JP2019080243A - 撮像装置、撮像装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高品位の合成画像を生成可能にすることを課題とする。【解決手段】第一の撮像部(110)は、撮影範囲の一部が重なるように配置された複数の撮像部(111a〜111d)を有し、それら撮像部(111a〜111d)で撮影した各画像を合成処理部(115)でつなぎ合わせて合成して合成画像を生成する。第二の撮像部(120)は、第一の撮像部(110)による撮影範囲の一部を撮影する。制御部(130)は、第二の撮像部(120)の状態と第二の撮像部(120)で撮影した画像に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、複数の撮像部(111a〜111d)の露出レベルを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、監視カメラなどに使用される技術に関する。
近年、並べて配置された複数のカメラで撮影した画像を合成することで、単一のカメラを使用した場合よりも広い撮影範囲の画像を取得することができる撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−6285号公報
特許文献1に記載の撮像装置では、複数のカメラ各々が独自に露出条件を設定している。この時、複数のカメラ各々が画像から被写体の明るさを検出し、適正な露出レベルを設定する、AE(AUTO EXPOSURE)処理を行った場合、合成した画像のつなぎ目に信号レベルの差が発生し、不自然で低品位な合成画像となってしまうことがある。また、つなぎ合わせる複数の画像間で信号レベル差が大きい場合、合成処理時の位置合わせ精度も低下し、二重像や画像欠け(オクルージョン)といった現象が発生しやすくなり、合成画像の品位が低くなることがある。
一方、複数のカメラ各々に対して共通の露出条件を設定した場合、合成した画像のつなぎ目の不自然さが減少し、位置合わせ精度も向上する。しかしながら、各々のカメラが担当する撮影領域毎の照度差が大きい場合、明るい領域や暗い領域での被写体の視認性が低下した低品位の合成画像になってしまうことがある。
そこで、本発明は、高品位の合成画像を生成可能にすることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮影範囲の一部が重なるように配置された複数の撮像部を有し、前記複数の撮像部で撮影した各画像をつなぎ合わせて合成した合成画像を生成する第一の撮像手段と、前記第一の撮像手段による撮影範囲の一部を撮影する第二の撮像手段と、前記第二の撮像手段の状態と第二の撮像手段で撮影した画像に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、前記複数の撮像部の露出レベルを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、高品位の合成画像を生成可能となる。
実施形態の撮像装置の概略外観と内部配置例を示す図である。 実施形態の撮像装置の機能ブロック図である。 露出レベル制御方法、信号レベル段差、画像視認性の関係を示す図である。 第二の撮像部の状態と詳細画像と広角画像との関係を示す図である。 つなぎ目の方向を説明する図である。 本実施形態の撮像装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態のクライアント装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態の撮像装置の概略構成>
図1(a)および図1(b)と図2は、本実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。なお、以降の各図において図1(a)、図1(b)、図2の各構成要素と同一の機能または対応した部分には同一の参照番号を付して、それらに関する繰り返しの説明は省略する。
図1(a)および図1(b)は、本実施形態の撮像装置の概略的な構成例を示した図である。図1(a)は、撮像装置100を斜めから見た俯瞰図、図1(b)は撮像装置100を上側(+Z軸側)から見た配置図である。また、図2は、本実施形態の撮像装置の内部構成を示した機能ブロック図である。
撮像装置100は、広画角の撮影範囲を撮像した撮像信号(広角画像101とする。)を取得する第一の撮像部110と、第一の撮像部110の撮影範囲の一部を撮影した撮像信号(詳細画像102とする。)を取得する第二の撮像部120と、を有する。また、撮像装置100は、第一の撮像部110および第二の撮像部120の動作を制御する制御部130、広角画像101および詳細画像102を外部に転送する転送部140などを備えている。
転送部140は、有線または無線などのネットワークを介して、外部のクライアント装置に接続されており、広角画像101、詳細画像102を、スイッチで切り替えることによって、同一のネットワークに対して順番に転送可能となされている。外部のクライアント装置は、撮像装置100を制御するコマンドを、ネットワークを介して撮像装置100に送信する。撮像装置100は、そのコマンドを転送部140により受信し、当該コマンドに対するレスポンスをクライアント装置に送信する。クライアント装置は、PC(パーソナルコンピュータ)などの外部機器であり、ネットワークは、有線LAN、無線LAN等により構成されている。撮像装置100は、ネットワークを介して外部から電源が供給される構成となっていてもよい。
<第一の撮像部:多眼広角カメラ>
第一の撮像部110は、それぞれ撮影範囲の一部が重複するように配置された複数の撮像部111a、111b、111c、111dを有する。撮像装置100は、これら撮像部111a〜111dで取得した各画像を、合成処理部115においてつなぎ合わせて合成する。そして、合成処理部115による合成画像が、第一の撮像部110から広角画像101として出力される。具体的には、合成処理部115は、隣接する複数の撮像部(例えば撮像部111aと撮像部111b等)で取得した画像の重複部分をずらしながら相関係数を求め、いわゆるパターンマッチングの技術を適用することで複数の画像間の位置ずらし量を求める。そして、合成処理部115は、位置ずらし量に応じて複数の画像間の位置を調整し、それら位置調整を行った複数の画像をつなぎ合わせるように合成することにより、広角画像101を生成する。
複数の撮像部111a〜111dは、各々対応した結像光学系112a〜112dと固体撮像素子113a〜113dおよび測光値取得部114a〜114dを有している。複数の撮像部111a〜111dは、それぞれ結像光学系112a〜112dを介して被写体像を固体撮像素子113a〜113d上に結像させることで画像を取得する。各々の固体撮像素子113a〜113dの駆動および固体撮像素子113a〜113dからの信号読み出し動作は、制御部130によって制御されている。
測光値取得部114a〜114dは、それぞれ対応した固体撮像素子113a〜113dから読み出された画素信号を用い、各々の撮像部111a〜111dが撮影した画像の平均的な信号レベルである測光値を取得する。これら測光値取得部114a〜114dにて取得された測光値は、制御部130に転送される。制御部130は、転送されてきた測光値に基づいて固体撮像素子113a〜113dの各画素における電荷蓄積時間を制御することで、各々の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御する。露出レベル制御の詳細については後述する。
