JP2019082510A - 光学フィルター及び化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低ヘイズで耐熱性に優れた光学フィルター【解決手段】一般式(1)で表される化合物を含む光学フィルターと下記式(P9)で表される化合物。一般式(1)中、Arはアリール基を表す。【選択図】なし

Description

本発明は、光学フィルター及び化合物に関する。
光学フィルターは、低減させたい波長域の光を吸収する色素を光吸収剤として含有することで機能を発現させることが一般的である。
例えば、特許文献1には、カラーフィルタに用いる色素としてオーラミンを用い得ることが記載されている。
なお、特許文献2及び3には、エチルオーラミンが記載されているが、光学フィルターに関しては記載されていない。エチルオーラミンは下記式(O1)で表される化合物(クロライド塩)である。
Figure 2019082510
特開2015−194521号公報 米国特許第3934974号明細書 独国特許第2201162号明細書
本発明者らの検討により、オーラミンは、有機溶剤への溶解度が充分に高いとは言えないことが分かった。有機溶剤への溶解度が高い方が光学フィルターの製造工程において有機溶剤を用いる場合は有利である。したがって、オーラミンよりも有機溶剤への溶解度が高く、かつ光学フィルターに好適に用いることができる色素が求められる。
本発明者らはエチルオーラミンに注目し、検討したところ、従来公知のエチルオーラミン(上記式(O1)で表される化合物)は、有機溶剤への溶解度が低く、エチルオーラミンを樹脂に添加して光学フィルターを作成した場合、不均一になり、ヘイズが高い光学フィルターになってしまうことが分かった。また、エチルオーラミンを用いて作成した光学フィルターは50℃の強制経時試験後にはさらにヘイズが高くなってしまい、耐熱性にも劣ることが分かった。
本発明の課題は、ヘイズが低く、かつ耐熱性に優れた光学フィルターを提供すること、また色素として光学フィルターの作成に好適に用いることができる化合物であって、有機溶剤への溶解度が高い化合物を提供することにある。
上記の課題は以下の手段により解決される。
<1>
樹脂と、下記一般式(1)で表される化合物とを含有する光学フィルター。
Figure 2019082510
一般式(1)中、Arは置換又は無置換のアリール基を表す。
<2>
さらに、下記一般式(2)で表される化合物及び下記一般式(3)で表される化合物の少なくとも1種を含有する<1>に記載の光学フィルター。
Figure 2019082510
一般式(2)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
Figure 2019082510
一般式(3)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
<3>
上記Arが炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基で置換されたアリール基である<1>又は<2>に記載の光学フィルター。
<4>
上記Arが下記一般式(a)で表される<1>〜<3>のいずれか1項に記載の光学フィルター。
Figure 2019082510
一般式(a)中、Raは炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基を表し、*はSO との結合手を表す。
<5>
上記樹脂が、ポリエステル、セルロースエステル、又はゼラチンである<1>〜<4>のいずれか1項に記載の光学フィルター。
<6>
下記式(P9)で表される化合物。
Figure 2019082510
本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本発明によれば、ヘイズが低く、かつ耐熱性に優れた光学フィルターを提供すること、また色素として光学フィルターの作成に好適に用いることができる化合物であって、有機溶剤への溶解度が高い化合物を提供することができる。
[光学フィルター]
本発明の光学フィルターは、樹脂と、下記一般式(1)で表される化合物とを含有する光学フィルターである。
Figure 2019082510
一般式(1)中、Arは置換又は無置換のアリール基を表す。
本発明により、上記課題が解決できる理由は完全には明らかになっていないが、本発明者らは以下のように推測している。
従来のエチルオーラミンがクロライド塩であるのに対して、本発明の一般式(1)で表される化合物はアリールスルホン酸塩である。アリールスルホン酸塩とすることで、クロライド塩に比べて疎水性が高くなり、有機溶剤への溶解度が高くなり、樹脂と混合した際にも均一に混ざり、ヘイズが低い光学フィルターとすることができたと考えられる。また、結晶性がクロライド塩と比較して低くなるという理由から耐熱性にも優れると考えられる。
<光学フィルターの構成>
