JP2019078332A - 渦電流式ダンパ - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、渦電流式ダンパの軸方向に沿った面での断面図である。図2は、図1の一部拡大図である。図1及び図2を参照して、渦電流式ダンパ1は、磁石保持部材2と、複数の第1永久磁石3と、複数の第2永久磁石4と、導電部材5と、ボールナット6と、ねじ軸7と、2つの強磁性リング部12(図2参照)とを備える。
磁石保持部材2は、ねじ軸7を中心軸とする円筒形状である。磁石保持部材2は、ボールナット6及びねじ軸7を収容可能である。磁石保持部材2の材質は、特に限定されない。しかしながら、磁石保持部材2の材質は、透磁率の高い鋼等が好ましい。磁石保持部材2の材質はたとえば、炭素鋼、鋳鉄等の強磁性材である。この場合、磁石保持部材2は、ヨークとしての役割を果たす。すなわち、第1永久磁石3及び第2永久磁石4からの磁束が外部に漏れにくくなり、渦電流式ダンパ1の減衰力が高まる。後述するように、磁石保持部材2は導電部材5に対して回転可能である。
図3は、渦電流式ダンパの軸方向に垂直な面での断面図である。図4は、図3の一部拡大図である。図5は、第1永久磁石及び第2永久磁石を示す斜視図である。図3〜図5を参照して、複数の第1永久磁石3及び第2永久磁石4は、磁石保持部材2の外周面に取り付けられる。第1永久磁石3は、ねじ軸の周りに磁石保持部材2の円周方向に沿って配列される。同様に、第2永久磁石4は、ねじ軸の周りに磁石保持部材2の円周方向に沿って配列される。第2永久磁石4は、第1永久磁石3同士の間に配置される。つまり、磁石保持部材2の円周方向に沿って第1永久磁石3と第2永久磁石4は、交互に配置される。
図1及び図2を参照して、導電部材5は、ねじ軸7を中心軸とする円筒形状である。導電部材5は、磁石保持部材2、第1永久磁石3、第2永久磁石4、ボールナット6及びねじ軸7を収容可能である。つまり、磁石保持部材2が導電部材5の内側に同心状に配置される。導電部材5の内周面が、第1永久磁石3及び第2永久磁石4と隙間を空けて対向する。後述するように、導電部材5の表面(内周面)に渦電流を発生させるため、導電部材5は磁石保持部材2と相対的に回転する。そのため、導電部材5と第1永久磁石3及び第2永久磁石4との間には、隙間が設けられる。導電部材5に取付具8aが接続される。導電部材5と一体の取付具8aは、建物支持面又は建物内に固定される。そのため、導電部材5はねじ軸7周りに回転しない。
ボールナット6は、磁石保持部材2及び導電部材5の内部に配置される。ボールナット6は、磁石保持部材2に固定される。したがって、ボールナット6が回転すれば、磁石保持部材2も回転する。ボールナット6の種類は、特に限定されない。ボールナット6は、周知のボールナットを用いてよい。ボールナット6の内周面には、ねじ部が形成されている。
ねじ軸7は、ボールナット6を貫通し、ボールを介してボールナット6と噛み合う。ねじ軸7の外周面には、ボールナット6のねじ部に対応するねじ部が形成されている。ねじ軸7及びボールナット6は、ボールねじを構成する。ボールねじは、ねじ軸7の軸方向の移動をボールナット6の回転運動に変換する。ねじ軸7に取付具8bが接続される。ねじ軸7と一体の取付具8bは、建物支持面又は建物内に固定される。渦電流式ダンパ1が、たとえば建物内と建物支持面との間の免震層に設置される事例の場合、ねじ軸7と一体の取付具8bが建物内に固定され、導電部材5と一体の取付具8aは建物支持面に固定される。渦電流式ダンパ1が、たとえば建物内の任意の層間に設置される事例の場合は、ねじ軸7と一体の取付具8bが任意の層間の上部梁側に固定され、導電部材5と一体の取付具8aは任意の層間の下部梁側に固定される。そのため、ねじ軸7は軸周りに回転しない。
図6は、渦電流式ダンパの磁気回路を示す模式図である。図6を参照して、第1永久磁石3の磁極の配置は、隣接する第2永久磁石4の磁極の配置と反転している。したがって、第1永久磁石3のN極から出た磁束は、隣接する第2永久磁石4のS極に到達する。第2永久磁石のN極から出た磁束は、隣接する第1永久磁石3のS極に到達する。これにより、第1永久磁石3、第2永久磁石4、導電部材5及び磁石保持部材2の中で、磁気回路が形成される。第1永久磁石3及び第2永久磁石4と、導電部材5との間の隙間は十分に小さいため、導電部材5は磁界の中にある。
上述の説明では、第1永久磁石及び第2永久磁石の磁極の配置は、磁石保持部材の径方向である場合について説明した。しかしながら、第1永久磁石及び第2永久磁石の磁極の配置は、これに限定されない。
渦電流式ダンパの減衰力をより大きくするには、導電部材に発生する渦電流を大きくすればよい。大きい渦電流を発生させる1つの方法は、第1永久磁石及び第2永久磁石から出る磁束の量を増やせばよい。すなわち、第1永久磁石及び第2永久磁石のサイズを大きくすればよい。しかしながら、サイズの大きい第1永久磁石及び第2永久磁石はコストが高く、磁石保持部材への取り付けも容易ではない。
第2実施形態の渦電流式ダンパは、磁石保持部材が導電部材の外側に配置され、回転しない。渦電流は、内側の導電部材が回転することで発生する。
第3実施形態の渦電流式ダンパは、磁石保持部材が導電部材の内側に配置され、回転しない。渦電流は、外側の導電部材が回転することで発生する。
第4実施形態の渦電流式ダンパは、導電部材が磁石保持部材の内側に配置され、回転しない。渦電流は、外側の磁石保持部材が回転することで発生する。
第5実施形態の渦電流式ダンパは、上記した第1実施形態の渦電流式ダンパを変形したものである。
第6実施形態の渦電流式ダンパは、上記した第2実施形態の渦電流式ダンパを変形したものである。
第7実施形態の渦電流式ダンパは、上記した第3実施形態の渦電流式ダンパを変形したものである。
