JP2019079773A - 非水電解質電池及びバッテリーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】並列接続される鉛蓄電池の劣化を小さくし、かつ大電流での入出力性能を改善することが可能な非水電解質電池と、該非水電解質電池を備えたバッテリーシステムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、正極23と、負極24と、非水電解質とを含む非水電解質電池が提供される。負極24は、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li+)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、非水電解質電池及びバッテリーシステムに関する。
鉛蓄電池が自動車に搭載されるメインの電池として使用されている。一方、アイドリングストップ自動車には、大電流の需給に対応するため、チタン酸リチウムを負極活物質に用いた非水電解質二次電池と鉛蓄電池が並列に接続された組電池が搭載されている。この組電池の平均作動電圧は2.4V程度で、鉛蓄電池をメイン電池として用いる場合に比して優れた寿命特性、出力特性が期待できる。
今後のさらなる大電流化、長寿命化のため、鉛蓄電池に、これに近い満充電電圧を有する電池を組み合わせた車載用電源システムが検討されている。
特許第3930574号公報 特許第5428708号公報 米国特許公報US2010/255352A1 特開2011−15516号公報
本発明が解決しようとする課題は、並列接続される鉛蓄電池の劣化を小さくし、かつ大電流での入出力性能を改善することが可能な非水電解質電池と、該非水電解質電池を備えたバッテリーシステムを提供することにある。
実施形態によれば、正極と、負極と、非水電解質とを含む非水電解質電池が提供される。負極は、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を含む。
また、実施形態によれば、鉛蓄電池からなる第1の組電池と、第1の組電池に並列接続され、実施形態の非水電解質電池を複数直列に接続した第2の組電池とを含む、バッテリーシステムが提供される。
実施形態に係る非水電解質電池の分解斜視図である。 図1の非水電解質電池に用いられる電極群の部分展開斜視図である。 実施形態に係るバッテリーシステムの電気回路を示すブロック図である。
特許文献4に挙げられているように、平均作動電圧12Vの鉛蓄電池(第一の鉛蓄電池)と、平均作動電圧12Vとなるチタン酸リチウムを負極に用いた非水電解質電池(第二の非水電解質電池)を組み合わせて、DC−DCコンバータを不要とすることで、比較的安価に鉛蓄電池を補助するアイドリングストップ車用の電源システムが開発されている。
しかしながら、特許文献4では、第一の鉛蓄電池と第二の非水電解質電池の作動電圧はほぼ同じ電圧であるため、満充電がもっとも安定した寿命を示す鉛蓄電池の寿命自体はそれほど改善しない。具体的に言うと、平均作動電圧12Vの鉛蓄電池の満充電終止電圧は13.8V程度、満充電時の開回路電圧は13.2V、完全放電開回路電圧は10.8Vで、完全放電電圧は9.0Vであり、実際に作動する電圧には幅がある。チタン酸リチウムを負極に用いた第二の非水電解質電池の平均作動電圧は2.4V、満充電終止電圧は2.8V、満充電開回路電圧は2.6V,完全放電開回路電圧は2.2V、完全放電電圧は1.8V程度である。そのため、第二の非水電解質電池を5直列で接続すると、平均作動電圧は12V、満充電電圧は14V、完全放電電圧は9V程度と、第一の鉛蓄電池とほぼ同じになっている。
このため、チタン酸リチウムを負極に用いた第二の非水電解質電池が放電作動する際には、並列接続されている鉛蓄電池も満充電のままではいられず、多少の放電がなされる。このため、電池システム全体として高入出力化は達成されるが、鉛蓄電池の劣化が大きく抑制されているわけではない。
また、仮に、第二の非水電解質電池を6直列接続すると、平均作動電圧は14.4V、満充電電圧は16.8V、完全放電電圧は10.8V程度とすることができる。この場合には、第二の非水電解質電池を6直列接続した組電池の完全放電時の開回路電圧が、第一の鉛蓄電池の満充電時の開回路電圧と一致している。このため、第二の非水電解質電池の組電池の充放電領域では、第一の鉛蓄電池を満充電にできるため、第一の鉛蓄電池はほぼ常に完全充電状態が保たれる。その一方、第二の非水電解質電池の組電池は完全放電状態であるため、出力が不足する。また、たとえば14V程度の鉛蓄電池の満充電電圧を超えた電圧で充電することもできるが、その場合には第一の鉛蓄電池内では常に電解液の電気分解がすすみ、電力ロスが起こり続けるため、燃費向上効果が失われる課題が残る。また更にベント型の鉛蓄電池の場合は注水の回数が増すため、メンテナンスが必要となる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態によれば、正極と、負極と、非水電解質とを含む非水電解質電池が提供される。負極は、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を含む。このような非水電解質電池によると、正極電位を所定の値に維持したまま、負極電位を上昇させることで電池電圧を低くすることが可能である。
該負極を用いると、例えば、非水電解質電池の平均作動電圧が2.37Vとなり、満充電電圧が2.77V、完全放電電圧は1.77Vとなる。この電池を6つ直列に接続すると、得られた組電池は、平均作動電圧が14.22Vとなり、満充電電圧が16.62V、完全放電電圧は10.62Vとなる。実施形態の非水電解質電池、実施形態の非水電解質電池の組電池、鉛蓄電池の満充電終止電圧、満充電開回路電圧、平均作動電圧、完全放電開回路電圧、完全放電終止電圧を下記表2に示す。
鉛蓄電池(単位電池)は2.0V程度の電圧を有する。この単電池を複数個直列に配列した12V又は24Vの組電池が市販されている。鉛蓄電池の組電池の上限電圧(例えば12V)をわずかに上回る公称電圧を持つ組電池は、鉛蓄電池の組電池と並列接続して使用されると、鉛蓄電池の放電による電圧低下を抑制して組電池全体の寿命を向上させ得る。
スピネル型結晶構造のチタン酸リチウム(Li4Ti512)の平均作動電位は1.55V(vs.Li/Li)であり、これを負極活物質として用いた非水電解質電池の満充電電圧は2.8V程度である。この非水電解質電池を5つ直列に接続した組電池は、鉛蓄電池の作動電圧範囲と非水電解質電池の作動電圧範囲が一致するため、非水電解質電池の放電のたびに鉛蓄電池の電圧も低下するため、鉛蓄電池の劣化の抑制を期待できない。
