JP2019078567A - 転がり軸受用回転駆動装置 - Google Patents

転がり軸受用回転駆動装置 Download PDF

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Masayuki Hosoya
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Abstract

【課題】各種試験に供される転がり軸受を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に交換することができる転がり軸受用回転駆動装置を提供する。【解決手段】駆動軸16に一体回転可能に固定され、転がり軸受1の内輪2が外嵌すると共に、内輪2の軸方向一方側の端面と当接する回転軸17と、外周面28がハウジング14の外筒収容室25に内嵌すると共に、内周面27に転がり軸受1の外輪3が内嵌し、且つ、外輪3の軸方向他方側の端面と当接する外筒26と、ハウジング14に設けられ、外筒26を軸方向他方側から押圧することで、転がり軸受1に予圧を付与する予圧付与機構40と、を備え、外筒26は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部29を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受用回転駆動装置に関し、より詳細には、試験に供される転がり軸受を簡単に交換可能な転がり軸受用回転駆動装置に関する。
転がり軸受の開発やデモストレーションなどの際には、振動試験、騒音試験、温度変化試験、寿命試験、さらにクリーン環境中で使用される転がり軸受については発塵試験などの各種性能試験が行われる。このような性能試験は、試験に供される転がり軸受を転がり軸受用回転駆動装置に装着し、所定の負荷を付与した状態で回転駆動して振動、騒音、温度、寿命、発塵量などを測定する。
特許文献1には、試験に供される転がり軸受の外輪をハウジングに嵌合し、内輪をモータで回転駆動される回転軸に固定して、スプリングにより転がり軸受にアキシアル荷重を付与した状態で回転させて、微小荷重変換器によるトルク測定、レーザ光散乱式パーティクルカウンタによる摩耗粉量の測定を可能とした軸受回転試験機が記載されている。
特開2005−36959号公報
このような軸受回転試験装置においては、複数の転がり軸受の特性を連続して計測する場合や、良品の軸受と欠陥を有する軸受とを取り替えて計測する場合など、試験に供される転がり軸受を交換する作業が頻繁に発生する。
しかしながら、特許文献1によれば、転がり軸受が回転軸とハウジングに同時に嵌合しているため、転がり軸受を回転軸から容易に引き抜くことができない。転がり軸受を取り外すためには、試験装置を分解して、例えば市販のプーリ抜き的な機能を有する特殊治具を用いて転がり軸受を回転軸から引き抜く必要があり、転がり軸受を迅速に交換ができない課題があった。特に、聴衆の面前でデモンストレーションを行う場合などにおいては、転がり軸受の迅速な交換が望まれる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、各種試験に供される転がり軸受を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に交換することができる転がり軸受用回転駆動装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 転がり軸受に予圧が付与された状態で、該転がり軸受を回転駆動する転がり軸受用回転駆動装置であって、
モータによって駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向一方側の端面と当接する回転軸と、
外周面がハウジングの内周面に内嵌すると共に、内周面に前記転がり軸受の外輪が内嵌し、且つ、前記外輪の軸方向他方側の端面と当接する外筒と、
前記ハウジングに設けられ、前記外筒を軸方向他方側から押圧することで、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、
を備え、
前記外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備える、転がり軸受用回転駆動装置。
(2) 前記外筒は、その内周面に摩擦力付与部を備える、(1)に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(3) 前記摩擦力付与部は、前記外輪が内嵌される部分よりも軸方向一方側の前記外筒の内周面に形成される円周溝である、(2)に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(4) 前記予圧付与機構は、
前記外筒の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえと、
前記外筒押さえを貫通して、前記ハウジングの軸方向他方側の端面に締結される段付きねじと、
前記段付きねじの頭部と前記外筒押さえとの間に配置され、前記外筒押さえ及び前記外筒を介して前記転がり軸受の前記外輪に軸方向荷重を付与する弾性部材と、
を有する、(1)〜(3)のいずれかに記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(5) 前記予圧付与機構は、
前記外筒の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえと、
