JP2019075856A - ステータ、モータおよび圧縮機 - Google Patents

ステータ、モータおよび圧縮機 Download PDF

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久人 住友
敬憲 堀
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敬憲 堀
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清隆 西嶋
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Abstract

【課題】巻線有効面積を増やすことができるステータ、モータおよび圧縮機を提供する。【解決手段】ステータは、ステータコアの軸方向の両端面に取り付けられた一対のインシュレータ(530)を備える。各インシュレータ(530)は、ステータコアのバックヨークの軸方向の端面に対向する環状のバックヨーク用絶縁体(531)と、それぞれがステータコアのティースの軸方向の端面に対向する複数のティース用絶縁体(532)とを有する。バックヨーク用絶縁体(531)は、それぞれがティース用絶縁体(532)の根元に連なる複数の第1絶縁部(531a)と、周方向において隣り合う第1絶縁部(531a)の間に位置する第2絶縁部(531b)とを持つ。第2絶縁部(531b)には、第1絶縁部(531a)の径方向の厚さよりも薄い薄肉部(531b−1)が設けられている。【選択図】図9

Description

この発明は、ステータ、モータおよび圧縮機に関する。
従来、ステータとしては、特開2016−63564号公報(特許文献1)で開示されているように、筒状のバックヨークと複数のティースとが設けられたステータコアを備えたものがある。この複数のティースは、バックヨークの内周面に設けられ、周方向に所定間隔を空けて配列されている。また、上記ティースと、このティースに周方向で隣り合う他のティースとの間の空間であるスロットには、ティースに巻回されるコイルが収容される。
また、上記従来のステータは、バックヨークの軸方向の端面を覆うインシュレータも備えている。このインシュレータの一部(以下、「スロット側部分」と言う。)は、スロットに径方向で隣り合うバックヨークの一部を覆っている。また、上記インシュレータの他の一部は、ティースに径方向で隣り合うバックヨークの他の一部(以下、「ティース側部分」と言う。)を覆っている。
特開2016−63564号公報
上記従来のステータでは、インシュレータのスロット側部分の径方向の厚さは、インシュレータのティース側部分の径方向の厚さよりも厚くなっているため、スロットを広げることができず、巻線有効断面積が増やすことができないという問題が生じている。
そこで、この発明の課題は、巻線有効面積を増やすことができるステータ、モータおよび圧縮機を提供することにある。
この発明の一態様に係るステータは、
環状のバックヨークと、このバックヨークの内周面から径方向内側に突出すると共に、周方向に所定間隔をあけて配列された複数のティースとを有するステータコアと、
上記ステータコアの軸方向の端面に取り付けられたインシュレータと、
上記ステータコアの上記ティースに上記インシュレータを介して巻回されたコイルと
を備え、
上記インシュレータは、
上記ステータコアの上記バックヨークの軸方向の端面に対向する環状のバックヨーク用絶縁体と、
それぞれが上記ステータコアの上記ティースの軸方向の端面に対向する複数のティース用絶縁体と
を有し、
上記バックヨーク用絶縁体は、
それぞれが上記ティース用絶縁体の根元に連なる複数の第1絶縁部と、
周方向において隣り合う上記第1絶縁部の間に位置する第2絶縁部と
を持ち、
上記第2絶縁部には、上記第1絶縁部の径方向の厚さよりも薄い薄肉部が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記バックヨークの周方向において隣り合うティース同士の間に生じる空間は、スロットと呼ばれる。このティースの軸方向の端面にはインシュレータのティース用絶縁体が対向しており、バックヨーク用絶縁体の第1絶縁部がティース用絶縁体の根元に連なる。また、上記バックヨーク用絶縁体の第2絶縁部は、周方向において隣り合う第1絶縁部の間に位置することにより、径方向においてスロットの上方の空間と隣り合う。このような第2絶縁部に設けられた薄肉部は、径方向の厚さが第1絶縁部の径方向の厚さよりも薄い。その結果、上記スロットを広げることができるので、巻線有効面積を増大させることができる。
一実施形態のステータでは、
上記第1絶縁部側から上記薄肉部側に向かって、上記第2絶縁部の径方向の厚さは徐々に薄くなっている。
