JP2019078485A - 熱交換器及び整流部材 - Google Patents

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正純 川端
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Abstract

【課題】熱交換性能と燃費性能との両立を図ることが可能となる熱交換器及び整流部材を提供する。【解決手段】熱交換器10は、トラックの走行中において走行風Wと熱伝達媒体との間で熱を交換する熱交換器である。熱交換器10は、走行風Wの流れ方向に交差する交差方向に沿って延びる整流フィン11を備える。整流フィン11には、熱伝達媒体Mが流通される流路12が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器及び整流部材に関する。
従来、熱交換器に関する技術として、例えば特許文献1には、車幅方向に延びる翼部及び翼部を支持する脚部を有するエアスポイラーが設けられている自動車が記載されている。この自動車では、放熱手段が翼部の下方に配置されている。
特開2001−93556号公報
上記技術分野において、例えばトラック、バス等の商用車における熱交換器の配置にあっては、熱交換性能と燃費性能との両立のために、空気抵抗の増加を抑制しつつ熱交換をすることが可能な熱交換器が望まれている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、熱交換性能と燃費性能との両立を図ることが可能となる熱交換器及び整流部材を提供することを課題とする。
本発明に係る熱交換器は、車両の走行中において走行風と熱伝達媒体との間で熱を交換する熱交換器であって、走行風の流れ方向に交差する交差方向に沿って延びる整流フィンを備え、整流フィンには、熱伝達媒体が流通される流路が設けられている。
この熱交換器では、熱伝達媒体が流通される流路が設けられている整流フィンにおいて、走行風と熱伝達媒体との間で熱が交換される。整流フィンによって、走行風が整流され、空気抵抗の増加を抑制できる。よって、この熱交換器によれば、熱交換性能と燃費性能との両立を図ることが可能となる。
本発明に係る熱交換器では、整流フィンとして、第1整流フィンと、第1整流フィンよりも走行風の流れ方向の上流側に配置された第2整流フィンと、を備え、第2整流フィンには、第1整流フィンを流通した熱伝達媒体が流通させられてもよい。この場合、第2整流フィンよりも第1整流フィンが走行風の流れ方向の上流側に配置されている場合と比べて、第1整流フィンの熱伝達媒体と走行風との温度差を大きくすることができる。よって、熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明に係る熱交換器では、整流フィンとして、第3整流フィンと、第3整流フィンよりも走行風の流れ方向の上流側に配置された第4整流フィンと、を備え、第3整流フィンは、第4整流フィンに対して、走行風の流れ方向及び交差方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。この場合、上述のように第3整流フィン及び第4整流フィンを配置することで、例えば第3整流フィン及び第4整流フィンを走行風の流れ方向に連続する1つの整流フィンとして形成する場合と比べて、走行風の流れ方向における整流フィン1つあたりの長さが短くなる。これにより、整流フィンの表面に形成される層流境界層の成長を抑制することができると共に、整流フィンにおいての熱交換性能が向上する。
本発明に係る熱交換器では、整流フィンの上側及び下側の少なくとも何れか一方の表面には、複数の突起が設けられていてもよい。この場合、突起によって、整流フィンの表面の空気の流れを乱れさせることで、走行風の流れ方向の下流側の整流フィンの表面において層流境界層が成長することが低減される。これにより、整流フィンの表面における走行風の剥離が抑制され、整流フィンによる整流効果が持続し易くなると共に、整流フィン表面の層流境界層の成長が低減されることにより、整流フィンにおいての熱交換性能が向上する。
本発明に係る熱交換器では、流路は、第1流路と、第1流路を流通した熱伝達媒体を流通させる第2流路と、を有し、第1流路は、走行風の流れ方向の下流側に配置されていてもよい。この場合、第1流路が第2流路よりも走行風の流れ方向の上流側に配置されている場合と比べて、第1流路の熱伝達媒体と走行風との温度差を大きくすることができる。よって、熱交換性能の向上を図ることができる。