<第二の撮像部:単眼望遠カメラ>
第二の撮像部120は、単一の撮像部121から構成され、結像光学系122、固体撮像素子123、撮影方向を変更可能な駆動機構124、撮影画角を変更可能なズーム機構125、および合焦位置を変更可能なフォーカス機構126を有する。また、撮像装置100は、撮影された画像から、特定の被写体の検出およびその動き情報を取得する信号処理部127を有している。信号処理部127は、第二の撮像部120で取得した詳細画像102から、特定の被写体の検出およびその動き情報を取得する。なお、信号処理部127は、広角画像101から被写体の検出と動き情報を取得することも可能となされている。第二の撮像部120においても第一の撮像部110と同様に、固体撮像素子123の駆動および固体撮像素子123からの信号読み出し動作は、制御部130によって制御される。
駆動機構124はモーターとギアを備え、モーターを駆動する電力が制御部130により制御されることで、撮像部121を特定の回転軸の周りに回転できるような構成となされている。なお、駆動機構124は、モーターを複数設けることで複数の回転軸を有する構成となされていてもよい。ズーム機構125は、同じくモーターとギアを備え、結像光学系122の内の一部のレンズを光軸方向に移動することでズーム比を変化させる。また、フォーカス機構126は、同じくモーターとギアを備え、結像光学系122の内の一部のレンズを光軸方向に移動することで合焦位置を変化させる。
信号処理部127は、第二の撮像部120から順次送られてくる複数フレームの詳細画像102のフレーム間の差分を検出することで、被写体の動きベクトルを検出する。そして、撮像装置100では、信号処理部127で検出した特定被写体の動きベクトルを用いて、第二の撮像部120の撮影方向を制御することで、特定被写体の追尾を行うことができる。第二の撮像部120の撮影方向の制御は、制御部130によって駆動機構124を制御することにより行われる。なお、信号処理部127は、合成処理部115からの複数フレームの広角画像101のフレーム間の差分を検出することで、被写体の動きベクトルを検出することも可能となされている。なお、追尾対象とする被写体は、監視対象としたい被写体であり、一般に人物や車などである。
<露出レベルと取得する画像の関係説明>
ここで、撮像部111a〜111dの測光値取得部114a〜114dで取得された測光値がほぼ等しくなるように、撮像部111a〜111dの固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定したとする。この場合、撮像部111a〜111dの測光値取得部114a〜114dで取得された測光値が全て等しい場合を除き、撮像部111a〜111d各々が撮影した画像間では信号レベルに差が生じることになる。このように、撮像部111a〜111dで撮影された各画像間で信号レベルに差が生じている場合、合成処理後の広角画像101には、各画像のつなぎ目の部分で不自然な信号レベルの段差が発生しやすくなる。また、複数の撮像部111a〜111dのうち例えば隣接する撮像部(例えば撮像部111aと撮像部111b)による画像間の信号レベルの差が大きい場合、合成処理の際のパターンマッチングで求められる画像の位置ずらし量の精度は低下してしまう。そして、画像間の位置ずらし量の精度が低いと、例えばつなぎ目の部分で二重像や画像欠け(オクルージョン)といった現象が発生しやすくなってしまう。図3(a)の例は、隣接した撮像部111aと撮像部111bとでそれぞれ撮影された画像の信号レベルを表している。図3(a)に示すように、撮像部111aにて撮影された画像と、撮像部111bにて撮影された画像との間では、信号レベルの差に大きく段差が生じている。
一方、合成処理が行われる前の、撮像部111a〜111dで撮影された各画像は、図3(a)に示すように、撮像部111a〜111dの各々が画像の明るさに応じた露出レベルに設定されて撮影された画像となっている。つまり、撮像部111aでは画像の明るさに応じた露出レベルで撮影が行われるため、その撮影された画像のなかでは、明るい領域や暗い領域の視認性は高くなっている。同様に、撮像部111bにおいても、画像の明るさに応じた露出レベルで撮影が行われるため、その撮影された画像のなかでは、明るい領域や暗い領域の視認性は高くなっている。したがって、それら撮像部111aと撮像部111bで撮影された画像を合成処理した後の広角画像は、明るい領域や暗い領域の視認性が高い画像となる。しかしながら、前述のように撮像部111aと撮像部111bとの画像間では信号レベル差が大きく段差が生ずることがあり、この場合、合成処理後の広角画像は、つなぎ目部分が不自然になったり、二重像や画像欠けが生じたりして低品位の画像になる。
これに対し、例えば固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間をほぼ等しくした場合、撮像部111a〜111d各々が撮影した画像間の信号レベル差は少なくなる。そのため、合成処理後の広角画像において、画像のつなぎ目の部分の不自然な信号レベルの段差や、二重像や画像欠けが生ずる確率は低くなる。すなわち、合成処理後の広角画像は、不自然さのない高品位な画像となる可能性が高い。一方、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくすると、撮像部111a〜111dの測光値が全て等しい場合を除き、撮像部111a〜111dで撮影された各画像は、適切ではない露出レベルで撮影された画像になる可能性が高い。つまり、画像の明るさに応じた最も被写体を視認しやすい適切な露出レベルとは異なる露出レベルで撮影された画像になる可能性が高い。この場合、合成処理後の広角画像は、明るい領域や暗い領域での視認性が低下した低品位の画像になりやすくなる。図3(b)の例は、隣接した撮像部111aと撮像部111bとでそれぞれ撮影された画像間の信号レベルを表している。図3(b)は、撮像部111aと撮像部111bの電荷蓄積時間を等しくしたことで、それら撮像部111aと撮像部111bで撮影された各画像が共に適切ではない露出レベルの画像になっている例を示している。この図3(b)のように、適切ではない露出レベルの画像を合成処理した場合、明るい領域や暗い領域での視認性が低下した低品位の広角画像になってしまう。ただし、撮像部111a〜111dの測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定した場合には、明るい領域や暗い領域の視認性が向上した高品位の広角画像を得ることができるようになる。
前述したように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくした場合には、合成処理で自然な広角画像を取得できるが、一方で、明るい領域や暗い領域での視認性が低下した広角画像になってしまう可能性がある。また、撮像部111a〜111dで取得される測光値が等しくなるように固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定した場合には、明るさの視認性を高められるが、画像間の信号レベル差が生じてつなぎ目が不自然になる可能性がある。
<露出レベル制御の概要>
そこで、本実施形態の撮像装置100は、つなぎ目部分の信号レベル差を低減した自然な広角画像を取得するか、または、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させた広角画像を取得するかによって、撮像部111a〜111dの露出レベルを制御する。
