JP2019078142A - 建物群の配置構造 - Google Patents

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【課題】一辺が接道するひとまとまりの建築用地を複数区画に分割して各区画に建物を隣接配置する際に、各居住者の多様なライフスタイルに柔軟に対応でき、採光や通風を十分に得られる利用価値の高いオープンスペースを備えた建物群の配置構造を提供する。【解決手段】建築用地1は、道路Rに交差する隣地境界線31〜33によって、接道長さよりも奥行きのほうが長い複数の区画A、B、C、Dに分割される。各区画A〜Dの建物2(2A〜2D)は、前道路R側に配置される前棟21(21A〜21D)と奥側に配置される後棟22(22A〜22D)とからなる分棟式の建物で、前棟21と後棟22との間に中庭4(4A〜4D)が設けられる。互いに隣接する区画A〜Dの中庭4同士は、該両区画A〜Dを分割する隣地境界線31〜33に沿う側辺の一部を互いに共有しつつ奥行き方向にずれて配置されるとともに、該共有箇所を通じて互いに往来可能に連通される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ひとまとまりの建築用地を複数の区画に分割して、各区画に住宅その他の建物を互いに隣接させて配置する建物群の配置構造に関する。
一辺のみが道路に面するひとまとまりの建築用地を複数の区画に分割して、各区画に戸建て住宅を建築する宅地開発等においては、前面道路から袋小路状の私道(位置指定道路)を建築用地の奥部へと引込み、その私道に面して複数の区画を前面道路と略平行に割り付けるミニ開発的な区画パターン(例えば特許文献1)や、前面道路と奥側の区画とを細幅の敷地で平面視L字状に接続する、いわゆる旗竿形の区画パターンがよく採用されている。
また、建築用地を分筆しない場合は、複数の住戸を、戸境壁を介して水平方向に連続させ、各住戸の出入口を道路に面して並べる長屋建(連棟式)の集合住宅を建築することもある(例えば特許文献2、3)。その種の長屋建住宅では、各住戸が間口に対して奥行きの長い形になるので、採光や通風を補うため、各住戸の奥行き方向における中間部に中庭や光庭を設けたり、各住戸の最奥部に裏庭を設けたりすることも多い。
特開2006−63582号公報 特開2017−8515号公報 特開2004−162499号公報
特許文献1に開示されたような袋小路状の私道を設ける区画パターンでは、住宅建築用の敷地として利用可能な面積が、私道の分だけ減損することになる。また、行政庁から道路の指定を受けるための申請手続が面倒になる。
旗竿形の区画パターンでは、奥側の区画(旗竿地)の接道長さが道路側の区画に比べて短くなるので、奥側の区画が隣接建物に囲まれた窮屈な環境になり、不動産評価において道路側の区画との間で大きな格差が生じる。
建築用地を分筆しない長屋建住宅では、各住戸の構造、規模、間取り等が画一化されて、居住者それぞれの多様なライフスタイルが反映されにくい住戸になる。また、区画面積に余裕がない場合は、各住戸に中庭や裏庭を設けても、それぞれの庭が窮屈な空間にしかならず、十分な採光や通風が得られにくい。そのような庭に面するスペースは、例えば給湯器やエアコン室外機等の設置スペース、あるいは不用品置場等として利用されることにもなりがちで、貴重な敷地が有効に活用されているとは言い難い状態になってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、各区画の不動産評価がおおむね均等になり、居住者それぞれの多様なライフスタイルにも柔軟な対応が可能で、かつ、採光や通風も十分に得られる利用価値の高いオープンスペースを備えた住宅その他の建物群の配置構造を提供するものである。
前述の目的を達成するため、本発明の建物群の配置構造は、少なくとも一辺を道路に接するひとまとまりの建築用地が、前記道路に交差する隣地境界線によって、接道長さよりも前記道路に交差する奥行きのほうが長い複数の区画に分割され、前記各区画に、建物が、前記隣地境界線を挟んで互いの側壁面の少なくとも一部同士を相対させるように配置される建物群の配置構造において、前記各区画の建物は、前記道路側に配置される前棟と奥側に配置される後棟とからなる分棟式の建物となされ、前記前棟と前記後棟との間に中庭が設けられて、互いに隣接する区画の中庭同士が、該両区画を分割する隣地境界線に沿う側辺の一部を互いに共有しつつ奥行き方向にずれて配置されるとともに、前記共有箇所を通じて互いに往来可能となされた、との基本的構成を採用する。
