JP2019073949A - 自動車用ドアの開扉保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアを乗降者が通過可能な所定の開度で固定する自動車用ドアの開扉保持装置を提供する。【解決手段】ドア前端部D1に水平進退自在に挿通支持されたドアステー1の先端部をピラーSに枢着し、ドアD内の前端部D1近傍で、ドアステー1の長手一側面側には、その基端に刻設したラック1bに、ドアDが所定開度に開扉される直前から全開されるまでの間で噛合可能な歯車5を回転自在に設け、歯車5の車軸6下方には回転盤9を水平軸着し、回転盤9下方には、盤面9aの適宜同心円上で歯車5のラック1bとの噛合前状態に対応する様に設定した定点Mに上端面が摺接可能に触突するロックピン11aを上方付勢したプランジャを配置し、回転盤9の盤面9aの前記同心円上において、歯車5のラック1bとの噛合状態で定点MからドアDの所定開度に対応して回転移動する位置には、プランジャのロックピン11aが挿脱自在な係合穴10を設ける。【選択図】図16
Description
本発明は、自動車用ドアを所定開度に保持する開扉保持装置に関する。
従来、自動車用ドアを内装するドアトリムには、ドアインサイドハンドル、ドアロックノブのほかに、その中央に横手に長く突設したアームレストを設置すると共に、該アームレストの前端部より連続して前傾状に立ち上がり形成されたドア開閉用のグリップハンドルを備えたアシストグリップが既設されており、ドアは通常数段階で所定開度を保持させるためにドアチェック機構を備えている(例えば、特許文献1参照)。
そして、高齢者や身障者等の乗降者の自動車への乗降に際しては、アシストグリップだけでなく、ドアトリムの適所を伝いながら歩くため、ドアに乗降者の体重等が作用することで、ドアチェック機構だけでは乗降者の身体を支え切れずにドアの開度が不用意に大きくなってしまい、そのドアの開動に身体がついて行けず、足がふらついたり、転んだりして危険であり、この様な場合に駐車場の駐車スペースに余裕が無いと、隣接駐車された車両にドアが衝突する危険をも招来している。
そこで、本発明では、ドアを乗降者が通過可能な所定の開度で固定できる様にして、足腰の弱い高齢者や身障者等の乗降者が安全にドアを伝い歩きできる自動車用ドアの開扉保持装置を提供することを目的としている。
上記課題に鑑み、本発明の自動車用ドアの開扉保持装置は、ドアのヒンジ連結される前端部に水平進退自在に挿通支持されたドアステーの先端部を車体のピラーに枢着し、ドア内の前端部近傍にして、且つドアステーの長手一側面側には、ドアステーの長手一側面の基端側に所定長さにわたって刻設したラックに、ドアが所定開度に開扉される直前から全開されるまでの間で噛合可能な歯車を回転自在に設け、該歯車の車軸の下方には、歯車に回転同期する回転盤を水平軸着し、該回転盤の下方には、該回転盤の盤面の適宜同心円上で歯車のラックとの噛合前状態に対応する様に設定した定点に上端面が摺接可能に触突するロックピンを上方付勢したプランジャを配置し、該プランジャのロックピンが挿脱自在な係合穴を、回転盤の盤面の前記同心円上において定点から歯車のラックとの噛合状態でドアの所定開度に対応して回転移動した位置に設けたことを特徴とする。
又、回転盤の盤面の上記同心円上には、プランジャのロックピンが挿脱自在と成す様に、所定開度から全開までの所望する各開度に対応した複数の係合穴を設けたことを特徴とする。
更に、プランジャのロックピンは、ドアに既設のアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルに、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置の解錠操作に連動して係合穴からこれに挿嵌されたロックピンを離脱させる様に、連繋したことを特徴とする。
そして、係合穴は真直穴から成り、ロックピンは円錐台状に形成したことを特徴とする。
又、回転盤の盤面の上記同心円上には、プランジャのロックピンが挿脱自在と成す様に、所定開度から全開までの所望する各開度に対応した複数の係合穴を設けたことを特徴とする。
