JP2019077357A - ハイブリッド車用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図ることができるハイブリッド車用駆動装置を提供する。【解決手段】エンジン2と動力分割機構7と第1モータ3とが第1の軸線L1上に配置され、第2モータ4と第2モータ4のトルクを出力する出力部材9Cとが第1の軸線L1と平行な第2の軸線L2上に配置され、デファレンシャルギヤ5が第1の軸線L1および第2の軸線L2と平行な第3の軸線L3上に配置され、出力要素7Cと出力部材9Cとデファレンシャルギヤ5とが1本のチェーン13を有するチェーン伝動機構によって連結されている。【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンの回転数を制御する機能のある第1のモータと、走行用の駆動力を出力する第2のモータと、終減速機としてのデファレンシャルギヤと、これらを連結する減速機構とを有するハイブリッド車用駆動装置に関するものである。
この種の駆動装置の一例が特許文献1に記載されている。その駆動装置は、エンジンが出力した動力を差動機構から構成された動力分割機構によって出力側と第1モータ側とに分割し、出力側の動力はカウンタギヤ機構を介して終減速機であるデファレンシャルギヤに伝達するように構成されている。その差動機構は、具体的には、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、そのキャリヤにエンジンのトルクが入力され、サンギヤには第1モータが連結されていて第1モータによって反力を作用させ、リングギヤからトルクを出力するようになっている。また、第1モータ側に分割された動力によって第1モータが発電機として機能するように駆動され、その電力が第2モータに供給されて第2モータが走行のための駆動力を出力する。この第2モータは、カウンタギヤ機構にトルクを伝達するように連結されている。したがって、第1モータおよびこれが連結されているサンギヤの回転数がほぼゼロの状態では、動力分割機構が増速機として機能することにより、エンジンが出力したトルクは、動力分割機構によって低減されてカウンタギヤ機構に伝達される。
カウンタギヤ機構は、ドリブンギヤと、そのドリブンギヤより小径のドライブギヤとを一体に回転するように同軸上に設け、ドリブンギヤを前記リングギヤと一体の出力ギヤに噛み合わせ、かつドライブギヤをデファレンシャルギヤにおけるリングギヤ(デフリングギヤ)に噛み合わせた構成であり、ドライブギヤとデフリングギヤとの間で減速作用が生じるようになっている。さらに、ドリブンギヤには、第2モータに連結されているドライブギヤが噛み合っている。そのドライブギヤはドリブンギヤより小径であり、したがって第2モータのドライブギヤとカウンタギヤ機構のドリブンギヤとの間、およびカウンタギヤ機構のドライブギヤとデフリングギヤとの間で減速作用が生じるように構成されている。
特許文献1に記載された装置では、エンジンと同一の軸線上に動力分割機構である遊星歯車機構と第1モータとが配置され、またその軸線と平行にカウンタ軸が配置され、そのカウンタ軸に対して第2モータとデファレンシャルギヤとがそれぞれ平行に配置されている。すなわち、これらの構成部品を配列する軸線の数(軸数)は四軸となっている。それらの軸を中心に回転する回転軸や歯車などを支持する軸受や潤滑機構を各軸ごとに設けることになるので、軸数が多いことと併せてそれに付随する部品も多くなり、結局、特許文献1に記載された構成では、駆動装置の全体が大型化する可能性がある。四軸であっても、カウンタ軸などの全長が短い軸を他の軸の間に配置することも可能であるが、それらの軸を軸線方向にずらして配置する必要がある。そのため、軸線方向に並ぶ部材の数が多くなって、駆動装置の軸線方向の寸法(軸長)が長くなり、この点でも装置全体としての構成が大型化し、車載性が劣るものになる可能性がある。そして、特許文献1に記載された構成では、動力分割機構がエンジントルクについての増速機構として機能するので、カウンタギヤ機構による減速比を大きくする必要が生じ、そのために強度上の要請で、カウンタギヤ機構が大型化し、それに伴って駆動装置の全体としての構成が大型化する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、小型化が容易であって車載性を向上させることのできるハイブリッド車用駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、発電機能のある第1モータと、エンジンが出力した駆動力を前記第1モータ側と出力要