JP2019076342A - 介護のための排泄物受けユニット及びこれを装着するための介護用ガーター - Google Patents

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【課題】女性が特に感じ易い不快感や痛みなどの問題を解消する。【解決手段】排泄物受けユニット10,100であって、上方に向けて開放した前端部分16に、排泄物を排出する吸引口18、肛門などに向けて洗浄水を吐出する吐出孔20,22を備えた便受け部材12と、便受け部材12とは別体の且つ便受け部材12に連結可能な尿受け部材14とを含み、尿受け部材14は、選択的に便受け部材12に連結される女性用、男性用の尿受け部材14fm,14mを含み、女性用、男性用の尿受け部材14fm,14mの下端が共通の形状の連結部42を有し、男性用尿受け部材14mは、要介護者の陰嚢を受け入れる部分14aが幅広Wmに形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、病院、介護施設、家庭などで用いられる介護用の自動排泄物処理装置に関し、より詳しくは、要介護者に装着される排泄物受けユニット及びこれを装着するための介護用ガーターに関する。
病院や介護施設などでは、トイレに行くのが困難な例えば下肢障害や歩行不能な患者など(以下、「要介護者」という。)のための介護機器として自動排泄物処理装置が用いられている。自動排泄物処理装置は、使用者つまり要介護者の排泄物を受け止めて吸引する機構と、肛門や陰部を洗浄し、そして乾燥させる機構とを有している。排泄物を受け止めて吸引する機構は、その主要な構成部材として排泄物受け具を含む。排泄物受け具は、装着具として設計されたオムツに組み付けられて要介護者の股間に位置決めされる。
特許文献1〜5を参照して、排泄物受け具は、尿と大便とを受けるための成型品であり、陰部から肛門まで延びる縦長の且つ側面視したときに湾曲した形状部分を含んでいる。
特許文献1、2に開示の排泄物受け具は発泡ポリエチレンなどの比較的軟質の材料で作られている。特許文献3の排泄物受け具はシリコーン樹脂で作られている。特許文献4の排泄物受け具は、弾性により押圧力を吸収可能なプラスチック材料で作られている。特許文献5の排泄物受け具は、その材料に関する説明は無いが、適度な弾性を有する材料で作られると推察される。
排泄物受け具は、ベッドサイドに配置される処理装置本体との組み合わせで使用される。排泄物受け具は、汚物吸引ホースなどを含む可撓性連結部材を介して処理装置本体と連結される。排泄物受け具には、排泄物検知センサ、排泄物を排出するための吸引口、加温された洗浄水を吐出する吐出孔が設けられている。吐出孔は肛門洗浄用と陰部洗浄用とが用意されている。吐出孔には、加温した洗浄水が供給され、次に、加温した空気が例えば吐出孔に供給される。例えば吐出孔から空気を吐出させることにより排泄物受け具の中及び陰部、肛門周りの乾燥が行われる。
すなわち、処理装置本体は、排泄物受け具の吐出孔に、加温した洗浄水を供給する洗浄機能と、例えば吐出孔に加温された空気を供給する乾燥機能と、排泄物受け具の吸引口からホースを通じて排泄物を含む汚物を吸引する吸引機能とを有している。処理装置本体は、排泄物検知センサなどで要介護者の排泄を検知すると、予め定められた手順で、排泄物受け具から排泄物を吸引し、次に肛門などを洗浄し、次に乾燥させる工程が実施される。処理装置本体の動作は特許文献3に詳述されていることから特許文献3を参照されたい。
特許文献6は、排泄物受け具を幾つかの部材で構成し、各部材を分離可能にした排泄物受けユニットを提案している。排泄物受けユニットは、大便を受けるトレー状の便受け部分と、便受け部分の一端から起立して尿を受ける尿受け部分とが一体的に成形された主要部品を有し、尿受け部分は、要介護者から離れる方向に膨らみを有するカップ状の形状を有し、その上端が上方に向けて開放されている。
特許文献6に開示の排泄物受けユニットは、上記の主要部品に対して2つの部材が脱着可能である。第1の脱着可能部材は、尿受け部分の上端開口に対して脱着可能な屋根部材であり、そしてこの屋根部材は腹部に延びる庇を含む形状を有している。第2の脱着可能部材は、尿受け部分の起立する側縁に対して装着可能であり、主要部品の便受け部分の上に設置されて要介護者の臀部を受ける部材である。
特開平4−364841号公報 特開2000−210322号公報 特開2006−55513号公報 特開2009−39405号公報 特開2011−229820号公報 特開2013−208379号公報
排泄物受け具は、上述したように、陰部から肛門まで上下に縦長の且つ側面視したときに湾曲した形状部分を含む成型品である。そして、排泄物受け具は、尿と大便とを受けるために要介護者の股間に位置決めされた状態でオムツによって装着される。勿論、排泄物受け具からの漏れを防止するために、排泄物受け具は、特に排泄時には、要介護者に密着した状態が保たれる。