更に、プランジャのロックピンは、ドアに既設のアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルに、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置の解錠操作に連動して係合穴からこれに挿嵌されたロックピンを離脱させる様に、連繋したことを特徴とする。
そして、係合穴は真直穴から成り、ロックピンは円錐台状に形成したことを特徴とする。
要するに本発明は、ドアのヒンジ連結される前端部に水平進退自在に挿通支持されたドアステーの先端部を車体のピラーに枢着し、ドア内の前端部近傍にして、且つドアステーの長手一側面側には、ドアステーの長手一側面の基端側に所定長さにわたって刻設したラックに、ドアが所定開度に開扉される直前から全開されるまでの間で噛合可能な歯車を回転自在に設けたので、ドアの開扉動作中において、ドアが所定開度に開扉される辺りからラックが歯車に噛合し、該歯車の回転を抑止することにより、ドアステーのドア前端部に対する前進動、即ちドアの開度を制御できる。
そして、歯車の車軸の下方には、歯車に回転同期する回転盤を水平軸着し、該回転盤の下方には、該回転盤の盤面の適宜同心円上で歯車のラックとの噛合前状態に対応する様に設定した定点に上端面が摺接可能に触突するロックピンを上方付勢したプランジャを配置し、該プランジャのロックピンが挿脱自在な係合穴を、回転盤の盤面の前記同心円上において定点から歯車のラックとの噛合状態でドアの所定開度に対応して回転移動した位置に設けたので、ドアが所定開度開扉するまでの動作を確保し、ドアが所定開度に開扉した時にかかる開度に対応して回転盤に設けられた係合穴にロックピンが挿嵌するため、歯車の回動が抑止され、該歯車に噛合しているラックを介してドアステーのドア前端部に対する前進動を抑止し、所定開度に開扉されたドアの開扉状態を保持させることができる。
これにより、ドアを乗降者が通過可能な所定開度に固定できるため、ドアに体重が作用してもドアが勝手に動くことはなく、足腰の弱い高齢者や身障者等の乗降者は、ドアを自動車の乗降における伝い歩きの支えとして利用でき、安全にして確実に乗降できる。
しかも、ドアが強風や乗降場所での勾配等により勝手に開閉して乗降者等に怪我をさせる危険をも防止できるし、駐車スペースに余裕がなくても、隣接駐車された車両にドアが衝突することのない様に開扉でき乗降できる。
そして、歯車の車軸の下方には、歯車に回転同期する回転盤を水平軸着し、該回転盤の下方には、該回転盤の盤面の適宜同心円上で歯車のラックとの噛合前状態に対応する様に設定した定点に上端面が摺接可能に触突するロックピンを上方付勢したプランジャを配置し、該プランジャのロックピンが挿脱自在な係合穴を、回転盤の盤面の前記同心円上において定点から歯車のラックとの噛合状態でドアの所定開度に対応して回転移動した位置に設けたので、ドアが所定開度開扉するまでの動作を確保し、ドアが所定開度に開扉した時にかかる開度に対応して回転盤に設けられた係合穴にロックピンが挿嵌するため、歯車の回動が抑止され、該歯車に噛合しているラックを介してドアステーのドア前端部に対する前進動を抑止し、所定開度に開扉されたドアの開扉状態を保持させることができる。
これにより、ドアを乗降者が通過可能な所定開度に固定できるため、ドアに体重が作用してもドアが勝手に動くことはなく、足腰の弱い高齢者や身障者等の乗降者は、ドアを自動車の乗降における伝い歩きの支えとして利用でき、安全にして確実に乗降できる。
しかも、ドアが強風や乗降場所での勾配等により勝手に開閉して乗降者等に怪我をさせる危険をも防止できるし、駐車スペースに余裕がなくても、隣接駐車された車両にドアが衝突することのない様に開扉でき乗降できる。
回転盤の盤面の上記同心円上には、プランジャのロックピンが挿脱自在と成す様に、所定開度から全開までの所望する各開度に対応した複数の係合穴を設けたので、ロックピンの各係合穴に対する挿脱により、所定開度で開扉状態が保持されたドアをそれ以上の開度を以て開扉保持させることができる。
プランジャのロックピンは、ドアに既設のアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルに、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置の解錠操作に連動して係合穴からこれに挿嵌されたロックピンを離脱させる様に、連繋したので、所定開度で開扉状態が保持されたドアをそれ以上の開度を以て開扉させたい場合や、ドアを閉鎖させたい場合には、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置の解錠操作で車両内外から自由にドアを開閉できる。