素側とに分割する動力分割機構と、左右の駆動輪にトルクを伝達する終減速機としてのデファレンシャルギヤと、前記出力要素から出力されたトルクにトルクを加減する第2モータとを有するハイブリッド車用駆動装置において、前記エンジンと前記動力分割機構と前記第1モータとが第1の軸線上に配置され、前記第2モータと前記第2モータのトルクを出力する出力部材とが前記第1の軸線と平行な第2の軸線上に配置され、前記デファレンシャルギヤが前記第1の軸線および前記第2の軸線と平行な第3の軸線上に配置され、前記出力要素と前記出力部材と前記デファレンシャルギヤとが1本のチェーンを有するチェーン伝動機構によって連結されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、第1の軸線ないし第3の軸線上にエンジンや各モータならびに動力分割機構およびデファレンシャルギヤを配列していわゆる三軸構造とすることができるので、駆動装置の全体としての構成を小型化することができる。また、チェーンが1本でありながら、動力分割機構の出力要素とデファレンシャルギヤとの回転数比(もしくは減速比)は、出力要素側のスプロケットとデファレンシャルギヤ側のスプロケットとの半径(もしくは歯数)の比率によって設定でき、また第2モータとデファレンシャルギヤとの回転数比(もしくは減速比)は、第2モータ側のスプロケットとデファレンシャルギヤ側のスプロケットとの半径(もしくは歯数)の比率によって設定できる。これらの各比率を設定するのにあたり、デファレンシャルギヤ側のスプロケットを共用しているとしても、前記出力要素側のスプロケットの半径もしくは歯数と、第2モータ側のスプロケットの半径もしくは歯数とをそれぞれ互いに干渉することなく独立して設定できるから、各比率(もしくは減速比)を好適な値に容易に設定することが可能になる。
図1にこの発明の実施形態をスケルトン図で概念的に示し、図2にその回転中心軸線の位置を模式的に示してある。これらの図に示すように、この発明の実施形態における駆動装置1は、三軸構造のハイブリッド駆動装置であり、駆動力源として、内燃機関であるエンジン(ENG)2と、主として発電機として機能する第1モータ(MG1)3と、主として走行用の駆動力を出力するモータとして機能する第2モータ(MG2)4とを備えている。駆動装置1は、この駆動力源から出力された駆動力をデファレンシャルギヤ5によって左右の駆動輪6に出力するように構成されている。
この駆動装置1は、フロントエンジン・フロントドライブ車(FF車)やリヤエンジン・リヤドライブ車(RR車)などのいわゆるエンジン横置きタイプの車両に搭載され、かつデファレンシャルギヤ5を内蔵しているトランスアクスルである。車両(図示せず)の幅方向に向けて配置(搭載)されるエンジン2の回転中心軸線(以下、第1軸線と記す)L1上に、第1モータ3が配置され、そのエンジン2と第1モータ3との間に動力分割機構7が配置されている。なお、エンジン2の回転中心軸線は、エンジン2の出力軸であるクランクシャフト(図示せず)の回転中心軸線である。第1モータ3はそのロータ3Rの中心軸線が第1軸線L1と一致するように配置されている。
動力分割機構7は、エンジン2が出力した駆動力を第1モータ3側と出力側とに分割し、また第1モータ3による反力をエンジン2に作用させてエンジン2の回転数を制御するための機構である。したがって動力分割機構7は三つの回転要素によって差動作用を行う機構であればよく、図1に示す例ではシングルピニオン型の遊星歯車機構によって動力分割機構7が構成されている。その遊星歯車機構は、サンギヤ7Sと、サンギヤ7Sに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ7Rと、サンギヤ7Sおよびリングギヤ7Rに噛み合って自転および公転するピニオンギヤを保持しているキャリヤ7Cとを備えている。そのリングギヤ7Rにエンジン2が連結されている。なお、エンジン2とリングギヤ7Rとは、トルクコンバータなどの継手を介して連結されていてもよく、あるいはそのような継手を介さずに捩り振動ダンパーなどのダンパーを付設して連結されていてもよい。一方、サンギヤ7Sに第1モータ3のロータ3Rが連結されている。そして、キャリヤ7Cにチェーンスプロケット(以下、第1スプロケットと記す)8が取り付けられている。この第1スプロケット8は、動力分割機構7と第1モータ3との間で前記第1軸線L1上に配置されている。したがって動力分割機構7を構成している遊星歯車機構においては、リングギヤ7Rが入力要素となり、サンギヤ7Sが反力要素となり、キャリヤ7Cが出力要素となっている。