排泄物受け具の尿受け部分は要介護者の左右の大腿部の間に位置する。従来の排泄物受け具は男女兼用であるのが一般的である。男性の場合、尿受け部分の中に陰茎と陰嚢とが収容される。このことから、従来の排泄物受け具の尿受け部分は陰嚢を受けることのできる幅寸法に設定されている。
女性にとって、尿受け部分は陰部と対面できる幅寸法で足りる。したがって、現状の尿受け部分の幅寸法は女性にとって不必要に大きいため次の問題がある。先ず、排尿時に身体に密着させるのが難しくなり、このため尿が外に漏れてしまう可能性がある。また、大腿部の内側が圧迫される要因になり、不快であると共に痛みや皮膚障害を招いてしまう要因になる。
本発明の目的は、女性が特に感じ易い不快感や痛みなどの問題を解消することのできる介護のための排泄物受けユニット及びこれを装着するための介護用ガーターを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の一つの観点によれば、
上方に延びる高さを有し且つ上方に向けて開放した前端部分(16)に、排泄物を排出する吸引口(18)、肛門及び陰部に向けて洗浄水を吐出する吐出孔(20,22)を備えた便受け部材(12)と、
該便受け部材(12)とは別体の且つ該便受け部材(12)の前端部分(16)の上端に連結可能な尿受け部材(14)とを含み、
前記尿受け部材(14)は、選択的に前記便受け部材(12)に連結される、相対的に幅狭の女性用尿受け部材(14fm)と、相対的に幅広の男性用尿受け部材(14m)とを含み、
該女性用尿受け部材(14fm)及び前記男性用尿受け部材(14m)の下端が、共通の形状の且つ前記便受け部材(12)の上端に連結可能な連結部(42)を有し、
前記男性用尿受け部材(14m)は、要介護者の陰嚢を受け入れる部分(14a)が他の部分との対比で幅広(Wm)に形成されていることを特徴とする排泄物受けユニットを提供することにより達成される。
上記の技術的課題は、本発明の他の観点によれば、
上記の排泄物受けユニットを要介護者に装着するための介護用ガーター(64)であって、
腰ベルト(66)と、
該腰ベルト(66)に連結された一対の股ベルト(68)と、
一方の股ベルト(68)の長手方向中央部分から延出して他方の股ベルト(68)に係脱可能な横断ベルト(70)とを含み、
該横断ベルト(70)の一端を前記他方の股ベルト(68)に固定することにより、前記排泄物受けユニットを受け入れる装着窓(72)が形成されることを特徴とする介護用ガーターを提供することにより達成される。
本発明の作用効果及び他の目的は、以下の好ましい実施例の詳細な説明から明らかになろう。
ベッドに横たわる要介護者の排泄介護に自動排泄処理装置が用いられている状態を説明するための図である。 第1実施例の排泄物受けユニットの分解斜視図である。 第1実施例の排泄物受けユニットの便受け部材の前端部分を前方から見たときの構造を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の一例を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の変形例を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の他の変形例を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の別の変形例を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の更に別の変形例を説明するための図である。 第1実施例に含まれる便受け部材と尿受け部材との連結構造の更に他の変形例を説明するための図である。 第1実施例の排泄物受けユニットを装着するのに好適に用いることのできるガーターの平面図である。 図10に図示のガーターを使って第1実施例の排泄物受けユニットを要介護者に装着する直前の状態を説明するための図である。 本発明に従う排泄物受けユニットに好適に適用可能なクッションの平面図である。 図12に図示のクッションを排泄物受けユニットに取り付ける構造を説明するための断面図である。 本発明に従う排泄物受けユニットに好適に適用可能なクッションの他の例の平面図である。 図14に図示のクッションを排泄物受けユニットに取り付ける構造を説明するための断面図である。 図12及び図14に図示のクッションの内部構造の一例を説明するための断面図である。 本発明の排泄物受けユニットのオプションである陰茎位置決め具を男性用尿受け部材に設置する直前の状態を示す図である。 陰茎位置決め具を男性用尿受け部材に設置した状態を示す図である。 第2実施例の排泄物受けユニットの分解斜視図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は、ベッド2に横たわっている要介護者4を示す。要介護者4の排泄に伴う介護は自動排泄処理装置によって行われる。図1では、要介護者4が掛け布団Qを使用している状態が描かれているため、ベッド2の脇に位置する自動排泄処理装置の本体つまり処理装置本体6だけが図面に現れている。