係合穴は真直穴から成り、ロックピンは円錐台状に形成したので、ドアの開扉状態が保持された場合において、ドアを過大な力で閉鎖方向へ強制的に押圧すると、この時に生じるドア閉鎖力は、ドアステー(ラック)をドア内に後退させる方向、即ち歯車と共に回転盤をドア閉鎖方向へ回転させる方向に働き、このドア閉鎖力は係合穴内に挿嵌されているロックピンにも、その係合穴を介して伝わり、真直穴から成る係合穴のロックピンと接触する下端開口部端縁が、円錐台状の外形を有するロックピンの傾斜面をバネの上方付勢力に抗して下方押圧することになり、ロックピンは前記ドア閉鎖力による回転盤のドア閉鎖方向への回転によってロックピンに対する上方付勢力に抗して押し下げられ、係合穴から離脱させられる。
したがって、ドアを過大な力で閉鎖方向へ強制的に継続して押圧し続けることにより、ドアを強制的に閉鎖方向へ移動させることができ、やがてラックと歯車が噛合しない開度までドアを閉鎖させられた後には、普通にドアを閉扉動作させることで閉め切ることができ、万一、プランジャのロックピンとアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルとの上記連繋が途切れるといった故障が発生しても、ドアを閉め切ることができ、自動車を走行させることができる等その実用的効果甚だ大である。
したがって、ドアを過大な力で閉鎖方向へ強制的に継続して押圧し続けることにより、ドアを強制的に閉鎖方向へ移動させることができ、やがてラックと歯車が噛合しない開度までドアを閉鎖させられた後には、普通にドアを閉扉動作させることで閉め切ることができ、万一、プランジャのロックピンとアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルとの上記連繋が途切れるといった故障が発生しても、ドアを閉め切ることができ、自動車を走行させることができる等その実用的効果甚だ大である。
以下本発明の実施の一形態例を図面に基づいて説明する。
本発明に係る自動車用ドアの開扉保持装置は、図示しない車体のピラーSにヒンジHを介して開閉自在と成したドアDの内部に主に設けられている。
尚、図中の符号PはドアDの回転中心である。
本発明に係る自動車用ドアの開扉保持装置は、図示しない車体のピラーSにヒンジHを介して開閉自在と成したドアDの内部に主に設けられている。
尚、図中の符号PはドアDの回転中心である。
ドアDのヒンジHで連結される前端部D1には、帯板状のドアステー1を水平進退自在に挿通支持し、その先端部をピラーSに枢着している。
ドアDにおいて、前端部D1内面には上下一対の水平な基板2、3を平行配置し、その上方の基板2適所にはガイドピン4を上方突設し、該ガイドピン4をドアステー1の長手軸線上において基端から先方にかけて穿設した長穴1aに挿通し、基板2上を摺動するドアステー1の前端部D1からの外方突出長を規制している。
基板2上において、ドアD内の前端部D1近傍にして、ドアステー1の長手一側面側(ドアDの外側面D2側に相当)には、ドアステー1の長手一側面の基端側に所定長さにわたって刻設したラック1bに、ドアDが所定開度(一般的な乗降可能最小角度であって図示例では約50度)に開扉される直前から全開されるまでの間で噛合可能な歯部5aを有する欠歯歯車5(以下、単に歯車5と称する。)を回転自在に水平配置している。
歯車5は、その欠歯部に突片5bを設けると共に、歯車5の中心に上下突設した車軸6の下方を基板2に回転自在に挿通している。
又、歯車5のラック1bとの噛合前状態(ドア閉扉状態)で基板2上における突片5bとドアステー1との間には突片5bが接離可能と成した止軸7を直立配置している(図6参照)。
そして、車軸6において基板2より下方突出した部位には、ねじりコイルバネ8(以下、単にバネ8と称する。)を外嵌し、該バネ8の上端を止軸7において基板2より下方突出した基部に掛止すると共に、バネ8の下端を基板3上方に位置する車軸6下端に水平軸着した回転盤9の適所に掛止し、これにより歯車5を平面視右回りに付勢し、歯車5のラック1bとの噛合前状態で突片5bが止軸7に当止めされる様に成している(図6、7参照)。
