JP2019077352A - 取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケットをシートフレームに取り付けるための取付構造の実用性を向上させる。【解決手段】ブラケット150は、サイドフレーム52に密着する平坦面60において、面接着されている。また、ブラケットは、平坦面の剥離方向と異なる方向である上下方向において、常時、サイドフレームに接触し、ブラケットへの上下方向への荷重が、その接触部78,80にかかる。これにより、ブラケットを、サイドフレームに常時接触させた状態で、平坦面において、サイドフレームに面接着するだけで、ブラケットをサイドフレームに取り付けることが可能となる。また、ブラケットのサイドフレームからの剥離方向への荷重は、面接着により耐え、ブラケットの剥離方向と異なる方向への荷重は、ブラケットの接触部により耐える。これにより、種々の方向の荷重に対して、ブラケットは耐えることが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、シートのシートフレームにブラケットを取り付けるための取付構造に関するものである。
シートでは、下記特許文献に記載されているように、シートフレームに種々の部材が取り付けられる。このように、シートフレームに種々の部材を取り付けるために、例えば、シートフレームにブラケットが取り付けられている。
特開2014−524386号公報
シートフレームにブラケットが取り付けられる際に、簡便な作業により取り付けられることが望ましい。また、シートフレームに取り付けられたブラケットに荷重が生じた場合において、種々の方向の荷重に対して、ブラケットは耐える必要がある。このように、ブラケットをシートフレームに取り付けるための取付構造には、要望が多くあり、それらの要望を実現することで、ブラケットのシートフレームへの取付構造の実用性が向上する。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高いブラケットのシートフレームへの取付構造の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の取付構造は、シートのシートフレームにブラケットを取り付けるための取付構造であって、前記ブラケットは、前記シートフレームに密着する密着面と、前記密着面の剥離方向と異なる方向である第1方向において、常時、前記シートフレームに接触する接触部とを有し、前記密着面の少なくとも一部が、前記シートフレームに面接着されており、前記ブラケットへの前記第1方向への荷重が、前記接触部にかかることを特徴とする。
また、請求項2に記載の取付構造では、請求項1に記載の取付構造において、前記ブラケットは、前記第1方向に並んで配置された少なくとも2以上の前記接触部を有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の取付構造では、請求項2に記載の取付構造において、前記ブラケットは、前記密着面と、前記シートフレームに向かって屈曲し、前記シートフレームに形成された挿入部に挿入される屈曲部と、前記密着面と前記屈曲部との間に配設され、前記シートフレームから離間する方向に変形可能な変形部とを有し、前記屈曲部が前記挿入部に挿入された状態で、前記挿入部を区画する内壁面に前記屈曲部の両縁部が常時接触することで、前記2以上の接触部のうちの2の接触部として機能することを特徴とする。
また、請求項4に記載の取付構造では、請求項2に記載の取付構造において、前記シートフレームに、前記第1方向に並んだ状態で2の突起部が形成されており、前記2の突起部により前記ブラケットの両縁部が挟持されることで、前記2以上の接触部のうちの2の接触部として機能することを特徴とする。
また、請求項5に記載の取付構造では、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の取付構造において、前記ブラケットは、前記2以上の接触部と異なる位置に配置され、前記シートフレームに当接可能な当接部を有し、前記ブラケットへの前記第1方向への荷重が、前記当接部が前記シートフレームに当接した状態で、前記接触部だけでなく、前記当接部にもかかることを特徴とする。
また、請求項6に記載の取付構造では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の取付構造において、前記シートフレームは、前記シートの前後方向に延びるように配設された1対のサイドフレームを有するクッションフレームであり、前記密着面は、上下方向および、前記シートの前後方向に延設された状態で、前記サイドフレームに密着し、前記接触部は、前記第1方向としての上下方向において、常時、前記サイドフレームに接触することを特徴とする。