前記ハウジングの軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石と、
前記第1磁石に対向して、前記外筒押さえの軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石と、を備え、
前記第1磁石と前記第2磁石の対向面には、互いに異なる磁極が着磁されている、(1)〜(3)のいずれかに記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(6) 転がり軸受に予圧が付与された状態で、該転がり軸受を回転駆動する転がり軸受用回転駆動装置であって、
モータによって駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、前記転がり軸受の外輪の軸方向一方側の端面と当接し、さらに、軸方向他方側に延出して、前記外輪の周囲を覆う円筒部を有する回転軸と、
外周面が前記回転軸の円筒部の内周面に内嵌すると共に、内周面に前記外輪が内嵌する外筒と、
ハウジングに設けられ、前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面と当接し、前記内輪を軸方向他方側から押圧することで、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、
を備え、
前記外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備える、転がり軸受用回転駆動装置。
(7) 前記予圧付与機構は、
前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえと、
前記内輪押さえを貫通して、前記ハウジングの軸方向他方側の端面に締結される段付きねじと、
前記段付きねじの頭部と前記内輪押さえとの間に配置され、前記内輪押さえを介して前記転がり軸受の前記内輪に軸方向荷重を付与する弾性部材と、
を有する、(6)に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(8) 前記予圧付与機構は、
前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえと、
前記ハウジングの軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石と、
前記第1磁石に対向して、前記内輪押さえの軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石と、を備え、
前記第1磁石と前記第2磁石の対向面には、互いに異なる磁極が着磁されている、(6)に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
(9) 前記転がり軸受の振動を検出可能な振動センサを固定するセンサ台を備える、(1)〜(8)のいずれかに記載の転がり軸受用回転駆動装置。
本発明の転がり軸受用回転駆動装置によれば、モータによって駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、内輪の軸方向一方側の端面と当接する回転軸と、外周面がハウジングの内周面に内嵌すると共に、内周面に転がり軸受の外輪が内嵌し、且つ、外輪の軸方向他方側の端面と当接する外筒と、ハウジングに設けられ、外筒を軸方向他方側から押圧することで、転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、を備え、外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備えるので、把持部を把持して外筒を軸方向他方側に引き抜くことで、回転輪が内輪である転がり軸受を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に取り外し、又は交換することができる。
また、本発明の他の転がり軸受用回転駆動装置によれば、モータによって駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、外輪の軸方向一方側の端面と当接し、さらに、軸方向他方側に延出して、外輪の周囲を覆う円筒部を有する回転軸と、外周面が回転軸の円筒部の内周面に内嵌すると共に、内周面に外輪が内嵌する外筒と、ハウジングに設けられ、転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、内輪の軸方向他方側の端面と当接し、内輪を軸方向他方側から押圧することで、転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、を備え、外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備えるので、把持部を把持して外筒を軸方向他方側に引き抜くことで、回転輪が外輪である転がり軸受を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に取り外し、又は交換することができる。
本発明の第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置の断面図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受用回転駆動装置の断面図である。 本発明の第3実施形態の転がり軸受用回転駆動装置の断面図である。 本発明の第4実施形態の転がり軸受用回転駆動装置の断面図である。