上記実施形態によれば、上記第2絶縁部の径方向の厚さが、第1絶縁部側から薄肉部側に向かって徐々に薄くなるので、第1絶縁部と薄肉部の間の部分の強度が低下するのを抑制することができる。
一実施形態のステータでは、
上記薄肉部は上記ティース用絶縁体同士の間の隙間に対向する。
上記実施形態によれば、上記コイルの巻回時、コイルを繰り出すノズルを用いる場合、ノズルは、ティース用絶縁体に摺動しながら、ティース用絶縁体同士の間の隙間を通過する。このとき、上記薄肉部がティース用絶縁体同士の間の隙間に対向するので、ノズルの径方向の移動スペースを広げることができる。
一実施形態のステータでは、
上記薄肉部の軸方向の端面のうち、上記ステータコア側とは反対側の端面に、縦壁が立設されている。
上記実施形態によれば、上記薄肉部の軸方向の端面のうち、ステータコア側とは反対側の端面に、縦壁を立設することにより、薄肉部の強度を上げることができる。
一実施形態のステータでは、
上記縦壁の径方向の厚さは上記薄肉部の径方向の厚さよりも薄い。
上記実施形態によれば、上記縦壁の径方向の厚さを薄肉部の径方向の厚さよりも薄くすることにより、縦壁を設けるための材料が過度に増えない。したがって、上記縦壁を設けることで生じるコストアップを抑制することができる。
この発明の一態様に係るモータは、
上述したステータのいずれか一つを備える。
上記構成によれば、上記ステータを備えることにより、コイルの巻き数を増して、回転性能を向上させることができる。
この発明の一態様に係る圧縮機は、
上記密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮機構部を駆動する上記モータと
を備える。
上記構成によれば、上記モータを備えることにより、圧縮能力を高めることができる。
この発明のステータは、第1絶縁部の径方向の厚さよりも薄い薄肉部により、スロットを広げることができるので、巻線有効面積を増大させることができる。
この発明のモータは、上記ステータにより、回転性能を向上させることができる。
この発明の圧縮機は、上記モータにより、圧縮能力を高めることができる。
この発明の一実施形態のロータリー圧縮機の模式縦断面図である。 上記圧縮機の主要部の模式横断面図である。 上記圧縮機のステータの上方斜視図である。 ステータコアの上方斜視図であ 上インシュレータの上方斜視図である。 上インシュレータの下方斜視図である。 上インシュレータの上面図である。 上インシュレータの下面である。 図7の点線円内の部分の拡大図である。 下インシュレータの上面図である。 下インシュレータの下面である。
以下、この発明のステータを図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。
図1は、この発明の一実施形態のロータリー圧縮機を鉛直面で切った断面を示す模式図である。
上記ロータリー圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、密閉容器1内に配置され、圧縮機構部2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
より詳しく説明すると、上記ロータリー圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリー圧縮機であって、密閉容器1内の下側に圧縮機構部2を配置し、その圧縮機構部2の上側にモータ3を配置している。このモータ3のロータ6によって、シャフト12を介して、圧縮機構部2を駆動するようにしている。このモータ3は、インナーロータ型のモータである。
圧縮機構部2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、このロータリー圧縮機と共に、空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。なお、上記冷媒ガスはガスの一例である。
また、上記ロータリー圧縮機では、アキュームレータ10からの冷媒ガスが、圧縮機構部2によって圧縮されて高温高圧になった後、圧縮機構部2から吐出されて密閉容器1内を満たす。このとき、上記冷媒ガスは、ステータ5とロータ6の間の隙間を通過して、モータ3を冷却した後、モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出する。
密閉容器1内の高圧領域の下部(端板部材60下の領域)には、潤滑油を貯める油溜まり部9が形成されている。この油溜まり部9に貯まった潤滑油は、シャフト12内の給油路を介して、圧縮機構部2の摺動箇所などに供給される。
圧縮機構部2は、シリンダ21と、シリンダ21の軸方向の一方側に配置された端板部材50と、シリンダ21の軸方向の他方側に配置された端板部材60とを備えている。
