JP6926936B2 - 炉壁の補修方法 - Google Patents

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本発明は、加熱炉の炉壁の補修方法に関する。
鉄鋼業では、鋼片を加熱する加熱炉の断熱性を向上させるため、加熱炉の側壁や天井の内面にセラミックファイバーブロックを碁盤目状に並べて設置することが一般的に行われている。例えば、特許文献1には、セラミックファイバーを葛折り状に折りたたんでなる直方体のブロック体と、このブロック体に装着された取付金具とを有するセラミックファイバーブロックが開示されている。
セラミックファイバーブロックを加熱炉で長期間使用していると、炉内で発生するスケール(FeO、Fe)とセラミックファイバーが反応し、セラミックファイバーが損耗する。損耗が進んだセラミックファイバーブロックは新品と交換されるが、セラミックファイバーブロックの交換には多くの手間と時間がかかるという問題がある。
一方、損耗が進んだセラミックファイバーブロックの補修方法として補修材を吹き付けたり鏝塗りする方法が知られているが、補修材は水分を多く含むため、自重や昇熱時の収縮により補修材が脱落するという課題がある。
そこで、特許文献2では、損傷したセラミックファイバーブロックの表面にセラミックファイバーブランケットを覆い被せ、セラミックファイバーブランケットの稼働面からセラミックファイバーブロックの内部まで差し込み穴を形成し、差し込み穴に耐熱無機接着剤を注入した後、耐熱ピンを差し込み穴に差し込んでセラミックファイバーブランケットをセラミックファイバーブロックの表面に固定する補修方法が開示されている。
また、特許文献3では、セラミックファイバーブロックの損傷部の上からセラミックファイバーブランケットを被せ、セラミックファイバーブランケットを厚み方向で貫通するように、セラミックファイバーブロックとセラミックファイバーブランケットとをセラミックファイバー製ロープで縫合する補修方法が開示されている。
特開2007−278590号公報 特開2015−40642号公報 特開2005−55010号公報
特許文献2記載の補修方法は、セラミックファイバーブロックを交換する必要がないため、手間が少なく、セラミックファイバーブロックを効率よく補修することが可能であるが、耐熱ピンが脱落する場合があった。セラミックファイバーブロックが繊維で構成されているため、耐熱無機接着剤の接着効果が低いことが考えられる。
また、特許文献3記載の補修方法もセラミックファイバーブロックを交換する必要がないが、セラミックファイバー製ロープがスケールによって損傷し、セラミックファイバーブランケットが脱落する。そのため、補修効果が低く、セラミックファイバーブロックの寿命を延長することが難しい。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、セラミックファイバーブロックの稼働面を覆うセラミックファイバーブランケットの脱落を大幅に低減して、セラミックファイバーブロックの耐用性を従来に比べて向上させることが可能な炉壁の補修方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セラミックファイバーブランケットAを積層したセラミックファイバーブロックが炉内壁上に碁盤目状に配設された炉壁の補修方法であって、
前記セラミックファイバーブランケットAの積層方向は前記炉内壁の面に沿っており、
前記セラミックファイバーブロックの稼働面をセラミックファイバーブランケットBで覆う工程と、前記セラミックファイバーブランケットBの稼働面側から前記セラミックファイバーブロックの内部に向けて棒状締結部材を挿入する工程とを有し、
前記棒状締結部材は、円相当直径が1mm以上かつ前記セラミックファイバーブランケットAの積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下である胴部を有し、
前記セラミックファイバーブロックに挿入された前記棒状締結部材の胴部の最深位置を、前記セラミックファイバーブロックの稼働面から30mm以上とすることを特徴としている(但し、前記棒状締結部材を挿入する工程において、前記棒状締結部材を挿入する差し込み穴を形成して接着剤を注入した後に前記棒状締結部材を挿入する場合を除く)
本発明では、セラミックファイバーブランケットB及びセラミックファイバーブロックに棒状締結部材用の差し込み穴を形成することをせず、セラミックファイバーブランケットB及びセラミックファイバーブロックに棒状締結部材を差し込み、棒状締結部材の胴部の周面に作用する摩擦力でセラミックファイバーブランケットBを保持する。棒状締結部材の胴部の円相当直径と挿入深さを規定することにより、セラミックファイバーブランケットBを保持するのに必要な摩擦力を確保する。
また、本発明に係る炉壁の補修方法では、前記炉内壁に対して前記棒状締結部材を傾斜させて前記セラミックファイバーブロックに挿入してもよい。これにより、棒状締結部材がより抜けにくくなる。
また、本発明に係る炉壁の補修方法では、前記棒状締結部材の表面に突起部が形成されていてもよい。これにより、棒状締結部材がより抜けにくくなる。
また、本発明に係る炉壁の補修方法では、前記棒状締結部材の表面に形成された突起部が螺旋状の突条部であってもよい。これにより、セラミックファイバーブロックの内部に棒状締結部材を手でねじ込みながら挿入することが可能となるため、より補修工期を短縮することができる。