これに対し、負極に平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を用いることで、非水電解質電池の公称電圧を2.37V以下にすることができる。この公称電圧を有する非水電解質電池を6つ直列に接続した組電池は、平均作動電圧が約14.22Vとなるため、非水電解質電池がSOC50%程度でも、鉛蓄電池は満充電に保たれ、鉛蓄電池の劣化抑制ができる。また、スピネル型結晶構造のチタン酸リチウム(LiTi12)を負極活物質として用いた第二の非水電解質電池の終止作動電圧は2.2V程度であり、この非水電解質電池を6直列接続すると、組電池の終止作動電圧が13.2Vとなる。この場合には、第二の非水電解質電池の完全放電時の開回路電圧が、第一の鉛蓄電池の満充電時の開回路電圧と一致している。このため、第二の非水電解質電池の充放電領域では、第一の鉛蓄電池は満充電とできるため、第一の鉛蓄電池はほぼ常に完全充電状態が保たれるが、その一方、第二の非水電解質電池は完全放電状態であるため、出力が不足する。また、鉛蓄電池の満充電電圧を超えてしまうため、第一の鉛蓄電池内では常に電解液の電気分解がすすみ、電力ロスが起こり続けるため、燃費向上効果が失われる課題が残る。また更に開放弁つきの鉛蓄電池の場合は注水の回数が増すため、メンテナンスが必要となる。
第1の実施形態によれば、負極電位を上昇させることで非水電解質電池の作動電圧が引き下げられる。そのため、第1の実施形態の非水電解質電池を6つ直列に接続した組電池は、鉛蓄電池の電圧を満充電に保つことで、劣化を抑制しながら、非水電解質電池により入出力特性を改善することができる。この組電池を鉛蓄電池の組電池と並列接続したシステムでは、大電流での入出力を、第1の実施形態の非水電解質電池の組電池が担うため、鉛蓄電池の放電による電圧低下が抑制されて組電池全体の寿命が向上される。たとえば、Li4Ti512のチタンの原子比で10%に相当する量のMn、Co、Ni、V、Zr、Nb、Mo及びWよりなる群から選択される少なくとも1種類からなる金属元素がチタンと固溶体を形成することにより、平均作動電位が約0.15V(vs.Li/Li)引き下げられて1.65V程度になり得る。これにより、電池の平均作動電圧は約2.30Vになり得る。その結果、鉛蓄電池の満充電時の開回路電圧13.2V時点での非水電解質電池のSOCは、非水電解質電池を6直列接続した組電池の場合、約0%から約25%程度に増加するため、鉛蓄電池の満充電を保ったまま、大電流での入出力が可能なSOC(容量)が拡大されて大電流での入出力性能が改善される。5直列時と比較すると、非水電解質電池の広いSOC範囲で鉛蓄電池が満充電で維持される。
ここで、SOCは、非水電解質電池の充電状態を示し、満充電を100%とし、完全放電を0%とする。非水電解質電池の場合、製造業者より指定された電流、電圧にて充電される。たとえば、マンガン酸化物を含む正極と、1.55(vs.Li/Li)であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を含む負極を備えた非水電解質電池の場合、1Cで満充電電圧まで定電流充電した後、2.8Vで定電圧充電をし、電流値が1/20Cに収束した時点で充電を終了する定電流定電圧充電を施す。その後10分のレストののち、1Cにて1.8Vまで放電した際の放電容量を定格容量とする。この定格容量に対し、充電されている電気量がどの程度の割合かを示すのが、SOCである。表3に、実施形態の他の例の非水電解質電池、この非水電解質電池を6直列接続してなる組電池、鉛蓄電池の満充電終止電圧、満充電開回路電圧、平均作動電圧、完全放電開回路電圧、完全放電終止電圧を示す。
非水電解質電池は、容器と、容器内に収納され、正極、負極及びセパレータを含む電極群と、容器内に収納された非水電解質とを備えるものであり得る。
電極群は、正極と負極とがセパレータを介して対向している構造であれば、如何なる構造を採用することもできる。例えば、電極群は、正極及び負極をその間にセパレータを挟んで積層した構造、正極及び負極をその間にセパレータを介在させて渦巻状又は扁平の渦巻状に捲回した構造を取得る。電極群の全体としての形状は、これが収納される容器に合わせて決定することができる。
非水電解質電池の負極、正極、セパレータ、非水電解質及び容器について以下に説明する。
(1)負極
負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に形成された負極合剤層とを含む。
負極合剤層は、負極活物質を含み、また任意に負極結着剤及び負極導電剤を含むことができる。
負極活物質は、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む。
平均作動電位の上限値は、1.95V(vs.Li/Li)にすることが望ましい。これは、平均作動電位が高すぎると、電池の作動電圧の低下によるエネルギー密度の低下が顕著になる恐れがあるからである。また、電圧範囲が低くなりすぎて、鉛蓄電池の満充電を保つことができる非水電解質電池のSOC範囲が狭くなる恐れがあるためである。平均作動電位のより好ましい範囲は1.60V(vs.Li/Li)以上、1.90V(vs.Li/Li)以下である。さらに好ましくは1.65V(vs.Li/Li)以上、1.85V(vs.Li/Li)以下である。
平均作動電位とは、電極とリチウム金属箔を対向させて、これらの間にセパレータを配置し、電極と対向したリチウム金属箔とは異なるリチウム金属箔を、電極の近傍に配置し、電極と、電極と対向したリチウム金属箔の間でリチウムイオンの移動をさせて、3回充放電を行う。充放電条件は、3VほどのOCV(開回路電圧)から測定電極に還元電流を流し、1Cで満充電電圧まで定電流充電をした後、1.0Vで定電圧充電を行い、電流値が1/20Cに収束した時点で充電を終了する定電流定電圧充電を施す。その後、10分のレストののち、1Cにて3Vまで放電する。その際の放電エネルギー(Wh)を放電電気量で割り算した値を平均作動電圧とする。電解液にはエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネーとの体積比率1:1の溶媒に1モル/Lの六フッ化リン酸リチウムを溶かしたものを用いる。測定対象の電池に使用するのと同じセパレータを使用するのが望ましいが、対極がリチウム金属であるため、容易に短絡しやすく、そのままであると測定に支障をきたすことがある。このため、厚さ30μm程度のガラスフィルターの不織布をセパレータとして用いることができる。
