JP2019077160A - 記録装置、液体格納ユニット、及び媒体収容ユニット - Google Patents

記録装置、液体格納ユニット、及び媒体収容ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】装置の拡張性とインク収容部の適切な配置との双方に配慮された構成を提供する。【解決手段】プリンター1は、記録ユニット2と液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4とを積み重ねた状態において液体格納ユニット3に格納された液体収容体33aから記録ヘッド10にインクを供給するチューブ22及び媒体収容ユニット4から用紙を記録ヘッド10による記録領域に搬送する上流側搬送経路S2が構成され、液体格納ユニット3は、液体収容体33aとチューブ22aとを接続する供給接続部43aと、上流側搬送経路S2の一部を形成する第1搬送部55を備える液体格納ユニット内搬送経路Tとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、媒体に液体を噴射して記録を行う記録装置に関する。また、前記記録装置を構成する液体格納ユニット及び媒体収容ユニットに関する。
インクジェットプリンターに代表される記録装置には、記録が行われる媒体を収容し、前記媒体を記録ヘッドに向けて供給可能な媒体収容部と、前記記録ヘッドに供給する前記液体が入った液体パック等の液体収容体を収容可能な液体収容部と、を備えて構成されるものがある。
このような記録装置としては、例えば特許文献1に、記録ヘッドを備える装置本体と、内部にインクパックが収容され、前記装置本体に設けられた所定の空間に挿抜して着脱可能なインクカセットと、を備えるものが開示されている。特許文献1記載の記録装置では、装置本体の設置面積の増大を回避する為に、前記インクカセットは、装置本体に設けられる給紙カセットの下方にセットされる。
特開2015−139882号公報
このような記録装置においては、更に多くの種類や枚数の媒体を収容できるように、前記給紙カセットを増設可能に構成にしたいという要請がある。しかしながら特許文献1に記載の記録装置では、装置本体の給紙カセットの下側にインクカセットが設けられているため、さらにその下側に給紙カセットを増設する場合、給紙カセットに配置されるインクパックやインクを供給する供給経路等によって、下側の給紙カセットから媒体を搬送する経路が遮られるため上記の要請に対応することができない。
また、インクは漏れ出すと下側に漏れ伝わっていく性質がある為、インクカセットはできる限り下側に配置したいという要請もある。
本発明はこの様な状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の拡張性とインク収容部の適切な配置との双方に配慮された構成を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットと、前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットと、前記記録部に送られる前記媒体を収容する少なくとも一つの媒体収容ユニットと、を積み重ねた状態において、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路、及び、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路が構成され、前記液体格納ユニットは、前記液体収容体と、前記供給経路と、を接続する供給接続部と、前記搬送経路の一部を形成し、前記媒体を搬送する第1搬送部を備える液体格納ユニット内搬送経路と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットは、前記液体収容体と、前記供給経路と、を接続する供給接続部と、前記搬送経路の一部を形成し、前記媒体を搬送する搬送部を備える液体格納ユニット内搬送経路と、を備えるので、前記記録ユニットや前記媒体収容ユニットに対する前記液体格納ユニットの配置を変えたり、或いは、前記媒体収容ユニットの数を増やしたりすることができる。以上により、装置の拡張性と前記液体格納ユニットの適切な配置との双方に配慮された構成の記録装置とすることができる。
尚、前記記録ユニットが例えば媒体を収容可能なトレイを内蔵していたり、手差しによる給紙が可能に構成されている場合には、記録装置は、前記記録ユニットと前記液体格納ユニットとのみによって構成することも可能である。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記液体格納ユニットは、当該液体格納ユニットの下方に装着された前記媒体収容ユニットに設けられて前記媒体を搬送する第2搬送部の動力を、前記第1搬送部に伝達する動力伝達部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1搬送部を、前記液体格納ユニットの下方に装着された前記媒体収容ユニットに設けられる第2搬送部の動力を利用して駆動することができる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第1の態様または第2の態様において、前記液体格納ユニットは、複数の前記液体収容体を格納可能であり、一つの液体収容体を格納する第1格納部と、前記第1格納部の上側に設けられ、残りの液体収容体を格納する第2格納部と、を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットは、二段に配置される第1格納部と第2格納部を備えるので、複数の前記液体収容体を効率よく収めることができる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、第3の態様において、前記第1格納部及び前記第2格納部は、装置前方に引き出し可能に構成され、複数の前記液体収容体に対するそれぞれの前記供給接続部は、装置後方側に配置されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1格納部及び前記第2格納部を装置前方に引き出して、前記液体収容体の交換を行うことができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、第4の態様において、前記液体格納ユニット内搬送経路は、前記供給接続部に対して前記装置後方側に設けられる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1格納部及び前記第2格納部の引き出しに影響しない位置に前記液体格納ユニット内搬送経路を配置することができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、第3の態様において、前記第1格納部及び前記第2格納部は、一方の装置側方に引き出し可能に構成され、複数の前記液体収容体に対するそれぞれの前記供給接続部は、他方の装置側方側に配置されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1格納部及び前記第2格納部を一方の装置側方に引き出して、前記液体収容体の交換を行うことができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、第6の態様において、前記液体格納ユニット内搬送経路は、前記第1格納部及び前記第2格納部に対して装置後方側に設けられる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1格納部及び前記第2格納部の引き出しに影響しない位置に前記液体格納ユニット内搬送経路を配置することができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、第4の態様から第7の態様のいずれか一つにおいて、前記第1格納部及び前記第2格納部の引き出し方向と交差する方向において、前記第1格納部の幅は、前記第2格納部の幅よりも狭い、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1格納部及び前記第2格納部の引き出し方向と交差する方向において、前記第1格納部の幅は、前記第2格納部の幅よりも狭いので、前記第2格納部の下方の空いたスペースを、例えば、他の構成部を配置するスペースとして利用することができる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、第1の態様から第8の態様のいずれか一つにおいて、前記液体格納ユニットは、上部の少なくとも一部が板金で形成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットは、上部が板金で形成されているので、上側に取り付けられる前記記録ユニットや前記媒体収容ユニットの重量を板金で受けることができる。
本発明の第10の態様に係る記録装置は、第9の態様において、前記液体格納ユニットは、上側に設けられ、前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットのいずれか一方に対して着脱可能な第1着脱部と、下側に設けられ、前記媒体収容ユニットに対して着脱可能な第2着脱部と、を備え、前記第1着脱部は、前記板金の上部に形成され、前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットの底部に設けられる凹部に挿入される位置決め凸部であり、前記第2着脱部は、前記液体格納ユニットの底部に開口が形成され、前記媒体収容ユニットの上部に設けられる凸部を受ける位置決め凹部である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットに他のユニットを接続する構成を容易に形成できる。
本発明の第11の態様に係る記録装置は、第1の態様から第10の態様のいずれか一つにおいて、前記記録ユニットは、前記記録ユニットに内蔵されて前記記録部に送られる前記媒体を収容する内蔵媒体収容部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ユニットとして、前記内蔵媒体収容部を備える構成の記録装置において、第1の態様から第10の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の第12の態様に係る記録装置は、第1の態様から第11の態様のいずれか一つにおいて、前記液体格納ユニットは、液体格納ユニット本体と、前記液体格納ユニット本体に着脱可能に取り付けられ、前記液体格納ユニット内搬送経路の一部を形成する内側部材と、前記内側部材に対して閉じた状態と開いた状態とを切換可能に構成され、前記閉じた状態において前記内側部材とともに前記液体格納ユニット内搬送経路を形成し、前記開いた状態において前記液体格納ユニット内搬送経路を開放する外側部材と、を備え、前記第1搬送部は、前記液体格納ユニット本体に設けられた駆動ローラーと、前記外側部材に保持され、前記外側部材が前記閉じた状態において前記駆動ローラーとニップ状態が形成され、前記外側部材が前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えられると、前記駆動ローラーとのニップ状態が解除される従動ローラーと、を有し、前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される。その結果、前記液体格納ユニット本体に対して前記内側部材を着脱する度に前記駆動ローラーを着脱する必要がないので、前記駆動ローラーの前記液体格納ユニット本体に対する組み付け精度を維持でき、媒体の搬送精度の低下を防止できる。
