JP2019078145A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な作業を要することなく、より確実に通気効率を向上させること。【解決手段】枠体10を構成する上枠11には通気通路1が設けられ、通気通路1には浴室の圧力が脱衣室の圧力よりも低下した場合に回動し、通気通路1の開口面積を拡大する弁体70が設けられた建具において、通気通路1が設けられた枠体10には、支持部材60が移動可能に配設され、かつ弁体70は、支持部材60に対して通気通路1の開口面積を拡大させた開位置と、通気通路1の開口面積を減少させた閉位置との間を回動可能となる状態で支持されており、支持部材60が設けられた枠体10の縦枠13,14と、支持部材60との間には、支持部材60の拡張位置への移動に伴って通気通路1の開口面積が増大した場合に支持部材60の位置を維持する係合突起63b及び係止凹部16,17が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、建具に関するもので、より詳細には枠体を構成する枠材もしくは障子を構成する枠材に通気通路を有した建具に関するものである。
浴室と脱衣室との間を仕切るように設けられる建具には、枠体を構成する枠材、例えば上枠に浴室の換気を行うための通気通路を備えたものがある。この建具では、通気通路に弁体が設けられており、不必要時に浴室の湯気が脱衣室側に漏出する事態が防止されている。すなわち、浴室の換気扇が駆動されていない場合には、弁体が通気通路を減少させた閉位置に配置され、浴室から脱衣室への湯気の漏出が防止されている。一方、浴室の換気扇が駆動されると、浴室の圧力が脱衣室の圧力よりも低下することによって通気通路が拡大するように弁体が回動する(開位置)。従って、この状態においては、通気通路を通じて脱衣室の空気が浴室の内部に供給され、浴室が効率良く換気されるようになる。
この種の建具としては、通気通路に開閉部材が移動可能に配設され、かつ開閉部材に弁体を回動可能に配設するようにしたものも提供されている。この建具では、換気扇の駆動によって浴室の圧力が脱衣室の圧力よりも設定した値以下となると開閉部材が移動し、弁体がより大きく開くことによって通気通路の開口面積が増大された状態となる。これにより、通気通路の通気効率が一層向上するようになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−50445号公報
ところで、特許文献1の建具では、換気扇が停止し、浴室の圧力が上昇した場合に自重や復帰バネの弾性力によって開閉部材を元の位置に復帰させるようにしている。このため、通気効率を向上させるように開閉部材を移動させるには、開閉部材の自重もしくは復帰バネの弾性力に抗するに十分となるだけの比較的大きな力が必要となる。上述の建具にあっては、開閉部材を移動させる力が換気扇の駆動によって生じる浴室と脱衣室との間の圧力差によるもののみであるため、開閉部材の移動を保証するための調整作業が極めて煩雑となるおそれがある。なお、上述の問題は、枠体の上枠に通気通路を設けたものに限らず、通気通路に弁体を備えたものであれば、上枠以外の枠材や障子を構成する枠材であっても同様に生じ得る。
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業を要することなく、より確実に通気効率を向上させることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体に障子が開閉可能に配設され、前記枠体を構成する枠材もしくは前記障子を構成する枠材には前記障子によって仕切られる一方の空間と他方の空間との間を連通するように通気通路が設けられ、前記通気通路には前記一方の空間の圧力が前記他方の空間の圧力よりも低下した場合に回動し、前記通気通路の開口面積を拡大する弁体が設けられた建具において、前記通気通路が設けられた前記枠体もしくは前記障子には、支持部材が移動可能に配設され、かつ前記弁体は、前記支持部材に対して前記通気通路の開口面積を拡大させた開位置と、前記通気通路の開口面積を減少させた閉位置との間を回動可能となる状態で支持されており、前記支持部材が設けられた前記枠体もしくは前記障子と、前記支持部材との間には、少なくとも前記支持部材の移動に伴って前記通気通路の開口面積が増大した場合に当該支持部材の位置を維持する位置決め部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、2つの空間の圧力差に関わりなく、位置決め部によって支持部材を通気通路の開口面積が増大した位置に維持させることができるため、煩雑な調整作業を要することなく確実に通気効率を向上させることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記支持部材は、前記通気通路において前記一方の空間側の端部に配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、通気中において弁体よりも下流側となる位置に共鳴空間が構成されることがなく、弁体の作動音が増幅して異音となるおそれがなくなる。