シリンダ21は、密閉容器1の内周面に例えば溶接で固定されている。また、シリンダ21内には、シリンダ室22が設けられている。このシリンダ室22は、シリンダ21の内周面と、端板部材50の下側の端面と、端板部材60の上側の端面とによって画定される。また、シリンダ室22内には、アキュームレータ10からの冷媒ガスが流入する。
端板部材50は、シリンダ21の上側の開口端に取り付けられ、シリンダ21上に位置する。また、端板部材50は、円板形状の本体部51と、この本体部51の中央部側から上方へ延在するボス部52とを有する。この本体部51およびボス部52には、シャフト12が挿通される。
本体部51には、シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。そして、本体部51に関してシリンダ21側とは反対側に位置するように、本体部51に吐出弁31が取り付けられている。この吐出弁31は、板バネ状のリード弁であり、吐出口51aを開閉する。
また、本体部51の上側の端面はカップ型のマフラカバー40で覆われている。このマフラカバー40は、ボルト35などによって本体部51に固定されている。マフラカバー40にはボス部52が挿通される。
マフラカバー40および端板部材50によって、マフラ室42が形成される。このマフラ室42は、吐出口51aの開放時、吐出口51aを介して、シリンダ室22と連通する。
また、マフラカバー40は、ボス部52との間に隙間43を有する。マフラ室42とマフラカバー40の外側とは、隙間43を介して、互いに連通している。
一方、端板部材60は、シリンダ21の下側の開口端に取り付けられており、円板形状の本体部61と、この本体部61の中央部側から下方に延在するボス部62とを有する。この本体部61およびボス部62にはシャフト12が挿通される。
このようにして、シャフト12の一端部(下側の端部)は、端板部材50および端板部材60に支持されている。
また、シャフト12の一端部には偏心ピン26が設けられており、ローリングピストン29が有する環状のローラ27が偏心ピン26に外嵌している。この偏心ピン26およびローリングピストン29はシリンダ室22内に配置されている。
ローリングピストン29は、ローラ27の外周面から径方向外側に突出するブレード(図示せず)も有し、シリンダ室22内で揺動する。このローリングピストン29の揺動に伴い、低圧の冷媒ガスが、吸入管11からシリンダ室22内に流入して、圧縮されて高圧の冷媒ガスになって、吐出口51aからマフラ室42に吐出される。
図2は、上記圧縮機の主要部を水平面で切った断面を示す模式図である。また、図3は、ステータ5を斜め上方から見た図である。なお、図2,図3では、ステータ5の構成部の図示を一部省略している。
モータ3は、図2,図3に示すように、ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置されたステータ5とを有する。このモータ3は、いわゆる6極9スロットのモータである。
ロータ6は、円柱状のロータコア610と、このロータコア610に周方向に所定間隔をあけて埋設された6つの磁石620とを有する。ロータコア610は、例えば積層された複数の電磁鋼板からなる。また、ロータコア610の中央の孔部には、シャフト12が取り付けられている。磁石620は、平板状の永久磁石である。
ステータ5は、ロータ6と径方向において対向するように配置されている。別の言い方をすれば、ステータ5の内周面がロータ6の外周面に対向するように、ステータ5がロータ6を取り囲んでいる。ステータ5は、ステータコア510と、このステータコア510の軸方向の上端面に取り付けられた上インシュレータ530と、ステータコア510の軸方向の下端面に取り付けられた下インシュレータ540と、ステータコア510のティース512に上インシュレータ530および下インシュレータ540を介して巻回されたコイル520とを有する。なお、上インシュレータ530および下インシュレータ540はインシュレータの一例である。
ステータコア510は、例えば、積層された複数の鋼板からなり、焼き嵌めなどによって密閉容器1内に嵌め込まれている。このステータコア510は、略円筒形状のバックヨーク511と、このバックヨーク511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に例えば略等間隔に配列された9つのティース512とを有する。
コイル520は、各ティース512に巻き付けられて複数のティース512に渡って巻かれていない。すなわち、コイル520の巻き付け方式は、いわゆる集中巻きである。電流がコイル520を流れると、電磁力がステータ5に発生する。この電磁力により、シャフト12と共にロータ6が回転する。
