JP5689994B1 - 差込み便器用おむつ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に示すものは、図9に示すとおりであり、特許文献2に記載のものを改良したものである。特許文献3に示すものも特許文献1に記載のものと略同様のものである。
この図9において、100:排泄補助具、110:本体部、111:可撓接続部、112:洗浄液供給ポート、113:温風供給ポート、114:排泄ポート、115:接続端子、120:前カップ部、130:臀部支持部、131:クッション層、132:窪み部、140:開口部、200:排泄補助具着用カバー、201:前身頃領域、202:股下領域、203:後身頃領域、204:サイドフラップ、206:両ファスナタブ、210:開口部、220:トップシート、230:バックシート、231:剥離紙、240:面ファスナ、250:保持シート、251:面ファスナ、252:面ファスナ、260:立体ギャザー、270:防漏バリヤである。前記排泄補助具着用カバー200が本発明と同一目的の差込み便器用おむつであり、前記排泄補助具100が本発明と同一目的の差込み便器である。
(1)排泄補助具着用カバー200を装着したとき、特に男性の場合、男性器が排尿部に向いていないと、開口部210の周りを濡らす恐れがあった。
この差込み便器用おむつ66の組み立て順序を図3ないし図5に基づき各工程順に説明する。
図3において、(a−1)は、差込み便器用おむつ66の内面からみた図、(a−2)は、A−A線端面図である。
薄くて強度のある紙製のおむつ本体67を用意する。このおむつ本体67は、横幅が55〜60cm、縦幅が80〜85cmで、縦方向に略3等分して手前側が腰回り包み部68、後方側が腹回り包み部69で、中間部が股間回り包み部70となっており、この股間回り包み部70の部分の横幅は、35〜40cmにくびれている。前記腰回り包み部68の端部付近は、伸ばしたとき約20cmのゴム等の弾性材入りの腰部ギャザー73aとなっており、同様に、股間回り包み部70の両側付近は、伸ばしたとき約20cmがゴム等の弾性材入りの股間部ギャザー73bとなっており、伸ばさない状態では、約12cmに縮んでいる。このおむつ本体67の内側には、(a−2)に示すような肉厚のクッション材76が腰回り包み部68と股間回り包み部70と腰回り包み部68にかけて貼着されている。前記腰回り包み部68の両側縁には、2個ずつの面ファスナ72付きの固着片71が突出して設けられている。
図3において、(b−1)は、差込み便器用おむつ66の内面からみた図、(b−2)は、B−B線端面図である。
前記股間回り包み部70と腹回り包み部69の境界付近に、直径2cm、長さ10cm程度に丸めた軟質材の突条体からなる男性器保持部80を約10cmの間隔をおいて長手方向に向けてクッション材76の上に貼着する。股間回り包み部70における略中心位置に、幅16cm程度、長さ40cm程度の内側防水紙62が前記男性器保持部80を保持しつつ貼着される。この内側防水紙62の略中央には、図中下端部が約8〜10cm(後述する差込み便器9の排便受け部14の直径と略同じ)の半円形で上端部が約20cmの長方形で、全体として釣鐘形状の排泄孔74がクッション材76と股間回り包み部70を貫通して穿設される。
図4において、(c−1)は、差込み便器用おむつ66の内面からみた図、(c−2)は、C−C線端面図である。
前記内側防水紙62の上面の排泄孔74の内縁部に沿って幅が約5cmの内側ギャザーテープ77aがそれぞれ貼着される。この両側の内側ギャザーテープ77aは、内側縁部と両端が貼着され、貼着されない外側縁部は、ゴム等の弾性材入りで収縮するので、図4(c−2)に示すように、排泄孔74側に立ち上がる。この内側ギャザーテープ77aの外側に、更に腰回り包み部68から股間回り包み部70を経て腹回り包み部69までの長い外側ギャザーテープ77bがそれぞれ貼着される。この両側の外側ギャザーテープ77bも内側ギャザーテープ77aと同様に内側縁部と両端が貼着され、貼着されない外側縁部は、ゴム等の弾性材入りで収縮するので、図4(c−2)に示すように、内側に立ち上がる。
図4において、(d)は、差込み便器用おむつ66の外面からみた図である。
おむつ本体67の外面には、前記排泄孔74を被覆するように、幅18cm程度、長さ30cm程度の外側防水紙63を貼着する。この外側防水紙63の上に、瓢箪型の便座固着紙61が貼着される。この便座固着紙61の外側面には、接着剤が塗布され、剥離紙で保護されている。
図5において、(e)は、差込み便器用おむつ66の外面からみた図である。