図2に示す第1実施例の排泄物受けユニット10が要介護者4の下腹部に位置決めされる。排泄物受けユニット10は、汚物吸引ホースを含む可撓性連結部材8によって処理装置本体6(図1)に連結される。
図2は、排泄物受けユニット10の構成を説明するための図である。図2を参照して、排泄物受けユニット10を説明する。排泄物受けユニット10は、便受け部材12と、便受け部材12とは別体の尿受け部材14とを含み、便受け部材12と尿受け部材14は別部材である。
便受け部材12は、横断面コ字状の前端部分16を備えたトレー状の形状を有し、また、横断面コ字状の且つ上方に延びる高さを有する前端部分16を有する。前端部分16の前壁16aには、その内面つまり要介護者の下腹部と対面する面に、下端から上端に向けて順に、吸引口18、肛門用の吐出孔20、陰部用の吐出孔22が設けられている。
図3は、前端部分16の前壁16aを前方から見た説明図である。前壁16aの外面には、可撓性連結部材8の汚物吸引ホースが接続されるホース接続口24、加温した洗浄水の供給を受ける洗浄水受口26、加温された空気を受ける温風受口28、電気的な接続端子30が設けられている。ホース接続口24、洗浄水受口26,温風受口28、接続端子30には、処理装置本体6(図1)から延びる可撓性連結部材8に収容された汚物吸引ホースやケーブルなどが連結される。なお、図2において、参照符号32は排泄物検知センサを示す。
便受け部材12の上下方向に高さを有する前端部分16において、その横断面コ字状の上端部16bは上方に向けて開放されている。
図2を参照して、尿受け部材14は、人体の下腹部に沿って湾曲した縦長の細長い形状を有し且つ前方に向けて膨らんだ横断面U字状の形状を有し、尿受け部材14の下端は下方に向けて開放している。
女性用と男性用とが用意されている。女性用と男性用とを識別するために、女性用尿受け部材14には「fm」を付記し、男性用尿受け部材14には「m」を付記してある。女性用尿受け部材14fmは、男性用尿受け部材14mとの対比で相対的に幅狭であり、下端部から上端部まで略同じ幅Wfmを有している。好ましくは、女性用尿受け部材14fmの下端の幅は極力小さく設計するのがよい。これにより、尿受け部材14fmを女性に適した幅にすることができる。そして、これにより女性に不快感を与えてしまうのを防止できる。
他方、男性用尿受け部材14mは、下端部を除く部位の幅W1が女性用の幅Wfmよりも大きい。更に男性用尿受け部材14mは、要介護者の陰嚢を受け入れる部分14aの幅Wmが、上記幅W1よりも拡大している。
女性用尿受け部材14fm及び男性用尿受け部材14mの横断面U字状の下端には共通形状の連結部42が形成されている。女性用尿受け部材14fmと男性用尿受け部材14mは使い分けが可能である。女性用尿受け部材14fmと男性用尿受け部材14mは選択的に連結部42によって便受け部材12の前端部分16に脱着可能に固定することができる。
男性用尿受け部材14mは、陰嚢を受け入れる部分14aの幅Wmが他の部位よりも大きい、換言すれば、下端の連結部42の近傍の部位が女性用と実質的に同じ幅を有しているため、装着に伴う不快感を与えてしまうのを女性と同様に防止できる。
図4は、尿受け部材14の連結部42と、便受け部材12の前端部分16との連結構造の一例を説明するための図である。尿受け部材14の連結部42は下方に向けて開放した溝形状、具体的には横断面逆U字状の形状を有し、この連結部42を便受け部材12(前端部分16)の上端部16bに嵌合することにより尿受け部材14と便受け部材12とが一体化される。尿受け部材14の連結部42を横断面逆U字状の形状にすることにより、要介護者が放出する尿が尿受け部材14に当たって流れ落ちる過程で連結部42から漏れるのを抑制することができる。図4の例では、尿受け部材14と便受け部材12の双方に爪44が設けられ、この一対の爪44によって尿受け部材14が便受け部材12から不用意に外れないようにされている。勿論、爪44無しの尿受け部材14の横断面逆U字状の連結部42の中に、便受け部材12(前端部分16)の上端部16bを爪44無しで密に嵌挿する構成を採用してもよい。