該リチウムチタン複合酸化物の例に、Mn、Co、Ni、V、Zr、Nb、Mo及びWよりなる群から選択される少なくとも1種類からなる金属元素を含むものが挙げられる。これらによると、チタン酸リチウム(Li4Ti512)が持つスピネル型結晶構造を維持したまま、負極の平均作動電位を高くする(貴なものにする)ことができる。
リチウムチタン複合酸化物において、金属元素がチタンと固溶体を形成していることが望ましい。また、チタン成分の一部が金属元素と置換されていても良い。
チタンの原子比と金属元素の原子比との合計に対する金属元素の原子比の比率が、0.5%以上であることが望ましい。金属元素の原子比の比率が高い方が負極の平均作動電位を上昇させる上で有利であるが、高すぎると過度な電池電圧の低下を招く。よって、より好ましい範囲は1%以上59%以下、さらに好ましい範囲は2%以上30%以下、よりさらに好ましい範囲は5%以上10%以下である。
リチウムチタン複合酸化物は、例えば以下に説明する方法で合成され得る。炭酸リチウム(LiCO)の粉末、二酸化チタン(TiO)の粉末、Mn、Co、Ni、V、Zr、Nb、Mo及びWよりなる群から選択される少なくとも1種類からなる金属元素の塩(例えば硝酸塩)の粉末を乾式混合した後、空気中で熱処理を施すことにより、合成される。
熱処理温度は、200℃以上850℃以下の範囲にすることが望ましい。この範囲を逸脱すると、スピネル型結晶構造とは異なる構造を持つ相が生成しやすくなるからである。熱処理温度のより好ましい範囲は250℃以上700℃以下で、さらに好ましい範囲は400℃以上600℃以下である。
負極結着剤は、分散された負極活物質の間隙を埋め、また、負極活物質と負極集電体を結着させるために配合される。負極結着剤の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、及びスチレンブタジェンゴムが挙げられる。
負極導電剤は、集電性能を高め、且つ、負極活物質と負極集電体との接触抵抗を抑えるために配合される。負極導電剤の例としては、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が挙げられる。
負極合剤層中の負極活物質、負極導電剤及び負極結着剤は、それぞれ68質量%以上96質量%以下、2質量%以上16質量%以下及び2質量%以上16質量%以下の割合で配合することが好ましい。負極導電剤の量を2質量%以上とすることにより、負極層の集電性能を更に向上させることができる。また、負極結着剤の量を2質量%以上とすることにより、負極活物質含有層と負極集電体との結着性と高めることができ、ひいては優れたサイクル特性を期待できる。一方、負極導電剤及び負極結着剤はそれぞれ16質量%以下にすることが、高容量化を図る上で好ましい。
負極集電体は、チタン酸リチウムのリチウム吸蔵及び放出電位において電気化学的に安定である材料を用いることができる。負極集電体は、銅、ニッケル、ステンレス又はアルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金から作られることが好ましい。負極集電体の厚さは5〜20μmの範囲内にあることが好ましい。このような厚さを有する負極集電体は、負極の強度と軽量化のバランスをとることができる。
負極は、例えば、負極活物質、負極結着剤及び負極導電剤を溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを集電体に塗布し、乾燥し、負極合剤層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。負極はまた、負極活物質、負極結着剤及び負極導電剤をペレット状に形成して負極合剤層とし、これを負極集電体上に配置することにより作製されてもよい。
(2)正極
正極は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に形成された正極合剤層とを含むことができる。正極合剤層は、正極活物質、正極結着剤及び正極導電剤を含むことができる。
正極活物質の例に種々の酸化物、硫化物などが挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LixMn24またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLixNi1-y-zCoyz2(MはAl,CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMn1-y-zCoyz2(MはAl、CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンニッケル複合化合物(例えばLixMn1/2Ni1/22)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiy4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えば、LixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)、硫酸鉄(例えばFe2(SO43)、バナジウム酸化物(例えばV25)、LiNi1−a−bCoMn(0.9<x≦1.25、0<a≦0.4、0≦b≦0.45、0≦c≦0.1、MはMg,Al,Si,Ti,Zn,Zr,Ca及びSnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素をあらわす)などが挙げられる。また、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。なお、上記に好ましい範囲の記載がないx、y及びzについては、0以上1以下の範囲であることが好ましい。
正極活物質には、組成式Li1-aNixCoyMnz2(−0.1≦a≦0.4、0.1≦x/(y+z)≦1.3)で表される酸化物が好ましい。リチウムマンガン複合酸化物やリチウムコバルト酸化物などの現時点で多用されている正極活物質の中で、6直列接続の組電池にした場合の電圧適合性がもっともたかいためである。