また本発明は、上述した建具において、前記弁体は、薄板状を成し、一方の縁部に設けた回動軸を中心として回動することにより前記通気通路の開口面積を変化させるものであり、前記支持部材は、前記回動軸と同一の軸心上に支持軸部を有し、前記支持軸部を中心として回動可能となる状態で前記枠体もしくは前記障子に配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、支持部材を移動させた場合にも通気通路に対する回動軸の位置が変化することがない。従って、支持部材を移動させた際に通気通路と弁体との間に隙間が生じる等の問題を招来するおそれがない。
また本発明は、上述した建具において、前記枠体の上枠は、上方ガイド壁部及び下方ガイド壁部を有し、前記上方ガイド壁部及び前記下方ガイド壁部の間に前記通気通路が構成されるものであり、前記弁体は、前記上方ガイド壁部において前記一方の空間側に位置する端縁部から延在するように前記上方ガイド壁部の端縁部延長上に前記回動軸が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、上方ガイド壁部の延長上に回動軸が延在するため、弁体が回動した場合にも通気通路と弁体との間に段差が生じる事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記上方ガイド壁部は、前記一方の空間側に位置する部分が前記一方の空間に向かうに従って漸次下方となるように湾曲しており、前記弁体は、前記支持部材が前記通気通路の開口面積を増大する位置に配置された状態で前記開位置に配置された場合に前記上方ガイド壁部に沿って湾曲状に延在することを特徴とする。
この発明によれば、弁体が上方ガイド壁部に沿って湾曲状に延在するため、通気通路の開口面積を増大した場合の通気効率をより向上させることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記枠体もしくは前記障子に対して前記支持部材が着脱可能に配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、支持部材を取り外すことができるため、通気通路及び弁体の清掃等、メンテナンス作業を容易に実施することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記通気通路を構成する壁部には、放熱フィンが設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、他方の空間から弁体を通過した流体を冷却することができる。従って、例えば浴室と脱衣室との間に適用した場合に、浴室の湯気が閉位置に配置された弁体を通過して脱衣室側に漏出したとしても脱衣室に至るまでの間に通気通路内で結露させることができ、浴室の湯気がそのまま脱衣室に漏出する事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記放熱フィンは、前記通気通路を構成する壁部の外表面に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、通気通路の流路抵抗を増大させることなく、通過する流体を冷却することが可能となる。