本発明の第13の態様に係る液体格納ユニットは、媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットの下側に設けられて、記録装置を構成可能であり、前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する格納部と、上側に設けられ、前記記録ユニット、または、前記記録部に送られる前記媒体を収容する媒体収容ユニットのいずれか一方に対して着脱可能な第1着脱部と、下側に設けられ、前記媒体収容ユニットに対して着脱可能な第2着脱部と、前記第1着脱部に前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットが装着された状態において、前記液体収容体と、前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路と、を接続する供給接続部と、前記第2着脱部に前記媒体収容ユニットが装着された状態において、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路の一部を形成し、前記媒体を搬送する搬送部を備える液体格納ユニット内搬送経路と、を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ユニットの下側に前記液体格納ユニットが配置される記録装置を形成することができる。前記記録ユニットの下側に前記液体格納ユニットが配置されるので、例えば、前記液体格納ユニットから液体が不用意に漏れてしまったとしても、漏れた前記液体が前記記録ユニットに付着する虞を低減できる。
また、前記液体格納ユニットは、前記第2着脱部および前記液体格納ユニット内搬送経路を備えるので、前記液体格納ユニットの下側に前記媒体収容ユニットを装着することができ、即ち前記記録装置の拡張性を向上させることができる。
本発明の第14の態様に係る液体格納ユニットは、第13の態様において、液体格納ユニット本体と、前記液体格納ユニット本体に着脱可能に取り付けられ、前記液体格納ユニット内搬送経路の一部を形成する内側部材と、前記内側部材に対して閉じた状態と開いた状態とを切換可能に構成され、前記閉じた状態において前記内側部材とともに前記液体格納ユニット内搬送経路を形成し、前記開いた状態において前記液体格納ユニット内搬送経路を開放する外側部材と、を備え、前記搬送部は、前記液体格納ユニット本体に設けられた駆動ローラーと、前記外側部材に保持され、前記外側部材が前記閉じた状態において前記駆動ローラーとニップ状態が形成され、前記外側部材が前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えられると、前記駆動ローラーとのニップ状態が解除される従動ローラーと、を有し、前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される。その結果、前記液体格納ユニット本体に対して前記内側部材を着脱する度に前記駆動ローラーを着脱する必要がないので、前記駆動ローラーの前記液体格納ユニット本体に対する組み付け精度を維持でき、媒体の搬送精度の低下を防止できる。
本発明の第15の態様に係る記録装置は、媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットと、前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットと、前記記録部に送られる前記媒体を収容する少なくとも一つの媒体収容ユニットと、を積み重ねた状態において、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路、及び、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路が構成され、前記媒体収容ユニットは、前記媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から前記媒体を前記搬送経路に送り出す給送部と、前記供給経路の一部が通過する通過部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容ユニットの数を増やしても、前記供給経路を形成することができるので、装置の拡張性を向上させることができる。また、前記液体格納ユニットは、前記記録ユニット及び前記媒体収容ユニットより下側に位置することとなる。以上により、装置の拡張性と前記液体格納ユニットの適切な配置との双方に配慮された構成の記録装置とすることができる。
本発明の第16の態様に係る記録装置は、第15の態様において、前記供給経路は、前記液体が流通するチューブで形成され、前記通過部は、前記チューブが通る空間である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットから、前記媒体収容ユニットを介して前記記録ユニットへ液体を送る構成を容易に実現できる。
本発明の第17の態様に係る記録装置は、第15の態様において、前記通過部は、前記記録ユニット側に設けられる前記供給経路としての第1供給経路と、前記液体格納ユニット側に設けられる前記供給経路としての第2供給経路と、を中継する前記供給経路である中継経路を備えて構成される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体格納ユニットから、前記媒体収容ユニットを介して前記記録ユニットへ液体を送る構成を容易に実現できる。
本発明の第18の態様に係る媒体収容ユニットは、媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットの下側で、前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットとともに積み重ねられて記録装置を構成可能であり、上側に設けられ、前記記録ユニットに対して着脱可能な上側着脱部と、下側に設けられ、前記液体格納ユニットに対して着脱可能な下側着脱部と、前記媒体を収容する媒体収容部と、前記上側着脱部に前記記録ユニットが装着され、前記下側着脱部に前記液体格納ユニットが装着された状態において、前記媒体収容部から、前記媒体を、前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路に送り出す給送部、及び、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路の一部が通過可能な通過部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容ユニットの数を増やしても、前記供給経路を形成することができるので、前記記録装置の拡張性を向上させることができる。また、前記液体格納ユニットは、前記記録ユニット及び前記媒体収容ユニットより下側に位置することとなる。以上により、前記記録装置の拡張性と前記液体格納ユニットの適切な配置との双方に配慮された構成を得ることができる。
第1実施形態に係るプリンターの外観斜視図。 第1実施形態に係るプリンターの側断面図。 図2の要部拡大図。 第1実施形態に係るプリンターの概略図。 液体格納ユニットの斜視図。 液体格納ユニットの開閉カバーを開いた状態を示す斜視図。 液体格納ユニットから第1格納部、の引出トレイを引き出した状態を示す斜視図。 図6の要部拡大図。 液体格納ユニットから上面部を外した状態を示す斜視図。 液体格納ユニットの筐体を示す斜視図。 液体格納ユニットを装置後方側から見た斜視図。 液体格納ユニットの背面カバーを開いた状態を示す斜視図。 背面カバーを開いた液体格納ユニットから、内カバーを取り外した状態を示す斜視図。 液体格納ユニットのZ−X平面の断面図。 供給接続部の概略図。 第1実施形態に係るプリンターの概略図。 第1搬送経路と、第1搬送経路に設けられる第1駆動ローラーへの動力伝達部を表す斜視図。 第1実施形態に係るプリンターの他の例を示す斜視図。 第2実施形態に係るプリンターを示す概略図。 第3実施形態に係るプリンターを示す概略図。 第3実施形態に係るプリンターを示す概略図。 通過部の概略斜視図。 第3実施形態に係るプリンターを示す概略図。 供給経路の他の例について説明する概略図。 通過部の他の例を示す概略斜視図。 第1実施形態の変更形態に係るプリンターの背面斜視図。 第1実施形態の変更形態に係る液体格納ユニットの背面カバーを開いた状態を示す背面図。 第1実施形態の変更形態に係る内カバー及び背面カバーの斜視図。 第1実施形態の変更形態に係る内カバーの斜視図。 第1実施形態の変更形態に係る液体格納ユニットにおいて内カバーを取り外した状態を示す斜視図。 図30において駆動ローラーの周辺部を示す拡大図。 液体格納ユニットに内カバーを取りつけた状態における駆動ローラーの周辺部を示す拡大図。 背面カバー検出手段を示す斜視図。 内カバーの着脱構造の他の形態を示す側断面図。
[第1実施形態]
本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1という)を例に挙げる。
図1は、第1実施形態に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係るプリンターの側断面図である。図3は、図2の要部拡大図である。図4は、第1実施形態に係るプリンターの概略図である。図5は、液体格納ユニットの斜視図である。図6は、液体格納ユニットの開閉カバーを開いた状態を示す斜視図である。図7は、液体格納ユニットから第1格納部、の引出トレイを引き出した状態を示す斜視図である。図8は、図6の要部拡大図である。