また、本発明は、整流部材の発明としても捉えることができ、本発明に係る整流部材は、車両の後輪の後方に設けられ、上述の熱交換器を収容する整流部材であって、車両の側方を流れる走行風を導入する導入口と、導入された走行風を、車両の後方に排出する排出口と、導入口と排出口とを接続し、熱交換器を収容する走行風通路と、を備える。
この整流部材では、車両の後輪の後方において車両の側方を流れる走行風が導入口を介して走行風通路に導入され、走行風通路に設けられている整流フィンにおいて、走行風と熱伝達媒体との間で熱が交換される。車両の後輪の後方において車両の側方を流れる走行風は、走行風通路を通る際に整流フィンによって整流されつつ、排出口から車両の後方に排出される。これにより、整流部材がない場合と比べて、車両の後輪の後方における空気抵抗の増加を抑制できる。よって、この整流部材によれば、熱交換性能と燃費性能との両立を効果的に図ることが可能となる。
本発明によれば、熱交換性能と燃費性能との両立を図ることが可能となる熱交換器及び整流部材を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る熱交換器及び整流部材を備える車両を後方から見た斜視図である。 図2は、図1の熱交換器の整流フィンの斜視図である。 図3の(a)は、図2の熱交換器の熱伝達媒体の流通経路の例を示す平面図である。図3の(b)は、図2の熱交換器の熱伝達媒体の流通経路の他の例を示す平面図である。 図4は、第2実施形態に係る熱交換器を備える車両を後方から見た斜視図である。 図5は、図4の熱交換器の整流フィンの一部の斜視図である。 図6は、整流フィンの流路の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、各図中のX方向は、トラック1の前後方向を示しており、各図中のY方向は、トラック1の車幅方向を示しており、各図中のZ方向は、トラック1の上下方向を示している。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る熱交換器10及びスカート部材5を備えるトラック1を後方から見た斜視図である。図1に示されるように、第1実施形態に係る熱交換器10は、一例として、トラック(車両)1の後部に設けられている。トラック1は、例えばいわゆるアルミバンのタイプである。熱交換器10が適用される車両としては、トラック1に限定されるものではなく、例えば荷台又はコンテナ等を積載するトレーラー、バス等であってもよい。
トラック1は、一例として、前前軸輪2a及び前後軸輪2bを有する前輪2と、後前軸輪3a及び後後軸輪3bを有する2軸の後輪3と、を備えている。トラック1は、前輪2及び後輪3の上端よりも高い位置に搭載される荷台4と、後輪3の後方に設けられるスカート部材(整流部材)5と、前後軸輪2bと後前軸輪3aとの間に設けられるスカート部材6と、を有している。
荷台4は、例えば直方体状の外形形状を呈しており、後面4a及び一対の側面4bを有している。荷台4の後面4aは、前輪2及び後輪3の上端よりも高い位置において、例えばYZ平面に沿って延在している。荷台4の側面4bは、前輪2及び後輪3の上端よりも高い位置において、例えばZX平面に沿って延在している。
スカート部材5は、後後軸輪3bの後方の空間を埋めることで渦の発生を抑制して空気抵抗の低減を図ると共に、熱交換器10を後輪3の後方における走行風W中に配置するための部材である。スカート部材5は、後面4aの下端から荷台4の下方側に連なるようにして伸びる後部5aと、後部5aの車幅方向の外側に設けられた一対の側部5bと、を有している。側部5bは、後方から見て左右の後後軸輪3bを覆うように一定幅を有している。側部5bは、車幅方向外側において、例えば、後後軸輪3bの車幅方向外側の端面とほぼ面一に形成されている。
スカート部材5は、トラック1の後部において熱交換器10を収容する。スカート部材5は、導入口5cと、排出口5dと、走行風通路5eと、を備える。導入口5cは、トラック1の側方を流れる走行風Wを導入する。導入口5cは、例えば、スカート部材5の側部5bの車幅方向外側において、後輪3の側方を流れた走行風Wを取り込むように開口している。排出口5dは、導入された走行風Wを、トラック1の後方に排出する。排出口5dは、例えば、スカート部材5の側部5bの後方に開口するように形成されている。走行風通路5eは、導入口5cと排出口5dとを接続し、その内部において熱交換器10を収容する。走行風通路5eは、熱交換器10が配置される部分以降において、X方向に沿って例えば矩形断面の空間を画成している。
