また、X方向において、中間導体70の脚部71の端部の位置P2、負側導体50の脚部51の端部の位置P2、および、半導体モジュール20bの負側端子22の端部の位置P2は、略一致している。
また、図5および図9に示すように、電力変換装置100は、第1接続導体80を備えている。第1接続導体80は、半導体モジュール20aの出力端子24と、半導体モジュール20cのカソード端子(正側端子21)とを接続する。また、第1接続導体80は、表面31aに略平行な脚部81と表面31aに略垂直な立壁部82とを含む。そして、第1接続導体80の脚部81が、所定の方向(Y方向)に沿って一列に配置されている、半導体モジュール20aの出力端子24と半導体モジュール20bのカソード端子(正側端子21)とに接続されている。具体的には、脚部81は、略長方形形状を有する。脚部81は、Y方向に沿って延びるように設けられている。図4に示すように、X方向において、脚部81の長さL31は、出力端子24の長さL3(正側端子21の長さL1)に略等しい。また、第1接続導体80は、略L字形状を有する。
また、図5に示すように、脚部81には、X方向に延びる延長部83が接続されている。延長部83には、4つの貫通孔84が設けられている。本実施形態では、中間導体70は、第1接続導体80の脚部81(延長部83)に設けられた貫通孔84を介して、接続銅管75(図11参照)により、半導体モジュール20cの出力端子24に接続されている。なお、第1接続導体80は、銅バー(バスバー)により構成されている。
また、図5に示すように、電力変換装置100は、第2接続導体90を備えている。第2接続導体90は、半導体モジュール20bの出力端子24と、半導体モジュール20cのアノード端子(負側端子22)とを接続する。また、第2接続導体90は、表面31aに略平行な脚部91と表面31aに略垂直な立壁部92とを含む。そして、第2接続導体90の脚部91が、所定の方向(Y方向)に沿って一列に配置されている、半導体モジュール20bの出力端子24と半導体モジュール20cのアノード端子(負側端子22)とに接続されている。具体的には、脚部91は、略長方形形状を有する。脚部91は、Y方向に沿って延びるように設けられている。図4に示すように、X方向において、脚部91の長さL41は、出力端子24の長さL3(負側端子22の長さL2)に略等しい。また、第2接続導体90は、略L字形状を有する。
また、脚部91には、X方向に延びる延長部93が接続されている。延長部93には、2つの貫通孔94が設けられている。本実施形態では、中間導体70は、第2接続導体90の脚部91(延長部93)に設けられた貫通孔94を介して、接続銅管75により、半導体モジュール20cの出力端子24に接続されている。なお、第2接続導体90は、銅バー(バスバー)により構成されている。
また、第1接続導体80の延長部83と、第2接続導体90の延長部93とは、この順で、Z1方向側に向かって積層されている。また、延長部83と延長部93とが積層された状態で、第1接続導体80の貫通孔84と、第2接続導体90の貫通孔94とは、Z方向に沿って、連通している。
本実施形態では、正側導体40の立壁部42、負側導体50の立壁部52、および、中間導体70の立壁部72は、表面31aに平行な方向(X方向)に沿って、互いに隣り合うように(所定の間隔を隔てた状態で)配置されている。この状態で、X方向から見て、立壁部42の切欠き部43、立壁部52の切欠き部53、および、立壁部72の切欠き部74は、オーバラップしている。また、積層された延長部83および延長部93は、互いにオーバラップしている切欠き部43、切欠き部53および切欠き部74(切欠き部43、53および74が設けられることによって生じた空間)に挿通されている。また、図4に示すように、正側導体40の立壁部42、負側導体50の立壁部52、および、中間導体70の立壁部72は、半導体モジュール20bの直上(Z1方向側)に配置されている。
本実施形態では、図4に示すように、コンデンサC1は、正側導体40および中間導体70の表面31a側とは反対側(Z1方向側)において、正側導体40の立壁部42および中間導体70の立壁部72に接続されている。また、コンデンサC2は、負側導体50および中間導体70の表面31a側とは反対側(Z1方向側)において、負側導体50の立壁部52および中間導体70の立壁部72に接続されている。具体的には、図5に示すように、コンデンサC1は、正側端子C1pが、正側導体40に接続され、負側端子C1nが、中間導体70に接続されている。正側端子C1pは、負側導体50の立壁部52の孔部54および中間導体70の立壁部72の孔部76を介して、正側導体40の立壁部42に接続されている。負側端子C1nは、負側導体50の立壁部52の孔部54を介して、中間導体70の立壁部72に接続されている。
また、コンデンサC2の正側端子C2pは、負側導体50の立壁部52の孔部54を介して、中間導体70の立壁部72に接続されている。負側端子C2nは、負側導体50の立壁部52に接続されている。
本実施形態では、図4に示すように、表面31aに平行な方向(X方向またはY方向)から見て、コンデンサC1およびコンデンサC2と、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面とは、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの各々の厚みtよりも大きい距離L51分、互いに離間している。なお、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面とは、正側端子21(負側端子22または出力端子24)のZ1方向側の表面を意味する。
本実施形態では、電力変換装置100は、駆動回路1を備えている。駆動回路1は、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの各々の制御端子23と、コンデンサC1およびコンデンサC2との間に配置されている。また、駆動回路1は、半導体モジュール20aに収容されるスイッチング素子Q1およびQ2(半導体モジュール20bに収容されるスイッチング素子Q3およびQ4)を駆動するように構成されている。具体的には、駆動回路1は、制御基板2(図9参照)や、保護回路(図示せず)などの電子部品を含む。
