JP2019075916A - 非接触充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 遠距離からの車両の誘導を実現可能な非接触充電システムを提供する。【解決手段】非接触充電システム100は、蓄電池51を有する車両50と、蓄電池51を非接触で充電する充電装置10と、を備える。車両50および充電装置10のいずれか一方は、第1位置決め回路117を有する。第1位置決め回路117は、地上コイル115と、地上電流制御回路127と、地上制御部129とを含む。地上電流制御回路127は、直流成分を含む第1位置決め電流を出力可能である。地上制御部129は、充電装置10が蓄電池51を充電する充電段階よりも前の、車両50と充電装置10との相対位置を合わせる位置決め段階で、地上電流制御回路127を制御して、第1位置決め電流を地上コイル115に供給させる。【選択図】 図3
Description
本発明は、電気自動車等の車両に搭載された蓄電池を非接触で充電する非接触充電システムに関する。
現在、地上に設置された充電装置により、車両の蓄電池を非接触で充電する非接触充電システムが開発されている。典型的な非接触充電システムでは、車両は、蓄電池に接続された車上コイルを含み、充電装置は、高周波電源に接続された地上コイルを含む。車上コイルは、例えば、車両の底部に設置され、地上コイルは、例えば、駐車場の駐車枠内に設置される。車上コイルおよび地上コイルは、互いに電磁気的に結合し、非接触の電力伝送を実現する。
車上コイルおよび地上コイルの位置関係が最適な場合、車上コイルおよび地上コイルの電磁気的な結合の強度が最大となる。このとき、一般に、車上コイルおよび地上コイルの間の電力伝送の効率が最大となる。車上コイルおよび地上コイルの位置関係が最適点から外れると、コイル間の電力伝送の効率が低下する。したがって、車両および充電装置の位置合わせは、電力の伝送効率を向上する観点から重要である。
特許文献1は、車両および充電装置の位置を合わせる位置決め段階で、地上コイルに高周波電流を供給するシステムを開示している。車両は、車上コイルによる受電状況に基づいて地上コイルおよび車上コイルの間の距離を推定し、それを車両および充電装置の位置合わせに利用する。特許文献2,3も同趣旨のシステムを開示している。
地上コイルは、通電された高周波電流により高周波磁場を発生する。車両および充電装置の位置決め段階では、車両が駐車枠外に位置する場合など、車両が地上コイルを覆わずに高周波磁場の遮蔽物として働かない場合がある。この場合、地上コイルにより発生した高周波磁場が外部に漏洩する。
一方、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、高周波磁場に関する一般公衆暴露限界を、約27μT(100kHz付近)と規定している。
したがって、特許文献1〜3のような、位置決め段階で高周波磁場を発生するシステムでは、発生させる高周波磁場の強度を低いレベルに抑える必要がある。このため、遠距離からの車両の誘導を実現することが難しい。
本発明は、遠距離からの車両の誘導を実現可能な非接触充電システムを提供する。
本発明の一態様に係る非接触充電システムは、蓄電池を含む車両と、蓄電池を非接触で充電する充電装置と、を備える。車両および充電装置のいずれか一方は、第1位置決め回路を有する。第1位置決め回路は、第1コイルと、第1電流源と、第1制御部とを含む。第1電流源は、第1位置決め電流を出力可能である。第1制御部は、充電装置が蓄電池を充電する充電段階よりも前の、車両と充電装置との相対位置を合わせる位置決め段階で、第1電流源を制御して、第1位置決め電流を第1コイルに供給させる。
第1コイルは、位置決め段階で静磁場成分を含む磁場を発生させることになる。ICNIRPは、静磁場に関する一般公衆暴露限界を、400mTと規定している。この静磁場に関する一般公衆暴露限界は、高周波磁場に関する一般公衆暴露限界よりも大きい。したがって、本非接触充電システムは、位置決め段階で第1コイルに比較的強い磁場を発生させることができ、このため、遠距離からの車両の誘導を実現可能とする。
また、充電装置が、第1位置決め回路を有してもよい。充電装置は、さらに、高周波電流成分を含む充電電流を出力可能な高周波電流源(充電電流源)を含んでもよい。第1制御部は、さらに、充電段階で、高周波電流源を制御して、充電電流を第1コイルに供給させてもよい。
これにより、第1コイルは、位置決め段階で利用される第1電流源および充電段階で利用される高周波電流源の両方に共用される。したがって、部品点数を削減できる。
また、第1制御部は、さらに、車両および充電装置の間の距離に応じて第1位置決め電流の大きさを変更してもよい。車両および充電装置の間の距離が小さいほど、第1位置決め電流が小さくてもよい。
これにより、車両および充電装置の間の距離に応じて、第1コイルにより発生される磁場の強度を最適化できる。例えば、車両および充電装置の間の距離が大きいとき、発生する磁場の強度が高い。このため、車両が充電装置から遠距離に位置していても、磁場の検出、ひいては、車両および充電装置の位置関係の推定、を高精度に実施できる。逆に、車両および充電装置の距離が小さいとき、発生する磁場の強度が低い。このため、発生した磁場が、他の磁場(例えば、他の車両および他の充電装置が車両誘導のために発生させている磁場)に干渉する可能性を低減できる。
また、第1制御部は、位置決め段階よりも前の準備段階で、第1電流源を制御して、第1コイルへの電流の供給を停止させてもよい。車両および充電装置の一方と異なる他方は、第2位置決め回路を有してもよい。第2位置決め回路は、第1コイルから発生した磁気を検知する磁気センサと、磁気センサを制御して、準備段階で磁気センサに初期化を実行させる第2制御部と、を含んでもよい。
