JP2019082583A - トナーカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の複雑化を抑制しつつ、大径コイル部及び小径コイル部の軸心位置を保つことができるトナーカートリッジを提供する。【解決手段】搬送コイル80は、螺旋状の大径コイル部83を有するとともに一端が回転連結部70に連結し、他端がトナー容器61の他端側まで延びる第1コイル81と、大径コイル部83の内側に配置される小径コイル部93を有するとともに一端が回転連結部70に連結し、他端がトナー容器61の他端側まで延びる第2コイル91とを有する。第1コイル81及び第2コイル91は、各々の他端が連続して一体化される。【選択図】図4

Description

本発明は、トナーカートリッジに関する。
画像形成装置に装着されるトナーカートリッジが知られている。特許文献1のトナーカートリッジのトナー容器の内部には、大径コイル部と小径コイル部とが設けられる。大径コイル部及び小径コイル部は、それぞれ螺旋状に形成される一方、互いに巻き方向が逆になっている。大径コイル部及び小径コイル部の各一端は、トナー容器の一端側に設けられたカップリングに固定される。駆動系によりカップリングが回転駆動されると、大径コイル部及び小径コイル部が回転する。これにより、大径コイル部と小径コイル部とは、互いに逆向きとなるようにトナーを搬送する。この結果、トナー容器の内部では、トナーが循環しながら攪拌される。
特開2013−37254号公報
特許文献1のトナーカートリッジでは、大径コイル部及び小径コイル部の他端側がフリーな状態となっている。このため、大径コイル部及び小径コイル部の軸心がずれてしまい、搬送能力が低下してしまう可能性がある。また、大径コイル部及び小径コイル部の軸心位置を保つために、大径コイル部及び小径コイル部の各他端を凸状の部材の周囲に外嵌させることもできる。しかし、この場合には、大径コイル部及び小径コイル部が凸状の部材と摺接することで、摩擦熱が発生し、トナーの温度上昇を招いてしまう。これにより、トナーの凝集体が生成され、印刷画像に不具合が生じる可能性がある。また、このような部材を設けることで、トナーカートリッジの部品点数が多くなり、トナーカートリッジの複雑化、高コスト化を招いてしまう。
本発明は、このような課題に着目したものであり、その目的は、構造の複雑化を抑制しつつ、大径コイル部及び小径コイル部の軸心位置を保つことができるトナーカートリッジを提供することである。
第1の態様は、トナーが充填されるとトナー容器と、前記トナー容器の一端側に設けられ、回転駆動される回転連結部と、前記トナー容器の長手方向に延び、前記回転連結部に連結する搬送コイルとを備えたトナーカートリッジであって、前記搬送コイルは、螺旋状の大径コイル部を有するとともに一端が前記回転連結部に連結し、他端が前記トナー容器の他端側まで延びる第1コイルと、前記大径コイル部の内側に配置される小径コイル部を有するとともに一端が前記回転連結部に連結し、他端が前記トナー容器の他端側まで延びる第2コイルとを有し、前記第1コイル及び前記第2コイルは、各々の他端が連続して一体化されることを特徴とするトナーカートリッジである。
第1の態様では、大径コイル部を有する第1コイルと、小径コイル部を有する第2コイルの各一端がそれぞれ回転連結部に連結される。従って、回転連結部が回転駆動されることで、第1コイルと第2コイルとが回転し、トナー容器内のトナーが攪拌・搬送される。
第1コイルと第2コイルの他端は、互いに連結する。これにより、第1コイルと第2コイルとが1つの部材として一体化される。この構成では、第1コイル及び第2コイルの他端がフリーな状態であるのと比べて、搬送コイルの他端側の剛性が高くなり、第1コイル及び第2コイルの軸心の位置ずれを抑制できる。従って、第1コイル及び第2コイルを規制する部材を設けずとも、第1コイル及び第2コイルの軸心位置を維持できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記トナー容器の他端側には、前記トナーを現像装置へ供給するための供給口が設けられ、前記大径コイル部は、前記トナー容器の一端側から他端側に向かって前記トナーを搬送するように構成され、前記小径コイル部は、前記大径コイル部と巻き方向が逆であることを特徴とするトナーカートリッジである。
第2の態様では、大径コイルが回転することで、トナー容器の一端側のトナーが、該トナー容器の他端側の供給口に向かって搬送される。これにより、トナーを連続的に供給口へ送ることができる。
一方、小径コイルが回転すると、トナー容器の他端側のトナーをトナー容器の一端側へ搬送できる。この小径コイルの回転により、特にトナー容器の他端側(供給口側)で締め固まった状態のトナーをほぐすことができ、回転連結部及び搬送コイルの動作を補償できる。
より詳細には、新品のトナーカートリッジを輸送する際等において、トナー容器の他端側を下向きとした状態で該トナー容器に輸送による振動が作用すると、トナー容器の他端側でトナーが締め固まってしまうことがある。この状態のトナーカートリッジを画像形成装置等に装着し、モータ等によって回転連結部を回転駆動しようとすると、モータ等の駆動トルクが著しく増大する問題があった。この問題は、大径コイル部を有する第1コイルを備えるが、小径コイル部を有する第2コイルを備えない従来の構成において顕著であった。