以下、本発明に係る転がり軸受用回転駆動装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10は、略逆T字形のフランジ12が、ベース11に固定されている。フランジ12の軸方向一方側の側面には、モータ13がねじ固定され、軸方向他方側の側面にはハウジング14がねじ固定されている。ハウジング14は、フランジ12にねじ固定される軸方向一方側の端面よりも内径側の部分を、軸方向一方側に突出させ、フランジ12に形成された開口部12a内に位置させている。モータ13は、ハウジング14の位置決め孔15に嵌合し、駆動軸であるモータ軸16が位置決め孔15を越えてハウジング14側に突出している。
モータ軸16には、回転軸17が嵌合し、止めネジ18により一体回転可能に固定されている。回転軸17は、モータ軸16に嵌合する本体部19と、本体部19の軸方向他方側に形成された細径部20と、を備え、本体部19と細径部20とにより段差部21が形成される。本体部19には、作業孔22が径方向に貫通して設けられている。
細径部20には、試験に供される転がり軸受1の内輪2が嵌合している。内輪2の軸方向一方側の端面は、回転軸17の段差部21に当接している。段差部21の直径は、内輪2の外径以下に設定されている。これにより、段差部21(回転軸17)が、転がり軸受1の内輪2以外の部材(外輪3、保持器4、及び玉5)に接触することが防止される。
回転軸17の細径部20の先端には、内輪押さえ23が嵌合し、ボルト24で回転軸17に固定されている。内輪押さえ23の軸方向一方側の端面23aと段差部21との間で、内輪2が挟持されて内輪2の軸方向位置が位置決めされる。また、モータ軸16、回転軸17、及び内輪押さえ23の軸中心は、同一線上に設定されている。
ハウジング14は、軸方向他方側に開口する有底の外筒収容室25を備える。外筒収容室25には、外筒26が軸方向に摺動自在に嵌合している。
外筒26は、互いに同軸上に形成された内周面27と外周面28とを備える略円環状部材であり、外筒26の軸方向他方側の端面から軸方向他方側に突出する略円環状の把持部29が一体に形成されている。具体的に、把持部29は、後述する外筒押さえ42の環状凸部44が当接する軸方向他方側の端面よりも内径側において、軸方向他方側に突出する。また、把持部29は、ハウジング14の軸方向他方側の端面よりも軸方向他方側に突出する長さに設計されている。外筒26の軸方向他方側端部には、内周面27より径方向内側に向かって突出するつば部30が形成される。また、内周面27の軸方向一方側には、摩擦力付与部としての円周溝31が形成されている。
外筒26の内周面27には、転がり軸受1の外輪3が嵌合し、外輪3の軸方向他方側の端面は、つば部30に当接する。また、外周面28は、ハウジング14の外筒収容室25に嵌合する。円周溝31は、外輪3の軸方向一方側の端面より軸方向一方側に形成され、具体的には、外輪3が内嵌される部分に軸方向一方側で隣接して形成されている。
ハウジング14の軸方向他方側には、予圧付与機構40が配設されている。予圧付与機構40は、ハウジング14の軸方向他方側端面に固定された複数の段付きねじ41と、段付きねじ41に移動自在に案内される略円盤状の外筒押さえ42と、ばね受け50を支持する段付きねじ41の頭部41aと外筒押さえ42との間に配設された弾性部材であるコイルばね43と、を備える。
なお、コイルばね43は、径の大きさに応じて、ばね受け50を設けずに、段付きねじ41の頭部41aに直接当接させてもよい。
外筒押さえ42は、外筒26の軸方向他方側の端面に当接する環状凸部44を有し、また、複数の段付きねじ41がそれぞれ貫通し、段付きねじ41の外径より若干大きな複数の貫通孔45を有する。外筒押さえ42は、コイルばね43の弾性力により段付きねじ41に沿って移動し、環状凸部44が外筒26を軸方向一方側に押圧して、外筒26を介して外輪3に軸方向力を付与する。これにより、転がり軸受1に予圧が付与される。
次に、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10の作用を説明する。モータ13に通電してモータ軸16を回転させると、回転軸17、回転軸17の細径部20に外嵌する内輪2、及び回転軸17に固定された内輪押さえ23が、一体で回転する。外輪3は、予圧付与機構40によって外筒押さえ42の環状凸部44が当接する外筒26の内周面27に嵌合しているので回転することはない。また、転がり軸受1は、コイルばね43によって外輪3が軸方向一方側に押圧されることで予圧が付与されている。
即ち、予圧が付与された転がり軸受1は、モータ13を駆動することで内輪2が回転する。そして、内輪2を回転させながら、振動、音、温度、発塵量などの各測定値を測定して性能評価される。
各測定値の測定後、試験に供される転がり軸受1を転がり軸受用回転駆動装置10から取り外す場合、あるいは、交換する場合、まず、段付きねじ41を緩め、ハウジング14から予圧付与機構40を取り外す。次いで、内輪押さえ23を回転軸17に固定しているボルト24を取り外し、内輪押さえ23を転がり軸受用回転駆動装置10から取り外す。ボルト24の取り外しは、回転軸17を径方向に貫通する作業孔22に、ハウジング14の外側から不図示のハウジング貫通穴を介してレンチ等を差し込んで回転軸17の回転止めとすれば作業が容易になる。