これにより、位置決め段階での磁気センサによる静磁場の強度の検出精度を高めることができる。この結果、磁気センサによる車両および充電装置の位置関係の推定の精度を高めることができる。
また、車両および充電装置の一方と異なる他方は、第2位置決め回路を有してもよい。第2位置決め回路は、第2コイルと、第2電流源と、第2制御部と、を含んでもよい。第2電流源は、直流成分を含む第2位置決め電流を出力可能である。第2制御部は、位置決め段階で、第2電流源を制御して、第2位置決め電流を第2コイルに供給させる。第1位置決め電流および第2位置決め電流は、第1コイルおよび第2コイルに磁気吸引力を発生させてもよい。車両および充電装置のいずれか一方または両方は、磁気吸引力により第1コイルおよび第2コイルの相対位置を変化させる相対位置可変手段をさらに含んでもよい。
これにより、第1コイルおよび第2コイルのいずれか一方または両方は、互いの磁気吸引力により、第1コイルおよび第2コイルの位置関係の最適点に達するまで自動的に変位する。すなわち、ドライバーによる車両の操作(ステアリング操作、前進、後退など)によらずに第1コイルおよび第2コイルの位置関係が適切に調整される。したがって、第1コイルおよび第2コイルの位置関係を容易に最適化することができる。
また、相対位置可変手段は、第1コイルまたは第2コイルを移動可能に支持する可動ステージでもよい。
これにより、比較的容易な設計で、相対位置可変手段を実現することができる。
また、相対位置可変手段は、車両を駆動する駆動モータをアシストするアシスト・システムであってもよい。
これにより、車両が有する駆動モータを流用して、相対位置可変手段を実現することができる。したがって、相対位置可変手段を実現するための追加のハードウェアを削減できる。特に、4輪が独立して自由に動くインホイール式車両の場合、第1コイルおよび第2コイルの位置関係を細かく調整することができる。
本発明に係る非接触充電システムは、遠距離からの車両の誘導を実現できる。
<第1実施形態>
図1に示すように、非接触充電システム100は、充電装置10および車両50を備える。充電装置10は、例えば、駐車場などの地上に設置される。車両50は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車などの自動車である。ただし、車両50は、自動車に限らず、自走式の機械を指すものとする。
図1に示すように、非接触充電システム100は、充電装置10および車両50を備える。充電装置10は、例えば、駐車場などの地上に設置される。車両50は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車などの自動車である。ただし、車両50は、自動車に限らず、自走式の機械を指すものとする。
充電装置10は、充電段階で利用される地上充電回路13を有する。地上充電回路13は、商用交流電源11から、商用電圧および商用周波数を有する交流電力を受電し、非接触充電に適した電圧、電流および周波数を有する高周波電力を生成する。高周波電力は、地上コイル115および車上コイル155を通じて車両50に供給される。車両50は、充電段階で利用される車上充電回路53を有する。車上充電回路53は、高周波電力を受電し、蓄電池51の充電に適した直流電圧および直流電流を有する直流電力を生成する。直流電力は、蓄電池51に供給される。これにより、充電装置10は、車両50の蓄電池51を非接触で充電できる。
充電装置10は、さらに、車両50と充電装置10との相対位置を合わせる位置決め段階で利用される第1位置決め回路117を有する。第1位置決め回路117は、位置決め段階で、直流成分を含む第1位置決め電流を地上コイル115に供給する。これにより、静磁場成分を含む磁場(以下、単に「静磁場」という)が形成される。静磁場の中心軸は、地上コイル115の中心軸に一致する。車両50は、さらに、位置決め段階で利用される第2位置決め回路157を有する。第2位置決め回路157は、地上コイル115により発生した静磁場の中心軸を検出可能な磁気センサ173を含む。これにより、車両50は、車上コイル155および地上コイル115の位置関係、ひいては、車両50および充電装置10の位置関係を推定することができる。
なお、図1では、地上コイル115は、便宜上、地上充電回路13および第1位置決め回路117とは別に描かれている。しかし、地上コイル115は、地上充電回路13および第1位置決め回路117に共有されている。すなわち、地上コイル115は、地上充電回路13の一部であり、第1位置決め回路117の一部でもある。
車両50は、車両50および充電装置10の位置関係の推定結果を利用して、自動運転により、車両50と充電装置10との位置合わせを実施する。あるいは、車両50は、車両50内のディスプレイを通じて、車両50と充電装置10との位置合わせを支援するためのナビゲーション画像1,2をドライバーに提供する。あるいは、車両50は、車両50と充電装置10との位置合わせを支援するため音声もしくは電子音で中心距離をドライバーに提供する。
図2に示されるナビゲーション画像1,2は、車両50および充電装置10の位置関係の推定結果に基づいて生成され、リアルタイムに更新される。ナビゲーション画像1,2は、地上コイル・アイコン3、車上コイル・アイコン5およびインジケータ7を含む。地上コイル・アイコン3および車上コイル・アイコン5の位置関係は、地上コイル115および車上コイル155の位置関係を反映している。インジケータ7は、車両50を移動すべき方向を示す。ナビゲーション画像1は、車上コイル155および地上コイル115が最適点から外れた位置にある状況を示す。ナビゲーション画像2は、車上コイル155および地上コイル115が最適点にある状況を示す。ドライバーは、ナビゲーション画像1,2を頼りに、車両50と充電装置10との位置合わせをすることができる。