より具体的には、トナー容器の供給口側でトナーが締め固まった状態において、第1コイルを回転駆動させると、大径コイルは、トナー容器の供給口側のトナーを更に押し固める方向へ働こうとする。この場合、大径コイルは、その反作用で縮み、固まったトナーをほぐすことができなくなる。この結果、モータ等の駆動トルクが増大し、モータの動作不良を招く可能性があった。
これに対し、本態様では、小径コイル部がトナー容器の他端側のトナーを該トナー容器の一端側に搬送する。このため、トナー容器の他端側でトナーが締め固まったとしても、このトナーをトナー容器の一端側へ移動させながらほぐすことができる。更に、大径コイル部で搬送されるトナーは、小径コイルによりほぐされた低密度のトナー部分へ搬送される。
加えて、第1コイルと第2コイルとは一体化されるため、搬送コイルの他端側の剛性が高くなり、締め固まったトナーをほぐしやすくなる。この結果、モータ等の駆動トルクを低減できるため、トナーカートリッジの搬送コイルの動作を補償できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記第2コイルは、該第2コイルの前記一端と前記小径コイル部との間に、直線状の直線部を有していることを特徴とするトナーカートリッジである。
第3の態様では、第2コイルの一端と小径コイルとの間に直線部を設けることで、第2コイルの構造を簡素化でき、第2コイルの低コスト化につながる。一方、上述したようにトナー容器の他端側でトナーが締め固まったとしても、このトナーが直線部の周囲にまで及びにくい。従って、この位置に直線部を設けたとしても、トナー容器の他端側の小径コイル部により、締め固まったトナーを十分にほぐすことができる。
第4の態様は、第2又は3の態様において、前記第1コイルは、該第1コイルの前記一端と前記大径コイル部との間に、該大径コイル部よりも巻きピッチが小さい螺旋状の中間コイル部を有していることを特徴とするトナーカートリッジである。
第4の態様では、第1コイルの一端側寄りに、大径コイル部よりも巻きピッチが小さい中間コイル部を形成することで、第1コイルにおける回転連結部側の部分が撓み易くなる。この構成では、モータ等により搬送コイルを回転させる際、大径コイル部よりも先に小径コイル部が回転し易くなる。従って、トナー容器の他端側でトナーが締め固まったとしても、このトナーを小径コイル部により優先してほぐすことができ、モータ等の駆動トルクの増大を抑制できる。
第5の態様は、第2乃至4の態様のいずれか1つにおいて、前記供給口は、前記トナー容器の周壁に設けられ、前記第2コイルにおける前記供給口に対向する対向部は、前記小径コイルよりも小径の螺旋形状、又は直線形状に形成され、前記小径コイルは、前記対向部を介して前記第1コイルと連続していることを特徴とするトナーカートリッジである。
第5の態様では、第2コイルのうち供給口に対向する対向部が、小径コイル部よりも小径の螺旋状、又は直線形状に形成される。これにより、第1コイルによりトナーを供給口側へ送ろうとするトナーの流れが、第2コイルの回転に伴い阻害されてしまうことを抑制できる。この結果、トナーカートリッジの通常の動作において、搬送コイルにより、トナーを供給口へ安定して供給できる。
第6の態様は、第1乃至5の態様のいずれか1つにおいて、前記トナー容器の他端の側壁には、トナー充填口が設けられ、前記小径コイル部は、該小径コイル部の軸方向視において、前記トナー充填口の全体を囲むように構成されていることを特徴とするトナーカートリッジである。
第6の態様では、トナー容器の他端側のトナー充填口の全体が、小径コイル部の内側に位置する。このため、トナー容器へのトナーの充填作業において、トナー充填用のノズルをトナー充填口より内部へ挿入したとしても、このノズルが小径コイル部とが干渉してしまうことを抑制できる。
本発明によれば、第1コイル及び第2コイルの他端を互いに連続させることで、搬送コイル全体の剛性を高くできる。この結果、第1コイル及び第2コイルの位置を規制する部材を設けずとも、第1コイル及び第2コイルの軸心を維持できる。従って、トナーカートリッジの部品点数を削減しつつ、十分な搬送性能を得ることができる。
規制部材が必要ないため、第1コイル及び第2コイルが他の部材と摺接したり、互いに摺接したりすることも抑制できる。従って、搬送コイルの摩擦熱に起因して、トナー温度が上昇することを抑制でき、ひいてはトナーの凝集等の不具合を抑制できる。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 図2は、トナーカートリッジの全体構成を示す斜視図である。 図3は、トナー容器を他端側から視た側面図である。 図4は、トナー容器の上蓋を外した状態における上面図である。 図5は、搬送コイルの側面図である。 図6は、カップリングの近傍を拡大した斜視図である。 図7は、従来例のトナーカートリッジの駆動トルクを検証した結果である。 図8は、従来例と本実施形態のトナーカートリッジの駆動トルクを対比したグラフである。 図9は、変形例1に係る搬送コイルの側面図である。 図10は、変形例2に係る搬送コイルの側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下に説明する各実施形態、変形例、その他の例等の各構成は、本発明を実施可能な範囲において互いに組み合わせてもよい。