これにより、転がり軸受1を転がり軸受用回転駆動装置10に拘束する部材がなくなるので、略円環状の把持部29を摘まんで軸方向他方側に移動させることにより、特殊冶具を用いることなく、外筒26の内周面27に嵌合する転がり軸受1を、外筒26と共に転がり軸受用回転駆動装置10から取り外すことができる。その際、外輪3が内周面27内で軸方向一方側に移動して円周溝31を通過しようとすると、外輪3の外周面の内周溝31に対向している部分には、摩擦力が消滅しているので、外輪3の外周面上の摩擦力の不均一が生じ、外輪3が軸に対して傾斜し、外輪3と外筒26間の摩擦力が上昇するので、円周溝31が摩擦力付与部として作用して外輪3の抜けを阻止する。これにより、転がり軸受1を外筒26の内周面27内に嵌合させた状態で取り外すこができる。
転がり軸受1を転がり軸受用回転駆動装置10に取り付ける場合には、外筒26の内周面27に転がり軸受1を嵌合させた後、上記と逆の手順で容易に取り付けることができる。
なお、円周溝31を止め輪溝として、不図示の止め輪を配置すれば、内周面27に嵌合した転がり軸受1が外筒26から抜けることがなくなり、転がり軸受1を回転軸17から取り外す工程がより確実となる。
また、測定予定の転がり軸受1と同数の外筒26を準備し、それぞれの外筒26に転がり軸受1を予めセットしておけば、デモンストレーション等で連続的に転がり軸受1を交換して計測実演を行なう場合には、特に有用となる。
従って、連続して転がり軸受1の計測を行なう場合、2つの転がり軸受1を交互に交換して比較計測する場合、あるいは、聴衆の面前で軸受計測の学習実験や実演などを行なうデモンストレーションの場合において、計測を速やかに、連続的に行なうことが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10によれば、モータ13のモータ軸16に一体回転可能に固定され、転がり軸受1の内輪2が外嵌すると共に、内輪2の軸方向一方側の端面と当接する回転軸17と、外周面28がハウジング14の外筒収容室25に内嵌すると共に、内周面27に転がり軸受1の外輪3が内嵌し、且つ、外輪3の軸方向他方側の端面と当接する外筒26と、ハウジング14に設けられ、外筒26を軸方向他方側から押圧することで、転がり軸受1に予圧を付与する予圧付与機構40と、を備え、外筒26は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部29を備えるので、把持部29を把持して外筒26を軸方向他方側に引き抜くことで、回転輪が内輪2である転がり軸受1を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に取り外し、又は交換することができる。
また、外筒26は、その内周面27に摩擦力付与部を備えるので、外筒26を引き抜く際に、外筒26の内周面27からの外輪3の抜けを防止することができる。
さらに、摩擦力付与部は、外輪3が内嵌される部分よりも軸方向一方側の外筒26の内周面27に形成される円周溝31であるので、簡単な構造により外筒26の内周面27からの外輪3の抜けを防止することができる。
また、予圧付与機構40は、外筒26の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえ42と、外筒押さえ42を貫通して、ハウジング14の軸方向他方側の端面に締結される段付きねじ41と、ばね受け50を介して段付きねじ41の頭部41aと外筒押さえ42との間に配置され、外筒押さえ42及び外筒26を介して転がり軸受1の外輪3に軸方向荷重を付与するコイルばね43と、を有するので、コイルばね43の弾性力により転がり軸受1に予圧を付与することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の転がり軸受用回転駆動装置について、図2を参照して説明する。図2に示す第2実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Aは、予圧付与機構40の構成が、第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10と異なる。その他の部分については、本発明の第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10と同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Aの予圧付与機構40は、ハウジング14及び外筒押さえ42の対向面に配置された一対の永久磁石(第1及び第2磁石)47,48により構成されている。具体的には、円環状の磁石ホルダ46には、その軸方向他方側の側面に開口する複数の円筒状の磁石収容部46aが円周方向に沿って等配に、且つ等直径位置に設けられ、磁石ホルダ46は、ハウジング14の軸方向他方側の端面にねじ固定されている。それぞれの磁石収容部46aには、円柱状の第1磁石47が接着などにより固定されている。したがって、第1磁石47は、第1磁石47の軸方向他方側の面は、例えば、N極に着磁されている。
また、磁石ホルダ46に対向する外筒押さえ42は、第1実施形態と同様に、断面略L字形状を有する一方、外筒押さえ42の軸方向一方側の側面には、複数の円筒状の他の磁石収容部42aが円周方向に沿って等配に、且つ等直径位置に設けられ、それぞれの他の磁石収容部42aに、第1磁石47に対向して第2磁石48が埋設されている。第2磁石48の着磁方向は、第1磁石47と同一方向、即ち、第2磁石48の軸方向一方側の面は、例えば、S極に着磁されている。これにより、第1磁石47と第2磁石48との間には、互いを接近させる方向の磁力が作用する。