本実施形態の撮像装置100は、第二の撮像部120の状態と詳細画像102に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、第一の撮像部110のなかの複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御している。例えば広角画像101の明るい領域や暗い領域の視認性を向上させる場合、制御部130は、第一の撮像部110の測光値取得部114a〜114dで取得した測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。また、複数の撮像部111a〜111dで撮像された各画像のつなぎ目の信号レベル差を低減して不自然さのない高品位な広角画像101を取得する場合、制御部130は、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくする。固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくする場合、制御部130は、撮像部111a〜111dの測光値取得部114a〜114dで取得した測光値の平均値を基に、電荷蓄積時間を決定する。
まず、本実施形態における露出レベル制御の基本的な着想について説明する。
例えば、ユーザーが広角画像全体を俯瞰することを望んでいる場合には、合成したときにつなぎ目部分などが自然な(不自然でない)広角画像を取得できることが好ましいと考えられる。一方、例えば特定の被写体の追尾が行われているような場合には、広角画像全体を自然な画像として俯瞰するよりも、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させて被写体を見失わないようにすることが好ましいと考えられる。
また、本実施形態の撮像装置100において、第二の撮像部120により撮影される画像は、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dによる撮影範囲の一部を撮影した詳細画像102となっている。言い換えると、第二の撮像部120は第一の撮像部110よりも相対的に画角の狭い望遠カメラであり、詳細画像102は広角画像101の一部を拡大した画像に相当する。このため、例えば特定の被写体の追尾を行う場合には、主として、第二の撮像部120により撮影された詳細画像102を用いた追尾動作が行われることになる。また、第二の撮像部120にて撮影された詳細画像102を用いた追尾動作中に被写体を見失った場合、当該見失った被写体を再度発見する際には広角画像101が使用されることになる。つまり、広角画像101は、追尾動作中に被写体を見失った場合のバックアップ画像としても使用される。
このように、広角画像101には、全体を俯瞰するための画像として使用される場合と、追尾動作のバックアップ画像として使用される場合の、少なくとも二つの用途があると考えられる。また、広角画像101が、全体を俯瞰するための画像として使用されるか、または、追尾動作のバックアップ画像として使用されるのかは、撮像装置100において特定の被写体の追尾動作が行われるかによって、判断することができる。つまり、撮像装置100にて追尾動作が行われる場合には広角画像101がバックアップ画像として用いられ、追尾動作が行われていない場合には広角画像101が全体の俯瞰用の画像として用いられると判断できる。また、広角画像101は、全体の俯瞰用の画像として用いる場合には合成処理で不自然にならない画像であることが望ましく、一方、追尾動作のバックアップ画像として用いる場合には明るい領域や暗い領域での視認性を向上させた画像であることが望ましい。
そして、合成処理で不自然にならない広角画像101、または明るい領域や暗い領域の視認性を向上させた広角画像101を取得するには、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dにおける撮像時の露出レベルを適切に制御すればよい。このため、本実施形態の撮像装置100は、特定の被写体の追尾動作が行われるかどうかを判断し、その判断結果に基づいて、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dにおける撮像時の露出レベルを適切に制御するようになされている。具体的には、撮像装置100は、第一の撮像部110の各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御することで、合成処理後につなぎ目等が自然な広角画像101を生成する。また、撮像装置100は、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定することで、明るい領域や暗い領域の視認性を向上させた広角画像101を取得する。
<追尾動作を行うか否かの判断>
図4は、本実施形態の撮像装置100において、第二の撮像部120の状態と、詳細画像102に含まれる情報と、取得したい広角画像101との対応表を示した図である。図4には、第二の撮像部120で取得された詳細画像102を用いた追尾動作が行われるか否かを判断するための具体的な項目として、項目A〜項目Iが例示されている。本実施形態の撮像装置100の制御部130は、図4に示した対応表を参照することで、追尾動作が行われるか否かを判断し、その判断結果を基に、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを適切に制御する。
図4の対応表において、項目Aは、例えばクライアント装置を介してユーザーから入力される、自動追尾動作命令の有無を示す項目である。制御部130は、項目Aを参照することにより、クライアント装置から自動追尾動作命令を受け取っていない場合には広角画像101が全体を俯瞰する画像として用いられると判断する。そしてこの時の制御部130は、第一の撮像部110の各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。これにより、合成処理後の広角画像101は、つなぎ目等が自然な画像となる。一方、制御部130は、項目Aを参照し、クライアント装置から自動追尾動作命令を受け取っている場合には特定の被写体等の追尾が行われていると判断する。そしてこの時の制御部130は、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。これにより、広角画像101は、明るい領域や暗い領域の視認性を向上させた画像となる。
図4の対応表において、項目Bは、第二の撮像部120の状態の変化を示す項目の一つであり、第二の撮像部120の撮影方向の単位時間当たりの変化の大きさに関する項目である。制御部130は、第二の撮像部120の駆動機構124の駆動情報を基に、第二の撮像部120の撮影方向の単位時間当たりの変化の大きさを取得する。ここで例えば、第二の撮像部120の撮影方向の単位時間当たりの変化が大きい場合、ユーザーは、主として第二の撮像部120で撮影した詳細画像102を注視している、つまり特定の被写体等の追尾動作が行われていると考えられる。制御部130は、項目Bを参照し、第二の撮像部120の撮影方向の単位時間当たりの変化が大きい(例えば撮影方向変化用の所定の閾値より大きい)場合には特定の被写体等の追尾が行われていると判断する。この時の制御部130は、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、項目Bを参照して、第二の撮像部120の撮影方向の単位時間当たりの変化が小さい(例えば撮影方向変化用の所定の閾値未満)場合には広角画像101が全体を俯瞰する画像として用いられると判断する。この時の制御部130は、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