上インシュレータ530および下インシュレータ540は、ステータコア510とコイル520との間に挟持され、ステータコア510とコイル520とを絶縁している。インシュレータ530は、例えば、樹脂によりモールド成型されている。
上インシュレータ530は、環状基部531と、この環状基部531の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に例えば略等間隔に配列された9つの突出部532とを有する。この環状基部531は、ステータコア510におけるバックヨーク511の軸方向の上端面に対向する。なお、環状基部531はバックヨーク用絶縁体の一例である。また、突出部532はティース用絶縁体の一例である。
下インシュレータ540は、上インシュレータ530と同様の構成を有している。すなわち、下インシュレータ540は、環状基部541と、この環状基部541の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に例えば略等間隔に配列された9つの突出部542(図10,図11に示す)とを有する。この環状基部541は、ステータコア510におけるバックヨーク511の軸方向の下端面に対向する。なお、環状基部541はバックヨーク用絶縁体の一例である。また、突出部542はティース用絶縁体の一例である。
上インシュレータ530の各突出部532は、ステータコア510における各ティース512の軸方向の上端面に対向して位置している。一方、下インシュレータ540の各突出部542は、ステータコア510における各ティース512の軸方向の下端面に対向する。
ステータコア510の周方向において隣り合うティース512の間の空間であるスロット部514内には、ティース512およびバックヨーク511の内周面に沿って、スロットセル100が設けられている。このスロットセル100は、樹脂製の絶縁フィルムや樹脂成形物などのシート状の樹脂材料(この実施形態では厚さ0.25mm〜0.3mm)からなり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などを用いる。ステータコア510およびスロットセル100の軸方向両側にインシュレータ530,530を取り付けている。
図4は、ステータコア510を斜め上方から見た図である。
各ティース512は、バックヨーク511の内周面の上端から下端まで延在している。また、各ティース512の軸方向の上端面は、バックヨーク511の軸方向の上端面と面一となっている。一方、各ティース512の軸方向の下端面は、バックヨーク511の軸方向の下端面と面一となっている。
バックヨーク511の内周面は、スロット部514に面しており、第1平面511aと、この第1平面511aの周方向の一方側に設けられた第2平面511bと、第1平面511aの周方向の他方側に設けられた第3平面511cとを有している。第2平面511bのおよび第3平面511cは、それぞれ、第1平面側511aに対して非平行となるように形成されている。
より詳しく説明すると、第1平面511aの周方向の一端には第2平面511bの周方向の一端(ティース512側とは反対側の端)が連なる。一方、第1平面511aの周方向の他端には第3平面511cの周方向の一端(ティース512側とは反対側の端)が連なる。第2平面511bの周方向の他端(ティース512側の端)は、第2平面511bの周方向の上記一端よりも径方向内側に位置する。また、第3平面511cの周方向の他端(ティース512側の端)は、第3平面511cの周方向の上記一端よりも径方向内側に位置する。また、第2平面511bの幅は、第3平面側511cの幅と一致または略一致する。なお、上記幅は、第2平面511bおよび第3平面側511cのいわゆる短手方向の長さに相当する。
図5は、上インシュレータ530を斜め上方から見た図である。また、図6は、上インシュレータ530を斜め下方から見た図である。
上インシュレータ530では、各突出部532が、図5,図6に示すように、径方向内側から見たときの形状が略半円形状である鍔532aと、この鍔532aから径方向外側へ延在して環状基部531に連なる主部532bとから成っている。この鍔532aの周方向の両端部は、主部532bの周方向外側の端部よりも周方向に張り出している。また、鍔532aの軸方向の長さは、主部532bの軸方向の長さよりも長くなっている。
また、上インシュレータ530では、環状基部531の軸方向の上端面(ステータコア510側とは反対側の端面)に、壁部533A,533B,・・・,533Kが立設されている。この壁部533A,533B,・・・,533Kは、周方向に所定間隔をあけて配列されており、それぞれが上インシュレータ530の周方向に沿って延在している。なお、壁部533A,533B,・・・,533Kは縦壁の一例である。