上記の第1軸線L1と平行で第1軸線L1より上側(駆動装置1の車載状態での上側)に第2の回転中心軸線(以下、第2軸線と記す)L2が設定されており、その第2軸線L2上に第2モータ4と減速機構9とが配置されている。第2モータ4は、上記の第1モータ3の半径方向で外側に配置され、これに対して減速機構9は上記の動力分割機構7の半径方向で外側に配置されている。したがって、前述した第1スプロケット8の位置を通りかつ前記各軸線L1,L2に垂直な面を挟んで、エンジン2側に減速機構9が配置され、これとは反対側(エンジン2とは反対側)に第2モータ4が配置されている。
減速機構9は、第2モータ4の出力トルクを増幅して出力するための機構であって、図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されており、したがって前述した動力分割機構7と同様に、サンギヤ9Sと、リングギヤ9Rと、キャリヤ9Cとを備えている。そのサンギヤ9Sが第2モータ4のロータ4Rに連結されて入力要素となっており、これに対してリングギヤ9Rがケーシングなどの固定部10に連結されて固定要素となっており、さらにキャリヤ9Cが出力要素となっている。なお、キャリヤ9Cがこの発明の実施形態における出力部材に相当している。これら第2モータ4と減速機構9との間にチェーンスプロケット(以下、第2スプロケットと記す)11が配置されている。すなわち、第2スプロケット11は、第2軸線L2上でかつ前述した第1スプロケット8の半径方向で外側に配置されている。したがって、各スプロケット8,11は、前記各軸線L1,L2の軸線方向で同位置に配置されている。
デファレンシャルギヤ5は、従来知られている車両用のデファレンシャルギヤと同様の構成であって、サイドギヤやピニオンギヤ(それぞれ図示せず)を内蔵したデフケース5Cを有しており、そのデフケース5Cにはデフリングギヤに相当するチェーンスプロケット(以下、第3スプロケットと記す)12が取り付けられている。そのデフケース5Cもしくは第3スプロケット12が回転する中心線がデファレンシャルギヤ5の回転中心軸線(以下、第3軸線と記す)L3となっている。そして、デファレンシャルギヤ5はその第3軸線L3が上述した各軸線L1,L2と平行でかつ各軸線L1,L2より下側に位置するように配置されている。さらに、その第3スプロケット12の各軸線L1,L2,L3の軸線方向での位置は、上述した第1スプロケット8および第2スプロケット11の位置と一致している。
上記の第1ないし第3のスプロケット8,11,12に1本のチェーン13が巻き掛けられている。なお、チェーン13はサイレントチェーンであることが好ましい。各スプロケット8,11,12にチェーン13を巻き掛けた状態および各軸線L1,L2,L3の車載状態での位置を図2に示してある。デファレンシャルギヤ5の位置は、駆動輪6の位置に基づいてほぼ決まり、そのデファレンシャルギヤ5に対して上側に第2モータ4が配置され、上下方向ではデファレンシャルギヤ5と第2モータ4との間でかつこれらに対して車両の前後方向にずれた位置にエンジン2や第1モータ3が配置されている。それらの回転中心軸線L1,L2,L3上に設けられているスプロケット8,11,12のうち第3スプロケット12が最も大径であり、第2スプロケット11の径は、第2モータ4とデファレンシャルギヤ5との間におけるトルク増幅率の要求値に基づいて第3スプロケット12より小径に決められる。また、第1スプロケット8の径は、エンジン2が出力したトルクのうち動力分割機構7から出力されるトルクをデファレンシャルギヤ5に伝達する際に要求されるトルク増幅率に基づいて、第3スプロケット12より小径に決められる。
上述した駆動装置1の作用について説明すると、駆動形態(駆動モード)としていわゆるシリーズ・パラレルハイブリッドモードが可能であって、これは、エンジン2が出力した動力の一部を動力分割機構7からデファレンシャルギヤ5に伝達するとともに、エンジン2が出力した動力の他の部分を電力に一旦変換し、これを第2モータ4によって機械的な動力に再変換してデファレンシャルギヤ5に伝達するモードである。すなわち、エンジン2が出力した駆動力は動力分割機構7における入力要素であるリングギヤ7Rに伝達される。一方、第1モータ3にはサンギヤ7Sを介してトルクが掛かるが、第1モータ3を発電機として機能させることによりサンギヤ7Sに反力トルクが作用する。その反力トルクによりエンジン2の回転数が制御され、エンジン回転数は第1モータ3の回転数および動力分割機構7を構成している遊星歯車機構のギヤ比(サンギヤ7Sの歯数とリングギヤ7Rの歯数との比率)に基づいて決まる回転数に制御される。第1モータ3の回転数をゼロにした状態は、走行のための駆動力がエンジン2による駆動力のみになるメカニカルポイントであり、この状態ではキャリヤ7Cの回転数(出力回転数)に対してリングギヤ7Rの回転数(エンジン回転数)が高回転数になり、動力分割機構7は減速機として機能する。