回転盤9は優弧円板状に形成され、その中心を車軸6に軸着して歯車5がラック1bに噛合してドアDの開度に対応して回転移動する様に歯車5の回転に同期させている。
回転盤9の下方には、該回転盤9の盤面9aの適宜同心円上で歯車5のラック1bとの噛合前状態に対応する様に設定した定点Mに上端面が摺接可能に触突するロックピン11aを上方付勢したプランジャ11を配置している(図6〜8、11、 12参照)。
そして、回転盤9の盤面9aの上記同心円上において、歯車5のラック1bとの噛合状態で定点MからドアDの所定開度から全開までの所望する各開度(図示例では所定開度、半開度、全開度)に対応して回転移動する各位置には、プランジャ11のロックピン11aが挿脱自在な係合穴10、10a、10bを穿設している。
ロックピン11aは円錐台状に形成され、係合穴10、10a、10bは同一形状に形成され、その上端開口部から下端開口部にわたって同形な真直穴から成り、平面視で長軸が車軸6の軸心を通る適宜半径方向に合致し、短軸がロックピン11aの大径部と略同径と成した楕円形に形成されている。
プランジャ11は、基板3とその下方に平行配置した方形状の支持板12間に中心軸線を鉛直線上に合致させたシリンダ13を介装し、該シリンダ13の上端開口部を基板3に設けた貫通穴に挿嵌してその上端開口部を基板3と同一平面上に露出すると共に、シリンダ13の下端開口部をこれよりも小径に支持板12に設けた透孔12aに同一軸線上で連通させている。
尚、シリンダ13の下端開口部周縁には、支持板12に載置する様に支持板12と略同形のフランジ13aを突設している。
シリンダ13内の上方にはロックピン11aを上端に突設したピストン11bを摺動自在に装填して成り、該ピストン11b下端にこれよりも小径で同心の連接棒11cを透孔12aより外方突設し、シリンダ13内で連接棒11cに外嵌した圧縮コイルバネ14(以下、単にバネ14と称する。)を、ピストン11b下端と支持板12間に介装し、透孔12aより外方突出した連接棒11cに透孔12aより大径なナット15を螺着し、シリンダ13内における連接棒11cの突出長さを調整することによりバネ14を圧縮してロックピン11aを所定の弾性力を以て上方付勢している。
そして、プランジャ11のロックピン11aは、ドアDに既設のアウトサイドハンドル(図示せず)及びインサイドハンドル(図示せず)に、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置Rの解錠操作に連動して係合穴10、10a、10bからこれらのいずれかに挿嵌されたロックピン11aを離脱させる様に、連繋している。
具体的には、支持板12より下方に突出している連接棒11cの下端にコ字板状に形成されたブラケット16の上端を固定し、該ブラケット16の下端にアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルの解錠操作に連動して引張される操作ワイヤ17の一端を連結している。
操作ワイヤ17の他端は、ドアロック装置Rにおいてアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルの解錠操作に連動して基端が下方揺動するロックアウトレバーR1の先端に連結し、該先端にはアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルの解錠操作が解除された時にロックアウトレバーR1の先端を下方揺動復帰して操作ワイヤ17による連接棒11cの下動を解除させる圧縮コイルバネR2をロックアウトレバーR1の先端とドアロック装置Rの適所に設けたバネ受けとの間に圧縮介装している。
上記の様に構成された開扉保持装置を備えたドアDにあっては、ドアDの閉鎖状態では、ドアステー1は長穴1aの先端がピン4に当接するまで後退し、歯車5はその突片5bが止軸7に当止めされ、バネ14にて上方付勢されているロックピン11aは、その上端面が回転盤9下面に設定された係合穴10、10a、10bと同心円上の定点Mに触突している(図2、4〜9、11、12、15参照)。
そして、上記閉鎖状態のドアDを開扉させると、ドアDは回転中心Pを中心として開扉方向へ回動する。
