JP2019080801A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019080801A
JP2019080801A JP2017210636A JP2017210636A JP2019080801A JP 2019080801 A JP2019080801 A JP 2019080801A JP 2017210636 A JP2017210636 A JP 2017210636A JP 2017210636 A JP2017210636 A JP 2017210636A JP 2019080801 A JP2019080801 A JP 2019080801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
advantageous section
game
state
control means
advantageous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017210636A
Other languages
English (en)
Inventor
俊 末富
Shun Suetomi
俊 末富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2017210636A priority Critical patent/JP2019080801A/ja
Publication of JP2019080801A publication Critical patent/JP2019080801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】有利区間の遊技性を高め、かつ有利区間の終期を適切に管理することができる遊技機を提供する。【解決手段】リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、役の当否を決定する内部抽選を実行する内部抽選手段と、所定の移行条件の成立により通常区間から有利区間へ移行させ、特別役の入賞を容易にする指示演出が実行されることにより、有利区間を終了させることができる有利区間制御手段と、有利区間において、遊技者が有利な有利遊技状態に係る有利遊技移行抽選が可能な有利遊技状態制御手段と、有利区間において、指示演出を実行可能な演出制御手段とを備える遊技機において、有利区間において規定回数が行われた後の遊技で指示演出が実行されることを条件に、有利区間制御手段は有利区間を終了可能とし、演出制御手段は有利区間で実行された有利遊技移行抽選の結果を報知可能とする。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関する。
回胴式遊技機等の遊技機には、遊技媒体であるメダルを獲得するために小役を入賞させ易くする状態(ボーナス状態)へ移行するための役物及び役物連続作動装置(ボーナス)が設けられている。また、当該遊技機には、メダルの獲得を補助する目的として回胴(リール)の停止順等を指示する指示(アシスト)機能を有するものがあり、当該指示機能が発揮されたアシストタイム(AT、有利遊技)状態において当該指示に従って遊技を行うことにより、出玉率を向上させることができるものがある(特許文献1)。
また、近年において当該指示機能は、ボーナスと同様に役物として取り扱われることとなり、指示機能を発揮するための制御について一定の制限が課されることとなった。
具体的には、指示機能を発揮することができる期間として有利区間が設定され、当該有利区間中にのみ、指示機能を発揮することができるように制限されている。また、当該有利区間は、有利区間において最大払出数に係る指示、すなわち、遊技機に設定されている小役のうち最も配当が高い小役を入賞可能とする指示が少なくとも1回行われないと、任意に終了させることができないように制限されている。
特開2014−223252号公報
しかしながら、当該制限があるため、有利区間に予め実行可能な遊技回数(以下、規定回数ともいう)を設定した場合であっても、当該規定回数内で最大払出数に係る指示が行われなければ、遊技を規定回数行ったとしても有利区間を終了させることができず、規定回数後の遊技において指示待ち状態となる。すなわち、このような制限により有利区間の終期が不安定となり、それに伴って有利区間に係る演出に不都合が生じる場合があった。例えば、遊技が規定回数行われる場合には、遊技が行われる毎に遊技回数に対応する値がカウントダウン(又はカウントアップ)されて、規定回数に達した場合に、有利区間を終了させる終了演出を実行すべきであるが、最大払出数に係る指示が行われていない場合には、最大払出数に係る指示が行わるまで指示待ち状態に係る演出を実行する必要がある。このように指示待ち状態に係る演出が行われた場合、遊技者は当該指示待ち状態がいかなる状態かを理解することができず、遊技の興趣の低下を招く虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有利区間の遊技性を高め、かつ有利区間の終期を適切に管理することができる遊技機を提供することにある。
第1の発明は、図柄が配列された複数のリールと、前記リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、役の当否を決定する内部抽選を実行する内部抽選手段と、所定の移行条件の成立により通常区間から有利区間へ移行させ、特別役の入賞を容易にする指示演出が実行されることにより、前記有利区間を終了させることができる有利区間制御手段と、前記有利区間において、遊技者が有利な有利遊技状態への移行に係る有利遊技移行抽選が可能な有利遊技状態制御手段と、前記有利区間において、前記指示演出を実行可能な演出制御手段とを備える遊技機において、前記有利区間において所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されることを条件に、前記有利区間制御手段は前記有利区間を終了可能とし、かつ前記演出制御手段は前記有利区間で実行された前記有利遊技移行抽選の結果を報知可能とする。
第1の発明では、有利区間において遊技可能な所定回数(規定回数)を設定し、規定回数が行われた後の遊技において、有利区間の終了条件である指示演出が実行されたタイミングで、有利区間を終了させて、有利遊技状態(例えばAT状態)への移行に係る有利遊技移行抽選(例えばAT抽選等)の結果を報知する。
このように、有利区間において、規定回数を設けることにより、最低限の有利区間を確保でき、遊技者は安心して遊技を行うことができる。
また、有利区間の終了条件である指示演出が実行されるタイミングで、有利区間を終了させるとともに有利遊技移行抽選の結果を報知することにより、有利区間の終期(最終ゲーム)が明確となり、遊技者は期待を込めて最終ゲームを行うことができる。これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記有利区間制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、特定条件の成立を契機に、所定の値を変動させる処理を実行可能とし、前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されることを条件に、前記所定の値に基づいて前記有利遊技移行抽選を実行する。
第2の発明では、有利区間中は、有利区間の最終ゲームで行われる有利遊技移行抽選(例えばAT抽選)で参照される所定の値(例えばAT参照ポイント)を変動させることができるため、指示演出が実行されず有利区間が長引くほど、特定条件の成立の増加に伴い、値の変動契機が増え、有利遊技移行抽選に与える影響も同様に変動する。これにより、遊技者は、有利区間中は、期待をこめて遊技を行うことができる。
例えば、有利区間中は特定役の当選(特定条件の成立)に基づいて実行される抽選により値を決定し、加算する(累積する)。そして、最終的に累積した値が大きいほど有利遊技移行抽選を優遇するようにする。これにより、指示演出が実行されず有利区間が長引くほど、特定役の当選契機が増加し、その結果、値も増加するため、有利遊技移行抽選が優遇され易くなる。
また、有利区間の終了条件である指示演出が実行されるタイミングで、有利遊技移行抽選を実行することにより、遊技者は期待を込めて有利区間の最終ゲームを行うことができる。これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
ここで、特定条件の成立とは、いわゆる設定差のない役の当選や、1ゲームの開始のことである。
第3の発明は、第1の発明において、前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、特定条件の成立を契機に、前記有利遊技移行抽選を実行可能とする。
第3の発明では、有利区間において指示演出が実行されるまでは、遊技者の引き(運)等によっては(特定条件が成立する限りは)、何度も有利遊技移行抽選の機会を付与することが可能となり、遊技の興趣の向上を図ることができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、前記特別役の当選を契機に、前記有利遊技移行抽選を実行可能とする。
第4の発明では、有利区間の終了契機である指示演出の実行、すなわち、特別役の当選を有利遊技移行抽選の契機としているため、遊技者にとって有利区間の遊技性が明確となる。
本発明によれば、有利区間の遊技性を高め、かつ有利区間の終期を適切に管理することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの斜視図である。 同じく、スロットマシンの各構成要素の関係を示すブロック図である。 同じく、スロットマシンの内部抽選テーブルの構成を説明するための図である。 同じく、スロットマシンの遊技状態とRT状態と遊技区間の各移行契機等を説明するための図である。 同じく、スロットマシンの有利区間(CZ状態)における遊技の流れを説明するためのフロー図である。 変形例1に係るスロットマシンの有利区間(CZ状態)における遊技の流れを説明するためのフロー図である。 変形例2に係るスロットマシンの有利区間(CZ状態)における遊技の流れを説明するためのフロー図である。 変形例3に係るスロットマシンの有利区間(CZ状態)における遊技の流れを説明するためのフロー図である。
以下、本発明の遊技機であるスロットマシンSの一実施形態を、添付図面を参照しながら詳述する。なお、本実施形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、以下の説明においてスロットマシンSの各部の基準となる方向は、そのスロットマシンSの正面に対面する遊技者の視点(正面視)に合わせて説明する。
(スロットマシンSの外部構成)
本実施形態のスロットマシンSは、投入された遊技媒体(例えばメダル)を受入れ又は払出し可能であって、図1に示すように、箱型の筐体1と、筐体1の前側の開口部を開閉可能な前扉2と、筐体1内に収容され複数種類の図柄が付された左リール3L、中リール3C、及び右リール3R(以下、まとめてリール3又はリール3L〜3Rともいう)とを備えている。
前扉2の前面には、無色透明の矩形状であって、筐体1内に収容されるリール3L〜3Rの各図柄を、前方から視認可能とする表示窓4と、表示窓4の下方に配置され、後述するクレジットメダルの数(例えば、上限が50枚)を表示するクレジット数表示器、及び入賞時の払出しメダル数を表示する払出表示器等を有する7セグメント表示器から構成される遊技情報表示部8と、後述する有利区間の滞在の有無や、指示の種類(リール3の停止順序(後述する正解押し順))を表示するための例えば7セグメント表示器から構成される有利区間表示部9とが設けられている。