この構成によれば、隣地境界線によって分割される複数の区画がいずれも、接道長さより奥行きが長い類似形状の区画に分割されることで、各区画の不動産評価が各区画の接道長さに応じて均等化される。そして、各区画に前棟と後棟とからなる分棟式の建物が、間に中庭を挟んで配置され、隣接する各区画の中庭同士が側辺の一部を互いに共有して各区画の横断方向に連通することにより、建築用地の中央付近に各区画の建物から空間的に共有できる開放的なオープンスペースが形成される。各区画の前棟および後棟には、このオープンスペースから豊かな採光や通風を得ることができる。
また、隣接する区画の中庭同士を互いに奥行き方向にずらすことで、各区画の前棟、後棟および中庭の奥行きに変化が生まれる。これにより、各区画の屋内空間および中庭を、居住者それぞれの多様なライフスタイルに合わせた、個性的で変化に富む空間にすることが容易になる。また、中庭に臨む建物間の視線にもずれが生じるので、隣人との視線の交錯によって生じがちな心理的ストレスが緩和され、互いのプライバシーを確保しやすくなる。さらに、隣接する各区画の中庭同士を互いに往来可能とすることで、隣人とのコミュニケーションが促進され、隣人間で互いの中庭を複合的に活用できる可能性が拡がる。
本発明は、前述の建物群の配置構造において、前記前棟および前記後棟が、2階建て以上または少なくとも一部に歩行可能な屋上階を有する1階建て以上の建物であり、前記前棟および前記後棟の上層階または前記屋上階同士が、前記中庭の上方に架設された渡り廊下を介して往来可能に接続された、との付加的構成を採用することもできる。
また、前記後棟の奥側に裏庭が設けられた、との付加的構成を採用することもできる。
さらに、前記前棟の前面側に、前庭が、前記道路に接して設けられた、との付加的構成を採用することもできる。
前述のように構成される本発明の建物群の配置構造によれば、各区画の不動産評価が各区画の接道長さに応じて均等化される。また、各区画に前棟と後棟とからなる分棟式の建物が中庭を挟んで配置され、さらに隣接する各区画の中庭同士が側辺の一部を互いに共有するとともに奥行き方向にずれて配置されることで、居住者それぞれの多様なライフスタイルにも柔軟に対応できる、明るくて開放的なオープンスペースを備えた居住空間が創出される。
さらに、隣接する各区画の中庭同士を互いに往来可能とすることで、隣人とのコミュニケーションが促進されるとともに、隣人間で互いの中庭を複合的に活用できる可能性が拡がる。
本発明の一実施形態に係る建物群の配置図兼1階平面図である。 前記建物群の2階平面図である。 前記建物群の南側(道路側)立面図である。 前記建物群における建物BのX−X断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建物群を示す。この建物群は、ひとまとまりの略平坦な建築用地1に建築された複数組の建物2(2A〜2D)によって構成されている。ここで、「ひとまとまりの建築用地」とは、建物を建築するための土地であって、車道、歩道や緑道(不特定多数の歩行者が通り抜け可能な私道を含む)、駐車場、水路、大きい段差や崖等によって分断されず、平面的に連続している土地を意味しており、建築基準法上の「敷地」の定義に用いられる「一団の土地」とは異なる概念である。また、「略平坦な建築用地」とは、一般的に「傾斜地」として扱われない程度に平坦な土地であることを意味しており、本発明では水平距離に対する高低差が5%以下、あるいは傾斜角度として約3度以下であることを目安とする。
例示の建築用地1は、都市部または都市近郊部の第1種低層住居専用地域、第1種高度地区に立地する、約600m2の宅地を想定している。都市計画によって定められた建ぺい率は60%、容積率は100%、高さ制限は10mである。南北方向が約30m、東西方向が約20mの略矩形の平面形状を有し、建築用地1内の高低差は数十cm以下で、南辺11が道路Rに接し、他の三辺(西辺12、北辺13、東辺14)は隣の建築用地に接している。隣の建築用地との境界線沿いにはブロック塀が延設されている。