x、y及びzは、それぞれ、0よりも大きいため(0<x、0<y、0<z)、この酸化物はNi、Co及びMnを必須成分として含むニッケルコバルトマンガン複合酸化物である。充電によりリチウムが完全に放出されると、(1−a)は0になる。x/(y+z)の値を前述の範囲にするのは、以下の理由によるものである。x/(y+z)の値を0.1未満にすると、Co及びMnに対するNiの比率が小さくなることから、正極活物質のエネルギー密度が低下する。一方、x/(y+z)の値が1.3を超えると、Co及びMnに対するNiの比率が大きくなることから、正極活物質の熱安定性が低下する。よって、x/(y+z)の値は0.1以上1.3以下にする。より好ましい範囲は、0.6≦x/(y+z)≦1、y≧zである。y≧zとすることにより、正極活物質の熱安定性が向上される。
使用する正極活物質の種類は1種類又は2種類以上にすることができる。
正極結着剤は、正極活物質と正極集電体とを結着させるために配合される。正極結着剤の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムが挙げられる。
正極導電剤は、集電性能を高め、且つ、正極活物質と正極集電体との接触抵抗を抑えるために必要に応じて配合される。正極導電剤の例としては、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が挙げられる。
正極合剤層において、正極活物質及び正極結着剤はそれぞれ80質量%以上98質量%以下、2質量%以上20質量%以下の割合で配合することが好ましい。正極結着剤は、2質量%以上の量にすることにより十分な電極強度が得られる。また、正極結着剤を20質量%以下にすることにより、正極の絶縁性材料の含有量を減少させ、内部抵抗を減少できる。
導電剤を加える場合には、正極活物質、正極結着剤及び正極導電剤はそれぞれ77質量%以上95質量%以下、2質量%以上20質量%以下、及び3質量%以上15質量%以下の割合で配合することが好ましい。正極導電剤は、3質量%以上の量にすることにより上述した効果を十分に発揮することができる。また、15質量%以下にすることにより、高温保存下での正極導電剤表面での非水電解質の分解を低減することができる。
正極集電体は、アルミニウム箔、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiから選択される一以上の元素を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。
正極は、例えば正極活物質、正極結着剤及び必要に応じて配合される正極導電剤を適当な溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体に塗布し、乾燥して正極合剤層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。正極はまた、正極活物質、正極結着剤及び必要に応じて配合される正極導電剤をペレット状に形成して正極合剤層とし、これを正極集電体上に配置することにより作製されてもよい。
(3)セパレータ
セパレータは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、または、合成樹脂製不織布から形成されてよい。中でも、ポリエチレン又はポリプロピレンから形成された多孔質フィルムは、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能であるため、安全性を向上できる。
(4)非水電解質
非水電解質は、例えば、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、又は、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質であってよい。
液状非水電解質は、電解質を0.5モル/L以上2.5モル/L以下の濃度で有機溶媒に溶解したものであることが好ましい。
有機溶媒に溶解させる電解質の例には、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、及びビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO22]のようなリチウム塩、及び、これらの混合物が含まれる。電解質は高電位でも酸化し難いものであることが好ましく、LiPF6が最も好ましい。
有機溶媒の例には、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネートのような環状カーボネート;ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)のような鎖状カーボネート;テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)、ジオキソラン(DOX)のような環状エーテル;ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)のような鎖状エーテル;γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、及びスルホラン(SL)が含まれる。これらの有機溶媒は、単独で、又は混合溶媒として用いることができる。
高分子材料の例には、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)が含まれる。
或いは、非水電解質には、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)、高分子固体電解質、無機固体電解質等を用いてもよい。
常温溶融塩(イオン性融体)は、有機物カチオンとアニオンの組合せからなる有機塩の内、常温(15〜25℃の範囲内)で液体として存在しうる化合物を指す。常温溶融塩には、単体で液体として存在する常温溶融塩、電解質と混合させることで液体となる常温溶融塩、有機溶媒に溶解させることで液体となる常温溶融塩が含まれる。一般に、非水電解質電池に用いられる常温溶融塩の融点は、25℃以下である。また、有機物カチオンは、一般に4級アンモニウム骨格を有する。
(5)容器
容器は、例えば、厚さ1mm以下の金属製容器が用いることができる。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましく、厚さ0.2mm以下であることがさらに好ましい。
容器の形状は、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等であってよい。容器は、電池寸法に応じて、様々な形態を採ることができる。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等から作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属を含む場合、その含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