第8実施形態の渦電流式ダンパは、上記した第4実施形態の渦電流式ダンパを変形したものである。
2:磁石保持部材
3:第1永久磁石
4:第2永久磁石
5:導電部材
6:ボールナット
7:ねじ軸
8a、8b:取付具
9:ラジアル軸受
10:スラスト軸受
11:ポールピース
12:強磁性リング部
13:強磁性層
Claims (13)
- ねじ軸と、
前記ねじ軸の周りに円周方向に沿って配列された複数の第1永久磁石と、
前記第1永久磁石同士の間に配置され、前記第1永久磁石と磁極の配置が反転した複数の第2永久磁石と、
前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石を保持する円筒形状の磁石保持部材と、
導電性を有し、前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石と隙間を空けて対向する円筒形状の導電部材と、
前記磁石保持部材及び前記導電部材の内部に配置されて前記磁石保持部材又は前記導電部材に固定され、前記ねじ軸と噛み合うボールナットと、
前記第1永久磁石、前記第2永久磁石、前記導電部材及び前記磁石保持部材の中で形成される磁気回路の磁界を前記第1永久磁石、前記第2永久磁石、前記導電部材及び前記磁石保持部材の中に閉じ込める磁界閉込め機構と、を備える、渦電流式ダンパ。 - 請求項1に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁石保持部材が前記導電部材の内側に配置され、
前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石が前記磁石保持部材の外周面に取り付けられ、
前記ボールナットが前記磁石保持部材に固定された、渦電流式ダンパ。 - 請求項2に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記磁石保持部材の外周面における軸方向の2つの端部にそれぞれ設けられた強磁性リング部を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項2又は請求項3に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記磁石保持部材の少なくとも内周面を覆う強磁性層を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項1に記載の渦電流式ダンパであって、
前記導電部材が前記磁石保持部材の内側に配置され、
前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石が前記磁石保持部材の内周面に取り付けられ、
前記ボールナットが前記導電部材に固定された、渦電流式ダンパ。 - 請求項5に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記導電部材の外周面における軸方向の2つの端部にそれぞれ設けられた強磁性リング部を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項5又は請求項6に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記導電部材の少なくとも内周面を覆う強磁性層を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項1に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁石保持部材が前記導電部材の内側に配置され、
前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石が前記磁石保持部材の外周面に取り付けられ、
前記ボールナットが前記導電部材に固定された、渦電流式ダンパ。 - 請求項8に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記磁石保持部材の外周面における軸方向の2つの端部にそれぞれ設けられた強磁性リング部を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項8又は請求項9に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記磁石保持部材の少なくとも内周面を覆う強磁性層を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項1に記載の渦電流式ダンパであって、
前記導電部材が前記磁石保持部材の内側に配置され、
前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石が前記磁石保持部材の内周面に取り付けられ、
前記ボールナットが前記磁石保持部材に固定された、渦電流式ダンパ。 - 請求項11に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記導電部材の外周面における軸方向の2つの端部にそれぞれ設けられた強磁性リング部を含む、渦電流式ダンパ。 - 請求項11又は請求項12に記載の渦電流式ダンパであって、
前記磁界閉込め機構は、前記導電部材の少なくとも内周面を覆う強磁性層を含む、渦電流式ダンパ。
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2017
- 2017-10-24 JP JP2017205622A patent/JP7185393B2/ja active Active
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