〈画像形成装置の全体構成〉
本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色のトナーカートリッジ60を用いてカラー画像を形成する装置である。画像形成装置1は、用紙(記録媒体)Pに画像を形成する。
より詳細には、画像形成装置1は、用紙Pを搬送する記録媒体搬送ユニット10と、静電潜像を現像する現像装置20と、トナー像を用紙Pに二次転写する転写ユニット30と、周面に画像が形成される静電潜像担持体である感光体ドラム40と、トナー像を用紙Pに定着させる定着ユニット50とを備えている。
記録媒体搬送ユニット10は、画像が形成される用紙Pを搬送経路R1上で搬送する。用紙Pは、カセットKに積層されて収容され、給紙ローラによりピックアップされて搬送される。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して二次転写領域R2に用紙Pを到達させる。
現像装置20は、色ごとに4個設けられている。各現像装置20は、トナーを感光体ドラム40に担持させる現像ローラ21を備えている。現像装置20では、トナーとキャリアを所望の混合比になるように調整される。現像装置20では、トナーが均一に分散され、最適な帯電量を付与した現像剤が調整される。この現像剤を現像ローラ21に担持させる。現像ローラ21の回転により現像剤が感光体ドラム40と対向する領域まで搬送されると、現像ローラ21に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
転写ユニット30は、現像装置20で形成されたトナー像を用紙Pに二次転写する二次転写領域R2に搬送する。転写ユニット30は、転写ベルト31と、転写ベルト31を懸架する懸架ローラ31a,31b,31c,31dと、感光体ドラム40と共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラ32と、懸架ローラ31dと共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33とを備えている。
転写ベルト31は、懸架ローラ31a,31b,31c,31dにより循環移動する無端状のベルトである。一次転写ローラ32は、転写ベルト31の内周側から感光体ドラム40を押圧するように設けられる。二次転写ローラ33は、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ31dを押圧するように設けられる。
感光体ドラム40は、色ごとに4個設けられている。各感光体ドラム40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。感光体ドラム40の周上には、現像装置20と、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43とが設けられている。
帯電ローラ41は、感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電手段である。帯電ローラ41は、感光体ドラム40の回転に追従して動く。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した感光体ドラム40の表面を、用紙Pに形成する画に応じて露光する。これにより、感光体ドラム40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。4個の現像装置20は、それぞれの現像装置20に対向して設けられたトナーカートリッジ60から供給されたトナーによって感光体ドラム40に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。各トナーカートリッジ60内には、それぞれ、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックのトナーが充填されている。クリーニングユニット43は、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転写ベルト31に一次転写された後に感光体ドラム40上に残存するトナーを回収する。
定着ユニット50は、転写ベルト31から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着ユニット50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ51と、加熱ローラ51を押圧する加圧ローラ52と、を備えている。加熱ローラ51及び加圧ローラ52は円筒状に形成されており、加熱ローラ51は内部にハロゲンランプ等の熱源を備えている。加熱ローラ51と加圧ローラ52との間には接触領域である定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。トナー像が用紙Pへ二次転写された後、転写ベルト31に残存するトナーは、ベルトクリーニング装置によって回収される。