本発明によれば、2つの空間の圧力差に関わりなく、位置決め部によって支持部材を通気通路の開口面積が増大した位置に維持させることができるため、煩雑な調整作業を要することなく確実に通気効率を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態である建具を浴室側から見た図である。 図1に示した建具の要部分解縦断面図である。 図1に示した建具の要部を上方から見た破断斜視図である。 図1に示した建具の要部を下方から見た破断斜視図である。 図1に示した建具において支持部材が通常位置に配置された状態を示すもので、(a)は弁体が閉位置に配置された状態の要部縦断面図、(b)は弁体が開位置に配置された状態の要部縦断面図である。 図1に示した建具において支持部材が拡張位置に配置された状態を示すもので、(a)は弁体が閉位置に配置された状態の要部縦断面図、(b)は弁体が開位置に配置された状態の要部縦断面図である。 本発明の変形例である建具を示すもので、(a)は支持部材が通常位置に配置された状態の要部縦断面図、(b)は弁体ユニットが拡張位置に配置された状態の要部縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、浴室(一方の空間)と脱衣室(他方の空間)との間に設けられる浴室用の折れ戸であり、枠体10及び2枚の障子20,30を備えて構成してある。枠体10は、上枠(枠材)11、下枠(枠材)12及び左右の縦枠(枠材)13,14を四周枠組みすることによって構成したものである。一方の障子20は、矩形状を成す面材21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24,25を配設することによって構成したものである。もう一方の障子30についても、矩形状を成す面材31の四周に上框32、下框33及び左右の縦框34,35を配設することによって構成してある。これらの障子20,30は、一方の縦框25,35を介して相互に連結してあり、上下に沿った軸心を中心として折り畳むことが可能である。図には明示していないが、2つの障子20,30において互いに外側に配置される他方の縦框24,34には、上端及び下端からそれぞれ上下方向に沿って同一軸心となるガイド軸が突出している。一方の障子20のガイド軸は、上枠11及び下枠12において一方の縦枠13に近接した部分に左右方向に沿った移動が阻止された状態で回動可能に支持してある。他方の障子30のガイド軸は、上枠11及び下枠12に対して左右方向に沿って移動可能、かつ回動可能に支持してある。この建具では、他方の障子30のガイド軸を他方の縦枠14に近接した部分に配置させた場合、図1に示すように、2枚の障子20,30がそれぞれ上枠11及び下枠12に沿った状態となり、枠体10によって構成される開口を閉じて浴室と脱衣室との間が仕切られることになる。この状態から互いに連結された一方の縦框25,35が浴室側となるように障子20,30を操作すると、他方の障子30のガイド軸が一方の縦枠13に向けて移動するとともに、それぞれの障子20,30がガイド軸を中心として適宜回動する。この結果、2枚の障子20,30が折り畳まれた状態となり、枠体10の開口を開いて浴室と脱衣室との間を連通させることが可能となる。
図2〜図4に示すように、この建具では、枠体10の上枠11が、上方上枠部11Aと下方上枠部11Bとを備え、これら上方上枠部11A及び下方上枠部11Bの間に隙間を確保した状態で左右の縦枠13,14の上端部間に取り付けられている。上方上枠部11A及び下方上枠部11Bは、アルミニウム合金等の金属もしくは樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手方向(押し出し方向)の全長にわたってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。上方上枠部11Aは、上枠11の上方部を構成するもので、見込み方向に沿った寸法が左右の縦枠13,14とほぼ同じとなるように構成してある。これに対して下方上枠部11Bは、上枠11の下方部を構成するもので、見込み方向に沿った寸法が左右の縦枠13,14よりも小さく構成してある。
ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称する場合がある。また、本実施の形態では、見付け方向という用語を用いる。見付け方向とは、上枠11や下枠12のように左右に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠13,14のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した左右に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
以下、上方上枠部11A及び下方上枠部11Bを含む枠体10の上部構成について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明を行う。なお、以下においては便宜上、浴室と脱衣室の間に設けられている状態でそれぞれの方向を特定することとする。