前扉2の前面から前方へ突出する操作部OPの上面には、メダルを投入可能であって、投入されたメダルの通過によりオン状態に切り替わるメダル検出スイッチ10a(図2参照)を内蔵したメダル投入口10と、押下操作により内蔵されたベットスイッチ11a(図2参照)がオン状態に切り替わったことに基づいて、後述するクレジットメダルから1回の遊技を行うためのメダルの枚数(以下、規定投入数という)を設定(以下、ベットという)して、遊技準備状態とするベットボタン11と、後述する演出表示装置5に表示される遊技上の演出のうち、遊技者が選択可能な選択演出において、回転操作により演出を選択し、押下操作により選択した演出を決定可能なジョグダイヤルJDとが設けられている。
ここで、クレジットメダルとは、スロットマシンSにおいてメダルのクレジットが許可されている場合(例えば、ベットボタン11の長押しで許否の切り替え可能)において、メダル投入口10にメダルが投入されたこと等に基づいて、後述するメインメモリ200(図2参照)のクレジットメダル記憶手段(図示省略)に記憶されるメダル情報(メダル1枚につき1クレジット)のことである。
また、図1に示すように、操作部OPの前面には、前方に突出するように設けられ、上述の遊技準備状態において、押下操作により内蔵されたスタートスイッチ15a(図2参照)がオン状態に切り替わったことに基づいて、リール3L〜3Rの回転を始動可能とするスタートレバー15と、リール3L〜3Rのそれぞれに対応して設けられ、押下操作によりそれぞれに内蔵されたストップスイッチ16a(図2参照)がオン状態に切り替わったことに基づいて、回転中のリール3L〜3Rの回転をそれぞれ停止可能な左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、及び右ストップボタン16R(以下、まとめてストップボタン16L〜16Rともいう)とが設けられている。また、操作部OPの下方には、メダル払出口18から払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受皿19が設けられている。
前扉2における表示窓4の上方には、演出装置600(図2参照)を構成する複数種類の動画又は静止画像を表示可能な演出表示装置5と、複数種類の効果音や楽曲が出力されるスピーカ6と、複数種類の点滅パターンを有する演出ランプ7とが設けられており、遊技に係る情報の報知や演出の実行が可能となっている。
図1に示すように、表示窓4には、左右方向に延びる1本の有効ラインLが設定されている。有効ラインLは、規定投入数(例えば3枚)のメダルが投入されることにより有効となる。有効となった有効ラインL上に、後述する役に対応する(入賞形態を示す)図柄の組合せ(以下、役に係る図柄組合せともいう)が停止表示されると、入賞と判断されて当該役の入賞に対応する処理(後述する入賞時処理)が実行される。
(スロットマシンSの内部構成)
筐体1の内部には、リール3L〜3R及びリール3L〜3Rを回転させるための駆動源(例えばステッピングモータ(図示省略))を含むリールユニット31(図2参照)と、投入されたメダルを貯留するメダル貯蔵タンク(図示省略)と、メダル貯蔵タンクに貯留されているメダルを1枚単位で払い出し可能なホッパーユニット32(図2参照)と、スロットマシンSに対して外部からの電力を供給可能な電源装置(図示省略)と、後述するメイン基板100と、後述するサブ基板500(ともに図2参照)とが設けられる。メイン基板100及びサブ基板500は、メイン基板100のみからの信号が送信可能な単方向通信で接続されている。なお、メイン基板100及びサブ基板500の代わりに各基板100,500の機能を一つにまとめた単一の制御基板としてもよい。
リールユニット31におけるリール3L〜3Rの外周面は、回転方向へ20の領域(「コマ」ともいう)に区画され、区画された領域には、図1に示すように、例えば、リプレイ図柄(RP)、ベル図柄(BL)、スイカ図柄(WM)、チェリー図柄(CH)、赤7図柄(R7)、ダミー図柄(DM)を含む複数種類の図柄が予め定められた順番で配列されている。
次に、図2を参照してスロットマシンSの制御及び機能について説明する。
(メイン基板100)
メイン基板100は、遊技を統括的に制御する制御基板であって、図2に示すメダル検出スイッチ10a、ベットスイッチ11a、スタートスイッチ15a又はストップスイッチ16aからのオン信号(オン状態に切り替わった際に送信される信号)の入力に基づいて、遊技を進行させるための各種の演算処理を実行するとともに、演算処理の結果に基づいて、リールユニット31、ホッパーユニット32又は有利区間表示部9等の出力動作の制御を実行する。
メイン基板100の機能は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムからなるソフトウエアを実行することにより実現される。
図2に示すように、メイン基板100は、設定変更手段105、投入受付手段110、内部抽選手段115、リール制御手段120、入賞判定手段125、払出制御手段130、リプレイ処理手段135、遊技状態制御手段140、RT制御手段145、有利区間制御手段150、AT制御手段(有利遊技状態制御手段)155、メインメモリ200を含んで構成される。
メインメモリ200は、本実施形態のスロットマシンSにおけるシステムプログラムが記憶されたROM(図示省略)と、メイン基板100において実行されるシステムプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種情報が一時的に記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAM(図示省略)とによって構成される。
具体的にメインメモリ200には、メイン基板100の各手段が処理に要する情報を格納したり、参照するための記憶領域として、例えば、内部抽選テーブル記憶手段201、メインフラグ記憶手段202、有利区間通常カウンタ204、有利区間天井カウンタ205、AT参照ポイントカウンタ206、AT終了判定カウンタ207等が設定されている。
本実施形態のスロットマシンSでは、メイン基板100は概ね以下の処理を実行する。
所定の操作により電源装置の電源スイッチ(図示省略)がオン状態に切り替わって電源が投入されたときに、上述のRAMのリードライトチェック等のイニシャル処理を実行する。当該イニシャル処理が終了すると、スロットマシンSは遊技可能な状態(メダルの投入又はベットが有効)となる。そしてメダル投入口10への規定投入数のメダルの投入、又はベットボタン11の押下操作により規定投入数のクレジットメダルがベットされたことに基づいて、スタートレバー15への押下操作及び有効ラインLを有効にする処理を実行する。続いて、スタートレバー15の押下操作に基づいて、遊技を開始し、リール3L〜3Rを回転させるリール回転制御とともに、役の当否を決定する内部抽選を実行する。そして、リール3L〜3Rの回転速度が所定の速度まで上昇したことに基づいて、無効となっているストップボタン16L〜16Rへの操作を有効にする処理を実行する。続いて、ストップボタン16L〜16Rが押下操作されると、リール3L〜3Rを内部抽選の結果に応じた停止位置に停止するように、メインメモリ200に設定されている停止制御テーブル(図示省略)を参照等してリール停止制御を実行する。そして、メインメモリ200に設定されている入賞判定テーブル(図示省略)を参照して当選した役(以下当選役ともいう)に係る図柄組合せが有効ラインL上に表示されたか否かを判定する。当選役に係る図柄組合せが有効ラインL上に表示されたことに基づいて当選役が入賞したと判定した場合は、メダルをメダル払出口18からメダル受皿19へ払い出させる等の後述する入賞時処理を実行し、遊技を終了させる。
なお、本明細書において、スタートレバー15の押下操作によりリール3L〜3Rが回転してから、ストップボタン16L〜16Rの押下操作によりリール3L〜3Rが停止した結果、有効ラインL上に表示された図柄組合せに基づく後述する入賞時処理が完了するまで(当選役に係る図柄組合せが有効ラインL上に表示されず、入賞時処理が実行されない場合を含む)を単位遊技、すなわち1遊技(1ゲーム、以下単位を「G」とする)として説明する。
以下、メイン基板100が実行する主な処理及び制御について詳説する。
(設定変更手段105)
設定変更手段105は、スロットマシンSの電源装置に設けられたスイッチ(図示省略)に対する所定の操作に基づいて、メインメモリ200に設定されている設定値記憶手段(図示省略)に記憶されている設定値(例えば「1」〜「6」)を変更可能とする制御を実行する。
ここで、本実施形態のスロットマシンSにおいて、後述する小役・ボーナスには、当該設定値に応じて当選確率が異なるものと、異ならない(以下、単に設定差がないともいう)ものとが設けられている。例えば、当該設定値を変更して、後述する小役やボーナスの当選確率等を変動させることにより、出玉率(遊技機へのメダル投入数に対する払出数の比率)を変動させることができる。
具体的には、設定値が高い(例えば「6」)ほど出玉率が高くなり(例えば115%)、設定値が低い(例えば「1」)ほど出玉率が低くなる(例えば98%)。
なお、設定値を変更した場合、後述する遊技状態、演出状態、各種カウンタ等は初期化される。
(投入受付手段110)
投入受付手段110は、規定投入数(例えば3枚)のメダルがメダル投入口10に投入されたこと又は規定投入数のクレジットメダルがベットされたことに基づいて、スタートレバー15への押下操作及び有効ラインLを有効にする処理を実行し、スロットマシンSを遊技可能な遊技準備状態とする。
(内部抽選手段115)
内部抽選手段115は、所定の乱数値(0〜65535)を生成し、遊技準備状態においてスタートレバー15が押下操作されたことに基づいて、上述の乱数値から一つの値を取得する処理を実行する。そして、内部抽選手段115は、内部抽選テーブル記憶手段201に記憶された複数の内部抽選テーブル(図3参照)から後述する遊技状態及びRT状態に応じた1の内部抽選テーブルを参照して、取得した乱数値を用いて(後述する抽選値に対応させて)、後述する小役、リプレイ若しくはボーナスの当選又は不当選(はずれ)を決定する内部抽選を実行する。
ここで、小役は、配当があり、入賞を契機に後述する入賞時処理のうち払出処理が実行される役であって、高配当役(特別役)、低配当役、特定役等を含む。高配当役は、各リール3L〜3Rに付されたベル図柄BLから構成される図柄組合せからなり、配当が小役の中で最も高く設定される(例えば9枚)。低配当役は、ベル図柄BL、リプレイ図柄RP及びダミー図柄DMを含む図柄から構成される図柄組合せからなり、配当は高配当役よりも低いが(例えば1枚)、図柄組合せの違いによる種類が最も多く設定されている。特定役は、スイカ図柄WM等から構成される図柄組合せからなり、当選確率が比較的低く設定されている。
また、小役の当選態様として、1回の内部抽選で少なくとも高配当役及び低配当役を含む複数種類の小役が同時に当選する複数種類の打順小役が設定されている。
本実施形態のスロットマシンSでは、当選した打順小役の種類毎に、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて入賞可能な小役が異なるよう(例えば、高配当役が入賞し、又は低配当役が入賞可能なよう)に設定されている。
また、特定役のうち、設定差がない特定役は、後述する有利区間への移行抽選(有利区間移行抽選)、AT遊技の移行に係るAT参照ポイント抽選、AT遊技中の上乗せ抽選等の契機役として設定されている。
リプレイは、配当がなく、入賞を契機に後述する入賞時処理のうち自動投入処理が実行される役であって、昇格リプレイ、転落リプレイ及び維持リプレイを含む。昇格リプレイ及び転落リプレイは、後述するRT状態の変動契機役でもあり、維持リプレイは、RT状態の変動に影響を与えない。いずれのリプレイも、各リール3L〜3Rに付されたリプレイ図柄RP等から構成される図柄組合せからなる。