請求項1に記載の取付構造では、ブラケットは、シートフレームに密着する密着面において、面接着されている。また、ブラケットは、密着面の剥離方向と異なる方向である第1方向において、常時、シートフレームに接触しており、ブラケットへの第1方向への荷重が、その接触部にかかる。これにより、ブラケットを、シートフレームに常時接触させた状態で、密着面において、シートフレームに面接着するだけで、ブラケットをシートフレームに取り付けることが可能となり、簡便な手順により、ブラケットをシートフレームに取り付けることができる。また、ブラケットのシートフレームからの剥離方向への荷重は、面接着により耐え、ブラケットの剥離方向と異なる方向への荷重は、ブラケットの接触部により耐える。これにより、種々の方向の荷重に対して、ブラケットは耐えることが可能となる。
請求項2に記載の取付構造では、ブラケットは、シートフレームに常時接触する接触部を、第1方向に並んで配置された状態で、少なくとも2以上有している。これにより、ブラケットに大きな荷重が第1方向に生じた場合においても、その大きな荷重に対して、ブラケットは耐えることが可能となる。
請求項3に記載の取付構造では、ブラケットは、密着面と、シートフレームに向かって屈曲する屈曲部と、密着面と屈曲部との間に配設された変形部とを有している。そして、屈曲部が、シートフレームに形成された挿入部に挿入された際に、挿入部を区画する内壁面に屈曲部の両縁部が常時接触する。この際、変形部が、シートフレームから離れる方向に変形する。これにより、屈曲部を挿入部に挿入し、密着面を面接着するだけで、ブラケットをシートフレームに取り付けることが可能となる。また、変形部の変形により、屈曲部を常時、挿入部においてシートフレームに常時接触させることが可能となる。
請求項4に記載の取付構造では、シートフレームに、第1方向に並んだ状態で2の突起部が形成されている。そして、2の突起部によりブラケットの両縁部が挟持されることで、ブラケットは、両縁部において、シートフレームの2の突起部に常時接触する。これにより、ブラケットを2の突起部の間に挿入し、密着面を面接着するだけで、ブラケットをシートフレームに取り付けることが可能となる。
請求項5に記載の取付構造では、ブラケットは、2以上の接触部と異なる位置に配置され、シートフレームに当接可能な当接部を有している。そして、ブラケットに第1方向への荷重が生じた場合に、当接部がシートフレームに当接した状態で、接触部だけでなく、当接部にも、荷重がかかる。これにより、当接部と2以上の接触部との3カ所以上の部分において、荷重を受けることが可能となり、大きな荷重に対して、ブラケットは耐えることが可能となる。
請求項6に記載の取付構造では、ブラケットは、クッションフレームを構成するサイドフレームに取り付けられる。この際、ブラケットの密着面は、上下方向および、シートの前後方向に延設された状態で、サイドフレームに密着し、面接着される。また、ブラケットは、第1方向としての上下方向において、常時、サイドフレームに接触する。これにより、ブラケットを用いて、例えば、サイドシールドをシートフレームに取り付けた場合に、サイドシールドに生じた荷重がブラケットにかかっても、ブラケットは、その荷重に対して好適に耐えることが可能となる。
車両用シートを示す斜視図である。 サイドフレームに取り付けられた状態の第1実施例のブラケットを示す斜視図である。 図2のAA線のおける断面図である。 図3のBB線のおける断面図である。 サイドシールドの斜視図である。 サイドシールドがサイドフレームに取り付けられる際の概略図である。 サイドフレームに取り付けられた状態の第2実施例のブラケットを示す斜視図である。 サイドフレームに取り付けられた状態の第2実施例のブラケットを示す側面図である。 サイドフレームに取り付けられた状態の変形例のブラケットを示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<第1実施例>
図1に、車両用シート10を示す。車両用シート10は、乗員の臀部を支持するシートクッション20と、乗員の背中を支持するシートバック22と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト24とによって構成されている。また、シートクッション20の両側部には、1対のサイドシールド30がブラケット32を用いて取り付けられている。
詳しくは、シートクッション20の骨格を成すクッションフレーム50は、車両の前後方向に延びるようにして配設された1対のサイドフレーム52と、それら1対のサイドフレーム52を前方側端部において連結するフロントフレーム54と、1対のサイドフレーム52を後方側端部において連結するリアフレーム56とにより構成されている。そして、1対のサイドフレーム52の各々の前端部にブラケット32が取り付けられている。