また、画像形成装置1には、定着ユニット50によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ53,54が設けられている。
〈印刷動作〉
次いで画像形成装置1の印刷動作について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1は、給紙ローラを回転させて、カセットKに積層された用紙Pをピックアップして搬送する。そして、帯電ローラ41により感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、受信した画像信号に基づいて、露光ユニット42により感光体ドラム40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
現像装置20では、静電潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体ドラム40から転写ベルト31へ一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、4個の感光体ドラム40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する二次転写領域R2において、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット50へ搬送される。用紙Pを加熱ローラ51と加圧ローラ52との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる(定着工程)。その後、用紙Pは、排出ローラ53,54によって画像形成装置1の外部へ排出される。
〈トナーカートリッジの詳細な構成〉
トナーカートリッジ60の詳細な構成について図2〜図6を参照しながら説明する。
トナーカートリッジ60は、画像形成装置1に着脱可能に取り付けられる。トナーカートリッジ60は、トナー容器61と、付属品であるダイヤル100とを備えている。
〈トナー容器〉
トナー容器61は、略筒状の密閉容器である。トナー容器61の内部には、トナーが充填される。トナー容器61は、上側が開放された容器本体62と、該容器本体62の上側を覆う上蓋63とを備えている。容器本体62と上蓋63とは互いに固定される。容器本体62は、その下部に形成される底壁64と、その長手方向の一端に形成される第1側壁65と、その長手方向の他端に形成される第2側壁66とを有している。
底壁64は、横断面が略円弧状に形成され、画像形成装置1の前後方向に延びている。底壁64の長手方向の他端付近(第2側壁66付近)には、円形状の供給口67(排出口)が形成される。供給口67は、トナー容器61内のトナーを画像形成装置1の現像装置20へ供給するための開口である。
第1側壁65は、容器本体62の後側(画像形成装置1の奥側)の端部に形成される。図2及び図4に示すように、第1側壁65の中央には、回転連結部であるカップリング70が回転可能に取り付けられている。
第2側壁66は、容器本体62の前側(画像形成装置1の手前側)の端部に形成される。図3及び図4に示すように、第2側壁66の中央には、円形状のトナー充填口68が形成される。トナー充填口68は、トナーカートリッジ60の製造時等において、トナーをトナー容器61内に充填するための開口である。トナー充填口68には、該トナー充填口68を閉塞するキャップ68aが取り付けられる。
〈カップリング〉
図6等に示すように、カップリング70は、略円柱状に形成される。カップリング70は、容器本体62の外部に位置する基部71と、該基部71から容器本体62の内部へ延出する支持部72とを有している。カップリング70の基部71には、係合溝73が形成されている。係合溝73の内周面は、歯車状に形成されている。係合溝73には、付属品であるダイヤル100の先端(歯車状の外周面)が嵌合する。新品のトナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着する前には、ユーザがダイヤル100を回転させるとともに、ダイヤル100を取り外す作業を行う。これにより、トナー容器61内のトナーが攪拌/搬送される(詳細は後述する)。
カップリング70の支持部72には、該支持部72の根元部分を径方向に貫通する貫通穴74と、支持部72の先端に形成される長溝75とが形成される。支持部72には、長溝75の先端から基部71側に向かって延びる横穴(図示省略)が形成される。貫通穴74には、第1コイル81の一端が貫通して支持される。長溝75及び横穴には、第2コイル91の一端が嵌合して支持される。
トナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着すると、画像形成装置1の駆動機構(図示省略)がカップリング70に連結される。駆動機構は、モータと、該モータに回転駆動される駆動軸とを有する。トナーカートリッジ60が画像形成装置1に装着されると、駆動軸の先端(歯車状の外周面)が係合溝73に嵌合する。これにより、トナーカートリッジ60の装着時には、駆動機構により、トナー容器61内のトナーが攪拌/搬送される。