或いは、容器はラミネートフィルム製でもよい。
第1の実施形態の非水電解質電池の一例を図1及び図2を参照して説明する。非水電解質電池20は、図1に示すように、開口部を有する容器21aと、容器21aの開口部に溶接された蓋体21bと、容器21a内に収容された扁平型電極群22と、容器21a内に収納され且つ電極群22を含浸した非水電解質(図示しない)とを備えている。
扁平型電極群22は、一対の長辺を有する帯状の正極23と、一対の長辺を有する帯状の負極24とを備える。図2に示すように、正極23及び負極24は、間に一対の長辺を有する帯状のセパレータ25を挟んで捲回されている。正極23、負極24及びセパレータ25は、長辺の方向が合わされた状態で捲回されている。
正極23は、正極集電体23aと正極集電体23aの表面に担持された正極合剤層23bとを含む。正極集電体23aは、図1に示すように、正極集電体23aの長辺と平行な方向に延び、その表面に正極合剤層23bを担持していない帯状の部分23cを含む。この部分23cは正極集電タブ23cとして用いることができる。
負極24は、図2に示すように、負極集電体24aと負極集電体24aの表面に担持された負極合剤層24bとを含む。負極集電体24aは、図1に示すように、負極集電体24aの長辺と平行な方向に延び、その表面に負極合剤層24bを担持していない帯状の部分24cを含む。この部分24cは負極集電タブ24cとして用いることができる。電極群22は、図1に示すように、一方の端面から渦巻状に捲回された正極集電タブ23cが突出し、且つ他方の端面から渦巻状に捲回された負極集電タブ24cが突出している。
図1に示すように、扁平電極群22は、2つの挟持部材26を有する。挟持部材26は、第1の挟持部26aと、第2の挟持部26bと、この第1および第2の挟持部26aおよび26bを連結する連結部26cとを有する。正極集電タブ23cおよび負極集電タブ24cは、扁平状に捲回されているため、捲回の中心が空間になっている。この空間のうち、正極集電タブ23c内の空間に一方の挟持部材26の連結部26cが配置されており、負極集電タブ24c内の空間に他方の挟持部材26の連結部26cが配置されている。このような配置により、正極集電タブ23cおよび負極集電タブ24cは、それぞれ、連結部26cを境にして、その一部が第1の挟持部26aによって挟持され、且つ正極集電タブ23c又は負極集電タブ24c内の前記空間を挟んで前記一部と向き合う他の一部が第2の挟持部26bによって挟持されている。
電極群22の最外周のうち、正極集電タブ23c及び負極集電タブ24cを除いた部分は、絶縁テープ27により被覆されている。
蓋体21bは、矩形形状を有する。蓋体21bは、図示しない2つの貫通孔を有している。蓋体21bには、非水電解液を注入するための注液口(図示しない)が更に開口されている。注液口は、電解液の注液後、封止蓋(図示しない)によって封止される。
図1に示す電池は、正極リード28と正極端子21cと負極リード29と負極端子21dとをさらに備える。
正極リード28は、正極端子21cと電気的に接続するための接続プレート28aと、接続プレート28aに開口された貫通孔28bと、接続プレート28aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部28cとを有する。正極リード28の2つの集電部28cは、その間に正極集電タブ23cを挟持する挟持部材26と正極集電タブ23cとを挟み、溶接によって挟持部材26に電気的に接続されている。
負極リード29は、負極端子21dと電気的に接続するための接続プレート29aと、接続プレート29aに開口された貫通孔29bと、接続プレート29aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部29cとを有する。負極リード29の2つの集電部29cは、その間に負極集電タブ24cを挟持する挟持部材26と負極集電タブ24cとを挟み、溶接によって負極集電タブ24cに電気的に接続されている。
正極リード28および負極リード29を正極集電タブ23cおよび負極集電タブ24cにそれぞれ電気的に接続する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば超音波溶接やレーザー溶接等の溶接が挙げられる。
正極端子21c及び正極リード28が外部絶縁部材21e及び図示しない内部絶縁部材を介して蓋体21bにかしめ固定されている。このような配置により、正極端子21c及び正極リード28は、互いに電気的に接続されており、かつ蓋体21bから電気的に絶縁されている。負極端子21d及び負極リード29が外部絶縁部材21e及び図示しない内部絶縁部材を介して蓋体21bにかしめ固定されている。このような配置により、負極端子21d及び負極リード29は、互いに電気的に接続されており、かつ蓋体21bから電気的に絶縁されている。
以上説明した第1の実施形態の非水電解質電池は、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極を備える。その結果、大電流での入出力が可能なSOC(容量)範囲を広くすることができるため、非水電解質電池の大電流での入出力性能を向上することが可能である。また、並列接続される鉛蓄電池の劣化を小さくすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るバッテリーシステムは、複数の鉛蓄電池からなる第1の組電池と、第1の組電池に並列接続され、非水電解質電池からなる単位電池を複数直列に接続した第2の組電池とを含む。非水電解質電池には、第1の実施形態の非水電解質電池が使用され得る。
鉛蓄電池には、市販されている鉛蓄電池を使用することができる。市販されている鉛蓄電池は、例えば、公称電圧が2V、4V、6V、12V、24Vである。第1の組電池における、鉛蓄電池の電気的接続は、直列接続、並列接続、または直列接続と並列接続の組み合わせを用いることができる。
次に、実施形態に係るバッテリーシステムの一例を、図面を参照しながら説明する。
図3に示すバッテリーシステム1は、第1の組電池10及び第2の組電池11を具備する。第1の組電池10は、複数個の鉛蓄電池を含む組電池である。これらの鉛蓄電池は、公称電圧がそれぞれ2Vであり、直列に接続されている。第2の組電池11は、第1の組電池10に並列に接続されている。第2の組電池11は、第1の実施形態の非水電解質電池を複数個含む。複数個の非水電解質電池は、直列に接続されている。