ただし、ブラケット32は、軽量化を目的として、アルミ製の素材により形成されている。一方、クッションフレーム50を構成するサイドフレーム52等は、鋼材により形成されている。このため、鋼材により形成されたサイドフレーム52に、アルミ製の素材により形成されたブラケット32を溶接により取り付けることは困難である。また、例えば、ブラケット32をリベット等によりサイドフレーム52に取り付けることも可能であるが、リベットの端部をカシメる作業等により、リベットを用いた取付作業の作業性は低い。このようなことに鑑みて、車両用シート10では、ブラケット32が、サイドフレーム52への面接着、及び、サイドフレーム52への常時接触により、サイドフレーム52に取り付けられている。以下に、ブラケット32のサイドフレーム52への取付構造について説明する。
ブラケット32は、図2及び、図2のAA線における断面図である図3に示すように、概して矩形の板部材が屈曲された形状とされており、サイドフレーム52の側面に前後方向に延びるように配設されている。ブラケット32の前方側の端部は、クランク形状に屈曲されており、ブラケット32の後端部は、概してコの字型に屈曲されている。そして、クランク形状に屈曲された前端部と、コの字型に屈曲された後端部との間、つまり、ブラケット32の中央部は、平坦面60とされている。
具体的には、ブラケット32の前方側の端部は、平坦面60の前端から連続し、サイドフレーム52から離れる方向に向かって概して直角に屈曲された第1段差面62と、第1段差面62のサイドフレーム52から離れた側の端部から連続し、前方に向かって概して直角に屈曲された係止部64とにより構成されている。
また、ブラケット32の後方側の端部は、平坦面60の後端から連続し、サイドフレーム52から離れる方向に向かって概して直角に屈曲された第2段差面66と、第2段差面66のサイドフレーム52から離れた側の端部から連続し、後方に向かって概して直角に屈曲された撓み部68と、撓み部68の後端部から連続し、サイドフレーム52に接近する方向に向かって概して屈曲された屈曲部70とにより構成されている。なお、第2段差面66と撓み部68と屈曲部70との長さ寸法は、ブラケット32の幅方向、つまり、短手方向において、平坦面60の長さ方向より短くされている。つまり、ブラケット32は、コの字型に屈曲された後方側の端部において、幅狭な形状とされている。
また、屈曲部70の撓み部68の側の端部と、その端部の反対側の端部との間の長さ寸法は、第2段差面66の平坦面60の側の端部と撓み部68の側の端部との間の長さ寸法より長くされている。つまり、平坦面60と直行する方向において、屈曲部70の長さ寸法は、第2段差面66の長さ寸法より長くされている。このため、屈曲部70の撓み部68の側の端部と反対側の端部、つまり、屈曲部70の先端部は、平坦面60より、撓み部68の反対側にまで延び出している。また、屈曲部70は、図3のBB線における断面図である図4に示すように、先端部に向かうほど幅狭となる台形状とされている。
このような形状のブラケット32は、サイドフレーム52の側面に、平坦面60において面接着されるとともに、サイドフレーム52に形成された貫通穴76に、屈曲部70において挿入された状態で、取り付けられている。詳しくは、ブラケット32は、前後方向に延びる姿勢で、サイドフレーム52の側面に、平坦面60において密着されており、その密着面の全域において、接着剤により面接着されている。
また、サイドフレーム52の側面の平坦面60が面接着された箇所の後方側において、ブラケット32の屈曲部70と対向する位置に、貫通穴76が形成されている。貫通穴76は、概して矩形にサイドフレーム52の側面を貫通しており、貫通穴76の上下方向の長さ寸法は、屈曲部70の最も幅狭の部分、つまり、屈曲部70の先端の幅寸法より長く、屈曲部70の最も幅広の部分、つまり、屈曲部70の撓み部68の側の端の幅寸法より短くされている。
具体的には、屈曲部70が撓み部68から延び出す方向において、撓み部68の屈曲部70が延び出す側の面と、平坦面60のサイドフレーム52に密着される側の面との間の距離をL1とした場合に、貫通穴76の上下方向の長さ寸法L2は、屈曲部70の撓み部68から先端に向かって、距離L1に相当する長さ分、離れた個所(以下、「特定箇所」と記載する)の幅寸法より、僅かに小さくされている。そして、その貫通穴76に、屈曲部70が挿入されている。
このため、貫通穴76に挿入された屈曲部70は、屈曲部70の特定箇所より僅かに先端側の部分において、貫通穴76を区画する内壁面に接触する。なお、屈曲部70は、幅方向の両縁部において、貫通穴76を区画する内壁面に接触し、その内壁面に接触する屈曲部70の両縁部を、接触部78,80と記載する。つまり、屈曲部70は、上下方向に並んだ状態の接触部78,80において、貫通穴76の内部でサイドフレーム52に接触する。
そして、ブラケット32の撓み部68が、屈曲部70の接触部78,80と特定箇所との間の距離に相当する長さ、貫通穴76から離れる方向に向かって撓む。この際、屈曲部70は、撓んだ状態の撓み部68の復元力により、貫通穴76に向かって付勢される。これにより、ブラケット32は、接触部78,80において、貫通穴76の内部でサイドフレーム52に、常時、接触した状態となる。