また、壁部533A,533B,・・・,533Kの内周面は、環状基部531の内周面と略面一となっている。これにより、コイル520の巻回時、コイル520を繰り出すノズルが壁部533A,533B,・・・,533Kの内周面を摺動させて、コイル520をスムーズに巻回することが可能になっている。一方、壁部533A,533B,・・・,533Kの外周面は、環状基部531の外周面よりも径方向内側に位置している。
また、壁部533A,533B,・・・,533Kの径方向の厚さは、後述する薄肉部531b−1(図9に示す)の径方向の厚さよりも薄くなっている。
図7は、上インシュレータ530を上方から見た図である。また、図8は、上インシュレータ530を下から見た図である。また、図9は、図7の点線円Sで囲まれた部分を拡大した図である。
図7に示すように、上インシュレータ530の周方向において隣り合う突出部532の鍔532aの間の隙間に対して、壁部533A,533B,・・・,533G,533J,533Kの一部が上インシュレータ530の径方向から対向している。
また、図7,図8に示すように、上インシュレータ530の環状基部531は、それぞれが突出部532の根元(径方向外側の端)に連なる9つの第1絶縁部531aと、周方向において隣り合う第1絶縁部531aの間に位置する第2絶縁部531bとを持っている。すなわち、第1絶縁部531aと第2絶縁部531bとが、上インシュレータ530の周方向に沿って交互に配列されている。
第2絶縁部531bには、図7〜図9に示すように、薄肉部531b−1と、この薄肉部531b−1の周方向の一端部に連なる第1連結部531b−2と、薄肉部531b−1の周方向の他端部に連なる第2連結部531b−3とが設けられている。この薄肉部531b−1の径方向の厚さは、第1絶縁部531aの径方向の厚さよりも薄くなっている。また、第1連結部531b−2および第2連結部531b−3は、それぞれ、第1絶縁部531a側から薄肉部531b−1側に向かって径方向の厚さが徐々に薄くなっている。
また、上インシュレータ530をステータコア510の軸方向の上端面に取り付けると、薄肉部531b−1の内周面はバックヨーク511の第1平面511aと、第1連結部531b−2の内周面はバックヨーク511の第2平面511bと、第2連結部531b−3の内周面はバックヨーク511の第3平面511cと、それぞれ、面一となる。なお、上記面一となる場合は、例えば、内周面と平面の間に製造誤差で段差が生じるような場合も含む。
また、上インシュレータ530の周方向において隣り合う突出部532の鍔532aの間の隙間に対して、薄肉部531b−1が上インシュレータ530の径方向から対向している。すなわち、薄肉部531b−1は突出部532同士の間の隙間に対向している。
また、壁部533A,533B,・・・,533E,533G,533H,533I,533J,533Kの一部は薄肉部531b−1上に設けられている。
図10は、下インシュレータ540を上方から見た図である。また、図11は、下インシュレータ540を上から見た図である。
下インシュレータ540は、図10,図11に示すように、バックヨーク用絶縁体の一例としての環状基部541と、ティース用絶縁体の一例としての突出部542と、縦壁の一例としての壁部543A,543B,・・・,543Pとを備えている。この環状基部541、突出部542および壁部543A,543B,・・・,543Pは、上インシュレータ530の環状基部531、突出部532および壁部533A,533B,・・・,533Kと同様に構成されている。
すなわち、環状基部541は、第1絶縁部541aと複数の第2絶縁部541bとが下インシュレータ540の周方向に沿って交互に配列されるように形成されている。各第2絶縁部541bには、径方向の厚さが第1絶縁部541aの径方向の厚さよりも薄い薄肉部541b−1が設けられている。薄肉部541b−1の周方向の一方側には第1連結部541b−2が設けられている一方、薄肉部541b−1の周方向の他方側には第2連結部541b−3が設けられている。また、各突出部542は鍔542aと主部542bから成っている。
また、第1連結部541b−2および第2連結部541b−3のそれぞれの径方向の厚さは、第1絶縁部541a側から薄肉部541b−1側に向かって徐々に薄くなっている。
また、下インシュレータ540の周方向において隣り合う突出部542の鍔542aの間の隙間に対して、薄肉部541b−1が下インシュレータ540の径方向から対向している。すなわち、薄肉部541b−1は突出部542同士の間の隙間に対向している。
また、壁部543A,543B,543D,543E,543G,543I,543K
,543M,543Oの少なくとも一部は、薄肉部541b−1下に設けられている。
また、縦壁543A,543B,・・・,543Pの径方向の厚さは、薄肉部541b−1の径方向の厚さよりも薄くなっている。