例示の建築用地1は、道路Rに交差する3本の隣地境界線31、32、33によって、道路Rに交差する方向を奥行きとする四つの宅地分譲区画A、B、C、Dに分割されている。3本の隣地境界線31〜33は、建築用地1の南辺を略4等分して、建築用地1の西辺12または東辺14と略平行に直線的に延びており、これらによって分割される四つの区画A〜Dは、いずれも接道長さが約5m、奥行きが約30m、面積が約150m2の南北方向に長い矩形となっている。
各区画A〜Dには、道路Rに面する前棟21(21A〜21D)と、奥側の後棟22(22A〜22D)とからなる分棟式の建物2(2A〜2D)が、間に中庭4(4A〜4D)を挟んで一組ずつ配置される。それらの建物2は共通の構法によって建築されている。例示の建物2は、梁間寸法が統一された山形の木質ラーメンフレームを、その梁間を各区画A〜Dの幅(間口)方向に向けて、奥行き方向に等間隔で連設した躯体を有する2階建ての建物である。屋根は、各区画A〜Dの奥行き方向に棟木を配した左右対称の切妻屋根で、図3に示すように、棟木および軒の高さ、屋根勾配、外壁の仕様や質感等が揃えられて、道路Rに面するファサードの意匠が統一されている。
ただし、各建物2の奥行きは不揃いである。各区画A〜Dの居住者のライフスタイルやニーズに応じて、前棟21および後棟22の奥行が区画A〜Dごとに設定されている。また、2階の床面の高さも棟21、22ごとに少しずつ異なっている。
例示の形態では、区画Aに配置される建物2Aにおける前棟21Aの奥行きが約6mで、後棟22Aの奥行きが約12mである。区画Bに配置される建物2Bは、前棟21Bの奥行きが約12m、後棟22Bの奥行きが約6mで、区画Aの建物2Aとは前後の大小関係が反対になっている。区画Cに配置される建物2Cは区画Aの建物2Aに準じ、区画Dに配置される建物2Dは区画Bの建物2Bに準じる。
これら各区画A〜Dの各棟21、22は、隣地境界線31〜33を挟んで互いの側壁面の少なくとも一部同士を相対させている。例示の形態における側壁面同士の間隔は約1mであり、側壁面同士が相対している部分には、基本的に大きな開口部は設けられない。道路Rからのアプローチは前棟21に設けられ、居住者は前棟21から中庭4を通って後棟22へと往来する。また、前棟21および後棟22の2階同士が、中庭4の上方に架設された渡り廊下23(23A〜23D)を介して接続され、2階からでも互いに往来できるようになっている。
本発明における最大の要部は、前棟21と後棟22との間に設けられる中庭4の構成にある。中庭4は、各区画A〜Dの幅(間口)一杯にわたって設けられ、その両側辺が該区画A〜Dを分割する隣地境界線31〜33、または建築用地1の境界線(西辺12、東辺14)に接している。そして、各区画A〜Dに配置される前棟21および後棟22の奥行きが不揃いであるため、それらの間に挟まれる中庭4の位置も各区画A〜D間で奥行き方向にずれている。また、中庭4自体の奥行きも、各区画A〜Dで異なっている。
ただし、互いに隣接する区画A〜Dの中庭4同士は、それらの間の隣地境界線31〜33に沿う側辺の少なくとも一部を互いに共有するように配置されている。そして、その共有箇所は、塀やフェンス等によって遮断されず、互いに往来可能に連通している。したがって、この建築用地1内の4組の建物2に居住する人や、これらの建物2を利用する人は、特に制約なく、あるいは一定の制約下で隣接する区画A〜Dの中庭4にも出入りすることができる。
こうして、各区画A〜Dの中庭4が区画A〜Dの横断方向に連通することで、建築用地1の中央付近に開放的なオープンスペースが形成される。このオープンスペースは、各区画A〜Dの前棟21および後棟22からそれぞれ空間的に共有できるものであり、各区画A〜Dの前棟21および後棟22の屋内には、このオープンスペースから豊かな採光や通風を得ることができる。しかも、このオープンスペースに面する各区画A〜Dの建物2の並びが区画A〜Dの横断方向において不揃いになるため、オープンスペースに画一的でない凹凸感やリズムが生まれる。オープンスペースを吹き抜ける風に場所ごとの強弱が生まれ、差し込む日差しと影の変化が多彩な表情を作り出して、風趣や季節感に富む雰囲気が創出される。また、各区画A〜Dの中庭4の側辺に塀やフェンス等を設けないことで、隣地境界線31〜33に沿う狭い余地(残地)もオープンスペースに取り込むことができる。