このように、ブラケット32の平坦面60がサイドフレーム52に面接着されるとともに、接触部78が上下方向において、常時、貫通穴76の内部でサイドフレーム52に接触した状態で、ブラケット32がサイドフレーム52に取り付けられている。つまり、車両用シート10では、ブラケット32の屈曲部70を貫通穴に挿入し、平坦面60をサイドフレーム52に面接着するだけで、ブラケット32をサイドフレーム52に取り付けることができる。これにより、溶接,リベット等を用いることなく、簡便な作業で、ブラケット32をサイドフレーム52に取り付けることが可能となる。
また、ブラケット32を用いてサイドフレーム52に取り付けられるサイドシールド30は、樹脂製の素材により形成されており、サイドフレーム52の側面及び上面を前後方向に亘って覆う形状とされている。そのサイドシールド30のサイドフレーム52の側面と対向する面、つまり、サイドシールド30の内側の面の前方側端部には、図5に示すように、取付具100が形成されている。取付具100は、サイドシールド30のサイドフレーム52への取付時に、サイドフレーム52に取り付けられたブラケット32と対向する位置に形成されており、ブラケット32の係止部64を係止可能な形状とされている。
このため、サイドシールド30がサイドフレーム52に取り付けられる際に、まず、サイドフレーム52のブラケット32に、サイドシールド30の取付具100が係止される。そして、図6に示すように、サイドフレーム52のブラケット32に、サイドシールド30の取付具100が係止された後に、サイドシールド30をサイドフレーム52に向かって押し込むことで、サイドシールド30がサイドフレーム52に固定的に取り付けられる。
詳しくは、サイドシールド30の後端部には、1対の嵌合爪120,122が形成されており、サイドフレーム52の後端部には、1対の嵌合爪120,122と対向する位置に1対の嵌合穴126,128が形成されている。また、サイドシールド30の中央部には、1対の柱状の凸部130,132が形成されており、サイドフレーム52の中央部には、1対の凸部130,132と対向する位置に1対の凹部136,138が形成されている。そして、サイドフレーム52のブラケット32に、サイドシールド30の取付具100が係止された後に、サイドシールド30をサイドフレーム52に向かって押し込むことで、嵌合爪120,122が嵌合穴126,128に嵌合し、凸部130,132が凹部136,138に挿入される。これにより、サイドシールド30がサイドフレーム52に固定的に取り付けられる。
このように、ブラケット32を用いてサイドフレーム52に取り付けられたサイドシールド30では、車両用シート10への着座者などが、サイドシールド30に荷重をかけた場合において、低荷重に対して、ブラケット32の平坦面60のサイドフレーム52への面接着により耐え、高荷重に対して、ブラケット32のサイドフレーム52への接触部78,80により耐える構造とされている。
具体的には、車両用シート10への着座者が手等をサイドシールド30においた状態で、サイドシールド30に荷重をかけるシチュエーションは頻繁にあり、その荷重は比較的大きい。そして、そのような荷重は、ブラケット32に、上方から下方に向かって生じる。この際、上方から下方に向かってブラケット32に生じた荷重は、屈曲部70の接触部78にかかる。また、接触部78にかかった荷重の反力が、接触部78の上方に位置する接触部80にかかる。つまり、サイドシールド30に生じた高荷重は、その荷重の生じる方向である上下方向に位置する接触部78,80にかかる。このため、上下方向に生じた高荷重に対して、ブラケット32は、接触部78,80により好適に耐え、ブラケット32のズレなどを適切に防止することができる。
一方、車両用シート10への着座者などが、サイドシールド30をサイドフレーム52から離間させる方向に、サイドシールド30に荷重をかけることは少なく、そのような荷重が生じた場合であっても、比較的小さな荷重である。そして、そのような荷重は、ブラケット32をサイドフレーム52から剥離させる方向に向かって、ブラケット32に生じる。この際、ブラケット32の剥離方向に向かってブラケット32に生じた荷重は、ブラケット32のサイドフレーム52への接着面にかかる。つまり、サイドシールド30に生じた低荷重は、ブラケット32の平坦面60にかかる。このため、ブラケット32の剥離方向に生じた低荷重に対して、ブラケット32は、平坦面60により好適に耐え、ブラケット32の剥離などを適切に防止することができる。