図5〜図9は尿受け部材14と便受け部材12との脱着可能な連結構造の他の例を説明するための図である。図5は、両面接着テープ46を用いた例を説明するための図である。図6は、凹凸部材48を用いた例を説明するための図である。図7は、ピン50とこれを受け入れるピン孔52を用いた例を説明するための図である。図8は、尿受け部材14と便受け部材12とに整合する孔54と、この孔54に挿入されるネジとナットとの組み合わせ56とを用いた例を説明するための図である。図9は、例えば、尿受け部材14の横断面逆U字状の連結部42の中に、便受け部材12(前端部分16)の上端部16bを嵌挿させた後に、便受け部材12に添着された第1布地58と、尿受け部材14に添着された第2布地60とをファスナ62で第1、第2の布地58、60を連結する例を説明するための図である。
図10は、排泄物受けユニット10を要介護者の股間に装着するための介護用ガーター64を示す。介護用ガーター64は従来のオムツに代わるものである。すなわち、介護用ガーター64は、図示の排泄物受けユニット10の専用ではなく、一般的に広く排泄物受け具に適用することができる。
介護用ガーター64は腰ベルト66と、腰ベルト66に連結された左右の股ベルト68と、左右の股ベルト68を連結する横断ベルト70とを有し、横断ベルト70は、股ベルト68の長手方向中間部分に設けられている。一方の股ベルト68から延出する横断ベルト70の一端部を他方の股ベルト68に係脱可能に固定することにより、腰ベルト66と一対の股ベルト68と横断ベルト70とで装着用窓72を形成することができる。図11から分かるように装着用窓72に排泄物受けユニット10が受け入れられる。介護用ガーター64の各要素は面ファスナ74によって固定される。横断ベルト70の一端部を股ベルト68に係止させる又は離脱させる構造を採用することにより、排泄物受けユニット10の装着具であるガーター64に対する排泄物受けユニット10の脱着を容易に行うことができる。
図2に戻って、便受け部材12は、好ましくは、要介護者の臀部を受け止めことのできる広がりを備えたフランジ80を有しているのがよい。このフランジ80の前端部80aは、上方に延びる高さを有する前端部分16の上端まで湾曲して上方に延びる形状を有している。この前端部80aは、ガーター64の装着用窓72の周縁部と係合することができる。
排泄物受けユニット10は、好ましくは、クッション84を含んでいるのがよい。クッション84は、従来から知られている撥水性を備えた外皮でも良いが、撥水性と共に通気性を備えた例えば布製の外皮を備えているのがよい。これにより、褥瘡などの皮膚障害の発生を抑制することができる。クッション84は、外皮の中に収容されたゲルや空気などを含み、これによりクッション性を有している。図12は、クッション84の平面図である。クッション84は左右対称の形状を有し、上下を反転させて使うことができる。クッション84は、例えば両面接着テープ86を使って便受け部材12のフランジ80の上面に固定される(図13)。
図14は、変形例のクッション88を示す。図示のクッション88は、本体88aから延出する複数の帯90を有し、この複数の帯90を例えば面ファスナや両面接着テープ92を使って便受け部材12のフランジ80に脱着可能に固定することにより、クッション88をフランジ80の下面に固定することができる(図15)。
図16は、クッション84又は88の内部構造を説明するための図である。外皮84a(88a)の中にクッション材92が収容されている。クッション材92は、一方の面に数多くの凹凸92aを有し、他方の面92bが平坦な構造を備えているのがよい。凹凸92aを上にしてクッション84又は88を使用したときには要介護者の臀部を点接触により体圧分散することができ、これが嫌な要介護者は、平坦な面92bを上にしてクッション84又は88を使用することができる。
排泄物受けユニット10はオプションとして陰茎位置決め具94が用意される。陰茎位置決め具94は筒状の形状を有し、要介護者の陰茎を、その自然な姿勢である若干下方に差し向けた状態で位置決めするのに用いられる。陰茎位置決め具94は、陰茎位置決め具94の入口から長手方向に延びるスリット94aを単数又は複数有しているのが好ましい。この陰茎位置決め具94の中に要介護者の陰茎が挿入される。要介護者が勃起したときに、これに対応してスリット94aによって陰茎根の部分に相当する陰茎位置決め具94の部位の直径を容易に拡大することができ、これにより陰茎の鬱血を防止することができる。
陰茎位置決め具94は、その長手方向一端に直径方向に離間した一対のフック96を有し、この一対のフック96は男性用尿受け部材14mの両側縁部に嵌合可能である。図18は、男性用尿受け部材14mに陰茎位置決め具94を設置した状態を示す。陰茎位置決め具94を用いることで、要介護者の陰茎が上向きの状態で男性用尿受け部材14mに受け入れられるのを阻止することができる。要介護者の陰茎が上向きの状態で男性用尿受け部材14mに受け入れられると、放尿によって外部に尿が漏れてしまう可能性が大きくなる。