また、本発明に係る炉壁の補修方法では、前記セラミックファイバーブランケットBの端部を、前記セラミックファイバーブロックの背面と前記炉内壁とで挟み止めしてもよい。これにより、セラミックファイバーブランケットBの四隅からの捲れがなくなり、補修効果がさらに安定する。
本発明に係る炉壁の補修方法では、棒状締結部材の胴部の周面に作用する摩擦力でセラミックファイバーブランケットBを保持するので、棒状締結部材が抜けにくく、セラミックファイバーブランケットBの脱落が大幅に低減し、従来に比べてセラミックファイバーブロックの耐用性を向上させることができる。
セラミックファイバーブロックの固定方法を説明するための分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法が実施された炉壁の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る炉壁の補修方法が実施された炉壁の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法が実施された炉壁の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る炉壁の補修方法が実施された炉壁の断面図である。 (A)は本発明の第5の実施の形態に係る炉壁の補修方法を説明するための模式図、(B)はその変形例を示した模式図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
加熱炉の側壁や天井といった炉壁の内面(炉内壁)には、セラミックファイバーブロックが碁盤目状に並べて設置されている。セラミックファイバーブロック10は、図1に示すように、セラミックファイバーからなるブロック体11と、セラミックファイバーブロック10を炉壁13の内面に固定するための支持金物16と、支持金物16をブロック体11に装着するためのビーム材17とから概略構成されている。
ブロック体11は、シート状のセラミックファイバーブランケットA12を積層して直方体状としたものであり、ブロック体11の一辺の長さは100mm〜600mm程度とされている。本実施の形態では、帯状のセラミックファイバーブランケットA12を葛折り状に折りたたんでブロック体11としている。
支持金物16をブロック体11に装着するためのビーム材17は、概略逆T字状とされ、ビーム本体の中央部に設けられた帯板状のタブ(図示省略)がブロック体11から突出した状態でビーム本体がブロック体11の折り目部内(谷折り部)に挿入されている。支持金物16に形成されたスリット16aに、ブロック体11から突出するタブを挿入して折り曲げることで、ビーム材17を介して支持金物16がブロック体11に固定される。
炉壁13は、鉄皮14と、鉄皮14の内面にライニングされた断熱キャスタブル15から構成されている。セラミックファイバーブロック10を炉壁13へ固定する際は以下の手順で行う(図1参照)。
先ず、ボルト18aが取付けられたクリップ18を、セラミックファイバーブロック10の支持金物16に装着する。次いで、セラミックファイバーブロック10を断熱キャスタブル15に押し当て、支持金物16に装着されたクリップ18のボルト18aを、炉壁13に形成されたボルト孔13aに挿入させる。そして、鉄皮14の外面に露出しているボルト18aにワッシャー19bを取付け、ナット19aを螺合してセラミックファイバーブロック10を炉壁13の内面に固定する。
次に、上記構成を有する炉壁13の補修方法について説明する。
[本発明の第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
本実施の形態に係る炉壁の補修方法は、損耗したセラミックファイバーブロック10aの稼働面をセラミックファイバーブランケットB20で覆う工程と、セラミックファイバーブランケットB20の稼働面側からセラミックファイバーブロック10aの内部に向けて棒状締結部材21を挿入する(差し込む)工程とを有している(図2参照)。
棒状締結部材21は、先端に向けて縮径する先端部21aと、円相当直径が1mm以上かつセラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さ(25mm程度)の0.2倍以上2.0倍以下である胴部21bと、胴部21bより大径とされた頭部21cとから構成されている。セラミックファイバーブランケットB20及びセラミックファイバーブロック10aに棒状締結部材21を挿入しやすいように、棒状締結部材21の先端部21aはテーパー状とされている。
棒状締結部材21の材質はセラミックスもしくはステンレスなどの耐熱金属である。
また、セラミックファイバーブロック10aに挿入された棒状締結部材21の胴部21bの最深位置は、セラミックファイバーブロック10aの稼働面から30mm以上の深さとする。
なお、棒状締結部材21の先端部21aは、円相当直径が1mm以上かつセラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下の要件を満足しないので、セラミックファイバーブロック10aの稼働面からの深さに含まれない。
棒状締結部材21の胴部21bの円相当直径が1mm未満であると、棒状締結部材21がセラミックス製の場合、棒状締結部材21をセラミックファイバーブロック10aに差し込む際に、棒状締結部材21の頭部21cを工具で叩くと、棒状締結部材21が折損しやすい。また、棒状締結部材21が耐熱金属製の場合、操業中に損傷する。その結果、セラミックファイバーブランケットB20が脱落して耐用性の向上が望めない。