本発明の光学フィルターは、樹脂と一般式(1)で表される化合物とを含む組成物から形成されるフィルムのみで構成してもよく、基材上に樹脂と一般式(1)で表される化合物とを含む組成物から形成される光吸収層(好ましくはブルーライト吸収層)を有する積層体であってもよい。
以下、本発明の光学フィルターに含まれる成分について説明する。
<一般式(1)で表される化合物>
一般式(1)中、Arは置換又は無置換のアリール基を表す。
Arが表すアリール基としては、炭素数6〜30のアリール基が好ましく、炭素数6〜20のアリール基がより好ましく、具体的には、フェニル基、ナフチル基、又はアントリル基が好ましく、フェニル基又はナフチル基がさらに好ましく、フェニル基が特に好ましい。
Arが表すアリール基は置換基を有していてもよい。置換基としては特に限定されないが、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、スルホ基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子であることが好ましい。上記アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリール基、又はヘテロアリール基は更に置換基を有していてもよい。
Arは、炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基で置換されたアリール基であることが有機溶媒に対する溶解性向上の観点から好ましい。
炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基としては、炭素数6以上のアルキル基を含む基であれば特に限定されないが、炭素数6以上のアルキル基、炭素数6以上のアルコキシ基、又は炭素数6以上のアルキル基で置換されたアリールオキシ基が好ましい。
炭素数6以上のアルキル基としては、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−ドデシル基、n−デシル基等が挙げられる。
炭素数6以上のアルコキシ基としては、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ドデシルオキシ基等が挙げられる。
炭素数6以上のアルキル基で置換されたアリールオキシ基としては、n−ドデシルアリールオキシ基、n−ヘキシルアリールオキシ基、n−ヘプチルアリールオキシ基、n−オクチルアリールオキシ基等が挙げられる。上記アリールオキシ基は、炭素数6以上のアルキル基以外の基が更に置換していてもよく、更なる置換基としては、例えばスルホ基、ヒドロキシ基等が挙げられる。
Arは、炭素数10以上のアルキル基を有する1価の有機基で置換されたアリール基であることがより好ましい。
Arは、下記一般式(a)で表される基であることがより好ましい。
Figure 2019082510
一般式(a)中、Raは炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基を表し、*はSO との結合手を表す。
Raが表す炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基の好ましい範囲は先に記載したものと同様である。
Raが炭素数6以上のアルキル基で置換されたアリールオキシ基を表す場合、Raは下記一般式(b)で表される基であることが好ましい。
Figure 2019082510
一般式(b)中、Rbは炭素数6以上のアルキル基を表し、**は一般式(a)中のフェニル基との結合手を表す。
Rbが表す炭素数6以上のアルキル基の好ましい範囲は先に記載したものと同様である。
以下に一般式(1)で表される化合物の具体例を例示するが、これらに限定されない。
下記化合物(P1)〜(P9)は、一般式(1)中のAr−SO がそれぞれ下記構造を有するものである。
Figure 2019082510
上記化合物(P5)及び(P9)においては、カチオン部分1モルに対して、スルホ基を2つ有する対アニオン部分が0.5モルの割合で存在することを意味する。
なお、本発明は上記例示化合物のうち、特に好ましい態様である下記式(P9)で表される化合物(化合物(P9))にも関する。
Figure 2019082510
(一般式(1)で表される化合物の合成法)
一般式(1)で表される化合物は、クロライド塩であるエチルオーラミンに対して、アリールスルホン酸のナトリウム塩又はカリウム塩を水中で作用させることにより合成できる。この対イオン交換反応は、0℃〜80℃で行うことが可能であるが、10〜30℃で行うことが好ましい。対イオン交換反応は溶媒中で行うことが好ましく、溶媒としては水が好ましいが、水にアルコールなどの水溶性溶媒を添加してもよい。対イオン交換反応は、10分〜10時間で行うことができるが、好ましくは10分〜1時間である。原料であるエチルオーラミンに対するアリールスルホン酸のナトリウム塩又はカリウム塩の当量数は、0.5〜2.0モル当量が好ましく、さらに好ましくは、0.8〜1.2モル当量である。