動力分割機構7における出力要素であるキャリヤ7Cのトルクはチェーン13および第1ならびに第3のスプロケット8,12からなるチェーン伝動機構を介してデファレンシャルギヤ5に伝達される。その場合、第1スプロケット8に対して第3スプロケット12が大径であってチェーン伝動機構が減速機として機能するので、動力分割機構7から出力されるトルク(直達トルクと称されることがある)が増幅されてデファレンシャルギヤ5に伝達される。
一方、第1モータ3と第2モータ4とは、蓄電装置やインバータなどからなるコントローラ(それぞれ図示せず)を介して互いに電気的に接続されており、第1モータ3が発電機として機能して生じた電力は第2モータ4に供給されて第2モータ4がモータとして機能し、駆動力を出力する。すなわち、エンジン2が出力した動力の一部は電力に一旦変換された後、第2モータ4によって機械的な動力に逆変換される。第2モータ4が出力したトルクは、チェーン13および第2ならびに第3のスプロケット11,12からなるチェーン伝動機構を介してデファレンシャルギヤ5に伝達される。その場合、第2スプロケット11に対して第3スプロケット12が大径であってチェーン伝動機構が減速機として機能するので、第2モータ4から出力されるトルクが増幅されてデファレンシャルギヤ5に伝達される。
上述したようにこの発明の実施形態における駆動装置1では、トルクを発生し、またトルクを伝達する回転部材が3本の軸線L1,L2,L3上に配置されていればよいので、軸数を少なくして駆動装置1の全体としての構成を小型化することができる。また、トルクを伝達するための機構がチェーン伝動機構であるから、減速比を大きくするために軸間距離を減速比に応じた距離に設定する必要があるとしても、駆動側と被動側との軸同士の間にトルクの伝達を媒介する他の回転体を介在させる必要が無く、あるいは回転方向を揃えるための回転部材を介在させる必要が無いので、この点においても駆動装置1の全体としての構成を簡素化し、また小型化することが可能になり、また動力損失を低減することができる。る。さらに、図1に示す構成では、チェーン13を挟んだ一方側に減速機構9および動力分割機構7ならびにエンジン2を配置し、これとは反対側に第1モータ3および第2モータ4を配置してあるので、車両の幅方向での左右のバランスが偏りの少ない良好なものになり、ひいては駆動装置1の軸線方向の寸法(全長)の増大を抑制しつつ、第2モータ4についての減速比を大きくし、第2モータ4の高回転・低トルク化が可能になる。そして、図1に示す構成では、動力分割機構7を構成している遊星歯車機構におけるリングギヤ7Rがエンジン2に連結されている入力要素となり、サンギヤ7Sが第1モータ3に連結されている出力要素となっているので、動力分割機構7はメカニカルポイントで減速機として機能する。そのため、例えば直達トルクのトルク増幅率を大きくすることができる。言い換えれば、第1スプロケット8と第3スプロケット12とによる減速比を、動力分割機構7が減速機として機能する分、小さくすることができ、それに伴い第1スプロケット8の径を大きくして強度を増大させたり、軸間距離を短くして小型化を図ることができる。
図3にこの発明の実施形態をより具体的に示してある。ここに示す駆動装置1の基本的な構成は、前述した図1に示す構成とほぼ同様であり、したがって図3に示す構成のうち前述した図1に示す構成と同様の部分には図3に図1と同様の符号を付してその説明を省略する。図3に示す例では、動力分割機構7の入力要素であるリングギヤ7Rは入力軸20に一体化されている。この入力軸20はエンジン2を動力分割機構7に連結するためのものであって、第1軸線L1上に配置され、エンジン2側の端部にダンパー21が設けられている。また、動力分割機構7などを収容しているハウジング22と入力軸20との間に一方向クラッチ23が設けられている。この一方向クラッチ23は入力軸20の逆回転(エンジン2の回転方向とは反対方向の回転)を阻止するためのものであり、第1モータ2が正回転方向に力行する際の反力をハウジング22で受けてエンジン2が逆回転しないようにするためのものである。