〈搬送コイル〉
図4及び図5に示すように、トナーカートリッジ60は、カップリング70に連結する1つの搬送コイル80を備えている。搬送コイル80は、容器本体62の長手方向に沿って延び、該容器本体62に収容される。搬送コイル80は、カップリング70の回転に伴い回転駆動され、トナー容器61内のトナーを攪拌・搬送する。
搬送コイル80は、第1コイル81と第2コイル91とを含んでいる。第1コイル81及び第2コイル91の一端は、カップリング70の支持部72に連結される。第1コイル81及び第2コイル91の各他端は、互いに連続して一体化されている。
〈第1コイル〉
第1コイル81は、その一端から他端に向かって順に、第1接続部82、大径コイル部83、及びコイル連結部84が連続して構成される。
第1接続部82は、第1コイル81の一端に位置し、トナー容器61の径方向に直線状に延びている。第1接続部82は、カップリング70の支持部72の貫通穴74に内嵌することで、カップリング70に固定される。
大径コイル部83は、トナー容器61の第1側壁65付近から第2側壁66付近に亘って、トナー容器61の長手方向(軸方向)に延びている。大径コイル部83は、カップリング70の軸心を中心とする螺旋状に形成されている。大径コイル部83の他端側部分は、供給口67に対向している。
大径コイル部83が回転すると、トナー容器61内のトナーが攪拌・搬送される。大径コイル部83の巻き方向は、カップリング70の回転方向に応じて定められている。つまり、大径コイル部83は、カップリング70の回転に伴い、トナー容器61の一端側から他端側(カップリング70側から供給口67側)に向かってトナーを搬送するように、その巻き方向が設定されている。
コイル連結部84は、第1コイル81の他端に形成されている。コイル連結部84は、大径コイル部83と小径コイル部93とを繋ぐように、トナー容器61の径方向に延びている。
〈第2コイル〉
第2コイル91は、その一端から他端に向かって順に、第2接続部92、小径コイル部93、及び直線部94が連続して構成される。
第2接続部92は、第2コイル91の一端に形成されている。第2接続部92は、カップリング70の長溝75及び横穴(図示省略)に内嵌するL字状(鉤状)に形成される。第2接続部92は、長溝75及び横穴に内嵌することで、カップリング70に固定される。
小径コイル部93は、トナー容器61の第1側壁65付近から第2側壁66付近に亘って、トナー容器61の長手方向(軸方向)に延びている。小径コイル部93は、カップリング70及び大径コイル部83と同軸の螺旋状に形成されている。小径コイル部93の他端側部分は、供給口67よりもカップリング70寄りに位置している。つまり、本実施形態の小径コイル部93は、供給口67と対向していない。
小径コイル部93が回転すると、トナー容器61内のトナーが攪拌・搬送される。小径コイル部93の巻き方向は、大径コイル部83の巻き方向と逆向きであり、カップリング70の回転方向に応じて定められている。つまり、小径コイル部93は、カップリング70の回転に伴い、トナー容器61の他端側から一端側(供給口67側からカップリング70側)に向かってトナーを搬送するように、その巻き方向が設定されている。
直線部94は、第1コイル81の他端側(第2側壁66付近)であって、供給口67に対向する部分に位置している。つまり、直線部94は、供給口67と対向する対向部を構成している。直線部94は、大径コイル部83の軸方向に沿って直線状に延びている。このため、直線部94は、トナーの搬送に実質的に寄与しない。
〈寸法等の関係〉
図5に示すように、大径コイル部83のコイル径D1は、小径コイル部93のコイル径D2よりも大きい。大径コイル部83の巻き数n1は、小径コイル部93の巻き数n2よりも少ない。換言すると、小径コイル部93の巻きピッチP2は、大径コイル部83の巻きピッチP1よりも小さい。小径コイル部93のピッチ角α2は、大径コイル部83のピッチ角α1と概ね等しい。
図3に示すように、大径コイル部83の内径、及び小径コイル部93の内径は、トナー充填口68の口径よりも大きい。大径コイル部83及び小径コイル部93は、トナー容器61の軸方向視において、トナー充填口68の全体を囲むように配置されている。つまり、トナー充填口68は、トナー容器61の軸方向視において、大径コイル部83及び小径コイル部93の内側に位置している。
〈トナーカートリッジの動作〉
トナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着した際のトナーカートリッジ60の基本的な動作について説明する。
トナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着すると、駆動軸がカップリング70の係合溝73に嵌合する。モータにより駆動軸が回転駆動されると、カップリング70が回転し、ひいては搬送コイル80が回転する。