第1磁石47と第2磁石48は、直径が同一であり、配置角度が同一か、あるいはN倍(Nは自然数)となるように配置される。また、第1及び第2磁石47,48の着磁方向は問われないが、外筒押さえ42が磁石ホルダ46方向に磁力で吸引されて、外筒26を介して転がり軸受1に予圧が付与されるように、磁石群の合計では引力となるよう考慮される必要がある。
効率的には、第1及び第2磁石47,48は、軸方向着磁であって、対向する面同士が異極(一方の面がN極の場合、対向面はS極)となるように配置されるのが望ましい。また、第1磁石47と第2磁石48の個数を異ならせることで磁力を調整し、転がり軸受1に付与する予圧の大きさを調整してもよい。この場合、第1及び第2磁石47,48の個数を調整した外筒押さえ42、磁石ホルダ46を複数用意すれば、外筒押さえ42、磁石ホルダ46を交換するだけで、予圧を変更することが可能となる。これにより、計測結果についての予圧の影響評価を、簡単、且つ連続的して速やかに実施することができる。
第1及び第2磁石47,48の材質は問わないが、フェライト系磁石、アルニコ系磁石の他、希土類磁石(サマリウムコバルト系、ネオジウム系)を用いれば小さな体積の磁石で大きな吸引力を発生させることができ、好ましい。また、第1及び第2磁石47,48の磁石ホルダ46や外筒押さえ42への固定方法は、圧入、接着、あるいは磁石中央位置に穴が設けられている場合(図示せず)は、ねじによる締結等が用いられる。
このような外筒押さえ42を転がり軸受用回転駆動装置10Aに装着すると、第1及び第2磁石47,48の磁力により外筒押さえ42が軸方向一方側に引き寄せられて外筒押さえ42の環状凸部44が外筒26を押圧し、外筒26のつば部30を介して外輪3に軸方向力を付与する。これにより、転がり軸受1に予圧が付与される。
磁力により転がり軸受1に予圧を付与する本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Aでは、ねじなどの締付、取り外しなどの作業が不要であり、外筒押さえ42の着脱が容易である。即ち、簡単に転がり軸受1に予圧を付与することができ、且つ、転がり軸受1の取り外しや交換時における外筒押さえ42の取り外し及び外筒26の引き抜きが簡単になる。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Aによれば、予圧付与機構40は、外筒26の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえ42と、ハウジング14の軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石47と、第1磁石47に対向して、外筒押さえ42の軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石48と、を備え、第1磁石47と第2磁石48の対向面には、互いに異なる磁極が着磁されているので、第1磁石47と第2磁石48との磁力により転がり軸受1に予圧を付与することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の転がり軸受用回転駆動装置について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、本発明の第3実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Bは、略逆T字形のフランジ12が、ベース11に固定されている。フランジ12の軸方向一方側の側面には、モータ13がねじ固定され、軸方向他方側の側面にはハウジング14がねじ固定されている。ハウジング14は、フランジ12にねじ固定される軸方向一方側の端面よりも内径側の部分を、軸方向一方側に突出させ、フランジ12に形成された開口部12a内に位置させている。モータ13は、ハウジング14の位置決め孔15に嵌合し、駆動軸であるモータ軸16が位置決め孔15を越えてハウジング14側に突出している。
モータ軸16には、回転軸61が嵌合し、止めネジ18により一体回転可能に固定されている。回転軸61は、回転軸61が嵌合する円柱状部分に対して軸方向他方側に延出する円筒部62と、該円柱状部分を径方向に貫通する作業孔63とを備える。円筒部62には、軸方向他方側に開口する有底の外筒収容室64が形成されている。
外筒収容室64の底部には、他方側に突出する円形凸部65が形成されている。円形凸部65の軸中心部には、円形凹状の逃げ部66が形成されている。逃げ部66の直径は、内輪2の外径より大きく形成されている。これにより、円形凸部65の軸方向他方側端面が外輪3の軸方向一方側の端面と当接する一方、内輪2の軸方向一方側の端面と回転軸61(円形凸部65)との干渉が防止される。
外筒収容室64には、外筒67が軸方向に摺動自在に嵌合している。外筒収容室64の底部64aの深さは、外筒収容室64に嵌合する外筒67と干渉しないように、十分に深く形成されている。
外筒67は、互いに同軸上に形成された内周面68と外周面69とを備える略円環状部材であり、外筒67の軸方向他方側の端面から軸方向他方側に突出する略円環状の把持部70が一体に形成されている。把持部70は、外筒67の外周面69から連続して軸方向他方側に突出している。また、把持部70は、ハウジング14の軸方向他方側の端面よりも軸方向他方側に突出する長さに設計されている。外筒67の軸方向他方側端部には、内周面68より径方向内側に向かって突出するつば部71が形成される。また、外筒67の軸方向一方側端部には、摩擦力付与部としての円周溝72が形成されている。