本発明の光学フィルター中、一般式(1)で表される化合物は、樹脂1000質量部に対して、0.1〜50質量部含まれることが好ましく、0.5〜5質量部含まれることが更に好ましい。
<一般式(2)又は(3)で表される化合物>
本発明の光学フィルターは、さらに下記一般式(2)で表される化合物及び下記一般式(3)で表される化合物の少なくとも1種を含有していてもよい。
Figure 2019082510
一般式(2)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
Figure 2019082510
一般式(3)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
一般式(2)及び(3)中のArは、先に記載した一般式(1)中のArと同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(2)又は(3)で表される化合物は、一般式(1)で表される化合物の合成の際に副生され得る化合物である。
一般式(2)又は(3)で表される化合物を光学フィルターに含む場合、その含有量は、一般式(1)で表される化合物に対して、それぞれ、0.1〜30質量%の範囲であることが好ましい。
<樹脂>
本発明の光学フィルターに含有される樹脂について説明する。
樹脂としては、光学フィルターとしての機能を発揮させるものであれば特に制限はない。好ましくは、透明性および機械的性質の優れたフィルム又は光吸収層を形成することができる樹脂が用いられる。このような樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレートなどのセルロースエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレンなどのポリビニル化合物、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系付加重合体、ポリ炭酸エステルから成るポリカーボネート、ゼラチンなど公知の樹脂を挙げることができる。コスト、膜質および透明性の観点から、樹脂としては、ポリエステル、セルロースエステル、又はゼラチンが好ましい。
また、本発明の光学フィルターが、基材上に樹脂と一般式(1)で表される化合物とを含む組成物から形成される光吸収層(好ましくはブルーライト吸収層)を有する積層体である場合は、樹脂として、基材との接着性に優れた樹脂を用いることが好ましい。基材との接着性に優れた樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、セルロースアセテートブチレート、ポリカーボネートなどが挙げられる。
樹脂は、膜強度、均一性の観点から重量平均分子量が10000以上1000000以下の範囲であることが好ましく、20000以上500000以下の範囲であることがより好ましい。
本発明における重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により下記の条件で測定された値である。
[溶媒] テトラヒドロフラン
[装置名] TOSOH HLC−8220GPC
[カラム] TOSOH TSKgel Super HZM−H
(4.6mm×15cm)を3本接続して使用。
[カラム温度] 25℃
[試料濃度] 0.1質量%
[流速] 0.35ml/min
[校正曲線] TOSOH製TSK標準ポリスチレン Mw=2800000〜1050までの7サンプルによる校正曲線を使用。
<添加剤>
本発明の光学フィルターは、上記した成分以外に添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、公知の可塑剤、有機酸、色素、ポリマー、紫外線吸収剤、酸化防止剤又はマット剤などが例示される。これらについては、特開2012−155287号公報の段落番号[0062]〜[0097]の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。また、添加剤としては、剥離促進剤、有機酸、多価カルボン酸誘導体を挙げることもできる。これらについては、国際公開第2015/005398号の段落[0212]〜[0219]の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。更に、添加剤として、ラジカル捕捉剤、劣化防止剤又はバルビツール酸化合物なども挙げることができる。
添加剤を含む場合の含有量は、樹脂に対して、1〜30質量%の範囲が好ましい。
−紫外線吸収剤−