また、リプレイの当選態様としては、1回の内部抽選で複数種類のリプレイ(例えば、昇格リプレイ及び降格リプレイ)が同時に当選する打順リプレイと、単一のリプレイ(例えば維持リプレイ)から構成される通常リプレイとが設定されている。
ボーナスは、配当がなく、入賞を契機に所定期間小役の入賞が容易となる遊技が実行される役物及び役物連続作動装置であって、設定差があるビッグボーナス(RBB)と設定差がないビッグボーナス(RBB)とを含む。例えば、設定差がないビッグボーナス(RBB)は、各リール3L〜3R(図2参照)に付された赤7図柄R7等から構成される図柄組合せからなる。
また、役ではないが、ダミー図柄DMを含む特定の図柄組合せから構成され、後述するRT状態の変動契機となるRT変動ブランクが設定されている。RT変動ブランクは、上述の打順小役が当選した際に、高配当役及び低配当役を入賞させることができない場合に表示されるようになっている。
内部抽選手段115は、内部抽選で役の当選を決定した場合、メインメモリ200に設定されているメインフラグ記憶手段202に、当選役に対応する当選フラグをセットする。当選フラグには、当選役が入賞する(図柄組合せが表示される)まで当選状態を維持する維持フラグと、入賞(図柄組合せの表示)の有無にかかわらず役が当選したゲームの終了時に当選状態を消滅させる(非当選状態とする)一時フラグとがある。ビッグボーナス(RBB)には維持フラグが用いられ、小役又はリプレイには一時フラグが用いられる。なお、当選態様が、打順小役、打順リプレイ等の場合には、重複して当選する当選役に係る一時フラグの全てがメインフラグ記憶手段202にセットされる。
図3に示すように、内部抽選テーブル記憶手段201に記憶されている内部抽選テーブル1〜5には、上述の乱数値に対応する抽選値(0〜65535)がそれぞれ設定されており、当該抽選値に、内部抽選の対象である小役、リプレイ、ボーナス及びこれらの役等に当選しない不当選のいずれかが対応するように設定されている。換言すると、小役、リプレイ、ボーナスの当選領域と、非当選領域(不当選)が設定されている。
また、内部抽選テーブル1〜5は後述する遊技状態及びRT状態に応じてそれぞれ設けられており、さらに上述の設定値(例えば1〜6)毎にそれぞれ設けられている。内部抽選手段115は、内部抽選の際に、設定された設定値に応じた内部抽選テーブル1〜5のうちから、滞在中(進行中)の後述する遊技状態及びRT状態に基づいて、参照する一の内部抽選テーブルを決定する。
内部抽選テーブル1〜4は、それぞれ小役の種類(特定役、打順小役1〜6)及び当選確率が同一に設定され、内部抽選テーブル5は、特定役及び高配当役のみが設定されている。また、内部抽選テーブル1〜3には設定差があるビッグボーナス及び設定差がないビッグボーナス(まとめて、単にビッグボーナス(RBB)ともいう)が設定されているが、内部抽選テーブル4,5にはビッグボーナス(RBB)は設定されていない。また、内部抽選テーブル1,4にはリプレイとして通常リプレイが設定されているが、内部抽選テーブル2,3には打順リプレイ1〜3が設定されており、内部抽選テーブル5はリプレイが設定されていない。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、リール3L〜3Rの回転及び停止を制御するリール制御処理を実行する。
リール制御処理では、リール回転制御及びリール停止制御の実行により、リール3L〜3Rに付された図柄の変動、停止を可能としている。リール回転制御は、上述の遊技準備状態でのスタートレバー15の押下操作に基づいて、リール3L〜3Rを所定の回転速度(例えば約80rpm)で定常回転させる制御である。リール停止制御は、ストップボタン16L〜16Rの押下操作に基づいて、定常回転中のリール3L〜3Rを内部抽選の結果に応じた態様で停止させる制御である。
ここで、以下の説明の便宜上、リール3L〜3Rの回転中に、ストップボタン16L〜16Rの押下操作によりストップスイッチ16aが作動してストップボタン16L〜16Rの押下操作が検出された時点におけるリール3L〜3Rの位置を押下検出位置という。
リール停止制御において、回転中のリール3L〜3Rの停止位置は、押下検出位置からリール3L〜3Rが停止するまでに要するコマ数が0コマから4コマ(5コマ)の範囲(引き込み範囲内)で決定される。
また、リール停止制御では、抽選フラグが当選状態に設定されている役に対応する図柄が有効ラインL上に停止するように、換言すると、当選役を入賞させることができるように、リール3L〜3Rを停止させる制御を実行する。
したがって、リール停止制御では、各リール3L〜3Rの外周面において引き込み範囲内に配列されている図柄については、どのタイミングでストップボタン16L〜16Rが押下操作されたとしても、有効ラインL上まで引き込んで表示させることができる。
本実施形態のスロットマシンSにおいて、高配当役及び全てのリプレイは、引き込み範囲内の間隔となるように配列された図柄のみで構成されるため、当選すれば必ず入賞(表示)させることができる役となっている。一方、低配当役及び特定役は、引き込み範囲内の間隔となるように配列された図柄以外の図柄を含んで構成されているため、当選しても入賞しない場合がある役となっている。特に低配当役は、入賞しない場合に上述のRT変動ブランクに係る図柄組合せが表示されるようになっている。
また、リール停止制御では、抽選フラグが当選状態に設定されていない役に対応する図柄が有効ラインL上に停止しないように、換言すると、当選していない役を入賞させることができないように、リール3L〜3Rを停止させる制御を実行する。
ここで、本実施形態のスロットマシンSでは、小役又はリプレイとボーナスが同時当選した場合には、小役又はリプレイをボーナスよりも優先して入賞させるようになっている。
また、小役には優先順位情報が付されており、複数の小役が同時当選した際(例えば、打順小役)、リール制御手段120は、当該優先順位情報に従って、上述のストップボタン16L〜16Rの押下検出位置から0〜4コマ(5コマ)の範囲内で停止位置の候補に対して優先度を求め、最も優先度の高い候補を停止位置として決定するロジック演算処理を実行する。
また、リール制御手段120は、ロジック演算処理の結果、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合に、メインメモリ200の停止制御テーブル記憶手段(図示省略)に記憶されている停止制御テーブル(図示省略)を参照して、回転中のリール3の停止位置を決定するテーブル参照処理を実行する。
ロジック演算処理では、2種類以上の役に係る当選フラグがメインフラグ記憶手段202に記憶されている場合(複数の役が重複して当選した場合)に、各役に対応付けられた優先順位情報に従って、役の入賞形態を示す図柄を含む停止位置の候補について優先度を求める。
ロジック演算処理には、リール3の停止位置の候補について、有効ラインL上に表示可能な図柄組合せの個数に応じて優先度を求める場合(個数優先処理)と、小役の配当に基づくメダルの払出数に応じて優先度を求める場合(払出優先処理)とがある。
個数優先処理の場合には、リール3を停止させる際、より多くの入賞形態を構成する図柄組合せを有効ラインL上に表示可能な停止位置の候補ほど優先度が高くなるように優先度を求める。
また、払出優先処理の場合には、リール3を停止させる際、有効ラインL上に表示される図柄に対応する小役の配当に基づくメダルの払出数がより多くなる停止位置の候補ほどの優先度が高くなるように優先度を求める。
リール制御手段120は、打順小役が当選した際、ロジック演算処理やテーブル参照処理を実行することにより、ストップボタン16L〜16Rの押し順(例えば、予め定められた正解押し順又は不正解押し順)に応じて、リール3(図柄)の停止位置を決定して入賞し得る小役(入賞役)が異なるようにリール3L〜3Rを停止制御する。
また、リール制御手段120は、打順リプレイが当選した際、所定の停止制御テーブルを参照することにより、ストップボタン16L〜16Rの押し順(例えば、予め定められた正解押し順又は不正解押し順)に応じて、リール3(図柄)の停止位置を決定して入賞する(表示される)リプレイが異なるようにリール3L〜3Rを停止制御する。
具体的に、リール制御手段120は、打順小役に当選した際、正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、払出優先処理の結果、優先度が最も高い高配当役を、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに関わらず入賞させるようにリール3L〜3Rを停止制御する。また、同じく、不正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、個数優先処理の結果、優先度が最も高い低配当役を、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに応じて入賞させる場合と、不正解押し順で押下操作された場合に、押下タイミングが適切ではなく低配当役を入賞させることができない場合には、RT変動ブランクに係る図柄組合せを表示させるようにリール3L〜3Rを停止制御する。
ここで、高配当役(例えば配当が9枚)は、低配当役(例えば配当が1枚)よりも配当が多く設定されているため、遊技者は、打順小役が当選時に正解押し順でストップボタン16L〜16Rを押下操作することによって、不正解押し順で操作した場合よりもメダルを多く獲得することができるようになっている。
また、リール制御手段120は、打順リプレイが当選した際、正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングにかかわらず昇格リプレイを、不正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに関わらず降格リプレイ又は維持リプレイを、入賞させるようにリール3L〜3Rを停止制御し、通常リプレイが当選した場合には、押し順及び押下タイミングにかかわらず維持リプレイを入賞させるようにリール3L〜3Rを停止制御する。
(入賞判定手段125)
入賞判定手段125は、リール3L〜3Rが停止制御された際に、有効ラインL上に表示された図柄組合せに基づいて、役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を実行する。入賞判定処理では、メインメモリ200に設定されている入賞判定テーブル(図示省略)を参照して、小役、リプレイ又はボーナスの入賞、RT変動ブランクに係る図柄組合せの表示又はいずれの役にも入賞しない非入賞を、入賞役を示す図柄組合せか否かにより判定する。
本実施形態のスロットマシンSでは、入賞判定処理の判定の結果に基づいて、後述する自動投入処理、メダルの払出処理、遊技状態移行処理、RT状態移行制御等の入賞時処理を実行する。
(リプレイ処理手段135)
リプレイ処理手段135は、リプレイに係る図柄組合せが表示された(リプレイが入賞した)ことに基づいて、遊技者が所持するメダル(クレジットメダルを含む)を投入せずに前回の遊技の際の投入数又はベット数と同じ枚数分のメダルを自動的に投入状態とする自動投入処理を実行する。
(払出制御手段130)
払出制御手段130は、小役が入賞した際に、入賞した小役の配当に基づいてメダルの払出数を決定し、決定された払出数分のメダルをホッパーユニット32に払出させる払出制御を実行する。
(遊技状態制御手段140)
遊技状態制御手段140は、所定の移行条件の成立に基づいて、内部抽選の状態が異なる複数の遊技状態を移行させる(開始させ、終了させる)遊技状態移行処理を実行する。図4に示すように、遊技状態には、通常状態、RBB内部状態、及びRBB作動状態が設けられる。
通常状態は、遊技状態における初期状態で、上述のビッグボーナス(RBB)に係る遊技の終了に基づいて移行する遊技状態である。また、通常状態は、後述するリプレイの抽選状態として、非RT、RT1又はRT2のいずれかと並行して進行し、ビッグボーナス(RBB)が内部抽選の対象となっており、リプレイの当選確率や種類が互いに異なる内部抽選テーブル1〜3のいずれかに基づいて内部抽選が実行される。