そして、本実施形態では、図4に示すように、駆動回路1と、コンデンサC1およびコンデンサC2とは、所定の絶縁距離以上離間した状態(距離L52離間した状態)で配置されている。具体的には、駆動回路1のZ1方向側の面と、コンデンサC1およびコンデンサC2のZ2方向側の面とが、Z方向に沿って、距離L52分、離間している。また、第2接続導体90のZ1方向側の端部と、コンデンサC1およびコンデンサC2のZ2方向側の面とは、所定の絶縁距離以上(距離L53分)離間している。なお、コンデンサC1およびコンデンサC2は、略直方体形状(または、正六面体形状)を有する。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、正側導体40および負側導体50は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面のうちの、制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。これにより、制御端子23が配置される領域には、正側導体40および負側導体50が配置されないので、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に、半導体モジュール20を駆動する駆動回路1(制御端子23に接続される駆動回路1)を配置することができる。また、正側導体40の立壁部42および負側導体50の立壁部52は、表面31aに略垂直に配置されているので、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に、正側導体40および負側導体50が配置されるのを、容易に、抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、半導体モジュール20aの一方端部側と半導体モジュール20bの一方端部側とが互いに対向するように、半導体モジュール20aと半導体モジュール20bとが表面31a上に配置されている。これにより、正側導体40に接続される半導体モジュール20aの正側端子21と、負側導体50に接続される半導体モジュール20bの負側端子22との間の距離が比較的小さくなる。これにより、正側端子21と負側導体50とを隣り合うように配置することができる。その結果、正側導体40に接続されるコンデンサC1と、負側導体50に接続されるコンデンサC2とを近接するように配置した状態で、正側導体40とコンデンサC1とを接続するとともに、負側導体50とコンデンサC2とを接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表面31aに垂直な方向から見て、正側導体40の脚部41は、制御端子23が配置される領域に達することなく、半導体モジュール20aの制御端子23側に延びるように半導体モジュール20aの正側端子21の表面上に配置されている。また、表面31aに垂直な方向から見て、負側導体50の脚部51は、制御端子23が配置される領域に達することなく、半導体モジュール20bの制御端子23側に延びるように半導体モジュール20bの負側端子22の表面上に配置されている。これにより、正側導体40の脚部41および負側導体50の脚部51が、制御端子23が配置される領域を覆うのを抑制することができるので、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に、正側導体40および負側導体50が配置されるのを、確実に、抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、交流導体60は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。これにより、交流導体60が設けられた場合でも、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に、駆動回路1を配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、中間導体70は、表面31aに垂直な方向から見て、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面のうちの、制御端子23が配置される領域とは異なる領域に配置されている。これにより、中間導体70が設けられた場合でも、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に、駆動回路1を配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コンデンサC1は、正側導体40および中間導体70の表面31a側とは反対側において、正側導体40の立壁部42および中間導体70の立壁部72に接続されている。また、コンデンサC2は、負側導体50および中間導体70の表面31a側とは反対側において、負側導体50の立壁部52および中間導体70の立壁部72に接続されている。これにより、コンデンサC1およびコンデンサC2と、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面との間の距離L51(表面31aに垂直な方向の距離)が比較的大きくなるので、駆動回路1を容易に配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、正側導体40の立壁部42、負側導体50の立壁部52、および、中間導体70の立壁部72は、表面31aに平行な方向に沿って、互いに隣り合うように配置されている。これにより、コンデンサC1とコンデンサC2とを近接するように配置した状態で、正側導体40および中間導体70と、コンデンサC1とを接続するとともに、負側導体50および中間導体70と、コンデンサC2とを接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表面31aに平行な方向から見て、コンデンサC1およびコンデンサC2と、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面とは、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの各々の厚みtよりも大きい距離L51分、互いに離間している。これにより、コンデンサC1およびコンデンサC2と、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの表面との間の距離L51を、確実に、大きくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの各々の制御端子23と、コンデンサC1およびコンデンサC2との間には、半導体モジュール20aに収容されるスイッチング素子Q1およびQ2(半導体モジュール20bに収容されるスイッチング素子Q3およびQ4)を駆動する駆動回路1が配置されている。