上記構成のロータリー圧縮機によれば、上インシュレータ530および下インシュレータ540では、環状基部531,541は、第1絶縁部531a,541aおよび第2絶縁部531b,541bが周方向に交互配列されるように形成されている。この第2絶縁部531b,541bには、径方向の厚さが第1絶縁部531a,541aの径方向の厚さに比べて薄い薄肉部531b−1,541b−1が設けられている。その結果、ステータコア510に広いスロット部514を設けて、巻線有効面積を増やすことができる。
また、ティース512にコイル520を巻回する場合、コイル520を繰り出すノズルを用いる。この場合、上記ノズルは、スロット部514内に挿入されて、スロット部514内を移動する。したがって、スロット部514が広がることにより、ノズルの移動スペースが増えるので、コイル520の巻回が行い易くなる。
また、第2絶縁部531b,541bの第1連結部531b−2,541b−2の径方向の厚さは、第1絶縁部531a,541a側から薄肉部531b−1,541b−1側に向かって徐々に薄くなるので、薄肉部531b−1,541b−1の周方向の一方側において強度が低下するのを抑制することができる。
また、第2絶縁部531b,541bの第2連結部531b−3,541b−3の径方向の厚さは、第1絶縁部531a,541a側から薄肉部531b−1,541b−1側に向かって徐々に薄くなるので、薄肉部531b−1,541b−1の周方向の他方側において強度が低下するのを抑制することができる。
また、コイル520の巻回時、ノズルを介してコイル520を繰り出す場合、ノズルは、ティース512用絶縁体に摺動しながら、ティース512用絶縁体同士の間の隙間を通過する。このとき、薄肉部531b−1,541b−1がティース512用絶縁体同士の間の隙間に対向するので、ノズルの径方向の移動スペースを広げることができる。
また、壁部533A,533B,・・・,533E,533G,533H,533I,533J,533Kの一部が薄肉部531b−1上に設けられているので、この薄肉部541b−1の強度を上げることができる。
また、壁部543A,543B,543D,543E,543G,543I,543K,543M,543Oの少なくとも一部は、薄肉部541b−1下に設けられているので、この薄肉部541b−1の強度を上げることができる。
また、壁部533A,533B,・・・,533Kの径方向の厚さは、薄肉部531b−1の径方向の厚さよりも薄いので、壁部533A,533B,・・・,533Kを設けるための材料の増加を抑制できる。したがって、壁部533A,533B,・・・,533Kを設けることで生じるコストアップを低く抑えることができる。
また、壁部543A,543B,・・・,543Pの径方向の厚さは、薄肉部541b−1の径方向の厚さよりも薄いので、壁部543A,543B,・・・,543Pを設けるための材料の増加を抑制できる。したがって、壁部543A,543B,・・・,543Pを設けることで生じるコストアップを低く抑えることができる。
また、モータ3は、ステータ5を備えるので、コイル520の巻き数を増して、回転性能を向上させることができる。
また、上記圧縮機は、モータ3を備えるので、圧縮能力を高めることができる。
上記実施形態では、縦型のロータリ圧縮機について説明したが、これに限らず、横型の圧縮機にこの発明を適用してもよく、また、スクロール圧縮機などにこの発明を適用してもよい。
上記実施形態では、ステータ5は、6極9スロットのモータに使用するために形成されていたが、そのモータ以外に使用するために形成されてもよい。すなわち、磁石620の数を6以外の複数にしたり、ティース512の数を9以外の複数にしたりしてもよい。
上記実施形態では、モータ3は、圧縮機に搭載されていたが、例えば、ポンプ、送風機などに搭載してもよい。
上記実施形態では、各薄肉部531b−1上には、壁部533A,533B,・・・,533Kのいずれかの一部が設けられていたが、壁部533A,533B,・・・,533Kのいずれの一部も設けられないようにしてもよい。あるいは、例えば1つまたは2つの薄肉部531b−1上には、壁部が設けられないようにする一方、他の薄肉部531b−1上には、壁部の少なくとも一部が設けられるようにしてもよい。
上記実施形態では、各薄肉部541b−1下には、壁部543A,543B,・・・,543Kのいずれかの一部が設けられていたが、壁部543A,543B,・・・,543Kのいずれの一部も設けられないようにしてもよい。あるいは、例えば1つまたは2つの薄肉部541b−1下には、壁部が設けられないようにする一方、他の薄肉部541b−1下には、壁部の少なくとも一部が設けられるようにしてもよい。
この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1 密閉容器