図9は、液体格納ユニットから上面部を外した状態を示す斜視図である。図10は、液体格納ユニットの筐体を示す斜視図である。図11は、液体格納ユニットを装置後方側から見た斜視図である。図12は、液体格納ユニットの背面カバーを開いた状態を示す斜視図である。図13は、背面カバーを開いた液体格納ユニットから、内カバーを取り外した状態を示す斜視図である。図14は、液体格納ユニットのZ−X平面の断面図である。図15は、供給接続部の概略図である。図16は、第1実施形態に係るプリンターの概略図である。図17は、第1搬送経路と、第1搬送経路に設けられる第1駆動ローラーへの動力伝達部を表す斜視図である。図18は、第1実施形態に係るプリンターの他の例を示す斜視図である。
図26は第1実施形態の変更形態に係るプリンターの背面斜視図であり、図27は第1実施形態の変更形態に係る液体格納ユニットの背面カバーを開いた状態を示す背面図であり、図28は第1実施形態の変更形態に係る内カバー及び背面カバーの斜視図であり、図29は第1実施形態の変更形態に係る内カバーの斜視図である。
図30は第1実施形態の変更形態に係る液体格納ユニットにおいて内カバーを取り外した状態を示す斜視図であり、図31は図30において駆動ローラーの周辺部を示す拡大図であり、図32は液体格納ユニットに内カバーを取りつけた状態における駆動ローラーの周辺部を示す拡大図であり、図33は背面カバー検出手段を示す斜視図であり、図34は内カバーの着脱構造の他の形態を示す側断面図である。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録ヘッドの走査方向であり、記録が行われる媒体の幅方向である。Y方向が装置奥行き方向であり、媒体の長さ方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向である。また、+Y方向側を装置前方側とし、−Y方向側を装置後方側とする。また、装置前方側から見て左側を+X方向、右側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
また本明細書において、プリンター1において用紙が搬送されていく搬送方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」という。
以下、主として図1を参照して、プリンター1の概要とプリンター1における用紙搬送経路について説明する。
図1に示すプリンター1は、記録ユニット2と、液体格納ユニット3と、媒体収容ユニット4と、が積み重ねられて構成されている。記録ユニット2、液体格納ユニット3、及び媒体収容ユニット4は、それぞれ着脱可能に構成されている。
記録ユニット2は、内部に「媒体」としての用紙に記録を行う「記録部」としての記録ヘッド10(図1において点線で示す)を含む各種構成部を備えている。記録ヘッド10は、用紙に「液体」としてのインクを噴射して記録を行うインクジェット式の記録ヘッドである。
プリンター1において記録が行われる用紙としては、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等が挙げられる。
プリンター1は、記録機能だけでなく、例えば、原稿の読み取り機能、すなわち、スキャナーを備える複合機として構成することができる。本実施形態においては、記録ユニット2の上部にスキャナー部5が設けられている。スキャナー部5は、フラットベッドスキャナーであり、原稿台を開閉するカバー体5aを備えている。カバー体5aは、図1において二点鎖線で示すカバー体5aのように、装置後方側(−Y方向)を軸として回動して開く様に構成されている。
装置上部前方側には、スキャナー部5を含むプリンター1を操作する操作部18が設けられている。
液体格納ユニット3は、記録ヘッド10に供給するインクを収容した液体収容体33a、33b、33c、33d(図7)を格納する。
また、媒体収容ユニット4は、記録ヘッド10に送られる用紙を収容する。媒体収容ユニット4には、用紙を収容する「媒体収容部」としての用紙トレイ70が、装置前方に引き出し可能に設けられている。
更に、本実施形態において、記録ユニット2には、記録ユニット2に内蔵されて記録ヘッド10に送られる用紙を収容する「内蔵媒体収容部」としての内蔵トレイ6が設けられている。媒体収容ユニット4の用紙トレイ70、または記録ユニット2に内蔵の内蔵トレイ6に収容される用紙が記録ヘッド10に向けて給紙されて、記録が行われる。
以下、記録ユニット2の構成について説明し、その後、液体格納ユニット3及び媒体収容ユニット4の構成について説明する。
■■■記録ユニットについて■■■
主として図2及び図3を参照して、記録ユニット2の内蔵トレイ6(内蔵媒体収容部)からの用紙の搬送について説明しつつ、記録ユニット2の構成について説明する。尚、図2には、スキャナー部5の記載が省略されている。
記録ユニット2は、底部に複数の用紙Pを収容する内蔵トレイ6を備え、内蔵トレイ6から用紙Pを1枚ずつ給送可能に構成されている。図2及び図3において、符号S1、S2で示す経路がプリンター1における「搬送経路」である。「搬送経路」のうち、内蔵トレイ6から給紙した場合と、後述する媒体収容ユニット4の用紙トレイ70から給紙した場合と、のいずれの場合にも通る経路が共通搬送経路S1である。共通搬送経路S1は、図2及び図3において、位置Aで示す位置から排紙トレイ17に排出されるまでの経路である。
「搬送経路」は、記録ユニット2と液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4とを積み重ねた状態のプリンター1において、媒体収容ユニット4から用紙を記録ヘッド10による記録領域に搬送する経路である。
内蔵トレイ6に収容された用紙Pは、内蔵トレイ6から給送ローラー7(ピックアップローラーとも言う)により共通搬送経路S1に送られる。符号19は、給送ローラー7により複数枚の用紙Pが送られた場合に、用紙Pを一枚に分離する分離ローラー対19である。
共通搬送経路S1に進入した用紙は、第1ローラー8及び第2ローラー9に向けて搬送される。尚、図3において符号11a、11bは、第1ローラー8の回転に従動回転する従動ローラーである。符号12a、12bは、第2ローラー9の回転に従動回転する従動ローラーである。図2においては、従動ローラー11a、11b及び従動ローラー12a、12bの符号の記載は省略している。
第1ローラー8は、用紙を反転するローラーである。用紙は第1ローラー8によって湾曲反転されて装置前方側(+Y方向)に送られ、更に第2ローラー9によって、後述する搬送ローラー対13に向けて送られる。
第2ローラー9の媒体搬送方向下流側であって、記録ヘッド10の媒体搬送方向上流側には、搬送ローラー対13が設けられている。搬送ローラー対13は、記録ヘッド10による記録領域に用紙Pを搬送する。
また、記録ヘッド10による記録領域の媒体搬送方向下流側には、排出ローラー対14が設けられている。
搬送ローラー対13及び排出ローラー対14は、搬送ローラー対13と排出ローラー対14との間にある記録ヘッド10による記録領域において、用紙Pを、記録ヘッド10によって記録を行う場合の搬送方向(+Y方向)と、その逆方向(−Y方向)と、の双方に搬送可能に構成されている。
言い換えると、搬送ローラー対13及び排出ローラー対14は、記録ヘッド10による記録領域に向かう媒体搬送方向と、前記媒体搬送方向とは逆のスイッチバック方向の双方に用紙を搬送可能に構成されている。
搬送ローラー対13及び排出ローラー対14は、それぞれ下側のローラーが駆動ローラーとして、不図示のモーター等の駆動源により回転駆動されている。上側のローラーが前記駆動ローラーに従動回転する。
例えば、前記駆動源がモーターである場合には、モーターが正転及び逆転の双方に回転可能に構成されており、前記モーターの回転方向を切り替えることにより、搬送ローラー対13及び排出ローラー対14の回転方向が切り替えられる。このことにより、搬送ローラー対13及び排出ローラー対14は、用紙Pを媒体搬送方向(+Y方向)とスイッチバック方向(−Y方向)との双方に搬送可能になっている。
第2ローラー9によって搬送された用紙Pは、搬送ローラー対13によってニップされて搬送され、記録ヘッド10の下へと送られる。
記録ヘッド10は、媒体搬送方向(Y軸方向)と交差する幅方向(X軸方向)に移動可能に構成されるキャリッジ15に保持されており、記録ヘッド10による記録領域に搬送される用紙に対してインクを噴射して記録を行う。記録ヘッド10のヘッド面(図1において下面)には、インクを噴射するノズル(図示省略)が複数設けられている。
記録ヘッド10のノズルへのインクの供給は、後述する液体格納ユニット3に設けられる液体収容体33a、33b、33c、33d(図4を参照:図2及び図3においては液体収容体33a及び液体収容体33cが表れている)から、インクの「供給経路」としてのチューブ22a、22b、22c、22d(図4)を介して行うことができる。
チューブ22a、22b、22c、22dは、記録ユニット2と液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4とを積み重ねた状態(図1及び図4)において、液体格納ユニット3に格納された液体収容体33a、33b、33c、33dから記録ヘッド10にインクを供給する。
一例として、液体収容体33aにはブラックのインクが収容されており、液体収容体33b、33c、33dには、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが収容されている。尚、図2及び図3においては、チューブ22a、22b、22c、22dの記載は省略されている。
記録ヘッド10の下方、すなわち記録ヘッド10に対向する位置には、用紙Pを支持する媒体支持部16が設けられている。
媒体支持部16に支持されつつ記録領域を通過する用紙に対して、記録ヘッド10からインクを噴射して記録が行われる。
尚、媒体支持部16には、媒体支持部16の支持面に用紙を吸着する吸着機構を設けることができる。前記吸着機構には、例えば吸引吸着や静電吸着を用いることができる。
記録ヘッド10による記録後の用紙Pは、排出ローラー対14によって送られて、装置前方側に設けられる排紙トレイ17に排出される。
また、プリンター1は、用紙Pの第1面への記録後に、前記第1面に対し反対側の第2面に記録を行う両面記録が可能に構成されている。両面記録を行う場合、用紙Pの第1面への記録後に、搬送ローラー対13及び排出ローラー対14を逆転させて用紙Pをスイッチバック経路R(図3において一点鎖線で示す)に送った後に反転する。
より具体的には、逆転する搬送ローラー対13及び排出ローラー対14により、前記スイッチバック方向(−Y方向)に搬送された用紙Pは、スイッチバック経路Rを搬送される。スイッチバック経路Rは、第2ローラー9と第1ローラー8の下方を通って、第1ローラー8の下方で搬送経路S1に合流しており、用紙Pは再度第1ローラー8によって反転されつつ、搬送経路S1を搬送されるように構成されている。