図4の対応表において、項目Cと項目Dは、第二の撮像部120の状態の変化を示す項目の一つである。項目Cは、第二の撮像部120における撮影画角(ズーム状態)の単位時間当たりの変化の大きさに関する項目であり、項目Dは、第二の撮像部120における合焦位置(フォーカス状態)の単位時間当たりの変化の大きさに関する項目である。制御部130は、第二の撮像部120のズーム機構125の駆動情報を基に、第二の撮像部120のズーム状態の単位時間当たりの変化の大きさを取得する。また、制御部130は、第二の撮像部120のフォーカス機構126の駆動情報を基に、第二の撮像部120のフォーカス状態の単位時間当たりの変化の大きさを取得する。ここで例えば、第二の撮像部120におけるズーム状態やフォーカス状態の単位時間当たりの変化が大きい場合、ユーザーは、主として詳細画像102を注視しており、特定の被写体等の追尾動作が行われていると考えられる。制御部130は、項目Cを参照し、第二の撮像部120のズーム状態の単位時間当たりの変化が大きい(例えばズーム変化用の所定の閾値より大きい)場合には追尾動作が行われていると判断する。一方、制御部130は、項目Cを参照して、第二の撮像部120のズーム状態の単位時間当たりの変化が小さい(例えばズーム変化用の所定の閾値未満)場合には広角画像101が全体を俯瞰する画像として用いられると判断する。また、制御部130は、項目Dを参照し、第二の撮像部120のフォーカス状態の単位時間当たりの変化が大きい(例えばフォーカス変化用の所定の閾値より大きい)場合には追尾動作が行われていると判断する。一方、制御部130は、項目Dを参照して、第二の撮像部120のフォーカス状態の単位時間当たりの変化が小さい(例えばフォーカス変化用の所定の閾値未満)場合には広角画像101が全体を俯瞰する画像として用いられると判断する。そして、制御部130は、ズーム状態やフォーカス状態の単位時間当たりの変化が大きいと判断した場合には、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、ズーム状態やフォーカス状態の単位時間当たりの変化が小さいと判断した場合には、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
図4の対応表において、項目Eは、第二の撮像部120で撮影した詳細画像102に含まれる情報を示す項目の一つであり、詳細画像102のなかで特定被写体が検出されたか否かを示す項目である。制御部130は、第二の撮像部120の信号処理部127により検出された被写体の動きベクトルを基に、特定被写体が検出されたか否かを判断する。なお、特定被写体とは、前述したように、人物や車など、監視対象としたい被写体である。ここで、詳細画像102のなかで特定被写体が検出された場合、ユーザーは、詳細画像102を注視しており、特定の被写体等の追尾動作が行われていると考えられる。制御部130は、項目Eを参照し、詳細画像102のなかで特定被写体が検出されている場合には追尾動作が行われていると判断する。一方、制御部130は、詳細画像102のなかで特定被写体が検出されていない場合には追尾動作が行われていない、もしくは、特定被写体を見失ったと判断する。なお特定被写体が検出されていない場合とは、詳細画像102として例えば空や地面などの背景のみが写っているような状態であり、この場合、詳細画像102を用いた追尾動作が行われていないか、もしくは、特定被写体を見失ってしまった可能性が高い。そして、制御部130は、特定被写体が検出されていると判断した場合には、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、特定被写体が検出されていないと判断した場合には、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
本実施形態の撮像装置100の制御部130は、図4の項目A〜項目Eを参照することにより、追尾動作が行われているか否かを判断し、その判断結果を基に、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御している。これにより、追尾動作が行われていると判断された場合、広角画像101は、明るい領域や暗い領域の視認性が向上した画像となり、追尾動作のバックアップ画像として使用し易くなる。一方、追尾動作が行われていないと判断された場合、広角画像101は、合成処理の際のつなぎ目等が不自然でない自然な画像として取得され、この広角画像101は例えば俯瞰する際に見やすい画像となる。
<追尾動作中に被写体を見失う確率に基づく露出レベル制御の例>
本実施形態の撮像装置100は、第二の撮像部120による詳細画像102を用いた追尾動作が行われている場合において被写体を見失う確率を求め、その確率を基に、広角画像101を追尾動作のバックアップに使用し易い画像にするか否かを決めてもよい。例えば、本実施形態の撮像装置100は、追尾動作を行っている最中に被写体を見失ってしまう確率が高い場合、広角画像101を、明るい領域や暗い領域の視認性が向上した画像にして追尾動作のバックアップ画像として使用し易くする。これに対し、本実施形態の撮像装置100は、被写体を見失う確率が低い場合には、広角画像101を追尾動作のバックアップ画像ではなく、合成処理の際のつなぎ目等が自然な画像にして、全体を俯瞰するための画像として使用し易くする。
ここで、追尾動作中に被写体を見失う場合とは、例えば、追尾動作中に撮像装置100に振動などの外乱が加えられたことで、被写体が第二の撮像部120の画角外に移動してしまうことで起きることが多いと考えられる。また、被写体が第二の撮像部120の画角外に移動してしまう状態は、例えば第二の撮像部120の画角が狭い場合や、詳細画像102の中の被写体が大きい場合に、起こり易いと考えられる。このため、本実施形態では、第二の撮像部120の撮影画角や、詳細画像102の中の被写体の大きさを基に、被写体を見失う確率を判断し、その確率を基に、広角画像101を追尾動作のバックアップ画像として使用し易くするか否かを決定する。
図4の対応表において、項目Fは、第二の撮像部120の状態の変化を示す項目の一つであり、第二の撮像部120における撮影画角(ズーム状態)を示す項目である。制御部130は、前述したように、第二の撮像部120のズーム機構125の駆動情報を基に、第二の撮像部120の撮影画角(ズーム状態)の情報を取得する。そして、制御部130は、項目Fを参照し、第二の撮像部120の撮影画角が狭い(例えば撮影画角用の所定の閾値未満)場合、追尾動作で被写体を見失う確率が高いと判断する。この場合、制御部130は、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、項目Fを参照し、第二の撮像部120の撮影画角が広い(例えば撮影画角用の所定の閾値より広い)場合には、追尾動作で被写体を見失う確率が低いと判断する。この場合、制御部130は、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