2 圧縮機構部
3 モータ
5 ステータ
6 ロータ
9 油溜まり部
10 アキュームレータ
11 吸入管
12 シャフト
13 吐出管
21 シリンダ
22 シリンダ室
26 偏心ピン
27 ローラ
29 ローリングピストン
31 吐出弁
35 ボルト
40 マフラカバー
42 マフラ室
50 端板部材
51 本体部
51a 吐出口
52 ボス部
60 端板部材
61 本体部
62 ボス部
510 ステータコア
511 バックヨーク
512 ティース
514 スロット部
530 上インシュレータ
531 環状基部
531a 第1絶縁部
531b 第2絶縁部
531b−1 薄肉部
531b−2 第1連結部
531b−3 第2連結部
532 突出部
532a 鍔
532b 主部
533A,533B,・・・,533K 壁部
540 下インシュレータ
541 環状基部
541a 第1絶縁部
541b 第2絶縁部
541b−1 薄肉部
541b−2 第1連結部
541b−3 第2連結部
542 突出部
542a 鍔
542b 主部
543A,543B,・・・,543K 壁部

Claims (7)

  1. 環状のバックヨーク(511)と、このバックヨーク(511)の内周面から径方向内側に突出すると共に、周方向に所定間隔をあけて配列された複数のティース(512)とを有するステータコア(510)と、
    上記ステータコア(510)の軸方向の端面に取り付けられたインシュレータ(530,540)と、
    上記ステータコア(510)の上記ティース(512)に上記インシュレータ(530,540)を介して巻回されたコイル(520)と
    を備え、
    上記インシュレータ(530,540)は、
    上記ステータコア(510)の上記バックヨーク(511)の軸方向の端面に対向する環状のバックヨーク用絶縁体(531,541)と、
    それぞれが上記ステータコア(510)の上記ティース(512)の軸方向の端面に対向する複数のティース用絶縁体(532,542)と
    を有し、
    上記バックヨーク用絶縁体(531,541)は、
    それぞれが上記ティース用絶縁体(532,542)の根元に連なる複数の第1絶縁部(531a,541a)と、
    周方向において隣り合う上記第1絶縁部(531a,541a)の間に位置する第2絶縁部(531b,541b)と
    を持ち、
    上記第2絶縁部(531b,541b)には、上記第1絶縁部(531a,541a)の径方向の厚さよりも薄い薄肉部(531b−1,541b−1)が設けられていることを特徴とするステータ(5)。
  2. 請求項1に記載のステータ(5)において、
    上記第1絶縁部(531a,541a)側から上記薄肉部(531b−1,541b−1)側に向かって、上記第2絶縁部(531b,541b)の径方向の厚さは徐々に薄くなっていることを特徴とするステータ(5)。
  3. 請求項1または2に記載のステータ(5)において、
    上記薄肉部(531b−1,541b−1)は上記ティース用絶縁体(532,542)同士の間の隙間に対向することを特徴とするステータ(5)。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のステータ(5)において、
    上記薄肉部(531b−1,541b−1)の軸方向の端面のうち、上記ステータコア(510)側とは反対側の端面に、縦壁(533A,533B,・・・,533E,533G,533H,533I,533J,533K,543A,543B,543D,543E,543G,543I,543K,543M,543O)が立設されていることを特徴とするステータ(5)。
  5. 請求項4に記載のステータ(5)において、
    上記縦壁(533A,533B,・・・,533E,533G,533H,533I,533J,533K,543A,543B,543D,543E,543G,543I,543K,543M,543O)の径方向の厚さは上記薄肉部(531b−1,541b−1)の径方向の厚さよりも薄いことを特徴とするステータ(5)。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のステータ(5)を備えたことを特徴とするモータ(3)。
  7. 密閉容器(1)と、
    上記密閉容器(1)内に配置された圧縮機構部(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮機構部(2)を駆動する請求項6に記載のモータ(3)と
    を備えたことを特徴とする圧縮機。
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