スカート部材6は、前後軸輪2bと後前軸輪3aとの間の空間を埋めて空気抵抗の低減を図ると共に、スカート部材5の側部5bに走行風を案内するための部材である。スカート部材6は、前後軸輪2bと後前軸輪3aとの間において、側部5bの車幅方向外側の面とほぼ面一に形成されている。
熱交換器10は、トラック1に搭載された熱交換装置(例えば、駆動源等の冷却装置、エアコン装置、及び廃熱回収装置等。図示省略)の一部を構成するものである。熱交換器10は、トラック1の走行中において走行風Wと熱伝達媒体Mとの間で熱を交換する。
熱交換器10は、走行風Wの流れ方向に交差する交差方向に沿って延びる複数の整流フィン11を備えている。交差方向は、図1の例では、走行風Wの流れ方向に直交するトラック1の車幅方向(Y方向)である。整流フィン11は、走行風通路5eにおいてY方向に対向して走行風通路5eを画成する一対の内壁に架け渡されている。整流フィン11は、走行風Wを整流し、例えば渦の発生等を抑制することで空気抵抗の増加を抑制するものである。
図2は、熱交換器10の整流フィン11の斜視図である。図2に示されるように、整流フィン11の走行風Wの流れ方向に沿う断面(ここではZX平面に沿う断面)の形状は、例えば翼状とされている。整流フィン11の断面は、例えば、翼弦がX方向に沿う直線状であり、Y方向に一様な形状の翼形状である。
整流フィン11としては、例えば、走行風Wの上流側から順に、整流フィン11X1,整流フィン11X2,整流フィン11X3,整流フィン11X4,及び整流フィン11X5が階段状に配列されている。整流フィン11X1〜11X5は、一例として、それぞれ互いに同一形状とされている。整流フィン11X1〜11X5は、互いに異なる形状であってもよいし、互いに相似な形状であってもよい。
各整流フィン11の内部には、1つの流路12が設けられている。流路12は、例えば、熱伝達媒体Mが流通される空間を形成する貫通孔である。流路12は、整流フィン11の延在方向に沿って、例えば直線状に延びるように形成されている。整流フィン11は、その周囲を流れる走行風Wと整流フィン11の流路12を流れる熱伝達媒体Mとの間で熱を交換する。整流フィン11は、例えば金属等で構成されている。
熱交換器10では、一例として、図3の(a)のようにして、熱伝達媒体Mが複数の整流フィン11に流通される。
図3の(a)は、熱交換器10の熱伝達媒体Mの流通経路の例を示す平面図である。図3の(a)例では、熱交換器10では、走行風Wの流れ方向の下流側に配置されている整流フィン11から順番に、熱伝達媒体Mが流通される。具体的には、整流フィン11X5を流通した熱伝達媒体Mが整流フィン11X4を流通し、整流フィン11X4を流通した熱伝達媒体Mが整流フィン11X3を流通し、整流フィン11X3を流通した熱伝達媒体Mが整流フィン11X2を流通し、整流フィン11X2を流通した熱伝達媒体Mが整流フィン11X1を流通する。すなわち、熱交換器10は、整流フィン11として、整流フィン11X5(第1整流フィン)と、整流フィン11X5よりも、走行風Wの流れ方向の上流側に配置されている整流フィン11X4と、を備え、整流フィン11X4には、整流フィン11X5を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。
熱交換器10では、図3の(b)のようにして、熱伝達媒体Mが複数の整流フィン11に流通されてもよい。図3の(b)は、熱交換器10の熱伝達媒体Mの流通経路の他の例を示す平面図である。図3の(b)例では、整流フィン11X3〜11X5を熱伝達媒体Mが流通し、整流フィン11X3〜11X5を流通した熱伝達媒体Mが整流フィン11X1,11X2を流通する。すなわち、熱交換器10は、整流フィン11として、整流フィン11X3〜11X5と、整流フィン11X3〜11X5よりも、走行風Wの流れ方向の上流側に配置されている整流フィン11X1,11X2と、を備え、整流フィン11X1,11X2には、整流フィン11X3〜11X5を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。
整流フィン11の上面11aには、複数の突起13が設けられている、図2の例では、複数の突起13は、上面11aの前方端11cに設けられている。複数の突起13は、Y方向において所定間隔で互いに離間している。突起13の形状は、特に限定されないが、例えば円柱状とされている。これらの突起13は、上面11aの空気の流れを意図的に乱れさせる、いわゆるボーテックスジェネレータとして機能する。よって、走行風Wの流れ方向下流側の上面11aにおいて層流境界層が成長することが低減される。