第1ローラー8によって反転された用紙は、第2ローラー9によって送られた後、正転する搬送ローラー対13によって前記媒体搬送方向(+Y方向)に搬送され、前記第2面が上に向いた状態で再び記録ヘッド10の下方に送られて記録が行われる。前記第2面への記録後の用紙Pは、排出ローラー対14により搬送されて、排紙トレイ17に排出される。
尚、プリンター1において、記録に係わる動作は、不図示の制御部によって制御されている。前記制御部は、用紙の搬送に係わる動作、すなわち搬送ローラー対13及び排出ローラー対14等の各種ローラーの駆動の他、記録ヘッド10による記録や、キャリッジ15の移動等を制御する。
また、プリンター1は、図1において装置上部の後方側に設けられる手差しカバー20を、図2に示すように開けることにより、手差しトレイ21(図2)を利用した給紙を行うことができる。尚、手差しトレイ21からの用紙の搬送については説明を省略する。
■■■液体格納ユニットについて■■■
図3〜図18を参照して、液体格納ユニット3について説明する。
液体格納ユニット3は、図5に示すように、上側に、記録ユニット2に対して着脱可能な「第1着脱部」としての位置決め凸部30を備えている(図16も参照)。尚、位置決め凸部30は、後述する第3実施形態に示すように、媒体収容ユニット4に対しても着脱可能に構成されている。すなわち、位置決め凸部30は、液体格納ユニット3の上側に、記録ユニット2または媒体収容ユニット4のいずれか一方に対して着脱可能に設けられている。
位置決め凸部30は、図16に示すように、液体格納ユニット3の上側に配置される記録ユニット2に設けられる凹部23に挿入されて、液体格納ユニット3と、その上側に設けられるユニット(本実施形態においては記録ユニット2)とを、所定の位置関係、例えば、外装が面一になるようにして取り付けることができる。
位置決め凸部30を、記録ユニット2の底部に設けられる凹部23に挿入することにより、液体格納ユニット3と記録ユニット2と接続して、プリンター1を容易に組み立てることができる。
尚、接続した記録ユニット2と液体格納ユニット3との接続をロックするロック機構(不図示)を設けることができる。後述する、液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4の間の接続に関しても同様である。
また、本実施形態においては、記録ユニット2、液体格納ユニット3、及び媒体収容ユニット4のそれぞれの外装が、プリンター1自体の外装を成しているが、例えば、各ユニットを接続した後、ユニット間の継ぎ目が見えない様に、装置側面、前面、背面の少なくとも一部を覆うように構成された外装ケースで覆うことも可能である。
液体格納ユニット3は、上部の一部を覆う上面部31が板金で形成されており、上側に取り付けられるユニットの重量を板金で受けることができるように構成されている。
位置決め凸部30は、板金の上面部31に設けられている。
尚、液体格納ユニット3の下側には、図16に示すように、液体格納ユニット3の下側に配置される媒体収容ユニット4に対して着脱可能な「第2着脱部」としての位置決め凹部32が設けられている。位置決め凹部32については、後で説明する。
◆◆◆第1格納部及び第2格納部について◆◆◆
続いて、液体格納ユニット3は、図4に示すように、複数の液体収容体33a、33b、33c、33dを格納可能であり、図6に示すように、一つの液体収容体33aを格納する第1格納部34と、第1格納部34の上側に設けられ、残りの液体収容体33b、33c、33dを格納する第2格納部35と、を備えている。本実施形態において、第1格納部34と第2格納部35は、棚板36によって仕切られている。
液体格納ユニット3が、二段に配置される第1格納部34と第2格納部35を備えることにより、複数の液体収容体33a、33b、33c、33dを効率よく収めることができる。
液体格納ユニット3は、図6に示すように前方側(+Y方向)に開閉する開閉カバー37を備え、開閉カバー37を開くと、第1格納部34及び第2格納部35が、装置前方(+Y方向)に引き出し可能に構成されている。
より具体的には、第1格納部34は、装置前方(+Y方向)に引き出し可能な引出トレイ38aを備え、引出トレイ38aを引き出して引出トレイ38a内に格納された液体収容体33aの着脱を行える様になっている。また、第2格納部35は、液体収容体33b、33c、33dに対して個別に設けられる引出トレイ38b、38c、38dを備えている。引出トレイ38b、38c、38dは、それぞれ装置前方(+Y方向)に引き出し可能になっている。このことによって、引出トレイ38b、38c、38d内に格納された液体収容体33b、33c、33dの交換を容易に行うことができる。
尚、第2格納部35に設けられる引出トレイ38b、38c、38dを、一つのトレイとして構成し、液体収容体33b、33c、33dを並べて配置できる様になっていてもよい。
開閉カバー37の内側であって、引出トレイ38aの引き出し方向と交差する方向(X軸方向)の両側には、規定部46が一対で設けられている。
規定部46は、図7のように引出トレイ38aを引き出す際、または挿入する際に、引出トレイ38aの引き出し方向と交差する方向(X軸方向)の位置を規定する部材である。
挿入する前、また、引き出された引出トレイ38aは、開閉カバー37の縁37a(図7)によって支持することができる。開閉カバー37の縁37aによって引出トレイ38aが支持されるので、引出トレイ38aの引き出しや挿入を安定且つスムースに行うことができる。
また、開閉カバー37は、図8に示すように、一端側が開閉カバー37に取り付けられ、多端側が液体格納ユニット3の外観を構成する筐体40に取り付けられる保持部39によって、開いた状態に保持される。
保持部39はガイド溝41を備え、筐体40の内側に設けられる凸状の固定部42が、ガイド溝41に係合しており、開閉カバー37を開閉する際に、固定される固定部42がガイド溝41に対して相対的に移動するようになっている。
保持部39は、図6に示すように、引出トレイ38a、38b、38c、38dの引き出し方向と交差する方向(X軸方向)の両側に設けられている。
◆◆◆供給接続部について◆◆◆
また、図13に示すように、第1格納部34の装置後方側(−Y方向)には、液体収容体33aに対する供給接続部43aが設けられており、第2格納部35の装置後方側には、複数の液体収容体33b、33c、33dに対する供給接続部43b、43c、43dが設けられている(図9も参照)。
すなわち、複数の液体収容体33a、33b、33c、33dに対するそれぞれの供給接続部43a、43b、43c、43dは、装置後方側に配置されている。
図13に示す供給接続部43a、43b、43c、43dは、それぞれ対応する液体収容体33a、33b、33c、33d(図4、図7)と、チューブ22a、22b、22c、22d(図4も参照)と、を切り離し可能に接続する。
図13において、チューブ22a、22b、22c、22dの、供給接続部43a、43b、43c、43dに近い側の端部には、供給接続部43a、43b、43c、43dへの接続と切り離しを行う部位である着脱部44a、44b、44c、44dが設けられている。供給接続部43a、43b、43c、43dと、着脱部44a、44b、44c、44dと、の双方には、不図示の逆止弁が設けられており、着脱部44a、44b、44c、44dを外してもインクが漏れないようになっている。
尚、図13のチューブ22a、22b、22c、22dは、着脱部44a、44b、44c、44dに近い部分だけ記載して、後は省略している。
また、図13に示すように、液体格納ユニット3の後方において、供給接続部43aの両側には、ポンプ56が設けられている。ポンプ56によって、チューブ22a、22b、22c、22d内を加圧にしてインクを圧送することができる。
供給接続部43a、43b、43c、43dの+Y方向側には、図15に示すように、ニードル45(図3も参照)が設けられている。図15は、代表して供給接続部43aのみを示しているが、他の供給接続部43b、43c、43dも同様の構成を有している。
図15において、ニードル45は、液体収容体33aに挿入されている。ニードル45は中空に形成されており、液体収容体33a内のインクを、ニードル45から供給接続部43aを介してチューブ22aに送る。
引出トレイ38aを装置前方(+Y方向側)に引き出すと、液体収容体33aも装置前方に移動するので、液体収容体33aがニードル45から引き抜かれて取り外される。
逆に、液体収容体33aを装着する場合には、液体収容体33aを引出トレイ38aにセットして引出トレイ38aを奥まで差し込むことにより、ニードル45が液体収容体33aに挿入されるようになっている。
また、図14に示すように、第1格納部34を構成する引出トレイ38a、及び第2格納部35を構成する引出トレイ38b、38c、38dの引き出し方向と交差する方向(X軸方向)において、第1格納部34の幅は、第2格納部35の幅よりも狭く構成されている。第1格納部34の幅が、第2格納部35の幅よりも狭いので、図14における第2格納部35の下方の空いたスペースを、例えば他の構成部を配置するスペースとして利用することができる。本実施形態においては、前記スペースに位置決め凹部32が設けられている。
位置決め凹部32は、液体格納ユニット3の下側に配置される媒体収容ユニット4に対して着脱可能な「第2着脱部」である。
位置決め凹部32は、図16に示すように、液体格納ユニット3の底部に開口が形成され、媒体収容ユニット4の上部に設けられる凸部76を受ける構成部である。液体格納ユニット3の位置決め凹部32に、媒体収容ユニット4の凸部76を係合させることにより、液体格納ユニット3と、その下側に設けられる媒体収容ユニット4とを、外装が面一になるようにして取り付けることができる。以って、液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4とを容易い接続することができる。
◆◆◆第1搬送経路について◆◆◆
プリンター1は、図3に示すように、記録ユニット2と液体格納ユニット3と媒体収容ユニット4とを積み重ねた状態(図2も参照)において、媒体収容ユニット4から用紙を記録ヘッド10による記録領域に搬送する「搬送経路」を構成する上流側搬送経路S2を備えている。上流側搬送経路S2は、図2及び図3において、位置Aよりも媒体搬送方向上流側(−Z方向側)の搬送経路であり、液体格納ユニット3の下側に設けられる媒体収容ユニット4から給紙される用紙は、上流側搬送経路S2から共通搬送経路S1に入って記録が行われる。
そして、液体格納ユニット3は、上流側搬送経路S2(搬送経路)の一部を形成し、用紙を搬送する、「搬送部」としての第1搬送部55(図3)を備える、「格納ユニット内搬送経路」としての第1搬送経路Tを備えている。