具体的には、通常状態において、後述するリプレイの抽選状態が非RTの場合には内部抽選テーブル1、同じくRT1の場合には内部抽選テーブル2、同じくRT2の場合には内部抽選テーブル3に基づいて内部抽選が実行される。
RBB内部状態は、通常状態において、ビッグボーナス(RBB)の当選に基づいて移行する遊技状態であって、通常状態の内部抽選テーブル1と小役及びリプレイの種類及び当選確率が同一であるが、ビッグボーナス(RBB)が内部抽選の対象から除外された内部抽選テーブル4に基づいて内部抽選が実行される。
RBB作動状態は、RBB内部状態において、ビッグボーナス(RBB)の入賞に基づいて移行する遊技状態であって、高配当役及び特定役が当選領域の全てに設定された内部抽選テーブル5に基づいて内部抽選が実行される。したがって、他の遊技状態よりも小役が頻繁に当選する点で、遊技者に有利な遊技状態となっている。
RBB作動状態は、RBB作動状態において払出されたメダルの数が予め定められた枚数(規定払出数、例えば250枚)を超えるまで継続し、規定払出数を超えるメダルの払出しに基づいて、終了する。RBB作動状態終了後は、遊技状態を通常状態へ復帰させる制御が実行される。
図4に示すように、遊技状態移行処理は、通常状態においてビッグボーナス(RBB)の当選(RBB当選)に基づいてRBB内部状態へ移行させ、さらに、RBB内部状態においてビッグボーナス(RBB)の入賞(RBB入賞)に基づいてRBB作動状態へ移行させ、RBB作動状態においてメダルの払出数の合計が予め定められた所定枚数を超えたことに基づいてRBB作動状態を終了させて、通常状態へ移行させる制御を実行する。
なお、遊技状態制御手段140は、メインフラグ記憶手段202に、遊技状態に対応する遊技フラグをセット又はクリアすることによって、各遊技状態を移行(開始・終了)する制御を行っている。また、当該遊技フラグや後述するRTフラグのセット状態に基づいて、各遊技状態において実行される内部抽選の際に参照される内部抽選テーブル1〜5のいずれかが決定されるようになっている。
(RT制御手段145)
RT制御手段145は、遊技状態が通常状態において、所定の移行条件の成立に基づいて、リプレイの抽選状態(以下、RT状態ともいう)が異なる(リプレイの当選確率や種類が異なる)非RT、RT1及びRT2の移行(開始させ、終了させる)に係るRT移行制御を実行する。
内部抽選の際、非RTでは、通常リプレイの当選確率が約1/7.3に設定された内部抽選テーブル1が、RT1では、打順リプレイ1〜3の(合算)当選確率が約1/7.3(非RTとは異なる確率)に設定された内部抽選テーブル2が、RT2では、打順リプレイ1〜3の(合算)当選確率が約1/2.3に設定された内部抽選テーブル3が参照される。
図4に示すように、RT制御手段145は、RBB終了後に移行する非RTにおいて、RT変動ブランクに係る図柄組合せが表示されたこと(RT変動ブランクの表示)に基づいてRT1へ移行させ、RT1において昇格リプレイに係る図柄組合せが表示されたこと(昇格リプレイの入賞)に基づいてRT2へ移行させ、RT2においてRT変動ブランクに係る図柄組合せが表示されたこと、又は降格リプレイに係る図柄組合せが表示されたこと(RT変動ブランクの表示又は降格リプレイの入賞)に基づいてRT1へ移行させる制御を実行する。
RT制御手段145は、メインフラグ記憶手段202に、RT1フラグをセットする(オンに切り替える)ことによってRT1を設定し、RT2フラグをセットする(オンに切り替える)ことによってRT2を設定し、RT1フラグ及びRT2フラグをクリアする(オフに切り替える)ことによって、非RTに設定する。
(有利区間制御手段150)
有利区間制御手段150は、所定の移行条件の成立に基づいて、指示機能に係る性能を有すること、換言すると後述するAT状態に係る処理を実行することができる有利区間と、指示機能に係る性能を有することができない通常区間(非有利区間)との移行(開始・終了)に係る制御を実行する。また、有利区間制御手段150は、有利区間と並行して設定されるチャンスゾーン状態(以下CZ状態ともいう)の開始・終了を制御する。
(通常区間)
通常区間(非有利区間)は、後述するAT状態に係る処理を実行することが不可能な遊技区間であって、遊技状態をAT状態(AT準備状態)へ移行させること及び移行させるための処理を実行することができないように制限されているため、非AT状態が維持されるようになっている。
(有利区間)
有利区間は、AT状態に係る処理を実行することが可能な遊技区間であって、具体的には、後述するAT参照ポイント抽選、AT抽選、AT状態(AT準備状態)への移行(ATフラグのセット及びクリア)、AT状態(AT準備状態)において有利な役の入賞を補助する指示演出(第1指示演出や第2指示演出等)の実行に係る処理(指示制御の実行)、上乗せ抽選又はセット数抽選等を実行することが可能な遊技区間である。
具体的に、有利区間でかつCZ状態(非AT状態)の場合には、指示演出や後述するAT抽選等に係る処理が実行可能となっている。CZ状態は有利区間の終了に伴い終了するが、有利区間はCZ状態が終了しても終了しない場合がある。具体的には、有利区間は、AT抽選に当選した場合は、後述するように第1指示演出の実行に伴ってCZ状態が終了しても、終了しない。
また、有利区間かつ後述するAT状態の場合には、指示演出や後述する上乗せ抽選等に係る処理が実行可能となっている。この場合、有利区間は、当該AT状態に係る遊技(以下AT遊技ともいう)の終了に伴い終了する。
有利区間は、通常区間において実行される後述する有利区間移行抽選の当選の次の遊技からCZ状態とともに開始される。
また、有利区間は、実行可能な遊技の上限回数(例えば1500G)が定められており、有利区間において連続して1500Gの遊技が実行された場合には、必ず終了して、通常区間へ移行するようになっている。
また、有利区間は、当該有利区間中において、打順小役が当選した際に、打順小役を構成する小役のうち最大払出しに係る役である高配当役を入賞させるように、第1指示演出(最大払出枚数に係る指示)が1回以上実行されること、又は役物連続作動装置の作動(本実施形態のスロットマシンSでは、ビッグボーナス(RBB)に入賞)することのいずれかの条件を満たすことにより、任意のタイミングで終了させることができるようになっている。逆に言えば、第1指示演出又はビッグボーナス(RBB)の入賞がない場合には、上限回数に達した場合を除き、有利区間を終了させることはできない。
本実施形態のスロットマシンSでは、有利区間は、予め定められた規定回数(例えば10G)の遊技が行われた(以下、単に、消化ともいう)後の遊技において、第1指示演出が実行されたことに基づいて終了する。但し、後述するAT抽選に当選した場合には、当該当選に基づいて移行したAT状態に係る遊技が終了するまで有利区間は継続する。
一方、有利区間とともに開始したCZ状態は、有利区間で規定回数消化後の遊技において第1指示演出が実行されたこと(後述するCZ終了契機)に基づいて、必ず終了する。
なお、図4に示すように、遊技区間(有利区間及び通常区間)は、遊技状態やRT状態の変動に伴って変動することはない。
(有利区間に係る処理及び制御)
有利区間制御手段150は、メインフラグ記憶手段202に有利フラグをセットする(オンに切り替える)ことによって有利区間に設定(移行)し、有利フラグをクリアする(オフに切り替える)ことによって通常区間(非有利区間)に設定(移行)する。
また、有利区間制御手段150は、メインフラグ記憶手段202に、CZフラグをセットする(オンに切り替える)ことによってCZ状態に設定(移行)し、CZフラグをクリアする(オフに切り替える)ことによって非CZ状態に設定(移行)する。
有利区間制御手段150は、前扉2に設けられている有利区間表示部9(図1,2参照)の複数のセグメントうちの一部を、有利フラグがセットされたことに基づいて点灯させ、有利フラグがクリア(非セット状態)されたことに基づいて消灯させる制御を実行する。これにより、遊技者に遊技区間が有利区間に滞在しているか否かを報知することができる。
また、有利区間制御手段150は、有利区間おける規定回数後の遊技において、打順ベル当選時には第1指示演出、打順リプレイ当選時には第2指示演出として、正解押し順(指示内容)を例えば1〜6の数字を用いて有利区間表示部9に表示させる制御を実行する。この正解押し順1〜6を表示している状態を指示発生状態中という。
有利区間制御手段150は、有利フラグがセットされていない通常区間において、設定差がない特定役の当選に基づいて、有利区間へ移行させるか否かを決定するために、メインメモリ200に記憶されている有利区間抽選テーブル(図示省略)を参照して、有利区間移行抽選を実行する。
有利区間制御手段150は、有利区間移行抽選に当選した場合には、メインフラグ記憶手段202に有利フラグ及びCZフラグをセットして、当該当選した遊技の次の遊技から有利区間をCZ状態とともに開始し、予め定められた有利区間に係る規定回数(例えば10G)の遊技に相当する初期セット値(例えば10)を、メインメモリ200に設定されている有利区間通常カウンタ204にセットする。
有利区間制御手段150は、有利区間において1遊技が行われる毎に、規定回数(例えば10)をカウントするために、有利区間通常カウンタ204のカウント値をデクリメントするデクリメント処理を実行するとともに、有利区間の上限回数(1500G)をカウントするために、メインメモリ200に設定されている有利区間天井カウンタ205のカウント値(初期値「0」)をインクリメントするインクリメント処理を実行する。
有利区間制御手段150は、有利区間において設定差がない特定役の当選(特定条件の成立)を契機に、メインメモリ200に設定されているAT参照ポイントカウンタ206にAT参照ポイント(所定の値)を加算するために、メインメモリ200に記憶されているAT参照ポイントテーブル(図示省略)を参照してAT参照ポイント抽選を実行し、当選した値をAT参照ポイントカウンタ206に加算する。当該AT参照ポイントカウンタ206に記憶されたAT参照ポイントは、後述するAT抽選の際に参照され、AT参照ポイントが高いほど、AT抽選が優遇されるようになっている。
AT参照ポイント抽選では、例えば「1」、「5」、「7」、「10」、「20」、「30」、「50」、「77」、「100」のいずれかの値が当選可能であって、当選した値がAT参照ポイントカウンタ206に加算されるようになっている。
なお、本実施形態のスロットマシンSでは、AT参照ポイントの上限が「100」に定められており、記憶されたAT参照ポイントは、有利区間終了時に後述する初期化処理において削除される。
有利区間制御手段150は、打順小役が当選した際に、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」か否かを判定するカウント値判定処理を実行する。
有利区間制御手段150は、カウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値=0の場合には、有利区間表示部9や演出装置600に第1指示演出を実行させる指示制御を実行し、有利区間通常カウンタ204のカウント値>0(規定回数中)の場合には、第1指示演出に係る指示制御を実行しない。
これにより、有利区間において規定回数消化後の遊技で打順小役が当選した際に、第1指示演出が実行されることになる。
有利区間制御手段150は、有利区間通常カウンタ204のカウント値=0の遊技(有利区間において規定回数消化後の遊技)において、第1指示演出が実行されたことを契機(CZ終了契機ともいう)に、メインフラグ記憶手段202のCZフラグをクリアしてCZ状態を終了させる。
そして、後述するAT制御手段155は、CZ終了契機で上述するAT参照ポイントを参照してAT抽選を実行する。