上方上枠部11Aは、上方ガイド壁部41、収容壁部42及び上方見付け壁部43を一体に成形したものである。上方ガイド壁部41は、上方上枠部11Aにおいて脱衣室側に配置される部分であり、見込み方向に沿った寸法が縦枠13,14に対してほぼ2/3となるように構成してある。上方ガイド壁部41において脱衣室側に位置する半部は、見込み方向に沿ってほぼ水平に延在している。これに対して上方ガイド壁部41において浴室側に位置する半部は、浴室に向けて漸次下方となるようにわずかに湾曲している。上方ガイド壁部41の下面は、段差が無く滑らかに構成してある。一方、上方ガイド壁部41の上面には、複数の放熱フィン44が設けてある。放熱フィン44は、上方ガイド壁部41の上面から上方に向けて延在した薄板状部分である。個々の放熱フィン44は、上方ガイド壁部41の長手に沿った全長に設けてあり、互いの間に隙間を確保した状態で見込み方向に並設してある。収容壁部42は、最も浴室側に位置する放熱フィン44の上端から浴室に向けてほぼ水平に延在した後、下方に向けて屈曲したもので、上方ガイド壁部41の放熱フィン44との間に下方に開口した収容空間45を構成している。上方見付け壁部43は、収容壁部42の浴室側に位置する縁部から上方に向けて延在した後、脱衣室側に向けてほぼ水平に延在したものである。
下方上枠部11Bは、下方ガイド壁部51、当接ヒレ部52及び軸支持部53を一体に成形したものである。下方ガイド壁部51は、上方ガイド壁部41との間に通気通路1を構成する部分であり、脱衣室から浴室に向けて漸次下方となるように湾曲している。図からも明らかなように、下方ガイド壁部51は、脱衣室側に比べて浴室側の曲率が大きくなるように湾曲しており、上方ガイド壁部41との鉛直方向に沿った距離が浴室側に向けて漸次増大している。下方ガイド壁部51の上面は、段差が無く滑らかに構成してある。この下方ガイド壁部51は、見込み方向において上方上枠部11Aのほぼ中央に位置し、浴室側の縁部が上方ガイド壁部41における浴室側の縁部とほぼ同じ見込み位置となるように取り付けてある。当接ヒレ部52は、下方ガイド壁部51の脱衣室側に位置する縁部から下方に延在した部分であり、障子20,30を閉じた場合に上框22,32の脱衣室に臨む見付け面に対向することができる寸法に構成してある。当接ヒレ部52において浴室に臨む見付け面には、その下縁部にタイト材54が装着してある。タイト材54は、障子20,30が閉じた場合に上框22,32に密接し、上框22,32との間の水密性を確保するためのものである。軸支持部53は、下方ガイド壁部51において浴室側に位置する部分の下面から下方に延在した後、脱衣室側に向けて延在し、その延在縁部が当接ヒレ部52に接合されたものである。すなわち、軸支持部53は、下方ガイド壁部51及び当接ヒレ部52との間に中空部を構成するように設けられたものである。軸支持部53において浴室側に位置する部位には、取付溝55が設けてある。取付溝55は、下面に開口し、かつ下方上枠部11Bの長手方向に沿って形成した凹部である。軸支持部53の下面には、上述した障子20,30のガイド軸を支持するためのブラケット56が、取付溝55を介して取り付けてある。
さらに、この建具の枠体10には、弁体ユニット2が設けてある。弁体ユニット2は、上方上枠部11Aの上方ガイド壁部41と下方上枠部11Bの下方ガイド壁部51との間に構成される通気通路1の開口面積を浴室側の端部において変化させるためのもので、支持部材60と弁体70とを備えて構成してある。
支持部材60は、上壁部61、前壁部62及び左右の側壁部63を備えた直方体状を成すもので、通気通路1の浴室側開口を覆う位置において左右の縦枠13,14の間の全長にわたって配設してある。支持部材60の上壁部61は、上方上枠部11Aの収容壁部42によって構成される収容空間45に収容することのできる寸法に構成したもので、脱衣室側に位置する縁部の下面に軸受け部61aを有している。軸受け部61aは、後述する弁体70の回動軸71を回動可能に支持する円筒状部分であり、軸心が左右方向に沿ってほぼ水平となるように設けてある。この軸受け部61aには、弁体70の回動範囲を規定するための軸受開口61bが設けてある。本実施の形態では、上壁部61がほぼ水平に配置された場合に下方となる部位から浴室側のほぼ90°となる範囲に軸受開口61bが形成してある。前壁部62は、上壁部61が収容空間45に配置された状態で通気通路1の浴室側開口を覆うことのできる寸法に構成してある。左右の側壁部63は、それぞれ上壁部61及び前壁部62を2辺とする矩形状を成すもので、縦枠13,14に対向する外表面にそれぞれ支持軸部63a及び係合突起(位置決め部)63bを有している。支持軸部63aは、側壁部63において縦枠13,14に対向する外表面から縦枠13,14に向けて突出した円柱状の突出部である。それぞれの支持軸部63aは、側壁部63において脱衣室側の上隅部となる部位において上壁部61の軸受け部61aと同一軸心上となる位置に設けてある。係合突起63bは、側壁部63の外表面から縦枠13,14に向けて突出した半球状の突出部であり、支持軸部63aよりも下方となる部位に設けてある。