液体格納ユニット3が、第1搬送経路Tを備えることにより、液体格納ユニット3の下側に媒体収容ユニット4を設けた場合に、媒体収容ユニット4から給紙される用紙を、液体格納ユニット3内を通過させて液体格納ユニット3の上側に位置する記録ユニット2に送ることができる。
言い換えると、液体格納ユニット3が第1搬送経路Tを備えることにより、本実施形態のように、液体格納ユニット3の下側にも媒体収容ユニット4を設けるプリンター1の構成が可能となる。以って、記録ユニット2、液体格納ユニット3、及び媒体収容ユニット4を積み重ねてプリンターを組み立てる場合に、より適切な位置に液体格納ユニット3を配置することができる。
また、プリンター1は、記録ユニット2、媒体収容ユニット4、及び液体格納ユニット3を着脱することにより構成でき、各ユニットを別々に製造した後に組み合わせることができるのでプリンター1の組み立てが容易になる。
本実施形態の液体格納ユニット3において、第1搬送経路Tは、供給接続部43a、43b、43c、43dに対して装置後方(−Y方向)側に設けられている(図3、図17)。
以下、液体格納ユニット3に設けられる第1搬送経路Tの具体的な構成について説明する。
液体格納ユニット3の後方(−Y方向)側には、図11に示すように、背面カバー50が設けられている。背面カバー50を、図12に示すように開くと、内カバー51が露呈する。また、図12に示す背面カバー50の内側には、第1搬送部55を構成する第1従動ローラー53が設けられている。第1従動ローラー53と対になって第1搬送部55を構成する第1駆動ローラー54は、内カバー51の更に内側(+Y方向側)に回転軸54aが取り付けられ、内カバー51に設けられた窓部57(図17)から第1駆動ローラー54が第1従動ローラー53側に露出して、第1従動ローラー53と接触する様に構成されている。
内カバー51は、図12及び図17に示すように、液体格納ユニット3を上方から見た場合に+Y方向に凹む形状をしており、背面カバー50と内カバー51との間を用紙が通過できるようになっている。この背面カバー50と内カバー51との間の領域が、第1搬送経路Tである。
第1搬送経路Tが、装置後方側に設けられていることにより、第1搬送経路Tが、引出トレイ38a、38b、38c、38dの引き出しに影響しない構成とすることができる。
背面カバー50は、例えば、第1搬送経路Tにおける紙詰まりの除去やメンテナンス等のため、ユーザーが容易く開閉できるようになっている。
一方、内カバー51を外すと、図13に示すように、供給接続部43a、43b、43c、43dや着脱部44a、44b、44c、44dやポンプ56等が露呈する。これらにはユーザーが容易く触れられないように、内カバー51は、不図示の固定ネジ等により固定されている。
また、第1搬送経路Tに設けられる第1搬送部55の第1駆動ローラー54は、後述する第2搬送部75から動力伝達部60によって動力を伝達されて駆動するように構成されている。第2搬送部75は、媒体収容ユニット4に設けられている。
動力伝達部60の構成については、媒体収容ユニット4について説明した後で説明する。
■■■媒体収容ユニットについて■■■
図1及び図2に示す媒体収容ユニット4は、装置前方(+Y方向)に引き出し可能な用紙トレイ70を備えている。図2及び図3において、用紙トレイ70の装置後方(−Y方向)には、「給送部」としての給送ローラー71が設けられている。給送ローラー71は、用紙トレイ70に収容された用紙Pを装置後方の上流側搬送経路S2に送り出す。
給送ローラー71の給送方向下流側には、分離ローラー対72が設けられている。分離ローラー対72は、給送ローラー71によって複数枚の用紙が送られた場合に用紙を1枚に分離する。
図3において、分離ローラー対72の下流側には、第2搬送部75が設けられている。第2搬送部75は、第2従動ローラー73と、第2駆動ローラー74と、を備えて構成されている。給送ローラー71、分離ローラー対72の駆動ローラー、及び、第2駆動ローラー74は、媒体収容ユニット4に設けられる不図示の駆動源により駆動される。第2搬送部75は、用紙を、液体格納ユニット3の第1搬送経路Tに送る。媒体収容ユニット4から給送された用紙は、第1搬送経路Tを含む上流側搬送経路S2を通り、更に、共通搬送経路S1を通って記録ヘッド10による記録領域に送られる。
媒体収容ユニット4の上部には、図16に示すように、液体格納ユニット3の位置決め凹部32に挿入される凸部76が設けられている。また、同じく図16に示すように、媒体収容ユニット4の下部には、凹部77が設けられている。凹部77は、媒体収容ユニット4の下に配置されるユニット(例えば、図16において点線で示す二つ目の媒体収容ユニット4A)を接続するために用いることができる。二つ目の媒体収容ユニット4Aの上部に設けられる凸部76Aが、凹部77に挿入されて、媒体収容ユニット4と媒体収容ユニット4Aとを接続することができる。よって、2以上の媒体収容ユニットを積み重ねたプリンターを容易に形成することができ、装置の拡張性が増す。
■■■液体格納ユニットにおける他の構成■■■
以下、液体格納ユニット3における他の構成について説明する。
液体格納ユニット3は、位置決め凹部32に装着された媒体収容ユニット4に設けられて用紙を搬送する第2搬送部75の動力を、第1搬送部55に伝達する動力伝達部60を備える。このことによって、第1搬送部55を、位置決め凹部32に装着された媒体収容ユニット4に設けられる第2搬送部75の動力を利用して駆動することができる。
以下、図17を参照して、動力伝達部60の具体的な構成について説明する。
図17に示す動力伝達部60は、第1駆動ローラー54の回転軸54aの端部に設けられる第1ギア61と、第1ギア61と歯合する第2ギア62と、第2ギア62と歯合する第3ギア63と、第3ギア63と歯合する第4ギア64と、を備えている。
第4ギア64は、その一部が、筐体40の底に設けられる開口部52(図10も参照)から下方の外側に露呈している。
そして、開口部52から露呈する第4ギア64の一部には、図3に示す第2搬送部75の第2駆動ローラー74の回転軸の端部に設けられる歯車(図示両略)が歯合する。このことによって、第2駆動ローラー74の回転力が第4ギア64に伝わり、更に、第3ギア63、第2ギア62を介して、第1ギア61まで第2駆動ローラー74の回転力が伝達される。
以って、液体格納ユニット3に設けられる第1駆動ローラー54(第1搬送部55)を、液体格納ユニット3の下方に配置される媒体収容ユニット4に設けられる第2駆動ローラー74(第2搬送部75)の動力を利用して駆動することができる。
液体格納ユニット3を構成する筐体40の下部には、図10に示すように、筐体40の底面58が、X軸方向の両側の側壁48a、48bと、Y軸方向の両側に設けられるリブ49a、49bと、開口部52の周りに設けられるリブ49cと、で囲われた受け部47がある。受け部47は、液体収容体33a、33b、33c、33dから、不用意に漏れたインクを受けることができる。
本実施形態において、受け部47は、筐体40に一体に設けられているが、筐体40とは別体のトレイ状の受け部を設けることも可能である。トレイ状の受け部は、例えば、引出トレイ38a、38b、38c、38dと同様に、+Y方向側に引き出し可能に構成することもできる。
第1実施形態において説明した液体格納ユニット3についてまとめると、液体格納ユニット3は、以下のような構成を有する。
すなわち、液体格納ユニット3は、記録ユニット2の下側に設けられて記録装置を構成可能であり、記録ヘッド10に供給するインクを収容した液体収容体33a、33b、33c、33dを格納する「格納部」としての第1格納部34及び第2格納部35を備える。
また、液体格納ユニット3は、液体格納ユニット3の上側に設けられ、記録ユニット2または媒体収容ユニット4のいずれか一方に対して着脱可能な「第1着脱部」としての位置決め凸部30と、液体格納ユニット3の下側に設けられ、媒体収容ユニット4に対して着脱可能な「第2着脱部」としての位置決め凹部32と、を備える。
更に、液体格納ユニット3は、位置決め凸部30に記録ユニット2または媒体収容ユニット4が装着された状態において、液体収容体33a、33b、33c、33dと、液体収容体33a、33b、33c、33dから記録ヘッド10にインクを供給する「供給経路」としてのチューブ22a、22b、22c、22dと、を切り離し可能に接続する供給接続部43a、43b、43c、43dと、位置決め凹部32に媒体収容ユニット4が装着された状態において、媒体収容ユニット4から用紙を記録ヘッド10による記録領域に搬送する「搬送経路」としての上流側搬送経路S2の一部を形成し、用紙を搬送する第1搬送部55を備える第1搬送経路Tと、を備える。
液体格納ユニット3が以上のように構成されていることにより、液体格納ユニット3と記録ユニット2、または、液体格納ユニット3と記録ユニット2と媒体収容ユニット4とを積み重ねて、プリンター1を容易に形成することができる。
また、液体格納ユニット3を適切な位置に配置することができる。本実施形態では、記録ユニット2の下側に液体格納ユニット3が配置されるので、例えば、液体格納ユニット3からインクが不用意に漏れてしまったとしても、漏れたインクが記録ユニット2に付着する虞を低減できる。
また、液体格納ユニット3は、位置決め凹部32および第1搬送経路Tを備えるので、液体格納ユニット3の下側に媒体収容ユニット4を装着することができ、即ちプリンター1の拡張性を向上させることができる。
尚、本実施形態の記録ユニット2のように、記録ユニット2が内蔵トレイ6を備えている場合には、図18に示すように、最下段に媒体収容ユニット4を取り付けず、記録ユニット2と液体格納ユニット3のみを積み重ねて、よりコンパクトな構成のプリンター1Aとすることができる。このように、プリンターの構成の自由度を高めることができる。
尚、本実施形態では、供給接続部43a、43b、43c、43dにより、液体収容体33a、33b、33c、33dと、液体収容体33a、33b、33c、33dから記録ヘッド10にインクを供給するチューブ22a、22b、22c、22dと、を切り離し可能とし、各液体収容体33a、33b、33c、33dを交換可能な構成としている。
この構成に代えて、例えば、供給接続部43a、43b、43c、43dを液体収容体33a、33b、33c、33dと、チューブ22a、22b、22c、22dと、を切り離さずに接続する構成としてもよい。この構成によれば、液体収容体33a、33b、33c、33dをチューブ22a、22b、22c、22dから切り離さずに第1格納部34第2格納部35に格納した状態でインクを補充することができる。
<<<液体格納ユニットの変更形態について>>>
図26ないし図33を参照して、液体格納ユニットの変更形態について説明する。本変更形態は、主に内カバー及び背面カバーの構成に関するものであり、記録ユニット2の構成については第1実施形態と同様の構成である。尚、図26、図27、図30及び図33において媒体収容ユニット4の図示を省略している。