また、棒状締結部材21の胴部21bの円相当直径が、セラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さの0.2倍未満の場合、棒状締結部材21とセラミックファイバーブロック10aとの摩擦抵抗が小さいため、セラミックファイバーブランケットB20の保持力が不足してセラミックファイバーブランケットB20の脱落につながり、セラミックファイバーブロック10aの補修効果が低下する。
一方、棒状締結部材21の胴部21bの円相当直径が、セラミックファイバーブランケットA12の積層前厚さの2.0倍より大きい棒状締結部材21をセラミックファイバーブロック10aに差し込むと、棒状締結部材21とセラミックファイバーブロック10aとの境界に生じる隙間が大きくなり、そこからスケールが侵入してセラミックファイバーブロック10aの損傷が拡大する。
スケールで損傷したセラミックファイバーブロック10aのスケール浸潤深さは約10mm〜15mm程度(約1年稼働)である。スケール浸潤領域ではセラミックファイバーブロック10aの弾性力が失われているため、棒状締結部材21を差し込んでも摩擦力が弱く、セラミックファイバーブランケットB20の保持が困難である。棒状締結部材21の胴部21bの最深位置を、セラミックファイバーブロック10aの稼働面から30mm以上とすることで、棒状締結部材21の胴部21bがセラミックファイバーブロック10aの健全領域に到達し、セラミックファイバーブランケットB20を保持することが可能となる。なお、補修時におけるセラミックファイバーブロック10aの厚さは、例えば40mm以上、上限は施工直後の厚さから10mm損耗した厚さ程度である。
棒状締結部材21の本数は、1個のセラミックファイバーブロック10aに対して1本程度とし、セラミックファイバーブロック10aの稼働面中央部に挿入する。
[本発明の第2の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
第2の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、炉壁13の内面に対して棒状締結部材22を傾斜させてセラミックファイバーブロック10aに挿入する点が第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図3参照)。炉壁13の内面に垂直な仮想線25と棒状締結部材22の軸線26とがなす角度αは30°〜60°が好ましい。
なお、セラミックファイバーブロック10aに挿入された棒状締結部材22の胴部22bの最深位置は、図3に示すように、セラミックファイバーブロック10aの稼働面に対して垂直方向に30mm以上離れた位置とする。
[本発明の第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、棒状締結部材23の表面に突起部27が形成されている点が第1の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図4参照)。
突起部27は棒状締結部材23の先端部に形成され、先端に向けて縮径する円錐台状とされている。なお、棒状締結部材23の先端部ではなく、胴部に突起部27を形成しても良く、また突起部27の形状も円錐台状に限るものではない。
[本発明の第4の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
第4の実施の形態に係る炉壁の補修方法では、棒状締結部材24の表面に形成された突起部が螺旋状の突条部28である点が第3の実施の形態に係る炉壁の補修方法と異なる(図5参照)。具体的には、棒状締結部材24の先端部から胴部にかけて、その表面に螺旋状の突条部28が形成されている。
[本発明の第5の実施の形態に係る炉壁の補修方法]
本実施の形態では、損耗したセラミックファイバーブロック10a(X方向に4列、Y方向に2列)を挟み込むように、X方向両サイドに新品のセラミックファイバーブロック10b(Y方向に2列)をそれぞれ配置する。
図6(A)の例では、損耗したセラミックファイバーブロック10aの稼働面と新品のセラミックファイバーブロック10bの稼働面とを包み込むようにセラミックファイバーブランケットB20を配置し、セラミックファイバーブランケットB20の端部を、新品のセラミックファイバーブロック10bの背面と炉壁13の内面(断熱キャスタブル15)とで挟み止めする。また、セラミックファイバーブランケットB20の稼働面側から損耗したセラミックファイバーブロック10a及び新品のセラミックファイバーブロック10bの内部に向けて棒状締結部材22を挿入する。
Y方向から見たセラミックファイバーブランケットB20の配置形状は概ねC字状となる。
また、図6(B)の例では、損耗したセラミックファイバーブロック10aの稼働面のみをセラミックファイバーブランケットB20で覆うと共に、セラミックファイバーブロック10aと新品のセラミックファイバーブロック10bの境界にセラミックファイバーブランケットB20を挿入し、セラミックファイバーブランケットB20の端部を、新品のセラミックファイバーブロック10bの背面と炉壁13の内面(断熱キャスタブル15)とで挟み止めする。また、セラミックファイバーブランケットB20の稼働面側から損耗したセラミックファイバーブロック10aの内部に向けて棒状締結部材22を挿入する。