各区画A〜Dの建物2および中庭4は、各区画A〜Dの居住者のライフスタイルやニーズに応じて、さまざまな態様で活用される。例えば、例示の形態における区画Aの建物2Aは、前棟21Aの1階が車庫を兼ねたアトリエとして利用され、前棟21Aの2階および後棟22Aの1、2階が私的な居住空間として利用される。中庭4Aにはウッドデッキが設けられて、ベンチなどの簡単なアウトドアファニチャーが置かれている。1−2階間の移動手段(階段)は後棟22Aに設けられている。
また、区画Bの建物2Bは、前棟21Bの1階が車庫として利用され、前棟21Bの2階が簡易宿泊施設として利用され、後棟22Bの1、2階が私的な居住空間として利用される。中庭4Bには石畳状の舗装材が敷設されている。1−2階間の移動手段は前棟21Bと後棟22Bの両方に設けられている。
区画Cの建物2Cは、前棟21Cの1階が車庫として利用され、前棟21Cの2階が事務所兼習い事教室として利用され、後棟22Cの1、2階が私的な居住空間として利用される。中庭4Cにはミニプールが設置されている。1−2階間の移動手段は中庭4Cと後棟22Cに設けられている。
区画Dの建物2Dは、前棟21Dの1階が車庫およびカフェ・レストランとして利用され、前棟21Dの2階が私的な居住空間として利用され、後棟22Dの1、2階が賃貸用住宅として利用される。中庭4Dには芝生が植設されている。1−2階間の移動手段は中庭4Dに設けられている。
このように、各区画A〜Dの建物2を前棟21と後棟22とからなる分棟式の建物とし、前棟21と後棟22の間に中庭4を配して、前棟21、後棟22および中庭4の奥行きに変化をつけることで、各建物2に自身が居住するだけでなく、建物2の一部を店舗や事務所などの営業活動に利用したり、第三者に賃貸ししたり、複数の人たちで共同利用したりできる可能性が拡がる。その態様に応じて中庭4の形態や活用方法も多様化され、その実際的な運用ルール等を巡って関係者の交流が促進されると、この建築用地1内に独自のコミュニティが形成される。
どのような活用、交流を求めるかによって、中庭4にも様々な形態が採用される。少なくとも上方領域の大部分が開放されておれば、植栽の種類や植え方(芝生、花壇、菜園等)、地面の舗装形態(土、砂利、石材、レンガ、木材、コンクリート等)、設置する設備(給排水、照明、ペット対応、池、可動式屋根等)、アウトドアファニチャー(ベンチ、テーブル、遊具等)などについても柔軟に選択し、組み合わせることができる。本発明の基本的な主旨として、中庭4は建築基準法上の床面積に算入されない屋外部分であることを想定している。雨除け屋根や庇、屋外階段等を設けることで、それらの一部が建築面積に算入されることは差し支えない。
なお、中庭4の利用態様によっては、隣接する区画A〜Dの中庭4同士が側辺を共有する箇所に、視線を遮らない程度の高さで往来を規制する適宜の手段(例えば小さい柵扉等)を設置し、時間帯等に応じて施解錠するなどの運用方式を採用してもよい。
さらに例示の形態では、各区画A〜Dに、前述した中庭4以外にも庭が設けられている。すなわち、各区画A〜Dの後棟22の奥側には、裏庭5(5A〜5D)が、建築用地1の北辺13との間に設けられている。これらの裏庭5は、基本的には塀やフェンスによって隣接区画から遮蔽されており、居住者の専用庭として、例えば小さい子供やペットの遊び場、物干し、体操や運動等に利用される。
一方、各区画A〜Dの前棟21の前面側には、前庭6(6A〜6D)が、道路Rに接して設けられている。これらの前庭6は、一部が車庫のアプローチにも兼用されるが、基本的には近隣に対して開かれた公的な庭として、日中は誰でも入りやすい状態で管理され、例えば来訪者の自転車置場、フリーマーケット、町内のミニイベント会場等に利用される。
中庭4と同様に、これら裏庭5および前庭6についても、その植栽、舗装形態、設備等は利用態様に応じて適宜、選択し、組み合わせることができる。
このように、パブリックスペースとしての前庭6と、コミュニティスペースとしての中庭4と、プライベートスペースとしての裏庭5という性格の異なる3種類の庭を各区画A〜D内の奥行き方向に位置を変えて設けることで、私的な生活空間と、公的・半公的な交流空間とを、間口が狭い敷地の中にバランスよく共存させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本発明の実施に際しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、建築用地全体の大きさや形状、隣地境界線の配置や区画の分割形態、建物の棟数や配置、個々の建物の形状、階数、構造、植栽の配置等を適宜、改変するなどしても差し支えない。