すると、ドアDの前端部D1からドアDの開度に応じて露出長を増す様にドアステー1が露出すると共に、ガイドピン4が長穴1a内をその先端から基端側へスライドする。
次いで、ドアDが所定開度に開扉される直前からドアステー1のラック1bに歯車5の歯部5aが噛合(図16参照)することにより、歯車5がバネ8の付勢力に抗し平面視左回りに回転すると、突片5bは止軸7から離間すると共に、ロックピン11aの上端面を盤面9aが摺接しながら回転盤9が回転する。
ドアDの開度が進行し、所定開度に達すると、ロックピン11aに係合穴10が位置対応すると、ロックピン11aはバネ14の付勢力により上方突出して係合穴10内に挿嵌され、回転盤9の回転が抑止される(図13、14参照)。
これにより、回転盤9と同期回転する歯車5も回転が抑止され、該歯車5に噛合するラック1bを介してドアステー1のドア前端部D1に対する前進動を抑止し、所定開度に開扉されたドアDの開扉状態を保持する(図17参照)。
この様にして、ドアDを乗降者が通過可能な所定開度(乗降可能最小角度)に固定できるため、ドアDに体重が作用してもドアDが勝手に動くことはなく、足腰の弱い高齢者や身障者等の乗降者は、ドアDを自動車の乗降における伝い歩きの支えとして利用でき、安全にして確実に乗降できる。
しかも、ドアDが強風や乗降場所での勾配等により勝手に開閉して乗降者等に怪我をさせる危険をも防止できるし、駐車スペースに余裕がなくても、隣接駐車された車両にドアDが衝突することのない様に開扉でき乗降できる。
上記の様に所定開度で開扉状態が保持されたドアDをそれ以上の開度を以て開扉させたい場合や、ドアDを閉鎖させたい場合には、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置Rの解錠操作を行う。
この解錠操作に連動して、ドアロック装置RのロックアウトレバーR1の先端が上方揺動して操作ワイヤ17を引張する。
これにより、ブラケット16を介して連接棒11cをバネ14の付勢力に抗して下動させられ、係合穴10からロックピン11aを下方へ離脱させることができ、歯車5は正逆回転可能となるため、該歯車5に噛合するラック1b(ドアステー1)は進退可能となる。
これにより、ブラケット16を介して連接棒11cをバネ14の付勢力に抗して下動させられ、係合穴10からロックピン11aを下方へ離脱させることができ、歯車5は正逆回転可能となるため、該歯車5に噛合するラック1b(ドアステー1)は進退可能となる。
この様に、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによる解錠操作をしながらドアDを回動してロックピン11aをドアDの各開度に対応した係合穴10a、10bに挿脱させることにより、ドアDを所定開度以外にも半開状態や全開状態(図18、19参照)で保持できるから、その各開度においてもドアDを自動車の乗降における伝い歩きの支えとして利用でき、安全にして確実に乗降できる。
そして、係合穴10、10a、10bにロックピン11aが嵌まり込まない様にアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによる解錠操作をしながらドアDを回動することにより、車両内外から自由にドアDを開閉できる。
また、ドアDの所定開度以上の開扉保持状態(図17〜19参照)、即ち係合穴10、10a、10bのいずれかにロックピン11aを挿嵌し、回転盤9と共に歯車車5の回転が抑止され、歯車5に噛合するラック1bを介してドアステー1の移動が抑止された状態において、ドアDを過大な力で閉鎖方向へ強制的に押圧すると、この時に生じるドア閉鎖力は、ドアステー1(ラック1b)をドアD内に後退させる方向、即ち歯車5と共に回転盤9をドア閉鎖方向へ回転させる方向(図13において右回り)に働き、このドア閉鎖力は係合穴10、10a、10b内に挿嵌されているロックピン11aにも、その係合穴10、10a、10bを介して伝わる。
かかる状態では、真直穴から成る係合穴10、10a、10bのロックピン11aと接触する下端開口部端縁が、円錐台状の外形を有するロックピン11aの傾斜面をバネ14の上方付勢力に抗して下方押圧することになり、ロックピン11aは上記ドア閉鎖力による回転盤9のドア閉鎖方向への回転によってバネ14の上方付勢力に抗して押し下げられ、係合穴10、10a、10bから離脱させられる。