なお、有利区間通常カウンタ204が「0」に達する前の遊技(有利区間通常カウンタ204のカウント値>0)において、打順小役が当選した際に第1指示演出を実行するようにしてもよい。この場合であっても、CZ終了契機でCZ状態を終了させ、AT抽選を実行するようにする。
当該AT抽選に当選しなかった場合には、有利区間制御手段150はCZ終了契機で有利フラグをクリアして有利区間を終了させる(通常区間を開始する)。
一方、有利区間制御手段150は、AT抽選に当選した場合には、当該当選に基づいて移行したAT遊技が終了するまで、有利区間を継続させる。この場合、CZ終了契機では上述の通りCZ状態のみが終了する。そして、有利区間制御手段150は、AT遊技終了時に有利フラグをクリアして有利区間を終了させる。なお、有利区間制御手段150は、AT遊技終了時に、有利区間を終了させるか否かを決定するための有利区間終了抽選を実行するようにしてもよい。
但し、有利区間制御手段150は、有利区間の上限(1500G)に達した場合には、有利区間制御手段150は、AT遊技が継続中(AT状態の残り遊技回数が残存している場合)であっても、有利区間を終了させ、後述するAT制御手段155は、有利区間の終了に伴いAT状態を終了させる。
以上により、有利区間において規定回数の遊技が行われた後に、第1指示演出が実行されるまでをCZ状態(有利区間)の遊技期間とすることができ、当該CZ状態(有利区間)においては、遊技者はAT抽選を有利に実行するためのAT参照ポイントを貯めることができる。換言すると、CZ状態(有利区間)をAT抽選の当選期待度を向上させることができる期間とすることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、有利区間において規定回数の遊技が行われて、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」に達した後の遊技において、打順小役が当選した場合に第1指示演出を実行し、当該第1指示演出の実行に基づいて後述するAT抽選を実行するとともに、AT抽選非当選時には有利区間及びCZ状態を終了させ、AT抽選当選時にはCZ状態のみを終了させるようになっている。すなわち、有利区間の終期が明確であり、遊技者が遊技の状態を明確に把握することができる。
有利区間が終了した場合には、スロットマシンSの設定値を変更した場合と同様、メイン基板100の各種手段(例えば、有利区間制御手段150、AT制御手段155等)は、各種状態、カウンタの値を初期化する初期化処理を実行する。
具体的に、有利区間制御手段150は、初期化処理として、有利区間の終了に基づいて、有利区間通常カウンタ204を含む各種カウンタ等だけでなく、有利区間天井カウンタ205も初期化する(「0」に設定する)とともに、遊技区間を通常区間に移行する処理を実行する。
AT制御手段155は、AT終了判定カウンタ207を初期化し(「0」に設定し)、AT状態を終了させて非AT状態とする処理を実行する。
ただし、有利区間の終了は、遊技状態やRT状態の変動契機ではないため、遊技状態やRT状態は維持される。
(AT制御手段155)
AT制御手段155は、所定の移行条件の成立に基づいて、非AT状態、AT準備状態(アシストタイム準備状態)、及びAT状態(アシストタイム状態、有利遊技状態)の移行(開始、継続、終了)に係る制御を実行する。
(AT準備状態)
AT準備状態は、RT状態が非RT又はRT1であり、RT状態をRT2へ移行させるためのAT状態の前の状態であって、非AT状態において、後述するAT抽選の当選に基づいて開始する状態である。
AT準備状態において、RT状態が非RTの場合には、打順小役が当選した場合であっても、第1指示演出を実行せず(正解押し順を報知せず)、低配当役を入賞させることができない場合に表示されるRT変動ブランクを表示させ易くして、RT1への移行を容易な状態としている。同じく、RT状態がRT1において、打順リプレイが当選した場合には、第2指示演出として正解押し順を報知することにより昇格リプレイを入賞させ易くして、RT2への移行を容易な状態としている。AT準備状態は、RT状態がRT2へ移行したことに基づいて終了する。
(AT状態)
AT状態は、AT準備状態において、RT状態がRT2へ移行したことに基づいて開始する状態である。
AT状態は、打順小役に当選した遊技において、第1指示演出として正解押し順を報知することによって、重複当選している低配当役(配当1枚)ではなく、最も配当が高い高配当役(配当9枚)の入賞を補助するため、メダルを獲得し易い遊技者に有利な有利遊技状態となっている。また、AT状態は、RT状態がRT2であるが、打順リプレイに当選した遊技において、第2指示演出として正解押し順を報知して、降格リプレイを入賞させ難く(維持リプレイ又は昇格リプレイを入賞させ易く)することによって、RT2(リプレイの当選確率が高確率(約1/2.3))が維持されるため、メダルを消費し難い状態となっている。
このように、AT状態が設定され、かつRT2(リプレイの高確率状態)に設定された状態をアシストリプレイタイム(ART)状態という。
(AT状態及びAT準備状態に係る処理及び制御)
AT制御手段155は、メインフラグ記憶手段202にATフラグをセットし(オンに切り替え)又はクリアする(オフに切り替える)ことにより、AT状態及びAT準備状態と非AT状態の切替え、換言するとAT準備状態又はAT状態を開始し、AT状態を終了させる制御を実行する。
AT制御手段155は、上述の有利区間における規定回数消化後の遊技において、第1指示演出が実行されたことに基づいて、AT準備状態へ移行させる(当選)か否(非当選)かを決定するためのAT抽選(有利遊技移行抽選)を実行する。当該AT抽選は、上述のAT参照ポイントカウンタ206に記憶されているAT参照ポイントを参照して実行される。
ここで、AT参照ポイントは、例えば、AT抽選の当選確率に対応するように設定されており、AT抽選において参照する際のポイントが、例えば「10」の場合はAT抽選の当選確率が10%、「50」の場合は50%、「100」の場合は100%というようになっている。なお、AT参照ポイントとAT抽選の当選確率とを一部対応させないようにしてもよく、例えば、AT参照ポイントが、「7」や「77」の場合にはAT抽選に100%当選するようにしてもよい。
図4に示すように、AT制御手段155は、AT抽選に当選したことに基づいて、ATフラグをセットしてAT準備状態へ移行させる制御を実行する。
AT制御手段155は、現状のRT状態を把握するために、AT抽選に当選した遊技からAT状態が終了するまでの間、毎遊技、メインフラグ記憶手段202に対してセットされているRTフラグを判定するRTフラグ判定処理を実行する。
AT制御手段155は、AT準備状態において、RTフラグ判定処理の結果、RT状態が非RT又はRT1と判定した場合には、打順小役が当選した場合であっても、第1指示演出に係るコマンド信号をサブ基板500の演出制御手段510に送信しない。また、AT制御手段155は、RTフラグ判定処理の結果、RT状態がRT1と判定した場合において、打順リプレイが当選した場合には第2指示演出に係るコマンド信号をサブ基板500の演出制御手段510に送信する。
また、AT制御手段155は、AT準備状態において、RTフラグ判定処理の結果、RT状態がRT2と判定した場合には、AT状態へ移行させる制御を実行し、AT遊技(ART状態に係る遊技)を開始する制御を実行する。
AT制御手段155は、AT状態において、打順小役が当選した場合には第1指示演出に係るコマンド信号をサブ基板500の演出制御手段510に送信し、打順リプレイが当選した場合には第2指示演出に係るコマンド信号をサブ基板500の演出制御手段510に送信する。
AT制御手段155は、AT状態に係る処理においては、ATフラグ設定後の所定の契機(例えば、AT遊技開始ゲーム)で、AT遊技の初期遊技回数を決定するために、メインメモリ200に記憶されている初期回数テーブル(図示省略)を参照して初期回数抽選を実行する。また、AT制御手段155は、AT遊技を開始する際に、初期回数抽選により決定した初期遊技回数に対応する値(例えば「50」)をメインメモリ200に記憶されたAT終了判定カウンタ207のカウント値に設定する。
AT制御手段155は、AT遊技開始ゲームから、AT遊技が実行される毎にAT終了判定カウンタ207のカウント値をデクリメントするデクリメント処理を実行する。そして、AT制御手段155は、AT終了判定カウンタ207のカウント値が「0」に達したことに基づいて、ATフラグをクリアして非AT状態に設定し、AT状態(AT遊技)を終了させる(図4参照)。
このようにAT遊技は、AT遊技開始から、初期回数抽選により決定した初期遊技回数(後述する上乗せがされた場合には上乗せ処理された遊技回数を含む)の遊技を行って終了するまでを1セットとして管理されている。
なお、AT制御手段155は、AT状態においてビッグボーナス(RBB)が入賞した場合にはAT状態を一旦終了(中断)させる。この場合、AT状態終了前のAT終了判定カウンタ207の値を持ち越すようにして、ビッグボーナス(RBB)終了後に再びAT準備状態を経てAT遊技を開始させ、残りのカウント値分の遊技回数を行うことが可能となっている。但し、ビッグボーナス(RBB)中に後述する有利区間が終了した場合は、上述の初期化処理としてATフラグはクリアされるため、ビッグボーナス(RBB)終了後、ビッグボーナス(RBB)入賞前のAT遊技は再開することなく終了する。
AT制御手段155は、AT準備状態又はAT状態において、AT遊技回数を上乗せするために、設定差がない特定役やビッグボーナス(RBB)の当選に基づいて、メインメモリ200に設定された上乗せ抽選テーブル(図示省略)を参照して上乗せ抽選を実行し、上乗せ抽選に当選した値をAT終了判定カウンタ207のカウント値に加算する上乗せ処理を実行する。
また、AT制御手段155は、AT準備状態又はAT状態において、セット数単位でAT遊技を増加させるために、設定差がない特定役やビッグボーナス(RBB)の当選に基づいて、メインメモリ200に設定されたセット抽選テーブル(図示省略)を参照してセット数抽選を実行し、セット数抽選に当選したセット値を、メインメモリ200に設定されたセット数記憶手段(図示省略)に加算するセット数加算処理を実行する。
AT制御手段155は、デクリメント処理の結果、AT終了判定カウンタ207のカウント値が「0」に達した際に、セット数記憶手段に記憶されたセット値の有無を判断し、セット値が「1」以上と判断した場合には、セット数記憶手段からセット値をデクリメントするとともに、初期回数抽選を実行し、初期回数抽選により決定した初期遊技回数に対応する値(例えば「50」)をAT終了判定カウンタ207のカウント値に設定し、AT遊技を継続させる。
また、AT制御手段155は、AT準備状態又はAT状態において、上乗せ抽選やセット数抽選を高確率で実行させる特化ゾーンへ移行させるために、設定差がない特定役やビッグボーナス(RBB)の当選に基づいて、メインメモリ200に設定された特化ゾーン抽選テーブル(図示省略)を参照して特化ゾーン移行抽選を実行する。
AT制御手段155は、特化ゾーン移行抽選の当選に基づいて、予め定められた遊技回数(例えば10G)に対応する値(例えば10)を、メインメモリ200に設定された特化ゾーンカウンタ(図示省略)にセットして特化ゾーンを開始し、当該特化ゾーンで遊技が行われる毎に特化ゾーンカウンタの値をデクリメントするデクリメント処理を実行するとともに、例えば、毎遊技、当選役に基づいて、当選確率や当選値が異なる上乗せ抽選及び/又はセット数抽選を実行する。AT制御手段155は、特化ゾーンカウンタのカウント値が「0」に達したことに基づいて特化ゾーンを終了させる。
特化ゾーンは、AT終了判定カウンタ207のデクリメント処理が停止するため、AT状態を維持したままAT遊技回数の減算が停止する点においても有利な状態となっている。また、特化ゾーンが終了すると、AT遊技が再開されAT終了判定カウンタ207のデクリメント処理の停止が解除される。