図26において、プリンター100は、記録ユニット2と、液体格納ユニット102とを備えている。本変更形態において液体格納ユニット102は、液体格納ユニット103と、「内側部材」としての内カバー104と、「外側部材」としての背面カバー106とを備えている。液体格納ユニット本体103の−Y方向側(背面側)端部には、内カバー104と、背面カバー106とが設けられている。本変更形態において、背面カバー106は内カバー104に対して閉じた状態(不図示)と開いた状態(図26ないし図28及び図33)とを切換可能に構成されている。具体的には、背面カバー106は、−Z方向側端部を回動支点として内カバー104に対して回動可能に内カバー104に取り付けられている。
内カバー104において、−Y方向側の面(背面)は経路形成面104aとして構成されている。一方、背面カバー106において、図26及び図28における+Z方向側の面は経路形成面106aとして構成されている。図示していないが、本変更形態においても、背面カバー106を内カバー104に対して閉じた状態とすると、経路形成面104aと経路形成面106aとはY軸方向に間隔をおいて対向した状態となる。これにより、閉じた状態における背面カバー106と内カバー104との間に、Z軸方向に延びる液体格納ユニット内搬送経路としての第1搬送経路T(図2及び図3)が形成される。
本変更形態では、図27ないし図29に示すように内カバー104には、複数の締結部104bが設けられている。一例として締結部104bは4箇所設けられている。図30に示すように、液体格納ユニット本体103の−Y方向側端部には、締結部104bに対応した数の被締結部102aが形成されている。一例として被締結部102aは4箇所設けられている。
本変更形態において内カバー104は、締結部104bを不図示の締結部材により被締結部102aに締め付けることで液体格納ユニット本体103に固定される。不図示の締結部材は、一例としてネジやボルト等で構成されている。
不図示の締結部材を緩めて内カバー104から取り外すことで、内カバー104を液体格納ユニット本体103から取り外すことができる。本変更形態では、図28及び図29に示すように、内カバー104は、背面カバー106とともに液体格納ユニット本体103から取り外し可能に構成されている。本変更形態では、4つの締結部材を内カバー104から取り外すことにより、内カバー104を背面カバー106とともに液体格納ユニット本体103から取り外して、供給接続部43a、43b、43c、43d及びポンプ56を露呈させることができる。その結果、供給接続部43a、43b、43c、43d及びポンプ56へのアクセス作業を容易にでき、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
内カバー104の+Z方向側端部には、X軸方向に間隔をおいて複数の窓部108が形成されている。図32に示すように、内カバー104が液体格納ユニット本体103に取り付けられた状態において窓部108には、駆動ローラー110が配置されている。この状態では、駆動ローラー110の少なくとも一部が、内カバー104の経路形成面104aよりも−Y方向側、すなわち第1搬送経路T内に突出している。
本変更形態において、複数の駆動ローラー110は、図30及び図31に示すようにX軸方向に間隔をおいて回転軸112に取り付けられている。回転軸112は図30に示すように液体格納ユニット本体103に対して回転自在に取り付けられている。回転軸112は、回転軸112の−X方向側端部に配置された第1動力伝達部60の第1ギア61から駆動力を受けて回転するように構成されている。これにより、駆動ローラー110も回転軸112とともに回転する。
背面カバー106には、経路形成面106aから一部が突出するように従動ローラー114がX軸方向に間隔をおいて配置されている。背面カバー106には、駆動ローラー110に対応する数の従動ローラー114が配置されている。
背面カバー106を内カバー104に対して閉じた状態とすると、従動ローラー114は駆動ローラー110と当接してニップ状態を形成する。逆に内カバー104に対して背面カバー106を閉じた状態から開いた状態へ回動させると、駆動ローラー110と従動ローラー114とのニップ状態が解除され、内カバー104が露呈する。尚、本変更形態において、駆動ローラー110と従動ローラー114とは、第1搬送経路Tにおける「搬送部」としての第1搬送部116(図26等)を構成している。
本変更形態では、駆動ローラー110及び回転軸112を液体格納ユニット本体103に取り付けている。その結果、図30及び図31に示すように、内カバー104を背面カバー106とともに液体格納ユニット本体103から取り外した場合、駆動ローラー110及び回転軸112は、液体格納ユニット本体103に保持されて、液体格納ユニット本体103側に保持される。内カバー104に形成された窓部108内に、駆動ローラー110が配置されているので、内カバー104を液体格納ユニット本体103に着脱する際、内カバー104と駆動ローラー110とが干渉することを抑制できる。尚、内カバー104を背面カバー106とともに液体格納ユニット本体103から取り外した場合、従動ローラー114は背面カバー106とともに液体格納ユニット本体103から取り外される。
ここで駆動ローラー110及び回転軸112が内カバー104に取り付けられた構成では、液体格納ユニット102に対して内カバー104を着脱する度に、駆動ローラー110及び回転軸112を液体格納ユニット本体103から取り外し、あるいは取り付けることとなる。その結果、液体格納ユニット本体103に対する回転軸112の組み付け精度、例えば駆動ローラー110の第1搬送経路Tに対する平行度等を安定させることができなくなる場合がある。
本変更形態では、液体格納ユニット本体103に駆動ローラー110及び回転軸112を保持する構成としたので、液体格納ユニット本体103に対して内カバー104を着脱しても液体格納ユニット本体103に対する回転軸112の組み付け精度を維持できる。その結果、第1搬送経路Tにおける媒体の搬送精度の低下を防止できる。
図30ないし図33において、液体格納ユニット本体103の−Y方向側端部において、内カバー104の+Z方向側端部に対応する位置に媒体通過検出センサー118が配置されている。媒体通過検出センサー118は、第1搬送経路T内に向けて突出する検出レバー118aを備えている。検出レバー118aは回動可能に構成されている。第1搬送経路T内において、媒体収容ユニット4(図1ないし図3)から記録ユニット2の記録ヘッド10(図2及び図3)に向けて媒体が搬送される際、第1搬送経路T内を搬送される媒体の先端が検出レバー118aを押し上げて回動させる。これにより、媒体通過検出センサー118は、第1搬送経路T内における媒体の搬送を検出できる。
本変更形態では、媒体通過検出センサー118は、液体格納ユニット本体103に設けられている。これにより、内カバー104を液体格納ユニット本体103に対して着脱する際、媒体通過検出センサー118を液体格納ユニット本体103から取り外す必要がないので、センサーの着脱による媒体検出精度の低下が生じず、媒体検出精度を安定させることができる。
図28及び図33に示すように、内カバー104の+X方向側端部には、+Y方向側に凹む凹部104cが形成されている。凹部104cには、背面カバー開閉検出センサー120が配置されている。一方、背面カバー106の+X方向側端部には、経路形成面106aから突出する被検出部106b(図33)が形成されている。本変更形態では、一例として背面カバー106が内カバー104に対して閉じた状態となると、背面カバー開閉検出センサー120が被検出部106bを検出し、背面カバー106が閉じた状態であることを検出するように構成されている。
液体格納ユニット102は、液体格納ユニット本体103と、液体格納ユニット本体103に着脱可能に取り付けられ、第1搬送経路Tの一部を形成する内カバー104と、内カバー104に対して閉じた状態と開いた状態とを切換可能に構成され、閉じた状態において内カバー104とともに第1搬送経路Tを形成し、開いた状態において第1搬送経路Tを開放する背面カバー106とを備えている。搬送部116は、液体格納ユニット本体103に設けられた駆動ローラー110と、背面カバー106に保持され、背面カバー106が閉じた状態において駆動ローラー110とニップ状態が形成され、背面カバー106が閉じた状態から開いた状態に切り換えられると、駆動ローラー110とのニップ状態が解除される従動ローラー114とを有している。背面カバー106とともに内カバー104を液体格納ユニット本体103から取り外した場合、従動ローラー114は背面カバー106とともに取り外され、駆動ローラー110は、液体格納ユニット本体103に保持される。
本変更形態では、背面カバー開閉検出センサー120を内カバー104に設け、内カバー104とともに液体格納ユニット本体103に対して着脱する構成としたが、例えば、内カバー104の凹部104cを開口とし、背面カバー開閉検出センサー120を液体格納ユニット本体103側に取り付ける構成としてもよい。
本変更形態では、駆動ローラー110の数を3つとしたが、1つ以上設ける構成でよく、回転軸112も複数本設ける構成としてもよい。
本変更形態では、一例として4つの締結部材(不図示)により内カバー104を液体格納ユニット本体103に取り付けて固定する構成としたが、例えば、図34に示すように、内カバー122の−Z方向側端部にフック状の掛止部122aを設けるとともに液体格納ユニット124にも被掛止部124aを設ける構成としてもよい。尚、図34において符号122−1が付された二点鎖線部は、内カバー122の取り外し姿勢を図示している。
この構成では、液体格納ユニット124及び内カバー122において、掛止部122aと被掛止部124aとを掛止状態(図34における実線で示した状態)とした上で、内カバー122を1つまたは2つの締結部材(不図示)により液体格納ユニット124に固定する構成とすることができる。
この構成では、1つ又は2つの締結部材(不図示)を緩めて内カバー122から取り外した後、内カバー122の掛止部122aを支点として内カバー122を−Y方向側に回動させる(矢印A1)と、掛止部122aと被掛止部124aとの掛止状態を解除でき、内カバー122を矢印A2の方向に引き抜くことができ、容易に内カバー122を液体格納ユニット124から取り外すことができる。その結果、内カバー122を固定する締結部材(不図示)の数を減らすことができ、供給接続部43a、43b、43c、43d及びポンプ56へのアクセスの作業をより容易にでき、メンテナンスの作業性をさらに向上させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図19に基づき、プリンターの他の例について説明する。図19は、第2実施形態に係るプリンターを示す概略図である。