図3に示すバッテリーシステム1では、第1の組電池10と第2の組電池11とが、回路開閉手段30を介して並列に接続されている。
回路開閉手段30は、半導体スイッチ31を備える。半導体スイッチ31は、金属−酸化物−半導体接合電界効果トランジスタ(MOF−FET)を含み、これを介する電子の通電及びその遮断の切り替えを行うことができる。半導体スイッチ31を介する電子の通電及びその遮断の切り替えは、電気制御手段(ECU)32によって制御される。
第1の組電池10の端子間電圧は、図示しないセンサによりモニタされ、その情報が電子制御ユニット32へと送られる。
バッテリーシステム1は、第1の電気負荷40及びオルタネータ50を更に具備している。第1の電気負荷40及びオルタネータ50は、半導体スイッチ31を介さずに、第1の組電池10に並列接続されている。また、第1の電気負荷40及びオルタネータ50は、半導体スイッチ31を介して、第2の組電池11に並列接続されている。
第1の電気負荷40は、印加電圧の変化に敏感でない電気負荷である。
オルタネータ50は、機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換する交流発電機である。オルタネータ50は、図示しない整流器に交流電流を送ることができる。この整流器は、受け取った交流電流を直流電流に変換して、この直流電流をバッテリーシステム1に流す働きを有する。オルタネータ50からの送電電圧は、図示しないセンサによりモニタされ、その情報が電子制御ユニット32に送られる。
バッテリーシステム1は、第2の電気負荷60を更に具備している。第2の電気負荷60は、半導体スイッチ31を介さずに、第2の組電池11に並列接続されている。第2の電気負荷60は、半導体スイッチ31を介して、第1の組電池10、第1の電気負荷40及びオルタネータ50に並列接続されている。
第2の電気負荷60は、印加電圧が変化すると不具合が生じ得る電気負荷である。第2の電気負荷60は、第1の組電池10の公称電圧に合わせて作動電圧が設定されている。
バッテリーシステムは、第2の組電池11を保護するための保護制御手段70を更に具備している。保護制御手段70は、例えば、第2の組電池11の端子間電圧をモニタする手段(図示しない)を含むことができる。例えば、第2の組電池11の端子間電圧が閾値未満に下がると、保護制御手段70は、回路開閉手段30に接続された電子制御手段32に信号を送り、半導体スイッチ31を介して第1の組電池10から第2の組電池11へと通電させ、第2の組電池11が過放電状態になるのを防ぐことができる。
バッテリーシステム1の用途は、特に限定されるものではないが、例えば、自動車用バッテリーシステムであり得る。
自動車用バッテリーシステムであるバッテリーシステム1では、第1の電気負荷40は、例えば、空調設備及び照明設備を含む。
自動車用バッテリーシステムであるバッテリーシステム1では、オルタネータ50が、自動車のエンジンに機械的に接続されている。また、オルタネータ50は、制動系統にも接続されており、自動車の制動の際に生じるエネルギーを回生エネルギーに変換することができる。
自動車用バッテリーシステムであるバッテリーシステム1では、第2の電気負荷60は、例えば、カーナビゲーション装置及び音響設備を含む。
次に、自動車用バッテリーシステムであるバッテリーシステム1における送電について説明する。
(1)エンジン作動時
自動車のエンジンが作動している間、オルタネータ50が発電を行い、かくして生じた電気が、図示しない整流器により直流に変換され、第1の電気負荷40及び第1の組電池10に送られる。
エンジンの作動中、オルタネータ50からの送電電圧が第2の電気負荷60によって許容される範囲内にある場合、電子制御ユニット32は、半導体スイッチ31を「通電」状態にし、オルタネータ50で生じた電気を第2の組電池11及び第2の電気負荷60に送る。
半導体スイッチ31には、第1の組電池10側から第2の組電池11側への電流の向きを順方向とする整流手段としてのダイオード33が寄生している。そのため、半導体スイッチ31が「通電」状態となっていても、第2の組電池11から第1の電気負荷40への送電は寄生ダイオード33により抑制される。そのおかげで、第2の組電池11は、第1の組電池10に比して容量が小さい場合でも、過放電状態になるのを防ぐことができる。
エンジンの作動中、オルタネータ50からの送電電圧が第2の電気負荷60によって許容される範囲から外れている場合、電子制御ユニット32は、半導体スイッチ31を「遮断」状態にし、オルタネータ50からの第2の組電池11及び第2の電気負荷60への送電を遮断する。この間は、第2の組電池11が第2の電気負荷60に電気を送ることが可能である。
(2)自動車制動時
自動車が制動されると、オルタネータ50は、エンジン作動時よりも大きな電流を瞬間的にバッテリーシステム1に流す。この際、電子制御ユニット32は、半導体スイッチ31を「通電」状態にする。
バッテリーシステム1では、第2の組電池11の大電流での入出力が可能なSOC(容量)範囲が広い。そのため、自動車の制動時にオルタネータ50で生じた大電流は、第1の組電池10よりも第2の組電池11に多く流れる。これにより、第1の組電池10の過放電及び過充電が防止されるため、第1の組電池10の劣化が抑制されてバッテリーシステム1の寿命性能が向上される。
(3)エンジン停止時
エンジン停止時は、オルタネータ50は発電しないので、オルタネータ50からの送電は行われない。その代わりに、第1の組電池10及び第2の組電池11が、第1の電気負荷40及び第2の電気負荷60への送電を担う。
第1の組電池10からの送電電圧が第2の電気負荷60によって許容される範囲内にある場合、電子制御ユニット32は、半導体スイッチ31を「通電」状態にする。それにより、第1の組電池10は、電気を第1の電気負荷40及び第2の電気負荷60に送る。一方、第2の組電池11は、寄生ダイオード33の整流機能により、もっぱら第2の電気負荷60に電気を送る。
第1の組電池10からの送電電圧が第2の電気負荷60によって許容される範囲から外れている場合、電子制御ユニット32は、半導体スイッチ31を「遮断」状態にする。そのため、第1の組電池10は、第1の電気負荷40のみに電気を送る。一方、第2の組電池11は、第2の電気負荷60のみに電気を送る。