AT制御手段155は、後述する演出制御手段510がAT状態に係る演出を実行するために必要なコマンド信号を適時にサブ基板500へ送信する。
メイン基板100は、上述の各種処理の結果に係る情報等をコマンド信号としてサブ基板500へ送信する。
(サブ基板500)
サブ基板500は、メイン基板100からのコマンド信号の入力に基づいて、遊技の進行状況に応じた演出を実行するための各種の演算処理や、ジョグダイヤルJDに対する所定の操作が行われた際に生じる操作信号の入力に基づいて、遊技情報等を表示させるため等の演算処理を実行し、これらの演算処理の結果に基づいて、演出装置600である演出表示装置5、スピーカ6、演出ランプ7等(図1,2参照)による演出等の出力動作の制御を実行する。
具体的に、図2に示すように、サブ基板500は、演出制御手段510と、サブメモリ520とを含んで構成されている。
ここで、サブメモリ520は、本実施形態のスロットマシンSにおける演出に係るプログラムが記憶されているROM(図示省略)と、サブ基板500において演出に係るプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種情報が記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAM(図示省略)とによって構成される。具体的に、サブメモリ520は、サブ基板500に設けられた演出制御手段510等がそれぞれの処理に要する情報や、処理の結果に係る情報等を記憶するためのテーブル等が設定されている。
(演出制御手段510)
演出制御手段510は、遊技の進行状況に合わせて演出を実行するために、複数種類の演出状態から遊技状態や遊技区間に応じた1の演出状態へ移行(開始・終了)する制御を実行する。
演出状態には、通常状態(非AT状態)に対応する通常演出状態、RBB内部状態に対応するRBB内部演出状態、RBB作動状態に対応するRBB作動演出状態、CZ状態に対応するCZ演出状態、AT準備状態に対応するAT準備演出状態、AT状態に対応するAT演出状態等がそれぞれ設定されている。
演出制御手段510は、メイン基板100からの遊技状態等に係るコマンド信号に基づいて、サブメモリ520に設定されたサブフラグ記憶手段(図示省略)に、演出状態に対応するフラグをセット又はクリアすることによって、コマンド信号に対応した演出状態へ移行(開始・終了)する制御を実行する。
また、演出制御手段510は、メイン基板100からの役の当選や入賞等に係るコマンド信号、及び滞在している演出状態に基づいて、演出情報が記憶されているサブメモリ520の演出情報記憶領域(図示省略)を参照して、演出表示装置5を介して実行する表示演出、スピーカ6を介して実行する音響演出又は演出ランプ7等を介して実行する照明演出に係る具体的な演出制御を実行する。
例えば、演出制御手段510は、演出状態が通常演出状態の場合、本実施形態のスロットマシンSで使用されるキャラクタ等を用いて役の当選、不当選、入賞等を示唆したり、ビッグボーナス(RBB)の当選の確定を表示する確定演出等に係る演出制御を実行する。
演出制御手段510は、演出状態がRBB内部演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で、ビッグボーナス(RBB)が入賞するまで継続的にビッグボーナス(RBB)の当選を演出装置600に報知させるための演出制御を実行する。また、演出制御手段510は、演出状態がRBB作動演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で小役(特定役や高配当役)の当選等を報知させたり、ビッグボーナス(RBB)で獲得したメダルの払出数を報知させるための演出制御を実行する。
演出制御手段510は、演出状態がCZ演出状態の場合、ATに係る処理(AT参照ポイント抽選やAT抽選)を実行することが可能な遊技者に有利な状態(CZ状態)であることを示唆するCZ演出に係る演出制御を実行する。
また、演出制御手段510は、CZ演出状態において、AT参照ポイント抽選に当選した際、演出表示装置5に表示されるポイントメータ(図示省略)に当選したポイントを加算表示するポイント抽選結果演出に係る演出制御を実行して、ポイントの累積状況を示唆する。
なお、演出表示装置5に上述のポイントメータの代わりに、AT当選期待度を色彩や形状等で判断可能な期待度変動図柄(図示省略)を表示して、当選したポイントに応じて、段階的に期待度変動図柄の色彩や形状等を変化させるAT当選期待度演出に係る演出制御を実行して、AT当選期待度を示唆するようにしてもよい。
また、演出制御手段510は、少なくとも、規定回数消化後のCZ状態において、打順小役に当選した際に、メイン基板100により送信される第1指示演出に係るコマンド信号に基づいて第1指示演出に係る演出制御を実行する。
また、演出制御手段510は、CZ演出状態において、有利区間においてCZ終了契機でCZ状態を終了させる際、CZ状態の終了を報知する終了演出、及び貯まったポイントを参照して行うAT抽選の当選か否かを報知するジャッジ演出に係る演出制御を実行する。
これにより、CZ状態の終了の際に効率的かつ効果的に演出を実行することができ、遊技者がCZ状態の最終遊技まで期待を込めて遊技を行うことができる。
なお、CZ状態において、ジャッジ演出に至るまでに上述のポイント抽選結果演出やAT当選期待度演出を行わず、CZ状態の終了の際のジャッジ演出のみを行うようにしてもよい。
演出制御手段510は、演出状態がAT準備演出状態の場合、上述のようにRT状態をRT2へ誘導させるように、非RTにおいては、打順小役当選時であっても、メイン基板100による第1指示演出に係るコマンド信号が送信されないため第1指示演出に係る演出制御を実行せず、RT1においては、少なくとも打順リプレイ当選時に、メイン基板100により送信される第2指示演出に係るコマンド信号に基づいて第2指示演出に係る演出制御を実行する。
演出制御手段510は、演出状態がAT演出状態の場合、打順小役の当選時に、メイン基板100から送信される第1指示演出に係るコマンド信号に基づいて第1指示演出に係る演出制御を実行し、同じく打順リプレイ当選時に、メイン基板100から送信される第2指示演出に係るコマンド信号に基づいて第2指示演出に係る演出制御を実行する。
ここで、例えば、第1指示演出及び第2指示演出では、打順小役及び打順リプレイの正解押し順を指示するために、演出表示装置5に正解押し順を数字等で表す画像演出や、ストップボタン16L〜16Rに対応する位置の演出ランプ7(ストップボタン16L〜16Rに内蔵されたランプ(図示省略))を正解押し順に応じて順番に点灯させる発光演出や、スピーカ6に、正解押し順を音声で出力する音声演出(「例えば、右だ!左だ!中だ!」)を実行する。なお、演出表示装置5に表示される図柄の形状や色や、演出ランプ7の発光色等を異なるようにして、第1指示演出及び第2位指示演出の違いを表している。
また、演出制御手段510は、AT準備演出状態及びAT演出状態の場合、通常演出状態と同様、指示演出以外にもリプレイ、小役又はビッグボーナス(RBB)の当選を示唆する演習に係る演出制御を実行する。
また、演出制御手段510は、AT演出状態の場合、初期回数抽選により決定した初期遊技回数、AT遊技の残り遊技回数、上乗せ抽選、セット数抽選等の抽選結果(当選又は不当選となった旨や当選した遊技回数(セット数)等)を報知させる演出に係る演出制御を実行する。
(スロットマシンSの有利区間における遊技の流れ)
図5を参照して、本実施形態のスロットマシンSの有利区間(CZ状態)における遊技の流れを説明する。
有利区間制御手段150は、有利区間の開始に係る処理として、有利区間移行抽選に当選した次の遊技で有利フラグをセットして有利区間を開始し、有利区間通常カウンタ204に初期セット値「10」を設定する。
図5に示すように、有利区間において、内部抽選手段115が内部抽選を実行し(ステップS100)、内部抽選の結果、設定差のない特定役に当選した場合(ステップS105でYES)、有利区間制御手段150はAT参照ポイント抽選を実行し(ステップS110)、AT参照ポイント抽選に当選した場合には(ステップS115でYES)、当選したAT参照ポイントをAT参照ポイントカウンタ206に加算する処理を実行する(ステップS120)。一方、AT参照ポイント抽選に当選しなかった場合には(ステップS115でNO)、有利区間制御手段150は、ステップS120に係る処理を実行しない。
そして、有利区間制御手段150は、カウント値判定処理を実行し(ステップS123)、その結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」ではないと判定した場合には(ステップS125でNO)、有利区間通常カウンタ204のカウント値をデクリメントするデクリメント処理を実行し(ステップS130)、一連の処理を終了する。一方、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合には(ステップS125でYES)、有利区間制御手段150は、ステップS130に係る処理を実行せず、一連の処理を終了する。
一方、ステップS100の内部抽選の結果、特定役に当選せず(ステップS105でNO)、打順小役に当選した場合(S150でYES)、有利区間制御手段150はカウント値判定処理を実行し(ステップS153)、その結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合は(ステップS155でYES)、有利区間制御手段150の指示制御により、有利区間表示部9等は第1指示演出を実行し(ステップS160)、第1指示演出が実行されたことに基づいて、AT制御手段155はAT参照ポイントカウンタ206のAT参照ポイントを参照してAT抽選を実行し(ステップS165)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS168)CZ状態を終了させる。そして、演出制御手段510はAT抽選の結果演出とともにCZ状態の終了演出を実行し(ステップS170)、AT抽選の結果、不当選の場合には(ステップS180でYES)、有利区間制御手段150は有利フラグをクリアして(ステップS190)有利区間を終了させ、一連の処理を終了する。一方、AT抽選の結果、不当選ではない場合には(ステップS180でNO)、ステップS190に係る処理を実行せず、一連の処理を終了する。
すなわち、AT抽選の結果、当選した場合には、有利区間のみが継続する。
ステップS100の内部抽選の結果、打順小役に当選しなかった場合には(S150でNO)、ステップS123の以降の処理を実行する。
また、ステップS153のカウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」でないと判定した場合は(ステップS155でNO)、ステップS130の有利区間通常カウンタ204のデクリメント処理を実行する。
このようなステップで処理を実行することにより、有利区間において規定回数の遊技が行われた後に、第1指示演出が実行されるまでは、遊技者はAT抽選を有利に実行するためのAT参照ポイントを貯めることができる。換言すると、有利区間を、AT抽選の当選期待度を向上させることができる期間(CZ状態)とすることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、有利区間を終了させることができる第1指示演出の実行を契機に、AT参照ポイントに基づくAT抽選を実行し、CZ状態を終了させ、AT抽選の結果演出及びCZ状態の終了演出を実行することにより、CZ状態の最終遊技まで遊技者の期待感を高めるとともに、CZ状態の終了に係る演出を適切に実行することができる。
なお、有利区間制御手段150によるAT参照ポイント抽選の実行を、設定差のない役であればいずれの役の当選(特定条件の成立)を契機としてもよい。