以下、図3および図4を参照して、非接触充電システム100を詳細に説明する。
充電装置10は、AC/DCコンバータ19、地上切替器21、インバータ23、地上チューニング回路25、地上電流制御回路127、地上コイル115、地上制御部129および地上通信機31を含む。
AC/DCコンバータ19は、例えば、整流器、平滑コンデンサおよびDC/DCコンバータを含む電力コンバータである。AC/DCコンバータ19は、商用交流電源11から商用交流電力を受電し、その商用交流電力から直流電力を生成する。
地上切替器21は、地上制御部129からの指令に基づき、インバータ23および地上電流制御回路127の何れかを選択的にAC/DCコンバータ19に接続する。詳しくは、位置決め段階では、地上切替器21は、AC/DCコンバータ19と地上電流制御回路127とを接続する。充電段階では、地上切替器21は、AC/DCコンバータ19とインバータ23とを接続する。
インバータ23は、例えば、4つのスイッチング素子を含むフル・ブリッジ・インバータである。インバータ23は、地上制御部129からの指令に基づき、非接触充電に適した周波数の高周波電流を生成する。この高周波電流は、位置決め段階での直流成分を含む第1位置決め電流とは異なる充電のための充電電流である。すなわち、インバータ23は、高周波電流成分を含む充電電流を出力可能な高周波電流源(充電電流源)として働く。
地上チューニング回路25は、例えば、2つの可変キャパシタおよび1つのインダクタを含むパイ型チューニング回路である。地上チューニング回路25は、地上制御部129からの指令に基づき、電源側(インバータ23側)のインピーダンスと負荷側(地上コイル115側)のインピーダンスを適切にマッチングする。
地上電流制御回路127は、例えば、可変抵抗器またはDC/DCコンバータである。地上電流制御回路127は、地上制御部129からの指令に基づき、第1位置決め電流を生成する。すなわち、地上電流制御回路127は、直流成分を含む第1位置決め電流を出力可能な第1電流源として働く。第1位置決め電流は、直流成分に加えて、交流成分を含んでもよい。この交流成分は、例えば、50Hzまたは60Hzの周波数、あるいは、それらの整数倍の周波数を有する脈流成分である。脈流成分は、典型的には、AC/DCコンバータ19内の整流器により生じる。または、交流成分は、例えば、10kHzから100MHzまでの範囲内の何れかの周波数を有する高周波成分である。高周波成分は、典型的には、AC/DCコンバータ19内または地上電流制御回路127内のDC/DCコンバータにより生じる。交流成分は、ICNIRPの規定の範囲内であれば意図的に含まれてもよい。
第1位置決め電流の大きさは、要求される静磁場の強度に応じて適切に設定される。静磁場の強度の上限は、ICNIRPによる規定を勘案して、400mTとしてもよく、または、IEC2002による規定を勘案して、0.5mTとしてもよい。静磁場の強度の下限は、地磁気の強度(30μT〜50μT)としてもよい。発生する静磁場の強度が高いと、遠距離に位置する車両50でも、静磁場の検出、ひいては、車両50および充電装置10の位置関係の推定、を高精度に実施できる。静磁場の強度によっては、数100mの距離でも静磁場の検出が可能である。逆に、発生する磁場の強度が低い場合、発生した磁場が、他の磁場(例えば、他の車両および他の充電装置が車両誘導のために発生させている磁場)に干渉する可能性を低減できる。加えて、発生する磁場の強度が低い場合、不要な磁性体(例えば、地上に落ちているスチール製ゴミなど)の吸引も防止または低減できる。このような事情を勘案して静磁場の強度を決定してもよい。また、第1位置決め電流により発生する静磁場の強度は、充電電流により発生する高周波磁場の強度よりも高くてもよい。
地上コイル115は、地上チューニング回路25および地上電流制御回路127の両方に接続されている。地上切替器21がインバータ23をAC/DCコンバータ19に接続しているとき、地上コイル115は、インバータ23から高周波成分を含む充電電流を受ける。これにより、地上コイル115は、高周波磁場成分を含む磁場(以下、単に「高周波磁場」という)を発生できる。また、地上切替器21が地上電流制御回路127をAC/DCコンバータ19に接続しているとき、地上コイル115は、地上電流制御回路127から直流成分を含む第1位置決め電流を受ける。すなわち、地上コイル115は、第1位置決め電流を受ける第1コイルとして働く。これにより、地上コイル115は、静磁場を発生できる。
地上制御部129は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファ等とを含むマイクロコンピュータによって構成される。地上制御部129は、メモリに保存されたプログラムの実行により、準備段階、位置決め段階および充電段階の各段階で、地上切替器21、インバータ23、地上チューニング回路25、地上電流制御回路127および地上通信機31の各コンポーネントにそれぞれ指令を送り、各コンポーネントを適切に制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。一例として、地上制御部129は、位置決め段階で、地上切替器21および地上電流制御回路127を制御して、第1位置決め電流を地上コイル115に供給させる。すなわち、地上制御部129は、位置決め段階で、第1電流源を制御して第1位置決め電流を第1コイルに供給させる第1制御部として働く。別の例として、地上制御部129は、充電段階で、地上切替器21およびインバータ23を制御して、充電電流を地上コイル115に供給させる。すなわち、地上制御部129は、充電段階で、高周波電流源(充電電流源)を制御して充電電流を第1コイルに供給させる第1制御部として働く。その他の地上制御部129による非接触充電処理の詳細については、後に図4を参照しながら説明する。