外筒67の内周面68には、転がり軸受1の外輪3が嵌合し、外輪3の軸方向他方側の端面は、つば部71に当接する。また、外周面69は、回転軸61の円筒部62に形成された外筒収容室64と嵌合する。したがって、円筒部62は、外輪3の周囲を覆う。外筒67の円周溝72は、外輪3の軸方向一方側の端面より軸方向一方側に形成され、具体的には、外輪3が内嵌される部分に軸方向一方側で隣接して形成されている。
ハウジング14は、軸方向他方側に開口する回転軸収容室73を備え、回転軸61を回転軸収容室73内に非接触で収容する。また、ハウジング14の軸方向他方側には、予圧付与機構40が配設されている。予圧付与機構40は、ハウジング14の軸方向他方側端面に固定された複数の段付きねじ41と、段付きねじ41を介してハウジング14に支持され、段付きねじ41に移動自在に案内される内輪押さえ74と、ばね受け50を介して段付きねじ41の頭部41aと内輪押さえ74との間に配設された弾性部材であるコイルばね43と、を備える。
内輪押さえ74は、断面略T字形を有し、略円盤状の大径部75と、大径部75の中心から軸方向一方側に突出する小径の内輪支持部76と、を備える。内輪支持部76の外径は、内輪2の外径と略同じ径に形成されている。内輪支持部76の軸方向一方側の先端は、さらに小径部76aを有して段付き形状に形成されて転がり軸受1の内輪2に内嵌すると共に、段部77が内輪2の軸方向他方側の端面に当接する。
なお、内輪支持部76の軸方向長さは、段部77が内輪2の軸方向他方側の端面に当接した状態で、大径部75の軸方向一方側の端面が外筒67の把持部70と接触しないように設計されている。
コイルばね43の弾性力によって内輪押さえ74が軸方向一方側に押圧されることで、内輪2に軸方向力が付与され、転がり軸受1に予圧が付与される。
次に、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Bの作用を説明する。モータ13に通電してモータ軸16を回転させると、モータ軸16に固定されている回転軸61が一体で回転する。そして、回転軸61に内嵌する外筒67が回転し、さらには外筒67の内周面68に嵌合する外輪3が一体で回転する。このとき、内輪2は、内輪押さえ74に嵌合しているので回転することはない。また、転がり軸受1は、コイルばね43の弾性力によって内輪2が軸方向一方側に押圧されることで予圧が付与されている。
転がり軸受1は、予圧が付与された状態でモータ13により外輪3を回転させながら、振動、音、温度、発塵量などの各測定値を測定して転がり軸受1の性能評価を行う。
測定後、試験に供される転がり軸受1を転がり軸受用回転駆動装置10Bから取り外す場合、あるいは、交換する場合、まず、段付きねじ41を緩め、予圧付与機構40を転がり軸受用回転駆動装置10Bから取り外す。次いで、略円環状の把持部70を摘まんで軸方向他方側に移動させることにより、特殊冶具を用いることなく、転がり軸受1を外筒67と共に転がり軸受用回転駆動装置10Bから取り外すことができる。その際、円周溝72が摩擦力付与部として作用して外輪3の抜けを阻止するので、転がり軸受1を内周面68内に嵌合させた状態で取り外すことができる。
本実施形態の転がり軸受1は、内輪押さえ74が装着されていない状態では、外筒67とのみ嵌合しているため、摩擦力付与部としての円周溝72を必ずしも必要とせず、外筒67を回転軸61から引き抜くことで、転がり軸受1を外筒67の内周面68内に嵌合させた状態で取り外すことができる。
転がり軸受1を転がり軸受用回転駆動装置10Bに取り付ける場合には、外筒67の内周面68に転がり軸受1を嵌合させた後、上記と逆の手順で容易に取り付けることができる。
円周溝72に止め輪を配置して転がり軸受1を確実に内輪押さえ74に保持することや、回転軸61の作業孔63にレンチ等を差し込んで回転軸61の回転止めとして作業性を向上させるなど、その他の作用は、第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10と同様である。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Bによれば、モータ13のモータ軸16に一体回転可能に固定され、外輪3の軸方向一方側の端面と当接し、さらに、軸方向他方側の端面から軸方向に延出して、外輪3の周囲を覆う円筒部62を有する回転軸61と、外周面69が回転軸61の円筒部62の外筒収容室64に内嵌すると共に、内周面68に転がり軸受1の外輪3が内嵌する外筒67と、ハウジング14に設けられ、転がり軸受1の内輪2が外嵌すると共に、内輪2の軸方向他方側の端面と当接し、内輪2を軸方向他方側から押圧することで、転がり軸受1に予圧を付与する予圧付与機構40と、を備え、外筒67は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部70を備えるので、把持部70を把持して外筒67を軸方向他方側に引き抜くことで、回転輪が外輪3である転がり軸受1を、特殊工具を用いることなく、短時間で簡単に取り外し、又は交換することができる。