なお、先に説明したように、第2の電気負荷60は、第1の組電池10の公称電圧に合わせて作動電圧が設定されている。そのため、実際には、第1の組電池10からの送電電圧が第2の電気負荷60によって許容される範囲から外れている時間は極めて短い。そのため、第2の組電池11のみによる第2の電気負荷60への送電も極めて短い。そのおかげで、第2の組電池11は、第1の組電池10に比して容量が小さい場合にも、過放電状態になるのを防ぐことができる。
第2の実施形態に係るバッテリーシステムは、第1の実施形態の非水電解質電池を複数直列接続した第2の組電池と、第2の組電池に並列接続され、複数の鉛蓄電池からなる第1の組電池を含む。第2の組電池は、大電流での入出力が可能なSOC範囲(容量範囲)を広げることができるため、大電流での入出力性能に優れている。そのため、バッテリーシステムにおいて大電流での入出力が要求される場合に、第2の組電池が第1の組電池に優先して大電流充放電されるため、第1の組電池の過充電及び過放電が防止されて第1の組電池の劣化が抑制される。それにより、バッテリーシステムの寿命性能が向上される。
[実施例]
以下に例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、発明の主旨を超えない限り本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
<正極の作製>
正極活物質としてLiNi0.333Co0.333Mn0.333粒子を用意した。正極活物質、カーボンブラック及びPVdFを重量比90%、8%、2%で配合し、これらをN−メチルピロリドン(NMP)中で混錬し、正極スラリーを作製した。
作製した正極スラリーを、一対の長辺を有する帯状のアルミニウム箔の両面に塗布した。塗布量は60g/mであった。この際、アルミニウム箔の一辺と平行な方向に延びた帯状の領域には、正極スラリーを塗布しなかった。その後、乾燥して密度が3.2g/ccまでプレスを施して正極合剤層を形成し、正極を得た。正極スラリーを塗布せず、正極合剤層を担持していない帯状の領域を正極集電タブとした。
<負極の作製>
LiCO、TiO、MnNOを原子比Li:Ti:Mn=4:4.75:0.25となるように粉体混合し、500℃に空気中で加熱し、LiTi4.75Mn0.2512を得た。X線回折像よりスピネル構造であることを確認した。
得られた負極活物質、カーボンブラック、PVdFをNMP中で重量比95%、3%、2%で混錬して負極スラリーを作製した。
作製した負極スラリーを、一対の長辺を有する帯状のアルミニウム箔の両面に塗布した。塗布量は50g/mであった。この際、アルミニウム箔の一辺と平行な方向に延びた帯状の領域には、負極スラリーを塗布しなかった。その後、乾燥して密度が2.0g/ccまでプレスを施して負極合剤層を形成し、負極を得た。負極スラリーを塗布せず、負極合剤層を担持していない帯状の領域を負極集電タブとした。
<電極群および単電池の作製>
正極及び負極の間に30μm厚で帯状のポリエチレン製セパレータを配置し、これらを偏平の渦巻き状に捲回することにより、電極群を得た。電極群の正極集電タブに正極リードを超音波溶接し、負極集電タブに負極リードを超音波溶接した。
非水電解液には、ポリカーボネート及びメチルエチルカーボネートを混合した非水溶媒に、電解質であるLiPF6を溶解させたものを用意した。
電極群をアルミニウム含有のラミネートフィルム製容器に収納した後、電解液を注液した。正極リード及び負極リードそれぞれの先端を容器から突出させた状態で容器をヒートシールにより封止し、扁平型の非水電解質電池を得た。
非水電解質電池に2.7Vまで定電圧充電を0.2Aまで電流が収束するまで行った後、30分間休止し、次いで、10A放電を行い容量を測定した。電池容量は10Ahであった。
<組電池の作製>
前記の単電池を6直列接続して非水電解質電池の組電池を第2の組電池として得た。さらに平均作動電圧12Vで容量が50Ahの6直列の鉛蓄電池(第1の組電池)と並列接続し、組電池とした。
(実施例2〜66)
負極活物質の組成、金属元素の種類、Tiと金属元素の合計原子比に対する金属元素の原子比の割合(原子比割合)、焼成温度を表5〜表9に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様にして扁平型の非水電解質電池を得た。各実施例の非水電解質電池(単セル)の電池容量は10Ahであった。
そのほかは実施例1と同様にして、組電池を得た。
(比較例1)
LiCOとTiOを原子比Li:Ti=4:5となるように粉体混合し、850℃に空気中で加熱し、LiTi12を得た。X線回折像よりスピネル構造であることを確認した。得られた負極活物質を用いること以外は、実施例1と同様にして負極を作製した。
実施例1と同様にして正極を作製した。
得られた正極及び負極を用いること以外は、実施例1で説明したのと同様にして扁平型の非水電解質電池を得た。電池容量は10Ahであった。そのほかは実施例1と同様にして、組電池を得た。
(比較例2)
LiCOとTiOを原子比Li:Ti=4:5となるように粉体混合し、500℃に空気中で加熱し、LiTi12を得た。X線回折像よりスピネル構造であることを確認した。得られた負極活物質を用いること以外は、実施例1と同様にして負極を作製した。
実施例1と同様にして正極を作製した。
得られた正極及び負極を用いること以外は、実施例1で説明したのと同様にして扁平型の非水電解質電池を得た。電池容量は10Ahであった。そのほかは実施例1と同様にして、組電池を得た。
(比較例3)
比較例1と同様に作成した単電池を5直列にして組電池を作成した。
実施例及び比較例の非水電解質電池について、負極作動電位{V(vs.Li/Li)}と、エンジンスタート、加速、減速停止を模したサイクルを100000サイクル経過した後に、鉛蓄電池の容量維持率を下記に示す方法で測定し、その結果を表5〜表9に示す。
(負極作動電位)
負極とリチウム金属箔を対向させて、これらの間にセパレータ(厚さが30μmのガラスフィルタ)を配置し、負極と対向したリチウム金属箔とは異なるリチウム金属箔を、負極の近傍に配置し、負極と、負極と対向したリチウム金属箔の間でリチウムイオンの移動をさせて、3回充放電を行う。充放電条件は、3VほどのOCV(開回路電圧)から測定電極に還元電流を流し、1Cで満充電電圧まで定電流充電をした後、1.0Vで定電圧充電を行い、電流値が1/20Cに収束した時点で充電を終了する。その後10分のレストののち、1Cにて3Vまで放電する。その際の放電エネルギー(Wh)を放電電気量で割り算した値を平均作動電圧とする。電解液にはエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネーとの体積比率1:1の溶媒に1モル/Lの六フッ化リン酸リチウムを溶かしたものを用いた。