耐光性改良の観点から、紫外線吸収剤の添加が有効である。紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、例えば、レゾルシンモノベンゾエート、サリチル酸メチルなどの置換または無置換安息香酸エステル類、2−オキシ−3−メトキシケイ皮酸ブチルなどのケイ皮酸エステル類、2,4−ジオキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類、ジベンザルアセトンなどのα,β−不飽和ケトン、5,7−ジオキシクマリンなどのクマリン類、1,4−ジメチル−7−オキシカルボスチルなどのカルボスチリル類、2−フェニルベンゾイミダゾール、2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどのアゾール類などが使用される。
−可塑剤−
可塑剤としては、特に限定されないが、多価アルコールの多価エステル化合物(以下、「多価アルコールエステル可塑剤」とも記載する。)、重縮合エステル化合物(以下、「重縮合エステル可塑剤」とも記載する。)、又は、炭水化物化合物(以下、「炭水化物誘導体可塑剤」とも記載する。)を挙げることができる。多価アルコールエステル可塑剤については、国際公開第2015/005398号の段落[0081]〜[0098]、重縮合エステル可塑剤については、同公報の段落[0099]〜[0122]、炭水化物誘導体可塑剤については、同公報の段落[0123]〜[0140]を参照でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
<厚み>
本発明の光学フィルターの厚みは、通常は、0.02mm〜0.5mmであるが、用途に応じこの範囲外の厚みにも設計可能である。
<透過率>
光学フィルターはその機能上遮断すべき波長域の透過率が所期の目的を達成しうる程度に低ければよく、本発明の光学フィルターは、例えばブルーライトを遮蔽するという観点では、435nmにおいて、10%以下であることが好ましく、より好ましくは2.0%以下、さらに好ましくは0.1%以下である。
所望の透過率にするための手段としては、樹脂に対する一般式(1)で表される化合物の添加量、又は光学フィルターの厚みを調節することが挙げられる。
[光学フィルターの製造方法]
以下、本発明の光学フィルターの製造方法について詳述する。
本発明の光学フィルターが、樹脂と一般式(1)で表される化合物とを含む組成物から形成されるフィルムのみで構成される場合は、下記第一の製造方法、第二の製造方法又は第三の製造方法が好ましい。
第一の製造方法:粉末状又はペレット状の樹脂に、一般式(1)で表される化合物を混合し、溶融してTダイ法又はインフレーション法で押出すか、あるいはカレンダー法でフィルム化する方法。
第二の製造方法:樹脂、一般式(1)で表される化合物、及び有機溶剤を混合して溶液状の組成物とした後、流延法でフィルム化する方法。
第三の製造方法:樹脂の原料となる重合性モノマー、一般式(1)で表される化合物、有機溶剤、及び重合開始剤を混合して重合性組成物を調製し、適当な仮支持体上に上記重合性組成物を塗布後に熱又は光による重合を行い、フィルム化後に仮支持体を剥離する方法。
本発明の光学フィルターが基材上に樹脂と一般式(1)で表される化合物とを含む組成物から形成される光吸収層(好ましくはブルーライト吸収層)を有する積層体である場合には、下記第四の製造方法が好ましい。
第四の製造方法:基材上に、樹脂、一般式(1)で表される化合物、及び有機溶剤を混合して得られる溶液状又は分散液状の組成物を塗布形成し、積層体を製造する方法。
基材としては、特に制限はなく、光学フィルターとして機能を発揮させるものであればよく、例えば各種プラスチックフィルム又はガラス板を用いることができる。
基材と光吸収層との接着性を向上させる目的で、基材と光吸収層との間に下塗り層が形成されていてもよい。
また光吸収層の保護、流滴性の付与などの目的で光吸収層上に保護層を形成してもよい。保護層は、例えば0.05mm厚のポリ塩化ビニルフィルムを光吸収層上に重ねて120〜140℃に加熱圧着することで形成することができる。
[用途]
本発明の光学フィルターの用途は特に限定されないが、例えば、液晶表示装置のブルーライトカットフィルターとして好ましく用いることができる。
また、本発明の一般式(1)で表される化合物が光学フィルターに好ましく用いられることは上述のとおりであるが、光学フィルター以外にも使用可能である。例えば、筆記用具、特にボールペンのインク用途、スタンプのインク用途、印刷用のインク用途、インクジェット方式のインク用途、衣類の染色用途、細胞の染色用途、血液の検出用途、蛍光色素、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに用いるカラーフィルター用途、電気泳動方式などのディスプレイ用途、感圧、感熱、感温材料などのインジケーター用途、光記録材料用途、化粧品、着色レンズ用途、カラーコンタクトレンズ用途、染毛剤用途などが挙げられる。