搬送コイル80が回転すると、第1コイル81と第2コイル91とが一体的に回転する。第1コイル81の大径コイル部83が回転すると、トナー容器61内の径方向外側寄りのトナーは、図4の実線矢印で示す方向に搬送される。これにより、カップリング70側のトナーは、供給口67側へ送られる。供給口67に流入したトナーは、トナー容器61の外部の現像装置20へ供給される。
第2コイル91の小径コイル部93が回転すると、トナー容器61内の軸心寄りのトナーは、図4の破線矢印で示す方向に搬送される。これにより、供給口67側のトナーは、カップリング70側へ送られる。以上のようにして、トナー容器61内のトナーは、トナー容器61の径方向外側寄りと、軸心寄りとを交互に循環する。
本実施形態の搬送コイル80では、第1コイル81の他端と第2コイル91の他端とが互いに接続され、第1コイル81及び第2コイル91が一体化されている。これにより、第1コイル81及び第2コイル91の各他端が分離された構成と比べて、第1コイル81及び第2コイル91の軸心の位置ずれを抑制できる。従って、第1コイル81や第2コイル91の軸心位置を規制するための部材を設けずとも、トナーを安定して搬送することができる。
大径コイル部83の他端側付近の部分は、供給口67に対向する位置にある。このため、供給口67付近のトナーを、供給口67へ確実に送ることができる。第2コイル91では、小径コイル部93が供給口67に対向しておらず、第2直線部95が供給口67に対向している。このため、供給口67付近では、小径コイル部93の回転に伴い、大径コイル部83によるトナーの流れが阻害されてしまうことを抑制できる。
〈トナーを攪拌する作業〉
トナーカートリッジ60を輸送する際には、振動等に起因してトナー容器61内のトナーが締め固まってしまうことがある。トナーが締め固まった状態のまま、トナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着し、モータにより搬送コイル80を回転駆動させると、モータの駆動トルクが過剰に大きくなり、動作不良の原因となる。
そこで、新品のトナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着する前には、図2に示す、梱包材として取り付けられているダイヤル100によりカップリング70を手動で回転させる。このダイヤル100は一回転させなければトナー容器61から外れないように構成される。すると、搬送コイル80が回転し、トナー容器61内で締め固まったトナーをほぐすことができる。
特にトナー容器61の供給口67付近において、トナーが締め固まった場合、小径コイル部93の回転に伴い、供給口67付近のトナーをカップリング70側へ移動させることができる(詳細は後述する)。これにより、供給口67付近で締め固まったトナーを確実にほぐすことができる。従って、その後、トナーカートリッジ60を装着した際のモータの駆動トルクを低減でき、トナーカートリッジ60の信頼性を向上できる。
なお、搬送コイル80により、締め固まったトナーをほぐす効果は、トナーカートリッジ60を画像形成装置1に装着した後の初期動作においても得ることができる。
〈検証結果〉
本実施形態のトナーカートリッジによる駆動トルクの低減効果を検証した結果を、図7及び図8を参照しながら詳細に説明する。
図7は、従来例のトナーカットリッジにおいて、駆動トルクを測定した結果である。従来例のトナーカートリッジは、本実施形態の第1コイル81(大径コイル部83)のみを有し、第2コイル91(小径コイル部93)を有していない。試験では、3つの異なる条件A〜Cにおいて、トナーカートリッジ60に振動を付与した。条件Aでは、トナーカートリッジ60を水平向きとした状態で振動を付与した。条件Bでは、トナー容器61の供給口67側(トナー容器61の他端側)を上向きとした状態で振動を付与した。条件Cでは、トナー容器61の供給口67側(トナー容器61の他端側)を下向きとした状態で振動を付与した。条件A〜Cにより振動を付与した後、トナーカートリッジ60のダイヤル100を一回転させ、その後の駆動トルクを測定した。
条件A及びBと比べると、条件Cの駆動トルクが顕著に大きくなる結果となった。これは以下の理由からと推察できる。トナー容器61の供給口67側を下向きとした状態で振動を付与すると、トナー容器61の供給口67付近でトナーが締め固まる。一方、従来例の構成において、ダイヤル100を一回転させると、大径コイル部83の回転に伴いトナーが、供給口67付近へ押し出される。つまり、トナーは、振動により締め固まった部分へ押し込まれるため、トナーをほぐすことができず、トナーが更に締め固まってしまう可能性がある。このように、従来例の搬送コイル80では、供給口67側に固まったトナーを十分にほぐすことができず、駆動トルクの増大につながったと推察できる。
図8は、従来例及び本実施形態のトナーカートリッジ60において、条件Cにて振動を付与し、ダイヤル100を一回転させた後の駆動トルクを対比したものである。従来例では、駆動トルクが10[kgf・cm]前後であったのに対し、本実施形態では、駆動トルクが約8[kgf・cm]にまで低減された。この結果は、本実施形態のトナーカートリッジ60が、供給口67付近で締め固まったトナーをほぐす効果が高いことを裏付けている。
本実施形態の構成では、以下の理由により駆動トルクを低減できたと推察できる。