また、図4の対応表において、項目Gは、第二の撮像部120で撮影した詳細画像102に含まれる情報を示す項目の一つであり、詳細画像102のなかで検出された被写体の大きさに関する項目である。制御部130は、前述したように、第二の撮像部120の信号処理部127で検出された動きベクトルを基に被写体を検出し、さらにその検出した被写体領域を構成する画素数などから被写体の大きさを判断する。そして、制御部130は、項目Gを参照し、詳細画像102のなかの被写体が大きい(例えば大きさ用の所定の閾値より大きい)場合、追尾動作で被写体を見失う確率が高いと判断する。この場合、制御部130は、測光値取得部114a〜114dで取得される測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、項目Gを参照し、詳細画像102のなかの被写体の大きさが小さい(例えば大きさ用の所定の閾値未満)場合には、追尾動作で被写体を見失う確率が低いと判断する。この場合、制御部130は、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
<注視部分に応じた露出レベル制御の例>
本実施形態の撮像装置100は、第二の撮像部120の撮影方向によって、ユーザーが広角画像101のうちどの部分を注視しているかを判断して、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御してもよい。
前述したように、広角画像101のなかで、不自然な信号レベルの段差、二重像や画像欠けが発生する部分は、複数の撮像部111a〜111dで撮影した画像のつなぎ目の部分である。したがって、ユーザーが広角画像101のうち、つなぎ目の部分を注視している場合には、不自然な信号レベルの段差、二重像や画像欠けの発生をなるべく抑制することが好ましい。一方、ユーザーが広角画像101のうち、つなぎ目以外の部分を注視している場合には、当該つなぎ目以外の部分の視認性を向上させる方が好ましい。そして、ユーザーが注視している方向は、第二の撮像部120による詳細画像102の方向、つまり第二の撮像部120の撮像方向である可能性が高いと考えられる。
このため、本実施形態の撮像装置100は、第二の撮像部120の撮影方向が、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dによる各画像のつなぎ目の方向に近いか遠いかを判断する。そして、撮像装置100は、複数の撮像部111a〜111dのうち、第二の撮像部120の撮影方向に対してつなぎ目の方向が遠い撮像部については、視認性を向上させるような露出レベル制御を行うようにする。一方、撮像装置100は、複数の撮像部111a〜111dのうち、第二の撮像部120の撮影方向に対してつなぎ目の方向が近い撮像部については、信号レベルの段差、二重像や画像欠けの発生を抑制するような露出レベル制御を行う。
ここで、本実施形態では、複数の撮像部111a〜111dの画像間のつなぎ目の方向について、図5に示すように定義する。複数の撮像部111a〜111dのなかの結像光学系112a〜112dの光軸が交わる点116を広角画像101の中心と定義し、隣接する撮像部の撮影範囲が交差する点117をつなぎ目の中心と定義する。また、広角画像101の中心点116とつなぎ目の中心点117を結ぶ方向を、隣接する撮像部の画像間のつなぎ目の方向118と定義する。さらに、第二の撮像部120の撮影方向128とは、第二の撮像部120のなかの結像光学系122の光軸の方向である。図5は、撮像部111bと111cの間のつなぎ目の方向を示した図である。図5において、点117bcは、撮像部111bの画像と撮像部111cの画像との間のつなぎ目の中心であり、方向118bcは、撮像部111bの画像と撮像部111cの画像との間のつなぎ目の方向である。
また、図4の対応表において、項目Hは、第二の撮像部120の状態の変化を示す項目の一つであり、第二の撮像部120の撮影方向を示す項目である。制御部130は、前述したように、第二の撮像部120の駆動機構124の駆動情報を基に、第二の撮像部120の撮影方向の情報を取得する。そして、制御部130は、項目Hを参照し、撮像部111a〜111dのうち第二の撮像部120の撮影方向につなぎ目の方向が遠い(例えば繋ぎ目方向用の所定の閾値以上)の撮像部には測光値が等しくなるように固体撮像素子の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、項目Hを参照し、撮像部111a〜111dのうち第二の撮像部120の撮影方向につなぎ目の方向が近い(例えばつなぎ目方向用の所定の閾値未満)の撮像部には各固体撮像素子の各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
<第二の撮像部の撮影方向からの遠近に応じた露出レベル制御の例>
また、本実施形態の撮像装置100は、第二の撮像部120の撮影方向に対し、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dの撮影方向が遠いか近いかを判断して、第一の撮像部110の複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御してもよい。
例えば、複数の撮像部111a〜111dのうち、第二の撮像部120の撮影方向から近い撮像部と遠い撮像部とで、露出レベルの制御を変える。具体的には、複数の撮像部111a〜111dのうち、第二の撮像部120の撮影方向に近い方向を撮影する撮像部については、広角画像101を、追尾動作のバックアップ画像として使用し易くする。これに対し、複数の撮像部111a〜111dのうち、第二の撮像部120の撮影方向に近い方向を撮影する撮像部については、広角画像101を、全体を俯瞰するための画像として使用し易くする。
図4の対応表において、項目Iは、第二の撮像部120の状態の変化を示す項目の一つであり、第二の撮像部120の撮影方向を示す項目である。制御部130は、前述したように、駆動機構124の駆動情報を基に第二の撮像部120の撮影方向の情報を取得する。そして、制御部130は、項目Iを参照し、撮像部111a〜111dのうち第二の撮像部120の撮影方向から近い(例えば撮影方向用の所定の閾値未満)の撮像部には測光値が等しくなるように固体撮像素子の電荷蓄積時間を設定する。一方、制御部130は、項目Iを参照し、撮像部111a〜111dのうち第二の撮像部120の撮影方向から遠い(例えば方向用の所定の閾値以上)の撮像部には各固体撮像素子の各画素の電荷蓄積時間を等しく制御する。
<まとめ>
以上説明したように、広角画像101は、第二の撮像部120の状態や詳細画像102によって、合成したときに自然な広角画像にする方がよいか、または、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させた広角画像にする方がよいかが、異なっている。このため、本実施形態の撮像装置100では、第二の撮像部120の状態と詳細画像102の情報の、少なくとも一方を基に、いずれの広角画像にするかを判断して、複数の撮像部111a〜111dの露出レベルの制御方法を変更している。これにより、本実施形態の撮像装置100においては、合成処理したときの不自然な信号レベル差を低減したい場合と、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合とに対して、各々最適な広角画像を取得できる。
<露出レベルの相違>