弁体70は、円柱状を成す回動軸71と、回動軸71の周面から径方向に延在した後、浴室側に向けて凸となるように湾曲した薄板状の弁本体72とを有したものである。この弁体70は、回動軸71が上壁部61の軸受け部61aにおいて回動可能となり、軸受開口61bから弁本体72が延在する状態で側壁部63の相互間の全長にわたって配設してある。弁体70の弁本体72は、回動軸71の回動により、支持部材60の上壁部61、前壁部62及び左右の側壁部63によって囲まれる空間において前壁部62から離隔した位置と前壁部62に近接した位置との間を移動することが可能である。
上記のように構成した弁体ユニット2は、支持軸部63aを縦枠13,14の互いに対向する見込み面に設けた軸孔15に装着することにより、支持軸部63aの軸心を中心として回動可能となる状態で左右の縦枠13,14の間に配設してある。軸孔15は、上方ガイド壁部41において浴室側に位置する端縁部の延長上となる部位の近傍に設けてある。図からも明らかなように、左右の縦枠13,14において係合突起63bに対応する部位の2カ所には、係止凹部(位置決め部)16,17が設けてある。係止凹部16,17は、軸孔15を中心とした同一の円弧上に設けた半球状の凹部であり、弁体ユニット2の支持部材60を回動させた場合に係合突起63bが択一的に係合される2位置に設けてある。具体的に説明すると、左右の縦枠13,14の見込み面には、図5の(a)に示すように、支持部材60の前壁部62が鉛直方向に沿って配置された場合に係合突起63bが係合される位置(以下、通常位置という)と、図6の(a)に示すように、支持軸部63aを中心として支持部材60を浴室側に回動させ、前壁部62が浴室に向けて漸次下方となるように傾斜して配置された場合に係合突起63bが係合される位置(以下、拡張位置という)との2カ所に係止凹部16,17が設けてある。係合突起63bが係止凹部16,17に係合された状態の支持部材60は、手を離した状態においてもそれぞれの姿勢を維持する一方、前壁部62を介して操作力を加えれば、係合突起63bと係止凹部16,17との係合状態を容易に解除することが可能である。さらに、大きな操作力を加えれば、縦枠13,14の軸孔15から支持軸部63aを離脱させ、弁体ユニット2を枠体10から取り外すことも可能である。
上記のように構成した建具では、障子20,30によって枠体10の開口を閉じた状態においても通気通路1を通じて浴室と脱衣室とが連通された状態にある。ここで、図5の(a)に示すように、支持部材60を通常位置に配置した場合には、弁体70が自重によって垂下され(閉位置)、通気通路1がほぼ閉じた状態となる。従って、不必要時に浴室内の湯気が脱衣室に漏出するおそれがない。この状態から、浴室の図示せぬ換気扇を駆動すると、浴室の圧力が脱衣室よりも低下することにより、図5の(b)に示すように、支持部材60に対して弁体70が浴室側に向けて回動し、通気通路1の開口面積が拡大した状態となる(開位置)。これにより、通気通路1を通じて脱衣室の空気が浴室の内部に供給され、浴室が効率良く換気されるようになる。浴室の換気が終了し、換気扇を停止させると、弁体70が自重によって脱衣室側に回動し、再び図5の(a)に示した閉位置に復帰することになり、脱衣室への湯気の漏出が防止された状態となる。
一方、図6の(a)に示すように、支持部材60を拡張位置に配置した場合には、弁体70の回動範囲が浴室側へ移動する。このため、通気通路1の最小開口面積が増大した状態、つまり支持部材60に対して弁体70が上述の閉位置に配置された場合の通気通路1の開口面積が、支持部材60を通常位置に配置した場合に比べて増大することになる。従って、この状態から浴室の換気扇を駆動すると、図6の(b)に示すように、通常位置の場合に比べて通気通路1の開口面積が増大し、脱衣室から浴室への通気効率が向上することによって浴室をより短時間に換気することができるようになる。しかも、通常位置から拡張位置に変更する場合には、支持部材60を操作して係合突起63bが係合する位置を係止凹部16から係止凹部17に変更すれば良い。このため、支持部材60を移動させるための調整作業は不要であり、必要時においては容易に、かつ確実に通気効率を向上させることが可能である。