これにより、半導体モジュール20aおよび半導体モジュール20bの直上に駆動回路1が配置されるので、制御端子23と駆動回路1とを接続する配線の配線長を短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、駆動回路1と、コンデンサC1およびコンデンサC2とは、所定の絶縁距離以上離間した状態で配置されている。これにより、駆動回路1と、コンデンサC1およびコンデンサC2とが短絡するのを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1接続導体80の脚部81が、所定の方向に沿って一列に配置されている、半導体モジュール20aの出力端子24と半導体モジュール20cのカソード端子とに接続されている。これにより、半導体モジュール20aの出力端子24と半導体モジュール20cのカソード端子とが一列に配置されているので、比較的簡易な形状(略長方形など)の第1接続導体80の脚部81により、半導体モジュール20aの出力端子24と半導体モジュール20cのカソード端子とを接続することができる。
また、本実施形態では、中間導体70は、第1接続導体80の脚部81に設けられた貫通孔84を介して、半導体モジュール20cの出力端子24に接続されている。これにより、中間導体70と第1接続導体80とを積層した状態で、中間導体70と半導体モジュール20cの出力端子24とを接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2接続導体90の脚部91が、所定の方向に沿って一列に配置されている、半導体モジュール20bの出力端子24と半導体モジュール20cのアノード端子とに接続されている。これにより、半導体モジュール20bの出力端子24と半導体モジュール20cのアノード端子とが一列に配置されているので、比較的簡易な形状(略長方形など)の第2接続導体90の脚部91により、半導体モジュール20bの出力端子24と半導体モジュール20cのアノード端子とを接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、中間導体70は、第2接続導体90の脚部91に設けられた貫通孔94を介して、半導体モジュール20cの出力端子24に接続されている。これにより、中間導体70と第2接続導体90とを積層した状態で、中間導体70と半導体モジュール20cの出力端子24とを接続することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、半導体モジュール20a、半導体モジュール20bおよび半導体モジュール20cが、各々、2つずつ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記の半導体モジュールが、1つ、または、3つ以上設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、正側導体、負側導体、および、中間導体が、各々、脚部と立壁部とにより構成されることにより、制御端子の直上が、これらの導体によって覆われない(駆動回路が配置される空間が確保される)例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、駆動回路が配置される空間が確保されるのであれば、上記の導体の形状は、脚部と立壁部とにより構成される形状には限られない。
また、上記実施形態では、電力変換装置が鉄道車両に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、鉄道車両以外の装置に配置されている電力変換装置にも、本発明を適用することは可能である。
また、上記実施形態では、半導体モジュール20a、半導体モジュール20bおよび半導体モジュール20cが、同一の半導体モジュール20から構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、これらの半導体モジュールが、互いに形状などの異なる半導体モジュールにより構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、スイッチング素子がシリコン半導体からなるIGBTであるとともに、ダイオードがシリコン半導体から構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スイッチング素子とダイオードとのうちの少なくとも一方を、ワイドバンドギャップ半導体から構成してもよい。また、スイッチング素子をMOSFETから構成してもよい。
1 駆動回路
20a 半導体モジュール(上位電位側半導体モジュール)
20b 半導体モジュール(下位電位側半導体モジュール)
20c 半導体モジュール(ダイオードモジュール)
21 正側端子
22 負側端子
23 制御端子
24 出力端子
31a 表面(配置面)
40 正側導体
41 脚部
42 立壁部
50 負側導体
51 脚部
52 立壁部
60 交流導体
70 中間導体
71 脚部
72 立壁部
80 第1接続導体
81 脚部
82 立壁部
84 貫通孔
90 第2接続導体
91 脚部
92 立壁部
94 貫通孔
100 電力変換装置
C1 コンデンサ(上位電位側コンデンサ)
C1p 正側端子
C1n 負側端子
C2 コンデンサ(下位電位側コンデンサ)
C2p 正側端子
C2n 負側端子
D1、D2 ダイオード
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子

Claims (14)

  1. 上位電位と中間電位と下位電位との3つのレベルの電位の電力を出力する電力変換装置であって、
    前記上位電位側および前記下位電位側に各々設けられ、複数のスイッチング素子を内部に収納する上位電位側半導体モジュールおよび下位電位側半導体モジュールと、
    前記上位電位側と前記下位電位側との間に接続されるとともに、互いに直列に接続されている上位電位側コンデンサおよび下位電位側コンデンサと、
    前記上位電位側半導体モジュールと前記下位電位側半導体モジュールとに接続されるとともに、前記上位電位側コンデンサおよび前記下位電位側コンデンサの接続点に接続され、複数のダイオードを内部に収納するダイオードモジュールと、
    前記上位電位側半導体モジュールの正側端子と、前記上位電位側コンデンサの正側端子とを接続する正側導体と、
    前記下位電位側半導体モジュールの負側端子と、前記下位電位側コンデンサの負側端子とを接続する負側導体と、を備え、