尚、本実施形態を含む後述の実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
第2実施形態のインクジェットプリンター80(以下、プリンター80)は、記録ユニット2と媒体収容ユニット4との間に設けられる液体格納ユニット81において、第1格納部34が備える引出トレイ38a、及び第2格納部35が備える引出トレイ38b、38c、38dが、一方(−X方向)の装置側方に引き出し可能に構成されている。符号82は、液体格納ユニット81の−X方向側の面を開閉するカバー82である。
また、液体格納ユニット81において、引出トレイ38a、38b、38c、38dに格納される複数の液体収容体(図19においては、引出トレイ38dに格納される液体収容体33dのみ記載)に対するそれぞれの供給接続部(図19においては、液体収容体33dに対する供給接続部43dのみ記載)は、他方(+X方向)の装置側方側に配置されている。
尚、図19においては記載が省略されているが、引出トレイ38a、38b、38cには、第1実施形態と同様に、液体収容体33a、33b、33cが格納されており、液体格納ユニット81の他方(+X方向)の装置側方側には、液体収容体33a、33b、33cに対応する供給接続部43a、43b、43cが設けられている。
また、図19には、液体収容体33dから記録ヘッド10までインクを供給する「供給経路」としてのチューブ22dのみが記載されているが、液体収容体33a、33b、33cに対応するチューブ22a、22b、22cも記録ヘッド10に接続されている。
そして、プリンター80において、液体格納ユニット81に設けられる第1搬送経路Tは、第1格納部34(引出トレイ38a)及び第2格納部35(引出トレイ38b、38c、38d)に対して装置後方側(−Y方向側)に設けられている。つまり、液体格納ユニット81において、第1搬送経路Tは、第1実施形態と同じ様に配置されている。
すなわち、プリンター80では、引出トレイ38a、38b、38c、38dを−X方向の装置側方に引き出して、引出トレイ38a、38b、38c、38d内に格納された液体収容体33a、33b、33c、33dの交換を行うことができる。
また、第1搬送経路Tは、第1格納部34(引出トレイ38a)及び第2格納部35(引出トレイ38b、38c、38d)に対して装置後方側(−Y方向側)に設けられているので、第1搬送経路Tが、引出トレイ38a、38b、38c、38の引き出しに影響しない構成とすることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、図20〜図25に基づき、プリンターの更に他の例について説明する。図20は、第3実施形態に係るプリンターを示す概略図である。図21は、第3実施形態に係るプリンターを示す概略図である。図22は、通過部の概略斜視図である。図23は、第3実施形態に係るプリンターを示す概略図である。図24は、供給経路の他の例について説明する概略図である。図25は、通過部の他の例を示す概略斜視図である。
第3実施形態において、記録ユニット2と、液体格納ユニット3と、媒体収容ユニット91と、を積み重ねて構成されるインクジェットプリンター90(以下、プリンター90)は、媒体収容ユニット91が、記録ユニット2と液体格納ユニット3との間に装着されている。
言い換えると、媒体収容ユニット91は、用紙にインクを噴射して記録を行う記録ヘッド10を備える記録ユニット2の下側で、記録ヘッド10に供給するインクを収容する液体収容体33a、33b、33c、33dを格納する液体格納ユニット3とともに積み重ねられてプリンター90を構成可能である。
また、媒体収容ユニット91は、図23に示すように、媒体収容ユニット91の上側に設けられ、記録ユニット2に設けられる凹部23に対して着脱可能な「上側着脱部」としての凸部97と、媒体収容ユニット91の下側に設けられ、液体格納ユニット3に設けられる位置決め凸部30に対して着脱可能な「下側着脱部」としての凹部98を備えている。
プリンター90は、図21に示すように、記録ユニット2と液体格納ユニット3と媒体収容ユニット91とを積み重ねた状態において、液体格納ユニット3に格納された液体収容体33a、33b、33c、33dから記録ヘッド10にインクを供給する「供給経路」としての不図示のチューブ(第1実施形態のチューブ22a、22b、22c、22dと同様の構成とすることができる)を備えている。
媒体収容ユニット91は、第1実施形態の媒体収容ユニット4と同様に、用紙Pを収容する「媒体収容部」としての用紙トレイ70を備えている。
用紙トレイ70に収容された用紙Pを給送する構成も、第1実施形態の媒体収容ユニット4と同様の構成とすることができる。すなわち、給送ローラー71、分離ローラー対72、及び第2搬送部75によって媒体収容ユニット91から用紙を給送して、記録ユニット2に設けられる上流側搬送経路S2と共通搬送経路S1(それぞれ図3を参照、図20においては不図示)に用紙が送られるようになっている。
ここで、本実施形態においては、媒体収容ユニット91の下側に、液体格納ユニット3が配置されている。
そこで、媒体収容ユニット91は、図21の符号Bで示す一点鎖線で囲う位置に、液体格納ユニット3から記録ヘッド10へ連なるチューブ22a、22b、22c、22dの一部が通過する通過部93(図22)を備えている。
言い換えると、媒体収容ユニット91は、用紙を収容する用紙トレイ70と、凸部97に記録ユニット2が装着され、凹部98に液体格納ユニット3が装着された状態において、用紙トレイ70から、用紙を、記録ヘッド10による記録領域に搬送する搬送経路に送り出す給送ローラー71、及び、液体格納ユニット3に格納された液体収容体33a、33b、33c、33dから記録ヘッド10にインクを供給する「供給経路」の一部が通過可能な通過部93を備えている。
本実施形態において、図22に示す通過部93は、チューブ22a、22b、22c、22dが通る空間である。通過部93は、媒体収容ユニット91の外観を構成する筐体92と一体に設けることができる他、別体の通過部を筐体92に取り付ける構成とすることもできる。また、筐体92に通過部93を外側に開放する扉を設ければ、液体格納ユニット3の上方に媒体収容ユニット91を増設する場合に、各チューブ22繋ぎ変えることなく通過部93内に収めることができる。
以上のような通過部93を備えることにより、媒体収容ユニット91の下方に設けられる液体格納ユニット3から、媒体収容ユニット91を通って記録ユニット2へ液体を送る構成を容易に実現できる。
特に、媒体収容ユニット91の数を増やしても、「供給経路」を形成することができるので、プリンター90の拡張性を向上させることができる。
また、液体格納ユニット3は、記録ユニット2及び媒体収容ユニット91より下側に位置することとなる。以上により、プリンター90の拡張性と液体格納ユニット3の適切な配置との双方に配慮された構成を得ることができる。
また、プリンター90において、媒体収容ユニット91は液体格納ユニット3の上側に設けられているので、第1実施形態のプリンター1において媒体収容ユニット4から給紙した場合よりも、媒体収容ユニット91から記録ヘッド10までの搬送距離が短くなり、記録のスループットが向上する。
また、液体格納ユニット3を媒体収容ユニット91の下に設ける場合には、液体格納ユニット3内において媒体を搬送する必要が無いので、第1実施形態の第1搬送部55を備える第1搬送経路Tを省略することができる。
<<<通過部の他の構成>>>
インクの「供給経路」は、チューブで形成される場合の他、例えば、記録ユニット2、媒体収容ユニット91、液体格納ユニット3を重ねて装着した場合に、各ユニットに設けられた部分的な供給経路が接続されて、一つの「供給経路」が形成されるよう構成することができる。
本実施形態の変形例であるプリンター90Aは、図24に示すように、記録ユニット2側に設けられる「供給経路」としての第1供給経路95と、液体格納ユニット3側に設けられる「供給経路」としての第2供給経路96と、を備え、媒体収容ユニット91Aは、通過部93Aとして、第1供給経路95と第2供給経路96とを中継する「供給経路」である中継経路94(図25も参照)を備えている。
このような構成の媒体収容ユニット91Aによっても、液体格納ユニット3から、媒体収容ユニット91Aを介して記録ユニット2へ液体を送る構成を容易に実現できる。
尚、本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1、100…インクジェットプリンター(記録装置)、2…記録ユニット、
3、102、124…液体格納ユニット、4…媒体収容ユニット、5…スキャナー部、
5a…カバー体、6…内蔵トレイ、7…給送ローラー、8…第1ローラー、
9…第2ローラー、10…記録ヘッド(記録部)、11a、11b…従動ローラー、
12a、12b…従動ローラー、13…搬送ローラー対、14…排出ローラー対、
15…キャリッジ、16…媒体支持部、17…排紙トレイ、18…操作部、
19…分離ローラー対、20…手差しカバー、21…手差しトレイ、
22a、22b、22c、22d…チューブ(供給経路)、23…凹部、
30…位置決め凸部(第1着脱部)、31…上面部、32…位置決め凹部(第2着脱部)、33a、33b、33c、33d…液体収容体、34…第1格納部、35…第2格納部、36…棚板、37…開閉カバー、38a、38b、38c、38d…引出トレイ、
39…保持部、40…筐体、41…ガイド溝、42…固定部、
43a、43b、43c、43d…供給接続部、
44a、44b、44c、44d…着脱部、45…ニードル、46…規定部、
47…受け部、48a、48b…側壁、49a、49b、49c…リブ、
50、106…背面カバー、51、104、122…内カバー、52…開口部、
53…第1従動ローラー、54…第1駆動ローラー、55、116…第1搬送部、
56…ポンプ、57、108…窓部、58…底面、60…動力伝達部、61…第1ギア、62…第2ギア、63…第3ギア、64…第4ギア、70…用紙トレイ、
71…給送ローラー、72…分離ローラー対、73…第2従動ローラー、
74…第2駆動ローラー、75…第2搬送部、76…凸部、77…凹部、
80…インクジェットプリンター(記録装置)、81…液体格納ユニット、
82…カバー、90…インクジェットプリンター(記録装置)、
91…媒体収容ユニット、92…筐体、93、93A…通過部、
94…中継経路、95…第1供給経路、96…第2供給経路、
97…凸部(上側着脱部)、98…凹部(下側着脱部)、102a…被締結部、
103…液体格納ユニット本体、104a、106a…経路形成面、104b…締結部、104c…凹部、106b…被検出部、110…駆動ローラー、112…回転軸、
114…従動ローラー、118…媒体通過検出センサー、118a…検出レバー、