前述の説明では、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合には、撮像部111a〜111dで取得した測光値が等しくなるように、各固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定している。一方、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合には、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくしている。ただし、必ずしもこのように設定しなくてもよい。例えば、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合の方が、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合よりも、複数の撮像部111a〜111d間の露出レベルの相違が小さくなっていればよい。なお、露出レベルの相違とは、複数の撮像部111a〜111dの露出レベルの標準偏差を意味する。
また、露出レベルの制御方法は、段階的に切り替えるような制御であってもよい。例えば明るい領域や暗い領域での視認性もある程度確保しつつ、合成処理したときの不自然な信号レベル差もある程度低減したい、という場合がある。この場合、例えば、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合の露出レベルと、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合の露出レベルとの中間の露出レベルを使用してもよい。
<測光値の取得方法>
また、測光値の取得方法は、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合と、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合とで、変更されてもよい。例えば、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合とは、前述したように広角画像101の全体が俯瞰される場合であると考えられるが、広角画像101全体が俯瞰される場合においても、適正な露出レベルに設定されているほうが好ましい。この場合、例えば、複数の撮像部111a〜111dの測光値を取得する際に、前述したつなぎ目の部分を含む画像全体の信号レベルを平均化した測光値を使用するような、分割測光方式を使用する。これにより、全体が俯瞰される場合でも適正な露出レベルに設定された広角画像101を取得できる。
一方、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合には、複数の撮像部111a〜111d各々が取得した画像単体としては、それぞれ適正な露出レベルに設定されていればよい。このため、つなぎ目の部分以外の画像の中央部分の信号レベルを平均化した測光値を使用するような、中央重点測光方式を使用する。言い換えると、合成処理したときに自然な画像を取得する場合には、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させる場合よりも、画像の周辺部の重みづけを重くして、測光値を求める方が好ましい。
<後段で信号レベルを調整する例>
撮像部111a〜111dで取得された測光値が等しくなるように、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を設定した場合には、合成処理により広角画像101を生成した後、当該広角画像101のなかの領域毎に信号レベルを調整してもよい。このように、広角画像101を生成した後に信号レベルを調整することで、つなぎ目の部分の信号レベル差を低減することができる。
なお、広角画像101を生成した後に信号レベルを調整した場合、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくする場合ほど、つなぎ目の信号レベル差を低減させることは難しい。また、広角画像101を生成した後に信号レベルを調整したとしても、合成処理におけるパターンマッチングの際に求める画像の位置ずらし量の算出精度の低下はある程度残ることになる。したがって、合成処理したときに自然な画像を取得したい場合には、広角画像101を生成した後に信号レベルを調整する場合でも、固体撮像素子113a〜113dの各画素の電荷蓄積時間を等しくする方が好ましい。
<第一の撮像部の個数の例>
図1では、第一の撮像部110が4つの撮像部110a〜110dから構成されている例を示したが、必ずしも4つの撮像部から構成されていなくてもよい。例えば、第一の撮像部が1つの撮像部から構成されていてもよいし、2つや3つ、ないしは5つ以上の撮像部から構成されていてもよい。また、第一の撮像部110の撮影範囲は、図1に示した範囲でなくてもよく、例えば360度全周が撮影範囲であってもよい。第一の撮像部110の撮影範囲が広いほど、追尾対象とする被写体を再度検出できる確率が高いため、より好ましい。
<第二の撮像部の他の構成例>
図1では、第二の撮像部120がズーム機構125を備えている例を示したが、ズーム機構125を備えていなくてもよい。ただし、ズーム機構125を備えているほうが、追尾対象とする被写体までの距離や大きさによらず、追尾対象の被写体の動きを検出しやすい撮影画角で詳細画像102を取得できる。その結果、自動追尾動作の途中で被写体を見失う確率が低くなり、好ましい。また、ズーム機構125を備えている場合、追尾対象とする被写体の大きさに応じて、自動で撮影画角を調整する機能を備えているほうが、更に好ましい。
同様に、図1では、第二の撮像部120がフォーカス機構126を備えている例を示したが、フォーカス機構126を備えていなくてもよい。ただし、フォーカス機構126を備えているほうが、被写体の距離によらず、追尾対象とする被写体を鮮明に撮影することができるため好ましい。フォーカス機構126を備えている場合、追尾対象とする被写体の距離に応じて、自動で合焦位置を調整する機能を備えているほうが、更に好ましい。
なお、第二の撮像部120がズーム機構125やフォーカス機構126を備えていない場合、図4の対応表において、項目C、項目D、項目Fは使用できないことになる。この場合、それら以外の項目を使用して、前述したように複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを設定すればよい。
<転送部の他の例>
図1では、一つの転送部140を用い、広角画像101と詳細画像102をスイッチで切り替えることによって、同一のネットワークに順番に転送する場合を示したが、必ずしもこのような構成でなくてもよい。ただし、同一のネットワークを介して配信した方が、広角画像101と詳細画像102間の対応関係が把握しやすいため、好ましい。
<追尾機能の他の例>
図1では、第二の撮像部120が信号処理部127を有し、信号処理部127において、被写体の動きベクトルを検出する例を挙げたが、クライアント装置側が動きベクトルの検出機能を有していてもよい。この場合は、詳細画像102をクライアント装置に転送し、クライアント装置側で検出した動きベクトルの情報を用いて駆動機構124を制御することで、第二の撮像部120の撮影方向等の制御を行えばよい。
<ネットワークの有無>
図1では、撮像装置100が転送部140を備え、画像をクライアント装置側に転送するとともに、クライアント装置側からの命令で動作している例を示した。これに対し、例えば撮像装置100が画像データを保存するメモリと、画像を表示するビューアーおよびユーザーの命令を受け付けるインターフェース部を有していてもよい。また、撮像装置100は、それらメモリやビューアー、インターフェース部の何れか一つ又は二つ、或いはそれら全てを備えていてもよい。