地上通信機31は、無線通信規格に準拠した無線通信を実行可能な通信機である。無線通信規格は、例えば、IEEE802.11pに準拠したV2Xである。無線通信規格は、IEEE802.11pに限らず、他の無線LAN規格、または、Bluetooth(登録商標)でもよい。地上通信機31は、車上通信機71にデータ、指令および応答を送信し、そして、車上通信機71からのデータ、指令および応答を受信する。
車両50は、蓄電池51、整流器59、車上チューニング回路65、車上コイル155、磁気センサ173、車上制御部169および車上通信機71を含む。
車上コイル155は、地上コイル115により発生した高周波磁場から、高周波成分を含む電流を生成する。
車上チューニング回路65は、例えば、2つの可変キャパシタおよび1つのインダクタを含むパイ型チューニング回路である。車上チューニング回路65は、車上制御部169からの指令に基づき、電源側(車上コイル155側)のインピーダンスと負荷側(整流器59側)のインピーダンスを適切にマッチングする。
整流器59は、例えば、4つのダイオードを含むダイオード・ブリッジ整流器である。整流器59は、高周波電力を受電し、その高周波電力から直流電力を生成する。
蓄電池51は、例えば、リチウムイオン電池である。蓄電池51は、車両50内の駆動モータに電力を供給する。
磁気センサ173は、地上コイル115により発生した静磁場の強度および方位を検出する。磁気センサ173は、例えば、初期化可能な磁気センサである。初期化とは、地磁気および周囲の磁性部品による磁場の影響を除去するための較正処理である。また、磁気センサ173は、例えば、静磁場の強度のX方向、Y方向およびZ方向の成分をそれぞれ独立して検出可能な3軸磁気センサである。X方向およびY方向は、互いに直交し、いずれも地表面に平行な方向である。Z方向は、地表面に垂直な方向である。磁気センサ173は、好ましくは、車上コイル155と固定的な位置関係にある。これにより、磁気センサ173の検出結果から、車上コイル155および地上コイル115の位置関係(距離および方位)を容易に推定できる。磁気センサ173は、車上コイル155に固定的な位置として、例えば、車上コイル155の中心軸上に位置する。
車上制御部169は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファ等とを含むマイクロコンピュータによって構成される。車上制御部169は、メモリに保存されたプログラムの実行により、準備段階、位置決め段階および充電段階の各段階で、磁気センサ173、車上チューニング回路65、整流器59および車上通信機71の各コンポーネントにそれぞれ指令を送り、各コンポーネントを適切に制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。一例として、車上制御部169は、磁気センサ173を制御して、準備段階で磁気センサ173に初期化を実行させる。すなわち、車上制御部169は、準備段階で磁気センサ173に初期化を実行させる第2制御部として働く。また、別の例として、車上制御部169は、位置決め段階で、磁気センサ173の検出結果に基づき、車上コイル155および地上コイル115の位置関係(距離および方位)を推定する。その他の車上制御部169による非接触充電処理の詳細については、後に図4を参照しながら説明する。
車上通信機71は、無線通信規格に準拠した無線通信を実行可能な通信機である。無線通信規格は、例えば、IEEE802.11pに準拠したV2Xである。無線通信規格は、IEEE802.11pに限らず、他の無線LAN規格、または、Bluetooth(登録商標)でもよい。車上通信機71は、地上通信機31にデータ、指令および応答を送信し、そして、地上通信機31からのデータ、指令および応答を受信する。
図1中の地上充電回路13は、図3中のAC/DCコンバータ19、インバータ23、地上チューニング回路25および地上コイル115に該当する。図1中の第1位置決め回路117は、図3中のAC/DCコンバータ19、地上電流制御回路127、地上コイル115および地上制御部129に該当する。図1中の車上充電回路53は、図3中の車上コイル155、車上チューニング回路65および整流器59に該当する。図1中の第2位置決め回路157は、図3中の磁気センサ173および車上制御部169に該当する。
図4に、非接触充電処理のシーケンスを示す。本非接触充電処理は、充電装置10の地上制御部129および車両50の車上制御部169がそれぞれプログラムを実行することにより実施される。充電装置10および車両50の間の通信は、地上通信機31および車上通信機71を通じて実施される。
非接触充電処理は、準備段階、位置決め段階および充電段階を含む。当初、充電装置10および車両50は、それぞれ待機状態にある(S101,S201)。