ハウジング22が取り付けられているケース24には、隔壁部25が設けられており、その隔壁部25とハウジング22との間に動力分割機構7および第1スプロケット8が配置されている。ケース24における前記隔壁部25とは反対側の開口部にエンドカバー26が取り付けられており、このエンドカバー26と隔壁部25との間に第1モータ3が収容されている。第1モータ3のロータ軸3Sは、エンドカバー26と隔壁部25とに設けられた軸受によって回転可能に保持されている。さらに、エンドカバー26にはオイルポンプ27が収容されており、前記入力軸20に連結されかつロータ軸3Sの内部を貫通しているポンプ軸28がオイルポンプ27に連結されている。すなわち、オイルポンプ27はエンジン2によって駆動されて油圧を発生するように構成されている。なお、図3で符号29はレゾルバーを示し、第1モータ3の回転数もしくは回転角度をレゾルバー29によって検出するようになっている。
第2モータ4は、第1モータ3と同様に、エンドカバー26と隔壁部25との間に配置されており、そのロータ軸4Sはエンドカバー26と隔壁部25とに設けられた軸受によって回転可能に保持されている。そのロータ軸4Sのエンドカバー26側の端部にレゾルバー30が設けられている。第2モータ4のトルクを増幅する減速機構9は、ハウジング22の内面側に形成された円筒部分の内部に収容されている。したがって、固定要素であるリングギヤ9Rはハウジング22に連結されている。そして、第2スプロケット11はその減速機構9と隔壁部25との間に配置されている。この第2スプロケット11および前記第1スプロケット8とは、デファレンシャルギヤ5における第3スプロケット12と各軸線L1,L2,L3の軸線方向で同位置に配置されており、これらのスプロケット8,11,12にチェーン13が巻き掛けられている。
なお、この発明は上述した各実施形態に限定されないのであって、動力分割機構7や減速機構9は、上述した作動作用もしくは減速作用を行うように構成されていればよく、シングルピニオン型の遊星歯車機構に限定されない。また、この発明の実施形態では、前述した減速機構9が設けられていなくてもよく、その場合には、第2モータ4のロータ軸が出力部材に相当することになる。
1…駆動装置、 2…エンジン、 3…第1モータ、 3R…ロータ、 3S…ロータ軸、 4…第2モータ、 4R…ロータ、 4S…ロータ軸、 5…デファレンシャルギヤ、 5C…デフケース、 6…駆動輪、 7…動力分割機構、 7C…キャリヤ、 7R…リングギヤ、 7S…サンギヤ、 8…スプロケット、 9…減速機構、 9C…キャリヤ、 9R…リングギヤ、 9S…サンギヤ、 10…固定部、 11,12…スプロケット、 13…チェーン、 20…入力軸、 21…ダンパー、 22…ハウジング、 23…一方向クラッチ、 24…ケース、 25…隔壁部、 26…エンドカバー、 27…オイルポンプ、 28…ポンプ軸、 29,30…レゾルバー、 L1,L2,L3…回転中心軸線。
Claims (1)
- エンジンと、発電機能のある第1モータと、エンジンが出力した駆動力を前記第1モータ側と出力要素側とに分割する動力分割機構と、左右の駆動輪にトルクを伝達する終減速機としてのデファレンシャルギヤと、前記出力要素から出力されたトルクにトルクを加減する第2モータとを有するハイブリッド車用駆動装置において、
前記エンジンと前記動力分割機構と前記第1モータとが第1の軸線上に配置され、
前記第2モータと前記第2モータのトルクを出力する出力部材とが前記第1の軸線と平行な第2の軸線上に配置され、
前記デファレンシャルギヤが前記第1の軸線および前記第2の軸線と平行な第3の軸線上に配置され、
前記出力要素と前記出力部材と前記デファレンシャルギヤとが1本のチェーンを有するチェーン伝動機構によって連結されている
ことを特徴とするハイブリッド車用駆動装置。
Priority Applications (1)
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JP2017206304A JP2019077357A (ja) | 2017-10-25 | 2017-10-25 | ハイブリッド車用駆動装置 |
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JP2017206304A Pending JP2019077357A (ja) | 2017-10-25 | 2017-10-25 | ハイブリッド車用駆動装置 |
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- 2017-10-25 JP JP2017206304A patent/JP2019077357A/ja active Pending
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