図19は第2実施例の排泄物受けユニット100を示す。図示の排泄物受けユニット100は、その基本構成及び構造は上述した第1実施例(図2)と同じであることから、第1実施例に含まれる要素と同じ要素には同じ参照符号を付すことにより、その説明を省略する。
図19を参照して、尿受け部材102は女性用と男性用とを有し、女性用には「fm」を付記し、男性用には「m」を付記して識別してある。女性用、男性用ともに尿受け部材102は透明の観察窓104とその外側に遮光性のカーテン106とを有し、このカーテン106を開けることにより観察窓104を通じて尿受け部材102の内部つまり適正な装着ができているか否かを外部から目視で確認できる。勿論、常時は、カーテン106を閉めることにより要介護者のプライバシーを守ることができる。好ましくは、尿受け部材102はランプ106を有し、必要に応じて、このランプ106によって尿受け部材102の内部を照明するのがよい。
10 第1実施例の排泄物受けユニット
100 第2実施例の排泄物受けユニット
12 便受け部材
14 尿受け部材
14fm 女性用尿受け部材
14m 男性用尿受け部材
16 便受け部材の前端部分
18 吸引口
20 肛門用の吐出孔
22 陰部用の吐出孔
42 尿受け部材の下端の連結部
64 介護用ガーター
66 ガーターの腰ベルト
68 ガーターの股ベルト
70 ガーターの横断ベルト
72 ガーターの装着用窓
94 陰茎位置決め具
94a 陰茎位置決め具のスリット

Claims (7)

  1. 排泄物処理装置の一部を構成し、要介護者に装着される排泄物受けユニット(10,100)であって、
    上方に延びる高さを有し且つ上方に向けて開放した前端部分(16)に、排泄物を排出する吸引口(18)、肛門及び陰部に向けて洗浄水を吐出する吐出孔(20,22)を備えた便受け部材(12)と、
    該便受け部材(12)とは別体の且つ該便受け部材(12)の前端部分(16)の上端に連結可能な尿受け部材(14)とを含み、
    前記尿受け部材(14)は、選択的に前記便受け部材(12)に連結される、相対的に幅狭の女性用尿受け部材(14fm)と、相対的に幅広の男性用尿受け部材(14m)とを含み、
    該女性用尿受け部材(14fm)及び前記男性用尿受け部材(14m)の下端が、共通の形状の且つ前記便受け部材(12)の上端に連結可能な連結部(42)を有し、
    前記男性用尿受け部材(14m)は、要介護者の陰嚢を受け入れる部分(14a)が他の部分との対比で幅広(Wm)に形成されていることを特徴とする排泄物受けユニット。
  2. 前記連結部(42)が下方に向けて開放した溝形状を有し、該溝形状の連結部(42)に前記便受け部材(12)の前端部分(16)の上端(16b)が嵌合可能である、請求項1に記載の排泄物受けユニット。
  3. 前記便受け部材(12)がトレー形状を有し且つ該トレー形状の上端から横方向に広がって要介護者の臀部を受けるためのフランジ(80)を更に有する、請求項1又は2に記載の排泄物受けユニット。
  4. 前記男性用尿受け部材(14m)に装着可能な陰茎位置決め具(94)を更に有し、
    該陰茎位置決め具(94)は、要介護者の陰茎を挿入可能な形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の排泄物受けユニット。
  5. 前記陰茎位置決め具(94)が、スリット(94a)により拡径可能な筒状の形状を有する、請求項4に記載の排泄物受けユニット。
  6. 前記尿受け部材(14)が、その内部を目視で観察可能な透明窓と、内部を照明するランプとを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の排泄物受けユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の前記排泄物受けユニットを要介護者に装着するための介護用ガーター(64)であって、
    腰ベルト(66)と、
    該腰ベルト(66)に連結された一対の股ベルト(68)と、
    一方の股ベルト(68)の長手方向中央部分から延出して他方の股ベルト(68)に係脱可能な横断ベルト(70)とを含み、
    該横断ベルト(70)の一端を前記他方の股ベルト(68)に固定することにより、前記排泄物受けユニットを受け入れる装着窓(72)が形成されることを特徴とする介護用ガーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021059342A1 (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 アド・ロールス株式会社 排泄物受け具

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