例えば、本発明における道路は、公道か私道かを問わない。また、本発明は、建築用地の二辺以上が道路に接する形態を排除するものではないが、その場合は、例えば幅員が最も大きい道路を主たる道路とみなして、その道路に各区画の前棟が面するように建物を配置し、それ以外の従たる道路に対しては必要最小限の連通開口しか設けない、といった形態で本発明の主旨に合致させるものとする。
建築用地は少なくとも1本の隣地境界線によって二つ以上の区画に分割されるものとするが、2本以上の隣地境界線によって三つ以上の区画に分割、より好ましくは3本以上の隣地境界線によって四つ以上の区画に分割することで、中庭を相互に共有する効果を格段に高めることができる。
各区画は、接道長さが多少不揃いでもよいし、敷地形状次第で奥行きに多少の相違があってもよい。隣地境界線は、おおむね直線的であれば、例えば奥側の一部等が多少、屈曲していてもよいし、隣地境界線同士が互いに平行でなく、例えば放射状に配置されていてもよい。いずれにしても、分割される複数の区画が、おおむね相似的な細長い形状であれば、本発明の主旨に合致するように建物および中庭を配置することが可能である。
建物は、中庭への採光や通風を妨げない範囲で、少なくとも一部が3階建て以上であってもよいし、また、少なくとも一部に歩行可能な屋上階を有する1階建て以上の建物であってもよい。前棟と後棟とを接続する渡り廊下の位置は、それらの建物の形態に応じて適宜、設定されればよい。
本発明は、ひとまとまりの建築用地を複数の区画に分割し、各区画に構法や形態の類似する住宅等の建物を同時並行で建築して分譲するような宅地開発の設計方法として、特に有効に活用することができる。
1 建築用地
11 南辺(道路境界線)
12 西辺
13 北辺
14 東辺
2(2A、2B、2C、2D) 建物
21(21A、21B、21C、21D) 前棟
22(22A、22B、22C、22D) 後棟
23(23A、23B、23C、23D) 渡り廊下
31、32、33 隣地境界線
4(4A、4B、4C、4D) 中庭
5(5A、5B、5C、5D) 裏庭
6(6A、6B、6C、6D) 前庭
A、B、C、D 区画
R 公道(道路)

Claims (4)

  1. 少なくとも一辺を道路に接するひとまとまりの建築用地が、前記道路に交差する隣地境界線によって、接道長さよりも前記道路に交差する奥行きのほうが長い複数の区画に分割され、
    前記各区画に、建物が、前記隣地境界線を挟んで互いの側壁面の少なくとも一部同士を相対させるように配置される建物群の配置構造において、
    前記各区画の建物は、前記道路側に配置される前棟と奥側に配置される後棟とからなる分棟式の建物となされ、
    前記前棟と前記後棟との間に中庭が設けられて、
    互いに隣接する区画の中庭同士が、該両区画を分割する隣地境界線に沿う側辺の一部を互いに共有しつつ奥行き方向にずれて配置されるとともに、
    前記共有箇所を通じて互いに往来可能となされた
    ことを特徴とする建物群の配置構造。
  2. 請求項1に記載された建物群の配置構造において、
    前記前棟および前記後棟は、2階建て以上または少なくとも一部に歩行可能な屋上階を有する1階建て以上の建物であり、
    前記前棟および前記後棟の上層階または前記屋上階同士が、前記中庭の上方に架設された渡り廊下を介して往来可能に接続された
    ことを特徴とする建物群の配置構造。
  3. 請求項1または2に記載された建物群の配置構造において、
    前記後棟の奥側に裏庭が設けられた
    ことを特徴とする建物群の配置構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載された建物群の配置構造において、
    前記前棟の前面側に、前庭が、前記道路に接して設けられた
    ことを特徴とする建物群の配置構造。
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