    前記正側導体および前記負側導体は、各々、前記上位電位側半導体モジュール、前記下位電位側半導体モジュールおよび前記ダイオードモジュールが配置される配置面に略平行な脚部と、前記配置面に略垂直な立壁部とを含むとともに、前記配置面に垂直な方向から見て、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの表面のうちの、制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置されている、電力変換装置。
  2. 前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの各々において、前記正側端子および前記負側端子は、一方端部側に設けられており、
    前記上位電位側半導体モジュールの一方端部側と前記下位電位側半導体モジュールの一方端部側とが互いに対向するように、前記上位電位側半導体モジュールと前記下位電位側半導体モジュールとが前記配置面上に配置されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記配置面に垂直な方向から見て、前記正側導体の前記脚部は、前記制御端子が配置される領域に達することなく、前記上位電位側半導体モジュールの制御端子側に延びるように前記上位電位側半導体モジュールの前記正側端子の表面上に配置されており、
    前記配置面に垂直な方向から見て、前記負側導体の前記脚部は、前記制御端子が配置される領域に達することなく、前記下位電位側半導体モジュールの制御端子側に延びるように前記下位電位側半導体モジュールの前記負側端子の表面上に配置されている、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記配置面に垂直な方向から見て、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの前記制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置され、前記上位電位側半導体モジュールの一方端部側と前記下位電位側半導体モジュールの一方端部側とが互いに対向する、前記上位電位側半導体モジュールの前記負側端子と、前記下位電位側半導体モジュールの前記正側端子とを接続する交流導体をさらに備える、請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記ダイオードモジュールの出力端子と、前記上位電位側コンデンサの負側端子と、前記下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、
    前記中間導体は、前記配置面に垂直な方向から見て、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの表面のうちの、前記制御端子が配置される領域とは異なる領域に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記上位電位側コンデンサは、前記正側導体および前記中間導体の前記配置面側とは反対側において、前記正側導体の前記立壁部および前記中間導体の前記立壁部に接続されており、
    前記下位電位側コンデンサは、前記負側導体および前記中間導体の前記配置面側とは反対側において、前記負側導体の前記立壁部および前記中間導体の前記立壁部に接続されている、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記正側導体、前記負側導体、および、前記中間導体の各々の前記立壁部は、前記配置面に平行な方向に沿って、互いに隣り合うように配置されている、請求項5または6に記載の電力変換装置。
  8. 前記配置面に平行な方向から見て、前記上位電位側コンデンサおよび前記下位電位側コンデンサと、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの表面とは、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの各々の厚みよりも大きい距離分、互いに離間している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールの各々の前記制御端子と、前記上位電位側コンデンサおよび前記下位電位側コンデンサとの間に配置され、前記上位電位側半導体モジュールおよび前記下位電位側半導体モジュールに収容される前記複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路をさらに備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記駆動回路と、前記上位電位側コンデンサおよび前記下位電位側コンデンサとは、所定の絶縁距離以上離間した状態で配置されている、請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記上位電位側半導体モジュールの出力端子と、前記ダイオードモジュールのカソード端子とを接続するとともに、前記配置面に略平行な脚部と前記配置面に略垂直な立壁部とを含む第1接続導体をさらに備え、
    前記配置面に垂直な方向から見て、前記上位電位側半導体モジュールの前記出力端子と前記ダイオードモジュールの前記カソード端子とは、所定の方向に沿って一列に配置され、
    前記第1接続導体の前記脚部が、前記所定の方向に沿って一列に配置されている、前記上位電位側半導体モジュールの前記出力端子と前記ダイオードモジュールの前記カソード端子とに接続されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記ダイオードモジュールの出力端子と、前記上位電位側コンデンサの負側端子と、前記下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、
    前記中間導体は、前記第1接続導体の前記脚部に設けられた貫通孔を介して、前記ダイオードモジュールの前記出力端子に接続されている、請求項11に記載の電力変換装置。
  13. 前記下位電位側半導体モジュールの出力端子と、前記ダイオードモジュールのアノード端子とを接続するとともに、前記配置面に略平行な脚部と前記配置面に略垂直な立壁部とを含む第2接続導体をさらに備え、
    前記配置面に垂直な方向から見て、前記下位電位側半導体モジュールの前記出力端子と前記ダイオードモジュールの前記アノード端子とは、所定の方向に沿って一列に配置され、