したがって、ドアDを過大な力で閉鎖方向へ強制的に継続して押圧し続けることにより、ドアDを強制的に閉鎖方向へ移動させることができ、やがてラック1bと歯車5が噛合しない開度までドアDを閉鎖させられた後には、普通にドアDを閉扉動作させることで閉め切ることができるので、万一、操作ワイヤ17やドアロック装置R等を介したプランジャ11のロックピン11aとアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルとの上記連繋が途切れるといった故障が発生しても、ドアDを閉め切ることができ、自動車を走行させることができる。
1 ドアステー
1b ラック
5 歯車
6 車軸
9 回転盤
9a 盤面
11 プランジャ
11a ロックピン
10 係合穴
10a 係合穴
10b 係合穴
D ドア
D1 前端部
M 定点
R ドアロック装置
S ピラー
1b ラック
5 歯車
6 車軸
9 回転盤
9a 盤面
11 プランジャ
11a ロックピン
10 係合穴
10a 係合穴
10b 係合穴
D ドア
D1 前端部
M 定点
R ドアロック装置
S ピラー
Claims (4)
- ドアのヒンジ連結される前端部に水平進退自在に挿通支持されたドアステーの先端部を車体のピラーに枢着し、ドア内の前端部近傍にして、且つドアステーの長手一側面側には、ドアステーの長手一側面の基端側に所定長さにわたって刻設したラックに、ドアが所定開度に開扉される直前から全開されるまでの間で噛合可能な歯車を回転自在に設け、該歯車の車軸の下方には、歯車に回転同期する回転盤を水平軸着し、該回転盤の下方には、該回転盤の盤面の適宜同心円上で歯車のラックとの噛合前状態に対応する様に設定した定点に上端面が摺接可能に触突するロックピンを上方付勢したプランジャを配置し、回転盤の盤面の前記同心円上において、歯車のラックとの噛合状態で定点からドアの所定開度に対応して回転移動する位置には、プランジャのロックピンが挿脱自在な係合穴を設けたことを特徴とする自動車用ドアの開扉保持装置。
- 回転盤の盤面の上記同心円上には、プランジャのロックピンが挿脱自在と成す様に、所定開度から全開までの所望する各開度に対応した複数の係合穴を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアの開扉保持装置。
- プランジャのロックピンは、ドアに既設のアウトサイドハンドル及びインサイドハンドルに、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルによるドアロック装置の解錠操作に連動して係合穴からこれに挿嵌されたロックピンを離脱させる様に、連繋したことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用ドアの開扉保持装置。
- 係合穴は真直穴から成り、ロックピンは円錐台状に形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の自動車用ドアの開扉保持装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020209019A1 (ja) | 2019-04-09 | 2020-10-15 | マックス株式会社 | ステープル及び連結ステープル |
JP2021154758A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | トヨタ車体株式会社 | ステップ付の車両 |
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2017
- 2017-10-18 JP JP2017202237A patent/JP2019073949A/ja active Pending
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JP7322773B2 (ja) | 2020-03-25 | 2023-08-08 | トヨタ車体株式会社 | ステップ付の車両 |
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