以下に、実施例に基づき本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明がこれにより限定して解釈されるものではない。以下の実施例において組成を表す「部」及び「%」は、特に断らない限り質量基準である。
<合成例1:化合物(P9)の合成>
エチルオーラミン(クロライド塩)の混合物1(Kantilal Sanghvi&Co製、商品名ETHYL AURAMINE)8.0gを水640mlに25℃で懸濁させ、内温64℃に加熱して15分間撹拌した。得られた懸濁液の熱時ろ過を行い、ろ液を内温40℃となるよう冷却した。このろ液を、ドデシルスルホナトフェノキシベンゼンスルホネートナトリウム塩水溶液(46%水溶液、ハイケム社製)16gと水160mlの混合溶液中に、25℃で、撹拌しながら、滴下した。25℃で、30分間撹拌して、得られた固体を遠心分離処理(3000rpm(revolution per minute)、15分間)により単離し、水で洗浄し、乾燥させ、本発明の化合物(P9)を含む混合物2を8.6g得た。
得られた化合物(P9)を含む混合物2の分析結果を以下に示す。
黄色粉体。融点141℃。極大吸収波長437nm(溶媒;メタノール)。モル吸光係数4,6000。
H−NMR(CDCl) δ0.7−0.9(m)、1.0−1.3(m)、3.2−3.5(m)、6.25(d、J=13Hz)、6.56(d、J=13Hz)、6.62(d、J=10Hz)、6.72(d、J=11Hz)、6.91(m)、7.21(d、J=10Hz)、7.50(d、J=10Hz)、7.72(d、J=11Hz)、9.6−9.9(m)
以下に混合物1及び2の組成を示す。
(混合物1の組成)
下記式(O1)で表される化合物 80質量%
下記式(O1−2)で表される化合物 19質量%
下記式(O1−3)で表される化合物 1質量%
Figure 2019082510
(混合物2の組成)
下記式(P9)で表される化合物 73質量%
下記式(P9−2)で表される化合物 25質量%
下記式(P9−3)で表される化合物 2質量%
Figure 2019082510
<合成例2:化合物(P3)の合成>
5.0gの上記混合物1を水400mlに25℃で懸濁させ、内温64℃に加熱して15分間撹拌した。得られた懸濁液の熱時ろ過を行い、ろ液を内温40℃となるよう冷却した。このろ液を、ドデシルベンゼンスルホネートナトリウム塩水溶液(62%水溶液、東京化成製)7.8gと水100mlの混合溶液中に、25℃で、撹拌しながら、滴下した。25℃で、30分間撹拌して、得られた固体を遠心分離処理(3000rpm、15分間)により単離し、水で洗浄し、乾燥させ、本発明の化合物(P3)を含む混合物3を4.2g得た。
得られた化合物(P3)を含む混合物3の分析結果を以下に示す。
黄色粉体。融点150℃。極大吸収波長437nm(溶媒;メタノール)。モル吸光係数4,8000。
H−NMR(CDCl) δ0.9(t、J=13Hz)、1.0−1.3(m)、2.6(m)、3.2−3.5(m)、6.72(d、J=11Hz)、6.91(m)、7.21(d、J=10Hz)、7.25(d、J=10Hz)、7.35(d、J=11Hz)
以下に混合物3の組成を示す。
(混合物3の組成)
下記式(P3)で表される化合物 78質量%
下記式(P3−2)で表される化合物 20質量%
下記式(P3−3)で表される化合物 2質量%
Figure 2019082510
<実施例1A>
混合物2を用いて、光学フィルターを作成した。より詳細には、以下に示した組成1で各成分を混合しよく撹拌してから、ろ過後、金属の支持体上に流延法により塗布して製膜後剥離し、目的とする光学フィルター1Aを得た。光学フィルター1Aの乾燥膜厚は0.05mmであった。
流延法の詳細を以下に示す。
30℃に温度調整された組成1の組成物を、支持体上に流延して流延膜を得た。支持体は、ステンレス製の無端のベルトである。流延膜に対して、形成直後から100℃の温風をあてて乾燥し、形成してから120秒後に、150N/mの剥離張力で流延膜を支持体から剥離し、光学フィルター用材料を長尺に形成した。剥離位置における支持体の温度は10℃とした。剥離時おける流延膜の残留溶媒量は100質量%であった。剥離した光学フィルター用材料を、搬送路に配した多数のロールにより長手方向における張力を100N/mにした状態で搬送しながら、乾燥した。乾燥は、80℃に設定された第1乾燥ゾーンを5分間搬送させた後、さらに120℃に設定された第2乾燥ゾーンにおいて10分間搬送させることにより、行った。乾燥後、光学フィルター用材料をロール状に巻き取ることにより、光学フィルター用材料ロールを得た。光学フィルター用材料の幅は1.5m、光学フィルター用材料ロールにおける巻長は2000mであった。巻き取り時の光学フィルター用材料の残留溶媒量は0.3%であった。得られた光学フィルター用材料をけん化することにより、光学フィルターを製造した。
組成1:
TAC(三酢酸セルロース) 170質量部