120…背面カバー開閉検出センサー、122a…掛止部、124a…被掛止部、
A1、A2…矢印、P…用紙(媒体)、S1…共通搬送経路(搬送経路)、
S2…上流側搬送経路(搬送経路)、T…第1搬送経路(搬送経路)、
R…スイッチバック経路

Claims (18)

  1. 媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットと、
    前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットと、
    前記記録部に送られる前記媒体を収容する少なくとも一つの媒体収容ユニットと、
    を積み重ねた状態において、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路、及び、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路が構成され、
    前記液体格納ユニットは、
    前記液体収容体と、前記供給経路と、を接続する供給接続部と、
    前記搬送経路の一部を形成し、前記媒体を搬送する第1搬送部を備える液体格納ユニット内搬送経路と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記液体格納ユニットは、当該液体格納ユニットの下方に装着された前記媒体収容ユニットに設けられて前記媒体を搬送する第2搬送部の動力を、前記第1搬送部に伝達する動力伝達部を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、
    前記液体格納ユニットは、複数の前記液体収容体を格納可能であり、一つの液体収容体を格納する第1格納部と、前記第1格納部の上側に設けられ、残りの液体収容体を格納する第2格納部と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記第1格納部及び前記第2格納部は、装置前方に引き出し可能に構成され、
    複数の前記液体収容体に対するそれぞれの前記供給接続部は、装置後方側に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記液体格納ユニット内搬送経路は、前記供給接続部に対して前記装置後方側に設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記第1格納部及び前記第2格納部は、一方の装置側方に引き出し可能に構成され、
    複数の前記液体収容体に対するそれぞれの前記供給接続部は、他方の装置側方側に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、
    前記液体格納ユニット内搬送経路は、前記第1格納部及び前記第2格納部に対して装置後方側に設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記第1格納部及び前記第2格納部の引き出し方向と交差する方向において、前記第1格納部の幅は、前記第2格納部の幅よりも狭い、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記液体格納ユニットは、上部の少なくとも一部が板金で形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記液体格納ユニットは、
    上側に設けられ、前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットのいずれか一方に対して着脱可能な第1着脱部と、
    下側に設けられ、前記媒体収容ユニットに対して着脱可能な第2着脱部と、
    を備え、
    前記第1着脱部は、前記板金の上部に形成され、前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットの底部に設けられる凹部に挿入される位置決め凸部であり、
    前記第2着脱部は、前記液体格納ユニットの底部に開口が形成され、前記媒体収容ユニットの上部に設けられる凸部を受ける位置決め凹部である、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記記録ユニットは、前記記録ユニットに内蔵されて前記記録部に送られる前記媒体を収容する内蔵媒体収容部を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の記録装置において、前記液体格納ユニットは、液体格納ユニット本体と、
    前記液体格納ユニット本体に着脱可能に取り付けられ、前記液体格納ユニット内搬送経路の一部を形成する内側部材と、
    前記内側部材に対して閉じた状態と開いた状態とを切換可能に構成され、前記閉じた状態において前記内側部材とともに前記液体格納ユニット内搬送経路を形成し、前記開いた状態において前記液体格納ユニット内搬送経路を開放する外側部材と、
    を備え、
    前記第1搬送部は、
    前記液体格納ユニット本体に設けられた駆動ローラーと、
    前記外側部材に保持され、前記外側部材が前記閉じた状態において前記駆動ローラーとニップ状態が形成され、前記外側部材が前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えられると、前記駆動ローラーとのニップ状態が解除される従動ローラーと、
    を有し、
    前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットの下側に設けられて、記録装置を構成可能であり、
    前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する格納部と、
    上側に設けられ、前記記録ユニット、または、前記記録部に送られる前記媒体を収容する媒体収容ユニットのいずれか一方に対して着脱可能な第1着脱部と、
    下側に設けられ、前記媒体収容ユニットに対して着脱可能な第2着脱部と、
    前記第1着脱部に前記記録ユニットまたは前記媒体収容ユニットが装着された状態において、前記液体収容体と、前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路と、を接続する供給接続部と、
    前記第2着脱部に前記媒体収容ユニットが装着された状態において、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路の一部を形成し、前記媒体を搬送する搬送部を備える液体格納ユニット内搬送経路と、を備える、
    ことを特徴とする液体格納ユニット。
  14. 請求項13に記載の液体格納ユニットにおいて、液体格納ユニット本体と、
    前記液体格納ユニット本体に着脱可能に取り付けられ、前記液体格納ユニット内搬送経路の一部を形成する内側部材と、
    前記内側部材に対して閉じた状態と開いた状態とを切換可能に構成され、前記閉じた状態において前記内側部材とともに前記液体格納ユニット内搬送経路を形成し、前記開いた状態において前記液体格納ユニット内搬送経路を開放する外側部材と、
    を備え、
    前記搬送部は、
    前記液体格納ユニット本体に設けられた駆動ローラーと、
    前記外側部材に保持され、前記外側部材が前記閉じた状態において前記駆動ローラーとニップ状態が形成され、前記外側部材が前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えられると、前記駆動ローラーとのニップ状態が解除される従動ローラーと、
    を有し、
    前記外側部材とともに前記内側部材を前記液体格納ユニット本体から取り外した場合、前記従動ローラーは前記外側部材とともに取り外され、前記駆動ローラーは、前記液体格納ユニット本体に保持される、
    ことを特徴とする液体格納ユニット。
  15. 媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットと、
    前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットと、
    前記記録部に送られる前記媒体を収容する少なくとも一つの媒体収容ユニットと、
    を積み重ねた状態において、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路、及び、前記媒体収容ユニットから前記媒体を前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路が構成され、
    前記媒体収容ユニットは、
    前記媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部から前記媒体を前記搬送経路に送り出す給送部と、
    前記供給経路の一部が通過する通過部と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  16. 請求項15に記載の記録装置において、
    前記供給経路は、前記液体が流通するチューブで形成され、
    前記通過部は、前記チューブが通る空間である、
    ことを特徴とする記録装置。
  17. 請求項15に記載の記録装置において、
    前記通過部は、前記記録ユニット側に設けられる前記供給経路としての第1供給経路と、前記液体格納ユニット側に設けられる前記供給経路としての第2供給経路と、を中継する前記供給経路である中継経路を備えて構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  18. 媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録ユニットの下側で、前記記録部に供給する前記液体を収容した液体収容体を格納する液体格納ユニットとともに積み重ねられて記録装置を構成可能であり、
    上側に設けられ、前記記録ユニットに対して着脱可能な上側着脱部と、
    下側に設けられ、前記液体格納ユニットに対して着脱可能な下側着脱部と、
    前記媒体を収容する媒体収容部と、
    前記上側着脱部に前記記録ユニットが装着され、前記下側着脱部に前記液体格納ユニットが装着された状態において、前記媒体収容部から、前記媒体を、前記記録部による記録領域に搬送する搬送経路に送り出す給送部、及び、前記液体格納ユニットに格納された前記液体収容体から前記記録部に前記液体を供給する供給経路の一部が通過可能な通過部を備える、
    ことを特徴とする媒体収容ユニット。
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