さらに、上述の建具によれば、通気通路1の下流側となる部分に弁体ユニット2を設けるようにしているため、弁体ユニット2よりも下流となる部分に共鳴空間が構成されることがなく、弁体70の回動に伴って異音が生じる等の問題を招来するおそれもない。特に、上記の建具では、上方ガイド壁部41の延長上に回動軸71を設けるようにしているため、弁体70が回動した場合にも通気通路1と弁体70との間に段差が生じる事態を防止することができる。加えて、弁体70の弁本体72が上方ガイド壁部41に沿って湾曲状に延在するため、通気通路1の最小開口面積を増大した場合の通気効率をより向上させることも可能となる。
またさらに、上方ガイド壁部41に放熱フィン44を設けるようにしているため、浴室から弁体70を通過して通気通路1に流入した流体を冷却することができる。従って、浴室の湯気が閉位置に配置された弁体70を通過して脱衣室側に漏出したとしても脱衣室に至るまでの間に通気通路1内で結露させることができ、浴室の湯気がそのまま脱衣室に漏出する事態を防止することができる。しかも、放熱フィン44を上方ガイド壁部41の上面に設けるようにしているため、通気通路1の流路抵抗が増大することもない。
また、弁体70の回動軸71と、支持部材60の支持軸部63aとが同一の軸心上にあるため、支持部材60が通常位置と拡張位置との間で移動した場合にも弁体70の回動軸71が変化することがない。従って、支持部材60をいずれの位置に配置した場合にも、通気通路1と弁体70との間に隙間が生じる等の問題を招来するおそれがない。
さらに、枠体10に対して支持部材60を着脱可能に取り付けているため、支持部材60を取り外すことにより、通気通路1や弁体70の清掃等、メンテナンス作業を容易に実施することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、縦枠13,14に軸孔15を設け、弁体ユニット2における支持部材60の支持軸部63aを軸孔15に回動可能に装着することによって枠体10に対して弁体ユニット2の支持部材60を回動させるようにしているが、支持部材60の移動態様は必ずしも回動に限定されない。例えば、図7の変形例に示すように、縦枠13,14にスライド孔115を形成し、支持部材60の支持軸部63aをスライド孔115にスライド可能に装着するようにしても良い。スライド孔115としては、見込み方向に沿っていれば、必ずしも水平である必要はなく、図示の例のように、浴室に向けて漸次上方となるように傾斜させるようにしても良い。また、この変形例の建具では、支持軸部63aを最も脱衣室側に配置した場合に係合突起63bに係合する係止凹部(位置決め部)116と、最も浴室側に配置した場合に係合突起63bに係合する係止凹部(位置決め部)117とを設けるようにしている。なお、変形例において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
上記のように構成した建具においても実施の形態と同様、図7の(a)に示す通常位置おいて浴室の換気扇を駆動すれば、弁体70が同図中の実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に移動し、浴室の換気を行うことが可能となる。
一方、図7の(b)に示すように、支持部材60を浴室側にスライドさせて拡張位置に配置した場合には、弁体70の回動範囲が浴室側へ移動するため、通気通路1の最小開口面積が増大した状態、つまり浴室の換気扇を駆動していない状態での弁体70の位置(実線)が通常位置に比べて浴室側に移動した状態となる。従って、この状態から浴室の換気扇を駆動すると、図7の(b)に2点鎖線で示すように、通常位置の場合に比べて通気通路1の開口面積が増大し、脱衣室から浴室への通気効率が向上することによって浴室をより短時間に換気することができるようになる。しかも、通常位置から拡張位置に変更する場合には、支持部材60を操作して係合突起63bが係合する位置を係止凹部116から係止凹部117に変更すれば良い。このため、支持部材60を移動させるための調整作業は不要であり、必要時においては容易に、かつ確実に通気効率を向上させることが可能である。