Y方向から見たセラミックファイバーブランケットB20の配置形状は概ね逆ハット状となる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。例えば、突起部や突条部が形成された棒状締結部材を炉内壁に対して傾斜させてセラミックファイバーブロックに挿入してもよい。
なお、上記実施の形態では、セラミックファイバーブロックを鉄皮に固定する方式を炉外ナット方式としているが、炉内ナット方式としてもよい。
本発明の効果について検証するために実施した検証試験について説明する。
検証試験には、25mm厚の帯状のセラミックファイバーブランケットAを葛折り状に折りたたんだセラミックファイバーブロック(折り目方向:300mm×幅方向:300mm×厚さ:250mm)を加熱炉の天井に設置して使用した。
検証試験に使用したセラミックファイバーブロックの実装評価は以下のようにして行った。
(1)補修前のセラミックファイバーブロックを抜き取って残厚(Xmm)を測定した。
(2)セラミックファイバーブロックの補修を実施した後、炉内雰囲気温度約1300℃下で約1.5年操業した。なお、補修に使用したセラミックファイバーブランケットBの厚さは25mmである。
(3)オフラインでセラミックファイバーブロックを抜き取って残厚(Ymm)を測定した。
(4)補修前のセラミックファイバーブロックの残厚X−補修後のセラミックファイバーブロックの残厚Yを、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量とした。
試験結果の一覧を表1に示す。なお、実施例5及び6における棒状締結部材は第3の実施の形態で説明したものと同じ形状の棒状締結部材である。その際、胴部の直径に対する突起部の最大直径は1.5倍とした。
Figure 0006926936
検証試験より明らかとなった事項を以下に列記する。
・セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量は、実施例は全て15mm以下であったが、比較例は全て15mm超であった。
・炉内壁に対して棒状締結部材を傾斜させてセラミックファイバーブロックに挿入すると、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量が低下し(実施例2と4の比較)、棒状締結部材の表面に突起部を設けると、さらに損耗量が低下する(実施例4と6の比較)。
・螺旋状の突条部を有する棒状締結部材を使用すると、セラミックファイバーブランケットBの施工期間を短縮することができる(実施例7、8、10)。
・螺旋状の突条部を有する棒状締結部材を炉内壁に対して傾斜させてセラミックファイバーブロックに挿入すると共に、セラミックファイバーブランケットBの端部を、セラミックファイバーブロックの背面と炉内壁とで挟み止めしたケースが、セラミックファイバーブロック稼働面の損耗量が最も少なかった(実施例10)。
10、10a、10b:セラミックファイバーブロック、11:ブロック体、12:セラミックファイバーブランケットA、13:炉壁、13a:ボルト孔、14:鉄皮、15:断熱キャスタブル、16:支持金物、16a:スリット、17:ビーム材、18:クリップ、18a:ボルト、19a:ナット、19b:ワッシャー、20:セラミックファイバーブランケットB、21、22、23、24:棒状締結部材、21a:先端部、21b、22b:胴部、21c:頭部、25:仮想線、26:軸線、27:突起部、28:突条部

Claims (5)

  1. セラミックファイバーブランケットAを積層したセラミックファイバーブロックが炉内壁上に碁盤目状に配設された炉壁の補修方法であって、
    前記セラミックファイバーブランケットAの積層方向は前記炉内壁の面に沿っており、
    前記セラミックファイバーブロックの稼働面をセラミックファイバーブランケットBで覆う工程と、前記セラミックファイバーブランケットBの稼働面側から前記セラミックファイバーブロックの内部に向けて棒状締結部材を挿入する工程とを有し、
    前記棒状締結部材は、円相当直径が1mm以上かつ前記セラミックファイバーブランケットAの積層前厚さの0.2倍以上2.0倍以下である胴部を有し、
    前記セラミックファイバーブロックに挿入された前記棒状締結部材の胴部の最深位置を、前記セラミックファイバーブロックの稼働面から30mm以上とすることを特徴とする炉壁の補修方法(但し、前記棒状締結部材を挿入する工程において、前記棒状締結部材を挿入する差し込み穴を形成して接着剤を注入した後に前記棒状締結部材を挿入する場合を除く)
  2. 請求項1記載の炉壁の補修方法において、前記炉内壁に対して前記棒状締結部材を傾斜させて前記セラミックファイバーブロックに挿入することを特徴とする炉壁の補修方法。
  3. 請求項1又は2記載の炉壁の補修方法において、前記棒状締結部材の表面に突起部が形成されていることを特徴とする炉壁の補修方法。
  4. 請求項3記載の炉壁の補修方法において、前記棒状締結部材の表面に形成された突起部が螺旋状の突条部であることを特徴とする炉壁の補修方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の炉壁の補修方法において、前記セラミックファイバーブランケットBの端部を、前記セラミックファイバーブロックの背面と前記炉内壁とで挟み止めしたことを特徴とする炉壁の補修方法。
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