上記のように構成された熱交換器10では、例えば、図1及び図3の(a)に示されるように、トラック1に搭載された熱交換装置のポンプ等(図示省略)によって熱交換装置から流れてきた熱伝達媒体Mは、まず、走行風Wの流れ方向の下流側に配置された整流フィン11X5の流路12に流通される。その後、熱伝達媒体Mは、整流フィン11X4〜11X2において走行風Wと熱交換をしつつ、最終的には、走行風Wの流れ方向の上流側に配置された整流フィン11X1の流路12に流通され、その後熱交換装置に向かって流れていく。よって、走行風Wの流れ方向の下流側に配置された整流フィン11X5では、整流フィン11X5の熱伝達媒体Mと走行風Wとの温度差が、整流フィン11X1〜11X4よりも大きくなる。
以上説明したように、熱交換器10では、熱伝達媒体Mが流通される流路12が設けられている整流フィン11において、走行風Wと熱伝達媒体Mとの間で熱が交換される。整流フィン11によって、走行風Wが整流され、空気抵抗の増加を抑制できる。よって、この熱交換器10によれば、熱交換性能と燃費性能との両立を図ることが可能となる。
熱交換器10は、整流フィン11として、例えば、整流フィン11X5(第1整流フィン)と、整流フィン11X5よりも走行風の流れ方向の上流側に配置された整流フィン11X4(第2整流フィン)と、を備え、整流フィン11X4には、整流フィン11X5を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。これにより、整流フィン11X4よりも整流フィン11X5が走行風Wの流れ方向の上流側に配置されている場合と比べて、整流フィン11X5の熱伝達媒体Mと走行風Wとの温度差を大きくすることができる。よって、熱交換性能の向上を図ることができる。
熱交換器10では、整流フィン11の上面11aには、複数の突起13が設けられている。これにより、突起13によって、上面11aの空気の流れを乱れさせることで、走行風Wの流れ方向の下流側の上面11aにおいて層流境界層が成長することが低減される。これにより、上面11aにおける走行風Wの剥離が抑制され、整流フィン11による整流効果が持続し易くなると共に、整流フィン11の上面11aの層流境界層の成長が低減されることにより、整流フィン11においての熱交換性能が向上する。
スカート部材5では、トラック1の後輪3の後方においてトラック1の側方を流れる走行風Wが導入口5cを介して走行風通路5eに導入され、走行風通路5eに設けられている熱交換器10の整流フィン11において、走行風Wと熱伝達媒体Mとの間で熱が交換される。トラック1の後輪3の後方においてトラック1の側方を流れる走行風Wは、走行風通路5eを通る際に整流フィン11によって整流されつつ、排出口5dからトラック1の後方に排出される。これにより、スカート部材5がない場合と比べて、トラック1の後輪3の後方における空気抵抗の増加を抑制できる。よって、この整流部材によれば、熱交換性能と燃費性能との両立を効果的に図ることが可能となる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る熱交換器10Aを備えるトラック1を後方から見た斜視図である。図5は、熱交換器10Aの整流フィン11の一部の斜視図である。図4及び図5に示されるように、第2実施形態に係る熱交換器10Aは、その整流フィン11の数及び配置が熱交換器10のものと異なっている。なお、熱交換器10Aを収容するスカート部材5の構成は、第1実施形態のものと同様である。
熱交換器10Aでは、整流フィン11は、走行風Wの流れ方向に沿って千鳥状に配置された整流フィン11X1〜11X6を有している。
整流フィン11X1〜11X6は、走行風Wの流れ方向(X方向)において、第1位置P1〜第6位置P6に配置されている。第1位置P1〜第6位置P6は、X方向において、互いに異なる位置である。
整流フィン11X1〜11X6のそれぞれは、Z方向において互いに異なる位置に配置されている。整流フィン11X1〜11X6のZ方向の高さ位置は、低い方から順に、整流フィン11X1,整流フィン11X4,整流フィン11X2,整流フィン11X5,整流フィン11X3,整流フィン11X6の順となっている。
すなわち、熱交換器10Aは、整流フィン11として、第3整流フィン(例えば整流フィン11X2)と、第3整流フィンよりも走行風の流れ方向の上流側に配置された第4整流フィン(例えば整流フィン11X1)と、を備え、整流フィン11X2は、整流フィン11X1に対して、走行風Wの流れ方向(X方向)及びY方向に直交する方向(Z方向)において互いに異なる位置に配置されている。