車両50は、充電開始イベントの発生を受けて、充電装置10に充電要求指令を送信する(S203)。充電装置10は、車両50からの充電要求指令を受けて起動する(S103)。充電開始イベントは、一例として、ドライバーによる充電開始ボタンの押下である。これにより、非接触充電処理がドライバーの手動により開始される。また、別の例として、充電開始イベントは、充電装置10から発信されているパイロット信号の受信である。これにより、非接触充電処理が自動的に開始される。
車両50は、次に、充電装置10にペアリング要求指令を送信する(S205)。充電装置10は、車両50による充電を許可する(S105)。その後、車両50および充電装置10は、ペアリングを確立する(S107,S207)。
車両50は、次に、磁気センサ173の初期化を実行する(S209)。これにより、磁気センサ173は、磁気センサ173の周囲の磁性部品および地磁気の影響が除去された検出結果を得ることができる。また、磁気センサ173の初期化中、充電装置10は、地上コイル115への電流の供給を停止する(S109)。詳細には、地上制御部129が、地上切替器21、インバータ23および地上電流制御回路127を制御して、インバータ23および地上電流制御回路127のどちらの出力もゼロとする。これにより、位置決め段階での磁気センサ173による静磁場の強度の検出精度を高め、この結果、磁気センサ173による車両50および充電装置10の位置関係の推定精度を高めることができる。
車両50は、次に、充電装置10に位置決め要求指令を送信する(S211)。充電装置10は、車両50からの位置決め要求指令を受けて、地上コイル115への第1位置決め電流の通電を開始する(S111)。充電装置10は、その後、第1位置決め電流の安定を示す応答を車両50に送信する(S113)。車両50は、充電装置10からの応答を受けて、磁気センサ173による静磁場の検出を開始する(S213)。これにより、車両50は、磁気センサ173の検出結果から、車上コイル155および地上コイル115の位置関係(距離および方位)を推定できる。
車両50は、自動運転またはドライバーによる運転により移動し(S215)、磁気センサ173の方位に関する検出結果が所定方向を示す位置で停止する(S217)。所定方向は、磁気センサ173と車上コイル115との位置関係に依存する。例えば、磁気センサ173が車上コイル115の中心軸上に配置されている場合、所定方向は鉛直方向となる。
車両50の移動中、充電装置10は、第1位置決め電流の大きさを、車両50および充電装置10の間の距離に応じて変更してもよい。詳細には、車両50および充電装置10の間の距離が小さいほど、第1位置決め電流が小さくてもよい。これにより、車両50および充電装置10の間の距離に応じて、地上コイル115により発生する磁場の強度を最適化できる。車両50および充電装置10の間の距離は、例えば、第1位置決め電流の大きさ、および、磁気センサ173の検出結果に基づいて推定できる。車両50は、現行の第1位置決め電流の大きさを含むデータを充電装置10から受信することで、現行の第1位置決め電流の大きさを認識できる。車両50は、この第1位置決め電流の大きさ、および、磁気センサ173の検出結果に基づいて、車両50および充電装置10の間の距離を推定する。充電装置10は、推定された距離を含むデータを車両50から受信することで、車両50および充電装置10の間の距離を認識できる。第1位置決め電流の大きさの変化は、連続的でも段階的でもよい。
上記に代えて、充電装置10は、第1位置決め電流の大きさを、車両50および充電装置10の間の距離にかかわらず固定してもよい。これにより、非接触充電処理の設計を容易にできる。
車両50は、次に、充電装置10に位置決め完了指令を送信する(S219)。充電装置10は、車両50からの位置決め完了指令を受けて、地上コイル115への第1位置決め電流の通電を終了する(S119)。
充電装置10は、次に、地上切替器21を操作して、インバータ23をAC/DCコンバータ19に接続する(S121)。充電装置10は、その後、地上コイル115への充電電流の通電を開始する(S123)。
<第2実施形態>
第1実施形態では、充電装置10が、静磁場を発生するための第1位置決め回路117を有し、車両50が、静磁場を検出するための第2位置決め回路157を有する。これとは逆に、図5に示す非接触充電システム200のように、充電装置10が、第2位置決め回路257を有し、車両50が、第1位置決め回路217を有してもよい。第2実施形態では、車上コイル255は、位置決め段階および充電段階で利用される。地上コイル215は、充電段階で利用され、位置決め段階では利用されなくてもよい。
第1実施形態では、充電装置10が、静磁場を発生するための第1位置決め回路117を有し、車両50が、静磁場を検出するための第2位置決め回路157を有する。これとは逆に、図5に示す非接触充電システム200のように、充電装置10が、第2位置決め回路257を有し、車両50が、第1位置決め回路217を有してもよい。第2実施形態では、車上コイル255は、位置決め段階および充電段階で利用される。地上コイル215は、充電段階で利用され、位置決め段階では利用されなくてもよい。
図6に示すように、車両50は、車上切替器61を含む。車上切替器61は、車上制御部269からの指令に基づき、整流器59および車上電流制御回路267の何れかを選択的に蓄電池51に接続する。詳しくは、位置決め段階では、車上切替器61は、車上電流制御回路267と蓄電池51とを接続する。充電段階では、車上切替器61は、整流器59と蓄電池51とを接続する。