TPP(トリフェニルホスフェイト) 10質量部
メチレンクロリド 800質量部
メタノール 160質量部
混合物2 2質量部
なお、組成1で用いたTACは、アシル基置換度が2.86、粘度平均重合度が320、重量平均分子量100000であった。
<実施例1B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例1Aと同様にして、光学フィルター1Bを得た。
<実施例1C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例1Aと同様にして、光学フィルター1Cを得た。
<実施例2A>
光学フィルターの作成に用いる組成物の組成を組成1に代えて以下に示した組成2とした以外は、実施例1Aと同様にして、光学フィルター2Aを得た。
組成2:
DAC(二酢酸セルロース) 170質量部
DEP(ジエチルフタレート) 10質量部
メチレンクロリド 800質量部
メタノール 160質量部
混合物2 2質量部
なお、組成2で用いたDACは、アシル基置換度が2.79、粘度平均重合度が310、重量平均分子量100000であった。
<実施例2B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例2Aと同様にして、光学フィルター2Bを得た。
<実施例2C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例2Aと同様にして、光学フィルター2Cを得た。
<実施例3A>
光学フィルターの作成に用いる組成物の組成を組成1に代えて以下に示した組成3とし、前述の流延法において得られた光学フィルター用材料をけん化しなかったこと以外は、実施例1Aと同様にして、光学フィルター3Aを得た。
組成3:
PC(ポリカーボネート(三菱ガス(株)製、商品名:E−2000))
170質量部
メチレンクロリド 800質量部
混合物2 2質量部
なお、組成3で用いたPCは、重量平均分子量100000であった。
<実施例3B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例3Aと同様にして、光学フィルター3Bを得た。
<実施例3C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例3Aと同様にして、光学フィルター3Cを得た。
<実施例4A>
光学フィルターの作成に用いる「組成1」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物3」を用いた以外は、実施例1Aと同様にして、光学フィルター4Aを得た。
<実施例4B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例4Aと同様にして、光学フィルター4Bを得た。
<実施例4C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例4Aと同様にして、光学フィルター4Cを得た。
<実施例5A>
光学フィルターの作成に用いる「組成2」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物3」を用いた以外は、実施例2Aと同様にして、光学フィルター5Aを得た。
<実施例5B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例5Aと同様にして、光学フィルター5Bを得た。
<実施例5C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例5Aと同様にして、光学フィルター5Cを得た。
<実施例6A>
光学フィルターの作成に用いる「組成3」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物3」を用いた以外は、実施例3Aと同様にして、光学フィルター6Aを得た。
<実施例6B>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は実施例6Aと同様にして、光学フィルター6Bを得た。
<実施例6C>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は実施例6Aと同様にして、光学フィルター6Cを得た。
<比較例1RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成1」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物1」を用いた以外は、実施例1Aと同様にして、光学フィルター1RAを得た。
<比較例1RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例1RAと同様にして、光学フィルター1RBを得た。