外側防水紙63と便座固着紙61に切り込み線60を入れる。この切り込み線60は、排泄孔74の半円形部分には、半円形よりやや小さな円形(後述する差込み便器9の排便受け部14を露出させるため)と、この円形部分の下端に小さな半円形(後述する差込み便器9の洗浄水ノズル17を露出させるため)の切り欠き89を設け、また、排泄孔74の長方形部分には、中心の縦直線と上端の横直線でT字状に切り込み線60を形成し、更に切り欠き89の周囲に放射状に切り込み線60を形成する。このような切り込み線60を形成することで、排泄孔74の周りに折り返すことのできる貼着代75となる。前記腹回り包み部69には、約12×42cmの細長い面ファスナ72が貼着される。
図5において、(f)は、差込み便器用おむつ66の外面からみた図である。
腰回り包み部68に、吸湿性と防水性を有する便座受けシート78を約下半分を3方の周縁部で貼着し、上半分の3方の周縁部に接着剤を塗布し、剥離紙で保護しておく。このとき、腰回り包み部68と便座受けシート78の間に差し込み孔79が形成される。この便座受けシート78の幅は、後述する差込み便器9の尻受け部13が差し込み孔79からスムーズに挿入され、差し込み孔79の深さは、尻受け部13が差し込み孔79の奥部まで差し込まれたとき、差込み便器用おむつ66の切り欠き89が差込み便器9の排便受け部14に一致する位置とする。また、便座受けシート78の上半分の長さは、少なくとも差込み便器9の排便受け部14と排尿受け部15の一部を被覆できるように延長する。
また、便座固着紙61の上部には、縦向きの隙間保持テープ81が上端を接着して設けられ、下端部内側に接着剤が塗布されて剥離紙で保護されている。この隙間保持テープ81のやや下側には、隙間保持テープ81と交差するように横向きの隙間保持テープ82が一端を接着して設けられ、略中央部と他端部の内側に接着剤が塗布されて剥離紙で保護されている。
図6において、差込み便器9は、大まかに分けて便座本体部10と、後カバー部11と、前蓋部12と、尻受け部13とからなる。
前記便座本体部10は、直径が略9〜10cm程度の皿状の窪みを有する排便受け部14と、この排便受け部14から直角か直角よりわずかに後方に傾き、幅が略5cm、高さが略17cm、深さが略2cmの縦型溝状の排尿受け部15とからなる。
前記排尿受け部15の略中間位置には、肛門と陰部を洗浄する洗浄水ノズル18が設けられている。前記排便受け部14の表面は、テフロン(登録商標)などの低摩擦材が塗布され、糞尿の付着を防止するとともに、流れをよくしている。
前記空気供給管53には、便座本体部10と、後カバー部11の内部を通る2本の空気送り管が取り付けられ、排便受け部14の送風路46に連結している。前記外部からの温水の送水管54には、洗浄水ノズル17及び18と連通している。前記洗浄水ノズル18は、排尿受け部15の略中央に露出して設けられ、排尿後の男性器や女性器を洗浄する。前記電気コード55は、大便センサ23、小便センサ24に接続され、電気信号の入出力、電源の供給等が行われる。
これらの第1褥瘡防止材57と第2褥瘡防止材58と第3褥瘡防止材59は、差込み便器用おむつ66を介在して装着したとき、体圧が50mmHg以下、さらに好ましくは、32mmHg以下となるものが望ましい。
(1)図7に示す差込み便器9の尻受け部13を、図8に示す差込み便器用おむつ66の差込み孔79に先端が奥部に突き当たるまで差し込む。すると、差込み便器用おむつ66の排泄孔74が排便受け部14と正確に一致し、また、洗浄水ノズル17が排泄孔74の切り欠き89から露出する。この状態で、排泄孔74の円形孔周縁の貼着代75の剥離紙をはがして前蓋部12の導風板部39に貼り付け、また、排泄孔74の直線部の貼着代75の剥離紙をはがして排便受け部14の内壁部88と排尿受け部15の内壁部に貼り付ける。
差込み便器用おむつ66には、排泄孔74の両側に2本ずつの内側ギャザーテープ77aと外側ギャザーテープ77bが形成され、更に股間回り包み部70の両側に股間部ギャザー73bが形成されているので、糞尿や洗浄水が差込み便器用おむつ66から漏れることはほとんどない。
Claims (1)
- おむつ本体を腰回り包み部と股間回り包み部と腹回り包み部に区分してなる差込み便器用おむつにおいて、前記股間回り包み部の略中央に排泄孔を形成し、この排泄孔に臨ませて互いに隙間をもった2本の平行な突条体を排泄孔に向けて形成してなる男性器保持部を設けたことを特徴とする差込み便器用おむつ。
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