車両50は、さらに、第1位置決め回路217として、車上コイル255、車上電流制御回路267および車上制御部269を含む。車上電流制御回路267は、例えば、可変抵抗器またはDC/DCコンバータである。車上電流制御回路267は、車上制御部269からの指令に基づき、第1位置決め電流を生成する。車上コイル255は、車上チューニング回路65および車上電流制御回路267の両方に接続されている。車上電流制御回路267は、位置決め段階では、車上切替器61および車上電流制御回路267を制御して、第1位置決め電流を車上コイル255に供給させる。これにより、車上コイル255は、静磁場を発生できる。車上電流制御回路267は、充電段階では、車上切替器61、整流器59および車上チューニング回路65を制御して、これらに蓄電池51を充電させる。
充電装置10は、第2位置決め回路257として、磁気センサ273および地上制御部229を有する。磁気センサ273は、車上コイル255により発生した静磁場の強度および方位を検出する。地上制御部229は、磁気センサ273の検出結果に基づき、車両50および充電装置10の位置関係を推定する。充電装置10は、推定した位置関係を含むデータを車両50に送信することで、車両50にその位置関係を通知する。
第2実施形態によっても、車両50および充電装置10の位置関係を適切に合わせることができる。
<第3実施形態>
図7に示すように、非接触充電システム300は、充電装置10および車両50を備える。充電装置10は、位置決め段階で、地上コイル315に直流成分を含む第1位置決め電流を供給する第1位置決め回路317を有する。一方、車両50は、位置決め段階で、車上コイル355に直流成分を含む第2位置決め電流を供給する第2位置決め回路357を有する。第1位置決め電流および第2位置決め電流は、地上コイル315および車上コイル355に磁気吸引力を発生させる。第1位置決め電流の大きさは、要求される静磁場の強度に応じて適切に設定される。第2位置決め電流の大きさについても、同様である。
図7に示すように、非接触充電システム300は、充電装置10および車両50を備える。充電装置10は、位置決め段階で、地上コイル315に直流成分を含む第1位置決め電流を供給する第1位置決め回路317を有する。一方、車両50は、位置決め段階で、車上コイル355に直流成分を含む第2位置決め電流を供給する第2位置決め回路357を有する。第1位置決め電流および第2位置決め電流は、地上コイル315および車上コイル355に磁気吸引力を発生させる。第1位置決め電流の大きさは、要求される静磁場の強度に応じて適切に設定される。第2位置決め電流の大きさについても、同様である。
充電装置10は、さらに、地上コイル315および車上コイル355の相対位置を変化させる相対位置可変手段333を有する。相対位置可変手段333は、地上コイル315の位置を変化させることで、地上コイル315および車上コイル355の相対位置を変化させる。ただし、これに限らず、相対位置可変手段333が、車両50に設けられ、車上コイル355の位置を変化させてもよい。さらに、相対位置可変手段333が、充電装置10および車両50に1台ずつ設けられてもよい。
相対位置可変手段333は、一例として、地上コイル315をX方向、Y方向およびZ方向の少なくとも一つの方向に移動可能に支持する可動ステージである。可動ステージは、地上コイル315および車上コイル355により発生する磁気吸引力を駆動力として、地上コイル315を変位させる。これにより、地上コイル315および車上コイル355の位置関係を容易に最適化することができる。可動ステージは、自由な移動を規制するロック機構を有してもよい。これにより、可動ステージの位置を固定して、地上コイル315および車上コイル355の位置関係を維持することができる。
相対位置可変手段333は、別の例として、車両50を駆動する駆動モータをアシストするアシスト・システムでもよい。アシスト・システムは、例えば、磁気吸引力により車両50の車軸に働く回転トルクを検知し、検知された回転トルクに応じた補助駆動力を生成し、生成された補助駆動力を車両50の駆動モータに供給する。車両50は、地上コイル315および車上コイル355により発生する磁気吸引力により前進または後退しようとする。このとき、車両50の車軸に回転トルクが働く。アシスト・システムは、この回転トルクを検知して補助駆動力を駆動モータに供給する。これにより、地上コイル315および車上コイル355の相対位置関係を変化させることができる。
地上充電回路13および車上充電回路53は、第1実施形態と同様である。
以下、図8および図9を参照して、非接触充電システム300を詳細に説明する。
図8に示すように、充電装置10は、第1位置決め回路317として、地上電流制御回路327、地上コイル315および地上制御部329を含む。地上電流制御回路327は、直流成分を含む第1位置決め電流を出力可能な第1電流源として働く。地上コイル315は、位置決め段階で、第1位置決め電流を受ける第1コイルとして働く。地上制御部329は、位置決め段階で、地上切替器21および地上電流制御回路327を制御して、地上コイル315に第1位置決め電流を供給させる第1制御部として働く。
車両50は、第2位置決め回路357として、車上電流制御回路367、車上コイル355および車上制御部369を含む。車上電流制御回路367は、直流成分を含む第2位置決め電流を出力可能な第2電流源として働く。車上コイル355は、位置決め段階で、第2位置決め電流を受ける第2コイルとして働く。車上制御部369は、位置決め段階で、車上切替器61および車上電流制御回路367を制御して、車上コイル355に第2位置決め電流を供給させる第2制御部として働く。
図9に、非接触充電処理のシーケンスを示す。非接触充電処理は、準備段階、位置決め段階および充電段階を含む。準備段階の処理は、第1実施形態と類似している。すなわち、第3実施形態の処理S131〜S137は、第1実施形態の処理S101〜S107と同じであり、第3実施形態の処理S231〜S237は、第1実施形態の処理S201〜S207と同じである。以下、位置決め段階および充電段階の処理を説明する。