例えば、AT参照ポイント抽選の実行契機を、当選確率の高い小役又はリプレイの当選(特定条件の成立)とすることにより、AT参照ポイント抽選の機会が増え、AT状態への移行に係る期待感を更に高めることができる。
また、AT参照ポイント抽選を1ゲームの開始(特定条件の成立)を実行契機とし、当選役にかかわらず、AT参照ポイント抽選を毎ゲーム実行するようにしてもよい。
また、有利区間における規定回数中においては第1指示演出に係る指示制御を実行するようにしてもよい。これにより、打順小役当選時に高配当役が当選し易くなるため、AT状態に移行する前にメダルがなくなってしまうことがなく、遊技者が不利になり難い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、これらの実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上述の実施形態では、CZ状態においてAT参照ポイントを貯めて、第1指示演出が実行されるCZ状態の最終遊技でAT参照ポイントに基づいてAT抽選を実行するものであるが、それに限定されず、AT参照ポイントを用いずに、CZ状態中に所定の契機(例えば、設定差のない特定役の当選(特定条件の成立))でAT抽選を実行するようにしてもよい。
具体的には、上記実施形態と同様、有利区間制御手段150は、有利区間の開始に係る処理として、有利区間移行抽選に当選した次の遊技で有利フラグをセットして有利区間を開始し、有利区間通常カウンタ204に初期セット値「10」を設定する。
図6に示すように、有利区間において、内部抽選手段115が内部抽選を実行し(ステップS200)、内部抽選の結果、打順小役が当選した場合(S205でYES)、有利区間制御手段150の指示制御により、有利区間表示部9等は第1指示演出を実行し(ステップS210)、有利区間制御手段150は、カウント値判定処理を実行する(ステップS215)。有利区間制御手段150は、カウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」ではないと判定した場合には(ステップS220でNO)、有利区間通常カウンタ204のデクリメント処理を実行し(ステップS225)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS215のカウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合には(ステップS220でYES)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS227)CZ状態を終了させ、演出制御手段510は、後述するAT当選フラグのセット状態に係る情報に基づいて、AT抽選の結果演出を実行するとともに、CZ状態の終了演出を実行する(ステップS230)。そして、後述するAT当選フラグがセット中ではない場合には(ステップS235でNO)、有利区間制御手段150は有利フラグをクリアして(ステップS240)有利区間を終了させ、一連の処理を終了する。一方、AT当選フラグがセット中の場合には(ステップS235でYES)、ステップS240に係る処理を実行せず、一連の処理を終了する。すなわち、AT抽選の結果、当選した場合には、有利区間のみが継続する。
一方、ステップS200の内部抽選の結果、打順小役に当選せず(ステップS205でNO)、設定差のない特定役に当選した場合(ステップS250でYES)、AT制御手段155は、AT抽選を実行し(ステップS255)、AT抽選の結果、当選した場合には(ステップS260でYES)、メインフラグ記憶手段202にAT当選フラグをセットする(ステップS265)。一方、ステップS200の内部抽選の結果、打順小役に当選せず(ステップS205でNO)、設定差のない特定役に当選しなかった場合には(ステップS250でNO)、ステップS255〜265に係る処理を実行しない。また、ステップS255のAT抽選の結果、不当選の場合には(ステップS260でNO)、ステップS265に係る処理を実行しない。
そして、有利区間制御手段150は、カウント値判定処理を実行し(ステップS270)、カウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」ではないと判定した場合には(ステップS275でNO)、ステップS225の有利区間通常カウンタ204のデクリメント処理を実行するが、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合は(ステップS275でYES)、ステップS225に係る処理を実行せず、一連の処理を終了する。
このようなステップで処理を実行することにより、有利区間において規定回数の遊技が行われた後に、第1指示演出が実行されるまでは、設定差のない特定役の当選に基づいてAT抽選を実行することができる。換言すると、有利区間において第1指示演出が実行されるまでの期間は、遊技者の引き(運)によっては何度もAT抽選の機会を付与することが可能となり、遊技の興趣の向上を図ることができる。また、有利区間を終了させることができる規定回数(10G)消化後の第1指示演出が実行されるタイミングでCZ状態を終了させ、AT抽選の結果演出及びCZ状態の終了演出を実行することにより、遊技者の期待感を高めつつ、CZ状態の終了に係る演出を適切に実行することができる。
なお、有利区間における規定回数中においては第1指示演出に係る指示制御を実行しないようにしてもよい。これにより、非AT中の出玉率を抑えて、AT中の出玉率を高めることができる。
(変形例2)
本変形例は、上述の実施形態及び変形例と異なり、AT抽選の実行契機を打順小役の当選のみとし、規定回数内に打順小役が当選して、第1指示演出が実行されれば、規定回数の遊技を行った後に第1指示演出の実行を待つことなく有利区間(CZ状態)を終了させることができる。換言すると、規定回数の遊技を行うまで間に打順小役が当選せずに、第1指示演出が実行されなければ、規定回数の遊技を行った後であっても、打順小役が当選して、第1指示演出が実行されるまで有利区間(CZ状態)を継続するようにする。
上記実施形態と同様、有利区間制御手段150は、有利区間の開始に係る処理として、有利区間移行抽選に当選した次の遊技で有利フラグをセットして有利区間を開始し、有利区間通常カウンタ204に初期セット値「10」を設定する。
図7に示すように、有利区間において、内部抽選手段115が内部抽選を実行し(ステップS300)、内部抽選の結果、打順小役が当選した場合(S305でYES)、有利区間制御手段150の指示制御により、有利区間表示部9は第1指示演出を実行し(ステップS310)し、有利区間制御手段150は、第1演出を実行した旨を示す指示済みフラグをメインフラグ記憶手段202にセットする(ステップS313)。ここで、有利区間制御手段150は、既にメインフラグ記憶手段202に指示済みフラグがセットされている場合には、上書きしてフラグをセットする。
そして、AT制御手段155はAT抽選を実行し(ステップS315)、AT抽選の結果、当選した場合には(ステップS320でYES)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS333)CZ状態を終了させ、演出制御手段510は、AT抽選の結果演出(当選演出)を実行するとともに、CZ状態の終了演出を実行し(ステップS340)、一連の処理を終了する。この場合、有利フラグが維持されて有利区間が継続する。
一方、ステップS315のAT抽選の結果、不当選の場合には(ステップS320でNO)、有利区間制御手段150は、カウント値判定処理を実行し(ステップS323)、カウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」ではないと判定した場合には(ステップS325でNO)、有利区間制御手段150は、有利区間通常カウンタ204のデクリメント処理を実行し(ステップS330)、一連の処理を終了する。一方、ステップS323のカウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合には(ステップS325でYES)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS335)、CZ状態を終了させるとともに、有利フラグをクリアして(ステップS337)有利区間を終了させる。そして、演出制御手段510は、AT抽選の結果演出(不当選演出)を実行するとともに、CZ状態の終了演出を実行し(ステップS340)、一連の処理を終了する。
ステップS300の内部抽選の結果、打順小役に当選しなかった場合に(S305でNO)、有利区間制御手段150は、カウント値判定処理を実行し(ステップS345)、カウント値判定処理の結果、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」ではないと判定した場合には(ステップS350でNO)、有利区間制御手段150は、有利区間通常カウンタ204のデクリメント処理を実行する(ステップS330)。一方、有利区間通常カウンタ204のカウント値が「0」であると判定した場合であって(ステップS350でYES)、指示済みフラグがメインフラグ記憶手段202にセットされている場合は(ステップS355でYES)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS357)、CZ状態を終了させるとともに、有利フラグをクリアして(ステップS359)、有利区間を終了させる。そして、演出制御手段510は、CZ状態の終了演出を実行し(ステップS360)、一連の処理を終了する。
一方、指示済みフラグがメインフラグ記憶手段202にセットされてない場合は(ステップS355でNO)、ステップS357〜S360の処理を実行せず、一連の処理を終了する。
このようなステップで処理を実行することにより、有利区間において規定回数内であれば、打順小役の当選に基づいてAT抽選を何度も実行することができる。換言すると、有利区間において規定回数が消化されるまでの期間は、遊技者の引き(運)によっては何度もAT抽選の機会を与えることが可能となり、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、有利区間を終了させることができる第1指示演出の実行条件である打順小役の当選をAT抽選の実行契機とすることにより、たとえ、規定回数内で打順小役が当選せずにAT抽選が実行されない場合であっても、第1指示演出が実行されるCZ状態の最終遊技で必ずAT抽選が実行されることになり、1回はAT抽選の実行を保障する遊技性とすることができる。すなわち、規定回数後も第1指示演出が実行されるまでCZ状態が延長される。この場合、規定回数消化後に打順小役の当選を契機にAT抽選が実行される場合は、AT抽選の当選確率を優遇するようにしてもよい。
また、AT抽選に当選したタイミング、規定回数内に第1指示演出が実行され、規定回数が消化されたタイミング、規定回数内に第1指示演出が実行されず、規定回数消化後に第1指示演出が実行されるタイミングで、AT抽選の結果演出、CZ状態の終了演出を実行することにより、遊技者の期待を高めつつ、CZ状態の終了に係る演出を適切に実行することができる。
なお、有利区間における規定回数内において、第1指示演出が実行されたがAT抽選に当選しなかった場合に、規定回数消化後に第1指示演出が実行されるまで、すなわち、規定回数消化後にAT抽選が実行されるまでCZ状態を継続させるようにしてもよい。
(変形例3)
上述の実施形態及び変形例と異なり、有利区間において規定回数を設定せず、設定差のない特定役又は打順小役の当選に基づいてAT抽選を実行し、打順小役の当選に基づいて第1指示演出が実行されたことのみをCZ終了契機とし、諸々の処理を実行するようにする。