<第一の撮像部の露出レベル制御の他の例>
前述の説明では、複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御する方法として、固体撮像素子113a〜113dの各画素における電荷蓄積時間を制御する例を示したが、必ずしもこの方法を使用しなくてもよい。
例えば、固体撮像素子113a〜113dにおける信号増幅係数(ゲイン)を制御することで、露出レベルを制御してもよい。固体撮像素子113a〜113dが、内部にAD(アナログデジタル)変換機能を有している場合、AD変換前の信号増幅係数(アナログゲイン)を制御する方が好ましい。また、複数の撮像部111a〜111dのなかの結像光学系112a〜112dが絞り制御機構を有している場合、制御部130が当該絞り制御機構を制御することで複数の撮像部111a〜111dの露出レベルを制御してもよい。更に、結像光学系112a〜112dが光吸収フィルタおよびその挿抜機構を有している場合、それら光吸収フィルタを適宜挿抜することで露出レベルを制御してもよい。あるいは、光吸収フィルタが液晶などから構成される透過率可変フィルタである場合、それら透過率可変フィルタに印加する電圧を制御することで露出レベルを制御してもよい。これら露出レベル制御の方法は、適宜、組み合わせて用いてもよい。
前述した本実施形態の撮像装置100の制御部130により行われる制御は、例えばCPUが本実施形態に係る制御プログラムを実行することにより実現することも可能である。本実施形態に係る制御プログラムは、不図示の不揮発性メモリ等に予め用意されていてもよいし、ネットワークや記録媒体を介してメモリ等に展開されてもよい。
<ハードウェア構成の例>
図6は、本実施形態に係る前述した第一の撮像部110、第二の撮像部120を含む本実施形態の撮像装置300におけるハードウェア構成の一例を示した図である。図6に示した撮像装置300では、CPU301が本実施形態に係る制御プログラムを実行してハードウェア構成の各部を制御する。
図6に示した撮像装置300は、第一の撮像部110、第二の撮像部120、光学系・撮像系制御部320、画像処理部304、圧縮符号化部305、通信部306、CPU301、ROM302、RAM303、雲台制御部311、雲台310を有する。
ROM302には、本実施形態に係る制御プログラムや撮像装置300の起動や動作に必要な各種パラメータを保持しており、それらプログラムやパラメータが必要に応じて読み出される。RAM303は、ワークRAMとして用いられ、プログラムの展開や処理途中の画像データの一時保持を行う。CPU301は、RAM303に展開された制御プログラムを実行して本実施形態の撮像装置300の各部を制御し、また各種演算等を行う。本実施形態の場合、当該CPU301における制御と演算には、前述した、追跡動作の判断、測光値の取得方法の決定、露出レベル制御、被写体を見失う確率に基づく露出制御、撮影方向からの遠近に応じた露出制御、信号レベルの調整、転送の制御等が含まれる。
第一の撮像部110は前述した図2に示した複数の撮像部111a〜111dを備えた多眼広角カメラである。第二の撮像部120は図2に示した単眼望遠カメラである。光学系・撮像系制御部320は、第一の撮像部110や第二の撮像部120の駆動及び制御を行うためのIC(集積回路)等である。光学系・撮像系制御部320は、CPU301による制御の下で、前述したような、第一の撮像部110の前述した露出レベル制御等、第二の撮像部120のフォーカス機構126、ズーム機構125の駆動制御等を行う。また、光学系・撮像系制御部320は、第一の撮像部110が備えているフォーカス機構についても駆動制御する。第一の撮像部110の多眼広角カメラで取得された各画像データは、画像処理部304に送られる。同様に、第二の撮像部120の単眼望遠カメラで取得された画像データは、画像処理部304に送られる。
雲台310は、前述した図2の駆動機構124を備えた雲台である。雲台制御部311は、雲台310の駆動機構124に対して駆動電力を供給等する駆動用ICである。雲台制御部311は、CPU301による制御の下で、雲台310の駆動機構124に対し駆動電力を供給することで、第二の撮像部120の撮影方向を制御する。
画像処理部304と圧縮符号化部305は、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等よりなる。画像処理部304は、現像処理、ホワイトバランス調整等の各種画像処理を行う。また、画像処理部304では、第一の撮像部110の多眼広角カメラにて取得された各画像データに対する前述した合成処理や、第二の撮像部120の単眼望遠カメラから取得された画像データを用いた前述の動きベクトル検出等も行う。画像処理部304による画像処理後の画像データは、圧縮符号化部305で所定の符号化方式による圧縮符号化が行われた後に通信部306に送られる。これら画像処理部304、圧縮符号化部305は、CPU301による制御の下で、画像処理、圧縮符号化処理を行う。
通信部306は、前述した図2の転送部140に相当し、有線LANや無線LAN等の通信モジュールである。通信部306は、圧縮符号化部305により圧縮符号化された画像データを、ネットワークを介してクライアント装置へ送出し、また、クライアント装置からネットワークを介して送られてきたコマンドを、受信してCPU301へ送る。
図7は、本実施形態に係るクライアント装置400の一例としてのパーソナルコンピュータ(PC)の概略的なハードウェア構成例を示した図である。
本実施形態のクライアント装置400は、CPU406、ROM407、RAM408、操作部402、大容量記録部403、表示部404、通信部405を有する。
操作部402は、例えばマウスやキーボード、タッチパネル等であり、ユーザーからの操作入力を受け付ける。
表示部404は、液晶パネルや有機ELパネル等の表示装置であり、画像の表示やユーザインターフェイス用の画像等を表示する。
大容量記憶部は、HDD(ハードディスクドライブ)やSDD(ソリッドステートドライブ)等であり、画像データやプログラム等を記憶する。
通信部405は、有線LANや無線LAN等の通信モジュールであり、ネットワークを介して本実施形態の撮像装置300と接続され、撮像装置300から送られた画像データを受信し、また、撮像装置300へのコマンド等を送信する。
ROM407には、クライアント装置400において本実施形態に係る撮像装置300の制御や画像表示等を行うためのプログラムを保持しており、当該プログラムが読み出されてRAM408に展開される。RAM408は、ワークRAMとして用いられ、プログラムの展開や処理途中の各種データの一時保持を行う。CPU406は、RAM408に展開されたプログラムを実行して本実施形態のクライアント装置400に係る各種制御や処理を行う。例えば、操作部402を介してユーザーから入力された自動追尾動作の指示を受け取ると、CPU406は、その自動追尾動作のためのコマンドを生成して通信部405から撮像装置300へ送るような制御など、本実施形態に係る各種の制御および処理を行う。また、撮像装置300から圧縮符号化された画像データが送られてきた場合、CPU406は、その画像データを伸張復号化して表示部404に送って表示させる。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置においては、合成処理したときの不自然な信号レベル差を低減したい場合と、明るい領域や暗い領域での視認性を向上させたい場合とに対して、各々最適な露出レベル制御を行う。これにより、本実施形態の撮像装置によれば、高品位の合成画像(広角画像)を生成可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:撮像装置、110:第一の撮像部、120:第二の撮像部、130:制御部、114a,114b,114c,114d:測光値取得部、115:合成処理部、124:駆動機構、125:ズーム機構、126:フォーカス機構、127:信号処理部、140:転送部