<比較例1RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例1RAと同様にして、光学フィルター1RCを得た。
<比較例2RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成2」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物1」を用いた以外は、実施例2Aと同様にして、光学フィルター2RAを得た。
<比較例2RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例2RAと同様にして、光学フィルター2RBを得た。
<比較例2RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例2RAと同様にして、光学フィルター2RCを得た。
<比較例3RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成3」の組成物において、「混合物2」に代えて、「混合物1」を用いた以外は、実施例3Aと同様にして、光学フィルター3RAを得た。
<比較例3RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例3RAと同様にして、光学フィルター3RBを得た。
<比較例3RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例3RAと同様にして、光学フィルター3RCを得た。
<比較例4RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成1」の組成物において、「混合物2」に代えて、市販の色素である「Spilon Yellow C−2GH(保土ヶ谷化学(株)製)」を用いた以外は、実施例1Aと同様にして、光学フィルター4RAを得た。
<比較例4RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例4RAと同様にして、光学フィルター4RBを得た。
<比較例4RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例4RAと同様にして、光学フィルター4RCを得た。
<比較例5RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成2」の組成物において、「混合物2」に代えて、市販の色素である「Spilon Yellow C−2GH」(保土ヶ谷化学(株)製)を用いた以外は、実施例2Aと同様にして、光学フィルター5RAを得た。
<比較例5RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例5RAと同様にして、光学フィルター5RBを得た。
<比較例5RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例5RAと同様にして、光学フィルター5RCを得た。
<比較例6RA>
光学フィルターの作成に用いる「組成3」の組成物において、「混合物2」に代えて、市販の色素である「Spilon Yellow C−2GH」(保土ヶ谷化学(株)製)を用いた以外は、実施例3Aと同様にして、光学フィルター6RAを得た。
<比較例6RB>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.10mmとした以外は比較例6RAと同様にして、光学フィルター6RBを得た。
<比較例6RC>
得られる光学フィルターの乾燥膜厚を0.19mmとした以外は比較例6RAと同様にして、光学フィルター6RCを得た。
下記表1及び2に、各実施例及び比較例の光学フィルターについて、用いた色素及び樹脂、並びに乾燥膜厚を示す。
Figure 2019082510
Figure 2019082510
<評価>
(色素の溶解度)
色素である混合物1〜3、及びSpilon Yellow C−2GHについて、25℃で、クロロホルムに対する溶解度を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2019082510
上記表3より、本発明の化合物(P9)を含む混合物2及び本発明の化合物(P3)を含む混合物3は、有機溶剤に対する溶解度が高いことが分かった。
(ヘイズ)
各実施例及び比較例で作製した光学フィルターのうち、厚さ0.05mmの光学フィルター(実施例1A、実施例2A、実施例3A、実施例4A、実施例5A、実施例6A、比較例1RA、比較例2RA、比較例3RA、比較例4RA、比較例5RA、比較例6RA)について、日本電色工業(株)製のヘーズメーターNDH2000を用いてヘイズを測定した。測定は25℃で行った。
(ブルーライトカット性能)