なお、上述した実施の形態及び変形例では、浴室用の折れ戸を例示しているが、その他の建具にも適用することが可能である。また、枠体10の上枠11に通気通路1を設けるようにしているが、枠体10を構成する下枠12や縦枠13,14、あるいは障子20,30を構成する框(枠材)22,23,24,25,32,33,34,35に通気通路を設けたものに適用しても良い。さらに、通気通路1の下流側端部となる浴室(一方の空間)側の端部に弁体ユニット2を設けるようにしているが、通気通路1の中間部や上流側端部となる脱衣室(他方の空間)側の端部に弁体ユニット2を設けるようにしても構わない。
また、上述した実施の形態及び変形例では、支持部材60が通常位置に配置された場合にも係合突起63bを係止凹部16,116に係合させるようにしているが、必ずしも通常位置において係合突起63bを係止凹部16,116に係合させる必要はなく、拡張位置において係合突起63bが係止凹部17,117に係合されていれば十分である。さらに、位置決め部としては、支持部材60に係合突起63bを設ける一方、縦枠13,14に係止凹部16,17,116,117を設けるようにしているが、凹凸の関係は逆であっても良い。
1 通気通路、2 弁体ユニット、10 枠体、11 上枠、12 下枠、13,14 縦枠、15 軸孔、16,17,116,117 係止凹部、20,30 障子、22,23,24,25,32,33,34,35 框、41 上方ガイド壁部、44 放熱フィン、51 下方ガイド壁部、60 支持部材、63a 支持軸部、63b 係合突起、70 弁体、71 回動軸、115 スライド孔

Claims (8)

  1. 枠体に障子が開閉可能に配設され、前記枠体を構成する枠材もしくは前記障子を構成する枠材には前記障子によって仕切られる一方の空間と他方の空間との間を連通するように通気通路が設けられ、前記通気通路には前記一方の空間の圧力が前記他方の空間の圧力よりも低下した場合に回動し、前記通気通路の開口面積を拡大する弁体が設けられた建具において、
    前記通気通路が設けられた前記枠体もしくは前記障子には、支持部材が移動可能に配設され、かつ前記弁体は、前記支持部材に対して前記通気通路の開口面積を拡大させた開位置と、前記通気通路の開口面積を減少させた閉位置との間を回動可能となる状態で支持されており、
    前記支持部材が設けられた前記枠体もしくは前記障子と、前記支持部材との間には、少なくとも前記支持部材の移動に伴って前記通気通路の開口面積が増大した場合に当該支持部材の位置を維持する位置決め部が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 前記支持部材は、前記通気通路において前記一方の空間側の端部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記弁体は、薄板状を成し、一方の縁部に設けた回動軸を中心として回動することにより前記通気通路の開口面積を変化させるものであり、
    前記支持部材は、前記回動軸と同一の軸心上に支持軸部を有し、前記支持軸部を中心として回動可能となる状態で前記枠体もしくは前記障子に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  4. 前記枠体の上枠は、上方ガイド壁部及び下方ガイド壁部を有し、前記上方ガイド壁部及び前記下方ガイド壁部の間に前記通気通路が構成されるものであり、
    前記弁体は、前記上方ガイド壁部において前記一方の空間側に位置する端縁部から延在するように前記上方ガイド壁部の端縁部延長上に前記回動軸が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建具。
  5. 前記上方ガイド壁部は、前記一方の空間側に位置する部分が前記一方の空間に向かうに従って漸次下方となるように湾曲しており、
    前記弁体は、前記支持部材が前記通気通路の開口面積を増大する位置に配置された状態で前記開位置に配置された場合に前記上方ガイド壁部に沿って湾曲状に延在することを特徴とする請求項4に記載の建具。
  6. 前記枠体もしくは前記障子に対して前記支持部材が着脱可能に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  7. 前記通気通路を構成する壁部には、放熱フィンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  8. 前記放熱フィンは、前記通気通路を構成する壁部の外表面に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の建具。
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