JP2019078435A - 炉壁の補修方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、損耗が進んだセラミックファイバーブロックの補修方法として補修材を吹き付けたり鏝塗りする方法が知られているが、補修材は水分を多く含むため、自重や昇熱時の収縮により補修材が脱落するという課題がある。
また、特許文献3では、セラミックファイバーブロックの損傷部の上からセラミックファイバーブランケットを被せ、セラミックファイバーブランケットを厚み方向で貫通するように、セラミックファイバーブロックとセラミックファイバーブランケットとをセラミックファイバー製ロープで縫合する補修方法が開示されている。
また、特許文献3記載の補修方法もセラミックファイバーブロックを交換する必要がないが、セラミックファイバー製ロープがスケールによって損傷し、セラミックファイバーブランケットが脱落する。そのため、補修効果が低く、セラミックファイバーブロックの寿命を延長することが難しい。
前記セラミックファイバーブロックの稼働面をセラミックファイバーブランケットBで覆う工程と、前記セラミックファイバーブランケットBの稼働面側から前記セラミックファイバーブロックの内部に向けて棒状締結部材を挿入する工程とを有し、
前記棒状締結部材は、円相当直径が1mm以上かつ前記セラミックファイバーブランケットAの積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下である胴部を有し、
前記セラミックファイバーブロックに挿入された前記棒状締結部材の胴部の最深位置を、前記セラミックファイバーブロックの稼働面から30mm以上とすることを特徴としている。
先ず、ボルト18aが取付けられたクリップ18を、セラミックファイバーブロック10の支持金物16に装着する。次いで、セラミックファイバーブロック10を断熱キャスタブル15に押し当て、支持金物16に装着されたクリップ18のボルト18aを、炉壁13に形成されたボルト孔13aに挿入させる。そして、鉄皮14の外面に露出しているボルト18aにワッシャー19bを取付け、ナット19aを螺合してセラミックファイバーブロック10を炉壁13の内面に固定する。
[本発明の第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
本実施の形態に係る炉壁の補修方法は、損耗したセラミックファイバーブロック10aの稼働面をセラミックファイバーブランケットB20で覆う工程と、セラミックファイバーブランケットB20の稼働面側からセラミックファイバーブロック10aの内部に向けて棒状締結部材21を挿入する(差し込む)工程とを有している(図2参照)。
棒状締結部材21の材質はセラミックスもしくはステンレスなどの耐熱金属である。
なお、棒状締結部材21の先端部21aは、円相当直径が1mm以上かつセラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下の要件を満足しないので、セラミックファイバーブロック10aの稼働面からの深さに含まれない。
一方、棒状締結部材21の胴部21bの円相当直径が、セラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さの2.0倍より大きい棒状締結部材21をセラミックファイバーブロック10aに差し込むと、棒状締結部材21とセラミックファイバーブロック10aとの境界に生じる隙間が大きくなり、そこからスケールが侵入してセラミックファイバーブロック10aの損傷が拡大する。
第2の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、炉壁13の内面に対して棒状締結部材22を傾斜させてセラミックファイバーブロック10aに挿入する点が第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図3参照)。炉壁13の内面に垂直な仮想線25と棒状締結部材22の軸線26とがなす角度αは30°〜60°が好ましい。
第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、棒状締結部材23の表面に突起部27が形成されている点が第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図4参照)。
突起部27は棒状締結部材23の先端部に形成され、先端に向けて縮径する円錐台状とされている。なお、棒状締結部材23の先端部ではなく、胴部に突起部27を形成しても良く、また突起部27の形状も円錐台状に限るものではない。
第4の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、棒状締結部材24の表面に形成された突起部が螺旋状の突条部28である点が第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図5参照)。具体的には、棒状締結部材24の先端部から胴部にかけて、その表面に螺旋状の突条部28が形成されている。
本実施の形態では、損耗したセラミックファイバーブロック10a(X方向に4列、Y方向に2列)を挟み込むように、X方向両サイドに新品のセラミックファイバーブロック10b(Y方向に2列)をそれぞれ配置する。
Y方向から見たセラミックファイバーブランケットB20の配置形状は概ねC字状となる。
Y方向から見たセラミックファイバーブランケットB20の配置形状は概ね逆ハット状となる。
なお、上記実施の形態では、セラミックファイバーブロックを鉄皮に固定する方式を炉外ナット方式としているが、炉内ナット方式としてもよい。
検証試験には、25mm厚の帯状のセラミックファイバーブランケットAを葛折り状に折りたたんだセラミックファイバーブロック(折り目方向:300mm×幅方向:300mm×厚さ:250mm)を加熱炉の天井に設置して使用した。
(1)補修前のセラミックファイバーブロックを抜き取って残厚(Xmm)を測定した。
(2)セラミックファイバーブロックの補修を実施した後、炉内雰囲気温度約1300℃下で約1.5年操業した。なお、補修に使用したセラミックファイバーブランケットBの厚さは25mmである。
(3)オフラインでセラミックファイバーブロックを抜き取って残厚(Ymm)を測定した。
(4)補修前のセラミックファイバーブロックの残厚X−補修後のセラミックファイバーブロックの残厚Yを、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量とした。
・セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量は、実施例は全て15mm以下であったが、比較例は全て15mm超であった。
・炉内壁に対して棒状締結部材を傾斜させてセラミックファイバーブロックに挿入すると、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量が低下し(実施例2と4の比較)、棒状締結部材の表面に突起部を設けると、さらに損耗量が低下する(実施例4と6の比較)。
・螺旋状の突条部を有する棒状締結部材を炉内壁に対して傾斜させてセラミックファイバーブロックに挿入すると共に、セラミックファイバーブランケットBの端部を、セラミックファイバーブロックの背面と炉内壁とで挟み止めしたケースが、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量が最も少なかった(実施例10)。
Claims (5)
- セラミックファイバーブランケットAを積層したセラミックファイバーブロックが炉内壁上に碁盤目状に配設された炉壁の補修方法であって、
前記セラミックファイバーブロックの稼働面をセラミックファイバーブランケットBで覆う工程と、前記セラミックファイバーブランケットBの稼働面側から前記セラミックファイバーブロックの内部に向けて棒状締結部材を挿入する工程とを有し、
前記棒状締結部材は、円相当直径が1mm以上かつ前記セラミックファイバーブランケットAの積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下である胴部を有し、
前記セラミックファイバーブロックに挿入された前記棒状締結部材の胴部の最深位置を、前記セラミックファイバーブロックの稼働面から30mm以上とすることを特徴とする炉壁の補修方法。 - 請求項1記載の炉壁の補修方法において、前記炉内壁に対して前記棒状締結部材を傾斜させて前記セラミックファイバーブロックに挿入することを特徴とする炉壁の補修方法。
- 請求項1又は2記載の炉壁の補修方法において、前記棒状締結部材の表面に突起部が形成されていることを特徴とする炉壁の補修方法。
- 請求項3記載の炉壁の補修方法において、前記棒状締結部材の表面に形成された突起部が螺旋状の突条部であることを特徴とする炉壁の補修方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の炉壁の補修方法において、前記セラミックファイバーブランケットBの端部を、前記セラミックファイバーブロックの背面と前記炉内壁とで挟み止めしたことを特徴とする炉壁の補修方法。
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