このように、ブラケット32を用いてサイドフレーム52に取り付けられたサイドシールド30では、サイドシールド30に荷重が生じた場合において、低荷重に対して、ブラケット32の平坦面60のサイドフレーム52への面接着により耐え、高荷重に対して、ブラケット32のサイドフレーム52への接触部78,80により耐えることで、サイドシールド30をサイドフレーム52に適切に取り付けることが可能となる。
<第2実施例>
第1実施例の車両用シート10では、ブラケット32の屈曲部70が、サイドフレーム52に形成された貫通穴76に挿入されることで、屈曲部70の接触部78,80がサイドフレーム52に常時、接触しているが、第2実施例の車両用シートでは、ブラケットがサイドフレームにより挟持されることで、ブラケットが常時、サイドフレームに常時、接触する。
具体的に、ブラケット150は、図7及び図8に示すように、前方側の端部において、第1実施例のブラケット32の前方側の端部と同様に、クランク形状に屈曲されている。一方、ブラケット150は、後方側の端部において屈曲されておらず、中央部から後方側の端部に亘って、平坦面152とされている。ただし、平坦面152には、下縁から後端に亘って直線状に切り欠かれた切欠部156が形成されており、平坦面152は、後方に向かうほど先細形状とされている。このため、平坦面152の幅寸法、つまり、平坦面152の上縁158と切欠部156との間の距離は、後方に向かうほど短くなっている。なお、ブラケット150も、第1実施例のブラケット32と同様に、アルミ製の素材により形成されている。
また、サイドフレーム160は、概して矩形の鋼板の長手方向に沿った両縁部が同じ方向に向かって概して直角に屈曲されることで形成されており、前後方向に延びる姿勢で、屈曲された縁部が上下方向を向くように配設されている。そして、屈曲された上縁部が第1フランジ部162とされ、屈曲された下縁部が第2フランジ部164とされている。つまり、サイドフレーム160は、概して矩形の本体部166と、本体部166の上端に形成された第1フランジ部162と、本体部166の下端に形成された第2フランジ部164とにより構成されている。また、第1フランジ部162と第2フランジ部164との間の距離、つまり、本体部166の上下方向の長さ寸法は、ブラケット150の平坦面152の最大の幅寸法と最小の幅寸法との間の長さとされている。
そして、ブラケット150の後端部、つまり、平坦面152が、サイドフレーム160の第1フランジ部162と第2フランジ部164との間に挿入される。この際、ブラケット150の平坦面152と、サイドフレーム160の本体部166とが平行な状態で、平坦面152が、第1フランジ部162と第2フランジ部164との間に、最大限、挿入される。これにより、平坦面152は、第1フランジ部162と第2フランジ部164との間の距離と平坦面152の幅寸法とが同じとなる箇所において、第1フランジ部162と第2フランジ部164とに接触する。つまり、平坦面152の幅寸法が、第1フランジ部162と第2フランジ部164との間の距離と同じとなる箇所の上縁158が第1フランジ部162の前端に接触し、切欠部156が第2フランジ部164の前端に接触する。
なお、第1フランジ部162の前端に接触する上縁158を、接触部158Aと記載し、第2フランジ部164の前端に接触する切欠部156を、接触部156Aと記載する。また、ブラケット150の上縁158は、接触部158Aだけでなく、上縁158の後端と接触部158Aとの間においても、第1フランジ部162に接触する。このため、第1フランジ部162に接触する上縁158の接触部158Aを除いた部分を、接触部158Bと記載する。つまり、ブラケット150は、接触部156A,158A,158Bにおいてサイドフレーム160の第1フランジ部162及び第2フランジ部164に接触する。
また、ブラケット150は、接触部156A,158A,158Bにおいてサイドフレーム160の第1フランジ部162及び第2フランジ部164に接触した状態で、平坦面152においてサイドフレーム160の本体部166に密着される。そして、ブラケット150は、平坦面152の本体部166への密着面の全域において、接着剤により面接着されている。これにより、ブラケット150は、接触部156A,158A,158Bにおいてサイドフレーム160の第1フランジ部162及び第2フランジ部164に常時、接触した状態となる。つまり、ブラケット150も、第1実施例のブラケット32と同様に、サイドフレーム160への面接着、及び、サイドフレーム160への常時接触により、サイドフレーム160に取り付けられている。
このように、サイドフレーム160においても、ブラケット150の平坦面152を、サイドフレーム160の第1フランジ部162と第2フランジ部164との間に挿入し、平坦面152をサイドフレーム160の本体部166に面接着するだけで、ブラケット150をサイドフレーム160に取り付けることができる。これにより、溶接,リベット等を用いることなく、簡便な作業で、ブラケット150をサイドフレーム160に取り付けることが可能となる。