車両50は、充電装置10に位置決め要求指令を送信し(S239)、車上コイル355への第2位置決め電流の通電を開始する(S241)。その後、第2位置決め電流は、安定する(S243)。充電装置10は、車両50からの位置決め要求指令を受けて、地上コイル315への第1位置決め電流の通電を開始する(S139)。その後、第1位置決め電流は、安定する(S141)。
車両50は、第2位置決め電流の安定を受けて、相対位置可変手段333のロック解除指令を送信する(S243)。充電装置10は、第1位置決め電流の安定、および、車両50からのロック解除指令を受けて、相対位置可変手段333のロックを解除する(S143)。これにより、相対位置可変手段333が自由に移動可能となる。このとき、地上コイル315および車上コイル355は、磁気吸引力により互いに引き付け合う。相対位置可変手段333は、磁気吸引力により地上コイル315を移動させ、地上コイル315および車上コイル355の位置関係を最適化する(S145)。
第1位置決め電流の通電中、充電装置10は、第1位置決め電流の大きさを、車両50および充電装置10の間の距離に応じて変更してもよい。詳細には、車両50および充電装置10の間の距離が小さいほど、第1位置決め電流が大きくてもよい。これにより、地上コイル315を車上コイル355に強力な磁気吸引力で引き付けることができる。逆に、車両50および充電装置10の間の距離が小さいほど、第1位置決め電流が小さくてもよい。これにより、車両50および充電装置10の間の距離に応じて、地上コイル315により発生する磁場の強度を最適化できる。これに代えて、または、これに加えて、車両50は、第2位置決め電流の大きさを、車両50および充電装置10の間の距離に応じて変更してもよい。詳細には、車両50および充電装置10の間の距離が小さいほど、第2位置決め電流が大きくてもよい。これにより、地上コイル315を車上コイル355に強力な磁気吸引力で引き付けることができる。逆に、車両50および充電装置10の間の距離が小さいほど、第2位置決め電流が小さくてもよい。これにより、車両50および充電装置10の間の距離に応じて、車上コイル355により発生する磁場の強度を最適化できる。車両50および充電装置10の間の距離は、例えば、磁気的、光学的または電気的等の物理的な手段で測定可能である。車両50が車両50および充電装置10の間の距離を測定し、測定された距離を含むデータを充電装置10に送信してもよい。これにより、車両50および充電装置10の両方が距離を認識できる。代わりに、充電装置10が距離を測定し、車両50に通知してもよい。
第1位置決め電流および第2位置決め電流の大きさの変化は、連続的でも段階的でもよい。例えば、車両50が駐車場の駐車枠外にあり地上コイル315を覆わないときと、車両50が駐車場の駐車枠内にあり地上コイル315を覆うときの2段階でもよい。
上記に代えて、充電装置10および車両50は、第1位置決め電流および第2位置決め電流の大きさを、車両50および充電装置10の間の距離にかかわらず固定してもよい。これにより、非接触充電処理の設計を容易にできる。
充電装置10は、次に、相対位置可変手段333をロックする(S147)。これにより、第1位置決め電流および第2位置決め電流の通電を終了しても、地上コイル315および車上コイル355の位置関係を最適点に維持できる。相対位置可変手段333のロックは、車両50および充電装置10の位置関係の検出を受けて実施してもよく、ロック解除からの所定時間経過を受けて実施してもよい。ロックは、相対位置可変手段333の位置を固定できれば、どのような手段でもよい。
車両50は、充電装置10からの相対位置可変手段333のロックの応答を受けて、第2位置決め電流の通電を終了する(S247)。充電装置10は、第1位置決め電流の通電を終了する(S149)。
充電装置10は、次に、地上切替器21を操作して、インバータ23をAC/DCコンバータ19に接続する(S151)。車両50は、車上切替器61を操作して、整流器59を蓄電池51に接続する(S251)。充電装置10は、その後、地上コイル315への充電電流の通電を開始する(S153)。
<他の実施形態>
以上、本発明の3つの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
以上、本発明の3つの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)第1実施形態では、地上コイル115は、地上充電回路13および第1位置決め回路117に共有されているが、本発明は、これに限らない。充電装置10が、地上充電回路13専用のコイルと、第1位置決め回路117専用のコイルとを含んでもよい。これにより、用途に適したコイルの設計が可能となる。例えば、第1位置決め回路117専用のコイルは、地上充電回路13専用のコイルよりも小さなコイル径を有してもよい。これにより、磁気センサ173によるコイルの位置検出の精度を高められる。同様に、第2実施形態では、車両50が、車上充電回路53専用のコイルと、第1位置決め回路217専用のコイルを含んでもよい。第3実施形態も同様である。