具体的には、図8に示すように、有利区間において、内部抽選手段115が内部抽選を実行し(ステップS400)、内部抽選の結果、設定差のない特定役に当選した場合(ステップS405でYES)、AT制御手段155はAT抽選を実行し(ステップS410)、AT抽選の結果、当選した場合には(ステップS415でYES)、メインフラグ記憶手段202にAT当選フラグをセットして(ステップS420)、一連の処理を終了する。一方、ステップS410のAT抽選の結果、不当選の場合には(ステップS415でNO)、ステップS420の処理を実行せず、一連の処理を終了する。
一方、ステップS400の内部抽選の結果、特定役に当選せず(ステップS405でNO)、打順小役に当選した場合(S430でYES)、有利区間制御手段150の指示制御により、有利区間表示部9等は第1指示演出を実行する(ステップS435)。第1指示演出が実行されたことに基づいて、AT制御手段155はAT抽選を実行し(ステップS440)、有利区間制御手段150はCZフラグをクリアして(ステップS443)CZ状態を終了させる。そして、演出制御手段510は、ステップS420におけるAT当選フラグのセット状態に係る情報、又はステップS440におけるAT抽選の結果に基づいて、AT抽選の結果演出を実行するとともに、CZ状態の終了演出を実行する(ステップS445)。そして、メインフラグ記憶手段202にAT当選フラグがセット中ではない場合又はAT抽選に当選していない場合には(ステップS450でNO)、有利区間制御手段150は有利フラグをクリアして(ステップS455)有利区間を終了させ、一連の処理を終了する。一方、メインフラグ記憶手段202にAT当選フラグがセット中である場合又はAT抽選に当選した場合には(ステップS450でYES)、ステップS455に係る処理を実行せず、一連の処理を終了する。この場合、有利フラグが維持されて有利区間が継続する。
このようなステップで処理を実行することにより、有利区間において、打順小役の当選に基づく第1指示演出のタイミングが早いと、すぐにCZ状態が終了し、当該タイミングが遅いと、その分CZ状態が延伸する。このように変動するCZ状態では第1指示演出が実行されるまでは、設定差のない特定役の当選に基づいてAT抽選を実行することができる。
ここで、例えば、打順小役の当選に基づく第1指示演出が実行されるタイミング(CZ状態が終了するタイミング)に応じて、AT抽選の当選期待度を変動させるようにしてもよい。この場合、第1指示演出の実行のタイミングが早ければ早いほど、AT抽選の当選確率を高く設定した抽選テーブルを参照してAT抽選を実行するようにし、遅ければ遅いほど、AT抽選の当選確率を低く設定した抽選テーブルを参照してAT抽選を実行するようするが、その逆になるようにしてもよい。
また、AT制御手段155によるAT抽選の実行を、打順小役の当選を契機としてもよい。これにより、打順小役の当選タイミングに応じて、AT抽選の当選期待度を変動させることができる。この場合、打順小役の当選のタイミングが早ければ早いほど、AT抽選の当選確率を高く設定した抽選テーブルを参照してAT抽選を実行し、遅ければ遅いほど、AT抽選の当選確率を低く設定した抽選テーブルを参照してAT抽選を実行するようするが、その逆になるようにしてもよい。
上述の変形例において、さらに以下ように構成を変更してもよい。この変更により、新たな遊技性を提供することができる。
上述の変形例1及び3において、AT制御手段155によるAT抽選の実行を、設定差のない役であればいずれの役の当選を契機としてもよい。
例えば、AT抽選の実行契機を、当選確率の高い小役又はリプレイとすることにより、AT抽選の機会が増え、AT状態への移行に係る期待感を更に高めることができる。
また、AT抽選を当選役にかかわらず、毎ゲーム実行するようにしてもよい。
上述の変形例1〜3において、AT抽選の実行回数が増えるほど、AT抽選の当選確率を高めるようにしてもよい。この場合、AT抽選の実行回数を計数するAT抽選カウンタ(図示省略)を設けるようにする。そして、AT制御手段155はAT抽選の実行を契機に、AT抽選カウンタをインクリメントする処理を行う。AT制御手段155はAT抽選カウンタに記憶された値を参照してAT抽選を実行する。
また、規定回数中(有利区間通常カウンタ204のカウント値>0)に、AT抽選に当選した際、CZ状態を終了させてもよい。これは、AT状態(AT準備状態)においては、打順小役の当選に基づいて、CZ状態の終了条件である第1指示演出が実行されるからである。
1 筐体、3L,3C,3R リール、5 演出表示装置、6 スピーカ、7 演出ランプ、15 スタートレバー、16L,16C,16R ストップボタン、
100 メイン基板、105 設定変更手段、110 投入受付手段、115 内部抽選手段、120 リール制御手段、125 入賞判定手段、130 払出制御手段、135 リプレイ処理手段、140 遊技状態制御手段、145 RT制御手段、150 有利区間制御手段、155 AT制御手段(有利遊技状態制御手段)、200 メインメモリ、201 内部抽選テーブル、202 メインフラグ記憶手段、204 有利区間通常カウンタ、205 有利区間天井カウンタ、206 AT参照ポイントカウンタ、207 AT終了判定カウンタ、
500 サブ基板、530 演出制御手段、590 サブメモリ、600 演出装置
JD ジョグダイヤル、S スロットマシン

Claims (4)

  1. 図柄が配列された複数のリールと、
    前記リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、
    役の当否を決定する内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    所定の移行条件の成立により通常区間から有利区間へ移行させ、特別役の入賞を容易にする指示演出が実行されることにより、前記有利区間を終了させることができる有利区間制御手段と、
    前記有利区間において、遊技者が有利な有利遊技状態への移行に係る有利遊技移行抽選が可能な有利遊技状態制御手段と、
    前記有利区間において、前記指示演出を実行可能な演出制御手段とを備える遊技機において、
    前記有利区間において所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されることを条件に、前記有利区間制御手段は前記有利区間を終了可能とし、かつ前記演出制御手段は前記有利区間で実行された前記有利遊技移行抽選の結果を報知可能とすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記有利区間制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、特定条件の成立を契機に、所定の値を変動させる処理を実行可能とし、
    前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されることを条件に、前記所定の値に基づいて前記有利遊技移行抽選を実行することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、特定条件の成立を契機に、前記有利遊技移行抽選を実行可能とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記有利遊技状態制御手段は、前記有利区間において、前記所定の遊技回数が行われた後の遊技で前記指示演出が実行されるまで、前記特別役の当選を契機に、前記有利遊技移行抽選を実行可能とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
JP2017210636A 2017-10-31 2017-10-31 遊技機 Pending JP2019080801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017210636A JP2019080801A (ja) 2017-10-31 2017-10-31 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017210636A JP2019080801A (ja) 2017-10-31 2017-10-31 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019080801A true JP2019080801A (ja) 2019-05-30

Family

ID=66669785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017210636A Pending JP2019080801A (ja) 2017-10-31 2017-10-31 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019080801A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023347A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021074412A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022089987A (ja) * 2019-06-03 2022-06-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP7362358B2 (ja) 2019-08-28 2023-10-17 株式会社三共 スロットマシン
JP7362351B2 (ja) 2019-08-23 2023-10-17 株式会社三共 スロットマシン

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022089987A (ja) * 2019-06-03 2022-06-16 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021023347A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP7362351B2 (ja) 2019-08-23 2023-10-17 株式会社三共 スロットマシン
JP7362358B2 (ja) 2019-08-28 2023-10-17 株式会社三共 スロットマシン
JP2021074412A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6679512B2 (ja) 遊技機
JP4630008B2 (ja) 遊技機
JP6534220B2 (ja) 遊技機
JP5974255B2 (ja) 遊技機
JP6513353B2 (ja) 回胴式遊技機
JP2011194146A (ja) 遊技機
JP2019080801A (ja) 遊技機
JP2019180806A (ja) 遊技機
JP7104992B2 (ja) 遊技機
JP5166649B2 (ja) 遊技機
JP2019122487A (ja) 遊技機
JP2006000214A (ja) 遊技機
JP2018158076A (ja) 遊技機
JP4630007B2 (ja) 遊技機
JP2020048839A (ja) 遊技機
JP6398046B2 (ja) 遊技機
JP2019118685A (ja) 遊技機
JP2018198662A (ja) 遊技機
JP2015221143A (ja) 遊技機
JP2020156908A (ja) 遊技機
JP2019072340A (ja) 遊技機
JP2019122669A (ja) 遊技機
JP7152002B2 (ja) 遊技機
JP2017108867A (ja) 遊技機
JP6371954B2 (ja) 遊技機