このように整流フィン11X1〜11X6を配置することで、例えば整流フィン11X1及び整流フィン11X2を走行風Wの流れ方向に連続する1つの整流フィンとして形成する場合と比べて、走行風Wの流れ方向における整流フィン1つあたりの長さが短くなる。これにより、各整流フィン11の表面に形成される層流境界層の成長を抑制することができると共に、各整流フィン11においての熱交換性能が向上する。
ちなみに、熱交換器10Aでは、走行風Wの流れ方向の下流側に配置されている整流フィン11から順番に、且つ、重力を利用してZ方向の高さ位置が徐々に低くなるように熱伝達媒体Mが複数の整流フィン11に流通されてもよい。
図5の例では、整流フィン11X6,整流フィン11X5,整流フィン11X4を熱伝達媒体Mが流通し、整流フィン11X6,整流フィン11X5,整流フィン11X4を流通した熱伝達媒体Mが、それぞれ整流フィン11X3,整流フィン11X2,整流フィン11X1を流通する。
すなわち、熱交換器10Aは、整流フィン11として、整流フィン11X6と、整流フィン11X6よりも、走行風Wの流れ方向の上流側且つ重力方向の下側に配置されている整流フィン11X3と、を備え、整流フィン11X3には、整流フィン11X6を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。
熱交換器10Aは、整流フィン11として、整流フィン11X5と、整流フィン11X5よりも、走行風Wの流れ方向の上流側且つ重力方向の下側に配置されている整流フィン11X2と、を備え、整流フィン11X2には、整流フィン11X5を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。
熱交換器10Aは、整流フィン11として、整流フィン11X4と、整流フィン11X4よりも、走行風Wの流れ方向の上流側且つ重力方向の下側に配置されている整流フィン11X1と、を備え、整流フィン11X1には、整流フィン11X4を流通した熱伝達媒体Mが流通させられる。
これにより、走行風Wの流れ方向の下流側に配置された整流フィン11の熱伝達媒体Mと走行風Wとの温度差を大きくすることができると共に、重力を利用することで熱伝達媒体Mを圧送するための圧損を低減することができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、整流フィン11は、図6に示すように変形することができる。図6は、整流フィン11XNを示す斜視図である。整流フィン11XNは、基本的には整流フィン11と同様に構成されており、変形例に係る流路12を有している点、及び突起13が省略されている点で、整流フィン11と異なっている。
図6に示されるように、整流フィン11XNの内部には、複数(ここでは2つ)の流路12が設けられている。流路12は、例えば、熱伝達媒体Mが流通される空間を形成する貫通孔である。2つの流路12は、整流フィン11XNの延在方向に沿って、例えば直線状に延びるように形成されている。複数の流路12は、ZX平面に沿う整流フィン11の翼形状の翼弦方向に沿って並設されている。複数の流路12は、互いにY方向に略平行となっている。
流路12は、第1流路12aと、第1流路12aを流通した熱伝達媒体Mを流通させる第2流路12bと、を有している。第1流路12aは、第2流路12bよりも走行風Wの流れ方向下流側(前後方向の後側)に配置されている。これにより、第1流路12aが第2流路12bよりも走行風Wの流れ方向の上流側に配置されている場合と比べて、第1流路12aの熱伝達媒体Mと走行風Wとの温度差を大きくすることができる。よって、熱交換性能の向上を図ることができる。
上記実施形態では、整流フィン11の断面は、翼弦が直線状でY方向に一様な形状の翼形状であったが、整流フィンの形状は、この例に限定されない。例えば、Y方向に形状が変化してもよいし、翼弦が湾曲する翼形状であってもよい。
また、例えば、熱交換器10の整流フィン11の種類、数、及び配列は、上記第1及び第2実施形態の例に限定されない。例えば、上記実施形態の熱交換器10は、スカート部材5の走行風通路5e内部においてY方向に一体的に連続するものであったが、Y方向に複数列をなすように分割されていてもよい。