    前記第2接続導体の前記脚部が、前記所定の方向に沿って一列に配置されている、前記下位電位側半導体モジュールの前記出力端子と前記ダイオードモジュールの前記アノード端子とに接続されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記ダイオードモジュールの出力端子と、前記上位電位側コンデンサの負側端子と、前記下位電位側コンデンサの正側端子とを接続する中間導体をさらに備え、
    前記中間導体は、前記第2接続導体の前記脚部に設けられた貫通孔を介して、前記ダイオードモジュールの前記出力端子に接続されている、請求項13に記載の電力変換装置。
JP2019110097A 2019-06-13 2019-06-13 電力変換装置 Active JP7283243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019110097A JP7283243B2 (ja) 2019-06-13 2019-06-13 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019110097A JP7283243B2 (ja) 2019-06-13 2019-06-13 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020202712A true JP2020202712A (ja) 2020-12-17
JP7283243B2 JP7283243B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=73742841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019110097A Active JP7283243B2 (ja) 2019-06-13 2019-06-13 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7283243B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014024320A1 (ja) * 2012-08-10 2014-02-13 三菱電機株式会社 2素子入りパワーモジュールおよびそれを用いた3レベル電力変換装置
WO2016031295A1 (ja) * 2014-08-26 2016-03-03 富士電機株式会社 3レベル電力変換装置
JP2018068083A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 富士電機株式会社 3レベル電力変換装置および整流器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014024320A1 (ja) * 2012-08-10 2014-02-13 三菱電機株式会社 2素子入りパワーモジュールおよびそれを用いた3レベル電力変換装置
WO2016031295A1 (ja) * 2014-08-26 2016-03-03 富士電機株式会社 3レベル電力変換装置
JP2018068083A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 富士電機株式会社 3レベル電力変換装置および整流器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7283243B2 (ja) 2023-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10153708B2 (en) Three-level power converter
US8045352B2 (en) Power converter
US7869193B2 (en) Power conversion apparatus
AU2007232027B2 (en) Power conversion device and fabricating method for the same
JP5550927B2 (ja) 電力変換装置
US8031479B2 (en) Power converter apparatus
CN111480231B (zh) 电力转换装置
US9859810B2 (en) Power converter
JP4660214B2 (ja) 電力用半導体装置
JP2004214452A (ja) 電力用半導体モジュールおよび外部電極との結線方法
US9029977B2 (en) Power conversion apparatus
GB2539761A (en) Power converter and railway vehicle
US10951128B2 (en) Main circuit wiring member and power conversion device
JP4209421B2 (ja) 電力変換器の主回路構造
JP4356434B2 (ja) 3レベルインバータ回路
JP7283243B2 (ja) 電力変換装置
JP7443687B2 (ja) 電力変換装置
US11394313B2 (en) Power conversion apparatus having semiconductor modules each including series-connected semiconductor switches and output terminal coupled to node connecting semiconductor switches, and output bar coupling output terminals of semiconductor modules
JP7364103B2 (ja) 電力変換装置
JP2019062739A (ja) 電力変換装置
EP3258589B1 (en) Circuit module and inverter device using same
JP2005150661A (ja) 半導体装置及びその実装体
US20230078823A1 (en) Semiconductor device
US20230307332A1 (en) Power Semiconductor Module and Method for Producing a Power Semiconductor Module
JP2021061692A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7283243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150