(エンジンスタート、加速、減速停止を模したサイクルを100000サイクル経過した後に、鉛蓄電池の容量維持率を測定する方法)
実施例1〜66および比較例1〜3の組電池に対して、下記の放電1、放電2、充電1、充電2を繰り返して試験を行った。
放電1:エンジンスタートを模擬するため、放電を600Aで1秒間行う。
放電2:加速を模擬するため、放電を300Aで3秒間行う。
充電1:定常走行時の充電を模擬するため、10Aでの定電流充電を行った後に13.8Vで定電圧充電を行う定電流定電圧充電を120秒間行う。この場合の13.8Vは鉛蓄電池の充電終止電圧を目指している。
充電2:車両減速時を模擬するため、充電は300Aで3秒間行う。
これらを100000サイクル経過した前後に鉛蓄電池の容量を測定した。測定方法は、13.8Vで5Aの定電流定電圧充電により20時間の充電後、5Aの定電流放電で9.0Vまでの放電容量を測定した。表5〜表9に示す。
実施例1〜66の電池では、表5〜表9に示す通りにスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極作動電位が金属元素の添加により上昇し(貴となり)、鉛蓄電池の満充電付近から非水電解質電池の充放電が可能で電力が非水電解質電池に流れるため、鉛蓄電池がほとんど放電されなかった結果、鉛蓄電池の容量減少がとても少ない。
一方、比較例1,2の電池は、鉛蓄電池の満充電終止電圧である13.8Vでは、非水電解質電池は完全放電になっており放電ができないため、鉛蓄電池自身が電力を供給するしかなく、劣化が激しい。
また、比較例3の電池は、鉛蓄電池と同じ電圧領域で充放電ができるため、比較例1,2に比較して鉛蓄電池の放電時の分担電流は少なくなるため、鉛蓄電池の容量減少は多少改善するが、放電されていることには変わりないため、減少量は実施例1〜66に比べると大きい。
実施例1〜7の比較により、金属元素の種類が例えばMnと同じ場合、TiとMnの合計原子比に対するMnの原子比の割合(原子比割合)が2%以上30%以下の実施例1〜4は、鉛蓄電池の容量維持率が、実施例5〜7よりも大きいことがわかる。金属元素の種類をCoに変えても同様な傾向を示している。また、金属元素の種類をNi、V、Zr、Nb、Mo、Wに変更した場合、表5〜表8の結果から明らかなように、Tiと金属元素の合計原子比に対する金属元素の原子比の割合(原子比割合)が5%以上10%以下の実施例の100000サイクル後の鉛蓄電池の容量が、原子比割合が5%未満あるいは10%を超える実施例よりも大きい傾向があることがわかる。なお、表5〜表9の結果から明らかなように、負極作動電位は、金属元素の種類、原子比割合によって変化し得る。また、原子比割合を大きくしすぎると結晶構造が乱れ、サイクル特性が劣化したり、抵抗が大きくなることで100000サイクル後に鉛蓄電池の容量にも変化が生じる。
実施例58〜63の比較により、焼成温度が250℃以上700℃以下の実施例58〜61の100000サイクル後の鉛蓄電池の容量が、焼成温度が250℃未満または700℃を超える実施例62〜63よりも大きいことがわかる。焼成温度は高すぎると、結晶格子のTiのサイト以外の箇所に金属元素が配置されたり、Tiと金属元素の固溶体が形成されず、抵抗上昇や容量低下を示す。また焼成温度が低すぎると結晶構造が不適切でやはり抵抗上昇や容量低下を示す。これがサイクル後の鉛蓄電池の容量減少に影響を間接的に及ぼす。
また、実施例1と実施例64〜66を比較することにより、Niを33.3原子%以上含む層状の正極活物質を含む実施例1は、100000サイクル後の鉛蓄電池の容量が、Ni主体の正極活物質を含む実施例64、Co主体の層状正極活物質を含む実施例65、LiMnからなる正極活物質を含む実施例66に比して大きいことがわかる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態及び実施例の非水電解質電池によれば、平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含むため、並列接続される鉛蓄電池の劣化を小さくすることができる。また、大電流での入出力が可能な容量(SOC)範囲を拡大して大電流での入出力性能を向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…バッテリーシステム、10…第1の組電池、11…第2の組電池、21a…容器、21b…蓋、21c…正極端子、21d…負極端子、22…電極群、23…正極、23b…正極合剤層、23c…正極集電タブ、24…負極、24b…負極合剤層、24c…負極集電タブ、25…セパレータ、26…挟持部材、28…正極リード、29…負極リード、30…回路開閉手段、31…半導体スイッチ、32…電気制御手段(ECU)、40…第1の電気負荷、50…オルタネータ、60…第2の電気負荷。

Claims (5)

  1. 正極と、
    平均作動電位が1.58V(vs.Li/Li)以上であるスピネル型結晶構造を有するリチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質を含む負極と、
    非水電解質と
    を含む非水電解質電池。
  2. 前記リチウムチタン複合酸化物は、Mn、Co、Ni、V、Zr、Nb、Mo及びWよりなる群から選択される少なくとも1種類からなる金属元素を含む、請求項1に記載の非水電解質電池。
  3. 前記金属元素がチタンと固溶体を形成しており、前記金属元素の原子比とチタンの原子比の合計に対する前記金属元素の原子比の割合が0.5%以上である、請求項2に記載の非水電解質電池。
  4. 鉛蓄電池を含むシステムに用いられる、請求項2に記載の非水電解質電池。
  5. 鉛蓄電池からなる第1の組電池と、
    前記第1の組電池に並列接続され、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質電池を複数直列に接続した第2の組電池と
    を含む、バッテリーシステム。
JP2017208142A 2017-10-27 2017-10-27 バッテリーシステム Active JP7282482B2 (ja)

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