本実施形態では、第2コイル91の小径コイル部93の回転に伴い、供給口67付近のトナーを供給口67と逆向きに移動させる。つまり、小径コイル部93は、締め固まったトナーを、よりトナーの密度が低い方向へ送るため、供給口67付近のトナーをほぐすことができる。
大径コイル部83により供給口67側へ押し込まれるトナーは、小径コイル部93によりほぐされた低密度のトナー部分へ移動可能である。これにより、大径コイル部83の回転に伴い供給口67側のトナーが更に締め固められることを抑制できる。
本実施形態では、第1コイル81の他端と第2コイル91の他端とが互いに接続されて一体化される。このため、本実施形態は、第1コイル81の他端がフリーな状態の従来例の構成と比べて、搬送コイル80の他端の剛性が高くなる。従って、搬送コイル80の回転に伴い、供給口67側に締め固まったトナーをより確実にほぐすことができる。
−実施形態の効果−
上記実施形態では、第1コイル81及び第2コイル91の他端が互いに連続するため、規制部材等を設けずとも、第1コイル81及び第2コイル91の軸心位置がずれにくくなる。従って、トナーカートリッジ60の簡素化を図りつつ、大径コイル部83及び小径コイル部93の軸心位置を保つことができる。また、規制部材等を設けることに起因して摩擦熱が発生するこがないため、トナーの温度上昇を抑制でき、ひいてはトナーの凝集を抑制できる。
第2コイル91の小径コイル部93は、供給口67側からカップリング70側へトナーを搬送する。このため、供給口67側で締め固まったトナーを、確実にほぐすことができ、モータの駆動トルクを低減できる。この結果、トナーカートリッジ60の信頼性を向上できる。
第2コイル91の供給口67側に対向する部分に直線部94を設けている。これにより、大径コイル部83の回転による供給口67側へのトナーの流れが、小径コイル部93の回転によるトナーの逆向きの流れにより阻害されることを抑制できる。
図3に示すように、大径コイル部83及び小径コイル部93は、トナー容器61の軸方向視において、トナー充填口68の全体を囲むように配置されている。これにより、トナーカートリッジ60の製造時等において、トナー容器61内にトナー充填用のノズルを容易に挿通できる。つまり、トナー容器61内のトナーを充填する作業を行う際には、トナー充填用のノズルをトナー充填口68からトナー容器61内部へ挿通し、この状態でトナーを注入することがある。この際、本実施形態のトナー容器61では、ノズルを大径コイル部83及び小径コイル部93の内側に挿通できる。従って、大径コイル部83及び小径コイル部93がノズルと干渉することなく、トナーの充填作業を行うことができる。
《実施形態の変形例》
上記実施形態の搬送コイル80は、以下のような変形例の構成としてもよい。
〈変形例1〉
図9に示す変形例1の搬送コイル80は、上記実施形態と第2コイル91の構成が異なる。
変形例1の第2コイル91は、直線状の第2直線部95を有している。具体的に、第2コイル91は、その一端側から他端側に向かって順に、第2接続部92、第2直線部95、小径コイル部93、及び直線部94(第1直線部)を有している。つまり、第2直線部95の一端は、第2接続部92に連続し、第2直線部95の他端は、小径コイル部93の一端に連続している。第2直線部95は、トナー容器61の軸心に沿うように前後方向に直線状に延びている。第2直線部95の一端は、第1側壁65付近に位置し、小径コイル部93の他端はトナー容器61の第2側壁66付近に位置する。
トナー容器61の全長をL、トナー容器61の第2側壁66から小径コイル部93の一端までの距離をL1、トナー容器61の第1側壁65から第2直線部95の他端までの距離をL2とする。この場合、L1は、1/2Lから2/3Lの範囲であるのが好ましい。換言すると、L2は、1/3Lから1/2Lの範囲であるのが好ましい。
トナー容器61の供給口67側のトナーは、第2側壁66から1/2L〜2/3Lまでの範囲で締め固まる傾向にある。このため、小径コイル部93をこの範囲のみに形成したとしても、供給口67側に締め固まったトナーを十分にほぐすことができる。一方で、第2コイル91の残りの部分を直線状の第2直線部95としても、トナーをほぐす効率にさほど影響がない。変形例1では、このように第2直線部95を形成することで、第2コイル91の構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
〈変形例2〉
図10に示す変形例2の搬送コイル80は、上記変形例1と第1コイル81の構成が異なる。
変形例2の第1コイル81は、螺旋状の中間コイル部85を有している。具体的に、第1コイル81は、その一端側から他端側に向かって順に、第1接続部82、中間コイル部85、大径コイル部83、及びコイル連結部84を有している。つまり、中間コイル部85の一端は、第1接続部82に連続し、中間コイル部85の他端は、大径コイル部83の一端に連続している。中間コイル部85は、トナー容器61の軸心を中心とする螺旋状に形成される。中間コイル部85の一端は、第1側壁65付近に位置し、大径コイル部83の他端はトナー容器61の第2側壁66付近に位置する。