また、ブラケット150は、上下方向に位置する接触部156A,158Aと、その接触部156A,158A以外の接触部158Bにおいて、サイドフレーム160に常時接触している。このため、ブラケット150を用いてサイドシールド30がサイドフレーム160に取り付けられた場合に、車両用シート10への着座者が手等をサイドシールド30においた状態でブラケット150に大きな荷重が生じた際に、ブラケット150への荷重は、接触部156Aにかかる。また、接触部156Aにかかった荷重の反力が、接触部158A,158Bにかかる。つまり、サイドシールド30に生じた高荷重は、その荷重の生じる方向である上下方向に位置する接触部156A,158Aおよび、接触部156A,158A以外の接触部158Bにかかる。このため、上下方向に生じた高荷重に対して、ブラケット150は、接触部156A,158A,158Bにより好適に耐え、ブラケット150のズレなどを適切に防止することができる。
また、ブラケット150にサイドフレーム160からの剥離方向への荷重が生じた場合において、その荷重は、上述したように、比較的小さく、ブラケット150のサイドフレーム160への接着面にかかる。つまり、ブラケット150に生じた低荷重は、ブラケット150の平坦面152にかかる。このため、ブラケット150の剥離方向に生じた低荷重に対して、ブラケット150は、平坦面152により好適に耐え、ブラケット150の剥離などを適切に防止することができる。
このように、ブラケット150においても、第1実施例のブラケット32と同様に、ブラケット150を用いてサイドフレーム160に取り付けられたサイドシールド30では、サイドシールド30に荷重が生じた場合において、低荷重に対して、ブラケット150の平坦面152のサイドフレーム160への面接着により耐え、高荷重に対して、ブラケット150のサイドフレーム160への接触部156A,158A,158Bにより耐えることで、サイドシールド30をサイドフレーム160に適切に取り付けることが可能となる。
ちなみに、上記実施例において、車両用シート10は、シートの一例である。ブラケット32は、ブラケットの一例である。クッションフレーム50は、クッションフレームの一例である。サイドフレーム52は、シートフレーム及びサイドフレームの一例である。平坦面60は、密着面の一例である。撓み部68は、変形部の一例である。屈曲部70は、屈曲部の一例である。貫通穴76は、挿入部の一例である。接触部78,80は、接触部の一例である。ブラケット150は、ブラケットの一例である。平坦面152は、密着面の一例である。接触部156A,158Aは、接触部の一例である。接触部158Bは、当接部の一例である。サイドフレーム160は、シートフレーム及びサイドフレームの一例である。第1フランジ部162及び第2フランジ部164は、突起部の一例である。上下方向は、第1方向の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、例えば、上記第1実施例では、ブラケット32の後方側の端部がコの字型に屈曲されており、その屈曲された撓み部68が変形することで、屈曲部70の接触部78,80がサイドフレーム52に常時接触しているが、平坦面60と屈曲部70との間で変形すれば、種々の態様を採用することが可能である。例えば、図9に示す形状のブラケット180では、平坦面60と屈曲部70との間に、薄肉部182が形成されている。そして、薄肉部182及び、薄肉部182より後方の部分は、サイドフレーム52に面接着されていない。このようなブラケット180において、屈曲部70が貫通穴76に挿入された際に、薄肉部182の変形により、ブラケット180は、屈曲部70において、貫通穴76の内部でサイドフレーム52に常時接触する。これにより、ブラケット180においても、ブラケット32と同様の効果を奏する。
また、第2実施例のブラケット150は、接触部156A,158A以外の接触部158Bとして、上縁158の後端と接触部158Aとの間の全域に亘って、サイドフレーム160の第1フランジ部162に接触しているが、上縁158の後端と接触部158Aとの間の一部のみにおいて、第1フランジ部162に接触してもよい。例えば、接触部156A,158A以外の接触部として、上縁158の後端のみが第1フランジ部162に接触してもよい。
また、第2実施例のブラケット150において、接触部158Bは、接触部158Aと同様に、常時、サイドフレーム160の第1フランジ部162に接触しているが、第1フランジ部162に常時接触しなくても、第1フランジ部162に当接可能に配設されていてもよい。つまり、接触部158Bは、通常時において、第1フランジ部162と僅かにクリアランスの有る状態で対向しており、ブラケット150に荷重が生じた際に、第1フランジ部162に接触するように、配設されてもよい。