また、予圧付与機構40は、転がり軸受1の内輪2が外嵌すると共に、内輪2の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえ74と、内輪押さえ74を貫通して、ハウジング14の軸方向他方側の端面に締結される段付きねじ41と、ばね受け50を介して段付きねじ41の頭部41aと内輪押さえ74との間に配置され、内輪押さえ74を介して転がり軸受1の内輪2に軸方向荷重を付与するコイルばね43と、を有するので、コイルばね43の弾性力により転がり軸受1に予圧を付与することができる。
また、予圧付与機構40は、図2に示す第2実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Aの予圧付与機構40と同様に、ハウジング14及び内輪押さえ74の互いに対向する面に一対の永久磁石(第1及び第2磁石)を配置した構成とすることもできる。この場合、予圧付与機構40は、転がり軸受1の内輪2が外嵌すると共に、内輪2の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえ74と、ハウジング14の軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石と、第1磁石に対向して、内輪押さえ74の軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石と、を備え、第1磁石と第2磁石の対向面には、互いに異なる磁極が着磁される。これにより、第1磁石と第2磁石との磁力により転がり軸受1に予圧を付与することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の転がり軸受用回転駆動装置について、図4を参照して説明する。図4に示す第4実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Cは、振動センサ(図示せず)を固定するセンサ台80を備える点で、第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10と異なる。その他の部分については、本発明の第1実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10と同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
センサ台80は、断面略T字型を有し、ハウジング14の外周面の一部を平面状に切り欠いた上面、且つ転がり軸受1の真上の位置に、振動センサが固定される円盤状の上面が回転軸17と平行になるように、ねじ81で固定されている。これにより振動センサを転がり軸受1の真上に配置することができ、転がり軸受1の振動を正確に測定することができる。
センサ台80の材質は、S45C、SS400等の機械構造用鋼、SUS440C、SUS420J2等のマルテンサイト系ステンレス鋼、SUS430等のフェライト系ステンレス鋼、あるいはSUS630等のマルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼などの強磁性体とするのがよい。これにより、磁石を装備する振動センサを装着するのに好適となる。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Cによれば、転がり軸受1の振動を検出可能な振動センサを固定するセンサ台80を備えるので、振動センサをセンサ台80に設置することで転がり軸受振動測定装置を構成することができる。これにより、簡単に転がり軸受1の振動測定が可能となる。
また、回転部分を有する装置の故障には、転がり軸受の損傷に起因することがあり、回転装置の故障未然予知には、転がり軸受1の振動計測が有用である。即ち、転がり軸受が損傷しているか否か、あるいは、継続使用が可能かどうか等を判定するのに、振動計測は簡単で且つ有用な計測手段である。
したがって、本実施形態の転がり軸受用回転駆動装置10Cによれば、振動計測を連続的、且つ簡単に行なうことができるので、同時に多数の転がり軸受1の損傷有無の判定を行なったり、良品軸受と測定軸受とを交互に取り替えて振動比較計測を行なったりする場合に好適となる。
なお、外輪3が回転輪である第3実施形態の軸受用回転駆動装置10B(図3参照)の場合には、ハウジング14と回転軸61とが非接触であるので、ハウジング14の上面に設置するよりも、内輪押さえ74の略円盤状の大径部75の端面に振動センサを設置するのが良い。その場合、前述の理由により内輪押さえ74を強磁性材料で製作するのが望ましい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、第4実施形態では、転がり軸受用回転駆動装置10Cは転がり軸受振動測定装置として説明したが、振動測定装置に限定されず、温度測定装置、騒音測定装置、或いは、発塵量測定装置とすることもできる。
また、本発明の摩擦力付与部は、外筒を引き抜く際に、外輪の外周面との間に摩擦力が作用することで、外筒からの抜けが防止されればよく、円周溝に限定されるものでない。例えば、転がり軸受1が収納されて、測定時に転がり軸受1の外径が、嵌合接触する外筒の内周領域は、その内径寸法を転がり軸受1の外径寸法を基準寸法とするはめ合い公差H7程度とし、それより外筒開口部側の内径寸法をH6或いはJS7等の前記H7に対してやや縮径方向へのはめ合い公差を選定することにより、転がり軸受1を取り外しの際に外筒内周の嵌合領域から開口部側に転がり軸受1が移動しようとすると、縮径方向へのはめ合い公差の効果により、転がり軸受1の外径が通過しにくくなったため、縮径方向へのはめ合い公差が摩擦力付与手段となって、転がり軸受1が外筒内面から抜け出ることを防止できる。