Claims (22)

  1. 撮影範囲の一部が重なるように配置された複数の撮像部を有し、前記複数の撮像部で撮影した各画像をつなぎ合わせて合成した合成画像を生成する第一の撮像手段と、
    前記第一の撮像手段による撮影範囲の一部を撮影する第二の撮像手段と、
    前記第二の撮像手段の状態と第二の撮像手段で撮影した画像に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、前記複数の撮像部の露出レベルを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段の状態と、前記第二の撮像手段で撮影した画像に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、前記複数の撮像部で撮影した画像間の信号レベルの差を制御する第一の露出レベル制御と、前記複数の撮像部で撮影した画像の明るさを制御する第二の露出レベル制御との、いずれの露出レベル制御を行うかを決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第一の露出レベル制御は、前記複数の撮像部で撮影した画像間の信号レベルの差を低減する露出レベル制御であり、
    前記第二の露出レベル制御は、前記複数の撮像部で撮影した画像の明るさの視認性を上げる露出レベル制御であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第一の露出レベル制御は、前記複数の撮像部が備える撮像素子の各画素の電荷蓄積時間をほぼ等しくする露出レベル制御であり、
    前記第二の露出レベル制御は、前記複数の撮像部で取得される測光値がほぼ等しくなるように前記撮像素子の各画素の電荷蓄積時間を制御する露出レベル制御であることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第一の露出レベル制御を行う場合には、前記第二の露出レベル制御を行う場合よりも、前記合成される画像のつなぎ目の部分への重みづけを重くして前記測光値を取得することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、第一の露出レベル制御を行う場合には、前記第二の露出レベル制御を行う場合よりも、前記複数の撮像部の間で露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第二の撮像手段は、撮影方向を変更可能な駆動機構を有し、
    前記制御手段は、前記第二の撮像手段の状態として、前記第二の撮像手段の前記撮影方向を取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記複数の撮像部のうち、前記合成される画像の間のつなぎ目が、前記第二の撮像手段の撮影方向に近い撮像部ほど、前記撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記複数の撮像部のうち、前記第二の撮像手段の撮影方向から遠い方向を撮影する撮像部ほど、前記撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段の撮影方向の単位時間当たりの変化が小さいほど、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第二の撮像手段は撮影画角を変更可能なズーム機構を有し、
    前記制御手段は、前記第二の撮像手段の前記状態として、前記第二の撮像手段の前記撮影画角を取得することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段の撮影画角が広いほど、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段の撮影画角の単位時間当たりの変化が小さいほど、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項11または12に記載の撮像装置。
  14. 前記第二の撮像手段は、合焦位置を変更可能なフォーカス機構を有し、
    前記制御手段は、前記第二の撮像手段の前記状態として、前記合焦位置を取得することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段の合焦位置の単位時間当たりの変化が小さいほど、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段で撮影した画像に含まれる情報として、前記第二の撮像手段により撮影された画像のなかの特定の被写体を検出することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段により撮影された画像のなかに前記特定の被写体が検出されなかった場合には、前記特定の被写体が検出された場合よりも、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記制御手段は、前記第二の撮像手段により撮影された画像のなかで検出された特定の被写体の大きさが小さいほど、前記複数の撮像部の間の露出レベルの相違を小さくすることを特徴とする請求項16または17に記載の撮像装置。
  19. 前記制御手段は、前記合成がなされた後に、前記複数の撮像部が撮影した画像の領域毎に、前記合成画像の信号レベルを調整することを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の撮像装置と、前記撮像装置とネットワークを介して接続されたクライアント装置とを備えたことを特徴とするシステム。
  21. 撮影範囲の一部が重なるように配置された複数の撮像部を有し、前記複数の撮像部で撮影した各画像をつなぎ合わせて合成した合成画像を生成する第一の撮像手段により前記合成画像を取得する第一の撮像工程と、
    前記第一の撮像手段による撮影範囲の一部を撮影する第二の撮像手段により画像を取得する第二の撮像工程と、
    前記第二の撮像手段の状態と第二の撮像手段で撮影した画像に含まれる情報との、少なくとも一方に基づいて、前記複数の撮像部の露出レベルを制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  22. 撮影範囲の一部が重なるように配置された複数の撮像部を有し、前記複数の撮像部で撮影した各画像をつなぎ合わせて合成した合成画像を生成する第一の撮像手段と、前記第一の撮像手段による撮影範囲の一部を撮影する第二の撮像手段とを備えた撮像装置が有するコンピュータを、請求項1から20のいずれか1項に記載の撮像装置の制御手段として機能させるためのプログラム。
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