上記第1実施形態では、第1,第2整流フィンとして整流フィン11X5,11X4を例示したが、この例に限定されない。第1,第2整流フィンとしては、走行風Wの流れ方向において隣接していない整流フィン11同士であってもよい。具体的には、整流フィン11X5が第1整流フィンの場合には、第2整流フィンとしては整流フィン11X1〜11X4の何れであってもよいし、整流フィン11X4が第1整流フィンの場合には、第2整流フィンとしては整流フィン11X1〜11X3の何れであってもよいし、整流フィン11X3が第1整流フィンの場合には、第2整流フィンとしては整流フィン11X1,11X2の何れであってもよいし、整流フィン11X2が第1整流フィンの場合には、第2整流フィンとしては整流フィン11X1であればよい。
上記第2実施形態では、第3,第4整流フィンとして整流フィン11X2,11X1を例示したが、この例に限定されない。第3,第4整流フィンとしては、走行風Wの流れ方向において隣接していない整流フィン11同士であってもよい。また、上記第2実施形態では、整流フィン11X1〜11X6のそれぞれは、Z方向において互いに異なる位置に配置されていたが、整流フィン11X1〜11X6の一部がZ方向において同じ位置に配置されていてもよい。この場合、Z方向において同じ位置に配置された整流フィン11以外において、第3,第4整流フィンとなる整流フィン11があればよい。
上記実施形態では、熱交換器10を収容する整流部材がスカート部材5として構成されていたが、その他の形状を有する部材であってもよい。例えば、後輪3の後方に配置された箱状の部材であってもよい。要は、トラック1の後輪3の後方に設けられ、熱交換器10,10Aを収容し、導入口5cと排出口5dと走行風通路5eとを備えるものであればよい。
上記実施形態では、熱伝達媒体Mが流通される流路12は、整流フィン11の内部に設けられていたが、整流フィン11の表面に設けられていてもよい。
上記実施形態では、複数の突起13は、整流フィン11において上面11aの前方端11cに設けられていたが、上面11aの他の位置に設けられていてもよい。
上記実施形態では、複数の突起13は、整流フィン11の上面11aのみに設けられていたが、整流フィン11の下面11bに更に設けられていてもよく、整流フィン11の下面11bのみに設けられていてもよい。つまり、複数の突起13は、整流フィン11の上側及び下側の少なくとも何れか一方の表面に設けられていてもよい。
1…トラック(車両)、3…後輪、5…スカート部材(整流部材)、5c…導入口、5d…排出口、5e…走行風通路、10…熱交換器、11,11X1〜11X6,11XN…整流フィン(第1整流フィン、第2整流フィン、第3整流フィン、第4整流フィン)、11a…上面(表面)、11b…下面(表面)、12…流路、12a…第1流路、12b…第2流路、13…突起、M…熱伝達媒体、P1…第1位置、P2…第2位置、W…走行風。

Claims (6)

  1. 車両の走行中において走行風と熱伝達媒体との間で熱を交換する熱交換器であって、
    前記走行風の流れ方向に交差する交差方向に沿って延びる整流フィンを備え、
    前記整流フィンには、前記熱伝達媒体が流通される流路が設けられている、熱交換器。
  2. 前記整流フィンとして、第1整流フィンと、前記第1整流フィンよりも前記走行風の流れ方向の上流側に配置された第2整流フィンと、を備え、
    前記第2整流フィンには、前記第1整流フィンを流通した前記熱伝達媒体が流通させられる、請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記整流フィンとして、第3整流フィンと、前記第3整流フィンよりも前記走行風の流れ方向の上流側に配置された第4整流フィンと、を備え、
    前記第3整流フィンは、前記第4整流フィンに対して、前記走行風の流れ方向及び前記交差方向に直交する方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項1又は2記載の熱交換器。
  4. 前記整流フィンの上側及び下側の少なくとも何れか一方の表面には、複数の突起が設けられている、請求項1〜3の何れか一項記載の熱交換器。
  5. 前記流路は、第1流路と、前記第1流路を流通した前記熱伝達媒体を流通させる第2流路と、を有し、
    前記第1流路は、前記走行風の流れ方向の下流側に配置されている、請求項1〜4の何れか一項記載の熱交換器。
  6. 前記車両の後輪の後方に設けられ、請求項1〜5の何れか一項記載の熱交換器を収容する整流部材であって、
    前記車両の側方を流れる前記走行風を導入する導入口と、
    導入された前記走行風を、前記車両の後方に排出する排出口と、
    前記導入口と前記排出口とを接続し、前記熱交換器を収容する走行風通路と、を備える、整流部材。
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