中間コイル部85の巻きピッチP3は、大径コイル部83の巻きピッチP1よりも小さい。また、例えば中間コイル部85の巻きピッチP3は、小径コイル部93の巻きピッチP2よりも大きい。
トナー容器61の全長をL、トナー容器61の第2側壁66から大径コイル部83の一端までの距離をL3、トナー容器61の第1側壁65から中間コイル部85の他端までの距離をL4とする。この場合、L3は、1/2Lから2/3Lの範囲であるのが好ましい。換言すると、L4は、1/3Lから1/2Lの範囲であるのが好ましい。
中間コイル部85をこの範囲のみに形成すると、第1コイル81のうちカップリング70寄りの部分が撓み易くなる。この構成により、供給口67側で締め固まったトナーを、より効率的にほぐすことが可能となる。
つまり、この構成において、ダイヤル100を回転させると、中間コイル部85が撓むことで大径コイル部83よりも先に小径コイル部93が回転する。この結果、供給口67側のトナーを速やかにほぐして、カップリング70側へ移動させることができる。次いで、大径コイル部83で搬送されたトナーは、小径コイル部93によりほぐされたトナーの低密度部分へ移動する。
上述したように、トナー容器61の供給口67側のトナーは、第2側壁66から1/2L〜2/3Lまでの範囲で締め固まる傾向にある。従って、中間コイル部85の長さL4を1/3L〜1/2Lとすることで、中間コイル部85の周囲は固まったトナーから露出することになる。これにより、中間コイル部85をより確実に撓ませることができ、小径コイル部93の回転を促すことができる。この結果、小径コイル部93により、一層効率的にトナーをほぐすことができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態の第2コイル91において、供給口67に対向する対向部を直線状の直線部94としている。しかし、この対向部を、小径コイル部93よりもコイル径の小さい螺旋形状としてもよい。この構成においても、大径コイル部83の回転による供給口67側のトナーの流れが、小径コイル部93の回転によるトナーの逆向きの流れにより阻害されることを抑制できる。
実施形態では、小径コイル部93の巻きピッチP2を、大径コイル部83の巻きピッチP1よりも小さくしているが、巻きピッチP2を巻きピッチP1以上にすることもできる。
本発明は、トナーカートリッジについて有用である。
60 トナーカートリッジ
61 トナー容器
67 供給口
68 トナー充填口
70 カップリング(回転連結部)
80 搬送コイル
81 第1コイル
83 大径コイル部
91 第2コイル
93 小径コイル部
94 直線部(対向部)

Claims (6)

  1. トナーが充填されるとトナー容器と、
    前記トナー容器の一端側に設けられ、回転駆動される回転連結部と、
    前記トナー容器の長手方向に延び、前記回転連結部に連結する搬送コイルとを備えたトナーカートリッジであって、
    前記搬送コイルは、
    螺旋状の大径コイル部を有するとともに一端が前記回転連結部に連結し、他端が前記トナー容器の他端側まで延びる第1コイルと、
    前記大径コイル部の内側に配置される小径コイル部を有するとともに一端が前記回転連結部に連結し、他端が前記トナー容器の他端側まで延びる第2コイルとを有し、
    前記第1コイル及び前記第2コイルは、各々の他端が連続して一体化されることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 請求項1において、
    前記トナー容器の他端側には、前記トナーを現像装置へ供給するための供給口が設けられ、
    前記大径コイル部は、前記トナー容器の一端側から他端側に向かって前記トナーを搬送するように構成され、
    前記小径コイル部は、前記大径コイル部と巻き方向が逆であることを特徴とするトナーカートリッジ。
  3. 請求項2において、
    前記第2コイルは、該第2コイルの前記一端と前記小径コイル部との間に、直線状の直線部を有していることを特徴とするトナーカートリッジ。
  4. 請求項2又は3において、
    前記第1コイルは、該第1コイルの前記一端と前記大径コイル部との間に、該大径コイル部よりも巻きピッチが小さい螺旋状の中間コイル部を有していることを特徴とするトナーカートリッジ。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つにおいて、
    前記供給口は、前記トナー容器の周壁に設けられ、
    前記第2コイルにおける前記供給口に対向する対向部は、前記小径コイル部よりも小径の螺旋形状、又は直線形状に形成され、
    前記小径コイル部は、前記対向部を介して前記第1コイルと連続していることを特徴とするトナーカートリッジ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    前記トナー容器の他端の側壁には、トナー充填口が設けられ、
    前記小径コイル部は、該小径コイル部の軸方向視において、前記トナー充填口の全体を囲むように構成されていることを特徴とするトナーカートリッジ。
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