各実施例及び比較例で作製した光学フィルターのうち、厚さ0.05mmの光学フィルター(実施例1A、実施例2A、実施例3A、実施例4A、実施例5A、実施例6A、比較例1RA、比較例2RA、比較例3RA、比較例4RA、比較例5RA、比較例6RA)について、ブルーライトカットフィルターとして液晶ディスプレイ(Dell社製、商品名E1916H)にとりつけた際のブルーライトカット性能を評価した。具体的には、評価モニター2名が、光学フィルターが装着されたディスプレイを3時間連続して眺めた後で、以下の基準で評価した。
A:目の疲労感が感じられない。
B:目の疲労感が感じられる。
その結果、評価モニターのいずれも、実施例1A、実施例2A、実施例3A、実施例4A、実施例5A、実施例6Aの光学フィルターを装着したディスプレイでは目の疲労感が感じられない(A)と評価した。一方、比較例1RA、比較例2RA、比較例3RA、比較例4RA、比較例5RA、比較例6RAの光学フィルターが装着されたディスプレイの場合には目の疲労感が感じられる(B)と評価した。
(耐熱性)
耐熱性は、50℃における強制経時試験を施した後に、ヘイズとブルーライトカット性能を測定することで評価した。具体的には以下のように評価した。
各実施例及び比較例で作製した光学フィルターのうち、厚さ0.05mmのフィルター(実施例1A、実施例2A、実施例3A、実施例4A、実施例5A、実施例6A、比較例1RA、比較例2RA、比較例3RA、比較例4RA、比較例5RA、比較例6RA)について、50℃における強制経時試験を施した後、上記と同様にしてヘイズを測定した。結果を表4に示す。
また、上記光学フィルターについて、50℃における強制経時試験を施した後、上記と同様にしてブルーライトカット性能を評価した。結果を表4に示す。
なお、「50℃における強制経時試験」とは、光学フィルターを50℃に加熱したオーブンに入れて300時間経時させることを示す。
Figure 2019082510
表4に示すように、実施例1A、実施例2A、実施例3A、実施例4A、実施例5A、実施例6Aの光学フィルターはヘイズが低く、均一な膜が得られ、ブルーライトカット性能に優れた光学フィルターであることが分かった。また、50℃での強制経時試験後においても、ヘイズの上昇が抑えられ、ブルーライトカット性能の低下が見られず、耐熱性に優れた光学フィルターであることが分かった。
一方、比較例1RA、比較例2RA、比較例3RAの光学フィルターは、ヘイズが高く、不均一な膜となった。これは、使用している色素の有機溶剤への溶解性の低さに起因するものと推察される。また、50℃での強制経時試験を行ったところ、ヘイズが5.2%となり、ブルーライトカットフィルターとしての性能が低下することが分かった。比較例4RA、比較例5RA、比較例6RAの光学フィルターは50℃での強制経時試験を行ったところ、ヘイズが8.7%となり、ブルーライトカットフィルターとしての性能が低下することが分かった。
なお、実施例1C、実施例2C、実施例3Cの厚さ0.19mmの光学フィルターを、ブルーライト感光性材料の製造及び加工場におけるセーフライトとして使用した。通常の条件で1年間使用しても、使用前後でブルーライトカットフィルターとしての性能低下が見られないことが確認された。

Claims (6)

  1. 樹脂と、下記一般式(1)で表される化合物とを含有する光学フィルター。
    Figure 2019082510

    一般式(1)中、Arは置換又は無置換のアリール基を表す。
  2. さらに、下記一般式(2)で表される化合物及び下記一般式(3)で表される化合物の少なくとも1種を含有する請求項1に記載の光学フィルター。
    Figure 2019082510

    一般式(2)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
    Figure 2019082510

    一般式(3)中、Arは一般式(1)におけるArと同義である。
  3. 前記Arが炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基で置換されたアリール基である請求項1又は2に記載の光学フィルター。
  4. 前記Arが下記一般式(a)で表される請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルター。
    Figure 2019082510

    一般式(a)中、Raは炭素数6以上のアルキル基を有する1価の有機基を表し、*はSO との結合手を表す。
  5. 前記樹脂が、ポリエステル、セルロースエステル、又はゼラチンである請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルター。
  6. 下記式(P9)で表される化合物。
    Figure 2019082510
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