1 転がり軸受
2 内輪
3 外輪
10、10A、10B、10C 転がり軸受用回転駆動装置
13 モータ
14 ハウジング
16 モータ軸(駆動軸)
17、61 回転軸
26、67 外筒
29、70 把持部
31、72 円周溝(摩擦力付与部)
40 予圧付与機構
41 段付きねじ
41a 段付きねじの頭部
42 外筒押さえ
43 コイルばね(弾性部材)
47 第1磁石(磁石)
48 第2磁石(磁石)
62 円筒部
74 内輪押さえ
80 センサ台

Claims (9)

  1. 転がり軸受に予圧が付与された状態で、該転がり軸受を回転駆動する転がり軸受用回転駆動装置であって、
    外部駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向一方側の端面と当接する回転軸と、
    外周面がハウジングの内周面に内嵌すると共に、内周面に前記転がり軸受の外輪が内嵌し、且つ、前記外輪の軸方向他方側の端面と当接する外筒と、
    前記ハウジングに設けられ、前記外筒を軸方向他方側から押圧することで、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、
    を備え、
    前記外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備える、転がり軸受用回転駆動装置。
  2. 前記外筒は、その内周面に摩擦力付与部を備える、請求項1に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  3. 前記摩擦力付与部は、前記外輪が内嵌される部分よりも軸方向一方側の前記外筒の内周面に形成される円周溝である、請求項2に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  4. 前記予圧付与機構は、
    前記外筒の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえと、
    前記外筒押さえを貫通して、前記ハウジングの軸方向他方側の端面に締結される段付きねじと、
    前記段付きねじの頭部と前記外筒押さえとの間に配置され、前記外筒押さえ及び前記外筒を介して前記転がり軸受の前記外輪に軸方向荷重を付与する弾性部材と、
    を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  5. 前記予圧付与機構は、
    前記外筒の軸方向他方側の端面に当接する外筒押さえと、
    前記ハウジングの軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石と、
    前記第1磁石に対向して、前記外筒押さえの軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石と、を備え、
    前記第1磁石と前記第2磁石の対向面には、互いに異なる磁極が着磁されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  6. 転がり軸受に予圧が付与された状態で、該転がり軸受を回転駆動する転がり軸受用回転駆動装置であって、
    外部駆動される駆動軸に一体回転可能に固定され、前記転がり軸受の外輪の軸方向一方側の端面と当接し、さらに、軸方向他方側に延出して、前記外輪の周囲を覆う円筒部を有する回転軸と、
    外周面が前記回転軸の円筒部の内周面に内嵌すると共に、内周面に前記外輪が内嵌する外筒と、
    ハウジングに設けられ、前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面と当接し、前記内輪を軸方向他方側から押圧することで、前記転がり軸受に予圧を付与する予圧付与機構と、
    を備え、
    前記外筒は、その軸方向他方側の端面から軸方向に延長する把持部を備える、転がり軸受用回転駆動装置。
  7. 前記予圧付与機構は、
    前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえと、
    前記内輪押さえを貫通して、前記ハウジングの軸方向他方側の端面に締結される段付きねじと、
    前記段付きねじの頭部と前記内輪押さえとの間に配置され、前記内輪押さえを介して前記転がり軸受の前記内輪に軸方向荷重を付与する弾性部材と、
    を有する、請求項6に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  8. 前記予圧付与機構は、
    前記転がり軸受の内輪が外嵌すると共に、前記内輪の軸方向他方側の端面に当接する内輪押さえと、
    前記ハウジングの軸方向他方側の端面に設けられた第1磁石と、
    前記第1磁石に対向して、前記内輪押さえの軸方向一方側の端面に設けられた第2磁石と、を備え、
    前記第1磁石と前記第2磁石の対向面には、互いに異なる磁極が着磁されている、請求項6に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
  9. 前記転がり軸受の振動を検出可能な振動センサを固定するセンサ台を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の転がり軸受用回転駆動装置。
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