(b)位置決め段階は、第1または第2実施形態を採用した前処理と、第3実施形態を採用した後処理を含んでもよい。すなわち、車上コイル155、255、355および地上コイル115を、前処理で粗く位置決めし、後処理で細かく位置決めしてもよい。例えば、車両50が駐車場の駐車枠外にあるときは、第1または第2実施形態を採用して、静磁場および磁気センサ173、273により車両50を誘導する。車両50が駐車枠内にあるときは、第3実施形態を採用して、磁気吸引力により車上コイル155、255、355および地上コイル115の位置関係を最適化する。これにより、相対位置可変手段333の可動範囲を比較的狭い範囲(例えば、駐車枠内)に限定でき、相対位置可変手段333を容易に実現できる。
100,200,300 :非接触充電システム
10 :充電装置
23 :インバータ(充電電流源)
50 :車両
51 :蓄電池
115 :地上コイル(第1コイル)
117 :第1位置決め回路
127 :地上電流制御回路(第1電流源)
129 :地上制御部(第1制御部)
155 :車上コイル
157 :第2位置決め回路
169 :車上制御部(第2制御部)
173 :磁気センサ
215 :地上コイル
217 :第1位置決め回路
229 :地上制御部(第2制御部)
255 :車上コイル(第1コイル)
257 :第2位置決め回路
267 :車上電流制御回路(第1電流源)
269 :車上制御部(第1制御部)
273 :磁気センサ
315 :地上コイル(第1コイル)
317 :第1位置決め回路
327 :地上電流制御回路(第1電流源)
329 :地上制御部(第1制御部)
333 :相対位置可変手段
355 :車上コイル(第2コイル)
357 :第2位置決め回路
367 :車上電流制御回路(第2電流源)
369 :車上制御部(第2制御部)
10 :充電装置
23 :インバータ(充電電流源)
50 :車両
51 :蓄電池
115 :地上コイル(第1コイル)
117 :第1位置決め回路
127 :地上電流制御回路(第1電流源)
129 :地上制御部(第1制御部)
155 :車上コイル
157 :第2位置決め回路
169 :車上制御部(第2制御部)
173 :磁気センサ
215 :地上コイル
217 :第1位置決め回路
229 :地上制御部(第2制御部)
255 :車上コイル(第1コイル)
257 :第2位置決め回路
267 :車上電流制御回路(第1電流源)
269 :車上制御部(第1制御部)
273 :磁気センサ
315 :地上コイル(第1コイル)
317 :第1位置決め回路
327 :地上電流制御回路(第1電流源)
329 :地上制御部(第1制御部)
333 :相対位置可変手段
355 :車上コイル(第2コイル)
357 :第2位置決め回路
367 :車上電流制御回路(第2電流源)
369 :車上制御部(第2制御部)
Claims (7)
- 蓄電池を含む車両と、前記蓄電池を非接触で充電する充電装置と、を備え、
前記車両および前記充電装置のいずれか一方は、第1位置決め回路を有し、
前記第1位置決め回路は、
第1コイルと、
第1位置決め電流を出力可能な第1電流源と、
前記充電装置が前記蓄電池を充電する充電段階よりも前の、前記車両と前記充電装置との相対位置を合わせる位置決め段階で、前記第1電流源を制御して、前記第1位置決め電流を前記第1コイルに供給させる第1制御部と、
を含む非接触充電システム。 - 前記充電装置が、前記第1位置決め回路を有し、
前記充電装置は、さらに、前記第1位置決め電流とは異なる充電電流を出力可能な充電電流源を有し、
前記第1制御部は、さらに、前記充電段階で、前記充電電流源を制御して、前記充電電流を前記第1コイルに供給させる、請求項1に記載の非接触充電システム。 - 前記第1制御部は、さらに、前記車両および前記充電装置の間の距離に応じて前記第1位置決め電流の大きさを、前記車両および前記充電装置の間の距離が小さいほど、前記第1位置決め電流が小さくなるよう変更する、
請求項1または2に記載の非接触充電システム。 - 前記第1制御部は、前記位置決め段階よりも前の準備段階で、前記第1電流源を制御して、前記第1コイルへの電流の供給を停止させ、
前記車両および前記充電装置の前記一方と異なる他方は、第2位置決め回路を有し、
前記第2位置決め回路は、
前記第1コイルから発生した磁気を検知する磁気センサと、
前記磁気センサを制御して、前記準備段階で前記磁気センサに初期化を実行させる第2制御部と、
を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の非接触充電システム。 - 前記車両および前記充電装置の前記一方と異なる他方は、第2位置決め回路を有し、
前記第2位置決め回路は、
第2コイルと、
第2位置決め電流を出力可能な第2電流源と、
前記位置決め段階で、前記第2電流源を制御して、前記第2位置決め電流を前記第2コイルに供給させる第2制御部と、を含み、
前記第1位置決め電流および前記第2位置決め電流は、前記第1コイルおよび前記第2コイルに磁気吸引力を発生させ、
前記車両および前記充電装置のいずれか一方または両方は、
前記磁気吸引力により前記第1コイルおよび前記第2コイルの相対位置を変化させる相対位置可変手段をさらに含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の非接触充電システム。 - 前記相対位置可変手段は、前記第1コイルまたは前記第2コイルを移動可能に支持する可動ステージである、
請求項5に記載の非接触充電システム。 - 前記相対位置可変手段は、前記車両を駆動する駆動モータをアシストするアシスト・システムである、
請求項5に記載の非接触充電システム。
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Cited By (2)
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