また、上記実施例では、アルミ製の素材により形成されたブラケットが、鋼材により形成されたサイドフレームに取り付けられているが、鋼材により形成されたブラケットが、アルミ製の素材により形成されたサイドフレームに取り付けられてもよい。また、異なる素材により形成されたブラケットとサイドフレームとを取り付ける場合に限られず、同じ素材により形成されたブラケットとサイドフレームとを取り付けてもよい。また、素材として、アルミ製の素材,鋼材に限られず、種々の素材を採用することが可能である。
また、上記実施例では、クッションフレーム50にブラケットを取り付ける取付構造が本発明に適用されているが、バックフレームなどにブラケットを取り付ける取付構造に本発明を適用することが可能である。また、上記実施例では、ブラケットを用いてサイドシールドが取り付けられているが、ブラケットを用いて種々の部材を取り付けることが可能である。
また、上記実施例では、本発明が車両用シート10に適用されているが、飛行機,船等の種々の乗物のシートに本発明を適用することが可能である。また、乗物用のシートに限られず、家具用のシート,マッサージ用のシートなど、種々の目的のシートに発明を適用することが可能である。
10:車両用シート(シート) 32:ブラケット 50:クッションフレーム 52:サイドフレーム(シートフレーム) 60:平坦面(密着面) 68:撓み部(変形部) 70:屈曲部 76:貫通穴(挿入部) 78:接触部 80:接触部 150:ブラケット 152:平坦面(密着面) 156A:接触部 158A:接触部 158B:接触部 160:サイドフレーム(シートフレーム) 162:第1フランジ部(突起部) 164:第2フランジ部(突起部)

Claims (6)

  1. シートのシートフレームにブラケットを取り付けるための取付構造であって、
    前記ブラケットは、
    前記シートフレームに密着する密着面と、
    前記密着面の剥離方向と異なる方向である第1方向において、常時、前記シートフレームに接触する接触部と
    を有し、
    前記密着面の少なくとも一部が、前記シートフレームに面接着されており、
    前記ブラケットへの前記第1方向への荷重が、前記接触部にかかることを特徴とする取付構造。
  2. 前記ブラケットは、
    前記第1方向に並んで配置された少なくとも2以上の前記接触部を有することを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記ブラケットは、
    前記密着面と、
    前記シートフレームに向かって屈曲し、前記シートフレームに形成された挿入部に挿入される屈曲部と、
    前記密着面と前記屈曲部との間に配設され、前記シートフレームから離間する方向に変形可能な変形部と
    を有し、
    前記屈曲部が前記挿入部に挿入された状態で、前記挿入部を区画する内壁面に前記屈曲部の両縁部が常時接触することで、前記2以上の接触部のうちの2の接触部として機能することを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記シートフレームに、前記第1方向に並んだ状態で2の突起部が形成されており、
    前記2の突起部により前記ブラケットの両縁部が挟持されることで、前記2以上の接触部のうちの2の接触部として機能することを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
  5. 前記ブラケットは、
    前記2以上の接触部と異なる位置に配置され、前記シートフレームに当接可能な当接部を有し、
    前記ブラケットへの前記第1方向への荷重が、前記当接部が前記シートフレームに当接した状態で、前記接触部だけでなく、前記当接部にもかかることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の取付構造。
  6. 前記シートフレームは、
    前記シートの前後方向に延びるように配設された1対のサイドフレームを有するクッションフレームであり、
    前記密着面は、
    上下方向および、前記シートの前後方向に延設された状態で、前記サイドフレームに密着し、
    前記接触部は、
    前記第1方向としての上下方向において、常時、前記サイドフレームに接触することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の取付構造。
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WO2020213611A1 (ja) 2019-04-15 2020-10-22 吉野石膏株式会社 前処理用混合撹拌機、石膏スラリー製造装置、建築用面材製造装置、前処理焼石膏の製造方法、石膏スラリーの製造方法、建築用面材の製造方法

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